特許第5973298号(P5973298)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5973298シート用バックパッドの製造方法及びその成形型
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5973298
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】シート用バックパッドの製造方法及びその成形型
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/14 20060101AFI20160809BHJP
   A47C 7/40 20060101ALI20160809BHJP
   B68G 5/02 20060101ALI20160809BHJP
   B29C 39/10 20060101ALI20160809BHJP
   B29C 39/26 20060101ALI20160809BHJP
   B29K 105/04 20060101ALN20160809BHJP
   B29L 31/58 20060101ALN20160809BHJP
【FI】
   A47C27/14 A
   A47C7/40
   B68G5/02
   B29C39/10
   B29C39/26
   B29K105:04
   B29L31:58
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-207158(P2012-207158)
(22)【出願日】2012年9月20日
(65)【公開番号】特開2014-61073(P2014-61073A)
(43)【公開日】2014年4月10日
【審査請求日】2015年7月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】東洋ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100124707
【弁理士】
【氏名又は名称】夫 世進
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(72)【発明者】
【氏名】山田 強
(72)【発明者】
【氏名】茂木 学
(72)【発明者】
【氏名】柴崎 直之
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−115495(JP,A)
【文献】 特開2007−253397(JP,A)
【文献】 特開2005−153293(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0159136(US,A1)
【文献】 特開2007−082909(JP,A)
【文献】 特開2005−125695(JP,A)
【文献】 特開昭61−233513(JP,A)
【文献】 特開2011−131481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 27/14
A47C 7/40
B29C 39/10
B29C 39/26
B68G 5/02
B29K 105/04
B29L 31/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質フォームからなるパッド本体と、前記パッド本体の背面側に設けられた内向きの張り出し部とを成形型で一体に発泡成形してなり、背面にバックボードを具備し、
前記張り出し部は、前記パッド本体から後方に延設された連結部と、前記パッド本体の背面と間隔をあけて前記連結部から前記パッド本体の内方に向けて延設されたフランジ部とを備え、
前記フランジ部は、前記連結部側に設けられた厚肉部と、前記厚肉部の先端側において前記バックボードの縁部を受け入れるように前方に落ち込んで前記厚肉部より薄肉に設けられた薄肉部と、前記厚肉部と前記薄肉部との間に設けられた段差部とを備えた車両用シートの背もたれ部を構成するシート用バックパッドの製造方法において
前記成形型における前記段差部を形成する型面に設けられた凹部と前記凹部に溜まるエアとで前記段差部に突起を形成することを特徴とするシート用バックパッドの製造方法
【請求項2】
前記フランジ部の内方に形成された開口部の縁部に沿って間隔をあけて前記突起が、複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート用バックパッドの製造方法
【請求項3】
軟質フォームからなるパッド本体と、前記パッド本体の背面側に一体に設けられた内向きの張り出し部とを備え、
前記張り出し部は、前記パッド本体から後方に延設された連結部と、前記パッド本体の背面と間隔をあけて前記連結部から前記パッド本体の内方に向けて延設されたフランジ部とを備え、
前記フランジ部は、前記連結部側に設けられた厚肉部と、前記厚肉部の先端側において前記バックボードの縁部を受け入れるように前方に落ち込んで前記厚肉部より薄肉に設けられた薄肉部と、前記厚肉部と前記薄肉部との間に設けられた段差部とを備え、
