(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【実施例1】
【0017】
本発明による実施例1に係るCO
2回収システムについて、図面を参照して説明する。
図1及び2は、実施例1に係るCO
2回収システムの概略図である。
図1に示すように、本実施例に係るCO
2回収システム10Aは、CO
2を含有する常圧の排ガス(「ガス(常圧)」という)11とCO
2吸収液12とを接触させてCO
2を除去する常圧の吸収塔13と、CO
2を吸収したリッチ溶液14を再生する常圧の再生塔15と、常圧の再生塔15でCO
2が除去されたリーン溶液17を吸収塔13で再利用すると共に、常圧の再生塔15で放出された放出ガス中のCO
2を複数の所定圧力で徐々に圧縮する高圧圧縮器16H、低圧圧縮器16Lを有するCO
2圧縮装置16とを有するCO
2回収システム10Aであって、前記リッチ溶液14が昇圧ポンプ32により高圧とされた加圧リッチ
溶液14Aであり、加圧リッチ溶液14Aをフラッシュ操作により炭酸ガス(CO
2)を分離する第1フラッシュドラム21Aを設け、第1フラッシュドラム21Aで分離された液体成分のリッチ溶液14Bを再生塔15に導入すると共に、第1フラッシュドラム21Aで分離された気体成分の高圧CO
2ガス22Hを所定圧力の高圧圧縮器16Hへ導入するものである。
【0018】
例えばボイラ等から排出される二酸化炭素(CO
2)を含有するガス(常圧)11は、吸収塔13において、例えばアルカノールアミンをベースとするCO
2吸収液(アミン溶液)12と対向流接触し、ガス11中のCO
2はCO
2吸収液12に吸収され、ガス11からCO
2を除去する。そして、CO
2を吸収したCO
2吸収液であるリッチ溶液14は、再生塔15においてCO
2を放出し、再生塔15下部に至る頃には、大部分のCO
2が除去され、リーン溶液17として再生される。この再生されたリーン溶液17は、CO
2吸収液12として再び吸収塔13に送給され、再利用されるものである。
【0019】
ここで、
図1中、符号L
1はリッチ溶液を吸収塔13から再生塔15側へ送液する第1の送液ライン、L
2はリーン溶液17を再生塔15から吸収塔13側へ送液する第2の送液ライン、L
3は高圧CO
2ガス22Hを第1フラッシュドラム21Aから第1気液分離器23A側へ送液するガス送出ライン、L
4は第1気液分離器23Aから回収した吸収液14aを第1フラッシュドラム21Aへ戻す戻し液ライン、L
5は第1気液分離器23Aからの高圧CO
2ガス22Hを高圧圧縮器16Hへ送出するガス送出ライン、L
6は再生塔15の頂部からの低圧CO
2ガス22Lを低圧圧縮器16Lへ送出するガス送出ライン、31はCO
2が除去された浄化ガス、32は第1の送液ラインL
1に介装されたリッチ溶液14の昇圧ポンプ、33は加圧リッチ溶液14Aとリーン溶液17とを熱交換する熱交換器、36は再生塔上部の水蒸気凝縮水34を冷却水35で冷却する冷却器デンサ、37はリーン溶液17の一部16aを再熱するリボイラ、38はリボイラ37へ供給する飽和水蒸気、39は水蒸気凝縮水、41A、41Bは第1の送液ラインL
1に介装される減圧弁、42は再生塔15から吸収塔13へリーン溶液17を送液する送液ポンプ、43はリーン溶液17を冷却する冷却手段を各々図示する。
【0020】
常圧のガス11が吸収塔13に導入され、ガス中に含まれるCO
2をCO
2吸収液12で吸収させてリッチ溶液14として、吸収塔底部から排出される。その後昇圧ポンプ32で昇圧された加圧リッチ溶液14Aは、減圧弁41Aにより所定圧力に調節され、第1フラッシュドラム21Aに導入される。
ここで、昇圧ポンプ32で昇圧する圧力は、CO
2圧縮装置16の高圧圧縮器16Hの圧縮圧力よりも高い圧力とする必要がある。例えば高圧圧縮器16Hの圧縮圧力が630kPaGの場合には、800kPaG程度(圧縮器の所定圧縮圧力よりも50〜200kPaG程度高い圧力)まで昇圧している。
そして、第1フラッシュドラム21Aの前流に設置した減圧弁41Aを調節して、部分再生リッチ溶液14Bの温度が102℃、655kPaG程度となるようにしている。
【0021】
第1フラッシュドラム21Aでは、加圧リッチ溶液14Aが所定の圧力においてフラッシュされ、加圧リッチ溶液14A中の二酸化炭素(CO
2)の一部を遊離させ、加圧リッチ溶液14Aを部分再生吸収液としている。
そして第1フラッシュドラム21A内で高圧CO
2ガス22Hとリッチ吸収液14Bとに分離させている。
【0022】
