(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5969644
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】減速装置の組立方法
(51)【国際特許分類】
F16H 1/32 20060101AFI20160804BHJP
F16H 57/028 20120101ALI20160804BHJP
F16H 57/12 20060101ALI20160804BHJP
【FI】
F16H1/32 A
F16H57/028
F16H57/12 Z
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-51581(P2015-51581)
(22)【出願日】2015年3月16日
(62)【分割の表示】特願2011-207174(P2011-207174)の分割
【原出願日】2011年9月22日
(65)【公開番号】特開2015-135189(P2015-135189A)
(43)【公開日】2015年7月27日
【審査請求日】2015年4月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102692
【氏名又は名称】NTN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167380
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 隆
(72)【発明者】
【氏名】秋吉 幸治
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 光司
(72)【発明者】
【氏名】中小路 雅文
【審査官】
塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭62−093565(JP,A)
【文献】
特開2004−346977(JP,A)
【文献】
特開昭61−294253(JP,A)
【文献】
特開2005−156499(JP,A)
【文献】
特開2011−140982(JP,A)
【文献】
特開2011−052769(JP,A)
【文献】
特開2011−052765(JP,A)
【文献】
特開2006−142446(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 1/32
F16H 57/028
F16H 57/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定配置の内歯車と、その内歯車内で回転可能な偏心円板を軸端部に有し、その偏心円板の外径面に転がり軸受が嵌合された入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸とを有し、前記出力軸の前記入力軸と対向する軸端部に前記内歯車と前記転がり軸受との間で回転可能なケージを設け、そのケージの前記転がり軸受と径方向で対向する部位に内歯車の内周に形成された内歯より数が少ないポケットを周方向に等間隔に設け、そのポケットのそれぞれ内部に前記内歯に噛合するローラを収容し、前記偏心円板の偏心回転によりローラを前記内歯に順次噛合させて入力軸の1回転当たりに内歯の一歯分だけ周方向に移動させることにより出力軸を減速回転させるようにした減速装置の組立方法において、
前記内歯車の歯底円半径、前記入力軸の軸心を中心とする転がり軸受の外接円半径およびローラの外径を予め測定し、前記転がり軸受の外接円半径は、前記偏心円板の外径面に転がり軸受が嵌合される状態で、前記転がり軸受の公転半径に基づくものとし、その測定結果に基づき、前記内歯車、前記転がり軸受および前記ローラの選択、組み合わせを行って、転がり軸受の偏心円板変位側に配置されたローラと内歯車の内周に形成された内歯の歯底間に形成される下記の数式1に定義されるローラ隙間の大きさδ1が0〜20μmの範囲となる組立てとしたことを特徴とする減速装置の組立方法。
ローラ隙間の大きさδ1=「内歯車の歯底円半径」−「入力軸の軸心を中心とする転がり軸受の外接円半径」−「ローラの外径」…数式1
【請求項2】
前記転がり軸受が嵌合される偏心円板を2枚とし、その2枚の偏心円板を、その円筒状外径面の中心が周方向に180°位置がずれるようにして軸方向に設け、その2枚の偏心円板に転がり軸受が嵌合される状態で、それぞれの転がり軸受における外輪外径面の公転円径を同時に測定するようにした請求項1に記載の減速装置の組立方法。
【請求項3】
前記内歯車の歯底円半径の測定が、レーザ変位計による請求項1又は2に記載の減速装置の組立方法。
【請求項4】