背面にバックボードを具備した車両用シートの背もたれ部を構成するシート用バックパッドを発泡成形するシート用バックパッドの成形型において、
前記パッド本体の正面側を成形するように凹設された下型と、前記フランジ部の外面を成形する上型と、前記パッド本体の背面と前記張り出し部の内面を成形する中子型とを備え、
前記上型において前前記段差部を成形する型面に外方へ向けて陥没する凹部が設けられていることを特徴とするシート用バックパッドの成形型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに使用されるシート用バックパッド及びそのシート用バックパッドを成形する成形型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両用シートの背もたれ部においてクッション材として用いられるバックパッドは、軟質ポリウレタンフォームなどの発泡樹脂の型成形品からなり、これを金属製のフレームに組み付けるとともに、パッド表面に表皮材を被せる等して、車両用シートの背もたれ部として構成されている。かかるシート用バックパッドは、上記フレームを保持するため、パッド本体の背面側に内向きの張り出し部が一体に設けられている。
【0003】
そして、背もたれ部に高級感のある外観を付与したり、あるいはまた、背もたれ部の背面にテーブルシートなどの機能を付与するために、背もたれ部の背面に樹脂製パネルなどのバックボードが設けられる場合がある。
【0004】
図7は、自動車のフロントシートにおいて、背もたれ部1の背面にバックボード2を具備した一例を示すものであり、バックパッドには表皮材3が被せられている。
【0005】
上記のようなバックボード仕様のバックパッドにおいては、図8に示すように、バックボード2の縁部2Aを受け入れるように、バックパッド100の張り出し部101におけるフランジ部102の先端部は薄肉状に形成され、フランジ部102は厚肉部103と薄肉部104とで形成される。このようなフランジ部102を有するバックパッド100を発泡成形型を用いて発泡成形する場合、成形型のパーティングラインPLが厚肉部103の頂部よりも低くなるため、厚肉部103の外面にエア溜まりが生じやすく、それによる欠損によって外観不良を引き起こす(例えば、下記特許文献1参照)。
【0006】
エア溜まりを生じにくくするための方策として、厚肉部103と薄肉部104との段差Gを小さくしたり、また、図9に示すように、厚肉部103の頂点からパーティングラインPLに向けて発泡ガス逃しのスリット溝106を設けたりすることが考えられる(例えば、下記特許文献2参照)。しかしながら、これらの方策では、バックボード2をフランジ部102の薄肉部104に配置することができず高級感のある外観が損なわれてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−115495号公報
【特許文献2】特開2007−253397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、バックボード仕様のシート用バックパッドにおいて、成形不良を生じにくくしてシートの背もたれ部の外観、特にバックボード周りの外観を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るシート用バックパッドの製造方法は、軟質フォームからなるパッド本体と、前記パッド本体の背面側に設けられた内向きの張り出し部とを成形型で一体に発泡成形してなり、背面にバックボードを具備し、前記張り出し部は、前記パッド本体から後方に延設された連結部と、前記パッド本体の背面と間隔をあけて前記連結部から前記パッド本体の内方に向けて延設されたフランジ部とを備え、前記フランジ部は、前記連結部側に設けられた厚肉部と、前記厚肉部の先端側において前記バックボードの縁部を受け入れるように前方に落ち込んで前記厚肉部より薄肉に設けられた薄肉部と、前記厚肉部と前記薄肉部との間に設けられた段差部とを備えた車両用シートの背もたれ部を構成するシート用バックパッドの製造方法において、前記成形型における前記段差部を形成する型面に設けられた凹部と前記凹部に溜まるエアとで前記段差部に突起を形成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るシート用バックパッドの成形型は、軟質フォームからなるパッド本体と、前記パッド本体の背面側に一体に設けられた内向きの張り出し部とを備え、前記張り出し部は、前記パッド本体から後方に延設された連結部と、前記パッド本体の背面と間隔をあけて前記連結部から前記パッド本体の内方に向けて延設されたフランジ部とを備え、前記フランジ部は、前記連結部側に設けられた厚肉部と、前記厚肉部の先端側において前記バックボードの縁部を受け入れるように前方に落ち込んで前記厚肉部より薄肉に設けられた薄肉部と、前記厚肉部と前記薄肉部との間に設けられた段差部とを備え、背面にバックボードを具備した車両用シートの背もたれ部を構