(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
屋根面に取り付けられる第一の屋根面換気口部材であって、屋根の下方の領域と第一の屋根面換気口部材の上方の領域との間で空気流を可能とする第一の開口を含む第一の屋根面換気口部材と、
屋根面に取り付けられる第二の屋根面換気口部材であって、第一の屋根面換気口部材の上方の領域と流れが連通して適合され、第二の屋根面換気口部材の上方と下方の領域の間で空気流を可能とする第二の開口を含む第二の屋根面換気口部材と、
を含み、
第一の屋根面換気口部材および第二の屋根面換気口部材の少なくとも一つが、約90%以上の開放エリアを備える正味自由換気エリアを提供し、第一の開口または第二の開口を通じた浮遊する燃えさしの侵入を実質的に防ぐ、不燃性のステンレススティールウールから成る、耐火性で、繊維メッシュ素材を含む、
屋根面換気口。
前記屋根面換気口が屋根面に組み込まれる際に、前記第一の屋根面換気口部材と、前記第二の屋根面換気口部材とが、屋根面に対して実質的に平行に配向するように構成される、
請求項1に記載の屋根面換気口。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
適切な換気を行う一方、炎、燃えさし、灰、または他の有害な浮遊物質の侵入から建物を守るシステムが必要である。正味自由換気要件を満たしながら、炎および/または燃えさしの侵入を防ぐ換気システムが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示する実施形態は、炎および燃えさしまたは浮遊する燃焼物質の進入を阻む一方、建物を適切に換気するための十分な空気流を可能とする屋根
面換気口の提供により、上述した課題に対処するものである。好ましい実施形態においては、屋根
面換気口は、換気口を通じた炎および浮遊する燃えさしの侵入を実質的に防ぐ、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を含む。燃えさしは、3〜4mmほどの大きさである。好ましい実施形態においては、そのような燃えさしは、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造内で捕捉され、建物内に入ることなく、その中で自然に消える。ある一態様では、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造は、バッフル部材を含む。この構造も、バッフル部材を通過するために炎が遠回りのルートを進む必要があるため、炎を妨げる。他の態様では、燃えさしインピーダンス構造は、耐火性繊維織物素材を含む。さらに他の態様では、炎インピーダンスは、炎の自然侵入点を提供する厚みのある換気口デザイン(ドーマー換気口等)とは対照的に、炎が通過する傾向のある薄型の換気口デザインで強化される。
【0007】
バッフル部材の複数の構造が記載されている。ある構造では、バッフル部材の一方の側から他方への空気流は、少なくとも一つの90度以上の曲がり角を含む流路を進む必要がある。そのような構造に加えて、または代えて、バッフル部材のある構造は、2.0cm未満か略等しい幅を有する少なくとも一つの経路を含む流路を提供する。その経路は、0.9cm以上か略等しい長さを有しても良い。
【0008】
ある実施形態では、換気システムは、第一および第二の
屋根面換気口部材を含み、第一の
屋根面換気口部材は、屋根デッキの孔または開口を通じた空気流を可能とし、第二の
屋根面換気口部材は、一つ以上の屋根カバー部品(例えば、第二の
屋根面換気口部材に隣接する瓦)に取って代わる。第一および第二の
屋根面換気口部材は、互いに横方向にずれて配置され、第二の
屋根面換気口部材を通じて侵入する炎および燃えさしは、第一の
屋根面換気口部材に達するまでに、屋根デッキに沿って進む必要がある。屋根デッキを燃えさしおよび炎から守るために、耐火性下張りが、屋根デッキに重なって提供されてもよい。さらに、屋根デッキと屋根カバー部品との間に空気が通過可能な空隙を作る、桟等の支持部材が、耐火性素材で形成されてもよい。ある実施形態では、第三の
屋根面換気口部材が、屋根デッキの異なる孔を通じてのさらなる流れを可能とし、第三の
屋根面換気口部材は、実質的に第一の
屋根面換気口部材と任意に等しくしてもよい。
【0009】
他の実施形態では、第一および第二の
屋根面換気口部材が結合され、一体化された1ピースの換気口を形成してもよい。1ピースの換気口は、建物への炎および燃えさしの侵入を防ぐバッフル部材を含んでもよい。また、1ピースの換気口は、換気口を通じた浮遊する燃えさしの侵入を実質的に防ぐ、耐火性メッシュ素材を含んでもよい。このような1ピースのシステムは、複合屋根素材で形成されるいわゆる複合屋根において、特に用いることができる。
【0010】
ある実施形態によれば、屋根面換気口が提供される。この換気口は、屋根の下方の領域と第一の
屋根面換気口部材の上方の領域との間で空気流を可能とする第一の開口を含む第一の
屋根面換気口部材を含む。さらに、この換気口は、第一の
屋根面換気口部材の上方の領域と流れが連通して適合される、第二の
屋根面換気口部材を含む。第二の
屋根面換気口部材は、第二の
屋根面換気口部材の上方と下方の領域の間で空気流を可能とする第二の開口を含む。第一および第二の
屋根面換気口の少なくとも一つは、バッフル部材を含み、バッフル部材は、浮遊する燃えさしおよび/または炎の侵入を実質的に防ぎ、換気口が屋根面に組み込まれる際に、バッフル部材は屋根面に対して実質的に平行に配置されるように構成される。
【0011】
他の実施形態によれば、屋根面換気口が提供される。この換気口は、屋根の下方の領域と第一の
屋根面換気口部材の上方の領域との間で空気流を可能とする第一の開口を含む、第一の
屋根面換気口部材を含む。さらに、この換気口は、第一の
屋根面換気口部材の上方の領域と流れが連通して適合される、第二の
屋根面換気口部材を含む。第二の
屋根面換気口部材は、第二の
屋根面換気口部材の上方と下方の領域の間で空気流を可能とする第二の開口を含む。さらに、この換気口は、第一および第二の
屋根面換気口部材の少なくとも一つに連結される、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を含み、第一および第二の
