特許第5970327号(P5970327)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 公益財団法人鉄道総合技術研究所の特許一覧

特許5970327異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム
<>
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000002
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000003
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000004
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000005
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000006
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000007
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000008
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000009
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000010
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000011
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000012
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000013
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000014
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000015
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000016
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000017
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000018
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000019
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000020
  • 特許5970327-異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5970327
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】異常検出装置、情報処理装置及び異常検出システム
(51)【国際特許分類】
   B61L 29/00 20060101AFI20160804BHJP
   B61L 5/18 20060101ALI20160804BHJP
【FI】
   B61L29/00 A
   B61L5/18 Z
【請求項の数】5
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2012-226832(P2012-226832)
(22)【出願日】2012年10月12日
(65)【公開番号】特開2014-76780(P2014-76780A)
(43)【公開日】2014年5月1日
【審査請求日】2015年1月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000173784
【氏名又は名称】公益財団法人鉄道総合技術研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】アイアット国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】長峯 望
(72)【発明者】
【氏名】遠山 喬
(72)【発明者】
【氏名】大和田 厚祐
【審査官】 相羽 昌孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−162155(JP,A)
【文献】 特開2011−240866(JP,A)
【文献】 特開2011−201336(JP,A)
【文献】 特開2003−261028(JP,A)
【文献】 特開2011−020462(JP,A)
【文献】 特開2005−170259(JP,A)
【文献】 特開平08−099636(JP,A)
【文献】 実開昭61−017372(JP,U)
【文献】 国際公開第2012/031110(WO,A1)
【文献】 特開2010−173597(JP,A)
【文献】 特開2008−247088(JP,A)
【文献】 特開2010−228580(JP,A)
【文献】 特開2010−025855(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02030862(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61L 1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
踏切の複数の異常を検出する異常検出装置において、
緊急停止が必要な異常と、前記緊急停止が必要な異常以外の異常を少なくとも1種類検出可能な検出手段と、
前記検出手段により検出された前記踏切の異常の種類に基づいて、緊急停止信号を点灯させるための第1の信号と、異常検出を通知するための発光体を点灯または点滅させるための第2の信号とを送信する信号送信手段と、
異常の発生個所と異常の種類とによって異なる点滅パターンを記憶する記憶手段と
備え、
前記信号送信手段により送信される前記第2の信号は、異常の発生個所と異常の種類とによって、前記発光体を異なる前記点滅パターンで発光させるための信号である
ことを特徴とする異常検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の異常検出装置であって、
前記信号送信手段は、
複数の周波数の信号をそれぞれ生成する生成手段と、
複数の周波数の信号のそれぞれのスイッチングを制御するスイッチング制御手段と
を備え、
前記スイッチング制御手段は、前記検出手段により検出された前記踏切の異常の種類に基づいて、前記記憶手段により記憶されている、前記点滅パターンに基づいてスイッチングを制御し、
前記複数の周波数の信号は、前記信号送信手段により、1ペアのケーブルで、記発光体を含む発光体ユニットに送信され、
記発光体ユニットは、
発光ダイオードと、
所定の周波数の信号のみを前記発光ダイオードに通過させるためのフィルタと
を備える
ことを特徴とする異常検出装置。
【請求項3】
請求項1に記載の異常検出装置であって、
前記信号送信手段は、
少なくとも1種類の周波数で信号を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された、所定の周波数の信号を半波整流する半波整流手段と、
前記半波整流手段により半波整流された、正極性および負極性の信号のそれぞれのスイッチングを制御するスイッチング制御手段と
を備え、
前記スイッチング制御手段は、前記検出手段により検出された前記踏切の異常の種類に基づいて、前記記憶手段により記憶されている、前記発光体の点滅パターンに基づいてスイッチングを制御し、
前記正極性および負極性の信号は、前記信号送信手段により、1ペアのケーブルで記発光体を含む発光体ユニットに送信され、
記発光体ユニットは、
発光ダイオードを備え、
前記発光ダイオードは、所定の極性の信号のみを通過するような極性で接続されている
ことを特徴とする異常検出装置。
【請求項4】
画像を撮像し取得する画像取得手段と、
複数の発光体の位置情報と、前記位置情報に対応する異常内容を示す異常情報を記憶するとともに、必要に応じて、新たな情報を記憶可能な記憶手段と、
前記画像取得手段により取得された前記画像から、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する位置に設けられている前記発光体が点灯または点滅しているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する位置に設けられている前記発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、前記記憶手段により記憶されている前記異常情報の前記記憶手段への記憶を制御する記憶制御手段と、
する位置に設けられている前記発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する前記異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する出力制御手段と
を備え、
前記記憶手段により記憶されている前記異常情報には、前記発光体の点滅パターンに対応する情報が含まれ、
前記検出手段により、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する位置に設けられている前記発光体の点滅が検出された場合、前記出力制御手段は、前記記憶手段により記憶されている前記点滅パターンに対応する前記異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御し、前記記憶手段は、前記記憶手段により記憶されている前記点滅パターンに対応する前記異常情報の異常内容を示す情報を記憶し、
前記記憶手段により記憶されている前記異常情報には、前記発光体の点滅パターンのそれぞれに対応する重要度情報がさらに含まれ、
前記検出手段により、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する位置に設けられている前記発光体の点滅が検出された場合、前記出力制御手段は、検出された前記発光体の点滅パターンに対応する重要度情報に応じて、前記記憶手段により記憶されている前記点滅パターンに対応する前記異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
異常検出装置、発光体ユニット、および、情報処理装置により構成され、踏切の異常を検出する異常検出システムにおいて、
前記異常検出装置は、
