(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記トップ部材の内側縁に隣接する可撓性リッジをさらに備え、前記可撓性リッジは、前記タッチディスプレイ近傍のモバイル演算装置のトップ部材と連動する請求項1に記載の保護容器。
前記第4ラッチ機構は、前記トップ部材の外周から下方に延びる第2壁の内面から突出する多数のタブを備え、前記各タブは、前記トップ部材が前記ボトム部材に外れ止めされているとき、前記第3ラッチ機構の多数の戻り止めの対応する1つと係合している請求項6に記載の保護容器。
前記トップ部材が前記ボトム部材に外れ止めされているとき、前記トップ部材の外周から下方に延びる第2壁に隣接する第2溝に配置される第1ガスケットをさらに備え、前記第1ガスケットは、前記トップ部材が前記ボトム部材に連結されているとき、前記トップ部材と前記ボトム部材の間に第1耐水性シールを備える請求項6に記載の保護容器。
前記トップ部材は、前記内側縁に隣接する第2溝を備え、前記第2シールは、前記トップ部材が前記ボトム部材に連結されているとき、前記タッチディスプレイの少なくとも一部に隣接する領域に隣接する第2溝内に配置される第2ガスケットを備え、前記第2ガスケットは、前記トップ部材が前記ボトム部材に連結されているとき、前記トップ部材と前記ボトム部材の間に第2耐水性シールを備える請求項8に記載の保護容器。
前記連結機構は、スクリュー、ラチェット、ボルト、スナップ、戻り止め、ボール・ソケット連結部、リジッド、穴及び中子、及びマッシュルーム型スナップの1以上を備える請求項1に記載の保護容器。
前記データ及び充電ポートは前記トップ部材を貫通し、前記ラッチドアは、回転軸によってボトム部材に連結され、前記データ及び充電ポートに外れ止めされるように構成されている請求項12に記載の保護容器。
前記電気相互接続ポートは、ネジ付きイヤホンジャックの開口を含み、前記シール部材は、前記イヤホンジャックの開口を塞いでシールするネジ付き栓からなる多数のシール部材の1つによってシール可能である請求項11に記載の保護容器。
前記電気相互接続ポートは、ラッチドア、プラグ、ガスケットを備えたスクリュー、差し込みピン、スライドドア、及びシール可能な開口を備えたラッチドアの1つによってシール可能である請求項11に記載の保護容器。
前記ボトム部材は、前記ボトム部材を連結するために、前記ボトム部材の外面に物理的に相互接続される1以上の外部アクセサリをさらに備える請求項1に記載の保護容器。
音通過可能で不浸透性の膜で覆われたスピーカグリル、前記トップ部材又は前記ボトム部材に設けたカメラレンズ、モバイル演算装置の対応する1以上のボタンを操作するための1以上のシールされたボタン、及びモバイル演算装置の対応するリニアスイッチを操作するためのシールされたアクチュエータのうち、1以上をさらに備える請求項1に記載の保護容器。
前記ボトム部材は、直接背面に触れることができるように、タッチディスプレイとは反対側のモバイル演算装置のハウジングの第2部分の背面の少なくとも一部を枠に入れるための内側縁をさらに備え、前記連結機構は、ボトム部材の内側縁を、モバイル演算装置のハウジングの第2部分の背面の少なくとも一部に隣接する領域でシールするように構成されている請求項1に記載の保護容器。
前記連結機構は、ボトム部材の内側縁と、モバイル演算装置のハウジングの第2部分の背面の少なくとも一部に隣接する領域との間の第3シールを備える請求項18に記載の保護容器。
ハウジングを有するモバイル演算装置のために、前記ハウジングは第1部分及び第2部分を有し、前記第1部分は前記モバイル演算装置のハウジングの第1部分に固定したタッチディスプレイを備えた保護容器であって、
分離ユニットである前記ハウジングの第2部分を収容するボトム部材であって、
前記第1部分を収容し、タッチディスプレイの一部に直接触れることができるようにタッチディスプレイの少なくとも一部を枠に入れる内側縁と、ボトム部材が連結されているとき、前記内側縁と前記タッチディスプレイの一部に隣接する領域との間の第1シールとを備えるトップ部材と、
前記第1及び第2部分を収容し、前記トップ部材を前記ボトム部材でシールし、前記トップ部材の内側縁を前記タッチディスプレイの一部に隣接するモバイル演算装置の第1部分でシールするために、前記トップ部材に前記ボトム部材を連結する連結機構と、を備えるモバイル演算装置の保護容器。
前記トップ部材の内側縁に隣接する可撓性リッジをさらに備え、前記可撓性リッジは前記タッチディスプレイに隣接するモバイル演算装置のトップ部材に相互接続されている請求項21に記載の保護容器。
【発明を実施するための形態】
【0085】
本明細書に記載の対象は、概して、物体を収容するためのハウジングに関する。単数の「物体」が本明細書において用いられるが、この用語は1つまたは複数の物体を含むことが理解されるはずである。物体は、ハウジング内で嵌合することができる、ならびに/または1つもしくは複数の劣悪な環境条件、悪天候、誤った取り扱いおよび/もしくは破損、例えば、水などの液体との接触による破損からの保護を必要とする任意の物体でよい。ハウジングは、物体を収容し、例えば、劣悪な環境条件および/または乱暴な取り扱いから保護することができる限り任意の適切なサイズおよび寸法のハウジングでよい。物体は、電子装置のような単一の物体でもよく、電子装置を構成する構成要素などの複数の物体でもよい。
【0086】
様々な態様において、物体は、電子装置、例えば、コンピュータ、例えば、モバイルタブレット演算装置、例えば、タブレットコンピュータ、携帯電話、電子リーダー、パーソナルデジタルアシスタント、または他の電子装置、例えば、デジタルカメラ、ページャなどでもよい。特定の態様において、本明細書において下記でさらに詳述されるように、物体は、モバイルタブレット演算装置、例えば、タブレットコンピュータ、携帯電話装置、またはデジタルリーダーである。特定の態様(例えば、物体がタブレット演算装置である場合)に関して、下記で説明されるが、収納される物体は、ハウジング内に収納することができる任意の適切な物体(例えば、任意のモバイル電子装置、例えば、スキャナー、リーダー、ビデオゲームなど)でもよいので、これは例示にすぎないことが理解されるはずである。
【0087】
従って、ハウジングは、特定の物体を格納するための当技術分野において知られておりかつ使用されている任意の典型的な容器の形をとってもよい。例えば、容器は、物体を取り囲んで、例えば、モバイルタブレットコンピュータ、コンピュータ機能を有する携帯電話、デジタルアシスタント、カメラ、ゲーム装置などを取り囲んで開閉し、従って、それによって耐液体性および耐衝撃性の保護を提供するように構成されたハウジングでもよい。そうであれば、ハウジングは、特定の物体を格納し、環境要因および/または誤った取り扱いのために傷つけられるのを阻止することが意図された任意の適切な容器を形成してよい。
【0088】
ある特定の態様において、ハウジングは、装置(例えば、電子装置、例えば、モバイルタブレットコンピュータ、携帯電話、および/または電子リーダー装置など)を少なくとも部分的に収納するように構成されたケースを形成してもよい。他の場合において、ハウジングは装置(例えば、電子装置)の一部であり、電子装置の様々な構成要素を収納する。例えば、ハウジングは、モバイルタブレットコンピュータもしくは電話もしくはリーダー装置、またはモバイル装置(もしくは他の電子装置)の電子構成要素を収納する他の電子装置のハウジングでもよい。
【0089】
従って、様々な局面において、物体(例えば、タブレットコンピュータ、携帯電話、もしくは電子リーダー)を少なくとも部分的に収納するためのハウジング、収納された物体(例えば、装置)を使用する方法、および/またはそのためのシステムが提供される。例えば、1つの特定の態様において、装置(例えば、タブレットコンピュータ装置、携帯電話、または電子リーダー)を収容するためのハウジングが設けられる。ハウジングは、電子装置がハウジング内に嵌合され、それによって、例えば、液体、衝撃、汚れ、塵などから実質的に保護され得るように構成されてもよい。ハウジングは、複数の別々の部材または同じ部材の別々の部分(例えば、連結してハウジングを形成するように設計されたトップ部材部分およびボトム部材部分)を備えてもよい。様々な態様において、トップ部材およびボトム部材は、第3の要素(例えば、ヒンジ要素を介して連携され得る別々の部材)でもよく、および/または共通の第3の部材(例えば、ロッキング要素によってロックされる2つの部材)を備えてもよい。このような場合、トップ部材部分およびボトム部材部分は、収納される物体(例えば、電子装置)を取り囲んで一緒になって、液密シールを形成するように設計される。
【0090】
本明細書において提供されるハウジングによって達成される、いくつかの利点がある。例えば、ある特定の場合、本開示のハウジングは、収容された装置またはその構成要素を保護するための衝撃吸収手段を提供することができる。ある特定の場合、ハウジングは、収容された装置および/またはその構成要素を保護するための耐液体性手段を提供するように構成することができる。例えば、様々な場合において、ハウジングは少なくとも実質的に防衝撃性および/または防液体性でもよい。本明細書において開示されるハウジングはまた、下にある装置またはその構成要素の引っ掻き、擦傷、欠け、破断、割れなどに対する保護を提供することができる。ある特定の場合では、収納される装置の独特の技術的特徴および設計特徴が維持されると同時に、衝撃および/または液体(例えば、水)に対する耐性が提供される。様々な場合において、ハウジングは、例えば、音および/または音質を増幅または明瞭にするために、下にある装置の音声伝達の質を高めるように設計される。場合によっては、これらの利点は、下にある装置のサイズおよび/または重さを実質的に増やさずにハウジングによって提供される。
【0091】
例えば、ある態様において、ハウジングの寸法は以下の範囲内にある。様々な部材の厚さ、例えば、トップ部材および/またはボトム部材および/またはロッキング部材(これらの部材は共通のロッキング要素によって接続される別々の個々の前部部材および底部部材でもよい)の厚さは、全体として、約50mm超もしくは約50mm未満、または約40mmもしくはそれ未満、例えば、約35mmもしくは約30mmもしくはそれ未満、例えば、約25mmもしくは約20mmもしくは約18mmもしくはそれ未満、例えば、約17mmもしくは約15mmもしくはそれ未満、例えば、13mmもしくはそれ未満、例えば、約10mm、例えば、約8mmもしくはそれ未満、例えば、約5mmもしくは約3mmもしくはそれ未満、またはさらには2.5mmもしくはそれ未満でもよい。トップ部材は、共通のロッキング要素によって接続される別々の個々のトップ部材およびボトム部材でもよい。ハウジングの厚さは、収納される装置の厚さに比例して決まることに留意すべきである。
【0092】
ハウジングの様々な部材の長さは一様でなくてもよい。ある特定の場合、トップ部材および/またはボトム部材の長さは、約800mm超もしくは約800mm未満、または約750mmもしくはそれ未満、例えば、約700mmもしくは約650mmもしくはそれ未満、例えば、約500mmまたは約450mmもしくは約400mmもしくはそれ未満、例えば、約350mmもしくは約300mmもしくはそれ未満、例えば、250mmもしくはそれ未満、例えば、約200mm、例えば、約150mmもしくはそれ未満、例えば、約100mmもしくは約75mmもしくはそれ未満、またはさらには約50mmもしくは約25mmもしくはそれ未満でもよい。ハウジングの様々な部材の幅もまた一様でなくてもよい。ある特定の場合、トップ部材および/またはボトム部材の幅は、約600mm超もしくは約600mm未満、または約550mmもしくはそれ未満、例えば、約450mmもしくは400mmもしくはそれ未満、例えば、約350mmもしくは約300mmもしくは約250mmもしくはそれ未満、例えば、約200mmもしくは約150mmもしくはそれ未満、例えば、100mmもしくはそれ未満、例えば、約75mm、例えば、約50mmもしくはそれ未満、例えば、約40mmもしくは約30mmもしくはそれ未満、またはさらには約20mmもしくは約15mmもしくはそれ未満でもよい。ハウジングの総質量もまた一様でなくてもよく、約800g超もしくは約800g未満、または約750gもしくはそれ未満、例えば、約700gもしくは650gもしくはそれ未満、例えば、約500gもしくは約450gもしくは約400gもしくはそれ未満、例えば、約350gもしくは約300gもしくはそれ未満、例えば、250gもしくはそれ未満、例えば、約200g、例えば、約150gもしくはそれ未満、例えば、約100gもしくは約75gもしくはそれ未満、またはさらには約50gもしくは約25gもしくはそれ未満でもよい。
【0093】
例えば、様々な場合において、個々のトップ部材および/またはボトム部材の厚さは一様でなくてもよく、個々の部材の製造方法、収納される装置のサイズ、トップ部材またはボトム部材上での測定場所に応じて、厚さは、約15mm超もしくは約15mm未満、または約13mm未満、例えば、約12mm未満もしくは約11mm未満、例えば、約10mm未満もしくは約9.5mm未満、例えば、約9mm未満もしくは約8mm未満、例えば、約7mm未満もしくは約6mm未満、例えば、約5mm未満もしくは約4mm未満、例えば、3mm未満もしくは約2.5mm未満またはさらには約2mm未満でもよい。トップ部材またはボトム部材の個々の質量も一様でなくてよく、特定の態様の硬さに応じて、約400g超もしくは約400g未満、または約350gもしくはそれ未満、例えば、約300gもしくは約250gもしくはそれ未満、例えば、約200gもしくは約150gもしくは約100gもしくはそれ未満、例えば、約90gもしくは約80gもしくはそれ未満、例えば、75gもしくはそれ未満、例えば、約70g、例えば、約65gもしくは約60gもしくはそれ未満、例えば、約55gもしくは約50gもしくはそれ未満、またはさらには約40gもしくは約30gもしくは約25gもしくはそれ未満でもよい。
【0094】
従って、本明細書に記載の設計特徴のために、本開示のハウジングは、前記で列挙された範囲内の厚さ、重さ、長さ、および幅しか有さないが、収容された装置に耐液体性および耐衝撃性を提供することができる。具体的には、ある特定の場合、トップ部材またはボトム部材の長さおよび/または幅は、ハウジングが収容するように設計されている下にある装置に対して、約50mmまたは約45mmよりは長くも広くもなくてもよく、例えば、約40mmまたは約35mmよりは長くも広くもなくてもよく、例えば、約30mmまたは約25mmよりは長くも広くもなくてもよく、約20mmまたは15mmよりは長くも広くもない場合を含み、例えば、様々な態様において、ハウジングが収容するように設計されている装置よりも、約10mmまたは約8mmまたは約5mmよりは長くも広くもなくてもよく、例えば、約4mmよりは長くも広くもなくてもよくてもよく、約3mmまたは約2mmよりは長くも広くもない場合を含む。例えば、様々な場合において、トップ部材および/またはボトム部材の長さおよび/または幅は、ハウジングが収容するように設計されている装置の長さおよび/または幅よりも、約4.5mm未満または約3.5mm未満または約2.5mm未満、例えば、2.0mm未満、1.5mm未満、例えば、1mm未満大きくてもよい。
【0095】
ある特定の個別の態様において、本開示のハウジングの幅は、約150mm〜250mm、例えば、175mm〜約225mm、例えば、約200〜約210mm、例えば、208mmでもよい。ある特定の個別の態様において、本開示のハウジングの長さは、約150mm〜300mm、例えば、175mm〜約275mm、例えば、約200〜約250mm、例えば、225mmでもよい。ある特定の場合、当該長さは約265mmである。ある特定の個別の態様において、本開示のハウジングの厚さは、約10mm〜50mm、例えば、20mm〜約40mm、例えば、約30mm〜約35mmでもよい。ある特定の態様において、ハウジングの厚さは約21mmでもよい。ある特定の個別の態様において、本開示のハウジングの厚さは、約150g〜400g、例えば、200g〜約350g、例えば、約250〜約300gでもよい。ある特定の場合、当該重さは約320gでもよい。ある特定の場合、ハウジングの構成要素は互いに異なってもよい。例えば、ある特定の場合、内部の硬質フレームが含まれ、硬質フレームに1つまたは複数の比較的可撓性のある部材が連結される。従って、硬質部材が含まれる場合、様々な例示的な態様において、構成要素はナイロンおよびポリカーボネートなどの1つまたは複数から製造されてもよい。他の半硬質材料は、ポリエステル、ポリプロピレン、ABS、アクリル樹脂、ポリエーテルイミド、イオノマー、アセタール、ポリウレタンまたはそのブレンドなどを含んでもよい。可撓性のある部材が含まれる場合、このような部材を製造するための例示的な材料には、シリコーン、TPE、TPU、TPV、熱硬化性ゴムなどが含まれ得る。シーリング部材、例えば、ガスケットが含まれる場合、ガスケットは、例示的な材料、例えば、シリコーン、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ウレタン、ニトリル、EPDM、ヴァイトン、ウレタン、SBR、または加硫ゴム、その組み合わせなどから製造されてもよい。従って、これらは単なる例示的な材料であり、使用される実際の材料は、これより大なり小なり堅くなるように選択されてもよい。同様に、選択された実際の材料は、本明細書において提供されるリストより大なり小なり可撓性があってもよい。
【0096】
本開示のハウジングは、構成に応じて、大なり小なり、ある程度の防水性および/または耐衝撃性が提供され得るように構成される。従って、文脈に応じて、本開示のハウジングは防水性でもよい。防水性とは、収容された電子装置が、連続的または一時的な水浸の作用に対して保護されることを意味する。実質的に防水性とは、装置が、連続的または一時的な水浸の作用に対して本質的に保護されることを意味する。耐水性とは、収容された装置が、水滴の落下、水滴の吹きつけ、水の噴霧、水はね、または水の噴射の作用に対して保護されることを意味する。さらに、文脈に応じて、本開示のハウジングは防衝撃性でもよい。防衝撃性とは、品物が、取り扱い、運送、およびサービス環境において遭遇する比較的まれにしか起こらず、反復しない衝撃に物理的および機能的に耐えることができるように、収容された電子装置が保護されることを意味する。実質的に防衝撃性とは、品物が、取り扱い、運送、およびサービス環境において遭遇する比較的まれにしか起こらず、反復しない衝撃に本質的に物理的および機能的に耐えることができるように、ハウジングがある程度の保護を提供することを意味する。耐衝撃性とは、品物が、取り扱い、運送、およびサービス環境において遭遇する比較的まれにしか起こらず、反復しない衝撃に物理的および機能的に耐えることができる可能性が高くなり得るように、ハウジングがある程度の保護を提供し得ることを意味する。このような衝撃は、一般的に、10,000Hzを超えない周波数範囲および1.0秒以下の持続期間に限定される、品物の機械的な乱れとして定義されることがある。
【0097】
従って、1つの態様において、本明細書に記載の設計特徴のために、本開示のハウジングは、前記で列挙された範囲内の相対的な厚さ、長さ、および/または幅しか有さないが、収容された装置に実質的な耐液体性および耐衝撃性を提供することができる。ある特定のハウジングの十分な厚さ、幅、および/または長さを決定するために、いくつかの式を使用することができ、従って、下にある装置の厚さ、幅、および/または長さであるxを決定し、寸法y(例えば、前記で列挙された寸法のうちの1つ、すなわち、下にある装置の寸法に加える寸法の1つ)を有するハウジングを提供することによって、容易に決定することができる。具体的には、装置の寸法がxであれば、ハウジングの寸法は(x+y)である。式中、yは、前記で示された寸法のうちの1つである。ハウジングの妥当な厚さ、幅、および/または長さを決定するための別の式は、収納された装置と接触するハウジングの内側からハウジングの外側までの距離であるyを測定する式でもよい。yは、前記で列挙された範囲のうちの1つの中にある。
【0098】
ハウジングの妥当な厚さ、幅、および/または長さ、および/または重さが提供されていることを確実なものとするために、収納される装置はハウジング内に嵌合され、次いで、ハウジングは閉じられ、ハウジングおよび/またはそのシールは、例えば、収容された装置を実験的に落下させることによって、および/または収容された装置を湿潤条件に曝露することによって耐衝撃性および/または耐液体性を提供する能力について試験されてもよい。例えば、以下の実施例のセクションを参照されたい。ハウジングの厚さ、幅、および/または長さ、および/または重さは、落下によって、および/または液体、例えば、全ての形態の水への曝露によって、収納された装置が破断されない、亀裂が入らない、またはそうではなくて傷つけられないような寸法で提供されなければならない。
【0099】
ある特定の場合、例えば、物体と、それを収容するように構成されているハウジングのサイズとを結び付ける有用性がほとんどないかまたは全くない場合、当該物体よりも、それを収容するように構成されているハウジングの方が大きくてもよく、例えば、実質的に大きくてもよいことに留意すべきである。例えば、下にある装置より実質的に厚い、広い、長い、および/または重いハウジングを有することが有用だと確かめられた場合、ハウジングの寸法は、本明細書において列挙された寸法より厚くてもよく、広くてもよく、長くてもよく、例えば、800mm以上より大きくてもよく、かつ/または800g以上より重い質量を有してもよい。他の場合において、装置よりも、それを収納するように設計されているハウジングの方が実質的に大きくはなく、かつ/または重くはない。従って、ある特定の場合、ハウジングは、例えば、装置の落下によって引き起こされる衝撃、および/または液体からの衝撃(例えば、水などの液体との接触から引き起こされる衝撃)のうちの1つまたは複数から装置を保護する。
【0100】
従って、
図1Aを見るとハウジング1が提供される。保護ハウジングは物体を収容するように構成される。物体は、本明細書において提供される説明に従って収容され得る任意の物体でよい。例えば、ある特定の態様において、収容される物体は、装置、例えば、電子装置、例えば、タブレット演算装置、例えば、デジタルタブレットコンピュータ、例えば、タブレットPC、コンピュータ機能を有する携帯電話、電子リーダーなどである。ある特定の場合、収納される電子装置は、手持ち型モバイル電子装置、例えば、タブレットPC、携帯電話、または他のこのような装置、例えば、電子リーダー、パーソナルデジタルアシスタント、電子ゲーム装置、オーガナイザー(organizer)などでもよい。ハウジングの個々の構成要素の構成に基づいて、ハウジングは少なくとも部分的に電子装置を収納してもよいことに留意すべきである。収納は完全な収納でもよく、完全とはいえない収納でもよい。例えば、ある特定の場合、例えば、トップ部材またはボトム部材が前面または後面を備えない場合、例えば、トップ部材またはボトム部材に膜がない場合、保護ハウジングを形成するトップ部材またはボトム部材の一部は無蓋であってもよい。または、トップ部材およびボトム部材が電子装置全体を完全に取り囲んで収納している場合、収納は完全な収納でもよく、トップ部材およびボトム部材がディスプレイ(例えば、電子装置のタッチセンシティブディスプレイ)に実質的に隣接する部分を除いて電子装置を収納する場合、収納は部分的な収納でもよい。このような場合、ハウジング(例えば、トップ部材および/またはボトム部材)は、開放されたアパーチャ(例えば、ディスプレイに隣接する露出したアパーチャ)を有してもよく、そのため、ディスプレイに直接、タッチアクセスすることが可能になる。または、ハウジングは、恒久的または取り外し可能に固定された膜がかかっているアパーチャを有してもよい。ディスプレイ(例えば、タッチセンシティブディスプレイ)に間接的にタッチアクセスできるように、前記膜はハウジングに取り付けられてもよく、装置に、例えば、ディスプレイを覆って、取り付けられてもよい。
【0101】
特定の態様において、保護ハウジング1は、取り外し可能にまたは固定状態で連結されたときに保護ハウジング1を形成するトップ部材2およびボトム部材3を備えてもよい。
図1Aは、保護ハウジング1のトップ部材2の上から下に見た図、ボトム部材3の下から上に見た図、ならびに4つ全ての側面の側面図を提供する。
図1Aに関して図示されたように、保護ハウジングは、様々な態様において、取り外し可能に連結して保護ハウジング1を形成するように構成された複数の部材(例えば、トップ部材2およびボトム部材3)を備える。しかしながら、特定の態様(例えば、電子装置(例えば、タブレットPCまたは携帯電話または電子リーダーなど)を中に収容するための保護ハウジング1)が本明細書において示されているが、収容される物体は多数の異なる物体のいずれでもよく、従って、保護ハウジングは、本開示の内容から逸脱することなく多数の異なる形状、サイズ、および構成を有する多数の異なる部材を有してもよいことが理解されなければならない。
【0102】
例えば、本明細書の下記において説明されるように、保護ハウジングは、電子装置を取り囲み、それによって装置を収容するように取り外し可能にまたは恒久的に連結されるように構成された、2つの別々の部材(例えば、別々の個々のトップ部材2およびボトム部材3)を備えてもよい。しかしながら、ある特定の場合(記載せず)、トップ部材およびボトム部材は別々の部材でなくてもよく、例えば、共通のヒンジ要素によって接続される部材でもよく、折り畳まれ、それによって、保護ハウジングを形成するように構成された単一部材から製造されてもよい。他の場合において、保護ハウジング1は、一緒に組み立てられたときに保護ハウジング1を形成する、2つを超える別々の部材、例えば、別々のトップ部材2およびボトム部材3ならびに別々の留め付け要素および/またはロッキング要素(記載せず)を備えてもよい。従って、図面を参照して説明された特定の態様に関して本明細書に記載されているハウジングおよびシステムの範囲は、過度に限定するものとは意図されていない。
【0103】
保護ハウジング1のトップ部材2は、トップの前後面(例えば、周辺部分にまたがる膜(この態様には含まれない))ならびにトップ部材周辺部分20を備えてもよい。しかしながら、この態様において、トップ部材2はトップ部材の前後面を備えない。もっと正確に言えば、図示された態様において、トップ部材2は単にトップ部材周辺部分20を備えるのみである。トップ部材2のトップ部材周辺部分20は、トップ部材近位端部分21およびトップ部材遠位端部分22、ならびにトップ部材左側部分23およびトップ部材右側部分24と呼ばれる相対する側方部分によって規定されてもよい。トップ部材周辺部分20は、複数のさらなる特徴(例えば、ヘッドホンポートシーリングポート部材53が中に配置されているヘッドホンポート50(記載せず)、ならびに充電ポート開口部71a(記載せず))を備えてもよい。さらに、トップ部材2は1つまたは複数のボタン特徴(例えば、ホームボタン特徴40)を備えてもよい。
【0104】
保護ハウジング1のボトム部材3は、ボトム部材周辺部分30によって囲まれた、ボトム部材の前後面(「表面」)35を備える。ボトム部材周辺部分30は、ボトム部材近位端部分31と呼ばれるボトム近位端部分およびボトム部材遠位端部分32と呼ばれるボトム遠位端部分、ならびにボトム部材右側部材33およびボトム部材左手34と呼ばれる相対する側方部分によって規定される。ボトム部材周辺部分30は、複数のさらなる特徴(例えば、1つまたは複数のボタン特徴またはスイッチ特徴、例えば、音量ボタン99a、オン/オフボタン99b、表示方向スイッチ90、および音声伝達特徴、例えば、マイクロホン伝達ポート61およびスピーカー伝達ポート60)を備えてもよい。
【0105】
マイクロホン伝送ポート61は、ボトム部材3の外側から内側にまたがる開口部、例えば、入口アパーチャ62a(記載せず)を備える。マイクロホン入口アパーチャの内側部分はマイクロホン防水性ガスケット61a(記載せず)によって囲まれる。当該ガスケットは入口アパーチャにまたがり、入口アパーチャをカバーし、防水性シーリングにおいてマイクロフォンポートアパーチャを密封し、それによって、ハウジングを保護するように機能するが、同時にハウジングの中に、かつ収容された装置のマイクロホン部分に向けて音が効率的に伝達するのを可能にする。マイクロホン防水性ガスケットは、任意の適切な手段によって、例えば、接着剤によって、熱結合(thermal coupling)によって、および/またはマイクロホン伝送ポート61の形成と共にオーバーモールディングによって、マイクロホン伝送入口アパーチャを覆ってハウジングに取り付けられてもよい。マイクロホン伝送ポート61の外側部分は、入口アパーチャ62aの一部にまたがる保護補強材として機能するマイクロホングリル61bを有する。
【0106】
さらに、ボトム部材3は、電気的伝送ポート(例えば、充電ポート開口部71a(記載せず))をカバーおよび封入するように配置され得るラッチドア71bを備えるラッチ特徴70を備えてもよい。当該充電ポート開口部は、対応するトップ部材2に含まれる。この態様のラッチ特徴70は防液体性および/または防塵性であり、このようなシーリングを容易にするためのガスケット78(記載せず)を備える。ボトム部材3は、ボトム部材3のどこにでも、例えば、ボトム部材3のボトム周囲部分30の隅に配置され得る1つまたは複数のアクセサリ接続ポート97a、97b、97c、および97dを備えてもよい。1つまたは複数のアクセサリポート97a、97b、97c、および97dは、1つまたは複数のアクセサリを保護ハウジング1に接続するのに使用することができる。ある特定の態様において、ボトム部材表面35はレンズ特徴80をさらに備えてもよい。
【0107】
この態様において、ボトム部材3はボトム部材表面35を備える。ボトム部材3のボトム部材表面35は1つまたは複数の材料からなってもよい。当該材料は同じ材料または異なる材料でもよく、ボトム部材周辺部分30の材料と同じでもよく、異なってもよい。ある特定の態様において、ボトム部材3のボトム部材表面35は少なくとも1つのスクリーンまたは膜からなってもよい。他の場合において、ボトム部材3のボトム表面35は、硬質もしくは半硬質材料(例えば、ポリカーボネート、ナイロン、Plexiglasなど);またはより半可撓性の材料(例えば、ポリプロピレン);またはより可撓性の材料(例えば、ゴム、例えば、TPE)から形成される。半硬質材料が使用される場合、ボトム表面は、収容された装置から出された音特性を増幅するようなやり方で後面が振動するように選択される硬さを有してもよい。
保護ハウジング1の特定の構成によれば、かつ
図1Aに関して見ることができるように、トップ部材2およびボトム部材3は取り外し可能に連結されて保護ハウジング1を形成するように構成されてもよい。従って、保護ハウジング1は、少なくとも、トップ部材2とボトム部材3との間に実質的に防水性および/または防衝撃性のシールを生じるようなやり方でトップ部材2およびボトム部材3を連結するように適合された1つまたは複数のセットの留め付け機構(記載せず)を備える。
耐水性または防水性のシールとは、トップ部材とボトム部材との連結によってシールが形成され、このシールは、様々な予め決められた条件で、液体(例えば、水)を保護ハウジングの一方の側(例えば、保護ハウジングの外部)から保護ハウジングの反対側(例えば、保護ハウジングの内部)に実質的に通さないことを意味する。
連結機構は、保護ハウジングのある部材と保護ハウジングの別の部材との連結、例えば、トップ部材2とボトム部材3との連結に関与することができる限り任意の適切な構成を有してよい。例えば、ある特定の態様において、連結機構は、防水性および/または耐衝撃性のシールを生じるように機能してもよい。例えば、ある特定の場合、連結機構は留め付け機構を備えてもよい。当該留め付け機構は、防水性および/または防衝撃性のシールにおいてトップ部材およびボトム部材を密封するように機能してもよい。ある特定の場合、留め付け機構は、本明細書に記載のように内部ロッキング要素または外部ロッキング要素を備えてもよい。
【0108】
図1Bは、
図1Aの保護ハウジング1の斜視図を提供する。従って、特定の態様において、ハウジング1は、取り外し可能に連結されたときに保護ハウジング1を形成するトップ部材2およびボトム部材3を備えてもよい。
図1Bに図示されたように、トップ部材2は単に周辺部分20を備えるのみであり、前面部材を備えない。もっと正確に言えば、トップ部材2は単にトップ部材周辺部分20から構成される。しかしながら、トップ部材2は、電子装置(記載せず)と連結されたときに、例えば、トップ部材2がボトム部材3と連結してハウジング1を形成したときに、実質的に防水性および/または耐水性シールを生じるように構成される。
【0109】
トップ部材周辺部分20は、トップ部材近位端部分21およびトップ部材遠位端部分22ならびに相対するトップ部材右側部分23および左側部分24によって規定される。トップ部材周辺部分20はまたホームボタン40を備える。図示されたように、トップ部材周辺部分20は、トップ部材内側周囲部分20a、トップ部材中央周囲部分20b、およびトップ部材外側周囲部分20cによってさらに規定される。近接センサ部分48がトップ部材内側周囲部分20aに配置され、当該近接センサ部分は、下にある収容された装置の近接センサが物体(例えば、ユーザー)の近さを決定するのを可能にする、切り取られた部分して構成される。
【0110】
ボトム部材周辺部分30は、ボトム部材近位端部分31およびボトム部材遠位端部分32ならびに相対するボトム部材右側部分33および左側部分34によって規定される。ボトム部材はボトム部材表面35を含む。当該ボトム表面35は、1つまたは複数のライザ、例えば、スタンドオフ(stand−off)16aおよび/またはブリッジ16bを有してもよい。当該ブリッジ16bは一緒になって、ボトム表面35の内側部分の上に配置されるスタンドオフチャンネルを形成してもよい。スタンドオフ16は、ボトム部材表面35の平面の上に、収容された装置をかかげるように構成されてもよい。ある特定の態様において、ボトム部材表面35の内側部分は、このようなスタンドオフを有さない。もっと正確に言えば、内側表面は実質的に平らである。
【0111】
ボトム部材表面35はまたレンズ特徴80を備えてもよい。当該レンズ特徴80は、収容された電子装置の撮影特徴を向上させるために、収容された電子装置のカメラレンズと合うように配置された光学グレードレンズ83を備える。
【0112】
さらに、ボトム部材3はボトム周辺部分30を備えてもよい。当該周辺部分は、表示方向制御スイッチ90、音量制御要素99a、防液体性ラッチカバー71b、および音声伝達特徴(例えば、スピーカー伝達ポート60)を備える。この態様において、スピーカーポート60は、防水性であるが、電子装置から出た音を保護ハウジング1から外向きに伝達するのを可能にするシールを提供するスピーカー防水性シール(例えば、ガスケット)60aによって封入される。さらに、例えば、ツール(例えば、ねじ回し、コインなど)がトップ部材2とボトム部材3との間にあるスロット特徴18に挿入されて回転されたときまたはねじられたときに、保護ハウジング1の連結されたトップ部材2およびボトム部材3が互いから分離してハウジング1が開くように、保護ハウジング1の周辺部分30の中に1つまたは複数のツールスロット特徴18aおよび18bが組み込まれてもよい。
【0113】
ある特定の態様において、トップ部材およびボトム部材は様々な異なる構成要素からなってもよく、従って、複数の異なる材料から製造されてもよい。トップ部材およびボトム部材が製造され得る適切な材料には、一緒にまたは別々に製造され、一緒に組み合わされて保護ハウジングに防衝撃性および/または防液体性を提供し得る、硬質材料、半硬質材料、半可撓性材料、および可撓性材料が含まれる。このような材料は、プラスチック、ポリカーボネート、ナイロン、液晶ポリマー、金属、および/またはゴム、熱可塑性ウレタン、ポリエチレン、および/またはポリプロピレン、TPE、その混合物などを含んでもよいが、これらに限定されない。ある特定の態様において、材料は、材料の複合物でもよく、1つまたは複数の補強要素、例えば、ガラス、セラミック、炭素繊維(例えば、黒鉛)などを含んでもよい。
図1Cは、保護ハウジング1のボトム部材3の上から下に見た図の斜視図である。ボトム部材3のボトム部材後面35、周辺部分30、ならびにトップ部材2の周辺部分20の一部が図示されている。ボトム部材周囲部分30は、相対するボトム部材近位端部分31およびボトム部材遠位端部分32、ならびに相対するボトム部材右側部分33およびボトム部材左側部分34によって規定される。ボトム部材周辺部分30は、内側周囲部分30a(記載せず)、中央周囲部分30b(記載せず)、ならびに外側周囲部分30cによってさらに規定されてもよい。
ボトム部材周辺部分30は、表示方向スイッチ90、1つまたは複数のボタン特徴(例えば、音量スイッチ99a、およびオン/オフボタン99b)、ならびにラッチドア71bならびにツールスロット特徴18aおよび18bを備える。図示されているように、表示方向スイッチ90、音量スイッチ99、オン/オフボタン特徴99b、ならびにツールスロット特徴18aおよび18bはボトム部材3の上に配置される。ラッチ特徴ドア71bはボトム部材3からトップ部材2にまたがる。ここで図示されているように、表示方向制御スイッチ90および音量制御スイッチ99aはボトム部材左側部材34に配置され、オン/オフボタン特徴99bはボトム部材遠位端部分32に配置される。
カメラレンズ83および光学スカート82を含むレンズ特徴80を、ボトム部材周囲部分30のボトム部材遠位端部分32に示した。この図には、ボトム周囲部分30のボトム部材近位端部分31の一部をカバーする、ボトム部材3のボトム周辺部分30の上にスピーカーグリル60bが図示されている。この図には、ボトム部材3のボトム周辺部分30のボトム部材近位端部分31の一部をカバーする、マイクロホン保護グリル61bを有するマイクロホン伝送ポートが図示されている。ボトム部材3の周辺部分30のボトム部分の上に配置された、アクセサリ接続ポート97a、97b、97c、および97dも図示されている。他の態様において、この図面に記載されている様々な特徴の位置の1つまたは複数は逆転または再配置されてもよい。
【0114】
図1Dは、トップ部材近位端部分21の方を見たトップ部材2と、ボトム部材近位端部分31の方を見たボトム部材3とを示した保護ハウジング1の正面図を提供する。ラッチドア71bならびにツールスロット特徴18aおよび18bがボトム部材3からトップ部材2にまたがる。ラッチドア軸74によって、ラッチドア71は軸74を中心にして開位置および閉位置に向きを変えることができる。
【0115】
図2Aは、ハウジング1のトップ部材2およびボトム部材3が連結されてハウジング1を形成したときに見られるように、ハウジング1のトップ部材2の上から下に見た図およびボトム部材3の下から上に見た図の斜視図を提供する。図示されたように、トップ部材周辺部分20は、トップ部材内側周囲部分20a、トップ部材中央周囲部分20b、およびトップ部材外側周囲部分20cを備える。これらの部分はいずれも同じ材料または異なる材料またはそれらの組み合わせからなってもよい。トップ部材周辺部分20は、トップ部材近位端部分21に配置されたホームボタン40を備える。トップ部材内側周囲部分20aにおける切れ込み(indent)として近接センサ部分48が図示されている。トップ部材2およびボトム部材3にまたがる、電気的伝送ポート71a(例えば、充電ポート(記載せず))をカバーするためのラッチカバー71bを含むラッチ特徴70、ならびにツールスロット特徴18aおよび18bを示した。
【0116】
ボトム部材3のボトム周辺部分30はスピーカー音声伝達特徴60を備える。スピーカー音声伝達ポート60は、収容された装置のスピーカー部分から出た音がハウジングの内側からハウジングの外側を通って伝達するのを容易にするために、ハウジングの内側からハウジングの外側に及ぶ1つまたは複数のアパーチャ(記載せず)を備えてもよい。スピーカーポートアパーチャは、アパーチャを覆うカバー、ならびに少なくとも実質的に耐水性および/または防水性であるが、保護ハウジング1から外向きに電子装置から出た音の伝達を可能にするボトム部材とのシールを提供する、実質的に防液体性および/または耐液体性のスピーカーガスケット60aによって封入されてもよい。
【0117】
ボトム部材表面35の近位にレンズ特徴80も示されている。ボトム前面35の上に含まれ得るライザ16aおよび16bも図示されている。例えば、衝撃吸収の増大および音声伝達の向上のために、ボトム前面35は、収容された装置とボトム部材の前後面部材35とが分離できるようにスタンドオフチャンネルを形成してもよい。
【0118】
図2Bは、
図2Aの保護ハウジング1の前面上部分のクローズアップ図を提供する。トップ部材周辺部分20は、近接センサ部分48およびマイクロホン伝送ポート61と共に示された、トップ部材内側周囲部分20a、トップ部材中央周囲部分20b、およびトップ部材外側周囲部分20cを備える。マイクロホン伝送ポート61は、マイクロホン伝送ポート入口アパーチャ62a(記載せず)をカバーするトップ部材内側周囲部分20aの上に示されたマイクロホン防水性ガスケット61aを備える。この態様において、マイクロホン伝送ポート61の内側部分は、入口アパーチャ62aの内側部分を取り囲み、ハウジングの内側から出た(例えば、スピーカー部分から出た)音の内部伝達が、収容された電子装置のマイクロホン部分に実質的に入らないように機能する、隆起したリッジとして形成されたエコーキャンセリング特徴64を備える。
【0119】
この図において、ボトム部材3のボトム部材表面35およびボトム周辺部分30(記載せず)の近位に、レンズ特徴80、光学スカート82、および光学グレードカメラ型レンズ83が見える。ボトム前面35に含まれてもよく、1つまたは複数のスタンドオフチャンネルを形成してもよいスタンドオフ16bも図示されている。
【0120】
図2Cは、トップ部材内側周囲部分20a、トップ部材中央周囲部分20b、およびトップ部材外側周囲部分20cを含むトップ部材周辺部分20を示す、