屋根面換気口部材の少なくとも一つを通じて流れる空気が、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を流れる。燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造は、上部と、上部に連結され下方に延びる少なくとも一つの端部とを含み、上部と、下方に延びる少なくとも一つの端部とが、上部バッフル部材の長手方向軸に実質的に平行な、細長い上部バッフル部材を含む。さらに、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造は、底部と、底部に連結され上方に延びる少なくとも一つの端部とを含み、底部と、上方に延びる少なくとも一つの端部とが、下部バッフル部材の長手方向軸に実質的に平行な、細長い下部バッフル部材を含む。上部及び下部バッフル部材の長手方向軸は、互いに実質的に平行であり、上部及び下部バッフル部材の端部は重なって、その間に狭い経路を形成し、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を通じて流れる空気の少なくとも一部は、狭い経路により部分的に形成される遠回り経路を進む。
【0012】
他の実施形態によれば、屋根セグメントが提供される。このセグメントは、少なくとも一つの屋根デッキ開口を含む屋根デッキの一部を含む。さらに、このセグメントは、屋根デッキ開口で屋根デッキに組み込まれ、第一の
屋根面換気口部材が、屋根の下方の領域と第一の
屋根面換気口部材の上方の領域との間で屋根デッキ開口を通じた空気流を可能とする第一の開口を含む、第一の
屋根面換気口部材を含む。さらに、このセグメントは、屋根デッキの上方に配置され、繰り返しパターンで互いに噛み合う屋根カバー部品の層を含む。さらに、このセグメントは、第一の
屋根面換気口部材の上方の領域と流れが連通し、第二の
屋根面換気口部材が、第二の
屋根面換気口部材の上方と下方の領域の間で空気流を可能とする第二の開口を含む、第二の
屋根面換気口部材を含み、第二の
屋根面換気口部材は、屋根カバー部品の層の中に実質的に配置される。第一および第二の開口の少なくとも一つは、バッフル部材を含み、バッフル部材は、浮遊する燃えさしおよび/または炎の侵入を実質的に防ぎ、バッフル部材は、屋根デッキに対して実質的に平行に配置される。
【0013】
他の態様によれば、屋根
面換気口が提供される。この屋根
面換気口は、屋根の下方の領域と第一の
屋根面換気口部材の上方の領域との間で空気流を可能とする第一の開口を含む、第一の
屋根面換気口部材を含む。また、この屋根
面換気口は、第一の
屋根面換気口部材の上方の領域と流れが連通して適合される、第二の
屋根面換気口部材を含む。この第二の
屋根面換気口部材は、第二の
屋根面換気口部材の上方と下方の領域の間で空気流を可能とする、第二の開口を含む。第一および第二の
屋根面換気口部材の少なくとも一つは、第一の開口または第二の開口を通じた浮遊する燃えさしの侵入を実質的に防ぐ、耐火性メッシュ素材を含む。
【0014】
他の態様によれば、第一および第二の
屋根面換気口部材を含む屋根
面換気口が提供される。第一の
屋根面換気口部材は、屋根の下方の領域と第一の
屋根面換気口部材の上方の領域との間で空気流を可能とする第一の開口を含む。第二の
屋根面換気口部材は、第一の
屋根面換気口部材の上方の領域と流れが連通して適合される。第二の
屋根面換気口部材は、第二の
屋根面換気口部材の上方と下方の領域の間で空気流を可能とする、第二の開口を含む。第一および第二の
屋根面換気口部材の少なくとも一つが、換気口部材の開口を通じた浮遊する燃えさしの侵入を実質的に防ぐ、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を含む。
【0015】
これらの実施形態全ては、ここに開示される発明の範囲内である。本発明のこれらのおよび他の実施形態は、添付図を参照する好ましい実施形態の以下の詳述から、当業者に対して直ちに明確になり、本発明は、開示される特有の実施形態に限定されるものではない。
【0016】
添付図は、概略図であり、原寸に比例して描かれてはおらず、本発明の実施形態を示し、限定するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を備えた屋根換気シシテム10の一実施形態を含む、屋根の一部の概略透視図である。特に、第一の
屋根面換気口部材100および第二の
屋根面換気口部材200を含む、2ピースの換気システム10が示されている。2ピースの換気システムの例は、全体が参照により組み込まれる、特許文献1および特許文献2に記載されている。
図1を参照して、第一の
屋根面換気口部材100は、しばしば“サブフラッシュ”または“第一換気口部材”と呼ばれ、第二の
屋根面換気口部材200は、しばしば“換気口カバー”または“第二換気口部材”と呼ばれる。第二の
屋根面換気口部材200は、第一の
屋根面換気口部材100の上にあってもよい。他の実施形態では、第二の
屋根面換気口部材200は、第一の
屋根面換気口部材100と接触することなく、周囲の屋根瓦と噛み合っている。このような実施形態では、第二の
屋根面換気口部材200は、以下により詳細に記述するように、第一の
屋根面換気口部材100の上方に配置されても配置されなくてもよい。第二の
屋根面換気口部材200は、屋根瓦のような周囲の屋根カバー部材20の外観を真似るように形成され、換気システム10は、屋根の外観に視覚的に溶け込んでいる。
【0019】
第一の
屋根面換気口部材100は、屋根デッキ50の上に載っている。ある実施形態では、耐火性下張り等の保護層40が、屋根デッキ50を覆っていてもよい。従って、
図1に示すように、保護層40は、屋根デッキ50と第一の
屋根面換気口部材100との間に挿入されてもよい。他の構造では、第一の
屋根面換気口部材100が屋根デッキ50の上に配置され、保護層40が第一の
屋根面換気口部材100の一部を覆い、第一の
屋根面換気口部材100の一部が、屋根デッキ50と保護層40との間に挿入される。耐火性素材は、炎または熱い燃えさしに曝された際に、通常、着火、溶解、または燃焼することのない素材を含む。耐火性素材は、カリフォルニア建築基準法のセクション702Aで規定される“耐着火性素材”を制限なく含み、30分のASTM E84に従う試験の際に、25分を越えない火炎拡散時間で、燃焼の進展の証拠を示さない商品を含む。耐火性素材は、クラスA材料(ASTM E-108、NFPA 256)で構成されてもよい。屋根の下張りに適した耐火性保護層は、全体が参照により組み込まれる、特許文献3に記載されている。他の実施形態では、下張りを覆いまたは包む耐火性キャップシートと併せて、非耐火性下張りが用いられてもよい。さらに他の実施形態では、保護層40が省略されてもよい。
【0020】
ある実施形態では、桟30(
図5Aおよび
