(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0026】
[警報連携システムの構成]
(システム構成の概略)
図1は本発明による警報連携システムの2つの住宅に対する設置例であり、本発明の警報連携システムは、住宅15A,15Bに配置した無線連動型の住警器24−11〜24−22、中継アダプタ26−1,26−2、スマート掃除ロボット10−1,10−2、無線ルータ12−1,12−2、ゲートウェイ14−1,14−2、インターネット16、サーバ18、携帯電話網20及び携帯電話22−1,22−2で構成する。
【0027】
以下、スマート掃除ロボット10−1,10−2をそれぞれ区別しない場合はスマート掃除ロボット10という。同様に、住警器24−11〜24−22をそれぞれ区別しない場合は住警器24という。また、以下の説明では、中継アダプタ26−1,26−2、無線ルータ12−1,12−2、ゲートウェイ14−1,14−2、インターネット16及び携帯電話網20のネットワーク及び機器については、必要に応じてその説明を省略する場合がある。
【0028】
ここで、無線連動型の
住警器24−11,24−12と中継アダプタ26−1は住宅15Aを監視領域とする火災警報システムを構成し、また無線連動型の
住警器24−21,24−22と中継アダプタ26−2は住宅15Bを監視領域とする火災警報システムを構成する。
【0029】
一方、スマート掃除ロボット10−1、無線ルータ12−1、ゲートウェイ14−1は住宅15Aを作業領域とする移動体作業システムを構成し、スマート掃除ロボット10−2、無線ルータ12−2、ゲートウェイ14−2は住宅15Bを作業領域とする移動体作業システムを構成する。また住宅15Aの利用者の保有する携帯電話22−1は住宅15Aのスマート掃除ロボット10−1に割り当てられ、住宅15Bの利用者の保有する携帯電話22−2は住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2に割り当てられている。
【0030】
住警器24は、監視領域の火災に伴う異常を検知して異常警報として火災警報を出力すると共に、他の警報手段との間で所定の第1通信プロトコルに従った異常検知信号として火災検知信号を送受信する警報手段であり、中継アダプタ26は、警報手段から受信した第1通信プロトコルに従った火災検知信号を所定の第2通信プロトコルに従った火災検知信号に変換して移動体手段へ送信する中継手段である。
【0031】
また、スマート掃除ロボット10は、中継手段から第2通信プロトコルに従った火災検知信号を受信して報知すると共に、当該火災検知信号を外部ネットワークのサーバ18を経由して他の移動体作業システムの移動体手段及び他の警報システムの警報手段へ送信して火災を報知させる。
【0032】
例えば、住宅15Aの住警器24−11が火災に伴う異常を検知して連動元を示す火災警報を出力した場合、第1通信プロトコルに従った火災検知信号を送信して同じ住宅15Aの他の住警器24−12から連動先を示す火災警報を出力させると共に、中継アダプタ26−1により住警器24−11から受信した第1通信プロトコルに従った火災検知信号を第2通信プロトコルに従った火災検知信号に変換してスマート掃除ロボット10−1へ送信する。
【0033】
スマート掃除ロボット10−1は、中継アダプタ26−1から第2通信プロトコルに従った火災検知信号を受信した場合に、火災警報を出力すると共に、当該火災検知信号を外部ネットワークのサーバ18を経由して住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2へ送信して住宅15Aを特定した火災警報を出力させ、更に、中継アダプタ26−2により第1通信プロトコルに従った火災検知信号に変換して住警器24−21,24−22へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。また、スマート掃除ロボット10−1から火災検知信号を受信したサーバ18は、当該火災検知信号を住宅15A,15Bの利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。
【0034】
(スマート掃除ロボットの導入環境)
図1において、住宅15A,15Bに導入したスマート掃除ロボット10−1,10−2は、予め記憶した住宅15A,15Bの掃除経路情報に基づき、予め設定した時間スケジュール又は利用者の操作を受け付け、掃除経路に従った自立走行により、搭載した吸塵部の駆動で床面のダストを吸引除去する掃除作業を行う。また掃除作業を行わない場合は、住宅の所定箇所に配置した充電ステーションに戻っており、充電ステーションで充電端子をステーション側に接続し、搭載した電池電源の充電を行っている。
【0035】
図2はスマート掃除ロボット10−1を導入した住宅15Aの部屋割りの一例を示した見取り図であり、例えば、リビング兼用ダイニングLDの片隅に、充電ステーション(図示せず)を配置した場合、スマート掃除ロボット10−1は、そこに移動して充電しながら待機している。
【0036】
スマート掃除ロボット10−1の自立走行による掃除作業は、充電ステーションを起点とした掃除経路を例えば台所、LD、洋室A〜C単位にメモリに予め記憶しておき、例えば掃除開始時刻を判別すると、スケジュールに従った部屋に移動し、部屋の隅から往復掃除経路に従って室内を隙間なく自立走行しながら塵埃を吸引し、もし掃除経路の途中に障害物があれば、超音波センサなどにより障害物を回避する経路を生成しながら自立走行による掃除を行う。掃除経路の自立走行が終了すると、次の部屋に移動し、所定の掃除経路に沿った自立走行により掃除作業を続ける。掃除作業の途中で電池電源の電圧低下を検知した場合には、充電ステーションに戻って充電を行い、充電完了後に、掃除を中断した位置に戻って自立走行による掃除作業を続ける。
【0037】
またスマート掃除ロボット10−1は、充電ステーションから作業する部屋へ移動する場合の経路、作業終了や充電のため充電ステーションに戻る経路は、壁際に沿って走行する壁際経路を記憶しており、この壁際経路に従った自立走行により充電ステーションと各部屋の間を行き来する。
【0038】
またスマート掃除ロボット10−1は無線LAN通信機能を備えており、これに対応して住宅15Aにアクセスポイント(固定局)として機能する無線ルータ12−1を配置し、無線LANの通信環境を構築している。無線ルータ12−1はゲートウェイ14−1に接続し、ゲートウェイ14−1を介して外部ネットワークとなるインターネット16を介して、スマート掃除ロボット10−1に関連した各種のサービスを提供するサーバ18との通信接続を可能とし、また携帯電話網20を経由して住宅15Aの利用者の保有するスマートフォン等の携帯電話22−1との通信接続を可能としている。
【0039】
ここで、アクセスポイント(固定局)として機能する無線LAN通信機能を備えたスマートフォンでは、住宅15内において、無線ルータ12を経由することなく、スマート掃除ロボット10と携帯電話22との間で無線LANによる通信接続を可能とする。
【0040】
スマート掃除ロボット10は撮像手段としてカメラを搭載しており、カメラにより撮影した画像を、