図2Aの保護ハウジング1の前面下部分のクローズアップ図を提供する。トップ部材内側周囲部分20aはワイパー部分として構成される。トップ部材2が電子装置と連結されたときに、例えば、トップ部材2がボトム部材3と連結されてハウジング1を形成したときに、前記ワイパー部分は、部分的にシールとして機能するように、および、当該ワイパーの下に液体または微粒子状物質が侵入するのを阻止するかまたはそうでなければ低減する粒子留め具(particle catch)として部分的に機能するように構成される。
【0121】
トップ部材中央周囲部分20bのトップ部材近位端部分21の上にはホームボタン40が見える。トップ部材2およびボトム部材3にまたがって、充電ポート開口部(記載せず)をカバーするためのラッチドア71bならびにツールスロット特徴18aおよび18bが示されている。ボトム部材3のボトム部材表面35の内側部分は、この図に示されている、スピーカー防水性ガスケット60aおよびスピーカーポートガスケットオーバーモールディング60cを備える音声伝達特徴60を備える。オーバーモールディング60cは、ガスケット60aをボトム部材表面35の内側にさらに取り付け、密封するように機能する。
【0122】
図3Aは、保護ハウジング1のトップ部材2の周辺部分20の後面の透視図を提供する。トップ部材2の周辺部分20は、例えば、少なくとも実質的に、収容される電子装置の外側周囲を完全には包囲しないことによって、電子装置のタッチセンシティブディスプレイスクリーンを配置するための開口部を規定する。トップ部材周辺部分20は、内側周囲部分20a、中央周囲部分20b、および外側周囲部分20cを備える。
【0123】
トップ部材中央周囲部分20bは、実質的に硬質または半硬質の材料であり、トップ部材中央周囲部分20bに連結される電子装置の周囲に外接するように適合された硬質または半硬質のフレーム構造として構成されており、それによって、トップ部材2の周辺部分30を規定する。トップ部材内側周囲部分20aおよびトップ部材外側周囲部分20cは、これらの部分が電子装置の対応する表面またはハウジング1の他の部材とのシールを形成するのに適した軟らかい内側縁および/または外側縁を形成するように、可撓性のあるまたは曲げやすい半可撓性の材料または軟らかい材料からなる。次いで、保護ハウジングに適切な耐衝撃性および/または耐液体性を提供するように、当技術分野において周知の手段を用いて連結され得る、これらの様々な周囲部分を作るために製造される得る適切な硬質材料、半硬質材料、半可撓性材料、および可撓性材料には、本明細書に記載のプラスチック、ポリカーボネート、ナイロン、液晶ポリマー、金属、および/またはゴム、熱可塑性ウレタン、ポリエチレン、および/またはポリプロピレン、それらの混合物および複合物などが含まれるが、これらに限定されない。
【0124】
従って、様々な場合において、例えば、トップ部材2に内側周囲部分、中央周囲部分、および外側周囲部分のうちの1つまたは複数がある場合において、当該中央周囲部分は、ハウジングに構造上の完全性を提供するように硬質材料(例えば、硬質のプラスチック、例えば、ポリカーボネート、ナイロンなど)から製造されてもよく、これに対して、内側周囲部分および/または外側周囲部分は、ハウジングの内側周囲部分および/または外側周囲部分に衝撃吸収手段および保護手段を提供するように可撓性のある材料(例えば、半硬質または可撓性のある材料、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンまたはTPE(熱可塑性エラストマー)材料)などから製造されてもよい。
【0125】
従って、ある特定の場合、トップ部材2は、可撓性のある内側周囲部分20aおよび/または外側周囲部分20bと連結され得る硬質の中央周囲部分20bを備える。硬質の中央周囲部分20bは、ハウジングのトップ部材に構造上の完全性を提供するように剛性からなるのに対して、ハウジングの可撓性のある内側周囲部分20aおよび/または外側周囲部分20bは耐液体性手段および/または衝撃吸収手段を提供する。
【0126】
様々な場合において、内側周囲部分20a、中央周囲部分20b、および/または外側周囲部分20cは、例えば、製造プロセスにおいて一体化して形成されてもよいが、他の場合では、製造プロセス後に連結することができる2つもしくは3つまたはそれより多い別々の要素として形成されてもよい。従って、ある態様において、トップ部材2は、硬質の骨格フレーム(例えば、ポリカーボネートまたはナイロンフレーム)からなる中央周囲部分20bを備えてもよい。当該フレームはさらに、内側周囲部分20aおよび/または外側周囲部分20cを形成するように、可撓性のある材料(例えば、ゴムまたはウレタン材料、例えば、ポリエチレン、TPEなど)に結合される(例えば、オーバーモールディングされる)。
【0127】
従って、硬質または半硬質のトップ部材中央周囲部分20bは、例えば、モールディングによって製造および形成されてもよく、形成されたら、例えば、オーバーモールディングプロセスによって、可撓性のあるトップ部材内側周囲部分20aおよび/またはトップ部材外側周囲部分20cの一方または両方と連結されてもよい。他の態様では、異なる手段を用いて、例えば、熱成形、溶接、適切な接着剤などによって、内側周囲部分、中央周囲部分、および/または外側周囲部分のうちの1つまたは複数は、一緒に取り付けられてもよく、またはそうではなく連結されてもよい。他の場合では、これらの周囲部分の1つまたは複数は他の周囲部分の1つまたは複数と一体化するように製造されてもよい。前記はトップ部材2の周辺周囲部分について説明されたが、同じことがボトム部材3の周辺周囲部分にも当てはまることに留意すべきである。
【0128】
トップ部材中央周囲部分20bは、トップ部材2の周辺部分20の内面から突き出ている外側に隆起したリッジ部材26を形成する。この態様において、隆起したリッジ部材26は周辺部分20の全周囲にわたって存在する。しかしながら、他の態様では、隆起したリッジ部材26は、周辺部分20の周囲部分のかなりの部分またはそれより少ない部分にしか存在しなくてもよい。
【0129】
また、この態様において、隆起したリッジ部材26は、トップ部材中央周囲部分20bからトップ部材外側周囲部分20cに向かって突き出ているように、隆起したリッジ部材26の外面(上)縁から延びている、延びたリップまたは突出したリッジ部材(記載せず)として形成された第1の留め付け機構27を備える。操作中に、このリップまたはリッジの延びた部分は留め具27を形成する。留め具27は、隆起したリッジの外面の少なくとも一部に沿って外向きに突き出ており、ボトム部材3の対応する留め付け機構37(例えば、ボトム部材3(記載せず)の周辺部分30の対応する隆起した外側境界壁30b(記載せず)の中に配置された対応する開口部または溝37(記載せず))の中に受け入れられるように構成される。トップ部材2が、突出したリップ27を備えると本明細書において説明され、ボトム部材3が、対応する細長い溝37を備えると本明細書において説明されたが、これらの構成は逆であってもよいことに留意すべきである。延びた留め具27は、隆起したリッジ部材26の全ての部分、またはかなりの部分、またはかなりの部分より少ない部分にわたって存在してもよく、従って、ボトム部材3の周辺部分30に配置された対応する留め付け機構37(例えば、細長い溝)の全ての部分、またはかなりの部分、またはかなりの部分より少ない部分と係合するように構成されてもよい。
【0130】
この態様において、隆起したリッジ部材26は第2の留め付け機構13aをさらに備える。ある特定の態様では、これらの2つの留め付け機構のうち1つだけを含んでもよく、これに対して、他の態様では、これらの2つの留め付け機構およびさらなる留め付け機構が提供されてもよいことに留意すべきである。図示されたように、第2の留め付け機構13aは複数の歯13aとして図示されている。さらに、ここで図示されているように、この第2の留め付け機構13aは第1の留め付け機構27よりも内側にある。しかしながら、他の態様では、これらの位置は逆であってもよい。
【0131】
歯13aは、第1の留め付け機構27とは相対する面にある、隆起したリッジ部材26の内側縁に配置される。この態様では、2つの留め付け機構27および13は、同じ隆起したリッジ部材26に配置されることに留意されたい。しかしながら、他の態様では、これらの留め付け機構はそれぞれ異なる隆起したリッジ部材に配置されてもよく、またはそうではなく、2つ以上の隆起したリッジ部材の間で分けられてもよい。歯13aは、隆起したリッジ部材26から外向きに延びており、隆起したリッジ部材26に対して傾いていてもよい。さらに、歯13は、ボトム部材3の対応する留め付け機構13b、(例えば、ボトム部材3の対応する隆起した壁部材(例えば、隆起した内側境界壁30a)のデテント、開口部、またはアパーチャ)の中に少なくとも部分的に収容されるように構成される。歯の数およびこれらの間隔は、生成することが求められるシーリングの強度に関して望まれるように異なってもよい。同様に、これらの相対的な周囲カバー範囲(circumferential coverage)は、かなりの周囲カバー範囲から、かなりの周囲カバー範囲より少ない周囲カバー範囲まで及んでもよい。
【0132】
この態様において、トップ部材2がボトム部材3と連結されてハウジング1を形成するときに、トップ部材2の周辺部分20の延びて隆起したリッジ部材26は、ボトム部材に対して、例えば、下向きに、ボトム部材3の周辺部分30の対応する収容部材(例えば、ボトム部材チャンネル10b(本明細書の下記))へと延びるように構成される。この動作によって、いくつかの異なる結果が実現する。隆起したリッジ部材26がボトム部材チャンネル10bの中で突き当たると、トップ部材の留め付け機構27aは、その対応するボトム部材の留め付け機構37と係合する。トップ部材の第2の留め付け機構13aは、その対応するボトム部材の留め付け機構13bと係合する。隆起したリッジ部材26の先端表面は、ボトム部材チャンネル10bの中に配置されたガスケット(例えば、Oリング15b)と接触し、これを圧縮するか、またはそうではなく係合し、それによって、トップ部材2とボトム部材3との間に、しっかりした実質的に防水性および/もしくは耐水性ならびに/または実質的に防衝撃性および/もしくは実質的に耐衝撃性のシールを生じる。
【0133】
装置保持歯96aおよび96bも図示されている。当該歯は、電子装置がトップ部材2と連結されたときに、電子装置の位置調整、方向決定、および/または配置の確保のうちの1つまたは複数のために機能し得る。保持歯96aおよび96bはまた、隆起したリッジ部材26の一部に、例えば、保護ハウジング1の内側前面の近位に配置されてもよい。
【0134】
さらに、トップ部材2は、1つまたは複数の補完機能を果たし得る複数の特徴を用いて構成されてもよい内側周囲部分20cを備えてもよい。例えば、内側周囲部分20cはトップ部材チャンネル10aを形成するように構成されてもよい。当該チャンネル10aは、トップ部材チャンネル内側境界壁11aおよびトップ部材チャンネル外側境界壁11bと接してもよい。これらの境界壁は、この中にあるトップ部材シール(例えば、ガスケット、例えば、Oリング15a)を適切に保持するのに十分な距離で互いに間隔が開けられてもよい。
【0135】
トップ部材チャンネル10aの中に配置されたトップ部材ガスケット15aは、トップ部材2が電子装置と連結されたときに、ガスケット15aが電子装置の表面(例えば、トップ表面)と接触し、それによって、電子装置の表面に対して圧縮されて、電子装置とシールを形成するように機能してもよい。当該シールは、トップ部材2がボトム部材3と連結されてハウジング1を形成することによってさらにしっかり固定される。トップ部材2と電子装置との連結、および/またはトップ部材2とボトム部材3とのさらなる連結によって生じるシールは、部材2と電子装置のトップ表面(例えば、タッチセンシティブディスプレイのトップ表面)との間にある、しっかりとした、実質的に防水性および/もしくは耐水性ならびに/または実質的に防衝撃性および/もしくは実質的に耐衝撃性のシールである。
【0136】
トップ部材ガスケット(またはこの件についてはボトム部材ガスケット)は、例えば、ハウジング1の中に収容される電子装置の表面(例えば、トップ表面)と接触したときに圧縮することができる限り任意の適切な構成を有してよいことに留意すべきである。トップ(またはボトム部材ガスケット)のこの圧縮の程度は、使用されるガスケットのタイプに左右され、ある特定の態様では、ガスケットは、その圧縮されていない直径の5%超、10%超、15%超、20%超、25%超、30%超、35%超、40%超、45%超、50%超の圧縮性を有してもよい。ある特定の態様において、トップ部材ガスケット(またはボトム部材ガスケット)は中空でもよく、実質的に中空でもよい。トップ部材2がボトム部材3と連結されたときに、留め付け力は、トップ部材内側周囲部分20aと、収容された電子装置の前面(例えば、タッチセンシティブディスプレイ)との間でガスケット15aを圧縮し、それによって、これらの間に防液体性および耐汚れ性のシールを生じるのに十分な留め付け力である。ガスケット15aは、任意の十分な機構によって、例えば、粘着、接着剤の添加、またはトップ部材2とのモールディングによって、トップ部材2(例えば、トップ表面の内側周囲部分または中央周囲部分20aおよび/または20b)に取り付けることができる。
【0137】
トップ部材2の内側周囲部分20cはまた、さらなるトップ表面インターフェース、例えば、ワイパー部を備えるように構成されてもよい。装置が部材2と連結されたときに、内側周囲部分20cのワイパー部分は電子装置のトップ表面と整合するように構成されてもよい。ワイパー部分と、収容された電子装置のトップ表面との間の境界面は、液体および/または微粒子状物質(例えば、汚れもしくは塵)が境界面を通って実質的に侵入しないようにされ、さらに、トップ部材チャンネル15aの中のトップ部材ガスケット10aの存在によってハウジングの内側に入らないようにされた境界面である。このように、トップ部材ワイパー部分およびトップ部材チャンネル15aおよびガスケット10a部分は全て、トップ部材2と電子装置との間の防水性および/または耐水性のシールを向上させるように機能する。さらに、ガスケット10aは、チャンネル15aとは別々の部材でもよいが、チャンネル15aの中に挿入することができてもよく、または該ガスケットは、トップ部材内側周囲部分20aと一体化された部分として形成されてもよいし、またはそうではなく、チャンネル15aが存在することなくトップ部材内側周囲部分20aに取り付けられてもよいことに留意されたい(同じことがボトム部材ガスケット10bおよびチャンネル15bに等しく当てはまる)。
【0138】
ある特定の態様において、トップ部材の内側中央周囲部分20bの隆起したリッジ部材26が、トップ部材の外側チャンネル境界部材を形成してもよい。このような態様において、隆起したリッジ部材26の内側表面は、ワイパーであるトップ部材内側周囲部分20aの隆起した部分と共にトップ部材チャンネル10aを規定してもよい。具体的には、この態様において、トップ部材中央周囲部分20bのこの隆起したリッジ部材26は、トップ部材の内側周囲部分20aに配置されたトップ部材の内側チャンネル境界部材11aと共に、防水性シールが配置される内側周囲部分チャンネル10aを形成してもよい。
【0139】
他の態様において(記載せず)、リッジ部材26は他の特徴を有してもよいし、または、トップ部材の留め付け機構とボトム部材の留め付け機構との係合を容易にするように、例えば、リッジ部材26と、ボトム部材3の対応する隆起したリッジ部材(例えば、対応する留め付け要素を有する壁)との係合を容易にするように、異なる構成とされてもよい。このような異なる構成またはさらなる構成には、例えば、異なる構成のラッチ要素、留め具、リッジ、リップ、溝、延びた突出物などが含まれ得る。
【0140】
さらに、
図3Aに関して、トップ部材周辺部分20のトップ部材内側周囲部分20aはまた、ホームボタンユーザーインターフェース40a(記載せず)およびホームボタン装置インターフェース40b(記載せず)を備えるホームボタン40(記載せず)も備える。図示されたように、ホームボタン40はホームボタンシーリング部材41cによってカバーされる。さらに、図示されたように、トップ部材周辺部分20はまた、近接センサ部分48、トップ部材内側周囲部分20aに配置されたヘッドホンポート境界部材51bによって囲まれたヘッドホンポート50、および電気的伝送インターフェイスポート71b(例えば、充電ポートアパーチャ)も備える。
【0141】
図3Bは、保護ハウジング1のボトム部材3の前面(内側面)35aの透視図を提供する。図示されたように、ボトム部材周辺部分30は、ボトム部材3の周囲部分を規定し、ボトム部材内側周囲部分30a、ボトム部材中央周囲部分30b、およびボトム部材外側周囲部分30cを備える。
【0142】
ボトム部材内側周囲部分30aはボトム部材中央周囲部分30bと共にボトム部材チャンネル10bを形成する。このチャンネルの中に、ボトム部材シーリング部材15b(記載せず)(例えば、ガスケット、例えば、Oリング)が配置され得る。前記で示したように、ガスケットは、チャンネル内に取り外し可能に配置された独立した部材でもよいし、ボトム部材周辺部分と共に一体化して形成されてもよいし、またはそうではなくてボトム部材周辺部分に取り付けられてもよい。さらに、ガスケットは、前記で議論された多数の異なる構成および/または圧縮性のいずれを有してもよい。ある特定の場合、ボトム部材ガスケットはOリングでもよい。Oリングは中空でもよく、半中空でもよい。
【0143】
従って、ボトム部材内側周囲部分30aがボトム部材チャンネルの内側境界部材(例えば、内側境界壁)を形成し、ボトム部材中央周囲部分30bがボトム部材チャンネルの外側境界部材(例えば、外側境界壁)を形成する。これらは一緒になってチャンネル10bを規定する。内側境界壁および外側境界壁は、ハウジング1のボトム部材3の内側境界壁と外側境界壁との間に配置されたチャンネルに構造上の完全性を与えるように、同じ材料または異なる材料、例えば、硬質材料(例えば、硬質のプラスチック、例えば、ナイロン、ポリカーボネートなど)または半硬質材料(例えば、ポリプロピレン材料)から製造されてもよい。ある特定の場合、(ボトム部材および/またはトップ部材の)内側境界壁および外側境界壁は、ハウジングのトップ部材および/またはボトム部材の一部または全周囲に沿って存在してもよい。同様に、トップ部材またはボトム部材のチャンネルは、トップ部材および/またはボトム部材の一部または全周囲にわたって存在してもよい。
【0144】
ボトム部材3のボトム部材中央周囲部分(「外側境界壁」)30bは、第1の留め付け機構37を備える。当該留め付け機構はトップ部材2の対応する第1の留め付け機構27と係合するように構成される。これらの留め付け機構は、互いに係合されたときにトップ部材2およびボトム部材3を連結してハウジング1を形成するが、さらに、連結されたときに1つまたは複数のハウジングシールと共にトップ部材2とボトム部材3との間に実質的に防水性および/または実質的に耐水性のシールを生じるように機能する。
【0145】
さらに、ボトム部材3のボトム部材内側周囲部分(「内側境界壁」)30aは、第2の留め付け機構13bを備える。当該留め付け機構は、トップ部材2の対応する第2の留め付け機構13aと係合するように構成される。これらの留め付け機構は、互いに係合されたときにトップ部材2およびボトム部材3を連結してハウジング1を形成するようにも機能するが、連結されたときに1つまたは複数のハウジングシールと共にトップ部材2とボトム部材3との間に実質的に防水性のおよび/または実質的に耐水性のシールを生じるようにさらに機能する。内側境界壁または外側境界壁の一方または両方は留め付け機構を備えてもよいし、または備えなくてもよいし、または本明細書において述べられたものとは異なるタイプの留め付け機構を備えてもよいことに留意すべきである。当該留め付け機構は、トップ部材および/またはボトム部材の一部または全周囲に沿って存在してもよい。例えば、トップ部材およびボトム部材が側面の全体またはその一部に沿って適切な軸要素によって接続された場合、1つまたは複数の留め付け機構は、周囲の約99%以上、約95%、約90%、約85%、約80%、約75%、約70%、約65%、約60%、約55%、約50%、約40%、約30%、約25%、約20%、約10%、またはそれ未満を取り囲んで延在してもよい。
【0146】
さらに、前記のように、トップ部材およびボトム部材の留め付け機構は、ハウジングのトップ部材をハウジングのボトム部材と連結するようなやり方で互いに相互作用することができる限り任意の適切な構成を有してもよい。ある特定の場合、この連結は、ハウジングのトップ部材とボトム部材との間で防液体性および/または防衝撃性のシールを提供するようなやり方での連結である。
【0147】
ある特定の態様において、留め付け機構は、ハウジングの2つのトップ部材およびボトム部材が互いに連結された場合(例えば、当技術分野において公知の古典的なラッチ機構を用いた場合)によくみられる撓みを少なくする、および/または取り除くように構成されてもよい。例えば、当技術分野において公知の典型的なラッチ機構(例えば、ハウジングの外側周囲部分に沿った一点で留め金で留めるラッチ機構)を用いた場合、相対するラッチ表面にある別個の場所にのみ閉じる力を及ぼすラッチ機構の結果として、撓みが生じることが多い。このようなラッチ機構は、様々な張力がかかる点(tensioning point)の間にかなりの隙間を残す。このような構成は、ハウジングの2つの部分が互いに逆らって作用するので、撓みを生じる。なぜなら、隙間の間にあるこれらの張力がかかる点は、相対する力が統合され、従って当該力が最大になる場所だからである。
【0148】
ある特定の場合、本発明のハウジングおよびその特徴は、これらの反対の力を抑制するように構成される。例えば、ハウジングのトップ部材またはボトム部材は、これらの反対の力をハウジングの長さに沿って分散し、それによって、ハウジングの2つの部材のシーリングによって引き起こされ得る撓みを最小限にするように構成された相対する留め付け機構を備えてもよい。ある特定の場合、トップ部材またはボトム部材の一方または両方は、チャンネル(例えば、ガスケットを収納するチャンネル)を備えてもよい。このチャンネルの一部は、チャンネル全体を通して相対する力を分散するように構成された本明細書に記載の留め付け機構を備えてもよい。
【0149】
従って、ある特定の場合、ボトム部材3は、2つの境界部材である内側壁境界部材30a(ボトム部材内側周囲部分に含まれる)および外側壁境界部材30b(ボトム部材中央周囲部分に含まれる)によって形成されるチャンネル10bを備える。これらの境界部材は、ボトム部材チャンネル10bを形成するように互いに間隔が開けられている。さらに、ボトム部材チャンネル10bは、トップ部材2のシーリングガスケット15bおよび隆起したリッジ部材26を両方とも受け入れるように構成される。
【0150】
ハウジングについて液密シーリングを容易にするように、異なるサイズのガスケットが含まれてもよい。ガスケットは、水密性シーリングが有益な場所であればどこにでも(例えば、チャンネル10aおよび/または10bの中に)配置され得る。しかしながら、ハウジングの2つの部材の連結によって引き起こされる圧縮にガスケットが抵抗するので、このようなガスケットの組み込みによって、さらなる相対する力が発生し得ることに留意すべきである。従って、これらの反対の力をよりよく分散させるために、1つまたは複数の留め付け機構は、周囲のかなりの長さに沿って実質的に連続するように構成されてもよい。このような連続した周囲の留め付けシステムは、装置の周囲の全てまたはかなりの部分を取り囲み、移行性の隙間(transitional gap)を最小限にし、張力がかかる点の間の隙間を増大させる反対の力を分散することができる。しかしながら、トップ部材ガスケットは、適切なシーリングを確立するために大きな圧縮を必要とするラッチシステムの一部ではないので、有効なシールを生じるのに必要な弱い力で大きな圧縮を可能にする中空ガスケットでもよい。
【0151】
例えば、
図3Bに図示されたように、チャンネル10bはボトム部材3の中に含まれる。当該チャンネル10bは、例えば、留め付け機構27および37を介したトップ部材2およびボトム部材3の留め付けによって引き起こされる反対の力を抑制するように構成されたガスケット15bを備える。このような場合、反対の力をチャンネルの小さな空間に閉じ込め、トップ部材の留め付け機構27およびボトム部材の留め付け機構37の緊密な連結によってさらに最小化することができる。ガスケットをさらに圧縮し、それによって、液密シールを生じるために、圧縮しにくいガスケット15(例えば、Oリング)がチャンネル10の中に含まれる場合に、これは特に有益である。
【0152】
従って、トップ部材2およびボトム部材3が連結されてハウジング1を形成するときに、トップ部材2の隆起したリッジ部材26は、複数の留め付け機構(例えば、第1の留め付け機構27および第2の留め付け機構13a)を備える。第1の留め付け機構27および第2の留め付け機構13aは、それぞれ、ボトム部材3の対応する留め付け機構(例えば、37および13b)と係合する。従って、これらの対応する留め付け機構は、トップ部材2とボトム部材3との強力な連結(例えば、実質的な防衝撃性の連結)を実現するように構成される。さらに、トップ部材2およびボトム部材3が連結されてハウジング1を形成するときに、ハウジングのトップ部材とボトム部材との間において、実質的に防水性および/または実質的に耐水性のシールが生じるような様式で、トップ部材の隆起したリッジ部材26は、ボトム部材チャンネル10bにおいてボトム部材ガスケット15bと係合し、これを圧縮するように構成された先端表面をさらに備える。
【0153】
さらに、ボトム部材3の留め付け機構13に関して見ることができるように、内側境界壁30aは、歯収容口13bを形成するデテントまたは開口部を備える。当該歯収容口は、トップ部材2の対応する歯13aと係合するように構成される。従って、トップ部材2およびボトム部材3が連結されて保護ハウジング1を形成する場合、歯13aおよび歯収容口13bが係合可能に合わせられると、トップ部材2の隆起したリッジ部材26の内側表面に配置された第2の留め付け機構13の歯13aは、ボトム部材3の内側境界壁30aに配置された歯収容口13bと可逆的に接続されて機能する。さらに、この態様において、歯13aと歯収容口13bが係合すると、トップ部材の第1の留め付け機構27はボトム部材3の第1の留め付け機構37と可逆的に係合する。
【0154】
図示されたように、
図3Aおよび
図3Bの歯および収容口留め付け特徴13は、1つまたは複数の歯13aからなる1つまたは複数の区画を備えてもよい。同様に、留め付け特徴13はまた、1つまたは複数の歯収容部材13bからなる1つまたは複数の区画を備えてもよい。歯13aが歯収容部材13bと連結されるとトップ部材2およびボトム部材3が連結されてハウジング1を形成するように、歯13aは歯収容部材13bと整合するように構成される。ある特定の態様において、歯13aはトップ部材2またはボトム部材3の周辺部分に沿って配置されてもよく、対応するトップ部材またはボトム部材は対応する歯収容部材13bを有する。この場合、歯13aはトップ部材2の中央周囲部分20bに沿って配置され、歯収容部材13bはボトム部材3の内側周囲部分30aに沿って配置される。しかしながら、他の場合では、歯13aはボトム部材3の周辺部分30に沿って配置されてもよく、歯収容部材13bはトップ部材2の周辺部分20に沿って配置されてもよい。
【0155】
図3Aおよび
図3Bに関して図示されたように、トップ部材2の周囲部分20bに沿って配置された6つの歯領域がある。それぞれの歯領域は1つまたは複数の歯を備えてもよい。この場合、それぞれの歯領域13aは複数の歯を備える。歯13aは、トップ部材2の内側周囲部材20bの長軸方向からハウジング内部空隙に向かって横方向かつ内側に延びている。歯13aは、ボトム部材3の対応する歯収容部材13bの中に収容されるように構成される。
【0156】
結果として、図示されたように、ボトム部材3の内側周囲、例えば、内側境界部材30aに沿って配置された6つの歯収容領域13aがある。しかしながら、かなりの部分が、対応する嵌合する歯収容口を有するのであれば、全ての歯が、対応する嵌合する歯収容口を有する必要はないことに留意されたい。図示されたように、歯収容部材13bはアパーチャとして構成され、アパーチャの中に歯13bが嵌合され得る。従って、トップ部材2がボトム部材3と連結されたときに、6つの歯領域の歯13aは、ボトム部材3の6つの歯収容部材領域の対応する歯収容部材13bとかみ合い、これらと係合する。
【0157】
従って、ハウジング1は、トップ部材2とボトム部材3との連結によって形成され、トップ部材2とボトム部材3をつなぐ留め付け機構27および37ならびに留め付け機構13aおよび13bによって密封される。様々な態様において、留め付け機構27および37または13aおよび13bは、個々に単独で、または組み合わされて設けられてもよいことに留意されたい。さらに、留め付け機構13aおよび13bは、6つの異なる領域において周囲部分を取り囲んで配置されていると本明細書において述べられたが、防液体性および防衝撃性のシーリングを提供することができる限り、6つを超える領域または6つより少ない領域に配置されてもよい。
【0158】
従って、歯および歯収容部材は、ハウジングのトップ部材およびボトム部材を連結するように互いに相互作用することができる限り任意の適切な構成を有してもよいことに留意すべきである。従って、歯および/または対応する歯収容部材の数、サイズ、および場所は一様でなくてもよい。例えば、1つの長い歯またはいくつかの短い歯が含まれてもよい。歯および収容口は全周囲部分または任意の数のその下位部分に沿って配置され得る。図示されたように、トップ部材の4つ全ての側面に沿って配置された6つの歯領域がある。しかしながら、歯は、トップ部材の代わりにボトム部材に配置されてもよく、および/または所望の場合、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、もしくはそれより多い歯領域が、トップ部材またはボトム部材の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、もしくはそれより多い側面に沿って含まれてもよい。歯および/または歯収容部材は、所望に応じて、トップ部材またはボトム部材の一方または両方に、ならびに内側周囲部分または外側周囲部分に配置されてもよいことにも留意すべきである。
【0159】
本明細書に記載のような本開示の独特の留め付けシステムのために、小さなラッチ横断面が設けられる。当該小さなラッチ横断面は、どのようにハウジングを閉じ/組み立て、接続し続けるか、(帯状の湾曲に抵抗するために厚い材料は必要とされないので)ハウジングを作るのに必要な材料をどのように最小限にするか、という問題を解決し、ガスケット(例えば、Oリング)が2つのケースハウジングの間で適切に圧縮されることを確実にし、それによって、防液体性およびシームレスのシールを作り出す。本明細書において図示された周囲部分留め付け機構の小さなラッチ横断面の独特の特徴は、ハウジング1に対して完全に内部にあるということである。
【0160】
「ハウジングに対して完全に内部にある」とは、トップ部材2がボトム部材3と連結されたときに、対応する留め付け機構27および37ならびに/または13aおよび13bが完全にハウジングの内部の中に格納され、ハウジングの外側にはないように(例えば、留め付け機構がハウジング1の周囲の内部に沿って配置され得るように)、対応する留め付け機構27および37ならびに/または13aおよび13bが完全にハウジング1の区域の中にあることを意味する。従って、
図3の態様において、図示された留め付け機構は完全内部留め付け機構である。「完全内部留め付け機構」とは、トップ部材およびボトム部材が連結され、ハウジングが形成されるときに、留め付け機構がハウジングの外側区域に対して完全に内部にある、例えば、ハウジングの内部にある、例えば、ハウジング内の内部空隙の中に格納されるような様式で留め付け機構が連結されるように構成されていることを意味する。このような内部留め付け機構はハウジングの内部にあり、外側周囲部分を見ることによって観察することができない。もちろん、液密シールが設けられるのをさらに確実なものとするために、さらなるラッチ要素、例えば、外部ラッチ機構がさらに含まれてもよく、例えば、ハウジングの外部周囲に沿ってさらに含まれてもよいが、これらは必要なものではない。さらなる内部ラッチ機構も設けられてよい。
【0161】
従って、ハウジングの一部として、内部および/または外部の両方の複数の留め付け機構が含まれてもよい。例えば、ハウジングは、1つもしくは複数の内部留め付け機構および/または1つもしくは複数の外部留め付け機構を備えてもよい。
図5に関して下記でさらに詳細に説明するように、留め付け機構は様々な異なる構成を有してもよい。例えば、トップ部材およびボトム部材はそれぞれ、相対する留め具もしくは延びた部分および溝、ならびに/または延びた突出部材を有するリブおよび溝構成、フックおよびループなどとして構成された内部留め付け機構を備えてもよい。当該留め付け機構は、トップ部材およびボトム部材の周囲の内側部分にわたって存在してもよい。代わりに、もしくは相対する留め具機構に加えて、
図3に関して前記で述べられたように、トップ部材およびボトム部材は、雄対応物および雌対応物、例えば、歯および穴として構成された内部留め付け機構を備えてもよい。さらに、もしくは代わりに、ハウジングは、任意の適切な構成、例えば、クリップまたはくぎ、およびスロット構成を有し得る外部留め付け機構を備えてもよい。
【0162】
また、
図3Bに関して図示されているように、ボトム部材3の周辺部分30の内側周囲部分30aは、1つまたは複数の可撓性の成形領域、例えば、右手、左手、上、および下のバンパー部分36を形成するように構成された成形領域36からなる、さらなる内側部分をさらに備えてもよい。バンパー36は、保護ハウジングの中での電子装置の配置を助けるように、ならびに/または保護ハウジング1の中での電子装置の不要な移動および/もしくは潜在的な破損を緩和するように機能してもよい。
【0163】
音響膜特徴60も図示されている。音響膜特徴60は、複数のスピーカーポート伝送アパーチャまたは差し込み口(記載せず)を有するスピーカー伝達ポートとして構成される。この態様において、スピーカー伝達ポートは、スピーカー伝達ポート防水性ガスケット60aによってカバーされる。防水性ガスケット60aは音を通し得るが、水を含む液体、ならびに塵、汚れなどを通すことができない。スピーカー差し込み口アパーチャはハウジングの内側から外側を横断し、それによって、収容された装置のスピーカー伝達部分から出た音がハウジングを通って、ハウジングから伝達するのを容易にする。もちろん、防水性ガスケットは、水が前記アパーチャを通ってハウジングに侵入するのを妨げる。
【0164】
充電ポート特徴70をカバーするための、シーリングガスケット78が取り付けられたラッチ特徴ドア71b、表示方向スイッチ90および音量制御部分99a、ならびにボトム部材3のボトム表面部材35の表面に見えるレンズ特徴80の内面図も図示されている。ボトム部材表面35の平面上に、収容された装置をかかげるように構成された、スタンドオフ16aおよび/またはブリッジ16bが示されている。
【0165】
図3Cは、トップ部材およびボトム部材が一緒に配置されたときに保護ハウジングの中で電子装置が係合したときに見られるように2つのトップ部材およびボトム部材を図示した、トップ部材2の前面の下向きの斜視図(左側)およびボトム部材3の前面の図(右側)を示す。ホームボタン40はトップ部材2のトップ周辺部分20に図示されている。この図には、トップ部材内側周囲部分20aに近接センサ部分48も見える。ボトム部材3(右側)は、ボトム部材内側周囲部分30a、ボトム部材中央周囲部分30b、およびボトム部材外側周囲部分30cを含むボトム部材周辺部分30、ならびにボトム部材の前後面35を備える。
【0166】
ボトム部材の内側周囲部分30aおよび中央周囲部分30bはチャンネル10bを形成する。チャンネル10bの中にはシーリング部材(例えば、ガスケット、例えば、Oリング)が嵌合され得る(記載せず)。内側周囲部分30aは留め付け機構13bを備える。留め付け機構13bは、この態様では、複数の開口部または歯収容部材(例えば、歯収容口)の複数の領域として構成される。従って、歯収容口13bは、チャンネル10bからハウジング1の空隙に向かって内側へ通る、ボトム部材中央周囲部分30bにある開口部として図示されている。チャンネル10bは、外側境界壁30bおよび内側境界壁30aによって規定される。トップ部材2をボトム部材3とつなぐと、トップ部材2(記載せず)の歯13aはボトム部材3の歯収容口13bに可逆的に接続される。
【0167】
保護ハウジング内での電子装置の不要な移動および/または潜在的な破損を緩和するために、ボトム部材のボトム部材前面35は、保護ハウジングの中に電子装置を配置するのを助ける右手バンパー36aおよび左手バンパー36bを備える。ラッチ特徴70用の防液体性シールを提供するために、充電ポート特徴をカバーするためのガスケット78を備えるラッチドア71b;防水性スピーカーガスケット60aを有するスピーカー伝達ポート60;防水性マイクロフォンガスケット61aおよびマイクロフォンガスケットオーバーモールディング61cを有するマイクロホン伝送ポート61、ならびにボトム部材3のトップ表面35に見えるレンズ特徴80も図示されている。ボトム部材表面35の平面上に、収容された装置をかかげるように構成された、スタンドオフ16aおよび/またはブリッジ16bが示される。当該ブリッジ16bは一緒になってスタンドオフチャンネルを形成してもよい。
【0168】
図4Aに関して見ることができるように、トップ部材2およびボトム部材3を備えるハウジング1が設けられる。トップ部材2およびボトム部材3は連結されて、防水性および防衝撃性のハウジング1を形成するように構成される。この態様において、トップ部材2は周辺部分20を備え、周辺部分20は3つの下位部分:内側周囲部分20a、中央周囲部分20b、および外側周囲部分20cをさらに備える。同様に、ボトム部材3は周辺部分30を備え、周辺部分30は、3つの下位部分:内側周囲部分30a、中央周囲部分30b、および外側周囲部分30cをさらに備える。トップ部材中央周囲部分は、トップ部材2の骨格フレーム構造を形成する硬質材料または半硬質材料から製造される。当該フレーム構造は、中に収容される電子装置の輪郭を作るように適合される。
【0169】
トップ部材2は、電子装置100と連結され、対応するボトム部材3と連結されると防水性シールを形成するように構成される。従って、トップ部材2は、これらのシーリング機能を容易にする複数の特徴を備える。例えば、トップ部材内側周囲部分20cは可撓性材料または半可撓性材料から作られ、ワイパー部分およびチャンネル部分10aの一方または両方を含むように構成される。
【0170】
ワイパー部分は、自動車の風防ワイパーに似ており、それと類似の機能を果たすように適合された傾斜した縁として構成される。具体的には、ワイパー部は、収容された装置のトップ表面と中央周囲部分の硬質フレームとの間の境界面として働く、傾斜した縁部分を有する。当該傾斜した縁は、収容された装置100のトップ表面または縁とぶつかるまで、中央周囲部分20bのトップ縁から内側、下向きに傾いている。傾斜した縁の先端部分は、屈曲して装置のトップ表面に密着するのに十分な可撓性があるが、その形状を保持するのに十分な硬さがある。従って、ワイパーとトップ表面との間の境界面は、液体および/または塵および/または汚れがワイパーの下に侵入するのを実質的に阻止する、緊密な、粘着性のある境界面である。
【0171】
チャンネル部分10aはワイパー部分より外側に形成され、内側チャンネル壁11aおよび外側チャンネル壁11bからなる。当該壁は、その中にトップ部材シーリング部材(例えば、ガスケット15a)を保持するように構成される。ガスケットは、チャンネルに加えられる別の部材でもよいし、またはチャンネルと一体となるようにチャンネルと共に前もって形成されてもよい。ガスケットは、収容される電子装置のトップ表面またはトップ縁表面と係合し、それによって圧縮され、その結果として、これらと防水性および/または防塵性のシーリングを形成するという機能を果たすことができる任意の適切なシーリング部材でもよい。ある特定の態様において、ガスケットは、Oリング(例えば、第1の広がった直径から第2の圧縮された直径に、例えば、元々の非圧縮直径の1〜50%に圧縮することができる中空Oリング)である。場合によっては、この圧縮は1〜75%でもよい。
【0172】
さらに、ハウジング1が形成され、トップ部材とボトム部材との間の境界面が防水性および/または防塵性および/または耐汚れ性のシールを形成するような様式で、トップ部材2はボトム部材3と係合するように構成される。従って、1つの態様において、ボトム部材3は、ボトム部材ガスケット15bを備えるボトム部材チャンネル10bを備える。このガスケットはトップ部材ガスケット15aの機能と同じ機能を有してもよいが、典型的には中空でなく、典型的にはあまり圧縮することができない。このガスケットの圧縮性は約1%〜30%であるが、1%〜50%でもよい。
【0173】
ボトム部材3および/またはその構成要素部分は同じ材料または異なる材料からなってもよい。
図4Aに関して図示されたように、装置を中に入れるために、ボトム部材は、収容される装置のボトム表面−後面を受け入れるように構成されたボトム部材表面35を形成するボトム部材からなる。従って、この態様において、ボトム部材表面は、保持される装置の後面の輪郭に適合される。従って、後面は実質的に平ら、かつ平面でもよく、湾曲などしていてもよい。さらに、この態様において、後面35は、主に後面35と連続しており、従って、同じ材料から製造された、周辺部分30を有する。しかしながら、ボトム部材周辺部分30は、様々な異なる特徴、例えば、ボトム部材チャンネル10bを含むように構成されてもよい。ボトム部材チャンネル10bはボトム部材内側周囲部分30aおよびボトム部材中央周囲部分30bに接する。
【0174】
