(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5970445
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】炭酸飲料びんの製造方法
(51)【国際特許分類】
B65D 39/06 20060101AFI20160804BHJP
【FI】
B65D39/06
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-241251(P2013-241251)
(22)【出願日】2013年11月21日
(65)【公開番号】特開2015-101352(P2015-101352A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2014年8月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231800
【氏名又は名称】日本耐酸壜工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079050
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 憲秋
(72)【発明者】
【氏名】三輪 明史
(72)【発明者】
【氏名】小川 靖人
(72)【発明者】
【氏名】近藤 和洋
【審査官】
佐野 健治
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭58−194128(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3027937(JP,U)
【文献】
実開昭62−069441(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス製のびん本体内に収納された球部材により前記びん本体を密封するようにした炭酸飲料のためのびんの製造方法であって、
前記びん本体の口部は前記球部材が内装可能な大きさに形成されているともに、前記口部の内側には前記球部材の内装後に上部開口及び下部封止開口を有する合成樹脂材料からなる筒状パッキン部材が取り付けられ、
前記筒状パッキン部材の前記下部封止開口に前記球部材の外周面形状と等しい断面円弧状の圧着用凹陥部が形成されて前記圧着用凹陥部に炭酸飲料充填時に当該炭酸飲料のガス圧により前記球部材が圧着されることによって前記口部は密封され、
前記筒状パッキン部材の外周部にパッキン側凹部が形成され、前記びん本体の口部内周面に前記パッキン側凹部に嵌合する口部側突部が形成される
ことを特徴とする炭酸飲料びんの製造方法。
【請求項2】
ガラス製のびん本体内に収納された球部材により前記びん本体を密封するようにした炭酸飲料のためのびんの製造方法であって、
前記びん本体の口部は前記球部材が内装可能な大きさに形成されているともに、前記口部の内側には前記球部材の内装後に上部開口及び下部封止開口を有する合成樹脂材料からなる筒状パッキン部材が取り付けられ、
前記筒状パッキン部材の前記下部封止開口に前記球部材の外周面形状と等しい断面円弧状の圧着用凹陥部が形成されて前記圧着用凹陥部に炭酸飲料充填時に当該炭酸飲料のガス圧により前記球部材が圧着されることによって前記口部は密封され、
前記筒状パッキン部材の外周部にパッキン側凹部が形成され、前記びん本体の口部内周面に前記パッキン側凹部に嵌合する口部側突部が形成され、かつ、前記びん本体の口部内周面に口部側凹部が形成され、前記筒状パッキン部材の外周部に前記口部側凹部に嵌入する係止突部が形成される
ことを特徴とする炭酸飲料びんの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス製のびん本体内に収納された球部材により前記びん本体を密封するようにした炭酸飲料びん
の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
炭酸飲料用のびん、特にラムネ用のびんでは、ガラス製のびん本体内に球部材が収納されていて、充填された炭酸飲料のガス圧によって球部材がびん本体の口部に圧着されて密封されている。この種のびんでは、球部材をびん本体内に収納するために予め口部を広げて形成し、びん本体に球部材を投入後、二次加工により口部成形が行われていたが、製造工程が繁雑になることから、口部先端に環状のパッキン部材を被嵌させた口部構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかしながら、上記炭酸飲料びんの口部構造では、パッキン部材を口部先端に被嵌させているため、注出口部材等のキャップ状部材をパッキン部材に嵌合させて口部に一体に嵌め込んでパッキン部材を固定する必要があった。そこで、この種の炭酸飲料びんの口部構造では、部品点数を減らして製造コストの低減を図るとともに、製造時の作業効率をより向上させることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平5−51752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、部品点数を減らして製造コストの低減を図るとともに、製造時の作業効率をより向上させた炭酸飲料びん
