(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の近接無線通信部は、前記通信対象の端末へのポーリングと前記通信対象の端末からの前記ポーリングに対する応答とによって前記通信対象の端末との前記近接無線通信を確立し、
前記第1の近接無線通信部は、前記ポーリングに対する前記応答として前記第2の端末識別情報を受信する
請求項1に記載の通信装置。
前記ネットワーク通信部は、前記サーバから、複数の前記制御情報と、当該複数の制御情報の各々に対応付けられ、対応付けられた前記制御情報の制御対象を示す複数の前記第1の端末識別情報とを取得し、
前記照合部は、前記複数の第1の端末識別情報のうち、前記第2の端末識別情報と一致する第1の端末識別情報を判定し、
前記第1の近接無線通信部は、前記照合部によって、前記第2の端末識別情報と一致すると判定された前記第1の端末識別情報に対応付けられている前記制御情報を、前記近接無線通信を用いて、前記通信対象の端末に送信する
請求項1に記載の通信装置。
前記第1の近接無線通信部は、前記制御対象の端末から、前記近接無線通信を用いて、当該通信対象の端末に保持されている、当該通信対象の端末を識別するための第3の端末識別情報を取得し、
前記ネットワーク通信部は、前記第1の近接無線通信部により取得された前記第3の端末識別情報に対応する前記制御情報を前記サーバから取得する
請求項1に記載の通信装置。
前記第1の近接無線通信部による、(1)前記近接無線通信を用いて前記第2の端末識別情報を取得する前記処理と、(2)前記制御情報を、前記近接無線通信を用いて、前記通信対象の端末に送信する前記処理とは、1回の近接無線通信中に行われる
請求項1に記載の通信装置。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
【0034】
本発明の実施の形態では、サーバに保存されている情報を、中継機器を介して端末へダウンロードする通信システムについて図面を用いて詳細に説明する。端末は近接無線通信機能を有する。端末は、中継機器と近接無線通信を行う。中継機器は、汎用のネットワーク(例えば、インターネット又は携帯電話通信網など)を介して、サーバと接続される。
【0035】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る通信システムでは、中継機器は、近接無線通信を用いて、通信対象の端末へ、サーバから取得した制御情報を送信する際に、サーバから取得した制御対象の端末を識別するための第1の端末識別情報と、通信対象の端末に保持されている、当該通信対象の端末を識別するための第2の端末識別情報とが一致するか否かを判定する。中継機器は、一致する場合に、制御情報を通信対象の端末へ送信する。これにより、本発明の実施の形態1に係る通信システムは、サーバから受信した情報を、誤った端末へ送信することを抑制できる。
【0036】
まず、本発明の実施の形態1に係る通信システム1の概略構成及びその動作を説明する。
【0037】
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0038】
図1に示すように通信システム1は、端末10と、中継機器20と、サーバ30とを含む。中継機器20は、近接無線通信を用いて端末10と通信するとともに、汎用ネットワークを介してサーバ30と通信する通信装置である。
【0039】
この中継機器20は、ネットワーク通信部211と、近接無線通信部204と、照合部208とを備える。
【0040】
ネットワーク通信部211は、サーバ30から、汎用ネットワークを介して、制御対象の端末を識別するための第1の端末識別情報302と、当該制御対象の端末を制御するための制御情報301とを取得する。
【0041】
近接無線通信部204は、本発明の第1の近接無線通信部に相当し、端末10と近接無線通信を行う。また、近接無線通信部204は、通信対象の端末10から、近接無線通信を用いて、通信対象の端末10に保持されている、当該通信対象の端末10を識別するための第2の端末識別情報303を取得する。また、近接無線通信部204は、ネットワーク通信部211により取得された制御情報301を、近接無線通信を用いて、通信対象の端末10へ送信する。
【0042】
照合部208は、ネットワーク通信部211によって取得された第1の端末識別情報302と、近接無線通信部204によって取得された第2の端末識別情報303とが一致するか否かを判定する。
【0043】
図2は、この通信システム1における処理の流れを示す図である。
【0044】
まず、ネットワーク通信部211は、サーバ30から、汎用ネットワークを介して、第1の端末識別情報302と制御情報301とを取得する(S101)。ここで、第1の端末識別情報302及び制御情報301は、ユーザによりサーバ30に予め登録されている。
【0045】
次に、近接無線通信部204は、端末10から、近接無線通信を用いて、端末10に保持されている第2の端末識別情報303を取得する(S102)。具体的には、近接無線通信部204は、端末10へのポーリングと端末10からのポーリングに対する応答とによって端末10との近接無線通信を確立する。また、近接無線通信部204は、当該ポーリングに対する応答として第2の端末識別情報303を受信する。
【0046】
次に、照合部208は、ステップS101で取得された第1の端末識別情報302と、ステップS102で取得された第2の端末識別情報303とが一致するか否かを判定する(S103)。
【0047】
ステップS103において、照合部208により第1の端末識別情報302と第2の端末識別情報303とが一致すると判定された場合、近接無線通信部204は、ステップS301で取得された制御情報301を、近接無線通信を用いて、端末10に送信する(S104)。
【0048】
一方、ステップS103において、照合部208により第1の端末識別情報302と第2の端末識別情報303とが一致しないと判定された場合、近接無線通信部204は、ステップS301で取得された制御情報301を、端末10に送信しない。
【0049】
以上により、本発明の実施の形態1に係る中継機器20は、サーバ30から、制御情報301とともに取得した第1の端末識別情報302と、端末10から取得した第2の端末識別情報303とが一致する場合に、制御情報301を端末10へ送信する。これにより、中継機器20は、サーバ30から受信した制御情報301を、誤った端末へ送信することを抑制できる。
【0050】
以下、本発明の実施の形態1に係る通信システム1の構成及びその動作について詳細に説明する。
【0051】
図3は、本発明の実施の形態1に係る通信システム1の全体構成を示す図である。
【0052】
図3に示す通信システム1は、端末10と、中継機器20と、サーバ30とを含む。
【0053】
端末10と中継機器20とは、近接無線通信によって通信可能である。ここで近接無線通信とは、電磁誘導方式の13.56MHz帯(HF帯)、又は電波方式の52〜954MHz帯(UHF帯)などを用いたRFID(Radio Frequency Identification、ISO 14443)タグとリーダライタとの通信、あるいは13.56MHz帯のNFC(Near Field Communication、ISO/IEC 21481)による通信を想定している。通常、HF帯では数10cm、UHF帯では数cmの通信距離に限られる。端末10に中継機器20をかざすことによって通信が確立される。あるいは、中継機器20が端末10に触れる(タッチする)ことによって通信が確立される。
【0054】
本発明の実施の形態では、中継機器20側にリーダライタ機能を実装し、端末10側にICタグ機能を実装する構成を説明する。そのような構成に限らず、中継機器20側にICタグ機能を実装し、端末10側にリーダライタ機能を実装する構成であってもよい。本発明の実施の形態の主眼は、端末10と中継機器20とが互いに近接無線通信によって情報のやりとりができる構成であればよい。また、NFCでは、Peer−to−Peer通信機能、タグエミュレーション、及びリーダライタエミュレーションが規格化されている。よって、この場合には、ICタグとリーダライタとの関係はどちらでもよいことになる。本発明の実施の形態では便宜上、中継機器20側にリーダライタ機能を実装し、端末10側にICタグ機能を有する構成で説明する。
【0055】
端末10は、メインコントローラ101と、メインメモリ102と、近接無線通信部103と、アンテナ104とを備える。
【0056】
メインコントローラ101は、例えば、端末10のシステムコントローラであるCPUである。このメインコントローラ101は、少なくとも端末10のシステムコントロールを行う。
【0057】
メインメモリ102は、メインコントローラ101で動作する制御ソフトウェア、及び端末10でセンシングするあらゆるデータを記憶可能なメモリである。メインメモリ102は、通常、メインコントローラ101を含むLSI内部に実装される。なお、メインメモリ102は、メインコントローラ101を含むLSIの外部の外付けメモリに実装されてもよい。例えば、メインメモリ102は、RAM又は不揮発性メモリ等である。
【0058】
近接無線通信部103は、本発明の第2の近接無線通信部に相当し、中継機器20に実装されているリーダライタ機器と通信を行う。この近接無線通信部103は、リーダライタ機器へ転送するデータを変調するとともに、リーダライタ機器から転送されたデータを復調する。
【0059】
アンテナ104は、端末10が、中継機器20に実装されているリーダライタ機器と近接無線を行うために用いるループアンテナである。
【0060】
中継機器20は、アンテナ201と、表示部202と、入力部203とを備える。
【0061】
アンテナ201は、中継機器20が、端末10と近接無線通信を行うために用いられるアンテナである。
【0062】
中継機器20は、端末10が備えるICタグに向けてポーリングを行う。そして、中継機器20は、通信が確立した時点で、端末10から情報を読み出したり、端末10へ情報を書き込んだりする。
【0063】
表示部202は、中継機器20と端末10との近接無線通信の結果、及びサーバ30から送信されたデータを表示する。この表示部202は、例えば、液晶ディスプレイなどである。
【0064】
