特許第5970739号(P5970739)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5970739
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】マッチングシステム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20160804BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20160804BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20160804BHJP
【FI】
   H04M1/00 Q
   G06F17/30 110C
   G06F17/30 340A
   G06F13/00 650B
【請求項の数】2
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-164306(P2015-164306)
(22)【出願日】2015年8月22日
【審査請求日】2015年8月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715007495
【氏名又は名称】鈴木 正吾
(74)【代理人】
【識別番号】100175064
【弁理士】
【氏名又は名称】相澤 聡
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 正吾
【審査官】 齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−510606(JP,A)
【文献】 特開2015−143894(JP,A)
【文献】 特開2013−178691(JP,A)
【文献】 特表2012−527671(JP,A)
【文献】 特開2015−118679(JP,A)
【文献】 特開2013−005285(JP,A)
【文献】 特開2008−245113(JP,A)
【文献】 特開2014−026419(JP,A)
【文献】 特開2008−244776(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/169528(WO,A1)
【文献】 通山 和裕、外1名,公共空間における周囲の第三者とのコミュニケーション支援のための自己プレゼンス,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2007)シンポジウム論文集 情報処理学会シンポジウムシリーズ,日本,社団法人情報処理学会,2009年 4月 7日,第2007巻,第1号,p.1305−1313
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
G06F 13/00
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する言語、他のユーザにより解決が期待できる物事、前記他のユーザに対して提供可能な物事のすべてを含むユーザプロファイルの入力を受け付けるユーザプロファイル取得手段と、
1以上のソーシャルネットワークサービスのサーバから、前記ユーザの外部サービスプロファイルをそれぞれ取得する外部サービスプロファイル取得手段と、
前記ユーザプロファイルと、前記外部サービスプロファイルと、を関連付けて前記ユーザ毎に記憶するプロファイルデータベースと、
前記他のユーザの前記ユーザプロファイル及び前記外部サービスプロファイルを検索できる検索手段と、を有するマッチング用Webアプリケーションサーバと、
ユーザデバイスと、
同期用デバイスと、を有し、
前記ユーザデバイスは、
前記ユーザが使用する言語、前記他のユーザにより解決が期待できる物事、前記他のユーザに対して提供可能な物事のすべてを含むユーザデバイスプロファイルを記憶し、
前記同期用デバイスは、
前記ユーザデバイスから前記ユーザデバイスプロファイルを取得し、前記マッチング用Webアプリケーションサーバから前記ユーザプロファイル及び前記外部サービスプロファイルのうち少なくともいずれか一方を取得するプロファイル取得手段と、
前記ユーザデバイスプロファイル、前記ユーザプロファイル及び前記外部サービスプロファイルのうち複数を同期又は関連付けるプロファイル連携手段と、
前記同期又は関連付けられたプロファイルで、前記ユーザデバイスの前記ユーザデバイスプロファイルを更新するユーザデバイスプロファイル更新手段と、
を有し、
前記ユーザデバイスは、
他のユーザデバイスとの間で前記ユーザデバイスプロファイルを送受信する通信部と、
前記ユーザデバイスが記憶している前記ユーザデバイスプロファイルと、前記他のユーザデバイスから受信した前記ユーザデバイスプロファイルと、の少なくとも一部がマッチする場合に通知を行う通知部と、をさらに有する
マッチングシステム。
【請求項2】
ユーザが使用する言語、他のユーザにより解決が期待できる物事、前記他のユーザに対して提供可能な物事のすべてを含むユーザプロファイルの入力を受け付けるユーザプロファイル取得手段と、
1以上のソーシャルネットワークサービスのサーバから、前記ユーザの外部サービスプロファイルをそれぞれ取得する外部サービスプロファイル取得手段と、
前記ユーザプロファイルと、前記外部サービスプロファイルと、を関連付けて前記ユーザ毎に記憶するプロファイルデータベースと、
前記他のユーザの前記ユーザプロファイル及び前記外部サービスプロファイルを検索できる検索手段と、を有するマッチング用Webアプリケーションサーバと、
ユーザデバイスと、を有し、
前記ユーザデバイスは、
前記ユーザが使用する言語、前記他のユーザにより解決が期待できる物事、前記他のユーザに対して提供可能な物事のすべてを含むユーザデバイスプロファイルを記憶し、
前記マッチング用Webアプリケーションサーバは、
前記ユーザデバイスから前記ユーザデバイスプロファイルを取得するプロファイル取得手段と、
前記ユーザデバイスプロファイル、前記ユーザプロファイル及び前記外部サービスプロファイルのうち複数を同期又は関連付けるプロファイル連携手段と、
前記同期又は関連付けられたプロファイルで、前記ユーザデバイスの前記ユーザデバイスプロファイルを更新するユーザデバイスプロファイル更新手段と、
をさらに有し、
前記ユーザデバイスは、
他のユーザデバイスとの間で前記ユーザデバイスプロファイルを送受信する通信部と、
前記ユーザデバイスが記憶している前記ユーザデバイスプロファイルと、前記他のユーザデバイスから受信した前記ユーザデバイスプロファイルと、の少なくとも一部がマッチする場合に通知を行う通知部と、をさらに有する
マッチングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的に応じたユーザの検索や解決したいニーズの投稿、ユーザが設定するプロファイルから使用言語、サポート要否/可否、交流可否を識別、マッチングを実行する無線通信デバイス、プログラム、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
世界のどの国においても人種、国籍、性別、年齢にかかわらず初対面の相手がどの言語を使用するのか、複数言語を使用するのかを目視のみで特定や識別することは難しく、主として外国出身者の使用する言語を認識するには二者間で二者が使用するどちらかの言語で会話や筆談、翻訳機能を有するツールを使用する必要がある。
【0003】
また、その二者が長期的、短期的にどのような解決したいニーズを抱えているのか、相手の存在を目視にて認識した時点において何らかの手助けを望んでいるのかまたは手助けをすることが可能なのか、不慣れな場所において相手との交流を望んでいるのかを認識するのにもやはり会話や筆談、翻訳機能を有するツールを使用する必要がある。
【0004】
Bluetooth(登録商標)の近距離無線通信規格を利用したデバイス同士で直接通信を行う技術が知られている。Bluetooth(登録商標)は用途や機器によって実装すべき機能を「プロファイル」として個別に規定しており、1対1の接続を基本としているが上記プロファイルを使用せずにBluetooth(登録商標)通信を行えば、1台のデバイスに複数のデバイスを接続する方法がある。
【0005】
デバイス同士の接続が可能な方法としてWi−Fi Direct(登録商標)という通信方式やZigbee(登録商標)という通信規格もある。
【0006】
また、GPS(Global Positioning System)を利用して位置情報を提供するサービスが知られている。
【0007】
