(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
連続的に搬送される帯状の基材シートに伸長状態の弾性部材を固定部にて固定して、該弾性部材を該基材シートで覆った帯状の複合伸縮シートを形成する複合伸縮シート形成工程と、
前記帯状の複合伸縮シートに固定された前記弾性部材を、撮像装置を用いて、該弾性部材を覆う前記基材シートを通して撮像し、撮像した所定の領域に該弾性部材が配されているか否かを判断する弾性部材検査工程とを備えており、
前記弾性部材は、紫外線吸収剤を有しており、
前記撮像装置は、紫外線光源を有し、前記弾性部材検査工程において、前記基材シートに該紫外線光源から紫外線を照射して撮像し、
前記弾性部材検査工程においては、前記紫外線光源から前記基材シートの表面に照射した紫外線の反射光を前記撮像装置の有するカメラにより撮像する複合伸縮シートの製造方法。
前記弾性部材検査工程は、撮像した所定の領域に前記弾性部材が配されていると判断した場合には、該弾性部材の配置位置が適正か否かを更に判断する請求項1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の複合伸縮シートの製造方法の一実施態様は、
図4に示すように、連続的に搬送される帯状の基材シート(外層シート210,内層シート220)に伸長状態の弾性部材(レッグ弾性部材23)を固定部25にて固定して、弾性部材(レッグ弾性部材23)を帯状の基材シート(外層シート210,内層シート220)で覆った帯状の複合伸縮シート(外装体20)を連続的に製造する複合伸縮シート(外装体2)の製造方法である。
本発明の吸収性物品の製造方法の一実施態様は、上記の複合伸縮シートの製造方法の一実施態様で製造した外装体(複合伸縮シート)2を用いて、パンツ型使い捨ておむつ1を連続的に製造する方法である。
【0012】
先ず、本実施態様の製造方法により製造される外装体(複合伸縮シート)2及びパンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」ともいう。)について説明する。
本実施態様で製造する外装体(複合伸縮シート)2及びおむつ1としては、例えば
図1〜
図3に示すものが挙げられる。
図1に示すおむつ1は、
図3に示すように、液透過性の表面シート31、液不透過性又は撥水性の裏面シート32及び両シート31,32間に介在配置された液保持性の吸収体33を有する実質的に縦長の吸収性本体3と、該吸収性本体3の裏面シート32側に配され該吸収性本体3を固定している外装体2とを備えている。図中のY方向は、吸収性本体3の縦方向であり、後述する、おむつ1及び外装体2の製造の際の機械方向MDに直交するCD方向に一致する。図中のX方向は、Y方向に直交する方向であり、おむつ1及び外装体2の横方向でもあり、後述するおむつ1及び外装体2の製造の際の機械方向(搬送方向)MDに一致する。
【0013】
外装体2は、Y方向に沿う両側部が、
図2に示すように、長手方向中央部において内方に括れた砂時計形の形状をしており、おむつの輪郭を画成している。おむつ1は、
図2に示すように、Y方向において、着用者の腹側に配される腹側部Aと背側に配される背側部Bとその間に位置する股下部Cとに区分される。外装体2は、腹側部Aにおける両側部A1,A1と背側部Bにおける両側部B1,B1とが互いに接合されており、その接合によって、おむつ1に、
図1に示すように、一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成される。
【0014】
外装体2は、
図2に示すように、外層シート21、内層シート22及び両シート21,22間に配設された複数本のレッグ弾性部材(弾性部材)23及びウエスト弾性部材24から形成されている。外層シート21は、
図3に示すように、おむつ1の外面を形成し、内層シート22は、外層シート21の内面側に配され部分的に接合されている。
【0015】
おむつ1においては、外層シート21と内層シート22との間は、腹側部A、背側部B及び股下部Cそれぞれの複数の箇所において接合されている。具体的には、外層シート21と内層シート22とは、腹側部A及び背側部Bそれぞれの両側縁部A1,A1,B1,B1において、接着剤、ヒートシール、高周波シール又は超音波シールにより互いに接合されており、また、一対のレッグ開口部LO,LOそれぞれの周縁部において、
図2に示すように、ホットメルト型接着剤等の接着剤からなる固定部25にて互いに接合されており、ウエスト開口部WOの周縁部において、接着剤により互いに接合されており、更に、股下部CのX方向の中央部におけるレッグ弾性部材(弾性部材)23の介在する部分において、レッグ弾性部材(弾性部材)23を挟み込むように接着剤により互いに接合されている。なお、
図2に示していないが、股下部CのX方向の中央部を除き、接着剤は一方のレッグ開口部LOから他方のレッグ開口部LOを繋ぐ全面に渡って設けていても良い。
【0016】
図2に示すように、腹側部A、股下部C及び背側部Bに亘って存在するレッグ開口部LOの周縁部それぞれには、各開口部の周縁に沿って、レッグ弾性部材(弾性部材)23が配されている。各レッグ弾性部材(弾性部材)23は、固定部25を介して外層シート12と内層シート13との間に伸長状態で固定されている。一対のレッグ開口部LO,LOそれぞれの周縁部に固定部25を介して固定されたレッグ弾性部材(弾性部材)23は、
図1及び
図2に示すように、股下部Cの中央部においてX方向に分離している。このように、伸長状態でレッグ弾性部材(弾性部材)23が配されているので、各レッグ開口部LOの周縁部には、レッグギャザーが形成される。また、
図2に示すように、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける、ウエスト開口部WOの周縁部には、ウエスト開口部WOの開口周縁に沿って、複数のウエスト弾性部材24が配されている。各ウエスト弾性部材24は、接着剤を介して外層シート12と内層シート13との間にX方向に伸長状態で固定されている(固定部は図示省略)。このように、伸長状態でウエスト弾性部材24が配されているので、ウエスト開口部WOの周縁部には、ウエストギャザーが形成される。
