(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5972011
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】体重計
(51)【国際特許分類】
G01G 19/44 20060101AFI20160804BHJP
【FI】
G01G19/44 K
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-86056(P2012-86056)
(22)【出願日】2012年4月5日
(65)【公開番号】特開2013-217685(P2013-217685A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2015年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000127570
【氏名又は名称】株式会社エー・アンド・デイ
(74)【代理人】
【識別番号】100087826
【弁理士】
【氏名又は名称】八木 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100166327
【弁理士】
【氏名又は名称】舟瀬 芳孝
(72)【発明者】
【氏名】山崎 真
(72)【発明者】
【氏名】川口 恭
【審査官】
山下 雅人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−070762(JP,A)
【文献】
特開2001−299716(JP,A)
【文献】
特開昭58−215515(JP,A)
【文献】
意匠登録第1133902(JP,S)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0198133(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 19/44,
A61B 5/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
体重を測定する厚肉状の体重計本体と、該体重計本体に対して分離して用いられ該体重計本体での測定結果を表示する表示装置とが、備えられている体重計において、
前記体重計本体の裏面側周縁部に、握ったときに指を進入させるための指進入凹所が部分的に形成され、
前記体重計本体の裏面に、前記指進入凹所が形成される周縁部に対向する周縁部側において、前記表示装置を収納するための収納凹所が形成され、
前記収納凹所の内壁と前記表示装置の周面とが、該収納凹所内に該表示装置が収納されたとき、係止機構を介して着脱可能に係止されるように設定されている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項2】
請求項1において、
前記係止機構が、
前記収納凹所の内壁に設けられる一方側係止爪部と、
前記表示装置の周面に設けられ、前記一方側係止爪部に対する係止関係を、前記体重計本体の裏面側外方から該収納凹所の底面に向けての移動によってのみ許容される他方側係止爪部と、
を備えている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項3】
請求項2において、
前記一方側係止爪部の爪部内面が前記体重計本体の裏面側外方に向かうに従って前記収納凹所の内壁に近づくように傾斜又は前記他方側係止爪部の爪部内面が前記表示装置の表面側に向かうに従って該表示装置の周面に近づくように傾斜されている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項において、
前記表示装置が、該表示装置が収納凹所に収納されたとき、前記体重計本体から外方に突出した状態となるように設定されている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか1項において、
前記表示装置と前記体重計本体とが、該表示装置が前記収納凹所に収納されたとき、面一に近づけた外面を構成するように設定されている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項において、
前記体重計本体が、平面視四角形状のハウジングと、該ハウジング内に収納されて該ハウジングにおける一方の組の一対の対向する辺部側において該辺部にそれぞれ沿いつつ延びる一対の梁部材と、を備えており、