図6A参照)は、保護層40に載るように、屋根デッキ50の上方に配置され、カバー部品20を支持し、屋根デッキ50とカバー部品20との間に空気が通過可能な空隙32(例えば、“桟空洞”)を形成する。桟を通じた空気流を可能に設けられた桟(“気流通過桟”)が、ASVを増加するために用いられる。ある実施形態では、桟30は、耐火性素材で形成されてもよい。桟に用いられるのに適した耐火性素材の例は、スティール(例えば、ステンレススティール)、アルミニウム、および亜鉛/アルミニウム合金等の、金属および合金を含む。桟に耐火性素材を使う代わりに、または加えて、桟は、難燃性または他の耐火性化学物質を桟に適用すること等により、耐火処理されてもよい。耐火性桟は、オーストラリアのクイーンズランド州リッチランドのメトロール社から市販されている。
【0021】
第一の
屋根面換気口部材100は、屋根デッキ50の下方の領域と第一の
屋根面換気口部材100の上方の領域との間に空気流を可能とする開口110を備えた、基部130(
図3A、
図3C、
図5A、および
図5B参照)を含む。ある実施形態では、開口110は、実質的には、(例えば、19”×7”またはそれ以上の寸法を備える)矩形である。開口110の内部には、一つ以上のバッフル部材120が配置されており、開口110を通過する燃えさしまたは炎を実質的に防ぐ。以降詳述するように、使用時は、空気が、開口110およびバッフル部材120を通じて屋根デッキ50の下方から空気が通過可能な空隙32へ流入する。空気は、空気が通過可能な空隙32から、屋根カバー20内または屋根カバー間の開口を通じて、通過可能である。また、空気は、第二の
屋根面換気口部材200の開口210(
図2参照)を通じて、第二の
屋根面換気口部材200の上方の領域へ通過可能である。簡略化および利便性のため、空気流は、ここでは、通常、屋根デッキの下方から屋根の上方の領域に上昇するものとする。しかしながら、当業者は、換気システムが、例えば、屋根
面換気口に関してファンを用いることにより、通常屋根の上方の領域から屋根デッキの下方の領域に下降するような他の流路も扱い促すように構成されることも可能であることがわかるであろう。そのような構成のものは、その全開示が参照により組み込まれる、特許文献4に記載されている。
【0022】
図2は、
図1に示す第二の
屋根面換気口部材200の正面図である。第二の
屋根面換気口部材200は、蓋部230と皿部232とを含んでもよい。蓋部230と皿部232とを含む、
図2に示す第二の
屋根面換気口部材200は、いわゆる“S形状”瓦を有する屋根に用いられるために構成され、蓋部230が、隣接する上昇傾斜面および下降傾斜面の瓦における蓋部分に揃えられ、皿部232が、隣接する上昇傾斜面および下降傾斜面の瓦における皿部分に揃えられる。蓋部230は、雨水を皿部232に落とすように構成可能であり、皿部232は、傾斜する屋根に沿って、水を下に流すことができる。蓋部230は、ブラケット234に支持されるカバー233を含み、カバー233と第二の
屋根面換気口部材200の本体205との間に、空気が移動可能な空間を形成する。
図2に示す実施形態は、S形状瓦を有する屋根に用いられるように構成されているが、他の実施形態は、他のタイプのカバー部品を有する屋根と協働するように構成可能である。例えば、第二の
屋根面換気口部材200は、いわゆる“M形状”瓦または平瓦の外観を模して構成されてもよい。
【0023】
第二の
屋根面換気口部材200は、第二の
屋根面換気口部材200の本体205の下方の領域(例えば、空気が通過可能な空隙32)と、第二の
屋根面換気口部材200の上方の領域との間での空気流を可能とする、開口210を含む。開口210は、燃えさしまたは炎が開口210を通過するのを実質的に防ぐ、一つ以上のバッフル部材220を含む。バッフル部材220は、第一の
屋根面換気口部材100におけるバッフル部材120と同様の形態で構成可能である。さらに、ある実施形態において、ある配置では、バッフル部材1セットで燃えさしまたは炎の侵入に対して十分な予防手段となりえるため、バッフル部材は、一つの開口110、210にしか含まれない。
【0024】
開口110、210にバッフル部材を設けることで、開口110、210を通過する空気の流速を低減する効果がある。燃えさしまたは炎が建物内へ侵入するのを防ぐ目標性能は、適切な換気を行う目標性能に対してバランスを取る必要がある。これをうまく両立させる一つの方法は、一つの開口110、210のみにバッフル部材を設けることである。一つの開口110、210のみにバッフル部材が存在する配置では、第一の
屋根面換気口部材100は、第一の
屋根面換気口部材100を第二の
屋根面換気口部材200から傾斜の上方または傾斜の下方に配置する等により、第二の
屋根面換気口部材200に対して横方向にずらして配置されてもよい。このような配置は、第二の
屋根面換気口部材200を通過する燃えさしまたは炎が、第一の
屋根面換気口部材100に達する前に、空隙32を通って屋根デッキ50に沿ってある距離をさらに移動する必要があるため、換気システム10を通じた燃えさしまたは炎の侵入に対して、さらなる妨げとなり得る。燃えさしまたは炎を傾斜の上方に流すことで、特に効果的にその侵入を防ぐことができる。
【0025】
バッフル部材120、220が、流量を制限するため、第一および第二の
屋根面換気口部材100、200は、変更された流量特性に対応するために、再度バランスを取る必要がある。例えば、ある配置において、第一の
屋根面換気口部材100はバッフル部材120を含むが、第二の
屋根面換気口部材200はバッフルが無く、第二の
屋根面換気口部材200を通じてさらなる空気流を許容する。このような実施形態では、第二の
屋根面換気口部材200は、第一の
屋根面換気口部材100に比べてより大きな空気流を可能としているため、さらなる第一の
屋根面換気口部材100が、屋根デッキ50のさらなる開口に配置されてもよい。さらなる第一の
屋根面換気口部材100は、一つ以上のバッフル部材120を含んでもよい。第二の
屋根面換気口部材200は、
図5Aおよび
図5Bを参照して後述するように、“開口システム”において、空気が通過可能な空隙32を介して第一の
屋根面換気口部材100双方から第二の
屋根面換気口部材200に達する空気を受け取ることにより、第一の
屋根面換気口部材100双方と流れが通じる。他の実施形態では、例えば、第一の
屋根面換気口部材100が第二の
屋根面換気口部材200より多くの空気流を許容する場合、第一の
屋根面換気口部材100より多くの第二の
屋根面換気口部材200を含むのが望ましい。
【0026】
図3A〜
図3Dは、
図1に示す第一の
屋根面換気口部材100の複数の図を示している。第一の