図1に示すサーバ18を経由して携帯電話22−1へ送信して表示することができる。また携帯電話22−1にインストールしたロボット操作用のアプリケーションを使用し、携帯電話22−1の画面操作により、スマート掃除ロボット10−1の掃除作業の開始や停止操作、カメラによる撮像操作などを遠隔的に行うことを可能としている。
【0041】
サーバ18には、住宅15Aに導入したスマート掃除ロボット10−1による掃除制御、カメラ制御等に対応した所定のサービス機能を設けている。サーバ18のサービス機能としては、例えばスマート掃除ロボット10−1と携帯電話22−1との間の通信交換サービス、スマート掃除ロボットによるセンシングデータの解析、携帯電話22−1からスマート掃除ロボット10−1への指示の伝達などがある。
【0042】
この点は住宅15Bに導入したスマート掃除ロボット10−2も、住宅15Aに導入したスマート掃除ロボット10−1の場合と同様となる。
【0043】
更に本発明の警報連携システムにあっては、スマート掃除ロボット10−1に割り当てた住宅15Aの利用者の保有する携帯電話22−1に加え、警報連携を行っている住宅15Bの利用者の保有する携帯電話22−2に対しても、住宅15Aの住警器24−11,24−12から送信した火災検知信号を、中継アダプタ26−1、無線ルータ12−1、スマート掃除ロボット10−1、無線ルータ12−1、インターネット16、サーバ18、インターネット16、及び携帯電話網20を経由して送信し、火災警報を報知させる。
【0044】
(住警器の配置)
図1において、住宅15Aの各部屋に分けて、無線連動型の住警器24−11〜24−22を設置している。なお、
図1は
図2の住宅15Aの一部であり、住宅15Aには
図2のように住警器24−11〜24−15を設置している。
【0045】
住警器24−11を例にとると、住警器24−11は、設置している部屋、例えばリビング兼用ダイニングLDの温度又は煙濃度を観測し、観測結果が示す温度又は煙濃度に基づいて火災を検知した場合に連動元を示す火災警報音を出力する。
【0046】
また住警器24−11〜24−15の間で、固有の連動グループを形成している。住警器24−11〜24−15の間は所定の第1通信プロトコルに従った通信経路13となり、所定の連動グループ符号を含めた信号を送信することで、連動グループ内での通信を可能とする。例えば住警器24−11が火災を検知して連動元を示す火災警報を出力した場合、他の住警器24−12〜24−15へ第1通信プロトコルに従った火災検知信号を送信して、これを受信した住警器24−12〜24−15に、連動先を示す火災警報を出力させる。
【0047】
このような住宅15Aにおける住警器24−11〜24−15の配置は、住宅15Bにおける住警器24−21,24−22の配置についても同様となる。
【0048】
(中継アダプタの配置とスマート掃除ロボットとの連携)
図1の警報連携システムは、住宅15Aの住警器24をスマート掃除ロボット10−1と連携するため、例えば住警器24−11と同じ部屋に中継アダプタ26−1を配置している。中継アダプタ26−1は、住警器24から受信した第1通信プロトコルに従った火災検知信号を無線LAN通信プロトコルとなる第2通信プロトコルに従った火災検知信号に変換してアクセスポイントとなる無線ルータ12−1を経由してスマート掃除ロボット10−1へ送信し、所定の火災連携制御を行わせる。
【0049】
例えば住警器24−11で火災を検知して連動元を示す火災警報を出力すると共に第1通信プロトコルに従った火災検知信号を送信した場合、当該火災検知信号を中継アダプタ26−1で第2通信プロトコル(無線LAN通信プロトコル)に従った火災検知信号に変換し、無線ルータ12−1を経由してスマート掃除ロボット10−1へ送信して火災警報を出力させ、更に、スマート掃除ロボット10−1から無線ルータ12−1、ゲートウェイ14−1及びインターネット16を経由してサーバ18へ火災検知信号を送信する。
【0050】
この点は住宅15Bに配置した中継アダプタ26−1とスマート掃除ロボット10−2についても同様となる。
【0051】
サーバ18には、住宅15A,15Bに導入したスマート掃除ロボット10−1,10−2の掃除制御、カメラ制御等に対応した所定のサービス機能に加え、住宅15A,15Bに配置した住警器24で構成する火災警報システムを連携するための所定の火災連携機能を設けている。
【0052】
サーバ18は、例えば住戸15Aのスマート掃除ロボット10−1から送信した火災検知信号を受信した場合、火災連携機能により処理し、当該火災検知信号をインターネット16及び住宅15Bのゲートウェイ14−2、無線ルータ12−2、住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。また無線ルータ12−2からの火災検知信号は中継アダプタ26−2を経由して住警器24−21,24−22へ送信され、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。
【0053】
またサーバ18は、住戸15Aのスマート掃除ロボット10−1から送信した火災検知信号を受信した場合、火災報知情報を含む火災検知信号を生成し、当該火災検知信号を、インターネット16及び携帯電話網20を経由して住宅15A,15Bの利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信し、住宅15Aを特定した火災報知示画面の表示やスピーカからの発音出力等により火災警報を出力させる。
【0054】
また住警器24−11は火災を検知して火災警報を出力した後に、火災復旧を検知した場合は火災復旧検知信号を送信し、また警報停止操作を検知した場合は警報停止検知信号を送信することから、当該火災復旧検知信号又は警報停止検知信号についても、中継アダプタ26−1及び無線ルータ12−1を経由してスマート掃除ロボット10−1へ送信して火災警報を停止し、当該火災復旧検知信号又は警報停止検知信号をスマート掃除ロボット10−1からサーバ18を経由して住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2及び住警器24−21,24−22、更に携帯電話22−1,22−2へ送信して火災警報出力を停止させ、
また、携帯電話22−1,22−2の火災報知画面を使用して利用者の何れかが警報停止操作を行った場合には、サーバ18を経由して警報停止信号が住宅15A,15Bのスマート掃除ロボット10−1,10−2及び住警器24−11〜24−22へ送信され、火災警報出力を停止させる。
【0055】
[スマート掃除ロボットの構成]
図3は
図1の住宅15Aに導入したスマート掃除ロボット10−1の機能構成の概略を示したブロック図であり、住宅15Bに導入したスマート掃除ロボット10−2も同様となる。
【0056】
図3において、スマート掃除ロボット10−1は、制御部30、アンテナ34を接続した無線LAN通信部32、カメラ部36、音声入出力部38、操作表示部40、自立走行センサ部42、走行駆動部44、充電部46及び吸塵部48を備え、図示しない電池電源により動作する。
【0057】
