特許第5969929号(P5969929)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5969929
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】アイソカイネティックプローブ
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/02 20060101AFI20160804BHJP
   G01N 1/26 20060101ALI20160804BHJP
【FI】
   G01N1/02 C
   G01N1/26
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-14138(P2013-14138)
(22)【出願日】2013年1月29日
(65)【公開番号】特開2014-145650(P2014-145650A)
(43)【公開日】2014年8月14日
【審査請求日】2015年3月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】507250427
【氏名又は名称】日立GEニュークリア・エナジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】村木 厚哉
(72)【発明者】
【氏名】清水 毅
【審査官】 高田 亜希
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−179232(JP,A)
【文献】 特開2011−185801(JP,A)
【文献】 特開平04−216436(JP,A)
【文献】 特開昭57−151843(JP,A)
【文献】 特開平09−159585(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3064656(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0084199(US,A1)
【文献】 実開昭63−079549(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/02−1/26
G21C 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子力発電プラントの排気筒から放出される排気中の放射性物質の濃度を測定するためのアイソカイネティックプローブであって、
前記排気筒の対向する部位に測定孔を形成して、測定孔をフランジで封止するとともに、1対のフランジの間に中空のガイドレールを固定し、該中空のガイドレール内部に収納箱を挿入、支持し、前記収納箱内には、サンプリングノズルおよびサンプリング配管が収納されて前記フランジから外部に取り出され、前記サンプリングノズルは前記中空のガイドレールの排気接触面に形成された排気導入孔から前記排気を取り込むように構成されたことを特徴とするアイソカイネティックプローブ。
【請求項2】
請求項1に記載のアイソカイネティックプローブであって、
前記中空のガイドレールの排気接触面に形成された排気導入孔は、前記中空のガイドレールの排気接触面に前記収納箱の挿入方向に沿って形成された切り欠き部であり、前記収納箱を前記中空のガイドレールに取付けるときには前記サンプリングノズルの通過部分とされている特徴とするアイソカイネティックプローブ。
【請求項3】
請求項1に記載のアイソカイネティックプローブであって、
前記中空のガイドレールの排気接触面に形成された排気導入孔は、前記中空のガイドレール内部に前記収納箱を挿入した状態において、前記収納箱の前記サンプリングノズルの設置位置に対向する前記中空のガイドレールの排気接触面に形成されていることを特徴とするアイソカイネティックプローブ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアイソカイネティックプローブであって、
前記収納箱の一部が前記中空のガイドレール内部に接触しながら挿入され、支持されることを特徴とするアイソカイネティックプローブ。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアイソカイネティックプローブであって、
前記収納箱の横方向には横方向支持部材が取り付けられており、横方向支持部材が前記中空のガイドレール内部に接触しながら挿入され、支持されることを特徴とするアイソカイネティックプローブ。
【請求項6】
請求項5に記載のアイソカイネティックプローブであって、
前記収納箱の排気接触面側には高さ方向支持部材が取り付けられており、高さ方向支持部材が前記中空のガイドレール内部の排気接触面側に接触しながら挿入され、支持されることを特徴とするアイソカイネティックプローブ。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のアイソカイネティックプローブであって、
