特許第5972955号(P5972955)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5972955
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】マルチユーザ制御チャネル割り当て
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20160804BHJP
   H04J 1/00 20060101ALI20160804BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20160804BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04J1/00
   H04J11/00 Z
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2014-233049(P2014-233049)
(22)【出願日】2014年11月17日
(62)【分割の表示】特願2012-552951(P2012-552951)の分割
【原出願日】2011年2月9日
(65)【公開番号】特開2015-73293(P2015-73293A)
(43)【公開日】2015年4月16日
【審査請求日】2014年12月11日
(31)【優先権主張番号】13/022,621
(32)【優先日】2011年2月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/303,241
(32)【優先日】2010年2月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ハオ・シュ
(72)【発明者】
【氏名】ナガ・ブシャン
(72)【発明者】
【氏名】サイ・イウ・ダンキャン・ホ
(72)【発明者】
【氏名】ティンファン・ジ
【審査官】 石田 昌敏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−296611(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/111822(WO,A2)
【文献】 特表2008−510380(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成することと、
前記制御メッセージの少なくとも一部をグループ識別子を用いてスクランブルすることと、
アクセス端末のグループ内の1つまたは複数のアクセス端末のためのペイロードを含む、パケットを生成することと、なお、前記グループが前記複数のアクセス端末を備え、前記グループ識別子によって識別され、前記パケットは、アップリンク送信上で利用する、前記複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、
制御チャネル上で前記制御メッセージを送信し及び前記共有チャネル上で前記パケットを送信することと、
を備える、ワイアレス通信の方法。
【請求項2】
前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記少なくとも一部は前記誤り検出コードを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パケットが、一意の識別子に対応する前記第1のアクセス端末のためのペイロード部分と関連する長さインジケータをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記制御メッセージが、前記第1のアクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために、前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記共有チャネル上で送信された前記パケットは、各々のアップリンク送信上で利用
する前記第1のアクセス端末に加えて1つまたは複数のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報をさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記制御メッセージを含む複数の制御メッセージを生成することと、
前記制御メッセージをリソースブロックの第1の領域に割り付けることと、
前記複数の制御メッセージの少なくとも1つの制御メッセージを前記リソースブロックの第2の領域に割り付けることと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御チャネル上の制御メッセージを第1のアクセス端末において受信することと、ここにおいて前記制御メッセージの少なくとも一部は、前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされる、および、アクセス端末の前記グループ内の1つまたは複数のアクセス端末のためのペイロードを含む前記共有チャネル上のパケットを受信することと、なお、前記グループは前記複数のアクセス端末を備え、前記パケットは、アップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、
前記制御メッセージの前記一部を前記グループ識別子を用いてデスクランブルすることと、
前記デスクランブルすることが成功した場合、前記第1のアクセス端末のための任意のペイロード部分に関して検査するために前記パケットを復号することと、
を備えるワイアレス通信の方法。
【請求項8】
前記制御メッセージの前記デスクランブルすることが、前記制御メッセージの前記一部を複数の利用可能なグループ識別子からの前記グループ識別子を用いてデスクランブルすること
を備える、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記一部は前記誤り検出コードを備える、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のアクセス端末うちの前記第1のアクセス端末を識別するために前記受信されたパケット内の一意の識別子を捜索することと、および、前記パケット内の前記一意の識別子の不在を指し示す否定応答信号を送信することと、
または、
前記複数のアクセス端末うちの前記第1のアクセス端末を識別するために前記パケット内の一意の識別子を探し出すことと、および、前記一意の識別子と関連するペイロード部分を復元することと、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記パケットが、一意の識別子に対応する前記複数のアクセス端末のうちの前記第1のアクセス端末のためのペイロード部分と関連する長さインジケータをさらに備え、前記ペイロード部分が前記長さインジケータを使用して復元される、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記制御メッセージが、前記アクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、請求項に記載の方法。
【請求項13】
共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成するための手段と、
前記制御メッセージの少なくとも一部をグループ識別子を用いてスクランブルするための手段と、
アクセス端末のグループ内の1つまたは複数のアクセス端末のためのペイロードを含む、パケットを生成するための手段と、なお、前記グループが前記複数のアクセス端末を備え、前記グループ識別子によって識別され、前記パケットは、アップリンク送信上で利用する、前記複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、
制御チャネル上で前記制御メッセージを送信し及び前記共有チャネル上で前記パケットを送信するための手段と、
を備える、ワイアレス通信のための装置。
【請求項14】
共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御チャネル上の制御メッセージを第1のアクセス端末において受信するための手段と、ここにおいて前記制御メッセージの少なくとも一部は、前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされる、
アクセス端末の前記グループ内の1つまたは複数のアクセス端末のためのペイロードを含む前記共有チャネル上のパケットを受信するための手段と、なお、前記グループは前記複数のアクセス端末を備え、前記パケットは、アップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、
前記制御メッセージの前記一部を前記グループ識別子を用いてデスクランブルするための手段と、
前記デスクランブルすることが成功した場合、前記第1のアクセス端末のための任意のペイロード部分に関して検査するために前記パケットを復号するための手段と、
を備える、ワイアレス通信の装置。
【請求項15】
実行されたときに、少なくとも1つのコンピュータに、請求項1乃至、および/または、請求項乃至12のいずれかにしたがった方法を実行させるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[(1つもしくは複数の)関連する出願への相互参照]
本出願は、2010年2月10日に出願し、「SYSTEMS,APPARATUS AND METHODS UTILIZING DOWNLINK CONTROL CHANNELS TO FACILITATE BURSTY TRAFFIC」という名称の米国仮出願第61/303,241の優先権を主張し、全体として本明細書に参照により明示的に組み込まれている。
本開示は一般的に通信システムに、より具体的には、ワイアレス通信システムにおけるユーザ機器へのリソースの割り当てに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイアレス通信システムは、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、及び放送のような様々な電気通信サービスを提供するために広く配置される。典型的なワイアレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることができるマルチプルアクセス技術を用い得る。そのようなマルチプルアクセス技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、及び時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムを含む。
【0003】
これらのマルチプルアクセス技術は、異なるワイアレスデバイスが市の、国家の、地域の、さらに世界的なレベルで通信することを可能にする共通のプロトコルを提供するために様々な電気通信標準規格において採用されてきた。新興の電気通信標準規格の例はロングタームエボリューション(LTE)である。LTEは第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって普及されたユニバーサル移動通信システム(UMTS)モバイル標準規格への1組の機能強化である。それは、スペクトルの有効性を向上させることによってモバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートし、コストを下げ、サービスを向上させ、新たなスペクトルを利用し、そしてダウンリンク(DL)においてOFDMAを、アップリンク(UL)においてSC−FDMAを使用し、及び多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用する他のオープンな(open)標準規格とより良く一体化するように設計されている。しかしながらモバイルブロードバンドアクセスを求める要求は増加し続けているため、LTE技術における更なる向上の必要性が存在する。望ましくは、これらの向上が他のマルチプルアクセス技術及びこれらの技術を用いる電気通信標準規格に適用可能であるべきである。
【0004】