制御部30は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、USBポートを含む各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路又はワイヤードロジック回路等を使用する。
【0058】
無線LAN通信部32は、無線ルータ12−1との間で第2通信プロトコルとなる所定の無線LAN通信プロトコルに従って信号を送受信する。この無線LAN通信プロトコルは例えばIEEE802.11b/gに準拠する。また無線LAN通信部32は、住宅15A内に利用者の携帯電話22−1がある場合(無線LAN通信可能エリアにある場合)、携帯電話22−1が無線LAN通信のアクセスポイント機能を備えていれば、携帯電話22−1との間で無線LAN通信プロトコルに従って信号を送受信する。
【0059】
音声入出力部38は、マイク、その増幅回路、スピーカ、その駆動回路を備え、制御部30の指示に基づき、利用者との間で予め定めた音声を認識して音声会話を行うための音声入出力を行う。また制御部30の指示に基づき火災警報音の出力も可能である。
【0060】
操作表示部40は、スマート掃除ロボット10−1の動作に必要な各種の設定操作、動作に伴う各種表示を行う。また操作表示部40はリモコン受信部を備え、遠隔操作を受け付ける。
【0061】
自立走行センサ部42は、スマート掃除ロボット10−1の自立走行に必要な情報を検知するもので、例えば超音波センサ、接触センサ、光学センサなどを使用する。超音波センサは自立走行中の障害物を検知して回避する制御に使用する。接触センサは自立走行中の障害物との接触を検知して反対方向に折り返す制御等に使用する。光学センサは検知方向を床面に向けて配置し、例えば充電ステーションの床面側に配置した光ビーコンを検知してそれぞれの充電端子を位置合せして接続する制御に使用する。
【0062】
走行駆動部44は、ロボット本体に設けた左右の駆動輪を個別に回転駆動するモータを備え、直進走行は左右の車輪を同一速度で回転駆動し、旋回走行は左右の車輪の一方の回転を早くし、他方の回転を遅くすることで行う。
【0063】
充電部46は充電ステーションに移動して充電端子を相互に接続した状態で、充電ステーションから充電電力を受け、図示しない電池電源を充電する。
【0064】
吸塵部48は、ロボット本体の下面両側に配置したサイドブラシによりゴミを集め、下面中央に配置した回転ブラシによりサイドブラシで集めたゴミを取り込み、内蔵したファンの回転により吸引し、フィルタを通してダストを除去してロボット本体の上方へ排気すると共にフィルタで除去したダストをダストボックスに収納する。
【0065】
制御部30は、CPUのプログラム実行などにより実現する機能であり、次の掃除制御カメラ制御、音声認識制御及び火災連携制御を行う。
【0066】
(掃除制御)
制御部30による掃除制御には、例えば自動モード、壁際モード、局所モードがある。自動モードはメモリに予め記憶した掃除経路に従って部屋の床を自動で掃除する。壁際モードは、メモリに予め記憶した壁際経路に従って部屋の壁際を集中的に掃除する。局所モードは、メモリに予め記憶した所定半径の床面を例えばスパイラル経路に従って集中的に掃除する。
【0067】
また、制御部30は、利用者が操作したリモコンからの操作信号に基づき、操作表示部40のリモコン受信部で受信した自動モード、壁際モード又は局所モードに従った掃除制御を行う。
【0068】
(カメラ制御)
また、制御部30は、無線LAN通信部32を介して、外出先の住宅15Aの利用者の携帯電話22−1又は住宅15Bの利用者の
携帯電話22−2の操作による撮影指示信号を受信した場合、カメラ部36に指示し、撮影動作により部屋の画像を取得し、利用者の携帯電話22−1又は携帯電話22−2へ送信して画像表示させる制御を行う。
【0069】
また、制御部30は、無線LAN通信部32を介して、室内にいる利用者の携帯電話22−1の操作による撮影指示信号を受信した場合、カメラ部36により部屋の様子を撮影した画像を取得し、当該画像を利用者の携帯電話
22へ送信して表示させる制御行う。この場合、携帯電話22−1の画面には、
スマート掃除ロボット10−1の走行操作釦が表示され、携帯電話22からの指示に基づき、制御部30は走行駆動部44に指示し、
スマート掃除ロボット10−1を直進、旋回又は後進させる制御を行い、例えばカメラ部36で撮影した部屋の画像をみながら、物を捜したり、ペットを見つけたりするといった利用を可能とする。
【0070】
(音声認識制御)
制御部30は、掃除制御を行っていない状態で、音声入出力部38のマイクを介して入力した音声を認識し、認識結果に基づき操作指示を判断して対応する制御を行う。また、制御部30は、入力した音声の認識結果から予め定めた所定の会話入力を判断し、対応する応答音声を音声入出力部38のスピーカから出力する制御を行う。
【0071】
(火災連携制御)
制御部30は、無線LAN通信部32を介して、
図1に示した中継アダプタ26−1及び無線ルータ12−1を経て、例えば住警器24−11で火災を検知した場合に出力される火災検知信号を受信した場合、無線LAN通信部32に指示し、当該火災検知信号を送信させる制御を行い、当該火災検知信号は、無線ルータ12−1、ゲートウェイ14−1、インターネット16を経由してサーバ18で受信され、サーバ18による火災連携機能により、当該火災検知信号をインターネット16、ゲートウェイ14−2、無線ルータ12−2を経由して住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2、更に中継アダプタ26−2を経由して住宅15Bの住警器24−21,24−22へ送信され、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。また火災検知信号を受信したサーバ18は、火災報知情報を含む火災検知信号を生成し、当該火災検知信号をインターネット16及び携帯電話網20を経由して利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報画面を表示すると共に火災警報音を出力させる。
【0072】
また、制御部30は、無線LAN通信部32を介して中継アダプタ26−1及び無線ルータ12−1を経由して例えば住警器24−11が送信した火災検知信号を受信した場合に、当該火災検知信号から火災を検知した住警器24−11を特定し、走行駆動部44に指示し、火災を検知した住警器24−11を設置している部屋に移動すると共に、カメラ部36に指示し、火災を検知した部屋の画像を撮像し、サーバ18を経由して利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信して表示させる制御を行う。
【0073】
ここで、制御部30による火災を検知した部屋に
スマート掃除ロボット10−1を移動する制御は、メモリに予め記憶した火災監視経路に基づいて行う。火災監視経路は、例えば
図2の見取り図を例にとると、住警器24−11〜24−15を設置している部屋や場所ごとに、部屋を撮影する監視ポイントP0〜P4を予め設定する。ここで監視ポイントP0はリビング兼ダイニングLDの監視ポイントであると同時に充電ステーションであり、原点となる。また監視ポイントP1〜P4は、各部屋を
スマート掃除ロボット10−1のカメラ部36で撮影した場合、部屋全体が撮影できる入り口付近に設定する。
