特許第5973334号(P5973334)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5973334
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】端子接続継ぎ手および端子台
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/22 20060101AFI20160809BHJP
   H01R 4/38 20060101ALI20160809BHJP
【FI】
   H01R9/22
   H01R4/38 B
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-270206(P2012-270206)
(22)【出願日】2012年12月11日
(65)【公開番号】特開2014-116222(P2014-116222A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2015年10月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】503405689
【氏名又は名称】ナブテスコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100137143
【弁理士】
【氏名又は名称】玉串 幸久
(72)【発明者】
【氏名】安井 努
(72)【発明者】
【氏名】外薗 重雄
【審査官】 竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−021836(JP,A)
【文献】 実開昭61−104982(JP,U)
【文献】 特開平09−007655(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 9/22
H01R 4/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ねじ孔が設けられた端面と、周面とを有する端子部と、
前記端子部の周面に対向する内周面を有する筒部と、前記端子部の前記端面に接触する第1接触面及び平板状端子に接触する第2接触面を有する接触部と、前記接触部との間に前記平板状端子を挟み込む挟持部とを備えた端子接続継ぎ手と、
前記ねじ孔に螺合する雄ねじ部と、前記平板状端子を押圧する方向に前記挟持部を押圧する押え部とを有する締結部と、を備え、
前記接触部は、前記筒部に弾性的に支持される一方で前記押え部による押圧力を受けるように構成されている端子台。
【請求項2】
前記筒部における前記接触部と反対側に端部には、内周面側に曲げられることによって突出部が形成され、
前記突出部は、前記端子部の前記周面に形成された凹部に挿入されている請求項1に記載の端子台。
【請求項3】
前記筒部と前記端子部との間には、環状に形成されたコイルばねが介装されている請求項1又は2に記載の端子台。
【請求項4】
前記端子接続継ぎ手は、1枚の板材によって成形されている請求項1から3の何れか1項に記載の端子台。
【請求項5】
端子台に設けられた端子部と平板状端子とを電気的に接続するための端子接続継ぎ手であって、
前記端子部の周面に対向する内周面を有する筒部と、
前記端子部の端面に接触する第1接触面及び前記平板状端子に接触する第2接触面を有する接触部と、
前記接触部との間に前記平板状端子を挟み込む挟持部と、を備え、
前記接触部は、前記筒部に弾性的に支持されて前記平板状端子を押圧するように構成されている端子接続継ぎ手。
【請求項6】
前記筒部における前記接触部と反対側に端部には、内周面側に曲げられることによって突出部が形成されている請求項5に記載の端子接続継ぎ手。
【請求項7】
1枚の板材によって成形されている請求項5又は6に記載の端子接続継ぎ手。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子接続継ぎ手及び端子台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、端子台として、下記特許文献1に開示されているように、コンタクトボルトの基端部に形成されたフランジ部と、該コンタクトボルトに螺合されたナットとの間に端子を挟み込んで該端子を固定するように構成された端子台が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−207494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に開示された端子台のように、ボルト及びナット(締結部)の締結力によって端子を固定する構成では、例えば航空機に用いられた場合に、継続的に振動を受けることによってナットが次第に緩むことがある。このため、締結部と端子との接触面積が低下して電気的抵抗が増大する虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、締結部の締結力が弱くなったとしても、電気的抵抗が増大することを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するため、本発明は、ねじ孔が設けられた端面と、周面とを有する端子部と、前記端子部の周面に対向する内周面を有する筒部と、前記端子部の前記端面に接触する第1接触面及び平板状端子に接触する第2接触面を有する接触部と、前記接触部との間に前記平板状端子を挟み込む挟持部とを備えた端子接続継ぎ手と、前記ねじ孔に螺合する雄ねじ部と、前記平板状端子を押圧する方向に前記挟持部を押圧する押え部とを有する締結部と、を備え、前記接触部は、前記筒部に弾性的に支持される一方で前記押え部による押圧力を受けるように構成されている端子台である。