例えば、位置検索の対象となる人にGPS受信機が内蔵されたデバイスを所持させたり、位置検索の対象となるものにGPS受信機が内蔵されたデバイスをつけたりする。位置情報を提供する際には、デバイスに内蔵されたGPS受信機の位置により、位置検索の対象となる人やものを特定する。
【0008】
従来から、機器間での通信に対応したシステムが知られている。特許文献1には、自己の位置を取得し、予め登録された電文交換情報リストに基づき送付先を選別し、自己の位置情報を含めた電文を組立て、送信する第1の携帯情報端末に対して、無線接続された第1のアクセサリ型通信機が電文の送信を指示し、その電文を受けた第2の携帯情報端末が、電文中の第1の携帯情報端末の位置近傍の地図情報を入手し、地図に当該位置をプロットして表示し、第2の携帯情報端末の第2のアクセサリ型通信機から、第1のアクセサリ型通信機音響装置を無線で制御し、音響を鳴動させて接近することを可能にする捜索装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2013−008184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1で開示されている構成は、被害者の位置を正確に探知するという課題については有効であるが、支援を要している人および救援者または支援者の使用可能な言語を相互に把握すること、電気通信手段がない状況においておよび/または装置を用いていない場合においてもサポートを要している人やサポートが可能な人を把握すること、相手の情報として、名前やメールアドレスなどの連絡先以外に、関心事や素性についても対面する前に把握すること、救援を要する非常事態発生時以外の場面においても、生活上のあらゆるニーズを解決してくれる可能性のある相手を世界中から検索する手段およびサポートが可能な物事について全世界に発信する手段と連携してマッチングが成立するかを判定し、リアルタイムに新たなコミュニケーションを創出することについては効果を奏さない。
【0011】
国外旅行者は自身の話せる言語が通じない渡航先において何をするにもどこに自身の話す言語の話者がいるのかをリアルタイムに把握することが難しく困ることが多い。
【0012】
また、国外旅行者は自身の話せる言語が通じない渡航先において無料のWi−Fi(登録商標)を利用できるエリアが限定的なため、ネットワーク接続機器を携帯していてもネットワーク機能を十分に活用することが難しく困ることが多い。
【0013】
外国出身の中長期滞在者は滞在先の国の言葉を話せない場合、何をするにもどこに自身の話す言語の話者がいるのかをリアルタイムに把握することが難しく困ることが多い。
【0014】
また、例えば図書館や喫茶店などで滞在国の言語を学習している外国出身の中長期滞在者が、会話力を高めるために日頃から滞在国出身者と話す機会を持ちたいと思っていた場合、館内や店内で外国出身の中長期滞在者の近くに無償で会話の相手が可能な資質を持つ滞在国出身者/居住者がいたとしても、双方共に、きっかけがないおよび/または会話が可能な相手かを察知することができないため、どちらからも話しかけることがなく、無償で気軽に話せる相手を見つけることが難しい。
【0015】
聴覚障害者は手話を用いてコミュニケーションをとりたい時に手話のできる人がどこにいるのかリアルタイムに把握することが難しく困ることが多い。
【0016】
視覚障害者またはその他の障害者、高齢者、妊婦、病人は誰かの助けを求めたい時に快く助けの手を差し伸べることができる人がどこにいるのかリアルタイムに把握することが難しく困ることが多い。
【0017】
困っているように見える外国人旅行者もしくは中長期滞在者を見かけた際に、使用する言語や誰かの手を借りたいと思っているかが目視では識別できないため、話しかけることを躊躇することが多い。
【0018】
視聴覚またはその他の障害者を援助できる資質を持っていても、どこに困っていて助けを求めている障害者がいるのかをリアルタイムに把握することが難しいため、助ける機会を逃してしまうことが多い。
【0019】
言語の問題がないもしくはクリアできた場合であっても初対面の二者が相手の存在を認識した時点において何らかの手助けやサポートを必要としているかまたはサポートを求めることが可能か、また会話などの交流を望んでいるかを会話せずに把握することは難しく、やはり相手に話しかけるもしくは働きかけることを躊躇することが多い。また、互いの解決したい生活上のニーズを対面する前に把握することは難しく短時間で片方または互いに有意義な出会いとなることは少ない。
【0020】
スマートフォンやタブレットコンピュータなどの電子デバイスはバッテリーが切れると機能を活用することができなくなり困ることが多い。
【0021】
国外旅行時などレストランなどまたはその他の店舗を選ぶ際、旅行者の使用する言語を理解可能なスタッフがいることを事前にまたはリアルタイムに把握することができるのなら、言語の障壁がなくなることで旅行者および店舗もしくは店舗スタッフの双方にメリットが生じる可能性が高い。
【0022】
本発明の目的は、相手の使用可能な言語、何らかの手助けを求めているかまたは手助けが可能か、会話や交流を望んでいるか、生活上のニーズを満たす相手を探しているか、などを、相手の存在を目視にて認識する前にもしくは認識直後におよび/または話しかけることなく識別または把握することで効率的で実用的なコミュニケーションをリアルタイムに、また上記コミュニケーションのスタイルを世界的に提供することである。
【0023】
また、本発明の目的は、公共施設や民間施設、その他の拠点において対応可能な言語についての情報を受発信するための手段および方法を世界的に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明は無線通信モジュールを有するデバイスとの間で無線にてデバイス間通信を行う無線通信デバイスであって、上記デバイスは、複数の上記デバイスのうちの少なくとも1つのデバイスに接続されるように構成され、上記デバイスは、メモリ部を含み、上記メモリ部には、上記デバイスを使用するユーザの少なくとも1つの使用可能な言語、道案内などのサポートの希望有無および/またはサポートの可否、会話などの交流の希望有無のうちの少なくとも1つがユーザデバイスプロファイルとして予め格納されており、上記ユーザデバイスプロファイルは、ユーザによる上記デバイスと接続された外部設定用デバイスまたは直接上記デバイスへの操作によって選択および保存され、プロセッサ部は、上記デバイスを使用するユーザの操作または設定に従い上記ユーザデバイスプロファイルを上記少なくとも1つのデバイスとの間でデバイス間通信手段を介して送信または受信することと、受信した上記ユーザデバイスプロファイルに対して上記デバイスを使用するユーザの操作または設定に従い応答情報を送信することと、プロファイルマッチング自動アラート機能を有効化することで、複数の上記ユーザデバイスプロファイルの情報から上記少なくとも1人のユーザに関連付けられた上記ユーザデバイスプロファイルの少なくとも一部分がマッチする場合、上記デバイスが自動的にマッチするユーザのユーザデバイスプロファイルを含む情報をユーザに通知することを行うように構成されている。これにより、上述した目的が達成される。
【0025】
上記ユーザデバイスプロファイルを液晶画面などの情報表示部で表示できるように構成してもよい。
【0026】
上記デバイスを情報表示部に表示される上記ユーザデバイスプロファイルの設定内容を見ながら操作することで、デバイス自体に設定情報が保存される上記ユーザデバイスプロファイルに、ユーザの使用可能な言語を一つまたは複数選択し設定を保存、不慣れな場所において道案内などのサポートの希望有無および/またはサポートが可能な内容や会話などの交流の希望有無を任意で選択し設定を保存、送信に関わる設定を有効にすることでユーザAのデバイスがBluetooth(登録商標)規格などのデバイス間通信技術を用いてユーザBの近距離通信デバイスと通信することができるようになる。ユーザAのデバイスの送信信号をユーザBのデバイスが受信するとその通知を情報表示部で認識でき、ユーザBはユーザAの公開設定されたユーザデバイスプロファイルを把握することができるようになる。ユーザBは任意でユーザAに応答できる。上記応答は当該発明のデバイスを利用の場合は予め設定されている応答メッセージの送信、専用スマートフォンアプリケーションを利用の場合は上記アプリケーションの機能であるテキストなどの自由入力で応答メッセージを送信することができる。つまり通信範囲内の複数のデバイスすなわち、デバイスを携行する複数のユーザとコンタクトを取ることができる。
【0027】
上記ユーザデバイスプロファイルに保存される設定情報として、ユーザの名前(相手のデバイスに表示されるユーザネーム)、性別、年齢、職種、国籍、居住地、現在地、スケジュールと滞在地、関心事などを任意で設定できるように構成してもよい。