前記収納箱の先端部には楔状固定具を設け、収納箱の先端面が当接するフランジ側の当接面に前記楔状固定具を受ける先端抑えブロックを備えていることを特徴とするアイソカイネティックプローブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイソカイネティックプローブに係り、特に排気筒取付け時の振動発生を抑制することができるアイソカイネティックプローブに関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電プラントでは、気体放射性廃棄物を処理した排気は排気筒を通じて大気中に放出する。排出に際しては、排気中の放射性物質濃度を監視しており、排気筒内の排気の一部をサンプリングし放射線レベルの計測を行う。サンプリングでは、排気筒内の適当な位置のサンプル点より、サンプル流体の成分濃度を変化させる事なく計測に必要な量をサンプリングする事が必要となる。
【0003】
サンプル流体の成分濃度を変化させずにサンプリングする為に、そのサンプル点における排気筒内流速と等速でサンプルをプローブより吸引する目的でアイソカイネティックプローブが設置されている。
【0004】
アイソカイネティックプローブを用いた従来のサンプリングプローブの外観を図11に示す。図11において1は排気筒であり、図示の下方から上方に向かって排気Fが流れている。9は、排気筒1を横断する方向に固定的に配置されたサポート部であって、サポート部9にはレール10が取り付けられている。レール10の両端側の排気筒1には、測定孔5が形成されており、測定孔5はフランジ6によって閉止可能にされている。
【0005】
この測定孔5の一方端から、サンプリングノズル2とサンプリング配管3と収集管4を搭載した取付板7が挿入される。取付板7は、取付板7に設けられたローラー8が、排気筒1に固定されたサポート部側のレール10に挿入されることで排気筒1内に設置される。なお、取付板7の脱着を行うときには適宜フランジ6を外して行われる。
【0006】
図11に図示したサンプリングプローブによれば、排気筒1内の流速に応じてサンプリングノズル2の径が選定され、排気Fは等速吸引にてサンプリング配管3を通じ収集管4に集められ、図示せぬ放射能計測器に導かれる。サンプリング配管3は、排気筒1の測定孔5に設けられたフランジ6にて外部と接続される。サンプリング配管3は、取付板7に取り付けられ、取付板7の上部にはローラー8が設けられている。
【0007】
サンプリングノズル2、サンプリング配管3、収集管4、取付板7、及びローラー8から構成されるアイソカイネティックプローブ本体は、アイソカイネティックプローブサポート9により固定されているレール10内に、本体のローラー8を挿入することで排気筒1内に設置される。
【0008】
本構造を用いたアイソカイネティックプローブに、特許文献1がある。特許文献1には、「強度を有する一本のサンプリング配管に複数個のサンプリングノズルを配設させることにより、サンプリング配管取付サポートを不要とすることができるので、アイソカイネティックプローブの構造をコンパクトにできる」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開昭63−179232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図11に示す形態の従来のアイソカイネティックプローブでは、アイソカイネティックプローブ本体をレール10に固定する要素がローラー8のみであるため接触面積が小さく、なおかつアイソカイネティックプローブ本体が露出した構造であるため、排気風にアイソカイネティックプローブ本体が煽られて振動が発生する問題がある。そのため、振動に伴って異音が発生し、騒音問題上も好ましくはない。
【0011】
また、常に雨風等室外環境に晒されている事に加えて上記振動の発生も相まって、アイソカイネティックプローブ本体のみならずアイソカイネティックプローブサポート9も劣化が早まり、アイソカイネティックプローブ本体の重量を支えるアイソカイネティックプローブサポート9の強度にも十分な考慮が必要である。
【0012】
特許文献1には、アイソカイネティックプローブの構造をコンパクトにできる仕組みが記載されている。しかし、特許文献1の構造では振動を抑制することができない。
【0013】
本発明の目的は、排気筒内に設置するアイソカイネティックプローブの振動発生を抑制することが可能なアイソカイネティックプローブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
