【実施例】
【0021】
図1は、有利な一実施形態による火災管理環境を示している。火災管理環境100は、火災(例えば火災104及び火災106)についてロケーション(例えばロケーション102)を監視する種々のアセットを含んでいる。
【0022】
このような実施例では、衛星108、無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、及び無人航空ビークル114が、ロケーション102、並びに他のロケーションのサーベイランスを実行している。このようなサーベイランスにより、火災の存在が検知される。例えば、火災104及び火災106の存在が検知されると、衛星108、無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、及び無人航空ビークル114は、搭載しているセンサを使用して、火災104及び火災106と、ロケーション102とに関する情報を生成する。
【0023】
このような情報は、制御ステーション116に送られる。この情報は、衛星108、無人航空ビークル110、及び無人航空ビークル112が送信する場合と同じ速さで、無線通信リンクを介して送信される。この情報は、意図的な遅延なく可能な限り速く送信されるとき、リアルタイムで送信されたと考えられて、リアルタイム情報と呼ばれる。
【0024】
このような実施例では、火災管理システム118は制御ステーション116に位置している。火災管理システム118は、衛星108、無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、及び無人航空ビークル114により送信される情報を収集する。火災管理システム118は、この情報を使用して火災104及び火災106の進行を予測する。
【0025】
このような実施例では、火災104及び火災106は、環境条件に応じて、異なる方向に異なる速度で広がりうる。例えば、湿気、植生、温度、風速、風向、及び/又はその他の要因が、火災104及び火災106の広がる速度及び/又は範囲に影響しうる。
【0026】
また、火災管理システム118は、無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、及び無人航空ビークル114に対して、
協調させられた方法で、火災104及び火災106に関する追加情報を取得するよう指示することができる。
【0027】
加えて、火災管理システム118は、火災104及び火災106の封じ込め作業を実行するために、アセット(例えば、火災封じ込め航空ユニット120)をロケーション102に向かわせることができる。火災管理システム118は、火災104及び火災106の封じ込め作業を実行するために、地上ユニット122、地上ユニット124、職員126、航空支援ユニット128、及び航空支援ユニット130のようなアセットをロケーション102に向かわせることもできる。
【0028】
このような実施例では、職員126は、地上ユニット122及び地上ユニット124を操作する。図示のように、火災管理システム118は、火災104及び火災106の現状に関する情報を職員126に供給するように、航空支援ユニット128及び航空支援ユニット130の作業を
協調させる。
【0029】
例えば、航空支援ユニット128及び航空支援ユニット130は、衛星108、無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、及び無人航空ビークル114より低い高度を飛行する。火災104及び火災106に関する情報は、このような低い高度で取得することができ、衛星108が周回する高度及び無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、及び無人航空ビークル114が運行する高度では取得できないことがある。
【0030】
航空支援ユニット128及び航空支援ユニット130は、職員126によって直接手動で制御されてもよい。航空支援ユニット128及び航空支援ユニット130からのビデオフィードがオペレーターによるこれらビークルの制御の助けとなりうる。これらの様々なアセットは、支援という役割を担い、火災104及び火災106の大きさ及び方向を特定するために使用されるビデオ及び/又はその他の情報を供給する。加えて、火災監視ユニット132は、種々のアセットによる封じ込め作業の実行中、及び/又は火災104及び火災106の封じ込め後に、火災104及び火災106の状況に関する情報を火災管理システム118に供給することができる。
【0031】
この実施例では、有人及び無人両方の種々のアセットの作業は、火災管理システム118によって
協調さ
せられる。これらのアセットがこのように
協調させられるとき、アセットをスウォームと呼ぶ。
【0032】
次に
図2を参照する。
図2は、有利な一実施形態による火災管理システムのブロック図である。この実施例では、火災管理システム118内に存在しうる種々の機構を示し、説明するために、
図1の火災管理システム118をブロック図で示している。
【0033】
火災管理システム118は、
図2の制御システム200の一部又は全部に実装される。制御システム200は、互いに通信する任意の数のコンピュータ202を含んでいる。本明細書においてアイテムに関して「任意の数の」を使用する場合、一又は複数のアイテムを意味する。例えば、「任意の数のコンピュータ202」とは、一又は複数のコンピュータを意味する。
【0034】
図示のように、火災管理モジュール204は、火災管理システム118の一部として制御システム200で実行される。このような実施例では、火災管理モジュール204はソフトウェアである。このような実施例において、火災管理モジュール204はアセット206と通信する。アセット206は、例えば、限定しないが、人、ビークル、マシン、センサシステム、コンピュータ、衛星システム、地上ステーション、制御タワー、及び/又はその他の適切な種類のオブジェクトを含む。
【0035】
一実施例として、アセット206には、例えば、
図1の衛星108、無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、無人航空ビークル114、火災封じ込め航空ユニット120、地上ユニット122、地上ユニット124、職員126、航空支援ユニット128、及び/又は航空支援ユニット130が含まれる。言うまでもなく、実装態様によっては、アセット206は他の種類のアセットを含むことができる。
【0036】
このような実施例では、制御システム200の任意の数のコンピュータ202は、アセット206の一又は複数、任意の数の制御ステーション、及び/又は他の適切なロケーションに配置される。
【0037】
このような実施例に示すように、火災管理モジュール204は制御システム200内で実行され、通信リンク207を使用してアセット206と通信する。通信リンク207は、一又は複数の無線通信リンク、有線通信リンク、及び/又はその他の適切な種類の通信リンクを含むことができる。
【0038】
火災管理モジュール204は、アセット206によって実行される作業208を
協調させる。
協調は、ミッション、タスク、プロセス、及び/又はその他の作業を行うためにアセット206がもっと効率よく使用されるように、アセット206に指示を与えることを含む。アセット206を
協調させることにより、アセット206の作業の余剰又は重複が望ましくない場合に、そのような余剰又は重複を減らすことができる。
協調は、例えば、限定しないが、コマンド、メッセージ、ゴール、ミッション、タスク、データ、及び作業208を実行するうえで指示となる及び/又はガイダンスを提供するその他の情報のうちの少なくとも一つを送信することにより、アセット206に指示を与えることを含む。このような
協調は、アセット206の一部又は全てが単一の組又は複数の組としてまとめて機能して作業208が実行されるように行うことができる。
【0039】