【0028】
また、上記ユーザデバイスプロファイルに保存される設定情報として、通信する対象の相手の条件(例えば相手の使用言語など)を任意で設定できるように構成してもよい。
【0029】
また、上記ユーザデバイスプロファイルに保存される設定情報として、送受信信号が有効になる通信距離(例えば半径100メートル以内で通信など)を任意で設定できるように構成してもよい。
【0030】
また、上記ユーザデバイスプロファイルに保存される設定情報として、送受信が有効になる時間をスケジュール的に任意で設定できるように構成してもよい。
【0031】
また、上記ユーザデバイスプロファイルに保存される設定情報として、マッチング用Webアプリケーションとの連携有無の設定を任意で設定できるように構成してもよい。
【0032】
また、通信する対象の相手の条件(例えば相手の使用言語など)を設定し相手を検索できるように構成してもよい。
【0033】
また、上記通信する対象の相手の条件(例えば相手の使用言語など)を保存し、自分の希望する相手が設定した有効通信距離内で存在する場合にアラートとして自動的に通知を受けることができるように構成してもよい。
【0034】
また、通信が確立した複数の相手のユーザデバイスプロファイルは通信履歴としてメモリ部に保存できるように構成することで、通信時にコンタクトが成立しなかった場合においても、通信履歴より相手のユーザデバイスプロファイルを確認することで相手が連絡手段(例えばメールアドレス、ソーシャルネットワークサービス(以下、「SNS」と略称する)のIDなど)を上記ユーザデバイスプロファイルに入力している場合はコンタクトが可能となる。
【0035】
上記無線通信モジュールには、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、ANT+(登録商標)が含まれるように構成してもよい。
【0036】
当該発明のデバイスには、位置情報取得手段としてGPS(Global Positioning System)受信機が含まれるように構成してもよい。
【0037】
本発明は上記デバイスを使用するユーザの少なくとも1つの使用可能な言語を上記デバイスを使用するユーザおよび上記デバイスを使用しないユーザが目視にて認識可能な手段(例えば国旗、言語コード、国コードなどを上記デバイス外部に表記)、上記サポートの希望有無および/またはサポート可否を目視にて認識可能な上記手段(例えば道案内を希望する場合、英語や滞在国で使用されている言語で「ガイド希望」などの文章やガイドの希望を連想可能なマークを上記デバイス外部に表記)、上記交流の希望有無を目視にて認識可能な上記手段(例えば会話などの交流を希望する場合、英語や滞在国で使用されている言語で「交流希望」などの文章や交流の希望を連想可能なマークを上記デバイス外部に表記)、発音部を備え、上記デバイスを使用するユーザの少なくとも1つの使用可能な言語を上記デバイスを使用するユーザが音声にて認識可能な手段(例えばスピーカから言語名を音声出力)、上記サポートの希望有無および/またはサポート可否を音声にて認識可能な上記手段、上記交流の希望有無を音声にて認識可能な上記手段、上記デバイスを使用するユーザの発する言葉を認識可能な音声入力手段の少なくとも1つを含み、人の身体、衣服に装着可能な手段または電子機器、時計、カード、バッグを含む携行品に装着もしくは実装可能な手段を備えたモバイルデバイスおよび/またはウェアラブルデバイスであることを特徴とする。これにより、上述した目的が達成される。
【0038】
上記モバイルデバイスおよび/またはウェアラブルデバイスは、バッテリー利用時はデバイス間通信が可能であるが、バッテリーが切れた状態においてもデバイスに表記された識別情報から他ユーザおよびデバイスを使用しないすべての近距離にいる人が目視にて情報を認識することができるようになる。
【0039】
また、上記モバイルデバイスおよび/またはウェアラブルデバイスは、バッテリーを含まない構成にしてもよい。
【0040】
上記バッテリー部が機能していないまたは有していないデバイスは、当該発明デバイスを使用するユーザおよび上記デバイスを使用しないすべての人が目視にて情報を認識することができる非電子デバイスとして使用することができる。
【0041】
本発明はコンピュータを用いて、利用するユーザが登録および設定を行うことで作成されるユーザプロファイルに従いマッチングの情報処理を行うプログラムであって、マッチング用Webアプリケーションを含み、上記ユーザのインターネットに接続可能なデバイスからアクセス可能なWebサイトを有し、上記Webサイトは、サーバ装置により運用され、上記ユーザが上記ユーザプロファイルとして、ユーザネーム、性別、年齢、職種、国籍、居住地、現在地、使用言語のうちの少なくとも1つをユーザの意思に従い登録する機能と、目的別のカテゴリーとして、飲食を共にする意思を持つユーザのカテゴリー、仕事を探しているユーザのカテゴリー、仕事を提供するユーザのカテゴリー、趣味を共にする意思を持つユーザのカテゴリー、物事を学ぶ意思を持つユーザのカテゴリー、物事を教えることが可能なユーザのカテゴリー、場所のガイドを探しているユーザのカテゴリー、場所のガイドが可能なユーザのカテゴリー、医療機関または医師の情報を探しているユーザのカテゴリー、医療機関または医師の情報を提供可能なユーザのカテゴリー、ボランティア活動を探しているユーザのカテゴリー、ボランティア活動が可能なユーザのカテゴリー、悩み事の相談を希望するユーザのカテゴリー、悩み事の相談を聞くことが可能なユーザのカテゴリーのうちの少なくとも1つを含み、上記カテゴリーでユーザを検索する機能と、上記カテゴリーで上記ユーザプロファイルの情報と共に投稿する機能と、上記ユーザプロファイル内に上記カテゴリーで投稿する内容と同等の情報を登録する機能と、ユーザプロファイルアラート機能を有効化することで、複数の上記ユーザプロファイルの情報から上記少なくとも1人のユーザの少なくとも1つの上記カテゴリーに基づいて少なくとも1人のユーザに関連付けられた上記ユーザプロファイルの少なくとも一部分がマッチする場合、上記サーバ装置から自動的にマッチするユーザのユーザプロファイルを含む情報を、ユーザがユーザプロファイルに設定した電子メールアドレス(Eメールアドレス)へ電子メール(Eメール)を発信もしくは上記Webサイト内でユーザに通知または外部インターネットサービスを介して通知する機能と、ソーシャルネットワークサービスが提供するSNSアカウントでログインする機能と、上記ユーザプロファイルと上記ソーシャルネットワークサービスが提供するSNSサーバから取得したSNS等外部サービスプロファイルを連携させる機能と、を有し、バッテリー部を有しているデバイスと直接無線通信してもしくはインターネットに接続可能なデバイスを介して上記ユーザデバイスプロファイルと上記ユーザプロファイルを同期または連携させる機能と、上記ユーザプロファイルと上記SNS等外部サービスプロファイルと上記ユーザデバイスプロファイルのデータを記憶するプロファイルデータベースと、多言語で使用可能なユーザインタフェースを有することを特徴とする。これにより、上述した目的が達成される。
【0042】
また、本発明はコンピュータを用いて、上記デバイスに同期処理を行うプログラムであって、デバイス同期用アプリケーションを含み、上記デバイス同期用アプリケーションは、上記デバイスに上記ユーザデバイスプロファイルを含む設定を行うデバイス設定用デバイスを含んで構成され、上記デバイスに上記ユーザデバイスプロファイルを含む設定を行うデバイス設定手段と、ユーザデバイスプロファイル記憶手段と、上記ユーザデバイスプロファイルと上記ユーザプロファイルを同期または連携させる機能と、上記ユーザデバイスプロファイル、上記ユーザプロファイル、上記SNS等外部サービスプロファイルの各データのうちの少なくとも1つを記憶するプロファイルデータベースと、多言語で使用可能なユーザインタフェースを有することを特徴とする。これにより、上述した目的が達成される。
【発明の効果】
【0043】
本発明のうち代表的な形態によれば、会話せずに初対面の相手の話せる言語を識別し、相手が手助けを必要としているかまたは手助けが可能か、会話などの交流を求めているかをインタラクティブに識別することを可能にする無線通信デバイス、そのデバイスを含めて実行されるプログラム、システムを提供することが可能になる。
【0044】
また、本発明の一観点によれば、公共施設や、公共施設や民間施設、その他の拠点において対応可能な言語についての情報を受発信するための手段および方法を世界的に提供することが可能になる。
【0045】
また、目視にて情報を識別可能なデバイスを使用することでデバイスを使用しない相手との交流をデバイス非利用時の時よりも多く創出する機会を提供することが可能になる。
【0046】