成するシート用バックパッドを発泡成形するシート用バックパッドの成形型において、前記パッド本体の正面側を成形するように凹設された下型と、前記フランジ部の外面を成形する上型と、前記パッド本体の背面と前記張り出し部の内面を成形する中子型とを備え、前記上型において前前記段差部を成形する型面に外方へ向けて陥没する凹部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フランジ部における厚肉部と薄肉部との間に設けられた段差部に、成形型における段差部を形成する型面に設けられた凹部とこの凹部に溜まるエアとで形成された突起が形成されているため、厚肉部の外面にエア溜まりが生じにくくなり、パッド表面の欠損を防止して成形不良を抑えることができ、シートの仕上がり外観を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の1実施形態に係るシート用バックパッドの背面側の斜視図である。
図2図1のA−A線断面図である。
図3図1に示すシート用バックパッドの背面図である。
図4図3のB−B線断面の要部拡大図である。
図5図1に示すシート用バックパッドを成形するための発泡成形型の断面図である。
図6図5の要部を拡大した断面図である。
図7】バックボード付きのシート背もたれ部の斜視図である。
図8図8のC−C線に相当する断面図
図9】エア溜まり対策としてスリット溝を設けた場合のバックパッドの要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1,2に示される実施形態のバックパッド10は、例えば自動車のフロントシートにおける背もたれ部においてクッション材として用いられるパッドである。このバックパッド10は、軟質ポリウレタンフォームなどの弾力性を持つ発泡体からなるパッド本体12と、その背面側に積層一体化された補強布14とを備えてなり、織編物や皮革等を縫い合わせた表皮材3(図7参照)によって表面が被覆され、フレーム4(図4参照)に組み付けられ、更に背面側に樹脂製のバックボード2(図7参照)が取り付けられることにより、背もたれ部を構成する。
【0015】
パッド本体12の背面側における上辺部と左右側辺部には、フレーム4を装着するための内向きフランジ状の張り出し部16が一体に設けられている。張り出し部16は、パッド本体12から後方Z1に突出するように延設された連結部18と、パッド本体12の背面と所定間隔Lを隔てて連結部18からパッド本体12の内方に向けて内向きに延設されたフランジ部20とを備える。このようなパッド本体12とフランジ部20とから構成されたバックパッド10は、背面に開口部21を有する袋状をなしている。
【0016】
図4に拡大して示すように、フランジ部20は、連結部18側が厚肉部22に形成されるとともに、先端側が段差部24を介して薄肉部26に形成されている。
【0017】
詳細には、フランジ部20は、その先端部に設けられた薄肉部26でバックボード2の縁部2Aと当接しこれを受け入れるように、薄肉部26の外面が前方Z2に落ち込んだ凹み状に形成され、これにより、フランジ部20の先端部が厚肉部22に対して薄肉状に形成されている。フランジ部20の連結部18側において後方Z1に張り出した厚肉部22と、フランジ部20の先端側において前方Z2に陥没した薄肉部26とは、角を丸めた傾斜面で構成された段差部24によってなだらかに連結されている。
【0018】
段差部24の傾斜面には、その法線方向へ突出する突起40が、段差部24の延びる方向に沿って(つまり、フランジ部20の内方に形成された開口部21の縁部に沿って)所定間隔をあけて複数設けられている。突起40は、扁平な円柱状をなしており、その先端部に段差部24へ向けて陥没する凹陥部42が形成されている。突起40は、後述する発泡成形型50において段差部24を成形する型面62に設けられた凹部65によって形成されるとともに、この凹部65に溜まるエアKによって突起40の先端部に凹陥部42が形成される(図3,4,6参照)。
【0019】
厚肉部22は、薄肉部26を被覆するようにバックボード2を組み付けた状態で、バックパッド10と同等又はこれよりも後方Z1に突出した状態となるように、後方Z1への張り出し量が設定されており、これにより意匠効果を高めている。
【0020】
補強布14は、袋状に縫製されており、パッド本体12の背面と張り出し部16の内側面とを覆うように上記軟質ポリウレタンフォームの発泡成形により一体化されている。補強布14としては、適度な通気性を持ち、かつ、発泡成形時におけるポリウレタンフォームの浸み出しを防止できるものであれば、特に限定なく用いることができ、不織布や織編物、あるいはこれらの積層複合体などを用いることができる。
【0021】
このようなバックパッド10を成形する発泡成形型50は、図5に示すように、パッド本体12の正面側を成形するように凹設された下型52と、フランジ部20の外面を成形する上型54と、パッド本体12の背面と連結部18及びフランジ部20の内面を成形する中子型56とを備える。
【0022】