この態様において、トップ部材2およびボトム部材3の周辺部分20および30は両方ともそれぞれ可撓性または半可撓性の外側周囲部分20cおよび30cを備える。可撓性または半可撓性の外側周囲部分20cおよび30cは、例えば、モールディング、例えば、オーバーモールディングによって、それぞれのフレーム構造と連結される。これらの可撓性オーバーモールディング部分は、部分的に、ハウジング1に防衝撃性クッションを設けるように機能する。
【0175】
前記で示したように、トップ部材2とボトム部材3との連結は、当該連結によって、防水性および/または耐塵性および/または耐汚れ性のシーリングが実現するような連結である。この連結の実現を助けるために、トップ部材2の中央周囲部分20bは、トップ部材表面の平面から下向きに延びている細長い部材を備える。この延びた部材は、隆起したリッジ26として形成される。この態様において、隆起したリッジ部材26は、ボトム部材3のチャンネル10bの中に受け入れられ、その中で少なくとも複数の機能を果たすように構成される。
【0176】
第1に、前記リッジ部材は、トップ部材の第1の留め付け機構27および第2の留め付け機構13aを備える。これらは両方とも、ボトム部材3にある対応する留め付け機構37および13bと係合するように構成される。第2に、前記リッジ部材は、ボトム部材ガスケット15bと係合し、それを圧縮するように構成されたボトムガスケットとの境界面を備える。従って、トップ部材の隆起したリッジ部分26がボトム部材チャンネル10bに突き当たると、当該リッジ部分の先端表面がボトム部材ガスケット15bと係合して当該ガスケットを圧縮し、その第1の留め付け機構27および第2の留め付け機構13aは、これらが連結されてハウジング1を形成すると、これらの対応するボトム部材の留め付け機構37および13bと係合し、それによって、トップ部材2とボトム部材3との間の境界面において防水性および/または防塵性および/または耐汚れ性のシーリングを生じる。示されたように、堅く、かつしっかりしたシーリングを実現するために、ボトム部材3は、第1の留め付け機構37および第2の留め付け機構13bを備える。この態様において、第1の留め付け機構はボトム部材中央周囲部分30bに配置され、第2の留め付け機構はボトム部材内側周囲部分30aに配置される。しかしながら、本明細書に記載のように、第1の留め付け機構および第2の留め付け機構がトップ部材部材およびボトム部材に沿った異なる位置に配置される場合、ならびに/または本明細書に記載のように異なる構成を有する場合、この配置は異なってもよい。2つの留め付け機構が説明されたが、1つ、2つ、3つ、もしくはそれより多い留め付け機構が含まれ得ることにも留意すべきである。
【0177】
前記で示したように、ハウジング1のトップ部材2およびボトム部材3は、多数の異なる構成のうちの1つを有し得る1つまたは複数の留め付け機構を含むように構成され、ハウジング内の多数の異なる場所に配置されてもよい。従って、
図4の説明の残りは、参照された留め付け機構のための多数の異なる構成に関する。この説明は例示にすぎず、過度に限定するものとは意図されないことが理解されなければならない。本明細書に記載の様々な留め付け機構は個々に用いられてもよく、互いに組み合わせて用いられてもよい。
【0178】
従って、
図4Aを見ると、トップ部材2およびボトム部材3は第1の留め付け機構および第2の留め付け機構を備える。第1の留め付け機構は以下のように構成される。トップ部材の第1の留め付け機構27は、交差面29と交差する傾斜した面28を備える。傾斜した面28および交差面29は一緒になって、トップ部材2の留め付け機構27を構成する縁、またはリップ、または溝、または留め具を形成する。傾斜した面28および交差面29は、ある角度を形成する。さらに、ボトム部材の第1の留め付け機構37は、交差面39と交差する傾斜した面38を備える対応する構成を有する。傾斜した面38および交差面39は一緒になって、ボトム部材3の留め付け機構37を構成する縁、またはリップ、または溝、または留め具を形成する。傾斜した面38および交差面39は、ある角度を形成する。例えば、第1の留め付け機構の傾斜した面は、0度から約90度、例えば、約5度または約10度から約80度または85度、例えば、約15度または20度から約70度または75度、例えば、約30度または40度から、約45度を含む約50度または60度の角度で交差面に対して傾斜してもよい。
【0179】
従って、トップ部材2の留め付け機構27は、ボトム部材3の対応する留め付け機構37と係合するように構成される。対応する留め付け機構は、対応する面、例えば、リップまたは縁領域を有してもよく、異なるが、相補的な面を有してもよい。この場合、トップ部材2は、交差面29と交差する傾斜した面28を構成するリップまたは縁領域を備える留め付け機構27を有する周辺部分20を有する。同様に、ボトム部材3は、交差面39と交差する傾斜した面38を構成するリップまたは縁領域を備える留め付け機構37を有する周辺部分30を有する。この態様において、対応するリップまたは縁領域は連結されるように構成される。
【0180】
留め付け機構27および37のある特定の構成が、例えば、対応する留め具留め付け機構として図示されているが、例えば、傾斜した面が、まっすぐな面または実質的にまっすぐな面などの場合、他の構成も適切な場合があることに留意すべきである。例えば、1つの態様において、トップ部材またはボトム部材のうちの1つは、前記のように構成された、例えば、リップ縁領域を有する留め付け部材を有してもよく、対応する部材は、収容要素として構成された留め付け部材(例えば、相対する部材の対応するリップ縁を収容するように適合された溝、例えば、周囲の溝)を有してもよい。
【0181】
この場合、傾斜した面28および交差面39はトップ部材2の留め付け機構27を構成する。当該留め付け機構は、ボトム部材3の留め付け機構37の対応する面と係合するように構成される。トップおよびボトムの留め付け機構27および37は、連結されると、例えば、一緒にパチンとはめられると、例えば、防液体性シールにおいてハウジングを密封するような様式で、それぞれ一緒になって、互いに相互作用するように構成された相対するスナップ閉塞を形成する。
【0182】
この態様において、留め付け機構27および37は、ハウジングの全周囲にわたって存在する完全内部留め付け機構であることに留意すべきである。トップおよびボトムの留め付け機構が、ある特定の構成に関して、例えば、完全に内部にあり、全周囲部分にわたって存在する構成と本明細書において説明されたが、この構成は非限定的な例であり、留め付け機構がトップ部材およびボトム部材を連結し、それによって、ハウジングを密封するのに十分なやり方で接続できる限り、様々な様式で変更され得ることが理解されなければならない。
【0183】
さらに、ハウジング1は第2の留め付け機構を備える。当該留め付け機構は、本明細書において示された留め付け機構の1つもしくは複数に加えて、または本明細書において示された留め付け機構の1つもしくは複数の代替として用いられてもよい。この態様において、第2の留め付け機構13は、1つまたは複数の歯13aからなる1つまたは複数の区画を備える。ボトム部材3の対応する留め付け機構13は1つまたは複数の歯収容部材13bからなる1つまたは複数の区画を備える。歯13aが歯収容部材13bと連結されるとトップ部材2およびボトム部材3が連結されてハウジング1を形成するような様式で、トップ部材2の歯13はボトム部材3の歯収容部材13bとかみ合うように構成される。
【0184】
例えば、ある特定の態様において、歯13aはトップ部材2またはボトム部材3の周囲部分に沿って配置されてもよく、対応する部材は歯収容部材13bを有する。この場合、トップ部材2の歯13aは、トップ部材中央周囲部分20bの隆起したリッジ部材26の内側に向いている面に沿って配置される。ボトム部材3の歯収容部材13bはボトム部材3の内側周囲部分30aに沿って配置される。しかしながら、他の場合では、歯はボトム部材の周囲部分に沿って配置されてもよく、歯収容部材はトップ部材の周囲部分に沿って配置されてもよい。
【0185】
歯13aおよび歯収容部材13bは、トップ部材2および/またはボトム部材3の内側表面に沿った、いくつかの領域に沿って含まれてもよい。それぞれの歯/収容領域は1つまたは複数の歯/収容開口部を備えてもよい。歯は、トップ部材2の隆起したリッジ26の長軸方向さからハウジングの内部空隙に向かって、横方向かつ内側に延びている。歯13は、ボトム部材3の対応する歯収容部材13bの中に収容されるように構成される。また、図示されているように、歯収容部材13bはアパーチャとして構成され、アパーチャの中に歯13aが嵌合されてもよい。従って、トップ部材2がボトム部材3と連結されると、歯領域の歯13aはボトム部材3の歯収容部材領域の歯収容部材13bとかみ合い、これと係合する。従って、ハウジング1はトップ部材2とボトム部材3との連結によって形成され、留め付け機構27および37ならびに留め付け機構13aおよび13bの接続によって密封される。
【0186】
歯および歯収容部材は、互いに相互作用してハウジングのトップ部材およびボトム部材を連結することができるのであれば、任意の適切な構成を有してよいことに留意すべきである。従って、歯および/または対応する歯収容部材の数、サイズ、および場所は一様でなくてもよい。例えば、1つの長い歯またはいくつかの短い歯が含まれてもよい。歯は、全周囲部分または任意の数のその下位部分に沿って配置され得る。しかしながら、歯はトップ部材の代わりにボトム部材に配置されてもよく、かつ/または所望の場合、1つ、2つ、3つ、もしくはそれより多い歯領域がトップ部材またはボトム部材の1つ、2つ、3つ、もしくはそれより多い側面に沿って含まれてもよい。
【0187】
同様に、1つの長い歯収容部材またはいくつかの短い歯収容部材が含まれてもよい。歯収容部材は全周囲部分または任意の数のその下位部分に沿って配置され得る。歯収容部材は、トップ部材およびボトム部材が連結されると、歯部材に対応し、歯部材と相互作用してハウジングを留め付け、密封するように構成される。歯部材および/または歯収容部材は、所望に応じて、トップ部材またはボトム部材の一方または両方ならびに内側周囲部分または外側周囲部分に配置されてもよいことに留意すべきである。
【0188】
図4Bは、
図4Aのハウジング1の留め付け機構の左手横断面部分を図示している。ハウジング1は、第1の内側留め付け機構27および37、ならびに第1の内側留め付け機構の内側にある第2の内側留め付け機構13を備える。図示されているように、内側留め付け機構27および37ならびに13は完全内部留め付け機構である。完全内部留め付け機構27および37はハウジング1の周囲の全内周にわたって存在する。この完全内部留め付け機構27および37は、シールがハウジングの内部にあるような様式でハウジングを効果的に密封する。図示されているように、完全内部留め付け機構は、留め具および溝の留め付け機構として構成される。
【0189】
例えば、トップ部材は、延びたリップまたは留め具27として構成された内部留め付け機構を備える。ボトム部材は、溝37として構成された対応する内部留め付け機構を備える。当該溝は、ボトム部材中央周囲部分の内面に沿って周囲に及ぶ。ハウジング部材2および3を互いに密封するために、トップ部材のリップまたは留め具27およびボトム部材の溝37は連結されるように構成される。同様に、トップ部材は、複数の歯13aからなる複数の領域として構成された内部留め付け機構を備える。ボトム部材は、複数の対応する歯収容口13bからなる複数の領域として構成された対応する内部留め付け機構を備える。当該領域は、それぞれの周辺部分に沿って周囲に及ぶ。ハウジング部材2および3を互いに密封するために、トップ部材の歯13aおよびボトム部材の収容口13bは連結されるように構成される。第1の留め付け機構および第2の留め付け機構は特定の内部留め付け機構として図示されているが、ある特定の態様では、本開示の内容から逸脱することなく、これらの完全内部留め付け機構に対する他のバリエーションを提供できることに留意すべきである。例えば、ある特定の場合、留め付け機構はトップ部材および/またはボトム部材の全周囲部分にわたって存在する必要はなく、完全に内部にある必要はなく、本明細書において示された留め具および溝構成とは異なる構成とされてもよい。
【0190】
例えば、
図4Cは、本開示の留め付け機構27および37の異なる構成を提供する。この態様において、留め付け機構は「T」型または「J」型として構成される。TまたはJの水平の尖叉(tine)の下面はシーリングガスケットを備える。当該ガスケットは、収容された装置またはハウジング部材の対応する表面と係合するように構成される。「T」または「J」の水平面は平らな面として図示されているが、湾曲していてもよく、屈曲していてもよく、またはそうではなくて、使用されるハウジングのタイプに応じて1〜180度の角度で傾いていてもよいことに留意すべきである。
【0191】
従って、ハウジング1は、装置が挿入されるとその表面がラッチ機構に当接し、それによって、装置がハウジング内に保持されている限りはハウジングのラッチ機構を係合したままにする支持部材として働くような様式で、ハウジングに挿入される装置と整合するように設計された、単一の留め付け機構を備える。
【0192】
従って、
図4Cを見ると、連結されて防水性および防衝撃性のハウジング1を形成するように構成されたトップ部材2およびボトム部材3を備えるハウジング1が提供される。この態様において、トップ部材2は単一の周囲部分20を備える。しかしながら、様々な他の場合において、トップ部材は、3つの下位部分:内側周囲部分20a、中央周囲部分20b、および外側周囲部分20cをさらに備える周辺部分20を備えてもよい。この態様において、トップ部材2の周辺部分20は、ハウジング1を枠に入れてハウジング1に防衝撃性の保護を提供するように構成される。ボトム部材3は、3つの下位部分:クッションおよび/またはスペーシング部材として構成された内側周囲部分30a;硬質の骨格フレーム部材として構成された中央周囲部分30b、ならびにハウジング1に防衝撃性の保護を提供するためのクッションバンパー部分として構成された外側周囲部分30cを備える周辺部分30を備える。トップ部材周囲部分20は、トップ部材2の骨格フレーム構造を形成する硬質材料または半硬質材料から製造される。当該フレーム構造は、中に収容される電子装置の輪郭を作るように適合される。
【0193】
トップ部材2は、電子装置100と連結され、かつ対応するボトム部材3と連結されると防水性シールを形成するように構成される。従って、トップ部材2は、これらのシーリング機能を容易にする複数の特徴を備える。例えば、トップ部材は、複数のシーリング部材(例えば、ガスケット15aおよび15c)を中に受け入れるように構成された複数のチャンネル部材10aおよび10cを備える。当該チャンネルおよびガスケット部材は、トップ部材が、収容された電子装置およびボトム部材と連結されて電子装置を取り囲むハウジング1を形成すると防水性および/または防塵性および/または防衝撃性のシールを形成するように適合される。
【0194】
特に、この態様において、トップ部材周囲部分は、一方の側にある第1のチャンネル10aおよび反対側にある第2のチャンネル10cと境界を接する隆起したリッジ部材26を備える。第1のチャンネル10aに関して、隆起したリッジ部材26は外側チャンネル境界部材を形成する。第2のチャンネル10cに関して、隆起した硬質の部材26は内側チャンネル境界部材を形成する。さらに、トップ部材周囲部分20は第1のチャンネルの内側境界部材を備えるように構成され、さらに、第2のチャンネルの外側境界部材を備えるように構成されてもよいが、これらの境界部材の一方または両方は存在する必要はないことに留意されたい。
【0195】
第1のチャンネル10aは、第1のシーリング部材(例えば、ガスケット15a)を備える。当該ガスケットは、装置がトップ部材と連結されると装置のトップ表面と係合するように構成される。この連結によって、の第1のガスケット15aと、電子装置トップ表面またはトップ縁との間に、防水性および/または防衝撃性および/または耐汚れ性のシーリングが生じる。この境界面におけるトップ部材周囲部分20の内側周囲縁は前記のようなワイパー部分として構成されてもよい。また、前記のように、このガスケットは中空であってもよく、1〜75%に圧縮できてもよい。
【0196】
第2のチャンネル10cは、第2のシーリング部材(例えば、ガスケット15c)を備える。当該ガスケットは、トップ部材2がボトム部材3と連結されるとボトム部材3の中央周囲部分30bの表面36と係合するガスケットと係合するように構成される。この連結によって、例えば、ボトム部材中央周囲部材の表面36と係合するガスケットによって対抗される圧力を介して、第2のチャンネル10cの中で第2のガスケット15cが圧縮されることよって、トップ部材2とボトム部材3が連結されてハウジング1が形成されると、トップ部材2とボトム部材3の間に防水性および/または防衝撃性および/または耐汚れ性のシーリングが生じる。さらに、このシールは、本明細書に記載のように、ボトム部材の留め付け機構37と係合するトップ部材の留め付け機構27の連結によって実現される。前記のように、このガスケットは中空でもよいが、典型的には中空でなく、典型的には1〜30%に圧縮することができる。
【0197】
従って、トップ部材2は、ハウジング1が形成されるとトップ部材とボトム部材との間の境界面が防水性かつ/または防塵性かつ/または耐汚れ性のシールを形成するような様式で、ボトム部材3と係合するように、構成される。この連結を実現するために、トップ部材周囲部分20は、トップ部材表面の平面から下向きに延びている細長い部材26を備える。この延びた部材は、隆起したリッジ26として形成される。この態様において、隆起したリッジ部材26は、ボトム部材中央周囲部分30bの延びた部分36と係合するように構成される。当該部分は、ガスケットに当接する表面、およびトップ部材2の対応する留め付け機構27と係合するように構成された留め付け機構37の両方を備える。
【0198】
トップ部材の隆起したリッジは、トップ部材の留め付け機構27を備える。トップ部材の留め付け機構は表面28を備える。当該表面は、傾斜した面として図示されている。この表面は、傾斜した面として図示されているが、ある特定の態様では、異なる構成を有してもよく、例えば、実質的にまっすぐでもよいことに留意すべきである。トップ表面の留め付け機構27はまた交差面も備える。この場合において、交差面は境界面29でもある。境界面29は、表面28を交差する水平面として図示されている。しかしながら、この構成は、適切な留め付け機構が形成される限り改変されてもよい。このように、リップまたは縁が形成される。トップ部材およびボトム部材を連結および密封するために、当該縁は、ボトム部材の対応する留め付け機構(例えば、リップ縁または溝部材)とかみ合うように構成される。
【0199】
ボトム部材3はまた、隆起したリッジ部材36も備える。ボトム部材の隆起したリッジ36はボトム部材の留め付け機構37を備える。ボトム部材の留め付け機構は表面38を備える。当該表面は、傾斜した面として図示されている。この表面は、傾斜した面として図示されているが、ある特定の態様では、異なる構成を有してもよく、例えば、実質的に平坦でもよいことに留意すべきである。ボトム表面の留め付け機構37はまた交差面も備える。この場合において、交差面は境界面39でもある。境界面39は、表面38と交差する水平面として図示されている。しかしながら、この構成は、適切な留め付け機構が形成される限り改変されてもよい。このように、リップまたは縁が形成される。トップ部材およびボトム部材を連結および密封するために、当該縁は、ボトム部材の対応する留め付け機構(例えば、リップ縁または溝部材)とかみ合うように構成される。
【0200】
この態様において、トップ部材の隆起したリッジ26は、収容される装置の側面または縁表面と係合するように構成された、装置と係合する表面をさらに備えることに留意すべきである。この係合は、ハウジングのシーリングを実現するための境界部材および支持部材として働く。例えば、収容された装置の適切な表面が境界部材を形成し、装置の存在によって、隆起したリッジ部材26の横方向内側への移動が妨げられる。従って、装置がハウジング内に収容されている間は、隆起したリッジ部材は内側へは動かないようにされる。隆起したリッジ部材が内側に動くことができるようになる前に、まず、ボトム部材3をトップ部材2から取り外し、次いで、装置を取り外す必要があるだろう。このように、電子装置を取り囲むハウジング1の防水性および防衝撃性のシーリングが確かなものにされる。
【0201】
図4Cに関して図示されているように、ボトム部材3は、中に電子装置を受け入れるためのフレーム構造を形成する硬質の中央周囲部分を備え、内側衝撃吸収部分および/またはクッション部分として形成された内側周囲部分、ならびに外側防衝撃層を形成する外側周囲部分をさらに備える。これらの部分は硬質の中央部材と同じ材料または異なる材料から製造されてもよく、ある特定の場合では、硬質の中央周囲部分は、ナイロン、ポリカーボネート、または200の曲げ弾性率、もしくはさらに大きな300の曲げ弾性率、もしくはさらに大きな、すなわち350の曲げ弾性率、およびさらに大きな曲げ弾性率を有する他の材料から製造される。内側周囲部分および/または外側周囲部分は、可撓性のある材料(例えば、ゴムおよび/またはTPEおよび/またはポリプロピレン)から製造されてもよい。さらに、ハウジングのトップ部材およびボトム部材の接続に関して、本明細書において詳述された留め付け機構に加えて、または本明細書において詳述された留め付け機構の代わりに、他の留め付け機構も使用することができる。例えば、ハウジング1は、外部ラッチ特徴(例えば、クリップ、バックル、ロックなど)をさらに備えてもよい。例えば、外部ラッチ特徴は、完全外部ラッチ特徴(例えば、1つまたは複数のクランプまたはクランプ領域)でもよい。1つまたは複数のクランプがハウジングの外部に配置されてもよく、当該クランプは、トップ部材およびボトム部材を固定し、それによって、連結力がトップ部材およびボトム部材に加わり、その結果、当該2つの部材が連結されてハウジングが密封されるように構成されてもよい。
【0202】
図4Dは、
図4Cのハウジングの斜視図を提供する。しかしながら、この態様において、ハウジング内に収容および保持される装置は正方形または長方形の構成を備える。
図4Cに記載のハウジング内に収容および/または保持される装置は、湾曲した構成または丸みのある構成(例えば、湾曲した後面部分)を有する。
【0203】
図4Eは、
図4Cのハウジング1の斜視図を提供する。ここで、装置100はハウジング内に実際に収容および保持され、トップ部材の延びたリッジ部材26は、装置のトップ隅縁および側面と係合される。この係合によって、ハウジング内側へのリッジ部材26の横方向内側への移動が阻止される。この場合、特に、トップ部材2の細長いリッジ部材26に対して、装置100は、張力がかかる点およびハウジングの内側境界部材として働く。
【0204】
図4Fは、
図4Eにおいて提供されたものと類似したハウジングの同じ図を提供する。しかしながら、この態様では、ケース内に収容および保持される装置100は正方形または長方形の構成を有するのに対して、
図4Eにおいて図示されたハウジングの中に保持される装置100は、丸みのある、または湾曲した後面構成を有する。
【0205】
図4G〜4Jは、
図4Dおよび4Eのハウジングの種々の斜視図を提供する。
【0206】
図4K〜4Mは、本開示のハウジング1のための別の留め付け機構の種々の斜視図を提供する。この態様において、トップ部材2およびボトム部材3を連結するために、トップ部材2およびボトム部材3は両方とも、これらと共に第3のロッキング要素4を受け入れるように適合された補完的な構成を有する。例えば、トップ部材2は、トップ部材2の周辺部分20から下向きに延びている「L」型レッジ部材として構成された留め付け構成26を備える。
【0207】
図示されているように、トップ部材周辺部分のボトム表面は、前記のように、収容された装置のトップ表面に整合するように構成されたガスケット10aを備える。同様に、ボトム部材3は、ボトム部材3の周辺部分30から上向きに延びている「L」型レッジ部材として構成された留め付け構成36を備える。
【0208】
図示されているように、ボトム部材のボトム表面は、一方の周囲から他方の周囲にまたがり、それによって、収容された装置の後面全体をカバーする。しかしながら、他の態様では、ボトム部材3はトップ部材2と実質的に同一の構成を有してもよい。この場合、ボトム部材周辺部分30は、前記のように、収容された装置のトップ表面に整合するように構成されたガスケット10b(記載せず)も備えるだろう。このような場合、トップ部材2もボトム部材3も、一方の周囲部分から他方の周囲部分にまたがる(例えば、一方の側から他方の側にまたがる)表面(例えば、膜)を備える必要はない。
【0209】
図示されているように、トップ部材の留め付け機構26およびボトム部材の留め付け機構36は両方とも、ロッキング要素4の対応する留め付け機構4aおよび4bを受け入れるように構成される。この態様において、ロッキング要素4は、トップ部材2およびボトム部材3の側方周囲部分のかなりの部分にまたがる細長い部材として構成される。細長いロッキング要素4は、トップ部材2の対応する留め付け機構26と係合するように構成された留め付け機構4aを備え、ボトム部材3の対応する留め付け機構36と係合するように構成された留め付け機構4bをさらに備える。このように、ロッキング要素4は、収容された装置を取り囲んでトップ部材2およびボトム部材3と係合し、装置を取り囲んでこれら2つを圧縮し、それによって、ハウジング1を形成および密封することができる。
【0210】
図示されているように、ロッキング要素4および対応する留め付け機構は、摺動してトップ部材2およびボトム部材3と係合し得るスライド部材として構成される。しかしながら、特定の留め付け機構構成が説明されたが、これらの構成は、本明細書において述べられたものと異なってもよいことが理解される。さらに、
図4Lおよび
図4Mに関して図示されているように、ハウジング内に装置の防水性シーリングをさらにしっかりと留め付けるために、ロッキング要素はシーリング要素(例えば、ガスケット10c)をさらに備えてもよい。例えば、ロックと係合する境界面のいずれかにおいて、他のガスケットも含めることができる。
【0211】
図4Nは、本開示のハウジング1の別の留め付け機構の異なる斜視図を提供する。この態様の留め付け機構は「F」ラッチとして構成される。この態様において、トップ部材2は「F」構成を有するように図示されている。ここで、「F」のそれぞれの尖叉は、対応するボトム部材3の対応する留め付け機構と係合するように設計されたトップ部材の留め付け機構を備える。
【0212】
従って、この態様において、トップ部材2は、2つの細長く延びた隆起したリッジ部材26aおよび26bを備える、比較的、平面の周辺部分20を備える。隆起したリッジ部材26aおよび26bはそれぞれ、その遠位部分に留め付け機構27aおよび27bを備える。当該留め付け機構は、ボトム部材3の対応する留め付け機構37aおよび37bと係合するように構成される。従って、トップ部材2は、外側ラッチ部材26bおよび内側ラッチ部材26bを備える「F」様ラッチ構成を備えると考えることができる。内側ラッチ部材26の内側表面が、収容された装置の側方縁または表面と係合することに留意されたい。この相互作用によって、ハウジングの中心へと内側に向かう、隆起した内側の隆起したリッジ部材26の横方向移動が妨げられる。さらに、「F」部材の内側に向いている表面の一方または両方は、ガスケット(例えば、ガスケット10aおよび10b)を備えてもよい。当該ガスケットは、本明細書において議論されたように、ハウジングおよび/または収容された電子装置の様々な部材との間の防水性シーリングを提供するように機能する。対応する留め付け機構はそれぞれ、傾斜した縁留め具に似た構成(例えば、
図4Aに関して本明細書において前記で説明された構成)を有すると図示されていることに留意すべきである。これらの留め付け機構の一方または両方は、本明細書に記載のものと異なる構成とされてもよい。
【0213】
図5Aは、
図1Aのハウジングのトップ部材の近位前方部分21のクローズアップ斜視図である。ホームボタン40およびホームボタンユーザーインターフェース41aがトップ部材中央周囲部分20bに配置されている。トップ部材中央周囲部分20bは、トップ部材内側周囲部分20aおよびトップ部材外側周囲部分20cがトップ部材中央周囲部分20bに当接した状態で示されている。トップ部材2の構造フレームを提供するために、トップ部材中央周囲部分20bは、硬質の堅い材料(例えば、ポリカーボネート)から製造されてもよいことに留意すべきである。さらに、耐水性−防水性の保護および/または防衝撃性および/または防落下性の保護の手段を提供するために、内側周囲部分20aおよび外側周囲部分20cの一方または両方は、比較的、可撓性のある材料(例えば、TPE)から製造されてもよい。ホームボタン40を取り囲み、納める、この領域において、近位周辺部材20の近位部分は、隆起した周囲外形または凸状の周囲外形を有し、トップ部材の内側周囲部分20aの内側縁を有する拡大された表面を提供して、収容された電子装置のトップ表面のホームボタンの近位での防水性シールを容易にすることに留意されたい。充電ポートをカバーするためのラッチポート開口部71a、ラッチポート境界部材72、およびラッチランプ収容部材76も示されている。
【0214】
図5Bは、
図5Aのハウジングのトップ前方部分を見下ろしたクローズアップ斜視図である。
図5Aと同様に、トップ部材中央周囲部分20bにホームボタン40およびホームボタンユーザーインターフェース41aが示されている。トップ部材中央周囲部分20bは、トップ部材内側周囲部分20aおよびトップ部材外側周囲部分20cがトップ部材中央周囲部分20bに隣接した状態で示されている。ラッチポート開口部71aも図示されており、ラッチポート境界部材72、および溝として図示されたラッチランプ収容部材76も示されている。
【0215】
図5Cは、
図5Aのハウジングのトップ周辺部分20に関してトップ部材2の後面を見下ろしたクローズアップ斜視図である。見ることができるように、ホームボタン40の外形が図示されており、ホームボタンシール41cおよびホームボタン装置インターフェース41dがはっきりと示されている。従って、ホームボタンは、水がホームボタンハウジングインターフェイスを通って侵入しないように、ホームボタンシーリング部材41cによって密封される。さらに、ホームボタン装置インターフェース41dは、下向きに押す力を、その下にある、このようなホームボタンを有する収容された電子装置のホームボタンに伝えるように機能する。ホームボタンシール41cおよびユーザーインターフェース41dはトップ部材中央周囲部分20bの下側に配置される。トップ部材中央周囲部分は、内側周囲部分20aとトップ部材外側周囲部分20cとの間にあるように示されている。見ることができるように、近位周辺部材20は、拡大された表面領域を提供するように構成された領域において凸状の周囲外形を有し、その結果、収容された装置のホームボタンを取り囲み、それによって、収容された電子装置のトップ表面のホームボタンの近位における防水性シールの形成が容易となる。
【0216】
この図の右側の上から下にかけて、トップ部材外側部分20c、トップ部材中央部分20b、およびトップ部材内側部分20aは連続している。この図において、トップ部材チャンネル10aは、トップ部材内側周囲部分20の中の溝として示されている。当該溝は、内側トップ部材チャンネル境界部材11aおよび外側トップ部材チャンネル境界部材11bに接している。シール(例えば、Oリング15a)がチャンネル10aの中に配置される。当該シールは、トップ部材が、収容される電子装置と連結されるとき、および/またはトップ部材2がボトム部材3と連結されてハウジング1が形成されるときに、防水性および/または耐水性のシールを提供するように構成される。従って、トップ部材チャンネル10aのガスケット15aは、係合されたときに、トップ部材2とボトム部材3との間の防水性シールを容易にする。この図において、電子装置の位置を合わせる、方向を決定する、および/または留め付けるように機能する装置保持歯96aおよび96bは、トップ部材中央周囲部分20bから下向きに突き出ている。
【0217】
図5Dは、
図5Aのハウジングの前方近位部分21に関して、トップ部材2周辺部材20の後面を見た、下向きに角度をつけたクローズアップ斜視図である。この図の右側の上から下にかけて、トップ部材中央周囲部分20bおよびトップ部材内側周囲部分20aは連続している。この図において、トップ部材チャンネル10aは、内側トップ部材チャンネル境界壁11aおよび外側トップ部材チャンネル境界壁11bと接しているトップ部材内側周囲部分20aの中に配置されて示されている。ガスケット15aは示されていない。この図において、装置保持歯96aおよび96bも示されている。装置保持歯96は、電子装置の位置を部分的に合わせる、方向を決定する、および/または留め付けるように機能し、トップ部材中央周囲部分20bから内向きに突き出ている。使って便利なインターフェースを電子装置に設けるために、ホームボタンシーリング部材41cおよびホームボタン装置インターフェース41dがトップ部材中央周囲部分20bの一部として形成される。硬質のポート境界部材72と接している、電気的伝送ポート(例えば、充電ポート)開口部71aも示されている。
【0218】
図6Aは、下向きに角度をつけた、
図1Aのハウジングの前方隅部分にある、トップ部材2周辺部分20の後面を見たクローズアップ斜視図である。この図の左上部分の左から右にかけて、トップ部材外側周囲部分20c、トップ部材中央周囲部分20b、およびトップ部材内側周囲部分20aが示されている。
【0219】
外側周囲部分20cは、可撓性材料または半可撓性材料(例えば、TPE)からなる衝撃吸収部分として構成される。トップ部材2がボトム部材3の対応する境界部材と合わせられてハウジング1を形成するときに、外側周囲部分20cはトップ部材2およびハウジング1の外側境界を形成する。
【0220】
ハウジングに嵌合されたときに見られるように、中央周囲部分20bは、延びたリッジ26が電子装置の平面に対して実質的に垂直な角度で突出する、硬質フレーム部材として構成される。列挙された角度は90度より大きくてもよく、90度より小さくてもよいことが理解されなければならない。隆起したリッジ部材26はまた、リッジの先端表面に配置された、ハウジング1を形成するときにトップ部材2をボトム部材3と合わせて留め付ける目的で機能する、複数の隆起したリッジの位置合わせ部材17を備える。隆起したリッジ部材26はまた、第1の留め付け機構27および第2の留め付け機構13aを備える。ここで、第1の留め付け機構は、隆起したリッジ26の外側の側方表面から外向きに延びている突出したリップ部材27として構成され、第2の留め付け機構13aは、隆起したリッジ26の内側の側方表面から内向きに突き出ている複数の内側に延びたタブまたは歯要素13aとして構成される。
【0221】
内側周囲部分20aは、例えば、トップ部材が電子装置と連結されるとき、および/またはボトム部材3と連結されてハウジング1を形成するときに、トップ部材2の防水性および/または耐水性のシーリングを生じるように互いに協同的に相互作用する、2つの別個の特徴を備えるように構成される。例えば、内側周囲部分20aは、密封可能なガスケット15aが中に配置されたチャンネル部材10aを備え、かつ、電子装置と滑らかな境界面を形成するために電子装置のトップ表面と整合するように適合されたワイパー部分を備える。当該境界面は、ワイパーの下への、およびハウジングの中への水および/または塵の侵害を部分的に低減するように機能する。
【0222】
電子装置の位置を合わせる、方向を決定する、および/または留め付けるのを助けることができる単一の装置保持部材(例えば、歯96b)が部材中央周囲部分20bに図示されている。ホームボタンシーリング部材41cおよびホームボタン装置インターフェース41dもまたトップ部材内側周囲部分20aの一部として示されている。これらは一緒になって、防水性シールおよび使って便利なインターフェースを、ハウジング内に収容された電子装置に設けるように、機能する。
【0223】
それぞれのトップ部材の隆起したリッジ歯部材17aが、対応するボトム部材の隆起したリッジ歯17b(記載せず)と係合できるように、トップ部材の2つの隆起したリッジ部材17aは、トップ部材中央周囲部分20bの隆起したリッジ部材26の先端表面に、トップ部材中央周囲部分20bの隆起したリッジ部材26の先端表面から突き出ている歯として、構成される。
【0224】
これらの歯部材17aに加えて、この態様では、ハウジング1のための第2の留め付け機構13の一部を構成する歯13aも図示されている。第2の留め付け機構の歯13aは、ボトム部材3の対応する歯収容口13b(記載せず)と可逆的に係合するように構成される。この場合、トップ部材2とボトム部材3が係合されるときに、トップ部材歯13aはそれぞれ、対応するボトム部材3歯収容口13bに突き出ている。トップ部材2はまた、部材2とボトム部材3が係合されたときに、ボトム部材3の対応する収容部材(例えば、溝37(記載せず))の中に収容されるように構成された、突出したリップ部材27として構成された、第1の留め付け機構27も備える。
【0225】
さらに、内側周囲部分チャンネル10a、ガスケット15a、およびワイパー部分の構成がある場合、トップ部材内側周囲部分20aは、フロントガラスに対するウィンドウワイパーの様式と機能的に類似する様式で電子装置の表面に対するシールとして機能してもよく、従って、典型的には、曲げやすい軟らかい材料から構成され、その結果、これらの部分が他の部材と1つまたは複数のシールを形成するのが容易となる。
【0226】
図6Bは、
図1Aのハウジングの前方隅部分のトップ部材2周辺部分20の後面を見たクローズアップ斜視図である。トップ部材周辺部分20の外側隅から図示すると、この図面に示されている隅縁をトップ部材外側周囲部分20cが備え、そのすぐ内側に隣接してトップ部材中央周囲部分20bが示されており、そのすぐ内側に隣接して、この図面に示されている隅部の内側境界を形成するように、トップ部材内側周囲部分20cが示されている。
【0227】
外側周囲部分20cは、延びたレッジを形成する平らな面として構成され、このレッジに、隆起したリッジ部材26が配置され、そこから離れるように延びている。隆起したリッジ26には3つの表面が示されている。外側表面は、隆起したリッジを通って平行に延びる中心線から0〜90度の角度で外側に延びている突出したリップ27を有する。外側表面は、隆起したリッジを通って平行に延びる中心線から0〜90度の角度でハウジング1から外側に延びている突出したリップ27を有する。内側表面は、隆起したリッジを通って平行に延びる中心線から0〜90度の角度でハウジング1の中心に向かって内側に延びている延びた歯13を有する。先端表面は、具体的に示されているように平面であるが、トップ部材中央部分20bの隅の近位に、隆起したリッジ部材26の先端表面に延びている隆起したリッジ歯17を備える。トップ部材の2つの隆起したリッジ歯17はそれぞれ、対応するボトム部材の隆起したリッジ歯17b(記載せず)と係合することができる。これらの歯要素のさらに多い要素、または少ない要素がトップ部材およびボトム部材の対応する部分に含まれてもよい。この図では、電子装置が保護ハウジングの中に入れられたときにトップ部材内側周囲部分20aが電子装置の表面を密封するように、トップ部材内側周囲部分20aは、電子装置の形状に対応する内側の隅を規定する。
【0228】
図6Cは、
図6Bのハウジングの前方隅部分のボトム部材3周辺部分30のトップ表面(上)およびトップ部材2周辺部材20のボトム表面を細部まで示した、保護ハウジング1の隅を見たクローズアップ斜視図である。一方の部材がある方向に裏返されたときに2つの部材が相互作用するように(記載せず)位置を合わせて、それぞれの部材を示した。
【0229】
ボトム部材3周辺部分30は、外側周囲部分30c、中央周囲部分30b、および内側周囲部分30aを備える。外側周囲部分30cは、延びたレッジを形成する平らな面と共に構成される。このレッジの上に、中央周囲部分および内側周囲部分が配置される。外側周囲部分30cは、例えば、トップ部材2およびボトム部材3が合わせられ連結されてハウジング1を形成するときに、トップ部材2の対応する外側周囲部分20cと位置が合い当接するように構成された、可撓性材料を備える。これらの部分は半可撓性材料または可撓性材料から製造されてもよく、ハウジングに防衝撃性および/または耐落下性の保護を提供するように構成される。
【0230】
ボトム部材中央周囲部分30bおよびボトム部材内側周囲部分30aはボトム部材チャンネル10bを形成するように互いに間隔が開けられている。当該チャンネルは、その中にボトム部材シーリングガスケット15b(記載せず)を受け入れるように構成される。ボトム部材中央周囲部分30bは、ボトム部材のボトム表面から延びている隆起したリッジとして形成され、チャンネル10bの外側境界壁を形成するように構成される。この中央周囲部分は、トップ部材2の対応する留め付け機構27を受け入れるように適合された延びた溝として構成された留め付け機構37を備える。トップ部材2の対応する留め付け機構27は、トップ部材2の中の突出したリップとして構成される。
【0231】
ボトム部材の内側周囲部分30aもまたボトム表面から延びている隆起したリッジとして形成され、チャンネル10bの内側境界壁を形成するように構成される。この内側周囲部分は、トップ部材2の対応する留め付け機構13aを受け入れるように適合された複数のデテントとして構成された留め付け機構13bを備える。トップ部材2の対応する留め付け機構13aは、トップ部材2の中にある複数の延びたタブまたは歯として構成される。さらに、ボトム部材中央周囲部分30bは、ボトム部材中央周囲部分30bのトップ表面から上向きに突出するとして、ここで図示されているボトム部材の隆起したリッジ歯17bを有する。
【0232】
トップ部材2(下)はボトム部材3と可逆的に係合するように構成される。隅の図について、トップ部材外側周囲部分20cは、隅の外側周辺部を規定する湾曲部として図示されている。その内側にトップ部材中央周囲部分20bが配置されており、トップ部材外側周囲部分20cと相互接続されている。
【0233】