の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、請求項1の発明は、ガラス製のびん本体内に収納された球部材により前記びん本体を密封するようにした炭酸飲料のためのびん
の製造方法であって、前記びん本体の口部は前記球部材が内装可能な大きさに形成されているともに、前記口部の内側には前記球部材の内装後に上部開口及び下部封止開口を有する合成樹脂材料からなる筒状パッキン部材が取り付けられ、前記筒状パッキン部材の前記下部封止開口に前記球部材の外周面形状と等しい断面円弧状の圧着用凹陥部が形成されて前記圧着用凹陥部に炭酸飲料充填時に当該炭酸飲料のガス圧により前記球部材が圧着されることによって前記口部は密封され、前記筒状パッキン部材の外周部にパッキン側凹部が形成され、前記びん本体の口部内周面に前記パッキン側凹部に嵌合する口部側突部が形成さ
れることを特徴とする炭酸飲料びん
の製造方法に係る。
【0007】
請求項2の発明は、ガラス製のびん本体内に収納された球部材により前記びん本体を密封するようにした炭酸飲料のためのびん
の製造方法であって、前記びん本体の口部は前記球部材が内装可能な大きさに形成されているともに、前記口部の内側には前記球部材の内装後に上部開口及び下部封止開口を有する合成樹脂材料からなる筒状パッキン部材が取り付けられ、前記筒状パッキン部材の前記下部封止開口に前記球部材の外周面形状と等しい断面円弧状の圧着用凹陥部が形成されて前記圧着用凹陥部に炭酸飲料充填時に当該炭酸飲料のガス圧により前記球部材が圧着されることによって前記口部は密封され、前記筒状パッキン部材の外周部にパッキン側凹部が形成され、前記びん本体の口部内周面に前記パッキン側凹部に嵌合する口部側突部が形成され、かつ、前記びん本体の口部内周面に口部側凹部が形成され、前記筒状パッキン部材の外周部に前記口部側凹部に嵌入する係止突部が形成さ
れることを特徴とする炭酸飲料びん
の製造方法に係る。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明に係る炭酸飲料びん
の製造方法は、ガラス製のびん本体内に収納された球部材により前記びん本体を密封するようにした炭酸飲料のためのびん
の製造方法であって、前記びん本体の口部は前記球部材が内装可能な大きさに形成されているともに、前記口部の内側には前記球部材の内装後に上部開口及び下部封止開口を有する合成樹脂材料からなる筒状パッキン部材が取り付けられ、前記筒状パッキン部材の前記下部封止開口に前記球部材の外周面形状と等しい断面円弧状の圧着用凹陥部が形成されて前記圧着用凹陥部に炭酸飲料充填時に当該炭酸飲料のガス圧により前記球部材が圧着されることによって前記口部は密封され、前記筒状パッキン部材の外周部にパッキン側凹部が形成され、前記びん本体の口部内周面に前記パッキン側凹部に嵌合する口部側突部が形成さ
れるため、部品点数を減らして製造コストの低減を図ることができ、筒状パッキン部材の成形が容易で製造時の作業効率も向上し、球部材と筒状パッキン部材との密着性を容易に向上させることができて優れた密閉性を得ることができるとともに、球部材の圧着時に口部側突部とパッキン側凹部とが強固に密着して筒状パッキン部材のびん本体内への脱落を防止することができる。
【0009】
請求項2の発明に係る炭酸飲料びん
の製造方法は、ガラス製のびん本体内に収納された球部材により前記びん本体を密封するようにした炭酸飲料のためのびん
の製造方法であって、前記びん本体の口部は前記球部材が内装可能な大きさに形成されているともに、前記口部の内側には前記球部材の内装後に上部開口及び下部封止開口を有する合成樹脂材料からなる筒状パッキン部材が取り付けられ、前記筒状パッキン部材の前記下部封止開口に前記球部材の外周面形状と等しい断面円弧状の圧着用凹陥部が形成されて前記圧着用凹陥部に炭酸飲料充填時に当該炭酸飲料のガス圧により前記球部材が圧着されることによって前記口部は密封され、前記筒状パッキン部材の外周部にパッキン側凹部が形成され、前記びん本体の口部内周面に前記パッキン側凹部に嵌合する口部側突部が形成され、かつ、前記びん本体の口部内周面に口部側凹部が形成され、前記筒状パッキン部材の外周部に前記口部側凹部に嵌入する係止突部が形成さ
れるため、部品点数を減らして製造コストの低減を図ることができ、筒状パッキン部材の成形が容易で製造時の作業効率も向上し、球部材と筒状パッキン部材との密着性を容易に向上させることができて優れた密閉性を得ることができるとともに、筒状パッキン部材を口部の内側に確実に固定し球部材の圧着時には口部側突部とパッキン側凹部とが強固に密着して筒状パッキン部材のびん本体内への脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】炭酸飲料びんの口部の密封工程を表す要部断面図である。
【
図3】第1実施例(参考例)に係る炭酸飲料びんの口部構造の要部断面図である。
【
図4】第2実施例(参考例)に係る炭酸飲料びんの口部構造の要部断面図である。
【