さらに、上述の電子デバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)などを相互に用いることで相手の設定に従い、相手の解決したいニーズを事前または直前に把握する無線通信デバイス、プログラム、システムを提供することが可能になる。
【0047】
本願に係る無線通信デバイス、プログラム、システムによれば、邦人間および外国人とのコミュニケーションの機会をより多く創出し、上記コミュニケーションのタイプやレベルも簡単な手助けから互いのニーズを満たすことまで対応し、ユーザの利用シーンや目的で選択可能な複数のタイプのデバイスの展開および実用的な各種連携機能を活用することで、有意義なコミュニケーションをリアルタイムに、かつ世界的に実現することができるという効果を奏する。
【0048】
また、図12乃至図15で示すように、本願に係る無線通信デバイス、プログラム、システムによれば、各デバイスのタイプにより異なるフローおよびメリットを提供することやITリテラシーのレベルが異なるユーザ間においてもコンタクトを成立させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】本発明の実施形態についてシステムの構成例を示す図である。
図2】本発明の実施形態におけるデバイスの形状例を示す図である。
図3】本発明の実施形態についてデバイスの構成例を示す図である。
図4】本発明の実施形態における動作例を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態における処理例を示すシーケンス図(パターンA)である。
図6】本発明の実施形態における処理例を示すシーケンス図(パターンB)である。
図7】本発明の実施形態における処理例を示すシーケンス図(パターンC)である。
図8】本発明の実施形態における処理例を示すシーケンス図(パターンD)である。
図9】本発明の実施形態における処理例を示すシーケンス図(パターンE)である。
図10】本発明の実施形態における処理例を示すシーケンス図(パターンF)である。
図11】本発明の実施形態における処理例を示すシーケンス図(パターンG)である。
図12】本発明の実施形態におけるユーザデバイスプロファイル、ユーザプロファイル、SNS等外部サービスプロファイルの設計例を示す図である。
図13】本発明の実施形態におけるユーザデバイスプロファイルおよびユーザプロファイルの構成例を示す図である。
図14】本発明の実施形態におけるデバイス毎の認識手段の例を示すマトリクス図である。
図15】本発明の段階的な特徴と機能レイヤーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下の説明では、様々な実施形態の完全な理解を提供するために、いくつかの具体的な詳細を説明する。しかしながら、本発明の様々な実施形態を、これらの具体的な詳細を用いることなく実施することができる。他の例において、本発明の特定の実施形態を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素及び回路は詳細には説明しない。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0051】
ここで用いられる「電子デバイス」という用語は、バッテリー部を有しており電源が入れば電気的機能が稼働する状態のデバイスを表す。また「非電子デバイス」という用語は、バッテリー部を有していないまたはバッテリー部を有しているが電源が入っていない状態もしくは充電されていない状態のデバイスを表す。
【0052】
<システムの概要について>
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1によれば、本実施形態のデバイスは、非電子デバイス14、電子デバイス(言語など目視/音声識別手段有り)15、電子デバイス(言語など目視/音声識別手段無し)16の3つに大別できるデバイス、専用スマートフォンアプリ17、マッチング用Webアプリケーションクライアント18の計5タイプのシステム利用手段(図示23)があり、識別/通信手段24の各手段を用いてユーザBの手段(図示25)である各デバイスとやりとりを行う。さらに電子デバイス15、電子デバイス16、専用スマートフォンアプリ17、マッチング用Webアプリケーションクライアント18は通信種別22の各手段を用いて電子デバイス設定用デバイス1およびサーバシステム6とやりとりを行うよう構成されている。
【0053】
図1中の通信ネットワーク30はデータ送受信が可能な通信路である。すなわち、通信ネットワーク30は、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)などによるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネットなどの通信網を含み、また通信方法については有線/無線を問わない。
【0054】
図1中のBluetooth(登録商標)などデバイス間通信34はBluetooth(登録商標)以外の規格で実施することも可能であるが、その規格は1つの規格に統一することで世界のどの国においてもデバイス間通信が可能となる。
【0055】
[動作例]
図4は、本実施形態におけるユーザの操作と図1中の非電子デバイス14および電子デバイス15または16の動作を示すフローチャートである。なお、図4では、ステップを「S」と略称する。
【0056】
ユーザAのデバイスにバッテリーが具備されており、充電されている場合は、ステップS2へ進む(ステップS1)。
【0057】
ユーザAのデバイスに図3中の無線通信モジュール45、プロセッサ部46、GPSモジュール47、メモリ部48、位置情報送受信部49、情報表示部50、操作部51、発音部52、振動部53、音声入力部54、発光部55が具備されている場合の例となる(ステップS2)。
【0058】
ユーザAの操作部51への操作により、初期設定がなされる。プロセッサ部46は、情報表示部50(例えば、液晶画面)にユーザデバイスプロファイルを表示させる。ユーザAが設定を完了することでユーザデバイスプロファイルはメモリ部48に保存される(ステップS3)。
【0059】
なお、ユーザデバイスプロファイルの設定内容は、ユーザが設定を変更後に保存することでプロセッサ部46は即時に変更を反映させ、メモリ部48に変更後の設定内容が格納される。
【0060】
ユーザAのデバイスのアンテナを含む無線通信モジュール45は、ユーザデバイスプロファイルのデータを含む無線信号を送信し、他ユーザ(本例ではユーザB)の通信可能なデバイスの無線信号を受信することで通信可能な状態の場合、GPSモジュール47および位置情報送受信部49によりユーザBへユーザAの現在地情報を送信し、ユーザBの現在地情報を受信する。また、プロセッサ部46はユーザBのデバイスとの距離を測定し、発音部52より距離を音声として出力させることが可能である。そして受信した現在地は情報表示部50により地図上に表示されることでユーザAはユーザBとの距離や位置関係を視覚的に認識可能となる(ステップS4)。
【0061】
ユーザは図1中のマッチング用Webアプリケーション7も利用する場合は、ユーザプロファイルを作成することが可能である(ステップS5)。
【0062】
また、ユーザはユーザデバイスプロファイルとユーザプロファイルを連携させることも可能である(ステップS6)。
【0063】
ユーザAのデバイスとユーザBのデバイスで無線通信が確立後、プロセッサ部46は両者のユーザデバイスプロファイルの設定内容を比較し、マッチする内容があるかを判定する(ステップS7)。
【0064】
ユーザはマッチングが成立する他ユーザのデバイスを認識した時に発音部52、振動部53、発光部55によるデバイスの鳴動や発光、情報表示部50に表示されるメッセージの受信により他ユーザの存在をリアルタイムに知ることが可能なプロファイルマッチング自動アラート機能を有効にすることも可能である(ステップS8およびステップS9)。
【0065】
マッチング用Webアプリケーション7のユーザプロファイルと連携しているユーザBのデバイスと通信が確立し、ユーザデバイスプロファイルのマッチングが成立したユーザAのデバイスの情報表示部50には、ユーザBのユーザデバイスプロファイルの情報およびユーザプロファイルが自動表示される(ステップS10)。
【0066】