入力部203は、中継機器20をユーザが操作するためのインタフェースである。中継機器20は、ユーザによる入力部203への入力に応じて、中継機器20が備える近接無線通信部204を起動させる。起動後、中継機器20は、端末10に対して近接無線通信を行うためのポーリング動作を開始する。通常、ポーリング動作は、不特定の相手に対して電波を出し続けるので、バッテリ駆動の中継機器20には電池寿命の観点で負担が生じる。したがって、中継機器20にポーリング動作を行わせるための専用ボタンを配置すれば、無駄なポーリング動作を行わせないと同時に、ユーザの機器操作負担を軽減できる。
【0065】
サーバ30は、データベースを備えたサーバである。通常、サーバ30は、データベースを持ったWEBサーバで構成される。また、サーバ30は、ネットワーク40を介して、中継機器20に接続されている。このサーバ30は、例えば、中継機器20から転送されてくる情報をデータベースに登録して、その結果を示す情報を、中継機器20に転送する。また、中継機器20の表示部202は、当該情報を表示する。
【0066】
以上のようなシステム構成によって、端末10でセンシングした情報を、中継機器20を介してサーバ30のデータベースに登録できる。例えば、端末10から製造番号、型番又はメーカ情報といった端末を唯一に識別可能な情報を、近接無線通信を用いて中継機器20が読み込む。また、中継機器20は、近接無線通信を介して端末10から受信した情報と、中継機器20が保持しているユーザ又は中継機器20そのものを特定するための情報と、及び中継機器20が位置情報をセンシングできる場合には位置を特定するための情報とをサーバ30に転送する。ユーザ又は中継機器20そのものを特定するための情報とは、例えば、メールアドレス、電話番号、端末識別情報、又はSIM(Subscriber Identity Module)カードID等である。位置を特定するための情報とは、例えば、GPS(Global Positioning System)情報、A−GPS(Assisted−GPS)情報、又は携帯網の基地局から推定される位置情報などである。また、サーバ30は、これらをデータベース登録する。これら一連の動作はユーザの負担を減らす。ユーザは、様々な情報を自ら入力しなくても、中継機器20を端末10にかざすだけで、端末10の愛用者登録などを行うことができる。
【0067】
次に、本発明の実施の形態1に係る端末10について図面を用いて詳細に説明する。
【0068】
図4は、本発明の実施の形態1に係る端末10の構成を示すブロック図である。
【0069】
図4に示すように、端末10は、メイン機能部105と、近接無線通信部103とを備える。メイン機能部105と近接無線通信部103とは、互いに通信可能なインタフェース(シリアルインタフェース、又はUSBなど)を介して接続される。
【0070】
メイン機能部105は、端末10の主要機能を実現する。このメイン機能部105は、端末10が冷蔵庫なら冷蔵庫機能、端末10が電子レンジならレンジ機能、端末10がエアコンならエアコン機能を実現する。本発明の実施の形態1に係る端末10は、電子機器端末、及び家電製品の全てを対象とする。よって、本発明の実施の形態1では、一つ一つの機器の説明は省略し、それぞれに共通の機能のみを説明する。なお、端末10は、電子機器端末、及び家電製品以外であってもよい。例えば、端末10は、自動車等の車両、又は耕作機械等であってもよい。
【0071】
メイン機能部105は、履歴検出部106と、エラー検出部107と、メインメモリ102と、メインコントローラ101とを備える。
【0072】
履歴検出部106は、端末10の動作の履歴を示す動作履歴情報と、ユーザの使用した履歴を示す使用履歴情報とを含む履歴情報1022を生成する。
【0073】
エラー検出部107は、メイン機能部105の不具合を検出して、当該不具合の内容を示すエラー情報1023を生成する。
【0074】
メインメモリ102は、履歴検出部106により生成された履歴情報1022、及びエラー検出部107により生成されたエラー情報1023などを含む端末メイン情報800を記憶する。
【0075】
図5は、本発明の実施の形態1に係るメインメモリ102に記憶される端末メイン情報800の一例を示す図である。
【0076】
同図に示すように、メインメモリ102には使用情報1021、及び制御情報1024などが記録されている。
【0077】
使用情報1021は、履歴検出部106により生成された履歴情報1022、及びエラー検出部107により生成されたエラー情報1023を含む。
【0078】
制御情報1024は、メインコントローラ101の制御手順として予め製造者側でインストールしてあるファームウェア1025と、そのバージョン情報であるファームウェアバージョン情報1026と、ユーザが後にダウンロードして追加する機能情報1027と、そのバージョン情報である機能バージョン情報1028と、各制御間の時間間隔などを計測するタイマー情報1029とを含む。ここで、機能情報1027は、例えば、電子レンジにおけるレシピの追加、又は、電子炊飯器における炊飯プログラムなど、端末10への機能情報及び設定自動化が実装されたソフトウェアである。
【0079】
図4に戻り、近接無線通信部103は、電源生成部1031と、通信制御部1032と、近接通信メモリ1033とを備える。
【0080】
電源生成部1031は、アンテナ104で受信した中継機器20からの電波を整流することにより、近接無線通信部103を動作させるための電源を生成する。
【0081】
通信制御部1032は、アンテナ104を介して、中継機器20と近接無線通信を行ったり、近接通信メモリ1033に情報を記録したり、近接通信メモリ1033から情報を読み出したりする。
【0082】
近接通信メモリ1033は、端末10を識別可能な識別情報などを含む端末近接情報801を記憶する。また、近接通信メモリ1033は、近接無線通信により、中継機器20等の外部の機器から読み出し可能である。
【0083】
図6は、本発明の実施の形態1に係る近接通信メモリ1033に記憶される端末近接情報801の一例を示す図である。
【0084】
同図に示すように、近接通信メモリ1033には、近接無線通信部103を唯一に識別可能な端末近接ID(Identification)10330と、端末固有情報10331とが記憶されている。端末固有情報10331は、端末10の製造時の工程にて書き込まれる端末ID(例えば、製造番号など)と、端末型番(例えば、製造品番など)と、メーカ情報と、生産情報(生産ロット番号や生産日など)とのうち少なくとも一つを含む。この端末近接ID10330及び端末固有情報10331は、
図1に示す第2の端末識別情報303の具体例である。また、端末近接ID10330は、本発明の近接識別情報に相当する。また、これらの情報を端末10から中継機器20を介してサーバ30に送信することによって、メーカ側で端末10を識別することが可能となる。
【0085】
端末近接情報801は、さらに、中継機器20が、端末10から近接無線通信を介して読み出した情報を、サーバ30に転送する際に必要となる、サーバアクセス情報10332を含む。このサーバアクセス情報10332は、サーバアドレス(URL(Uniform Resource Locator))、及びサーバ認証情報(ログインアカウント、パスワード)などを含む。
【0086】
また、端末近接情報801は、リーダライタ機器へ転送する、又は転送されてきた情報であるテンポラリ情報10333を含む。このテンポラリ情報10333は、メイン機能部105の履歴検出部106で抽出した履歴情報1022と、エラー検出部107で検出したエラー情報1023と、ファームウェア1025と、機能情報1027と、これらのバージョン情報(ファームウェアバージョン情報1026及び機能バージョン情報1028)と、タイマー情報1029と、中継機器20が端末10にかざされたことを識別する情報であるタッチ情報とを含む。
【0087】
これらの情報の中で、端末固有情報10331及びサーバアクセス情報10332は、端末10の生産工程の中で記録される。これによって、A社製の端末情報がA社とは別のB社のサーバに転送されるということを回避することが可能となる。ここで、メーカとしては、自社製品のユーザ使用履歴などは、他社に漏洩させたくない貴重なデータである。したがって、これらの情報は端末10の生産時に書き込まれていることが多い。すなわち、近接通信メモリ1033は内部に書き換え不可能なROM領域を持つとよい。なお、このROM領域は、物理的には書き換え可能なフラッシュメモリなどで構成されていても構わない。ただし、その場合は、当該ROM領域は、中継機器20に実装されているリーダライタ機器からはリードオンリーの領域として管理される。これによって、成りすましをするために不正に識別情報を書き換えたり、不正なサーバアクセス情報に書き換えたりするなどの悪意ある操作を防止できるので、セキュリティを向上させることが可能である。
【0088】
一方で、テンポラリ情報10333は、リーダライタ機器との通信の際に使用される、一時的に保存される情報である。したがって、当該テンポラリ情報10333を格納する領域は、物理的には書き換え可能なフラッシュメモリなどで構成されていることが望ましい。
【0089】
以上の構成により、本発明の実施の形態1に係る端末10は、次のような場合に有効に機能する。例えば、この近接無線通信部103は、リーダライタ機器から受信した電波に基づいて、少なくとも近接無線通信を確立するための電力生起を行うとともに、リーダライタ機器からの電波に基づいてクロック信号を抽出する。そして、端末10の少なくとも近接無線通信部103は、リーダライタ機器からの電波で生起した電力とクロックとによって動作する。これにより、端末10の主電源がオフの状態においても、近接無線通信部103は、中継機器20と近接無線通信を行うことが可能である。
【0090】
また、エラー検出部107にてエラーを検出すると同時に、メインコントローラ101は、メインメモリ102が保持している使用情報1021を近接通信メモリ1033に記憶させる。これにより、例えメイン機能部105が検出したエラーによって動作不能に陥ったとしても、そのエラーに至った使用履歴が、近接通信メモリ1033に蓄積される。よって、使用情報1021を、リーダライタ機能を有する中継機器20などの端末によって読み出すことが可能となる。これにより、メーカは、故障の再現などができるので、不具合の解析を容易に行うことができる。
【0091】