前記内歯車の歯底円半径の測定が、静電容量式変位計による請求項1又は2に記載の減速装置の組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、内歯車の内周に形成された内歯に、その内歯より少ない数のローラを順次噛合させて入力軸の回転を出力軸に減速して伝達するローラ式の減速装置
の組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のローラ式減速装置として、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。そのローラ式減速装置においては、入力軸と出力軸を軸端部が対向する同軸上の配置とし、その両軸の軸端部を覆うハウジングによって複数の曲線形内歯を内周に有する内歯車を支持し、上記入力軸の軸端部には内歯車内において回転可能な2枚の偏心円板を軸方向に間隔をおいて設け、上記出力軸の軸端部には、内歯車と偏心円板のそれぞれ外径面に圧入された転がり軸受間に配置されるケージを設け、そのケージには2枚の偏心円板のそれぞれと対向する部位に上記内歯より少ない数の複数のポケットを周方向に等間隔に形成し、そのポケットのそれぞれ内部に上記転がり軸受の外径面に沿って転動して内歯車の内歯に順次噛合されるローラを収容している。
【0003】
上記の構成からなる減速装置において、入力軸が回転すると、偏心円板の回転により、ローラが内歯車の内歯に順次噛合し、その入力軸の1回転当たりに、ローラが内歯の一歯分だけ周方向に位置がずれ、出力軸が入力軸に対して減速して回転する。
【0004】
ここで、円滑な回転伝達が得られるようにするため、上記特許文献1に記載された減速装置においては、内歯の歯形を、出力軸の回転角が内歯車の一ピッチ分の範囲において、偏心円板の回転によって出力軸が回転し、その時、ローラの中心が描く軌跡と平行する曲線のうちローラの外側にある曲線を一歯分とする歯形として、複数のローラの全てを内歯に接触させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭62−93565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ローラ式減速装置を形成する内歯車、偏心円板、転がり軸受、ローラ等の各種部品は製作誤差を有しており、従来では、これら製作誤差を有する各種の部品を単に組付けてローラ式減速装置を組み立てるようにしているため、ローラ隙間が一定の大きさとならず、品質が一定する良好な製品を得ることができなかった。
【0007】
ここで、ローラ隙間とは、ローラ式減速装置のローラ減速機構部を示す
図5において、偏心円板の外周に嵌合された転がり軸受11の偏心円板変位側に配置されたローラ19と内歯車3の内周に形成された内歯4の歯底4a間に形成される隙間20をいう。
【0008】
従来では、上述のように、ローラ隙間20を管理することのない組立てであるため、適正な大きさのローラ隙間20を確保することができず、ローラ隙間20が必要以上に大きくなる場合がある。この場合、内歯車3の内歯4から一旦抜け出たローラ19が隣接する内歯4内に進入する際に、内歯4の歯底4aに衝突し、振動を生じさせることになる。
【0009】
ここで、ローラ隙間20の大きさをδ
1とした場合、そのδ
1は下記の数式(1)で表すことができる。
δ
1=(A−B)−C 数式(1)
上記数式(1)において、
A;内歯車3の歯底円半径
B;入力軸の軸心を中心とする転がり軸受11の外接円半径
C;ローラ19の外径
を示す。
【0010】
本件の発明者らは、ローラ19と内歯車3の歯底4a間に形成されるローラ隙間20が減速装置におよぼす影響を検証したところ、以下の項目を導き出したのである。
【0011】
効率;ローラ隙間の過大、過小のバラツキにより回転ムラが発生する。また、過小隙間部での損失が過大となるため、効率を低下させる。
寿命;過小隙間部をローラが通過する際にローラと内歯車内径もしくはローラと転がり軸受の外輪の接触部で過大面圧が発生し、早期剥離が生じる。
振動;過大隙間部でローラの挙動が不安定となって振動が発生する。
【0012】
また、ローラ隙間20を入力特性値として特性評価を実施したところ、
図6に示す結果を得た。このことから、ローラ隙間20の最適化は重要である。
【0013】
この発明の課題は、ローラ隙間を最適な範囲とすることで減速装置の振動を抑制し、品質の安定化を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するため、この発明においては、固定配置の内歯車と、その内歯車内で回転可能な偏心円板を軸端部に有し、その偏心円板の外径面に転がり軸受が嵌合された入力軸と、その入力軸と同軸上に配置された出力軸とを有し、前記出力軸の前記入力軸と対向する軸端部に前記内歯車と前記転がり軸受との間で回転可能なケージを設け、そのケージの前記転がり軸受と径方向で対向する部位に内歯車の内周に形成された内歯より数が少ないポケットを周方向に等間隔に設け、そのポケットのそれぞれ内部に前記内歯に噛合するローラを収容し、前記偏心円板の偏心回転によりローラを前記内歯に順次噛合させて入力軸の1回転当たりに内歯の一歯分だけ周方向に移動させることにより出力軸を減速回転させるようにした減速装置