本明細書で使用する場合、アイテムの列挙と共に使用される「〜のうちの少なくとも一つ」という表現は、列挙されたアイテムの一又は複数からなる様々な組み合わせが使用でき、列挙された各アイテムが一つだけあればよいことを意味している。例えば、「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうちの少なくとも一つ」には、例えば、限定されないが、「アイテムA」、又は「アイテムAとアイテムB」が含まれる。この例は、「アイテムAとアイテムBとアイテムC」、又は「アイテムBとアイテムC」も含む。他の例では、「〜のうちの少なくとも一つ」は、例えば、限定しないが、「2個のアイテムAと1個のアイテムBと10個のアイテムC」、「4個のアイテムBと7個のアイテムC」、及びその他の適切な組み合わせでありうる。
【0040】
例えば、火災管理モジュール204はアセット206を
協調させる。作業208は、火災の存在を検知し、検知されたあらゆる火災について火災関連情報210を集め、検知されたあらゆる火災を封じ込め、且つ/或いは火災の封じ込めの間及び/又は封じ込めの後で、検知されたあらゆる火災の状況を監視する。このような実施例では、火災管理モジュール204は、火災関連情報210を用いて、アセット206によって実行される作業208を
協調させる。
【0041】
例えば、このような実施例では、火災管理モジュール204は、アセット206の少なくとも第1の部分から火災関連情報210を受け取る。火災管理モジュール204は、この情報を用いて、アセット206の第2の部分によって実行される作業208を
協調させる。アセット206のこの第2の部分は、アセット206の第1の部分の一又は複数、及び/又はアセット206のうちの一又は複数の異なるアセットを含みうる。
【0042】
このような実施例では、火災関連情報210は、火災に関するあらゆる情報、火災を開始させる及び/又は拡大させる可能性を有する条件、火災のロケーション、火災周囲のロケーション、及び/又は火災の可能性のある条件を特定するため、火災を検知するため、火災を封じ込めるため、及び/又は火災の状況を監視するために使用できるその他の適切な情報を含む。幾つかの事例では、火災関連情報210は、一又は複数の火災の存在を検知するために使用可能な情報を含むことができる。
【0043】
火災管理モジュール204は、アセット206のうちの様々なアセットから収集された火災関連情報210を統合して、アセット206を
協調させる作業208を特定する。このような実施例では、アセット206の
協調には、検知の
協調212、情報収集の
協調214、封じ込めの
協調216、及び/又はアセット206の監視の
協調218が含まれる。
【0044】
アセット206の検知の
協調212は、火災が存在する場合は必ず検知されるように、アセット206のうちの一又は複数を
協調させることを含む。例えば、アセット206のうちの一又は複数は、それらが互いに独立に機能する場合とは対照的に、火災の存在を検知するためのカバー力を向上且つ拡大させ、及び/又はカバー時間が延長するように作業することができる。
【0045】
具体的には、アセット206の検知の
協調212は、任意の数のロケーション220内の火災が全て検知されるような作業を実行するように、火災の存在を検知する能力又は火災の存在を特定するために使用可能な情報を生成する能力を有する任意の数のアセット206を
協調させることを含む。一実施例として、火災の存在を検知するために使用されるアセット206の各々は、希望通りに対象エリアをカバーできるような、火災の存在を検知するための様々なルートを有することができる。
【0046】
このような実施例では、任意の数のロケーション220は、火災が発生する可能性のあるエリア、火災が現在発生しているエリア、火災が以前起こったエリア、及び/又は火災に関する他の何らかの適切な対象ロケーショとして選択されたあらゆるロケーションを含むことができる。
【0047】
有利な一実施形態では、アセット206の検知の
協調212は、火災が発生する可能性が特定された任意の数のロケーション220の上を飛行する一組の無人航空ビークルを
協調させることを含む。本明細書で使用される場合、オブジェクトの組とは、二つ以上のオブジェクトを意味する。「無人航空ビークルの組」は、二つ以上の無人航空ビークルである。無人航空ビークルの組には、例えば、
図1の無人航空ビークル110、無人航空ビークル112、及び/又は無人航空ビークル114が含まれる。無人航空ビークルの組のこのような
協調は、この無人航空ビークルの組について、任意の数のロケーション220に対する所望のレベルのカバーが実現するように、重複を避けてルートと時間とを選択することを含む。
【0048】
別の有利な実施形態では、アセット206の検知の
協調212は、火災の存在を示す煙レベルの存在を監視するように、任意の数のロケーション220に配置された複数のセンサユニットを制御することを含む。言うまでもなく、他の実施例では、検知の
協調212は、任意の数のロケーション220において火災の存在を検知するように、他の種類のアセット206を
協調させることを含むことができる。
【0049】
このような実施例では、アセット206の情報収集の
協調214は、火災関連情報210を集めるように任意の数のアセット206を
協調させることを含む。例えば、情報収集の
協調214は、任意の数のロケーション220において検知された一又は複数の火災について火災関連情報210を集めるように、アセット206を
協調させることを含む。
【0050】
さらに、幾つかの事例では、火災が特定される前に火災の存在を検知するために、火災管理モジュール204が火災関連情報210を使用することができる。火災管理モジュール204が火災を検知するためにアセット206の情報収集の
協調214を使用するとき、情報収集の
協調214は検知の
協調212の一部と考えることができる。すなわち、アセット206の検知の
協調212は、火災管理モジュール204が火災の存在を検知できるような、アセット206の情報収集の
協調214を含む。
【0051】
このような実施例では、アセット206の封じ込めの
協調216は、検知されたあらゆる火災を封じ込めるように、任意の数のアセット206によって実行される作業208を
協調させることを含む。例えば、火災の検知に応答して、火災管理モジュール204は、火災を封じ込めるようにアセット206の封じ込めの
協調216を実行する。
【0052】
有利な一実施形態では、封じ込めの
協調216は、検知された火災の封じ込め作業を実行するように、火災封じ込め航空ユニット(例えば、
図1の火災封じ込め航空ユニット120)を
協調させることを含む。このような封じ込め作業は、例えば、消火及び/又は延焼防止のために、火災のロケーションに化学薬品を放出することを含む。
【0053】
このような実施例では、アセット206の封じ込めの
協調216は、アセット206の情報収集の
協調214も含む。例えば、封じ込めの
協調216は、アセット206の情報収集の
協調214を実行することにより集められた火災関連情報210を用いて火災を封じ込めるように、アセット206を
協調させることを含む。
【0054】
特定の一実施例として、アセット206の封じ込めの
協調216は、任意の数の無人地上ビークル及び/又は有人地上ユニットに対し、火災関連情報210を用いて予測された延焼方向に移動するよう指示することを含む。例えば、火災管理モジュール204は、火災関連情報210に基づいて火災の予測進路を特定する。火災管理モジュール204は、火災の予測進路に沿った方向に移動するように、又は火災の予測進路に沿った方向に方向転換するように、無人地上ビークル及び/又は有人地上ユニットの封じ込めの
協調216を実行する。
【0055】
別の実施例として、アセット206は、火災の拡大予測に基づいて火災のカバー又はカバー範囲を変更するように、
協調させられる。
【0056】
アセット206の監視の
協調218は、火災の封じ込め作業の前、作業中、及び/又は作業後に、検知された火災の状況を監視するように、任意の数のアセット206を
協調させることを含む。例えば、監視の
協調218は、火災の状況を監視するように、地上職員(例えば、
図1の職員126)と、地上ユニットの組とを
協調させることを含む。
【0057】
言うまでもなく、このような実施例では、アセット206の監視の
協調218は、アセット206の情報収集の
協調214も含む。すなわち、火災管理モジュール204は、アセット206の情報収集の
協調214に基づいて集められた火災関連情報210を用いてアセット206の監視の
協調218を実行することができる。
【0058】
