【文献】
MOSIUOA TSIETSI,A Framework for the Management of Operator Policies and User Preferences for Service Compositions in the IP Multimedia Subsystem,2011 IEEE 35TH ANNUAL COMPUTER SOFTWARE AND APPLICATIONS CONFERENCE WORKSHOPS,米国,IEEE,2011年 7月18日,P54-61
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザ変更可能なIPマルチメディアサブシステム(IMS)の、ユーザ装置(UE)のユーザに関連付けられたサービスルールの制御方法であって、前記サービスルールは拡張マークアップ言語(XML)文書内部において規定され、IMSネットワーク内部に維持されるものであり、前記方法は、UEによって実行され、
IMSネットワークのUtインターフェースを通じて、XMLデータ管理サーバ(XDMS)に対し、ユーザに関連付けられたサービスルールをリクエストすることと、
Utインターフェースを通じて、対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能であるかどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を受け取ることであって、前記情報要素の少なくとも一つが無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応し、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの情報要素は、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールへの変更が許可可能であるかどうか、及び/又は許可不能であるかどうかの条件を示す表示を含み、前記表示は、対応するサービスルールがユーザによって変更可能であることを示す第1の値、又は対応するサービスルールがUEのユーザによって変更不能であることを示す第2の値を含む、受け取ることと、
前記情報要素、並びに前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの前記表示を解釈し、前記対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能かどうかを、UE上でユーザに表示することと、
UEのユーザに関連付けられたサービスルールへの変更を含む、ユーザが規定したサービスルール情報を受け取ることと、
Utインターフェースを通じてXDMSに、UEのユーザに関連付けられたサービスルールの更新にIMSネットワークにより使用されるユーザ規定サービスルール情報を送信することと
を含む方法。
ユーザ変更可能なIPマルチメディアサブシステム(IMS)の、ユーザ装置(UE)のユーザに関連付けられたサービスルールの制御方法であって、前記サービスルールは拡張マークアップ言語(XML)文書内部において規定され、IMSネットワーク内部に維持されるものであり、前記方法は、ユーザを代理するウェブポータルを提供するウェブサーバによって実行され、
IMSネットワークのUtインターフェースを通じて、XMLデータ管理サーバ(XDMS)に対し、ユーザに関連付けられたサービスルールをリクエストすることと、
Utインターフェースを通じて、対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能であるかどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を受け取ることであって、前記情報要素の少なくとも一つが無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応し、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの情報要素は、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールへの変更が許可可能であるかどうか、及び/又は許可不能であるかどうかの条件を示す表示を含み、前記表示は、対応するサービスルールがユーザによって変更可能であることを示す第1の値、又は対応するサービスルールがUEのユーザによって変更不能であることを示す第2の値を含む、受け取ることと、
前記情報要素、並びに前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの前記表示を解釈し、前記対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能かどうかを、UE上でユーザに表示することと、
UEのユーザに関連付けられたサービスルールへの変更を含む、ユーザが規定したサービスルール情報を受け取ることと、
UtインターフェースXDMSに、UEのユーザに関連付けられたサービスルールの更新にIMSネットワークにより使用されるユーザ規定サービスルール情報を送信することと
を含む方法。
対応するサービスルールが変更可能であるかどうかの表示はさらに、対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能であることを示す第1の値を有するフラグ、又は対応するサービスルールがUEのユーザによって変更不能であることを示す第2の値を有するフラグを含む、請求項4に記載の方法。
変更不能な無条件又は即時ベースサービスルールに関連付けられた変更を含むユーザ規定サービス情報の一部が、UEのユーザによって許可されていないことを、ユーザに通知することをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
ユーザ変更可能なIPマルチメディアサービスシステム(IMS)の、ユーザ装置(UE)のユーザに関連付けられたサービスルールの制御方法であって、前記サービスルールは拡張マークアップ言語(XML)文書内部において規定され、IMSネットワーク内部に維持されるものであり、前記方法は、XMLデータ管理サーバ(XDMS)によって実行され、
IMSネットワークのUtインターフェースを通じて、ユーザに関連付けられたサービスルールのリクエストを受け取ることと、
Utインターフェースを通じて、対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能であるかどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を送信することであって、前記情報要素の少なくとも一つが無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応し、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの情報要素は、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールへの変更が許可可能であるかどうか、及び/又は許可不能であるかどうかの条件を示す表示を含み、前記表示は、対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能であることを示す第1の値、又は対応するサービスルールがUEのユーザによって変更不能であることを示す第2の値を含む、送信することと、
XML文書又はその断片の送信に応答して、UEのユーザに関連付けられたサービスルールへの変更を含むユーザ規定サービスルール情報を受け取ることと、
ユーザ規定サービスルール情報を確認して、関連付けられたサービスルールへの許可可能な変更を決定することと、
許可可能なユーザ規定サービスルール情報に基づいてサービスルールを更新することと
を含む方法。
対応するサービスルールが変更可能であるかどうかの表示はさらに、対応するサービスルールが変更可能であることを示す第1の値を有するフラグ、又は対応するサービスルールが変更不能であることを示す第2の値を有するフラグを含む、請求項10に記載の方法。
変更不能な無条件又は即時ベースサービスルールに関連付けられたユーザ規定サービス情報の一部が許可されないという通知を、ユーザに対して送信することをさらに含む、請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
サービスルールを更新するステップは、ユーザ規定サービスルール情報に関連付けられたサービスルールへの変更を反映するようにXML文書を更新することをさらに含む、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
ユーザ変更可能なIPマルチメディアサブシステム(IMS)の、ユーザに関連付けられたサービスルールを制御するためのユーザ装置として動作するように設定された装置であって、前記サービスルールは拡張マークアップ言語(XML)文書内部において規定され、IMSネットワーク内部に維持されるもので、前記装置は、受信機、送信機、処理ユニット、及びメモリユニットを備え、前記処理ユニットは前記受信機、前記送信機、及び前記メモリユニットに結合されており、
前記送信機は、IMSネットワークのUtインターフェースを通じて、ユーザに関連付けられたサービスルールをXMLデータ管理サーバ(XDMS)に対してリクエストするように設定されており、
前記受信機は、Utインターフェースを通じて、対応するサービスルールがユーザによって変更可能であるかどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を受け取るように設定されており、前記情報要素の少なくとも一つは無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応しており、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの情報要素は、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールへの変更が許可されるかどうか、及び/又は許可されないかどうかの条件を示す表示を含み、前記表示は、対応するサービスルールがユーザによって変更可能であることを示す第1の値、又は対応するサービスルールがユーザによって変更不能であることを示す第2の値を含み、
前記処理ユニットは、
前記情報要素、並びに前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの前記表示を解釈し、前記対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかをユーザに表示し、