隆起したリッジ部材26は、中央周囲部分20bのトップ表面から上向きに延びているものとして、ここに図示されており、湾曲した隆起したリッジ部材26を取り囲んで、中央周囲部分20bのトップ表面に、トップ部材の2つの隆起した歯17aが配置されている。この態様において見られるように、特に、落下中に、例えば、ハウジングの隅においてトップ部材2およびボトム部材3の位置を合わせ、トップ部材2およびボトム部材3の連結を維持するために、トップ部材の2つの隆起した歯17aはボトム部材3の対応する隆起した歯17bと位置が合うように構成される。
【0234】
トップ部材2のトップ部材の隆起したリッジ部材26は、ボトム部材3の対応する留め付け機構(例えば、延びた溝部材37として構成された対応する留め付け機構)と係合するように構成された、突出したリップ領域27として構成された、複数の留め付け機構27および13aを備え;かつボトム部材3の対応する留め付け機構(例えば、対応する歯収容口13bとして構成された対応する留め付け機構)と係合するように構成された、一連の延びた歯要素13aを備える。従って、トップ部材2の隆起したリッジ26は、隆起したリッジを通って平行に延びる中心線から0〜90度の角度でハウジング1の中心に向かって内側に延びている延びた歯13を有する内側表面を備えてもよい。保護ハウジングのトップ部材2とボトム部材3が係合されたときに、隆起したリッジ部材26はボトム部材チャンネル10bに突き出ているように構成される。トップ部材チャンネル10a(ガスケットは記載せず)および内側周囲部材20aのトップ部材ワイパー部分も図示されている。
【0235】
図6Dは、ボトム部材3の周辺部分30のトップ表面を細部まで示した、保護ハウジングの隅を見たクローズアップ斜視図である。この態様では、この図において図示されたボトム部材外側周囲部分30cの隅の近位に配置された、ボトム部材中央周囲部分(例えば、チャンネル外側境界部材)30bから上向きに突出するボトム部材の隆起したリッジ歯17bが2つ図示されており、この場合、対応するトップ部材は、トップ部材の隆起したリッジ歯17a(記載せず)を1つ備える。ボトム部材内側周囲部分30aはまた、チャンネル10bを形成するように中央周囲部分30bからある角度をなして図示されている。内側境界部材30bの内側表面には複数の歯収容口13bが配置される。ボトム部材の後面35bはスピーカーグリル60bを有し、ボトム部材内側周囲部分30aと当接して示されている。
【0236】
2つの隆起したリッジ歯17bは、ボトム部材外側部分20cの隅の近位において、チャンネル外側境界部材30bのトップ表面の上に延びている。トップ部材の2つの隆起したリッジ歯17bはそれぞれ、対応するトップ部材の隆起したリッジ歯17b(記載せず)と係合することができる。これらの歯要素のさらに多い要素、または少ない要素がトップ部材およびボトム部材の対応する部分に含まれてもよい。この図では、電子装置が保護ハウジングの中に入れられたときにボトム部材内側周囲部分30aが電子装置の表面と係合するように、ボトム部材内側周囲部分30aは電子装置の形状に対応する内側の隅を規定する。
【0237】
図6Eは、電子装置と係合したときの、特に、電子装置の近位部分(例えば、充電部分)と係合したときの、トップ部材2周辺部分20の後面の一部を示す、ハウジングのトップ前方部分を見下ろしたクローズアップ斜視図である。トップ部材内側周囲部分20aは、この図において明らかなトップ部材近位端部分21において、耐衝撃性および耐衝突性の部分を形成する。トップ部材外側周囲部分20cもまた、この図において明らかなトップ部材近位端部分21において、耐衝撃性および耐衝突性の部分を形成する。留め付け機構27およびトップ部材の2つの隆起したリッジ歯17aは、ボトム部材の隆起したリッジ部材26から上向きに突出して図示されている。強化および補強されたラッチポート境界部材72と接しているトップ部材近位端部分21ならびに装置保持歯96aおよび96bの近くに、ラッチポート開口部71aも図示されている。
【0238】
図6Fは、スピーカー出力端子を有する電子装置100が図示されている、保護ハウジング1の底部を見た底部斜視図である。トップ部材中央周囲部分20bから上向きに突出する隆起したリッジ部材26と当接し、かつ一体になったトップ部材外側周囲部分20cが図示されている。隆起したリッジ部材26から上向きに突出する4組の対になったトップ部材歯17を備えるように、隆起したリッジ部材26を見ることができる。トップ部材の2つ一組の対になった歯17が、それぞれ保護ハウジングのトップ部材2の隅の近位に配置されている。保護ハウジングのボトム部材3は示されていない。装置保持歯96aおよび96bが、電子装置の位置を合わせ、電子装置の方向を決定し、電子装置をトップ部材2でしっかり固定するのを助けるように、電子装置(例えば、iPad)がトップ部材2と係合して図示されている。トップ部材周囲部分20のトップ部材遠位端部分22にヘッドホンポートシーリング部材53が図示されており、トップ部材近位端部分21にラッチポート開口部境界部材72が配置されている。
【0239】
図7Aは、本明細書において提供されたように連結されて保護ハウジング1を形成する、トップ部材2およびボトム部材3の遠位端のクローズアップ正面図である。トップ部材の周辺部分20およびボトム部材の周辺部分30がトップ部材およびボトム部材の遠位端部分22および32の上部に示されている。電気的伝送シーリング部材53(例えば、ヘッドホンポート栓)は、トップ部材の電気的伝送ポートアパーチャ50の中に係合されているため、トップ部材2に示されている。この態様において、ボトム部材3は、ヘッドホンシーリング栓53を保護するように機能する、突出したリムを有することに留意されたい。ボトム部材のボトム表面35にはボトム部材アクセサリポート97が示されている。
【0240】
図7Bは、本明細書において提供される保護ハウジングのトップ部材2の遠位端のクローズアップ正面図である。トップ部材2のトップ部材遠位端部分22のトップ部材周辺部分20のトップ表面が図示されている。トップ部材2にヘッドホンシーリングポート53が示されている。トップ部材2の外側区域にわたって存在する衝撃保護層を形成するために、トップ部材2は、可撓性材料(例えば、TPE)からなる、延びたレッジ領域を備える外部周辺部分20cを備える。トップ部材2は、突出したリップ(例えば、突出部)または留め具部材として構成された第1の留め付け機構27を備える隆起したリッジ部材26を備える中央周囲部分20bをさらに備える。さらに、隆起したリッジ26は平面の先端表面を備える。当該表面は、隆起した歯17aを備える。隆起した歯17aは、湾曲した隆起したリッジ部材26から上向きに突出して示されており、対応するボトム部材3の対応する隆起した歯17b(記載せず)または歯部材を受け入れるように互いに間隔をおいて配置されている。さらに、
図7Bに関して見ることができるように、周辺部分20は、電気的伝送ポート50(例えば、ヘッドホンジャックポート)と境界を接し、かつ納める隆起部52を備える。当該ポートは、ポート50のアパーチャの中にヘッドホンポート栓53を入れることによって密封される。
【0241】
図7Cは、ボトム部材後面35の遠位32の斜視図である。ボトム部材周辺部分30が図示されている。この図の上および下には、相対するボトム部材左手側部材33およびボトム部材右手部材34がそれぞれ示されている。この図の左側に図示されているボトム部材遠位端部分32は、ポートシーリング部材53が中に保持されているヘッドホンシーリングポート50として構成された電気的伝送ポートを含む、様々なさらなる特徴を組み込んでいる。この態様において見られるように、この特徴に追加の衝撃保護を設けるために、ボトム部材周辺部分は、伝送ポート50と接している隆起した補強領域52を有する。マイクロホン伝送ポート61およびレンズ特徴80も図示されている。ボトム部材右手側部材34に関して、ボトム部材周辺部分30に音量ボタン99aおよび表示方向スイッチ90を含むさらなる特徴が図示されている。アクセサリポート97も図示されている。
【0242】
図7Dは、ヘッドホンシーリングポート部材53ならびにボトム部材アクセサリポート部材97を示す、保護ハウジング1のトップ部材2およびボトム部材3の隅のクローズアップ斜視図である。ヘッドホンシーリングポート部材53はヘッドホンポート50の中に保持され、この部分は、ボトム部材3の上のヘッドホンシーリングポート50の開口部を納めるボトム部材周辺部分30に沿って、突出したリム52によって囲まれ、それによって、ハウジングのこの部分はさらに支えられる。この図では、保護ハウジングのトップ部材2は、ボトム部材3と合わせられ、かつ連結され、正面図からそれて図示されている。この特定の態様では、2つの開口部を有するボトム部材アクセサリポート97が図示されている。
【0243】
図7Eは、ヘッドホンポート50として構成された
図7Dの電気的伝送ポートの図を示す、ハウジングの遠位部分の断面図を提供する。
図7Eに関して見ることができるように、ボトム部材3は、可撓性の衝撃吸収部材として構成された外側周囲部分30cを備える。ボトム部材3はまた、ボトム部材チャンネル15bを形成するように互いに間隔が開けられている中央周囲部分30bおよび内側周囲部分30aを備える。当該チャンネルの中にはボトム部材ガスケットが配置される。ボトム部材中央周囲部分は、留め具として構成された留め付け部材37を備える。トップ部材2およびボトム部材3が互いに連結されたときにトップ部材2およびボトム部材3を一緒に留め付けるように、当該留め具は、トップ部材2の対応する留め付け機構27(例えば、対応する留め具)と係合するように適合される。ボトム部材3はまた、電子装置100(例えば、タブレット演算装置、例えば、タブレットPC)を中に受け入れ、支えるように構成されたボトム表面35を備える。
【0244】
トップ部材2は周辺部分20を備えるが、トップ表面部材を備えない。実際には、周辺部分20は、電子装置のトップ表面を枠に入れる硬質の骨格周囲部材を形成し、ボトム部材3と連結して、ボトム部材3および装置100と防液体性シールを形成するように構成された中央周囲部分20bを備える。例えば、トップ部材中央周囲部分20bは、ボトム部材チャンネル10bに突き当たり、その中で2つの関連した機能を果たす、延びたリッジ部材26を備える。第1に、延びたリッジ部材26は、留め具として構成された留め付け機構27を備える。トップ部材2およびボトム部材3が接続されたときにトップ部材2およびボトム部材3を留め付けるために、当該留め具は、ボトム部材3の対応する留め付け機構37(例えば、対応する留め具)と係合するように構成される。第2に、延びたリッジ部材26は、ボトム部材チャンネル10bの中でボトム部材ガスケット15bと係合し、これを圧縮し、それによって圧縮するように構成された、先端表面を備える。これらの要素は一緒になって、トップ部材2およびボトム部材3が一緒になってかみ合う周辺部材20aおよび30bに沿ってトップ部材2とボトム部材3との間に防液体性シールが生じるように、協同的に機能する。
【0245】
さらに、トップ部材2は、示されているように、収容された装置100の前方トップ表面と連結されると防水性シールを生じるように構成された内側周囲部分20aを備える。トップ部材2の内側周囲部分20aは、収容された装置との防水性シーリングを容易にするように機能する2つの別個の部分を備える。第1に、内側周囲部分20aはトップ部材チャンネル10aを備えるように構成される。当該トップ部材チャンネルは、内側トップ部材チャンネル壁11aおよび外側トップ部材チャンネル壁11bと接している。トップ部材チャンネル10aはトップ部材ガスケット15aを保持するように構成される。当該ガスケットは、収容された装置の一部と係合するように構成され、特に、このような係合によって圧縮され、それによって、収容された装置と水密性シーリングを生じることができるように設計される。例えば、ある特定の態様において、トップ部材ガスケット15aは中空である。第2に、内側周囲部分20cは、自動車のワイパーに酷似して機能するように構成された縁部分を備える。これは、装置100とハウジング1との間に実質的にシームレスの境界面を生じるように、収容された装置のトップまたは縁部分と整合する傾斜した縁を有する。当該境界面は、液体がハウジング1を通って浸食しないように働く。このような様式で、本開示のハウジング1は、収容された装置を取り囲んで防水性および防衝撃性のシーリングを生じることができる。
【0246】
トップ部材2はまた、可撓性衝撃吸収部材としても構成される外側周囲部分20cを備える。外側周囲部分20cは、同じ機能を果たすボトム部材の対応する外側バンパー部材30cと位置が合うように構成された外部可撓性バンパー部分として構成されてもよい。
【0247】
ハウジング1の音声伝達ポート50も図示されている。この態様において、音声伝達ポート50はヘッドホン伝送ポートとして構成される。従って、トップ部材2はポートアパーチャ51を備える。ヘッドホンまたはスピーカー装置が、収容された装置100のヘッドホン部分と電子的に接続できるようにするために、ポートアパーチャ51の中には、ヘッドホンインターフェイス、または、この場合ではヘッドホンアダプタインターフェイス58bが挿入されてもよい。ヘッドホンポートアパーチャ51は、アパーチャと境界を接する接続要素(例えば、ねじ切り部54a)を備え、(この態様において図示されているように)ヘッドホンジャックおよび/またはヘッドホンジャックアダプタ57の対応する接続要素54b(例えば、対応するねじ切り部)とかみ合うように構成される。ヘッドホンポート50はガスケットを備えてもよい。しかしながら、この態様では、ヘッドホンジャックアダプタ57はガスケットを備え、そのため、ヘッドホンポート50の中にさらなるガスケットが含まれてもよいが必要とはされない。
【0248】
ハウジング1に、および収容された装置100の中に挿入されたときに見られるように、
図7Eには、アクセサリジャックアダプタ57(例えば、ヘッドホンジャックアダプタ)をさらに図示した。アクセサリジャックアダプタ57は2つの伝送インターフェース58を備える。一方の伝送インターフェース58aは、アクセサリ(例えば、ヘッドホン、スピーカー装置など)のジャック部分を受け入れるように構成される。アクセサリと電子装置との間に電子的インターフェースを生じるために、他方の伝送インターフェース58bは、アクセサリ(例えば、ヘッドホンまたはスピーカー)のジャック部分として構成され、電子装置のジャック収容部分の中に収容されるように適合される。本明細書において提供されるアクセサリジャックアダプタの独特の特徴は、ジャック部分58bと、収容された装置のジャック収容部分との間に防水性シールを生じることができることである。この機能を果たすために、ジャックアダプタ57は、この場合ではねじ山として構成されたが任意の種類の接続要素(例えばカム部分)でもよい接続インターフェース54bを備え;ジャックポートアパーチャ51を介してジャックアダプタ57がハウジング1に連結され、かつ対応する接続要素54aおよび54bが係合されるとハウジング1とジャックアダプタとの間に防水性シールが生じるように、ガスケット55(例えば、Oリング)が中に配置されているガスケットシートをさらに備える。ジャックアダプタ57は設けられる必要はないことに留意されたい。ここで、ハウジングとこのように係合される任意のアクセサリが、ジャックアダプタ57に関して本明細書に記載されたものと類似するように構成されたジャックを備える。
【0249】
図8Aは、ボトム部材3の前面の一部の隅のクローズアップ図である。ボトム部材は、前後面部材35を取り囲む周辺部分30を備える。周辺部分30は、可撓性材料として構成された外側周囲部分30cを備え、当該部分30cは、硬くて剛性の高い材料からなるボトム部材中央周囲部分30bに取り付けられたかまたはそうではなくオーバーモールディングされ、当該部分30bは、ボトム部材内側周囲部分30aと共に形成され、これらは両方とも、後面部材35と同じ材料から同時に製造される。この骨格フレーム材料に可撓性外側材料30cが加えられる。中央周囲部分30bおよび内側周囲部分30aはボトム部材チャンネル10bを形成するように構成される。図示されているように、ボトム部材ガスケット15bは示されていない。
【0250】
ボトム部材中央周囲部分30bのトップ表面から上向きに突出する、この図に示されている、単一のボトム部材の隆起したリッジ歯17bも図示されている。ボトム部材中央周囲部分30bはボトム部材チャンネル10bの境界壁を形成する。ボトム部材チャンネル10bはボトム部材外側周囲部分30cのすぐ右側かつ内側に示されている。さらに、チャンネル10bはボトム部材内側周囲部分30bに接している。垂直に整列されたボトム部材歯収容口13bが内側ボトムチャンネル境界壁30aの一部として示されており、この図ではボトム部材チャンネル10bの右側かつ内側に図示されている。トップ部材の対応する歯13a(記載せず)と可逆的に係合されるときに、このような歯収容口13bは第2の留め付け機構の一部を構成する。
【0251】
ボトム部材バンパー36が、垂直に整列されたボトム部材歯収容口13bの内側に対して垂直に図示されている。ボトム部材の内側周囲部分30aがボトム部材前面35aと共に粘着性シールを形成するように内部かつ右側に図示されている。この図の上部において、ヘッドホンシーリングポート53(記載せず)を保護するように機能する突出したリム52が、ボトム部材外側周囲部分30aにおける湾曲した切り込み(indenture)として図示されている。ボトム部材外側周囲部分30aは、ボトム部材中央周囲部分30bのすぐ下に図示されているボトム部材チャンネル10bの境界を規定するボトム部材中央周囲部分30bと一体になっている。ボトム部材内側周囲部分30aの下からボトム部材チャンネル10bの内側までマイクロホン伝送ポート61が見える。マイクロホン伝送ポート61は、ハウジング部材の内部から外部に延びているアパーチャを有する。当該アパーチャは防水性のスピーカーガスケット61aによってカバーされる。
【0252】
図8Bは、
図8Aのボトム部材3前面の一部の隅のクローズアップ図である。ボトム部材外側周囲部分30cは示されていない。ボトム部材中央周囲部分30bはボトム部材3の上部分を規定し、ボトム部材内側周囲部分30aの遠位に配置されているが、ボトム部材内側周囲部分30aと一体になっている。ボトム部材中央周囲部分30bから上向きに突出する、ボトム部材の1つの隆起したリッジ歯17bが示されている。中央周囲部分30bはボトム部材チャンネル10bの外側境界壁を形成し、この図では、ボトム部材チャンネル10bは、ボトム部材内側周囲部分30aのすぐ内側、かつボトム部材内側周囲部分30aより下に配置されている。ボトム部材歯収容口13bは、ボトムチャンネル内側境界部材30aの上に、水平に、かつボトム部材チャンネル10bのすぐ上に整列されるように図示されている。このような歯収容口13bは、トップ部材の対応する歯13a(記載せず)と可逆的に係合されたときに第2の留め付け機構の一部を構成する。ボトム部材バンパー36は、ボトム部材内側周囲部分30aと共に成形されているボトム部材歯収容口13bより下に図示されている。
【0253】
図9Aは、ハウジングを下向きにし、ボトム部材3を上から見たときに、ハウジング1を見下ろした斜視図である。ボトム部材周辺部分30は、音量ボタン99a、オン/オフボタン99b、サイレンス/表示方向スイッチ90、マイクロホン伝送ポート61、スピーカーグリル60b、レンズ特徴80、および動作可能に取り付けられて示されている電子的伝送ポートアダプタ57を備えるヘッドホンポート開口部50と共に示されている。ここで、電子的伝送ポートアダプタ57は、様々なタイプのアクセサリ(例えば、ヘッドホン、スピーカー、または収容された電子装置100との電子通信を必要とする他の部材)のための防水性インターフェースを提供するために使用することができる。ラッチ特徴70は、充電ポート開口部11a(記載せず)をカバーおよび封入するように配置され得るラッチドア71bによってカバーされる。この図には、ツール、コインなどによってトップ部材2とボトム部材3を分離するのに用いられ得るツールスロット特徴18aおよび18bも見える。
【0254】
図9Bは、音量制御ボタン99aに隣接するサイレンス/表示方向制御スイッチ90を示す、保護ハウジング1のボトム部材3の内部のクローズアップ側面図である。サイレンス/表示方向制御スイッチ90および音量制御ボタン99a特徴は典型的には2つの部分にて製造される。最初に、ボトム表面ならびに内側周囲部分および中央周囲部分を形成するように、ボトム部材の前後面35が押し出され、成形される。ここで、周辺部材30の一部は、アパーチャが貫通して設けられるように製造される。さらに、当該アパーチャからハウジング1の様々なボタン特徴を形成することができる。
【0255】
これらのボタン特徴は、別々に作られたが、ボトム部材3が成形された後にハウジングに加えられる特定の機能要素を備えてもよい。次いで、これらの特徴のための防水性のシールおよび/またはシートが、例えば、オーバーモールディングプロセス中に製造されてボトム部材35骨格フレームに加えられてもよい。従って、このような様式で、適切な表示方向/サイレンススイッチ特徴90aおよび/または音量制御シーソーボタンが設計され、ケースと共に組み立てられる。従って、表示方向ボタン90および音量制御ボタン99は、収容された装置の対応するスイッチおよびボタンと係合するように適合できるような様式でハウジング1と連結される。
【0256】
ハウジング1のボトム部材3の内側に図示されているサイレンス/表示方向制御スイッチ90は、この図では、保護ハウジング1の外側に動作可能に接続されて配置された回転ユーザーインターフェーススイッチ部材90a(記載せず)と係合する。表示方向制御スイッチ90の回転スイッチ部材90aは、保護ハウジングの外部部分に配置された部分的に円形の切れ込み90c(記載せず)を中心にユーザーが回転するように構成されたハンドル部材90b(記載せず)を備える。
【0257】
ハンドル部材90bは、保護ハウジング1の外側からその内側に貫くポスト部材90dと一体になっている。この特徴を通って侵入しないようにするために、ポスト部材ガスケット90eが、ポスト部材90dを包囲し、ポスト部材90dと共に防水性および防塵性のシールを形成する。ポスト部材は表示方向制御スイッチ90と係合し、これは、ハンドル部材90bおよびポスト部材90dの回転運動を、収容された電子装置上にある直線移動可能なスライダー型スイッチの垂直移動または水平移動に変えるように機能する、U型開口部を有するカム様特徴90fとして構成されてもよい。例えば、装置を静かにさせるために、または表示方向制御スイッチとして、操作中にハンドル部材90dを回転させると、電子装置上にある直線移動スイッチが第1の位置から第2の位置に摺動する。
【0258】
この態様において示されている音量制御部分99aはハンマーヘッドシーソー部材として構成され、それぞれ、収容された電子装置の音量制御ボタンが機能できるよう仲介する振動トグルとして動作する。例えば、図示されたように、この内部トグルは、収容された電子装置の音量制御と動作可能に係合するように、保護ハウジングの外側において、ボタンの音量を上げる部分または音量を下げる部分を押し下げて、内部トグルを一方の側または反対側から前後に揺らすことによって、駆動されてもよい。この図には、外側ボトムチャンネル境界壁30b、および歯収容口13bを備える内側チャンネル境界壁30aも図示されている。内側ボトムチャンネル境界壁30aのすぐ遠位にはボトム部材チャンネル10bがある。ボトム部材チャンネル10bは、この部材のすぐ遠位においてボトム部材内側境界壁30aと一体になった外側チャンネル境界壁30bを有する。
図9Cは、
図9Bの保護ハウジングのボトム部材3の隅の斜視図である。音量制御部分99aが示され、これは、この態様では、ボトム部材後面35に隣接するボトム部材周辺部分30の中に配置されたサイレンス/表示方向制御スイッチ90の近位にハンマーヘッドトグルスイッチを備える。表示方向制御スイッチの操作は
図9bの説明において前述されている。この図では、表示方向制御スイッチハンドル90bは、ボトム部材周辺部分30と一体になった、部分的に円形の切れ込み90cの内部に位置するように図示されている。内部トグル(記載せず)が前記のように音量制御スイッチ99aによって駆動され得るように、この態様において示された音量制御スイッチ99aは、電子装置の音量制御スイッチが機能できるよう仲介する振動トグルとして動作する。延びたポスト特徴がハウジングの外側から内側に延びているオン/オフスイッチ99bも同様に設けられる。当該ポスト部材は防水性シーリングエンベロープによってカバーされる。ポスト部材は、ユーザーが押し下げることができる、ハウジングの外部部分に配置されたユーザーインターフェース部分を有する。この下向きの力によって、ポスト要素は近位方向、下向きに移動し、それによって、収容された電子装置のオン/オフスイッチと係合して、オン/オフスイッチはオン位置からオフ位置に変わり、逆の場合も同様である。ボトム部材後面35bに当接するボトム部材内側周囲部分30aには、レンズ特徴80も示されている。レンズ特徴は、例えばマンドロール(mandrol)または他の適切な手段を介してボトム部材3に挿入された光学グレードレンズ83、および光(例えば、フラッシュ部材(記載せず)から出た光)がカメラレンズ83部分に当たるのを実質的に阻止するために、レンズを取り囲むように製造された光学スカート82を備える。フラッシュ特徴85が図示されていないが、様々な態様において含まれ得る。
【0259】
図9Dは、ボトム部材3の遠位端部分32の後面35の上面図である。この図面では、この態様においてスライダースイッチとして図示された音量制御部分99a、表示方向制御スイッチ90、オン/オフボタン99b、およびボトム部材の後面35と当接するボトム部材内側周辺部分30の上に示されたレンズスカート82によって部分的に囲まれたレンズ83を有するレンズ特徴80を含めて、ボトム部材外側周辺部分30に沿って非常に多くの特徴を見ることができる。マイクロホン伝送ポート特徴61および補強隆起部材によって保護されたヘッドホンシーリングポート53も示されている。表示方向制御スイッチハンドル90bは、ボトム部材周辺部分30と一体になった、部分的に円形の切れ込み90cの内部に位置するように図示されている。この操作は、
図9Bおよび
図9Cにおいてさらに詳細に説明されている。ユーザーインターフェースハンドル90bの上には移動インジケータが表示されている。押し下げ可能な内部トグルまたはボタン(記載せず)が、この態様において図示されていオン/オフスイッチ99bによって作動され得るように、この図において示されたオン/オフスイッチ99bは、電子装置のオン/オフスイッチが機能できるよう仲介する平行移動可能なトグルを動かす。
【0260】
図10Aは、
図1Aのハウジングの充電ポート特徴70として構成された電子的伝送ポートを示す、ハウジング1の近位部分のクローズアップ透視図である。トップ部材2およびボトム部材3は両方とも連結されてハウジング1を形成するように図示されている。詳細を示すために、充電ポートラッチドア71bがハウジングから取り外された状態で充電ポート特徴70が図示されている。
【0261】
この図の下部において、トップ部材周辺部分20の近位端部分21およびボトム部材周辺部分30の近位端部分31が前を向き、ラッチ特徴開口部71aの各側面と境をなすように、ボトム部材3およびトップ部材2が連結されて示されている。ボトム部材外側周囲部分30cは、ラッチ特徴開口部71aを納めるように構成された、下向きに湾曲したリッジを形成し、若干、さらに丈夫なボトム部材近位端部分31を有することによって、乱暴な取り扱い、ぶつかりなどからの保護を提供する。
【0262】
ボトム部材近位端部分31は、接続部材および/またはドア部材を納めるために、様々なタイプのラッチ接続部材(例えば、軸収容オリフィス、軸、アパーチャ、穴、ヒンジ、フラップなど)を組み込んでもよい。この態様において見られるように、開位置から、電気的伝送ポート(例えば、充電ポート)の防液体性および防塵性のシールを提供する閉位置に旋回する、または向きを変えることができるように、ボトム部材中央周囲部分30bから部分的に突き出て、ラッチドア軸収容オリフィス75においてラッチドア71bを接続するラッチドア軸74が図示されている。
【0263】
この図では、トップ部材近位端部分21がボトム部材周囲部分31の上部に位置するように、トップ部材外側周囲部分20cも見ることができる。これら2つは連結されて、充電ポート特徴70が配置された保護ハウジング1の前方において耐衝撃性および耐衝突性の部分を取り囲んで形成する。この図の上部にはトップ部材周辺部分の前面が図示されている。上部の隅にはトップ部材中央周囲部分20bおよびトップ部材内側周囲部分20cが図示されており、この図の中央左部分にはホームボタン40が存在する。トップ周辺部分20の膜のない区域を通して見られるように、ボトム部材留め付け機構13bも図示されている。
【0264】
図示されているように、ラッチポート特徴70はラッチポート開口部71aを備える。当該開口部は、電子装置の装置アクセサリ(例えば、30ピンデータ転送装置および充電器)の接続インターフェースを受け入れるような大きさの補強境界部材72と接している。ラッチポート開口部71aはトップ部材2の中央周囲部分20bの中に完全に、かつトップ部材2の中央周囲部分20bを貫通して配置される。さらに、境界部材72は、ラッチランプ収容部分76を備えるように構成され、ラッチランプ収容部分76は、ラッチドア71bのラッチランプ閉塞要素77を収容するように適合される。さらに、トップ部材中央周囲部分20bは、ラッチドア71bに接続するためのラッチドア軸74を備える。
【0265】
従って、ラッチドア71bは、ラッチランプ軸74の少なくとも一部を収容するように構成された軸収容オリフィス75を備える。この相互作用によって、ラッチドア71bは、ポート開口部を防水性および耐衝撃性のシーリングにてカバーするために、軸74を中心に開位置から閉位置に回転することができる。シーリングを確かなものにするために、ラッチドア71bは、トップ部材2にある対応するシーリング機構と係合するように適合された、ここでは延びたラッチランプ部材として構成される、シーリング機構77を備えてもよい。ラッチドア71bは、ラッチポート開口部72を密封し、それによって、ラッチドア71bが閉じられてトップ部材2と係合されたときに液体の侵入から開口部を保護するように構成された、ガスケット78をさらに備える。
【0266】
図10Bは、ラッチドア特徴が保護ハウジング1の隅に配置されている、
図10Aのラッチドア特徴の断面図である。ラッチドア71bは閉位置にある。前記で示したように、ラッチドア特徴70は軸収容オリフィス75を備え、軸収容オリフィス75を通ってラッチドア軸が収容される。トップ部材2において、その対応するシーリング機構76(例えば、ラッチランプ収容部材)と係合される、シーリング機構77(例えば、ラッチランプ部材)も含まれる。ラッチドア71bは、ラッチポート開口部71aおよび境界部材72に対して密封され、それによって液体の侵入から開口部を保護する、ガスケット78をさらに備える。ラッチランプ収容部材76の中にラッチドアロッキングランプ77が収容され、それによって、ラッチランプドア71bがしっかりと閉じられ、密封される。
【0267】
図示されているように、ホームボタン40がトップ部材周辺部分20のトップ表面に配置されている。当該トップ表面は、ホームボタンユーザーインターフェース41aと、ホームボタン装置インターフェース41bと、ホームボタン40の下に図示されており従って防液体性シーリングを提供するホームボタンシーリング部材41cと、ホームボタン装置係合部分41dとを含む様々な関連特徴と動作可能に接続している。
【0268】
トップ部材周辺部分20に沿ってすぐ右側に、トップ部材近位端部分21が、この図の右側に図示されたラッチカバー71bと防水性シールを形成するように図示されている。充電ポートラッチまたはカバー71bは、ラッチポートドア71bおよびガスケット78と共に、充電ポートオリフィス71aの防水性シーリングを提供するように機能する。この図では、ラッチランプ収容部材76に当接してトップ部材前面でシールを形成するランプラッチ77が見られる。この場所で、ガスケット78は、保護ハウジングの外側とラッチ特徴開口部71aとの間にある防水性シールをさらに容易にする。この図では、横断面にある開口部の湾曲した表面が前に向いている状態で、ラッチ特徴開口部71aが図示されている。
【0269】
ここに図示されているように、トップ部材2のトップ部材中央周囲部分20bは、ボトム部材3のボトム部材中央周囲部分30bと位置を合わせられ、対応する留め付け機構27および37が連結される。トップ部材中央周囲部分20bの延びたリッジ部材26がチャンネル10bの中で突き当たり、ボトム部材3のチャンネル10bの中でガスケット15bと係合してそれを圧縮し、保護ハウジング1のこの部分において防水性シールを生じるように、ボトムチャンネル10bの中にガスケット15bが配置される。この図面の下側前方にボトム部材近位端部分31が図示されており、ボトム部材後面35はスピーカーグリル60bを備えている。この図面には、ボトム部材3の内側周囲部分30aの上に配置された歯収容口13bも見え、これらの上には、トップ部材内側周囲部分20aが、その表面が周辺部材20前面に対してある角度で傾斜した状態で見られる。
【0270】
図10Cは、保護ハウジングのボトム部材3のボトム部材近位端部分31と枢着したラッチ特徴ドア71bの一部のクローズアップ透視図である。隆起した圧縮可能なガスケット78がラッチドア71bの表面の内側に配置された、ラッチドア71bが見られる。ラッチドア71bは、ラッチドア軸オリフィス75の中に収容されたラッチドア軸74を介して、保護ハウジングのボトム部材3のボトム部材近位端部分31に取り付けられる。ラッチドア71bは、ラッチドア71bを閉位置に留め付けるのを助けるためにラッチランプ77をさらに備える。
【0271】
図10Dは、開位置にあるラッチ特徴70を示す、保護ハウジング1の近位部分のクローズアップ透視図である。ここで、ラッチドア71bは開位置にあり、ラッチ開口部71aは、明らかに、補強境界部材72と接しているように見られる。この図では、ボトム部材後面35は上を向いており、スピーカーグリル60bは、ボトム部材3の前方左上部分に図示されている。この図では、ラッチカバードア71bは、開いた状態であり、ボトム部材3から下向きに閉じられ得るように図示されている。この図において見ることができるように、ボトム部材近位端部分31は、上向きかつ外向きに延びている湾曲した開口部を有する。湾曲した開口部には2つの軸収容オリフィス75が配置され、開位置から、充電ポートの防液体性および防塵性のシールが形成される閉位置へと、軸74を中心にして旋回するかまたは回転するラッチドア71bを接続するラッチドア軸74を収容するように機能する。トップ部材外側周囲部分20cはまた、この図においてはっきり見えるラッチ特徴開口部70を取り囲むトップ部材近位端部分21において耐衝撃性および耐衝突性の部分を形成するのを助ける。ラッチドア71bは、閉位置のときに水密性シーリングを確実なものにするためのガスケット78をさらに備える。
【0272】
図10Eは、電子装置100を格納している保護ハウジング1を見下ろしたトップ部材周辺部分20のトップ表面の透視図である。ラッチ特徴70が設けられており、ここでラッチドア71bは、閉じて係合された位置にあり、ラッチ特徴70のポート開口部を閉じて密封するようにボトム部材3から回転されてトップ部材2と係合している。
【0273】
トップ部材2は、電子装置100の外側周囲に近接することによって、電子装置100のタッチセンシティブディスプレイを配置するための開口部を規定する、トップ部材周辺部分20を有する。トップ部材周辺部分20はトップ部材中央周囲部分20bを有する。トップ部材中央周囲部分20bは、装置100の境界部を包囲してハウジング1のトップ部材2を形成する実質的に硬質のフレームとして構成される。トップ部材中央周囲部分20bは実質的に硬質の材料からなる。トップ部材内側周囲部分20aは、例えば、オーバーモールディングによってトップ部材中央周囲部分に連結され、さらに典型的には、保護ハウジング1の中に配置されたときに、トップ部材内側周囲部分20aが、収容された電子装置1の前面とシールを形成するのに適した軟らかい内側縁を形成するように、可撓性のある、または曲げやすい材料からなる。
【0274】
トップ部材周辺部分20は、相対するトップ部材左側部分23およびトップ部材右側部分34、ならびに相対するトップ部材近位端部分(前方)21およびトップ部材遠位端部分22を有することが分かる。トップ部材近位端部分21の表面の中央部分にホームボタン40が図示されており、ボトム部材3から上向きに延びており、ボトム部材3およびトップ部材2を横断して、ラッチ特徴開口部71a(記載せず)のための防水性シールを形成するラッチドア71bが示されている。
【0275】
図10Fは、ハウジングの前面を下にしたときのハウジング1の近位部分の透視図であり、保護ハウジングを見下ろしたときのボトム部材後面35を明示している。この図の上部に、ボトム部材表面35の周囲を規定するボトム部材周辺部分30が図示されている。相対するボトム部材右側部材34およびボトム部材左手部材33がそれぞれ左側および右側に図示されている。この図の前方にはボトム部材近位端部分31が示されており、左手部分にはスピーカーグリル60bが示されている。ラッチドア71bが閉じて係合された位置にあるラッチポート特徴70も図示されている。
【0276】
この図の左上部分に示されているボトム部材周囲部分30には、サウンド制御ボタン99a、サイレンス/表示方向スイッチ90、およびレンズ特徴80を含む、さらなる特徴が図示されている。この図には、ボトム部材3とトップ部材2を横断するラッチドア71bが図示されている。ラッチドア71bは、充電ポート開口部(記載せず)をカバーおよび封入するように機能してもよい。この図の前方には、ボトム部材3とトップ部材2との間に2つのツールスロット特徴18aおよび18bも示されている。2つのツールスロット特徴18aおよび18bは、ねじ回し、コイン、またはボトム部材3およびトップ部材2を切り離す力を加えるのに使用することができる他の部材を挿入することによってボトム部材3およびトップ部材2を切り離すのに使用されてもよい。
【0277】
図11Aはボトム部材後面35の斜視図である。ボトム部材周囲部分30がこの図の上部および両側に示されており、この特定の図において、対向するボトム部材右側部材33およびボトム部材左側部材34がそれぞれ左側および右側に示されている。この図の上部に示されているボトム部材遠位端部分32は、補強された隆起リブ部分によって保護されているヘッドホンシーリングポート部材53と、マイクロホン送信ポート61と、レンズスカート82によって部分的に包囲され、かつ、その中に配置された光学グレードレンズ83を有するレンズ特徴80とを含み、音量ボタン99aおよび表示方向スイッチ90を含むさらなる特徴がボトム部材3の後面35bでボトム部材右側部材33上に示されている。表示方向制御スイッチ90は、ボトム部材周30と一体化した部分的に円形の凹み90cの中に示された表示方向制御スイッチハンドル90bを含む。この態様におけるボトム部材遠位端部分32上に示されたオン/オフスイッチ99bは、電子装置のオン/オフスイッチが機能するよう仲介する振動トグルとして作動する。ボトム部材アクセサリポート97aおよび97bが、対向するボトム部材右側部材33およびボトム部材左側部材34の上寄り部分に示されている。
【0278】
図11Bは、保護ハウジング1のボトム部材3の内部から見たマイクロホン送信ポート61を示す、保護ハウジングのボトム部材3の拡大図である。ボトム部材内側周囲部分30が示されており、マイクロホン送信ポート61は、左右のバンパー36の間の中央にあり、それらと境界を接している。マイクロホン送信ポート61は、電子装置から保護ハウジングの外への音声の送信を容易にし、水が保護ハウジングに入らないような防水性のシールを提供するためのいくつかの特徴を含む。したがって、マイクロホン送信ポート61は、入口アパーチャ62(図示せず)を含み、したがって、マイクロホンポートのアパーチャを内側から覆う、音声にとっては透過性であるが液体にとっては非透過性である音響膜および/またはガスケット61aを含む。音響膜61aはさらに、ハウジングに接着され、マイクロホンガスケットオーバーモールド成形63セクションによってハウジングと結合されている。また、この態様においては、たとえば収容されたスピーカー部分からの内部送信を通して、マイクロホンポート61中への干渉を生じさせ得る不要な音声の送信を最小限にする隆起した包囲するリッジとして示されているマイクロホンポートエコーキャンセリング特徴64を組み込むことにより、音声送信の方向を決定する、特定の方向へ導く、またはブロックすることが有用である。内側ボトム部材境界壁30a上に配置されたボトム部材歯収容口13bが、この図においてはすぐ上に位置するチャンネル10bと共に、ボトムチャンネル外側境界壁30bの内面に対して内側に示されており、ボトム部材チャンネル10bは上部でボトム部材内側周囲部分30bと境界を接しており、当該内側周囲部分は、この図の上部に示されているボトム部材中央周囲部分30bに隣接している。
【0279】
図11Cは、マイクロホン送信ポート61のための保護ハウジング1のボトム部材3の拡大正面図である。保護ハウジングの外部を見ると、ボトム部材外側周囲部分30cが示されており、ここでは、マイクロホン送信ポート61が、ボトム部材遠位端部分32の縦軸に対して概ね中央部分に示されており、マイクロホングリル61bが、音声の送信を可能にしながら、マイクロホン送信ポート61への不要な物体の進入に対する保護を提供する。
【0280】
マイクロホン送信ポート61は、代替態様(図示せず)において、保護ハウジングの異なる部分に配置され得る。マイクロホン送信ポート61は、電子装置から保護ハウジングの外への音声の送信を容易にし、液体がマイクロホンポートを通って保護ハウジングに入らないような防水性のシールを提供するための、この図には示されないいくつかの特徴を含み、これらの特徴は、たとえば、音声にとっては透過性であるが、液体にとっては非透過性である音響膜61a(図示せず)を含んでもよく、この膜は、マイクロホンポートのアパーチャを内側から覆い、かつ、マイクロホンガスケットオーバーモールド成形63(図示せず)によってハウジングに封着され得る。