ユーザBの上記情報を確認したユーザAはコンタクトをとる希望がある場合は操作部51への操作によりコンタクト希望の情報をユーザBのデバイスへ送信することが可能である。なお、プロセッサ部46および無線通信モジュール45はユーザAのデバイスからのコンタクト希望情報をユーザBのデバイスのみへ信号を送信するが、例えば非常事態発生時などの場合はユーザの操作部51への操作により、ユーザデバイスプロファイルのマッチングが成立しない他ユーザのデバイスに対しても通信可能な他のすべてのデバイスへ信号を送信できるように構成してもよい。また、ユーザデバイスプロファイルの設定にて非常事態発生時の信号を受信しないように設定できるように構成することも可能である(ステップS11およびステップS12)。
【0067】
ユーザAのデバイスからコンタクト希望の信号を受信したユーザBのデバイスを情報表示部50、発音部52、発光部55のうちの少なくとも1つにて確認したユーザBはコンタクトをとることが可能な場合は操作部51への操作によりコンタクト承諾の情報をユーザAのデバイスへ送信することでユーザAとユーザBにおけるコミュニケーションが成立する(ステップS13およびステップS14)。
【0068】
ステップS1で、ユーザAのデバイスにバッテリー部を有していないまたは有していても充電されていない場合、デバイスの外面にユーザAの使用言語表示手段41、サポート希望表示手段42、サポート可能表示手段43、交流希望表示手段44のうちの少なくとも1つが表示されている場合は、例えば、道案内などのサポートを要している時に、上記サポート希望表示手段42を目視にて認識した他ユーザ(本例ではユーザB)がサポートすることが可能ならば、ユーザBがユーザAに話しかけることでサポートを目的としたコミュニケーションが成立する(ステップS15乃至ステップS17)。
【0069】
また、ユーザAはサポートは要していないが、会話などの交流を希望している場合は、上記交流希望表示手段44を目視にて認識した他ユーザ(本例ではユーザB)が交流可能ならば、ユーザBがユーザAに話しかけることで交流を目的としたコミュニケーションが成立する(ステップS18およびステップS19)。
【0070】
ステップS4で、ユーザAのデバイスが他ユーザのデバイスと通信が不可の場合であっても、図1中の電子デバイス15を使用することで他ユーザが目視にてユーザAの希望を認識することが可能になり、非電子デバイス14としてネットワークやバッテリーに依存しない手段によるコミュニケーションが実現する(ステップS20およびステップS15)。
【0071】
ステップS5および/またはステップS6で、ユーザBがマッチング用Webアプリケーション7のユーザプロファイルを作成していない場合または作成していても連携していない場合は、ユーザAのユーザデバイスプロファイルとユーザBのユーザデバイスプロファイルでマッチングが成立し、ユーザAのデバイスでプロファイルマッチング自動アラート機能が有効ならば、デバイスの鳴動や発光、メッセージの受信などでユーザBの存在を認識することが可能であるが、ユーザAの情報表示部50にはユーザBのユーザデバイスプロファイルの情報のみ確認が可能となり、ユーザプロファイルの情報は確認することは不可となる(ステップS21乃至ステップS24)。
【0072】
ステップS13で、ユーザAからの情報を受信したユーザBは、ユーザAとコンタクトをとる希望がない場合はユーザBの操作部51への操作より、プロセッサ部46および無線通信モジュール45は、ユーザAのデバイスにコンタクト拒否の情報を送信する(ステップS25)。
【0073】
ステップS17で、ユーザBがユーザAのサポートが不可の場合、ステップS19で、ユーザBがユーザAとの交流が不可の場合、ステップS20で、ユーザAのデバイスで使用言語、サポート要否、交流希望について目視で識別可能な表示がない場合、ステップS25で、ユーザBからユーザAのデバイスへコンタクト拒否の情報が送信された場合の上記いずれかの場合は、ユーザAとユーザBのコンタクトは不成立にて終了となり、開始より他ユーザとのマッチング処理を繰り返す。
【0074】
なお、通信が確立した他ユーザのデバイスのユーザデバイスプロファイルの情報は、通信履歴としてメモリ部48に格納される。ユーザの操作により、各ユーザのユーザデバイスプロファイルの情報は保存しておくことも削除することも可能である。
【0075】
[実施の形態1]
<ハードウェア構成>
図1中の電子デバイス(言語など目視/音声識別手段無し)16(以後、電子デバイス識別手段無しと称する)はハードウェア構成の実施例として、図3中の無線通信モジュール45、プロセッサ部46、GPSモジュール47、メモリ部48、位置情報送受信部49、情報表示部50、操作部51、発音部52、振動部53、音声入力部54を含む。
【0076】
電源ON/OFFの状態を表すLEDを発光部55として含んでもよい。
【0077】
また、図1中のサーバシステム6と通信を可能にするために、Wi−fiモジュールを含んでもよい。
【0078】
また、図3中の情報表示部50に他ユーザのデバイスとの距離(例えば「50メートル」など)を含む表示ができるように構成してもよい。
【0079】
図2に示すように、上記デバイスの形状は既成品の内外に実装する手段または着脱可能な手段で構成してもよいし、新たに設計またはデザインして構成してもよい。
【0080】
<機能構成と動作>
電源投入後は、ユーザデバイスプロファイルの設定が可能である。まずユーザ自身の情報としてユーザネーム(実名ではなくてもよい)、性別、年齢、職種、国籍、居住地、現在地、使用言語(複数登録可能)を設定する。キーボードを有していないデバイスの場合は図3中の情報表示部50に表示されるユーザデバイスプロファイルの設定内容を見ながら予め図3中のメモリ部48に用意された選択肢の中から図3中の操作部51(例えばボタンやダイヤルなど)を操作して選択して設定できるよう構成することが可能である。
【0081】
次に任意で希望する通信対象の相手の性別、年齢、職種、国籍、居住地、現在地、使用言語(複数登録可能)を設定する。
【0082】
次に送受信可能な距離を設定し、データ送受信機能を有効に設定することで他のデバイスと通信可能な状態になる。
【0083】
図7は、処理例を示すシーケンス図(パターンC)である。以下に、図7中のユーザA23が電子デバイス識別手段無し16を用いた時の処理を説明する。なお、この処理例では図1中の識別/通信手段24としてBluetooth(登録商標)などデバイス間通信34の手段としてBluetooth(登録商標)規格を用いているが、Bluetooth(登録商標)以外のデバイス間通信技術も用いて構成してもよい。また相手ユーザとの通信において図1中の通信種別22に表す通信ネットワーク30を用いて構成してもよい。
【0084】
図7によれば、データの送受信が可能な状態にあるユーザA23(C−S1)およびユーザB25(C−S2)のデバイスが送受信可能な状態になった時にユーザB25のデバイスにユーザA23の情報が通知または図3中の情報表示部50に表示される。
【0085】
ユーザB25はユーザA23のユーザデバイスプロファイルを確認し、ユーザB25のユーザデバイスプロファイルの設定に従い、自動的または手動的に使用言語、サポート希望の有無および/またはサポートの可否、会話などの交流希望の有無のうちの少なくとも一つを含んだ情報をユーザA23のデバイスに送信する(C−S3)。
【0086】
ユーザA23はユーザB25のユーザデバイスプロファイルを確認し、応答する意思がある場合は予め図3中のメモリ部48に用意されたメッセージ文または図3中の操作部51による入力により返答のメッセージをユーザB25のデバイスに送信する(C−S4)。
【0087】
以上の処理によりユーザA23とユーザB25間におけるコミュニケーションが成立する(C−S5およびC−S6)。
【0088】
図8は、図3中のGPSモジュール47を有する電子デバイス識別手段なし16を用いた処理例を示すシーケンス図(パターンD)である。以下に、図8中のユーザA23が電子デバイス識別手段無し16を用いた時の処理を説明する。なお、この処理例では図1中の識別/通信手段24に表すBluetooth(登録商標)などデバイス間通信34の手段としてBluetooth(登録商標)規格を用いているが、Bluetooth(登録商標)以外のデバイス間通信技術も用いて構成してもよい。また相手ユーザとの通信において図1中の通信種別22に表す通信ネットワーク30を用いて構成してもよい。
【0089】
図8によれば、図3中のGPSモジュール47および位置情報送受信部49が稼働状態にあるユーザA23(D−S1)のデバイス情報またはユーザA23の情報がマッチング用Webアプリケーション7にアクセスしているユーザB25(D−S2)がアクセスしている上記マッチング用Webアプリケーション内の地図に表示されることでユーザA23の現在地を認識することができる(D−S3)。
【0090】
ユーザB25はユーザA23のユーザデバイスプロファイルを確認し、ユーザB25のユーザプロファイルの設定に従い、自動的または手動的に使用言語、サポート希望の有無および/またはサポートの可否、会話などの交流希望の有無のうちの少なくとも一つを含んだ情報をユーザA23のデバイスに送信する(D−S4)。