気液分離された所望圧力(例えば630kPaG)の高圧CO
2ガス22Hは、ガス送出ラインL
3を介して第1気液分離器23Aに送られ、ここでフラッシュした際のガスに同伴される吸収液14aを分離し、ガス送出ラインL
5を介して高圧圧縮器16Hへ送られる。分離された吸収液14aは、第1フラッシュドラム21A側に戻される。
【0023】
減圧弁41A、41Bは、それぞれ所定圧力まで減圧する減圧弁であり、第1の送液ラインL
1に介装され、第1フラッシュドラム21A及び再生塔15の前流側に設置して、リッチ溶液14A,14Bが所定圧力となるように調節している。
【0024】
図2は、本実施例の一例のフラッシュしたガスの温度及び圧力を例示するCO
2回収システムの概略図である。
加圧リッチ溶液14Aを減圧弁41Aにより所定圧力(655kPa、102℃)とし、第1フラッシュドラム21Aに導入し、CO
2の一部を遊離させ、部分再生
リッチ溶液14Bとし、この部分再生
リッチ溶液14Bは再生塔15側に送られる。
第1フラッシュドラム21Aで遊離された高圧CO
2ガス22Hは、ガス圧力が630kPaG、40℃でガス送出ラインL
5を介して高圧圧縮器16Hへ、全CO
2量の17%が送出される。
再生塔15の塔頂部から放出される低圧CO
2ガス22Lは、ガス圧力が50kPaG、40℃でガス送出ラインL
6を介して低圧圧縮器16Lへ残りの83%が送出される。
【0025】
再生塔15の底部からのリーン溶液17は、その温度が120℃、圧力80kPaGであり、吸収液を構成するアミン溶液の劣化温度以下であるので、吸収液の劣化がない。
【0026】
これに対し、従来のような高圧リッチ溶液を直接高圧再生塔内へ導入した場合、高圧再生塔内でCO
2を放出して再生されたリーン溶液は、底部から150℃程度又はそれ以上の温度及び380kPaGの圧力で排出されるので、リーン溶液17が高温状態となり、吸収液の組成であるアミン溶液が劣化していた。
【0027】
このように、本実施例によれば、第1の送液ラインL
1に第1フラッシュドラム21Aを介装し、フラッシュ操作により圧力を開放し、加圧リッチ溶液14Aに吸収されているCO
2の一部を遊離させて高圧CO
2ガス22Hとして放出し、この放出された高圧CO
2ガス22Hは、再生塔15のガス流れ後流側に設置されるCO
2を圧縮するCO
2圧縮装置16の高圧圧縮器16Hへ導入することとしている。
これにより、従来のような再生塔15から排出されるCO
2ガスを圧縮する際の圧縮動力の大幅な節約となり、また圧縮設備の規模の軽減を図ることができる。
【0028】
図3は、本実施例に係る他のCO
2回収システムの概略図である。
図3に示すように、本実施例に係るCO
2回収システム10Bは、
図1に示す実施例1の本実施例に係るCO
2回収システム10Aにおいて、さらに昇圧ポンプ32と熱交換器33との間に、イナートガス分離器50を設置している。
不活性ガスが存在すると非凝縮ガスであるので、CO
2ガスの圧縮純度の向上を図ることができない。そこで、本実施例では、第1フラッシュドラム21Aの前流側において、加圧リッチ溶液14A中に存在(0.1wt%以下)するイナートガス(N
2、H
2等)51を除去するようにしている。除去されたイナートガス51は、イナートガス循環ラインL
20により、吸収塔13に再度循環させている。イナートガス循環ラインL
20には、冷却器52及び気液分離器53が介装されている。
【0029】
このイナートガス分離器50を設けて、イナートガス51を除いているので、圧縮CO
2回収ガスの純度が向上する。
【0030】
本実施例では、フラッシュドラムを用いて、気液分離を行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば蒸留塔、分離カラム等を用いて気液分離を行うようにしてもよい。
【実施例2】
【0031】
本発明による実施例2に係るCO
2回収システムについて、図面を参照して説明する。
図4及び5は、実施例2に係るCO
2回収システムの概略図である。
図4に示すように、本実施例に係るCO
2回収システム10Cは、
図3に示すCO
2回収システム10Bにおいて、第1の送液ラインL
1に第1フラッシュドラム21A及び第2フラッシュドラム21Bを介装している。
そして、第1フラッシュドラム21Aにおいて、フラッシュ操作により圧力を開放し、加圧リッチ溶液14Aに吸収されているCO
2の一部を遊離させて高圧CO
2ガス22Hとして放出し、この放出された高圧CO
