【実施例】
【0141】
実験セクション
本発明の任意の具体的な式(I)の化合物(場合により医薬として許容される塩の形態である。)に対する説明は、実験セクションおよび特許請求の範囲を参照されたい。以下の実施例に関して、本発明の化合物は本明細書に記載の方法または当該技術分野でよく知られた他の方法を用いて合成した。
【0142】
一般的な精製および解析方法
本発明の式(I)の一部の化合物の合成的調製を以下の実施例に記載する。また、以下の実施例に従って調製される本発明の化合物は、
1H NMRおよび/または厳密質量データESI(+)によって特性評価した。
【0143】
1H−NMR分光分析はMercury VX 400で行った(400.45MHzで操作,5mm二重共鳴プローブ[1H(15N−31P)ID_PFG Varian]を備えている。)。ESI(+)高解像度質量スペクトル(HRMS)は既報のマイクロHPLC 1100 Agilentに直接接続したWaters Q−Tof Ultimaで取得した(M.Colombo,F.Riccardi−Sirtori,V.Rizzo,Rapid Commun.Mass Spectrom.2004,18,511−517)。カラムクロマトグラフィーは、シリカ(Merckシリカゲル40−63μm)で中圧下で、またはプレパックシリカゲルカートリッジ(Biotage)のいずれかで行った。成分はUV光(λ:254nm)およびヨウ素蒸気によって可視化した。HPLCは、Waters X Terra RP 18(4.6×50mm,3.5μm)カラムで、996 Waters PDA検出器およびWatersmodを備えたWaters 2790 HPLCシステムを用いて行った。エレクトロスプレー(ESI)イオン源を備えたZQシングル四重極型質量分析計。移動相Aは酢酸アンモニウム5mMバッファー(酢酸によりpH5.2)/アセトニトリルを95/5とし、移動相Bは水/アセトニトリルを5/95とした。8分間で10から90%の勾配のB、90%Bで2分間保持。220nmおよび254nmでUV検出。流速1mL/分。インジェクション容量10マイクロL。フルスキャン、100から800amuの質量範囲。キャピラリー電圧は2.5KVとした;給源温度は120℃とした;コーンは10Vとした。保持時間(HPLC 室温)は220nmまたは254nmでの単位:分で示す。質量はm/z比で示す。必要な場合は、化合物をWaters Symmetry C18(19×50mm,5μm)カラムまたはWaters X Terra RP 18(30×150mm,5μm)カラムでの分取用HPLC(996 Waters PDA検出器およびWaters modを備えたWaters分取用HPLC 600を使用)によって精製した。ZMDシングル四重極型質量分析計、電子スプレーイオン化、ポジティブモード。方法1:移動相Aは水−0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルを95/5とし、移動相Bはアセトニトリルとした;8分間で10から90%までの勾配のB、90%Bで2分間B;流速20mL/分。方法2:移動相Aは水−0.05%NH
3/アセトニトリルを95/5とし、移動相Bはアセトニトリルとした。8分間で10から100%までの勾配のB、100%Bで2分間保持。流速20mL/分。
【0144】
以下の実施例ならびに本出願書類全体において、以下の略号は以下の意味を有する。定義していない場合、用語は一般的に認知された意味を有する。
【0145】
略号
AcOH 酢酸
CH
3CN アセトニトリル
DCM ジクロロメタン
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
eq 当量
ESI エレクトロスプレーイオン化
EtOAc 酢酸エチル
EDCI N−エチル−N’,N’−ジイソプロピルカルボジイミド塩酸塩
Et
2O ジエチルエーテル
EtOH エタノール
g グラム
h 時間
HCl 塩酸
HOBt 1H−ベンゾトリアゾル−1−オール
HOBt.NH
3 1H−ベンゾトリアゾル−1−オールアンモニウム塩
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
K
2CO
3 炭酸カリウム
K
3PO
4 リン酸カリウム
KOH 水酸化カリウム
tBuOK カリウムtert−ブトキシド
LiCl 塩化リチウム
M モル
MeOH メタノール
MeNH
2 メチルアミン
mg ミリグラム
min 分
mL ミリリットル
mmol ミリモル
mol モル
N 規定
Na
2CO
3 炭酸ナトリウム
Na
2S
2O
5 メタ重亜硫酸ナトリウム
Na
2SO
4 硫酸ナトリウム
NaHCO
3 炭酸水素ナトリウム
NaOH 水酸化ナトリウム
Pd(PPh
3)
2Cl
2 ビス(トリフェニルホスフィン)−塩化パラジウム(II)
PdCl
2(dppf)[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)塩化フェロセン]パラジウム(II)
rt 室温
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
μL マイクロリットル
【0146】
調製A
(5−クロロ−2−エチルフェニル)ボロン酸(IIIa)
【0147】
【化27】
【0148】
工程1:4−エチル−3−ニトロアニリン
4−エチルアニリン(10.3mL,82.5mmol)を8℃まで冷却した硫酸(96%,63mL)に、温度を10℃より下に維持しながら滴下した。添加後、反応混合物を−5℃まで冷却した後、温度を0℃より下に維持しながら硝酸(100%,4mL)と硫酸(96%,10mL)の混合物を添加した。次いで、反応混合物を同温度で1時間攪拌した。反応混合物を氷(200mL)に注入し、析出物を濾過し、水で洗浄した。固形物を水(100mL)で懸濁させ、水酸化アンモニウム(35%)で中和した。析出物を濾過し、炉内で乾燥させ、淡褐色固形物を得た(10g,73%)。
【0149】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.11(t,J=7.45Hz,3H)、2.63(q,J=7.45Hz,2H)、5.53(s,2H)、6.81(dd,J=8.30,2.44Hz,1H)、7.04(d,J=244Hz,1H)、7.11(d,J=8.30Hz,1H)。
【0150】
工程2:4−クロロ−1−エチル−2−ニトロベンゼン
亜硝酸ナトリウムの水(4.2g,60mmol,5M,12mL)溶液を、4−エチル−3−ニトロアニリン(10g,60mmol)の濃HCl(200mL)冷却(0℃)溶液に滴下し、反応混合物を同温度で1.5時間攪拌した。次いで、塩化(I)銅(9.5g,96mmol)を添加し、この溶液を室温で1時間、次いで80℃でさらに1時間攪拌した。冷却後、反応混合物をDCM(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水した。次いで、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(9/1のヘキサン/EtOAc)、標題化合物を黄色油状物として得た(6.28g,56%)。
【0151】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.19(t,J=7.45Hz,3H)、2.78(q,J=7.45Hz,2H)、7.57(d,J=8.42Hz,1H)、7.74(dd,J=8.36,2.26Hz,1H)、8.03(d,J=2.32Hz,1H)。
【0152】
工程3:5−クロロ−2−エチルアニリン
ヒドラジン水和物(6.95mL,134.7mmol)のメタノール(50mL)溶液を、4−クロロ−1−エチル−2−ニトロベンゼン(6.25g,33.7mmol)のメタノール(120mL)溶液に、塩化鉄(III)(547mg,3.4mmol)と活性炭(547mg)の存在下で滴下し、反応混合物を還流下で13時間攪拌した。固形物をセライトで濾過し、濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し(9/1のヘキサン/EtOAc)、標題化合物を淡いピンク色の油状物として得た(5.09g,97%)。
【0153】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.09(t,J=7.51Hz,3H)、2.39(q,J=7.49Hz,2H)、5.13(s,2H)、6.47(dd,J=8.06,2.20Hz,1H)、6.62(d,J=2.20Hz,1H)、6.89(d,J=8.06Hz,1H)。
【0154】
工程4:4−クロロ−1−エチル−2−ヨードベンゼン
5−クロロ−2−エチルアニリン(3.35g,21.5mmol)、p−トルエンスルホン酸(12.29g,64.6mmol)および水(2.15mL)の混合物を乳鉢内で数分間粉砕し、均一なペーストを得、これに固体の亜硝酸ナトリウム(3.71g,53.8mmol)を添加し、ペーストを10分間粉砕した。固体のヨウ化カリウム(8.94g,53.8mmol)を添加し、ペーストを20分間粉砕した。次いでペーストを水(50mL)に溶解させ、亜硫酸ナトリウム(10%水溶液)で処理した後、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(ヘキサン)、標題化合物を淡黄色油状物として得た(4.35g,76%)。
【0155】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.12(t,J=7.51Hz,3H)、2.66(q,J=7.53Hz,2H)、7.29−7.35(m,1H)、7.42(dd,J=8.30,2.20Hz,1H)、7.87(d,J=2.20Hz,1H)。
【0156】
工程5:(5−クロロ−2−エチルフェニル)ボロン酸
塩化i−プロピルマグネシウム(THF中2M溶液,8.98mL,17.95mmol)を、4−クロロ−1−エチル−2−ヨードベンゼン(4.35g,16.3mmol)の乾燥THF(40mL)溶液に−30℃で滴下し、反応混合物を同温度でアルゴン下にて30分間攪拌した。この時間後、ホウ酸トリメチル(3.63mL,32.6mmol)を滴下し、反応混合物を同温度で1.5時間攪拌した。HCl(1M,16mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒の除去後、固形物を得、これをヘキサンとともに磨砕し、標題化合物を白色固形物として得た(2.15g,72%)。
【0157】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 1.12 ppm(t,J=7.51Hz,3H)、2.72(q,J=7.69Hz,2H)、7.17(d,J=8.18Hz,1H)、7.25−7.32(m,1H)、7.36(d,J=2.32Hz,1H)、8.19(s,2H)。
【0158】
調製B
[5−クロロ−2−(プロパン−2−イル)フェニル]ボロン酸(IIIa)
【0159】
【化28】
【0160】
工程1:3−ニトロ−4−(プロパン−2−イル)アニリン
4−(プロパン−2−イル)アニリン(10.12mL,74mmol)を8℃まで冷却した硫酸(96%,57mL)に、温度を10℃より下に維持しながら滴下した。添加後、反応混合物を−5℃まで冷却した後、硝酸(100%,3.7mL)と硫酸(96%,9mL)の混合物を、温度を0℃より下に維持しながら添加した。次いで、反応混合物を同温度で1時間攪拌した。反応混合物を氷(200mL)に注入し、析出物を濾過し、水で洗浄した。固形物を水(100mL)で懸濁させ、水酸化アンモニウム(35%)で中和した。析出物を濾過し、炉内で乾燥させ、淡褐色固形物を得た(9.49g,71%)。
【0161】
工程2:4−クロロ−2−ニトロ−1−(プロパン−2−イル)ベンゼン
亜硝酸ナトリウムの水(3.6g,52.2mmol,5M,10.4mL)溶液を、3−ニトロ−4−(プロパン−2−イル)アニリン(9.4g,52.2mmol)の濃HCl(175mL)溶液に0℃で滴下し、反応混合物を同温度で1.5時間攪拌した。次いで塩化(I)銅(8.3g,83.5mmol)を添加し、この溶液を室温で1時間、次いで80℃でさらに1時間攪拌した。冷却後、反応混合物をDCM(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水した。次いで、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(95/5のヘキサン/EtOAc)、標題化合物を黄色油状物として得た(1.8g,17%)。
【0162】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.23(d,J=6.84Hz,6H)、3.14(spt,J=6.94Hz,1H)、7.67(d,J=8.54Hz,1H)、7.74(dd,J=8.54,2.30Hz,1H)、7.95(d,J=2.20Hz,1H)。
【0163】
工程3:5−クロロ−2−(プロパン−2−イル)アニリン
ヒドラジン水和物(1.7mL,35.1mmol)のメタノール(12mL)溶液を、4−クロロ−2−ニトロ−1−(プロパン−2−イル)ベンゼン(1.75g,8.8mmol)のメタノール(40mL)溶液に、塩化鉄(III)(146mg,0.9mmol)と活性炭(146mg)の存在下で滴下し、反応混合物を還流下で7時間攪拌した。固形物をセライトで濾過し、濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し(9/1のヘキサン/EtOAc)、標題化合物を淡いピンク色の油状物として得た(1.4g,94%)。
【0164】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.11(d,J=6.84Hz,6H)、2.90(spt,J=6.75Hz,1H)、5.15(s,2H)、6.50(dd,J=8.18,2.32Hz,1H)、6.62(d,J=2.32Hz,1H)、6.96(d,J=8.18Hz,1H)。
【0165】
工程4:4−クロロ−2−ヨード−1−(プロパン−2−イル)ベンゼン
5−クロロ−2−(プロパン−2−イル)アニリン(1.4g,8.3mmol)、p−トルエンスルホン酸(4.7g,24.8mmol)および水(0.83mmol)の混合物を乳鉢内で数分間粉砕し、均一なペーストを得、これに固体の亜硝酸ナトリウム(1.42g,20.6mmol)を添加し、ペーストを10分間粉砕した。固体のヨウ化カリウム(3.42g,20.6mmol)を添加し、ペーストを20分間粉砕した。次いでペーストを水(20mL)に溶解させ、亜硫酸ナトリウム(10%水溶液)で処理した後、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(ヘキサン)、標題化合物を淡黄色油状物として得た(1.79g,77%)。
【0166】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.17(d,J=6.84Hz,6H)、3.08(spt,J=6.88Hz,1H)、7.33(d,J=8.42Hz,1H)、7.45(ddd,J=8.42,2.20、0.37Hz,1H)、7.87(d,J=2.20Hz,1H)。
【0167】
工程5:[5−クロロ−2−(プロパン−2−イル)フェニル]ボロン酸