屋根面換気口部材100は、保護層40に置かれるように(
図1参照)、屋根デッキ50に接して、または上方に置かれる基部130を含む。ある実施形態では、基部130は、通常平面であり、屋根デッキが非平面である他の実施形態では、基部は非平面であってもよい。第一の
屋根面換気口部材100の開口110は、屋根デッキ50の孔を通じて空気流を可能とする。開口110は、バッフル部材120を含んでもよい。
図3Dに示すように、バッフル部材120は、その端部で、通常平面の部材130に結合されてもよい。
図3Aおよび
図3Cに示すように、第一の
屋根面換気口部材100は、通常平面の部材130から上方に延びるフランジ140を含む。フランジ140は、屋根デッキ50(例えば、保護層40の上)に沿って流れる水が開口110から浸入するのを防ぐことができる。
【0027】
ある実施形態では、
図3A〜
図3Dに示す第一の
屋根面換気口部材100は、上下逆さまに配置され、フランジ140は、通常平面の部材130から下方に延びる。このような配置では、フランジ140は、屋根デッキ50の孔を介した第一の
屋根面換気口部材100の配置に役立つ。他の実施形態では、バッフル部材は、通常平面の部材130のフランジと同じ側に配置され、バッフル部材がフランジ内に位置してもよい。さらに他の実施形態では、第一の
屋根面換気口部材100において、2つのフランジが存在し、一方が上方に延びて雨水の侵入を防ぎ、他方が下方に延びて第一の
屋根面換気口部材100の配置に役立つ。
【0028】
図4A1〜
図4Dは、いくつかの典型的なバッフル部材の断面図を示す。利便性のため、
図4A1〜
図4Dのバッフル部材は、バッフル部材120として符号が付されているが、
図4A1〜
図4Dのバッフル部材は、バッフル部材120および/またはバッフル部材220として、換気システム10で用いることができる(すなわち、図示されたバッフル部材は、第一の
屋根面換気口部材100、第二の
屋根面換気口部材200、または双方で備えることができる)。さらに、
図4A1〜
図4Dで示される矢印は、バッフル部材120の下方からバッフル部材120の上方へ通過する空気の流路を示す。バッフル部材120の上方の燃えさしまたは炎は、図示するバッフル部材120を通過するために、図示する流路の一つを実質的に逆流する必要がある。
【0029】
バッフル部材120は、バッフル部材120の端部と通常平面の部材130との結合を通じて、互いに姿勢を保っている(
図3D参照)。同様に、バッフル部材220は、第二の
屋根面換気口部材200の本体205との結合を通じて、互いに姿勢を保っている。従って、バッフル部材120、220は、他のバッフル部材に直接接する必要がなく、従って、バッフル部材間で実質的に同一の流路を提供する。
【0030】
図4A1〜
図4Dに示す実施形態では、バッフル部材120を通過する空気流は、バッフル部材120のウェブ121に達し、ウェブ121に沿って流れ、バッフル120のフランジまたはエッジ部分122の間の経路に至る。
図4A3に示すように、バッフル部材120の一方の側からの空気流は、フランジ122に囲まれた幅Wおよび長さLの経路を進む。ある実施形態では、Wは2.0cm未満か略等しく、好ましくは1.7〜2.0cmである。ある実施形態では、Lは2.5cm以上か略等しく(または2.86cm以上)、好ましくは2.5〜6.0cmであり、さらに狭く定義すると2.86〜5.72cmである。また、
図4A3を参照すると、ウェブ121とフランジ122との間の角度αは、好ましくは90度未満であり、より好ましくは75度未満である。
【0031】
図4Bは、
図4A1と類似の構造を示しており、フランジ122とウェブ121との間の角度αが、略85〜90度、または略90度等、軽度である。
図4Bに示す実施形態は、バッフル部材120を通る流路において曲がり角が緩いため、
図4Bの実施形態は、
図4A1に示す実施形態に比べて、より多くの流量を伝えることができる。
【0032】
図4Cに示す実施形態では、屋根デッキの平面に対して垂直に流れバッフル部材120を通る空気は、フランジ122の間の経路に流入する前に、90度より大きい角度β(例えば、90〜110度)でウェブ121に達する。角度のついたウェブ121は、フランジ122の間の経路に空気流を直接向かわせるのに役立つ。
図4Cにおけるフランジ122とウェブ121との間の角度αは、45度と135度の間が好ましく、75度と115度の間がさらに好ましい。
【0033】
図4Dに示す実施形態は、バッフル120にVデザインを用いている。空気は、逆V形状のバッフル部材120の下面に達し、隣接するバッフル部材120の間の経路を流れる。
【0034】
図4A1〜4Dを参照すると、細長い上部バッフル部材120Aと細長い下部バッフル部材120Bとを含む、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造が示されている。細長い上部バッフル部材120Aは、上部192と、上部192に繋がり下方に延びる端部122とを含んでも良い。
図4A1〜4Dに示す実施形態では、上部192と下方に延びる端部122とは、上部バッフル部材120Aの長手方向軸に対して実質的に平行である。細長い下部バッフル部材120Bは、底部198と、底部198に繋がり上方に延びる端部122とを含んでも良い。
図4A1〜4Dに示す実施形態では、底部198と、上方に延びる端部122とは、下部バッフル部材120Bの長手方向軸に対して実質的に平行である。
【0035】
さらに、
図4A1〜4Dでは、上部および下部バッフル部材120A、120Bの長手方向軸は、実質的に互いに平行であり、上部および下部バッフル部材の端部122が重なってその間に狭い経路を作り、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を通じて流れる空気の少なくとも一部が、狭い経路により部分的に形成される遠回り経路を進行する。ある実施形態では、少なくとも一つの狭い経路は、上部および下部バッフル部材の一方の全長にわたって延びる。少なくとも一つの狭い経路は、上部および下部バッフル部材の一方の全長にわたって延びてもよく、2.0cm未満か等しい幅と、2.5cm以上か等しい長さを有しても良い。ある実施形態では、上部および下部バッフル部材120A、120Bの長手方向軸は、換気口が屋根に組み込まれる場合、それぞれ、屋根面に実質的に平行に構成される。
【0036】
ある実施形態では、