これらの有利な実施形態においては、様々な組のアセット206及び/又は同一の組のアセット206を用いて、アセット206の様々な種類の
協調のうちの一又は複数が実行される。
【0059】
検知の
協調212、封じ込めの
協調216、及び監視の
協調218のプロセスでは、火災管理モジュール204は、アセット206の能力に基づいて、アセット206にタスクの実行を割り当てる。例えば、赤外線センサを搭載する無人航空ビークルを火災監視のために派遣することができ、有人のヘリコプターを火災の封じ込めのために派遣する。これらのビークルは、自身の現在の能力を火災管理モジュール204に通信し、火災管理モジュールは、これらのビークルの
協調、及びこれらのビークルによって実行されるタスクの割り当てにこの情報を使用する。
【0060】
このような実施例では、火災管理モジュール204は、火災関連情報210を
用いて、火災関連情報210を解析することによりアセット206を
協調させる。具体的には、火災管理モジュール204は、火災関連情報210を解析して結果222を生成する。次いで、結果222はアセット206の
協調に使用される。
【0061】
結果222は様々な形式をとることができる。例えば、結果222には、火災の現在位置を特定するマップ、火災の進行予測、火災封じ込め計画、火災警報が必要なエリアの特定、避難エリアの特定、火災に関する統計、及び/又はその他の適切な種類の結果のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0062】
このような実施例では、制御システム200内の火災管理モジュール204は、結果222を生成するためにシミュレーション224を実行することができる。シミュレーション224は、例えば、検知された火災のシミュレーションである。このような実施例では、シミュレーション224を実行することにより、火災
の予測される進行226の形態で結果222が生成される。進行226には、火災の予測進路、火災の拡大予測又は延焼予測、火災によって生じる煙の予測量、火災によって生じる毒煙の予測レベル、及び/又は火災に関するその他の予測情報が含まれる。
【0063】
これらの実施例において、シミュレーション224は、アセット206から取得された火災関連情報210に基づいて実行される。さらに、幾つかの実施例では、シミュレーション224は、リポジトリ221から取得された火災関連情報201に基づいて実行することもできる。
【0064】
リポジトリ221は、制御システム200外及び/又は制御システム200内の任意の数の記憶装置に位置させることができる。幾つかの実施例では、リポジトリ221はアセット206の一つと考えられる。
【0065】
リポジトリ221は、例えば、限定しないが、任意の数のデータベース、データ構造、ファイル、スプレッドシート、ログ、チャート、マップ、画像、ビデオストリーム、空港及び着陸区域のデータ、火災抑制剤の備蓄に関する情報、湖、川、並びにその他の水源の位置に関する情報、及び/又はその他データ源のうちの少なくとも一つから構成される。このような実施例では、リポジトリ221はモデル225を含む。モデル225は、例えば、過去に発生して封じ込められた火災に関する情報、火災の挙動予測、火災の履歴データ、過去の火災に関する地理データ、及び/又は火災の進行226を予測するためのシミュレーション224を実行するのに有用でありうるその他の適切な情報を含む。
【0066】
このような実施例では、火災管理モジュール204は、結果222を使用して、火災の封じ込めの
協調216及び/又は火災の監視の
協調218を実行する。さらに、火災の封じ込めの
協調216及び火災の監視の
協調218を実行する間に、火災管理モジュール204は、火災関連情報210を集めるようにアセット206の
協調を継続することができる。
【0067】
種々の有利な実施形態により、様々な種類のアセット206から集められ、火災の管理に使用できる結果222を形成するために統合された火災関連情報210を用いて、火災を管理するためのシステムが提供される。アセット206の
協調は、すべてのアセット206から取得された火災関連情報210を総合せずに
協調さ
せられたアセット206の各々よりも、火災管理モジュール204によって効率的に実行される。
【0068】
図2に示す制御システム200内の火災管理モジュール204は、有利な実施形態を実施する方法を、物理的に又はアーキテクチャ的に限定するものではない。図示されたコンポーネントに追加で、及び/又はそれらコンポーネントの代わりに、他のコンポーネントを使用することができる。幾つかのコンポーネントは無くてもよい。また、ブロックは、何らかの機能的なコンポーネントを示すために使用されている。これらのブロックの一又は複数は、有利な実施形態において実施されるとき、異なるブロックに統合及び/又は分割することができる。
【0069】
例えば、幾つかの実施例では、火災管理システム118は、制御システム200に配置することができる。他の実施例では、火災管理モジュール204は、上述の
協調以外の他の種類の
協調を使用してアセット206を
協調してもよい。
【0070】
さらに、幾つかの実施例では、火災関連情報210は、火災管理モジュール204に対する意思決定支援のために、制御システム200のオペレーターに送ることができる。すなわち、オペレーターは、火災関連情報210に基づいて火災を管理するために、アセット206の
協調に関する意思決定を行うことができる。
【0071】
次に
図3を参照する。
図3には、有利な一実施形態による様々な種類のアセットが示されている。この実施例には、
図2のアセット206に含まれうる様々な種類のアセットが示されている。
【0072】
図示のように、アセット206は、異種ビークルの組300、任意の数の衛星302、職員304、任意の数のセンサシステム306、任意の数の気象観測ステーション308、任意の数の記憶装置310、任意の数の制御ステーション312、異種の自律的データ源の組313、及びその他適切な種類のアセットを含む。
【0073】
このような実施例では、異種ビークルの組300とは、グループ内の二つ以上のビークルが、構成、能力、種類を異にしている、及び/又はその他何らかの意味で異なっている一組のビークルである。異種ビークルの組300は、有人ビークル320及び無人ビークル322のうちの少なくとも一方から選択された少なくとも二つのビークルを含む。有人ビークル320は、有人航空ビークル324及び/又は有人地上ビークル326を含む。無人ビークル322は、無人航空ビークル328及び/又は無人地上ビークル330を含む。
【0074】
このような実施例の無人航空ビークル328は、部分的に及び/又は完全に自律的である。無人航空ビークル328の種類の幾つかの例としては、例えば、スキャンイーグル(本出願人のInsitu開発)、Wasp(登録商標)(エアロバイロメント社製造)、Camcopter(登録商標)S−100(Sheibel Corporation開発)、及び/又はその他の適切な種類の無人航空ビークルが挙げられる。
【0075】
さらに、異種ビークルの組300には、例えば、限定されないが、ジェット機、ヘリコプター、地上ユニット、消防車、宇宙ビークル、航空支援ユニット、航空監視ユニット、及び/又はその他の適切な種類のビークルといった他の種類のビークルが含まれる。
【0076】
異種ビークルの組300の一部332は、任意の数の共通タスク又は作業を実行するように、及び/又は共通の目標を達成するように、
図2の火災管理モジュール204によって
協調させられるとき、スウォーム334を形成することができる。一部332は、異種ビークルの組300の一部又は全部とすることができる。これらの種々の実施例では、ビークルのスウォームは連携して作業することができる。すなわち、一つのスウォームは、互いに対して、且つビークルのスウォームを取り巻く環境に対して、集団行動する。
【0077】
幾つかの実施例では、火災管理モジュール204は、スウォーム334内のビークルの各々にコマンドを送ることによりスウォーム334を
協調させることができる。スウォーム334が有人ビークル320の一部332を含むとき、有人ビークル320の一部332のオペレーターに対して、これらのコマンド及び/又はその他の適切な情報を表示することができる。スウォーム334が無人ビークル322の一部332を含むとき、無人ビークル322の一部332を遠隔制御するオペレーターに対してコマンドが表示される、及び/又は無人航空ビークル328に搭載された一部332の制御システムにコマンドが送られる。