いくつかの場合ワイアレス通信システムは、低レートのバースト的なトラフィックを送信もしくは受信する多数のユーザ機器(UEs)を有し得る。共有トラフィックチャネルにおけるリソースの頻繁なスケジューリングは通常、これらの環境に対応するために用いられる。しかしながらこの手法は、多くの理由でダウンリンクの制御チャネルでのボトルネックを不都合に引き起こし得る。共有チャネルを介するダイナミックなスケジューリングは制御チャネルトラフィックを要求し得る。しかしながら、3GPP標準規格によると広いシステム帯域幅のための最初の3つの制御シンボルのみが情報を制御するために割り当てられるように利用可能であり得るため制御チャネルは制限された電力容量及び制限された周波数/時間リソース容量を有するのでボトルネックが生じ得る。従って、バースト的なトラフィックのためにリソースを割り当てるための他の方法が望まれ得る。
【発明の概要】
【0005】
本開示のいくつかの態様は、個々のUEsのためのスケジューリング情報をPDSCHに移動することによってPDCCHの次元の制限に対応する。これは、スケジューリング情報がPDSCHにおいて利用可能であることをUEsのグループに指し示すためのグループ識別子を利用することによって達成され得る。このように、PDCCHの容量はグループのサイズによって増大され得る。さらなる態様はリソースの割り当てに関する更なる情報を指し示すためにPDCCHにおけるビットマップを利用し得る。
【0006】
本開示のさらなる態様はスケジューリングの目的のためにリレーダウンリンク制御チャネル(R−PDCCH)を利用することによってPDCCHの電力制限に対応する。このように、UEがR−PDCCHを復号することを可能にされるとき、UEsをスケジューリングするための制御情報はリソースブロックのデータ領域内のスペースを含むように拡大され得る。
【0007】
本開示の態様において、基地局のためのワイアレス通信の方法は、共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成すること、複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子及び第1のアクセス端末のためのペイロードを含むパケットを生成すること、ならびに制御チャネル上で制御メッセージを送信し及び共有チャネル上でパケットを送信することを含み得る。本開示の別の態様において、アクセス端末のためのワイアレス通信の方法は、共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信し、ここにおいて制御メッセージの少なくとも一部は、アクセス端末のグループに制御メッセージを宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、そのグループは複数のアクセス端末を備えること、及びチャネルリソースの割り当てを復元するために制御メッセージを復号することを含み得る。
【0008】
本開示の別の態様において、ワイアレス通信のための装置は、共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成するための手段、複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子及び第1のアクセス端末のためのペイロードを含むパケットを生成するための手段、ならびに制御チャネル上で制御メッセージを送信し及び共有チャネル上でパケットを送信するための手段を含み得る。本開示のまた別の態様において、ワイアレス通信のための装置は共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信する手段、ここにおいて制御メッセージの少なくとも一部がアクセス端末のグループに制御メッセージを宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、そのグループは複数のアクセス端末を備え、ならびにチャネルリソースの割り当てを復元するために制御メッセージを復号するための手段を含み得る。
【0009】
本開示の別の態様において、コンピュータプログラム製品は、共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成するためのコード、複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子及び第1のアクセス端末のためのペイロードを含むパケットを生成するためのコード、ならびに制御チャネル上で制御メッセージを送信し及び共有チャネル上でパケットを送信するためのコードを有するコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。本開示のまた別の態様において、コンピュータプログラム製品は共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信するためのコード、ここにおいて制御メッセージの少なくとも一部がアクセス端末のグループに制御メッセージを宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、そのグループは複数のアクセス端末を備え、ならびにチャネルリソースの割り当てを復元するために制御メッセージを復号するためのコードを有するコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。
【0010】
本開示のまた別の態様において、ワイアレス通信のための装置は、共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成するように、複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子及び第1のアクセス端末のためのペイロードを有するパケットを生成するように、ならびに制御チャネル上で制御メッセージを送信し及び共有チャネル上でパケットを送信するように構成された処理システムを含み得る。本開示の別の態様において、ワイアレス通信のための装置は共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信するように、ここにおいて制御メッセージの少なくとも一部がアクセス端末のグループに制御メッセージを宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、そのグループは複数のアクセス端末を備え、ならびにチャネルリソースの割り当てを復元するために制御メッセージを復号するように構成された処理システムを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】処理システムを用いる装置のためのハードウェア実行の例を例示する図。
図2】ネットワークアーキテクチャの例を例示する図。
図3】アクセスネットワークの例を例示する図。
図4】アクセスネットワークにおける使用のためのフレーム構造の例を例示する図。
図5】LTEにおけるULのための例示的なフォーマット。
図6】ユーザ及び制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの例を例示する図。
図7】アクセスネットワークにおけるユーザ機器及び進化型ノードBの例を例示する図。
図8】1つまたは複数のUEsにチャネルリソースを割り当てる方法のフローチャート。
図9A】共有トラフィックチャネル上で提供される例示的なMACパケットを例示する図。
図9B】共有トラフィックチャネル上で提供される例示的なMACパケットを例示する図。
図10】制御チャネル上で提供されるビットマップを例示する図。
図11】ビットマップを利用する1つまたは複数のUEsにチャネルリソースを割り当てる方法のフローチャート。
図12】ビットマップを利用するチャネルリソースの割り当てを受信する方法のフローチャート。
図13】ネスト化された割り当て構造を利用してチャネルリソースを割り当てる方法のフローチャート。
図14】R−PDCCHを含むフレームを例示する図。
【詳細な説明】
【0012】
添付の図面と関係して以下で述べられる詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実行され得る構成のみを示すように意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の徹底的な理解を提供する目的のために具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細がなくても実行され得ることは当業者には明らかになる。いくつかの事例において、周知の構造及びコンポーネントがそのような概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図の形態で表示される。
【0013】
電気通信システムのいくつかの態様はこれから様々な装置及び方法を参照して示されることになる。これらの装置及び方法は以下の詳細な説明で説明され、様々なブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(集合的に「要素」として称される)によって添付の図面において例示されることになる。これらの要素は電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、もしくはそれらの任意の組み合わせを使用して実行され得る。そのような要素が実行されるのがハードウェアとしてかソフトウェアとしてかは全体のシステムに課された設計制限及び特定のアプリケーションによって決まる。
【0014】
例として、要素、もしくは要素の任意の一部、もしくは要素の任意の組み合わせは1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」と共に実行され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、及び本開示全体を通して説明される様々な機能性を実行するように構成された他の適当なハードウェアを含む。
【0015】
従って、1つまたは複数の典型的な実施例において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、もしくは任意のそれらの組み合わせにおいて実行され得る。もしソフトウェアにおいて実行された場合、機能はコンピュータ読み取り可能媒体上に格納、もしくはコンピュータ読み取り可能媒体上の1つまたは複数の命令もしくはコードとして符号化され得る。コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体はコンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光学ディスク記憶媒体、磁気ディスク記憶媒体もしくは他の磁気記憶デバイス、もしくは命令あるいはデータ構造の形態で望ましいプログラムコードを搬送もしくは格納するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備え得る。本明細書で使用されるようにディスク(Disk)及びディスク(Disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光学ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc)(DVD),フロッピー(登録商標)ディスク(floppy(登録商標) disk)及びブルーレイディスク(blu−ray disc)を含み、ここにおいてディスク(disc)がレーザーを用いて光学的にデータを再現するのに対し、ディスク(disk)は大抵磁気的にデータを再現する。上記の組み合わせはまた、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内にも含まれるべきである。
【0016】
図1は処理システム114を用いる装置110のためのハードウェア実行の例を例示する概念的な図である。この例において処理システム114は、概してバス102によって表されるバスアーキテクチャと共に実装され得る。バス102は、処理システム114の特定のアプリケーション及び全体の設計制限によって決まる任意の数の相互接続するバス及びブリッジを含み得る。バス102は、概してプロセッサ104によって表される1つまたは複数のプロセッサ、及び概してコンピュータ読み取り可能媒体106によって表されるコンピュータ読み取り可能媒体を含む様々な回路を一緒にリンクする。バス102はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調節器、及び電力管理回路のような様々な他の回路も結合し得、これらは当技術分野では周知であり、従ってこれ以上は説明されない。バスインタフェース108は、バス102とトランシーバ110の間にインタフェースを供給する。トランシーバ110は、送信媒体をわたって様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の本質次第で、ユーザインタフェース112(例えば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も提供され得る。