前記ハウジングの裏面側に、前記一対の梁部材間であって該ハウジングにおける他方の組の一方の辺部側において前記指進入凹所が形成されていると共に、該一対の梁部材間であって該ハウジングにおける他方の組の他方の辺部側において前記収納凹所が形成されている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項7】
請求項6において、
前記ハウジングにおける他方の組の他方の辺部が、前記収納凹所の底面よりも突出した状態とされ、
前記表示装置は、該表示装置が前記収納凹所に収納されているとき、前記一対の梁部材との間で隙間空間をそれぞれ形成すると共に、前記係止機構と前記ハウジングにおける他方の組の他方の辺部とにより受け止められることにより、該収納凹所の底面との間で底部空間を形成するように設定されている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項において、
前記体重計本体の裏面のうち、前記指進入凹所よりも内方側面が、該指進入凹所よりも外方側面に比して該体重計本体の表面に近づけられている、
ことを特徴とする体重計。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項において、
前記体重計本体の裏面側周縁部のうち、前記指進入凹所が形成される周縁部に対向する周縁部に、前記収納凹所の底面よりも突出する突部が設けられ、
前記表示装置に、前記収納凹所への収納時に前記突部が入り込む凹部が形成されている、
ことを特徴とする体重計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体重を測定する体重計本体と、その体重計本体の測定結果を表示する表示装置と、を備える体重計に関する。
【背景技術】
【0002】
体重計として、厚肉状をもって平面視四角形状としたものが広く普及している。このもの中には、持ち運び性を考慮して、体重計の一つの辺部(周縁部)において、該辺部に沿うようにして指進入凹所を形成し、その指進入凹所と体重計周面との間の部分(指進入凹所よりも外方側部分)を手で握ることができる握り部に形成したものが提案されている。これによれば、その握り部を片手で握ってぶらさげながら体重計を運ぶことができ、体重計の持ち運びの容易性を確保できる(登録意匠番号1133902参照)。
【0003】
ところで、体重計には、特許文献1に示すように、体重の測定を行う体重計本体と、その体重計本体において測定された測定結果を表示する表示装置(特許文献1においては、体重値の他に、体重値と予め記憶されている非測定情報とを基に体組成値をも算出して、表示するもの)とを分離した状態で用いるものが開発されている。具体的には、体重計本体と表示装置とは、互いが無線又は有線をもって送受信できることになっており、体重計本体において測定された測定結果は表示装置に送信され、その測定結果が表示装置において表示される。これにより、表示装置に配置の自由度を高めることができ、使い勝手を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−165695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記体重計においては、体重計本体と表示装置とが別個独立していることから、それらを移動させなければならないときには、体重計本体と表示装置とを個々に持って目的の場所に運ばなければならず、当該体重計の持ち運び性は高いとは言えない。
【0006】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、体重計本体と表示装置とが分離して用いられる体重計において、その持ち運び性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
体重を測定する厚肉状の体重計本体と、該体重計本体に対して分離して用いられ該体重計本体での測定結果を表示する表示装置とが、備えられている体重計において、
前記体重計本体の裏面側周縁部に、握ったときに指を進入させるための指進入凹所が部分的に形成され、
前記体重計本体の裏面に、前記指進入凹所が形成される周縁部に対向する周縁部側において、前記表示装置を収納するための収納凹所が形成され、
前記収納凹所の内壁と前記表示装置の周面とが、該収納凹所内に該表示装置が収納されたとき、係止機構を介して着脱可能に係止されるように設定されている構成とされている。