塩化i−プロピルマグネシウム(THF中2M,3.34mL,6.7mmol)を、4−クロロ−2−ヨード−1−(プロパン−2−イル)ベンゼン(1.7g,6.7mmol)の乾燥THF(15mL)溶液に−30℃で滴下し、反応混合物を同温度でアルゴン下にて30分間攪拌した。この時間後、ホウ酸トリメチル(1.35mL,12.1mmol)を滴下し、反応混合物を同温度で1.5時間攪拌した。HCl(1M,6mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒の除去後、固形物を得、これをヘキサンとともに磨砕し、標題化合物を白色固形物として得た(1.05g,87%)。
【0168】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.16(d,J=6.84Hz,6H)、3.17−3.25(m,1H)、7.24−7.29(m,2H)、7.29−7.33(m,1H)、8.22(s,2H)。
【0169】
調製C
[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(IIIa)
【0170】
【化29】
【0171】
工程1:1−エチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン
1−エテニル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(1.72mL,11.6mmol)のTHF(60mL)溶液をPd/C(10%,400mg)の存在下、水素雰囲気(45psi)下で7時間攪拌した。固形物をセライトに通して濾過し(DCMで洗浄)、浴温度を20℃より下に維持しながら濾液を200mmHgで注意深く濃縮した。かくして得られた濃縮溶液を、さらに操作せずに次の工程で使用した。
【0172】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.20(t,J=7.63Hz,3H)、2.70(q,J=7.16Hz,2H)、7.44(d,J=7.93Hz,2H)、7.63(d,J=7.93Hz,2H)。
【0173】
工程2:2−ヨード−1−エチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン
硫酸(96%,1.9mL)を、過ヨウ素酸ナトリウム(3.73g,17.4mmol)とヨウ素(2.95g,11.6mmol)を含む酢酸(8.45mL)と無水酢酸(4.23mL)の混合物の溶液に0℃で滴下した後、1−エチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(2.0g,11.6mmol)を滴下した。反応混合物を攪拌しながら24時間、室温まで昇温させた。メタ重亜硫酸ナトリウム溶液(10%)を添加して残留ヨウ素をクエンチし、続いて水酸化ナトリウム(35%)を添加してpH=7にした。水層をDCM(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去したら、粗製物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0174】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.16(t,J=7.51Hz,3H)、2.75(q,J=7.49Hz,2H)、7.53(d,J=8.06Hz,1H)、7.69−7.75(m,1H)、8.11(dq,J=1.95,0.73Hz,1H)。
【0175】
工程3:[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸
塩化i−プロピルマグネシウム(THF中2M溶液,5.81mL,11.6mmol)を、2−ヨード−1−エチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(3.48g,11.6mmol)の乾燥THF(30mL)冷却(−30℃)溶液に滴下し、反応混合物を同温度でアルゴン下にて30分間攪拌した。この時間後、ホウ酸トリメチル(2.6mL,23.2mmol)を滴下し、反応混合物を同温度で1.5時間攪拌した。HCl(1M,10mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を蒸発させ、標題化合物を白色固形物として得た(ヘキサンから晶出)(2.46g,97%)。
【0176】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.16(t,J=7.51Hz,3H)、2.82(q,J=7.45Hz,2H)、7.37(d,J=8.06Hz,1H)、7.56−7.62(m,1H)、7.69(dq,J=1.80,0.40Hz,1H)、8.27(s,2H)。
【0177】
調製D
5−クロロ−2−エチル安息香酸メチル
【0178】
【化30】
【0179】
2−ブロモ−5−クロロ安息香酸メチル(1.0g,4mmol)、塩化リチウム(490mg,11.58mmol)、テトラエチルスズ(0.81mL,4.1mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)−塩化パラジウム(II)(100mg,0.13mmol)をDMF(20mL)中で合わせ、100℃で5時間加熱した。溶媒を減圧除去し、残渣を水とEtOAcで希釈した。有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより(0から10%までのEtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た(435mg,55%)。
【0180】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.15(t,J=7.43Hz,3H)2.86(q,J=7.45Hz,2H)3.84(s,3H)7.40(d,J=8.30Hz,1H)7.53−7.61(m,1H)7.75(d,J=2.32Hz,1H)。
【0181】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0182】
2−エチル−5−(トリフルオロ(fluro)メチル)安息香酸メチル
1H NMR(600MHz,DMSO−d
6)δ 1.18(t,J=7.6Hz,3H)2.97(q,J=7.6Hz,2H)3.87(s,3H)7.62(d,J=8.1Hz,1H)7.88(dd,J=1.5,8.2Hz,1H)8.04(d,J=1.10Hz,1H)。
【0183】
調製E
2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル[(VIII),R1=Cl,R2=CF
3]
【0184】
【化31】
【0185】
工程1:3−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−オキソプロパンニトリル
カリウムtert−ペントオキシド(Potassium tert−pentoxide)(トルエン中1.7M)(7.35mL,12.5mmol)を、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(2.0g,8.38mmol)とACN(1.32mL,25.15mmol)を含む無水トルエン(30mL)の溶液に滴下した。混合物を室温で20分間攪拌し、次いでHCl(1N)(20mL)、水(75mL)およびEtOAc(100mL)で希釈した。有機層を分離し、水(50mL×2)とブライン(50mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより(0から20%までのEtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た(1.73g,83%)。
【0186】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 4.76(s,2H)7.81−7.98(m,3H)。
【0187】
工程2:3−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(2,2−ジエトキシエチル)アミノ]プロパ−2−エンニトリル
3−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−オキソプロパンニトリル(1.2g,4.8mmol)、2−アミノアセトアルデヒドジエチルアセタール(0.77mL,5.3mmol)およびトルエン(30mL)の混合物を窒素雰囲気下、ディーン・スターク装置内で還流下にて5時間攪拌した。混合物を真空にてエバポレートし、さらに精製せずに次の工程で使用した。
【0188】
工程3:2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル
5℃のTFA(4mL)に、粗製3−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(2,2−ジエトキシエチル)アミノ]プロパ−2−エンニトリルを添加した。室温で30分間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、次いで、EtOAcと飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈した。有機層を分離し、水とブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより(0から20%までのEtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た(584mg,45%(2工程))。
【0189】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.65(t,J=2.62Hz,1H)7.12(t,J=2.81Hz,1H)7.81−7.95(m,3H)12.23(bs,1H)。
【0190】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0191】
2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル[(VIII),R1=CH
3,R2=Cl]
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.26(s,3H)6.59(t,J=2.69Hz,1H)7.04(t,J=2.81Hz,1H)7.38(d,J=2.20Hz,1H)7.39−7.42(m,1H)7.42−7.47(m,1H)11.99(bs,1H)。
【0192】
2−(2−ブロモ−5−クロロ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル[(VIII),R1=Br,R2=Cl]
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.60(t,J=2.62Hz,1H)7.06(t,J=2.81Hz,1H)7.51(dd,J=8.61,2.62Hz,1H)7.59(d,J=2.56Hz,1H)7.82(d,J=8.54Hz,1H)12.13(bs,1H)。
【0193】
2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル[(VIII),R1=Cl,R2=Cl]
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.62(t,J=2.62Hz,1H)7.08(t,J=2.81Hz,1H)7.55−7.61(m,1H)7.61−7.63(m,1H)7.65−7.69(m,1H)12.16(bs,1H)。
【0194】
2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル[(VIII),R1=CH
2CH
3,R2=Cl]
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.99(t,J=7.51Hz,3H)2.58(q,J=7.53Hz,2H)6.58(t,J=2.65Hz,1H)7.02(t,J=2.81Hz,1H)7.31−7.37(m,1H)7.41−7.46(m,1H)7.47−7.52(m,1H)11.99(bs,1H)。
【0195】
2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル[(VIII),R1=CH
3,R2=CF
3]
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 2.36−2.39(m,3H)6.62(t,J=2.61Hz,1H)7.08(t,J=2.75Hz,1H)7.62(d,J=8.24Hz,1H)7.65(s,1H)7.74(d,J=7.96Hz,1H)12.08(br.s.,1H)。
【0196】
2−[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル[(VIII),R1=CH
2CH
3,R2=CF
3]
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.04(t,J=7.51Hz,3H)1.11−1.52(m,1H)2.07(s,1H)2.69(q,J=7.51Hz,2H)6.61(t,J=2.75Hz,1H)7.06(t,J=2.75Hz,1H)7.61(s,1H)7.66(d,J=8.24Hz,1H)7.79(dd,J=1.46、8.06Hz,1H)12.05(bs,1H)。
【0197】
[
実施例1]
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CF
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物1)
【0198】
スキームA、工程1,2,3
【0199】
【化32】
【0200】
工程1:エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−ブロモ−1H−ピロール−3−カルボキシラート(WO2007/110344に従って調製,2.0g,6.43mmol)をEtOH(20mL)とトルエン(20mL)に溶解させた溶液に、LiCl(408mg,9.64mmol)、1M水性Na
2CO
3(17mmol)、2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(1.875g,8.35mmol)および(Ph
3P)
2PdCl
2(470mg,0.67mmol)を添加し、反応混合物を100℃で5時間加熱した。室温まで冷却した後、析出物を濾過し、濾液を減圧下でエバポレートし、DCMに溶解させ、水で洗浄した。次いで有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し(50/50のDCM/EtOAc)、標題化合物を得た(2.16g,82%)。
【0201】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.01(t,J=7.08Hz,3H)4.00(q,J=7.08Hz,2H)6.39(bs,2H)6.99(d,J=5.25Hz,1H)7.29(d,J=2.32Hz,3H)7.82(s,4H)8.20(d,J=5.13Hz,3H)12.36(bs,1H)。
【0202】
HRMS(ESI)C
18H
14ClF
3N
4O
2+H
+の計算値411.0830,実測値411.0827。