【0017】
プロセッサ104は、コンピュータ読み取り可能媒体106に格納されるソフトウェアの実行を含む、一般的な処理、ならびにバス102を管理することを担っている。プロセッサ104によって実行されるとき、ソフトウェアは処理システム114に任意の特定の装置用の以下で説明される様々な機能を実行させる。コンピュータ読み取り可能媒体106はまた、ソフトウェアを実行するときプロセッサ104によって操作されるデータを格納するためにも使用され得る。
【0018】
図2は様々な装置100(図1を参照)を用いるLTEネットワークアーキテクチャ200を例示する図である。LTEネットワークアーキテクチャ200は進化型パケットシステム(EPS)200として称され得る。EPS200は1つまたは複数のユーザ機器(UE)202、進化型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)204、進化型パケットコア網(EPC)210、ホーム加入者サーバ(HSS)220、及びオペレータのIPサービス222を含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続し得るが、簡略化のためにそれらのエンティティ/インタフェースは表示されない。表示されているようにEPSはパケット交換サービスを提供するけれども当業者が容易に理解することになるように、本開示全体に渡って示される様々な概念が回線交換サービスを提供するネットワークにも拡張され得る。
【0019】
E−UTRANは進化型ノードB(eNB)206及び他のeNBs208を含む。eNB206は、ユーザ及び制御プレーンプロトコルのUE202に対する終端を提供する。eNB206はX2インタフェース(つまり、バックホール)を介して他のeNB208に接続され得る。eNB206はまた、当業者によって、基地局、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、もしくはいくつかの他の適当な用語として称され得る。eNB206はUE202のためにEPC210へのアクセスポイントを提供する。UEs202の例は、携帯電話、スマートフォン、セッション確立プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、衛星無線、グローバルポジショニングシステム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレイヤ(例えば、MP3プレイヤ)、カメラ、コンピュータゲーム機、もしくは任意の他の類似の機能デバイスを含む。UE202はまた、当業者によって、移動局、加入者局、移動ユニット、加入者ユニット、ワイアレスユニット、遠隔ユニット、移動デバイス、ワイアレスデバイス、ワイアレス通信デバイス、遠隔デバイス、移動加入者局、アクセス端末、移動端末、ワイアレス端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、移動クライアント、クライアント、もしくはいくつかの他の適当な用語としても称され得る。
【0020】
eNB206はS1インタフェースによってEPC210に接続される。EPC210は、モビリティ管理エンティティ(MME)212、他のMMEs214、サービスゲートウェイ216、及びパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ218を含む。MME212は、UE202とEPC210との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般的に、MME212はベアラ(bearer)及び接続管理を提供する。全てのユーザIPパケットは、それ自体がPDNゲートウェイ218に接続される、サービスゲートウェイ216を介して転送される。PDNゲートウェイ218はUEに他の機能と同様にIPアドレスの割り当てを提供する。PDNゲートウェイ218はオペレータIPサービス222に接続される。オペレータIPサービス222は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、及びPSストリーミングサービス(PSS)を含む。
【0021】
図3は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワークの例を例示する図である。この例において、アクセスネットワーク300は多くのセルラー領域(セル)302に分けられる。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNBs308、312は、セル302の1つまたは複数と重複する、セルラー領域310、314をそれぞれ有し得る。より低い電力クラスのeNBs308、312はフェムトセル(例えば、ホームeNBs(HeNBs))、ピコセル、もしくはマイクロセルであり得る。より高い電力クラスの、もしくはマクロのeNB304はセル302に割り当てられ、セル302内の全てのUEs306のためにEPC210へのアクセスポイントを提供するように構成される。アクセスネットワーク300のこの例には中心となるコントローラはなく、しかし中心となるコントローラは別の代わりとなる構成において使用され得る。eNB304は、無線ベアラ制御、アドミッション制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、及びサービスゲートウェイ216(図2を参照)への接続性を含む無線関連機能の全てを担っている。
【0022】
アクセスネットワーク300によって用いられる変調及びマルチプルアクセスのスキームは、配備されている特定の電気通信標準規格次第で変わり得る。LTEアプリケーションにおいて、周波数分割デュプレックス(FDD)及び時分割デュプレックス(TDD)の両方をサポートするために、OFDMはDL上で使用され、SC−FDMAはUL上で使用される。以下に続く詳細な説明から当業者が容易に認識することになるように、本明細書で示される様々な概念はLTEアプリケーションにうまく適合される。しかしながら、これらの概念は、他の変調及びマルチプルアクセス技法を用いる他の電気通信標準規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)もしくはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DO及びUMBは第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって標準規格のCDMA2000ファミリの一部として普及されたエアインタフェース標準規格であり、ブロードバンドインターネットアクセスを移動局に提供するためにCDMAを用いる。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA)及びTD−SCDMAのようなCDMAの他の変種を用いるユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、TDMAを用いる移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、及びOFDMAを用いる進化型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、及びFlash−OFDMにも拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、及びGSMは3GPP組織によるドキュメントにおいて説明される。CDMA2000及びUMBは3GPP2組織によるドキュメントにおいて説明される。用いられる実際のワイアレス通信標準規格及びマルチプルアクセス技術はシステムに課された全体の設計制限及び特定のアプリケーションによって決まることになる。
【0023】
eNB304はMIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用は,空間的多重化、ビームフォーミング、及び送信ダイバーシチをサポートするために、eNB304が空間ドメインを活用することを可能にする。
【0024】
空間的多重化は、同じ周波数上で同時にデータの異なるストリームを送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE306に、もしくは全体のシステム容量を増加させるために複数のUEs306に送信され得る。これはそれぞれのデータストリームを空間的にプリコーディングし(つまり、振幅及び位相のスケーリングを適用し)、その後ダウンリンク上に複数の送信アンテナを通じてそれぞれの空間的にプリコーディングされたストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間的なシグネチャとともに(1つまたは複数の)UE306に到着し、このことは、(1つまたは複数の)UE306のそれぞれがそのUE306に向けられた1つまたは複数のデータストリームを復元することを可能にする。アップリンク上でそれぞれのUE306は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、このことは、eNB304がそれぞれの空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することを可能にする。
【0025】
空間的多重化は一般的に、チャネル状況が良好な時に使用される。チャネル状況があまり好ましくないとき、ビームフォーミングが1つまたは複数の方向に送信エネルギーを集中させるために使用され得る。これは、複数のアンテナを通じた送信のためにデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルの端で良好なカバレッジを達成するために、単一ストリームのビームフォーミング送信が送信ダイバーシチと組み合わせて使用され得る。
【0026】
以下に続く詳細な説明において、アクセスネットワークの様々な態様がダウンリンク上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照して説明されることになる。OFDMは、OFDMシンボル内の多くのサブキャリアに渡るデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で間隔を空けて配置される。間隔を空けることは、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を提供する。時間ドメインにおいて、ガードインターバル(例えば、サイクリックプリフィックス)が、OFDMシンボル間干渉に対抗するためにそれぞれのOFDMシンボルに加えられ得る。アップリンクは、高いピーク対平均電力比(PARR)を補うためにDFT拡散OFDM信号の形態でSC−FDMAを使用し得る。
【0027】
様々なフレーム構造はDL及びUL送信をサポートするために使用され得る。DLフレーム構造の例が図4を参照してこれから示されることになる。しかしながら当業者が容易に認識することになるように、任意の特定のアプリケーションのためのフレーム構造は任意の数のファクタ次第で異なり得る。この例において、フレーム(10ms)は10個の等しい大きさのサブフレームに分けられる。それぞれのサブフレームは2つの連続した時間スロットを含む。
【0028】
リソースグリッドは2つの時間スロットを示すために使用され得、それぞれの時間スロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソースエレメントに分けられる。LTEにおいて、リソースブロックは周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを、ならびにそれぞれのOFDMシンボルにおける通常のサイクリックプレフィックスに関しては時間ドメインにおいて7個の連続するOFDMシンボルを、すなわち84個のリソースエレメントを含む。R402、404として示されるような、リソースエレメントのいくつかはDL基準信号(DL reference signals)(DL−RS)を含む。DL−RSは(時には共有RSとも呼ばれる)セル特有RS(CRS)402及びUE特有RS(UE−RS)404を含む。UE−RS404は、対応する物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)がマッピングされるリソースブロック上でのみ送信される。それぞれのリソースエレメントによって搬送されるビットの数は変調スキームによって決まる。従って、UEが受信するリソースブロックがより多く、変調スキームがより高いと、UEのためのデータレートはより高くなる。