また、端末10は、リーダライタ機器からファームウェア及び機能情報が近接通信メモリ1033に転送されると、このファームウェア及び機能情報をメインメモリ102に保存する。これにより、例えば、メーカがファームウェアのアップデートを行ったり、ユーザが端末10専用の機能情報を端末10の購入後に行ったりすることで、端末10の機能を拡張し、ユーザの嗜好にあった使い方をすることが可能である。
【0092】
また、中継機器20がかざされると同時に近接通信メモリ1033は、例えばかざされた通算回数、及びかざされたときの中継機器20が保持する時刻情報などをタッチ情報として保存する。これにより、このタッチ情報を、端末10内に保持するタイマー情報と組み合わせることで、時計機能を持たない端末10においても、履歴情報及びエラー情報などを時間と結びつけて管理することが可能となる。
【0093】
次に、本発明の実施の形態1に係る中継機器20について図面を用いて詳細に説明する。
【0094】
図7は、本発明の実施の形態1に係る中継機器20の構成を示すブロック図である。
【0095】
同図に示すように、中継機器20は、近接無線通信部204と、メイン機能部205とを備えている。
【0096】
近接無線通信部204は、通信制御部206と、近接通信メモリ207と、照合部208とを備えている。なお、
図7では、近接無線通信部204が照合部208を備えているが、照合部208は近接無線通信部204に含まれなくてもよい。つまり、照合部208は、少なくとも中継機器20に含まれていればよい。
【0097】
通信制御部206は、アンテナ201を介して、端末10と近接無線通信を行ったり、近接通信メモリ207に情報を記録したり、近接通信メモリ207から情報を読み出したりする。
【0098】
近接通信メモリ207は、端末10から近接無線通信を介して読み出した情報、及びサーバ30から受信した情報など含む中継近接情報802を記憶する。
【0099】
図8は、本発明の実施の形態1に係る近接通信メモリ207に記憶される中継近接情報802の一例を示す図である。
【0100】
同図に示すように、近接通信メモリ207には、中継機器近接ID2070、端末情報2071、及びダウンロード情報2072などが記憶されている。
【0101】
中継機器近接ID2070は、近接無線通信部204を唯一に識別可能な近接無線通信部の識別情報である。
【0102】
端末情報2071は、端末10から近接無線通信を介して読み出した情報であって、端末近接ID2073と、端末固有情報2074と、サーバアクセス情報2075と、テンポラリ情報2076とを含む。これらの情報は、中継機器20が端末10との近接無線通信を行った直後であれば、端末10の近接通信メモリ1033に記憶されている情報(端末近接ID10330、端末固有情報10331、サーバアクセス情報10332、及びテンポラリ情報10333)と同一である。
【0103】
ダウンロード情報2072は、サーバ30からネットワーク通信部211を通じて受信した情報であって、端末近接ID2077と、端末固有情報2078と、ファームウェア情報2079とを含む。
【0104】
なお、近接通信メモリ207に関わる情報のうち、中継機器近接ID2070は近接無線通信部204を唯一に識別可能な情報である。よって、近接通信メモリ207は、近接無線通信部204を書き換え不可能なROM領域に格納することが好ましい。なお、このROM領域は、物理的には書き換え可能なフラッシュメモリなどで構成されていても構わない。ただし、その場合は、当該ROM領域は、外部の機器からはリードオンリーの領域として管理される。一方、端末情報2071及びダウンロード情報2072は、読み込み及び書き込み対象となる端末10が変わるたびに書き換えられる。したがって、近接通信メモリ207は内部に書き換え可能なRAM領域を持ち、当該RAM領域にこれらの情報を格納する。このRAM領域は、例えば、物理的に書き換え可能なフラッシュメモリなどで構成されていることが望ましい。
【0105】
照合部208は、近接通信メモリ207に記憶されている2つの情報が同一であるかを照合する。例えば、照合部208は、サーバ30から受信したダウンロード情報2072を端末10に送信する際、端末10から近接無線を介して読み出した、当該端末を識別する情報、例えば端末近接ID2073が、サーバ30から受信した情報、例えば端末近接ID2077と一致しているかを照合する。照合部208は、結果を通信制御部206に結果を送信する。照合部208により、この2つが一致していると判定された場合、通信制御部206は近接通信メモリ207に記憶したファームウェア情報2079を端末10へアンテナ201を介して送信する。
【0106】
メイン機能部205は、表示部202と、入力部203と、メインコントローラ209と、メインメモリ210と、ネットワーク通信部211とを備えている。メイン機能部205は、中継機器20の主要機能を実現する。このメイン機能部205は、中継機器20が携帯電話なら携帯電話機能、中継機器20がパーソナルコンピュータ(PC)ならPC機能を果たす部分である。本発明の実施の形態1の中継機器20は、携帯電話端末、PCの全てを対象とする。よって、本発明の実施の形態1では、一つ一つの機器の説明は省略し、それぞれに共通の機能のみを説明する。
【0107】
メインコントローラ209は、少なくとも近接無線通信部204の動作を制御したり、サーバ30から取得した情報をメインメモリ210及び近接通信メモリ207へ格納したりするように指示するシステムコントローラであり、所謂、マイコン又はCPUである。
【0108】
具体的には、メインコントローラ209は、通信制御部206を介して端末10と近接無線通信を行うことにより、端末10の識別情報及びユーザの使用履歴などを読み出す。そして、メインコントローラ209は、この情報を、読み出したサーバアクセス情報2075に記載されたサーバアドレスへ送信する。さらに、メインコントローラ209は、サーバ30から受信した情報がメニュー情報である場合はその情報を表示部202へ表示する。また、メインコントローラ209は、サーバ30から受信した情報が端末10へ転送するファームウェア情報である場合は受信したデータを近接通信メモリ207へ格納するとともに、当該データを端末10へ転送する準備が完了したことを表示部202へ表示する。
【0109】
メインメモリ210は、中継機器20を識別可能な識別情報などを含む中継メイン情報803を記憶する。
【0110】
図9は、本発明の実施の形態1に係るメインメモリ210に記憶される中継メイン情報803の一例を示す図である。
【0111】
同図に示すように、メインメモリ210には、中継機器情報2100、ユーザ情報2101、及びアプリケーション情報2102などが記憶されている。
【0112】
中継機器情報2100は、中継機器ID(例えば、製造番号など)と、中継機器型番(例えば、製造品番など)と、メーカ情報と、位置(GPS)情報とのうち少なくとも一つを含む。
【0113】
ユーザ情報2101は、使用者ID(例えば、SIMカードIDなど)と、電話番号と、メールアドレスとのうち少なくとも一つを含む。
【0114】
アプリケーション情報2102は、アプリケーションと、そのバージョン情報(アプリケーションバージョン情報)とを含む。アプリケーションは、中継機器20が端末10と近接無線通信を行う際に近接無線通信部204を起動するようメインコントローラ209にコマンドを送るとともに、中継機器20がサーバ30と通信を行う際にデータの加工などを行うアプリケーションである。
【0115】
ネットワーク通信部211は、サーバ30とインターネット又は携帯電話網などの汎用のネットワーク40を介して通信を行う処理部であり、所定のデータを送信又は受信したりする際に使用される。
【0116】
以上の構成により、本発明の実施の形態1に係る中継機器20は、次のような場合に有効に機能する。例えば、ユーザが端末10の愛用者登録を行いたい場合、ユーザが中継機器20を端末10にかざす。これにより、中継機器20は、自動的に端末10の情報を取得し、取得した情報を指定のサーバ30へ送信する。その結果として、中継機器20はサーバ30から登録完了の情報を受信し、それを表示部202に表示する。これにより、ユーザは愛用者登録が完了したことを知ることができる。
【0117】
また、例えば、端末10の機能を追加したいなどの場合、ユーザが所望の機能情報に関する情報を、中継機器20を用いてサーバ30へ送信する。その応答として、中継機器20は、サーバ30から機能情報を取得できる。また、取得した機能情報を端末10へ転送する場合、ユーザは中継機器20を端末10にかざすと、通信制御部206はアンテナ201を介して端末10を識別する情報を取得する。さらに、照合部208は端末10から取得した当該識別情報と、サーバ30から、機能情報と同時に取得した対応端末情報とを照合する。この結果、2つの情報が一致していれば通信制御部206は機能情報を端末10へ転送する。また、当該2つの情報が一致していなければ、中継機器20は、端末10への機能情報の送信を行わずに、その旨を表示部202へ表示することでユーザへ通知する。このように、端末10の情報を更新する際に、転送する端末10と機能情報とが対応しているかを転送時に判定し、正しい場合にのみインストールを行うようにする。これにより、誤った機器へ情報が送信される事態と、その結果、機器が誤作動などを起こす事態とを自動的に回避することができる。
【0118】
次に、本発明の実施の形態1に係るサーバ30に登録される情報について図面を用いて詳細に説明する。
【0119】
図10は、本発明の実施の形態1に係るサーバ30に登録されるサーバ登録情報804の一例を示す図である。
【0120】
同図に示すように、サーバ30にはユーザ情報310、端末情報320、及び製品情報330などが登録されている。
【0121】
ユーザ情報310は、中継機器20を使用するユーザの情報である個人情報311と、中継機器20の情報である中継機器情報312とを含む。個人情報311は、使用者IDと、電話番号と、メールアドレスと、サーバ認証情報とを含む。中継機器情報312は、中継機器IDと、中継機器型番と、メーカ情報と、位置情報と、中継機器近接IDとを含む。これらの情報は、中継機器20からネットワーク40を介して送信されてきた情報である。なお、ここで詳細は述べないが、例えばメーカの専用ウェブサイトから登録されたユーザの氏名及び住所などが一緒に登録されていてもよい。
【0122】