【0074】
火災経路情報は、原点P0を起点に監視ポイントP1〜P4の至る点線で示す直線経路L1〜L9と変針点Q1〜Q7を設定し、これに基づき走行制御情報を生成してメモリに記憶する。例えば原点P0から洋室Aの監視ポイントP1へ移動するための経路情報は
(P0,L1メートル,Q1,L2メートル,Q2,L3メートル,P1)となり、これに基づく走行制御情報は(距離L1走行、Q1で右90度変針、距離L2走行、Q2で左90度変針、距離L3走行)となる。
【0075】
また、原点P0から監視ポイントP1〜P4への火災監視経路の生成は、リモコンにより
スマート掃除ロボット10を実際に移動させる操作を行い、このときの走行駆動部44の走行制御情報をメモリに記憶しても良い。
【0076】
制御部30は、受信した火災検知信号に含まれる送信元符号から火災を検知した住警器24を特定することができるので、住警器24−11〜24−15の送信元符号と監視ポイントP0〜P4の対応関係を予めメモリに記憶し、受信した火災検知信号の送信元符号に基づき火災発生場所の監視ポイントを取得し、そこへ至る火災監視経路情報に基づき
スマート掃除ロボット10−1を火災発生場所に移動させる制御を行う。
【0077】
[火災センサ部を備えた掃除ロボット]
図4は住宅15Aに導入したスマート掃除ロボット10−1の他の実施形態を示したブロック図であり、この実施形態にあっては、
図3の実施形態に、更に火災センサ部50を設けたことを特徴とする。それ以外の構成及び機能は、
図3の場合と同様であることから、同じ符号を付して、その説明は省略する。また、住宅15Bに導入したスマート掃除ロボット10−2も同様となる。
【0078】
火災センサ部50は、火災に伴う異常を検知する異常検知手段であり、火災に伴う炎を検知する炎センサを備え、炎センサとしては炎から出る赤外線を検知する赤外線センサまたは炎からでる紫外線を検知する紫外線センサを使用する。
【0079】
制御部30は、所定の時間スケジュール又は携帯電話22からの利用者の制御指示等に基づき、走行駆動部44に指示し、
図2に示した火災監視経路L1〜L9を巡回することにより、火災監視制御を行う。
【0080】
制御部30は、火災監視経路L1〜L9の巡回中に、火災センサ部50の検知信号により火災を検知した場合、音声入出力部38に指示し、火災警報音を出力させると共に、火災検知信号を生成し、無線LAN通信部32に指示し、当該火災検知信号を送信させる制御を行う。
【0081】
この制御によりスマート掃除ロボット10−1から送信された火災検知信号は、中継アダプタ26−1を経由して住警器24−11〜24−15へ送信され、スマート掃除ロボット10−1を警報元に特定した火災警報を出力させる。また、スマート掃除ロボット10−1から送信された火災検知信号は、無線ルータ12−1、ゲートウェイ14−1、インターネット16を経由してサーバ18で受信され、サーバ18による火災連携機能により、当該火災検知信号をインターネット16、ゲートウェイ14−2、無線ルータ12−2を経由して住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2、更に中継アダプタ26−2を経由して住宅15Bの住警器24−21,24−22へ送信され、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。また火災検知信号を受信したサーバ18は、火災報知情報を含む火災検知信号を生成し、当該火災検知信号をインターネット16及び携帯電話網20を経由して利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報画面を表示すると共に火災警報音を出力させる。
【0082】
また、制御部30は、火災センサ部50の検出信号により火災を検知した場合、火災を検知した位置に停止し、カメラ部36に指示し、火災を検知した部屋の画像を撮像し、サーバ18を経由して利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信して表示させる制御を行う。
【0083】
[消火ユニットを備えた掃除ロボット]
図5は住宅15Aに導入した掃除ロボット10−1の他の実施形態を示したブロック図であり、この実施形態にあっては、
図4の実施形態に、更に消火ユニット52を設けたことを特徴とする。それ以外の構成及び機能は、
図3及び
図4の場合と同様であることから、同じ符号を付して、その説明は省略する。また、住宅15Bに導入したスマート掃除ロボット10−2も同様となる。
【0084】
消火ユニット52は、
スマート掃除ロボット10−1に内蔵又は別ユニットとして搭載しており、制御部30の指示を受け、消火剤をノズルから散布するようにしている。例えば消火ユニット52は、消火用水をタンクに入れ、
スマート掃除ロボット10−1の吸塵用のファンにより排出される空気を、ベンチュリー管を用いたノズルに導入し、ベンチュリー作用によりタンクの水を吸い出して排出空気に混合することで噴霧化して散布する。また消火ユニット52は、消火ガスまたは消火粉末剤を加圧充填したボンベに開閉弁を介してノズルを設け、開閉弁を開いて消火ガス又は消火粉末剤を散布するようにしても良い。
【0085】
消火ユニット52を設けた場合の制御部30による消火制御は、次の遠隔消火制御と自動消火制御がある。
【0086】
(遠隔消火制御)
制御部30は、無線LAN通信部32を介して中継アダプタ26−1から火災検知信号を受信し、これに基づき火災発生場所の監視ポイントへ火災監視経路情報により移動した場合、または、火災センサ50の検出信号により火災を検知してその場所に停止した場合、監視ポイント又は停止場所でカメラ部36に指示し、火災を検知した部屋の画像を撮像し、サーバ18を経由して利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信し、画像を画面表示させる制御を行う。
【0087】
この携帯電話22−1,22−2に表示する画面には、スマート掃除ロボット10の走行操作と消火開始操作用の操作釦の表示があり、この場合、スマート掃除ロボット10−1の操作権は、火災を検知している住宅15Aの利用者の携帯電話22−1に設定している。
【0088】
住宅15Aの利用者は携帯電話22−1に表示された画像を見て消火ユニット52を火災位置に向ける操作を行い、この状態で利用者が操作釦にタッチするなどして消火開始操作を行うと、当該消火開始操作の指示信号がサーバ18を経由して
スマート掃除ロボット10−1へ送信され、制御部30は消火開始操作の指示信号の受信を検知して消火ユニット52を作動させ、火災位置へ向けて消火剤を散布する制御を行う。
【0089】
ここで、制御部30による火災位置特定手段は、携帯電話22により火災位置の画像を見て行った利用者の操作を受け付けて消火ユニット52を火災位置に向ける制御機能となる。
【0090】
また、制御部30は、消火ユニット52を作動させた後も、カメラ部36に指示して逐次撮影した火災発生場所の画像を利用者の携帯電話22へ送信して画面表示する制御を行い、消火の様子を確認可能とする。
【0091】