【0091】
ユーザA23はユーザB25のユーザプロファイルを確認し、応答する意思がある場合は予め図3中のメモリ部48に用意されたメッセージ文または図3中の操作部51による入力により返答のメッセージをユーザB25のデバイスに送信する(D−S5)。
【0092】
以上の処理によりユーザA23とユーザB25間におけるコミュニケーションが成立する(D−S6およびD−S7)。
【0093】
[実施の形態2]
<ハードウェア構成>
図1中の電子デバイス(言語など目視/音声識別手段有り)15(以後、電子デバイス識別手段有りと称する)はハードウェア構成の実施例として、図3中の無線通信モジュール45、プロセッサ部46、GPSモジュール47、メモリ部48、位置情報送受信部49、情報表示部50、操作部51、発音部52、振動部53、音声入力部54、ユーザの使用な言語を他のユーザが目視にて認識可能な使用言語表示手段41、ユーザが困っているときにサポートを求めていることを他のユーザが目視にて認識可能なサポート希望表示手段42、ユーザが困っているときにサポートが可能なことを他のユーザが目視にて認識可能なサポート可能表示手段43、会話などの他のユーザとの交流を求めていることを他のユーザが目視にて認識可能な交流希望表示手段44を含む。
【0094】
電源ON/OFFの状態を表すLEDを発光部55として含んでもよい。
【0095】
また、図1中のサーバシステム6と通信を可能にするために、Wi−fiモジュールを含んでもよい。
【0096】
また、図3中の情報表示部50に他ユーザのデバイスとの距離(例えば「50メートル」など)を含む表示ができるように構成してもよい。
【0097】
図2に示すように、上記デバイスの形状は既成品の内外に実装する手段または着脱可能な手段で構成してもよいし、新たに設計またはデザインして構成してもよい。
【0098】
<機能構成と動作>
図1に示すように、電源未投入時およびバッテリーが切れている状態(図示32)の時はすれ違う大勢の人が目視にてユーザの使用可能な言語、ユーザが何かしらのサポートを希望していること、ユーザが何かしらのサポートが可能なこと、ユーザが会話などの交流を求めていることを認識することが可能である。
【0099】
電源投入後は、ユーザデバイスプロファイルの設定が可能である。まずユーザ自身の情報としてユーザネーム(実名ではなくてもよい)、性別、年齢、職種、国籍、居住地、現在地、使用言語(複数登録可能)を設定する。キーボードを有していないデバイスの場合は図3中の情報表示部50に表示されるユーザデバイスプロファイルの設定内容を見ながら予め図3中のメモリ部48に用意された選択肢の中から図3中の操作部51(例えばボタンやダイヤルなど)を操作して選択して設定できるよう構成することが可能である。
【0100】
次に任意で希望する通信対象の相手の性別、年齢、職種、国籍、居住地、現在地、使用言語(複数登録可能)を設定する。
【0101】
次に送受信可能な距離を設定し、データ送受信機能を有効に設定することで他のデバイスと通信可能な状態になる。
【0102】
図5は、処理例を示すシーケンス図(パターンA)である。以下に、図5中のユーザA23が電子デバイス識別手段有り15を用いた時の処理を説明する。なお、この処理例では図1中の識別/通信手段24に表すBluetooth(登録商標)などデバイス間通信34の手段としてBluetooth(登録商標)規格を用いているが、Bluetooth(登録商標)以外のデバイス間通信技術も用いて構成してもよい。また相手ユーザとの通信において図1中の通信種別22に表す通信ネットワーク30を用いて構成してもよい。
【0103】
図5によれば、使用可能な言語、サポート要否およびまたはサポート可否、交流の希望有無が識別できる状態にあるユーザA23(A−S1)をユーザB25(A−S2)が目視にて認識し、希望する場合はユーザA23に話しかける(A−S3)。
【0104】
ユーザA23はユーザB25に対して応答する(A−S4)。
【0105】
以上の処理によりユーザA23とユーザB25間におけるコミュニケーションが成立する(A−S5およびA−S6)。
【0106】
上記電子デバイス識別手段有り15の別の実施例として上述の図7、処理例を示すシーケンス図(パターンC)および図8、処理例を示すシーケンス図(パターンD)のフローであっても実現が可能である。
【0107】
[実施の形態3]
<ハードウェア構成>
図1中の非電子デバイス14はハードウェア構成の実施例として、図3中のユーザの使用な言語を他のユーザが目視にて認識可能な使用言語表示手段41、ユーザが困っているときにサポートを求めていることを他のユーザが目視にて認識可能なサポート希望表示手段42、ユーザが困っているときにサポートが可能なことを他のユーザが目視にて認識可能なサポート可能表示手段43、会話などの他のユーザとの交流を求めていることを他のユーザが目視にて認識可能な交流希望表示手段44を含む。
【0108】
図2に示すように、上記デバイスの形状は既成品の内外に実装する手段または着脱可能な手段で構成してもよいし、新たに設計またはデザインして構成してもよい。
【0109】
<機能構成と動作>
上記デバイスを使用することですれ違う大勢の人が目視にてユーザの使用な言語、ユーザが何かしらのサポートを希望していることおよび/またはサポートが可能なこと、ユーザが会話などの交流を求めていることを認識することが可能である。
【0110】
図5は、処理例を示すシーケンス図(パターンA)である。以下に、図5中のユーザA23が非電子デバイス14を用いた時の処理を説明する。なお、ユーザB25は、デバイス非利用者19または専用スマートフォンアプリ17利用者であっても実現が可能である。
【0111】
図5によれば、使用可能な言語、サポート要否および/またはサポート可否、交流の希望有無が識別できる状態にあるユーザA23(A−S1)をユーザB25(A−S2)が目視にて認識し、希望する場合はユーザAに話しかける(A−S3)。
【0112】
ユーザA23はユーザB25に対して応答する(A−S4)。
【0113】
以上の処理によりユーザA23とユーザB25間におけるコミュニケーションが成立する(A−S5およびA−S6)。
【0114】
上記非電子デバイス14の別の実施例として図6、処理例を示すシーケンス図(パターンB)のフローであっても実現が可能である。
【0115】
[実施の形態4]
<ハードウェア構成>
図1中の電子デバイス設定用デバイス1はハードウェア構成の実施例として、電子デバイス同期用アプリケーション2を実行するデバイス(例えばパソコン、タブレットコンピュータ、スマートフォンなど)、ユーザデバイスプロファイル記憶手段4、電子デバイス15および16と同期通信(図示31)が可能な手段を含む。
【0116】
また、図1中のサーバシステム6はハードウェア構成の実施例として、マッチング用Webアプリケーション7を実行するサーバ、ユーザプロファイル記憶手段11、SNS等外部サービスプロファイル記憶手段12として用いることが可能なデータベースサーバを含む。
【0117】
上記サーバシステム6はオンプレミスシステムで構成してもよいし、クラウドシステムで構成してもよい。
【0118】
また、上記サーバシステム6はクライアントとして専用スマートフォンアプリ17、マッチング用Webアプリケーションクライアント18、上記サーバシステム6と通信が可能な手段を備える電子デバイス15および16と通信が可能になるように構成することができる。
【0119】
<ソフトウェア構成>
上記電子デバイス設定用デバイス1で実行されるソフトウェア構成の実施例として、電子デバイス同期用アプリケーション2を含む。
【0120】
また、上記サーバシステム6で実行されるソフトウェア構成の実施例として、マッチング用Webアプリケーション7(インターネットサイト)を含む。
【0121】
また、クライアントとして上記専用スマートフォンアプリ17は、スマートフォンおよび/またはタブレットコンピュータ向けのユーザインタフェースで設計されたアプリケーション、上記マッチング用Webアプリケーションクライアント18はマッチング用Webアプリケーション7にアクセスすることが可能な手段を含む。
【0122】
なお、ここで用いられる「ユーザ」という用語は、マッチング用Webアプリケーション6にアクセス可能なすべてのユーザを表し、当該発明デバイスのユーザに限定されるものではない。すなわち、「ユーザ」という用語は、インターネット接続デバイスを用いてマッチング用Webアプリケーション6にアクセス可能なすべてのユーザを表す。
【0123】
<機能構成と動作>