端末情報320は、端末固有情報321と、ユーザ情報322と、使用情報323と、ファームウェア情報324とを含む。端末固有情報321は、
図1に示す第1の端末識別情報302の具体例である。この端末固有情報321は、端末近接IDと、端末IDと、端末型番と、メーカ情報と、生産情報とを含む。ユーザ情報322は、使用者IDと、中継機器IDと、中継機器近接IDとを含む。使用情報323は、端末10の履歴情報と、エラー情報と、タイマー情報と、タッチ情報とを含む。ファームウェア情報324は、ファームウェアバージョン情報3240と、機能バージョン情報3241と、機能情報3242とを含む。これらの情報も、中継機器20からネットワーク40を介して送信されてきた情報である。また、機能情報3242は、
図1に示す制御情報301の具体例である。
【0123】
なお、ユーザ情報322は、異なるユーザ情報が複数登録されていてもよい。このようにすることで、異なるユーザ同士でファームウェア情報324を共用することが可能となる。また、機能情報3242も異なる情報が複数登録されていてもよい。このように複数の機能情報3242を予めユーザが作成することで、ユーザは、使用状況が変わるたびに、使用状況に合わせた機能情報3242を再作成することなく、その使用状況にあった機能情報3242を使用することが可能となる。
【0124】
製品情報330は、端末型番3300と、取扱説明書3301と、対応メニューコンテンツ情報3302と、機能作成コンテンツ情報3303と、ファームウェア3304と、ファームウェアバージョン情報3305とを含む。
【0125】
以上のような情報を用いることにより、本発明の実施の形態1に係るサーバ30は、次のような場合に有効に機能する。例えば、中継機器20のユーザが端末10用に作成した機能情報3242をダウンロードする場合、中継機器20からサーバ30へ、中継機器情報2100、ユーザ情報2101及び端末情報2071と、機能情報ダウンロードのコマンドとが送信されてくる。それに対し、サーバ30は、例えばユーザ情報310に記載されている使用者IDとユーザ情報322に記載されている使用者IDとを参照し、該当する機能情報3242が存在すれば機能情報3242を中継機器20へと送信する。また、該当する機能情報3242がない場合、又は送信されてきた使用者IDが端末10のユーザとして存在しない場合、すなわち中継機器20のユーザ情報が端末10と紐付かなかった場合はユーザ作成ファームウェアの送信は行わない。このように、サーバ30において、ユーザ情報310と端末情報320とをデータベース管理することで、必要な情報を許可(登録)されたユーザにのみ送信することができる。
【0126】
次に、本発明の実施の形態に1に係る通信システム1における動作の流れを説明する。まず、通信システム1における動作の概略を説明する。
【0127】
まず、ユーザは、中継機器20を用いて、第1の端末識別情報302に対応付けた制御情報301をサーバ30に登録する。
【0128】
そして、中継機器20と端末10との1回目の近接無線通信(タッチ)が行われる。このとき、近接無線通信部204は、第2の端末識別情報303を端末10から取得する。
【0129】
次に、
図2に示すように、中継機器20のネットワーク通信部211は、1回目の近接無線通信の際に取得された第2の端末識別情報303に対応する制御情報301をサーバ30から取得する(S101)。
【0130】
次に、中継機器20の近接無線通信部204は、端末10との2回目の近接無線通信(タッチ)の際に、第2の端末識別情報303を再度、取得する(S102)。
【0131】
そして、照合部208は、第1の端末識別情報302と、2回目の近接無線通信の際に取得された第2の端末識別情報303とが一致するか否かを判定する(S103)。
【0132】
そして、近接無線通信部204は、第1の端末識別情報302と第2の端末識別情報303とが一致する場合に、制御情報301を端末10に送信する(S104)。
【0134】
まず、ユーザが自分にあった使い方をするために中継機器20を用いて端末10の機能情報を作成し、作成した機能情報をサーバ30に登録する処理の流れについて説明する。なお、以下の説明において、中継機器20の所有者(主な使用者)をユーザAとして説明する。
【0135】
図11は、本発明の実施の形態1における機能情報をサーバ30に登録する処理の流れを示すフローチャートである。なお、
図11に示すステップS401〜S412の処理は主に中継機器20側で行われる処理であり、ステップS413〜S415の処理は主にサーバ30で行われる処理である。
【0136】
まず、ユーザは中継機器20に予めインストールしてある専用のアプリケーションを起動する(S401)。
【0137】
アプリケーションが起動されると、端末10へ中継機器20をかざす(タッチする)ことを促す画面が中継機器20の表示部202に表示される(S402)。
【0138】
ユーザは画面の表示に従い、端末10へ中継機器20をかざす(S403)。ここで「かざす」というのは、端末10の近接無線通信部103と中継機器20の近接無線通信部204とが通信可能な距離以下になるよう、端末10と中継機器20とを近づけることである。
【0139】
ユーザが端末10へ中継機器20をかざすと、中継機器20は端末10と通信が可能か否かを判定する(S404)。つまり、中継機器20は、当該中継機器20が端末10と通信可能な距離に近づけられたか否かを判定する。通信が可能と判定される(S404でYes)と、中継機器20は端末チェックを行う(S405)。通信が不可能と判定される(S404でNo)と、中継機器20は、再度端末10へ中継機器20をかざすことを促す画面を表示部202に表示する(S402)。
【0140】
ここで、端末チェック(S405)の処理の流れについて説明する。
【0141】
図12は、本発明の実施の形態1に係る端末チェックの処理の流れを示すフローチャートである。なお、
図12に示すステップS450〜S452の処理は主に中継機器20側で行われる処理であり、ステップS453以降の処理は主にサーバ30で行われる処理である。
【0142】
まず、中継機器20は近接無線通信部204を通じて、端末10から端末近接ID10330、端末固有情報10331、及びサーバアクセス情報10332を読み込み、端末情報2071として近接通信メモリ207へ保存する(S450)。次に、中継機器20は、読み込んだこれら端末関連情報とメインメモリ210に記憶している中継機器情報2100とユーザ情報2101とを含む送信データを生成する(S451)。さらに、中継機器20は、読み込んだサーバアクセス情報2075に記載されているURLに置かれているサーバ30へ、生成した送信データを送信する(S452)。
【0143】
サーバ30は、中継機器20から送信されたデータを受信すると、送信されてきた端末10に関する情報がサーバ30の保有するデータベース内に登録されているか否かを判定する(S453)。データベース内に登録されているか否かの判定は、例えば、端末近接ID2073を基に行うことが考えられる。または、サーバ30は、端末固有情報2074に記載されている端末IDなどの端末を唯一に識別できる情報で判定を行ってもよい。
【0144】
端末登録の有無判定後、データベース内に登録されていない場合(S453でNo)、当該端末10はデータベースへ登録(愛用者登録)されていないことになる。送信されてきた端末近接ID2073と端末固有情報2074と中継機器情報2100とユーザ情報2101とを新たにデータベースに登録するかどうかを、ユーザAに判定してもらうために、サーバ30は中継機器20へ選択を行う画面を送信する(S4530)。中継機器20は受信した当該選択画面を表示部202に表示する。そして、ユーザAが「端末10を登録する」を選択した場合(S4530でYes)、中継機器20はその回答をサーバ30へ送信する。そして、サーバ30は当該回答受信後に端末10の情報を登録する(S4531)。
【0145】
さらに、サーバ30はユーザAの家族情報をデータベースに登録するか確認する画面を中継機器20へ送信する(S4532)。ユーザAが「家族情報を登録する」を選択した場合(S4532でYes)、ユーザAはさらに登録する家族に関する情報を入力する(S4533)。ここで入力する家族に関する情報とは、例えば家族の所有する中継機器20のユーザ情報2101、及び家族のサーバ認証情報などである。ユーザAが家族に関する情報を入力後、中継機器20はその情報を再びネットワーク通信部211を通じてサーバ30へと送信する(S4534)。サーバ30は受信した家族に関する情報を端末10へ紐付けて登録し(S4535)、端末チェック処理を終了する。このように、家族を端末10のユーザとしてデータベースに登録しておくと、端末10のユーザとして登録されているユーザ全員が端末10に関連する情報を共有することが可能となる。一方、ユーザAが「端末10を登録しない」を選択した場合(S4530でNo)、又は、端末登録ユーザAが「家族情報を登録しない」を選択した場合(S4532でNo)、端末チェック処理は終了する。
【0146】
なお、本発明の実施の形態1では家族を登録するステップ(ステップS4532〜S4535)を記載したが、これらは行わなくても当然よい。この場合はステップS4531終了後、端末チェック処理は終了する。
【0147】
一方、端末登録の有無判定後、データベース内に登録されている場合(S453でYes)、サーバ30は、中継機器20のユーザ情報2101に記載されている使用者IDが端末10のユーザ情報322に記載されている内容か否かを判定する(S454)。なお、ここでは使用者IDを判定に使用しているが、ユーザAを唯一に特定できる情報、例えばユーザAが所有する中継機器20の中継機器近接ID2070を使用してもよい。
【0148】
端末10の登録ユーザ識別情報がユーザ情報2101に記載されている内容である場合(S454でYes)、ユーザAは端末10のユーザとして登録されていることになるため、端末チェック処理を終了する。端末10の登録ユーザ識別情報がユーザ情報2101に記載されている内容でない場合(S454でNo)、端末10はユーザA以外のユーザによってサーバ30に登録されていることになる。そこで、サーバ30は中継機器20へ端末10の登録を行うかどうかの判定を行う画面を送信し、ユーザAはその判定を行う(S4540)。
【0149】