【0078】
有利な一実施形態では、スウォーム334は無人航空ビークル328及び無人地上ビークル330を含む。この実装態様では、火災管理モジュール204は、スウォーム334に含まれるすべてのビークルが火災管理モジュール204によって選択された進路に沿った方向に集団で移動するように、スウォーム334によって実行される作業を
協調させることができる。
【0079】
例えば、
図2の火災関連情報210において供給される風速及び/又は風向の変化に基づいて、火災の拡大進路の変化が予測される場合、火災管理モジュール204は、スウォーム334に対し、スウォーム334の現在の進行方向を火災の新規予測進路に
従って新規の方向に変更するように指示することができる。
【0080】
他の実施例では、スウォーム334に含まれるビークルは、共通の目標又はタスクを実行するために、火災のロケーション周辺の様々な方向に移動するように
協調させられる。例えば、幾つかの事例では、スウォーム334に含まれる様々なビークルは、火災のロケーションの近くの様々なエリアを監視することにより、空気質を監視する、及び/又は封じ込め作業を実行する他のビークルを支援するように
協調させられる。
【0081】
幾つかの実施例では、異種ビークルの組300は、異種ビークルの組300がスウォーム336の組336を形成するように
協調させられる。すなわち、火災管理モジュール204は、火災を管理するための様々な作業を実行するように複数のスウォームを
協調させることができる。
【0082】
加えて、幾つかの事例では、火災管理モジュール204は、火災関連情報210を解析することにより、あるロケーションにいるオペレーターにとって、火災に起因する望ましくない条件を特定し、異種ビークルの組300に対し、このロケーションにおける火災に関する情報を取得することを指示する。具体的には、異種ビークルの組300に、このロケーションにいるオペレーターの安全性、及びこのロケーションにおける火災の封じ込めのうちの少なくとも一方に関する情報を取得するように指示することができる。
【0083】
図示の実施例では、任意の数の衛星302は、火災が検知されたロケーションの衛星画像を供給することができる。さらに、このロケーションの衛星画像及びこのロケーションを取り囲むエリアを、火災の進行の予測に使用することができる。
【0084】
職員304の形態の
図2のアセット206は、火災管理モジュール204によって種々の作業を実行するように
協調させられる。例えば、職員304の一名又は複数名は、異種ビークルの組300に含まれる一又は複数のビークルを操作するように
協調させられる。さらに、職員304によって実行されるべき作業を特定する情報を、職員304に対して表示することができる。職員304との通信には、例えば、音声、無線、ビデオ、及び/又は他の種類の媒体を使用することが含まれる。例えば、職員304は、互いに、及び/又は他のオペレーターと、ポータブルコンピュータを使用して音声通信を交換することにより通信することができる。
【0085】
任意の数のセンサシステム306には、煙検知器338、二酸化炭素検知器340、レーダシステム342、GPSユニット344、カメラシステム346、赤外線カメラシステム348、及び/又はその他の適切な種類のセンサシステムのうちの少なくとも一つが含まれる。任意の数のセンサシステム306は、
図2の火災関連情報の一部を形成するセンサデータ350を生成する。任意の数のセンサシステム306は、例えば、固定式であるか、移動式であるか、地上に設置されるか、機載式か、又は地上ビークルに搭載される。
【0086】
さらに、任意の数の気象観測ステーション308は、火災について監視されているエリア及び/又は火災が検知されたエリアの気象情報352を供給する任意の数の気象観測ステーション、及び/又は気象観測装置を含む。気象情報352は、
図2の火災関連情報21の一部を形成する。火災管理モジュール204は、気象情報352を使用して、火災の起こり易いエリアを特定し、延焼進路を予測し、検知された火災に反応して新たな火災が発生する可能性があるかどうかを予測し、並びに/或いは他の種類の決定及び/又は予測を行う。
【0087】
この実施例では、火災管理モジュール204は、任意の数の記憶装置310から火災関連情報210を取得することもできる。任意の数の記憶装置310には、火災関連情報210を記憶するあらゆる種類の記憶装置が含まれる。例えば、任意の数の記憶装置310には、リポジトリ(例えば、
図2のリポジトリ221)、任意の数のデータベース、任意の数のサーバ、任意の数のハードドライブ、及び/又はその他適切な種類の記憶装置が含まれる。
【0088】
任意の数の記憶装置310は、例えば、地理的情報、マップ、チャート、履歴データ、統計データ、予測アルゴリズム、及び/又はその他適切な情報の形態で火災関連情報を供給する。幾つかの実施例では、任意の数の記憶装置310は、任意の数のアセット206の動作パラメータ、制約条件、図表、及び/又はその他の適切な情報を含み、これらの情報は、火災管理モジュール204によって、アセット206の
協調のために使用される。
【0089】
加えて、任意の数の制御ステーション312は、アセット206に含まれる他のアセットから情報を取得して、この情報を火災管理モジュール204に供給するように構成されているとき、アセット206とみなされる。有利な一実施形態では、任意の数の制御ステーション312は、有人航空ビークル324と情報交換する地上ステーション、又は航空交通管制タワーである。この実施形態では、火災管理モジュール204は、次いで、任意の数の制御ステーション312を介して有人航空ビークル324と通信することができる。
【0090】
加えて、この実施例では、異種の自律的データ源の組313には、データを生成して
図2の火災管理モジュール204に送付するように構成された異種のデータ源の組が含まれる。例えば、異種の自律的データ源の組313には、自律的センサユニットが含まれる。このような自律的センサユニットは、例えば、自律的スマートデータ発生コンポーネント(ASDOC)及び/又はその他の適切な種類の自律的データ源の形態をとることができる。さらに、異種の自律的データ源の組313には、例えば、航空情報源収集及びサービスシステム(ASCASS)、四次元時間−変数多モード情報システム(4DTMIS)、及びその他のシステムも含まれる。
【0091】
種々の有利な実施形態では、
図2の制御システム200の一部は、このような様々な種類のアセット206の一部に配置される。本明細書で使用される場合、矛盾を生じない限り、一部とは、複数のアイテムを含むシステム、組、又はコレクションの一部又は全部である。このような種類の実装態様では、これらの様々な種類のアセット206のこの一部には、アセット206のこの部分を
協調させるための、アプリケーション、人工知能、ニューラルネットワーク、及び/又はその他の適切なソフトウェアが含まれる。
【0092】
図3に示されるアセット206は、有利な実施形態を実施する方法を、物理的に又はアーキテクチャ的に限定するものではない。図示のコンポーネントに加えて、及び/又は代えて、他のコンポーネントを使用することができる。幾つかのコンポーネントは無くてもよい場合がある。また、ブロックは、何らかの機能的なコンポーネントを示すために使用されている。このようなブロックの一又は複数は、有利な一実施形態において実装されるとき、異なるブロックに結合及び/又は分割することができる。
【0093】
例えば、他の実施例では、アセット206は、落雷センサ、水陸両用機、消防ヘリコプター、オブジェクト検知システム、レーダシステム、サーベイランスシステム、ランデブーシステム、サーマルイメージングシステム、高度測定及び操縦系統、目標追尾装置、光学システム、海洋システム、グランドコントロールシステム、船舶/車両交通流サービス、セキュリティシステム、オフボード通信システム、オンボード通信システム、通過測定システム、座標測定システム、信号処理システム、フェイズドアレーシステム、ブロードキャストシステム、電子逆探装置システム、バーチャルシステム、スキャンシステム、発信信号システム、及び/又はその他の適切な種類のアセットを含むことができる。