【0203】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0204】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.09(t,J=7.14Hz,3H)2.11(s,3H)4.04(q,J=7.12Hz,2H)6.41(s,2H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.25−7.36(m,3H)7.37−7.43(m,1H)8.21(d,J=5.13Hz,1H)12.17(bs,1H)。
【0205】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2,5−ジクロロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.07(t,J=7.08Hz,3H)4.05(q,J=7.16Hz,2H)6.42(bs,2H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.29(s,1H)7.52−7.60(m,3H)8.22(d,J=5.25Hz,1H)12.32(bs,1H)。
【0206】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.11(t,J=7.08Hz,3H)3.73(s,3H)4.05(q,J=7.16Hz,2H)6.43(bs,2H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.11(d,J=8.91Hz,1H)7.26(d,J=2.69Hz,1H)7.38(d,J=2.69Hz,1H)7.45(dd,J=8.85、2.75Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)12.01(bs,1H)。
【0207】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.97(t,J=7.57Hz,3H)1.06(t,J=7.08Hz,3H)2.44(q,J=7.57Hz,2H)4.03(q,J=7.08Hz,2H)7.21(d,J=6.10Hz,1H)7.32(d,J=2.32Hz,1H)7.38(d,J=8.42Hz,1H)7.47(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)7.50(d,J=2.56Hz,1H)8.25(d,J=5.98Hz,1H)12.52(bs,1H)。
【0208】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.06(t,J=7.14Hz,3H)2.34(s,3H)4.03(q,J=7.16Hz,2H)6.41(s,1H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.27−7.30(m,3H)7.42(d,J=8.06Hz,1H)8.21(d,J=5.25Hz,1H)12.20(bs,1H)。
【0209】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.11(t,J=7.08Hz,3H)3.72(s,3H)4.05(q,J=7.16Hz,2H)6.41(s,2H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.06(d,J=8.91Hz,1H)7.25(d,J=2.69Hz,1H)7.49(d,J=2.56Hz,1H)7.57(dd,J=8.85,2.62Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)12.01(bs,1H)。
【0210】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.13(t,J=7.08Hz,3H)4.09(q,J=7.16Hz,2H)6.44(bs,2H)7.03(d,J=5.13Hz,1H)7.29(dd,J=9.28,8.91Hz,1H)7.31(d,J=2.32Hz,1H)7.63−7.69(m,2H)7.72(dd,J=6.47,2.56Hz,1H)8.23(d,J=5.25Hz,1H)12.33(bs,1H)。
【0211】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−([2−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.07(t,J=7.08Hz,3H)4.04(q,J=7.08Hz,2H)4.55(s,2H)7.22(d,J=5.98Hz,1H))7.38−7.55(m,4H)8.26(d,J=5.98Hz,1H)12.55(bs,1H)。
【0212】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.07(t,J=7.14Hz,3H)3.79(s,3H)4.04(q,J=7.08Hz,2H)6.41(s,2H)7.02(d,J=5.25Hz,1H)7.03−7.06(m,2H)7.28(d,J=2.56Hz,1H)7.41−7.46(m,1H)8.21(d,J=5.25Hz,1H)12.22(bs,1H)。
【0213】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.04(t,J=7.08Hz,3H)4.03(q,J=7.08Hz,2H)6.42(bs,2H)7.01(d,J=5.13Hz,1H)7.30(d,J=2.32Hz,1H)7.46−7.54(m,2H)7.68−7.72(m,1H)8.22(d,J=5.25Hz,1H)12.37(bs,1H)。
【0214】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.04(t,J=7.14Hz,3H)2.21(s,3H)4.02(q,J=7.04Hz,2H)6.41(s,2H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.32(d,J=2.44Hz,1H)7.54(d,J=8.06Hz,1H)7.59(d,J=1.46Hz,1H)7.70(dd,J=8.06,1.46Hz,1H)8.21(d,J=5.25Hz,1H)12.24(bs,1H)。
【0215】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[5−クロロ−2−(プロパン−2−イル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.02(t,J=7.08Hz,3H)1.07(d,J=6.96Hz,6H)2.71(spt,J=6.84Hz,1H)4.00(q,J=7.08Hz,2H)6.40(bs,2H)7.00(d,J=5.13Hz,1H)7.25(d,J=2.32Hz,1H)7.28(d,J=2.56Hz,1H)7.42(d,J=8.30Hz,1H)7.48(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)12.23(bs,1H)。
【0216】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.01(t,J=7.15Hz,6H)2.54(q,J=7.60Hz,2H)4.00(q,J=7.08Hz,2H)6.41(bs,2H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.31(d,J=2.56Hz,1H)7.56(d,J=1.60Hz,1H)7.58(d,J=8.20Hz,1H)7.74(dd,J=8.12、1.53Hz,1H)8.21(d,J=5.13Hz,1H)12.27(bs,1H)。
【0217】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.97(t,J=7.08Hz,3H)3.97(q,J=7.08Hz,2H)6.41(bs,2H)6.99(d,J=5.25Hz,1H)7.27(d,J=2.44Hz,1H)7.66(d,J=2.07Hz,1H)7.74−7.79(m,1H)7.86(d,J=8.54Hz,1H)8.21(d,J=5.13Hz,1H)12.37(bs,1H)。
【0218】
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシラート
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.07(t,J=7.14Hz,3H)2.21(s,3H)4.04(q,J=7.08Hz,2H)6.41(bs,2H)7.01(d,J=5.25Hz,1H)7.32(d,J=2.32Hz,1H)7.52(d,J=8.06Hz,1H)7.76(d,J=1.83Hz,1H)7.80(dd,J=7.87,1.77Hz,1H)8.22(d,J=5.25Hz,1H)12.24(bs,1H)。
【0219】
工程2:5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボン酸
エチル5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキシラート(1.0g,2.43mmol)を、水酸化カリウムの1.5M溶液(95%EtOH中)(32.4mL,20当量)で還流下にて20時間処理した。冷却後、残渣を濃縮し、水に溶解させ、DCMで洗浄した。5℃まで冷却した水相に、撹拌しながらHCl(2N)溶液を添加した。生じた析出物を濾過によって収集し、標題化合物を得た(0.88g,95%)。
【0220】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 7.29(d,J=6.35Hz,1H)7.62(bs,2H)7.58(d,J=2.20Hz,1H)7.79−7.92(m,3H)8.29(d,J=6.23Hz,1H)12.67(bs,1H)12.76(bs,1H)。
【0221】
HRMS(ESI)C
16H
10ClF
3N
4O
2+H
+の計算値383.0517,実測値383.0513。
【0222】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0223】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.12(s,3H)7.28−7.37(m,3H)7.40−7.45(m,1H)7.59(d,J=2.56Hz,1H)7.77(bs,1H)8.28(d,J=6.44Hz,1H)12.06(s,1H)12.54(bs,1H)。
【0224】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.98(t,J=7.57Hz,3H)2.46(q,J=7.57Hz,2H)6.79(bs,2H)7.08(d,J=5.49Hz,1H)7.29(d,J=2.32Hz,1H)7.35(d,J=8.30Hz,1H)7.36(d,J=2.81Hz,1H)7.43(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)8.22(d,J=5.62Hz,1H)11.86(bs,1H)12.23(bs,1H)。
【0225】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.33(s,3H)6.88(bs,1H)7.11(d,J=5.61Hz,1H)7.24−7.30(m,2H)7.29(dq,J=2.20,0.60Hz,1H)7.37(d,J=2.20Hz,1H)7.41(d,J=8.06Hz,1H)8.22(d,J=5.62Hz,1H)11.84(bs,1H)12.26(bs,1H)。
【0226】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 3.73(s,3H)7.09(d,J=8.91Hz,1H)7.31(d,J=6.59Hz,1H)7.51(d,J=2.56Hz,1H)7.56(d,J=2.32Hz,1H)7.59(dd,J=8.85,2.62Hz,1H)7.81(bs,2H)8.27(d,J=6.47Hz,1H)12.41(bs,1H)。
【0227】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 7.27(d,J=6.10Hz,1H)7.30(t,J=9.10Hz,1H)7.53(bs,1H)7.68(ddd,J=8.88,4.49,2.62Hz,1H)7.73(dd,J=6.35,2.56Hz,1H)8.29(d,J=6.10Hz,1H)12.59(bs,1H)。
【0228】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 7.27(d,J=6.47Hz,1H)7.47−7.57(m,3H)7.71(d,J=9.03Hz,1H)8.29(d,J=6.23Hz,1H)12.06(s,1H)12.65(bs,1H)。
【0229】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.23(s,3H)7.28(d,J=6.10Hz,1H)7.55(d,J=8.30Hz,1H)7.58(d,J=1.80Hz,1H)7.61(d,J=1.34Hz,1H)7.71(dd,J=8.18,1.60Hz,1H)8.27(d,J=6.22Hz,1H)12.54(bs,1H)。
【0230】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボン酸
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.02(t,J=7.57Hz,3H)2.56(q,J=7.65Hz,2H)7.18(d,J=5.86Hz,1H)7.20(bs,2H)7.48(d,J=2.44Hz,1H)7.57(bs,1H)7.58(d,J=8.00Hz,1H)7.74(dd,J=7.99、1.65Hz,1H)8.25(d,J=5.98Hz,1H)11.95(bs,1H)12.43(bs,1H)。
【0231】
工程3:5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CF
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物1)
5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(581mg,1.52mmol)を含むDMF(5mL)とDIPEA(1.06mL,6.08mmol)の溶液を0℃で攪拌した。EDCI(582mg,3.04mmol)とHOBT.NH
3(469mg,3.04mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を水で希釈し、生じた析出物を濾過によって収集し、標題化合物を得た(475mg,82%)。
【0232】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.36(bs,2H)6.77(bs,1H)6.90(d,J=5.25Hz,1H)7.37(d,J=2.56Hz,1H)7.42(bs,1H)7.69−7.84(m,3H)8.22(d,J=5.25Hz,1H)12.07(bs,1H)。