図4A1〜4Bに示すように、上部バッフル部材120Aは、上部192の両側に繋がり下方に延びる一対の端部122を有する。さらに、下部バッフル部材120Bは、底部198の両側に繋がり上方に延びる一対の端部122を有する。換気口は、第一の細長い上部バッフル部材120Aと同様に構成され、第一の細長い上部バッフル部材120Aの長手方向軸に実質的に平行な長手方向軸を有する、第二の細長い上部バッフル部材120Aを有してもよい。第一の上部バッフル部材120Aの端部122の一つと、下部バッフル部材120Bの第一の端部122とが重なって、その間に狭い経路を形成することができる。さらに、第二の上部バッフル部材120Aの端部122の一つと、下部バッフル部材120Bの第二の端部122とが重なって、その間に第二の狭い経路を形成することができ、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を通じて流れる空気の少なくとも一部が、第二の狭い経路により部分的に形成される遠回り経路を進行する。
【0037】
ある実施形態では、下部バッフル部材120Bは、底部198の両側に繋がり上方に延びる一対の端部122を有する。さらに、上部バッフル部材120Aは、上部192の両側に繋がり下方に延びる一対の端部122を有してもよい。換気口は、第一の細長い下部バッフル部材120Bと同様に構成され、第一の細長い下部バッフル部材120Bの長手方向軸に実質的に平行な長手方向軸を有する、第二の細長い下部バッフル部材120Bを有してもよい。第一の下部バッフル部材120Bの端部122の一つと、上部バッフル部材120Aの第一の端部122とが重なって、その間に狭い経路を形成することができる。さらに、第二の下部バッフル部材120Bの端部122の一つと、上部バッフル部材120Aの第二の端部122とが重なって、その間に第二の狭い経路を形成することができ、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を通じて流れる空気の少なくとも一部が、第二の狭い経路により部分的に形成される遠回り経路を進行する。
【0038】
図4A1〜4Dは、燃えさしまたは炎の侵入を実質的に防ぐバッフル部材の例を示しているが、当業者は、燃えさしまたは炎の経路を妨げるこれらの例の効果が、ある程度、バッフル部材の構造に用いられる具体的な寸法および角度に依存することを認識するであろう。例えば、
図4Dに示す実施形態では、バッフル部材120は、バッフル部材120の間の経路がより長くより狭く作られる場合、燃えさしまたは炎の侵入を防ぐのにより効果的である。しかしながら、より長くより狭い経路は、バッフル部材を通る空気の速度も低下させる。当業者は、バッフル部材が、燃えさしまたは炎の侵入を実質的に防ぐが、空気流の低減は最小となるように構成されるべきであることを理解するであろう。
【0039】
バッフル部材は、バッフル部材の一方から他方へ、流路を進む空気流を生じる。図
4A1〜図4Dに示す構造等のある実施形態では、流路は、少なくとも一つの90度以上の曲がり角を含む。他の実施形態では、流路は、2.0cm未満か略等しく、あるいは1.7〜2.0cmの幅の経路を少なくとも一つ含む。例えば、
図4A3は、この数値限定に好ましくは適合する経路幅Wを示している。幅が制限された経路の長さは、2.5cm以上か略等しく、好ましくは2.5〜6.0cmであってもよい。
図4A3は、この数値限定に好ましくは適合する経路長Lを示している。
【0040】
図4Bに示す実施形態に類似する
図13に示す実施形態に従って構築されたバッフル部材120のある構造の性能を測定するために、試験が行われた。試験では、異なる寸法の換気口が、互いに比較された。各被試験換気口では、幅W
1が長さL
2と等しく維持され、幅W
2が長さL
3と等しく維持された。また、上部および下部バッフル部材120Aおよび120Bは、互いに同じサイズおよび形状を持つように制約された。
【0041】
図14A〜
図14Cは、被試験換気口の平面図を示し、
図14D〜
図14Fは、
図14A〜
図14Cに示す換気口の側方断面図を示す。
図14A〜
図14Cに示すように、3つの換気口は、全て、19”×7”の外形寸法である。3つの被試験換気口において、バッフル部材には異なる寸法が用いられたため、外形寸法を19”×7”で一定に維持するために、各換気口は異なる数のバッフル部材120を含んでいる。
図14Aおよび
図14Dは、W
1=0.375”、W
2=0.5”、およびW
3=1.5”の第一の被試験換気口を示す。
図14Bおよび
図14Eは、W
1=0. 5”、W
2=1.0”、およびW
3=2.0”の第二の被試験換気口を示す。
図14Cおよび
図14Fは、W
1=0. 75”、W
2=1.5”、およびW
3=3.0”の第三の被試験換気口を示す。
【0042】
設定された試験は、被試験換気口の上方に配置された燃えさし発生装置を含み、可燃性のフィルター媒体が、被試験換気口の下方に配置された。ファンが換気口に取り付けられ、燃えさし発生装置から換気口およびフィルター媒体を通る空気流を発生する。100gの乾燥松葉が燃えさし発生装置にセットされ、着火され、略2分半燃焼して消えた。そして、可燃性のフィルター媒体が除去され、フィルター媒体上の燃焼痕が観察され記録された。そして、この試験が、他の換気口にも繰り返された。以下の表1は、各被試験換気口に関する、試験の結果と、寸法と、正味自由換気エリアとをまとめている。正味自由換気エリアは以下に詳述するが、被試験換気口の目的に対しては、正味自由換気エリアは、隣接するバッフル部材120のフランジ122の間の空隙の幅W
1×バッフル部材120の長さ(各被試験換気口で19”)×空隙数として算出される。
【表1】
【0043】
各被試験換気口は、被試験換気口が網掛け開口に置き換えられる設定基準と比較して、燃えさしの侵入に対して防御が強化されている。表1の結果は、第一の被試験換気口が、第二の被試験換気口に対して、燃えさしの侵入の防御により良好な性能を有することを示している。さらに、第一の被試験換気口は、第二の被試験換気口に比べて、より大きい正味自由換気エリアを有している。
【0044】
表1の結果は、第三の被試験換気口が、最も優れた燃えさしの侵入の防御性能を有することも示している。これは、第三の被試験換気口に存在する隣接するバッフル部材120の間の空隙の数がより少なく、燃えさしが通過可能な経路を制限することに起因するものだと考えられる。第三の被試験換気口の燃えさし耐性に寄与すると考えられる他の要因は、バッフル部材120のより大きい寸法による、燃えさしが移動し換気口を通過する必要のあるより長い距離であり、燃えさしが消えるより多くの機会を提供可能である。第三の被試験換気口は、正味自由換気エリアが最も小さい。この結果は、第三の被試験換気口と同様の構造を有する一方、より大きな寸法を有する(例えば、W