ここでユーザAが「登録を行わない」を選択した場合(S4540でNo)、端末10へのユーザ登録は行われずに、端末チェック処理は終了する。ユーザAが「登録を行う」を選択した場合(S4540でYes)、中継機器20からサーバ30へその選択が送信される。サーバ30はその情報を受け、端末10のユーザとして既に登録されているユーザへ、ユーザAを端末10のユーザとして登録してよいか判定してもらう通知を行う(S4541)。端末10の当該登録済みユーザが登録を許可した場合(S4541でYes)、サーバ30はユーザAを端末10のユーザとして登録し(S4542)、登録したことをユーザAへ通知し(S4543)、端末チェック処理を終了する。一方、端末10の当該登録済みユーザが登録を許可しなかった場合(S4541でNo)、サーバ30は許可がでなかったことをユーザAへ通知し(S4543)、端末チェック処理は終了する。
【0150】
なお、この端末チェック処理は一例であって、中継機器20が端末10と紐付けられてサーバ30に登録されているか否かを確認できれば、この処理に限らない。
【0151】
図11に戻り、端末チェック(S405)を終えると、サーバ30は、その結果に応じた端末10専用ページを中継機器20へ送信する(S406)。
【0152】
具体的には、中継機器20が端末10と紐付けられてサーバ30に登録されていない場合(S406でNo)、サーバ30は中継機器20が端末10と紐付け登録されていない場合の端末10専用ページを中継機器20へ送信する(S407)。
【0153】
図13は中継機器20が端末10と紐付け登録されていない場合の端末10専用ページの表示内容の一例を示す図である。ここでは端末10が洗濯機である場合を例として説明する。この場合、「1.取扱説明書を見る」をユーザが選択すると、サーバ30は、取扱説明書3301を登録情報から抽出し、中継機器20へ送信する。また「2.使用履歴に関する情報を見る」をユーザが選択すると、サーバ30は、使用情報323に含まれる履歴情報を基に生成したコンテンツ、例えば履歴情報をグラフ化したコンテンツを中継機器20へ送信する。このように、各メニューに応じた処理が行われるが、中継機器20が端末10に紐付けられてサーバ30に登録されていない場合、機能情報作成を行うことはできないため、処理はここで終了とする。
【0154】
一方、中継機器20が端末10と紐付けられてサーバ30に登録されている場合(S406でYes)、サーバ30は中継機器20が端末10と紐付け登録されている場合の端末10専用ページを中継機器20へ送信する(S408)。
【0155】
図14(a)は中継機器20が端末10と紐付け登録されている場合の端末10専用ページの表示内容の一例を示す図である。ここでユーザAは「3.機能情報を作成する」を選択する(S409)。サーバ30は、機能作成コンテンツ情報3303を中継機器20へ送信する(S410)。
図14(b)及び(c)は送信される機能作成コンテンツ情報3303の内容の一例を示す図である。例えば洗濯機の場合、
図14(b)に示すように、機能情報作成用に「使用する洗剤」をユーザAは選択する。選択が完了すると、次に
図14(c)に示すように、ユーザAは、洗濯の各工程である「洗い」、「すずき」、「脱水」の所要時間をそれぞれ自由に設定する(S411)。設定が完了すると、中継機器20は設定情報をサーバ30へ送信する(S412)。
【0156】
中継機器20から送信されたユーザAが作成した機能設定情報を受信したサーバ30は、当該情報を基に、端末10にインストール可能なプログラムを作成する(S413)。サーバ30は、作成したプログラムを機能情報3242として登録し(S414)、登録が完了したことを表示する指示を中継機器20へ送信することで、登録が完了したことをユーザAへ伝え(S415)、処理を終了する。
【0157】
以上の処理により、本発明の実施の形態1では、端末10で利用可能な機能情報3242を中継機器20のインタフェースを用いてユーザAが作成するにあたり、サーバ30において端末10とユーザA(中継機器20)の紐付け関係が確認される。ここで、ユーザAが端末10と紐付けされている場合にのみ、機能作成コンテンツ情報3303がユーザAに送信される。そして、ユーザAは機能情報3242を作成し、サーバ30へ登録することが可能となる。したがって、端末10用の機能情報3242を作成し、サーバ30へ登録できるのは、予め端末10の使用者として登録されているユーザのみである。これにより、不正に機能情報を作成及び登録したりするなど、悪意ある操作を防止できるので、セキュリティを向上させることが可能である。
【0158】
次に、ユーザがサーバ30に登録してある機能情報を使用するために、中継機器20を用いてサーバ30から機能情報をダウンロードし、当該機能情報を端末10へインストールする処理の流れについて説明する。なお、以下の説明において、先ほど同様、中継機器20の使用者をユーザAとして説明する。
【0159】
図15は、ユーザがサーバ30に登録してある機能情報3242を端末10へインストールする処理の流れを示すフローチャートである。
図15において、
図11と同じステップについては同じ符号を用い、重複する説明を省略する。
【0160】
端末チェック(S405)を終えると、サーバ30は、その結果に応じた端末10専用ページを中継機器20へ送信する(S406)。
【0161】
中継機器20が端末10と紐付けられてサーバ30に登録されている場合(S406でYes)、サーバ30は端末10との紐付け登録がある場合の端末10専用ページを中継機器20へ送信する(S408)。このとき表示されるページの概念図は
図14(a)に示す内容である。
【0162】
ここでユーザAは「4.機能情報を使用する」を選択する(S500)。ユーザAの選択を受けて、サーバ30は端末10用に機能情報3242が登録されているか否かを判定する(S501)。ここで、端末10用の機能情報3242とは、ユーザAが登録した機能情報3242だけではなく、端末10のユーザとして登録してあるユーザ、例えばユーザAの家族、が登録した機能情報3242も含んでいる。登録された機能情報3242がない場合(S501でNo)、サーバ30は中継機器20へ登録された機能情報3242がないことを通知する。中継機器20は表示部202に該当機能情報3242がないことを表示することで、ユーザAへ該当機能情報3242がないことを通知する(S502)。その後、中継機器20は、端末10との紐付け登録がある場合の端末10専用ページを再度表示する(S408)。
【0163】
一方、登録された機能情報3242がある場合(S501でYes)、サーバ30は該当する機能情報3242と機能バージョン情報3241と端末固有情報321とを中継機器20へ送信する(S503)。中継機器20はこれら情報を受信すると、ダウンロード情報2072としてこれらを近接通信メモリ207へ保存(S504)する。中継機器20は、ダウンロードが完了したことを表示部202に表示(S505)することで、ダウンロードが完了したことをユーザAへ通知する。
【0164】
次に、ダウンロードした機能情報3242を中継機器20へインストールするために、中継機器20は、ユーザAに対して、端末10へ中継機器20をかざすように促す画面を表示部202に表示する(S402)。これを受けて、ユーザAは中継機器20を端末10にかざす(S403)。ユーザが端末10へ中継機器20をかざすと、中継機器20は端末10と通信が可能か否かを判定する(S404)。通信が不可能と判定される(S404でNo)と、中継機器20は、再度端末10へ中継機器20をかざすことを促す画面を表示部202に表示する(S402)。
【0165】
一方、通信が可能と判定される(S404でYes)と、中継機器20は近接無線通信部204を通じて、端末10から端末近接ID10330及び端末固有情報10331を読み込む。中継機器20は、読み込んだ情報を端末情報2071として近接通信メモリ207へ保存する(S506)。
【0166】
保存完了後、照合部208は端末10から読み取った端末近接ID2073とサーバ30からダウンロードした端末近接ID2077とが一致しているか照合する(S507)。
【0167】
照合の結果、これら2つの情報が一致していない場合(S507でNo)、表示部202は、警告を表示する。これは端末10専用ページを表示する際に中継機器20をかざした端末10と、機能情報をインストールする際に中継機器20をかざした端末10とが異なる場合である。具体的には、中継機器20は、2つの識別情報が一致していないのでインストールを行えない旨と機能情報に対応した正しい端末10の情報とを表示する(S508)。さらに、中継機器20は、当該機能情報のインストールを再度行うかをユーザAに判断してもらう表示を表示部202に行う(S509)。ユーザAが再びインストールを行うと判断した場合(S509でYes)、中継機器20は、再び、ユーザAに対して、端末10へ中継機器20をかざすように促す画面を表示部202に表示する(S402)。一方、インストールを行わないと判断した場合(S509でNo)、中継機器20は処理を終了する。
【0168】
一方、照合部208が、端末10から読み取った端末近接ID2073とサーバ30からダウンロードした端末近接ID2077とが一致していると判定した場合(S507でYes)、中継機器20は近接無線通信部204を通じてファームウェア情報2079として保存している機能情報と機能バージョン情報とを端末10へ送信する(S510)。
【0169】
ここで、サーバ30から機能情報と機能バージョン情報とをダウンロード後、これらを端末10にインストールするために、ユーザAが中継機器20を端末10にかざして近接無線通信を確立する。近接無線通信が確立されてから、端末10の端末固有情報の読み出し、識別情報の照合、機能情報の端末10への送信、インストール完了表示までの一連の処理は、一度通信が確立してから当該通信が切断されるまでの間に実施される。すなわち、端末10と中継機器20との間の通信路が近接無線通信の場合は、端末10の近接無線通信部103と中継機器20の近接無線通信部204との距離が通信可能な距離以下に一度なり、近接無線通信が確立される。近接無線通信が確立された後は、端末10の近接無線通信部103と中継機器20の近接無線通信部204とがその距離から離れないうちに、一連の処理が実施される。つまり、1回のタッチによりこの一連の処理が実施される。
【0170】