【0029】
ULフレーム構造500の例が図5を参照してこれから示されることになる。図5はLTEにおけるULのための例示的なフォーマットを表示している。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクション及び制御セクションに区分化され得る。制御セクションはシステム帯域幅の2つの端で形成され得、設定可能なサイズを有し得る。制御セクションにおけるリソースブロックは制御情報の送信のためにUEsに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクションに含まれない全てのリソースブロックを含み得る。図5における設計は、単一のUEがデータセクションにおける隣接するサブキャリアの全てが割り当てられることを許容し得る隣接するサブキャリアを含むデータセクションに結果としてなる。
【0030】
UEはeNBに制御情報を送信するために制御セクションにおけるリソースブロック510a、510bを割り当てられ得る。UEはまたeNBにデータを送信するためにデータセクションにおけるリソースブロック520a、520bも割り当てられ得る。UEは、制御セクションにおける割り当てられたリソースブロック上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)において制御情報を送信し得る。UEは、データセクションにおける割り当てられたリソースブロック上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)においてデータ及び制御情報の両方、もしくはデータのみを送信し得る。図5で表示されているように、UL送信はサブフレームの両方のスロットに渡ることができ、周波数に渡ってホップ(hop)し得る。
【0031】
図5で表示されているように、1組のリソースブロックは最初のシステムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)530におけるUL同期を達成するために使用され得る。PRACH530はランダムシーケンスを搬送し、いずれのULデータ/シグナリングも搬送できない。それぞれのランダムアクセスプリアンブルは6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占める。始めの周波数はネットワークによって特定される。つまり、ランダムアクセスプリアンブルの送信は特定の時間及び周波数リソースに制限される。PRACH用に周波数ホッピングはない。PRACHの試みは単一のサブフレーム(1ms)において行われ、UEはフレーム(10ms)毎に一回のみのPRACHの試みを行うことができる。
【0032】
LTEにおけるPUCCH、PUSCH、及びPRACHは、公に利用可能な「進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);物理チャネル及び変調」という名称の3GPP TS36.211において説明される。
【0033】
無線プロトコルアーキテクチャは、特定のアプリケーション次第で様々な形態を呈し得る。LTEシステムの例が図6を参照してこれから示されることになる。図6はユーザ及び制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの例を例示する概念的図である。
【0034】
図6を参照すると、UE及びeNBのための無線プロトコルアーキテクチャが、レイヤ1、レイヤ2、及びレイヤ3の3つの層で表示される。レイヤ1は最も下のレイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実行する。レイヤ1は本明細書において物理レイヤ606として称されることになる。レイヤ2(L2レイヤ)608は物理レイヤ606より上位にあり、物理レイヤ606を介したUEとeNBの間のリンクを担っている。
【0035】
ユーザプレーンにおいてL2レイヤ608は、ネットワーク側のeNBで終端されるメディアアクセス制御(MAC)サブレイヤ610、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ612、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)614サブレイヤを含む。表示されていないけれども、UEはネットワーク側のPDNゲートウェイ208(図2を参照)で終端されるネットワークレイヤ(例えば、IPレイヤ)、及び接続のもう一方の端(例えば、遠端UE、サーバなど)で終端されるアプリケーションレイヤを含む、L2レイヤ608よりも上位にいくつかの上位レイヤを有し得る。
【0036】
PDCPサブレイヤ614は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を提供する。PDCDサブレイヤ614はまた、無線送信オーバヘッドを低減するための上位レイヤデータパケット用のヘッダ圧縮、データパケットを暗号化することによるセキュリティ、及びeNBs間のUEsのためのハンドオーバサポートを提供する。RLCサブレイヤ612は、上位レイヤデータパケットのセグメント化及び再構築、失われたデータパケットの再送信、ハイブリット自動再送要求(HARQ)を原因とする順序の乱れた受信を補うためのデータパケットの並び替えを提供する。MACサブレイヤ610は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を提供する。MACサブレイヤ610はまた、UEs間で1つのセル内で様々な無線リソース(例えば、リソースブロック)を割り当てることも担っている。MACサブレイヤ610はまた、HARQ動作も担っている。
【0037】
制御プレーンにおいて、UE及びeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンにヘッダ圧縮機能がないことは例外として、実質的に物理レイヤ606及びL2レイヤ608と同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3における無線リソース制御(RRC)サブレイヤ616を含む。RRCサブレイヤ616はeNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して、より低いレイヤを構成することと、及び無線リソース(つまり、無線ベアラ)を獲得することを担っている。
【0038】
図7はアクセスネットワークにおいてUE750と通信するeNB710のブロック図である。DLにおいて、コアネットワークからの上位レイヤパケットは、コントローラ/プロセッサ775に提供される。コントローラ/プロセッサ775は、図6と関係して上記で説明されたL2レイヤの機能性を実行する。DLにおいて、コントローラ/プロセッサ775は、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットセグメント化及び並び替え、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化、及び様々な優先メトリックに基づくUE750への無線リソースの割り当てを提供する。コントローラ/プロセッサ775はまた、HARQ動作、失われたパケットの再送信、及びUE750へのシグナリングも担っている。
【0039】
TXプロセッサ716はL1レイヤ(つまり、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実行する。信号処理機能は、UE750で前方向誤り訂正(FEC)を容易にするためにコード化すること及びインターリーブすること、ならびに様々な変調スキーム(例えば、2相位相変調(BPSK)、4相位相変調(QPSK)、多相位相変調(M−PSK)、もしくは多値直交振幅変調(M−QAM))に基づいて信号コンステレーションにマッピングすることを含む。コード化された、ならびに変調されたシンボルはその後並行なストリームに分けられる。それぞれのストリームはその後、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間及び/もしくは周波数ドメインにおいて基準信号(a reference signal)(例えば、パイロット)と多重化され、その後時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生み出すために逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して合わせて結合される。OFDMストリームは複数の空間的ストリームを生み出すために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定機774からのチャネル推定は空間的処理のためだけでなく、コード化及び変調スキームを決定するために使用され得る。チャネル推定は、UE750によって送信されたチャネルコンディションフィードバック及び/もしくは基準信号から導き出され得る。その後、それぞれの空間的ストリームは別個の送信機718TXを介して異なるアンテナ720に提供される。それぞれの送信機718TXはRFキャリアを送信用の各々の空間的ストリームで変調する。
【0040】
UE750で、それぞれの受信機754RXはその各々のアンテナ752を通じて信号を受信する。それぞれの受信機754RXはRFキャリア上に変調された情報を復元し、受信機(RX)プロセッサ756にその情報を提供する。
【0041】
RXプロセッサ756はL1レイヤの様々な信号処理機能を実行する。RXプロセッサ756はUE750に向けられた任意の空間的ストリームを復元するために情報に空間処理を実行する。もし複数の空間的ストリームがUE750に向けられた場合、それらはRXプロセッサ756によって単一のOFDMシンボルストリームに結合され得る。RXプロセッサ756はその後、OFDMシンボルストリームを、高速フーリエ変換(FFT)を使用して時間ドメインから周波数ドメインに変換する。周波数ドメイン信号は、OFDM信号のそれぞれのサブキャリア用の別個のOFDMシンボルストリームを備える。それぞれのサブキャリア上のシンボル及び基準信号は、eNB710によって送信された最も可能性のある信号コンステレーションポイントを決定することによって復元及び復調される。これらのソフト決定は、チャネル推定器758によって算定されるチャネル推定に基づき得る。ソフト決定はその後物理チャネル上でeNB710によって最初に送信された制御信号及びデータを復元するために復号及びデインターリーブされる。データ及び制御信号はその後、コントローラ/プロセッサ759に提供される。
【0042】
コントローラ/プロセッサ759は、図6と関係して上記で説明されたL2レイヤを実装する。ULにおいて、制御/プロセッサ759は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するためにトランスポートチャネルと論理チャネルとの間のデマルチプレクシング、パケット再構築、解読、ヘッダ解凍、制御信号処理を提供する。上位レイヤパケットはその後、L2レイヤよりも上位の全てのプロトコルレイヤを表すデータシンク762に提供される。様々な制御信号はまた、L3処理のためにデータシンク762に提供され得る。コントローラ/プロセッサ759はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)、及び/もしくは否定応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出も担っている。
【0043】
ULにおいて、データソース767は上位レイヤパケットをコントローラ/プロセッサ759に提供するために使用される。データソース767はL2レイヤ(L2)より上位の全てのプロトコルレイヤを表す。eNB710によるDL送信と関係して説明された機能性に類似して、コントローラ/プロセッサ759は、eNB710による無線リソース割り当てに基づいて、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットセグメント化及び並び替え、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を提供することによってユーザプレーン及び制御プレーン用のL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ759はまた、HARQ動作、失われたパケットの再送信、及びeNB710へのシグナリングも担っている。