1=1.0”、 W
2=2.0”、およびW
3=4.0”) 換気口が、燃えさし侵入耐性を維持しつつ、第三の被試験換気口に対して正味自由換気エリアを増すことを示している。バッフル部材の寸法の上限は、換気口が用いられる屋根のタイプ、屋根瓦のサイズ、および他の条件に依存する。
【0045】
本出願の各所に記述するように、燃えさしの侵入を防御する目標性能は、適切な換気を提供する目標性能に対してバランスを取る必要がある。本試験の結果は、
図13に示すように構築された換気口に対して、より大きいバッフル部材とより少ない開口を有する換気口は、燃えさしからの防御をより強くするが、正味自由換気エリアを低減することを示している。従って、ある環境では、適切な換気を行うために、このような換気口が一つ以上必要とされてもよい。本試験の結果は、
図13に示すように構築された換気口に対して、より小さいバッフル部材とより多い開口を有する換気口が、中間サイズのバッフル部材とより少ない開口とを備えた換気口に比べて、より大きい正味自由換気エリアと、改善された燃えさし防御を提供することができることも示している。
【0046】
図5Aおよび
図5Bは、
図1〜
図3Dを参照して記述する2ピース換気口システム10における空気流を示している。ここで用いる“2ピース換気口”は、1方のピースが屋根デッキに固定または連結され、他方のピースがカバー部品(例えば、屋根瓦)の層内に配置され、2つのピースが互いに固定されない換気口を含む。ここで用いる“1ピース換気口”は、1つの一体的に形成されたピースからなる換気口、または、2つ以上の独立したピースが互いに固定された換気口(例えば、
図7)を含む。
図5Aは、傾斜屋根の傾斜方向に沿った断面図である。桟30は、屋根の棟および軒に実質的に平行な方向へ横断し、カバー部品20を支持する。桟30は、カバー部品20を屋根デッキ50から分離し、空気が通過可能な空隙32を提供する。
図5Bは、傾斜方向に垂直な方向(すなわち、屋根の棟および軒に平行)に沿った屋根の断面図である。
図5Aおよび
図5Bに示す実施形態では、第二の
屋根面換気口部材200は、実質的に第一の
屋根面換気口部材100の真上に配置されている。
図5Aおよび
図5Bは、空気が通過可能な空隙32(特定の換気口10のすぐ近くに限定されるのとは対照的に、実質的に屋根面の一部または全てにわたって広がっているものと理解されたい)を通じて、またある実施形態ではカバー部品20の間の空隙を通じて、有利に空気流を可能とし、空気の一部が第二の
屋根面換気口部材200を通ることなく空気が通過可能な空隙32を抜け出る“開放システム”を示している。開放システムを用いた屋根換気システムの一例は、参照により全体が組み込まれる特許文献5に記載されている。
【0047】
しかしながら、上述したように、ある実施形態では、第一の
屋根面換気口部材100を、第二の
屋根面換気口部材200と異なる屋根部位に配置することが望ましい。
図6Aおよび6Bは、第一の
屋根面換気口部材100が、第二の
屋根面換気口部材200に対して横方向にずらして配置される実施形態を示している。
図6Aは、傾斜方向に沿った傾斜屋根の断面図である。
図6Bは、傾斜方向に垂直な方向に沿った屋根の断面図である。
図6Aおよび
図6Bに示すように、空気は第一の
屋根面換気口部材100を通じて上方に流れ、屋根デッキ50とカバー部品20との間の空気が通過可能な空隙32を通り、第二の
屋根面換気口部材200に達し、第二の
屋根面換気口部材200を通る。空気流の一部は、カバー部品20の間を通過可能であり、空気の一部は、第二の
屋根面換気口部材200を通ることなく空気が通過可能な空隙32を抜け出ることも分かる。さらに、前述の記述では、ある実施形態での空気流の主方向を述べたが、空気が通過可能な空隙32において、上述したものとは逆方向の空気流を含む他の空気流が存在してもよい。
【0048】
図6Aは、第一の
屋根面換気口部材100が、第二の
屋根面換気口部材200に対して傾斜の下方に配置された実施形態を示している。この構造では、貫通桟30が屋根の傾斜に沿った空気の移動を可能とし、第一の
屋根面換気口部材100からの空気が、空気が通過可能な空隙32において、桟30を通じ、第二の
屋根面換気口部材200に向かって傾斜の上方に移動することができる。第二の
屋根面換気口部材200に対する第一の
屋根面換気口部材100の傾斜の上方または下方へのオフセットは、第二の
屋根面換気口部材200に対して第一の
屋根面換気口部材100を横方向へずらした配置に加えても、または代替としてもよい。他の構造では、第一および第二の
屋根面換気口部材は、互いに横方向にずらして配置される一方、傾斜の上方または下方には実質的にオフセットされず、屋根の傾斜に沿った第一および第二の
屋根面換気口部材の位置は同等である。
【0049】
上述したように、第二の
屋根面換気口部材200に対する第一の
屋根面換気口部材100の位置を(横方向または傾斜の上方/下方へ)ずらした配置は、換気システム10を通じた燃えさしまたは炎の侵入に対するさらなる障壁を有利に提供することができる。位置をずらした配置は、さらに、消防士等の屋根上を歩く人が、屋根デッキの孔を貫通し、または孔の中へ落ちるのを防ぐことができる。これは、人の足が第二の
屋根面換気口部材200を踏み抜いた場合、屋根デッキ50の孔(すなわち、第一の
屋根面換気口部材100が位置する孔)を第二の
屋根面換気口部材200から離れた位置にずらして配置することで、足が屋根デッキ孔を貫通する位置に孔が配置されることを妨げるのに役立つからである。従って、人の足が第二の
屋根面換気口部材200を突き破った場合、屋根デッキ50で落下が停止可能である。第一および第二の
屋根面換気口部材100、200の位置をずらした配置は、同様の他の性能優位性も備えている。例えば、位置をずらした配置は、換気システムの“バックロード”を防ぐのに役立つことが分かっている。バックロードは、強風または大嵐等の普通でない条件が、換気システムが設計された方向とは反対方向に、空気を換気システムに強制的に流す場合に生じる。
【0050】
図7は、屋根換気システム10の他の実施形態の概略透視図であり、第一の
屋根面換気口部材100と第二の
屋根面換気口部材200とが結合されて、一体化された1ピースの換気口を形成している。一体化された1ピースの換気口は、参照により全体が組み込まれる特許文献6に開示されている。一体化された1ピースの換気口の他の実施形態が、参照により全体が組み込まれる特許文献7に開示されている。
図7に示す1ピースシステムは、複合屋根素材で形成されたいわゆる複合屋根で特に用いられる。
図8A〜8Cは、