ユーザに関連付けられたサービスルールへの変更を示すユーザ規定サービスルール情報を受け取る
ように設定されており、
前記送信機は、Utインターフェースを通じてXDMSに、ユーザに関連付けられたサービスルールのIMSネットワークによる更新に使用されるユーザ規定サービスルール情報を送信するように設定されている、
装置。
IPメディアサブシステム(IMS)ネットワーク内部において、拡張マークアップ言語(XML)データ管理サーバ(XDMS)として動作するように設定された装置であって、ユーザ装置(UE)のユーザに関連付けられたIMSサービスルールを規定するXML文書の管理に使用されるように構成されており、前記XML文書又はその断片は、対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能であるかどうかを識別する一又は複数の情報要素を含んでおり、前記情報要素の少なくとも一つは無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応しており、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールの情報要素は、前記少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールへの変更が許可されるかどうか、及び/又は許可されないかどうかの条件を示す表示を含み、前記表示は、対応するサービスルールがUEのユーザによって変更可能であることを示す第1の値、又は対応するサービスルールがUEのユーザによって変更不能であることを示す第2の値を含み、前記装置はさらに、ユーザ規定サービスルール情報に基づいて、前記文書内部に包含されるサービスルールの変更に対するユーザリクエストを受け入れるか又は拒否するように構成されている、装置。
さらに、変更不能な無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに関連付けられたユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部が許可されないという通知を、ユーザに送信するように設定されている、請求項21に記載の装置。
【背景技術】
【0002】
IPマルチメディアサービスは、同じセッション内で音声、映像、メッセージ送信、データなどの動的な組み合わせを提供する。組み合わせ可能な基本的アプリケーションおよびメディアの数を増やすことにより、末端加入者に提供されるサービスの数が増え、対人コミュニケーションの経験が豊かになってゆく。これにより、いわゆる「組み合わせIPマルチメディア」サービスを含む個人用の豊かなマルチメディアコミュニケーションサービスの新世代が導かれる。
【0003】
IPマルティメディアサブシステム(IMS)は、移動通信ネットワーク上にIPマルチメディアサービスを提供する3GPP(Third Generation Partnership Project)及びETSI TISPANグループにより規定された技術である。IMSは、標準のIMSサービスイネーブラの使用により、末端加入者の個人対個人のコミュニケーション経験を豊かにする重要な特長を提供し、これにより、IPベースネットワークを介した新規の豊かな個人対個人(クライアント対クライアント)のコミュニケーションサービス、並びに個人対コンテンツ(クライアント対サーバ)のサービスが容易になる。IMSは、セッション初期化プロトコル(SIP)を利用して、加入者端末(又は加入者端末及びアプリケーションサーバ)間の呼び出し又はセッションを設定及び制御する。SDP(Session Description Protocol )は、SIP信号により伝送され、セッションのメディアコンポーネントの記述及び交渉に使用される。SIPが加入者対加入者プロトコルとして生成される一方、IMSは、オペレータ及びサービスプロバイダが加入者のサービスへのアクセスを制御し、それに従って加入者に課金することを可能にする。
【0004】
図1は、例として、GPRS/PSアクセスネットワークの場合、携帯電話ネットワークアーキテクチャにIMSがどのように適合するかを概略的に示している(言うまでもなく、IMSは他のアクセスネットワーク上で動作することができる)。呼/セッション制御機能(CSCF)は、IMS内部でのSIPプロキシとして動作する。3GPPアーキテクチャは、三種類のCSCF、すなわち、SIP端末のIMS内部における第1の接点であるP−CSCF(Proxy CSCF)と、加入者が加入しているサービスを加入者に提供するS−CSCF(Serving CSCF)と、正しいS−CSCFを識別し、そのS−CSCFに対し、P−CSCFを介してSIP端末から受け取ったリクエストを転送する役割を担うI−CSCF(Interrogating CSCF)を規定している。
【0005】
IMSサービスネットワーク内部において、アプリケーションサーバ(AS)はIMSサービス機能の実施を行う。ASは、IMSシステムのエンドユーザにサービスを提供し、3GPPが規定するMrインターフェース上のエンドポイントとして接続されるか、又は3GPPが規定するISCインターフェース上においてS−CSCFにより「リンクイン」される。S−CSCFにより「リンクイン」される場合、S−CSCFによりIFC(Initial Filter Criteria)が使用されて、SIPセッション確立の間に(或いは、セッションに関連しているかしていないかに関係なく、実際にはすべてのSIP方法において)、どのAsを「リンクイン」させるべきかが決定される。S−CSCFはIMS登録手続きの間にユーザ又は加入者の加入者プロファイルの一部としてHSSからIFCを受け取る。
【0006】
Utインターフェース(或いは、正確には「基準点」)は、ASとユーザ装置(UE)との間に規定されている(例えば、3GPP技術仕様書23.002)。Utインターフェースにより、ユーザは、自分自身のサービス、例えば、PSI(Public Service Identity)の作成と割り当て、プレゼンスサービスなどにより使用される認証ポリシーの管理、カンファレンスポリシー管理などに関連する情報を管理することができる。Utインターフェースは、特に、ASに関連付けられて特定のサービスがどのようにユーザに提供されるかを規定する拡張マークアップ言語(XML)データの、当該ユーザによる操作を可能にする。XML文書は、典型的にはASと同じ場所に配置されるXML文書管理サーバ(XDMS)により扱われる。使用時、XDMSはサービスデータをホーム加入サーバ(HSS)中に(透過的データとして)格納し、次いでこのデータはASによってサービス呼び出しの際に取り出される。
【0007】
UEは、コミュニケーションに使用される任意のデバイスを含むか、又は表す。記載されるネットワークの特定の実施形態において使用されるUEの例は、携帯電話、端末、スマートフォン、ラップトップのようなポータブルコンピューティング装置、携帯端末、タブレット、ノートブックコンピュータ、パーソナル携帯情報機器、及びその他無線通信装置といったワイヤレス機器、或いは電話機、デスクトップコンピュータのようなコンピューティング装置、セットトップボックス、及び他の固定通信装置のような有線通信装置である。
【0008】
ETSI TISPANは、Utインターフェース上での使用にIETF RFC4825に規定されるXCAP(XML Configuration Access Protocol)を採用しており、これにより、XDMSを介してHSSに格納されているXMLデータに働きかけるための、httpメソッド(すなわち、GET、PUT、及びDELETE)の使用が容易になっている。ETSI 183 023は、次世代ネットワーク(NGN)内部において提供される特にPSTN/ISDNシミュレーションサービスに関連するデータを操作するための、洗練されたXCAPプロトコルを提示する。このようなサービスには、例えば、ボイスメール、着信転送、着信拒否(call barring)などが含まれ、各サービスは、ユーザXML文書に組み込むためのXMLテンプレートを表すXML「スキーマ」により標準内で規定されている。
【0009】
顧客サービス及び設定を規定するXML文書は、XDMSにより扱われる。いわゆる「Sh」インターフェースは、XDMSがHSSと通信することを可能にする。ネットワークオペレータは、規格化されたXMLスキーマに基づいてユーザ毎に、インストールされたXMLデータをXDMSを介して後で修正するため、HSSに、事前設定されたXMLデータを初期インストールする。これに加えて、管理ネットワークは、ユーザが自分自身に関連するXML文書を編集できるようにするメカニズムを提供する。この目的のために、UE内部に及び/又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ内部にUtクライアントをインストールすることができる。上述のように、Utクライアントは、XCAPプロトコルを使用して、ユーザに関連付けられたXML文書(文書全体又はその断片)を取り出し、修正する。XDMSは、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバを介したユーザからの取り出しリクエストに応答してHSSから関連XMLデータを取得し、Utインターフェース
を通じてUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバを介してこれをユーザに配信することが理解されよう。
【0010】
Utクライアントは、Utインターフェース
を通じてXDMSにXCAP GETリクエストを送ることにより、XDMSからユーザのために格納データを取ってくる。Aggregation Proxyは、これらリクエストを認証するために使用される。XDMSは、Shインターフェース
を通じてHSSからデータを取ってきて、それをUt応答メッセージに含めてUtクライアントに送り返す。Utクライアントは、ユーザに対して情報及びオプションを表示する。XDMSは、ユーザによるXMLデータの変更リクエストを許可及び拒絶することができるが、現在の規定による関連の規格は、無条件又は即時ベースサービスルールに関連する情報を含むためのメカニズム、又はこれら種類のサービスルールをユーザがさらに変更することを制限するメカニズムを何も持たない。ユーザは、自分自身のサービスセットに関連するXML文書をUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバにダウンロードすることができ、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、XDMSが実際にユーザからのサービス設定及び/又は関連サービスルールの変更リクエストを受け入れるか否かに関係なく、すべてのサービス設定を表示することによりサービスセットをユーザに提供する。このようなアプローチはユーザにとって必然的に不快で混乱したものになる。