前記踏切の複数の異常をそれぞれ検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段により検出された前記踏切の異常の種類に基づいた信号を、前記発光体に送信する信号送信手段と
を備え、
前記発光体ユニットは、
前記信号送信手段により送信された前記信号に基づいて発行する発光体
を備え、
前記情報処理装置は、
画像を撮像し取得する画像取得手段と、
複数の前記発光体の位置情報と、前記位置情報に対応する異常内容を示す異常情報を記憶するとともに、必要に応じて、新たな情報を記憶可能な記憶手段と、
前記画像取得手段により取得された前記画像から、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する位置に設けられている前記発光体が点灯または点滅しているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する位置に設けられている前記発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、前記記憶手段により記憶されている前記異常情報の前記記憶手段への記憶を制御する記憶制御手段と、
前記検出手段により、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する位置に設けられている前記発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、前記記憶手段により記憶されている前記位置情報に対応する前記異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する出力制御手段と
を備える
ことを特徴とする異常検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常検出装置、情報処理装置及び情報処理方法、異常検出システム、並びに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道用信号機、合図器、および標識は、色灯の点灯又は滅灯により、列車の運転士に現示(信号や指示を表わすこと)等を伝達する装置である。現示等は、列車の運転士が鉄道用信号機、合図器、または標識の色灯の点灯又は滅灯を目視確認することで伝達されるので、運転士が信号を見落とした場合には、現示等が正しく伝達されず危険である。また、鉄道用信号機、合図器、および標識は、線路脇に建植されるものであるため、設置場所に制約があるという問題もある。
【0003】
現在に至っても、鉄道用信号機、合図器、または標識の色灯の点灯又は滅灯による現示情報を列車の運転士が目視確認することは、現行の列車運行に必要不可欠な情報伝達方法である。それだけに、列車の運転士に現示等を伝達する鉄道用信号機、合図器、および標識は、その色灯の点灯又は滅灯が視認地点から列車の運転士が確実に視認できるように、その色灯の発光方向が適切な向きになるよう建植されていなければならない。また、鉄道用信号機、合図器、または標識と視認地点とを結ぶ光路上に光を遮断する樹木等の障害物が存在しないようにしなければならない。また、何らかの障害物により、やむを得ず光路が遮断される場合には、現示等の情報を中継するための、中継用の鉄道用信号機、合図器、または標識をさらに設けるなどの対策を行っている。
【0004】
そのために、鉄道用信号機、合図器、および標識の視認可否が可として正しく確保されていることの確認が重要であるが、現状は鉄道用信号機、合図器、または標識の建植地点と視認地点のそれぞれに作業員を配置して手作業で行われている。建植地点の作業員は、鉄道用信号機、合図器、または標識に付けられている視認可否確認用覗き穴から視認地点の方向を見ることで、その発光方向のおおよその角度を調節する。その後、目視地点の作業員が鉄道用信号機、合図器、または標識の色灯の点灯又は滅灯を目視できた場合には鉄道用信号機、合図器、または標識の視認可否が可であると確認する。目視できなかった場合には、鉄道用信号機、合図器、または標識の視認可否は否であると言えるので、光路上に障害物がないかを調べ、あればそれを除去する。障害物がなければ、建植地点の作業員と携帯電話機または無線機等で連絡し合って、鉄道用信号機、合図器、または標識の発光方向を調節する。この発光方向の調節は、建植地点の作業員が、覗き穴から視認地点の方向を覗きながら微調整することや、視認確認視点において作業員が目視確認することにより行われる。これまでの鉄道用信号機、合図器、および標識の視認可否の確認は、このような手作業と作業員の目視による確認作業を伴うものであるため、作業効率が悪いという問題がある。
【0005】
そこで、従来、列車の運転士に影響を及ぼさないように、実際に信号機等の点灯又は滅灯することなく、鉄道用信号機、合図器、または標識の視認可否を確認するために、鉄道用信号機、合図器、または標識に取り付けられ且つ確認用ビットパターンの赤外線発光を行う赤外線発光機と、視認地点で前記赤外線発光を撮影する赤外線ビデオカメラとを用いて、赤外線ビデオカメラの撮影画像を画像処理して得られた発光パターンと確認用ビットパターンとの同一性を判定する技術がある(例えば、特許文献1)。
【0006】
また、上述の特許文献1に記載の技術を用いるような場合において、隣接する複数の鉄道用信号機、合図器、または標識やその他のノイズ成分の中から、目的の鉄道用信号機、合図器、または標識の視認可否の確認を行えるようにする技術がある(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4925987号公報
【0008】
【特許文献2】特開2010−173597号公報
【0009】
また、特殊信号発光機においては、1種類の制御装置に対して最大2個の発光機を1ペアのケーブルで並列に接続し、点灯制御している。2個の発光機は同じタイミングで発光する方式となっている。また、従来の特殊信号発光機は、順方向電流と逆方向電流を用いて、点灯制御と断線検知を行っている。このため、1つの制御装置に対して、複数の特殊信号発光機を、図1に示すように並列に接続しても、それらの信号機の発光パターンはすべて同じパターンとなり、個別に制御することができない。
【0010】
従来、図1に示されるように、1つの制御装置1を用いて、並列に接続された2つの発光機2−1および発光機2−2を点滅させる場合、スイッチング制御部11の制御によってスイッチ12がON/OFFされるのと同時に、全ての発光機2が同じパターンで点滅する。換言すれば、従来の回路構成では、発光機2−1および発光機2−2をそれぞれ個別のパターンで点滅させることはできなかった。
【0011】
ところで、特殊信号発光機は、それぞれの踏切から、視認距離と称される所定の第1の距離(例えば、800m)以内においては、どの距離からでも特殊信号発光機の発光の状態が確認可能な位置に設置されなければならない。また、それぞれの特殊信号発光機において中継を設けている場合は、複数の踏切に対する中継の特殊信号発光機を共用して用いても良いが、中継ではない特殊信号発光機については、共用が禁止され、それぞれの踏切ごとに異なる特殊信号発光機を用いなければならない。
【0012】
したがって、複数の踏切が近接されている場合、それぞれの踏切の状態を示すための特殊信号発光機も近接されて建植される。特に、急カーブがあるような場合、図2に示されるように、それぞれの踏切の状態を示すための特殊信号発光機の数が増えてしまう。なお、図2においては、踏切A、踏切B、または、踏切Cのいずれの踏切に対する特殊信号発光機であるかを、それぞれの特殊信号発光機が重用されていないものとして、丸印の中のアルファベットで示した。
【0013】
図2に示されるように、複数の特殊信号発光機が連続して多数存在するような場合、列車運行中においても、運転士が、いずれの踏切の情報を示している何番目の特殊信号発光機が異常発生を通知しているかを、容易に判別することは非常に困難であった。
【0014】
また、従来においては、例えば、踏切内に人や自動車などが取り残された場合には、緊急停止信号が点灯し、踏切に設置されている制御装置や制御盤などの重要部分における電圧低下など、緊急を要する踏切の故障が発生した場合には、検出と同時に、地域の保守拠点などに、例えば、回線通信などを介して情報が供給されるようになされていた。しかしながら、例えば、踏切警報音の音量の低下、踏切警報音発生器の片系故障、電気踏切遮断機の軽度の故障、遮断稈の折損、踏切警報灯の光量の減少などの軽度な故障など、ある程度緊急性が低い故障などについては、それらを検出し、保守に連絡するシステムは構築されていなかった。そのため、緊急性を要さない軽度の踏切の故障については、例えば、地域住民からの通報や、定期的な点検作業などによってしか、保守に連絡されることはなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上述した踏切の軽度の故障などは、センサ等を用いて検出することは比較的容易である。しかしながら、従来、検出結果をしかるべき方法で利用する事ができるようなシステムは構築されていない。
【0016】
図2を用いて説明した特殊信号発光機における場合と同様に、走行中の各所から、運転士が踏切の軽度の故障を確認するためには、踏切の軽度の故障を知らせるための、例えば、発光ユニットなどを設けたとしても、それらは、数多く近接して建植されなければならない可能性がある。さらに、故障の種類は複数あり、場合によっては、それぞれの故障によって必要な対処は異なる場合がある。具体的には、例えば、踏切内に人や自動車などが取り残された場合など、運行中の各列車の緊急停止が必要な異常と、踏切警報音発生器の片系故障などの、緊急停止の必要のない異常では、必要な対処は異なる。すなわち、いずれの踏切において、どのような異常が発生したかが誤らずに認識されなければならない。
【0017】
すなわち、踏切の軽度の故障を知らせるための、例えば、発光ユニットや各種信号機などが連続して多数存在するような場合においても、できるだけコストをかけずに、上述した踏切の軽度の故障などを含む異常の検出結果を、誤ることなく、運転士等に通知することが可能なシステムを構築することが望まれている。
【0018】
そこで、本発明は、上記課題を解決すること、すなわち、複数の踏切の複数種類の故障を区別して判別し、その故障内容に適した処理を行うことができる、異常検出装置、情報処理装置及び情報処理方法、異常検出システム、並びに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題を解決するために、本発明の異常検出装置の第1の側面は、緊急停止が必要な異常と、緊急停止が必要な異常以外の異常を少なくとも1種類検出可能な検出手段と、検出手段により検出された踏切の異常の種類に基づいて、緊急停止信号を点灯させるための第1の信号と、異常検出を通知するための発光体を点灯または点滅させるための第2の信号とを送信する信号送信手段とを備える。
【0020】