この請求項1の好ましい態様としては、請求項2以下の記載の通りとなる。
【発明の効果】
【0008】
本発明(請求項1に係る発明)によれば、体重計本体の裏面に、指進入凹所と収納凹所とが対向した状態で形成され、収納凹所の内壁と表示装置の周面とが、収納凹所内に表示装置が収納されるとき、係止機構を介して着脱可能に係止されるように設定されていることから、当該体重計の持ち運び時には、指進入凹所よりも外側部分を握り部として利用することができる一方、収納凹所内壁に表示装置を着脱可能に係止して、体重計本体と表示装置とを一体化することができ、その一体化物を片手でぶら下げた状態で運ぶことができる。このため、体重計本体と表示装置とが分離して用いられる体重計であっても、その持ち運び性を高めることができる。
しかもこの場合、体重計本体の表側に収納凹所を形成する場合には、踏み台部(必要な測定面積)を最低限確保する必要から、体重計本体を、収納凹所を形成する分だけ大型化しなければならないのに対して、収納凹所が体重計本体の裏側に形成されていることから、体重計本体の表側(必要な測定面積)に影響を与えることはなく、体重計本体の大型化を招くことを防止できる。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、係止機構が、収納凹所の内壁に設けられる一方側係止爪部と、表示装置の周面に設けられ、一方側係止爪部に対する係止関係を、体重計本体の裏面側外方から収納凹所の底面に向けての移動によってのみ許容される他方側係止爪部と、を備えていることから、一方側係止爪部と他方側係止爪部とで構成されるスライド機構を利用して、体重計本体の裏面側から表示装置を簡単に保持できる。その一方、その保持後においては、他方側係止爪部が一方側係止爪部に対して体重計本体の裏面に沿う方向に移動することが規制されることになり、指進入凹所よりも外側部分を握り部として握って体重計本体をぶら下げても、表示装置が体重計本体から落下することを防止することができる。このため、当該体重計をぶら下げた状態で持ち運ぶことができることを考慮した簡単な係止機構を具体的に提供できる。
【0010】
請求項3に係る発明によれば、一方側係止爪部の爪部内面が体重計本体の裏面側外方に向かうに従って収納凹所の内壁に近づくように設定又は他方側係止爪部の爪部内面が表示装置の表面側に向かうに従って表示装置の周面に近づくように設定されていることから、一方側係止爪部の爪部内面と他方側係止爪部の爪部内面とが係止状態した状態において、体重計本体をぶらさげて起立させたとしても、一方側係止爪部の爪部内面又は他方側係止爪部の爪部内面の傾斜に基づき、一方側係止爪部から他方側係止爪部を抜けにくくすることができる。このため、当該体重計の持ち運び時に、体重計本体から表示装置が脱落することを抑制することができる。
【0011】
請求項4に係る発明によれば、表示装置が、該表示装置が収納凹所に収納されたとき、体重計本体から外方に突出した状態となるように設定されていることから、表示装置が収納凹所内に収納されている状態において、その表示装置のうち、体重計本体から突出する部分を簡単に把持することができ、体重計本体からの表示装置の取り外しの容易化を図ることができる。
【0012】
請求項5に係る発明によれば、表示装置と体重計本体とが、表示装置が収納凹所に収納されたとき、面一に近づけた外面を構成するように設定されていることから、表示装置と体重計本体との一体性を高め(実質的に体重計本体とし)、その持ち運び性及び収納性を高めることができる。
【0013】
請求項6に係る発明によれば、体重計本体が、平面視四角形状のハウジングと、該ハウジング内に収納されて該ハウジングにおける一方の組の一対の対向する辺部側において該辺部にそれぞれ沿いつつ延びる一対の梁部材と、を備えており、ハウジングの裏面側に、一対の梁部材間であってハウジングにおける他方の組の一方の辺部側において指進入凹所が形成されていると共に、一対の梁部材間であってハウジングにおける他方の組の他方の辺部側において前記収納凹所が形成されていることから、当該体重計本体に対する補強を一対の梁部材により図りつつ、一対の梁部材間を指進入凹所及び収納凹所の配設空間として有効に利用することができる。
【0014】
請求項7に係る発明によれば、ハウジングにおける他方の組の
他方の辺部が、収納凹所の底面よりも突出した状態とされ、表示装置は、該表示装置が収納凹所に収納されているとき、一対の梁部材との間で隙間空間をそれぞれ形成すると共に、係止機構とハウジングにおける他方の組の