【0044】
eNB710によって送信された基準信号もしくはフィードバックからチャネル推定機758によって導き出されるチャネル推定は適当なコード化及び変調スキームを選択するために、ならびに空間的な処理を容易にするためにTXプロセッサ768によって使用され得る。TXプロセッサ768によって生成される空間的ストリームは別個の送信機754TXを介して異なるアンテナ752に提供される。それぞれの送信機754TXはRFキャリアを送信用の各々の空間的ストリームで変調する。
【0045】
UL送信は、UE750での受信機機能と関係して説明されたものと類似の方式で、eNB710で処理される。それぞれの受信機718RXはその各々のアンテナ720を通じて信号を受信する。それぞれの受信機718RXはRFキャリア上に変調された情報を復元し、RXプロセッサ770にその情報を提供する。RXプロセッサ770はL1レイヤを実装する。
【0046】
コントローラ/プロセッサ759は、図6と関係して上記で説明されたL2レイヤを実装する。ULにおいて、制御/プロセッサ759は、UE750からの上位レイヤパケットを復元するためにトランスポートチャネルと論理チャネルとの間のデマルチプレクシング、パケット再構築、解読、ヘッダ解凍、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ775からの上位レイヤパケットはコアネットワークに提供され得る。コントローラ/プロセッサ759はまた、HARQ動作をサポートするためにACK、及び/もしくはNACKプロトコルを使用する誤り検出も担っている。
【0047】
本開示のいくつかの態様において、図1と関連して説明される処理システム114はeNB710を含む。特に、処理システム114は、TXプロセッサ716、RXプロセッサ770、及びコントローラ/プロセッサ775を含み得る。本開示のいくつかの態様において、図1と関連して処理システム114はUE750を含む。特に、処理システム114は、TXプロセッサ768、RXプロセッサ756、及びコントローラ/プロセッサ759を含み得る。
【0048】
例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの制御チャネル上で提供される制御メッセージは、例えば物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)及び/もしくは物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)などのダウンリンク及びアップリンクの共有チャネルの送信をサポートするために利用され得る。例えば、制御メッセージが、PDSCHを首尾よく受信、復調、及び復号するようにUEを構成するために利用され得る。PDCCHは通常、サブフレームの第1のスロットにおける最大始めの3つまでのOFDMシンボル内のリソースエレメントにマッピングされ、UEsのためのチャネルリソース割り当てを指し示し得る。
【0049】
PDCCH上で搬送される制御メッセージは、制御メッセージが向けられた特定のUEを識別するための識別子を含み得る。例えば、ユニキャスト制御メッセージは、PDCCHに含まれる巡回冗長検査(CRC)をマスク、もしくはスクランブルするために特定のUEに対応するセル固有無線ネットワーク一次識別子(C−RNTI)を利用し得る。このように、その特定のUEはCRCをデスクランブルし、制御メッセージを復号し得、それに対し異なるC−RNTIを有する別のUEはCRCを正確にデスクランブルし、制御メッセージを復号することに失敗するであろう。
【0050】
しかしながらネットワークが数多くのUEsもしくは低いレートのバースト的なトラフィックを有する多くの高容量(high-volume) UEsにサービスするとき、E−UTRANは、小さなPDSCHもしくはPUSCHの割り当てのみを度々対象とする、要求される頻繁なスケジューリングを提供することは問題であると発見し得る。つまり、PDCCHの制限された容量(つまり、電力及び周波数/時間リソースディメンションの点で限定される)を原因として、PDCCHはボトルネックになり得る。例えば、PDCCHの容量が短時間でのUEsから、もしくはUEsへのトラフィックのバーストを原因とするリソース割り当ての混雑(backup) を防ぐのに不十分であり得るという状況が生じ得る。
【0051】
本開示の様々な態様を利用することによって、PDCCHでのボトルネックが低減され得る。
【0052】
本開示のある態様において、PDCCHにおいて利用可能な制限された周波数/時間リソースディメンションがユニキャストのPDCCHよりもむしろグループキャストのPDCCHを利用することによって対応(address) され得る。例えばUE特有のC−RNTIを用いてCRCをスクランブルするよりもむしろ、CRCはグループC−RNTI(つまり、G−RNTI)を用いてスクランブルされ得る。
【0053】
図8は、本開示の態様に従って1つまたは複数のUEsへチャネルリソースを割り当てるためのプロセスを例示するフローチャートを含む。ここにおいて、プロセス800はeNBで実行され得るプロセスを例示し、プロセス850はUEで実行され得るプロセスを例示する。ブロック802において、プロセスは1つまたは複数のUEsのグループのためのチャネルリソースに関連する情報を含む制御メッセージを生成する。以下で説明されるように、制御メッセージはPDCCH上の、もしくはPDCCH及びPDSCH上の情報を含み得る。
【0054】
ブロック804において、プロセスは制御メッセージの少なくとも一部に対応する1組のCRCパリティ(parity)ビットを算定する。例えば、CRCはPDCCHのペイロードに従って算定され、PDCCHに付け加えられ得る。
【0055】
制御メッセージがどのグループを対象としているかを識別するために、ブロック806において、プロセスはG−RNTIのようなグループ識別子を用いて制御メッセージの少なくとも一部をスクランブルする。このように、グループ識別子に対応するグループのメンバーであるUEは、制御メッセージの一部をデスクランブルするためにグループ識別子を適用可能であり得る。ある例において、制御メッセージの一部がブロック804において算定されるCRCであり得る。
【0056】
本開示のいくつかの態様において、UEは1つのグループ、もしくは複数のグループ識別子に対応する複数のグループのメンバーであり得る。ここにおいて、UEがメンバーであるグループの一つに対応するグループ識別子の任意の1つが制御メッセージの一部をスクランブルするために利用された場合、UEは制御メッセージをデスクランブルするためにそのグループの識別子のそれぞれを検査することができることがある。
【0057】
グループへのUEsのグループ分けはeNBによって、もしくはE−UTRANにおける任意の他のノードによって調整され得る。特定のグループに対するUEsの選択は、チャネルコンディション、トラフィックの特徴、もしくはチャネルリソースのスケジューリングを支援し得る任意の他の適当な特徴のようなファクタに基づき得る。
【0058】
ブロック808において、プロセスはグループ識別子によって識別されるグループ内の1つまたは複数のUEsのためのデータを含むパケットを生成する。ここにおいて、特定のUEが正確なグループ識別子を利用することによってCRCを首尾よく復号した場合、チャネルリソースはUEがメンバーであるグループ内の少なくとも1つのUEに割り当てられるというインジケーションとして捉えられ得る。本開示の態様に従って、グループに対応する1つまたは複数のUEsのためのデータを含むパケットは、PDSCHのような共有チャネル上で提供されるMACパケットであり得る。ここにおいてPDSCH上のパケットはその特定のUEのためのデータを含み得る。パケットはUEのC−RNTIのようなUE特有の識別子によってPDSCH内でUEsを識別し得る。
【0059】
図9Aは本開示のある態様に従って、PDSCH上で搬送されるMACペイロードを例示するマップである。図9Aで表示されているMACペイロードは2つのUEsへの割り当てのための構造を例示している。しかしながら他の実施例において、他の数のUEsは図9Aで表示されている形態でのペイロード構造を拡張することによって割り当てられ得る。
【0060】
MACペイロード900は、2つのUEsのためのRNTI情報を含み得るC−RNTI部分902及び908を含み得る。MACペイロード900はまた、UEペイロードサイズの長さを示す情報を含み得る、長さ部分904及び910も含み得る。MACペイロード900はまた、割り当てが提供されるUEsのためのデータを含み得る、ペイロード部分906及び912も含み得る。
【0061】
図9Bは本開示の別の態様に従って、MACペイロードを例示するマップである。図9Bで表示されているMACペイロード913は3つのUEsへの割り当てのための構造を例示する。しかしながら他の実施例において、他の数のUEsは図9Bで表示されている形態でのペイロード構造を拡張することによって割り当てられ得る。
【0062】
MACペイロード913は、3つのUEsのためのRNTI情報を含み得るC−RNTI部分916、918及び920を含み得る。MACペイロード913は割り当てられるUEsの数を指し示すための情報を含む第1の部分914を含み得る。MACペイロード913はまた、対応するUEペイロードサイズの長さを示す情報を含み得る、長さ部分920及び926も含み得る。MACペイロード913はまた、割り当てが提供されるUEsのためのデータを含み得る、ペイロード部分924、928及び930も含み得る。
【0063】
本開示の様々な態様において、MACペイロード900及び913は様々な構造を有し得る。いくつかの実施例において、MACペイロード900及び913はスケジューリングされているUEs用のペイロードサイズの長さ及び/もしくはスケジューリングされているUEsを示す識別情報を含む。もしただ1つのUEがスケジューリングされている場合、識別情報はいくつかの実施例において含まれる必要はない。
【0064】
図9A及び9Bにおいて表示されるように、N個のUEsのためにN−1個の長さフィールドが特定され得る。これらの実施例において、最後の長さは特定されたN−1個の長さフィールド及びPHYトランスポートブロックサイズから黙示的に導き出され得る。
【0065】
従って図8に戻りブロック810において、例えばPDCCH上で搬送される制御メッセージ、及び例えばPDSCH上で搬送されるMACパケットはeNBによって送信される。もちろん、制御メッセージを含むPDCCH及びMACパケットを含むPDSCHは必ずしも同じリソース上で送信される必要はない。つまり、いくつかの実施例においてそれらは同じリソースブロック上で提供され得、他の実施例においてそれらは異なるリソースブロック上で提供され得る。
【0066】
プロセス850は本開示の態様に従ってUEで実行され得るプロセスを例示する。ここにおいてブロック852で、UEは上記で説明されたようにPDCCH及びPDSCHを含む1つまたは複数のリソースブロックを受信する。ブロック854においてUEは、UEがメンバーであるグループに対応するG−RNTIを利用してCRCをデスクランブルする。もし成功した場合、その後ブロック856においてUEはPDSCHを復号し、ブロック858においてそのUE用のMACパケットにおけるペイロードを探し出す(locate) ためPDSCH内のMACパケットを検査する。例えば、UEはC−RNTIのようなUE特有の識別子についてMACパケットを探索し得る。ブロック860において、もしC−RNTI及びそのUEのための対応するペイロードが発見された場合、UEは肯定応答信号(ACK)を送信し得、ならびにもしそのUEのためのトラフィックがMACパケットにおいて発見されなかった場合、UEは否定応答信号(NACK)を送信し得る。
【0067】
ACK/NACKインジケーションの送信は、本開示に従って様々な方法で遂行され得る。ある態様において、オンオフキーイングが利用され得る。例えば、もしUEがMACパケットにおいてそのC−RNTIを探し出すことに失敗した場合、UEはNACK信号を送信し得、そうでなくもしUEがMACパケットにおいてそのC−RNTI及び対応するペイロードを探し出した場合、UEは不連続送信(DTX)を実行することによって、つまりどのシンボルも送信しないことによって、肯定応答(ACK)を指し示し得る。このように、もしいずれのUEもマルチユーザのPDSCHを復号することに失敗した場合、eNBは1つまたは複数の受信されたNACKの送信に従ってPDSCHを再送信することを決定し得る。