本発明の異常検出装置の他の側面は、異常の発生個所と異常の種類とによって異なる点滅パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、信号送信手段により送信される第2の信号が、異常の発生個所と異常の種類とによって、発光体を異なる点滅パターンで発光させるための信号である。
【0021】
本発明の異常検出装置の他の側面は、信号送信手段が、複数の周波数の信号をそれぞれ生成する生成手段と、複数の周波数の信号のそれぞれのスイッチングを制御するスイッチング制御手段とを備え、スイッチング制御手段が、検出手段により検出された踏切の異常の種類に基づいて、記憶手段により記憶されている、点滅パターンに基づいてスイッチングを制御し、複数の周波数の信号が、信号送信手段により、1ペアのケーブルで、発光体を含む発光体ユニットに送信され、発光体ユニットが、発光ダイオードと、所定の周波数の信号のみを発光ダイオードに通過させるためのフィルタとを備える。
【0022】
本発明の異常検出装置の他の側面は、信号送信手段が、少なくとも1種類の周波数で信号を生成する生成手段と、生成手段により生成された、所定の周波数の信号を半波整流する半波整流手段と、半波整流手段により半波整流された、正極性および負極性の信号のそれぞれのスイッチングを制御するスイッチング制御手段とを備え、スイッチング制御手段が、検出手段により検出された踏切の異常の種類に基づいて、記憶手段により記憶されている、発光体の点滅パターンに基づいてスイッチングを制御し、正極性および負極性の信号が、信号送信手段により、1ペアのケーブルで発光体を含む発光体ユニットに送信され、発光体ユニットが、発光ダイオードを備え、発光ダイオードが、所定の極性の信号のみを通過するような極性で接続されている。
【0023】
また、本発明の情報処理装置の第1の側面は、画像を撮像し取得する画像取得手段と、複数の発光体の位置情報と、位置情報に対応する異常内容を示す異常情報を記憶するとともに、必要に応じて、新たな情報を記憶可能な記憶手段と、画像取得手段により取得された画像から、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体が点灯または点滅しているか否かを検出する検出手段と、検出手段により、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、記憶手段により記憶されている異常情報の記憶手段への記憶を制御する記憶制御手段と、検出手段により、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する出力制御手段とを備える。
【0024】
本発明の情報処理装置の他の側面は、記憶手段により記憶されている異常情報には、発光体の点滅パターンに対応する情報が含まれ、検出手段により、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点滅が検出された場合、出力制御手段が、記憶手段により記憶されている点滅パターンに対応する異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御し、記憶手段が、記憶手段により記憶されている点滅パターンに対応する異常情報の異常内容を示す情報を記憶する。
【0025】
本発明の情報処理装置の他の側面は、記憶手段により記憶されている異常情報には、発光体の点滅パターンのそれぞれに対応する重要度情報がさらに含まれ、検出手段により、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点滅が検出された場合、出力制御手段が、検出された発光体の点滅パターンに対応する重要度情報に応じて、記憶手段により記憶されている点滅パターンに対応する異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する。
【0026】
また、本発明の情報処理方法の第1の側面は、画像を撮像し取得する画像取得ステップと、画像取得ステップの処理により取得された画像から、記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体が点灯または点滅しているか否かを検出する検出ステップと、検出ステップの処理により、記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、異常情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、検出ステップの処理により、記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、記憶されている位置情報に対応する異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する出力制御ステップとを有する。
【0027】
また、本発明のプログラムの第1の側面は、画像を撮像し取得する画像取得ステップと、画像取得ステップの処理により取得された画像から、記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体が点灯または点滅しているか否かを検出する検出ステップと、検出ステップの処理により、記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、異常情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、検出ステップの処理により、記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、記憶されている位置情報に対応する異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する出力制御ステップとを有する。
【0028】
また、本発明の異常検出システムの第1の側面は、異常検出装置が、踏切の複数の異常をそれぞれ検出する異常検出手段と、異常検出手段により検出された踏切の異常の種類に基づいた信号を、発光体に送信する信号送信手段とを備え、発光体ユニットが、信号送信手段により送信された信号に基づいて発行する発光体を備え、情報処理装置が、画像を撮像し取得する画像取得手段と、複数の発光体の位置情報と、位置情報に対応する異常内容を示す異常情報を記憶するとともに、必要に応じて、新たな情報を記憶可能な記憶手段と、画像取得手段により取得された画像から、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体が点灯または点滅しているか否かを検出する検出手段と、検出手段により、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、記憶手段により記憶されている異常情報の記憶手段への記憶を制御する記憶制御手段と、検出手段により、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する位置に設けられている発光体の点灯または点滅が検出された場合、検出結果に基づいて、記憶手段により記憶されている位置情報に対応する異常情報の異常内容を示す情報の出力を制御する出力制御手段とを備える。
【0029】
本発明によれば、複数の踏切の複数種類の故障を区別して判別し、その故障内容に適した処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】従来の回路について説明するための図である。
図2】カーブ地点に複数の踏切が設けられている場合に建植される特殊信号発光機について説明するための図である。
図3】第1の回路例を示す図である。
図4】第2の回路例を示す図である。
図5】第3の回路例を示す図である。
図6】第4の回路例を示す図である。
図7】第5の回路例を示す図である。
図8】第6の回路例を示す図である。
図9】第7の回路例を示す図である。
図10】第8の回路例を示す図である。
図11】第9の回路例を示す図である。
図12】第10の回路例を示す図である。
図13】確認装置の構成を示すブロック図である。
図14】確認装置の信号検査処理について説明するためのフローチャートである。
図15】制御装置の異なる構成例を図である。
図16】異常検出処理1について説明するためのフローチャートである。
図17】信号パターン検出処理1について説明するためのフローチャートである。
図18】制御装置の異なる構成例を図である。
図19】異常検出処理2について説明するためのフローチャートである。
図20】信号パターン検出処理2について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の一実施の形態について、図3図20を参照しながら説明する。また、以下において、発光機とは、特殊信号発光機を構成する発光機や、信号機等を構成する発光機等を示す。
【0032】
上述した問題を解決するために、制御装置と発光機の間を接続する1ペアのケーブルに複数の高周波信号を送信するか、または、特定の極性の信号を送信するか、もしくは、それぞれの周波数において特定の極性の信号を送信することができる回路を提案する。発光機側は、そのうちの特定の周波数の信号、または、特定の極性の信号、もしくは、特定の周波数かつ特定の極性の信号のみを取り出し、その信号に応じた制御を実行する。図3図13を参照して、制御装置と発光機の回路構成について説明する。
【0033】
第1グループの構成例においては、1つの制御装置が、複数の発振回路(特定の周波数の信号を生成する回路)とそれらを送信制御する機能を有し、周波数ごとにスイッチング制御を行って、周波数ごとに異なる情報を持たせ、それらの信号を混在させて、1ペアの信号線を用いて、複数の発光機のそれぞれに送信する。複数の発光機は、フィルタと発光ダイオードを実装し、フィルタには、特定の周波数の信号のみが流れるか、または、特定の周波数の信号は流れないようにする。すなわち、発光ダイオードには、選択的に特定の周波数の信号のみが流れるので、複数の発光機は、それぞれに所定の周波数の信号に含まれる情報に基づいて発光する。
【0034】
図3は、制御装置31に複数の発光機32を直列に接続し、発光機32を並列共振により発光させる場合の回路図である。
【0035】
制御装置31は、スイッチング制御部41、スイッチング制御部41によりスイッチングされるスイッチ42−1,42−2,42−3、スイッチ42−1に接続された発振部43−1、スイッチ42−2に接続された発振部43−2、スイッチ42−3に接続された発振部43−3、および、断線検知部44で構成されている。
【0036】