他方の辺部とにより受け止められることにより、収納凹所の底面との間で底部空間を形成するように設定されていることから、表示装置を体重計本体から取り外すときには、表示装置の左右両側の隙間空間から底部空間に手を差し伸べて、表示装置をつかむことができることになり、その状態で簡単に表示装置を体重計本体の裏面側外方に向けて移動させることができる。このため、体重計本体から表示装置を容易に取り外すことができる。
【0015】
請求項8に係る発明によれば、体重計本体の裏面のうち、指進入凹所よりも内方側面が、指進入凹所よりも外方側面に比して該体重計本体の表面に近づけられていることから、指進入凹所よりも内方側面上に自由空間を拡大することができ、指進入凹所よりも外側部分を握り部として握るとき、指が、握り開始から握り終えるまでハウジングに干渉することを抑制することができる。このため、握り部を握るときの使い勝手を向上させることができる。
【0016】
請求項9に係る発明によれば、体重計本体の裏面側周縁部のうち、指進入凹所が形成される周縁部に対向する周縁部に、収納凹所の底面よりも突出する突部が設けられ、表示装置に、収納凹所への収納時に突部が入り込む凹部が形成されていることから、収納凹所内に表示装置を収納した状態において、当該体重計をぶら下げたときには、係止機構に基づく係止関係の他に、体重計本体の突部が表示装置の凹部内面を介して表示装置を支えることができることになり、係止機構に作用する表示装置の荷重負担を軽減することができる。このため、係止機構を構成する材質として、本来必要な強度のものよりも低いものをも用いることができることになり、係止機構を構成する材質(例えばハウジングの材質)の選択の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】第1実施形態に係る体重計の取付け及び使用状態を説明する斜視図。
【
図3】第1実施形態に係る体重計本体を示す裏面図。
【
図5】第1実施形態に係る体重計本体の裏面側に表示装置を収納した状態を示す平面図。
【
図8】第1実施形態に係る係止機構(係止板部と係止爪部)の係止関係を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1おいて、符号1は、実施形態に係る体重計である。この体重計1は、体重計本体2と、表示装置3と、を備えており、これら体重計本体2と表示装置3とは、例えば
図1に示すように、体重計本体2を取付けスタンド4の下部ベース4aに保持すると共に表示装置3を取付けスタンド4上端部の取付け台4bに取付ける等して、分離した状態で用いられる。
ここで、体重計1には、少なくとも体重を測定する限り、体重以外のものを測定、表示するものをも含む(体重体組成計等)。尚、
図1中、符号5は、表示装置3を取付け台4bに取付けるためのワッシャ付きねじである。
【0019】
前記体重計本体2は、
図2〜
図4に示すように、平面視略正方形状のハウジング6を備えている。このハウジング6は、箱状に形成されており、その底部が開口側よりも上方側に配置されて踏み台部7とされている。
【0020】
このハウジング6内には、
図2〜
図4に示すように、補強構造体8が配設されている。補強構造体8は、上下2組の一対の梁部材37,9と、一対の梁部材37に跨ぐようにして接合される一対の上側クロスメンバ10(
図4では反転されているため、下側に配置)と、一対の梁部材9に跨ぐようにして接合される一対の下側クロスメンバ11(
図4では反転されているため、上側に配置)と、を備えている。
一対の梁部材37と9とは、対向された状態を保ちつつ、一対の梁部材9に対して一対の梁部材37が上方に配置される関係とされており、その両一対の梁部材37,9は、その上下関係を維持した状態で、ハウジング6における2組の一対の側壁部6a,6bのうち、一方の組の一対の側壁部6a近傍において、その側壁部6aに沿いつつ他方の組における側壁部6bに向かって延びている。このうち、下側配置となる一対の各梁部材9の延び方向両端部には脚部12がそれぞれ設けられており、ハウジング6は、4つの脚部12を介して床面に支持される。
一対の上側クロスメンバ10は、梁部材37の延び方向内方側(中央付近)において、互いに間隔をあけつつ、一対の梁部材37と略同じ高さに位置されている。この一対の上側クロスメンバ10と一対の梁部材37としては、断面矩形形状のパイプが用いられており、これらの梁部材37と上側クロスメンバ10とによってハウジング6の踏み台部7が支持(固定)される。