端末10は受信した機能情報と機能バージョン情報とを近接通信メモリ1033へ一旦保存し、その後、当該情報をメインメモリ102へ送信するとともに、インストール完了の通知を中継機器20へ行う(S511)。中継機器20は、インストール完了通知を受けとったら、その旨を表示部202に表示(S512)し、インストール完了したことをユーザAへ通知し処理を終了する。
【0171】
以上のような処理により、ユーザは、インターネットなどの汎用のネットワークを持たない端末10においても、安価で直感的に操作しやすい近接無線通信手段を持つ中継機器20を利用することによって、端末10へ機能情報を追加することができる。これによって、各ユーザの嗜好に合った最適な設定を端末10に実装することが可能となる。また、端末10のユーザとして登録された全てのユーザが、端末10用に登録された機能情報を簡単にダウンロードできる。したがって、端末10を所有する家族全員をユーザ登録しておき、端末10を主に使用するユーザがその家族に適した機能情報を作成及び登録しておけば、家族間でその情報を共用することができる。また、ダウンロードした機能情報を端末10へインストールする際、中継機器20は照合部208において、機能情報と同時にダウンロードした端末近接ID2077と端末10から読み取った端末近接ID2073とが一致しているか照合している。したがって、間違った機器に機能情報をインストールして端末10が異常な動作をするようなことを防ぐことが可能となる。
【0172】
なお、本発明の実施の形態1において、ユーザがアプリケーションを起動する処理を記載しているが、実際の処理はこの限りではない。ユーザが明示的にアプリケーションを起動しなくても、例えば、端末10に中継機器20をかざしたことをきっかけにアプリケーションが起動してもよい。または、例えば、アプリケーションがなくても、端末10からの情報の読み出し、又はサーバ30への情報の送信など、同様の処理を中継機器20が行ってもよい。
【0173】
なお、本発明の実施の形態1において、照合部208は、ステップS506で端末10から読み取った端末近接ID2073とサーバ30からダウンロードした端末近接ID2077とが一致しているか照合するとした。しかし、照合部208は、端末10を唯一に識別できる情報であればこれ以外の情報を用いて照合してもよい。例えば、照合部208は、端末10から読み取った端末固有情報2074とサーバ30からダウンロードした端末固有情報2078の中の端末識別情報とを照合してもよい。
【0174】
さらに、照合部208は、インストールする機能情報のバージョン情報を比較して、インストールの可否を判断してもよい。
図16は、この場合の中継機器20の処理を示すフローチャートである。なお、
図16は、
図15に示すステップS507でYesの場合の処理を示す。
【0175】
まず、ネットワーク通信部211は、サーバ30から、機能情報3242と共に、第1のバージョン情報(機能バージョン情報3241)を取得する。第1のバージョン情報は、これからインストールする機能情報3242のバージョンを示す。
【0176】
そして、近接無線通信部204は、通信対象の端末10から、近接無線通信を用いて、通信対象の端末10に保持されている第2のバージョン情報(機能バージョン情報1028)を取得する。第2のバージョン情報は、当該通信対象の端末10に既にインストールされている機能情報のバージョンを示す。
【0177】
次に、照合部208は、第1のバージョン情報で示されるバージョンと、第2のバージョン情報で示されるバージョンとが一致するか否かを判定する(S520)。
【0178】
近接無線通信部204は、照合部208によって、第1の端末識別情報と第2の端末識別情報とが一致すると判定され(S507でYes)、かつ、第1のバージョン情報で示されるバージョンと、第2のバージョン情報で示されるバージョンとが一致しないと判定された場合(S521でYes)に、機能情報を、近接無線通信を用いて、通信対象の端末10に送信する(S510)。通信対象の端末10は、当該機能情報を受信して、当該機能情報をインストールする。
【0179】
また、近接無線通信部204は、第1の端末識別情報と第2の端末識別情報とが一致すると判定された場合(S507でYes)でも、第1のバージョン情報で示されるバージョンと、第2のバージョン情報で示されるバージョンとが一致する場合(S521でNo)、機能情報を端末10に送信しない。端末10は当該機能情報を受信せず、当該機能情報をインストールしない。
【0180】
または、機能バージョン情報に作成された時間情報が含まれており、ステップS520において、中継機器20は、これを比較してインストールするか否かの判定(S521)を行ってもよい。つまり、中継機器20は、こらからインストールする機能情報が作成された時間と、端末10にインストール済みの機能情報が作成された時間とが同じ場合(S521でNo)は、インストールを行わないとしてもよい。
【0181】
さらに、端末10を唯一に識別できる情報で識別後、照合部208は、同様に近接通信メモリ207に保存しているファームウェアバージョン情報の照合を行ってもよい。このようにすることで、端末10にインストールされているファームウェアと、メーカが作成したファームウェアのバージョンを比較することができる。もしメーカが作成したファームウェアのバージョン情報が新しい場合、中継機器20は、新たにファームウェア3304をダウンロードし、当該ファームウェア3304を端末10へインストールすることができる。したがって、端末10を常に端末10のメーカが意図する最新の状態に保つことが可能となる。
【0182】
なお、本発明の実施の形態1において、上記処理は、機能情報を端末10へインストールし、中継機器20にインストール完了の旨が表示されたら終了している。もちろん機能情報に、インストール直後に端末10が起動されることが記述されていれば、端末10はその通り起動する。または、最初に中継機器20を端末10にかざした際に、既にインストールされている機能情報があれば、
図14(a)では記載していないが、中継機器20は、そのバージョン情報を基に、「○○の機能情報を使用する」という新たな選択肢を表示する。そして、ユーザAがその選択肢を選択した場合、中継機器20はユーザAに中継機器20を端末10にかざすことを促す。そして中継機器20がかざされると当該インストール済みの機能情報が起動されるようにしてもよい。このようにすることで、ユーザAは、使用の際、毎回サーバから情報をダウンロードせずに、インストールしてある機能情報を簡単に使用することが可能となる。ユーザAは、サーバ30との情報のやりとりで発生する情報料などを節約することもできる。
【0183】
なお、本発明の実施の形態1において、照合部208は、サーバ30から受信した端末固有情報と端末10から受信した端末固有情報とを照合しているが、例えば受信する機能情報に改竄防止のためにデジタル署名を付加してもよい。または、照合部208は、機能情報を暗号化するとともに、端末10に予め記憶させてある鍵情報又は固有値を取得してもよい。または、照合部208は、端末10から取得する端末固有情報を基に鍵情報又は固有値を生成するとともに、これらを基にデジタル署名の検証又は機能情報の復号化を行ってもよい。そして、照合部208は、これらの処理のより、安全を確認できた場合に機能情報に対応する端末10が近接無線通信の対象であると認定し、機能情報を送信するという処理を行ってもよい。このようにすることで、サーバ30と中継機器20との間で行う通信の安全性を高めることができる。もちろん、中継機器20は、予めデジタル署名が付加された、又は暗号化された端末固有情報を端末10から受信し、サーバ30から受信する機能情報に含まれる鍵情報又は固有値、あるいは端末固有情報を基に生成した鍵情報又は固有値を基にデジタル署名の検証又は機能情報の復号化を行い、安全を確認してもよい。
【0184】
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。上記実施の形態1では、中継機器20とサーバ30との間での機能情報3242などの情報に対して、特に暗号化などをせずに送受信を行った。これに対して、本発明の実施の形態2では、中継機器20とサーバ30との間の通信路であるネットワーク40で機能情報3242などが改竄されていないかが判定される。その後、端末10へのインストール処理が実施される。
【0185】
さらに、上記実施の形態1では、予め、機能情報をインストールする端末10に中継機器20をかざして、中継機器20に端末10専用の機能情報のみをダウンロードしていた。しかし、本発明の実施の形態2では、インストール先の端末10を限定せずに、機能情報が登録されている全ての端末の情報をダウンロードする。
【0186】
具体的には、ネットワーク通信部211は、サーバ30から、複数の制御情報301と、当該複数の制御情報301の各々に対応付けられ、対応付けられた制御情報301の制御対象を示す複数の第1の端末識別情報302とを取得する。次に、照合部208は、複数の第1の端末識別情報302のうち、通信対象の端末10から取得した第2の端末識別情報303と一致する第1の端末識別情報302を判定する。そして、近接無線通信部204は、照合部208によって、第2の端末識別情報303と一致すると判定された第1の端末識別情報302に対応付けられている制御情報301を、近接無線通信を用いて、通信対象の端末10に送信する。
【0187】
ここで、本発明の実施の形態2に係る通信システムは、実施の形態1に係る
図3に示された通信システム1の中継機器20の代わりに中継機器22を備えている。このため、以下では、中継機器22の構成について、詳細に説明する。
【0188】
図17は、本発明の実施の形態2に係る中継機器22の構成を示すブロック図である。
図17において、
図7と同じ構成要素については同じ符号を用い、重複する説明を省略する。
【0189】
図17に示すように、中継機器22は、メイン機能部220の構成が、
図7に示すメイン機能部205と異なる。具体的には、メイン機能部220は、メイン機能部205の構成に加え、さらに、安全性検証部221を備えている。
【0190】