スイッチング制御部41は、スイッチ42−1,42−2,42−3のスイッチングを行う。スイッチ42−1,42−2,42−3は、それぞれ異なる周波数の信号を生成する発振部43−1,43−2,43−3に接続されている。すなわち、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は発振部43−1が生成する周波数の信号として、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は発振部43−2が生成する周波数の信号として、スイッチ42−3のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は発振部43−3が生成する周波数の信号として、制御装置31から、直列に接続されている複数の発光機32のそれぞれに送信される。また、ここではスイッチ42−1,42−2,42−3を、スイッチの回路記号を使用して図示しているが、例えば、トランジスタを使用したスイッチング回路のような、デジタル回路によるスイッチング制御方法を使用して制御してもよい。
【0037】
断線検知部44は、発振部43−3が生成する周波数の、ケーブルの信号レベルを監視する機能を実装し、発振部43−3が生成する周波数の信号レベルがある一定の値以下となった場合、断線が発生していることを検知することができる。
【0038】
発振部43−1,43−2,43−3は、それぞれ、異なる周波数の信号を生成する。ここでは、情報伝達用に発振部43−1が10kHzの信号を、発振部43−2が20kHzの信号を生成し、断線検知用に発振部43−3が50kHzの信号を生成しているものとして説明しているが、それぞれ、異なる周波数であれば、これら3種類の周波数とは異なる周波数の信号を生成してもよいことは言うまでもない。
【0039】
また、ここでは、発光機32−1,32−2の2つの発光機32を制御装置31が制御している場合を図示して説明しているが、制御装置31において、情報伝達用に3つ以上の発振部43を備え、スイッチング制御部41が3つ以上のスイッチ42をスイッチングし、3種類以上の周波数の信号を用いて情報を送信することにより、3つ以上の発光機32を制御装置31に接続して制御させてもよいことは言うまでもない。
【0040】
発光機32−1は、10kHzの周波数の信号を遮断するフィルタ51と、発光ダイオード52を有する。フィルタ51には、例えば、コイルとコンデンサによる並列共振回路が用いられる。フィルタ51、すなわち、コイルとコンデンサと、発光ダイオード52は並列に接続され、並列共振回路を構成している。フィルタ51の働きにより、発光ダイオード52には、10kHzの周波数の電流のみが流れるため、発光機32−1の発光ダイオード52は、10kHzの周波数成分を持つパターン化した信号、すなわち、制御装置31においてスイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンに基づいた信号が流れる。したがって、発光機32−1の発光ダイオード52は、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅する。
【0041】
そして、発光機32−2は、20kHzの周波数の信号を遮断するフィルタ53と、発光ダイオード52を有する。フィルタ53には、例えば、コイルとコンデンサによる並列共振回路が用いられる。フィルタ53、すなわち、コイルとコンデンサと、発光ダイオード52は並列に接続され、並列共振回路を構成している。フィルタ53の働きにより、発光ダイオード52には、20kHzの周波数の電流のみが流れるため、発光機32−2の発光ダイオード52は、20kHzの周波数成分を持つパターン化した信号、すなわち、制御装置31においてスイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンに基づいた信号が流れる。したがって、発光機32−2の発光ダイオード52は、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅する。
【0042】
このようにして、1つの制御装置31から、1ペアのケーブルで直列接続されている複数の発光機32を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。
【0043】
図4は、図3を用いて説明した場合と同一の制御装置31に、複数の発光機61を直列に接続し、発光機61を直列共振により発光させる場合の回路図である。
【0044】
制御装置31は、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報を発振部43−1が生成する周波数の信号として、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報を発振部43−2が生成する周波数の信号として、スイッチ42−3のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報を発振部43−3が生成する周波数の信号として、直列に接続されている複数の発光機32のそれぞれに送信する。また、ここではスイッチ42−1,42−2,42−3を、スイッチの回路記号を使用して図示しているが、例えば、トランジスタを使用したスイッチング回路のような、デジタル回路によるスイッチング制御方法を使用して制御してもよい。
【0045】
発光機61−1は、10kHzの周波数のみを通過させるフィルタ71、発光ダイオード52、および、10kHz以外の周波数の信号を通過させる負荷72を有する。フィルタ71には、例えば、コイルとコンデンサによる直列共振回路が用いられる。フィルタ71、すなわち、コイルとコンデンサと、発光ダイオード52は直列に接続され、直列共振回路を構成している。フィルタ71の働きにより、発光ダイオード52には、10kHzの周波数の電流のみが流れるため、発光機32−1の発光ダイオード52は、10kHzの周波数成分を持つパターン化した信号、すなわち、制御装置31においてスイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンに基づいた信号が流れ、負荷72には、10kHz以外の周波数の電流が流れる。したがって、発光機61−1の発光ダイオード52は、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅する。
【0046】
発光機61−2は、20kHzの周波数のみを通過させるフィルタ73、発光ダイオード52、および、負荷74を有する。フィルタ73には、例えば、コイルとコンデンサによる直列共振回路が用いられる。フィルタ73、すなわち、コイルとコンデンサと、発光ダイオード52は直列に接続され、直列共振回路を構成している。フィルタ73の働きにより、負荷74には20kHz以外の周波数の電流が流れ、発光ダイオード52には、20kHzの周波数の電流のみが流れるため、発光機61−2の発光ダイオード52は、20kHzの周波数成分を持つパターン化した信号、すなわち、制御装置31においてスイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンに基づいた信号が流れ、負荷74には、20kHz以外の周波数の電流が流れる。したがって、発光機61−2の発光ダイオード52は、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅する。
【0047】
このようにして、1つの制御装置31から、1ペアのケーブルで直列接続されている複数の発光機61を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。
【0048】
また、図3および図4を用いて説明した回路構成を用いた場合、発振周波数の種類、スイッチの数、フィルタの種類を増やすことにより、直列接続可能な発光機の数を増やすことが可能である。また、図3および図4を用いて説明した回路構成を用いた場合、断線検知を容易に行うことが可能となる。
【0049】
図5は、制御装置81に、図3を用いて説明した場合と同様の複数の発光機32を並列に接続し、発光機32を並列共振により発光させる場合の回路図である。
【0050】
制御装置81は、スイッチング制御部41、スイッチング制御部41によりスイッチングされるスイッチ42−1,42−2、スイッチ42−1に接続された発振部43−1、および、スイッチ42−2に接続された発振部43−2で構成されている。
【0051】
ここでは、スイッチング制御部41は、スイッチ42−1,42−2のスイッチングを行う。スイッチ42−1,42−2は、それぞれ異なる周波数の信号を生成する発振部43−1,43−2に接続されている。すなわち、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は発振部43−1が生成する周波数の信号として、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は発振部43−2が生成する周波数の信号として、制御装置81から、並列に接続されている複数の発光機32のそれぞれに送信される。また、ここではスイッチ42−1,42−2,42−3を、スイッチの回路記号を使用して図示しているが、例えば、トランジスタを使用したスイッチング回路のような、デジタル回路によるスイッチング制御方法を使用して制御してもよい。
【0052】
そして、発光機32−1においては、図3を用いて説明した場合と同様に、フィルタ51の働きにより、発光ダイオード52には、10kHzの周波数の電流のみが流れる。このため、発光機32−1の発光ダイオード52は、10kHzの周波数成分を持つパターン化した信号、すなわち、制御装置31においてスイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンに基づいた信号が流れ、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅する。また、発光機32−2においても、図3を用いて説明した場合と同様に、フィルタ53の働きにより、発光ダイオード52には、20kHzの周波数の電流のみが流れる。このため、発光機32−2の発光ダイオード52は、20kHzの周波数成分を持つパターン化した信号、すなわち、制御装置31においてスイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンに基づいた信号が流れ、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅する。
【0053】
このようにして、1つの制御装置81から、1ペアのケーブルで並列接続されている複数の発光機32を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。
【0054】
図6は、図5を用いて説明した場合と同一の制御装置81に、図4を用いて説明した場合と同様の複数の発光機61を並列に接続し、発光機61を直列共振により発光させる場合の回路図である。
【0055】