【0233】
HRMS(ESI)C
16H
11ClF
3N
5O+H
+の計算値382.0677,実測値382.0675。
【0234】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0235】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2,5−ジクロロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物2)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.87(bs,1H)7.09(d,J=6.10Hz,1H)7.46(bs,1H)7.48−7.56(m,3H)8.26(d,J=6.10Hz,1H)12.35(bs,1H)。
【0236】
HRMS(ESI)C
15H
11Cl
2N
5O+H
+の計算値348.0414,実測値348.0419。
【0237】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=OCH
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物3)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 3.75(s,3H)6.35(bs,2H)6.74(bs,1H)6.92(d,J=5.25Hz,1H)7.08−7.12(m,1H)7.20(bs,1H)7.25(d,J=2.56Hz,1H)7.36−7.41(m,2H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.63(bs,1H)。
【0238】
HRMS(ESI)C
16H
14ClN
5O
2+H
+の計算値344.0909,実測値344.0912。
【0239】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−エチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CH
2CH
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物4)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.20(t,J=7.57Hz,3H)2.63(q,J=7.57Hz,2H)6.33(bs,2H)6.69(bs,1H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)7.14(bs,1H)7.27(d,J=2.20Hz,1H)7.26(dd,J=7.90,2.20Hz,1H)7.32(d,J=2.56Hz,2H)7.40(dd,J=7.81,0.49Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.87(bs,1H)。
【0240】
HRMS(ESI)C
17H
16ClN
5O+H
+の計算値342.1116,実測値342.1120。
【0241】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
2CH
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物5)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.97(t,J=7.57Hz,3H)2.41−2.49(m,2H)6.32(bs,2H)6.71(bs,1H)6.92(d,J=5.25Hz,1H)7.16(bs,1H)7.25(d,J=2.20Hz,1H)7.30−7.33(m,1H)7.34(d,J=2.69Hz,1H)7.37−7.46(m,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.87(bs,1H)。
【0242】
HRMS(ESI)C
17H
16ClN
5O+H
+の計算値342.1116,実測値342.1111。
【0243】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CH
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物6)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.32(s,3H)6.33(bs,2H)6.68(bs,1H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)7.14(bs,1H)7.20−7.24(m,1H)7.25(dq,J=2.20,0.60Hz,1H)7.31(d,J=2.56Hz,1H)7.38(d,J=8.18Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.85(bs,1H)。
【0244】
HRMS(ESI)C
16H
14ClN
5O+H
+の計算値328.0960,実測値328.0965。
【0245】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−シアノフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CN,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物7)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.42(bs,2H)6.79(bs,1H)6.90(d,J=5.25Hz,1H)7.38(d,J=2.56Hz,1H)7.44(bs,1H)7.73(d,J=8.42Hz,1H)7.88(dd,J=8.42,2.07Hz,1H)7.94(d,J=2.07Hz,1H)8.23(d,J=5.37Hz,1H)12.07(bs,1H)。
【0246】
HRMS(ESI)C
16H
11ClN
6O+H
+の計算値339.0756,実測値339.0761。
【0247】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=OCH
3,R2=Br,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物8)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 3.74(s,3H)6.36(bs,2H)6.86(bs,1H)7.07(d,J=8.91Hz,1H)7.14(d,J=6.23Hz,1H)7.29(bs,1H)7.47(d,J=2.44Hz,1H)7.51(d,J=2.56Hz,1H)7.55(dd,J=8.79,2.56Hz,1H)8.23(d,J=6.23Hz,1H)12.05(bs,1H)。
【0248】
HRMS(ESI)C
16H
14BrN
5C
2+H
+の計算値388.0404,実測値388.0410。
【0249】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=F,R2=Br,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物9)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.46(bs,2H)6.91(bs,1H)7.11(d,J=6.10Hz,1H)7.25(dd,J=9.46、8.97Hz,1H)7.33(bs,1H)7.51(d,J=2.32Hz,2H)7.63(ddd,J=8.76,4.49,2.62Hz,1H)7.69(dd,J=6.47,2.56Hz,1H)8.27(d,J=5.98Hz,1H)12.31(bs,1H)。
【0250】
HRMS(ESI)C
15H
11BrFN
5O+H
+の計算値376.0204,実測値376.0209。
【0251】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CH
2OH,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物10)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 4.53(d,J=5.74Hz,2H)5.33(t,J=5.68Hz,1H)6.33(bs,2H)6.68(bs,1H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)7.15(bs,1H)7.32(d,J=2.56Hz,1H)7.33−7.37(m,2H)7.45(d,J=8.80Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.88(bs,1H)。
【0252】
HRMS(ESI)C
16H
14ClN
5O
2+H
+の計算値344.0909,実測値344.0902。
【0253】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=OCH
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物11)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 3.78(s,3H)6.33(s,2H)6.70(bs,1H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)6.97−7.02(m,2H)7.15(bs,1H)7.31(d,J=2.56Hz,1H)7.36−7.42(m,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.88(bs,1H)。
【0254】
HRMS(ESI)C
16H
14ClN
5O
2+H
+の計算値344.0909,実測値344.0907。
【0255】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=OCF
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物12)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.35(bs,2H)6.76(bs,1H)6.90(d,J=5.13Hz,1H)7.35(d,J=2.56Hz,1H)7.39(bs,1H)7.41−7.46(m,1H)7.42(dq,J=1.74,0.90Hz,1H)7.64(ddd,J=8.79,1.46,1.10Hz,1H)8.21(d,J=5.25Hz,1H)12.04(bs,1H)。
【0256】
HRMS(ESI)C
16H
11ClF
3N
5O
2+H
+の計算値398.0626,実測値398.0624。
【0257】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=CF
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物13)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.23(s,3H)6.32(bs,2H)6.74(bs,1H)6.92(d,J=5.25Hz,1H)7.32(bs,1H)7.37(d,J=2.44Hz,1H)7.49(d,J=8.06Hz,1H)7.53(d,J=1.46Hz,1H)7.64(dd,J=8.06,1.46Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)11.91(bs,1H)。
【0258】
HRMS(ESI)C
17H
14F
3N
5O+H
+の計算値362.1223,実測値362.1225。
【0259】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[5−クロロ−2−(プロパン−2−イル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH(CH
3)
2,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物14)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.06(d,J=6.84Hz,6H)2.79(spt,J=6.90Hz,1H)6.32(bs,2H)6.71(bs,1H)6.91(d,J=5.25Hz,1H)7.11(bs,1H)7.21(d,J=2.32Hz,1H)7.34(d,J=2.69Hz,1H)7.38(d,J=8.30Hz,1H)7.44(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)8.18(d,J=5.25Hz,1H)11.89(bs,1H)。
【0260】
HRMS(ESI)C
18H
18ClN
5O+H
+の計算値356.1273,実測値356.1271。
【0261】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CF
3,R2=CF
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物15)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.34(bs,2H)6.69(bs,1H)6.85(d,J=5.25Hz,1H)7.37(d,J=2.44Hz,1H)7.40(bs,1H)7.79(bs,1H)8.0−8.06(m,2H)8.21(d,J=5.25Hz,1H)12.08(bs,1H)。
【0262】
HRMS(ESI)C
17H
11F
6ClN
5O+H
+の計算値416.0941,実測値416.0945。
【0263】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
2CH
3,R2=CF
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物16)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.02(t,J=7.55Hz,3H)2.57(q,J=7.60Hz,4H)6.37(bs,2H)6.76(bs,1H)6.92(d,J=5.49Hz,1H)7.33(bs,1H)7.38(d,J=2.47Hz,1H)7.47−7.57(m,2H)7.70(d,J=7.14Hz,1H)8.21(d,J=5.22Hz,1H)11.97(bs,1H)。
【0264】
HRMS(ESI)C
18H
16F
3N
5O+H
+の計算値376.138,実測値376.1384。
【0265】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CF
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物17)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.36(bs,2H)6.68(bs,1H)6.86(d,J=5.25Hz,1H)7.34(bs,1H)7.35(d,J=2.56Hz,1H)7.54(d,J=1.95Hz,1H)7.70(dd,J=8.48,1.40Hz,1H)7.80(d,J=8.54Hz,1H)7.95(s,1H)8.21(d,J=5.37Hz,1H)12.03(bs,1H)。