図5】第3実施例に係る炭酸飲料びんの口部構造の要部断面図である。
【
図6】第4実施例に係る炭酸飲料びんの口部構造の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1の全体正面図及び
図2の要部断面図等に基づいて、炭酸飲料びん10、同びん10の口部構造Mについて説明する。炭酸飲料びん10は、ラムネ等の炭酸飲料が充填され、びん本体11と、球部材30とを有する。びん本体11は、公知のガラス材料からなり、胴部12の略中間位置より上側にくびれ部13が設けられ、底部15を有する下側胴部12aと、口部20を有する上側胴部12bとがくびれ部13を介して連通して形成されている。実施例において、くびれ部13の幅は、口部20の直径よりも小さく設定されている。なお、
図1の符号14は上側胴部12bの内部方向に形成された開封後の球部材30を引っ掛けるための凹部である。
【0012】
球部材30は、ガラス球等の硬質の球体からなり、
図1,2に示すように、びん本体11内に収納されてびん本体11を密封する栓部材として作用する。実施例の球部材30では、直径がくびれ部13の幅よりも大きく設定され、びん本体11の上側胴部12b内に収納されて、下側胴部12a側へ落下しないように構成されている。
【0013】
上記炭酸飲料びん10において、口部構造Mは、
図1,2に示すように、びん本体11の口部20が、球部材30が内装可能な大きさに形成されているともに、口部20の内側(内周面)21に、球部材30の内装後に筒状パッキン部材40が取り付けられていて、炭酸飲料充填時に当該飲料のガス圧Gによって筒状パッキン部材40に球部材30が圧着され密封される。
【0014】
筒状パッキン部材40は、
図2(b)に示すように、上部開口41及び下部封止開口42を有し、
図2(c)に示す密封時に球部材30が下部封止開口42に圧着される。筒状パッキン部材40の材質としては、ポリエチレンやシリコーンゴム等の合成樹脂材料が好適に使用される。筒状パッキン部材40を合成樹脂材料で構成することにより、適度な軟性が得られるため、成形が容易で口部20の内側21への取り付けを簡易に行うことができるとともに、優れた密閉性を得ることができる。
【0015】
この炭酸飲料びん10の口部構造Mにあっては、びん本体11の口部20から球部材30を内装させた後(
図2(a))、口部20の内側に筒状パッキン部材40を取り付け(
図2(b))、続いて炭酸飲料をびん本体11内に充填させてそのガス圧Gにより球部材30を下部封止開口42に圧着させて密封される(
図2(c))。このように、球部材30の内装後に口部20の内側に筒状パッキン部材40を取り付けることによって密封が可能であるため、球部材30のびん本体11内への内装後に口部20の二次加工を行う必要がなく、繁雑な製造工程が不要である。また、筒状パッキン部材40が口部20の内側に取り付けられて固定されるため、従来のようなキャップ状部材で筒状パッキン部材40を固定する必要がなく、部品点数を減らすことができて製造コストの低減を図ることができ、さらにキャップ状部材の取り付け作業が不要なので製造時の作業効率も向上する。
【0016】
次に、
図3〜6を用いて
、炭酸飲料ビン10の口部構造Mの様々なバリエーションについて説明する。なお、以下の説明において同一符号は同一の構成を表すものとして説明を省略する。
【0017】
図3に示す第1実施例(参考例)に係る口部構造M1は、びん本体11内に球部材30を内装後、口部20の内側に、下部封止開口42に球部材30の圧着用凹陥部43が形成された筒状パッキン部材40Aが取り付けられて、筒状パッキン部材40Aの圧着用凹陥部43に球部材30が圧着され密封される。圧着用凹陥部43は、下部封止開口42の全周に亘って形成された、球部材30の圧着される部分の外周面形状と略等しい断面円弧状の凹陥部であり、密封時に球部材30の外周面と適切に密着させることが可能となる。
【0018】
この口部構造M1では、筒状パッキン部材40Aを極めて簡易な構成とすることができるとともに、球部材30と筒状パッキン部材40Aとの密着性を容易に向上させることができて、より確実に密封を行うことができる。
【0019】
図4に示す第2実施例(参考例)に係る口部構造M2は、びん本体11の口部20の内周面21に口部側凹部22が形成され、びん本体11内に球部材30を内装後、口部20の内側21に、外周部44に口部側凹部22に嵌入する係止突部45が形成された筒状パッキン部材40Bが取り付けられて、筒状パッキン部材40Bの圧着用凹陥部43に球部材30が圧着され密封される。びん本体11の口部側凹部22は、口部20の内周面21の一部または全周に亘って形成される。また、筒状パッキン部材40Bの係止突部45は、口部側凹部22に嵌入可能なように、外周部44の一部または全周に亘って形成される。
【0020】
この口部構造M2では、筒状パッキン部材40Bの取り付けに際して、びん本体11の口部側凹部22と筒状パッキン部材40Bの係止突部45とが嵌合されるため、筒状パッキン部材40Bを口部20の内側21に確実に固定することが可能となり、筒状パッキン部材40Bのびん本体11内への脱落を防止することができる。また、圧着用凹陥部43により、球部材30と筒状パッキン部材40Bとの密着性を容易に向上させることができて、より確実に密封を行うことができる。