一対の下側クロスメンバ11は、梁部材9の延び方向内方側(中央付近)において、互いに間隔をあけつつ、一対の梁部材9と略同じ高さに位置されており、この一対の下側クロスメンバ11及び一対の梁部材9においても、断面矩形形状のパイプが用いられている。
【0021】
前記ハウジング6内には、
図4に示すように、ロードセル13が収納されている。ロードセル13は、一対の上側クロスメンバ10と下側クロスメンバ11との間に位置されており、ロードセル13の上端部が一対の上側クロスメンバ10に取付けられ、ロードセル13の下端部が一対の下側クロスメンバ11に取付けられている。これにより、体重計本体2の踏み台部7に被測定者が乗ったときに、その被測定者の体重が測定される。
【0022】
前記ハウジング6は、
図2〜
図4に示すように、その内面において裏側部材14を備えている。裏側部材14は、前記一対の梁部材37の延び方向両側であってその一対の梁部材37間において、ハウジング6内面にそれぞれ取付けられており、その各裏側部材14に関する構成は同一とされている。このため、一方の裏側部材14の構成について説明し、他方の裏側部材14の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。この裏側部材14は、ハウジング6の側壁部6bの起立端から梁部材37の延び方向内方側に延びる第1面部15と、その第1面部15よりも踏み台部7内面に段差をもって引っ込む第2面部16と、その第1面部15と第2面部16との間に位置されて第2面部16よりもさらに踏み台部7に引っ込むようにされた凹所17と、を有している。第1面部15は、梁部材37の延び方向において、手で握る程度の長さを有しており、その踏み台部7内面からの離間位置が略一定に維持されている。第2面部16は、第1面部15よりも踏み台部7内面に近づくように引っ込められており、その踏み台部7からの離間位置も略一定に維持されている。凹所17は、第1面部15に隣接する第2面部16において一対の梁部材37の並設方向(
図3中、左右方向)に延びており、その凹所17の底面17aは、第2面部16よりも踏み台部7に近づくように設定されている。
【0023】
前記ハウジング6は、
図2〜
図4に示すように、前記一対の下側クロスメンバ11、ロードセル13等を覆うべく、カバー部材18を備えている。このカバー部材18は、平板状をもって一対の梁部材9間を跨ぐように延び一対の下側クロスメンバ11に固定されるカバー部19と、このカバー部19の幅方向両側から踏み台部7内面に向けて垂下する側壁部20a,20bと、を有しており、本実施形態においては、カバー部材18は、梁部材37の延び方向一方側において一方の裏側部材14における第2面部16全体を覆う一方、他方の裏側部材14に関しては、第2面部16を外部に露出するように設定されている。このため、梁部材37の延び方向他方側においては、第1面部15とカバー部材18の側壁部20aとの間において収納凹所21が形成されている。このカバー部材18の側壁部20には、一対の梁部材9の並設方向に延びるようにして引っ込み部22が形成されている。この引っ込み部22は、側壁部20aの他の部分よりも一定長さだけ引っ込んでおり(引っ込んだ状態の縦壁を形成)、その引っ込み部22には、その延び方向両側において、係止機構23の一方である一方側係止爪部としての係止板部24がそれぞれ起立されている。この各係止板部24は、引っ込み部22の幅方向(
図4中、上下方向)全長に亘って起立されており、その起立幅(起立長さ)は、踏み台部7から遠のくに従って狭まっている(
図4参照)。この各係止板部24の起立先端部には、引っ込み部22の延び方向外方に向けて折曲した爪部24aが形成されており、その爪部24aは、前記係止板部24の起立幅に基づき、踏み台部7から遠のくに従って引っ込み部22(縦壁)に近づくように傾斜されている。尚、本実施形態においては、この各係止板部24の補強を図るべく、両係止板部24が連結部25をもって連結されている。
【0024】
前記表示装置3は、体重計本体2において測定された測定結果を表示するものである。この表示装置3と体重計本体2とは、有線又は無線を通じて送受信できることになっており、体重計本体2により測定された体重値は、この表示装置3を通じて表示できることになっている。この表示装置3は、