【発明の概要】
【0011】
上述の問題に対処又は解決するために、XML文書構造(すなわち規格化されたスキーマ)に、無条件及び即時型サービスルールといったユーザによる変更が許可されるサービスルールを識別する一又は複数の情報要素を導入することが提案される。このような要素は、UE又はユーザを代理するウェブポータル
を提供するウェブサーバにより解釈され、サービスルールが変更可能なものであるかどうかを示す表示がUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバによってユーザに対して表示される。UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバによって変更可能又は不能と識別される、新規サービスルールに関連する新規情報要素も含めることができる。例えば、オペレータが無条件及び即時型サービスルールに関連する情報要素を規定して変更可能又は不能に設定し、ユーザ、UE、又はウェブポータル
を提供するウェブサーバに対し、許可可能/許可されない条件及びサービスルールについて通知することができる。
【0012】
本発明の第1の態様によれば、ユーザに関連付けられたユーザ変更可能なIMSサービスルールを制御する方法が提供される。サービスルールはXML文書内部において規定されて、IMSネットワーク内部に維持される。方法は、IMSネットワークのUtインターフェース上で、ユーザに関連付けられたサービスルール情報をXDMSサーバに対してリクエストすることを含む。XML文書又はその断片がUtインターフェース上で受け取られる。XML文書又はその断片には、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素が含まれる。情報要素の少なくとも一つは、無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応する。情報要素が解釈されて、対応するサービスルールが変更可能かどうかに関連する表示がユーザに提示される。これに応答して、ユーザが規定したサービスルール情報が受け取られる。このユーザ規定サービスルール情報には、ユーザに関連付けられたサービスルールへの変更が含まれる。ユーザ規定サービスルール情報は、Utインターフェース上でXDMSサーバに送信され、IMSネットワークによりユーザのサービスルール更新に使用される。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、XDMSサーバによって実行される、ユーザに関連付けられたユーザ変更可能なIMSサービスルールを制御する方法が提供される。サービスルールはXML文書内部において規定されて、IMSネットワーク内部に維持される。XDMSサーバは、IMSネットワークのUtインターフェース上で、ユーザに関連付けられたサービスルールに対するリクエストを受け取る。XDMSサーバは、Utインターフェース上で、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を送信する。情報要素の少なくとも一つは、無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応する。XDMSサーバは、ユーザが規定したサービスルール情報を受け取る。このユーザ規定サービスルール情報には、ユーザに関連付けられたサービスルールに対応する変更が含まれる。XDMSサーバは、ユーザ規定サービスルール情報に関連付けられたサービスルールを確認し、サービスルールへの許可可能な変更を決定する。確認後、XDMSサーバはユーザに関連付けられたサービスルールを更新する。
【0014】
一選択肢として、ユーザ規定サービスルール情報は、ユーザによって規定された新規サービスルールを含む。ユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられた変更可能なサービスルールに対する変更を表すデータを含んでもよい。ユーザ規定サービスルール情報は、無条件又は即時型サービスルール、或いは新規の無条件又は即時型サービスルールに基づくサービスルール情報を含んでもよい。これに加えて、又は代えて、ユーザ規定サービスルール情報は、変更可能なサービスルール又は新規サービスルールに関連付けられた、ユーザが規定した一又は複数の情報要素を含む。
【0015】
オプションとして、情報要素は、対応するサービスルールへの変更が許可される及び/又は許可されないかどうかの条件を
示す。加えて、少なくとも一つの無条件又は即時型サービスルールに基づく少なくとも一つの情報要素は、対応するサービスルールが変更可能か否かの表示を含む。一選択肢として、対応するサービスルールが変更可能か否かの表示は、対応するサービスルールが変更可能である場合は真の、対応するサービスルールが変更不能である場合は偽の値を有するフラグを含むことができる。
【0016】
一選択肢として、方法は、変更不能なサービスルールに関連付けられた、或いは変更不能な無条件又は即時型サービスルールに関連付けられた、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部が許可されないことを、ユーザに対して通知することを含むことができる。XDMSサーバは、変更不能な無条件又は即時ベースサービスルールに関連付けられた、ユーザが規定した情報要素が許可されないという通知を、ユーザに送信することができる。
【0017】
一選択肢として、方法は、UEにより、或いはユーザ又はユーザのUEを代理するウェブポータル
を提供するウェブサーバにより、実行されてもよい。加えて、方法は、ユーザ規定サービスルール情報、又はユーザ規定情報要素を確認し、ユーザに関連付けられたサービスルールに対する許可可能な変更を決定するユーザ装置又はウェブポータル
を提供するウェブサーバを含むことができる。さらに、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、許可可能なユーザ規定サービスルール情報をXDMSサーバに送信することができる。XDMSサーバは、UEと通信することができるか、或いはユーザ又はユーザのUEを代理するウェブポータル
を提供するウェブサーバと通信することができる。
【0018】
オプションとして、対応するサービスルールが変更可能であるかどうかに関連するユーザへの表示は、サービスルールが変更可能であるかどうかのリスト、変更可能なサービスルールのリスト、並びに/或いは対応するサービスルール又は変更可能なサービスルールに関連するオプションのリストを、ユーザに対して表示することを含む。
【0019】
本発明の第3の態様によれば、ユーザに関連付けられたユーザ変更可能なIMSサービスルールを制御するためのユーザ端末として動作するように設定された装置が提供される。サービスルールはXML文書内部において規定されて、IMSネットワーク内部に維持される。装置は、受信機、送信機、処理ユニット、及びメモリユニットを含み、処理ユニットは受信機、送信機、及びメモリユニットに結合される。送信機は、IMSネットワークのUtインターフェース上で、ユーザに関連付けられたサービスルールをXDMSサーバに対してリクエストするように設定される。受信機は、Utインターフェース上で、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を受信するように設定される。情報要素の少なくとも一つは、無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応する。処理ユニットは、前記情報要素を解釈し、対応するサービスルールが変更可能かどうかに関連する表示をユーザに提示するように設定される。処理ユニットはさらに、ユーザ規定サービスルール情報を受信するように設定される。このユーザ規定サービスルール情報には、ユーザに関連付けられたサービスルールへの変更を表すデータが含まれる。送信機は、Utインターフェース上で、ユーザ規定サービスルール情報をXDMSサーバに送信するように設定され、この情報は、IMSネットワークによりユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用される。
【0020】
本発明の第4の態様によれば、ユーザに関連付けられたユーザ変更可能なIMSサービスルールを制御するためのウェブポータル
を提供するウェブサーバとして動作するように設定された装置が提供される。サービスルールはXML文書内部において規定されて、IMSネットワーク内部に維持される。装置は、受信機、送信機、処理ユニット、及びメモリユニットを含み、処理ユニットは受信機、送信機、及びメモリユニットに結合される。送信機は、IMSネットワークのUtインターフェース
を通じて、ユーザに関連付けられたサービスルールをXDMSサーバに対してリクエストするように設定される。受信機は、Utインターフェース
を通じて、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を受信するように設定される。情報要素の少なくとも一つは、無条件及び即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応する。処理ユニットは、前記情報要素を解釈し、対応するサービスルールが変更可能かどうかに関連する表示をユーザに提示するように設定される。受信機はさらに、ユーザ規定サービスルール情報を受信するように設定される。このユーザ規定サービスルール情報には、ユーザに関連付けられたサービスルールへの変更を表すデータが含まれる。送信機はさらに、Utインターフェース
を通じて、ユーザ規定サービスルール情報をXDMSサーバに送信するように設定され、この情報は、IMSネットワークにより、ユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用される。
【0021】
一選択肢として、装置はユーザ装置又はウェブポータル
を提供するウェブサーバとして動作することができ、ユーザ規定サービスルール情報を確認して、関連するサービスルールへの許可可能な変更を決定するようにさらに設定される。加えて、送信機はさらに、Utインターフェース
を通じて、ユーザ規定サービスルール情報の許可可能な部分をXDMSサーバに送信するように設定され、この情報は、IMSネットワークにより、ユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用される。
【0022】