2ガス22Hは、再生塔15のガス流れ後流側に設置されるCO
2を圧縮するCO
2圧縮装置16の高圧圧縮器16Hへ導入することとしている。
【0032】
また、第2フラッシュドラム21Bにおいて、フラッシュ操作により圧力を開放し、部分再生リッチ溶液14Bに吸収されているCO
2の一部を遊離させて中圧CO
2ガス22Mとして放出し、この放出された中圧CO
2ガス22Mは、再生塔15のガス流れ後流側に設置されるCO
2を圧縮するCO
2圧縮装置16の中圧圧縮器16Mへ導入することとしている。
【0033】
図5は、本実施例の一例の温度及び圧力を例示するCO
2回収システムの概略図である。
加圧リッチ溶液14Aを減圧弁41Aにより所定圧力(655kPa、102℃)とし、第1フラッシュドラム21Aに導入し、CO
2の一部を遊離させ、部分再生吸収液14Bとし、この部分再生吸収液14Bは再生塔15側に送られる。
そして、第1フラッシュドラム21Aの前流に設置した減圧弁41Aを調節して、部分再生リッチ溶液14Bの温度が102℃、655kPaG程度となるようにしている。第1フラッシュドラム21Aで遊離された高圧CO
2ガス22Hは、ガス圧力が630kPaG、40℃でガス送出ラインL
5を介して高圧圧縮器16Hへ、全CO
2量の17%が送出される。
そして、第2フラッシュドラム21Bの前流に設置した減圧弁41Cを調節して、部分再生リッチ溶液14Cの温度が95℃、255kPaG程度となるようにしている。
第2フラッシュドラム21Bで遊離された中圧CO
2ガス22Mは、ガス圧力が230kPaG、40℃でガス送出ラインL
9を介して中圧圧縮器16Mへ、全CO
2量の19%が送出される。
また、再生塔15の塔頂部から放出される低圧CO
2ガス22Lは、ガス圧力が50kPaG、40℃でガス送出ラインL
6を介して低圧圧縮器16Lへ残りの64%が送出される。
【0034】
再生塔15の底部からのリーン溶液17は、温度が120℃、圧力80kPaGであり、吸収液を構成するアミン溶液の劣化温度以下であるので、吸収液の劣化がない。
【0035】
このように、本実施例では、第1フラッシュドラム21A及び第2フラッシュドラム21Bを介装しているので、高圧CO
2ガス22Hと中圧CO
2ガス22Mとを抜出すことができ、実施例1の場合よりも再生塔15から排出されるCO
2ガスを圧縮する際の圧縮動力の大幅な節約となり、また圧縮設備の規模の軽減を図ることができる。
【実施例3】
【0036】
本発明による実施例3に係るCO
2回収システムについて、図面を参照して説明する。
図6及び7は、実施例3に係るCO
2回収システムの概略図である。
図6に示すように、本実施例に係るCO
2回収システム10Dは、
図4に示すCO
2回収システム10Cにおいて、第1の送液ラインL
1に介装された熱交換器33と減圧弁41Aとの間に、加圧リッチ溶液14Aを加熱する熱交換器61を設けている。
そして、設置された熱交換器61により加圧リッチ溶液14Aを、その耐熱温度である120℃近傍まで加熱している。
加圧リッチ溶液14Aを熱交換器61により加熱することで、第1フラッシュドラム21Aに導入される加圧リッチ溶液14Aの温度が上昇し、第1フラッシュドラム21Aで遊離されるCO
2ガス量が増大する。
【0037】
図7は、本実施例の一例の温度及び圧力を例示するCO
2回収システムの概略図である。
加圧リッチ溶液14Aを熱交換器61で加熱するので、減圧弁41Aにより所定圧力(655kPa、120℃)とし、第1フラッシュドラム21Aに導入し、CO
2の一部を遊離させ、部分再生吸収液14Bとし、この部分再生吸収液14Bは再生塔15側に送られる。
第1フラッシュドラム21Aで遊離された高圧CO
2ガス22Hは、ガス圧力が630kPaG、40℃でガス送出ラインL
5を介して高圧圧縮器16Hへ、全CO
2量の37%が送出される。
第2フラッシュドラム21Bで遊離された中圧CO
2ガス22Mは、ガス圧力が230kPaG、40℃でガス送出ラインL
9を介して中圧圧縮器16Mへ、全CO
2量の28%が送出される。
また、再生塔15の塔頂部から放出される低圧CO
2ガス22Lは、ガス圧力が50kPaG、40℃でガス送出ラインL
6を介して低圧圧縮器16Lへ残りの35%が送出される。
【0038】
再生塔15の底部からのリーン溶液17は、温度が120℃、圧力80kPaGであり、吸収液を構成するアミン溶液の劣化温度以下であるので、吸収液の劣化がない。
【0039】