【0266】
HRMS(ESI)C
16H
11ClF
3N
5O+H
+の計算値382.0677,実測値382.0679。
【0267】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=CN,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物18)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.22(s,3H)6.33(bs,2H)6.76(bs,1H)6.91(d,J=5.25Hz,2H)7.35(bs,1H)7.37(d,J=2.56Hz,1H)7.47(d,J=7.93Hz,2H)7.69(d,J=1.83Hz,2H)7.74(dd,J=7.93,1.83Hz,2H)8.21(d,J=5.25Hz,2H)11.90(bs,1H)。
【0268】
HRMS(ESI)C
17H
14N
6O+H
+の計算値319.1302,実測値319.1314。
【0269】
[
実施例2]
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
3、R4=NH
2,R12=H](化合物19)
【0270】
スキームA、工程3
【0271】
【化33】
【0272】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(142mg,0.43mmol)を含む1/1のDMF/THF(4mL)の溶液に、DIPEA(0.301mL,1.72mmol)とMeNH
2(THF中2M)(0.432mL,0.86mmol)を添加し、この溶液を0℃で攪拌した。EDCI(157mg,0.86mmol)とHOBT(117mg,0.86mmol)を添加し、反応混合物を室温で4時間攪拌した。混合物を水で希釈し、DCM(4×10mL)で抽出した。有機相をブライン、水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し(90/10のDCM/MeOH)、標題化合物を得た(124mg,84%)。
【0273】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.10(s,3H)2.62(d,J=4.52Hz,3H)6.32(bs,1H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)7.27(d,J=8.00Hz,1H)7.29(d,J=2.32Hz,1H)7.31(d,J=2.56Hz,1H)7.35(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)7.80(q,J=4.76Hz,1H)8.19(d,J=5.37Hz,1H)11.84(bs,1H)。
【0274】
HRMS(ESI)C
17H
16ClN
5O+H
+の計算値342.1116,実測値342.1118。
【0275】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0276】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−エチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物20)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.02(t,J=7.20Hz,3H)2.11(s,3H)3.12(dq,J=7.10,5.92Hz,2H)6.32(bs,2H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.28(d,J=2.32Hz,1H)7.28(d,J=8.30Hz,1H)7.33(d,J=2.56Hz,1H)7.35(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)7.80(t,J=5.68Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.83(bs,1H)。
【0277】
HRMS(ESI)C
18H
18ClN
5O+H
+の計算値356.1273,実測値356.1277。
【0278】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
2OH,R4=NH
2,R12=H](化合物21)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.10(s,3H)3.17(q,J=6.06Hz,2H)3.38−3.44(m,2H)4.61(t,J=5.37Hz,1H)6.34(bs,2H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.23−7.30(m,2H)7.32−7.38(m,2H)7.71(t,J=5.80Hz,1H)8.20(d,J=5.37Hz,1H)11.86(bs,1H)。
【0279】
HRMS(ESI)C
18H
18ClN
5O
2+H
+の計算値372.1222,実測値372.1230。
【0280】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NH−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル,R4=NH
2,R12=H](化合物22)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.28−1.39(m,2H)1.39−1.48(m,4H)2.11(s,3H)2.20−2.35(m,6H)3.19(dq,J=6.80,5.50Hz,2H)6.33(bs,2H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.30(d,J=7.95Hz,1H)7.29(d,J=2.20Hz,1H)7.30(d,J=2.00Hz,1H)7.37(dd,J=8.18,2.20Hz,1H)7.41(t,J=5.37Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.86(bs,1H)。
【0281】
HRMS(ESI)C
23H
27ClN
6O+H
+の計算値439.2008,実測値439.2012。
【0282】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NH−(1−メチルピペリジン−4−イル),R4=NH
2,R12=H](化合物23)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.45(dq,J=11.64,3.91Hz,2H)1.65(dq,J=12.66,3.14Hz,2H)1.88(td,J=11.41,2.07Hz,2H)2.10(s,3H)2.12(s,3H)2.63(d,J=11.23Hz,2H)3.49−3.62(m,1H)6.32(bs,2H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.28(d,J=8.67Hz,1H)7.29(d,J=2.00Hz,1H)7.33−7.38(m,2H)7.48(d,J=8.18Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.85(bs,1H)。
【0283】
HRMS(ESI)C
22H
25ClN
6O+H
+の計算値425.1851,実測値425.1846。
【0284】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−フェニル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHPh,R4=NH
2,R12=H](化合物24)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.14(s,3H)6.37(bs,2H)6.99(d,J=5.25Hz,1H)7.00(tt,J=7.40,1.15Hz,1H)7.26(dd,J=8.36,7.63Hz,2H)7.30(d,J=7.93Hz,1H)7.34(d,J=2.32Hz,1H)7.37(dd,J=7.93,2.32Hz,1H)7.57(d,J=1.34Hz,1H)7.65(dd,J=8.61,1.04Hz,2H)8.23(d,J=5.25Hz,1H)9.74(s,1H)12.05(bs,1H)。
【0285】
HRMS(ESI)C
22H
18ClN
5O+H
+の計算値404.1273,実測値404.1274。
【0286】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NH−(フラン−2−イルメチル),R4=NH
2,R12=H](化合物25)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.08(s,3H)4.30(d,J=5.86Hz,2H)6.16(dq,J=3.22,0.80Hz,1H)6.32(bs,2H)6.36(dd,J=3.17,1.83Hz,1H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)7.27(d,J=7.93Hz,1H)7.28(d,J=2.20Hz,1H)7.35(dd,J=7.93,2.20Hz,1H)7.39(d,J=2.56Hz,1H)7.53(dd,J=1.83,0.85Hz,1H)8.19(d,J=5.37Hz,1H)8.28(t,J=5.86Hz,1H)11.90(bs,1H)。
【0287】
HRMS(ESI)C
21H
18ClN
5O
2+H
+の計算値408.1222,実測値408.1229。
【0288】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
2CH
2OH,R4=NH
2,R12=H](化合物26)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.57(quin,J=6.65Hz,2H)2.10(s,3H)3.15(q,J=6.50Hz,2H)4.40(t,J=5.13Hz,1H)6.33(bs,1H)6.94(d,J=5.13Hz,1H)7.28(d,J=8.18Hz,1H)7.28(d,J=2.32Hz,1H)7.32(s,1H)7.35(dd,J=8.18,2.20Hz,1H)7.77(t,J=5.55Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.85(bs,1H)。
【0289】
HRMS(ESI)C
19H
20ClN
5O
2+H
+の計算値386.1379,実測値386.1381。
【0290】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
2OCH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物27)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.10(s,3H)3.22(s,3H)6.33(bs,2H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.28(d,J=2.32Hz,1H)7.29(d,J=7.93Hz,1H)7.34(d,J=2.56Hz,1H)7.36(dd,J=8.18,2.20Hz,1H)7.69(t,J=5.49Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.87(bs,1H)。
【0291】
HRMS(ESI)C
19H
20ClN
5O
2+H
+の計算値386.1379,実測値386.1385。
【0292】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(2−フルオロエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
2F,R4=NH
2,R12=H](化合物28)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.10(s,3H)3.44(q,J=5.25Hz,2H)4.43(dt,J=47.48,5.25Hz,2H)6.33(bs,1H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.28(d,J=8.30Hz,1H)7.28(d,J=2.32Hz,1H)7.35(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)7.38(d,J=1.95Hz,1H)8.03(t,J=5.55Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)11.90(bs,1H)。
【0293】
HRMS(ESI)C
18H
17ClFN
5O+H
+の計算値374.1179,実測値374.1185。
【0294】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=N(CH
3)
2,R4=NH
2,R12=H](化合物29)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.17(s,3H)2.84(s,6H)6.36(s,1H)6.99(d,J=5.25Hz,1H)7.00(s,1H)7.30(d,J=8.06Hz,1H)7.29(d,J=2.20Hz,1H)7.35(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.84(bs,1H)。
【0295】
HRMS(ESI)C
18H
18ClN
5O+H
+の計算値356.1273,実測値356.1277。
【0296】
N−(2−アミノエチル)−5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
2NH
2,R4=NH
2,R12=H](化合物30)
DCM中TFAでの処理後、[3−({[5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1H−ピロル−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]カルバミン酸tert−ブチルから得られる。
【0297】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.11(s,3H)2.90(sxt,4H)3.18(q,J=6.35Hz,2H)7.09(bs,2H)7.07(d,J=5.86Hz,1H)7.30(d,J=8.30Hz,1H)7.30(d,J=2.32Hz,1H)7.38(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)7.51(d,J=2.20Hz,1H)7.71(bs,3H)8.15(t,J=5.55Hz,1H)8.25(d,J=5.86Hz,1H)12.23(bs,1H)。