【0017】
外装体2を形成する外層シート21及び内層シート22としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができ、不織布、フィルム、不織布とフィルムのラミネートシート等が挙げられる。紫外線の透過し易さや柔軟性等の観点から、不織布であることが好ましく、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層シート又は積層シートであることが好ましい。これらの単層シート又は積層シートの坪量は、好ましくは5g/m
2以上50g/m
2以下であり、特に好ましくは5g/m
2以上20g/m
2以下である。また、外層シート21及び内層シート22として用いる不織布は、撥水性の不織布であることが、おむつ外部に液が漏れ出すことを防止する観点から好ましい。
外装体2を形成するレッグ弾性部材(弾性部材)23及びウエスト弾性部材24としては、それぞれ、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン、発泡ウレタン、ポリエーテル系のポリウレタン等を挙げることができる。また、弾性部材は、紫外線吸収剤を有している。紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール及び2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジアルキルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられ、単独又は2種以上を混合して用いることができる。紫外線吸収剤の含有量は、弾性部材の全量に対して好ましくは0.1質量%以上5.0質量%以下である。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。弾性部材の幅(径)は、好ましくは0.1mm以上4.0mm以下である。
【0018】
上述したように、吸収性本体3は、
図3に示すように、表面シート31、裏面シート32及び吸収体33を有している。表面シート31、裏面シート32及び吸収体33はそれぞれ矩形状であり、一体化されて縦長の吸収性本体3を形成している。表面シート31、裏面シート32及び吸収体33としては、それぞれ、従来この種のおむつに用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば、吸収体33としては、パルプ繊維等の繊維材料及び高吸収性ポリマーの粒子から構成された吸収性コアを、ティッシュペーパや不織布(図示せず)等によって被覆されているものを用いることができる。吸収性本体3のY方向に沿う左右両側部には、側方カフス34,34が形成されており、側方カフス34,34それぞれの自由端部近傍には側方カフス弾性部材35がY方向に伸長状態で固定されている。
【0019】
吸収性本体3のY方向両端部は、
図2に示すように、ウエスト開口部WOの開口周縁において、おむつ1の内面側に折り返された外層シート21の折り返し部分と内層シート22との間に挟まれて固定されている。
【0020】
本実施態様においては、
図4に概略を示す複合伸縮シートの製造装置10用いて外装体(複合伸縮シート)2を製造する。
本実施態様の製造装置10は、レッグ弾性部材(弾性部材)23の配された帯状の外装体(複合伸縮シート)20を形成する複合伸縮シート形成部4と、形成された帯状の外装体(複合伸縮シート)20のレッグ弾性部材(弾性部材)23を切断する切断部5と、帯状の外装体(複合伸縮シート)20の所定の領域にレッグ弾性部材(弾性部材)23が配されているか否かを判断する弾性部材検査部6と、これらの駆動等を制御する制御部7とを備えている。尚、帯状の外装体(複合伸縮シート)20は、個々のおむつ1に切断されて外装体(複合伸縮シート)2となる。また、後述する帯状の外層シート(基材シート)210及び帯状の内層シート(基材シート)220は、それぞれ、個々のおむつ1に切断されて外層シート21及び内層シート22となる。
【0021】
複合伸縮シート形成部4は、
図4に示すように、公知の接着剤塗工機41と、一対のニップロール42,43とを有している。本実施態様の接着剤塗工機41は、原反(不図示)から連続的に搬送される二枚の帯状の外層シート(基材シート)210及び帯状の内層シート(基材シート)220の内の、帯状の外層シート210の下面(レッグ弾性部材23対向面)の、レッグ開口部LOとなる予定の周縁部にホットメルト型接着剤をMD方向に断続的または連続的に塗工する装置である。このMD方向に断続的または連続的に塗工されたホットメルト型接着剤が固定部25となる。尚、ホットメルト型接着剤は、帯状の内層シート220に塗工してもよく、両方のシート210,220に塗工してもよい。また、ホットメルト型接着剤は、帯状の外層シート210及び帯状の内層シート220には塗工せずレッグ弾性部材23に付与してもよく、弾性部材23に間欠的に塗布することで固定してもよい。尚、複合伸縮シート形成部4は、接着剤塗工機41以外に、公知の接着剤塗工機(不図示)を有しており、該接着剤塗工機(不図示)により、ウエスト開口部WOとなる予定の周縁部、及び股下部Cの中央部におけるレッグ弾性部材23の配置される予定の部分に、ホットメルト型接着剤が塗工される。ホットメルト型接着剤には、紫外線吸収剤を添加させてもよく、紫外線吸収剤を有するホットメルト型接着剤を弾性部材23のみに付与した場合には、弾性部材23の検出が一層容易となる。
【0022】
一対のニップロール42,43は、