このように、本実施例では、第1フラッシュドラム21A及び第2フラッシュドラム21Bを2段連続して介装すると共に、第1フラッシュドラム21Aの前流側において、熱交換器61により加圧リッチ溶液14Aを加熱するので、高圧CO
2ガス22Hと中圧CO
2ガス22Mとを抜出すことができると共に高圧ガスのCO
2ガス遊離量が増大するので、実施例2の場合よりも再生塔15から排出されるCO
2ガスを圧縮する際の圧縮動力の大幅な節約となり、また圧縮設備の規模の軽減を図ることができる。
【実施例4】
【0040】
本発明による実施例に係るCO
2回収システムについて、図面を参照して説明する。
図8は、実施例4に係るCO
2回収システムの概略図である。
図8に示すように、本実施例に係るCO
2回収システム10Eは、
図3に示すCO
2回収システム10Bにおいて、再生塔15から排出するガス送出ラインL
6に減圧弁41Dを設け、再生塔15の塔頂部から放出するガスを低圧CO
2ガス22Lとして送出するようにしている。
このように調整すると、再生塔内に圧力がかかったリッチ溶液が導入されるので、再生塔15の底部からのリーン溶液17は、140℃、250kPaG程度となる。しかし、吸収液の種類によっては高温(140℃)程度を許容するものがあるので、このような耐高温性の吸収液を用いる場合には、本実施例の構成を適用することができる。
【0041】
加圧リッチ溶液14Aを減圧弁41Aにより所定圧力(655kPa、102℃)とし、第1フラッシュドラム21Aに導入し、CO
2の一部を遊離させ、部分再生吸収液14Bとし、この部分再生吸収液14Bは再生塔15側に送られる。
第1フラッシュドラム21Aで遊離された高圧CO
2ガス22Hは、ガス圧力が630kPaG、40℃でガス送出ラインL
5を介して高圧圧縮器16Hへ、全CO
2量の36%が送出される。
再生塔15の塔頂部から放出される低圧CO
2ガス22Lは、ガス圧力が50kPaG、40℃でガス送出ラインL
6を介して低圧
圧縮器16Lへ残りの64%が送出される。
【0042】
再生塔15の底部からのリーン溶液17は、温度が140℃、圧力250kPaGであるが、吸収液を構成するアミン溶液の劣化温度が150℃近傍である場合には、吸収液の劣化が少ないものとなる。
【0043】
本実施例では、再生塔15の底部から排出されるリーン溶液17の温度が140℃、250kPaGであるので、吸収液において高温耐性があるものである場合に、許容されることとなる。
【実施例5】
【0044】
本発明による実施例5に係るCO
2回収システムについて、図面を参照して説明する。
図9は、実施例5に係るCO
2回収システムの概略図である。
図9に示すように、本実施例に係るCO
2回収システム10Fは、吸収塔13を加圧型とし、導入するガスを加圧ガスとしている。
このようなCO
2を含む加圧ガスとしては、例えば肥料合成用の加圧ガス、高圧天然ガス等(ガス圧力:例えば3,000kPaG)を例示することができる。
なお、吸収塔13からのリッチ溶液14は、加圧状態であるので、実施例1のような昇圧ポンプが不要となり、送液ポンプ32Aを設置して、送液している。
また、再生塔15で再生されたリーン溶液17は、吸収塔13へ送る際に昇圧する必要があるので、第2の送液ラインL
2に介装された昇圧ポンプ42Aにより昇圧されている。
【0045】
図9に示すCO
2回収システム10Fにおいて、第1フラッシュドラム21Aにより、フラッシュ操作により圧力を開放し、加圧リッチ溶液14Aに吸収されているCO
2の一部を遊離させて高圧CO
2ガス22Hとして放出し、この放出された高圧CO
2ガス22Hは、再生塔15のガス流れ後流側に設置されるCO
2を圧縮するCO
2圧縮装置16の高圧圧縮器16Hへ導入することとしている。
また、再生塔15の塔頂部から放出される低圧CO
2ガス22Lは、ガス圧力が50kPaG、40℃でガス送出ラインL
6を介して低圧圧縮器16Lへ残りのCO
2が送出される。
【0046】
再生塔15の底部からのリーン溶液17は、温度が120℃であり、吸収液を構成するアミン溶液の劣化温度以下であるので、吸収液の劣化がない。
【0047】
このように、本実施例では、加圧ガスを用いる場合でも、第1フラッシュドラム21Aを介装しているので、高圧CO
2ガス22Hを抜出すことができ、再生塔15から排出されるCO
2ガスを圧縮する際の圧縮動力の大幅な節約となり、また圧縮設備の規模の軽減を図ることができる。
なお、イナートガス51を循環させるイナートガス循環ラインL
20には、気液分離器53の後流側に圧縮器54を介装して、高圧ガス11と合流可能としている。