本発明の第5の態様によれば、IMSネットワーク内部でXDMSサーバとして動作するように設定された装置が提供される。装置は、ユーザに関連付けられたIMSサービスルールを規定するXML文書の管理に使用されるように構成される。XML文書又はその断片には、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素が含まれている。情報要素の少なくとも一つは、無条件又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応し、装置はさらに、ユーザ規定サービスルール情報に基づいて、ユーザに関連付けられたサービスルールの変更リクエストを受け入れる又は拒否するように構成される。
【0023】
一選択肢として、装置は、IMSネットワークのUtインターフェース上で、ユーザに関連付けられたサービスルールに対するリクエストを受け取るように設定される。装置はさらに、Utインターフェース上で、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を送信するように設定される。情報要素の少なくとも一つは、少なくとも一つの無条件又は即時ベースサービスルールに対応する。装置は、一又は複数の情報要素をユーザに送ることに応答して、ユーザ規定サービスルール情報を受け取る。ユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられたサービスルールへの変更を含む。装置はさらに、ユーザ規定サービスルール情報を確認し、関連付けられたサービスルールへの許可可能な変更を決定するように設定される。装置は、ユーザ規定サービスルール情報の許可可能な部分に基づいて、サービスルールに対する変更を反映するようにXML文書を更新するように設定される。
【0024】
一選択肢として、装置は、ユーザ又はウェブポータル
を提供するウェブサーバに対し、変更不能な無条件ベースサービスルール又は変更不能な即時ベースサービスルールに関連付けられた、ユーザ規定サービスルール情報のある部分は許可されないという通知を送信するように設定される。
【0025】
本発明の実施形態は、条件、サービスルールの変更、又は新規サービスルールの作成がユーザに許可されているかどうかをオペレータが、UE、ウェブポータル
を提供するウェブサーバ又はユーザに対して通知することを許可する、ルールベースサービスに無条件又は即時の、比較的単純で効率的なメカニズムを提供することができる。単なる例示として、着信転送(CDIV)サービスでは、ユーザがその端末を最初に鳴らすことなくボイスメールを直接転送することを、オペレータが制限しようとする場合があり、これは変更不能な無条件又は即時ベースサービスルールにより規定することができる。しかしながら、3GPP TS 24.604に規定されるCDIVサービス(或いは、これに関する他のあらゆるサービス)は、communication−diversion−serv−capスキーマにおいて許可される条件及び動作を規定するとき、この可能性を特定しない。
【0026】
したがって、上述の方法、装置、及びメカニズムは、無条件及び即時CDIVサービスルール(及び他のIMSサービスのサービスルール)を認識及び処理することと、それに応じていずれの無条件及び即時ベースサービスルールが変更可能であるか否かをユーザに対して通知することとに使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
上述したように、関連ユーザのサービスを規定するXML文書を維持するために、XDMS(SIPアプリケーションサーバ)が提供されている。XML文書はHSS内部に格納され、サービス起動時に適切なSIP ASによって取り出され、ユーザサブスクリプション(subscription)及びネットワークポリシーに従ってASがユーザにサービスを提供することを許可する。一又は複数のユーザ、或いは場合によってはユーザのグループにユーザサブスクリプションを関連付けることができる(例えば、サブスクリプションは、複数のユーザをカバーするグループ数に関連しうる)ことを理解されたい。
【0029】
例として、XML文書は、各ユーザ、各加入者、又はユーザに関連付けられるサブスクリプションに提供されるPSTN/ISDNシミュレーションサービスを
示す各サブスクリプションについて作成される。利用可能な各シミュレーションサービスは、XML「スキーマ」に従ってXML文書内部において
示される(このスキーマは関連規格に規定されている)。加えて、XML文書は、サービスに特有のスキーマの各々にインポートされる「共通部分」(やはり規格化された共通部分に従う)セクションを包含しうる。XCAPプロトコルは、ユーザのXML文書内部の様々なセクションにアクセスしてそれを変更するために、(UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバにおいて)Utクライアントによって使用される。
【0030】
上述の問題に対処するために、XML文書構造(すなわち規格化されたスキーマ)に、ユーザのサブスクリプション内部でユーザが変更を許可されるサービスルールを識別する一又は複数の情報要素を導入することが提案される。サービスルールには、一又は複数の条件付きサービスルールと、一又は複数の無条件及び即時ベースサービスルールとが含まれる。このような要素は、UE又はUEを代理するウェブポータル
を提供するウェブサーバにより解釈され、サービスルールが変更可能なものであるか否かを示す表示がユーザに対して表示される。
【0031】
付加サービスは、3GPP TS 22.173(V11.3.0)及び3GPP TS 24.173(V11.0.0)に規定されているように、IMSによってサポートされる。例えば、IMSによってサポートされる規格化された付加サービスには、限定されないが、発信者番号表示(OIP)、発信者番号表示禁止(OIR)、接続先番号表示(TIP)、接続先番号表示禁止(TIR)、着信転送(CDIV)、着信保留(HOLD)、発着信制限(CB)、メッセージ待機インジケータ(MWI)、カンファレンス(CONF)、特定呼転送(ECT)、料金通知(AOC)、着信待機(CW)、フレキシブル警告(Flexible Alerting:FA)、着信待機(CW)、カスタマイズされた警告音(Customized Alerting Tone:CAT)、及びカスタマイズされた呼び出し信号(Customized Ringing Signal:CRS)が含まれる。これら規格化された付加サービスに加えて、IMS ASのベンダーは、付加的なベンダー特有のサービス又はサービスルールを実施するように、ASを設定することができる。このようなベンダー特有のサービスの一例は、フレキシブル着信分配(Flexible Communication Distribution)サービスである。
【0032】
あくまで例として、CDIVサービスは、3GPP TS 24.604(V11.0.0)に規定されているように、外部刺激にCDIVサービスがどのように反応するかを
示すルールセットを包含する。ルールセットには、サービスルールのリストが含まれる。CDIVサービスのルールセットは、ユーザが特定の条件を満たす着信を、別の宛先に転送/リダイレクトすることを可能にする。同様に、CBサービスは、3GPP TS 24.611(V11.0.0)に規定されているように、外部刺激にCBサービスがどのように反応するかを
示すルールセットを包含する。CBサービスの例として、ユーザの代理として特定の条件を満たす着信を拒否する着信CB(ICB)、不明の発信番号からの着信を制限することを許可する発信番号非通知着信拒否(ACR)、及び特定の条件を満たす発信を拒否する発信CB(OCB)が挙げられる。
【0033】
本明細書では、ユーザ変更可能な、無条件及び即時サービスルールを含めるように、付加サービスのルールセットを拡張することが提案される。これは、オペレータが、UE又はユーザに、無条件又は即時サービスルール(例えば、無条件又は条件付きCDIV、或いはCBサービスルール)が許可されているかどうかを知らせることを可能にする一組の新規サービス能力を規定することにより達成される。同じ種類のサービス能力は、FCD及び上記に概要を述べたような他のルールベースサービス、或いは未来のルールベースサービスなどにも適用可能である。
【0034】
無条件サービスルールは、条件のないサービスルールを含む又は表す。例えば、例示のみを目的にCDIVサービスを使用すると、無条件CDIVサービスルールは、着信を無条件に転送するルールに基づくことができ、ユーザ変更可能でも不能でもよく、以下の形態をとることができる:
この場合、このCDIVサービスルールは、常に着信をアシスタント(assistant@myoffice.com)に転送する。
【0035】
即時サービスルールは、SIPメッセージ(例えば、SIP INVITEメッセージ)を受信すると「即時に」作動するサービスルールを含む又は表す。即時ルールは少なくとも一つの条件を有しうる。例えば、例示のみを目的にCDIVサービスを使用すると、ビデオ通話を転送するための即時CDIVサービスルールは、ユーザ変更可能でも不能でもよく、以下の形態をとることができる:
この場合、すべてのビデオ通話はaliceに転送されるが、非ビデオ通話、例えば純粋な音声通話は転送されない。
【0036】
XMLスキーマ及びサービス能力スキーマは、ユーザが変更可能又は不能である無条件及び/又は即時サービスルールを示す付加的情報要素のような拡張を含むように拡張することができる。スキーマは、対応する無条件及び/又は即時サービスルールに関連する無条件及び即時サービス能力を表す情報要素を含むことができる。
【0037】
UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、取り出されたXML文書又は文書断片内部に包含された情報要素を解釈し、無条件及び/又は即時サービス能力に基づくサービスルールが変更可能であるかどうかを含め、対応するサービスルールが変更可能であるかどうかに関連する表示をユーザに対して表示するように設定することができる。このような拡張がXML文書又はその断片に含まれていない場合、Utクライアントは次いで、所与のサービスのために利用可能なすべてのオプション/ルールを提示し、拡張(例えば、一又は複数の無条件及び/又は即時サービス能力を表す一又は複数の情報要素)をサポートするUtクライアントが、拡張をサポートしないXDMSと適合することを保証する。拡張は、このような拡張をサポートしないレガシーUtクライアントが、拡張をサポートするXDMSから発信された応答を拒否しないように付加することができる。拡張された情報要素を解釈し、無条件及び/又は即時サービス能力に基づくサービスルールが変更可能であるかどうかをユーザに対して表示するために、レガシーUEにウェブポータル