図4に示すように、接着剤塗工機41の下流側に配されている。一対のニップロール42,43は、同じ形態の金属性のロールで構成されており、固定部25を介して、帯状の外層シート210と帯状の内層シート220との間にレッグ弾性部材23を確実に固定する為に、油圧、空圧、バネ等の力を利用して、ニップロール42,43の軸受け部分が加圧されている。従って、一対のニップロール42,43の間に、帯状の外層シート210及び内層シート220と、それらシート210,220に挟まれたレッグ弾性部材23及びウエスト弾性部材24とを供給することにより、二枚の帯状の外層シート210及び内層シート220並びにレッグ弾性部材23及びウエスト弾性部材24を一体的に固定してなる帯状の外装体20が形成される。
【0023】
切断部5は、
図4に示すように、複合伸縮シート形成部4の下流側に配されており、一対のカットロール51とアンビルロール52とを備えている。カットロール51は、金属性のロールの周面に、レッグ弾性部材23を切断する多数の凸部53を有する加圧部54を備えたロールである。アンビルロール52は、カットロール51に対向して配され、表面が平滑な金属性のロールである。
【0024】
カットロール51の多数の凸部53は、
図4に示すように、カットロール51の軸に沿って、カットロール51の周面から突出して設けられている。加圧部54は、多数の凸部53が分散配置して形成されている。具体的には、凸部53が、カットロール51の加圧部54領域において周方向及び軸方向それぞれに分散して配されている。このように配することにより、カットロール51とアンビルロール52との間に、帯状の外装体20を供給すると、帯状の外装体20を構成するレッグ弾性部材23が、カットロール51の加圧部54とアンビルロール52との間で加圧されて、切断され易く、レッグ弾性部材23の切断の切断成功率が向上する。そのような観点から、各凸部53の根元での幅は、1mm以上3mm以下であることが好ましく、各凸部53の高さは、0.25mm以上1mm以下であることが好ましい。
【0025】
カットロール51及びアンビルロール52は、本実施態様の製造装置10においては、
図4に示すように、アンビルロール52を駆動するサーボモーター55からの駆動力が伝達されることによって、カットロール51及びアンビルロール52の各軸に取り付けられた駆動伝達用のギア(不図示)が噛み合って回転する。製造装置10においては、後述の制御手段5によってサーボモーター55の駆動力を変更して、カットロール51及びアンビルロール52の回転速度を調整することができる。
【0026】
弾性部材検査部6は、
図4に示すように、切断部5の下流側に配されており、レッグ弾性部材23を覆う帯状の外層シート210又は帯状の内層シート220を通して、レッグ弾性部材23を撮像する撮像装置61を備えている。撮像装置61は、本実施態様の製造装置10においては、MD方向に搬送されている帯状の外装体20の所定の領域に配されたレッグ弾性部材23を所定の画角で撮像するカメラ611と、レッグ弾性部材23を覆う帯状の外層シート210の表面側から照らす紫外線光源614とを有し、更に、カメラ611で撮像された画像データを受け取って画像処理を行い、帯状の外装体20の所定の領域にレッグ弾性部材23が配されているか否かを検知する画像処理装置615とを備えている。また、カメラ611は、本実施態様の製造方法に用いられる製造装置10においては、太陽光や、蛍光灯等の室内照明による可視光を遮断し、紫外線のみを受光して撮像するため、
図5に示すように、紫外線レンズ612を通して撮像し、紫外線レンズ612のレンズ外表面には、紫外線レンズ612を覆うUVバンドパスフィルタ613が配されている。一般的に石英ガラスから形成される紫外線レンズ612は、通常、可視光領域にも感度がある。その為、紫外線レンズ612のレンズ外表面にUVバンドパスフィルタ613を配することによって、可視光による外乱を無くすことができる。
【0027】
カメラ611は、本実施態様の製造装置10においては、例えば、
図6(a)に示すように、MD方向に搬送されている帯状の外装体20におけるレッグ弾性部材23の切断部5による切断箇所を含む撮像領域Tを逐次撮像する。具体的には、撮像領域Tは、帯状の外装体20における、MD方向に隣り合う一対の固定部25,25に配されたレッグ弾性部材23全体を含む領域である。
【0028】
カメラ611は、電荷結合素子(CCD)や相補型金属酸化物半導体(CMOS)を備えたカメラ等を用いることができ、紫外線領域に分光感度のあるカメラであることが好ましく、紫外線を検出する観点から、近紫外領域(365nm付近)に分光感度を有する640(H)×480(V)画素以上の電荷結合素子(CCD)を備えたモノクロカメラ(例えば、株式会社キーエンス製のCV−035M)を用いることが好ましい。尚、カラーカメラであっても、可視光領域外にも分光感度を有するものであれば、適用可能である。また、カメラ611は、撮影した画像を電子データとして保存できる形式へ変換する機能を有するデジタルカメラであることが好ましい。紫外線レンズ612は、その使用波長範囲が250nm以上400nm以下であることが好ましく、後述の紫外線光源614の波長ピーク(365nm付近)を高感度に検出する観点から、320nm以上400nm以下であることが更に好ましい。UVバンドパスフィルタ613は、250nm以上400nm以下の波長範囲を通すフィルタであることが好ましく、320nm以上400nm以下の波長範囲を通すフィルタであることが更に好ましい。
【0029】
紫外線光源614は、紫外線を発するものであれば特に制限されないが、300nm以上400nm以下程度の波長の紫外線を連続的に発生できるライトを用いることが好ましく、本実施態様の製造装置10のように、紫外線光源614を反射光として使用する場合には、波長ピークが365nm付近にあるUV−LED照明を用いることが好ましい。
反射光として使用する場合、紫外線光源614から帯状の外装体20の撮像領域Tの中心(後述する
図6(b)における分割領域T2bの中心)への入射角は、外層シート210又は内層シート220の表面における紫外線の散乱を小さくし、レッグ弾性部材23とその周辺での反射光量の差を大きく取る観点から、0°以上30°以下であることが好ましく、0°以上10°以下であることが更に好ましい。尚、