【0094】
他の実施例では、異種ビークルの組300には、図示されたビークルに加えて、及び/又は代えて、海洋ビークル、水上ビークル、水中ビークル、及び/又はその他の適切な種類のビークルが含まれうる。例えば、火災は水辺に位置するプラットフォームで発生しうる。異種ビークルの組300は、有人及び/又は無人の水上ビークル360を含むことができる。水上ビークル360には、例えば、火災の検知、封じ込め、及び/又は監視に使用される船舶、ジェットスキー、ボート、無人水中ビークル、及び/又はその他の適切な種類の水上ビークルが含まれる。
【0095】
次に
図4を参照する。
図4は、有利な一実施形態による様々な種類の火災関連情報を示している。この実施例には、
図2の火災関連情報210について様々な種類が示されている。図示のように、火災関連情報210には、ビークルデータ400、センサデータ402、気象情報404、衛星画像405、地理情報406、植生情報408、履歴データ410、モデル412、及び/又はその他の適切な種類の情報のうちの少なくとも一つが含まれる。
【0096】
ビークルデータ400は、ビークルの形態のアセット(例えば、
図3の異種ビークルの組300)によって集められたあらゆる情報を含む。このデータは、センサデータ、画像、ビークルのオペレーターによって集められた音声、位置情報、及び/又はその他の適切な情報を含む。
【0097】
センサデータ402は、例えば、限定しないが、煙レベル414、二酸化炭素レベル416、位置データ418、画像420、及び/又はその他の適切な種類のセンサデータを含む。画像420は、例えば、静止画像424、ビデオ426、赤外線画像428、及び/又はその他の適切な種類の画像である。
【0098】
気象情報404には、例えば、気象関連センサ、気象情報の履歴、気象予報情報、現在の風速及び風向、予測される風速及び風向、及び/又はその他の適切な種類の気象情報が含まれる。気象情報404は、任意の数の、
図3の任意の数の気象観測ステーション308、及び/又はその他の適切なソースから取得されたその他の気象情報を含みうる。
【0099】
この実施例では、衛星画像405は、任意の数の衛星のうちのいずれかから取得される。地理情報406、植生情報408、履歴データ410、モデル412、及び/又はその他の適切な種類の情報は、任意の数の様々なソースから取得される。例えば、これらの種類の情報は、リポジトリ(例えば、
図2のリポジトリ221)、及び/又は
図3の任意の数の記憶装置310から取得される。
【0100】
地理情報406には、マップ、地形情報、地理的ランドマーク、及び/又はその他の適切な情報が含まれる。植生情報408は、対象のエリア内における様々な種類の植物の識別、及び植生を含む。履歴データ410は、以前に発生した火災に関する履歴データである。モデル412は、火災のシミュレーションに使用される火災の挙動に関する情報、及び/又はその他の適切な情報を含む。
【0101】
図4に図解した火災関連情報210は、有利な実施形態を実施する方法を、物理的に又はアーキテクチャ的に限定するものではない。図示されたコンポーネントに追加で、及び/又はそれらコンポーネントに代えて、他のコンポーネントを使用することができる。幾つかのコンポーネントは無くてもよい。また、ブロックは、何らかの機能的なコンポーネントを示すために使用されている。これらのブロックの一又は複数は、有利な実施形態において実施されるとき、異なるブロックに統合及び/又は分割することができる。
【0102】
例えば、他の実施例では、火災関連情報210は、上述の種類の情報に追加で、及び/又はそれら情報の代わりに、アセットの状態及び能力に関する情報と、アセットの作業支援情報とを含むことができる。例えば、無人航空ビークルの場合、ビークルは、残りの燃料及びシステムの健全性といった自身の状態に関連する情報を供給する。また、無人航空ビークルは、センサ種類及び火災抑制剤の能力といった自身の能力に関する情報を供給する。
【0103】
火災関連情報210は、燃料補給ロケーション、水源ロケーション、及び火災抑制剤再供給ロケーションといった作業支援関連情報も含む。人が運転するアセットの場合、状態及び能力に関する情報には、オペレーターの勤務時間、及び/又は、火災の検知、封じ込め、及び監視の
協調に有用なその他の情報が含まれる。
【0104】
次に
図5を参照する。
図5は、有利な一実施形態による、火災に向かって飛行する一つの無人航空ビークルを示している。この実施例では、無人航空ビークル500は、
図2及び3のアセット206のうちの一つのアセットの一実装態様の一実施例である。具体的には、無人航空ビークル500は、
図3の無人航空ビークル328の一つの一実装態様の一実施例である。
【0105】
図示の無人航空ビークル500は、森林503の中のロケーション502に向かって飛行している。ロケーション502では火災504が発生している。無人航空ビークル500は、ロケーション502における火災504の存在を検知済みで、火災504に関する火災関連情報を取得するために火災504に向かって飛行している。火災504の検知に応答して火災504に関する火災関連情報を取得するために火災504に向かって飛行する無人航空ビークル500の
協調は、例えば、
図2の火災管理モジュール204によって実行される。
【0106】
次に
図6を参照する。
図6は、有利な一実施形態による、森林中の火災を監視する無人航空ビークルを示している。この実施例では、航空監視ユニット600及び航空監視ユニット602は、
図3の無人航空ビークル328の一つの一実装態様の他の実施例である。
【0107】
図示のように、
図2の火災管理モジュール204は、
図5の無人航空ビークル500によって収集された火災504に関する火災関連情報に応答してロケーション502における火災504の状況を監視するように、航空監視ユニット600及び航空監視ユニット602を
協調させる。航空監視ユニット600及び航空監視ユニット602は、火災504に対する封じ込め作業の実行直前、実行中、及び/又は実行後の火災504の状況を監視するように、火災管理モジュール204によって
協調させられる。
【0108】
次に
図7を参照する。
図7は、有利な一実施形態による、火災の封じ込め作業を実行するビークルを示している。この実施例では、火災封じ込め航空ユニット700は、
図2及び3のアセット206のうちの一つのアセットの一実装態様の一実施例である。具体的には、火災封じ込め航空ユニット700は、
図3の有人航空ビークル324の一実装態様の一実施例である。
【0109】
図示のように、
図2の火災管理モジュール204は、火災504の封じ込め作業を実行するように、火災封じ込め航空ユニット700を
協調させる。具体的には、火災封じ込め航空ユニット700のオペレーターは、火災504の上にウォーターポッド702を落とすことにより、火災504を消火する及び/又は封じ込めるように指示される。ウォーターポッド702は、地面と接触すると、及び/又は選択された温度に達すると水を放出するように構成されたオブジェクトである。
【0110】
次に
図8を参照する。
図8は、有利な一実施形態による、火災の封じ込めが完了したロケーションを監視する航空ビークルを示している。この実施例において、航空ビークルによる監視ユニット800は、
図2及び3のアセット206のうちの一つのアセットの一実装態様の一実施例である。具体的には、航空ビークルによる監視ユニット800は、
図3の有人航空ビークル324の一実装態様の一実施例である。
【0111】
図示の航空ビークルによる監視ユニット800は、
図2の火災管理モジュール204により、
図5〜7の火災504の封じ込めが完了したロケーション502を監視するように指示される。具体的には、ロケーション502の火災504は既に鎮火している。航空ビークルによる監視ユニット800は、火災が再び始まらないこと、及び/又は別の火事が発生しないことが確実となる期間に亘って、ロケーション502及び/又はロケーション52の周囲のエリアを監視するように
協調させられる。
【0112】
次に
図9を参照する。
図9は、有利な一実施形態による火災管理プロセスのフロー図である。
図9に示すプロセスは、