すなわち、制御装置81は、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報を、発振部43−1が生成する周波数の信号として、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報を、発振部43−2が生成する周波数の信号として、並列に接続されている複数の発光機61のそれぞれに送信する。そして、直列共振回路により構成されている発光機61−1の発光ダイオード52は、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅し、直列共振回路により構成されている発光機61−2の発光ダイオード52は、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられる情報を伝達するためのパターンで点滅する。また、ここではスイッチ42−1,42−2,42−3を、スイッチの回路記号を使用して図示しているが、例えば、トランジスタを使用したスイッチング回路のような、デジタル回路によるスイッチング制御方法を使用して制御してもよい。
【0056】
このようにして、1つの制御装置81から、1ペアのケーブルで並列接続されている複数の発光機61を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。
【0057】
また、図5および図6を用いて説明した回路構成を用いた場合、図3および図4と同様の断線検知を行うことはできないが、図3および図4を用いて説明した場合と同様に、発振周波数の種類、スイッチの数、フィルタの種類を増やすことにより、並列接続可能な発光機の数を増やすことが可能である。また、発光機32または発光機61を並列に接続した場合、図1を用いて説明したような従来における回路構成に対して、フィルタや負荷の追加と発光機内部の配線の変更を行うのみで、制御システムを更新することができ、制御装置81と発光機32または発光機61を接続する長いケーブルを引きなおす必要がないため、回路の変更にかかるコストおよび工数を抑えることができる。
【0058】
つぎに、第2グループの構成例においては、1つの制御装置が、少なくとも1つの発振回路(特定の周波数の信号を生成する回路)と、信号波形を+側および−側に整流、すなわち、半波整流することができる回路を備え、それぞれの方向の電流に対してスイッチング制御を行い、それぞれに異なる情報を持たせ、1ペアの信号線を用いて、複数の発光機のそれぞれに送信する。
【0059】
また、制御装置は、発光機が直列に接続されている場合、2つ以上の発振回路を有して、そのうち1つを断線検知用に用いても良い。複数の発光機は、発振周波数が1種類である場合は、発光ダイオードの極性によって、選択的に、いずれかの方向の電流に基づいたパターンで発光する。なお、制御装置からの信号に、複数の発振周波数が混在している場合、発光機は、フィルタを実装することによって、発光ダイオードに、特定の周波数の信号のみを流すようにする。
【0060】
図7は、制御装置91に、複数の発光機32−1および発光機92を直列に接続し、発光機32−1および92のそれぞれを並列共振により発光させる場合の回路図である。
【0061】
制御装置91は、スイッチング制御部41、スイッチング制御部41によりスイッチングされるスイッチ42−1,42−2,42−3、スイッチ42−1に接続された整流回路101、スイッチ42−2に接続された整流回路102、整流回路101および整流回路102と接続された発振部43−1、スイッチ42−3に接続された発振部43−3、ならびに、断線検知部44で構成されている。
【0062】
スイッチング制御部41は、スイッチ42−1,42−2,42−3のスイッチングを行う。スイッチ42−1とスイッチ42−2とは、半波整流回路101および半波整流回路102により、それぞれ異なる極性を有する電流が流され、半波整流回路101および半波整流回路102と、スイッチ42−3とは、異なる周波数の信号を生成する発振部43−1または43−3に接続されている。すなわち、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は、発振部43−1が生成する周波数の、正極性の信号として、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は、発振部43−1が生成する周波数の、負極性の信号として、スイッチ42−3のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は、発振部43−3が生成する周波数の信号として、制御装置91から、直列に接続されている複数の発光機32−1および発光機92のそれぞれに送信される。また、ここではスイッチ42−1,42−2,42−3を、スイッチの回路記号を使用して図示しているが、例えば、トランジスタを使用したスイッチング回路のような、デジタル回路によるスイッチング制御方法を使用して制御してもよい。
【0063】
発振部43−1および43−3は、それぞれ、異なる周波数の信号を生成する。ここでは、情報伝達用に発振部43−1が10kHzの信号を、断線検知用に発振部43−3が50kHzの信号を生成しているものとして説明しているが、それぞれ、異なる周波数であれば、これら2種類の周波数とは異なる周波数の信号を生成してもよいことは言うまでもない。
【0064】
発光機32−1は、図3を用いて説明した発光機32−1と同一のものであるので、その詳細な説明は省略する。発光機32−1の発光ダイオード52は、その極性と、フィルタ51の働きとにより、10kHzの周波数かつ正極性の信号のみ通過させるため、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0065】
発光機92は、10kHzの周波数の信号を遮断するフィルタ51と、発光機32−1の発光ダイオード52とは極性が逆となるように接続されている発光ダイオード111を有する。フィルタ51には、例えば、コイルとコンデンサによる並列共振回路が用いられる。フィルタ51、すなわち、コイルとコンデンサと、発光ダイオード111は並列に接続され、並列共振回路を構成している。発光ダイオード111は、その極性と、フィルタ51の働きとにより、10kHzの周波数かつ負極性の電流のみが流れるため、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0066】
このようにして、1つの制御装置91から、1ペアのケーブルで直列接続されている複数の発光機32−1および発光機92を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。
【0067】
図8は、図7を用いて説明した場合と同一の制御装置91に、複数の発光機61−1および121を直列に接続し、発光機61−1および発光機121を直列共振により発光させる場合の回路図である。
【0068】
発光機61−1は、図4を用いて説明した発光機61−1と同一のものであるので、その詳細な説明は省略する。発光機61−1の発光ダイオード52は、その極性と、フィルタ71の働きとにより、10kHzの周波数かつ正極性の信号のみ通過させるため、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0069】
発光機121は、10kHzの周波数のみを通過させるフィルタ71、負荷74、発光機61−1の発光ダイオード52とは極性が逆となるように接続されている発光ダイオード111を有する。フィルタ71には、例えば、コイルとコンデンサによる直列共振回路が用いられる。フィルタ71、すなわち、コイルとコンデンサと、発光ダイオード111は直列に接続され、直列共振回路を構成している。発光ダイオード111には、フィルタ71の働きとその極性により、10kHzの周波数かつ負極性の電流のみが流れるため、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0070】
このようにして、1つの制御装置91から、1ペアのケーブルで直列接続されている複数の発光機61−1および発光機121を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。また、図7および図8を用いて説明した回路構成を用いた場合、断線検知を容易に行うことが可能となる。
【0071】
図9は、半波整流回路を有する制御装置131が、複数の発光機132および133を並列に接続し、発光ダイオードの極性によって信号を選択させて発光させる場合の回路図である。
【0072】
制御装置131は、スイッチング制御部41、スイッチング制御部41によりスイッチングされるスイッチ42−1および42−2、スイッチ42−1に接続された整流回路101、スイッチ42−2に接続された整流回路102、ならびに、整流回路101および整流回路102と接続された発振部43−1で構成されている。
【0073】
スイッチング制御部41は、スイッチ42−1および42−3のスイッチングを行う。スイッチ42−1とスイッチ42−2とは、半波整流回路101および半波整流回路102により、それぞれ異なる極性を有する電流が流される。すなわち、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は、発振部43−1が生成する周波数の、正極性の信号として、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンが示す情報は、発振部43−1が生成する周波数の、負極性の信号として、制御装置131から、直列に接続されている複数の発光機132および133のそれぞれに送信される。
【0074】
発光機132は、正極性の電流のみ通過させる発光ダイオード52を含んで構成される。発光機132の発光ダイオード52は、その極性により、正極性の信号のみ通過させるため、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0075】
発光機133は、負極性の電流のみ通過させる発光ダイオード111を含んで構成される。発光機133のダイオード111は、その極性により、負極性の信号のみ通過させるため、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0076】
このようにして、1つの制御装置131から、1ペアのケーブルで並列接続されている複数の発光機132および発光機133を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。
【0077】
図10は、図9の発光機132および発光機133に代わって、並列共振回路を含む発光機32−1および発光機92を用いた場合、すなわち、半波整流回路を有する制御装置131が、複数の発光機32−1および92を並列に接続し、それぞれの発光機を並列共振により発光させる場合の回路図である。
【0078】
そして、図11は、図9の発光機132および発光機133に代わって、直列共振回路を含む発光機61−1および発光機121を用いた場合、すなわち、半波整流回路を有する制御装置131が、複数の発光機61−1および121を並列に接続し、それぞれの発光機を直列共振により発光させる場合の回路図である。