【0068】
別の態様において、ACK/NACKインジケーションは、ACK/NACKシンボルを搬送するための複数のPUCCHリソースを、動的にもしくは半静的に割り当てることによって遂行され得、(例えば、3GPPのLTE Rel.8 仕様書に従った)従来のACK/NACKメカニズムが利用され得る。
【0069】
本開示の更なる態様において、制御メッセージは、UEにスケジューリングされているかどうかを知らせるためのビットマップを含み得る。例えば図10は、本開示の態様に従って、簡略化された典型的なビットマップ1000を例示する。ここにおいて、例えばUE3のような特定のUEは、その特定のUEに対応するビットマップ内の1つまたは複数のビット1002を知らされ得る。このように、UEは、UEがこのPDCCHによってスケジューリングされているかどうかを決定するためにその特定の1つまたは複数のビット1002に注目(look to) し得る。
【0070】
ここにおいてUEがスケジューリングされているかどうかの決定は、ビットマップにおける1つまたは複数のビット位置及び(1つまたは複数の)ビット値に従って下され得る。もしUEが、それがスケジューリングされていると決定した場合、特定のUE用のリソース割り当ての導出は上記のように、つまり、MACペイロードにおけるそれぞれのスケジューリングされたUEの識別を利用して行われ得、あるいは本開示の別の態様においてそれはリソース割り当てを決定するためにビットマップ内の情報をさらに利用し得る。
【0071】
図11は、eNBによって実行され得る、本開示の態様に従って1つまたは複数のUEsへチャネルリソースを割り当てるためのプロセス1100を例示するフローチャートを含む。ここにおいてブロック1102、1104、及び1106で、eNBは図8において例示されるプロセス800とほとんど同じ様式でグループ割り当てを割り当て及び実行し得る。しかしながらブロック1108において、eNBは各々のUEに割り当てられたビットマップ内の1つまたは複数の位置を1つまたは複数のUEsに(例えば、より高いレイヤのシグナリングを利用して)知らせ得る。ブロック1110においてプロセスは、PDCCHにおけるCRCをスクランブルするために利用されるグループ識別子に対応するグループのどのUEsがPDSCH内でチャネルリソースを割り当てられているのかを指定するためのビットマップを生成し得る。ブロック1112においてプロセスは、割り当てられたチャネルリソースを利用してMACペイロードを生成し、ブロック1114においてプロセスは制御メッセージ及びMACペイロードを含む1つまたは複数のフレームを送信する。
【0072】
図12は、UEによって実行され得る、本開示の態様に従って1つまたは複数のUEsへチャネルリソースを割り当てるためのプロセス1250を例示するフローチャートを含む。ここにおいてブロック1252、1254、及び1256でUEは、図8で例示されるプロセス850とほとんど同じ様式で、UEがメンバーであるグループに対応するG−RNTIを利用してそのCRCをデスクランブルし、PDCCHを復号し得る。しかしながらブロック1258でUEは、制御メッセージペイロードにおけるビットマップに従ってリソース割り当てを決定し得る。もしUEがビットマップで指し示されるようにスケジューリングされた場合、その後ブロック1260及び1262においてUEはPDSCH内のMACペイロードを復号し、そこにおけるパケットの復号の成功もしくは失敗に従って対応するACK/NACKを送信し得る。しかしながらもしUEがビットマップで指し示されるようにスケジューリングされなかった場合、UEは対応するPDSCHを復号しようと試みない場合があり、従ってどのACK/NACK送信も提供されない場合がある。
【0073】
ブロック1258におけるリソース割り当ての決定は本開示に従って様々な方法で下され得る。ある態様においてリソース割り当ては図10において例示されるように決定され得、ここにおいて1つまたは複数のビットは、その1つまたは複数のビットを調べるように構成された特定のUEにリソースが割り当てられるというインジケータとして利用される。ここにおいて、もしUEがビットマップにおいて指し示されたようにスケジューリングされなかった場合、UEは対応するPDSCHを復号しようと試みない場合があり、従ってどのACK/NACK送信も提供されない場合がある。
【0074】
本開示の別の態様において、ブロック1258におけるリソース割り当ての決定は以下のように下され得る。つまり、もしPDCCH内の全体のリソース割り当てのサイズがMとして表示され、PDCCH内でスケジューリングされているUEsの総数がNとして表示された場合、その時PDCCH内でスケジューリングされているそれぞれのUEはM/Nのリソース割り当てのサイズを有し得る。このように、PDCCH内の特定のUEへのリソース割り当てはMACペイロードのための1つまたは複数のPDSCH内の位置を指し示すために利用され得る。加えて、リソース割り当てのサイズは対応するビットマップの位置からシーケンシャルに決定され得る。
【0075】
本開示のまた更なる態様において、PDCCH内で提供されるリソース割り当ては、例えばPUSCH上でUEによって利用されるアップリンクリソースに対応し得る。つまり、PUSCH上でリソースを割り当てるためのネスト化(nested) された割り当て構造が利用され得る。ここにおいてリソース割り当ては、1つまたは複数のPUSCHsのために1つのPDCCHを用い得る。それぞれのUEがPUSCH送信用にその独自の開始物理リソースブロックを有し得るので、物理HARQインジケータチャネル(PHICH)用のACK/NAK設計はeNBによって個々にシグナリングされ得る。
【0076】
図13は本開示の態様に従って、アップリンクチャネルリソースのネスト化された割り当てのためのプロセスを例示する。ここにおいてブロック1302、1304、及び1306でUEは、図8において例示されるプロセス850とほとんど同じ様式で、PDCCHを受信し、UEがメンバーであるグループに対応するG−RNTIを利用してそのCRCをデスクランブルし、PDCCHを復号し得る。しかしながらブロック1308において、UEは1つまたは複数のPUSCHリソース割り当ての対応するPDSCHにおける位置を決定するために、例えばPDCCH内のビットマップに注目し得る。つまり、PUSCH用のチャネルリソース割り当てはPDSCHに配置され、PUSCHリソース割り当てが置かれるPDSCH内の位置はPDCCH内のビットマップによって指摘される。ブロック1310においてUEは、アップリンク上で送信される情報のためにPUSCHリソースを利用し得、ブロック1312においてUEはアップリンク上でPUSCHを送信し得る。
【0077】
本開示の別の態様において、PDCCHにおいて利用可能な制限された電力はチャネルリソースの割り当てに関する制御メッセージのためにリレーPDCCH(R−PDCCH)を利用することによって対応され得る。R−PDCCHは、例えばリレーとeNBとの間のバックホールリンクの構成のために制御情報をリレーに搬送するように指定されて、現行の3GPP標準規格に含まれる。特定されたように、R−PDCCHは制御シグナリングを搬送するためにデータ領域を利用する。
【0078】
R−PDCCHは、FDM、TDM、もしくはFDMとTDMの組み合わせの様式でリソースブロックのデータ領域1306に割り当てられ得る。図14は、R−PDCCH1404がFDM様式で割り当てられる特定の実行の例示である。さらには、R−PDCCH1404の特定の組成は半静的に、もしくは動的に構成され得る。ここにおいて、R−PDCCHの動的な構成は、例えば、Rel−8制御領域1402内で指示され得る。例えば、PHICH、PCFICH、及び/もしくはPDCCHリソースもしくはフィールドのいくつかは、R−PDCCHを動的に構成するために利用され得る。また更に、R−PDCCH1404は、データ領域1406内の1つの位置に完全にローカライズされ得る、もしくは図14において例示される例におけるように、R−PDCCH1404はデータ領域1406のあたりに分散され得る。
【0079】
本開示の態様に従ってUEは、PDCCHがR−PDCCHで補強され得るようにR−PDCCHを受信することを可能とされ得る。ここにおいて、PDCCHを補強するために利用されるR−PDCCHのサイズは、チャネルリソースのスケジューリングを求める要求に従って構成され得る。従って、もしPDCCHがチャネルリソースのスケジューリングのために完全に利用された場合、R−PDCCHにおける追加のスペースが割り当て及び利用され得る。さらに、R−PDCCHにおけるスペースは、上記で説明されたようにPDSCHの使用を補強もしくは交換するために利用され得る。つまり、チャネルリソース割り当てはPDCCH、R−PDCCH、もしくはその二つの組み合わせを含み得る。
【0080】
R−PDCCHの利用は周波数再使用利得を提供し得る。例えば周波数帯域の一部1404はいくつかのユーザの専用にされ得、それに対し周波数帯域の別の一部1408は、周波数帯域の一部の適当な選択を適切にする他の環境もしくは異なるチャネルコンディションを有する他のユーザの専用にされ得る。さらには、R−PDCCHのために適当な周波数を選択することによって、セル間干渉調整が可能である。従ってR―PDCCH上で搬送される制御メッセージは、PDCCH上で搬送されるものよりもより良く保護され得る。
【0081】
本開示の態様において、PDCCHは3GPPのLTE Rel−8もしくは9に従って構成されたレガシUEsを対象にする制御メッセージのために利用され得、それに対しR−PDCCHは3GPPのLTE標準規格の後のリリースに従って構成されたUEsを対象とする制御メッセージのために利用され得る。
【0082】
もちろん、上記で説明された本開示の他の態様は、UEをPDSCH内の情報に向けるためのグループ識別子を利用し、本明細書で説明されるようにR−PDCCHを利用して実行され得ることを当業者は理解することになる。例えば図8、10、11、12、及び13を参照して、説明された実施例のいずれかで利用される制御メッセージはR−PDCCHで、もしくはPDCCHとR−PDCCHの組み合わせで実行され得る。
【0083】
さらには上記の手法の組み合わせが利用され得る。例えば、いくつかのUEsは図8−13と関連して上記で説明されたグループに基づくPDCCHリソース割り当てを利用し得、それに対し他のUEsは上記で説明されたようにリソース割り当てのためにR−PDCCHもしくはリソース割り当てのために従来のPDCCHを利用し得る。
【0084】
典型的な実施例において、良好なチャネルコンディションを有するUEsの第1のグループはグループに基づくPDCCHリソース割り当てを利用するように構成され得る。ここにおいて良好なチャネルコンディションは、PDCCH内の要求されたディメンションの一部分がPDCCH内の要求された電力の一部分よりも少ない状態に対応し得る。さらには、乏しいチャネルコンディションを有するUEsの第2のグループはリソース割り当てのためにR−PDCCHもしくは従来のPDCCHのうちの1つを利用するように構成され得る。ここにおいて乏しいチャネルコンディションは、PDCCH内の要求されたディメンションの一部分がPDCCH内の要求された電力の一部分よりも大きい状態に対応し得る。
【0085】
図1及び図7を参照してある構成において、ワイアレス通信のための装置100は、制御メッセージを生成するための手段、パケットを生成するための手段、制御チャネル上で制御メッセージを送信し及び共有チャネル上でパケットを送信するための手段、制御メッセージの少なくとも一部をグループ識別子を用いてスクランブルするための手段、複数の制御メッセージを生成するための手段、制御メッセージをリソースブロックの第1の領域に割り付けるための手段、及び少なくとも1つの制御メッセージをリソースブロックの第2の領域に割り付けるための手段を含む。本開示のいくつかの態様において当該手段は、当該手段によって記載された機能を実行するように構成された処理システム114を含む。上記に説明されたように、処理システム114は、TXプロセッサ716、RXプロセッサ770、及びコントローラ/プロセッサ775を含む。このように、ある構成において当該手段は、当該手段によって記載された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ716、RXプロセッサ770、コントローラ/プロセッサ775であり得る。さらには本開示のいくつかの態様において当該手段は、当該手段によって記載された機能を実行するように構成された(1つまたは複数の)送信機/(1つまたは複数の)受信機718を含む。