図7に示す1ピースシステムの代替図を示している。
【0051】
1ピースの実施形態の第一の
屋根面換気口部材100は、
図3A〜
図3Dを参照して上述したものと同様に実質的に構成可能である。1ピースの実施形態の第二の
屋根面換気口部材200は、上部面にルーバースリット216と正面端に開口218とを備えた先細り形状の上部を含む。第一の
屋根面換気口部材と第二の
屋根面換気口部材との間には空洞があり、破片、風で運ばれた雨、および害虫の侵入を防ぐスクリーンまたは他のフィルター構造を含んでもよい。空洞は、さらに、燃えさしまたは炎の侵入を防ぐ上述したバッフル部材を含んでもよい。使用時は、屋根デッキの下方領域からの空気が、バッフル部材120を含む第一の
屋根面換気口部材100を通り、第一および第二の
屋根面換気口部材100、200の間の空洞を通り、ルーバースリット216および/または開口218を通る。
図7〜
図8Cに示す1ピースの実施形態は、組み込みの利便性が主な懸案事項であるアプリケーションにおいて有用である。
【0052】
図9は、他の実施形態に従う第一の
屋根面換気口部材300の上方透視図である。第一の
屋根面換気口部材300は、屋根デッキに接して、または上方に置かれ、
図1および
図3に示して上述した基部130と同等の、基部330を含む。基部330は、屋根デッキの下方の領域と第一の
屋根面換気口部材300の上方の領域との間に空気流を可能とする、開口310を含んでいる。図示した実施形態では、開口310は、矩形である。しかしながら、開口310は、円形または楕円形を含むさまざまな異なる形状を有してもよい。直立するバッフル壁またはフランジ320は、開口310を囲んでいる。バッフル壁320は、屋根デッキ上の水が開口310を通じて流れてしまうことを防ぐことができる。
【0053】
引き続き
図9を参照して、第一の
屋根面換気口部材300は、開口310内にメッシュ素材340を含む燃えさしインピーダンス構造を含んでいる。ある実施形態では、メッシュ素材340は、繊維織物素材である。ある実施形態では、メッシュ素材340は、耐炎性である。メッシュ素材340は、さまざまな素材から形成可能であり、その一つはステンレススティールである。好ましい一実施形態では、メッシュ素材340は、合金タイプAISI434ステンレススティールから作られ、略1/4”の厚みの、ステンレススティールウールである。この特有なスティールウールは、700℃を超える温度と800℃のピーク温度に耐えることができ(損傷または劣化なしで10分まで)、屋根
面換気口により通常もたらされるほとんどの酸に曝された場合に著しく劣化せず、屋根が直面する通常の振動レベル(例えば、ファン誘導振動)下で特性を維持する。また、この特有のスティールウールは、1平方フィートあたり略133.28インチ(すなわち、7%が中身ありで、93%が開放)のNFVAを提供する。これは、O’Hagins社で販売される 屋根
面換気口のサブフラッシュ(すなわち、主換気口部材)における開口で用いられる金網に比べて、より高い1平方フィートあたりのNFVAである。このような市販のスブフラッシュの一部は、薄いスクリーンとして、1/4”厚の亜鉛めっきスティール金網を用いている。略7”×19”のサブフラッシュ開口に対して、これらの市販の換気口は、略118平方インチのNFVAを提供する。
【0054】
メッシュ素材は、接着、溶接等制限なく含むさまざまな異なる方法により、基部330および/またはバッフル壁320に固定される。ある実施形態では、基部330は、バッフル壁320から内側に放射状に延びる突起(図示せず)を含み、この突起がメッシュ素材340の支持に役立つ。
【0055】
さまざまな実施形態において、メッシュ素材340は、浮遊する燃えさしの侵入を実質的に抑制する。上述したバッフル部材120および220と比較して、メッシュ素材340はより多くの換気を行うことができる。バッフルシステムは、ICC Acceptance Criteria for Attic Vents−AC132下で、正味自由換気エリア(NFVA)の量を制限する。AC132下で、NFVAの量は、換気口の気道の最小または最も重要な断面積で算出される。AC132(2009年2月)の4.1.1項および4.1.2項は、以下の通りである。
【0056】
“4.1.1 空気流の経路(気道)の正味自由エリアは、気道での最小または最も重要な断面積において物理的閉塞領域を差し引いた、全断面積である。正味自由エリアは、組み込まれた装置における各気道に対して決定される。”
【0057】
“4.1.2 装置のNFVAは、組み込まれた装置における全気道に対して決定された正味自由エリアの総和である。”
【0058】
ここで、
図1に示す屋根
面換気口10を考え、簡単化のために、バッフル部材120を含み、バッフル部材220を含まないものと仮定する。屋根
面換気口10のNFVAは、第一の
屋根面換気口部材100の開口110のエリアから経路に対する制約を差し引いたものである。すなわち、NVFAは、バッフル部材120により提供される面積の総和である。
図4A3を参照すると、NFVAは、空隙Wにバッフル部材120の長さを掛け(すなわち、寸法Lとは対照的に、図面の平面に垂直な方向に伸びる寸法)、さらにそのような空隙Wの数(バッフル部材の数に依存)を掛けることにより提供される面積の総和である。
【0059】
これを、
図9に示す第一の
屋根面換気口部材300を用いる屋根
面換気口と比べる。上述したように、メッシュ素材340は、バッフル部材120(または220)と比較した場合、浮遊する燃えさしの侵入に対して同程度の抵抗力を備えることができる。しかしながら、ある実施形態では、第一の
屋根面換気口部材300は、換気空気流を増やす。上述したように、合金タイプAISI 434ステンレススティールから作られたステンレスティールウールから成るメッシュ素材340は、1平方フィートあたり略133.28インチのNFVAを提供する(すなわち、7%が中身ありで、93%が開放)。これに対し、バッフル部材120および/または220を用いた換気口は、ある実施形態では、約15〜18%の開放エリアを提供することが期待される。メッシュ素材340により提供される増加されたNFVAは、数を減らした換気口を用いることにより、第一の
屋根面換気口部材300を用いたシステムの、建築基準法への適合を可能とし(通常、最低量のNFVAを要求)、総換気コストの観点から、建築業者および屋根業者に対して競争力のある利点を提供する。
【0060】
図10Aは、ある実施形態による、第二の
屋根面換気口部材400の正面図である。第二の
屋根面換気口部材400は、メッシュ素材440がさらに追加されることを除き、