【0079】
また、図9図11を用いて説明した回路構成を用いた場合、図7または図8を用いて説明したような断線検知を行うことはできないが、図1を用いて説明したような従来における回路構成に対して、フィルタや負荷の追加と発光機内部の配線の変更を行うのみでシステムを更新させることができ、制御装置131と複数の発光機とを接続する長いケーブルを引きなおす必要がないため、回路の変更にかかるコストおよび工数を抑えることができる。
【0080】
このように、図7図11を用いて説明した回路においては、制御装置において、1種類の周波数で2種類の異なる情報を意味する信号を送信することが可能となり、発振部43の個数を削減することができる。
【0081】
次に、第3グループの構成例は、第1グループと第2グループとのそれぞれの特徴を併せ持つものである。
【0082】
図12は、制御装置151において、複数種類の周波数の信号のそれぞれを半波整流して、複数種類の情報を表す信号パターンを1ペアのケーブルを用いて複数の発光機に送信し、制御装置151に対して並列接続された発光機が並列共振により発光する場合の回路図である。
【0083】
制御装置151は、スイッチング制御部41、スイッチング制御部41によりスイッチングされるスイッチ42−1,42−2,42−3,42−4、スイッチ42−1に接続された整流回路101−1、スイッチ42−2に接続された整流回路102−1、スイッチ42−3に接続された整流回路101−2、スイッチ42−4に接続された整流回路102−2、整流回路101−1および整流回路102−1と接続された発振部43−1、ならびに、整流回路101−2および整流回路102−2と接続された発振部43−2で構成されている。
【0084】
制御装置151には、並列共振回路を有する発光機32−1,32−2、および、発光機92−1,92−2が並列に接続されている。
【0085】
発光機32−1の発光ダイオード52には、10kHzの周波数かつ正極性の電流のみが通過する。したがって、発光機32−1の発光ダイオード52は、スイッチ42−1のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0086】
発光機32−2の発光ダイオード52には、20kHzの周波数かつ正極性の電流のみが通過する。したがって、発光機32−2の発光ダイオード52は、スイッチ42−3のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0087】
発光機92−1のダイオード111には、10kHzの周波数かつ負極性の電流のみが通過する。したがって、発光機92−1のダイオード111は、スイッチ42−2のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0088】
発光機92−2のダイオード111には、20kHzの周波数かつ負極性の電流のみが通過する。したがって、発光機92−1のダイオード111は、スイッチ42−4のスイッチングにより与えられるパターンの通りに点滅する。
【0089】
このようにして、2種類の周波数の信号を生成するとともに半波整流回路を備えた1つの制御装置151から、1ペアのケーブルで並列接続されている複数の発光機32−1,32−2、および、発光機92−1,92−2を、それぞれ異なる情報を伝達するためのパターンで点滅させることができる。
【0090】
なお、ここでは、2つの発振周波数の信号をそれぞれ半波整流することにより、4つの発光機32−1,32−2、および、92−1,92−2をそれぞれ異なるパターンで点滅する場合について説明したが、発振周波数の種類を増やすことにより、接続可能な発光機の数を増加することが可能である。
【0091】
また、ここでは、制御装置151に、並列共振回路を有する複数の発光機を並列に接続した場合について説明したが、上述した場合と同様にして、制御装置151には、直列共振回路を有する複数の発光機を直列に接続したり、直列共振回路を有する複数の発光機を並列に接続したり、並列共振回路を有する複数の発光機を直列に接続することが可能であるのは言うまでもない。
【0092】
なお、発光機を直列に接続した場合、制御装置151には、スイッチをさらに1つ備え、そのスイッチに接続された、発振部43−1および43−2とは異なる周波数の信号を生成する発振部43−3、ならびに、断線検知部44をさらに設けるようにしてもよい。
【0093】
図3図12を用いて説明した回路は、すべて、1つの制御装置から1ペアのケーブルを用いて複数の発光機を直列または並列に接続し、それぞれの発光機をそれぞれ異なる情報をあらわす異なるパターンで点滅可能とする。この回路を利用して、複数の特殊信号発光機が連続して多数存在するような場合においても、誤ることなく、自動的に、特殊信号発光機の視認可否を点検し確認することができる。
【0094】
また、このような回路を適用することにより、例えば、信号機が複数の発光ユニットを有している場合において、制御箱等から1ペアのケーブルを信号機に配線するだけで、複数の発光ユニットをそれぞれ個別に点灯制御することが可能となる。したがって、信号機の設置にかかるコストや工数を削減することが可能となる。
【0095】
次に、図13および図14を参照して、図3図12を用いて説明した各種回路を利用して、複数の特殊信号発光機が連続して多数存在するような場合においても、誤ることなく、自動的に、信号機の視認可否を点検し確認するための確認装置の構成および処理について説明する。
【0096】
特殊信号発光機の視認可否を点検し確認する場合、それぞれの特殊信号発光機に設けられた、図3図12を用いて説明したいずれかの制御装置は、接続されている複数の特殊信号発光機を、どの踏切に対応する何番目の特殊信号発光機であるかを区別可能なパターンで点滅させる。例えば、検測車または営業列車などに、上述した特許文献(特許第4925987号公報または特開2010−173597号公報)に記載の確認装置を搭載し、運転士の視野と同等の視野となるように画像を撮像して解析させることにより、複数の特殊信号発光機が連続して多数存在するような場合においても、誤ることなく、自動的に、特殊信号発光機の視認可否を点検し確認することが可能となる。
【0097】
図13は、確認装置201の構成を示すブロック図である。
【0098】
確認装置201は、ビデオカメラ211、A/D変換部212、画像データ蓄積部213、制御部214、入力部215、設定部216、プログラム記憶部217、データ記憶部218、および、表示部219で構成されている。
【0099】
ビデオカメラ211は、運転士の視野と同等の視野において、所定のサンプリングデータ(例えば、30Hz)で、画像を撮像し、A/D変換部212に供給する。
【0100】
A/D変換部212は、ビデオカメラ211から供給されたアナログの撮像データをデジタル画像データに変換し、画像データ蓄積部213に供給する。
【0101】
画像データ蓄積部213は、A/D変換部212から供給されたデジタル画像データを蓄積する。
【0102】
制御部214は、プログラムに従って演算制御を行うことにより、画像データ蓄積部213に蓄積された画像の処理や、画像処理の結果、それぞれの特殊信号発光機の点滅パターンを正しく認識できたか否かを判断する処理などを実行したり、例えば、入力部215により入力された情報をデータ記憶部218に記憶させるなど、確認装置201の各部の処理を制御する。
【0103】
入力部215は、例えば、それぞれの特殊信号発光機の点滅パターンなど、処理に必要な各種データなどの入力を受ける。
【0104】
設定部216は、制御部214による演算制御のための各種の設定を行う。
【0105】
プログラム記憶部217は、制御部214が実行する演算制御プログラムを記憶する。
【0106】
データ記憶部218は、例えば、入力部215から入力された各種情報や、制御部が演算制御プログラムを実行することにより得られた結果などの各種データを記憶する。
【0107】
表示部219は、例えば、液晶表示パネルやLED(Light Emitting Diode)表示パネルなどで構成され、制御部214の制御に基づいて、例えば、視認可否の判定結果などを運転士または保全関係社員などに知らせるための所定の情報を表示する。
【0108】
なお、図13においては、例えば、視認可否の判定結果などを運転士または保全関係社員などに知らせるために、表示部219を備えるものとして説明したが、確認装置201には、例えば、表示部219に代わって、または、表示部219に加えて、音声出力部などを備え、音声を用いて、例えば、視認可否の判定結果などを運転士または保全関係社員などに知らせる事ができるようにしても良い。
【0109】
次に、図14のフローチャートを参照して、確認装置201の信号検査処理について説明する。
【0110】
このとき、制御装置のスイッチング制御部41は、それぞれ、いずれの踏切の、何番目の発光機であるかを区別可能な信号検査用パターンを、対応する信号がそれぞれ発光することができるようにスイッチ42のスイッチング動作を制御している。
【0111】
また、確認装置201においては、予め、入力部215から、検査区間中、いずれの踏切の、何番目の発光機であるかを区別可能な信号検査用パターンと、それらが確認されるべき順番や区間を示す情報が入力され、データ記憶部218に記憶されている。
【0112】
ステップS11において、制御部214は、データ記憶部218に記憶されている信号検査用パターンを読み込む。
【0113】
ステップS12において、制御部214は、ステップS11において読み込まれた信号検査用パターンから、次に取得するべき信号のパターンを抽出する。
【0114】
ステップS13において、A/D変換部212は、ビデオカメラ211により所定のサンプリングデータで撮像された画像を取得し、アナログの撮像データをデジタル画像データに変換し、画像データ蓄積部213に供給する。そして、画像データ蓄積部213は、A/D変換部212から供給されたデジタル画像データを蓄積する。
【0115】
ステップS14において、制御部214は、例えば、上述した特許文献(特許第4925987号公報または特開2010−173597号公報)に記載の処理などにより、画像データ蓄積部213に蓄積されているデジタル画像データを解析し、ステップS12において抽出された、次に取得するべき信号のパターンが正しく撮像されているか否かの判別処理を実行する。
【0116】
ステップS15において、制御部214は、ステップS14の判別処理の結果、所定の区間内で、対応する信号パターンに合致する点滅を検出できたか否かを判断する。
【0117】
ステップS15において、対応する信号パターンに合致する点滅を検出できたと判断された場合、ステップS16において、制御部214は、データ記憶部218に、いずれの踏切に対応する何番目の信号が視認できたかを示す検出済みログを記録する。
【0118】