【0281】
図12Aは、ボトム部材周30に沿ってボトム部材右側部材33がボトム部材遠位端部分32に当接する、保護ハウジングのボトム部材3のコーナーの拡大図である。この態様においてはスライダー制御である音量制御部分99aおよび表示方向制御スイッチ90が、ボトム部材右側部材33上、ボトム部材外部アクセサリポート97に隣接して配置されている。表示方向制御スイッチハンドル90bが、ボトム部材周辺部分30と一体化した部分的に円形の凹み90cの中に位置するように示されている。この態様において示されているオン/オフスイッチ99bは、電子装置のオン/オフスイッチが機能するよう仲介する振動トグルとして作動して、この態様において示されているオン/オフスイッチ99bによって内部トグル(図示せず)が動かされるようになっている。また、レンズ特徴80が、ボトム部材後面35に当接するボトム部材内側周囲部分30a上に示されている。レンズ特徴は、レンズ83の中への逸脱した光の透過をブロックするように適合されたオーバーモールド成形されたレンズスカートによって包囲されて保護される光学グレードカメラレンズ83を含む。
【0282】
ここに示されている態様において、外部アクセサリポート97は、たとえば保護ハウジングを使用、運搬および/または取り付けるための多様なアクセサリー部材(たとえばベルトクリップ、レッグマウント、ハンドマウント、ハンドストラップ、アームストラップ、バイクマウント、カーマウントなど)のハウジングへの結合を容易にするために、第一の開口部およびそれに隣接する第二の開口部を含む。レンズ特徴80は、ボトム部材遠位端部分32においてボトム部材周30と同じ広がりをもつ。
【0283】
図12Bは、保護ハウジングのボトム部材3のボトム部材近位端部分31のコーナー部分の拡大斜視図である。この図には、スピーカーグリル60bがボトム部材周辺部分30の右上部分に示されており、ボトム部材3後面35上のオフセットまたはライザがスピーカーグリル60bのすぐ下に示されており、そのようなオフセットまたはライザは、ボトム面をそれが設けられている面から持ち上げるように機能する。一つのライザしか示されていないが、二つ、三つ、四つ以上がハウジングの周囲に、たとえばトップおよび/またはボトム部材の各コーナーに配置されてもよい。また、保護ハウジングのためのアクセサリの取り付けのための二つの開口部を有する一つの外部アクセサリポート97が示されている。
【0284】
図12Cは、ハウジングのボトム部材の中で接続している二つの開口部を有する外部アクセサリポート97を示す、保護ハウジングのボトム部材3のボトム部材近位端部分31のコーナー部分の拡大斜視図である。二つの開口部は、それらの内腔が交差して略「L」字形を形成するように配置されている。このようにして、アクセサリインターフェースをその外側縁に有し、アクセサリ固定ピン受け部分をその内側縁に有する細長いアクセサリ取り付け部材を一方の開口部に挿入することができ、そして同様に、ユーザインターフェースをその外部分に有し、固定インターフェースをその内側縁に有する延長固定ピンを他方の開口部に挿入することができ、アクセサリアタッチメントのロック受け部分と係合させ、それにより、それを定位置に固定してもよく、それら両方が一緒になって、様々なアクセサリ(たとえばハンドルおよびマウント)をハウジングに取り外し可能に取り付けることを可能にするように機能する。様々な接続インターフェースは、アクセサリをアクセサリ取り付け部材に結合することを可能にする任意の適当なインターフェースであることができ、任意の適当な固定インターフェースが用いられ得る。一つの態様において、アクセサリーピンのロック受け部分はグリル部分であり、ロッキング要素のロック部分は、グリル要素とインターロックしてそれと結合し、それにより、アクセサリピン要素を定位置に固定する歯を有する可撓性フォーク部材である。また、この図には、外部アクセサリポート97のすぐ下にスピーカーグリル60bが示されている。
【0285】
図13A〜Eは、保護ハウジング検査シール部材の斜視図である。別の局面において、保護ハウジング検査システムが設けられる。特定の態様において、保護ハウジング検査システムは、本明細書において提供される保護ハウジングの適切なシールについての視覚的な表示を提供して、たとえば、保護ハウジングのトップ部材2およびボトム部材3の適切なシールを示すシール検査部材500を含む。保護ハウジング検査システムの検査シール部材は、電子装置の複製物、複写物、レプリカまたは代用品としての役割を果たし得る。したがって、検査シール部材500は、電子装置の真の複製物である必要はない。事実、特定の態様においては、特定の保護ハウジングが防水性のシールを有するかどうかを決定するために検査シール部材500を使用する所期の目的に望ましいすべての機能を保持する簡素化され、かつ費用効果的な代用品を電子装置の代わりに設けることが望ましい。
【0286】
そのようなものとして、検査シール部材は電子装置の特定の特徴を有し得る。特に、特定の態様においては、検査シール部材が、保護ハウジングが使用される予定である電子装置のサイズおよび寸法と非常に近い、またはほぼ同一であるサイズおよび寸法を有する少なくともいくつかの部材を有することが重要である。特に、シール検査部材のそれらの部材が、電子装置のうち、本明細書において示される保護ハウジングと相互作用する部分を模倣する寸法、サイズおよび構成を有することが望ましい。
【0287】
図13に示す検査シール部材500の態様において、検査シール部材は前面501および後面502を含む。特定の態様において、検査シール部材500の前面501は、保護ハウジング中に配置されると、保護ハウジングのトップ部材の後面35bに対面し、検査シール部材502の後面は、保護ハウジング中に配置されると、保護ハウジングのボトム部材の前面に対面する。
【0288】
検査シール部材の後面502は、検査シール部材500のボトム面の外側縁に配置されている外側周囲部材503を含み、それは典型的には、それが保護ハウジングシステムによって検査されないときには包囲された保護ハウジング中に代わりに存在するであろう電子装置に、当該部材をしっかり近づけるために、この面の縁全体を包囲する。
【0289】
検査シール部材の後面502の外側周囲部材に加えて、検査シール部材はさらなるリッジ部材を含み得る。したがって、本明細書に示される特定の態様は、外側周囲部材503の最外部分に配置された(たとえば検査シール部材の縁を規定する外側周囲部材503の周囲に配置された)外側縁部材504aを含む複数のリッジ部材504を含む。これらの態様はさらに、外リッジ部材504aよりも内寄りの中間リッジ部材504bと、検査シール部材500の後面502上で中間リッジ部材504bおよび外リッジ部材504aの両方よりも内寄りに配置された内リッジ部材504cとを含み得る。特定の態様において、リッジ部材は、延びる連続リッジを含み、そして他の態様において、内リッジ部材は必ずしも連続リッジではない。特定の態様において、中間リッジ部材504bおよび内リッジ部材504cによってチャンネル510が規定されている。この検査シール部材500の内側で、たとえば、内リッジ部材の面を規定する内リッジ部材504cの面の少なくとも一部分がチャンネルリッジ部材504dをさらに含み得る。
【0290】
特定の態様において、検査シール部材500はその前面に関して実質的に平滑である。他の態様(図示せず)において、本明細書において示される保護ハウジング中に位置するときの電子装置を模倣するように適合されている代替構成を有する検査シール部材の前面が設けられる。
【0291】
動作中、シール検査部材は、ボトムハウジング部材3によるトップハウジング部材の適切なシールおよびトップ面の少なくとも一部分に近い領域によるトップハウジング部材の内側縁の適切なシールの視覚的な表示を提供する。
図13Cは、保護ハウジングのトップ部材2中に位置する検査シール部材500を示す。この図において、検査シール部材500の前面501は上を向き、検査シール部材502の後面502はトップ部材2の後面25bと係合している。保護ハウジング2のトップ部材2の装置保持歯96aおよび96bが示されており、検査シール部材がトップ部材2と係合するとき検査シール部材500を保持して、装置保持歯96aおよび96bが検査シール部材10の保持を支援するようになっている。検査シール部材500の外側周囲部材503は、トップ部材内側周囲部分20aの少なくとも一部分および第一の留め付け機構の一部を構成する隆起したリッジ歯17に接触している。検査シール部材503の外側周囲はさらに、第二の留め付け機構の一部を構成するトップ部材の歯13aと係合し得る。
【0292】
さらには、検査シール部材500が保護ハウジングのボトム部材3と係合するとき、検査シールの外側周囲503が、ボトム部材3のボトムチャンネル内側境界部材30aに対して密着して、検査シール部材500の中間リッジ部材504bおよび内リッジ部材504cが保護ハウジングのボトム部材3のバンパー36の様々な部分に当接するときボトム部材の歯収容口13bがリッジチャンネル部材504dと係合して、検査シール部材500の中間リッジ部材504bおよび内リッジ部材504cがその縦軸に沿ってバンパー36の対向する側をまたぐようになっている。
【0293】
より具体的には、別の局面において、保護ハウジング検査システムが提供される。特定の態様において、保護ハウジング検査システムは、シール検査部材、ボトムハウジング部材、トップハウジング部材および連結機構を含む。これらの態様において示されるシール検査部材の機能は、保護ハウジングのボトムハウジング部材によるトップハウジング部材の適切なシールの視覚的な表示を提供することである。
【0294】
特定の態様において、保護ハウジング検査システムの検査シール部材は、電子装置のレプリカまたは代用品としての役割を果たし得る。そのようなものとして、検査シール部材は電子装置の特定の特徴を有し得る。特に、特定の態様において、検査シール部材が、保護ハウジングが使用される予定である電子装置のサイズおよび寸法と非常に近い、またはほぼ同一であるサイズおよび寸法を有する少なくともいくつかの部材を有することが重要である。特に、シール検査部材のそれらの部材が、電子装置の、本明細書において示される保護ハウジングと相互作用する部分を模倣する寸法、サイズおよび構成を有することが望ましい。
【0295】
本明細書において示される保護ハウジング検査システムによって検査される保護ハウジングは、ボトムハウジング部材を含み得る。ボトムハウジング部材は、シール検査部材の少なくとも一部分を収容し得る。保護ハウジングのトップハウジング部材は、シール検査部材の少なくとも第二の部分を収容するように機能し得る。保護ハウジングのトップハウジング部材は、トップ面の少なくとも一部分を囲むための内側縁を含んでもよく、トップ面の当該部分に対するタッチアクセスが可能となる。
【0296】
したがって、検査シール部材は前面および後面を含む。特定の態様において、検査シール部材の前面は、保護ハウジング中に配置されたとき、保護ハウジングのトップ部材の後面に対面し、検査シール部材の後面は、保護ハウジング中に配置されたとき、保護ハウジングのボトム部材の前面に対面する。
【0297】
検査シール部材の後面は、検査シール部材のボトム面の外側縁に配置されている外側周囲部材を含み、それは典型的には、それが保護ハウジングシステムによって検査されないときには包囲された保護ハウジング中に代わりに存在するであろう電子装置に、当該部材をしっかり近づけるために、この面の縁全体を包囲する。
【0298】
検査シール部材の後面の外側周囲部材に加えて、検査シール部材はさらなるリッジ部材を含み得る。したがって、本明細書に示される特定の態様は、外側周囲部材の最外部分に配置された(たとえば検査シール部材の縁を規定する外側周囲部材の周囲に配置された)外側縁部材を含む複数のリッジ部材を含む。これらの態様はさらに、外リッジ部材よりも内寄りの中間リッジ部材と、検査シール部材の後面上で中間リッジ部材および外リッジ部材の両方よりも内寄りに配置された内リッジ部材とを含み得る。特定の態様において、リッジ部材は、延びる連続リッジを含み、他の態様において、内リッジ部材は必ずしも連続リッジではない。特定の態様において、中間リッジ部材および内リッジ部材によってチャンネルが規定されている。この検査シール部材の内側で、たとえば、内リッジ部材の面を規定する内リッジ部材の面の少なくとも一部分にチャンネルリッジ部材がさらに含まれ得る。
【0299】
特定の態様において、検査シール部材の前面は、その前面に関して実質的に平滑である。他の態様(図示せず)において、本明細書に示される保護ハウジング中に位置するときの電子装置を模倣するように適合されている代替構成を有する検査シール部材の前面が提供される。
【0300】
様々な留め付け機構を含む、保護ハウジングの要素との係合にとって重要である電子装置のいくつかの特徴および寸法を、検査シール部材の相互作用が複製するように、連結機構には、本明細書に記載される様々な留め付け機構が含まれ得る。
【0301】
動作中、シール検査部材は、ボトムハウジング部材によるトップハウジング部材の適切なシール、およびトップ面の少なくとも一部分に近い領域によるトップハウジング部材の内側縁の適切なシールについての視覚的な表示を提供する。
【0302】
トップまたはボトム部材を含み、トップまたはボトム面部材(たとえばフロント画面膜)を含まないかまたは組み込まないハウジング1に関して、本明細書に示される様々な態様が説明されたが、様々な場合において、収容された装置を完全に包囲するように、そのようなトップまたはボトム面部材がハウジングの対応する周辺部分に加えられ得ることが理解されよう。たとえば、様々な態様において、一方の周囲部分から他方の周囲部分まで及ぶトップまたはボトムディスプレイ膜が含まれ得る。トップまたはボトム面膜は、たとえばオーバーモールド成形によって他のハウジング構成部品とともに製造されてそれらに一体に固着され得るし、あるいはそれはハウジング構成部品には取り付けられず、むしろ装置そのものに取り付けられる別個の要素であることができ、その場合、その装置はハウジングに結合される。他の態様において、ハウジングと収容された装置との間をつなぐためのフロント画面膜が含まれ、フロント画面膜は、たとえば接着剤、粘着または他の取り付け手段を介して、ハウジングおよび装置の一方または両方に取り外し可能に付着し得る独立した表面要素である。
【0303】
膜は、任意の適当な材料から製造され得る。膜は、典型的には透明であってもよいが、しかし一つまたは複数の光学的に不透明な領域を含んでもよい。不透明な領域は、全体的に不透明であってもよいし、一つまたは複数の光学的に透過性の領域を含んでもよい。膜は、光学的に透過性の領域および不透明な領域(たとえば、例として近接または周辺光センサ特徴のための光学的に明澄な領域を含むようにさらに構成され得る不透明な領域)を含むように構成されてもよい。膜はさらに、ボタン特徴を含むように構成され得る。膜はさらに、音響アパーチャ特徴、カメラレンズ特徴、フラッシュ特徴などを含むように構成され得る。
【0304】
ボタン特徴は複数の従属特徴を含み得る。たとえば、ボタン特徴は、ボタン特徴ピボットと相互作用するボタン特徴の第1の移行部を有するボタン特徴膜を含むことができ、ボタンが押下されるとボタン特徴ピボットが変形するようにされ得る。ボタン特徴はまた、ボタン特徴膜に(たとえば適当な接着剤によってボタン特徴膜の下面に)結合されているスタンドオフまたはアクチュエータを含み得る。ボタン特徴スタンドオフは、ボタン特徴が押下されると、スタンドオフが下にある装置のボタンと整合してそのボタンを効果的に操作するように構成され得る。そのようなボタン特徴は、構成部品パーツから製造され、一緒にアセンブルされるような任意の適当な方法で製造され得るし、膜とともに成形(たとえば熱成形)され得る。様々な他の態様において、ボタン特徴は、単に、隆起した領域によって包囲された前面膜の凹み部分(たとえば熱成形された凹み部分)であることができる。また、ボタンの内向き面が、ボタンが下にある装置のホームボタンとより良く係合することを可能にするように機能し得るスタンドオフ(たとえば接着性スペーサ要素)を含み得る。
【0305】
様々な態様において、音響アパーチャ特徴は、水不浸透性ガスケット(たとえば音響膜またはベント材料)で覆われている音響出口アパーチャで構成され得、この膜材料が音響アパーチャを覆って、それにより、そこを通過する水の浸入を防ぐと同時に音声伝達を可能にする。音響アパーチャ特徴は、音響出口アパーチャを含み得る音響膜材料を含むことができる。音響膜材料は、膜からオフセットされ、接着リングによってそれに取り付けられてもよく、さらに、音響ベント材料と係合してもよく、その音響ベント材料は音声透過性であるが、しかし液体不浸透性でもある。音響ベント材料は音響膜材料と係合して、それが音響出口アパーチャを覆って、そこを通過する水の浸入を防ぐと同時に音声伝達を可能にするようにし得る。
【0306】
膜はまた、ビデオカメラ領域および/または近接センサ領域および/または周辺光センサ領域を含むことができ、それらの領域は、下にある装置のビデオカメラおよび近接センサおよび周辺光センサと相互作用するように構成され得る。これらのビデオカメラ領域および近接センサ領域および周辺光センサ領域は単に光学的に明澄な領域であることができる。様々な他の態様において、カメラ領域は、収容された装置のカメラレンズと位置が合うように構成されたレンズを含み得る。また、フラッシュ特徴も含まれ得る。
【0307】
別の局面において、タブレットコンピュータのための保護ハウジングが提供される。したがって、タブレットコンピュータのための保護ハウジングの特定の主要な態様は、本明細書中この段落に記載された要素を有する。本明細書に示されるこれら主要な態様の保護ハウジングは、後面と、周囲と、マルチタッチディスプレイを含む前面とを含む。当該保護ハウジングは典型的にはフレームを含むボトム部材を有し、そのフレームがボトム部材の外側周囲を規定する。そのようなボトム部材のフレームは外壁を有することができ、フレームの外壁は第一のラッチ機構を有する。当該ボトム部材は、タブレットコンピュータの周または後面の少なくとも一部を受けるように構成されている内面を含み得る。当該ボトム部材の内面はさらに、内壁および外壁を、それら二つが互いに離間されるように形成することができる。当該ボトム部材の内面の内壁はさらに第二のラッチ機構を含み得る。もう一つの局面において、ボトム部材は、外壁と内壁との間に形成される第一のチャンネルを有する。外壁および内壁によって規定されるこの第一のチャンネルは、第一のチャンネル内に配置される第一のシールを含むことができる。
【0308】
上記保護ハウジングの態様は、タブレットコンピュータを少なくとも部分的に覆うためにボトム部材と嵌合または他のやり方で係合するトップ部材を有する。したがって、このトップ部材は、トップ部材とボトム部材が嵌合してタブレットコンピュータのための保護ハウジングを形成するとき、ボトム部材と係合するように設計されている。トップ部材は、マルチタッチディスプレイを囲むための内側縁を有するフレームを含むように構成されている。トップ部材のこのフレームはまた、外側周囲またはトップ部材を規定する。トップ部材は、外側周囲の近くのフレームの内面から下に延びる突起を含み得る。この突起が第一のチャンネルに挿入され、第一のガスケットに対して嵌合する。突起は、ボトム部材の外壁の第一のラッチ機構とラッチ止めされるための第三のラッチ機構を有する。トップ部材の突起はさらに、ボトム部材の内壁の第二のラッチ機構と共にラッチ止めされる第四のラッチ機構を含み得る。
【0309】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングのさらなる態様は、上記主要な態様から導かれてもよく、そのいくつかは変形物および/またはさらなる特徴を含み得る。したがって、別の態様は、ボトム部材の外壁の頂部に対して嵌合する肩部をさらに含むトップ部材を有する。
【0310】
保護ハウジングの別の態様において、トップ部材の内面はさらに、内側壁と、内側縁に近い外側壁とによって規定される第二のチャンネルを含む。この態様はさらに、第二のチャンネル内に配置されている第二のガスケットを含み得る。トップ部材がボトム部材と連結されるとき、この第二のガスケットが第二のチャンネルの内側壁および外側壁から延びてタブレットコンピュータの前面のマルチタッチディスプレイを密封する。いくつかの態様において、トップ部材はさらに、内側縁に可撓性のリッジを含む。当該可撓性のリッジは、第二のガスケットより内側に位置するマルチタッチディスプレイの周辺の近くでタブレットコンピュータの前面に当接するように構成されている。
【0311】
特定の他の態様において、タブレットコンピュータのための保護ハウジングはさらに、トップ部材の内面の内壁に近い内面から隆起または突出する一つまたは複数のパッドを含み得る。これらのパッドは、一つしか含まれないか、二つ以上が含まれるかにかかわらず、タブレットコンピュータの後面のためのシートを形成して、タブレットコンピュータの後面をトップ部材の内面から所定の距離だけオフセットする。これらのパッドの一つまたは複数は交換可能であり得る。
【0312】
保護ハウジングの他の態様において、ボトム部材はさらに、ボトム部材の外面と内面との間に形成されている窓部を含む。この窓部は半透明膜であり得る。
【0313】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの他の態様において、ボトム部材はさらに、トップ部材の下縁を通過する充電ポートを含む。これらの変形物は典型的には、充電ポートを閉じるための、ヒンジによってボトム部材と連結されたドアを有する。充電ポートを閉じるためのドアはさらに、ドアを閉じた位置に確保するためのラッチを含み得る。このドアはさらに、ドアが閉じた位置にあるとき充電ポートを密封するための可撓性パッドを含み得る。特定の態様において、可撓性パッドは、ドアが開いた位置にあるとき、タブレットコンピュータから出る音声を増幅するように構成されている。
【0314】
特定の他の態様において、トップ部材は、トップ部材の下縁の内面から上向きに延びる一つまたは複数の歯を有する。これら一つまたは複数の歯は、タブレットコンピュータの下縁を受け入れ、タブレットコンピュータをトップ部材に対して配置するように機能する。
【0315】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの他の態様において、ボトム部材はまた、カメラレンズ(たとえば、ボトム部材の内面の近くの上縁に形成されているカメラレンズ)を含む。そのような態様において、保護ハウジングのボトム部材はさらに、カメラレンズの近くにあり、かつカメラレンズから光学的に離間している光センサアパーチャを含み得る。
【0316】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの他の態様において、トップ部材はさらに、トップ部材の内面に接続されたボタンを操作するように機能する可撓性の密封されたボタン領域を含む。
【0317】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの他の態様において、トップ部材はさらに、ヘッドホンジャックアパーチャを含む。これらの態様において、典型的には保護ハウジングはさらに、ヘッドホンジャックアパーチャをふさいで密封するための栓を含む。
【0318】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの他の態様において、ボトム部材はさらに、タブレットコンピュータの対応するトグルスイッチを操作するための密封されたトグルスイッチを高剛性フレーム中に含む。
【0319】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの他の態様において、ボトム部材はさらに、一つまたは複数の密封されたボタン領域を含む。これらの密封されたボタン領域はボトム部材の外面から延び、それらは、タブレットコンピュータの一つまたは複数の対応するボタンのそれぞれを操作するように機能する。
【0320】
特定の態様において、ボトム部材の第一のラッチ機構はさらに、ボトム部材の高剛性フレームの外壁の内面に沿って突出する第一のリッジを含む。これらの態様においては、第三のラッチ機構が、トップ部材の突起の外側面に沿って突出する第二のリッジを含み得る。ボトム部材がトップ部材と嵌合するとき、この第二のリッジが第一のリッジとインターロックするように機能する。
【0321】
主要な態様の特定の他の変形において、第二のラッチ機構はさらに、典型的にはボトム部材の内壁に沿って離間している複数の穴を含む。これらの態様において、第四のラッチ機構が、トップ部材の突起の内側面から突出する複数のタブを有することがさらに望ましい場合がある。ボトム部材がトップ部材と嵌合するとき、複数のタブのそれぞれ一つは、第二のラッチ機構中に存在する複数の穴の対応する一つとインターロックするように設計されている。
【0322】
いくつかの態様において、タブレットコンピュータのための保護ハウジングのボトム部材は、ボトム部材の内面の一部として具備されたスピーカーまたはその一部(たとえばスピーカーグリル)を有する。例示的なスピーカーグリルは、高剛性フレームのスピーカー領域中のアパーチャまたは開口部のパターンおよびスピーカー領域上でボトム部材の内面に取り付けられた水不浸透性布を含む。
【0323】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの第一の主要な態様と同じく、タブレットコンピュータのための保護ハウジングの代替の主要な態様もまた、外壁を有する外側周囲を規定する高剛性フレームを有するボトム部材を含む。この態様におけるボトム部材の外壁は第一のラッチ機構を有する。ボトム部材はまた、タブレットコンピュータの周囲または後面の少なくとも一部を受け入れるための内面を有する。この内面は、外壁から離間している内壁を形成する。ボトム部材の内壁は第二のラッチ機構を含む。保護ハウジングのボトム部材はまた、外壁と内壁との間に形成されている第一のチャンネルを有する。この第一のチャンネルは、第一のチャンネル内に位置する第一のガスケットを含む。保護ハウジングはまた、保護ハウジング内に収容されるタブレットコンピュータを少なくとも部分的に覆うために上記トップ部材と嵌合するトップ部材を有する。トップ部材は、タブレットコンピュータのマルチタッチディスプレイを囲む内側縁を有し、かつトップ部材の外側周囲を規定するリッジ付きフレームを有する。ボトム部材はさらに、外側周囲の近くの高剛性フレーム内面から下に延びる突起を含む。ボトム部材中のこの突起は、第一のガスケットに対する嵌合を容易にするために、ボトム部材の第一のチャンネルに入ることができる。トップ部材のこの突起は、ボトム部材の外壁の第一のラッチ機構とラッチ止めされるための第三のラッチ機構を含む。ラッチ止めに関して、トップ部材の突起はさらに、ボトム部材の内壁の第二のラッチ機構とラッチ止めされるための第四のラッチ機構を含む。保護ハウジングのトップ部材はまた、内側壁と、内側縁に近い外側壁とによって規定される第二のチャンネルを有する。トップ部材はさらに、第二のチャンネル内に位置し、かつトップ部材の内側壁および外側壁から延びる第二のガスケットを含む。この第二のガスケットは、保護ハウジングのトップ部材がボトム部材と嵌合するとき、タブレットコンピュータの前面のマルチタッチディスプレイを密封するように機能する。
【0324】
タブレットコンピュータのための保護ハウジングの別の代替の主要な態様もまた、外壁を有する外側周囲を規定するフレームを有するボトム部材を含み、この外壁は第一のラッチ機構を含む。この態様におけるボトム部材は、タブレットコンピュータの周囲または後面の少なくとも一部を受け入れるための内面を有する。この態様の保護ハウジングは、ボトム部材と係合/嵌合してタブレットコンピュータを少なくとも部分的に覆うことができるトップ部材を有する。トップ部材は、マルチタッチディスプレイを囲む内側縁のあるフレームを有する。このフレームは、ボトム部材の外側周囲に対応する外側周囲を規定するリッジ付き部分を有する。この態様のトップ部材はまた、第一のラッチ機構とラッチ止めされるための第二のラッチ機構を含む。トップ部材はまた、高剛性フレームの内側縁の近くに位置するガスケットを含む。このガスケットは、トップ部材がボトム部材と嵌合するとき、タブレットコンピュータの前面のマルチタッチディスプレイを密封するように機能する。
【0325】
図14Aに関して、具体的な態様において、ハウジング201は、取り外し可能に連結されるとハウジング201を形成するトップ部材202およびボトム部材3を含み得る。ロッキング部材204も含まれ、このロッキング部材は、トップ202およびボトム203部材の両方と相互作用してこれら二つの部材を互いに対して定位置に固定するように構成されている。したがって、様々な態様において、トップおよび/またはボトム部材に加えて、ハウジングはロッキング部材をも含み得る。様々な場合において、ロッキング要素は含まれない。しかし、ロッキング要素が含まれる場合、そのロッキング要素は、トップまたはボトム部材もしくはそれらの構成部品と相互作用してトップおよびボトム部材を一緒に固定することができる任意の適当な要素であってもよい。それは、ファスナ、クラスプ、ラッチ、バンド、ベルト、バックル、ワイヤ、ボルトおよびナット、スクリュー、ロックなどであってもよい。
【0326】
本明細書に示されるように、ロッキング部材204が含まれるが、様々な態様においてロッキング部材は含まれなくてもよいし、異なる構成で含まれ得ることが理解されよう。ただし、ロッキング部材の不在または構成の変更を考慮に入れるために、トップおよびボトム部材に相応の変更が加えられる。たとえば、ロッキング部材204が加えられることなく、トップ部材202は、ボトム部材203に連結し、それにより、防水性のシールを形成するように構成され得る。そのような例は、二つの部材が、連結されるように設計されており、ひとたび連結されたならば容易には連結を解かれない場合に、有用であり得る。または、ロッキング要素は、異なる様式で、たとえばロッキングウェッジ要素として構成されることができ、その場合、トップおよびボトム部材は、防水性シールで密封されたトップおよびボトム部材の連結を達成する様式でロッキングウェッジを受けるように適合されている対応するウェッジ受け部材を有するように適当に構成される。
【0327】
本明細書に記載されるような、ロッキング要素が含まれる様々な場合において、ロッキング部材は、トップおよびボトム部材それぞれと係合し、さらに、連結されてトップおよびボトム部材を一緒に固定するための一つまたは複数の要素であり得る。一つの場合において、ロッキング部材の厚さは、ロッキング部材がどのように構成されるか、また、ロッキング部材沿いのどこで計測が実施されるのかに依存して、約10mm超もしくは未満または約8mm超もしくは未満、たとえば約7mm未満または約6mm未満、たとえば約5mm未満または約4mm未満、たとえば約3.5mm未満または約2.5mm未満、たとえば約2mm未満または約1mm未満であることができる。
【0328】
適当なロッキング要素の幅もまた異なり、ロッキング部材がどのように構成されるか、また、ロッキング部材に沿ってどこで計測が実施されるのかに依存して、約15mm超もしくは未満または約13mm超もしくは未満、たとえば約12mm未満または約10mm未満、たとえば約9mm未満または約8mm未満、たとえば約6mm未満または約5.5mm未満、たとえば約5mm未満または約4.5mm未満、たとえば約3mm未満または約2.5mm未満、さらには約2mm未満または約1mm未満であることができる。
【0329】
適当なロッキング要素の高さもまた異なり、ロッキング部材がどのように構成されるか、また、ロッキング部材に沿ってどこで計測が実施されるのかに依存して、約16mm超もしくは未満または約15mm超もしくは未満、または約13mmもしくはそれ未満、たとえば約12mm未満もしくは約10mm未満、たとえば約9mm未満もしくは約8mm未満、たとえば約7mm未満もしくは約6mm未満、たとえば約5mm未満もしくは約4.5mm未満、たとえば約3mm未満もしくは約2.5mm未満、さらには約2mm未満もしくは約1mm未満であることができる。
【0330】
ロッキング部材の長さは、下にある収容される装置の形状に依存して異なる。そのような装置は典型的には正方形または長方形であり、したがって、個々のロッキング部材の長さは、ハウジングのどの側にロッキング部材が配置されるのかに依存して異なる。収容される装置は、任意の適当な形状(たとえば丸形、円形、楕円形、三角形、正方形、長方形など)を有することができ、その結果、ハウジングもまた、適当な対応する形状を有し得ることが理解されよう。しかし、様々な場合において、ハウジングの形状は正方形または長方形のいずれかであり、したがって、ロッキング部材の長さは、約800mm超もしくは未満または約750mmもしくはそれ未満、たとえば約700mmもしくは650mmもしくはそれ未満、たとえば約500mmもしくは約450mmもしくは約400mmもしくはそれ未満、たとえば約350mmもしくは約300mmもしくはそれ未満、たとえば250mmもしくはそれ未満、たとえば約230mmもしくは約200mmもしくはそれ未満、たとえば約150mmもしくはそれ未満、たとえば約100mmもしくは約85mmもしくはそれ未満、たとえば約80mmもしくは約75mmもしくはそれ未満、たとえば約70mmもしくは約65mmもしくは約60mmもしくはそれ未満、さらには約50mmもしくは約25mmもしくはそれ未満であることができる。
【0331】
トップおよびボトム部材は、任意の適当な材料から製造され得るが、典型的には、トップおよびボトム部材が正しく連結されたとき、安定性、耐衝撃性および耐液体性の一つまたは複数を、収容された装置に提供することができる材料から製造される。特定の態様において、トップおよびボトム部材は、様々な異なる構成部品で構成され得、したがって、複数の異なる材料から製造され得る。トップおよびボトム部材ならびに/またはそれらの構成部品パーツが製造され得る適当な材料は、ハウジングに耐衝撃性および/または耐液体性を与えるために一緒に製造され得る硬質、半硬質および可撓性の材料を含む。そのような材料は、熱可塑性材料、たとえばポリカーボネート類および/またはガラス繊維入りポリカーボネート類および/またはアクリロニトリルブタジエンスチレン類および/またはポリエチレン類および/またはポリプロピレン類および/またはポリウレタン類および/またはポリエチレンテレフタレートおよび/またはポリアミド類および/または熱可塑性エラストマーおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱硬化性エポキシ樹脂および/またはシリコーン類および/または金属、たとえばアルミニウムおよび/または鋼および/またはステンレス鋼および/またはチタンなどを含み得るが、それらに限定されない。
【0332】
この態様において、ハウジング201のトップ部材202は前後面部材を含まない。この態様には含まれないが、他の態様においては、上記のように、トップ部材前後面部材を含むことができる。トップ部材前後面部材が含まれるのならば、それは、任意の適当な材料、たとえばポリカーボネート類および/またはポリエチレン類および/またはポリプロピレン類および/またはポリウレタン類および/またはポリエチレンテレフタレートおよび/またはシリコーン類などから製造されることができ、周囲の一方の側から他方の側まで延びる膜として構成され、成形法によって、たとえば周囲部分の一つまたは複数にオーバーモールド成形されることによって、それに取り付けられ得る。
【0333】
図14Aに関して、トップ部材200は主として周囲部分220によって規定されている。周囲部分220は、近位端部分221および遠位端部分222ならびに対向する側方部分223および224によって規定されている。周囲部分220はさらに、さらなる周囲部分、たとえば外側周囲部分220a、中央周囲部分220bおよび内側周囲部分220cを含み得る。外側周囲部分220aおよび内側周囲部分220cは、周囲部分(たとえば中央周囲部分220b)と同じまたは異なる材料で構成されることができ、それらの材料は互いに同じであっても異なってもよい。特定の態様において、周囲部分の面は、本明細書中、以下に記載される一つまたは複数のポート246、285、291および/またはスイッチ特徴271、272、273を製造するために使用される材料のようなさらなる材料を含み得る。
【0334】
この態様において、ボトム部材203は、周囲部分230ならびにボトム部材前面部材235および後面部材236によって規定されている。周囲部分230はさらに、近位端部分231および遠位端部分232ならびに対向する側方部分233および234によって規定されている。周囲部分230はさらに、さらなる周囲部分、たとえば内側周囲部分230a、中央周囲部分230bおよび外側周囲部分230cを含み得る。内側周囲部分230aおよび外側周囲部分230cは、周囲部分(たとえば中央周囲部分230b)と同じまたは異なる材料で構成されてもよく、それらの材料は互いに同じであっても異なってもよい。特定の態様において、周囲部分の面は、本明細書中、以下に記載される一つまたは複数のスイッチ特徴を製造するために使用される材料のようなさらなる材料を含み得る。
【0335】
さらには、ハウジング201のボトム部材203は、ボトム部材前面部材235および背面部材236を含み、これらの面部材は周囲部分230によって包囲されている。ボトム部材3は、ボトム部材前面部材235および背面部材236を有するものとして示されているが、他の態様において、面部材は含まれなくてもよいことが理解されよう。むしろ、ボトム部材203は、トップ部材200と同様に構成され得、その場合、ボトム部材203は、それと係合したボトム面部材を有することなく、主として周囲部分230によって規定され得る。または、トップ部材200が、周囲部分200と係合したトップ部材前後面部材を有することにより、ボトム部材300のように構成され得る。この態様において、ボトム部材前面部材235および背面部材236はレンズ特徴280を含む。
【0336】
ボトム面部材203の前面235および背面236は、同じ材料または異なる材料で構成されてもよく、それらの材料は、周囲部分230の一つまたは複数の材料と同じであっても異なってもよい。特定の態様において、ハウジング201の前面部材235および背面部材236は少なくとも一つの膜で構成されている。他の場合には、ハウジング201の前面部材235および背面部材236は、周囲部分230の少なくとも一部と同じ材料で(たとえば、硬質または半硬質の中央周囲部分220bと同じ材料で)構成されている。特定の態様において、ボトム部材面部材は、収容された装置から出る音声特性を増幅するような様式で振動することができる半硬質材料で構成され、他の態様において、ボトム面部材は、収容された装置の音声特性を減衰させる材料で構成されている。この態様において、ボトム面部材35、36は、音声がハウジングのボトムを通過することを可能にするように構成されている音声伝達部分260を含む。
【0337】
図示するように、ハウジング201はさらに、トップ部材202およびボトム部材3が、それらの間に防水性のシールが提供されるような様式で連結されるように、構成されている。したがって、ハウジング201の構成部品は、留め付け機構を含むように構成されてもよい。電子装置のような収容される装置の周囲でトップ部材202およびボトム部材3の連結を防水性のシールで密封された状態で提供すると同時に収容される装置の設計上の特徴を維持することができる限り、任意の適当な留め付け機構が使用され得る。この場合、ハウジングの留め付け機構(たとえばロッキング要素)は、対応するスナップ歯要素として構成されている。たとえば
図14Eに関して以下に記す態様のような他の態様において、ハウジングの留め付け機構は、対応するフック要素およびウェッジ要素として構成されている。
【0338】
したがって、
図14Bに関して見てとれるように、ハウジング201のトップ部材200は、スナップ歯部材207として構成されている留め付け機構を含み、そのスナップ歯部材227は、ボトム部材203上の対応する留め付け機構と整合するように構成されている。トップ部材留め付け機構227は、六つの別個のスナップ歯ロッキング部材(左側の近位スナップ歯部材227a、右側の近位スナップ歯部材227b、遠位スナップ歯部材227c、左側のスナップ歯部材227dならびに右側のスナップ歯部材240eおよび240f)を含む。
【0339】
したがって、この場合、ボトム部材3の留め付け機構237はスナップ歯収容口237を含み、これらの収容口は、スナップ歯部材227を収容するように構成されている。留め付け機構237は、六つの別個のスナップ歯固定収容口(左側の近位スナップ歯収容口237a、右側の近位スナップ歯収容口237b、遠位スナップ歯収容口237c、左スナップ歯収容口237dならびに右スナップ歯収容口240eおよび240f)を含む。
【0340】
さらに、
図14Bに示す態様において、ハウジング201はさらに、スナップ歯コームロッキング部材として構成された留め付け機構204を含む。ロッキング要素204は、六つの別個のスナップ歯コーム(左側の近位スナップ歯コーム240a、右側の近位スナップ歯コーム240b、遠位スナップ歯コーム240c、左スナップ歯コーム240dならびに右スナップ歯コーム240eおよび240f)を含む。その結果、トップ部材202およびボトム部材203は、それにより、防水性のシールが提供されるようなやり方でスナップ歯ロッキング要素204と整合するように構成されている。したがって、トップ部材202のスナップ歯部材227は、スナップ歯コームロッキング部材204と整合するように構成され、ボトム部材203のスナップ歯収容口237はさらに、トップ部材202のスナップ歯部材227およびスナップ歯コーム240の両方を収容するように構成されている。
【0341】
図示するように、トップ部材202は、6セットのスナップ歯部材227a、b、c、d、eおよびfを含む。その結果、ボトム部材203はスナップ歯収容口237a、b、c、d、eおよびfを含み、ロッキング要素204はスナップ歯コーム240a、b、c、d、eおよびfを含む。スナップ歯部材、収容口およびコーム要素の数およびセットは相応に異なり得ることが理解されよう。したがって、特定の態様においては、6よりも多いまたは少ない、たとえば5、4、3、2または1セットのスナップ歯部材、収容口およびコームがあってもよい。