を提供するウェブサーバを使用できることに注意されたい。これにより、無条件及び/又は即時ベースサービス能力のような新規サービス能力もしくは新規サービスルールが、ルールの組又はユーザに関連付けられたルールの組に含まれているとき、UEを即時に更新する必要がなくなる。これらは、XML文書又はその断片中に、IMSネットワークにより含めることができる。Utクライアントが拡張をサポートせず、サブスクリプションが許可しないサービス能力又はサービスルールを変更しようとする場合、XDMSはそのリクエストを確認し、拒否することに注意されたい。
【0038】
例示のみを目的として、本明細書に記載される方法は、3GPP TS 24.604に特定されるCDIVサービスのようなサービスのサービス能力が、それぞれ無条件及び即時ベースサービスルールに使用される追加的な無条件及び即時サービス能力を規定するように拡張されるとき、実施することができる。例示のみを目的として、現在のCDIVサービスのXMLスキーマの追加的サービス能力(例えば、既存の24.604_serv_cap_.xsdスキーマ)は、serv−cap−unconditional及びserv−cap−immediate能力を含めることにより拡張することができ、以下の形態をとることができる:
【0039】
このXMLスキーマはサービス能力を規定し、それは一又は複数の情報要素をリストアップすることにより表される(例えば、
)。このXMLスキーマでは、CDIVサービスの追加的無条件サービス能力を規定する情報要素は、以下の形態をとることができる:
【0040】
CDIVサービスのXMLスキーマの追加的無条件サービス能力を規定する情報要素は、以下の形態をとることができる:
【0041】
無条件及び/又は即時サービス能力は、これら能力に基づくサービスルールが、ユーザに関連付けられたサブスクリプションにより必要とされるとき、XML文書又はその断片に含められる。条件付きサービス能力に加えて、無条件及び/又は即時サービス能力は、情報要素により表され、XML文書又はその断片に含められて、XDMSによりユーザに送信される。これらは、情報要素のリストの形態で提供され、情報要素のリストには、無条件及び/又は即時サービス能力に基づくサービスルールが変更可能であるか否かの表示が含まれる。
【0042】
XML文書は、ユーザによる変更が許可されている又は許可されていないサービスの条件及び又は動作をリストアップした一又は複数の情報要素のリストを包含するように、サービスのためのルールの組を規定する。UtクライアントのUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、無条件及び/又は即時サービス能力を表す追加的情報要素を理解することができ、これらを必要に応じてユーザインターフェースを介してユーザに表示する。例示のみを目的に、上記CDIVサービスXMLスキームのために、オペレータは、XML文書又はその断片の情報要素内部にインジケータをセットし、どのサービスルールが変更可能又は不能であるかを表すことができる。一例として、無条件及び/又は即時のサービス能力には、「偽」を表す値にセットされたインジケータが含まれ、これは、これらサービスルール又は能力に関連するサービスルール、条件、又は動作に対する変更が許可されていないことを示し、一方、インジケータを「真」を表す値にセットすることにより、他のすべての条件及び動作に対する変更が許可される。この場合、XML文書又はその断片は、以下の形態をとることができる:
【0043】
XML文書又はその断片内の、無条件サービス能力を規定する情報要素は、対応するCDIVルールのユーザによる変更が許可されないとき、以下の形態をとることができる:
無条件サービス能力を規定する情報要素は、「偽」にセットされた値を有するフラグの形態の表示を含み、関連するサービスルールが変更不能であることを示す。
【0044】
XML文書又はその断片内の、無条件サービス能力を規定する情報要素は、対応するCDIVルールのユーザによる変更が許可されるとき、以下の形態をとることができる:
無条件サービス能力を規定する情報要素は、「真」にセットされた値を有するフラグの形態の表示を含み、関連するサービスルールが変更可能であることを示す。
【0045】
XML文書又はその断片内の、即時サービス能力を規定する情報要素は、対応するCDIVルールのユーザによる変更が許可されないとき、以下の形態をとることができる:
即時サービス能力を規定する情報要素は、「偽」にセットされた値を有するフラグの形態の表示を含み、関連するサービスルールが変更不能であることを示す。
【0046】
XML文書又はその断片内の、即時サービス能力を規定する情報要素は、対応するCDIVルールのユーザによる変更が許可されるとき、以下の形態をとることができる:
【0047】
即時サービス能力を規定する情報要素は、「真」にセットされた値を有するフラグの形態の表示を含み、関連するサービスルールが変更可能であることを示す。
【0048】
インジケータ又は表示は「真」又は「偽」にセットされた値を有するフラグの形態をとることができるが、このような表示は、関連ルールが変更可能か否か(許可可能か、又は許可されないか)を認識するために使用することができるどのようなデータにより表されてもよいことを理解されたい。例えば、表示は、対応するサービスルールが変更可能であることを示す第1の値と、対応するサービスルールが変更不能であることを示す第2の値とをとることができる。さらなる例として、インジケータはバイナリ数1又は0、或いは文字列「on」又は「off」、「y」又は「n」、「blue」又は「red」、或いは関連ルールがそれぞれ変更可能であるか否かを認識するために使用される他の任意のデータの形態をとることができる。
【0049】
UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバが、XML文書又はその断片中のこれら情報要素又は追加的サービス能力を認識するように設定されているとき、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは次いで、情報要素に対応するサービスルールが変更可能であるか否かをユーザに対して表示することができる。UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、対応するサービスルールが変更可能であるかどうかのみに関連する表示を行うように設定され、ユーザが変更不能なサービスルールを不注意で変更することを防ぐことができる。対応するサービスルールが変更可能であるかどうかに関連してユーザに提示される表示は、サービスルールが変更可能であるかどうかのリスト、変更可能なサービスルールのリスト、並びに/或いは、ユーザ変更可能なサービス又はサービスルールに関連する対応するサービスルール又は変更可能なサービスルールに関連するオプションのリストを、ユーザに対して表示することを含む。
【0050】
例えば、無条件サービスルール(例えば、CFU(Call Forwarding Unconditional)に基づくサービスルール)のユーザによる使用が許可されていない場合、対応する情報要素は次いで、対応するサービス能力が変更不能であることを示す。これは、ウェブポータル
を提供するウェブサーバ又はUEのグラフィックユーザインターフェースが無条件サービスルールを設定するためのオプションを提示しないように、ウェブポータル
を提供するウェブサーバ又はUEにおいて解釈される。代わりに、ウェブポータル
を提供するウェブサーバ又はUEは、ユーザに対し、メディア、ID、又は時間の条件に基づいて転送するなどの、ルールに関連する他のオプションを提示してもよい。これは、どの無条件又は即時サービスルール及びそのオプションが変更可能であるかの表示を提示することにより、XDMSが、サービスルールを変更すること又はユーザに関連付けられたサービスルールに新規サービスルールを含めることを求めるリクエストを無効にしてしまうことを防ぎ、効率及び顧客満足度を高めることができる。
【0051】
図2は、変更可能なサービスルール又はサービス能力をユーザに提示すること、並びに変更が存在する場合にそれらを処理することに関連付けられたプロセス200を示す信号フロー図である。ステップ203において、UE201又はウェブポータル
を提供するウェブサーバのUtクライアントは、Utインターフェース
を通じてXDMS202に対し、GETリクエストメッセージ(例えば、XCAP、GET(serv-cap))を送り、ユーザに関連付けられたサービスルールを表すデータをリクエストする。データは、情報要素によって表されるサービス能力のリストを含むXML文書又はその断片として提示される。サービスルールは、ユーザのサブスクリプションに関連付けられた、例えばCDIV又はCB付加サービスなどの特定のサービス、一又は複数のサービス或いはすべてのサービスについてリクエストすることができる。このような情報は、そのユーザに適用されるサービスルールの組と、それに対応してリクエストされるサービス(例えば、CDIV、或いはCB付加サービスなど)に関連するXML文書又はその断片の形態をとる。
【0052】
GETリクエストメッセージを受け取ると、XDMS202は、XML文書又はその断片の形態の関連サービスルール情報を取り出す。XDMSは、Shインターフェース
を通じてHSSからXML文書又はその断片を取得することができる。ステップ204では、XDMS202は、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201に対し、XML文書又はその断片を含む応答メッセージ(例えば、200 OK)を送信する。XML文書又はその断片には、ユーザに関連付けられたサービスルール(例えば、サービス能力、条件、及び動作)、及び/又はリクエストされたサービスに対応する一又は複数の情報要素が含まれる。
【0053】
UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201は、XML文書又はその断片を受信すると、ステップ205において、XML文書内部に情報要素を提供(解釈)し、ユーザに対し、ユーザによって変更可能な条件、サービスルール情報、オプション、及び/又は動作を表示する。UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201が無条件及び/又は即時サービス能力に関連する情報要素を解釈できる場合、これらに関連付けられたサービスルール、条件、オプション、又は動作は、これら情報要素に基づいてサービスルールのユーザによる変更が許可されている場合は変更可能として、これら要素に基づいてサービスルールのユーザによる変更が許可されていない場合は変更不能として、表示される。代替的に、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、ユーザが使用及び/又は変更を許可されたオプション又はサービスルールだけを提示してもよく、この場合許可されていないオプション又はサービスルールは、例えば、全く示されない、グレー表示される、又は選択不能である。