【0298】
HRMS(ESI)C
18H
19ClN
6O+H
+の計算値371.1382,実測値371.1381。
【0299】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−[2−(メチルアミノ)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
2NHCH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物31)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.11(s,3H)2.26(s,3H)2.54(t,J=6.47Hz,2H)3.18(q,J=6.35Hz,2H)6.33(bs,2H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.29(d,J=8.18Hz,1H)7.29(d,J=2.32Hz,1H)7.33(s,1H)7.36(dd,J=8.18,2.20Hz,1H)7.66(t,J=5.74Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.86(bs,1H)。
【0300】
HRMS(ESI)C
19H
21ClN
6O+H
+の計算値385.1538,実測値385.1541。
【0301】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−N−ベンジル−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2Ph,R4=NH
2,R12=H](化合物32)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.09(s,3H)4.32(d,J=6.10Hz,2H)6.33(bs,2H)6.94(d,J=5.25Hz,1H)7.17−7.32(m,7H)7.32−7.37(m,1H)7.40(d,J=2.56Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)8.38(t,J=6.04Hz,1H)11.89(bs,1H)。
【0302】
HRMS(ESI)C
19H
20ClN
5O+H
+の計算値370.1429,実測値370.1431。
【0303】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(2−メチルプロピル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH(CH
3)
2,R4=NH
2,R12=H](化合物33)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.81(d,J=6.71Hz,6H)1.71(spt,J=6.80Hz,1H)2.11(s,3H)2.92(t,J=6.41Hz,2H)6.33(bs,2H)6.95(d,J=5.25Hz,1H)7.28(d,J=8.30Hz,1H)7.29(d,J=2.20Hz,1H)7.35(d,J=2.50Hz,1H)7.35(dd,J=8.30,2.30Hz,1H)7.72(t,J=5.92Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.84(bs,1H)。
【0304】
HRMS(ESI)C
18H
18ClN
5O+H
+の計算値356.1273,実測値356.1276。
【0305】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−N−(2,2−ジメチルプロピル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2C(CH
3)
3,R4=NH
2,R12=H](化合物34)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.78(s,9H)2.11(s,3H)2.94(d,J=6.35Hz,2H)6.33(s,2H)6.96(d,J=5.37Hz,1H)7.30(d,J=8.20Hz,1H)7.32(d,J=2.32Hz,1H)7.33−7.40(m,3H)8.19(d,J=5.37Hz,1H)11.86(bs,1H)。
【0306】
HRMS(ESI)C
19H
20ClN
5O+H
+の計算値370.1429,実測値370.1433。
【0307】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−N−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
2CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物35)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.95(t,J=7.57Hz,3H)2.44(q,J=7.61Hz,2H)2.61(d,J=4.64Hz,3H)6.49(bs,2H)6.94−6.96(m,1H)7.24(d,J=2.32Hz,1H)7.30−7.33(m,1H)7.34(d,J=2.44Hz,1H)7.39(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)7.75−7.83(m,1H)8.19(d,J=5.37Hz,1H)11.94(bs,1H)。
【0308】
HRMS(ESI)C
18H
18ClN
5O+H
+の計算値356.1273,実測値356.1281。
【0309】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−N−エチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
2CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物36)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.95(t,J=7.57Hz,3H)1.01(t,J=7.20Hz,3H)2.44(q,J=7.65Hz,2H)3.03−3.16(m,2H)6.32(bs,2H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)7.24(d,J=2.32Hz,1H)7.32(d,J=12.08Hz,1H)7.32(s,1H)7.39(dd,J=8.31,2.30Hz,1H)7.75(t,J=5.68Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.87(bs,1H)。
【0310】
HRMS(ESI)C
19H
20ClN
5O+H
+の計算値370.1429,実測値370.1434。
【0311】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
2CH
3,R2=Cl,R3=NHCH
2CH
2OH,R4=NH
2,R12=H](化合物37)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.96(t,J=7.57Hz,3H)2.44(q,J=7.61Hz,2H)3.11−3.18(m,2H)3.36−3.41(m,2H)4.60(bs,1H)6.35(bs,2H)6.93(d,J=5.37Hz,1H)7.24(d,J=2.32Hz,1H)7.32(d,J=12.08Hz,1H)7.36(d,J=2.56Hz,1H)7.40(dd,J=8.30,2.30Hz,1H)7.67(t,J=5.55Hz,1H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)11.90(bs,1H)。
【0312】
HRMS(ESI)C
19H
20ClN
5O
2+H
+の計算値386.1379,実測値386.1380。
【0313】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−N,N−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
2CH
3,R2=Cl,R3=N(CH
3)
3,R4=NH
2,R12=H](化合物38)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.99(t,J=7.57Hz,3H)2.86(bs,6H)6.36(s,2H)6.98(d,J=5.25Hz,1H)7.29(d,J=2.32Hz,1H)7.34(d,J=8.30Hz,1H)7.40(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)8.18(d,J=5.37Hz,1H)11.85(bs,1H)。
【0314】
HRMS(ESI)C
21H
24ClN
5O+H
+の計算値398.1742,実測値398.1740。
【0315】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CF
3,R3=NHCH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物39)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.63(d,J=4.64Hz,3H)6.35(bs,2H)6.90(d,J=5.25Hz,1H)7.33(d,J=2.56Hz,1H)7.72−7.80(m,3H)7.90−7.94(m,1H)8.22(d,J=5.25Hz,1H)12.07(bs,1H)。
【0316】
HRMS(ESI)C
17H
13ClF
3N
5O+H
+の計算値396.0834,実測値396.0828。
【0317】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−N−メチル−2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=CF
3,R3=NHCH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物50)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.20(s,3H)、2.62(d,J=4.64Hz,3H)、6.32(bs,2H)、6.92(d,J=5.25Hz,1H)、7.34(d,J=2.44Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.47−7.51(m,1H)、7.53(s,1H)、7.64(d,J=7.93Hz,1H)、7.86(d,J=4.64Hz,1H)、8.20(d,J=5.25Hz,1H)、11.92(bs,1H)、
HRMS(ESI)C
18H
16F
3N
5O+H
+の計算値376.1380,実測値376.1380。
【0318】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
2CH
3,R2=CF
3,R3=NHCH
3,R4=NH
2,R12=H](化合物51)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 1.00(t,J=7.57Hz,3H)、2.52−2.57(m,2H)、2.61(d,J=4.52Hz,3H)、6.32(bs,2H)、6.91(d,J=5.25Hz,1H)、7.34(d,J=2.32Hz,1H)、7.49(s,1H)、7.52(d,J=8.2Hz,1H)、7.68(d,J=8.18Hz,1H)、7.84(q,J=4.27Hz,1H)、8.19(d,J=5.25Hz,1H)、11.94(bs,1H)。
【0319】
HRMS(ESI)C
19H
18F
3N
5O+H
+の計算値390.1536,実測値390.1535。
【0320】
[
実施例3]
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=OH,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物40)
【0321】
変換1
【0322】
【化34】
【0323】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド(50mg,0.15mmol)を含むDCM(1.5mL)の充分に攪拌した溶液に、三臭化ホウ素(DCM中1M,3mL,3mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水に注入し、有機相を分離した。水相をEtOAcで抽出した。有機相を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗製物質を分取用HPLC(方法2)によって精製し、標題化合物を得た(11mg,22%)。
【0324】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.41(s,2H)6.95(d,J=8.67Hz,1H)6.99(d,J=5.25Hz,1H)7.28(dd,J=8.67,2.69Hz,1H)7.33(bs,2H)7.42(d,J=2.69Hz,1H)7.77(bs,1H)8.22(d,J=5.25Hz,1H)10.90(bs,1H)11.71(bs,1H)。
【0325】
HRMS(ESI)C
15H
12ClN
5O
2+H
+の計算値330.0753,実測値330.0758。
【0326】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0327】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=OH,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物41)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.33(s,2H)6.70(bs,1H)6.77−6.85(m,2H)6.93(d,J=5.25Hz,1H)7.08(bs,1H)7.24−7.33(m,2H)8.19(d,J=5.25Hz,1H)9.72(s,1H)11.83(bs,1H)。
【0328】
HRMS(ESI)C
15H
12ClN
5O
2+H
+の計算値330.0753,実測値330.0751。
【0329】
[
実施例4]
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(2−クロロ−5−シアノフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CN,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物7)
【0330】
スキームB、工程4
【0331】
【化35】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−ブロモ−1H−ピロール−3−カルボキサミド(WO2007/110344に従って調製,0.1g,0.35mmol)、2−クロロ−5−シアノフェニルボロン酸(127mg,0.7mmol)、Na