図1中の電子デバイス同期用アプリケーション2は、電子デバイス設定用デバイス1にインストールすることが可能なプログラムとして構成することが可能である。上記電子デバイス同期用アプリケーション2には、上記電子デバイス設定用デバイス1を介して同期通信31を用いて同期することで図1中の電子デバイス15または16がデバイス側で設定できる項目および詳細な設定(例えばデバイスのファームウェアの更新など)を行うことが可能なデバイス設定手段3、上記電子デバイス15または16が保持しているユーザデバイスプロファイルの内容を記憶するユーザデバイスプロファイル記憶手段4、上記ユーザデバイスプロファイル記憶手段4で処理されるデータベースの各ユーザのレコードと図1中のマッチング用Webアプリケーション7が有するユーザプロファイル記憶手段11およびSNS等外部サービスプロファイル記憶手段12で処理されるデータベースの各ユーザのレコードを関連付けるプロファイル連携手段5が含まれている。
【0124】
上記プロファイル連携手段5を用いて上記ユーザデバイスプロファイル手段4が有するデータベースと上記ユーザプロファイル記憶手段11および/または上記SNS等外部サービスプロファイル記憶手段12が有するデータベース間の相互同期、インポート、エクスポートが可能である。
【0125】
なお、前ユーザデバイスプロファイルと前ユーザプロファイルは別個に構成することで当該発明デバイスのみを利用するユーザまたはマッチング用Webアプリケーション7のみを利用するユーザは利用する形態によって必要最小限の手段で活用することが可能になる。すなわち、ユーザは当該発明デバイスとマッチングWebアプリケーション7の両方をセットで利用しなくてもよい。
【0126】
また、前ユーザデバイスプロファイルと前ユーザプロファイルの設定項目は全く同じ内容の構成にしてもよい。これにより、当該発明デバイスおよびマッチング用Webアプリケーション7の両方を利用するユーザが前ユーザデバイスプロファイルと前ユーザプロファイルの同期設定を有効化することで同一の内容を設定することが可能になる。
【0127】
また、上記プロファイル連携手段5を用いてのプロファイルの連携はユーザが任意で有効または無効に設定できる構成にしてもよい。
【0128】
なお、図1中の同期通信31はデータ送受信が可能な通信路である。すなわち、同期通信31は、直接接続のための専用線(USBなどの専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)などによるLAN(Local Area Network)の他、Bluetooth(登録商標)通信、電話通信網やケーブル網、インターネットなどの通信網を含み、また通信方法については有線/無線を問わない。
【0129】
マッチング用Webアプリケーション7には、目的別のカテゴリー内で条件を設定して希望のユーザを検索(図示8)、ログイン後に目的別のカテゴリー内で条件を設定して自らのニーズを投稿(図示9)、自らのニーズをユーザプロファイルに設定した内容に基づいて、希望条件に該当するユーザが上記マッチング用Webアプリケーション7に存在した場合に、自動的に片方または双方に希望するユーザが存在/出現したことを通知するプロファイルマッチング自動アラート機能(図示10)が含まれている。
【0130】
なお、ユーザを検索するのみの場合は、ログイン不要で実行できるように構成してもよい。
【0131】
上記マッチング用Webアプリケーション7のユーザインタフェースは多言語対応の構成にすることでより多くのユーザが利用することが可能になる。例えばユーザは「英語」で表示されている状態の時に、言語設定を「日本語」にすることで表示のレイアウトは変わらず瞬時に書式が日本語に変わるように構成することができる。
【0132】
また、上記マッチング用Webアプリケーション7はユーザアカウントとパスワードをユーザプロファイル記憶手段11に記録される構成で新規で作成および登録することも可能であるし、複数存在するSNS等外部サービスアカウントログイン実行手段13を含むように構成することも可能である。ユーザは上記マッチング用Webアプリケーション7内で作成した上記ユーザアカウントでログインするボタンをクリックまたはタップすることでログインすることも可能であるし、上記SNSアカウントでログインするボタンをクリックまたはタップすることでユーザの使用するSNSアカウントとパスワードを入力しログインすることも可能である。
【0133】
上記ユーザアカウントを新規で作成および登録することで、ユーザのレコードは上記ユーザプロファイル記憶手段11に記録される。また上記SNSアカウントでログインすることで、ユーザのレコードは上記SNS等外部サービスプロファイル記憶手段12に記録される。
【0134】
上記ユーザプロファイル記憶手段11および上記SNS等外部サービスプロファイル記憶手段12は相互に関連付けられてデータベースに記録されるように構成することが可能である。
【0135】
上述のプロファイルが相互に関連付けられることで、SNSを利用していないユーザとSNSを利用しているユーザとのマッチングが可能となる。一例として、ユーザが上記マッチング用Webアプリケーション7内で他ユーザを検索したときに、検索結果に上記SNSを利用していないユーザと上記SNSを利用しているユーザの両方が混ざって表示される、といった具合である。
【0136】
また、複数存在しているSNSサービスのアカウントでログインを可能にすることで特定のSNSサービスに依存することなくマッチングを実現することが可能になる。一例として、5つのSNSサービスのアカウントでログインが可能になるように構成した場合、ユーザAはSNSサービスAのアカウントでログイン後、ニーズを投稿、ユーザBはSNSサービスBのアカウントでログイン後、ニーズを投稿、ユーザCはSNSサービスCのアカウントでログイン後、ニーズを投稿、ユーザDはSNSサービスDのアカウントでログイン後、ニーズを投稿、ユーザEはSNSサービスEのアカウントでログイン後、ニーズを投稿したときに、ユーザFが検索し、上記ユーザA、B、C、D、Eの投稿に検索条件がマッチしたなら、マッチした上記ユーザの投稿情報とSNSサービスのマイページのリンク先が表示される、といった具合である。
【0137】
なお、上記SNS等外部サービスアカウントログイン実行手段13を備えるメリットはSNSアカウントでニーズを投稿することでその投稿を認識する不特定多数のユーザにSNSアカウントで投稿したユーザの実在性を高めることが期待できる点である。
【0138】
図1中の目的別相手検索手段8および目的別ニーズ投稿手段9には、飲食を共にする意思を持つユーザのカテゴリー、仕事を探しているユーザのカテゴリー、仕事を提供するユーザのカテゴリー、趣味を共にする意思を持つユーザのカテゴリー、物事を学ぶ意思を持つユーザのカテゴリー、物事を教えることが可能なユーザのカテゴリー、場所のガイドを探しているユーザのカテゴリー、場所のガイドが可能なユーザのカテゴリー、医療機関または医師の情報を探しているユーザのカテゴリー、医療機関または医師の情報を提供可能なユーザのカテゴリー、ボランティア活動を探しているユーザのカテゴリー、ボランティア活動が可能なユーザのカテゴリー、悩み事の相談を希望するユーザのカテゴリー、悩み事の相談を聞くことが可能なユーザのカテゴリーを選択可能な各カテゴリーとして含んだ構成にしてもよい。
【0139】
上述のカテゴリーで示したように、各カテゴリーにおいて物事を提供する側と提供される側の立場でユーザが検索/投稿およびユーザデバイスプロファイル/ユーザプロファイルに情報を設定できるように構成することで、ユーザが提供可能な事柄と提供希望な事柄の双方を一元に登録/設定することが可能となる。
【0140】
例えば、投稿ユーザAはSNSサービスAのアカウントで上記マッチング用Webアプリケーション7にログイン後、上記各カテゴリーの中から物事を学ぶ意思を持つユーザのカテゴリーを選択し、物事の内容として「英語」を予め用意された選択肢の中から選び、任意で学びたい内容の詳細をテキストで入力、任意で居住地および/またはレッスンの実施希望地の選択、任意で費用の発生有無の設定として無償で学ぶ、有償で学ぶ、相談で決める、を選択肢の中から選び、上記投稿ユーザAの使用可能な言語を第一言語から第五言語まで選択肢の中から選び、投稿ボタンをクリックまたはタップすることで投稿が完了となるように構成することが可能である。
【0141】
なお、上記選択可能な言語の中には「手話」を含めてもよい。
【0142】
上記投稿が完了時に投稿された情報はSNS等外部サービスプロファイル記憶手段12と関連付けられてユーザプロファイル記憶手段11に記録される。
【0143】
また、上記投稿が完了時に投稿された情報に基づいてプロファイルマッチング自動アラート実行手段10が有効になるように構成してもよい。
【0144】