一方、住宅15Aの利用者は、携帯電話22−1によるスマート掃除ロボット10−1の操作権を、住宅15Bの利用者の携帯電話22−2へ移す操作を行うことができる。例えば、住宅15Aの居住者が高齢な親世帯であり、住宅15Bの居住者が子供世帯である場合、住宅15Aの利用者が携帯電話22−1を操作して遠隔的に消火制御を行うことができそうもない場合には、携帯電話22−1の操作権を携帯電話22−2へ移す操作を行い、この操作指示を受けてサーバ18は操作権を移した携帯電話22−2からの操作指示信号を
スマート掃除ロボット10−1へ送信し、消火ユニット52を火災位置に向けて消火剤を散布する制御を行わせる。
【0092】
(自動消火制御)
制御部30は、携帯電話22−1又は携帯電話22−2からの利用者の消火指示を待って消火ユニット52を作動させる制御を行うことを基本とするが、所定時間を経過しても利用者の消火指示が得られない場合は、制御部30の指示で消火ユニット52を作動させる自動消火制御を行う。
【0093】
制御部30による自動消火制御は、火災を検知した画像を携帯電話22−1,22−2へ送信してから所定時間を経過しても消火指示信号を受信しない場合、所定の火災位置特定手段により火災位置を特定し、特定した火災位置に消火ユニット52を向けて作動させ、火災位置へ向けて消火剤を散布する制御を行う。
【0094】
この場合の制御部30による火災位置特定手段としては、例えば、走行駆動部44に指示してスマート掃除ロボット10−1の旋回により火災センサ部50の指向方向を変化し、検知信号が最大となる位置を火災位置と特定し、特定した火災位置に消火ユニット
52を向けて作動させる制御を行う。また、制御部30による他の火災位置特定手段としては、カメラ部36で撮像した画像をサーバ18へ送り、その画像処理により火災位置を特定させ、サーバ18で特定した火災位置に消火ユニット52を向けて作動させる制御を行う。
【0095】
なお、制御部30の自動消火制御は、住警器24による火災検知と、火災センサ部50による火災検知のAND条件(論理積条件)が成立して確実に火災であることを検知した場合に、消火ユニット52を作動させ、自動消火制御の信頼性を向上するようにしても良い。
【0096】
[住警器24の構成]
図6は無線連動型の住警器24−11の機能構成の概略を示したブロック図であり、他の住警器24−12〜24−22も同様となる。
【0097】
図6において、住警器24−11は、警報制御部60、センサ部62、アンテナ65を接続した連動通信部64、報知部66、操作部68を備え、図示しない電池電源により動作する。
【0098】
警報制御部60は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路又はワイヤードロジック回路等を使用する。
【0099】
センサ部62は温度検出部または検煙部である。センサ部62として温度検出部を設けた場合、温度検出素子として例えばサーミスタを使用し、この場合、温度による抵抗値の変化に対応した電圧検出信号を警報制御部60へ出力する。またセンサ部62として検煙部を設けた場合、公知の散乱光式検煙構造をもち、警報制御部60の指示により、所定周期で赤外LEDを用いた発光部を間欠的に発光駆動し、フォトダイオードなどの受光部で受光した散乱光の受光信号を増幅し、煙濃度検出信号を警報制御部60へ出力する。
【0100】
連動通信部64は、他の住警器24−12〜24−15との間で所定の第1通信プロトコルに従って火災検知信号を送受信する。この第1通信プロトコルは、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)又はSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠する。この火災検知信号は、送信元を示す送信元符号、グループ符号、事象符号、制御コマンド等を含む形式とする。
【0101】
報知部66は、スピーカ、LED及びそれぞれの駆動回路を備え、必要に応じ警報制御部60の指示によりスピーカから警報音を出力すると共にLEDにより警報表示を行う。操作部68は警報音及び又は警報表示を停止するための操作を受け付ける警報停止スイッチなどの各種スイッチを備える。
【0102】
警報制御部60は、CPUのプログラム実行などにより実現する機能であり、次の火災警報制御、火災復旧制御、及び警報停止制御等を行う。
【0103】
(火災警報制御)
警報制御部60は、センサ部62から出力した温度又は煙濃度の検知信号をAD変換により読み込み、所定の閾値以上の場合に火災を検知し、報知部66から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ピー ピー ピー 火事です 火事です」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
【0104】
また、警報制御部60は、報知部66から火災警報を出力させた場合、第1通信プロトコルに従った火災検知信号を生成し、連動通信部64に指示し、他の住警器24−12〜24−15へ火災検知信号を送信させる制御を行い、当該火災検知信号を受信した他の住警器24−12〜24−15で連動先を示す火災警報を出力させる。
【0105】
この場合の連動先を示す火災警報としては例えば「ピー ピー ピー 別の警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
【0106】
また、警報制御部60は、連動通信部64を介して他の住警器24−12〜24−15の何れかが送信した第1通信プロトコルに従った火災検知信号の有効受信を検知した場合、報知部66からの連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の連動先を示す火災警報も例えば「ピー ピー ピー 別の警報器が作動しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
【0107】
(火災復旧制御)
警報制御部60は、センサ部62の検出信号に基づき温度又は煙濃度が閾値を下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、火災の復旧(火災検知状態が解消したこと)を検知し、報知部66からの連動先を示す火災警報出力を停止させると共に、第1通信プロトコルに従った火災復旧検知信号を生成し、連動通信部64に指示し、当該火災復旧検知信号を他の住警器24−12〜24−15へ送信させる制御を行い、これを受信した他の住警器に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
【0108】
また警報制御部60は、連動通信部64を介して他の住警器24−12〜24−15の何れかが送信した第1通信プロトコルに従った火災復旧検知信号の有効受信を検知した場合に、報知部66からの連動先を示す火災警報出力を停止させる制御を行う。
【0109】
(警報停止制御)
警報制御部60は、連動元として火災警報の出力中に操作部68の警報停止スイッチで受け付けた警報停止操作を検知した場合、報知部66からの連動元を示す火災警報出力を停止させると共に、第1通信プロトコルに従った警報停止検知信号を生成し、連動通信部64に指示し、当該警報停止検知信号を他の住警器24−12〜24−15へ送信させる制御を行い、これを受信した他の住警器24−12〜24−15に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