【0086】
別の構成において、ワイアレス通信のための装置100は制御メッセージを受信するための手段、制御メッセージを復号するための手段、制御メッセージの少なくとも一部をグループ識別子を用いてデスクランブルするための手段、共有チャネル上でパケットを受信するための手段、パケット内の一意の識別子を捜索するための手段、否定応答信号を送信するための手段、共有チャネル上でパケットを受信するための手段、パケット内の一意の識別子を探し出すための手段、一意の識別子と関連するペイロードを復元するための手段、ビットマップの1つまたは複数のビットに従って共有チャネル上のチャネルリソースの割り当てを決定するための手段、パケットからペイロードを復元するための手段、ペイロードをパケットから復元するためにスケジューリング情報を利用するための手段、ペイロードをパケットから復元するために長さインジケータを使用するための手段、アップリンクパケットを送信するための手段を含む。本開示のいくつかの態様において当該手段は、当該手段によって記載された機能を実行するように構成された処理システム114を含む。上記に説明されたように、処理システム114は、TXプロセッサ768、RXプロセッサ756、及びコントローラ/プロセッサ759を含む。このようにある構成において当該手段は、当該手段によって記載された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ768、RXプロセッサ756、コントローラ/プロセッサ759であり得る。さらには本開示のいくつかの態様において当該手段は、当該手段によって記載された機能を実行するように構成された(1つまたは複数の)送信機/(1つまたは複数の)受信機754を含む。
【0087】
開示されるプロセスにおけるステップの特定の順序もしくは階層は典型的な手法の例示であることは理解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序もしくは階層は再整理され得ることは理解される。添付の方法の請求項はサンプルの順序における様々なステップの要素を示し、示される特定の順序もしくは階層に限定されることは意図されていない。
【0088】
前述の説明は、いずれの当業者も本明細書で説明される様々な態様を実施することを可能にするために提供される。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義される包括的な本質は他の態様に適用され得る。従って、請求項は本明細書で表示される態様に限定されることは意図されておらず、しかし請求項の用語と一貫する全ての範囲が与えられるべきであり、ここにおいて単数形の要素への参照は特別にそのように述べられない限り「1つ及びただ1つ」を意味するように意図されず、むしろ「1つまたは複数の」を意味するように意図される。特別に他の方法で述べられない限り、「いくつかの」という表現は1つまたは複数を表す。当業者には既知の、もしくは後に既知となる本開示全体を通して説明された様々な態様の要素に対する全ての構造的及び機能的均等物は本明細書において参照により明示的に組み込まれ、特許請求の範囲により包含されることが意図されている。さらには本明細書で開示されるものはどれも、そのような開示が特許請求の範囲において明白に記載されているかどうかに関わらず、公共に捧げられるように意図されていない。請求項の要素はどれも、要素が「のための手段」というフレーズを使用して明示的に記載されていない限り、もしくは方法の請求項の場合、要素が「のためのステップ」というフレーズを使用して記載されない限り、米国特許法112条第6段落の規定の下、解釈されるべきでない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成することと、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子、及び前記第1のアクセス端末のためのペイロードを備える、パケットを生成することと、
制御チャネル上で前記制御メッセージを送信し及び前記共有チャネル上で前記パケットを送信することと、
を備える、ワイアレス通信の方法。
[C2] 前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるために前記制御メッセージの少なくとも一部をグループ識別子を用いてスクランブルすることをさらに備え、前記グループが前記複数のアクセス端末を備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記少なくとも一部は前記誤り検出コードを備える、C1に記載の方法。
[C4] 前記誤り検出コードが巡回冗長検査を備える、C3に記載の方法。
[C5] 前記パケットが、前記一意の識別子に対応する前記第1のアクセス端末のための前記ペイロードと関連する長さインジケータをさらに備える、C1に記載の方法。
[C6] 前記制御メッセージが、前記第1のアクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために、前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、C1に記載の方法。
[C7] 前記共有チャネル上で送信された前記パケットは、アップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、C1に記載の方法。
[C8] 前記共有チャネル上で送信された前記パケットは、各々のアップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末に加えて1つまたは複数のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報をさらに備える、C7に記載の方法。
[C9] 前記制御チャネルは、リソースブロックのデータ領域の少なくとも一部を備える、C1に記載の方法。
[C10] 前記制御チャネルがリレー制御チャネルを備える、C9に記載の方法。
[C11] 前記制御メッセージを含む複数の制御メッセージを生成することと、
前記制御メッセージをリソースブロックの第1の領域に割り付けることと、
前記複数の制御メッセージの少なくとも1つの制御メッセージを前記リソースブロックの第2の領域に割り付けることと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C12] 前記第1の領域及び前記第2の領域は時間において分離される、C11に記載の方法。
[C13] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信することと、ここにおいて前記制御メッセージの少なくとも一部は、前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、前記グループは前記複数のアクセス端末を備え、
前記チャネルリソースの割り当てを復元するために前記制御メッセージを復号することと、
を備えるワイアレス通信の方法。
[C14] 前記制御メッセージの前記少なくとも一部を前記グループ識別子を用いてデスクランブルすることによって前記制御メッセージを復号することをさらに備える、C13に記載の方法。
[C15] 前記制御メッセージの前記復号が、前記制御メッセージの前記少なくとも一部を複数の利用可能なグループ識別子からの前記グループ識別子を用いてデスクランブルすることを備える、C14に記載の方法。
[C16] 前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記少なくとも一部は前記誤り検出コードを備える、C14に記載の方法。
[C17] 前記誤り検出コードが巡回冗長検査を備える、C16に記載の方法。
[C18] 前記共有チャネル上でパケットを受信することと、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するために前記パケット内の一意の識別子を捜索することと、
前記パケット内の前記一意の識別子の不在を指し示す否定応答信号を送信することと、
をさらに備える、C14に記載の方法。
[C19] 前記共有チャネル上でパケットを受信することと、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するために前記パケット内の一意の識別子を探し出すことと、
前記一意の識別子と関連するペイロードを復元することと、
をさらに備える、C14に記載の方法。
[C20] 前記パケットが、長さインジケータをさらに備え、前記ペイロードが前記長さインジケータを使用して復元される、C19に記載の方法。
[C21] 前記制御メッセージが、前記アクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、C14に記載の方法。
[C22] 前記共有チャネル上でパケットを受信することと、
前記1つまたは複数のビットに従って前記共有チャネル上でのチャネルリソースの割り当てを決定することと、
前記チャネルリソースの決定された割り当てを使用して前記パケットからペイロードを復元することと、
をさらに備える、C21に記載の方法。
[C23] 前記ビットマップがスケジューリング情報を備え、前記方法は前記パケットから前記ペイロードを復元するために前記スケジューリング情報を利用することをさらに備える、C22に記載の方法。
[C24] 前記ビットマップが前記パケットのスケジューリングされた送信と関連する長さインジケータを備え、前記方法が前記パケットから前記ペイロードを復元するために前記長さインジケータを使用するようにさらに構成された、C23に記載の方法。
[C25] 前記ペイロードは、アップリンク送信上での利用のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、C22に記載の方法。
[C26] 前記割り当てられたチャネルリソースを利用してアップリンクパケットを送信すること
をさらに備える、C25に記載の方法。
[C27] 前記制御メッセージが制御チャネル上で受信される、C14に記載の方法。
[C28] 前記制御チャネルは、リソースブロックのデータ領域の少なくとも一部を備える、C27に記載の方法。
[C29] 前記制御チャネルがリレー制御チャネルを備える、C28に記載の方法。
[C30] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成するための手段と、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子、及び前記第1のアクセス端末のためのペイロードを備える、パケットを生成するための手段と、
制御チャネル上で前記制御メッセージを送信し及び前記共有チャネル上で前記パケットを送信するための手段と、
を備える、ワイアレス通信のための装置。
[C31] 前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるために前記制御メッセージの少なくとも一部をグループ識別子を用いてスクランブルするための手段をさらに備え、前記グループが前記複数のアクセス端末を備える、C30に記載の装置。
[C32] 前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記少なくとも一部は前記誤り検出コードを備える、C30に記載の装置。
[C33] 前記誤り検出コードが巡回冗長検査を備える、C32に記載の装置。
[C34] 前記パケットが、前記一意の識別子に対応する前記第1のアクセス端末のための前記ペイロードと関連する長さインジケータをさらに備える、C30に記載の装置。
[C35] 前記制御メッセージが、前記第1のアクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために、前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、C30に記載の装置。
[C36] 前記共有チャネル上で送信された前記パケットは、アップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、C30に記載の装置。
[C37] 前記共有チャネル上で送信された前記パケットは、各々のアップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末に加えて1つまたは複数のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報をさらに備える、C36に記載の装置。
[C38] 前記制御チャネルは、リソースブロックのデータ領域の少なくとも一部を備える、C30に記載の装置。