【0054】
UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201がレガシーシステムであり、無条件及び/又は即時サービス能力に基づく情報要素を解釈できない場合、これら能力に関連付けられたサービスルール、条件、オプション、又は動作は、対応するサービスルールのユーザによる変更が許可されているかどうかに関わらず、変更可能と表示される。これは後方互換性を可能にする。無条件及び/又は即時サービス能力(例えば、serv−cap−unconditional and/or serv−cap−immediate)がXML文書又はその断片に含まれていない場合、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201は、関連サービスルール、オプション、又は動作の変更が許可されていることを示しうる。
【0055】
ユーザは、変更可能なサービスルール、オプション、条件、動作、又はサービス能力を識別して、これらの変更を選択するか、又は新規サービスルール、条件、オプション、動作などを加えることができる。ユーザがサービスルールの変更又は新規サービスルールの追加を望む場合、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、ユーザからサービスルールに対する様々な変更を表すデータを受け取ることができる。このような変更は、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバによって生成されて、ユーザ規定サービスルール情報を形成する。このサービスルール情報には、ユーザに関連付けられたサービスルール又はサービスルールの組に対し、ユーザが行った変更、追加、又は挿入を表すデータが含まれる。これは、新規サービスルール又は新規オプション、一又は複数のサービスルールに関連付けられた条件又は動作、或いは、一又は複数のサービスルール、又は変更されたサービスルールに関連付けられた、ユーザが定義した情報要素などの形態とすることができる。
【0056】
一例として、ビデオ通話を転送するための上記即時CDIVサービスルール(ビデオ通話はaliceに転送される)が変更可能なサービスルールとしてユーザに表示されている。これは、XML文書又はその断片中において、このサービスルールに対応する即時サービス能力を表す情報要素が、「真」にセットされた値を有するフラグの形態の表示を含みうることを意味する。このCDIVサービス能力に関連するサービスルール、条件、又はオプションは、変更可能としてユーザに提示されている。この場合、ユーザは、ビデオ通話が転送される相手を、
から
に変更することを選択することができ、この結果サービスルールのターゲットが
に変更される。ユーザ規定サービス情報には、ビデオ通話を転送するための変更されたCDIVサービスルールを表すデータ、或いはCDIVサービスルールの変更された部分又は変更されたオプションに行われた変更のみを表すデータが含まれる。ユーザ規定サービス情報は、サービスルール、動作、条件、及び/又はサービス能力を表すために使用されるXMLフォーマット又はスキーマに基づいている。
【0057】
ステップ206では、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201は、ユーザ規定サービスルール情報を含む一又は複数のPUTリクエストメッセージ(例えば、XCAP PUT(CDIVルール))をIMSネットワークに送信する。ユーザ規定サービスルール情報は解釈され、IMSネットワーク内のユーザのサブスクリプションのルールセット及び/又は関連サービスルールの変更に使用されることができる。XCAP PUTリクエストメッセージは、すべての必要なユーザ規定サービスルール情報を含むことができ、複数のXCAP PUTリクエストメッセージを、ユーザがリクエストする変更をリレーするために使用することができる。ユーザ規定サービスルール情報には、一又は複数のユーザ規定サービスルール又は新規サービスルール、現在のサービスルールへの変更が含まれる。ユーザ規定サービスルール情報はさらに、ユーザが変更したいと思うユーザに関連付けられたサービスルール又はサービス能力に関連するユーザ規定情報要素を含むことができ、これは、対応するサービスルールを変更するときにIMSネットワークによって解釈される。
【0058】
XDMS202側でPUTリクエストメッセージを受信すると、XDMSは、ステップ207において、ユーザ規定サービスルール情報(例えば、ユーザが規定したサービスルール、新規サービスルール、関連サービスルールに対する変更など)を、ユーザ規定サービスルール情報によって規定されたサービスルールに対する変更又は追加が許可されているか否かを確認することにより処理する。ステップ208では、ユーザ規定サービスルール情報が、許可可能な変更を規定している(例えば、ユーザ規定サービスルール、新規サービスルール、サービスルール又はサービス能力への変更が許可されている)場合、XDMS202は、ユーザに関連付けられたサブスクリプション中の対応するサービスルールを更新する、及び/又はユーザに関連付けられたサブスクリプション中に対応するサービスルールを挿入する。これは、HSSにおいて、対応するXML文書又はその断片を適宜更新することにより実行される。例えば、ユーザに関連付けられたサービスルールに変更を行ったことは、ユーザを代理するHSSに格納されたXML文書又はその断片に反映される。XDMS202は、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201に対し、サービスルール又はリクエストされた変更が受諾可能であることを示す肯定応答メッセージ(例えば、200 OK)を送信する。
【0059】
しかしながら、ステップ208において、XDMS202は、ユーザ規定サービスルール情報が有効か否かをチェックする。ステップ208では、ユーザ規定サービスルール情報の一部が許可可能である(ユーザ規定サービスルールの一部が表す変更に関連付けられたサービスルールが有効且つ許可可能である)場合、XDMS202は、ユーザに関連付けられたサブスクリプション中の対応する許可可能なサービスルールを更新する、及び/又はユーザに関連付けられたサブスクリプション中に対応するサービスルールを挿入する。これは、HSSを適宜更新することによって実行される。例えば、ユーザに関連付けられた許可可能なサービスルールに変更を行ったことは、ユーザを代理するHSSに格納されたXML文書又はその断片に反映される。XDMS202は、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201に対し、ユーザ規定サービスルール情報の一部分、又は許可可能なサービスルール、又はリクエストされた変更が受諾可能であることを示す肯定応答メッセージ(例えば、200 OK)を送信することができる。
【0060】
ステップ208bでは、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部(例えば、リクエストされたサービスルールの変更の全部又は一部)が、ユーザに関連付けられたサブスクリプションに基づいて変更不能又は無効である場合、XDMS202は、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201に対し、対応するサービスルールに対してリクエストされた変更が許可されないことを示す否定応答メッセージ(例えば、409 コンフリクト)を送信する。ユーザが、変更が許可されていない無条件及び/又は即時サービスルールを変更しようとすると、無条件及び/又は即時サービスルールに対する変更が試みられたが許可されなかったことを示すこの否定応答メッセージがユーザに提示される。このような追加チェックにより、無条件及び/又は即時サービス能力といった追加サービス能力を解釈できないレガシーシステムであるあらゆるUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ201を捕える。
【0061】
例として、否定応答メッセージは、409 コンフリクトメッセージであり、これは以下の形態をとることができる。
可変<condition> は、ユーザによって使用が許可されない実際の条件を包含し、これには、無条件及び/又は即時に加えて現在のMTAS 409コンフリクト応答の条件のリストに含まれる条件のいずれかが含まれうる。
【0062】
図3は、対応するサービスルールが変更可能か否かを示す受信された情報要素に関連付けられたサービスルールの識別及び変更のための、本発明によるプロセスの一例を示すフロー図である。この例では、プロセスは、ユーザに関連付けられたユーザ変更可能なIPマルチメディアサブシステムのサービスルールを制御するためのシステムを提供する。サービスルールは、XML文書内部において情報要素によって表されるサービス能力、条件、又は動作を用いて規定され、IMSネットワーク内部(例えばHSS(図示しない))に維持される。実行されるステップは以下の通りである。
【0063】
A1. UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、サービス(例えば、CDIVサービス、又はCBサービスなど)のために、IMSネットワーク内のXDMS内のユーザに関連付けられたサービス能力を、リクエストする又は取ってくる。サービス能力は、XML文書又はその断片内の情報要素として表され、IMSネットワークのUtインターフェース
を通じてXDMSサーバからリクエストされる。情報要素は、対応するサービスルールへの変更が許可される及び/又は許可されないかどうかの条件を
示すことができる。
【0064】
A2. UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、XDMSからサービス能力を受信する。この情報は、HSSからXDMSによって受信されるXML文書又はその断片の形態をとることができ、Utインターフェース
を通じてUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバに送信される。XML文書又はその断片は、対応するサービスルールがユーザによって変更可能であるかどうかを識別する一又は複数の情報要素を含み、この場合、情報要素の少なくとも一つ(例えば、サービス能力、動作、又は条件)は無条件及び/又は即時ベースサービスルールの少なくとも一つに対応する。例えば、XML文書又はその断片は、一又は複数のサービスのサービス能力に対応する複数の情報要素を含み、この場合、情報要素の一又は複数は無条件ベースサービスルールに対応しうる、並びに/或いは情報要素の一又は複数は即時ベースサービスルールに対応しうる。