【0007】
本発明では、締結部の雄ねじ部が端子部のねじ孔に螺合されることにより、締結部の押え部によって端子接続継ぎ手の挟持部を押圧することができ、これにより、該挟持部が平板状端子の一方の面を押圧している。また、端子接続継ぎ手の接触部が、端子部の周面に対向する内周面を有する筒部に弾性的に支持されており、平板状端子のもう一方の面が押圧されている。このように、ねじによる締結力と、接触部を支持する弾性力とによって端子接続継ぎ手と端子部との接触が確保されている。しかも、弾性力によって、ねじによる締結力とは反対側から平板状端子が押圧されるので、振動を継続的に受けることによってねじでの締結力が仮に弱くなることがあったとしても、弾性力によって挟持部及び接触部と平板状端子との接触が確保される。したがって、接触面積が低下することによって電気的抵抗が増大することがなく、電気的抵抗増大による発熱を防止することができる。
【0008】
前記端子台において、前記筒部における前記接触部と反対側に端部には、内周面側に曲げられることによって突出部が形成されていてもよい。この場合、前記突出部は、前記端子部の前記周面に形成された凹部に挿入されていてもよい。
【0009】
この態様では、突出部が凹部に挿入されているので、端子接続継ぎ手が端子部に係止される。このため、端子接続継ぎ手が端子部に対して軸方向に移動しないので、端子接続継ぎ手の脱落防止を図ることができる。
【0010】
前記筒部と前記端子部との間には、環状に形成されたコイルばねが介装されていてもよい。
【0011】
この態様では、筒部と端子部との間にコイルばねが介装されることによって端子接続継ぎ手が端子部に対して動き難くなる。したがって、端子接続継ぎ手を安定して保持することができる。
【0012】
前記端子接続継ぎ手は、1枚の板材によって成形されていてもよい。
【0013】
この態様では、端子台を構成する部品の部品点数が増大するのを抑制することができ、しかも端子台への組み付け作業を簡素化することができる。
【0014】
本発明は、端子台に設けられた端子部と平板状端子とを電気的に接続するための端子接続継ぎ手であって、前記端子部の周面に対向する内周面を有する筒部と、前記端子部の端面に接触する第1接触面及び前記平板状端子に接触する第2接触面を有する接触部と、前記接触部との間に前記平板状端子を挟み込む挟持部と、を備え、前記接触部は、前記筒部に弾性的に支持されて前記平板状端子を押圧するように構成されている端子接続継ぎ手である。
【0015】
前記端子接続継ぎ手において、前記筒部における前記接触部と反対側に端部には、内周面側に曲げられることによって突出部が形成されていてもよい。
【0016】
前記端子接続継ぎ手は、1枚の板材によって成形されていてもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、締結部の締結力が弱くなったとしても、電気的抵抗が増大することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る端子台の斜視図である。
図2】前記端子台における端子部と平板状端子との接続部を拡大して示す斜視図である。
図3】端子接続継ぎ手の斜視図である。
図4図2のIV−IV線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
本実施形態に係る端子台10は、航空機に搭載される制御装置と、その電源とを電気的に接続するための端子台であり、図1に示すように、ベース12と、ベース12に固定された端子部14と、平板状端子20を端子部14に取り付けるための端子接続継ぎ手16と、端子接続継ぎ手16を固定するための固定ボルト18と、を備えている。
【0021】
ベース12は一方向に長い矩形状の平板状に形成されており、その長手方向に複数の端子部14が並ぶように設けられている。真ん中の端子部14は、両端の端子部14よりも背が高く形成されている。ベース12の端部には、ベース12を図外の固定体に固定する図略のボルトを挿通させる挿通孔12aが形成されている。なお、真ん中の端子部14が両端の端子部14よりも背が高くなる構成に限られるものではない。
【0022】
各端子部14は、ベース12を厚み方向に貫通した状態でベース12に固定されている。端子部14は全体として円柱状に形成されていて、ベース12上に設けられた保持部22に保持されることによって安定してベース12に支持されている。端子部14の先端面(上端面)は平坦に形成されており、先端面の中央部には、軸方向に延びるねじ孔14aが形成されている。このねじ孔14aは締結部の雌ねじとなる。なお、端子部14は円柱状に形成されている必要はなく、周面を有する形状であればよい。例えば、端子部14は角柱状に形成されていてもよい。