図2に示すように、表示盤部26と、その表示盤部26に体重計本体2の測定結果を表示すべく、体重計本体2から測定結果を受け取ってそれを表示盤部26に出力する機器を内蔵する本体部27と、を備えており、その本体部27は、表示盤部26の裏面側に該表示盤部26の周縁部よりも縮小された状態をもって設けられている。この本体部27は、表示盤部26の下部から上部に向かうに従って厚くなっており、前述のように、取付けスタンド4上端部の取付け台4b等に本体部27を取付けたときには、表示盤部26の上部が起き上がった状態となって見易くなっている。
【0025】
この本体部27の背面(後面)には、
図2に示すように、その横方向両側において、係止機構23の他方である係止爪部(他方側係止爪部)28がそれぞれ設けられている。この各係止爪部28は、本体部27の背面からその厚み幅全長をもって若干、突出した後、爪部28aが横方向内方側にそれぞれ折曲されている。この一対の係止爪部28(爪部28a)は、前記一対の係止板部24に対応して係止できることになっており、体重計本体2の裏面に対して表示装置3の表示盤部26を上側にしつつ、この係止爪部28を、係止板部24と引っ込み部22の延び方向両端面とが形成する挿入空間29(
図2、
図3参照)に体重計本体2の裏面側外方から挿入して、一対の係止爪部28により一対の係止板部24の爪部24aを包みこむように係止したときには、表示装置3は、
図5に示すように、一対の各梁部材9と隙間空間30をあけつつ、カバー部材18と裏側部材14の第1面部15との間を跨ぐように配置されることになっている。このとき、
図6〜
図8に示すように、一対の係止爪部28により一対の係止板部24の爪部24aが包みこむように係止されることになり、表示装置3は、引っ込み部22から体重計本体2の裏面に沿う方向(
図6、
図7中、左右方向)の移動が規制されると共に、表示装置3の表示盤部26が一対の係止板部24の端面に当接して、表示装置3の上部側がカバー部材18に受け止められる。このため、
図6、
図7に示すように、表示装置3の上部側の厚み幅が下部の厚み幅よりも厚くなっているものの、表示装置3と裏側部材14の第2面部16との間に底部空間31が形成されると共に、表示装置3が体重計本体2の裏面(カバー部材18のカバー部19)に対して、できるだけ面一に近づけた外面となるように設定されている。
【0026】
この場合、表示装置3の下部側のうち、横方向中央部が、
図5に示すように、体重計本体2の周縁部よりも、若干突出して、突出部分32が構成されることになっている。この突出部分32は、表示装置3の収納時における一体性(実質的に体重計本体2とすること)を考慮しつつ、表示装置3の体重計本体2からの取り外し易さを図ることを目的として、その突出部分32に指を掛けることにより表示装置3を把持することが容易にされている。
【0027】
このような体重計1においては、前述のとおり、取付けスタンド4等を利用して、体重計本体2と表示装置3とは分離した状態で使用される。このため、表示装置3に関し、配置の自由度を高めることができ、使い勝手を高めることができる。
その一方、体重計本体2と、表示装置3とを異なる場所に移動させなければならないときには、体重計本体2の裏面に、梁部材37の延び方向一方側の凹所17(指進入凹所)と収納凹所21とが対向した状態で形成され、収納凹所21の内壁と表示装置3の周面とが、収納凹所21内に表示装置3が収納されるとき、係止機構23(係止板部24、係止爪部28)を介して着脱可能に係止されるように設定されていることから、当該体重計1の持ち運び時には、梁部材37の延び方向一方側の凹所17よりも外側部分を握り部として利用することができる一方、収納凹所21に表示装置3を着脱可能に係止して、体重計本体2と表示装置3とを一体化することができる。このため、体重計本体2と表示装置3との一体化物を片手でぶら下げた状態で運ぶことができ、体重計本体2と表示装置3とが分離して用いられる体重計1であっても、その持ち運び性を高めることができる。
【0028】
この場合、各係止板部24の起立幅(起立長さ)が踏み台部7から遠のくに従って狭まるに伴い、その各爪部24aが踏み台部7から遠のくに従って引っ込み部22(縦壁)に近づくように傾斜されていることから、各爪部24aに各係止爪部28を係止した状態で体重計本体2を持って縦に配置したときには、表示装置3の自重が各係止爪部28を介して各爪部24aに作用することと相まって、各爪部24aから各係止爪部28が抜けにくくなる(しっかりとした係止確保)。このため、当該体重計1の持ち運び時には、体重計本体2から表示装置3が脱落することを抑制できる。