【0110】
また警報制御部60は、連動通信部64を介して他の住警器24−12〜24−15の何れかが送信した警報停止検知信号の有効受信を検知した場合に、報知部66からの連動先を示す火災警報出力を停止させる制御を行う。
【0111】
(別住宅との火災連携制御)
警報制御部60は、連動通信部64を介して、別の住宅15Bに設けた住警器24−21,24−22の何れかで火災を検知した場合に送信された火災検知信号を受信した場合、報知部66に指示し、別の住宅15Bを警報元として特定した火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ピー ピー ピー 別の住宅Bで火災が発生しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
【0112】
警報元となる住宅15Bの特定は、住宅15Bに設置した住警器24−21,24−22の送信元符号と住宅名Bとの関係を予めメモリに記憶しておき、警報制御部60は受信した火災検知信号の送信元符号によりメモリを参照して住宅名Bを特定し、音声メッセージに住宅名Bを含めて報知する。
【0113】
また、警報制御部60は、連動通信部64を介して、別の住宅15Bに設けた住警器24−21,24−22の何れかで火災を検知した場合に送信された火災検知信号を受信した場合、第1通信プロトコルに従った火災検知信号を生成し、連動通信部64に指示し、他の住警器24−11〜24−15へ火災検知信号を送信させる制御を行い、当該火災検知信号を受信した他の住警器24−11〜24−15で別の住宅15Bを特定した火災警報を出力させる。
【0114】
[中継アダプタの構成]
図7は
図1の住宅15Aに設けた中継アダプタ26−1の機能構成の概略を示したブロック図であり、住宅15Bに設けた中継アダプタ26−2も同様となる。
【0115】
図7において、中継アダプタ26−1は、アンテナ72を接続した連動通信部70、中継制御部74及びアンテナ78を接続した無線LAN通信部76を備え、図示しない電池電源により動作する。中継制御部74は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路又はワイヤードロジック回路等を使用する。
【0116】
連動通信部70は、
図6の住警器24−11に設けた連動通信部64の場合と同様であり、第1通信プロトコルに従った信号を送受信する。無線LAN通信部76は、
図3のスマート掃除ロボット10−1に設けた無線LAN通信部32の場合と同様であり、第2通信プロトコルである無線LAN通信プロトコルに従い、アクセスポイントとなる無線ルータ12を経由して掃除ロボット10との間で信号を送信する。
【0117】
中継制御部74は、連動通信部70を介して受信した例えば住警器24−11からの第1通信プロトコルに従った信号を、第2通信プロトコルである無線LAN通信プロトコルに従った信号に変換し、無線LAN通信部76に指示し、無線ルータ12−1を経由してスマート掃除ロボット10−1へ送信させる制御を行う。この場合に、第1通信プロトコルから第2通信プロトコルに変換して送信する信号には、火災検知信号、火災復旧検知信号及び警報停止検知信号がある。
【0118】
また、中継制御部74は、無線LAN通信部76を介して受信した無線ルータ12−1及び中継アダプタ26−1を経由した第2通信プロトコルに従った住宅15Bの例えば住警器24−21から送信した火災検知信号を、第1通信プロトコルに従った信号に変換し、連動通信部70に指示し、住警器24−11〜24−15へ送信させる制御を行う。この場合に、第2通信プロトコルから第1通信プロトコルに変換して送信する信号には、火災検知信号以外に、住宅
15Bの例えば住警器24−21から送信する火災復旧検知信号や警報停止検知信号がある。
【0119】
[無線連動型住警器の警報音を検知して連携する警報連携システム]
(システム構成の概略)
図8は本発明による2つの住宅を対象とした警報連携システムの他の実施形態であり、無線連動型の住警器の警報音を検知してスマート掃除ロボットと連携するようにしたことを特徴とする。
【0120】
図8において、住宅15A,15Bに配置した無線連動型の住警器24−11〜24−22、スマート掃除ロボット10−1,10−2、無線ルータ12−1,12−2、ゲートウェイ14−1,14−2、インターネット16、サーバ18、
携帯電話網20及び携帯電話22−1,22−2は、
図1の実施形態と同じであるが、
図1の中継アダプタ26−1,26−2に代えて、住警器24−11,24−24の近傍に警報中継アダプタ102−1,102−2を配置した点で相違する。警報中継アダプタ102−1,102−2は、警報手段から出力された火災警報音を検知した場合に、火災検知信号を送信する警報中継手段となる。
【0121】
(警報中継アダプタの構成)
図9は
図8の住宅15Aに設けた警報中継アダプタ102−1の機能構成の概略を示したブロック図であり、住宅15Bに設けた警報中継アダプタ102−2も同様となる。
図9において、警報中継アダプタ102−1は、警報音検知部80、中継制御部82及びアンテナ86を接続した無線LAN通信部84を備え、図示しない電池電源により動作する。中継制御部82は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路又はワイヤードロジック回路等を使用する。
【0122】
無線LAN通信部84は、無線LAN通信プロトコルに従って
スマート掃除ロボット10−1へ火災検知信号を無線ルータ12を経由して送信する。この無線LAN通信プロトコルは例えばIEEE802.11b/gに準拠する。
【0123】
警報音検知部80は、住警器24−11が出力する火災警報音を検知するが、特に、火災警報音の内、音量が略一定で周波数が例えば約2KHz〜約3KHzの範囲で変化するスイープ音を検知して警報音検知信号を中継制御部82へ出力する。このため警報音検知部80には、警報音を音声信号に変換するマイク、マイクからの音声信号の内のスイープ音に対応した例えば約2KHz〜約3KHzの通過帯域周波数をもつ帯域フィルタ、帯域フィルタで抽出した信号を増幅する増幅器、増幅した音声信号の所定閾値レベルを超えた場合に出力する比較器などの回路を備え、スイープ音に対応した音声信号に基づく警報音検知信号を出力する。
【0124】
ここで住警器24−11の火災警報音は、「ピー ピー ピー 火事です 火事です」となり、火災警報音の内の「ピー ピー ピー」のスイープ音を警報音検知部80は検知して警報音検知信号を中継制御部82に出力する。
【0125】
またメーカの相違などで無線連動型住警器24−11が出力する火災警報音が例えば「ピュー ピュー 火事です 火事です」や「ピー ヒュー ヒュー 火事です 火事です」となっても、いずれも約2KHzから約3KHzまでの範囲で周波数を変化させる「ピュー ピュー」または「ピー ヒュー ヒュー」といったスイープ音を警報音検知部80は検知して警報音検知信号を中継制御部82に出力する。このため住警器24−11のメーカが異なった場合、また、同じメーカであってもバージョンが異なった場合、このような相違に影響されることなく、無線連動型住警器24が出力する火災警報音を検知して警報音検知信号を出力することができる。