以上のことから本発明は、原子力発電プラントの排気筒から放出される排気中の放射性物質の濃度を測定するためのアイソカイネティックプローブであって、排気筒内に中空のガイドレールを固定し、中空のガイドレール内部に収納箱を挿入、支持し、収納箱内には、サンプリングノズルおよびサンプリング配管が収納されてフランジから外部に取り出され、サンプリングノズルは中空のガイドレールの排気接触面に形成された排気導入孔から排気を取り込むように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、アイソカイネティックプローブ本体の振動の発生を抑制することが可能なアイソカイネティックプローブを提供することができる。
【0016】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例1のアイソカイネティックプローブの平面図。
図2】実施例1のアイソカイネティックプローブのA−A断面図。
図3】実施例2のアイソカイネティックプローブの平面図。
図4】実施例2のアイソカイネティックプローブのB−B断面図。
図5】実施例3のアイソカイネティックプローブの平面図。
図6】実施例3のアイソカイネティックプローブの底面図。
図7】実施例4のアイソカイネティックプローブの平面図。
図8】実施例4のアイソカイネティックプローブのB−B断面図。
図9】実施例5のアイソカイネティックプローブの平面図。
図10】実施例5のアイソカイネティックプローブのC−C断面図。
図11】アイソカイネティックプローブの従来構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施例について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0019】
実施例1では、振動抑制機構を有するアイソカイネティックプローブの例を説明する。図1図2は、実施例1のアイソカイネティックプローブの構成図の例である。図1は平面図、図2はA−A断面図を示している。
【0020】
図1の平面図に示すように、排気筒1の対向する部位に測定孔5を形成し、ここを1対のフランジ6A,6Bで封止する構成としている。また1対のフランジ6A,6B部分にはガイドレールサポート102を夫々形成し、両端のガイドレールサポート102によりガイドレール103の各端を固定し、支持する。これによりガイドレール103は、排気筒1内の排気Fに交差する方向に設置されたことになる。なお測定孔5に形成されるフランジ6A,6Bは、排気筒1から突出して形成された筒部6A2,6B2と筒部6A2,6B2を塞ぐ蓋部6A1、6B1とで構成され、ガイドレール103は例えばフランジ6A,6Bの筒部6A2,6B2から両端のガイドレールサポート102により支持、固定される。
【0021】
ガイドレール103は中空とされており、中空のガイドレール103内部にその長手方向に沿って収納箱101が挿入、嵌合する形で取り付けられる。従って、収納箱101もまた排気筒1内の排気Fに交差する方向に設置されたことになる。収納箱101内は中空であって、その内部にサンプリングノズル2、サンプリング配管3が搭載されている。サンプリングノズル2は、ガイドレール103を介して排気Fに対向する位置に取り付けられている。
【0022】
なお中空のガイドレール103内部に挿入される収納箱101は、その先端はガイドレール103に沿ってフランジ6B側に挿入されるが、その後端はフランジ6Aの蓋部6A1に固定されている。従って、収納箱101の取付時には、フランジ6Aの蓋部6A1と一体に形成された収納箱101をガイドレール103内部に挿入し、最後にフランジ6Aの蓋部6A1をフランジ6Aの筒部6A2に固定することで行われる。
【0023】
図2のA−A断面図に明らかなように、ガイドレール103は中空、かつ矩形であって、これに嵌合する収納箱101もまた中空、矩形とされている。なおこれらは必ずしも矩形である理由はなく、円形であってもよいが嵌合できる形状関係にある必要がある。また中空のガイドレール103は、その下面(排気Fに対向する側の面)に切り欠部105を長手方向に形成している。収納箱101の下面(排気Fに対向する側の面)には複数のサンプリングノズル2がその長手方向に取り付けられており、サンプリングノズル2が中空のガイドレール103の下面の切り欠部105から突出して排気Fに接触している。
【0024】
このようにアイソカイネティックプローブ100は、サンプリングノズル2、サンプリング配管3、収集管4、及びこれらを収納する収納箱101から構成されるアイソカイネティックプローブ本体と、ガイドレールサポート102によって排気筒に固定されるガイドレール103により構成されている。
【0025】
アイソカイネティックプローブ本体はフランジ6に接続されており、測定孔5よりガイドレール103内に挿入される。ガイドレール103は矩形の筒形状を有しており、アイソカイネティックプローブ本体を挿入する際に妨げにならないよう、サンプリングノズル2の通過する部分が取り除かれている。この切り欠き部分105は、取付時におけるサンプリングノズル2の通過部分であるとともに、取付後はサンプリングノズル2の排気導入孔として機能する。その他の構成は、既に説明した図10に示された同一の符合を付された構成と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