図2に示す第二の
屋根面換気口部材200とほぼ全ての点で類似している。特に、第二の
屋根面換気口部材400は、皿部432と蓋部430とを規定する本体405を含んでいる。カバー433が、例えばスペーサーブラケット(図示せず)によって本体405とは離れて、蓋部430に備えられている。本体405は、蓋部430に開口410を含んでいる。メッシュ素材440が開口410に備えられ、接着、溶接等を含む、利用可能なさまざまな方法により、本体405の下側に固定されている。メッシュ素材440は、上述した、
図9のメッシュ素材340に対する素材から成ってもよい。
図10Aに示す実施形態は、S形状瓦を有する屋根に用いられるために構成されているが、他のタイプのカバー部材を有する屋根と協働するように、他の実施形態を構成可能である。例えば、第二の
屋根面換気口部材400は、いわゆる“M形状”瓦または平瓦の外観を模して構成されてもよい。
【0061】
図10Bは、メッシュ素材440が本体405とカバー433との間に挿入される以外は、
図10Aと同様の、第二の
屋根面換気口部材400である。メッシュ素材440は、接着、溶接等を含む、利用可能なさまざまな方法により、本体405および/またはカバー433に固定されている。
【0062】
図10Cは、本体405の下側のメッシュ素材440に加えて、さらなるメッシュ素材440が本体405とカバー433との間に挿入される以外は、
図10Aと同様の、第二の
屋根面換気口部材400である。メッシュ素材440は、接着、溶接等を含む、利用可能なさまざまな方法により、本体405および/またはカバー433に固定されている。
【0063】
図10A〜
図10Cは、開口410の下方または上方に配置されたメッシュ素材440を示している。ある実施形態では、メッシュ素材440は、部分的または全体的に、開口410の中にあってもよい。
【0064】
好ましい実施形態では、ここに開示される換気口は、カバー部品の繰り返し噛み合いパターンに従って、周囲の屋根カバー部品(例えば瓦)と噛み合うように設計されるのが好ましい。言い換えれば、換気口の実施形態は、換気口に適合するようにカバー部品を切断したり、あるいは他の修正を行うことなく、屋根カバー部品に組み込むことができる。上述したように、(ここで記述された全ての実施形態を制限なく含む)第二の
屋根面換気口部材は、(ここで記述された全ての2ピースの実施形態を制限なく含む)第一の
屋根面換気口部材から横方向に、傾斜の上方に、または傾斜の下方に、例えば2〜4個の屋根カバー部品分オフセットされてもよい。耐火性の下張りおよび建設資材と併せて用いられる場合、換気口部材のこのオフセットは、建物内への炎および燃えさしの侵入に対して、さらなる防御を提供する。
【0065】
図11は、第一の
屋根面換気口部材300と第二の
屋根面換気口部材400とが結合されて1ピースユニットを形成する、屋根換気システムの他の実施形態の概略透視図である。上述したように、一体化された1ピース換気口の例は、全体が参照により組み込まれる特許文献6および特許文献7に開示されている。
図11に示す1ピースシステムは、特に複合屋根素材で形成されるいわゆる複合屋根で用いることができる。
【0066】
1ピースの実施形態の第一の
屋根面換気口部材300は、
図9を参照して上述されたように、実質的に構成される。第一の
屋根面換気口部材300は、基部330における開口310内にメッシュ素材340を含むことができる。図示する実施形態では、開口310は矩形であるが、開口310は、円形または楕円形を含むさまざまな異なる形状を有してもよい。直立するバッフル壁またはフランジ320が、開口310を囲む。バッフル壁320は、屋根デッキ上の水が開口310を通して流れるのを防ぐことができる。
【0067】
1ピースの実施形態の第二の
屋根面換気口部材400は、上部面にルーバースリット416と正面端に開口418とを備えた先細り形状の上部を含む。第一の
屋根面換気口部材300と第二の
屋根面換気口部材400との間には空洞があり、破片、風で運ばれた雨、および害虫の侵入を防ぐスクリーンまたは他のフィルター構造を含んでもよい。使用時は、屋根デッキの下方領域からの空気が、第一の
屋根面換気口部材300を通り、第一および第二の
屋根面換気口部材300、400の間の空洞を通り、ルーバースリット416および/または開口418を通る。
図11に示す1ピースの実施形態は、組み込みの利便性が主な懸案事項であるアプリケーションにおいて有用である。また、1ピースの実施形態は、炎が換気口の開口を通過するより換気口の上を通過する傾向がある限り、その薄型のデザインが炎の耐性を促進する、という点で有利である。これは、炎および燃えさしが換気口の開口を通過するための自然侵入点を提供する、ドーマー換気口等の厚みのある換気口デザインと対比される。
【0068】
図12は、実施形態に従う換気口システム6、7を有する建物500の透視図である。この建物は、棟4と2つの軒5とを備えた屋根2を有する。棟4と各軒5との間に、屋根面3が規定され、その一方が図示されている。より複雑な屋根は、2つのフィールド3より多くを有することが理解されよう。ある実施形態では、建物500の少なくとも一つのフィールド3が、燃えさしおよび/または炎インピーダンス構造を備えたフィールド換気口6、7(上述したような換気口)を多数含む。図示した実施形態では、多数のフィールド換気口6が、棟4の近くに備えられ、好ましくは実質的に棟に平行に並んでいる。ある実施形態では、フィールド換気口6は、1〜4個の屋根カバー部品(例えば瓦)分、棟4から間隔がある。図示した実施形態では、多数のフィールド換気口7が、軒5の近くに備えられ、好ましくは実質的に軒に平行に並んでいる。ある実施形態では、フィールド換気口7は、1〜4個の屋根カバー部品(例えば瓦)分、軒5から間隔がある。使用時は、この配置のフィールド換気口6、7は、矢印8で示すように、屋根裏を通じて空気流を進める。すなわち、空気は、換気口7を通じて建物内(例えば建物の屋根裏)に流入する傾向があり、空気は、換気口6を通じて建物から出る傾向がある。また、屋根は、上述したように、空気が通過可能な桟空洞を有してもよい。
【0069】
本発明は、実施形態および例に照らして開示されたが、本発明は、特に開示された実施形態を越えて、他の代替的実施形態、および/または利用、およびその明確な変更および同等物に拡大適用できることは、当業者自明である。従って、本発明は、ここでの好ましい実施形態の特定の開示によって限定されるものではない。
【0070】
本出願は、2008年5月13日に出願された米国特許仮出願61/052862の本出願として優先権を主張し、その全てが参照により組み込まれる。