図2の制御システム200において実行される火災管理モジュール204を使用して実施される。
【0113】
このプロセスは、火災の存在を監視することにより開始される(工程900)。工程900には、例えば、
図2の監視の
協調212を使用して、アセット(例えばアセット206)を
協調させることが含まれる。さらに、工程900は、
図2の情報収集の
協調214を使用してアセット206を
協調させることにより、情報(例えば火災関連情報210)を取得することを含むことができる。
【0114】
さらに、工程900は、例えば、異種ビークルの組といったアセットから火災関連情報を受取ることを含む。異種ビークルの組は、一又は複数の異なる構成を有する、並びに/或いは他の何らかの点で異なる少なくとも二つのビークルを含んでいる。すなわち、異種ビークルの組には、類似していない少なくとも二つのビークルが含まれている。
【0115】
プロセスは、次いで、火災が検知されたかどうかを決定する(工程902)。この実施例では、工程902は、
図2のアセット206によって供給された火災関連情報210を使用して実行される。幾つかの事例において、アセット206のうちの一又は複数で火災管理モジュール204が実行されているとき、このような決定は、アセット206のうちの一又は複数によって行われる。
【0116】
火災が検知されなかった場合、プロセスは上述の工程900に戻る。火災が検知された場合、プロセスは火災関連情報の解析を開始する(工程904)。その後、プロセスは、火災について更なる火災関連情報が必要かどうかを決定する(工程906)。追加の火災関連情報が必要である場合、プロセスは、火災関連情報を集めるようにアセットを
協調させる(工程908)。例えば、工程908において、アセットの一又は複数は、火災及び/又は火災が生じたロケーションを監視することにより、必要な火災関連情報を取得するように
協調させられる。場合によっては、追加情報は、ビークル以外のアセット、例えばリポジトリから取得される。
【0117】
その後、プロセスは工程906に戻る。追加の火災関連情報が必要でない場合、プロセスは火災関連情報の解析を終了する(工程910)。解析の終了には、例えば、限定しないが、火災関連情報を使用して火災の進行を予測するシミュレーションを実行することが含まれる。
【0118】
次に、プロセスは、火災
の予測される進行と、火災封じ込め計画とを特定する(工程912)。進行には、例えば、予測される延焼進路、予測される煙レベル、及び/又は火災に関するその他の適切な情報が含まれる。さらに、工程912は、工程910で終了した解析に基づいて結果を生成することを含む。この結果には、火災
の予測される進行、火災の現在のロケーションのマップ、及び/又は火災の管理に使用できる他の適切な種類の情報が含まれる。
【0119】
その後、プロセスは、火災封じ込め計画と、火災
の予測される進行とに基づいて封じ込め作業を実行するように、アセットのうちの一又は複数を
協調させる。さらに、工程914は、ビークルを特定の方向に向かわせるように、及び/又はビークルにその他の適切な作業を実行させるように、一又は複数のアセットを
協調させることも含む。プロセスは、火災の状況を監視し(工程916)、次いで上述の工程900に戻る。
【0120】
この実施例では、工程916は、火災を封じ込める工程914が実行されている間に実行されてもよい。さらに、工程916は、工程914の実行が終了して火災が完全に封じ込められた後で、火災の再発、煙レベル、二酸化炭素レベル、及び/又はその他のファクターを監視するために実行されてもよい。
【0121】
ここに示された種々の実施形態のフロー図及びブロック図は、装置、方法、及びコンピュータプログラム製品に可能な何らかの実装態様のアーキテクチャ、機能性、及び工程を示している。これに関し、フロー図又はブロック図の各ブロックは、一又は複数の特定の機能を実施する一又は複数の実行可能な指令を含む、モジュール、セグメント、又はコンピュータで使用可能又は読み取り可能なプログラムコードの部分を表している。幾つかの異なる実装態様では、ブロック内に示された一又は複数の機能は、図に示された順番通りに生じなくてもよい。例えば、幾つかの事例では、関与する機能性によって、連続して示される二つのブロックがほぼ同時に実行されてもよく、又は逆の順番で実行さ
れてもよい。
【0122】
例えば、
図9の工程914及び工程916は、幾つかの事例ではほぼ同時に実行される。他の実施例では、工程908は、
図9の他のすべての工程が実施されている間に実行することができる。また別の実施例では、工程916が実行された後で、プロセスは、終了するか、或いは、
図9の工程900に戻る代わりにユーザ入力を待つことができる。
【0123】
次に
図10を参照する。
図10は、有利な一実施形態によるデータ処理システムを示している。この実施例では、データ処理システム1000は、
図2の制御システム200の任意の数のコンピュータ202のうちの一又は複数を実施する際に使用することができる。図示のように、データ処理システム1000は、プロセッサユニット1004、メモリ1006、固定記憶領域1008、通信ユニット1010、入出力(I/O)ユニット1012、及びディスプレイ1014間の通信を行う通信ファブリック1002を含んでいる。
【0124】
プロセッサユニット1004は、メモリ1006にロードできるソフトウェア用の命令を実行する。プロセッサユニット1004は、特定の実装態様に応じて、任意の数のプロセッサ、多プロセッサコア、又は他の何らかの種類のプロセッサとすることができる。本明細書において、アイテムに言及して「任意の数の」という場合、一又は複数のアイテムを意味する。さらに、プロセッサユニット1004は、単一のチップ上にメインプロセッサと共に二次的なプロセッサが存在する任意の数の異種プロセッサシステムを使用して実装されてもよい。別の実施例として、プロセッサユニット1004は、同種の多プロセッサを含む対称的多プロセッサシステムとすることができる。
【0125】
メモリ1006及び固定記憶領域1008は、記憶装置1016の実施例である。記憶装置は、例えば、限定しないが、データ、機能的な形態のプログラムコード、及び/又はその他の適切な情報といった情報を一時的及び/又は恒久的に格納可能な何らかのハードウェア部分である。このような実施例では、記憶装置1016は、コンピュータで読み取り可能な記憶装置とも呼ばれる。このような実施例では、メモリ1006は、例えば、ランダムアクセスメモリ、又はその他いずれかの適切な揮発性又は非揮発性記憶装置とすることができる。固定記憶領域1008は、特定の実装態様に応じて様々な形態をとることができる。
【0126】
例えば、固定記憶領域1008は、一又は複数のコンピュータ又はデバイスを含む。例えば、固定記憶領域1008は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書き込み可能な光ディスク、書き込み可能な磁気テープ、又は上記の何らかの組み合わせとすることができる。固定記憶領域1008によって使用される媒体は取り外し可能なものでもよい。例えば、取り外し可能なハードドライブを固定記憶領域1008に使用することができる。
【0127】
このような実施例では、通信ユニット1010は、他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を行う。このような実施例では、通信ユニット1010はネットワークインターフェースカードである。通信ユニット1010は、物理的通信リンク及び無線通信リンクの一方又は両方を使用して通信する。
【0128】
入出力ユニット1012は、データ処理システム1000に接続可能なその他のデバイスに対するデータの入出力を可能にする。例えば、入出力ユニット1012は、キーボード、マウス、及び/又はその他何らかの適切な入力装置によるユーザ入力のための接続部となる。さらに、入出力ユニット1012は、プリンタに出力を送信することができる。ディスプレイ1014は、ユーザに対して情報を表示する機構となる。
【0129】