【0126】
また警報音検知部80は、スイープ音を含まない火災警報音以外の例えば障害警報音については、警報音検知信号を出力せず、障害警報音を検知対象から除外することができる。
【0127】
中継制御部82は、警報音検知部80から出力する警報音検知信号を読み込んで火災警報音を判別した場合、所定の無線LAN通信プロトコルに従った火災検知信号を生成し、無線LAN通信部84に指示し、当該火災検知信号を送信させる制御を行う。
【0128】
この制御により警報中継アダプタ102−1から送信された火災検知信号は、無線ルータ12−1を経由してスマート掃除ロボット10−1で受信され、
図3〜
図5に示したスマート掃除ロボット10−1の実施形態の場合と同様な火災警報制御を行う。
【0129】
また、警報中継アダプタ102−1から送信された火災検知信号は、無線ルータ12−1、ゲートウェイ14−1、インターネット16を経由してサーバ18で受信され、サーバ18による火災連携機能により、当該火災検知信号をインターネット16、ゲートウェイ14−2、無線ルータ12−2を経由して住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2、更に中継アダプタ26−2を経由して住宅15Bの住警器24−21,24−22へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。
【0130】
また火災検知信号を受信したサーバ18は、火災報知情報を含む火災検知信号を生成し、当該火災検知信号をインターネット16及び
携帯電話網20を経由して利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報画面を表示すると共に火災警報音を出力させる。
【0131】
なお、住警器24−1から出力される警報音は、日常生活では発生することのない大音量の警報音であることから、警報音検知部80は、火災警報音の中のスイープ音の検知に限らず、火災警報音そのものを検知して警報音検知信号を出力するようにして良い。この場合の警報音検知部80は、警報音を音声信号に変換するマイク、マイクからの音声信号を増幅する増幅器、増幅した音声信号の所定閾値レベルを超えた場合に出力する比較器を備えた回路とし、スイープ音を抽出する帯域フィルタは設けなくとも良い。また、マイクは、火災警報音が大音量であることから、低感度のマイクで良い。
【0132】
また、住警器24−11は所定の試験操作を行った場合に音量を少し下げた試験用の火災警報音を出力するが、警報音検知部80は、この試験用の火災警報音を検知して警報音検知信号を出力するようにし、これにより住警器24の試験操作に伴いスマート掃除ロボット10−1と連携した火災報知試験を行うことができる。
【0133】
[スタンドアロン型住警器の警報音を検知して連携する警報連携システム]
図10は本発明による2つの住宅を対象とした警報連携システムの他の実施形態であり、本実施形態にあっては、住宅15A,15Bの各部屋にスタンドアロン型の住警器100−11〜100−22を配置し、スタンドアロン型の住警器100−11〜100−22に対応して警報中継アダプタ102−11〜102−22を設けたことを特徴とし、それ以外の構成は、
図8の場合と同様であることから、同じ符号を付して、その説明は省略する。
【0134】
スタンドアロン型の住警器100−11〜100−22は、
図6の無線連動型の住警器24−11から連動通信機能を取り除いたものであり、スタンドアロン型の住警器100−11を例にとると、設置している部屋の温度又は煙濃度を観測し、観測結果が示す温度又は煙濃度に基づいて火災を検知した場合に火災警報音を出力する。
【0135】
図11は、スタンドアロン型の住警器100−11の機能構成の概略であり、警報制御部92、センサ部94、報知部96、操作部98を備え、図示しない電池電源により動作する。
【0136】
センサ部94、報知部96、操作部98は、
図6の無線連動型住警器24−11に設けたセンサ部62、報知部66、操作部68の場合と基本的に同様である。
【0137】
警報制御部92は、
図6の無線連動型住警器24−11に設けた警報制御部60から無線連動による制御機能を除いたと同じ制御機能となる。
【0138】
再び
図10を参照するに、住宅15Aに配置した例えば住警器100−11で火災を検知した場合に出力とした場合、警報中継アダプタ102−11が火災警報音を検知し、無線ルータ12−1を経由して
スマート掃除ロボット10−1へ火災検知信号を送信して前出したと同様な火災連携制御を行わせ、更に、当該火災検知信号をサーバ18を経由して他の住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2及び携帯電話22−1,22−2へ送信して住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。
【0139】
[住警器の警報音を音声認識して連携する警報連携システム]
(システム構成の概略)
図12は本発明による2つの住宅を対象とした警報連携システムの他の実施形態であり、本実施形態は住警器の火災警報音をスマート掃除ロボットで音声認識して連携するようにしたことを特徴とする。
【0140】
図12において、住宅15A,15Aにはスタンドアロン型の住警器100−11〜100−22を備えた火災警報システムを配置すると共に、スマート掃除ロボット10−1,10−2、無線ルータ12−1,12−2、ゲートウェイ14−1,14−2、インターネット16、サーバ18、
携帯電話網20及び携帯電話22−1,22−2を備えた移動体作業システムを配置している。以下、スタンドアロン型の住警器100−11〜100−22をそれぞれ区別しない場合は住警器100という。
【0141】
図12の警報連携システムは、住警器100をスマート掃除ロボット10と連携するため、スマート掃除ロボット10に設けた音声認識機能を利用する。このため、住警器100の出力する火災警報音をスマート掃除ロボット10に予め登録することで、マイクで検知して入力した火災警報音の音声データと登録音声データとのマッチングにより火災警報音の音声認識を可能としている。スマート掃除ロボット10は、
住警器24の出力する火災警報音を音声認識した場合、火災検知信号を生成し、無線ルータ12、ゲートウェイ14及びインターネット16を経由してサーバ18へ火災検知信号を送信する。
【0142】
住宅15Aに導入したスマート掃除ロボット10−1は、住警器100−11,100−12の出力した火災警報音を音声認識した場合に、火災検知信号を無線ルータ12−1、ゲートウェイ14−1及びインターネット16を経由してサーバ18へ送信し、更にインターネット16、ゲートウェイ14−2、無線ルータ12−2を経由して住宅15Bに導入したスマート掃除ロボット10−2へ送信し、警報元として住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。
【0143】