図4に示す製造装置10においては、反射光に使用する紫外線光源614は1個であるが、撮像領域Tに均等に光を照射できるように、2カ所以上の対称位置から照射したり、カメラ611を囲むようなリング型の光源を使用したりすることが更に好ましい。
【0030】
画像処理装置615は、カメラ611により逐次撮像された、例えばレッグ弾性部材23の切断部5による切断箇所を含む撮像領域Tの画像を記憶装置内に取り込んで画像処理を行い画像モニター616に表示し、例えば、撮像した所定の領域にレッグ弾性部材23が配されているか否かを検出する装置である。画像モニター616には、カメラ611で撮像したそのままの画像、或いは後述する画像処理装置615でフィルタ処理した画像を映すことができ、それらの画像を任意に切り替えて映すことができる。
図6(a)に示す画像モニター616のように、カメラ611により撮像された撮像領域Tの画像を、画像処理装置615の記憶装置内に取り込み、取り込んだ各撮像領域Tの画像上に、画像処理装置615によって、
図6(b)に示す画像モニター616のように、例えば、1本のレッグ弾性部材23に当たり、MD方向においては、下流側の固定部25に位置する分割領域Ta、上流側の固定部25に位置する分割領域Tc、及び隣り合う固定部25,25どうしの間の中間領域の分割領域Tbからなる3個の分割領域をそれぞれ設け、各分割領域内にてフィルタ処理により画像を加工し、レッグ弾性部材23を強調化する。ここで「フィルタ処理」とは、撮像した画像を検査しやすいように、前処理として、加工することである。フィルタ処理は、画像処理装置615においては、上述した分割領域を単に設けることを意味するのではなく、分割領域内の画像を加工することを意味し、例えば、フィルタ処理としては、残った黒点を一回り大きくする収縮処理等が挙げられる。
【0031】
尚、帯状の外装体20に配されるレッグ弾性部材23が複数本からなりCD方向に並置されている場合には、CD方向においては、レッグ弾性部材23毎の分割領域を設ける。例えば、
図6(a)に示すように、レッグ弾性部材23が6本(腹側部A側の3本と背側部B側の3本の合計)である場合には、
図6(b)に示すように、画像処理装置615は、取り込んだ各撮像領域Tの画像上に、MD方向に3個(Ta〜Tc)且つCD方向に3個(T1〜T3)の合計9個の分割領域(T1a〜T3c)を設ける。そして、フィルタ処理して、フィルタ処理された9個の分割領域(T1a〜T3c)においてレッグ弾性部材23の有無を検知する。ここで、各分割領域(T1a〜T3c)にレッグ弾性部材23が検知される場合、その分割領域(T1a〜T3c)にレッグ弾性部材23が有ると判断して、画像処理装置615の記憶装置の所定の記憶領域に逐次レッグ弾性部材23の有無の良否判断の結果を記憶する。画像処理装置615としては、画像処理ソフトウェアがインストールされているパーソナルコンピュータ、或いは、市販の画像処理機(例えば、株式会社キーエンス製のCV−5500)等を用いることができる。
【0032】
制御部7は、
図4に示すように、カットロール51の加圧部54とアンビルロール52の間隔を調整するサーボモーター56,57を制御するサーボアンプ71,72と、アンビルロール52のロール温度を高めるヒーター(不図示)を制御する温調器73と、アンビルロール52の回転速度を調整することによって連れ回るカットロール51の回転速度も調整するサーボモーター55を制御するサーボアンプ74とを備えている。また、制御部7は、
図4に示すように、画像処理装置615で検出したレッグ弾性部材23の有無に基づいて、レッグ弾性部材23が帯状の外装体20の適切な位置に配されているか否かを判断する演算処理装置75と、演算処理装置75における各種設定を行う操作パネル76とを備えている。演算処理装置75は、画像処理装置615で検出されたレッグ弾性部材23の有無に基づいて、クリアランス調整部58,59への位置指令、アンビルロール52のヒーター(不図示)への温度指令及びアンビルロール52の回転速度指令を、サーボアンプ71,72,74又は温調器73を介して行うようにしてもよい。尚、アンビルロール52のロール温度を高める代わりに、温調器73によって、カットロール51のロール温度を高めるヒーター(不図示)を制御してもよいし、カットロール51及びアンビルロール52のロール温度を高めるヒーター(不図示)を制御してもよい。
【0033】
演算処理部75は、中央処理装置(CPC)や記憶装置等を備えたコンピューター(例えば、三菱電機株式会社製のMELSEC−Qシリーズのシーケンサ)からなり、記憶装置内の所定のプログラムに従って、画像処理装置615の記憶領域から、撮像領域Tのレッグ弾性部材23の有無の結果を逐次取得し、撮像した所定の領域(撮像領域T)にレッグ弾性部材23が適正に配されているか否かを判断する。具体的には、本実施態様の製造装置10においては、例えば、各分割領域(T1a〜T3c)のレッグ弾性部材23の有無の結果を逐次取得し、9個の分割領域(T1a〜T3c)の内の下流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1a,T2a,T3a)及び上流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1c,T2c,T3c)にレッグ弾性部材23が有り、且つ隣り合う固定部25,25どうしの間の3個の中間領域である分割領域(T1b,T2b,T3b)にレッグ弾性部材23が無い適正な状態であるか否かを判断する。
【0034】