安全性検証部221は、ネットワーク通信部211を介してサーバ30から受信した情報を受けとり、受信した情報が改竄されていないかどうかを判定する。判定する方法としては、例えば、サーバ30が送信する制御情報301にデジタル署名等の認証情報を付与しておくことで、安全性検証部221は、この認証情報を用いて、制御情報301が改竄されている否かを判定することができる。ここで改竄されていると判定された場合、中継機器22は、当該情報を破棄し、制御情報301が改竄されていたことを表示部202に表示することで、情報が改竄されていたことをユーザに通知する。一方、制御情報301が改竄されていないと判定された場合、中継機器22は、メインコントローラ209を通じて近接通信メモリ207に受信した情報を保存する。このように、制御情報301が改竄されていないと検証された場合にのみ、近接無線通信部204は、制御情報301を、近接無線通信を用いて、通信対象の端末10に送信する。
【0191】
以上のような構成により、端末10へ情報をインストールする際、当該情報が悪意あるものによって改竄されていないか確認することができる。例えば機能情報をインストールする際、受信した当該機能情報が改竄されていて、発火プログラムなどが挿入されていれば重大な事故につながる可能性がある。よって、本発明の実施の形態2では、ネットワーク40が不正なものでないかどうかの確認を行うためにデジタル署名を用いる。
【0192】
次に、ユーザがサーバ30に登録してある機能情報を使用するために、中継機器22を用いてサーバ30から機能情報をダウンロードし、ダウンロードした機能情報を端末10へインストールする処理の流れについて説明する。なお、以下の説明において、本発明の実施の形態1同様、中継機器22の使用者をユーザAとして説明する。
【0193】
図18は、ユーザがサーバ30に登録してある機能情報3242を使用するために、中継機器22を用いてサーバ30から機能情報をダウンロードし、ダウンロードした機能情報を端末10へインストールする処理の流れを示すフローチャートである。
図18において、
図11又は
図15と同じステップについては同じ符号を用い、重複する説明を省略する。
【0194】
まず、ユーザAは中継機器22に予めインストールしてある専用のアプリケーションを起動する(S401)。当該アプリケーションは、起動されると初期ページを表示する(S600)。
【0195】
図19は、中継機器22に予めインストールしてある専用のアプリケーション起動時の初期ページの表示内容の一例を示す図である。ここでは、ユーザAが「4.機能情報を使用する」を選択した場合(S601)について、説明する。
【0196】
ユーザAは表示された初期ページから「4.機能情報を使用する」を選択する(S601)。
【0197】
中継機器22は選択結果を受けて、中継機器情報2100及びユーザ情報2101をサーバ30へ送信する(S602)。
【0198】
サーバ30は受信した情報を基に、ユーザAが使用者として登録されている端末全てを抽出する(S603)。具体的には、サーバ30はさらに、抽出した全ての端末において、登録されている機能情報3242を抽出し、その結果に応じて次の作業を切り替える(S604)。ユーザAが使用者である全ての端末のいずれに対しても、登録されている機能情報3242が存在しない場合(S604でNoの場合)サーバ30は、ダウンロードできる機能情報3242が存在しないことを中継機器22へ送信する。そして、その情報を受信した中継機器22は、その情報を表示部202へ表示することで、ダウンロードできる機能情報3242が存在しないことユーザAへ通知し(S502)、その後初期ページ表示に戻る(S600)。
【0199】
一方、ユーザAが使用者である複数の端末のいずれかに対して、登録されている機能情報3242が存在する場合(S604でYesの場合)、サーバ30は当該機能情報3242の全てと、各機能情報がどの端末専用のものか区別するための情報、例えば端末近接IDとを抽出する(S605)。さらに、サーバ30は送信する当該機能情報3242の全てと端末近接IDの全てとにデジタル署名を付与する(S606)。デジタル署名後、サーバ30は中継機器22へ情報を送信する(S607)。
【0200】
中継機器22の安全性検証部221は、受信した情報に改竄が生じていないことを検証する(S608)。受信情報が改竄されている場合(S609でYes)、そのままインストールを行うと端末が異常動作を行う可能性が高いため、中継機器22は、表示部202に情報が改竄されていることを表示し(S610)、処理を終了する。
【0201】
一方、受信情報が改竄されていない場合(S609でNo)、中継機器22は、受信した情報を近接通信メモリ207へ保存する(S504)。その後、中継機器22はダウンロード完了の旨を表示部202に表示することで、ダウンロード完了をユーザAへ通知し、次に端末へ中継機器22をかざすことを促す画面を表示する(S402)。次に、ユーザAは任意の端末10に中継機器22をかざす(S403)。中継機器22と端末10とが近接通信可能になると(S404でYes)、中継機器22は、端末10から端末近接ID10330及び端末固有情報10331を読み込む。中継機器22は、読み込んだ情報を近接通信メモリ207へ保存する(S506)。
【0202】
保存完了後、照合部208は、サーバ30からダウンロードした一以上の端末近接ID2077のうち、端末10から読み取った端末近接ID2073と一致している情報があるか否かを照合する(S611)。
【0203】
照合の結果、一以上の端末近接ID2077に端末近接ID2073と一致した情報が含まれない場合(S611でNo)、すなわちユーザAが中継機器22をかざした端末10に専用の機能情報3242がサーバ30には登録されていない場合、中継機器22は、端末10用の機能情報が登録されていないことをユーザAに通知(S612)する。中継機器22は、さらに、ユーザAに他の端末へ機能情報のインストールを試みるか否かを選択させる画面を表示部202に表示する(S613)。ユーザAが他機種へのインストールを試すことを選択した場合(S613でYes)、中継機器22は再び端末へ中継機器22をかざすことを促す画面を表示する(S402)。一方、ユーザAが他機種へのインストールを試さないことを選択した場合(S613でNo)、中継機器22は処理を終了する。もちろん、中継機器22は、処理を終了するのではなく、アプリケーションの初期ページ(S600)に戻ってもよい。
【0204】
一方、照合の結果、一以上の端末近接ID2077に端末近接ID2073と一致した情報が含まれる場合(S611でYes)、中継機器22は、一致した端末近接ID2077に対応する機能情報3242(ファームウェア情報2079として保存している機能情報及び機能バージョン情報)を、近接無線通信部204を用いて端末10へ送信する(S614)。
【0205】
その後、端末10は受信した機能情報及び機能バージョン情報を近接通信メモリ1033へ一旦保存し、その後、保存した情報をメインメモリ102へ送信し、インストール完了の通知を中継機器20に対して行う(S511)。中継機器20はインストール完了通知を受けとったら、その旨を表示部202に表示(S512)することにより、インストール完了をユーザAへ通知し、処理を終了する。
【0206】
以上のような処理により、本発明の実施の形態2においては、ユーザは、機能情報をインストールする際に一度だけ、中継機器22を端末10へかざすだけで、端末10へ機能情報を追加することができる。また、ユーザは、複数の端末の情報を一度に入手できる。よって、家電機器など一度に複数の機器へ機能情報を追加するような場合において、メニュー選択の手間なども一度で済み、あとはユーザが中継機器22を各端末にかざすだけでよい。このように、作業の効率をあげることが可能となる。
【0207】
なお、本発明の実施の形態2において、中継機器22を端末にかざすことを促す画面を表示しているが、近接通信メモリ207に保存している端末近接ID2077を基に、どの端末の情報を入手しているのかをユーザAに通知するステップが事前にあってもよい。
【0208】
なお、
図19において、「1.取扱説明書を見る」、「2.使用履歴に関する情報を見る」、「3.機能情報を作成する」を選択した場合においても、上記「4.機能情報を使用する」を選択した場合と同じように、中継機器22は、サーバ30にユーザAが使用者として登録されている全ての端末分の情報をダウンロードしておき、次にユーザAが中継機器22をかざした端末10に対応した情報を表示するようにしてもよい。
【0209】
また、本発明の実施の形態2では、デジタル署名を用いる場合を説明しているが、もちろん、サーバ30から送信する情報そのものを暗号化し、中継機器でサーバ30から受信した情報を復号しもよい。
図20は、サーバ30にて送信する情報そのものを暗号化する場合に使用する中継機器23の構成を示すブロック図である。この中継機器23は、
図17に示す中継機器22の構成に対して、安全性検証部221の代わりに暗号部222を備えている。
【0210】
暗号部222は、サーバ30から受信した情報を復号化する。その後、中継機器23は、近接通信メモリ207へ復号化された情報を保存する。この場合も上記と同様の効果を実現できる。
【0211】
または、中継機器23は、サーバ30から受信した情報のうち、端末10を識別する情報、例えば端末近接ID2077のみを復号し、機能情報を端末が復号してもよい。
図21は、機能情報を端末で復号する場合に使用する端末11の構成を示すブロック図である。端末11の近接無線通信部120はさらに暗号部121を備える。このようにすることで、端末11は中継機器23より受信した情報を暗号部121にて復号し、復号した情報を近接通信メモリ1033へ保存する。ここで、この暗号は、中継機器23では復号できず、サーバ30か端末11でのみ復号できる形態が望ましい。なぜなら、機能情報を不正に作成し、端末11へインストールしようとするような悪意ある中継機器23が登場したとしても、機能情報を、正規のサーバ30から送信され、端末11によってのみ復号可能な情報として送信できるからである。これにより、このような不正行為から端末を保護することが可能となる。
【0212】
さらに、暗号部121は、中継機器23へ端末固有情報10331、サーバアクセス情報10332、及びテンポラリ情報10333を送信する際に、送信する情報を予め暗号化することが望まし。このようにすることで、重要な端末情報が不正なサーバに送信され解析されるような悪意ある中継機器23が登場したとしても、これらの情報を正規のサーバ30によってのみ復号可能な情報として送信できるからである。これにより、このような不正行為から端末情報を保護することが可能となる。また、履歴情報をどんな中継機器23からでも読み出すことのできる構成では、当該履歴情報が端末11とは異なるメーカの中継機器23によって読み出せることになる。これにより、ユーザの使用履歴という貴重な情報を他メーカに閲覧される危険がある。