検索ユーザBは上記カテゴリーの中から物事を学ぶ意思を持つユーザのカテゴリーを選択し、検索を実行した時に投稿ユーザAが該当した場合は、検索結果のページに投稿ユーザAの投稿した内容および上記投稿ユーザAのSNSサービスAのマイページがリンク先としてSNSサービスAのプロファイルで設定している画像が表示される。検索ユーザBは上記リンク先として表示されている画像をクリックまたはタップすることで投稿ユーザAのSNSサービスAのマイページを閲覧することが可能となるように構成することで、検索ユーザBは投稿ユーザAのSNSサービスAのマイページにてコンタクトをとることが可能になる。また上記マッチング用Webアプリケーション7にユーザが相互にコンタクトをとることができる手段を構成することで投稿ユーザAと検索ユーザB間においてコンタクトが可能になる。
【0145】
他の例として、東京に居住しており日本語以外にも複数の言語を話すことができる投稿ユーザCは、上記カテゴリーの中から場所のガイドが可能なユーザを選択し、任意でガイドについての内容の詳細をテキストで入力、任意で居住地の選択、ガイドが可能な場所として「東京」を選択、任意でガイドが可能な期間を選択または入力、任意で費用の発生有無の設定として無償でガイドが可能、有償でガイドが可能、相談で決める、を選択肢の中から選び、上記投稿ユーザCの使用可能な言語を第一言語から第五言語まで選択肢の中から選び、投稿ボタンをクリックまたはタップすることで投稿を完了した後にプロファイル連携手段5を用いて上記投稿ユーザCが使用する電子デバイス16が保持するユーザデバイスプロファイルに情報を同期および/またはエクスポートできるように構成することが可能である。
【0146】
東京を初めて訪れる日本語が母国語ではない検索ユーザDは日本に到着する前に上記マッチング用Webアプリケーション7を使用し、上記カテゴリーの中から場所のガイドが可能なユーザのカテゴリーを選択し、ガイドを希望する場所として「東京」を選び上記使用可能な言語を第一言語から第五言語まで選択肢の中から選び、投稿ボタンをクリックまたはタップすることで投稿を完了した後にプロファイル連携手段5を用いて上記検索ユーザDが使用する電子デバイス15が保持するユーザデバイスプロファイルに情報を同期および/またはエクスポートすることで準備し、東京にて上記投稿ユーザCの上記電子デバイス16と上記検索ユーザDの上記電子デバイス15が通信可能な状態になり、相互に相手の存在を認識し、共通で使用可能な言語があることも認識、さらにガイドのニーズについてもマッチングが可能となり、母国語が異なるユーザ間においても場所を問わず、リアルタイムに互いのニーズを満たす可能性のある相手とのコミュニケーションを成立することが可能となる。
【0147】
上述の実施例で示したように、マッチング用Webアプリケーション7と当該発明デバイス(図示15乃至図示18何れかのデバイス)を連携した構成を展開することで当該発明デバイス間、例えばSNSサービスAのプロファイル情報を連携した電子デバイス15を使用するユーザAとSNSサービスBのプロファイル情報を連携した電子デバイス16を使用するユーザB間においてインターネットを介すことなくデバイス間の直接通信にてSNSサービスAおよびSNSサービスBに基づいたプロファイル情報のやりとりが可能になる。
【0148】
さらに、ユーザAおよび/またはユーザBが、どのようなニーズを抱えているのかをユーザAのデバイスとユーザBのデバイスが通信した直後に把握することも可能になる。
【0149】
また、上記マッチング用Webアプリケーション7はインターネットのWebサイトとして展開することも可能であるため、当該発明デバイスの使用を必須としない構成にした場合においてもユーザのニーズを満たす可能性のある他ユーザの検索やユーザのニーズを投稿することで他ユーザに発信することは可能であるが、当該発明デバイスと組み合わせた構成を展開することで例えば上記マッチング用Webアプリケーション7を使用しない当該発明デバイスのユーザも検索対象に含まれ、より多くのマッチングの機会を創出する、などの効果を奏する。
【0150】
図11は、処理例を示すシーケンス図(パターンG)である。以下に、図11中のユーザA23がマッチング用Webアプリケーションクライアント18を用いた時の処理を説明する。
【0151】
図11によれば、マッチング用Webアプリケーション7(以後、Webサイトと称する)にアクセスしている状態にあるユーザA23(G−S1)をユーザB25(G−S2)が上記Webサイト内で検索した時に結果に表示されることで認識および/または上記Webサイト内の地図に表示されることで現在地を認識する(G−S3)。
【0152】
ユーザB25はユーザA23のユーザプロファイルを確認し、希望する場合はユーザA23に上記Webサイト内でメッセージを送信する(G−S4)。
【0153】
ユーザA23は希望する場合はユーザB25に対して応答する(G−S5)。
【0154】
以上の処理によりユーザA23とユーザB25間におけるコミュニケーションが成立する(G−S6およびG−S7)。
【0155】
なお、上記マッチング用Webアプリケーションクライアント18の実施例は専用スマートフォンアプリ17の実施例として図9、処理例を示すシーケンス図(パターンE)および図10、処理例を示すシーケンス図(パターンF)であっても同様に実現が可能である。
【0156】
以上、本発明の好適な実施形態により本発明を説明した。ここでは、特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細及び添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【産業上の利用可能性】
【0157】
以上の説明は当該デバイスについて行ったが、携帯通信端末、携帯電話機、PDA (携帯情報端末)等に対しても本発明の適用が同様に可能である。
【0158】
また本発明は、近距離通信を利用して団体での国外旅行時や国際的なイベントにおいて参加者同士および参加者と非参加者のコミュニケーションを実現する場合に利用することができる。
【0159】
また、図書館、店舗、病院、駅、乗物などの公共施設や民間施設および上記施設内で業務に従事するスタッフに対しても本発明を適用することで例えば対応可能言語、対応可能日時などの情報の受発信を実現する場合に利用することができる。
【符号の説明】
【0160】
1 電子デバイス設定用デバイス
2 電子デバイス同期用アプリケーション
3 デバイス設定手段
4 ユーザデバイスプロファイル記憶手段
5 プロファイル連携手段
6 サーバシステム
7 マッチング用Webアプリケーション
8 目的別相手検索手段
9 目的別ニーズ投稿手段
10 プロファイルマッチング自動アラート実行手段
11 ユーザプロファイル記憶手段
12 SNS等外部サービスプロファイル記憶手段
13 SNS等外部サービスアカウントログイン実行手段
14 非電子デバイス
15 電子デバイス(目視/音声識別手段有り)
16 電子デバイス(目視/音声識別手段無し)
17 専用スマートフォン用アプリ
18 マッチング用Webアプリケーションクライアント
19 デバイス非利用者
21 システム/アプリケーション
22 通信種別
23 ユーザA(の手段)
24 識別/通信手段
25 ユーザB(の手段)
30 通信ネットワーク
31 同期通信
32 バッテリー非利用時の形態
33 目視識別
34 Bluetooth(登録商標)などデバイス間通信
41 使用言語表示手段
42 サポート希望表示手段
43 サポート可能表示手段
44 交流希望表示手段
45 無線通信モジュール
46 プロセッサ部
47 GPSモジュール
48 メモリ部
49 位置情報送受信部
50 情報表示部
51 操作部
52 発音部
53 振動部
54 音声入力部
55 発光部
【要約】
【課題】話しかけることなく初対面の相手の使用可能な言語、何らかの手助けを求めているか、会話や交流を望んでいるか、生活上のニーズを満たす相手を探しているか、などを識別または把握することが可能なデバイスおよびプログラムを提供する。
【解決手段】デバイスを使用するユーザの使用可能な言語などを他の人が目視にて認識する手段および/またはデバイス間通信にて認識する手段を含み、既成品の内外に実装または人の身体や携行品などに装着する手段を備える構成にした。また、目的別のカテゴリーでユーザを検索、ユーザのニーズを投稿、ユーザプロファイルに従いマッチングの情報処理を行うプログラムとして、マッチング用Webアプリケーションを提供し、ユーザデバイスプロファイルの情報とユーザプロファイルの情報および/またはSNS等外部サービスのプロファイルの情報とを同期または連携させる機能を含む構成にした。
【選択図】図1
図1
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