そして、演算処理部75は、レッグ弾性部材23が適正に配されているか否かの結果を操作パネル76に表示する。尚、演算処理部75は、レッグ弾性部材23が適正に配されるように、判断結果に基づいて、カットロール51の加圧部54とアンビルロール52の適正な間隔、アンビルロール52のヒーター(不図示)の適正温度、或いはアンビルロール52の適正な回転速度を算出し、その結果を操作パネル76に表示するようにしてもよい。更に、演算処理部75は、操作パネル76の操作に基づき、判断結果に応じたクリアランス調整部58,59への位置指令をサーボアンプ71,72に出力したり、判断結果に応じたアンビルロール52のヒーター(不図示)への温度指令を温調器73に出力したり、判断結果に応じたアンビルロール52の回転速度の指令をサーボアンプ74に出力したりしてもよい。
【0035】
次に、本発明の複合伸縮シートを製造する製造方法を、その一実施態様である外装体(複合伸縮シート)2を用いて、使い捨ておむつ1を製造装置10により製造する方法に基づいて説明する。
【0036】
先ず、原反(不図示)から連続的に搬送される帯状の外層シート(基材シート)210及び帯状の内層シート(基材シート)220に伸長状態のレッグ弾性部材23を固定部25にて固定して、レッグ弾性部材23を外層シート210及び内層シート220で覆った帯状の外装体(複合伸縮シート)20を形成する(複合伸縮シート形成工程)。本実施態様においては、
図4に示すように、基材シートは、帯状の外層シート210と帯状の内層シート220との2枚からなり、複合伸縮シート形成工程においては、帯状の外層シート210と帯状の内層シート220とでレッグ弾性部材23を挟んだ帯状の外装体20を形成する。具体的には、
図4に示すように、接着剤塗工機41により固定部25となるホットメルト型接着剤を、帯状の外層シート210の下面(レッグ弾性部材23対向面)の、レッグ開口部LOとなる予定の周縁部に間欠的に塗工する。固定部25は、外層シート210のMD方向に多数形成され、1つの使い捨ておむつ1当たり2箇所設けられている。そして、ホットメルト型接着剤の塗工された帯状の外層シート210と、原反(不図示)から連続的に搬送される帯状の内層シート220との間に、例えば6本のレッグ弾性部材23を、揺動ガイド(不図示)によりレッグ開口部LOとなる予定の周縁部に沿うように揺動しながら伸長した状態で配する。そして、帯状の外層シート210と帯状の内層シート220とは、それらの間にレッグ弾性部材23を挟んだ状態で、一対のニップロール42,43間に供給され挟圧されることにより、Y方向に伸長させた状態のレッグ弾性部材23を複数の固定部25にて非連続的に固定した帯状の外装体20を形成する。
【0037】
本実施態様においては、上述した複合伸縮シート形成工程と、後述する弾性部材検査工程との間に、帯状の外装体20を一対のカットロール51及びアンビルロール52の間に連続供給して、レッグ弾性部材23をMD方向に隣り合う固定部25間にて切断する切断工程を備えている。具体的には、
図4に示すように、複合伸縮シート形成部4で形成された帯状の外装体20を、一対のカットロール51及びアンビルロール52の間に供給し、帯状の外装体20を構成するMD方向に伸長状態の複数の弾性部材21を、カットロール51の加圧部54の凸部53とアンビルロール52との間で加圧して切断する。弾性部材21の切断の位置は、MD方向に隣り合う固定部25,25どうしの間毎である。このように切断することにより、MD方向に隣り合う固定部25,25どうしの間において分離したレッグ弾性部材23,23が得られる。
【0038】
次いで、
図4に示すように、帯状の外装体20の帯状の内層シート220上で且つ隣り合う固定部25,25どうしの間毎に、液保持性の吸収体33を備えた吸収性本体3の連続体を切断して得られた吸収性本体3を、それぞれ90°回転して接着固定する吸収性本体配置工程を備えている。そして、ロータリーカッター、レーザーカッター等によりレッグ開口部LO形成用のトリム200を除去して、おむつ1の連続体100を得る。
【0039】
次に、帯状の外装体20に固定されたレッグ弾性部材23を、紫外線光源614を有する撮像装置61を用いて、レッグ弾性部材23を覆う帯状の外層シート210又は帯状の内層シート220を通して撮像し、撮像した所定の領域にレッグ弾性部材23が配されているか否かを判断する(弾性部材検査工程)。該弾性部材検査工程においては、帯状の外層シート(基材シート)210に紫外線光源614から紫外線を照射して撮像する。本実施態様の弾性部材検査工程においては、紫外線光源614から帯状の外層シート210の表面に照射した紫外線の反射光を撮像装置61の有するカメラ611により撮像する。上述したように、本実施態様においては、既に、帯状の外装体20に吸収性本体3が配設固定されているので、形成された帯状の外装体20に液保持性の吸収体33が配されている。その為、本実施態様の弾性部材検査工程においては、吸収体33と重なる帯状の外装体20の帯状の外層シート210の表面に照射してレッグ弾性部材23を撮像することになる。
【0040】
具体的には、本実施態様においては、紫外線光源614から、吸収体33と重なる帯状の外層シート210の表面(吸収体3が配されていない側の面)に照射し、UVバンドパスフィルタ613を通過した紫外線の反射光を、紫外線レンズ612を介してカメラ611で、撮像領域Tを逐次撮像する。本実施態様においては、撮像領域Tは、上述したように、吸収体33と重なる帯状の外装体20における、MD方向に隣り合う一対の固定部25,25に配されたレッグ弾性部材23全体を含む領域である。
【0041】
そして、撮像した所定の領域Tにレッグ弾性部材23が配されているか否かを判断する。具体的には、本実施態様においては、カメラ611により逐次撮像された撮像領域Tの画像を画像処理装置615に取り込み、フィルタ処理した各分割領域(T1a〜T3c)にレッグ弾性部材23が有るか否かを画像処理装置615に逐次記憶する。逐次記憶した各分割領域(T1a〜T3c)の結果を演算処理部75により整理し、撮像した所定の領域、即ち9個の分割領域(T1a〜T3c)の内の下流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1a,T2a,T3a)及び上流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1c,T2c,T3c)の全てにレッグ弾性部材23が有るか否か検出する。