【0026】
実施例1のアイソカイネティックプローブ100では、アイソカイネティックプローブ本体をガイドレール103で包み込むように固定するため接触面積が大きく、なおかつアイソカイネティックプローブ本体をガイドレール103内に収納できるため外部に露出される部分が小さくなる。
【0027】
この結果、排気風による影響を低減でき振動の発生を抑制することが可能となる。さらに、ガイドレールサポート102が測定孔5内に存在するため、当該サポートに直接雨が降りかかる事が無く、劣化を抑制することが可能である。
【0028】
実施例1では、収納箱101とガイドレール103の断面形状が例えば矩形状のように
同じであり、かつ収納箱101の外形寸法がガイドレール103の内径寸法よりも若干小さくされることで、収納箱101がガイドレール103内に挿入され、嵌装されることになる。この実施例1は、収納箱101をガイドレール103により直接支持している構造を示している。これに対し、収納箱101をガイドレール103により間接支持する構造とすることができる。以降の実施例では間接指示する例を紹介する。
【実施例2】
【0029】
実施例2では、振動抑制機構に加え、保守性を向上したアイソカイネティックプローブの例を説明する。図3図4は、実施例2のアイソカイネティックプローブの構成図の例である。図3は平面図、図4はB−B断面図を示している。
【0030】
図3の平面図は収納箱101をガイドレール103に取り付け完了した後の状態を示している。図3の平面図が図1の平面図と相違する点は、収納箱101の側面にリブ201、底面にボス202を設け、これらを介して収納箱101をガイドレール103に支持させた点にある。つまり、実施例1は収納箱101をガイドレール103により直接支持している構造であるが、実施例2は収納箱101をリブ201、ボス202を介してガイドレール103により間接支持する構造の一例を示している。
【0031】
図4のB−B断面図によれば、収納箱101の外形寸法は、ガイドレール103の内径寸法に対して、十分に小さい。収納箱101の両側面に設けられたリブ201(横方向支持部材)により側面方向の寸法差が補われ、収納箱101の底面に設けられたボス202(高さ方向支持部材)により高さ方向の寸法差が補われることにより収納箱101がガイドレール103に支持、固定される。なおその他の構成は、既に説明した図1図2に示された同一の符合を付された構成と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
【0032】
アイソカイネティックプローブ200は、リブ201及びボス202の存在によりアイソカイネティックプローブ本体とガイドレール103との摩擦が低減されるため、アイソカイネティックプローブ本体の出し入れが容易に行えるようになり、保守性の向上を図ることができる。さらに、図1のアイソカイネティックプローブ100と同様に振動抑制機構を有しているため、振動の発生を抑制することが可能であることは言うまでもない。
【0033】
なお、アイソカイネティックプローブ200においてアイソカイネティックプローブ本体に設ける構造は上述したものに限られない。例えばボス202の代わりにローラーを用いることによって、さらにアイソカイネティックプローブ本体とガイドレール103との摩擦の低減を図ることが可能になると考えられる。
【実施例3】
【0034】
実施例3では、振動抑制機構に加え、アイソカイネティックプローブ本体の劣化低減を図ったアイソカイネティックプローブの例を説明する。図5図6は、実施例3におけるアイソカイネティックプローブ300を示す構成図の例である。図5は平面図、図6は底面図を示している。
【0035】
図5の平面図も収納箱101をガイドレール301に取り付け完了した後の状態を示している。図5の平面図が図1図3の平面図と相違する点は、サンプリングノズル2がガイドレール301の下面から突出していない点である。実施例1、実施例2のガイドレール103では、その底面長手方向に切り欠部105が形成されており、収納箱101をガイドレール103に挿入する時にサンプリングノズル2が切り欠部105から突出したまま挿入できるようにされている。
【0036】
図5の実施例3では、サンプリングノズル2の下部位置は、ボス202の下部位置よりも若干高い位置にくるようにされている。このため、収納箱101をガイドレール301に挿入して取り付けるときにサンプリングノズル2の下面がガイドレール301に擦らないようにされる。
【0037】
なおサンプリングノズル2の下面は排気Fに接触させる必要があることから、収納箱101をガイドレール301に取付完了状態での、サンプリングノズル2の下面位置に対向するガイドレール301部分に排気吸入孔305が形成されている。サンプリングノズル2にはガイドレール301の排気吸入孔305を経由して排気Fが導入される。