[C39] 前記制御チャネルがリレー制御チャネルを備える、C38に記載の装置。
[C40] 前記制御メッセージを含む複数の制御メッセージを生成するための手段と、
前記制御メッセージをリソースブロックの第1の領域に割り付けるための手段と、
前記複数の制御メッセージの少なくとも1つの制御メッセージを前記リソースブロックの第2の領域に割り付けるための手段と、
をさらに備える、C30に記載の装置。
[C41] 前記第1の領域及び前記第2の領域は時間において分離される、C40に記載の装置。
[C42] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信するための手段と、ここにおいて前記制御メッセージの少なくとも一部は、前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、前記グループは前記複数のアクセス端末を備え、
前記チャネルリソースの割り当てを復元するために前記制御メッセージを復号するための手段と、
を備える、ワイアレス通信ための装置。
[C43] 前記制御メッセージの前記少なくとも一部を前記グループ識別子を用いてデスクランブルすることによって前記制御メッセージを復号するための手段をさらに備える、C42に記載の装置。
[C44] 前記制御メッセージを復号するための前記手段が、前記制御メッセージの前記少なくとも一部を複数の利用可能なグループ識別子からの前記グループ識別子を用いてデスクランブルするための手段を備える、C43に記載の装置。
[C45] 前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記少なくとも一部は前記誤り検出コードを備える、C43に記載の装置。
[C46] 前記誤り検出コードが巡回冗長検査を備える、C45に記載の装置。
[C47] 前記共有チャネル上のパケットを受信するための手段と、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するために、前記パケット内の一意の識別子を探索するための手段と、
前記パケット内の前記一意の識別子の不在を指し示す否定応答信号を送信するための手段と、
をさらに備える、C43に記載の装置。
[C48] 前記共有チャネル上でパケットを受信するための手段と、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するために前記パケットの一意の識別子を探し出すための手段と、
前記一意の識別子と関連するペイロードを復元するための手段と、
をさらに備える、C43に記載の装置。
[C49] 前記パケットが、長さインジケータをさらに備え、前記ペイロードが前記長さインジケータを使用して復元される、C48に記載の装置。
[C50] 前記制御メッセージが、前記アクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために、前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、C43に記載の装置。
[C51] 前記共有チャネル上でパケットを受信するための手段と、
前記1つまたは複数のビットに従って、前記共有チャネル上でのチャネルリソースの割り当てを決定するための手段と、
前記チャネルリソースの決定された割り当てを使用して前記パケットからペイロードを復元するための手段と、
をさらに備える、C50に記載の装置。
[C52] 前記ビットマップがスケジューリング情報を備え、前記装置は前記パケットから前記ペイロードを復元するために前記スケジューリング情報を利用するための手段をさらに備える、C51に記載の装置。
[C53] 前記ビットマップが前記パケットのスケジューリングされた送信と関連する長さインジケータを備え、前記装置が前記パケットから前記ペイロードを復元するために前記長さインジケータを使用するための手段をさらに備える、C52に記載の装置。
[C54] 前記ペイロードは、アップリンク送信上での利用のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、C51に記載の装置。
[C55] 前記割り当てられたチャネルリソースを利用してアップリンクパケットを送信するための手段
をさらに備える、C54に記載の装置。
[C56] 前記制御メッセージが制御チャネル上で受信される、C43に記載の装置。
[C57] 前記制御チャネルは、リソースブロックのデータ領域の少なくとも一部を備える、C56に記載の装置。
[C58] 前記制御チャネルがリレー制御チャネルを備える、C57に記載の装置。
[C59] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成し、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子、及び前記第1のアクセス端末のためのペイロードを備えるパケットを生成し、
制御チャネル上で前記制御メッセージを送信し及び前記共有チャネル上で前記パケットを送信する、
ためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
[C60] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信し、ここにおいて前記制御メッセージの少なくとも一部は、前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、前記グループは前記複数のアクセス端末を備え、
前記チャネルリソースの割り当てを復元するために前記制御メッセージを復号する
ためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
[C61] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを生成するように、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するための一意の識別子、及び前記第1のアクセス端末のためのペイロードを備える、パケットを生成するように、
制御チャネル上で前記制御メッセージを送信し及び前記共有チャネル上で前記パケットを送信するように、
構成された処理システム
を備える、ワイアレス通信のための装置。
[C62] 前記処理システムが、前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるために前記制御メッセージの少なくとも一部をグループ識別子を用いてスクランブルするようにさらに構成され、前記グループが前記複数のアクセス端末を備える、C61に記載の装置。
[C63] 前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記少なくとも一部は前記誤り検出コードを備える、C61に記載の装置。
[C64] 前記誤り検出コードが巡回冗長検査を備える、C63に記載の装置。
[C65] 前記パケットが、前記一意の識別子に対応する前記第1のアクセス端末のための前記ペイロードと関連する長さインジケータをさらに備える、C61に記載の装置。
[C66] 前記制御メッセージが、前記第1のアクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、C61に記載の装置。
[C67] 前記共有チャネル上で送信された前記パケットは、アップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、C61に記載の装置。
[C68] 前記共有チャネル上で送信された前記パケットは、各々のアップリンク送信上で利用する前記第1のアクセス端末に加えて1つまたは複数のアクセス端末のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報をさらに備える、C67に記載の装置。
[C69] 前記制御チャネルは、リソースブロックのデータ領域の少なくとも一部を備える、C61に記載の装置。
[C70] 前記制御チャネルがリレー制御チャネルを備える、C69に記載の装置。
[C71] 前記処理システムが、
前記制御メッセージを含む複数の制御メッセージを生成するように、
前記制御メッセージをリソースブロックの第1の領域に割り付けるように、
前記複数の制御メッセージの少なくとも1つの制御メッセージを前記リソースブロックの第2の領域に割り付けるように、
さらに構成された、C61に記載の装置。
[C72] 前記第1の領域及び前記第2の領域は時間において分離される、C71に記載の装置。
[C73] 共有チャネル上の複数のアクセス端末へのチャネルリソースの割り当てを指し示すための制御メッセージを受信するように、ここにおいて前記制御メッセージの少なくとも一部は、前記制御メッセージをアクセス端末のグループに宛てるためのグループ識別子を用いてスクランブルされ、前記グループは前記複数のアクセス端末を備え、
前記チャネルリソースの割り当てを復元するために前記制御メッセージを復号するように、
構成された処理システム
を備える、ワイアレス通信のための装置。
[C74] 前記処理システムが、前記制御メッセージの前記少なくとも一部を前記グループ識別子を用いてデスクランブルすることによって前記制御メッセージを復号するようにさらに構成された、C73に記載の装置。
[C75] 前記制御メッセージの前記復号が、前記制御メッセージの前記少なくとも一部を複数の利用可能なグループ識別子からの前記グループ識別子を用いてデスクランブルすることを備える、C74に記載の装置。
[C76] 前記制御メッセージが誤り検出コードをさらに備え、前記グループ識別子によってスクランブルされた前記制御メッセージの前記少なくとも一部は前記誤り検出コードを備える、C74に記載の装置。
[C77] 前記誤り検出コードが巡回冗長検査を備える、C76に記載の装置。
[C78] 前記処理システムが、
前記共有チャネル上でパケットを受信するように、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するために、前記パケット内の一意の識別子を探索するように、
前記パケット内の前記一意の識別子の不在を指し示す否定応答信号を送信するように、
さらに構成された、C74に記載の装置。
[C79] 前記処理システムが、
前記共有チャネル上でパケットを受信するように、
前記複数のアクセス端末の第1のアクセス端末を識別するために前記パケットの一意の識別子を探し出すように、
前記一意の識別子と関連するペイロードを復元するように、
さらに構成された、C74に記載の装置。
[C80] 前記パケットが、長さインジケータをさらに備え、前記ペイロードが前記長さインジケータを使用して復元される、C79に記載の装置。
[C81] 前記制御メッセージが、前記アクセス端末が前記共有チャネル上でチャネルリソースを割り当てられていることを指し示すために、前記第1のアクセス端末に対応する1つまたは複数のビットを備えるビットマップを備える、C74に記載の装置。
[C82] 前記処理システムが、
前記共有チャネル上でパケットを受信するように、
前記1つまたは複数のビットに従って前記共有チャネル上でのチャネルリソースの割り当てを決定するように、
前記チャネルリソースの決定された割り当てを使用して前記パケットからペイロードを復元するように、
さらに構成された、C81に記載の装置。
[C83] 前記ビットマップがスケジューリング情報を備え、前記方法は前記パケットから前記ペイロードを復元するために前記スケジューリング情報を利用することをさらに備える、C82に記載の装置。
[C84] 前記ビットマップが前記パケットのスケジューリングされた送信と関連する長さインジケータを備え、前記方法が前記パケットから前記ペイロードを復元するために前記長さインジケータを使用するようにさらに構成された、C83に記載の装置。
[C85] 前記ペイロードは、アップリンク送信上での利用のためのチャネルリソースの割り当てを指し示すための情報を備える、C82に記載の装置。
[C86] 前記処理システムが、
前記割り当てられたチャネルリソースを利用してアップリンクパケットを送信するように
さらに構成された、C85に記載の装置。
[C87] 前記制御メッセージが制御チャネル上で受信される、C74に記載の装置。
[C88] 前記制御チャネルは、リソースブロックのデータ領域の少なくとも一部を備える、C87に記載の装置。
[C89] 前記制御チャネルがリレー制御チャネルを備える、C88に記載の装置。
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