【0042】
尚、本実施態様においては、逐次記憶した各分割領域(T1a〜T3c)の結果を演算処理部75により整理し、9個の分割領域(T1a〜T3c)の内、下流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1a,T2a,T3a)及び上流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1c,T2c,T3c)の全てにレッグ弾性部材23が有り、中央領域の分割領域(T1b,T2b,T3b)にレッグ弾性部材23が無い状態を、帯状の外装体20の所定の領域にレッグ弾性部材23が配されていると判断する。
【0043】
尚、演算処理部75は、下流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1a,T2a,T3a)及び上流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1c,T2c,T3c)の全てにレッグ弾性部材23が有り、且つ中央領域の分割領域(T1b,T2b,T3b)にレッグ弾性部材23が無い状態で有るか否かの結果を操作パネル76に表示し、上記レッグ弾性部材23の適正な有無の状態となるまで、判断結果に基づいて、カットロール51の加圧部54とアンビルロール52の適正な間隔、アンビルロール52のヒーター(不図示)の適正温度、或いはアンビルロール52の適正な回転速度を算出し、その結果を操作パネル76に表示するようにしてもよい。このような演算処理部75は、自動、又は、操作パネル76の操作に基づいて、判断結果に応じたクリアランス調整部58,59への位置指令をサーボアンプ71,72に出力し、判断結果に応じたアンビルロール52のヒーター(不図示)への温度指令を温調器73に出力し、或いは判断結果に応じたアンビルロール52の回転速度の指令をサーボアンプ74に出力するようにしてもよい。
【0044】
次に、弾性部材検査工程は、所定の領域Tにレッグ弾性部材23が配されていると判断した場合には、レッグ弾性部材23の配置位置が適正か否かを更に判断する。本実施態様においては、予め、画像処理装置615に、レッグ弾性部材23の適正な仮想の配置位置及び許容誤差を記憶させておき、撮像した所定の領域T内のレッグ弾性部材23の検出位置が、前記仮想の配置位置±許容誤差の範囲に配されているか否かを判断する。なお、CD方向の配置位置は各分割領域(T1a〜T3a及びT1c〜T3c)のCD方向の中心位置、許容誤差は各分割領域(T1a〜T3a及びT1c〜T3c)のCD方向の長さとしても良い。具体的には、本実施態様においては、9個の分割領域(T1a〜T3c)の内の下流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1a,T2a,T3a)及び上流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1c,T2c,T3c)の全てにおいて、各分割領域毎に、レッグ弾性部材23の適正な仮想の配置位置を記憶させておき、各分割領域毎に、レッグ弾性部材23の配置位置が誤差範囲内に有るか否かを画像処理装置615に逐次記憶する。逐次記憶した各分割領域(T1a〜T3c)の結果を演算処理部75により整理し、下流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1a,T2a,T3a)及び上流側の固定部25に位置する3個の分割領域(T1c,T2c,T3c)の全てにおいて、レッグ弾性部材23の配置位置が適正か否かを判断する。
【0045】
次いで、
図4に示すように、おむつ1の連続体100における帯状の外装体20のMD方向に沿う両側部を、吸収性本体3の両端部を覆うように折り返して該両端部を固定する。その後、おむつ1の連続体100を二つ折りし、次いでサイドシール部S,Sを形成した後、個々のおむつ1に切断することにより、吸収性本体3及び該吸収性本体3を固定する外装体2を備えたおむつ1を連続して製造する。
【0046】
本実施態様の製造方法によれば、帯状の外装体20に固定された紫外線吸収剤を含有するレッグ弾性部材23を、紫外線光源614を有する撮像装置61を用いて、レッグ弾性部材23を覆う帯状の外層シート210を通して撮像するので、糸状のレッグ弾性部材23が可視光を透過し易く帯状の外層シート210との濃度差が小さいものであるにも拘わらず、可視化することができ、帯状の外装体20の適切な位置にレッグ弾性部材23が配されているか否かを判断することができる。
【0047】
また、本実施態様の製造方法によれば、紫外線光源614から帯状の外層シート210の表面に照射した紫外線の反射光を撮像装置61により撮像するので、透過光に比べて、帯状の外層シート210の裏面側に配されるものに影響され難く、更に可視化することができる。具体的には、本実施態様においては、吸収体33と重なる帯状の外装体20の帯状の外層シート210の表面に照射した紫外線の反射光を撮像装置61により撮像しているが、透過光に比べて吸収体33に影響され難く、良好に可視化することができる。
尚、本実施態様においては、吸収体33と重なる帯状の外層シート210の表面に照射した紫外線の反射光を撮像しているが、吸収体33の坪量が低い場合には、紫外線の通過光を撮像することもできる。
【0048】
また、本実施態様の製造方法によれば、帯状の外層シート210の裏面側に配されるものに影響され難く、更に可視化することができるため、撮像装置61は、吸収体33と帯状の外装体20の合流前後において、特に設置場所を制限されることなく配することができる。
【0049】
本発明は、前記実施態様に制限されない。
例えば、製造装置10を使用した実施態様においては、
図4に示すように、レッグ開口部LO形成後に紫外線光源614から帯状の外層シート210の表面に照射した紫外線の反射光を撮像装置61により撮像しているが、レッグ開口部LO形成前に撮像してもよい。また、吸収性本体3を接着固定した後で、レッグ開口部LOを形成しているが、レッグ開口部LOを形成した後で、吸収性本体3を接着固定してもよい。