【0342】
図示するように、スナップ歯収容口237は、スナップ歯部材227およびスナップ歯コーム要素240を収容し、それらと係合して、それらとの堅い接続を提供するように構成されている。
図16に関して見てとれるように、各スナップ歯収容口237はスナップ歯収容口空間38を含み、その空間内にスナップ歯部材227およびコーム要素240の一部分が収容される。この態様において、スナップ歯収容口237はさらに、スナップ歯部材227およびコーム要素240の両方と係合するように構成されている。
【0343】
たとえば、収容口237の一つまたは複数はスナップ歯コーム係合インターフェース(たとえば戻り止め239a)を含み、この戻り止めが、コーム要素240上の対応する係合インターフェース(たとえば戻り止め受け要素244)と係合する。この相互作用が、コーム240を定位置に固定するのに役立ち、それが水平方向に移動し、スナップ歯収容口238との係合が解かれ、その垂直軸に沿って垂直方向に自由に動くことを防ぐ。さらに、図示するように、収容口237は、スナップ歯部材227上の対応する係合インターフェース(たとえば戻り止め受け要素228b)と係合するスナップ歯部材係合インターフェース(たとえば戻り止め239b)を含む。この相互作用が、スナップ歯部材227を定位置に固定するのに役立ち、それがその垂直軸に関して垂直方向に動くことを防ぐ。
【0344】
図14Cに示すように、スナップ歯部材228およびスナップ歯コーム240は、それらが互いに接触しているとき、それぞれが、他方がその垂直軸から横方向に離れることを防ぐような様式で構成されている。このような様式で、スナップ歯部材228は、スナップ歯部材係合戻り止め239bに対して定位置に保持され、当該戻り止めから垂直方向または水平方向に係合解除されることを阻止され、スナップ歯コーム240は、スナップ歯コーム係合戻り止め239aに対して定位置に保持され、当該戻り止めから垂直方向または水平方向に係合解除されることを阻止される。その結果、コーム240が定位置にあるとき、スナップ歯部材228およびスナップ歯コーム240の両方は互いに対して固定され、トップ部材202はボトム部材203と連結され、それにより、防水性のシールが提供される。このシールはさらに、トップ部材202をボトム部材3に対して固定するように機能して、コームが取り外されるまで二つの部材を連結解除することができないようにする。
【0345】
本明細書において、特定の構成が提示されるが、相互作用の真意を逸脱することなく、スナップ歯部材228とコーム240との相互作用およびそれらとボトム部材203(たとえば収容口237)との相互作用は異なる構成とされ得ることが理解されよう。たとえば、個々の係合要素(たとえば228、239、244など)が、異なる構成とされてもよいし、かつ/または異なる面に配置されてもよい。たとえば、スナップ歯部材228はスナップ歯コーム係合要素を含み得、スナップ歯コーム240は対応するスナップ歯部材係合要素を含み得る。そのような場合において、スナップ歯部材228は、対応する係合要素を介してスナップ歯コーム240と直接係合および固定して、スナップ歯部材228をスナップ歯係合コーム240とともに固定し、それにより、トップ部材202とボトム部材203との連結を実現し得る。そのような場合において、収容口戻り止め39は存在してもよいし存在しなくてもよい。または、別の態様において、参照される戻り止め239は、
図18を参照して提供されるものとは異なる係合構成を有することもできる。
【0346】
したがって、
図14Bは、分解図におけるハウジング201の斜視図を示す。ハウジングはトップ部材202、ボトム部材203およびロッキング要素204を含み、当該ロッキング要素はスナップ歯コーム部材として構成されている。トップ部材202は複数の機能を含み得る。たとえば、トップ部材202は主として周囲部分220を含み得る。当該周囲部分は、一つまたは複数の異なる下位部分(たとえば外側周囲部分220a、中央周囲部分220bおよび内側周囲部分220c)を含み得る。これらの周囲部分の一つまたは複数は、同じまたは異なる材料から製造されることができ、同じまたは異なる機能の一つまたは複数を実行し得る。
【0347】
たとえば、トップ部材外側周囲部分220aは、ある程度の衝撃吸収性をハウジング201にもたらすために可撓性材料から製造され得る。中央周囲部分220bは、トップ部材202に構造上の完全性を与えるために硬質または半硬質材料から製造され得る。そのような材料は、熱可塑性材料、たとえばポリカーボネート類および/または繊維入りポリカーボネート類および/またはアクリロニトリルブタジエンスチレン類および/またはポリエチレン類および/またはポリプロピレン類および/またはポリウレタン類および/またはポリエチレンテレフタレートおよび/またはポリアミド類および/またはポリ塩化ビニル類および/または熱可塑性エラストマーおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱硬化性エポキシ樹脂および/またはシリコーン類および/または金属、たとえばアルミニウムおよび/または鋼および/またはステンレス鋼および/またはチタンなどを含んでもよいが、それらに限定されない。内側周囲部分220cは可撓性または半可撓性材料から製造され得る。たとえば、可撓性の外側周囲部分および/または内側周囲部分が製造され得、任意の適当な方法(たとえばオーバーモールド成形、加硫、接着剤結合、熱結合、基材結合、たとえば接着テープ基材、機械的接着、たとえば溝の周囲への延伸および/または溝の中への閉じ込めなど)によって、より硬質の中央周囲部分と係合され得る。
【0348】
外側周囲部分220aに関して、特定の場合において、それは可撓性または半可撓性材料から製造され得、そのような材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどを含み得るが、それらに限定されない。したがって、外側周囲部分220aは、ある程度の耐衝撃保護をハウジングに与えるバンパーのように働くような様式で構成され得る。
【0349】
内側周囲部分220cに関して、それは可撓性または半可撓性材料から製造され得、そのような材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどを含み得るが、それらに限定されず、そして収容される装置の面(たとえば画面)との水密性シールの生成を促進するように構成され得る。
【0350】
特定の態様において、内側周囲部分は、前記画面のクリーニングを容易にするように適合され得る。たとえば、内側周囲部分220cは、ワイパーとして構成され得、下にある装置の画面の表面と中央周囲部分220bとを橋渡しして、画面をワイパーに向かって拭くと、任意の粒子状物質または流体物質が、トップ部材/装置画面の境界面の中に入るのではなく、周囲220よりも上に押し上げられるように、適合され得る。三つの周囲部分220a、b、cが規定されているが、より多いまたはより少ない周囲部分が含まれ得ることが理解されよう。たとえば、特定の態様において、外側周囲部分20aおよび/または内側周囲部分20cは中央周囲部分220bと結合する必要はない。
【0351】
トップ部材202はまた、ホームボタン215を含み得る。たとえば、中央周囲部分20bは、下にある装置のトップ面画面上に存在するボタンと整合するように構成されている延長部分を有し得る。さらに、トップ部材202は、充電ポートラッチ241の一部分と係合するためのインターフェース249を有し得る。上記のように、トップ部材202はさらに、この場合には複数のスナップ歯部材227a、b、c、d、eおよびfとして構成されている一つまたは複数の留め付け機構を含む。しかし、
図14E〜14Iに関して示され、本明細書において詳細に説明されるような他の態様において、留め付け機構は、ウェッジ受けダックフック要素として構成され得る。さらに、この態様において、トップ部材202は、周囲の一方の側から他方の側まで延びるトップ部材前後面を含まない。しかし、様々な他の態様において、柔軟な膜のような前後面が提供され得る。
【0352】
ボトム部材203もまた、周囲部分230によって規定され得る。周囲部分は、一つまたは複数の異なる下位部分(たとえば外側周囲部分230a、中央周囲部分230bおよび内側周囲部分230c)を含み得る。ボトム部材203の周囲部分は、同じまたは異なる材料から製造されてもよく、そのような材料は、熱可塑性材料、たとえばポリカーボネート類および/または繊維入りポリカーボネート類および/またはアクリロニトリルブタジエンスチレン類および/またはポリエチレン類および/またはポリプロピレン類および/またはポリウレタン類および/またはポリエチレンテレフタレートおよび/またはポリアミド類および/またはポリ塩化ビニル類および/または熱可塑性エラストマーおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱硬化性エポキシ樹脂および/またはシリコーン類および/または金属、たとえばアルミニウムおよび/または鋼および/またはステンレス鋼および/またはチタンなどを含んでもよいが、それらに限定されず、同じまたは異なる機能を実行してもよい。外側周囲部分230aは可撓性または半可撓性材料から製造され得る。たとえば、可撓性外側周囲部分が製造され得、任意の適当な方法(たとえばオーバーモールド成形、加硫、接着剤結合、熱結合、基材結合、たとえば接着テープ基材、機械的接着、たとえば溝の周囲への延伸および/または溝の中への閉じ込めなど)によって、より硬質の中央周囲部分と係合され得る。様々な態様において、多かれ少なかれ周囲部分が含まれ得る。
【0353】
さらに、周囲部分230は一つまたは複数の他の特徴を含み得る。たとえば、周囲部分230は、一つまたは複数のポート特徴(たとえば充電ポート収容口246)を含み得る。充電ポート収容口246は、収容される装置の充電器を受けるように構成されてもよく、収容口カバー241(たとえば充電ポートドア)を含み得る。充電ポートドア241はさらに、開閉し、それにより、充電ポート収容口246を防水性のシール状態にて密封するように構成され得る。その結果、トップ部材202は、充電器ポートドア241と相互作用して、それとともに防水性のシールを提供するように構成され得る。
【0354】
たとえば、上記のように、トップ部材202は、充電ポートドア241上の対応するラッチ特徴(たとえばラッチランプ)と係合して充電ポート収容口246を防水性のシール状態に密封するように構成されているラッチ特徴249(たとえばラッチランプ収容部)を含み得る。ラッチ特徴は、その様々な要素がトップ部材202および/またはボトム部材203上に配置されている状態で説明されたが、この順序が逆にされてもよいし、かつ/またはラッチ特徴のすべてがトップまたはボトム部材の一方の上に完全に配置されてもよいことが理解されよう。
【0355】
ボトム部材203はさらに、一つまたは複数のボタンインターフェース(たとえば一つまたは複数の表示方向トグルインターフェース72aおよびb、音量ボタンインターフェース73および/またはオン/オフボタンインターフェース71)を含むことができ、これらのインターフェースは、周囲230に沿って配置され得るし、ボトム部材203の後面部材235、236上に配置され得る。さらに、ボトム部材203は、イヤホン、スピーカーもしくは他のジャック特徴を収容するように適合され得るポート(たとえばイヤホンポート285および/またはノイズ低減ポート特徴291)を含み得る。また、ボトム部材の前後面235、236がレンズ特徴280を含み得る。
【0356】
図14Bの前後面部材235、236に関して見てとれるように、当該面は、任意の適当な材料(たとえばポリカーボネート類および/またはポリエチレン類および/またはポリプロピレン類および/またはポリウレタン類および/またはポリエチレンテレフタレートおよび/またはシリコーン類および/またはガラス(たとえば強化もしくは耐衝撃性改良グレードガラスならびに/または塗装および/もしくは粉体塗装および/もしくは真空蒸着ガラス)など)から製造されることができ、任意の適当な色であってもよいことが理解されよう。この場合、前後面235、236は、透明な材料(たとえば明澄なプラスチック)から製造される。透明なボトム部材面を有することは、ユーザーが下にある電子装置の状態を容易に見ることを可能にし、装置からの放射エネルギーの伝達を容易にし、下にある装置の美的機能を維持するのに役立つため、有用である場合がある。それにもかかわらず、他の場合において、ボトム部材前後面235、236は半透明材料から製造される。さらには、上記のように、ボトム部材の周囲部分230が一つまたは複数のセットの留め付け機構237(たとえばスナップラッチ収容口、たとえば収容口237a、b、c、d、eおよびf)を含んでもよく、これらの収容口は、スナップ歯部材228および/またはスナップ歯コーム240の一方または両方を収容するように適合されている。しかし、
図14E〜14Iに関して本明細書に記載されたような特定の場合において、ボトム部材203の留め付け機構237は、異なる構成(たとえばロッキングウェッジ受けフック構成)を有し得ることが理解されよう。
【0357】
図14Bに関して見てとれるように、ハウジング1はまた、一つまたは複数のロッキング要素240(たとえばスナップ歯コーム240a、b、c、d、eおよびf)を収容するように構成され得、これらのロッキング要素は、トップ部材およびボトム部材を連結させてそれらと共に防水性のシールを提供するためにトップ202およびボトム部材203の留め付け機構の一方または両方と係合し得る。また、ロッキング要素204はスナップ歯コームロッキング要素として示されているが、様々な態様において、それはロッキングウェッジとして構成されてもよく、そのロッキングウェッジは、トップおよびボトム部材留め付け機構の対応するフック要素と係合するように適合されていることが理解されよう。
【0358】
図14Cは、
図14Bのハウジングの前方斜視図を示すが、この態様において、ボトム部材203のボトム部材の前後面235、236は不透明であり、透明ではない。図示するように、トップ部材202は周囲部分220を含み、この周囲部分220は一連のスナップ歯部材227を含む。ボトム部材はさらに周囲部分230を含む。しかし、トップ部材202とは違って、ボトム部材203は前後面部材235、236を含む。それにもかかわらず、特定の場合においては、トップ部材202が前後面部材を含み、ボトム部材203は含まない。他の態様においては、トップ部材202またはボトム部材203のいずれも前後面部材を含まず、むしろ、それぞれは周囲部分220および230のみによってそれぞれ規定されている。この場合、ボトム部材203は、充電ポート収容口246と、充電ポートガスケット245を有する充電ポートドア241とを含み、トップ部材は、充電ポートドア係合部材(たとえばラッチランプ収容部249)を含む。しかし、上記のように、この順序が逆にされてもよいし、異なるふうに構成されてもよいことが理解されよう。また、この場合にはスナップ歯コームとして構成されているロッキング要素240が示されている。
【0359】
図14Dは、
図14Cのハウジングの後方斜視図を示す。この図から見てとれるように、トップ部材202はさらにボタン特徴215を含み、このボタン特徴は周囲部分220の一方の側から他方の側に渡る。ボタン特徴215は、下にある装置のボタンと相互作用し、それにより、それを操作するように構成されている。図示するように、ボタン特徴215は、ホームボタンガスケット216によって覆われ、このガスケットがホームボタン215のための防水性のシールを提供する。また、周囲部分220の下面に(たとえば中央周囲部分220bの下に)配置された周囲ガスケット210が示されている。この場合、ガスケット210は周囲部分220全体を囲み、さらに、ボタン特徴215の境界を囲んでいる。このようにして、トップ部材202がボトム部材23と連結および/またはたとえばロッキング要素204を介してそれと固定されると、水密性シールが形成される。
【0360】
上述したように、
図14Eは、本明細書において記載されるハウジング201の代替態様のトップダウン斜視図を示す。ハウジング201のこの態様は、タブレットコンピュータまたはリーダーのような電子装置を収容するように構成されているトップ部材202およびボトム部材203を含む。トップ202およびボトム203部材が一緒に連結される、たとえば互いに対して配置されると、それらは連続的な内面および連続的な外面をもたらす。ハウジング201のこの態様はまた、トップ202およびボトム部材203が一緒に連結されたときに防水性のシールを提供するように構成されている留め付け機構を含む。また、この態様において、電子装置を収容するときなどにトップ部材202とボトム部材203とを固着させるために、さらなる留め付け機構、たとえばロッキング要素204が提供される。ロッキング要素204は、左側の近位ロッキングウェッジ240a、右側の近位ロッキングウェッジ240b、遠位ロッキングウェッジ240c、左側のロッキングウェッジ240dおよび右側のロッキングウェッジ240eを含む。
【0361】
トップ部材202は、トップ部材外側周囲部分20a、トップ部材中央周囲部分220bおよびトップ部材内側周囲部分220cを含み得る。トップ部材内側周囲部分220cはトップ部材202の中央に長方形の空間を規定する。トップ部材中央周囲部分20bはトップ部材内側周囲部分220cの外側縁を取り囲む。トップ部材外側周囲部分220aはトップ部材中央周囲部分220bの外側縁を取り囲む。
【0362】
トップ部材外側周囲部分220aはバンパーとして構成されることができる。本明細書において使用されるバンパーとは、トップ部材202の外側縁を保護する可撓性または半可撓性材料である。トップ部材内側周囲部分20cはワイパーとして構成されることができる。本明細書において使用されるワイパーとは、トップ部材と接触しているとき電子装置の表面に接触するように構成されることができる可撓性または半可撓性材料である。可撓性または半可撓性材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどであってもよいが、これらに限定されない。
【0363】
トップ部材中央周囲部分220bの外側縁の下面には、トップ部材ウェッジ受けダックフック227が設けられている。トップ部材中央周囲部分220bの左近位側は、中央周囲部分220bの外側縁の下面に配置されたトップ部材左側の近位ウェッジ受けダックフック227aを有する。トップ部材中央周囲部分220bの右近位側は、中央周囲部分縁220bの下面に配置されたトップ部材右側の近位ウェッジ受けダックフック227bを有する。トップ部材中央周囲部分220bの右側は、中央周囲部分220bの外側縁の下面に配置されたトップ部材右側のウェッジ受けダックフック227dを有する。
【0364】
ボトム部材203は、その遠位左側にイヤホンジャックポート285を含む。イヤホンジャックポート285は、それとともに防水性のシールを提供する様式でイヤホンジャックポート285に取り外し可能に挿入され得るイヤホンポートカバー286を含む。イヤホンポートカバー286がイヤホンジャックポート285に挿入された場合、イヤホンポートカバー286は、流体、特に液体がイヤホンジャックポート285の中へ入ることおよび通過することを防ぐ。特定の態様において、これらの流体は空気および水を含む。
【0365】
ボトム部材203はまた、レンズ特徴280を含む。レンズ特徴280は単に、光に対して透過性である明澄な面であることができる。この態様において、レンズ特徴280は、レンズ特徴280の内面に対して配置されているカメラレンズ、たとえば収容された装置上に存在するカメラレンズに倍率および/またはフィルタリングを提供するレンズを含む。レンズ特徴280はまた、レンズ特徴280の内面に対して配置されているカメラレンズに広角効果を提供するレンズを含み得る。レンズ特徴280はまた、レンズ特徴280を構成する材料を通過する光を実質的に屈折させない透明な材料を含み得る。したがって、レンズ特徴の内面に対して配置されたカメラは、その性能がレンズ特徴280の存在によって影響されないであろう。レンズ特徴を構成する透明な材料はガラス、プラスチックなどであることができる。
【0366】
ボトム部材203はまた、その遠位側232の概ね中央にノイズ低減ポート296を含む。
【0367】
トップ部材202と同じく、ボトム部材203もまた、ウェッジ受け要素を有し、この場合、ウェッジ受け要素は、ボトム部材ウェッジ受けフックとして構成され、中央周囲部分230bの最も外側の縁に沿って配置されている。ボトム部材203の左側の近位外側縁は、その上縁に配置されたボトム部材左側の近位ウェッジ受けフック237aを有する。ボトム部材203の右側の近位外側縁は、その上縁に配置されたボトム部材右側の近位ウェッジ受けフック237bを有する。ボトム部材203の遠位外側縁は、その上縁に配置されたボトム部材遠位ウェッジ受けフック237cを有する。ボトム部材203の左側の外側縁は、その上縁に配置されたボトム部材左側のウェッジ受けフック237dを有する。ボトム部材203の右側の外側縁は、その上縁に配置されたボトム部材右側のウェッジ受けフック237eを有する。
【0368】
トップ部材202とボトム部材203とをともに嵌め合わせることができる。トップ部材202とボトム部材203とが位置合わせされ、そしてともに連結されると、トップ部材ウェッジ受けダックフック227とボトム部材ウェッジ受けフック237とが交互嵌合し、それにより、インターロックすることができる。この交互嵌合が、トップ部材202とボトム部材203とが合流する周囲220に沿って溝を形成する。そして、ロッキングウェッジ要素204をそれらの溝に挿入して、トップ部材202とボトム部材203とを一緒に固定することができる。特定の態様において、これは、トップ部材202とボトム部材203との間に流体を通さないシールを形成するように構成されている。特定の場合において、流体は空気、水などであり得る。
【0369】
図14Fは、本明細書において、
図14Eにおいて説明されたハウジングの態様のボトムアップ斜視図を示す。この斜視図において、ボトム部材203は、トップ部材202に近接する状態で示されている。この態様において、ボトム部材203の前/後面235/236は、透明な材料、たとえばポリカーボネート類および/またはポリエチレン類および/またはポリプロピレン類および/またはポリウレタン類および/またはポリエチレンテレフタレートおよび/またはシリコーン類および/またはガラス、たとえば強化もしくは耐衝撃性改良グレードガラスなどでできている。前/後面は、周囲部分220の少なくとも一部分に沿って製造され得るし、あるいはそれに取り付けられ得る。
図14Fの前後面部材235、236は、硬質、可撓性または半可撓性材料から製造され得、適当な方法、たとえばオーバーモールド成形、絵付成形、加硫、接着剤結合、熱結合、基材結合、たとえば接着テープ基材、機械的接着、たとえば溝の周囲への延伸および/または溝の中への閉じ込めなどによって作られ、中央周囲部分と結合され得る。
【0370】
この態様において、前/後面235/236は、中央周囲部分220bとともにつながった部材として成形されている。ボトム部材203の後面236および中央周囲部分220bの外側縁には、外側周囲部分230aがかぶせられている。外側周囲部分230aは、任意の適当な材料でできていることができ、ボトム部材223の外側縁を保護する可撓性または半可撓性材料であってもよく、そのような材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどであることができるがこれらに限定されず、それにより、パンバー部分として働く。可撓性または半可撓性材料は、ゴム、ネオプレン、ポリプロピレンなどであることができる。
【0371】
ボトム部材203の外側図は、ボトム部材203の左遠位側232を通過するイヤホンジャックポート285を示す(ハウジングのトップ側から見た場合にはボトム部材203の右遠位側である)。ボトム部材203の外側図はまた、ボトム部材203の右遠位側を通過するレンズ特徴280を示す(ハウジングのトップ側から見た場合にはボトム部材203の右遠位側である)。ボトム部材203の外側図はさらに、ボトム部材203の遠位側を通過するノイズキャンセリング特徴296を示す。それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合にはボトム部材203の右側である。
【0372】
ボトム部材203は、ボトム部材203の右遠位側にボトム部材オン/オフスイッチ71を含む(
図14Eに示す斜視図から見た場合にはボトム部材203の右遠位側である)。ボトム部材203はさらに、ボトム部材203の右側に表示方向トグル272aおよびbを含む(
図14Eに示す斜視図から見た場合にはボトム部材203の右側である)。ボトム部材はさらに、表示方向トグル272aおよびbのすぐ下に音量ボタン273を含む。ボトム部材203はまた、その右側の近位端231のすぐ上に音声伝達部分260を含む(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合にはボトム部材203の右側の近位端である)。また、ボトム部材203の近位端231には充電ポートドア241がある(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合にはボトム部材203の近位端である)。充電ポートドアは、収容された電子装置の遠位端に位置する充電ポートへのアクセスを提供する。特定の態様において、充填ポートドア241が閉じているとき、充填ポートドアは、流体が充電ポートドア241を通過してハウジングの内側に達することを防ぐ。特定の態様において、流体は空気、水などである。
【0373】
トップ部材202はまた、トップ部材中央周囲部分(
図14Eの20b)の内側縁に沿ってガスケット210を含む。ガスケット210は、電子装置が収容され、トップ部材202と接触しているとき、トップ部材202およびボトム部材203および/または電子装置の間に流体を通さないシールを形成することができる。ガスケット210は、トップ部材202と電子装置とが突き合うところで保護する可撓性または半可撓性材料でできていることができ、また、それらの間にシールを形成することができる。可撓性または半可撓性材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0374】
トップ部材202のこの内側図には、トップ部材202の遠位側222に沿って配置された遠位ウェッジ受けダックフック227cが見える(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合にはトップ部材202の遠位側である)。また、トップ部材202のこの内側図には、トップ部材202の左側に沿って配置された左側のウェッジ受けダックフック227dが見える(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合にはトップ部材202の左側である)。
【0375】
トップ部材202は、トップ部材202の遠位端に位置するボタンガスケット216aを含む(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合にはトップ部材202の遠位側である)。ボタンガスケット216aは、トップ部材202のホームボタン特徴215の下にあり、それとともに防水性のシールを提供し、それにより、ホームボタン215を通過する液体の漏れを防ぐ。ホームボタン215は、収容された装置のホームボタンを操作するためのホームボタンノブ215bを含むため、ボタンガスケットはまた、ボタンガスケット216aの内面に位置するボタンガスケットボタンインターフェース16bを介してハウジングを通して電子装置の制御面の操作をも可能にし、このインターフェースはホームボタンノブ215bの下にある。したがって、特定の態様において、ボタンガスケット16aおよびボタンガスケットボタンインターフェース216bは、電子装置の制御面の操作を可能にする一方でトップ部材202中の流体の通過を防ぐ。特定の場合において、この流体は空気、水などであり得る。
【0376】
トップ部材202はまた、左側の遠位端に位置するイヤホンジャック切欠き289を含む(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合にはトップ部材202の左側の遠位側である)。切欠きは、イヤホンジャックポート285におけるトップ部材2とボトム部材との固い接合を可能にする。
【0377】
図14Gは、
図14Eに記載されたハウジングの関連態様を示す。この態様において、ボトム部材前/後面235、236は不透明である。
図14Gはイヤホンポートカバー286の詳細図を示す。イヤホンポートカバー286は、栓ヘッド289、栓ねじ288および栓ガスケット287を含む。栓ガスケット287およびねじ288はイヤホンジャックポート285に嵌り込む。栓ガスケット287がイヤホンジャックポート285の内側に配置され、そしてねじ288が、ポート285中に存在する対応するねじに対して締め付けられると、栓ヘッド289がイヤホンジャックポート285の外部開口部を覆い、それにより、防水性のシールが提供される。したがって、特定の態様において、栓ガスケット287は、ハウジングの内部への流体の通過を防ぐ。特定の場合において、この流体は空気、水などであり得る。
【0378】
具体的には、特定の態様において、イヤホンジャックポート285は溝を切られており、イヤホンジャックポート285を閉じる位置へとイヤホンポートカバー286は定位置までねじ込まれ得る。これらの態様において、イヤホンポートカバー286は、イヤホンポートカバーをイヤホンジャックポート85にねじ込むことを可能にする栓ねじを含む。これらのねじは、一般的なスクリュー様ねじであることもできるし、カム特徴または他の栓機構、たとえばポートカバー286がポートジャック285に挿入されるとき押し下げられ、その後その中で一度拡大し、それにより、ポートを防水性のシール状態に密封する押下可能なシール機構として構成されることもできる。
【0379】
図14Hは、本明細書に記載されるハウジングの態様を、それが収容する電子装置100とともに示す。電子装置100は、装置イヤホンジャックポート185をその左遠位端に含む(
図14Eに示す斜視図から見た場合には電子装置100の左側の遠位端である)。電子装置100はまた、装置ノイズキャンセリング特徴196をその上面の近位端に含む(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合には電子装置100の上面の近位端である)。電子装置100はさらに、装置オン/オフスイッチ171をその右遠位端に含む(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合には電子装置100の右遠位端である)。電子装置100はさらに、装置表示方向トグル172を装置の遠位端に近い装置右側に含む(それは、
図14Eに示す斜視図から見た場合には電子装置100の遠位端に近い右側である)。電子装置100はまた、装置ホームボタン115をその上面の遠位端に含む(
図14Eに示す斜視図から見た場合には電子装置100の上面の遠位端である)。
【0380】
図14Hに示すように、イヤホンジャックポート285は、装置ジャックポート185へのアクセスを可能にするために配置されている。また
図14Hに示すように、ノイズ低減ポート96は、装置ノイズキャンセリング特徴196がハウジングの外へのアクセスを有することを可能にするために配置されている。また
図14Hに示すように、ボトム部材オン/オフスイッチインターフェース271、表示方向トグル272aおよびb、音量ボタン273ならびにホームボタン15は、電子装置(100)がハウジングに収容されているとき、収容された電子装置(100)のオン/オフスイッチ171、装置表示方向トグル172、装置音量スイッチ173および装置ホームボタン115の操作を可能にする。
【0382】
図15Aは、
図15Aのトップ部材202のトップダウン斜視図を示す。図示するように、トップ部材202は主として周囲部分220によって規定されている。周囲部分は、外側周囲部分220a、中央周囲部分220bおよび内側周囲部分220cを含む。この場合、三つすべての周囲部分は異なる材料から製造され、一緒に成形される。前記の外寄りの周囲部分220aは、可撓性または半硬質材料から製造され、ある程度の衝撃吸収性をケースの外側縁に与えるように適合されている。可撓性または半硬質材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどを含み得るが、これらに限定されない。したがって、外寄りの周囲部分220aは、本明細書においてバンパー部分として参照される。可撓性または半硬質材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0383】
内側周囲部分220cもまた、可撓性または半硬質材料から製造され、ある程度のシールをハウジング201の内部のために提供するように適合されている。たとえば、内側周囲部分220cは、密接なインターフェースが形成されるような様式で、収容された装置の画面部分と相互作用するように適合されている。この密接なインターフェースは、水が内側周囲部分220cの下にしみ込むことを防ぐのに役立つ。さらに、内側周囲部分は、流体および/または粒子状物質が、トップ部材202の周囲220の下よりはむしろ周囲220の上を滑動するまたはそうでなければ流れるように適合されている。この理由のため、内側周囲部分は、本明細書においてワイパー部分として参照され得る。可撓性または半硬質材料は、ゴム、たとえば天然ゴムおよび/またはニトリルおよび/またはネオプレンおよび/またはシリコーン類および/またはフルオロシリコーン類および/またはフルオロカーボン類および/またはペルフルオロエラストマーおよび/またはポリウレタン類および/または熱可塑性エラストマー、たとえばエチレンプロピレンおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱可塑性樹脂、たとえばポリプロピレンおよび/またはポリエチレンおよび/または発泡体、たとえば発泡ポリ塩化ビニルおよび/または発泡ニトリルゴムおよび/または発泡ポリウレタンウレタンなどを含み得るが、これらに限定されない。内寄りの周囲部分220cは、任意の適当な方法、たとえばオーバーモールド成形、絵付成形、加硫、接着剤結合、熱結合、基材結合、たとえば接着テープ基材、機械的接着、たとえば溝の周囲への延伸および/または溝の中への閉じ込めおよび/または他の機械的接着などによって作られ、中央周囲部分と結合され得る。
【0384】
中央周囲部分220bは、半硬質ないし硬質材料から作られ、外側バンパー220a部分を内側ワイパー220c部分から分離させる。中央周囲部分は、一部には、構造上の完全性および安定性をハウジング201に与えるように機能する。硬質ないし半硬質材料は、熱可塑性材料、たとえばポリカーボネート類および/または繊維入りポリカーボネート類および/またはアクリロニトリルブタジエンスチレン類および/またはポリエチレン類および/またはポリプロピレン類および/またはポリウレタン類および/またはポリエチレンテレフタレートおよび/またはポリアミド類および/またはポリ塩化ビニル類および/または熱可塑性エラストマーおよび/または熱可塑性バルカネート類および/または熱硬化性エポキシ樹脂および/またはシリコーン類および/または金属、たとえばアルミニウムおよび/または鋼および/またはステンレス鋼および/またはチタンなどを含み得るが、それらに限定されない。
【0385】
周囲部分220は、ここでは、三つの異なる材料から製造される三つの異なるパーツ220a、b、cで構成されているものとして例示されているが、周囲部分220は、様々な場合において、より多いまたはより少ないの構成部品パーツで構成されてもよく、それらの構成部品パーツもまた、同じまたは異なる材料から製造され得る。
【0386】
トップ部材202はさらに、複数の係合部材として構成されている留め付け機構227を含み、それらの部材は、ボトム部材203の一つまたは複数、たとえばボトム部材留め付け機構237および/またはロッキング要素204と係合するように構成されている。係合部材227は、ボトム部材203またはロッキング204部材の一方または両方と相互作用して、トップ202およびボトム203部材を一緒に連結し、それにより、それらとともに防水性のシールを形成することができる限り、任意の適当な構成を有し得る。一つまたは複数の係合部材227が提供され得、この場合、複数のセットの係合部材227a、b、c、d、eおよびfが提供されている。
【0387】
各セット中に提供される個々の係合部材、たとえばスナップ歯の数ならびにセットの数が異なり得ることに留意すべきである。しかし、係合部材が周囲全体またはその実質的部分にわたって存在することが有用である。理由は、これが、トップ202およびボトム203部材の互いのより確実な連結を提供するからである。図示するように、スナップ歯227eとスナップ歯227fとの間に隙間があり、この隙間は、下にある装置の様々な特徴、たとえば音量制御特徴および/または表示方向決定特徴を収容するように適合されている。下にある装置のそのような特徴が異なる場合、留め付け機構の構成、たとえばスナップ歯係合部材227の構成もまた異なるということに留意されたい。いずれにしても、ハウジング201の周囲に堅固な防水性のシールを形成するのに十分なスナップ歯部材227が含まれるべきである。
【0388】
また、トップ部材には、ボタン特徴215、充電ポートラッチランプ係合要素239aおよびサムネイル切欠き部分239bが含まれる。上記のように、これらの特徴それぞれの配置は、間を置かれるか、またはそうでなければ異なることができ、たとえば、望むならば、これらの要素すべてが全体的にトップまたはボトム部材の上に配置され得る。
【0389】
図15Bは、
図15Aのトップ部材202のボトムアップ斜視図を示す。
図15Bに関して見てとれるように、トップ部材202の周囲部分220のボトム面はガスケット210を含む。ガスケットは周囲220全体にわたって存在する。ガスケット210は、周囲220全体を囲む必要はないが、多くの場合、トップ202およびボトム203部材が、収容された装置の周囲に確実に装着され、連結および/または一緒に固定されたとき防水性のシールを確保するために、そうすることが有益である。
【0390】
また、ホームボタンシーリングガスケット216で覆われているホームボタン215の下面が示されている。
図15Aに関して見てとれるように、周囲部分220bは、ホームボタン特徴215が配置される拡大領域を形成する。この特徴は周囲部分の一部であって、たとえばそれと一体であり得るが、様々な態様において、それとは別個であってもよい。たとえば、この態様において、拡大周囲部分は、ホームボタン特徴が配置される切欠き部分215cを含む。半硬質ホームボタン215aがその中に配置され、可撓性ホームボタンガスケット216で覆われている。ホームボタン215aはノブ部分215bを含み、このノブ部分はボタンインターフェース部分として構成され、このインターフェース部分が、収容された装置の機能を操作するために、その収容された装置のホームボタンが機能できるように仲介する。可撓性ホームボタンガスケット216はさらに、ホームボタンインターフェース部分16aを含み、このインターフェース部分がホームボタンインターフェース部分215bを覆う。
【0391】
また、トップ部材202スナップ歯部材227a、b、c、dおよびeが明確に示されている。各スナップ歯部材227は複数の下位部分を含む。たとえば、各スナップ歯部材227は、スナップ歯ベース228a、傾斜面228bおよび交差面228cを含む。傾斜面228bおよび交差面228cは、一緒になって、ボトム203またはロッキング204部材上に具備された対応する係合要素と係合することができるキャッチまたはレッジを形成する。このような様式で、たとえばボトム203および/またはロッキング204部材上の対応する留め付け機構と係合する、本明細書において228として示されるトップ部材留め付け機構により、トップ202およびボトム203部材が連結および/または一緒に固定され得る。
【0392】
図15Cは、ボトム部材203のトップダウン斜視図を提供する。
図15Cに関して見てとれるように、ボトム部材203はまた、周囲部分230によって少なくとも部分的に規定されている。周囲部分は、外側周囲部分230a、中央周囲部分230bおよび内側周囲部分230cを含む。
【0393】
外側周囲部分230aは、中央周囲部分246の充電ポート収容口を少なくとも部分的に包囲するいくつかの特徴、たとえば充電ポート収容口切欠きならびに複数のボタンおよび/またはスイッチインターフェース(たとえば表示方向トグルインターフェース272aおよびb、音量スイッチインターフェース273ならびにオン/オフスイッチインターフェース271)を含む。これらの特徴は、ボトム部材203の外側周囲部分220aからの動作を中央周囲部分220bに中継するインターフェース要素を含むことに留意すべきである。したがって、中央周囲部分220bは、この動作を収容された装置に中継し、それにより、ユーザーが、外部ボタンおよび/またはスイッチ特徴を操作することにより、収容された装置の機能を操作することを可能にする、対応するボタンおよび/またはスイッチインターフェースを有する。この場合、内側周囲部分220cは、単にボタン特徴から切り離されているが、特定の場合において、それらの一つまたは複数を覆うこともできる。さらに、内側周囲部分220cは内側周囲バンパー部分ならびに装置シートを形成し、装置シートは、ハウジングの内部から装置を保護し、ある程度の衝撃吸収性を装置のために提供するように適合されている。
【0394】
さらに、ボトム部材203は、イヤホン、スピーカーまたは他のジャック特徴を受けるように適合されているイヤホンポート285を含んでもよい。イヤホンポート285はハウジング201の外側から内側に延びている。図示されていないが、トップまたはボトム部材のいずれかに含まれ得るものがノイズ低減ポート特徴である。また、この態様において、ボトム部材203の前後面235、236は不透明であり、レンズ特徴を含まない。