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムのための命令は、記憶装置1016に位置させることができ、記憶装置1016は通信ファブリック1002を通じてプロセッサユニット1004と通信する。このような実施例では、命令は、固定記憶領域1008上において機能的な形態を有している。このような命令は、メモリ1006にロードされて、プロセッサユニット1004により実行される。種々の実施形態のプロセスが、メモリ(例えば、メモリ1006)内に位置させることができるコンピュータで実施可能な命令を使用して、プロセッサユニット104によって実行される。
【0130】
このような命令は、プログラムコード、コンピュータで使用可能なプログラムコード、又はコンピュータで読み取り可能なプログラムコードと呼ばれ、プロセッサユニット1004内のプロセッサによって読み取られて実行される。種々の実施形態のプログラムコードが、メモリ1006又は固定記憶領域1008といった種々の物理的記憶媒体、又はコンピュータで読み取り可能な記憶媒体上で具現化される。
【0131】
プログラムコード1018は、コンピュータで読み取り可能な媒体1020であって、選択的に取り外し可能な媒体上に置かれて、データ処理システム1000にロード又は転送され、プロセッサユニット1004によって実行される。プログラムコード1018及びコンピュータで読み取り可能な媒体1020は、このような実施例においてコンピュータプログラム製品1022を形成する。一実施例では、コンピュータで読み取り可能な媒体1020は、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1024、又はコンピュータで読み取り可能な信号媒体1026である。
【0132】
コンピュータで読み取り可能記憶媒体1024には、例えば、固定記憶領域1008の一部であるドライブ又はその他デバイスに挿入又は配置される光ディスク又は磁気ディスクが含まれ、固定記憶領域1008の一部であるハードドライブのような記憶装置に転送される。コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1024は、ハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリといった、データ処理システム1000に接続される固定記憶領域の形態をとることもできる。幾つかの事例では、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1024は、データ処理システム1000から取り外し可能でなくともよい。
【0133】
これらの実施例では、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1024は、プログラムコード1018を伝播させる又は転送する媒体ではなく、プログラムコード1018を記憶するために使用される物理的な又は有形の記憶装置である。コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1024は、コンピュータで読み取り可能な有形記憶装置、又はコンピュータで読み取り可能な物理的記憶装置とも呼ばれる。すなわち、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1024は、人が触れることのできる媒体である。
【0134】
別の構成では、プログラムコード1018は、コンピュータで読み取り可能な信号媒体1026を使用して、データ処理システム1000に転送される。コンピュータで読み取り可能な信号媒体1026は、例えば、プログラムコード1018を含む伝播データ信号である。例えば、コンピュータで読み取り可能な信号媒体1026は、電磁信号、光信号、及び/又はその他いずれかの適切な種類の信号とすることができる。このような信号は、無線通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、ワイヤ、及び/又はその他いずれかの適切な種類の通信リンクといった通信リンク上で伝送される。すなわち、これらの実施例では、通信リンク及び/又は接続は、物理的なものでも無線でもよい。
【0135】
幾つかの有利な実施形態では、プログラムコード1018は、データ処理システム1000内部で使用されるコンピュータで読み取り可能な信号媒体1026により、別のデバイス又はデータ処理システムから固定記憶領域1008へと、ネットワークを介してダウンロードされる。例えば、サーバデータ処理システム内のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納されたプログラムコードは、ネットワークを介してサーバからデータ処理システム1000にダウンロードされる。プログラムコード1018を供給するデータ処理システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、又はプログラムコード1018を格納及び伝送できるその他の何らかのデバイスとすることができる。
【0136】
データ処理システム1000に関して図示されている種々のコンポーネントは、種々の実施形態を実施する方法をアーキテクチャ的に限定するものではない。データ処理システムには種々の有利な実施形態を実施することができ、それには、データ処理システム1000に図示されたコンポーネントに追加の、又はそれらコンポーネントの代わりのコンポーネントが含まれる。
図10に示される他のコンポーネントは、図示の実施例から変更することができる。プログラムコードを実行することができるいずれかのハードウェアデバイス又はシステムを使用する種々の実施形態が実施可能である。一実施例として、データ処理システムは、無機コンポーネントと統合された有機コンポーネントを含む、及び/又は、完全に、人以外の有機コンポーネントから構成される。例えば、記憶装置は、有機半導体から構成されてもよい。
【0137】
別の実施例では、プロセッサユニット1004は、特定の用途のために製造又は構成された回路を有するハードウェアユニットの形態をとることができる。この種のハードウェアは、作業を実行するように構成された記憶装置からメモリへとプログラムコードをロードする必要なく、作業を実行することができる。
【0138】
例えば、プロセッサユニット1004がハードウェアユニットの形態をとるとき、プロセッサユニット1004は、回路システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス、又は任意の数の作業を実行するように構成されたその他何らかの適切な種類のハードウェアとすることができる。プログラマブルロジックデバイスの場合、デバイスは任意の数の作業を実行するように構成される。デバイスは、任意の数の作業を実行するように、後で再構成されても、恒久的に構成されてもよい。プログラマブルロジックデバイスの例には、例えば、プログラマブルロジックアレイ、プログラマブルアレイロジック、フィールドプログラマブルロジックアレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、及びその他の適切なハードウェアデバイスが含まれる。この種の実装態様では、プログラムコード1018は、種々の実施形態のプロセスはハードウェアユニットで実施されるため省略される。
【0139】
また別の実施例では、プロセッサユニット1004は、コンピュータ及びハードウェアユニットに見られるプロセッサの組み合わせを用いて実施される。プロセッサユニット1004は、プログラムコード1018を実行するように構成されている任意の数のハードウェアユニットと任意の数のプロセッサとを有している。図示されたこの実施例では、プロセッサの一部は任意の数のハードウェアユニットで実施され、他の一部は任意の数のプロセッサで実施される。
【0140】
別の実施例では、バスシステムを使用して通信ファブリック1002を実施することができ、このバスシステムは一又は複数のバス(例えばシステムバス又は入出力バス)から構成される。言うまでもなく、このようなバスシステムは、バスシステムに取り付けられた様々なコンポーネント又はデバイス間のデータ転送を行ういずれかの適切な種類のアーキテクチャを使用して実装される。
【0141】
加えて、通信ユニットは、データの送信、受信、又は送受信を行う任意の数のデバイスを含むことができる。通信ユニットは、例えば、モデム又はネットワークアダプタ、二つのネットワークアダプタ、或いはそれらの何らかの組み合わせとすることができる。さらに、メモリは、例えば、通信ファブリック1002に存在しうるインターフェース及びメモリコントローラーハブに見られるような、メモリ1006又はキャッシュでもよい。