また、製造装置10を使用した実施態様においては、
図4に示すように、帯状の外装体20に吸収性本体3を接着固定した後に、紫外線光源614から帯状の外層シート210の表面に照射した紫外線の反射光を撮像装置61により撮像しているが、帯状の外装体20に吸収性本体3を接着固定する前に、紫外線光源614から帯状の外層シート210の表面に照射した反射光を撮像してもよい。また、帯状の外装体20に吸収性本体3を接着固定する前に撮像装置61により撮像する場合、紫外線光源614の位置を変更して帯状の内層シート220側から照射した透過光を撮像してもよい。
【0050】
また、製造装置10を使用した実施態様においては、
図4に示すように、二枚の帯状の外層シート210及び内層シート220並びにレッグ弾性部材23を一体的に固定してなる帯状の外装体20を撮像装置61により撮像しているが、帯状の外層シート210のみにレッグ弾性部材23が固定されている複合シート、即ち、帯状の外層シート210をセーラーガイド等で折り畳み、折り畳んだ帯状の外層シート210の間にレッグ弾性部材23が固定されている複合シートに対して、帯状の外層シート210の表面に照射した反射光を撮像するようにしてもよい。
【0051】
また、製造装置10を使用した実施態様においては、
図4に示すように、切断工程を備えており、帯状の外装体20におけるレッグ弾性部材23の切断箇所を含む撮像領域Tを撮像装置61により逐次撮像しているが、切断箇所以外の撮像領域を撮像してもよい。具体的には、例えば、レッグ弾性部材23以外の紫外線吸収剤を有するウエスト弾性部材24或いは胴回り弾性部材(不図示)が配された領域を撮像して、適切な位置にそれらの弾性部材が適切に配されているか否かを判断するようにしてもよい。
また、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に設けられる漏れを防止する防漏用ギャザーに関して、防漏用ギャザーを構成する防漏用ギャザー形成用シートの間に紫外線吸収剤を有するギャザー形成用弾性部材が配された複合シートに、ギャザー形成用弾性部材が適正な位置に配されているかを判断することもできる。
【0052】
また、製造装置10を使用した実施態様においては、
図4に示すように、切断工程を備えており、帯状の外装体20におけるレッグ弾性部材23の配置位置が適正か否かを判断しているが、切断工程により切断された胴回り弾性部材(不図示)が、吸収性本体3と重なる部分において適切に切断されており、胴回り弾性部材(不図示)の配置位置が適正か否かを判断することもできる。
【0053】
また、製造装置10を使用した実施態様においては、複合伸縮シート形成工程にて、帯状の外層シート(基材シート)210にMD方向に伸長させたレッグ弾性部材23を複数の固定部25にて非連続的に固定して、帯状の外装体(複合伸縮シート)20を形成しているが、帯状の外層シート(基材シート)210にレッグ弾性部材23を固定部25にて連続的に固定して、帯状の外装体(複合伸縮シート)を形成してもよい。
【0054】
また、本実施態様の製造装置10により製造される複合伸縮シートは、二枚の基材シート21,22間に複数本の弾性部材23を配して一体的に固定して形成されているが、一本の弾性部材を固定して形成されていてもよい。
【0055】
また、本発明の製造方法により製造された複合伸縮シートを用いた吸収性物品は、成人用又は幼児用のパンツ型使い捨ておむつの他、展開型の使い捨ておむつ、パンツ型及び/または防漏用ギャザーを有する生理用ナプキン等であっても良い。さらに、本発明の複合伸縮シート及び吸収性物品の製造方法は、吸収性物品の製造方法に好適に用いられるものとして示したが、これに限らず、例えば、耳掛け部を有するマスクや伸縮性の関節用サポータなど、物品の形状や複合伸縮シートの使用箇所によって限定されず、広く用いることができる。
【0056】
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の複合伸縮シートの製造方法及び吸収性物品の製造方法を開示する。
<1>
連続的に搬送される帯状の基材シートに伸長状態の弾性部材を固定部にて固定して、該弾性部材を該基材シートで覆った帯状の複合伸縮シートを形成する複合伸縮シート形成工程と、
前記帯状の複合伸縮シートに固定された前記弾性部材を、撮像装置を用いて、該弾性部材を覆う前記基材シートを通して撮像し、撮像した所定の領域に該弾性部材が配されているか否かを判断する弾性部材検査工程とを備えており、
前記弾性部材は、紫外線吸収剤を有し、
前記撮像装置は、紫外線光源を有し、前記弾性部材検査工程において、前記基材シートに該紫外線光源から紫外線を照射して撮像する複合伸縮シートの製造方法。
【0057】
<2>
前記弾性部材検査工程は、撮像した所定の領域に前記弾性部材が配されていると判断した場合には、該弾性部材の配置位置が適正か否かを更に判断する前記<1>に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<3>
前記弾性部材検査工程においては、前記紫外線光源から前記基材シートの表面に照射した紫外線の反射光を前記撮像装置の有するカメラにより撮像する前記<1>又は<2>に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<4>
前記帯状の複合伸縮シートは、前記帯状の基材シートに前記弾性部材を複数の前記固定部にて非連続的に固定して形成されており、
前記複合伸縮シート形成工程と前記弾性部材検査工程との間に、前記帯状の複合伸縮シートを一対のカットロール及びアンビルロールの間に連続供給して、前記弾性部材を搬送方向に隣り合う前記固定部間にて切断する切断工程を備えている前記<1>〜<3>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<5>