【0395】
ボトム部材203はさらに、音声をハウジング201の内部からハウジングの外部に伝達するように適合されているスピーカー伝達部分60を含む。スピーカー音声伝達部分260は音入口アパーチャ261を含み、このアパーチャが、音声をハウジングの内部からハウジングの外部に中継し、それにより、音声をそれに通して流れさせる。アパーチャ261は膜、たとえば音響ベント膜263で覆われ、この膜が、音声は通過させるが、水のような液体は通過させない。この様式では、音声はハウジング201の境界を越えて通過できるが、水は通過することができない。伝達部分はまた、音声を伝達部分の範囲内に閉じ込め、音声がハウジング201の内側後面の他の領域に中継されることを防ぐように適合されている音声バリヤ263を含んでもよい。このバリヤ263は、含まれても含まれなくてもよいが、含まれる場合、収容された装置によって生成される音声の低音特性を減衰させるように機能し得る。
【0396】
ボトム部材203の周囲部分230は、スナップラッチ収容口のセットとして構成されている留め付け機構37を含む。したがって、ボトム部材は、左側の近位スナップ歯収容口237a、右側の近位スナップ歯収容口237b、遠位スナップ歯収容口237c、左側のスナップ歯収容口237d、右側のスナップ歯収容口237eおよび右側のスナップ歯収容口237fを含む。これらの収容口は、トップ部材202のスナップ歯部材228およびスナップ歯コーム240の両方を受けるように適合されている。
【0397】
図15Dは、
図15Cのボトム部材203のボトムアップ斜視図を提供する。
図15Dに関して見てとれるように、ボトム部材は、外側周囲部分230aおよび中央周囲部分230bを含む周囲部分220を含む。外側周囲部分230aは、中央周囲部分の充電ポート収容口246へのアクセスを可能にする充電ポート切欠きを含む。外側周囲部分220aはさらに、表示方向トグルインターフェース272aおよびb、音量スイッチインターフェース273ならびにオン/オフスイッチインターフェース271を含む。ボトム部材203はまた、イヤホンポート285を含み、前後面235、236は、レンズ特徴280と、音入口アパーチャ261を含むスピーカー伝達部分260とを含む。ボトム部材はさらに、スナップ歯収容口237a、b、c、d、eおよびfを含む。
【0398】
図15Eはロッキング部材204の斜視図を示す。この態様において、ロッキング部材は、複数のスナップ歯コーム:左側の近位スナップ歯コーム240a、右側の近位スナップ歯コーム240b、遠位スナップ歯コーム240c、右側のスナップ歯コームdおよび右側のスナップ歯eとして構成されている。各スナップ歯コームは一つまたは複数のスナップ歯要素を含む。各スナップ歯要素は、複数の部分、たとえば傾斜したスナップ歯留め付け面242および交差するスナップ歯留め付け面を含み、これらの両方がスナップ歯コームバックボーン243によって接合されている。各スナップ歯はさらに、スナップ歯空間244によって互いから切り離されている。右スナップ歯240fは一つのスナップ歯要素しか含まず、そして空間によってスナップ歯コーム240eから離されていることに留意されたい。この空間は、ボトム部材の一つまたは複数のボタン特徴、たとえばボタン特徴272および273を収容するように構成されている。この空間は、より長くてもより短くてもよく、スナップ歯要素240fは、複数のスナップ歯要素を有してもよいし、あるいは全く存在しなくてもよい。しかし、トップ部材202をボトム部材203と連結することによって形成されるシールに構造上の完全性を提供するために存在するスナップ歯240fを有することが有用である。
【0399】
図15Fは、ボトム部材203の近位端231の斜視図を示す。具体的には、ボトム部材充電ポート収容口246が提供されている。充電ポート収容口246は境界部材247によって境界をつけられており、このボトム部材はさらに、一つまたは複数の充電ポート軸受けオリフィス248a、bを含む。
図15Fに関して見てとれるように、充電ポート境界部材247は、中央周囲部分220bの一部として形成され、そしてさらに、外側周囲部分220aの切欠き部分によって少なくとも部分的に包囲されている。
【0400】
図15Gは、
図14Eのトップ部材202の代替のウェッジロッキングバージョンのトップダウン斜視図を示す。図示するように、トップ部分202は主として周囲部分220によって規定されている。周囲部分は、外側周囲部分220a、中央周囲部分220bおよび内側周囲部分220cを含む。この態様において、
図15Hに関して見てとれるように、トップ部材202は、複数のセットのウェッジ受け部材、たとえばダックフック係合部材、たとえば左側の近位ダックフック部分227a、右側の近位ダックフック部分227b、遠位ダックフック部分227c、左側のダックフック部分220dおよび右側のダックフック部分227eとして構成されている留め付け機構227を含む。
【0401】
トップ部材のダックフック係合部材227は、ボトム部材203の一つまたは複数の留め付け機構237と整合するように構成されており、それらの留め付け機構は、この態様においては、ウェッジ受け、たとえばフックとして構成され、ならびにロッキング要素204の少なくとも一部分をその中に受けるように構成されている。この態様において、ロッキング要素204はウェッジ部材240として構成されている。
図15Kを参照すること。
【0402】
この態様に関連して、各セット中に提供される個々のダックフック部材の数ならびにセットの数が異なり得ることに留意すべきである。トップ部材ダックフックおよび対応するボトム部材フック係合部材は、周囲全体またはその一部分にわたって存在し得、この態様では、その実質的部分にわたて存在し、それにより、トップ202およびボトム203部材の互いとのより確実な連結を提供する。トップ部材はまた、ボタン特徴215、充電ポートラッチランプ係合要素239aおよびサムネイル切欠き部分239bを含む。
図15Hに関して見てとれるように、トップ部材202はさらに、ボタン特徴シーリングガスケット216を有するボタン特徴215と、イヤホンポート切欠き289とを含む。
【0403】
図15Iは、
図15Hに示されたロッキングウェッジ態様のボトム部材203のトップダウン斜視図を示す。
図15Iに関して見てとれるように、ボトム部材203は周囲部分230によって少なくとも部分的に規定されている。周囲部分は、外側周囲部分230a、中央周囲部分230bおよび内側周囲部分230cを含む。外側周囲部分230aは、充電ポート収容口246および複数のスイッチインターフェース、たとえば表示方向トグルインターフェース272aおよびb、音量スイッチインターフェース273、オン/オフスイッチインターフェース271ならびにノイズキャンセリング特徴291を含む。ボトム部材203はまた、イヤホン、スピーカーまたは他のジャック特徴を受けるように適合されているイヤホンポート285を含む。
【0404】
ボトム部材203の周囲部分230は留め付け機構237a、b、c、dおよびeを含み、これらの留め付け機構はウェッジ受けフックのセットとして構成されている。したがって、ボトム部材203は、左側の近位ウェッジ受けフックのセット237a、右側の近位ウェッジ受けフックのセット237b、遠位ウェッジ受けフックのセット237c、左側のウェッジ受けフックのセット237dおよび右側のウェッジ受けフックのセット237eを含む。これらのウェッジ受けフック要素は、各フック要素の間の隙間がトップ部材202の対応するダックフック要素を受けるように適合されるような様式で互いから離間している。そして、一緒になって、トップ部材202がボトム部材203に連結され、そしてトップ部材202ウェッジ受けダックフック要素227がボトム部材203ウェッジ受けフック237と位置合わせされると、フック特徴の相補的な形状によってキャビティが形成し、そのため、ロッキングウェッジ要素240がその中に挿入され、したがって、フックを定位置に固定し、それにより、トップ202およびボトム203部材を一緒に防水性のシール状態に密封するように機能し得る。
【0405】
図15Jは、
図21のボトム部材203のボトムアップ斜視図を示す。
図15Jに関して見てとれるように、ボトム部材は、外側周囲部分230aおよび中央周囲部分230bを含む周囲部分220を含む。外側周囲部分230aは、充電ポート切欠きを含み、この切欠きが中央周囲部分の充電ポート収容口246へのアクセスを可能にする。外側周囲部分220aはさらに、表示方向トグルインターフェース272aおよびb、音量スイッチインターフェース273ならびにオン/オフスイッチインターフェース271を含む。ボトム部材203はまた、イヤホンポート285を含み、前後面235、236は、隆起したレンズスカート281を有するレンズ特徴280と、音声入口アパーチャ261を含むスピーカー伝達部分260とを含む。ボトム部分はさらに、ウェッジ受けダックフック部材237a、b、c、d、eおよびfを含む。
【0406】
図15Kはロッキング部材204の斜視図を示す。この態様において、ロッキング部材は、複数のロッキングウェッジ:左側の近位ロッキングウェッジ240a、右側の近位ロッキングウェッジ240b、遠位ロッキングウェッジ240c、左側のロッキングウェッジ240dおよび右側のロッキングウェッジ240eとして構成されている。各ロッキングウェッジ240は、複数の下位部分(たとえばウェッジベース要素246と、この場合には矢印として形成されているフックインターフェース部材247と、この場合には溝として形成され、それにより、ロッキングウェッジに明確な矢形を与えるウェッジ交差面248と)を含む。適当なロッキングウェッジ240は、トップ202およびボトム203部材の交互嵌合フック部材によって形成される溝の中に嵌められ、それにより、トップ202およびボトム203部材を一緒に防水性のシール状態に固定することができることができる限り、任意の構成を有してもよいことに留意されたい。したがって、この態様においてロッキングウェッジ240は矢じりとして構成されているが、他の適当な構成を有してもよく、ただし、矢じり構成は特定の有用性を有し得る。
【0407】
特定の態様において、ハウジングは、電気インターフェースポート、たとえば充電ポート収容口のようなポート開口部を含み得る。下にある装置を汚れ、液体、衝撃などから保護するためなど、下にある装置の増大した保護を保証するために、ハウジングはさらに、充電ポート収容口を覆い、密封するために開閉することができるポートドアおよびラッチを含み得る。ポートおよび/またはドアは、たとえば、ハウジングの周囲に沿って、たとえば近位端もしくは遠位端またはそれらの側部に配置され得る。特定の場合において、ポート収容口およびドアは耐衝撃性かつ耐水性のラッチポートを具備する。ポートドアは、ハウジングのトップまたはボトム周囲部材に配置され得、開口部の一つの側からもう一つの側まで延びるように構成されてもよい。
【0408】
たとえば、
図15Lは、ハウジング201のラッチ特徴の充電ポートドア241およびラッチ249の斜視図を示す。充電ポートドア241は充電ポートガスケット245を含む。充電ポートガスケット245は、充電ポート収容口246と係合し、その周囲を密封し、それにより、それとともに防水性のシールを形成するように構成されている。充電ポートドア241はさらに、この態様においては充電ポート「ピン」部材として構成されている充電ポート軸248bを含む。充電ポートピン部材248bは、充電ポートドア241の充電ポート軸オリフィス248aの中に嵌り、ボトム部材203上の対応するオリフィス248c、dと整合して、充電ポートドア241をボトム部材203と接続し、そして充電ポートドア241が軸248bを中心に回転することによって開閉することを可能にする。
【0409】
図15Mは、トップ部材202の近位端221において中央周囲部分220bに配置されたボタン特徴215の斜視図を示す。ボタン特徴215は、ボタン215aおよびボタン215aの下面に配置されたボタンインターフェース部分またはノブ215bを含む。また、ボタン特徴シーリングガスケット16および対応するボタンインターフェース部分受け要素216bが示されている。
【0410】
さらには、トップ部材202ラッチポートインターフェース239が示されている。トップ部材202ラッチポートインターフェースはラッチ受け傾斜面239aおよびサムネイル切欠き239bを含む。具体的には、充電ポート収容口246および充電ポートドア241がたとえばハウジング201のボトム部材203上に提供される場合、さらなるラッチポートインターフェース239がたとえばトップ部材202上に具備され得る。ラッチポートインターフェース239は、ラッチドア241を閉位置に固定するために充電ポートドア241と係合するように構成されている。この場合、ラッチポートドアインターフェース239は、充電ポート収容口246および収容口境界部材247の上方に配置される。ラッチポートドアインターフェース239はラッチランプとして構成され、このラッチランプ239aは、ラッチドアが閉位置にあるとき、ラッチドア241の対応するラッチランプ整合部分249と係合し、それにより、ラッチドアを閉位置に確保するように適合されている。
【0411】
図15Nは、
図15Mのボタン特徴15の切取図を示す。ボタン特徴215は、ボタン215aおよびボタン215aの下面に配置されたボタンインターフェース部分またはノブ15bを含む。また、ボタン特徴シーリングガスケット216および対応するボタンインターフェース部分受け要素216bが示されている。見てとれるように、ボタン215とボタンシーリングガスケット216との間に小さな空間215cがあってもよい。トップ部材ガスケット210はさらに、ボタン特徴215の下面を包囲して、そのための防水保護をさらに提供する。
【0412】
図15Oは、ボタン特徴215およびラッチポート特徴の切取図を示す。ラッチポート特徴は、充電ポート境界部材247によって境界をつけられ、かつ
図15LおよびMの充電ポートドア241によって覆われている充電ポート収容口246を含む。ボタン特徴215は、ボタン215aおよびボタン215aの下面に配置されたボタンインターフェース部分またはノブ215bを含む。また、ボタン特徴シーリングガスケット216および対応するボタンインターフェース部分受け要素216aが示されている。
【0413】
この場合、ラッチ特徴は、ハウジング201の近位端231に配置されている。ラッチ特徴は、その中にポート開口部246を有するポートまたはラッチ収容口境界部材247を含み、さらにラッチドア241を含む。ポート収容口境界部材247は開口部246を囲み、開口部は、下にある電子装置を充電するための充電部材を受けるように構成され得る。ラッチ特徴はまた、ラッチ収容口境界部材247を覆ってそれとともに防水性のシールを形成するように構成されているラッチカバー241を含む。
【0414】
ラッチ特徴およびポート開口部境界部材247は任意の適当な構成を有してもよい。一つの態様において、ラッチ特徴は、上または下ハウジング部材の一方の中に全体的に配置される。その結果、ラッチ特徴構成部品のすべてがそのハウジング部材上に全体的に配置される。代替態様において、ラッチ特徴は、一方のハウジング部材、たとえば202から他方のハウジング部材、たとえば203まで延びるように構成されている。したがって、対向するハウジング部材2および203は、ラッチドア241と係合してポート収容口247を密封するように構成されている、対応するラッチインターフェースを有する。いずれの場合でも、ポート収容口境界部材247は、開口部246およびポートカバー241、たとえばラッチドアを含み、このラッチドア41は、ポート収容口246を覆うために開位置から閉位置まで動くように構成されている。
【0415】
図示するように、ラッチ特徴は、一方のハウジング部材202から他方のハウジング部材203まで延びるように構成されている。したがって、各ハウジング202、203は対応するラッチインターフェースを含む。たとえば、充電ポート収容口境界部材247はトップ部材202の近位端部分221の中に配置されている。ラッチ特徴はカバードアおよび複数のラッチドアインターフェースを含む。
【0416】
たとえば、第一のラッチ特徴インターフェースはラッチドアコネクタ48bである。ラッチドアコネクタ248bは、ラッチドア241と整合し、開位置から閉位置への、またはその逆のラッチドア241の動きを容易にすることができる限り、任意の適当な構成を有し得る。この具体例では、ラッチドアコネクタは、ボトム部材203の近位端部分231に配置されているラッチドア軸248bとして構成されている。ラッチドア軸248bは、トップ部材202に含まれるポート収容口境界部材247の下方に配置されている。ラッチドア軸248bは、開位置から閉位置へのラッチドアの動きを支援するために、軸オリフィス248aを介してラッチドア241と係合するように構成されており、閉位置において、ラッチドア241は、充電ポート収容口246によって境界をつけられた開口部246にまたがる。したがって、開位置から閉位置へのラッチドア241の移動は、充電ポート収容口境界部材247によって境界をつけられた開口部246の被覆および/またはシールを生じさせる。この場合、ラッチドア241は、ラッチドアコネクタ248bを中心に回転するように構成されている。
【0417】
図示するように、ラッチポートドア241は、充電ポートドアラッチランプ249がラッチランプ受け要素39aと係合する実質的に閉じた位置にある。充電ポートドア241は、充電ポート収容口246の周囲を密封し、それにより、それとともに防水性のシールを形成する充電ポートガスケット245を含む。また、充電ポートドア241の充電ポート軸オリフィス248aに通して嵌められる充電ポートコネクタ、たとえば軸ピン248bが示されている。
【0418】
特定の態様において、ラッチドア241の閉止がポート開口部246を液密シール状態に閉じる。液密シールを確実にするために、ラッチ特徴は一つまたは複数のさらなる特徴を有し得る。たとえば、ラッチ特徴は、ガスケット245、たとえばOリングまたは他の押下可能なガスケットを含み得る。ガスケット245は、充電ポート収容口境界部材247の上または周囲に配置され得るか、またはラッチドア241上に配置され得るか、あるいはその両方に配置されてもよい。
【0419】
たとえば、
図15Oに示すように、ラッチドア241はガスケット245を含み、このガスケットは、境界部材247の開口部246の中に少なくとも部分的に嵌るような寸法であって、ラッチドアが開位置から閉位置に動くとき、ガスケット245の一部分が開口部246を覆い、特定の場合には、ポート開口部246の中に少なくとも部分的に嵌ってもよく、いずれの場合でも、それによりポートを密封するようになっている。したがって、充電ポート収容口境界部材247は、ラッチドア241が閉じた配置にあるとき、たとえば、ラッチランプインターフェース239がラッチランプ249に結合しているとき、ガスケット245と相互作用し、それにより、水密性シールを提供するような様式で配置されているガスケットインターフェース面を含む。
【0420】
この相互作用を促進するために、特定の態様においては、その中に充電ポート開口部境界部材247を有するハウジング部材、たとえば202が、充電ポート収容口境界部材247に増大した構造上の完全性を提供してポート開口部のためのさらなる支持を提供するように適合されているさらなる剛性の構造的特徴を含むことが有益である場合がある。たとえば、特定の場合、ハウジング201のトップ部材202中に充電ポート収容口境界部材247があるとき、ポート開口部は、すぐ周囲の材料を弱くする傾向を有し得る。したがって、ポート開口部を包囲する領域を支持するために硬質支持材料が境界部材247と係合されてもよい。
【0421】
硬質支持材料を含まなければ、開口部を包囲するトップおよびボトム部分は、互いから押し離されて、それによって、開口部を水密性の様式に密封する能力が損なわれる場合がある。そのような場合、ポート開口部の完全性を保証するために硬質補剛材料が加えられ得る。特定の場合において、この補強は、ハウジング部材の材料を肉厚化することなく達成される。その理由は、それは、ハウジング全体をより厚く、より幅広く、および/またはより長くする結果を招く場合があるからである。しかし、この様式でそれを実施することもできる。したがって、代替態様において、硬質要素が、その中にポート開口部271aを有するトップ部材202に加えられる。たとえば、射出成形された補剛材、たとえばステンレス鋼、マグネシウム、硬質プラスチック構成部品などがトップ部材202に含められ、ポート開口部246を包囲する材料と結合されて、増大した剛性をそれに提供し、それにより、ポート開口部の物理的完全性を維持し、撓みを防ぎ得る。上記は、ポート開口部がトップ部材202中に配置されている場合に関して説明されたが、ポート開口部がボトム部材3中に配置され、その結果、他のラッチ特徴に変更が加えられることもできることが理解されよう。
【0422】
図15Pに関して見とれるように、ラッチ特徴は、開位置にあるラッチドア241を有する充電ポート境界部材247を含む。図示するように、トップ部材202は、充電ポート収容口境界部材247を含み、それと係合したラッチランプ受け部材239をさらに含む。ポート開口部境界部材247は、トップ部材202中に開口部246、たとえばポート開口部に境界をつける。ボトム部材203は、ラッチドア軸、たとえばヒンジ軸248bを含む。ラッチドア241はボトム部材203上のヒンジ軸248bと整合する。たとえば、ラッチドア241は、ヒンジ軸248bが嵌め通される軸オリフィス248aを含む。したがって、ラッチドア241は、ヒンジ軸48bを中心にたとえば閉位置から開位置まで両方向に回転する。ラッチドア241はさらに、トップ部材202のポート開口部境界部材247の上方に配置されたラッチランプ受け部材39aと整合するラッチランプまたは整合部分49を含む。したがって、ラッチドア241が閉位置にあるとき、ラッチランプ整合部分249はラッチランプ受け部材39aと結合してポート開口部246を閉止および/または密封する。
【0423】
図15Pは、
図15Oと同様な、ただしこの場合はラッチランプ249がラッチランプ受け部材239aから係合解除され、充電ポートドア241が開位置にある図を示す。後面236および近位端231周囲部分230を有するボトム部材203が示されている。ボトム部材203はまた、ヒンジオリフィス248a中に位置するヒンジ軸248bを含む。また、ラッチドア241が具備されている。ラッチドア241はボトム部材203上のヒンジ軸248bと整合する。ラッチドア241は、たとえばヒンジオリフィス248aとして構成されたヒンジ軸インターフェースを含む。ヒンジオリフィス248aは、その中にヒンジ軸248bを受けるように構成されている。ヒンジ軸48bとヒンジオリフィス248aとの間の相互作用が軸248bを中心にドア241を回転させることを可能にして開位置から閉位置まで動かす。さらに、ラッチドア241は、トップ部材202のラッチランプ受け部分239aと整合してラッチカバー271bを閉位置に確保するラッチランプ249を含む。図示するように、ラッチランプ249はラッチランプ受け部239aから係合解除され、ラッチドアは開放されている。
【0424】
また、トップ部材202が示されている。トップ部材202は近位端部分221を含む。近位端部分221は、半可撓性材料で構成されている外寄りの周囲部分220aおよび硬質材料で構成されている中央周囲部分220bを含む。トップ部材202の近位端部分221はまた、ポート開口部246を含む。ポート開口部246はポート収容口境界部材247によって境界をつけられている。この場合、外寄りの周囲部分220aは切欠き部分を含み、この切欠き部分は充電ポート収容口境界部材247および充電ポートドア241を収容する。したがって、充電ポート収容口境界部材247は、中央周囲部分220bを構成する硬質材料とつながっていることができ、たとえばそれによって形成され得るし、またはそれに追加されてもよい。
【0425】
ポート収容口境界部材247はまた、ガスケット、たとえばラッチドア241と結合したガスケット245、たとえば、ラッチドア241が閉位置にあるときポート開口部246の周囲および/または中に嵌り、それを密封する寸法のガスケットと整合するように構成されているガスケットインターフェースを含み得る。
【0426】
図15Qは、この場合は充電器298が完全に設置されている
図15Pの斜視図を示す。
【0427】
図16Aは、ハウジング201の側方垂直斜視を分解図として示す。ハウジング201はトップ部材202、ボトム部材203およびロッキング要素204を含み、ロッキング要素は、一連のスナップ歯コーム要素である、240a左側の近位スナップ歯コーム、240b右側の近位スナップ歯コーム、240c遠位スナップ歯コーム、240d左側のスナップ歯コーム、240e右側のスナップ歯コームおよび240f右側のスナップ歯として構成されている。トップ部材202は、対応するセットのスナップ歯部材227a、b、c、d、eおよびfを含む。そして、ボトム部材203は、その周囲部分、たとえば中央周囲部分230bを囲むように配置され、かつトップ部材202のスナップ歯部材227およびスナップ歯コーム240の両方を収容し、それらと係合するように構成されている対応するスナップ歯収容口237a、b、c、d、eおよびfを含む。
【0428】
したがって、トップ部材202のスナップ歯部材227の遠位の延びた部分およびスナップ歯コーム240の遠位の延びた部分は、ボトム部材203のスナップ歯収容口237に挿入され、それらと係合して、トップ202およびボトム203部材を連結するだけでなく、それらを定位置に防水的に固定するように構成されている。具体的には、ロッキングコーム240が収容口237に挿入され、それと係合することによってトップ部材202がボトム部材203と連結され、定位置に固定される。それにより、ガスケット210が、収容された装置および/またはボトム部材に対して圧縮され、それにより、液体および粒子状物質、たとえばほこり、汚れ、泥、雪などの浸入に対してハウジング201を密封する。また、充電ポートドア241、オン/オフスイッチ271、表示方向トグル272aおよびb、音量制御スイッチ273、後面235に配置されたレンズ特徴280、イヤホンポート285ならびにイヤホンポート切欠き292が示されている。
【0429】
図16Bは、この場合は水平遠位正面図からの
図16Aのハウジング201の別の図を示す。
【0430】
図16Cは、
図16Bに示す同じハウジングを示すが、この場合、収容される電子装置100が提供されている。ハウジング1は、トップ部材202およびボトム部材203を含み、これらが、収容される装置100の上に嵌り、それを包囲する。トップ部材202は複数のセットのスナップ歯部材227a、b、c、d、eおよびfを含む。そして、ボトム部材203は、その周囲部分、たとえば中央周囲部分230bを囲むように配置され、かつ、トップ部材202のスナップ歯部材227およびスナップ歯コーム240の両方を受け、それらと係合するように構成されている対応するスナップ歯収容口237a、b、c、d、eおよびfを含む。
【0431】
ひとたび装置100の周りに配置されると、たとえば、スナップ歯部材227を、ボトム部材のスナップ歯収容口の内壁上に構成されたスナップ歯キャッチと嵌め合わせることにより、トップ202およびボトム部材203は連結される。ロッキング要素204は、収容口237a、b、c、d、eおよびfに挿入され、それにより、その中で対応する係合部分と係合し、それによって定位置に固定され、その結果、トップ部材202のスナップ歯部材227をも定位置に固定するように構成されている、対応するセットのスナップ歯コーム240a、b、c、d、eおよびfを含む。
【0432】
したがって、ひとたびトップ部材202およびボトム部材203を電子装置100の周囲に配置し、周囲縁の周りで定位置に嵌め込むことによって連結させたならば、左側の近位スナップ歯コーム240aを挿入し、定位置に嵌め、次いで、右側の近位スナップ歯コーム240b、遠位スナップ歯コーム240c、左側のスナップ歯コーム240d、右側のスナップ歯コーム240eおよび最後に240fの右側のスナップ歯を挿入し、定位置に嵌め、それにより、ハウジングを一体に固定し得る。順序は所望により変更されてもよいため、本明細書において提供されるアセンブリの順序は例示のための順序であることが理解されよう。
【0433】
図16Dは、
図16Cのハウジングの後面図を示すが、この場合、装置100が収容され、トップ202およびボトム203部材が連結され、ロッキング要素240がその中に挿入され、ハウジング201は完全にアセンブルされ、定位置に固定されている。
【0434】
図17Aは、ボトム部材203への挿入の前に配置および位置合わせされた場合のトップ部材202およびロッキング要素240の遠位前方斜視図を示す。トップ部材202は、その上に配置された、たとえばその一体部材として製造され、かつ周囲部分から下向きに延びるスナップ歯部材のセット227を有する中央周囲部分220bを含む。
【0435】
この態様においては、ボトム部材の収容口237に挿入され、それらと係合し、ならびに六つの対応するロッキング要素と整合するように構成されている6セットのスナップ歯部材がある。左側の近位スナップ歯部材227aは、左側の近位スナップ歯コーム240aと整合するように構成され、右側の近位スナップ歯部材227bは、右側の近位スナップ歯コーム240bと整合するように構成され、遠位スナップ歯部材227cは、遠位スナップ歯コーム240cと整合するように構成され、左側のスナップ歯部材227dは、左側のスナップ歯コーム240dと整合するように構成され、右側のスナップ歯部材227eは、右側のスナップ歯コーム240eと整合するように構成され、そしてスナップ歯部材227fは、スナップ歯要素240fと整合するように構成されている。また、下面周囲部分220bおよびホームボタン特徴215を包囲するガスケット210ならびにラッチドア241が示されている。
【0437】
図17Cは、トップ部材202の近位端21の斜視図を示す。
図17Cに関して見とれるように、近位端221は、中央周囲部分220bを囲むようにバンパー部材を形成する外側周囲部分220aおよび内側ワイパー部分として形成された内側周囲部分220cを含む。中央周囲部分は、ホームボタン特徴215ならびに充電ポート収容口246およびラッチ受け傾斜面239aおよび切欠き239bを形成する。たとえば、中央周囲部分220bは、ラッチポート傾斜面受け部材239aおよび切欠き239bを含む。また、左側および右側のスナップ歯部材220dおよびeが示されている。
【0438】
図17Dは、トップ部材202の左側の近位スナップ歯部材227の拡大図を示す。見てとれるように、各スナップ歯部材227は複数の部分、たとえばスナップ歯ベース部材228a、スナップ歯傾斜面228bおよびスナップ歯交差面228cを含む。これらの機能が、一緒になって、スナップ歯部材がボトム部材203および/またはロッキング要素240上のいずれかの対応する特徴と係合することを可能にする。
【0439】
図17Eは、右側のスナップ歯部材の側方斜視図を示す。見てとれるように、スナップ歯部材228eと228fとの間には隙間があり、この隙間は、ボトム部材203の右側に配置された様々なボタン特徴を収容するように構成されている。このような隙間は、下にある装置の様々な特徴を収容するために必要などこにでも配置されることができる。したがって、一つまたは複数の隙間がたとえばハウジングの周囲部分に沿って存在し得る。
【0440】
図17Fは、本明細書に記載されるハウジング201のトップ部材202のウェッジロッキング態様の詳細図を示す。具体的には、
図17Fはトップ部材ウェッジ受けダックフックを示す。各ダックフックは、ロッキングフックベース部材(228a)、ウェッジシート部材(228b)およびダックヘッド部分(228c)を含む。ロッキングフックベース部材はダックフックをトップ部材(202)に取り付ける。ウェッジシート部材は、ロッキング要素(204)、ここでは左側の近位ロッキングウェッジ(240a)を導入するための溝を形成する。ダックヘッド部分(228c)は、トップ部材(22)とボトム部材(203)とが接合されるときボトム部材(203)の溝の中に嵌ってハウジングの安定性を増す。トップ部材は、ボトム部材(203)からの対応するフックを受けるための類似した溝を各ダックフックの間に有する。いくつかの態様において、トップ部材および/またはボトム部材中のウェッジ受けフックはダックヘッド部分を有する。特定の態様において、トップ部材ウェッジ受けフックだけがダックヘッドを有する。他の態様においては、トップ部材ウェッジ受けフックだけがダックヘッドを有する。図示する態様において、ウェッジ受けダックフックはトップ部材(202)の縁全体にわたって同様に作用する。
【0441】
図17Fはまた、ラッチランプ受け要素(239a)およびサムネイル切欠き部分(239b)を示す。ラッチランプ受け要素は、充電ポートドア(241)を受け、そのドアを確実に留めるための要素である。特定の態様において、充電ポートドア(241)は、ハウジング内部への流体の漏れを防ぐシールを形成するために留められる。特定の態様において、流体は空気、水などである。サムネイル切欠き部分(239b)は、ツールを使用することなく充電ポートドア(241)を開くための部分である。充電ポートドア(241)は、サムネイル切欠き部分(239b)を使用して手で開けることができる。
【0442】
図17Fはまた、トップ部材(202)中のコーナー部材(228e)を示す。コーナー部材(228e)は、トップ部材(202)とボトム部材(203)とが接合されるとき、ボトム部材(203)上の対応する溝の中に嵌る。特定の態様において、コーナー部材(228a)はハウジング内部への流体の漏れを防ぐ。特定の態様において、流体は空気、水などである。
【0443】
図17Gは、本明細書に記載されるハウジングのトップ部材(202)の態様の詳細を示す。具体的には、
図17Gは、トップ部材(202)の右近位側と右側とが接合するコーナーを示す。
図17Gはまた、ボトム部材(203)上の各フックの間に見られるロッキングフックダックヘッド溝(228d)を示す。この態様においては、トップ部材(202)およびボトム部材(203)の両方がダックヘッドフックを有する。ロッキングフックダックヘッド溝は、トップ部材(202)とボトム部材(203)とが接合されるとき、ボトム部材右側のウェッジ受けフック(237e)およびボトム部材右側の近位ウェッジ受けフック(237b)上に見られるロッキングフックダックヘッドが挿入されて増大した安定性を提供することを可能にする。これらのロッキングフックダックヘッド溝(28d)は、トップ部材(202)の下縁に沿って各ダックフックの間に見られる。
【0445】
図17Iは、本明細書に記載されるハウジングの態様を示す。これは、ハウジングの頂部から示すボトム部材(203)の右側の近位端の拡大図である。
【0446】
図17Iはまた、トップ部材ロッキング要素受け空間(246a)を示す。この空間は、トップ部材右側の近位ウェッジ受けダックフック(227b)がボトム部材右側の近位ボトム部材ウェッジ受けフック(237b)と整合することを可能にする。各トップ部材ロッキング要素受け空間(246a)がトップ部材(202)からのダックフックを受ける。トップ部材(202)およびボトム部材(203)からのダックフックの境界面が、ロッキング要素(204)が挿入されるための溝を形成する。
【0447】
さらに、各トップ部材ロッキング要素受け空間(246a)は、トップ部材(202)上のダックフックからのダックヘッドを挿入するためのロッキングフックダックヘッド溝(228d)を含む。これらは
図17Gおよび17Hにさらに詳細に示されている。
【0448】
図17Iは、左側の近位ロッキング要素(240a)のさらなる詳細を示す。左側の近位ロッキング要素は、フックインターフェース部材(241)、ウェッジ交差面(242)およびウェッジベース要素(243)を含む。フックインターフェース部材(241)は、フックによって形成される溝の中に最も深く挿入されるウェッジの部分である。ウェッジ交差面(242)はウェッジの側面を構成する。ウェッジ交差面(242)は、フックによって形成される溝の壁と相互作用する。ウェッジ交差面(242)は断面が楕円形である。すなわち、ウェッジ交差面(242)は、フックインターフェース部材(241)と突き合うところで狭く、フックインターフェース部材(241)とウェッジベース要素(243)とのほぼ中間でその最大幅点まで広がり、その後再び狭まる。フックで構成された溝の中にロッキング要素が挿入されたとき、これが左側の近位ロッキング要素(240a)および他方のロッキング部材をハウジング上の定位置に保持する。ウェッジベース要素(243)は、ロッキング要素が溝に挿入されたとき、フックによって作られる溝を覆う。
【0449】
図18Aは、連結され、一緒に固定される前のトップ202およびボトム203部材の切取図を示す。見てとれるように、トップ部材202は、ボトム部材203上の対応するスナップ歯受け収容口237の中に受けられるように構成されているスナップ歯部材227を含む。トップ部材202スナップ歯部材227は、ボトム部材203の収容口237と係合し、それに連結されるように構成されている。たとえば、ボトム部材203収容口237は、トップ部材202スナップ歯部材227の対応する係合要素と係合するように構成されている係合要素239を含む。具体的には、スナップ歯部材228は、対応するボトム部材スナップ歯インターフェース239bと係合するように構成されているスナップ歯交差面228cを含み、係合したとき、トップ部材202がボトム部材203から分離することができないようにしている。さらに、収容口237はまた、収容口237に挿入されるように構成されているスナップ歯コーム部分上の対応する係合要素と係合するように構成されているロッキング部材スナップ歯キャッチ239aを含む。
【0450】
したがって、スナップ歯部材228およびスナップ歯コーム240は、それらがボトム部材203のスナップ歯収容口237に挿入され、互いに接触するとき、それぞれが、他方がその垂直軸から横方向に離れることを防ぐような方法で構成されている。たとえば
図18Cを参照すること。
【0451】
図18Cに関して見てとれるように、スナップ歯部材228は、ボトム部材スナップ歯部材係合戻り止めまたはキャッチ239b(
図18Bを参照)と係合するように構成されており、スナップ歯コーム240の挿入により、それとともに定位置に保持され得、それから垂直方向または水平方向に係合解除されることを阻止され得る。そして、ひとたびスナップ歯コーム240がボトム部材203のスナップ歯受け収容口237に挿入されたならば、スナップ歯コーム240は、トップ部材202スナップ歯部材227との相互作用により、スナップ歯コーム係合戻り止め239aに対して定位置に保持され、それから垂直方向または水平方向に係合解除されることを阻止される。その結果、コーム240が定位置にあるとき、スナップ歯部材228およびスナップ歯コーム240は互いに対して固定され、トップ部材202はボトム部材203と連結され、それによって防止シールが提供される。このシールはさらに、トップ部材202をボトム部材203に対して固定するように機能して、コーム240が取り外されない限り二つの部材を分離することができないようにする。
【0452】
本明細書には特定の構成が提示されているが、相互作用の真意を逸脱することなく、スナップ歯部材228とコーム240との相互作用、およびボトム部材203、たとえば収容口237とのそれらの相互作用は異なるふうに構成されることもできることが理解されよう。たとえば、個々の係合要素、たとえば228、239、244などは、異なるふうに構成され得るし、異なる面に配置され得る。たとえば、スナップ歯部材228はスナップ歯コーム係合要素を含んでもよく、そのスナップ歯コーム240は対応するスナップ歯部材係合要素を含んでもよい。
【0453】
そのような場合、スナップ歯部材228は、対応する係合要素を介してスナップ歯コーム240と直接係合し、固定して、スナップ歯部材228をスナップ歯係合コーム240とともに固定し、それにより、トップ部材202とボトム部材203との連結を実現し得る。そのような場合、収容口戻り止め239は存在してもよいし存在しなくてもよい。または、もう一つの態様において、参照された戻り止め239は、
図18に関して示されたものとは異なる係合構成を有することもできる。
【0454】
図18Bは、
図18Aのトップ202およびボトム3部材の同じ図を示すが、この場合、トップ部材202のスナップ歯部材227がボトム部材203収容口237の中に完全に挿入され、ボトム部材スナップ歯インターフェース239bと完全に係合している。この係合が、スナップ歯部材がボトム部材203から垂直方向に離れることを防ぐ。しかし、スナップ歯コーム240が挿入されるまで、スナップ歯部材係合部分228は、横方向に動かされてボトム部材スナップ歯インターフェース239bから係合解除され、それにより、それから解放され、トップ部材202をボトム部材23から分離することを可能にすることができる。
【0455】
たとえば、スナップ歯部材227をボトム部材のスナップ歯収容口237と固定するために使用されるスナップ歯コーム240は、一方向にたとえばスナップ歯収容口空間238aに挿入されたとき、ボトム部材203のスナップ歯係合戻り止め239aが、コーム240上に配置されたスナップ歯コーム戻り止めインターフェース244と係合することを可能にし、逆向きにたとえばスナップ歯収容口空間238bに挿入されたとき、スナップ歯コーム240の歯241はスナップ歯収容口空間238b内に配置され得、コーム240の傾斜面241がスナップ歯部材227の傾斜面28bと係合し得る。そのような位置においては、スナップ歯コーム240を用いて、たとえば、スナップ歯収容口に逆向きに挿入されているスナップ歯コーム240を持つ手の手首をすばやく動かすだけで、スナップ歯部材228をボトム部材203から係合解除し得る。
【0456】
図18Cは
図18Bと同じ図を示すが、この場合、対応するスナップ歯コーム240がボトム部材収容口の中に挿入され、対応するスナップ歯コーム戻り止めインターフェース244を介して収容口係合戻り止め239aと完全に係合している。