ステップS15において、対応する信号パターンに合致する点滅を検出できなかったと判断された場合、ステップS17において、制御部214は、表示部219を制御して、いずれの踏切に対応する何番目の信号が視認できなかったかを示すエラー通知を行うとともに、データ記憶部218に、いずれの踏切に対応する何番目の信号が視認できなかったかを示すエラー検出ログを残す。
【0119】
ステップS18において、制御部214は、信号用検査パターンを用いた視認可否確認が全て終わったか否かを判断する。
【0120】
ステップS18において、視認可否確認が全て終わっていないと判断された場合、処理は、ステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返される。ステップS18において、視認可否確認が全て終わったと判断された場合、処理が終了される。
【0121】
このような処理により、複数の信号機が連続して多数存在するような場合においても、誤ることなく、自動的に、信号機の視認可否を点検し確認することが可能となる。
【0122】
また、上述した処理を応用することにより、緊急停止信号以外にも、ある程度緊急性が低い故障などを、列車を運行中の運転士などに知らせたり、必要に応じて、保全関係社員などに知らせるようにすることができる。
【0123】
具体的には、踏切に、例えば、踏切内に人や自動車などが取り残された場合などの緊急停止が必要な状態のみならず、踏切警報音の音量の低下、踏切警報音発生器の片系故障、電気踏切遮断機の軽度の故障、遮断稈の折損、踏切警報灯の光量の減少などの軽度な故障も検知することが可能なセンサをそれぞれ設ける。線路脇に、通常、緊急停止信号が発生されるような、踏切内に人や車などが取り残された場合に点灯される緊急停止信号以外に、異常検出通知用ライト(または、異常検出通知用発光ユニット:以下、同様)を設け、踏切に設けられた制御装置が、緊急停止信号と異常検出通知用ライトとを、それぞれ個別に点灯制御することにより、緊急停止信号以外にも、ある程度緊急性が低い故障などを運転士や、必要に応じて、保全関係社員に知らせるようにすることができる。
【0124】
図15を用いて、このときに用いられる、制御装置の一例である、制御装置231について説明する。
【0125】
制御装置231は、図3を用いて説明した制御装置31に、新たに、センサ241を設ける。そして、制御装置231には、直列に、図3を用いて説明した発光機32−1、32−2が接続されている。例えば、発光機32−1は、非常停止用信号とし、発光機32−2は、異常検出通知用ライトとすることができる。センサ241は、例えば、踏切内に人や自動車などが取り残された場合などの緊急停止が必要な状態のみならず、踏切警報音の音量の低下、踏切警報音発生器の片系故障、電気踏切遮断機の軽度の故障、遮断稈の折損、踏切警報灯の光量の減少などの軽度な故障も検知することが可能である。センサ241は、1つではなく複数用いられていても良いし、複数のセンサから構成されるセンサユニットなどであっても良い。
【0126】
スイッチング制御部41は、センサ241からの入力に基づいて、非常停止用信号の点灯制御を、スイッチ42−1のスイッチングを制御することにより行うとともに、異常検出通知用ライトの点灯制御を、スイッチ42−2のスイッチングを制御することにより行う。
【0127】
なお、ここでは、制御装置231は、図3を用いて説明した制御装置31に対して、新たにセンサ241を設けたものとして説明したが、図3図12を用いて説明したいずれの制御装置に対して、新たに、センサ241を設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0128】
また、ここでは、制御装置231には、直列に、発光機32−1,32−2が接続されているものとして説明したが、制御装置231において、情報伝達用に3つ以上の発振部43を備え、スイッチング制御部41が3つ以上のスイッチ42をスイッチングし、3種類以上の発振周波数を用いて情報を送信することにより、3つ以上の発光機32を制御装置231に接続して制御させてもよいことは言うまでもない。さらに、ここでは、制御装置231には、直列に、図3を用いて説明した発光機32−1,32−2が接続されているものとして説明したが、図3図12を用いて説明したこれ以外の接続方法を用いて複数の発光機を接続してもよいことは言うまでもない。
【0129】
次に、図16のフローチャートを参照して、制御装置231が実行する異常検出処理1について説明する。
【0130】
ステップS41において、スイッチング制御部41は、センサ241から異常検出の通知があったか否かを判断する。ステップS41において、センサ241から異常検出の通知がなかったと判断された場合、ステップS41の処理が繰り返される。
【0131】
ステップS41において、センサ241から異常検出の通知があったと判断された場合、ステップS42において、スイッチング制御部41は、踏切内に人や自動車などが取り残された場合などの、緊急停止が必要な異常が検出されたか否かを判断する。
【0132】
ステップS42において、緊急停止が必要な異常が検出されていないと判断された場合、ステップS43において、スイッチング制御部41は、例えば、踏切警報音の音量の低下、踏切警報音発生器の片系故障、電気踏切遮断機の軽度の故障、遮断稈の折損、踏切警報灯の光量の減少などの緊急停止が必要でない異常が検出されたか否かを判断する。ステップS43において、緊急停止が必要でない異常が検出されていないと判断された場合、処理は、ステップS41に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0133】
ステップS43において、緊急停止が必要でない異常が検出されたと判断された場合、ステップS44において、スイッチング制御部41は、スイッチ42−2のスイッチングを制御することにより、発光機32−2、すなわち、異常検出通知用ライトを点灯させ、処理は、ステップS41に戻る。
【0134】
ステップS42において、緊急停止が必要な異常が検出されたと判断された場合、ステップS45において、スイッチング制御部41は、スイッチ42−1のスイッチングを制御することにより、発光機32−1、すなわち、緊急停止信号を点灯させて、処理が終了される。
【0135】
このような処理により、列車走行中の運転士は、通常の緊急停止信号以外に、軽度の異常が検出されたことを、異常検出通知用ライトの点灯により認識することができ、例えば、軽度の異常が検出された踏切を、速度を落として十分注意して通過するなど、より安全に配慮した運転を行うことができる。
【0136】
図16を用いて説明した処理により点灯制御される緊急停止信号および異常検出通知用ライトは、運転士によって目視確認されるものであっても良いが、上述した確認装置201を用いて、緊急停止信号および異常検出通知用ライトの点灯を自動的に検出し、表示出力することにより、運転士に通知することができるようにしても良い。
【0137】
次に、図17のフローチャートを参照して、確認装置201が実行する信号パターン検出処理1について説明する。
【0138】
このとき、制御装置231のスイッチング制御部41は、図16を用いて説明したように、非常停止用信号および異常検出通知用ライトの点灯制御を、センサ241からの入力に基づいて、スイッチ42−1およびスイッチ42−2のスイッチングを制御することにより行っている。
【0139】
また、確認装置201においては、入力部215から、緊急停止信号および異常検出通知用ライトの位置が、予め入力され、データ記憶部218に記憶されている。
【0140】
ステップS61において、A/D変換部212は、ビデオカメラ211により所定のサンプリングデータで撮像された画像を取得し、アナログの撮像データをデジタル画像データに変換し、画像データ蓄積部213に供給する。そして、画像データ蓄積部213は、A/D変換部212から供給されたデジタル画像データを蓄積する。
【0141】
ステップS62において、制御部214は、例えば、上述した特許文献(特許第4925987号公報または特開2010−173597号公報)に記載の処理などにより、画像データ蓄積部213に蓄積されているデジタル画像データを解析し、撮像された画像に、緊急停止信号または異常検出通知用ライトの点灯が写っているか否かの判別処理を実行する。
【0142】
ステップS63において、制御部214は、ステップS62の判別処理の結果、緊急停止信号を検出したか否かを判断する。
【0143】
ステップS63において、緊急停止信号を検出していないと判断された場合、ステップS64において、制御部214は、ステップS62の判別処理の結果、異常検出通知用ライトの点灯を検出できたか否かを判断する。ステップS64において、異常検出通知用ライトの点灯を検出できなかったと判断された場合、処理は、ステップS61に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0144】
スステップS64において、異常検出通知用ライトの点灯を検出したと判断された場合、テップS65において、制御部214は、表示部219を制御して、異常検出通知用ライトの点灯を検出したことを運転士に通知するための出力処理を行う。
【0145】
ステップS66において、制御部214は、データ記憶部218に、異常検出通知用ライトの点灯の検出済みログを残し、処理は、ステップS61に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0146】
ステップS63において、緊急停止信号を検出したと判断された場合、ステップS67において、制御部214は、表示部219を制御して、運転士に緊急停止を通知するための処理を行い、処理が終了される。
【0147】
このような処理により、緊急停止信号および異常検出通知用ライトの点灯を自動的に検出し、表示出力することにより、運転士に通知することができる。
【0148】
また、異常検出通知用ライトを点灯させるのみならず、異常検出通知用ライトを所定のパターンで点滅させ、確認装置201において、そのパターンにより、どの踏切においてどのような異常が発生したかを検出し、その緊急度に応じた処理を実行可能なようにしても良い。
【0149】
図18を参照して、異常検出通知用ライトを所定のパターンで点滅させ、そのパターンにより、どの踏切においてどのような異常が発生したかを示すことができる制御装置の一例である、制御装置251について説明する。
【0150】
制御装置251は、図15を用いて説明した制御装置231に対して、どの踏切において、どのような異常が発生したかを個別に区別可能な点滅パターンを予め記憶しているメモリ261を新たに設けている。そして、制御装置251には、直列に、図3を用いて説明した発光機32−1,32−2が接続されている。例えば、発光機32−1は、非常停止用信号とし、発光機32−2は、異常検出通知用ライトとすることができる。
【0151】
スイッチング制御部41は、センサ241からの入力に基づいて、非常停止用信号の点灯制御を、スイッチ42−1のスイッチングを制御することにより行うとともに、異常検出通知用ライトの点滅制御を、メモリ261に記憶された点滅パターンに基づいて、スイッチ42−2のスイッチングを制御することにより行う。