前記帯状の基材シートは、2枚からなり、
前記複合伸縮シート形成工程においては、2枚の前記帯状の基材シートで前記弾性部材を挟んだ前記帯状の複合伸縮シートを形成する前記<1>〜<4>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
【0058】
<6>
前記紫外線吸収剤は、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール及び2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジアルキルフェニル)ベンゾトリアゾールが挙げられ、単独又は2種以上を混合して用いる前記<1>〜<5>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<7>
前記紫外線吸収剤の含有量は、弾性部材の全量に対して0.1質量%以上5.0質量%以下である前記<1>〜<6>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<8>
前記弾性部材は、ホットメルト型接着剤により前記帯状の基材シートに固定されており、該接着剤は、紫外線吸収剤を有し、前記弾性部材のみに付与されている前記<1>〜<7>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<9>
前記撮像装置は、前記弾性部材を所定の画角で撮像するカメラと、前記基材シートを表面側から照らす前記紫外線光源とを有し、更に、該カメラで撮像された画像データを受け取って画像処理を行い、所定の領域に弾性部材が配されているか否かを検知する画像処理装置とを備えている前記<1>〜<8>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<10>
前記カメラは、紫外線レンズを通して撮像し、該紫外線レンズのレンズ外表面には、該紫外線レンズを覆うUVバンドパスフィルタが配されている前記<9>に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<11>
前記カメラは、紫外線領域に分光感度を有する前記<9>又は<10>に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<12>
前記紫外線光源は、300nm以上400nm以下の波長の紫外線を連続的に発生できるライトを用いる前記<1>〜<11>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<13>
前記紫外線光源を反射光として使用する場合、前記紫外線光源から前記基材シートを撮像した撮像領域の中心への入射角は、0°以上30°以下であることが好ましく、0°以上10°以下であることが更に好ましい前記<5>〜<12>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
<14>
前記カメラにより撮像された撮像領域の画像を、前記画像処理装置の記憶装置内に取り込み、取り込んだ各撮像領域の画像上に、該画像処理装置によって、機械方向及び/又は該機械方向と直交する方向において、分割領域を設け、各分割領域内にてフィルタ処理により画像を加工し、前記弾性部材を強調化し、フィルタ処理された各分割領域において該弾性部材の有無を検知する前記<9>〜<13>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法。
【0059】
<15>
前記<1>〜<14>の何れか1に記載の複合伸縮シートの製造方法により得られた前記帯状の複合伸縮シートを構成部材として用いて吸収性物品を連続的に製造する吸収性物品の製造方法。
【0060】
<16>
前記帯状の複合伸縮シートは、外層シート及び内層シートと、両シート間に配設された複数の弾性部材から形成された外装体である前記<15>に記載の吸収性物品の製造方法。
<17>
前記弾性部材検査工程においては、前記吸収性物品の備える液保持性の吸収体と重なる前記外層シートの表面に照射して前記弾性部材を撮像する前記<16>に記載の吸収性物品の製造方法。
<18>
連続的に搬送される帯状の外層シートと帯状の内層シートに伸長状態の前記弾性部材を固定部にて固定して、該弾性部材を該帯状の外層シートと該帯状の内層シートとで覆った帯状の外装体を形成する工程を有する前記<16>又は<17>に記載の吸収性物品の製造方法。
<19>
前記帯状の外装体を一対のカットロール及びアンビルロールの間に連続供給して、前記弾性部材を搬送方向に隣り合う固定部間にて切断する切断工程を有する前記<18>に記載の吸収性物品の製造方法。
<20>
前記外装体に液保持性の吸収体を備えた吸収性本体を接着固定する吸収性本体配置工程を備えている前記<16>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<21>
前記帯状の外装体に液保持性の吸収体を備えた吸収性本体を接着固定する前に、前記紫外線光源から前記帯状の外層シートの表面に照射した反射光を撮像する前記<16>又は<19>に記載の吸収性物品の製造方法。
<22>
前記帯状の外装体に液保持性の吸収体を備えた吸収性本体を接着固定する前に、前記帯状の内層シート側から照射した透過光を撮像する前記<18>又は<19>に記載の吸収性物品の製造方法。
<23>
前記吸収性物品は、ウエスト弾性部材又は或いは胴回り弾性部材を有する前記<15>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<24>
前記複合伸縮シートを用いた前記吸収性物品は、成人用若しくは幼児用のパンツ型使い捨ておむつ又は展開型の使い捨ておむつ、或いはパンツ型及び/または防漏用ギャザーを有する生理用ナプキンである前記<15>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。