上型54は、ヒンジ58を介して下型52に対して回動可能に設けられて、下型52の上面開口を開閉するように構成されている。図6に示すように、上型54においてフランジ部20の段差部24を成形する型面62には、外方(つまり、型面の法線方向)へ向けて陥没する凹部65が設けられている。凹部65は、この例では直径が8mmで深さ5mm程度の扁平な円柱状をなしており、凹部65の底部が中央部に向けて深く陥没するすり鉢状に設けられている。このような凹部65は、上型54において段差部24を成形する型面62にドリルなどによる切削加工によって形成され、段差部24が延びる方向に沿って(つまり、バックパッド10の背面に設けられた開口部21の縁部に沿って)所定間隔をあけて複数設けられている。
【0023】
中子型56は、上型54に設けられた駆動装置60により、上型54から着脱自在に設けられている。
【0024】
この発泡成形型50を用いてバックパッド10を製造するには、まず、予め袋状に縫製された補強布14を中子型56に被せ不図示のピンなどで固定することによりセットする。
【0025】
次いで、不図示の注入装置を用いて、下型52に発泡樹脂原液70を注入した後、図5に示すように、上型54及び中子型56を下型52に対して型閉めする。これにより、発泡樹脂原液70は、発泡しながら発泡成形型50のキャビティ64内を充填していく。
【0026】
具体的には、下型52に注入された発泡樹脂原液70は、下型52と中子型56との間に形成されたパッド本体12側から、中子型56の先端を回り込むようにして、上型54と中子型56との間のフランジ部20側に流れ込む。
【0027】
フランジ部20側へ流れ込んだ発泡樹脂原液70は、厚肉部22から段差部24を経て薄肉部26までフランジ部20の先端へ向けて充填される。その際、発泡成形型50において上型54と中子型56との間で形成されるパーティングラインPLが厚肉部22の頂部より低い位置にあることから、発泡ガスによるエアがパーティングラインPLから外部へ十分に排出されずキャビティ64内部に一部残留しても、上型54において段差部24を成形する型面62に外方へ向けて陥没する凹部65が設けられており、キャビティ64に残留するエアKが凹部65に優先的に溜まるため、型面62に設けられた凹部65とこの凹部65に溜まったエアKとによって、先端に凹陥部42を備えた突起40が段差部24に形成される。
【0028】
なお、本実施形態では、凹部65の底部が中央部ほど深く陥没するすり鉢状をなしているため、凹部65へ入り込んだエアKが凹部65から漏れ出にくく凹部65内に滞留しやすくなる。
【0029】
このようにしてバックパッド10を発泡成形した後、上型54を開き、更に駆動装置60により中子型56を上型54から離脱させてから、バックパッド10を脱型することにより、バックパッド10が得られる。
【0030】
以上のような本実施形態では、上型54において厚肉部22と薄肉部26とを連結する段差部24を成形する型面62にキャビティ64外方へ陥没する凹部65が形成されているため、キャビティ64に残留するエアKが凹部65に優先的に溜まり、厚肉部22や薄肉部26などにエアが残留しにくくなる。そのため、型面62に設けられた凹部65とこの凹部65に溜まったエアKとで、先端に凹陥部42を備えた突起40が段差部24に形成され、厚肉部22や薄肉部26に欠肉が発生しにくくなる。
【0031】
また、段差部24に形成される突起40は、高さ寸法の小さな扁平な形状をなしているため表皮材3によって表面が被覆されると外面に凹凸となって表れにくく、しかも、バックボード2の縁部2Aが薄肉部26に当接するようにフランジ部20に取り付けられると、バックボード2に厚みによって目立ちにくくなるため、シートの仕上がり外観を良好にすることができる。
【0032】
更に、突起40はフランジ部20の段差部24のみに設けられ、厚肉部22や薄肉部26に設けられていないため、バックパッド10の背面にバックボード2を取り付ける際に突起40が干渉することがない。
【0033】
また、上記実施形態では、背もたれ部に高級感のある外観を付与するためのバックボードを具備した例について説明したが、例えば、背もたれ部の背面にテーブルシートなどの機能を付与するためのバックボードを具備する仕様のバックパッドについても、本発明を適用することができる。その他、一々列挙しないが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0034】
1…背もたれ部
2…バックボード
2A…縁部
3…表皮材
4…フレーム
10…シート用バックパッド
10…バックパッド
12…パッド本体
14…補強布
16…張り出し部
18…連結部
20…フランジ部
21…開口部
22…厚肉部
24…段差部
26…薄肉部
40…突起
42…凹陥部
50…発泡成形型
52…下型
54…上型
56…中子型
58…ヒンジ
60…駆動装置
62…型面
64…キャビティ
65…凹部
70…発泡樹脂原液
K…エア
PL…パーティングライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9