の組立方法において、前記内歯車の歯底円半径、前記入力軸の軸心を中心とする転がり軸受の外接円半径およびローラの外径を予め測定し、
前記転がり軸受の外接円半径は、前記偏心円板の外径面に転がり軸受が嵌合される状態で、前記転がり軸受の公転半径に基づくものとし、その測定結果に基づき、前記内歯車、前記転がり軸受および前記ローラの選択、組み合わせを行ってローラと内歯車の歯底間に
ローラ隙間が形成される組立てとした構成を採用したのである。
【0015】
ここで、ローラ隙間とは、
図5に示される隙間20をいい、そのローラ隙間の大きさを0〜20μmの範囲とすると、
図6の各種特性の試験結果から明らかなように、振動発生の少ない、高効率の寿命の長い品質にバラツキのない減速装置を得ることができる。
【0016】
この発明に係る減速装置
の組立方法において、転がり軸受が嵌合される偏心円板を2枚とし、その2枚の偏心円板を、その円筒状外径面の中心が周方向に180°位置がずれるようにして軸方向に設け、その2枚の偏心円板に転がり軸受が嵌合される状態で、それぞれの転がり軸受における外輪外径面の公転円径を同時に測定することによって、測定操作を効率よく行うことができる。
【0017】
内歯車の歯底円半径の測定に、レーザ変位計や静電容量式変位計を用いることによって精度の高い測定を可能とすることができる。
【発明の効果】
【0018】
この発明に係る減速装置
の組立方法においては、上記のように、内歯車の歯底円半径、入力軸の軸心を中心とする転がり軸受の外接円半径およびローラの外径を予め測定し、
上記転がり軸受の外接円半径は、前記偏心円板の外径面に転がり軸受が嵌合される状態で、前記転がり軸受の公転半径に基づくものとしたことにより、偏心円板の外径や転がり軸受の内輪内径、同軸度を測定する必要がなく測定作業が容易であり、精度の高い測定とすることができる。このため、これら3部品の寸法の選択組み合わせによってローラと内歯車の歯底間に
所定大きさのローラ隙間が形成される組立てとすることができ、減速装置の振動を抑制し、品質の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】この発明に係る減速装置の実施の形態を示す縦断正面図
【
図3】入力軸の軸心を中心とする転がり軸受の外接円半径の測定状態を示す断面図
【
図4】転がり軸受の外接円半径の測定結果を示すグラフ
【
図5】内歯車の歯底円半径、入力軸の軸心を中心とする転がり軸受の外接円半径およびローラの外径寸法を示す断面図
【
図6】ローラ隙間と各種特性の検証結果を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。
図1に示すように、ハウジング1は、円筒状をなしている。ハウジング1は、軸方向に2分割されて第1分割ハウジング1aと第2分割ハウジング1bが設けられている。
【0021】
第1分割ハウジング1aと第2分割ハウジング1bは、図示省略したボルトの締め付けにより結合一体化され、その突合せ側端部の内径面には、第1分割ハウジング1aと第2分割ハウジング1bとに跨って大径凹部2が形成されている。
【0022】
図1および
図2に示すように、大径凹部2内には内歯車3が圧入され、その内歯車3の内周に複数の内歯4が設けられている。
【0023】
図1に示すように、第1分割ハウジング1aの開口端部には端板5が設けられ、その端板5の中央部に形成された軸挿入孔6に入力軸7が挿入されている。入力軸7は、軸挿入孔6内に組込まれた軸受8により回転自在に支持されて、内歯車3と同軸上の配置とされ、上記ハウジング1内に位置する軸端部には内歯車3内において回転可能な2枚の偏心円板9が軸方向に間隔をおいて設けられている。
【0024】
また、2枚の偏心円板9は、円筒状外径面の中心が周方向に180°位置がずれる取付けとされ、その外径面10には転がり軸受11が圧入されている。転がり軸受11として玉軸受を採用している。ここで、
図2に示すδ
0は、入力軸7の中心O
0と偏心円板9の円筒状外径面の中心O
1の偏心量を示している。
【0025】
図1に示すように、第2分割ハウジング1bの内側には出力軸12が挿入されている。出力軸12は第2分割ハウジング1bの開口端部内に組込まれた軸受13により回転自在に支持されて、入力軸7と同軸上の配置とされている。
【0026】