図18Cに関して見てとれるように、トップ部材202スナップ歯部材227およびスナップ歯コーム240はボトム部材203収容口237の中に受けられているが、いずれの要素も互いに固定されていない。しかし、望むならば、それらは、それぞれが他方と固定的に係合するように構成されることもできる。しかし、スナップ歯部材228およびスナップ歯コーム240を、互いと固定的に係合しないように構成して、コーム240が、より容易にボトム部材203から係合解除され、トップ部材202スナップ歯部材とのそのインターフェースから係合解除され、上記のようなボトム部材203からのトップ部材202の分離に用いられ、それにより、ハウジング201のその構成部品パーツへの分解を容易にすることが有用である。ロッキング部材240を実際にスナップ歯部材228と堅く係合させることは、このプロセスをより困難にするであろうが、場合によっては、たとえばハウジング201が装置の周囲に適用され、それから取り外されない場合には有用である場合がある。
【0457】
また、
図18Cに関して、ボトム部材203の内側周囲部分230cが、収容される装置に衝撃吸収性を提供する内部バンパー部分として、また装置シートとして形成されることに留意すべきである。したがって、内側周囲部分230cは、装置をハウジング内に特定の向きで配置するように構成されている装置シート部分230dを含む。たとえば、装置シート230dは装置と接触し、それをボトム部材203の前/後面235、236の上に持ち上げて、それらの間に内部空間239fを形成する。この空間239fはさらに、ハウジングに衝撃吸収性を提供するように機能し、装置からの熱伝達を促進し、後面カバーからの音声の増幅のための音声チャンネルを形成する。内側周囲部分230cは、収容された装置の縁と係合し、かつそれにより、もう一つの内部空間230eを形成するさらなるインターフェース230gを含み、それがさらに、収容された装置のためにある程度の衝撃吸収性を提供するように機能する。
【0458】
図18Dは、
図18Cに示すスナップ歯部材228とスナップ歯コーム240との間の相互作用の拡大図を示す。トップ部材スナップ歯部材228とスナップ歯コーム240との間の係合の欠如が、コーム240がスナップ歯部材28に対して容易に取り外されることを可能にし、ひいては、ケースの分解を容易にする。具体的には、上記のように、ひとたび取り外したならば、コームを反転させ、コームの歯(スナップ歯要素241)を収容口237、たとえばスナップ歯係合解除空間238bに挿入し、スナップ歯部材係合面228cを収容口スナップ歯係合戻り止め239bから係合解除するために使用してもよい。ひとたび係合解除したならば、トップ部材202を容易に分離し、ボトム部材203から取り外し、任意の収容された装置をそこから取り外し得る。
【0459】
図18Eは、本明細書に記載されるハウジングの態様の断面図を示す。トップ部材(202)は、右側の近位コーナーでボトム部材(203)に近接する状態で示されている。ボトム部材右側のウェッジ受けフック(237e)が、トップ部材右側のウェッジ受けダックフック(227d)のそばの空間への挿入のすぐ下で示されている。また、右側のロッキングウェッジ(240e)が、フックによって形成される溝の中への挿入の前の状態で示されている。フックインターフェース部材(241)は、フックによって形成される溝を指す状態で示されている。ウェッジ交差面(242)は、ボトム部材のウェッジに整合する戻り止め(242a)と対応する凹みを示す。特定の態様においては、ウェッジ交差面(242)と整合するためのインターフェース戻り止めがトップ部材(202)中に形成されることもできる。
【0460】
図18Eはまた、ボトム部材(203)の内部における内側周囲部分装置空間(20e)中の内側周囲部分装置シート(220d)および内側周囲部分装置インターフェース(220f)を示す。特定の態様において、内側周囲部分装置シート(220d)および内側周囲部分装置インターフェース(220f)は、ボトム部材(203)と接触しているとき電子装置(300)を保護する可撓性または半可撓性材料であることができる。可撓性または半可撓性材料は、ゴム、ネオプレン、ポリプロピレンなどであることができる。
【0461】
図18Fは、電子装置(300)を含むハウジングの右側の近位コーナーの別の断面図である。この断面図には、右側のトップ部材ウェッジ受けダックフック(227d)がロッキングフックダックヘッド(228c)とともに示されている。トップ部材(202)上のダックフックは、ロッキングフックダックヘッド溝(228d)に挿入されると接合されているときの上部の部材(202)および下部の部材(203)の安定性を改善する、ダックヘッドを有する。
【0462】
図18Fはまた、電子装置とボトム部材(203)との間の内部空間(220g)を示す。
【0463】
図18Gは、トップ部材(202)とボトム部材(203)とが接合されているハウジングの右側の近位コーナーの断面図である。ウェッジ受けフック縁(238b)がボトム部材ロッキング要素受け空間(246b)に挿入されている。
【0464】
電子装置(100)は
図18Gには存在しない。しかし、存在するならば、ガスケット(10)が電子装置(300)に押し当てられるであろう。
【0465】
図18Hは、トップ部材(202)とボトム部材(203)とが接合されているハウジングの右側の近位コーナーの断面図である。
図18Hは、ロッキングフックダックヘッド溝(228d)に挿入されたロッキングフックダック(228c)を示す。さらに、
図18Hはまた、トップ部材ロッキング要素受け空間(246a)に挿入されたロッキングフックウェッジシート部材を示す。
【0466】
図18Iは、電子装置(300)を含むハウジングの右側の近位コーナーの断面図である。右ロッキングウェッジ(240e)が、トップ部材(202)およびボトム部材(203)からのフックによって作られた溝に挿入されている。
図18Iはまた、トップ部材(202)とボトム部材(203)とが接合されているときガスケット(210)およびトップ外側周囲部分がどのように電子装置(300)に隣接しているかを示す。トップ部材右側のウェッジ受けドックフック(227d)の位置が示されている。
【0467】
図18Jは、
図18Iに示すものに類似した断面図である。
図18Jはボトム部材右側のウェッジ受けフック(237e)の位置を示す。
図18Jはまた、トップ部材のウェッジに整合する空間(242b)を示す。いくつかの態様において、この空間は、ボトム部材のウェッジに整合する戻り止め(242a)に類似した戻り止めによって占められている。
【0468】
図18Kは、トップ部材(202)およびボトム部材(203)からのフックによって作られた溝の中に嵌る右側のロッキングウェッジ(240e)の側面図を示す。右側のロッキングウェッジが溝に挿入されると、フィンガネイルスロット(244)が残り、ツールなしでウェッジを取り外すことが可能になる。
【0469】
図19は、本明細書に記載されるような音声伝達部分260のクローズアップ図を示す。音声伝達部分は、ハウジングに沿う、たとえば周囲部分220に沿う、または前/後面部分235/236に沿う適当な場所に配置され得る。さらに、音声伝達部分は、ハウジングの境界を通りぬけて音声を伝達する一方で水のような液体がそこを通って浸入することを防ぐことができる限り、適当な構成を有してもよい。
【0470】
たとえば、特定の態様において、ハウジングの周囲または前後面部分が、音声ポートとして構成されている音声伝達部分を含んでもよく、このポートは、ハウジングを通過する音声の伝達を高めるように構成されている。一例において、そのような音声ポートは音響ベント部分として構成され得る。適当な音響ベントは、ハウジングの境界を通りぬけて、たとえばハウジング内に収容された下にある電子装置のマイクロホン部分に向けて、またはそのスピーカー部分から、音声を伝達および/または指向するように適合される。
【0471】
たとえば、周囲または前/後面部分は、たとえば遠位端または近位端部分において、音声を伝達するための音響ベント特徴として構成されている音声伝達部分を含み得る。音響ベント特徴は、その中に配置された音響ベント材料を有する一つまたは複数の音声チャンネルを含み得る。音響ベント材料は、音声チャンネルを0〜180°の角度で順方向または逆方向にまたがってもよい。音声チャンネルは周囲または後面の外側部分から周囲または前面の内側部分まで延びてもよく、そして音響ベント材料が音声チャンネルをたとえばそこを通過する中心線に対して斜めに横断してもよい。
【0472】
ハウジング201の近位端部分は、音響ベントとして構成された一つまたは複数の、たとえば複数の音声伝達部分260を含み得る。たとえば、特定の態様において、マイクロホン音響ベントおよび/またはスピーカー音響ベント部分が提供されてもよい。一つの態様においては、近位端部分が複数の音響ベントを含んでもよく、それらの音響ベントは、音声をマイクロホン音響ベントに向けるための第一の音声チャンネルおよび音声をスピーカー音響ベントから離れる方向に向けるための第二の音声チャンネルを含む。音響ベントは、トップ202またはボトム203部材内に配置され、ハウジングの外側から、外側、中央および内側の周囲部分を通って、ハウジングの内部まで通りぬけてもよい。ベントは音響チャンネルを含んでもよく、この音響チャンネルは、音響チャンネルを横断するそれぞれの音響膜を含む。音響膜を包囲するハウジングは、それとともにオーバーモールド成形されるように構成され得る。したがって、音声チャンネルはさらに、膜の周囲部分と整合してそれとともにオーバーモールド成形され、それにより、ハウジングと音響膜との間に液密シールを確保するように構成されているオーバーモールド部分を含み得る。音響膜は、音声にとっては透過性であるが、液体にとっては非透過性である。したがって、音声は、ハウジング中の音声チャンネルを通過して移動することができるが、水のような液体は、音響膜を通過することができないため、移動することはできない。
【0473】
特定の態様において、近位端部分は、複数の音声伝達部分、たとえば音響ベント260を含む。特定の場合において、複数の音声伝達部分は、マイクロホン音響ベントに通じる音声チャンネルおよびスピーカー音響ベントに通じる音声チャンネルを含む。音響ベントは、トップ部材202またはボトム部材203内に配置され、ハウジング201の外側からハウジングの内部へと通りぬけてもよい。
【0474】
そのような音響チャンネルが提供される場合、音響チャンネルは、それぞれの音響膜およびグリル部分を含んでもよく、そのグリル部分は、音響膜のためのさらなる支持を提供するように構成されている。具体的には、音声チャンネルは、音響ベント材料、たとえば膜に向かってテーパ状になるように構成されてもよく、その音声チャンネルは、音声を、ハウジング201内に収容された下にある電子装置のマイクロホン音響ベントに向けて、またはそのスピーカー部分から離れる方向に指向するように構成されている。また、音響ベント境界部材、たとえばオーバーモールド成形されたスカートシールが含まれてもよく、音響ベント部材を包囲する。たとえば、音響ベント材料の一部分が硬質材料とともにオーバーモールド成形されて、たとえばスピーカーベント部分からの音声の伝達の分離および低減を促進し、それとの干渉を防止してもよく、さらに、ハウジングと音響膜との間のシールを強化し、それにより、音響ベントの耐液性を保証してもよい。音響ベント材料267aは膜であってもよく、その膜は、0〜180°、たとえば90〜180°の角度で傾けられてもよい。音声伝達部分60は、ハウジング201の近位端に配置されている状態で説明されているが、本開示の本質を逸脱することなく、それらは、ハウジングの周囲またはトップもしくはボトム前後面に沿う任意の場所に配置されることもできることに留意すべきである。音響ベント材料は、改善された音声伝達のためにベント材料の断面積を増すために、アセンブリ260内で斜めに配置されてもよい。
【0475】
図20は、表示方向スイッチインターフェースおよび音声スイッチインターフェースが細部にわたって引き伸ばされた、内側周囲部分220bのクローズアップ図を示す。したがって、特定の態様において、本開示のハウジングの周囲部分は、一つまたは複数の製造されたスイッチまたはボタン特徴を含み得る。たとえば、収容された装置のスイッチまたはボタン機構と係合するためのスイッチまたはボタン特徴(たとえばオン/オフスイッチ、表示方向スイッチまたはサイレンススイッチもしくは音量ボタン)が提供されてもよい。
図20に関して見てとれるように、表示方向トグル272a、272bのようなスイッチ特徴がハウジング201の一部分、たとえば対向する側部部分のうちの一つに含まれ得る。ハウジング201の周囲はさらに、他の特徴、たとえばオン/オフスイッチ271、音量制御ボタン273、コインスロット特徴、一つまたは複数の音響ベント、ラッチ特徴などの一つまたは複数を含んでもよい。スイッチ、トグルおよびボタン特徴は、ハウジング201中に製造されてもよく、収容された装置のそれぞれのスイッチ、トグルおよびボタンと係合するように具体的に構成されている。したがって、スイッチ、トグルおよびボタンは、下にある装置の下にあるスイッチおよびボタンの機能性および美観を模し、保証するように設計されている。
図示するように、ハウジング201の周囲部分はトグル特徴272および音量ボタン273を含み得る。ハウジング201は、周囲部分220を有するトップハウジング部材202および周囲部分230を有するボトムハウジング部材203を含む。図示するように、トグル特徴272および音量ボタン273はボトム部材203の周囲部分230に沿って配置されている。この態様において、トグル272およびボタン273特徴のスタイルは、下にある装置のスイッチおよびボタンの様式上の特徴および機能性を保持するように設計されている。表示方向トグル272a、272bは、収容された装置の表示方向決定特徴を操作するために、収容された装置のそれぞれの表示方向スイッチと係合するように構成されている。音量制御トグルまたはボタン73は、下にある装置の音量の増減のために、収容された装置上の対応するボタンと係合するように構成されている。
表示方向スイッチ特徴272はアクチュエータベースを含み、アクチュエータベースは、硬質材料から製造され得、収容された装置のサイレンススイッチの一部またはいくつかの部分と効果的に係合するためにベースを中心に枢動する一つまたは複数の軸またはロッカーを含み得る。音量制御トグル273は、ユーザーが関与し得るフラットなユーザー関与面部分および収容された装置のボタンと係合するように構成されている延びたボタン係合部分を含む。
【0476】
たとえば、表示方向トグル特徴は、複数のスライダートグル272a、272bとして構成されてもよく、これらのトグル272は、ハウジング、アクチュエータトップ部材、硬質アクチュエータベースおよびスイッチインターフェース274a、274bを含み、これらのスイッチインターフェースが、下にある装置の表示方向スイッチと結合して、表示方向スイッチをたとえばある向きから別の向きに操作する。表示方向トグル特徴はさらに、アクチュエータトップ部材が回転する中心となる軸またはロッカーを含み得る。
【0477】
具体的には、トグルは、下にある装置のスイッチ、たとえば表示方向スイッチを包囲するために互いに離間して配置される細長いフック部材として形成され得る。一方または他方のトグルが押下されると、トグルは軸を介してベースを中心に回転し、それにより、スイッチと係合し、向きを変化させる。反対の向きが望まれるならば、反対のトグルが押下される。このようにして、収容された装置の表示方向スイッチを操作して第一の位置から第二の位置にスライドさせ、再び元に戻し、それにより、下にある装置の表示方向決定ビューを操作し得る。
【0478】
トグル特徴272は、様々なスイッチ構成部品を有するものとして説明されたが、下にある装置のスイッチとスイッチ特徴が係合し、それを操作することができる限り、スイッチ特徴290の本質を逸脱することなく、様々なスイッチ構成部品が包含または除外または変更されてもよいことに留意すべきである。たとえば、特定の場合、スイッチ特徴は可撓性の半硬質スイッチハウジングを含んでもよく、そのハウジングは、ハウジングの内面と係合している一つまたは複数の硬質または半硬質スイッチインターフェース部分を含み、それらのスイッチインターフェース部分は、下にある装置のスイッチと係合するように構成されている。そのような場合、スイッチハウジングは、上または下方向に押される、または横方向に切り替えられるように構成されている隆起した部材であってもよく、その押下または切り替えが、スイッチインターフェース部分の一つが、収容された装置の下にあるスイッチと係合し、それを上もしくは下または横方向に操作することを可能にする。
【0479】
図20に示すように、表示方向トグル特徴は、細長いトグルトップ部材、各トグル軸ならびにスイッチインターフェース部分274aおよび274bにかぶさるアクチュエータスイッチハウジングを含む。ハウジングが押下されると、トップ部材が操作され、たとえば上もしくは下または横に直線方向に動かされ、ベース部材が軸を中心に回転し、それにより、スイッチインターフェースの一方または他方が、下にある装置のスイッチを反対の直線方向に平行移動させて、たとえば、それにより、下にある装置の表示方向決定ビューを変化させる。
【0480】
また、複数のボタンスイッチ、たとえば音量制御ボタンが示され、スイッチハウジングは、ハウジングがたとえば上または下方向に押されたとき、収容された装置のスイッチと係合し、それを操作し、それにより、その音量を増大または減少させるように構成されている対応するスイッチインターフェース部分を含む。オン/オフスイッチ271が同様に作動するように構成されてもよいことに留意すべきである。
【0481】
図21A〜Cは、本明細書に記載されるようにボトム部材203の遠位端232上に配置されたノイズキャンセリング特徴291の詳細図を示す。ノイズキャンセリング特徴291は、ハウジング201の外側220aから周囲部分220b、220cを通過してハウジング201の内部に入る音声チャンネル292を含む。音声チャンネルは膜293によって横切られ、この膜は、音声をそれに通過させるが、水のような液体を通過させないように構成されている。
【0482】
したがって、様々な場合、ハウジング201の周囲部分またはトップおよびボトム面が、ノイズキャンセリング特徴291として構成されている音声伝達部分260を含み得る。この構成において、ノイズキャンセリング特徴291は、周辺ノイズを、収容された装置上に存在するノイズキャンセリングマイクロホンに向けて送り、それにより、周辺ノイズのキャンセリングを容易にすることを支援するように機能する。ノイズキャンセリング特徴291は、ハウジング201上、トップ部材202またはボトム部材203上のどこにでも、たとえば周囲220または230に沿って配置され得る。
図21に示すように、ノイズキャンセリング特徴291はボトム部材203上に配置されている。
【0483】
図21Aに関して見てとれるように、ノイズキャンセリング特徴291は、ハウジングの内部と連通する音響入口アパーチャを含む。
図21Bに関して見てとれるように、入口アパーチャは音声ガイドチャンネル292を通して連絡し、このチャンネル292が、音声ガイドチャンネル292内に横断する様式で配置された音響膜293に向けて音声を送る。音響入口アパーチャは、収容された装置のノイズキャンセリングマイクロホンから中心がずれている場合があるが、周辺ノイズをそれに向けて送るように構成されている。したがって、図示するように、ノイズキャンセリング特徴291は、一つまたは複数の音入口アパーチャ、音声ガイドチャンネル292および音響ベント膜293を含む。音声ガイドチャンネル292は、収容された電子装置上に存在するノイズキャンセリングマイクロホンに向けて音声を送るように構成されている。音響ベント膜293は、音声ガイドチャンネル292を分けるように配置されてもよい。上記と同じ様式で、音響膜263は、オーバーモールド成形された構成でハウジングと係合させてもよいし、膜をハウジングに確保するために接着剤が含まれてもよい。
【0484】
図21A〜21Fは、本明細書に記載されるようにボトム部材203の遠位端232に配置されたイヤホンポート285の様々な詳細図を示す。この場合、ハウジング201の外側および中央の周囲部分220a、220bは、たとえば、ジャック、たとえばヘッドホンもしくはスピーカーアセンブリのヘッドホンジャックまたは閉止装置、たとえば栓286などを受けるためのヘッドホンポート特徴285を含む。ヘッドホンポート特徴はトップおよび/またはボトム部材202、203に含まれてもよいことに留意すべきである。
【0485】
図21Cに関して見てとれるように、ヘッドホンポート特徴285は、ボトム部材203中に配置されたアパーチャ294を含む。アパーチャ294はねじ領域295によって境界をつけられ、このねじ領域295は、ヘッドホンジャックまたは栓装置、たとえばイヤホンジャックポート栓286上に存在する対応するねじ領域288を受けるように構成され得る。様々な場合において、ねじに加えて、Oリングのようなガスケットが含まれてもよい。
【0486】
したがって、適当なヘッドホンジャックまたは閉止装置286は、対応するねじ機能288を含み、さらにガスケット289を含み得る。ヘッドホンジャックおよび/または栓装置286がガスケット289を含むならば、アパーチャ294はガスケットを含まなくてもよく、むしろ、単にねじ機能288を含むであろう。ねじ領域288は、一般的なねじ機能として構成されてもよいし、カム特徴として構成されてもよい。したがって、ガスケット289は、アパーチャ294のハウジング内に存在してもよいし、あるいはポート栓286またはヘッドホンジャック上に存在してもよいことに留意すべきである。
【0487】
したがって、アパーチャ294は、ガスケット289(たとえば、対応するポート栓286および/またはジャック257に含まれない場合)およびねじ領域295の両方によって境界をつけられ得、このねじ領域295は、イヤホンジャックボート栓286上の対応するねじ領域288および/またはイヤホンもしくはスピーカージャック上の対応する領域を受けるように構成されている(
図21D〜21Fを参照)。この構成において、イヤホンジャックポート栓86またはジャックとヘッドホンポート特徴285との連結が液密かつ汚れを通さないシールを生じさせ、そのシールが、水のような液体および/または汚れがヘッドホンポート285を通ってハウジング201に入ることを防ぐ(たとえば
図21Bおよび21Eを参照)。
【0488】
図21Eを参照して見てとれるように、ハウジングの要素は、ヘッドホン、スピーカーまたは他のジャック含有装置と下にある装置のジャックポートとの間のインターフェースとして作用して、ヘッドホン、スピーカージャック等と下にある装置との間の防液体性インターフェースを提供するように構成されているポート285、たとえばヘッドホンポートであってもよい。そのような場合において、インターフェースは防液体性および防汚れ性シールである。しかし、特定の場合において、ヘッドホン、スピーカーまたは他のジャックインターフェース含有装置は、含まれなくてもよいし、そうでなければ、ハウジングまたはそれと係合した下にある装置と係合しなくてもよい。そのような場合、防液体性ジャック、たとえば本明細書中、以下に記載される防液体性ジャックがハウジングのポートと係合していないとき防液体性および防汚れ性シールを維持するために、ポートシーリング装置285がハウジングのポートと係合し得る。
【0489】
特定の場合において、ハウジング201の対応するポート285を密封するためにポートシーリング栓286が提供される。ポートシーリング栓286は上端部材289aを含んでもよく、この上端部材はさらに、グリップ特徴領域289bを含み得る。ポートシーリング栓286はまた、ガスケット288を含むガスケット領域およびねじ287を含むねじ領域を含んでもよく、このねじは、ジャックポート285の対応するねじ295と連結してそれらの間に液密および汚れを通さないシールを確立するように構成されている。
【0490】
ねじ領域は、ねじ機能またはカム特徴として構成されてもよいことに留意すべきである。たとえば、図示されているねじ領域の代わりに、カム特徴、たとえばバヨネットカム特徴を設けることができる。カム特徴は、ポートが対応する防液体性ジャックインターフェースと係合していないとき、ジャックポートシーリング栓286をジャックポート285と液密シール状態に連結するように構成され得る。カム特徴がジャックポート栓286に含まれるとき、対応するカム受け特徴がポートジャック285のねじ領域295の代わりに使用されるということに留意すべきである。たとえば、カム特徴が、ジャックポート栓286に含まれる延びたカム特徴である場合、対応する凹んだカム受け特徴がポートジャック285のねじ領域295の代わりに使用される。カム式ジャックポート栓86はまた、グリップ特徴289bおよびガスケット288を有する上端部材289aを含む。
【0491】
図23Aおよび23Bは、本明細書に記載されるようなカメラまたはレンズ特徴280の拡大図を提供する。この場合、ボトム部材203がレンズ特徴280を含むが、他の態様においては、レンズ特徴280はトップ部材202または両方に含まれてもよい。カメラ部分280は、光学スカート282を包囲する一つまたは複数の隆起したリップ部分281を含み得る。光学スカート282は、少なくともカメラレンズ領域283aを収容するように構成されており、さらにフラッシュレンズ領域283bを含み得る。いずれのレンズも光学的に透過性の領域によって置き換えられることができる。
【0492】
したがって、特定の態様において、トップおよび/またはボトム部材202、203は、レンズ特徴、たとえばカメラおよび/またはフラッシュ特徴を有するカメラ部分280を含み得る。一般的な場合、レンズおよび/またはフラッシュ特徴は提供されない。むしろ、単に光学的に透過性の領域が提供される。そのような領域は、カメラによって撮られた写真の鮮明度に干渉し、さらに、フラッシュが提供される場合、下にある装置のカメラレンズへの入射光の透過を許し、それにより、それによって撮られた写真を台無しにする場合があるため、問題になる場合がある。他の場合においては、ケーシングの切欠き部分が提供され、それを通して写真が撮られてもよい。しかし、これは、ケースが耐水性であることを妨げるため、理想的ではない。本開示のハウジングの中にカメラおよび/またはレンズが提供されるならば、それは、ハウジングからステップアップされるような様式で提供され得る。これは、クリーニングしにくく、傷がつきやすく、保護しにくいため、理想的ではない。
【0493】
したがって、特定の態様において、一つまたは複数のレンズ、たとえばカメラ283aおよび/またはフラッシュ283bレンズが、ハウジング201のトップ202またはボトム203部材内に、それらと一体になり、それらから実質的にステップアップしないように配置されているレンズ特徴280が提供される。レンズ特徴は、カメラのためのレンズ283aおよび/またはフラッシュのための別のレンズ283bを含んでもよく、さらに、誤りのない光透過を防ぎ、たとえば内面反射を減らし、それにより、フレアを減らすために、一つまたは複数のレンズを包囲する光学スカート282を含んでもよい。
【0494】
レンズ特徴280を組み立てる際、一つまたは複数のレンズを、ハウジング材料に対して面一になるようにトップ202またはボトム部材203に押し込んでもよい。ゴムおよび他のそのような材料を使用する一般的な成形法は熱膨張および収縮の差のせいでガラスに関しては困難であるため、そのような製造法は成形よりも好ましい場合がある。さらには、そのようなシールを水密性にすることは困難である。
【0495】
したがって、一つの態様において、一つまたは複数のレンズ283が具備されているレンズ要素280を含むハウジングが提供され、それらのレンズは、下にある装置中に提供されたレンズの直径よりも大きい直径を有し得る。そして、ハウジング部材202または203を製造、たとえば成形し、別々に提供してもよく、そして、マンドレルまたは他のそのようなツールを用いてレンズ特徴をハウジング部材に押し込んでもよい。これが、ハウジング部材の周囲材料との、きれいな良好に適合したインターフェースをレンズ特徴に与える。レンズ特徴は、レンズ特徴とハウジング材料との間の移行が面一であり、キャビティができないように構成されるべきである。
図23Aに関して見てとれるように、カメラ特徴280は、光学スカート282を包囲する隆起したリップ部分281を含む。光学スカート282は、カメラレンズ283aを含むカメラレンズオリフィスおよびフラッシュレンズ283bを含むフラッシュレンズオリフィスを含む。
【0496】
図23Bに関して見てとれるように、レンズ特徴280は光学スカート282を含む。光学スカート282は、カメラレンズ283aを含むカメラレンズオリフィスを含む。この態様において、フラッシュレンズ283bを含むフラッシュレンズオリフィスは提供されていないが、他の態様においては、フラッシュレンズ283bが存在してもよいことに留意すべきである。他の場合には、レンズは提供されない。むしろ、簡単な光学的に明澄な透過性領域が代わりに提供され得る。
【0497】
光学スカート282は、フラッシュからカメラレンズへの光の透過を防ぐように構成され得る。光学スカート282は、カメラレンズ83aを含むカメラレンズオリフィスを含み、フラッシュレンズを含む類似したフラッシュレンズオリフィスを含み得る。レンズスカート282は、レンズ283aのための改善された視野を提供する同心バッフルディテールを含む。
【0498】
図24Aおよび24Bは、ハウジングがさらにカバー206を含む、ハウジング201の態様を示す。カバーは、たとえば成形によって、および/または接着剤もしくは磁石によってトップ部材202の周囲部分220aの前面に取り外し可能に取り付けられ得る。または、カバーは、ウェッジロッキング要素と係合させ、そのウェッジ要素を、トップ部材とボトム部材との連結によって形成される対応するウェッジ溝に挿入することにより、ハウジングに取り付けることもできる。カバーは、収容された装置を覆うためにカバーが係合されると装置がオフになり、カバーを開けると装置がオンになるようにハウジングと相互作用するように構成されることができる。したがって、周囲部分は、カバーの相対的配置に基づいてオン/オフ信号を送信するように構成されてもよい。
【0499】
上記特徴の一つまたは複数がトップ202またはボトム部材203の周囲部分220、230に沿って配置されることもできることに留意すべきである。さらには、トップ部材202の前/後面225/226には、たとえば膜が提供され得る。提供される場合、トップ部材202の前/後面225、226は、ビデオカメラ光学的明澄領域、近接センサ、および/または音声をトップ部材膜225、226を通りぬけて伝達するための音響ベントイヤピースアパーチャを含み得る。トップ部材202、ボトム部材203および/またはロッキング部材の一つまたは複数が一つまたは複数のスタンドオフをその前/後面などに含み得る。
【0500】
さらに、トップおよび/またはボトム部材は、ハウジングのボトム部材からトップ部材を分離することを容易にするためのスロット領域を含むように構成され得る。たとえば、ツールをスロット内に配置し、それをねじって、それにより、ハウジングの二つの部材を分離、たとえば開けてもよい。これに関して、ハウジングの材料がもっぱら硬質である場合、一貫したシールに加えてそのような相互作用を達成することは困難であろうため、ハウジングの可撓性材料、たとえばトップまたはボトム部材202、203のオーバーモールド成形された外側周囲部分220aが、そのような相互作用を容易にし得る。
【0501】
したがって、特定の態様において、外側周囲部分は、ハウジングのボトム部材203からハウジングのトップ部材202を分離することを支援するためのスロット特徴、たとえばコインスロット特徴を含み得る。スロット特徴は、二つの部材が突き合うところに配置された、周囲に沿って凹んだ、たとえば切欠きされた部分を含み得る。切欠き部分は、トップ部材202中に配置されてもよく、さらに、トップハウジング202およびボトムハウジング203中の複数の境界部材、たとえばオーバーハング部分によって境界をつけられてもよい。
【0502】
トップ部材202はさらに凹形状を含んでもよく、その一方でボトム部材203は凸形状を含み、トップ202およびボトム203部材が接合されるとコインスロット特徴が形成されて、たとえばツール、たとえばコインを凹領域に挿入し、ねじり、それにより、トップ部材202をボトム部材203から押し離すことによって、ハウジング201の対向した部材を開くときにユーザーを支援するようになっている。
【0503】
さらに、本開示のハウジングは、収容され、運ばれることができる実質的にあらゆるものを収容するように構成され得る。たとえば、ケース、たとえばブリーフケース、スーツケース、メッセンジャーケースなどの形態にあるハウジングが提供され得る。たとえば、ハウジング1は、貯蔵容器、クーラー、ウォーマーなどの形態にあってもよい。貯蔵容器は、環境から保護される必要があるあらゆるもの、たとえば食品、液体、氷、紙、ノートブック、本、日用品、作業用品、事務用品、医療品、スポーツ用品、衣類、割れもの、貴重品などを貯蔵するように構成されることができる。
【0504】
このようなハウジングはトップ部材202およびボトム部材203を含み、このトップおよびボトム部材は、上記のように、それぞれの留め付け機構227および237を含む。また、ガスケット215が提供され、トップまたはボトム部材の周囲部分に沿って配置されよう。ヒンジ要素が、上記ウェッジ構成中に提供または包含され、トップまたはボトム部材中に配置されることもできる。したがって、トップ部材は、ヒンジ要素を介してボトム部材203に接続されることもできる。そのような態様において、留め付け機構および/またはガスケットは、トップおよびボトム部材の周囲にわたって全面的に存在しなくてもよいが、様々な態様においては、留め付け機構およびガスケットの一つまたは複数が、たとえばそれぞれのトップおよび/またはボトム部材202、203の周囲部分全体にわたって存在する。この場合、トップ202およびボトム203部材は、互いから取り外されるようには構成されないであろう。他の場合において、トップ部材202は、ボトム部材203から完全に取り外されるように構成されるであろう。この場合、留め付け機構227および237はトップおよびボトム部材202、203の周囲部分全体にわたって存在してもよく、ガスケット210はボトム部材203の周囲部分を完全に囲んでもよい。
【0505】
トップ部材およびボトム部材をともに密封することをさらに確実にするために、さらなるラッチ機構が、トップおよびボトム部材202、203のいずれにも含まれ得る。このさらなるラッチ機構は、トップ部材202とボトム部材203との連結および/または固定を容易にすることができる限り、任意の構成であり得る。たとえば、ラッチ機構は、当業者に一般に公知のラッチ機構であり得る。特定の態様において、当技術分野において公知のロッキング機構、たとえばロックアンドキー機構、組み合わせ機構、外部ロックが加えられるたが機構などを含み得る。
【実施例】
【0506】
上記のようなケースを二つ製造した。一方のケースは、
図1Aを参照して示し、説明したようなスナップ歯構成を有するものであり、他方のケースは、
図1Eを参照して示し、説明したようなロッキングウェッジ構成を有するものであった。これらのケースおよびそれらの構成部品の寸法は以下のとおりであった。
ウェッジ態様
> ハウジング全体
− 幅204mm(8インチ)
− 長さ260mm(10 1/4インチ)
− 厚さ17mm(11/16インチ)
− 質量220g(8オンス)
装置寸法プラス分
− 幅:各側に9mm(11/32インチ)
− 長さ:各端に9mm(11/32インチ)
− 厚さ:トップ周囲に4mm(5/32インチ)
− 厚さ:上面に0〜0.5mm(0〜1/64インチ)
− 厚さ:ボトム周囲に4mm(5/32インチ)
− 厚さ:下面に2mm(3/32インチ)
トップ部材
− 幅204mm(8インチ)
− 長さ260mm(10 1/4インチ)
− シール部の厚さ3.5mm(1/8インチ)
− 交互嵌合部の厚さ9mm(3/8インチ)
− 重量60g(2オンス)
ボトム部材
− 幅204mm(8インチ)
− 長さ260mm(10 1/4インチ)
− シール部の厚さ12mm(1/2インチ)
− 交互嵌合部の厚さ15mm(5/8インチ)
− 重量160g(5 3/4オンス)
ウェッジ
− 係合部の厚さ2.5mm(1/10インチ)
− 全厚さ3.2mm(1/8インチ)
− 幅4.5mm(3/16インチ)
− 長さ:様々
側部:230mm(9インチ)
ヘッドホン端:150mm(6インチ)
ラッチ端:ラッチの二つの短いほうの各側:68mm(2 5/8インチ)
スナップ態様
> ハウジング全体
− 幅204mm(8インチ)
− 長さ260mm(10 1/4インチ)
− 厚さ17mm(11/16インチ)
− 質量220g(8オンス)
装置寸法プラス分
− 幅:各側に9mm(11/32インチ)
− 長さ:各端に9mm(11/32インチ)
− 厚さ:トップ周囲に4mm(5/32インチ)
− 厚さ:上面に0〜0.5mm(0〜1/64インチ)
− 厚さ:ボトム周囲に4mm(5/32インチ)
− 厚さ:下面に2mm(3/32インチ)
トップ部材
− 幅204mm(8インチ)
− 長さ260mm(10 1/4インチ)
− シール部の厚さ3.5mm(1/8インチ)
− スナップ嵌め部の厚さ12mm(1/2インチ)
− 前面の厚さ0mm(0インチ)
− 重量60g(2オンス)
ボトム部材
− 幅204mm(8インチ)
− 長さ260mm(10 1/4インチ)
− シール部の厚さ12mm(1/2インチ)
− スナップ受けポケットの厚さ12mm(5/8インチ)
− 下面の厚さ2mm(3/32インチ)
− 重量160g(5 3/4オンス)
ロッキングコーム
− 係合部の厚さ2mm(3/32インチ)
− 全厚さ3.5mm(1/8インチ)
− 高さ8mm(5/16インチ)
− 長さ:様々
音量制御側:175mm(7インチ)
一つのコーナー:15mm(19/32インチ)
両側:225mm(9インチ)
ヘッドホン端:125mm(5インチ)
ラッチ端:ラッチの二つの短いほうの各側:68mm(2 5/8インチ)
【0507】
タブレットコンピュータを各ケースに入れ、ケースを上記のようにアセンブルした。具体的には、装置をボトム部材3に挿入した。そして、トップ部材2を装置の上に配置し、スナップ歯収容口またはウェッジ受けフックのいずれかを有するボトム部材とスナップ歯部材または交互嵌合フックとを互いに位置合わせした。そして、トップおよびボトム部材の周囲部分を押下してそれらを定位置に嵌め込む、または別の方法でそれらを連結させることにより、トップ2およびボトム3部材を連結させた。そして、スナップ歯コームまたはウェッジを順次に挿入し、定位置に嵌め込む、または別の方法でそれらと連結させた。充電ポートドアを閉じた。栓を栓収容口に挿入し、堅く締めた。装置を含む各ハウジングを各面から6回落下させたが、下にある装置に対する観察可能な物理的損傷または観察可能な動作的損傷は見られなかった。さらには、装置を含む各ケースを水中6フィートの深さまで6回浸漬し、そこで30分間放置したが、下にある収容された装置に対する漏れによる水損傷はなかった。したがって、本明細書に記載され、添付図面に関して提示されたハウジングは防水性かつ防衝撃性であった。
【0508】
上記図は本開示の装置の例示的構成を示す場合があるが、それは、本明細書に記載されるハウジングに含めることができる機能および機能性の理解を支援するために実施される。装置は、例示されたアーキテクチャまたは構成に限定されず、多様な代替アーキテクチャおよび構成を使用して実現することができる。さらに、装置は様々な例示的態様および実施に関して説明されているが、それらが記載されている個々の態様の一つまたは複数に記載されている様々な特徴および機能性は、本開示の他の態様の一つまたは複数に対し、そのような態様が記載されているかどうか、またはそのような機能が記載された態様の一部として提示されているかどうかにかかわらず、単独で、または何らかの組み合わせで適用することもできることが理解されよう。したがって、特に以下の請求項のいずれかにおける本開示の範囲は、上記例示的態様のいずれにも限定されるべきではない。
【0509】
本文献に使用される語句およびそれらの変化形は、別段明示的に述べられない限り、限定的ではなく、非限定的であると解釈されるべきである。前記の例として、語「含む」は、「非限定的に含む」などを意味するものと読まれるべきであり、語「例」は、対象項目の具体例を提供するために使用され、その網羅的または限定的なリストを提供するために使用されるのではなく、「従来の」、「旧来の」、「標準的な」、「公知の」および類似した意味の語のような形容詞は、記載された項目を所与の期間または所与の期間に利用可能であったような項目に限定するものと解釈されるべきではなく、現在または未来の任意の時点で利用可能または公知であってもよい従来の、旧来の、通常の、または標準的な技術を包含するものと読まれるべきである。同様に、接続詞「および」によって連結された項目の群は、それらの項目のそれぞれ一つがそのグループ中に存在することを要求するものと読まれるべきではなく、別段明示的に述べられない限り、「および/または」と読まれるべきである。同様に、接続詞「または」によって連結された項目の群は、その群の中での相互排他性を要求するものと読まれるべきではなく、別段明示的に述べられない限り、「および/または」と読まれるべきである。さらに、本開示の項目、要素または構成部品は、単数で記載され、特許請求される場合があるが、単数への限定が明示的に述べられない限り、複数がその範囲内であると考えられる。いくつかの場合における範囲を拡げる語句、たとえば「一つまたは複数」、「少なくとも」、「限定されない」または同様な語句の存在は、そのような語句が存在しない場合には、より狭い場合が意図され、求められることを意味するものと読まれるべきではない。さらに、範囲が記載される場合、その範囲の上限および下限はそれらの中間単位のすべてを含む。
【0510】
前記説明は、本開示を説明することを意図したものであり、添付の特許請求項の範囲によって規定されるその範囲を限定することを意図したものではない。他の態様が以下の特許請求の範囲内である。