【0023】
平板状端子20は、薄くて細長い平板状の端子であって可撓性を有する。端子部14及び平板状端子20の一方は、制御装置に接続されており、他方は制御装置の電源に接続されている。
【0024】
端子接続継ぎ手16は、図2図4に示すように、筒部31と、受け部32と、挟持部33とを備えている。筒部31は、円筒状に形成されて、円柱状の端子部14の周面14bを周方向の全体に亘って覆う部位であり、筒部31の内周面31aは端子部14の周面14bに対向している。筒部31は平板状の部材を円筒状に丸めることによって形成されている。本実施形態では、後述する一対の延出部32aの下端にそれぞれ繋がる半割円筒状の部材を対向させることにより、全体として円筒状に形成されている。なお、筒部31は、円筒状に限られるものではなく、内周面を有する形状であればよい。例えば、端子部14が角柱状に形成される場合には、筒部31は角筒状に形成されていてもよい。
【0025】
受け部32は、筒部31の端部(上端部)において互いに対向する二つの部位(半割筒状の部位)からそれぞれ延出されて、互いに向かい合う方向に折り曲げられることにより形成されている。すなわち、受け部32は、筒部31の端部における互いに対向する二つの部位から互いに反対向きに斜め方向に延出される一対の延出部32aと、この各延出部32aの端部から逆向きになるように折り返される一対の曲がり部32bと、両曲がり部32bをつなぐように、端子部14の軸方向(長手方向)に垂直で且つ一方向に長い矩形平面状に形成された接触部32cと、を備えている。すなわち、接触部32cは、その長手方向の両端部において、曲がり部32b及び延出部32aを介して筒部31に繋がっている。
【0026】
受け部32は、曲がり部32bにおいて略180度折り曲げられているため、受け部32の接触部32cは、図4の上側に向かって板材の曲げ弾性力を受けている。すなわち、延出部32aと曲がり部32bとは、接触部32cを弾性的に支持する弾性支持部を構成している。したがって、接触部32cは、弾性力によって平板状端子20を下(第1方向)から押圧している。
【0027】
筒部31の下端部(受け部32と反対側の端部)には、径方向内側に突出する突出部31bが設けられている。突出部31bは、筒部31の下端部を内側に曲げることによって形成されている。この突出部31bは、端子部14の周面14bに形成された凹部としての凹溝14cに挿入されている。すなわち、端子部14への端子接続継ぎ手16の組み付け時において、端子接続継ぎ手16を下向きに移動させると、筒部31の突出部31bが端子部14の凹溝14cに嵌り込むため、この位置で端子接続継ぎ手16は、端子部14に対して位置固定される。
【0028】
挟持部33は、受け部32の接触部32cにおける長手方向と直交する方向(幅方向)の両端部から延出された挟持用延出部33aが、互いに向かい合い方向に折り曲げられることにより、受け部32の接触部32cと平行で且つ一方向に長い矩形平面状に形成されることによって構成されている。受け部32の両側からそれぞれ延出された挟持用延出部33aが互いに近づく方向に折り曲げられているので、その先端部どうしは互いに当接している。なお、図例では、挟持用延出部33aが受け部32の幅方向両端部からそれぞれ延出されて折り曲げられた構成としているが、これに限られるものではない。例えば、挟持用延出部33aが受け部32の幅方向の一端部から延出されて折り曲げられた構成としてもよい。この場合、挟持用延出部33aは、受け部32と同じ面積で受け部32と平行になる大きさで、延出されることになる。
【0029】
端子接続継ぎ手16を作成するには、受け部33の接触部32cを構成する部位の両端部(幅方向の両端部)から延出された挟持用延出部33aをそれぞれ互いに向かい合う方向に折り曲げるとともに、受け部33の接触部32cを構成する部位の両端部(長手方向の両端部)から延出された曲がり部32b及び延出部32aを曲げていく。この延出部32aの先端にはそれぞれ、半割筒状の部位が形成されているので、この半割筒状の部位が対向して筒状になるように、曲がり部32b及び延出部32aを構成する部位を曲げればよい。
【0030】
受け部32の接触部32cにおける下面(裏側面)32eは、端子部14の先端面に当接し、受け部32の接触部32cの上面(表側面)32fは平板状端子20に当接している。すなわち、受け部32の接触部32cにおける下面32eは、端子部14の先端面に接触する第1接触面となり、受け部32の接触部32cにおける上面32fは、平板状端子20に接触する第2接触面となっている。
【0031】
挟持部33の下面(裏側面)33cは、平板状端子20に接触する接触面となっており、また、挟持部33の上面(表側面)33dは、ワッシャー36を介して固定ボルト18の頭部18bによって押圧される被押圧面なっている。
【0032】
挟持部33は、固定ボルト18によって上から押さえ付けられるため、挟持部33の下面33cは平板状端子20を上(第1方向とは反対の向きである第2方向)から押圧している。そして、受け部32は、挟持部33による押圧力を平板状端子20を介して受けている。
【0033】
受け部32の中央部には固定ボルト18の雄ねじ部18aを挿通させる挿通孔32d(図4参照)が形成されている。また、挟持部33の中央部には固定ボルト18の雄ねじ部18aを挿通させる挿通孔33b(図4参照)が形成されている。