【0213】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図面を用いて詳細に説明する。上記実施の形態1及び2では、ユーザAが中継機器20に予めインストールされているアプリケーションを使用して、ユーザA自身が作成した機能情報3242などの情報の送受信を行う場合を説明した。これに対して、本発明の実施の形態3では、ユーザAが予め決定した機能情報を、ユーザAとは異なるユーザBが、端末10へインストールする場合について説明する。また、本発明の実施の形態3では、ユーザBがアプリケーションを意図して起動しなくても、機能情報をダウンロードでき、中継機器20を端末10へかざすだけで機能情報を端末10へインストールできる。
【0214】
ここで、本発明の実施の形態3に係る通信システムは、実施の形態1に係る
図3に示された通信システム1に加え、ユーザBが所有者(主な使用者)である中継機器24を含む。ただし、中継機器24の構成は中継機器20と同じ構成であるため、以下では、ユーザBが、ユーザAが予め決定した機能情報を端末10へインストールする処理の流れについて説明する。なお、以下の説明において、本発明の実施の形態1同様、中継機器20の使用者をユーザAとして説明する。
【0215】
図22A及び
図22Bは、ユーザBが、ユーザAが予め決定した機能情報を端末10へインストールする処理の流れを示すフローチャートである。
図22A及び
図22Bにおいて、
図11又は
図15又は
図18と同じステップについては同じ符号を用い、重複する説明を省略する。
【0216】
まず、ユーザAは中継機器20に予めインストールしてある専用のアプリケーションを起動する(S401)。当該アプリケーションは、起動されると初期ページを表示する(S600)。ここで表示される初期ページの表示内容の概念図は
図19と同じである。ここでは、「5.機能情報を送信する」が選択された場合(S700)について、説明する。
【0217】
中継機器20は選択結果を受けて、中継機器情報2100及びユーザ情報2101をサーバ30へ送信する(S602)。
【0218】
サーバ30は受信した情報を基に、ユーザAが使用者として登録されている端末全てを抽出する(S603)。サーバ30はさらに、抽出した全ての端末に対して、登録されている機能情報3242を抽出し、その結果に応じて次の作業を切り替える(S604)。具体的には、ユーザAが使用者である全ての端末のいずれに対しても、登録されている機能情報3242が存在しない場合(S604でNoの場合)、サーバ30は、ダウンロードできる機能情報3242が存在しないことを中継機器20へ送信する。そして、その情報を受信した中継機器22は、その情報を表示部202へ表示することで、ダウンロードできる機能情報3242が存在しないことをユーザAへ通知し(S502)、その後初期ページ表示に戻る(S600)。
【0219】
一方、ユーザAが使用者である複数の端末のいずれかに対して、登録されている機能情報3242が存在する場合(S604でYesの場合)、サーバ30は、当該機能情報3242の全てと、各機能情報の機能バージョン情報3241と、各機能情報がどの端末専用のものか区別するための情報とを抽出する(S605)。各機能情報がどの端末専用のものか区別するための情報とは、例えば端末近接IDである。抽出後、サーバ30は中継機器20へ抽出した情報を送信する(S701)。
【0220】
中継機器20は、受信した情報を近接通信メモリ207に保存し(S702)、受信した端末近接IDを基に、サーバ30に登録している機能情報に対応した端末と機能情報とのリストを表示部202に表示する(S703)。
【0221】
図23は、ユーザAがサーバ30に登録している機能情報に対応した端末と機能情報とのリストの表示内容の一例を示す図である。ユーザAは、当該リストにユーザBへ送信したい端末用機能情報が表示されているか否かを判定する(S704)。ユーザAがユーザBへ送信したい端末用機能情報が表示されていない場合(S704でNo)、ユーザAは処理を終了する。その後、ユーザAは、アプリケーションを再起動し、所望の端末用に機能情報を作成してもよい。
【0222】
一方、ユーザAがユーザBへ送信したい端末用機能情報が表示されている場合(S704でYes)、ユーザAはユーザBへ送信したい端末用機能情報を選択する(S705)。さらにユーザAは送信先情報を入力し(S706)、送信ボタンを押す。その後、中継機器20はサーバ30へユーザAの選択結果及び送信先の情報を送信する(S707)。
【0223】
中継機器20からの情報を受信したサーバ30は、選択された端末用機能情報をダウンロードできるURLを生成し(S708)、当該送信先へ当該URLを連絡する手段を作成する(S709)。連絡する手段とは、例えばメールであり、サーバ30は、当該メールを送信する(S710)。ここで送信するメールは、受信者であるユーザBが当該URLをクリックすると、自動的にユーザBが所有する中継機器24に予めインストールされているアプリケーションが起動するように記載されていることが望ましい。このようにすることで、ユーザBはメールに記載された当該URLをクリックするだけで、無意識のうちにアプリケーションを起動し、端末用機能情報をダウンロードすることが可能となる。
【0224】
ユーザBは、サーバ30から送信されたメールを受信すると(S711)、メールに記載されている機能情報をダウンロードできるURL情報をクリックする(S712)。これによって、中継機器24は、予めインストールされているアプリケーションを自動起動し(S713)、当該URLから該当する機能情報3242と機能バージョン情報3241と端末固有情報321とをダウンロードする(S714)。ダウンロードされた情報は中継機器24の近接通信メモリ207へ保存される(S504)。ダウンロードが完了すると、中継機器24は、表示部202へダウンロードが完了したことを表示(S505)する。これにより、中継機器24は、ダウンロードが完了したことをユーザBへ通知する。
【0225】
以降は、本発明の実施の形態1と同様のステップでユーザBが端末10へ機能情報をインストールする。
【0226】
以上のような処理により、本発明の実施の形態3では、ユーザBは、サーバ30から送られてくる情報を基に、ユーザAか選択した端末用機能情報をダウンロードする。これにより、ユーザBは、専用のアプリケーションを起動することを意識せずに、機能情報を対応端末へインストールすることができる。これにより、例えばユーザBが中継機器の扱いが不得手な場合でも、簡単に機能情報を利用することが可能となる。また、ユーザAが送信先を入力しているので、任意のユーザにダウンロード先URLを送信することができる。これにより、端末に登録されていないユーザに対しても情報を送信することができ、登録をしていないユーザが機能情報を利用することが可能となる。したがって、もし送信先のユーザが端末10のユーザとして登録されていない人の場合、当該未登録ユーザが機能情報使用後、端末10の使用者として当該ユーザを登録するフローが実施されてもよい。この場合、登録実施者はユーザAでも未登録ユーザであってもよい。
【0227】
なお、本発明の実施の形態3では、ユーザAが送信先を入力した。しかし、これに限らず、サーバ30から機能情報及び端末IDを受信する際に、同時に端末のユーザとして登録されている人の情報がサーバ30からユーザAの中継機器20へ送信され、中継機器20は送信先リストとして登録されているユーザ情報を表示してもよい。このようにすることで、ユーザAは送信先の情報を手入力することが省け、また、誤った人へ情報を送信することを防ぐことが可能となる。
【0228】
なお、本発明の実施の形態3では、ユーザAが入力するのは送信先の情報だけとしているが、ユーザBへのメッセージなどを入力できるようにしてもよい。このようにすることで、どの端末用の機能情報を送信しているのかなど、様々な情報をユーザBへ伝えることが可能となる。
【0229】
なお、本発明の実施の形態1、2、3において、近接通信メモリ207内の端末情報2071及びダウンロード情報2072は、インストール作業終了後も保存されていてもよい。この場合は、再度インストールする際に、バージョン情報だけを比較すればよいため、サーバ30とのやりとりが楽になる。一方これらの近接通信メモリ207内の端末情報2071及びダウンロード情報2072は、作業終了後、削除されてもよい。この場合は、携帯内の限られたメモリ空間を有効に活用することが可能となる。
【0230】
また、上記本発明の実施の形態1、2、3に係る端末10、11、中継機器20、22、23、24及びサーバ30に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0231】
また、本発明の実施の形態1、2、3に係る端末10、11、中継機器20、22、23、24及びサーバ30の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
【0232】
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
【0233】
また、上記本発明の実施の形態1、2、3に係る、端末10、11、中継機器20、22、23、24及びサーバ30、並びにこれらの変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
【0234】
また、上記で用いた数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。
【0235】
また、上記
図11、
図12、
図15、
図16、
図18、
図22A及び
図22Bに示す、各ステップが実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、同様の効果が得られる範囲で上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【0236】
さらに、本発明の主旨を逸脱しない限り、本発明の各実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。