【0142】
このように、種々の有利な実施形態により、火災の検知、封じ込め、又はそれら両方の実行に使用できる火災管理システムが提供される。有利な一実施例では、制御システムは、複数の異なる種類のビークルから火災関連情報を受け取る。制御システムは、火災関連情報を解析して結果を生成し、この結果を用いて複数の異なる種類のビークルの作業を
協調させる。
【0143】
このようにして、種々の有利な実施形態により、多数の異なる種類のアセットからの情報を統合し、これらの異なる種類のアセットが火災を管理するために実行する作業を
協調させる火災管理システムが提供される。
【0144】
種々の有利な実施形態の記載は、例示及び説明を目的として提示されているのであって、包括的なものであることを意図しておらず、開示された形態に実施形態を限定するものでもない。当業者には、多数の修正及び変形が可能なことが明らかであろう。さらに、種々の有利な実施形態により、他の有利な実施形態とは異なる利点が提供される。選択された一又は複数の実施形態は、実施形態の原理、現実的な用途を最もよく説明するため、及び他の当業者が考慮される特定の用途に適した様々な修正と共に種々の実施形態の開示内容を理解できるように、選択されている。
【0145】
本出願は、以下の実施形態を開示するものである。
1.異種ビークルの組(300)の少なくとも一部(332)から火災関連情報(210)を受け取り、火災関連情報(210)を解析して結果(222)を生成し、結果(222)を用いて異種ビークルの組(300)の作業を
協調させるコンピュータシステム(200)
を備えた火災管理システム(118)。
2.結果(222)を用いて異種ビークルの組(300)の作業を
協調させる際に、コンピュータシステム(200)が、火災の監視、火災に関する情報収集、火災の封じ込め、及び火災が位置するロケーションでの職員の支援のうちの少なくとも一つを実行するように、異種ビークルの組(300)の作業を
協調させる、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
3.コンピュータシステム(200)が、火災関連情報(210)を用いて火災が発生しそうな状態を検知するシミュレーション(224)を実行する、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
4.コンピュータシステム(200)が、シミュレーション(224)を実行して、火災
の予測される進行(226)の形態で結果(222)を生成し、且つ結果(222)を使用して異種ビークルの組(300)の作業を
協調させる際に、火災
の予測される進行(226)に基づいて異種ビークルの組(300)の動きを
協調させるための指示を出す、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
5.コンピュータシステム(200)が、火災関連情報(210)を解析して、あるロケーションにおけるオペレーターにとって望ましくない、火災に起因する状態を特定し、複数の異なる種類のビークルに対し、前記ロケーションにおける火災について、オペレーターの安全性及び火災の封じ込めのうちの少なくとも一方に関連する情報を取得するように指示する、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
6.火災関連情報(210)がオペレーターに送られて、オペレーターが火災関連情報(210)を用いて意思決定を行う、実施形態5に記載の火災管理システム(118)。
7.コンピュータシステム(200)が、異種ビークルの組(300)にタスクを送ることにより異種ビークルの組(300)の作業を
協調させる、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
8.コンピュータシステム(200)が、地上ステーションと、異種ビークルの組(300)の少なくとも一部(332)とのうちの少なくとも一方に位置する任意の数のコンピュータ(202)を含む、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
9.コンピュータシステム(200)が、さらに、衛星システム、センサシステム、及び人のうちの少なくとも一つから火災関連情報(210)の一部(332)を受け取る、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
10.火災管理情報(210)が、あるロケーションにおける火災が発生しそうな状態に関する第1の情報と、同ロケーションにおける火災に関する第2の情報のうちの少なくとも一方を含んでいる、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
11.結果(222)が、火災の可能性を有する任意の数のロケーション(220)の特定であり、コンピュータシステム(200)が、結果(222)を用いて任意の数のロケーション(220)を監視するように、異種ビークルの組(300)の作業を
協調させる、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
12.結果(222)が、任意の数の火災のロケーション(220)の特定であり、コンピュータシステム(200)が、任意の数のロケーション(220)における火災に関する追加情報を取得するように、異種ビークルの組(300)の作業を
協調させる、実施形態1に記載の火災管理システム(118)。
13.異種ビークルの組(300)が、有人ビークル(320)及び無人航空ビークル(332)のうちから選択された少なくとも二つのビークルを含んでいる、実施形態12に記載の火災管理システム(118)。
14.異種ビークルの組(300)から火災関連情報(210)を受け取るステップ、
火災関連情報(210)を解析して結果(222)を生成するステップ、及び
結果(222)を用いて異種ビークルの組(300)の作業を
協調させるステップ
を含む火災管理方法。
15.結果(222)を用いて異種ビークルの組(300)の作業を
協調させるステップが、
火災の監視、火災に関する情報収集、及び火災の封じ込めのうちの少なくとも一つを実行するように、異種ビークルの組(300)の作業を
協調させること、並びに
火災が位置するロケーションにおいて職員を支援すること
を含む、実施形態14に記載の方法。
16.さらに、
シミュレーション(224)を実行することにより、火災
の予測される進行(226)の形態で結果(222)を生成するステップ
を含み、
結果(222)を用いて異種ビークルの組(300)の作業を
協調させるステップが、
火災
の予測される進行(226)に基づいて異種ビークルの組(300)の動きを
協調させるための指示を出すこと
を含む、実施形態14に記載の方法。
17.さらに、
火災関連情報(210)を解析することにより、あるロケーションのオペレーターにとって望ましくない、火災に起因する状態を特定するステップ、並びに
同ロケーションの火災について、オペレーターの安全性及び火災の封じ込めのうちの少なくとも一方に関連する情報を取得するように、複数の異なる種類のビークルに指示を出すステップ
を含む、実施形態14に記載の方法。
18.さらに、
異種ビークルの組(300)の作業を
協調させるために、異種ビークルの組(300)にタスクを送るステップ
を含む、実施形態14に記載の方法。
19.複数のアセット(206)の少なくとも第1の部分から火災関連情報(210)を受け取り、火災関連情報(210)を解析して結果(222)を生成し、結果(222)を用いて複数のアセット(206)の第2の部分の作業を
協調させるコンピュータシステム(200)
を備えた火災管理システム(118)。
20.複数のアセット(206)のうちの一つのアセットが、異種ビークルの組(300)のうちの一つのビークル、センサシステム(306)、気象観測ステーション(308)、記憶装置(310)、制御ステーション(312)、サーベイランスシステム、及び自律的データ源から選択された一つである、実施形態19に記載の火災管理システム(118)。