【0065】
A3. UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは受信した能力を提供する。この能力には、情報要素を解釈すること、及びユーザに対し、対応するサービスルールが変更可能であるかどうかに関連する表示を提示することが含まれる。UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、ユーザが使用及び/又は変更を許可されているオプション又はサービスルールを提示することができ、この場合許可されていないオプション又はサービスルールは、例えば、全く示されない、グレー表示される、又は選択不能である。UEは、変更可能なオプション又はサービスルールを解釈及び表示するためのグラフィックユーザインターフェースを含むことができる。
【0066】
A4. ユーザは、オプションの選択、及び/又は新規サービスルールの作成、又は既存のサービスルール(例えばCDIVルール)の更新を行う。これには、ユーザが変更したいと思うサービスルール及び/又はオプションに関連付けられた、ユーザが規定したサービスルール情報を受信するUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバが含まれる。ユーザ規定サービスルール情報には、一又は複数の新規サービスルール、対応するサービスルールを変更するために使用可能な一又は複数のユーザ規定情報要素、並びに/或いは対応するサービスルールを変更するために使用可能なオプションが含まれる。一選択肢として、ユーザ規定サービスルール情報を、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバが確認して、関連サービスルールに対する許可可能な変更に対応しているかどうかを決定してもよい。
【0067】
A5. UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、ユーザ規定サービスルール情報(例えば、CDIVルール)をUtインターフェース
を通じてXDMSに送り、IMSネットワークはそれを使用し、HSSのXML文書中に規定されうる、ユーザ規定サービスルール情報に基づいて一又は複数のサービスルールを更新又は挿入する。
【0068】
A6. XDMSは、ユーザ規定サービスルール情報(例えば、CDIV又はCBルールなど)に関連付けられたサービスルールを確認する。ユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられたサブスクリプション中に規定される対応するサービスルールへの変更を示す。次いでXDMSは、このような変更を確認し、サービスルールへの変更又は提案された変更が許可可能か否かを決定する。
【0069】
A7. ユーザ規定サービスルール情報に対応するサービスルールが有効で、その変更が許可される場合、プロセスはA8に進む。しかしながら、サービスルールが有効でなく、変更が許可されていない場合、プロセスはステップA10に進む。
【0070】
A8. XDMSは、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバに対し、更新又は新規サービスルールが有効であり、対応するサービスルールの組に更新又は追加があったことを肯定応答する通知メッセージ(例えば、200 OKメッセージ)を送信する。
【0071】
A9. UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、通知メッセージ(例えば、200 OKメッセージ)を受信し、次いでUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、それに応じてメッセージをユーザに通知又は提示する。
【0072】
A10. XDMSは、サービスルールの少なくとも一部が無効であるか、又は変更が許可されないことを示す否定応答メッセージ(例えば、409 コンフリクトメッセージ)を、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバに送信する。これには、ユーザに対し、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部を変更不能なサービスルール(変更不能な無条件ベース又は変更不能な即時ベースのサービスルール)に関連付けることができ、変更は許可されないことを通知することが含まれる。
【0073】
A11. UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバは、否定応答メッセージ(例えば、409 コンフリクトメッセージ)を受信し、それに応じてこのメッセージをユーザに通知又は提示する。
【0074】
図4は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスを実施するように適合又は設定されたXDMS1としてIMSネットワーク内部で動作するように設定された装置の一実施例の概略図である。XDMS1は、コンピュータハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実施される。XDMS1は、処理ユニット2、メモリユニット3、受信機4、及び送信機5を含み、処理ユニット2はメモリユニット3、受信機4、及び送信機5に結合されている。受信機4は、Utインターフェース
を通じてUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバから送信されたメッセージを受信するように設定されている。送信機5は、Utインターフェース
を通じてUEにメッセージを送信するように設定されている。受信機4及び送信機5はさらに、XML文書又はその断片を取り出し、XML文書及びその断片をShインターフェース
を通じてHSSに格納するように設定されている。
【0075】
メモリユニット3は、ユーザ規定サービスルール情報をXML文書又はその断片に翻訳するルール設定ユニット7と、ユーザ規定サービスルール情報に関連付けられたサービスルールの確認及びユーザに対する通知の送信に使用されるルール確認ユニット8とを含む。処理ユニット2は、HSSに格納されているユーザに関連付けられたサービスルールと、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバによって要求されるか、或いはUE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバから受信された、ユーザ規定サービスルール情報の形態のサービスルールとが相違しているかどうかを決定するように設定される。これらが相違している場合、ユーザは、ユーザのサービスルールに対し、変更の実施を要求する。処理ユニット2は、HSS内でユーザに関連付けられた、許可される対応のサービスルールを更新する前に、新規又は変更済みサ−ビスルールを確認する。処理ユニット2は、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバを介して、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部に対応する任意のサービスルールが許可されないかどうかを、ユーザに通知するように設定される。
【0076】
XDMS1は、ユーザに関連付けられたサブスクリプションのためのIMSサービスルールを規定するXML文書と、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片との管理に使用されるように構成されている。情報要素の一又は複数は、一又は複数の無条件ベースサービスルール、並びに/或いは一又は複数の即時ベースサービスルールに対応する。XDMS1はさらに、ユーザ規定サービスルール情報に基づいて、文書内部に包含されるサービスルールの変更に対するユーザリクエストを受け入れる又は拒否するように構成されている。
【0077】
動作時、受信機4は、IMSネットワークのUtインターフェース
を通じて、ユーザに関連付けられたサービスルールに対するリクエストを受け取る。このリクエストは、UE又はユーザを代理するウェブポータル
を提供するウェブサーバから受け取られる。hインターフェース
を通じてHSSからXML文書又はその断片を受信した後、送信機5は、Utインターフェース
を通じて、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を送信する。情報要素の一又は複数は、一又は複数の無条件ベースサービスルール、並びに/或いは一又は複数の即時ベースサービスルールに対応する。
【0078】
受信機4は、XML文書又はその断片の送信に応答して、新規サービスルール又は変更されるサービスルールに関連付けられた、ユーザ規定サービスルール情報を受信する。ユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられた対応するサービスルールに対する変更を表すデータを含む。処理ユニット2は、ユーザ規定サービスルール情報を確認し、関連付けられたサービスルールへの許可可能な変更を決定する。処理ユニット2は、HSSにおいてXML文書を更新し、許可可能なユーザ規定サービスルール情報に基づいてサービスルールへの変更を反映させる。加えて、送信機5は、変更不能な無条件ベースサービスルール又は即時ベースサービスルールの少なくとも1つに関連付けられた、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部が許可されないことを示す通知を、ユーザに送信するように設定することができる。
【0079】
図5は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスを実施するように適合又は設定されたUE10として動作する装置の一実施例の概略図である。UE10は、コンピュータハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実施される。UE10は、ユーザ入力装置11、処理ユニット12、メモリユニット13、受信機14、及び送信機15を含み、処理ユニット12は、ユーザ入力装置11、メモリユニット13、受信機14、及び送信機15に結合されている。ユーザ入力装置11は、ユーザからユーザ入力を受信するように設定され、キーパッド、タッチスクリーン、又はユーザ入力を受け取るための他のいずれかの装置を含みうる。受信機14は、Utインターフェース