【0152】
また、確認装置201においては、予め、入力部215から、いずれの踏切においてどのような異常が発生したかを個別に区別可能な点滅パターンの入力を受け、その点滅パターンとともに、どのような異常が、例えば、走行中の列車を運転している運転士に通知が必要な、重要度の高い第1の重要度であり、どのような異常が、重要度が比較的低いので、運転士に即時通知する必要は無く、異常検出を記録するのみでよい程度の第2の重要度であるかを示す情報が、データ記憶部218に記憶されている。
【0153】
なお、ここでは、制御装置251は、図15を用いて説明した制御装置231に対して、新たにメモリ261を設けたものとして説明したが、図3図12を用いて説明したいずれの制御装置に対して、新たに、センサ241およびメモリ261を設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0154】
また、ここでは、制御装置251には、直列に、発光機32−1,32−2が接続されているものとして説明したが、制御装置251において、情報伝達用に3つ以上の発振部43を備え、スイッチング制御部41が3つ以上のスイッチ42をスイッチングし、3種類以上の発振周波数を用いて情報を送信することにより、3つ以上の発光機32を制御装置231に接続して制御させてもよいことは言うまでもない。さらに、ここでは、制御装置251には、直列に、図3を用いて説明した発光機32−1,32−2が接続されているものとして説明したが、図3図12を用いて説明したこれ以外の接続方法を用いて複数の発光機を接続してもよいことは言うまでもない。
【0155】
次に、図19のフローチャートを参照して、制御装置が実行する異常検出処理2について説明する。
【0156】
ステップS81において、スイッチング制御部41は、センサ241から異常検出の通知があったか否かを判断する。ステップS81において、センサ241から異常検出の通知がなかったと判断された場合、ステップS81の処理が繰り返される。
【0157】
ステップS81において、センサ241から異常検出の通知があったと判断された場合、ステップS82において、スイッチング制御部41は、踏切内に人や自動車などが取り残された場合などの、緊急停止が必要な異常が検出されたか否かを判断する。
【0158】
ステップS82において、緊急停止が必要な異常が検出されていないと判断された場合、ステップS83において、スイッチング制御部41は、例えば、踏切警報音の音量の低下、踏切警報音発生器の片系故障、電気踏切遮断機の軽度の故障、遮断稈の折損、踏切警報灯の光量の減少などの緊急停止が必要でない異常が検出されたか否かを判断する。ステップS83において、緊急停止が必要でない異常が検出されていないと判断された場合、処理は、ステップS81に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0159】
ステップS83において、緊急停止が必要でない異常が検出されたと判断された場合、ステップS84において、スイッチング制御部41は、メモリ261から、異常検出内容に対応する点滅パターンを読み出す。
【0160】
ステップS85において、スイッチング制御部41は、発光機32−2、すなわち、異常検出通知ライトが対応するパターンで点滅するように、スイッチ42−2のスイッチングを制御して、処理は、ステップS81に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0161】
ステップS82において、緊急停止が必要な異常が検出されたと判断された場合、ステップS86において、スイッチング制御部41は、スイッチ42−1のスイッチングを制御することにより、発光機32−1、すなわち、緊急停止信号を点灯させて、処理が終了される。
【0162】
このような処理により、緊急停止信号を点灯させるのみならず、その異常の内容に基づいて、異常検出通知用ライトを所定のパターンで点滅させることができるので、確認装置201に、より詳細な異常情報を検出させることが可能となる。
【0163】
次に、図20のフローチャートを参照して、確認装置201が実行する信号パターン検出処理2について説明する。
【0164】
ステップS101において、A/D変換部212は、ビデオカメラ211により所定のサンプリングデータで撮像された画像を取得し、アナログの撮像データをデジタル画像データに変換し、画像データ蓄積部213に供給する。そして、画像データ蓄積部213は、A/D変換部212から供給されたデジタル画像データを蓄積する。
【0165】
ステップS102において、制御部214は、例えば、上述した特許文献(特許第4925987号公報または特開2010−173597号公報)に記載の処理などにより、画像データ蓄積部213に蓄積されているデジタル画像データを解析し、撮像された画像に、緊急停止信号の点灯、または、異常検出通知用ライトの点滅が写っているか否かの判別処理を実行する。
【0166】
ステップS103において、制御部214は、ステップS102の判別処理の結果、緊急停止信号を検出したか否かを判断する。
【0167】
ステップS103において、緊急停止信号を検出していないと判断された場合、ステップS104において、制御部214は、ステップS102の判別処理の結果、故障通知に対応する信号パターンに合致する点滅を検出できたか否かを判断する。ステップS104において、異常検出通知用ライトの点滅を検出できなかったと判断された場合、処理は、ステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0168】
ステップS104において、異常検出通知用ライトの点滅を検出できたと判断された場合、ステップS105において、制御部214は、データ記憶部218に記憶されている情報に基づいて、検出された故障の内容の重要度を判別する。
【0169】
ステップS106において、制御部214は、検出された故障の内容の重要度は、運転士に知らせるべき重要度である第1の重要度であるか否かを判断する。
【0170】
ステップS106において、検出された故障の内容の重要度は第1の重要度であると判断された場合、ステップS107において、制御部214は、データ記憶部218に記憶されている情報に基づいて、表示部219を制御して、いずれの踏切でどのような故障が発生しているかを運転士に通知するための出力処理を行う。
【0171】
ステップS106において、検出された故障の内容の重要度は第1の重要度でないと判断された場合、故障の内容は、第2の重要度である。したがって、ステップS106において、検出された故障の内容の重要度は第1の重要度でないと判断された場合、または、ステップS107の処理の終了後、ステップS108において、制御部214は、データ記憶部218に、いずれの踏切でどのような故障が発生しているかを示す検出済みログを残し、処理は、ステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0172】
ステップS103において、緊急停止信号を検出したと判断された場合、ステップS109において、制御部214は、表示部219を制御して、運転士に緊急停止を通知するための処理を行い、処理が終了される。
【0173】
このような処理により、緊急停止信号の検出のみならず、異常の内容に基づいて点滅される異常検出通知用ライトが示す情報を、誤ることなく自動的に検出し、表示出力することにより、運転士に通知することができるので、運転士は、例えば、軽度の異常が検出された踏切を、速度を落として十分注意して通過するなど、より安全に配慮した運転を行うことができる。また、運転士に即時通知が必要でないような軽度の異常の検出ログを残しておくことができるので、蓄積されたログに基づいて、速やかに保守点検を行うことが可能となる。
【0174】
また、例えば、検出された内容が、運転士に即時通知が必要でないような軽度の異常である渋滞情報のとき、ログを蓄積して、渋滞発生を検出した踏切やその時間を解析し、例えば、ダイヤ改正などに反映させて、渋滞を軽減させるようにすることができる。
【0175】
このように、1個の制御装置で、2個以上の信号機や特殊信号発光機を個別に制御することを可能とすることにより、制御装置やケーブルの数を削減でき、システムの簡略化が可能となる。
【0176】
従来においては、新たな発光機を設けて、すでにある発光機とは異なるタイミングの点灯制御を行いたい場合には、新たにケーブルを敷設する必要があった。一般に、制御装置と発光機との距離は長い場合が多く、野外に敷設されるケーブルは、劣悪な状況に耐えるため、高価なものである場合が多いため、ケーブルの本数が増えることは、設置時および保守時に要するコストや工期の増加につながる。これに対して、上述した技術を適用することにより、1ペアのケーブルのみで、2種類以上の情報を制御装置から発光機に送信することができるため、例えば、発光機を新たに設け、他の発光機とは個別に発光タイミングを制御したい場合においても、長く高価なケーブルを新たに敷設する必要がない。
【0177】
また、従来、制御装置に並列に複数の発光機を接続して、それぞれ同一のタイミングで点灯させていた状態から、上述した技術を用いて、複数の発光機をそれぞれ個別に点灯制御するようにシステムを変更する場合、ケーブルを取り換えず、発光機のみの交換、または、発光機内部の部品や配線の交換を行えばよい。このため、システムの変更にかかるコストや工期の問題を解決することができる。
【0178】
また、発光機を制御装置に対して直列に接続した場合、ケーブルの断線検知が容易に可能となる。
【0179】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0180】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0181】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0182】
31…制御装置、 32…発光機、 41…スイッチング制御部、 43…発振部、 44…断線検知部、 51…フィルタ、 52…発光ダイオード、 53…フィルタ、 61…発光機、 71…フィルタ、 72…負荷、 73…フィルタ、 74…負荷、 81…制御装置、 91…制御装置、 101,102…半波整流回路、 111…発光ダイオード、 131…制御装置、 132,133…発光機、 201…確認装置、 211…ビデオカメラ、212…A/D変換部、 213…画像データ蓄積部、 214…制御部、 215…入力部、 216…設定部、 217…プログラム記憶部、 218…データ記憶部、 219…表示部、 231…制御装置、 241…センサ、 251…制御装置、 261…メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20