2CO
3(111mg,1.05mmol)およびPdCl
2(dppf)(28mg,0.035mmol)を含むDME(2.5mL)と水(1mL)をアルゴン下で80℃にて12時間加熱した。室温まで冷却した後、析出物を濾過し、濾液を減圧下でエバポレートした。粗製物質を分取用HPLC(方法1)によって精製し、標題化合物を得た(15mg,13%)。
【0332】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.42(bs,2H)6.79(bs,1H)6.90(d,J=5.25Hz,1H)7.38(d,J=2.56Hz,1H)7.44(bs,1H)7.73(d,J=8.42Hz,1H)7.88(dd,J=8.42,2.07Hz,1H)7.94(d,J=2.07Hz,1H)8.23(d,J=5.37Hz,1H)12.07(bs,1H)。
【0333】
HRMS(ESI)C
16H
11ClN
6O+H
+の計算値339.0756,実測値339.0761。
【0334】
[
実施例5]
2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−5−[2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NH
2,R4=NHCH
3,R12=H](化合物42)
【0335】
スキームC、工程5,6,7,8
【0336】
【化36】
【0337】
工程5:5−アセチル−2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル
2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(900mg,4.14mmol)とDCM(20mL)の混合物に、塩化アセチル(0.468mL,6.57mmol)を窒素下で室温にて添加した。得られた混合物を0℃まで冷却し、無水三塩化アルミニウム(1.31g,9.9mmol)を少量に分けて10分間で、内部温度を5℃より下に維持しながら添加した。添加が終了したら、混合物を室温にし、30分間攪拌した。次いで混合物を、氷冷却した1M HClの溶液(9mL)にゆっくり注入した。水層を分離し、DCM(20mL)で2回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧濃縮した。粗製物質をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し(10から20%までのEtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た(1.0g,86%)。
【0338】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.24(s,3H)2.43(s,3H)7.38−7.42(m,1H)7.43(d,J=2.32Hz,1H)7.46−7.50(m,1H)7.60(s,1H)12.89(bs,1H)。
【0339】
HRMS(ESI)C
14H
11ClN
2O+H
+の計算値259.0633,実測値259.0638。
【0340】
工程6:2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−(E)−3−ジメチルアミノ−アクリロイル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル
5−アセチル−2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(990mg,3.83mmol)のDMF(5mL)懸濁液に、N,N−ジメチルホルムアミドジイソプロピルアセタール(2.4mL,11.5mmol)を添加した。混合物を90℃で一晩攪拌した。混合物を真空にてエバポレートし、さらに精製せずに次の工程で使用した。
【0341】
工程7:2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル
2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−(E)−3−ジメチルアミノ−アクリロイル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(618mg,1.91mmol)のDMF(5mL)懸濁液に、メチルグアニジン塩酸塩(230mg,2.1mmol)とK
2CO
3(318mg,2.29mmol)を添加した。混合物を効率的な攪拌下で110℃まで一晩加熱した。得られた混合物を濃縮し、シリカゲルでクロマトグラフィー処理し(10から30%までのEtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た(300mg,48%,2工程)。
【0342】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.28(s,3H)2.88(d,J=4.52Hz,3H)6.83−6.95(m,1H)6.95−7.03(m,1H)7.36−7.41(m,1H)7.41−7.46(m,1H)7.46−7.53(m,3H)8.27(d,J=4.64Hz,1H)12.53(bs,1H)。
【0343】
HRMS(ESI)C
17H
14ClN
5+H
+の計算値324.1011,実測値324.1013。
【0344】
工程8:2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−(2−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(74mg,0.23mmol)のTFA(1.0mL)溶液に、効率的な攪拌下で水(0.15mL)と98%硫酸(0.30mL)を逐次添加した。混合物を70℃で8時間攪拌し、次いで水(3mL)の滴下によって希釈した。反応混合物を、攪拌下での30%アンモニア水(1mL)の添加によって塩基性(pH10から12)にした。析出した固形物を濾過によって収集し、水で洗浄し、最後に50℃の真空炉内で乾燥させ、標題化合物をオフホワイト色固形物として得た(66mg,88%)。
【0345】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.12(s,3H)2.88(d,J=4.15Hz,3H)6.67−6.83(m,1H)6.88(d,J=5.13Hz,1H)7.19(bs,1H)7.26−7.32(m,2H)7.34−7.38(m,1H)7.39(s,1H)8.20(d,J=5.37Hz,1H)11.87(bs,1H)。
【0346】
HRMS(ESI)C
17H
16ClN
5O+H
+の計算値342.1116,実測値342.1118。
【0347】
[
実施例6]
5−(ピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NH
2,R4=H,R12=H](化合物43)
スキームD、工程9および10
【0348】
【化37】
【0349】
工程9:5−(ピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル
2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−((E)−3−ジメチルアミノ−アクリロイル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(313mg,1.0mmol)のDMF(5mL)懸濁液に、酢酸ホルムアミジン(208mg,2.0mmol)を添加した。混合物を効率的な攪拌下で150℃まで5時間加熱した。得られた混合物を水の滴下によって希釈し、EtOAcで抽出した。有機相をブライン、水で洗浄し、次いでNa
2SO
4で脱水し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し(90/10のヘキサン/EtOAc)、標題化合物を得た(90mg,30%)。
【0350】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.30(s,3H)7.40−7.45(m,1H)7.46−7.53(m,2H)7.61(s,1H)7.90(dd,J=5.43,1.28Hz,1H)8.79(d,J=5.37Hz,1H)9.13(d,J=1.22Hz,1H)12.98(bs,1H)。
【0351】
HRMS(ESI)C
16H
11ClN
4+H
+の計算値295.0745,実測値295.0750。
【0352】
工程10:5−(ピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
5−(ピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(85mg,0.28mmol)のTFA(1.0mL)溶液に、効率的な攪拌下で水(0.15mL)と98%硫酸(0.30mL)を逐次添加した。混合物を70℃で5時間攪拌し、次いで水(1mL)の滴下によって希釈した。反応混合物を、攪拌下での30%アンモニア水(3mL)の添加によって塩基性(pH10から12)にした。析出した固形物を濾過によって収集し、水で洗浄し、最後に50℃の真空炉内で乾燥させ、標題化合物を得た(72mg,83%)。
【0353】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.13(s,3H)6.81(bs,1H)7.19−7.33(m,3H)7.33−7.40(m,1H)7.57(d,J=2.69Hz,1H)7.74(dd,J=5.43,1.40Hz,1H)8.70(d,J=5.49Hz,1H)9.04(d,J=1.10Hz,1H)12.22(bs,1H)。
【0354】
HRMS(ESI)C
16H
13ClN
4O+H
+の計算値313.0851,実測値313.0853。
【0355】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0356】
2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(2−メチルピリミジン−4−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=NH
2,R4=CH
3,R12=H](化合物44)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.12(s,3H)2.59(s,3H)6.80(bs,1H)7.24−7.31(m,2H)7.33(bs,1H)7.34−7.38(m,1H)7.50−7.58(m,2H)8.59(d,J=5.34Hz,1H)12.13(bs,1H)。
【0357】
HRMS(ESI)C
17H
15ClN
4O+H
+の計算値327.1007,実測値327.1011。
【0358】
[
実施例7]
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
[(I),R1=Cl,R2=CF
3,R3=R4=NH
2,R12=H](化合物1)
スキームC、工程5,6,7,8
【0359】
【化38】
【0360】
工程5:5−アセチル−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル
2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル(450mg,1.66mmol)とトルエン(3mL)の混合物に、塩化アセチル(0.176mL,2.49mmol)を室温にて窒素下で、および亜鉛(217mg,3.32mmol)を添加した。混合物を80℃で3時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層を分離し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧濃縮した。粗製物質をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し(0から10%までのEtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た(386mg,74%)。
【0361】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.45(s,3H)7.66(s,1H)7.81−7.96(m,2H)7.98(s,1H)13.15(bs,1H)。
【0362】
工程6:2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−(E)−3−ジメチルアミノ−アクリロイル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル
5−アセチル−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル(280mg,0.89mmol)とトルエン(3mL)の混合物に、N,N−ジメチルホルムアミドジイソプロピルアセタール(0.74mL,3.56mmol)を添加(added added)した。混合物を80℃で2時間攪拌した。室温まで冷却した後、固形物を吸引によって収集し、トルエンで洗浄し、大気中で乾燥させ、標題化合物を白色固形物として得た(170mg,52%)。
【0363】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.91(bs,3H)3.14(bs,3H)5.74(d,J=12.45Hz,1H)7.40(s,1H)7.69(d,J=12.45Hz,1H)7.81−7.99(m,3H)12.74(bs,1H)。
【0364】
工程7:5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル
2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−(E)−3−ジメチルアミノ−アクリロイル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(167mg,0.46mmol)のDMF(2mL)の混合物に、炭酸グアニジン(388mg,2.15mmol)を添加した。混合物を効率的な攪拌下で110℃にて2時間加熱した。得られた混合物を濃縮し、シリカゲルでクロマトグラフィー処理し(20から50%までのEtOAc/ヘキサン)、標題化合物を得た(142mg,86%)。
【0365】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.49(bs,2H)7.02(d,J=5.13Hz,1H)7.39(s,1H)7.85−8.03(m,3H)8.28(d,J=5.13Hz,1H)12.81(bs,1H)。
【0366】
工程8:5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
TFA(2.0mL)、水(0.480mL)および98%硫酸(0.240mL)の溶液を5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イル)−2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−3−カルボニトリル(137mg,0.415mmol)に添加した。混合物を70℃で8時間攪拌し、次いで水(6mL)の滴下によって希釈した。反応混合物を、攪拌下での30%アンモニア水の添加によって塩基性(pH10から12)にした。析出した固形物を濾過によって収集し、水で洗浄し、最後に50℃の真空炉内で乾燥させ、標題化合物を白色固形物として得た(133mg,92%)。