【0038】
図6の底面図によれば、ガイドレール301の底部の排気吸入孔305の位置にサンプリングノズル2が見えていることが分かる。なお、図5の平面図におけるその他の構成は、既に説明した図1あるいは、図3に示された同一の符合を付された構成と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
【0039】
このように図5図6のアイソカイネティックプローブ300は、図3のアイソカイネティックプローブ200のガイドレール103を大型化し、アイソカイネティックプローブ本体のサンプリングノズル2までも内部に収納するようにしたものである。図5のガイドレール301において、サンプリングノズル2の直下に当たる部分には、排気の吸入を行うための穴が設けられている。アイソカイネティックプローブ本体は底面に設けられたボス202によって、ガイドレール301内に支持されている。
【0040】
実施例3のアイソカイネティックプローブ300は、アイソカイネティックプローブ本体が排気の吸入を行う部分を除いて完全にガイドレール301内に収納されているため、雨風にさらされる面積が最小限となっている。そのため、上述の課題に対し、アイソカイネティックプローブの長寿命化を実現することが可能となっている。さらに、図1図2のアイソカイネティックプローブ100と同様に振動抑制機構を有しているため、振動の発生を抑制することが可能である。
【実施例4】
【0041】
実施例4では、振動抑制機構に加え、騒音対策を施したアイソカイネティックプローブの例を説明する。図7図8は、実施例4のアイソカイネティックプローブの構成図の例である。図7は平面図、図8はB−B断面図を示している。
【0042】
図7図8に示した実施例4と、図3図4に示した実施例2を比較して明確なように、実施例4は実施例2のリブ201、ボス202を防振ゴム401に変更したものである。その他の構成は、既に説明した図3図4に示された同一の符合を付された構成と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
【0043】
実施例4のアイソカイネティックプローブ400は、アイソカイネティックプローブ本体とガイドレール103との間に防振ゴム401が存在するため、何らかの要因によりアイソカイネティックプローブ本体、あるいはガイドレール103に振動が発生した場合においても、防振ゴム401が振動を吸収するため騒音の発生を抑制することが可能である。
【実施例5】
【0044】
本実施例では、更なる振動抑制機構として、楔状固定具を備えたアイソカイネティックプローブの例を説明する。図9図10は、実施例4のアイソカイネティックプローブの構成図の例である。図9は平面図、図10はC−C断面図を示している。
【0045】
図9の平面図が図1の平面図と相違する点は、収納箱101の先端面に楔状固定具501を設けた点である。さらに収納箱101が、ガイドレール103に挿入完了されたときに、収納箱101の先端面が当接する当接面がフランジ6Bの筒部6B2内に形成されており、これが先端抑えブロック502である。図9図10におけるその他の構成は、既に説明した図1図2に示された同一の符合を付された構成と同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
【0046】
実施例5によれば、アイソカイネティックプローブ500は、アイソカイネティックプローブ本体をガイドレール103に挿入する際、楔状固定具501が挿入方向直線上にある先端抑えブロック502とかみ合う構造になっている。そのため、アイソカイネティックプローブ本体とガイドレール103との固定が強固になり、更なる振動抑制効果を得ることが可能である。
【0047】
以上、本発明の実施例について幾つかの例をあげて説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0048】
1:排気筒
2:サンプリングノズル
3:サンプリング配管
4:収集管
5:測定孔
6:フランジ
7:取付板
8:ローラー
9:アイソカイネティックプローブサポート
10:レール
100:振動抑制機構を有するアイソカイネティックプローブ
101:収納箱
102:ガイドレールサポート
103:ガイドレール
200:保守性を向上した振動抑制機構を有するアイソカイネティックプローブ
201:リブ
202:ボス
300:劣化低減を図った振動抑制機構を有するアイソカイネティックプローブ
301:ガイドレール
400:騒音対策を施した振動抑制機構を有するアイソカイネティックプローブ
401:防振ゴム
500:楔状の固定具を備えたアイソカイネティックプローブ
501:楔状固定具
502:先端抑えブロック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11