本実施形態においては、各爪部24a内面の傾斜状態に基づいて、各爪部24aから各係止爪部28を抜けにくくしているが、別の態様として、各係止爪部28の爪部28a内面を、表示盤部26に近づくに従って本体部27周面に近づくように傾斜させてもよい。この各爪部28a内面の傾斜に基づいても、各爪部24aから各係止爪部28を抜けにくくすることができる。
【0029】
一方、当該体重計1が目的の場所に移動されたときには、表示装置3の横方向両側からその表示装置3と裏側部材14の第2面部16との隙間空間30に手を入れて、表示装置3を体重計本体2の裏面側から離間する方向に引き上げれば、一対の係止爪部28がカバー部材18の係止板部24の爪部24aに対してスライドして、表示装置3を体重計本体2から簡単に引き抜くことができる。これにより、迅速に体重計本体2と表示装置3とを使用のためセットすることができる。またこの場合、体重計本体2に表示装置3が係止されているときには、表示装置3が若干、体重計本体2の周縁部から外方に突出されていることから、その表示装置3の突出部分32に容易に手を掛けて、表示装置3を体重計本体2の裏面から離間させる際に表示装置3を容易に把持できる。このため、このことによっても、表示装置3を体重計本体2から容易に取り外すことができる。
【0030】
また、本実施形態においては、体重計本体2が、平面視四角形状のハウジング6と、該ハウジング6内に収納されて該ハウジング6における一方の組の一対の対向する側壁部6aにおいて該側壁部6aに沿いつつ延びる一対の梁部材9と、その一対の梁部材9を跨ぐ一対の上側、下側クロスメンバ10,11とを備え、ハウジング6の裏面に、一対の梁部材9の延び方向一方側において凹所17が形成されると共に、一対の梁部材9の延び方向他方側において収納凹所21が形成されていることから、当該体重計1の強度を確保しつつ、該一対の梁部材9の並設方向内方を、握り時の指進入のための凹所17及び収納凹所21の配設空間として有効に利用することができる。
【0031】
図9は第2実施形態、
図10は第3実施形態を示すものである。この各実施形態において、前記第1実施形態と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図9に示す第2実施形態は、カバー部材18の他方側側壁部20bの位置を梁部材9の延び方向内方側に位置させて(
図9中、側壁部20bが矢印方向に移動したことを参照)、指進入のための凹所17よりも外側部分で構成される握り部33を握り易くした内容を示している。すなわち、この第2実施形態においては、前記第1実施形態とは異なり、裏側部材14の第2面部16が外部に露出され、その露出した第2外面部16の上方に自由空間34が確保される。この自由空間34は、裏側部材14の第2面部16が第1面部15に比してハウジング6の表面部(踏み台部)に近づけることにより形成されており(第1面部15と第2面部16とを同一高さにする場合に比べて自由空間34を拡大)、握り部33を握るとき、指が、握り開始から握り終えるまでハウジング6に干渉することを抑制することができる。このため、握り部33を握るときの使い勝手を向上させることができる。
尚、握り部33については、握り易さを考慮した形状とされている。
【0033】
図10に示す第3実施形態においては、ハウジング6の第1面部15に突部35が設けられ、表示装置3に、収納凹所21への収納時に突部35が入り込む凹部36が形成されている。これにより、収納凹所21内に表示装置3を収納した状態において、当該体重計1をぶら下げたときには、係止板部24と係止爪部24との係止関係の他に、ハウジングにおける第1面部15の突部35が表示装置3の凹部36内面を介して表示装置3を支えることができることになり、係止機構33に作用する表示装置3の荷重を軽減できることができる。このため、係止機構33を構成する材質として、本来必要な強度のものよりも低いものをも用いることができることになり、係止機構33を構成する材質(例えばハウジング6の材質)の選択の自由度を高めることができる。
【符号の説明】
【0034】
1 体重計
2 体重計本体
3 表示装置
6 ハウジング
6a ハウジングの一方の組の側壁部(一方の組の辺部)
6b ハウジングの他方の組の側壁部(他方の組の辺部)
9 一対の梁部材
15 第1面部(指進入凹所よりも外方側面)
16 第2面部(指進入凹所よりも内方側面)
17 凹所(指進入凹所)
17a 凹所の底面
21 収納凹所
23 係止機構
24 係止板部(一方側係止爪部)
28 係止爪部(他方側係止爪部)
30 隙間空間
31 底部空間
32 突出部分
35 突部
36 凹部