【0367】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 6.36(bs,2H)6.77(bs,1H)6.90(d,J=5.25Hz,1H)7.37(d,J=2.56Hz,1H)7.42(bs,1H)7.69−7.84(m,3H)8.22(d,J=5.25Hz,1H)12.07(bs,1H)。
【0368】
HRMS(ESI)C
16H
11ClF
3N
5O+H
+の計算値382.0677,実測値382.0675。
【0369】
[
実施例8]
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド[(I),R1=CH
2CH
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=CH
3](化合物45)
【0370】
変換2
【0371】
【化39】
【0372】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−エチルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド(101mg,0.295mmol)のDMF(1mL)溶液に、CS
2CO
3(101mg,0.31mmol)とMeI(28μL,0.43mmol)を添加した。混合物を室温で3時間攪拌し、次いで溶媒を除去した。残渣にEtOAcと水を添加し、層を分離し、水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(MeOH中95/5/0.5のDCM/MeOH/NH
3)、標題化合物を得た(36mg,34%収率)。
【0373】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.96(t,J=7.57Hz,3H)2.18−2.45(m,2H)3.61(s,3H)6.58(s,2H)6.71(bs,1H)6.82(d,J=5.37Hz,1H)7.03(bs,1H)7.21(d,J=2.32Hz,1H)7.35(s,1H)7.36−7.40(m,1H)7.41−7.48(m,1H)8.21(d,J=5.37Hz,1H)。
【0374】
上記の手順を用いて下記の化合物を合成した。
【0375】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=CH
3](化合物46)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.00(s,3H)3.61(s,3H)6.54(s,2H)6.71(bs,1H)6.81(d,J=5.36Hz,1H)7.04(bs,1H)7.23(d,J=2.19Hz,1H)7.35(d,J=8.30Hz,1H)7.33(s,1H)7.40(dd,J=8.17,2.19Hz,1H)8.21(d,J=5.36Hz,1H)。
【0376】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1−エチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=CH
2CH
3](化合物47)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 0.99(t,J=7.20Hz,3H)2.01(s,3H)4.00(dq,J=13.66,6.96Hz,1H)4.43(dq,J=13.55,6.92Hz,1H)6.52(s,2H)6.70(bs,1H)6.81(d,J=5.37Hz,1H)7.03(bs,1H)7.25(d,J=2.32Hz,1H)7.35(d,J=8.18Hz,1H)7.36(s,2H)7.41(dd,J=8.18,2.20Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)。
【0377】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=CH
2CF
3](化合物48)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.02(s,3H)5.46(bs,2H)6.67(s,2H)6.84(d,J=5.24Hz,1H)6.90(bs,1H)7.24(bs,1H)7.25(d,J=2.07Hz,1H)7.34−7.38(m,1H)7.41−7.45(m,1H)7.45(s,1H)8.26(d,J=5.24Hz,1H)。
【0378】
5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド[(I),R1=CH
3,R2=Cl,R3=R4=NH
2,R12=CH
2CH
2OH](化合物49)
EtOH中濃HClでの処理後、5−(2−アミノピリミジン−4−イル)−2−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドから得られる。
【0379】
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm 2.00(s,3H)3.98(dt,J=12.97,7.00Hz,1H)4.08(q,J=5.17Hz,2H)4.46(ddd,J=12.97,7.11,5.92Hz,1H)4.67(t,J=5.80Hz,1H)6.54(s,2H)6.70(bs,1H)6.82(d,J=5.37Hz,1H)7.01(bs,1H)7.26(d,J=2.32Hz,1H)7.33(d,J=8.30Hz,1H)7.38(s,1H)7.39(dd,J=8.30,2.32Hz,1H)8.20(d,J=5.25Hz,1H)。
【0380】
薬理学
JAKキナーゼ活性の阻害薬に対する生化学的アッセイ
一般原理−特異的JAK2、JAK1またはJAK3ペプチド基質を、33Ρ−γ−ATPでトレースされるATPの存在下でJAKキナーゼによってリン酸転移させる。リン酸化反応の終了時、未反応のATP(冷却状態であり放射性)を過剰のdowexイオン交換樹脂によって捕捉し、これは、最終的に重力によって反応プレートの底に沈降する。続いて上清みを抜き取り、計数プレートに移し、次いでβ計数によって評価する。
【0381】
dowex樹脂の調製−500gの湿潤樹脂(SIGMA,特注調製樹脂DOWEX 1x8 200−400メッシュ,2.5Kg)を量り取り、150mMギ酸ナトリウム(pH3.00)中で2対1に希釈する。樹脂を一晩沈降させ、次いで上清みを廃棄する。上記のようにして2−3日間にわたって3回洗浄した後、樹脂を沈降させ、2容量(樹脂の容量に対して)の150mMギ酸ナトリウムバッファーを添加する。
【0382】
キナーゼバッファー(KB)−キナーゼバッファーは、10mM MgCl
2、2.5mM DTT、10μM Na
3VO
4および0.2mg/mL BSAを含有する50mM HEPES pH7.5で構成した。
【0383】
JAK2特異的アッセイ条件
酵素−アッセイは、線形反応速度論を示す予備リン酸化なしの市販のJAK2キナーゼドメイン(Invitrogen,Eugene,OR)を用いて行った。
【0384】
アッセイ条件−JAK2キナーゼアッセイは、最終酵素濃度1nMで、60μM ATP、3nM 33P−γ−ATPおよび64μMの基質BioDBn
*306(アミノ酸配列:LPLDKDYYVVREPGQ−配列番号:1)の存在下で実験した。ペプチド性基質はAmerican Peptide Company(Sunnyvale,CA)から購入した。
【0385】
JAK1特異的アッセイ条件
酵素−アッセイは、JAK1キナーゼドメイン(1154アミノ酸長の完全長配列の残基861−1152,UniProtKB/Swiss−Protデータベースの受託番号P23458)を用いて行った。
【0386】
線形反応速度論を得るため、JAK1キナーゼドメインをATPで28℃にて1時間予備活性化させた。
【0387】
アッセイ条件−JAK1キナーゼアッセイは、最終予備活性化酵素濃度2.5nMで、100μM ATP、2nM 33P−γ−ATPおよび154μMの基質BioDBn
*333(アミノ酸配列:KKHTDDGYMPMSPGVA−配列番号:2)の存在下で実験した。ペプチド性基質はAmerican Peptide Company(Sunnyvale,CA)から購入した。
【0388】
JAK3特異的アッセイ条件
酵素−アッセイは、線形反応速度論を示す予備リン酸化なしのJAK3キナーゼドメイン(1124アミノ酸長の完全長配列の残基781−1124,UniProtKB/Swiss−Protデータベースの受託番号P52333)を用いて行った。
【0389】
アッセイ条件−JAK3キナーゼアッセイは、最終酵素濃度1nMで、22μM ATP、1nM 33P−γ−ATPおよび40μMの基質BioDBn
*306(アミノ酸配列:LPLDKDYYVVREPGQ−配列番号:1)の存在下で実験した。ペプチド性基質はAmerican Peptide Company(Sunnyvale,CA)から購入した。
【0390】
化合物の希釈−IC
50の測定のため、試験化合物を100%DMSO中1mM溶液として受容させ、96ウェルプレート内に分配する:次いで、化合物をマイクロタイタープレートの第1列(A1からG1)に100μL/ウェルでプレーティングする。連続希釈(Biomek FX,Beckman)のための自動化ステーションを、ラインA1からA10までの100%DMSOでの1:3希釈液の作製のため、およびこの列の全化合物に対して使用する。さらに、5μLのこの第1組の100%DMSO希釈プレートを深型384ウェルプレートに再フォーマットすることにより、4から5コピーの娘プレートを準備する:試験化合物の連続希釈物を含むこれらのプレートのうち1つを実験日に解凍し、水で3倍濃度に再構成し、IC
50測定アッセイにおいて使用する。標準的な実験では、全化合物の最高濃度(3倍)は30μMであり、一方、最低濃度は1.5nMである。各384ウェルプレートには、Z’およびシグナル対バックグラウンドの評価のための標準阻害薬スタウロスポリンの少なくとも1つの曲線と参照ウェル(全酵素活性と酵素活性なしの対比)を含める。
【0391】
アッセイスキーム−5μLの化合物希釈物(3倍)を入れた384ウェルプレート(V字底(試験プレート))を準備し、次いで、PlateTrak 12ロボット型ステーション(Perkin Elmer;このロボットはアッセイ開始のための1つの384チップピペッティングヘッド+樹脂分配のための1つの96チップヘッドを有する。)に、1つは酵素ミックス(3倍)用および1つはATPミックス(3倍)のレザーバと一緒に配置する。実験開始時、ロボットで5μLのATPミックスを吸引し、チップ内部に空隙を作り(3μl)、5μLのJAK2ミックスを吸引する。以下のプレートへの分配+3サイクルの混合(ロボット自体によって実施)によりキナーゼ反応が開始される。この時点で、全試薬に対して正確な濃度を回復させる。ロボットでプレートを室温で60分間インキュベートし、次いで、60μLのdowex樹脂懸濁液を反応ミックス中にピペッティングすることにより反応を停止させる。チップの目詰まりを回避するため、大孔径チップを用いて樹脂懸濁液を分注する。樹脂の添加直後に3サイクルの混合を行う。ずべてのプレートを止めた後にさらに混合サイクルを行い、このときは通常のチップを使用する:次いで、樹脂を沈降させるためにプレートを約1時間休止させる。この時点で、27μLの上清みを、50μLのMicroscint 40(Perkin−Elmer)を有する384−Optiplates(Perkin−Elmer)に移す;5分間のオービタルシェーカーでの振盪後、Perkin−Elmer Top Count放射能計測器でプレートの読み出しを行う。
【0392】
データフィッティング−データを、二次アッセイ/ヒット確認ルーチンにおいてIC
50測定のための10種類の希釈物の曲線のシグモイドフィッティングが得られる内部カスタマイズバージョンのSWパッケージ「Assay Explorer」によって解析する。
【0393】
細胞増殖
細胞株:JAK2依存性ヒト巨核球性白血病細胞株SET−2(DSMZ,Braunschweig GERMANY)およびJAK2非依存性ヒト慢性骨髄性白血病細胞株 K562(ECACC,Wiltshire,UK)を、10%ウシ胎仔血清(FBS)を補給したRPMI−1640培地−Glutamax(Gibco BRL,Gaithesburg,MD,USA)中で37℃および5%CO
2にて培養した。
【0394】
細胞増殖アッセイ:およそ5×10
3個の細胞を、384マイクロタイタープレートウェル内の異なる濃度の阻害薬を有する50μLの増殖培地中で平板培養した。細胞を37℃および5%CO
2で72時間インキュベートした。次いで(than)プレートをCellTiter−Gloアッセイ(Promega,Madison,WI,USA)を製造業者の使用説明書に従って用いて処理した。簡単には、25μL/ウェルの試薬溶液を各ウェルに添加し、5分間の振盪(shacking)後、Envisionルミノメータ(PerkinElmer,Waltham,MA,USA)によってマイクロプレートの読み出しを行う。
【0395】
データフィッティング−データを、IC
50測定のための8点希釈曲線のシグモイドフィッティングアルゴリズムが得られるSymix Assay Explorer software(Symix Technologies Inc.)によって解析する。
【0396】
インビボモデル
急性巨核球性白血病細胞株SET−2(10
7個の細胞)を、事前にγ照射(200Radの全身γ照射)に曝露した5−6週齢の雌の重篤複合免疫不全(SCID)マウス(Charles River)にs.c.で接種した。触知可能な腫瘍(100−200mm
3)を有するマウスをビヒクル(0.5%Methocel)または式(I)の化合物でbidにて10日間処置した。腫瘍サイズをVernierカリパスを用いて定期的に測定し、腫瘍増殖阻害(TGI)を計算した。
【0397】
驚くべきことに生化学アッセイにおいて、上記のようにして試験した式(I)の化合物では、顕著に強力なJAK2阻害活性(典型的には0.020μM未満)が示される。
【0398】
一例として、式(I)の本発明の代表的な化合物の実験データ(IC
50)を参照化合物と比較して報告した以下の表Aを参照されたい。
【0399】
参照化合物は、上記に挙げた特許出願WO2007/110344の化合物F25に対応し、本発明の式(I)において4番目に請求権放棄した化合物である。
【0400】
細胞アッセイでは、式(I)の化合物はJAK2依存性SET−2細胞株において、JAK2非依存性K562細胞株と比較して高い活性を示した。
【0401】
さらに、参照化合物と比べて式(I)の化合物のJAK2依存性細胞株における選択性が高いことが、参照化合物では4.65であるのに対して式(I)の化合物では9より大きいというK−562(IC
50)とSET−2(IC
50)の比によって示される(以下の表Aの最後の列を参照のこと。)。
【0402】
【表1】
【0403】
これまでのところ、本発明の新規な化合物は、構造的に最も近い先行技術の化合物のものより有意に高い、予想外に強力で選択的なJAK2阻害活性が賦与されたものであり、従って、がん、細胞増殖性障害、ウイルス感染、免疫障害、神経変性障害および心血管疾患に対する治療に特に好都合である。