【0034】
端子接続継ぎ手16は、1枚の板材によって成形されている。すなわち、板材の一部(第1部位)を円筒状に曲げることにより筒部31を形成し、板材の第1部位の端部から延出される部位(第2部位)を折り曲げて受け部32を形成し、受け部32の幅方向両側から延出する部位(第3部位)を折り曲げて挟持部33を形成する。このようにして、端子接続継ぎ手16は、1枚の板材から形成することができる。
【0035】
図4に示すように、筒部31の内周面31aと端子部14との間には、環状に形成されたコイルばね38が介装されている。すなわち、端子部14の周面14bには、周方向の全体に亘って、周方向に延びる溝14dが形成されており、この溝14d内にコイルばね38が配置されている。図4は、筒部31と端子部14とはコイルばね38を介して接触し、筒部31と端子部14とが直接接触していない例を示しているが、筒部31と端子部14とは接触していてもよい。筒部31と端子部14との間にコイルばね38が配置されることにより、筒部31が端子部14に対して動き難くなる。
【0036】
固定ボルト18は、ねじ孔14aに螺合する雄ねじ部18aと、雄ねじ部18aの端部に形成される押え部としての頭部18bとを有する締結部として機能する。頭部18bは、ワッシャー36を介して平板状端子20を押圧する方向に挟持部33を押圧する。固定ボルト18を端子部14のねじ孔14aにねじ込んでいくと、固定ボルト18の頭部18bがワッシャー36を介して挟持部33を上から押圧し、これにより、平板状端子20が上から受け部32の接触部32cを押圧する。このため、曲がり部32b及び延出部32aが弾性変形しながら接触部32cが下方に変位して、該接触部32cは端子部14の先端面に接触する。すなわち、曲がり部32b及び延出部32aが弾性変形した状態で接触部32cを支持している。したがって、平板状端子20は、上から固定ボルト18による締め付け力を受ける一方、下から接触部32cによる弾性力を受けている。
【0037】
以上説明したように、本実施形態では、固定ボルト18の雄ねじ部18aが端子部14のねじ孔14aに螺合されることにより、固定ボルト18の頭部18bによって端子接続継ぎ手16の挟持部33を押圧することができ、これにより、該挟持部33が平板状端子20の一方の面(図4における上側面)を押圧している。また、端子接続継ぎ手16の接触部32cが、筒部31に弾性的に支持されており、平板状端子20のもう一方の面(図4における下側の面)が押圧されている。このように、ねじによる締結力と、接触部32cを支持する弾性力とによって端子接続継ぎ手16と端子部14との接触が確保されている。しかも、弾性力によって、ねじによる締結力とは反対側から平板状端子20が押圧されるので、振動を継続的に受けることによってねじでの締結力が仮に弱くなることがあったとしても、弾性力によって挟持部33及び接触部32cと平板状端子20との接触が確保される。したがって、接触面積が低下することによって電気的抵抗が増大することがなく、電気的抵抗増大による発熱を防止することができる。
【0038】
また本実施形態では、筒部31の突出部31bが端子部14の凹溝14cに挿入されているので、端子接続継ぎ手16が端子部14に係止される。このため、端子接続継ぎ手16が端子部14に対して軸方向に移動しないので、端子接続継ぎ手16の脱落防止を図ることができる。
【0039】
また本実施形態では、筒部31と前記端子部14との間にコイルばね38が介装されているので、端子接続継ぎ手16が端子部14に対して動き難くなる。したがって、端子接続継ぎ手16を安定して保持することができる。
【0040】
また本実施形態では、端子接続継ぎ手16が1枚の板材によって成形されているので、端子台10を構成する部品の部品点数が増大するのを抑制することができ、しかも端子台10への組み付け作業を簡素化することができる。
【0041】
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では、端子接続継ぎ手16が1枚の板材によって成形された構成としたが、これに限られない。端子接続継ぎ手16が、筒部31と、接触部32cと、接触部32cを弾性的に支持する弾性支持部とが別個に成形された上で、後から互いに組み付けられる構成としてもよい。
【0042】
前記実施形態では、雄ねじ部18aと頭部18bとを有する固定ボルト18を備えた構成としたが、これに限られない。雄ねじ部18aとこの雄ねじ部18aに螺合されるナットとを備えた締結部としてもよい。この構成では、ナットを締め付けていくことにより、ワッシャー36を介してナットが挟持部33を押圧することとなる。なお、ワッシャー36を省略してもよい。
【符号の説明】
【0043】
10 端子台
12 ベース
14 端子部
14a ねじ孔
14b 周面
14c 凹溝
14d 溝
16 端子接続継ぎ手
18 固定ボルト
18a 雄ねじ部
18b 頭部
20 平板状端子
31 筒部
31a 内周面
31b 突出部
32 受け部
32a 延出部
32b 曲がり部
32c 接触部
32e 下面
32f 上面
33 挟持部
33c 下面
33d 上面
36 ワッシャー
38 コイルばね
図1
図2
図3
図4