また住宅15Bに導入したスマート掃除ロボット10−2は、住警器100−21,100−22の出力した火災警報音を音声認識した場合に、火災検知信号を無線ルータ12−2、ゲートウェイ14−2及びインターネット16を経由してサーバ18へ送信し、更にインターネット16、ゲートウェイ14−1、無線ルータ12−1を経由して住宅15Aに導入したスマート掃除ロボット10−1へ送信し、警報元として住宅15Bを特定した火災警報を出力させる。
【0144】
更に、スマート掃除ロボット10−1,10−2が住警器100の警報音を音声認識して送信した火災検知信号は、サーバ18からインターネット16及び携帯電話網20を経由して住宅15A,15Bの利用者が保有する携帯電話22−1,22−1へ送信され、警報元となる住宅を特定した火災警報を出力させる。
【0145】
(スタンドアロン型の住警器100の構成)
図12のスタンドアロン型の住警器100の構成は
図11の実施形態と同様であるが、火災を検知して出力する警報音に、住警器100を識別するための警報元識別音を含めるようにした点で相違する。
【0146】
図12で使用する場合、図
11の住警器100−11の警報制御部
92は、火災を検知して、報知部
96から火災警報を出力させる制御を行うが、この場合の火災警報として例えば「ピー ピー ピー 火事です 火事です ピッ 」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力する。
【0147】
この火災警報音の内の「ピー ピー ピー」の部分は音量が略一定で例えば約2kHzから約3KHzまでの範囲で周波数を変化させるスイープ音であるが、最後に火災を検知した住警器24−1を特定する警報元識別音として単音「ピッ」を加えており、例えば住警器100−1の登録番号を1番とすると、1回の警報元識別音とする。これに対応して住警器100−12の登録番号を2番とすると、警報元識別音は「ピッ ピッ」となる。
【0148】
警報元識別音は、これ以外に、適宜の識別音やフレーズとしても良い。また火災警報音の音圧は規格上定められた所定の音圧以上であり、例えば90dB/mの音圧とする。
【0149】
(スマート掃除ロボットの構成)
図12のスマート掃除ロボット10の構成は、
図3〜
図5の実施形態と同様であるが、住警器100から出力された火災警報音を音声認識して火災検知信号を送信する点で相違する。
【0150】
(音声認識に基づく火災連携制御)
図12で使用する場合、
図3〜
図5に示したスマート掃除ロボット10−1の制御部30は、掃除制御のための指示音声の認識、会話のための音声認識に加え、住警器100から出力する火災警報音を音声認識し、これに基づき火災連携制御(火災対処制御)を行う。
【0151】
制御部30は、住警器100から出力する火災警報音を音声認識するため、火災警報音に含まれる特定のフレーズを音声入力し、この入力した音声フレーズの音声特徴量を算出し、算出したフレーズごとの音声特徴量をメモリに事前に登録している。
【0152】
ここで、例えば住警器100−11が出力する火災警報音は、例えば「ピー ピー ピー 火事です 火事です ピッ」であることから、制御部30は、例えばスイープ音「ピー」、火災メッセージ「火事です」及び警報元識別音「ピッ」の各フレーズを選択し、これらを音声入力して算出した音声特徴量をメモリにそれぞれ登録する。
【0153】
また、制御部30は、火災警報音に含まれる警報元識別音の音声認識結果に対応して、メモリに、警報元識別音と住警器を設置した部屋(警報元となる監視領域)の関係を予め登録している。これにより制御部30は、住警器100−11から出力する火災警報音を音声認識して火災を検知し、また、住警器100−11を設置した警報元となる部屋を検知することを可能とする。
【0154】
また、メーカの相違などで住警器100が出力する火災警報音が例えば「ピュー ピュー 火事です 火事です」や「ピー ヒュー ヒュー 火事です 火事です」となっても、これらの火災警報音については、「ピュー」、「ピー」、「ピュー」といったフレーズを選択し、それぞれの音声入力に基づき算出した音声特徴量をメモリに事前登録しておくことで、住警器100のメーカが異なった場合、また、同じメーカであってもバージョンが異なった場合、このような相違に影響されることなく、住警器24が出力する火災警報音を音声認識して警報音検知信号を出力することができる。なお、この場合にも、必要に応じて、音声メッセージの末尾等に所定の警報元識別音を付加し、警報元を音声認識に基づき検知可能とする。
【0155】
また、制御部30は、掃除制御中は、原則として、音声認識制御を停止しており、それ以外の状態で音声認識制御を行う。また制御部30は、掃除制御中にあっても、所定時間毎に、掃除制御を一時的に中断し、その間、音声認識制御を行い、掃除中に住警器100から出力される火災警報音を確実に認識可能としている。
【0156】
なお、制御部30は、住警器100から出力する火災警報音が大音量であることから、掃除制御中の騒音が出でいる状態でも音声認識可能であり、掃除制御中にも、音声認識制御を並行して行うようにしても良い。
【0157】
また、制御部30は、音声認識制御中に、例えば住警器100−11が火災を検知して火災警報音を出力した場合、この火災警報音を音声認識して火災を検知し、火災検知信号を生成し、無線LAN通信部32に指示して送信させる制御を行う。この制御によりスマート掃除ロボット10−1から送信された火災検知信号は、無線ルータ12−1、ゲートウェイ14−1、インターネット16を経由してサーバ18で受信され、サーバ18による火災連携機能により、当該火災検知信号をインターネット16、ゲートウェイ14−2、無線ルータ12−2を経由して住宅15Bのスマート掃除ロボット10−2へ送信され、住宅15Aを特定した火災警報を出力させる。
【0158】
また火災検知信号を受信したサーバ18は、火災報知情報を含む火災検知信号を生成し、当該火災検知信号をインターネット16及び
携帯電話網20を経由して利用者の携帯電話22−1,22−2へ送信し、住宅15Aを特定した火災警報画面を表示すると共に火災警報音を出力させる。
【0159】
これ以外の制御部30が火災警報音の音声認識により火災を検知した場合の火災連携対処制御は、
図2〜
図4の実施形態の場合と同様となる。
【0160】
[本発明の変形例]
上記の実施形態は2つの住戸に設けた火災警報システムと移動体作業システムを相互に連携する場合を例にとっているが、3つ以上の住宅に設けた火災警報システムと移動体作業システムを相互に連携するようにしても良い。
【0161】
また、上記の実施形態は火災を検知して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器を配置した警報連携システムやそれらの警報器を混在させて配置した警報連携システムについても同様に適用できる。
【0162】
また、上記の実施形態では、電池電源によって動作する住警器(警報器)を例に取ったが、電池電源以外の電源で動作するものにも本発明を適用できる。
【0163】
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
【0164】
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。