【0021】
図5に示す第3実施例に係る口部構造M3は、びん本体11の口部20の内周面21に口部側突部25が形成されるとともに、筒状パッキン部材40Cの外周部44にパッキン側凹部46が形成され、びん本体11内に球部材30を内装後、口部20の内側21に、口部側突部25がパッキン側凹部46に嵌合するように筒状パッキン部材40Cが取り付けられて、筒状パッキン部材40Cの圧着用凹陥部43に球部材30が圧着され密封される。
【0022】
びん本体11の口部側突部25は、口部20の内周面21の一部または全周に亘って形成され、上部側に形成された段部26と、段部26から下側鉛直方向に延設された鉛直面部27と、鉛直面部27の下部から内周面21へ向かって下方へ傾斜する傾斜面部28とを有する。一方、筒状パッキン部材40Cのパッキン側凹部46は、口部側突部25が嵌合可能なように、外周部44の一部または全周に亘って形成される。
【0023】
上記口部構造M3では、筒状パッキン部材40Cを取り付けて口部側突部25とパッキン側凹部46とを嵌合させた際に、口部側突部25に段部26が形成されていることにより、筒状パッキン部材40Cのびん本体11内への脱落を防止することができる。加えて、口部側突部25の鉛直面部27及び傾斜面部28により、球部材30の圧着時に口部側突部25とパッキン側凹部46とがより強固に密着可能となる。また、圧着用凹陥部43により、球部材30と筒状パッキン部材40Cとの密着性を容易に向上させることができて、より確実に密封を行うことができる。
【0024】
図6に示す第4実施例に係る口部構造M4は、びん本体11の口部20の内周面21に口部側凹部22及び口部側突部25がそれぞれ形成されているとともに、筒状パッキン部材40Dの外周面44に口部側凹部22に嵌入する係止突部45と口部側突部25が嵌合可能なパッキン側凹部46とがそれぞれ形成されており、びん本体11内に球部材30を内装後、口部20の内側21に、口部側凹部22と係止突部45とが嵌合するとともに口部側突部25がパッキン側凹部46に嵌合するように筒状パッキン部材40Dが取り付けられて、筒状パッキン部材40Dの圧着用凹陥部43に球部材30が圧着され密封される。
【0025】
この口部構造M4では、びん本体11の口部20の内側21に取り付けられた筒状パッキン部材40Dが口部側凹部22と係止突部45及び口部側突部25とパッキン側凹部46の双方で嵌合されるため、極めて強固に固定されて筒状パッキン部材40Dのびん本体11内への脱落をより確実に防止することができる。また、圧着用凹陥部43により、球部材30と筒状パッキン部材40Dとの密着性を容易に向上させることができて、より確実に密封を行うことができる。
【0026】
以上図示し説明したように、本発明の炭酸飲料びん10
の製造方法では、びん本体11の口部20は球部材30が内装可能な大きさに形成されているともに、口部20の内側21には球部材30の内装後に上部開口41及び下部封止開口42を有する筒状パッキン部材40が取り付けられていて、下部封止開口42は炭酸飲料充填時に当該飲料のガス圧Gによって球部材30が圧着され密封されるようにしたため、従来のようなキャップ状部材で筒状パッキン部材40を固定する必要がなく、部品点数を減らすことができて製造コストの低減を図ることができ、さらにキャップ状部材の取り付け作業が不要なので製造時の作業効率も向上する。
【0027】
また、筒状パッキン部材40を合成樹脂材料とすれば、筒状パッキン部材40の成形が容易で口部20の内側21への取り付けを簡易に行うことができるとともに、優れた密閉性を得ることができる。
【0028】
さらに、筒状パッキン部材40の下部封止開口42に球部材30の圧着用凹陥部43を形成することにより、球部材30と筒状パッキン部材40Cとの密着性を容易に向上させることができて、より確実に密封を行うことができる。
【0029】
加えて、びん本体11の口部20の内周面21に口部側凹部22を形成し、筒状パッキン部材40の外周部44に口部側凹部22に嵌入する係止突部45を形成すれば、筒状パッキン部材40の取り付け時に口部側凹部22と係止突部45とが嵌合されるため、筒状パッキン部材40Bを口部20の内側21に確実に固定することが可能となり、筒状パッキン部材40Bのびん本体11内への脱落を防止することができる。
【0030】
また、筒状パッキン部材40の外周部44にパッキン側凹部46を形成し、びん本体11の口部20の内周面21にパッキン側凹部46に嵌合する口部側突部25を形成すれば、球部材30の圧着時に口部側突部25とパッキン側凹部46とをより強固に密着させるとともに、筒状パッキン部材40Cのびん本体11内への脱落を防止することができる。
【0031】
なお、本発明の炭酸飲料びん
の製造方法は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0032】
10 炭酸飲料びん
11 びん本体
20 口部
21 口部の内側
30 球部材
40 筒状パッキン部材
41 上部開口
42 下部封止開口
G 炭酸飲料のガス圧
M 炭酸飲料びんの口部構造