出力軸12の入力軸7と対向する軸端部にはケージ14が設けられ、そのケージ14は偏心円板9上の転がり軸受11と内歯車3の対向部間において回転自在とされている。ケージ14は、出力軸12側に閉塞端を有し、その閉塞端面15の中央部に形成された小径孔部16内に入力軸7の軸端部を受ける軸受17が組込まれている。
【0027】
図1および
図2に示すように、ケージ14には、周方向に等間隔に並ぶ複数のポケット18が複列に形成され、各列のポケット18は、2枚の偏心円板9のそれぞれに支持された転がり軸受11と径方向で対向する位置に形成されており、一方の列の複数のポケット18と他方の列の複数のポケット18は周方向に半ピッチ位置がずれている。
【0028】
各列の複数のポケット18は、内歯車3の内周に形成された内歯4の歯数より少なく、それぞれのポケット18に対して一つのローラ19が径方向に移動自在に収容されている。
【0029】
ローラ19は、内歯車3の内歯4に対して噛合可能とされ、そのローラ19が噛合する内歯4は、周方向に並ぶ複数のローラ19のそれぞれが同時に接触可能とする曲線状の歯形とされている。全てのローラ19を接触可能とするため、前述の特許文献1に記載されているように、出力軸12の回転角が内歯車3の内歯4の一ピッチ分の範囲において、偏心円板9の回転によって出力軸12が回転し、その時、ローラ19の中心が描く軌跡と平行する曲線のうちローラ19の外側にある曲線を一歯分とする歯形としている。
【0030】
実施の形態で示す減速装置は上記の構成からなり、減速装置の組立てに際しては、
図5に示す内歯車3の歯底円半径A、入力軸の軸心を中心とする転がり軸受11の外輪11aの外接円半径Bおよびローラ19の外径Cをそれぞれ測定し、これら3部品の寸法の選択組み合わせによるマッチングによってローラ19と内歯車3の歯底間に形成されるローラ隙間20の大きさδ
1が、0〜20μmとなるよう、上記ローラ隙間20の大きさδ
1を管理する。
【0031】
ここで、入力軸7の軸心を中心とする転がり軸受11の外輪11aの外接円半径Bの測定に際しては、転がり軸受11と同一径とされたゲージ用外輪(図示省略)を予め用意し、そのゲージ用外輪の外周に形成された真円状外径面にダイヤルゲージ30の接触子31を押し付けて、指針を振らせ、その指針の振れ量を記憶しておく。
【0032】
その後、
図3に示すように、第1分割ハウジング1aおよび内歯車3を取り外した状態で、ポケット18内にダイヤルゲージ30の接触子31を挿入し、その接触子31を転がり軸受11の外輪11aの外径面に押し付け、指針の振れ量を記憶しておいた振れ量に一致させた状態において、入力軸7を一回転させるようにする。
【0033】
その測定により、ダイヤルゲージ30の指針は、
図4のグラフで示すように、偏心円板9の偏心量δの2倍の数値(2δ)を加味した数値がサイン曲線として検出されることになり、その振幅Wをケージ用外輪の半径にプラスすることで転がり軸受11における外輪11aの外接円半径Bを知ることができる。
【0034】
このように、偏心円板9の外径面に転がり軸受11を嵌合した取付け状態でその転がり軸受11の外輪11aの外径面を直接測定することにより、偏心円板9の外径や転がり軸受11の内輪内径、同軸度を測定する必要がなく測定作業が容易であり、精度の高い測定とすることができる。また、減速装置の組立てラインで測定可能であるため、大幅なライン変更を必要としない。
【0035】
ここで、内歯車の歯底円半径の測定に際しては、レーザ変位計や静電容量式変位計を用いて測定する。
【0036】
図1は、3部品の寸法の選択組み合わせによるマッチングによって組み立てられた減速装置を示す。その減速装置における入力軸7を回転すると、偏心円板9の回転によりローラ19が内歯車3の内歯4と順次噛合し、その入力軸7の一回転当たりにローラ19が内歯4の一歯分だけ周方向に移動し、出力軸12が減速回転する。
【0037】
このとき、ローラ19と内歯車3の歯底間に形成されるローラ隙間20の大きさδ
1が、0〜20μmとなるよう、上記ローラ隙間20が管理されているため、ローラ19が内歯車3に衝突するようなことがなく、振動を発生させるようなことはない。
【0038】
ローラ隙間20の過大、過小のバラツキによって回転ムラが発生し、あるいは、過小隙間部での損失が過大となるのを抑制することができ、効率を低下させるという不都合の発生はない。
【0039】
ローラ19が過小隙間部を通過する際には、ローラ19と内歯車内径もしくはローラ19と転がり軸受11の外輪11aの接触部で過大面圧が発生し、早期剥離が生じるが、ローラ隙間20の大きさδ
1を0〜20μmの範囲とすることによってそのような不都合の発生はない。
【符号の説明】
【0040】
1 ハウジング
3 内歯車
4 内歯
7 入力軸
9 偏心円板
12 出力軸
14 ケージ
18 ポケット
19 ローラ
20 ローラ隙間