を通じてXDMS1から、又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ20から送られるメッセージを受信するように設定される。送信機15は、Utインターフェース
を通じてUDMS1へ、又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ20へ、メッセージを送るように設定される。
【0080】
メモリユニット13は、サービスルールの変更に関連するユーザ入力を、ユーザ規定サービスルール情報へと翻訳するルール設定ユニット17と、ユーザ入力を翻訳し、関連する入力をルール設定ユニット17に送るユーザ入力ユニット16とを含む。UE10は、ユーザ規定サービスルール情報に関連付けられたサービスルールの確認と、それに応じたユーザへの通知送信とに使用されるルール確認ユニット(図示しない)も含む。処理ユニット12は、XDMS1又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ20から受信されたXML文書又はその断片に含まれる情報要素を解釈し、対応するサービスルールが変更可能かどうかに関連する表示をユーザに提示するように設定されている。処理ユニット12はさらに、ユーザ規定サービスルール情報の生成に使用されるユーザ入力を受け取るように設定される。このユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられたサブスクリプションのサービスルールへの変更又は追加を示すデータを表す。処理ユニット12は、UE又はウェブポータル
を提供するウェブサーバを介して、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部に対応する任意のサービスルールが許可されないかどうかをユーザに通知するようにも設定される。
【0081】
動作時、UE10は、ユーザに関連付けられたサブスクリプションのユーザ変更可能なIMSサービスルールを制御するように設定される。サービスルールはXML文書内部において規定されて、IMSネットワーク内部に維持される。送信機15は、IMSネットワークのUtインターフェース
を通じてXDMS1に対し、又はIMSネットワークにアクセスするウェブポータル
を提供するウェブサーバ20に対し、ユーザに関連付けられたサービスルールをリクエストするように設定される。受信機14は、Utインターフェース
を通じて、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を受信するように設定される。情報要素の一又は複数は、一又は複数の無条件ベースサービスルール、並びに/或いは一又は複数の即時ベースサービスルールに対応する。処理ユニット12は、情報要素を解釈し、対応するサービスルールが変更可能かどうかに関連する表示を(ディスプレイ又はグラフィックユーザインターフェース(図示しない)を介して)ユーザに提示するように設定される。ユーザ入力装置11は、サービスルールの変更及び/又は新規サービスルールの挿入に関連付けられたユーザ入力を受信し、処理ユニット12及び/又はメモリユニット13は、ユーザ入力に基づいてユーザ規定サービスルール情報を生成する。ユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられたサービスルールへの変更又は追加(又はその削除)を示すデータを表す。送信機15は、Utインターフェース
を通じてXDMS1に、(又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ20に、)ユーザ規定サービスルール情報を送信するように設定され、この情報は、IMSネットワークにより、ユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用される。
【0082】
加えて、処理ユニット12はさらに、ユーザ規定サービスルール情報を確認し、関連付けられたサービスルールへの許可可能な変更を決定するように設定される。送信機15はさらに、Utインターフェース
を通じて、ユーザ規定サービスルール情報の許可可能な部分をXDMS1に送信するように設定され、この情報は、IMSネットワークにより、ユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用される。加えて、受信機14は、XDMS1から、又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ20から、変更不能な無条件ベースサービスルール又は即時ベースサービスルール(或いは他のいずれかのサービスルール)のうちの少なくとも一つに関連付けられた、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部が許可されないことを、ユーザに示す通知を受信するように設定することができる。
【0083】
図6は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスを実施するように適合又は設定されたウェブポータル
を提供するウェブサーバ20として動作する装置の一実施例の概略図である。ウェブポータル
を提供するウェブサーバ20は、コンピュータハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実施される。ウェブポータル
を提供するウェブサーバ20は、処理ユニット22、メモリユニット23、受信機24、及び送信機25を含み、処理ユニット22はメモリユニット23、受信機24、及び送信機25に結合されている。受信機24は、ユーザのUE(例えば、UE10)から送られたメッセージを受信する、又はUtインターフェース
を通じてXDMS1からメッセージを受信するように設定されている。送信機25は、ユーザのUEにメッセージを送る、又はUtインターフェース
を通じてXDMS1にメッセージを送るように設定されている。メモリユニット23は、サービスルールの変更に関連するユーザからのユーザ入力をユーザ規定サービスルール情報に翻訳するルール設定ユニット27と、ユーザ規定サービスルール情報に関連付けられたサービスルールの確認及びそれに応じたユーザに対する通知の送信に使用されるウェブポータル
を提供するウェブサーバルール確認ユニット26とを含む。
【0084】
処理ユニット22は、XDMS1から受信されたXML文書又はその断片に含まれる情報要素を解釈し、対応するサービスルールが変更可能かどうかに関連する表示をユーザ又はユーザのUEに提示するように設定されている。処理ユニット22はさらに、ユーザから、ユーザ規定サービスルール情報の生成に使用されるユーザ入力を受け取るように設定される。このユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられたサブスクリプションのサービスルールへの変更又は追加を示すデータを表す。処理ユニット22はさらに、UE10からユーザ規定サービスルール情報を受け取るように設定される。処理ユニット22は、ユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用されるユーザ規定サービスルール情報を表すデータを、Utインターフェースを介してXDMS1に送信する前に、新規サービスルール情報又は変更されたサービスルール情報を確認することができる。処理ユニット22は、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部に対応する任意のサービスルールが許可されないかどうかをユーザに通知するようにも設定される。
【0085】
動作時、ウェブポータル
を提供するウェブサーバ20は、ユーザに関連付けられたユーザ変更可能なIMSサービスルールを制御するように設定される。サービスルールはXML文書内部において規定されて、IMSネットワーク内部に維持される。送信機25は、IMSネットワークのUtインターフェース
を通じて、ユーザに関連付けられたサブスクリプションのサービスルールをXDMS1に対してリクエストするように設定される。受信機24は、Utインターフェース
を通じて、対応するサービスルールがユーザによって変更可能かどうかを識別する一又は複数の情報要素を含むXML文書又はその断片を受信するように設定される。情報要素の一又は複数は、一又は複数の無条件ベースサービスルール、並びに/或いは一又は複数の即時ベースサービスルールに対応する。処理ユニット22は、情報要素を解釈し、対応するサービスルールが変更可能かどうかに関連する表示を(ユーザのUE、ディスプレイ又はグラフィックユーザインターフェース(図示しない)を介して)ユーザに提示するように設定される。受信機24又は処理ユニット22は、サービスルールの変更及び/又は新規サービスルールの挿入に関連付けられたユーザ入力を受信し、このような入力に基づいて、処理ユニット22及びメモリユニット23は、ユーザ入力に基づくユーザ規定サービスルール情報を生成する。ユーザ規定サービスルール情報は、ユーザに関連付けられたサービスルールへの変更又は追加(又はその削除)を示すデータを表す。代替的に、又は追加的に、受信機24は、ユーザのUEから、ユーザ規定サービスルール情報を受信する。送信機25は、Utインターフェース
を通じてXDMS1に、(又はウェブポータル
を提供するウェブサーバ20に、)ユーザ規定サービスルール情報を表すデータを送信するように設定され、この情報は、IMSネットワークにより、ユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用される。
【0086】
加えて、処理ユニット22はさらに、ユーザ規定サービスルール情報を確認し、関連付けられたサービスルールへの許可可能な変更を決定するように設定される。送信機25はさらに、ユーザ規定サービスルール情報の許可可能な部分を表すデータを、Utインターフェース上でXDMS1に送信するように設定され、この情報は、IMSネットワークにより、ユーザに関連付けられたサービスルールの更新に使用される。加えて、受信機24は、XDMS1から、変更不能な無条件ベースサービスルール又は即時ベースサービスルール(或いは他のいずれかのサービスルール)のうちの少なくとも一つに関連付けられた、ユーザ規定サービスルール情報の少なくとも一部が許可されないことをユーザに示す通知を受信するように設定することができる。送信機25は、ユーザのUEを介してユーザに通知を転送するように設定することができる。
【0087】
当業者であれば、本発明の範囲から逸脱せずに、上述の実施例及び/又は実施形態に種々の修正を加えることが可能であると理解するであろう。