(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記増加のステップで、前記フィードバック電圧が第1のしきい値電圧より小さい時、前記電流制限を前記フィードバック電圧とともに増加しながら、スイッチング周波数を一定の値に維持する請求項1に記載の方法。
前記増加のステップは、前記フィードバック電圧が第1のしきい値電圧を超えた時、前記一次電流の前記電流制限と前記スイッチング周波数を前記フィードバック電圧とともに増加させることを含む請求項2に記載の方法。
前記増加のステップで、前記フィードバック電圧が第2のしきい値電圧を超えた時、前記スイッチング周波数を前記フィードバック電圧とともに増加しながら、前記電流制限を一定の値に維持し、
前記第2のしきい値電圧は、前記第1のしきい値電圧を超え、前記第3のしきい値電圧は、前記第2のしきい値電圧を超える請求項2に記載の方法。
前記増加のステップは、前記フィードバック電圧が前記第1のしきい値電圧を超えた時、前記フィードバック電圧が第1のしきい値電圧より小さいと決定された時の前記増加された電流制限のレートと同等のレートで、前記電流制限を増加させる請求項2に記載の方法。
前記増加のステップは、前記フィードバック電圧が前記第1のしきい値電圧を超えたと決定された時、適応レートで前記電流制限を増加させることを含む請求項2に記載の方法。
前記増加の各ステップで、前記フィードバック電圧が第1のしきい値電圧より小さい時、第2の固定レートによって前記電流制限を前記フィードバック電圧とともに増加しながら、スイッチング周波数を一定の値に維持し、
前記適応レートによる増加のステップは、前記フィードバック電圧が第1のしきい値電圧を超えた時、前記適応レートによって前記一次電流の前記電流制限を前記フィードバック電圧とともに増加させることを含む請求項7に記載の方法。
前記増加のステップで、前記フィードバック電圧が第1のしきい値電圧より小さい時、固定レートによって前記電流制限を前記フィードバック電圧とともに増加しながら、前記スイッチング周波数を一定の値に維持し、
前記増加のステップは、前記フィードバック電圧が前記第1のしきい値電圧を超えた時、適応レートによって前記一次電流の前記電流制限と前記スイッチング周波数を前記フィードバック電圧とともに増加させることを含み、且つ
前記第1のしきい値電圧は、前記短絡しきい値電圧より小さい請求項10に記載の方法。
前記増加のステップは、前記フィードバック電圧が前記第1のしきい値電圧を超えた時、前記フィードバック電圧が第1のしきい値電圧より小さい時の前記増加された電流制限のレートと同等のレートで、前記電流制限を増加させる請求項10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明は、本発明を実施するベストモードが開示されている。この説明は、本発明の一般原理を例示する目的のためのもので本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、添付の請求の範囲を参考にして決定される。
【0012】
図1〜
図9は、増大された電力供給、増加された電力の制御性、および短絡保護を提供するスイッチモード電源(SMPS)を示しており、今日のコンピュータ装置、ネットワーク装置、通信装置、携帯装置、およびその他の電子および電気装置の高まる電力要求に応えている。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に基づいたフライバックSMPS1のブロック図であり、電源12、整流器、変圧器、出力検出回路14、光カプラD
OPTO1とD
OPTO2、制御器10、およびスイッチングトランジスタQを含む。フライバックSMPS1は、交流(AC)電源12を直流(DC)電源に変換し、調整された電力出力V
outを接続された負荷(図示されていない)に供給する。前記負荷は、一時的に電力供給の急増を必要とする可能性があるモーターや、中央処理装置(CPU)すなわちマイクロプロセッサなどである。
【0014】
電源12からのAC入力電源は、整流器を通してDC電源に変換され、変圧器に供給されるDC電源は、スイッチングトランジスタQによって制御される。スイッチングトランジスタQと変圧器は、フライバックSMPS1の中心を形成する。変圧器は、一次巻線W1、二次巻線W2、および補助巻線Wauxを含む。電源12は、変圧器の一次巻線W1を通してスイッチングトランジスタQに供給される。スイッチングトランジスタQはスイッチとして機能する。スイッチングトランジスタQがオンにされ、飽和状態および導通状態に駆動された時、スイッチは閉じて、パルス変圧器の一次巻線W1を通して電力戻りリード線(power return lead)に流れる一次電流IP(一次電流)の経路を提供するため、一次巻線W1の励磁インダクタンスを通してトランスコア(transformer core)にエネルギーが保存される。スイッチングトランジスタQがオフにされて、遮断領域にあり、且つ導通していない時、スイッチは開いて、保存されたエネルギーは、二次巻線W2を通して負荷に伝送される。よって、変圧器の一次巻線W1と二次巻線W2に電流が同時に流れない。
【0015】
PWM信号S
PWMのスイッチング周波数(パルスレート変調(以下PRMと呼ぶ)によって)または持続時間(パルス幅変調(PWMと呼ぶ)によって)の変化は、入力電流I
Pのデューティーサイクルおよびそれに対応する出力電圧V
outの出力調整を変化させる。出力電圧の調整は、光カプラD
OPTO1とD
OPTO2によって提供される。1つの実施形態では、出力電圧V
outが検出され、抵抗回路網を通して電圧V
divに分割される。電圧V
divは、シャントレギュレータT1を制御するように用いられ、シャントレギュレータT1は、電圧V
divとその内部で調整された通常は2.5Vの電圧との間の差値に比例する電流を生成する。シャントレギュレータで生成される電流は、フライバックSMPS1の一次回路と二次回路との間の絶縁を提供する光カプラD
OPTO1とD
OPTO2を通して、フィードバック電圧V
FBに変換される。
【0016】
フライバックSMPS1は、ピーク電流制御モードで動作されることができる。ピーク電流制御コンバータでは、フィードバック電圧V
FBは、各デューティーサイクルで一次電流I
Pのピーク電流の電流制限I
limを設定するように用いられる。制御器10は、一次巻線W1を通過する電流I
Pおよび検出レジスタRsの両端にかかる検出電圧Vcsを検出することができる。電流制限I
limは、検出電圧制限Vcs_limに基づいて、制御器10によって制御される。さらに具体的に言うと、制御器10は、検出レジスタRsに接続され、検出電圧Vcsを検出するように設定され、公式[1]に基づいて電流IPに対する電流制限I
limを設定する。
【0018】
検出電圧Vcsは、検出レジスタRsの両端にかかる電圧である。出力負荷が一定量の出力電力を引き込んだ時、検出電圧制限Vcs_limは、出力電力に対応するフィードバック電圧V
FBとの関係に応じて増加される一方で、制御器10に用いられてスイッチングトランジスタQを制御して、検出信号Vcsを検出電圧制限Vcs_limと等しくするように制限し、それにより一次電流I
Pに電流制限I
limを定める。さらに具体的に言うと、検出電圧Vcsが検出電圧制限Vcs_limを超えさせるように、一次巻線W1が電流を引き込もうと試みた時、制御器10は、スイッチングトランジスタQをオフにするように設定するので、一次電流IPの“オン時間”が減少され、それにより検出電圧Vcsを検出電圧制限Vcs_lim内に制限する。逆に、検出電圧Vcsを検出電圧制限Vcs_limと同等以下にさせるように、一次巻線W1が電流を引き込んだ時、制御器10は、スイッチングトランジスタQがオンし続けるように設定するので、一次電流I
Pの“オン時間”が持続し、それにより検出電圧Vcsを増加させ、必要な電力を二次回路に伝送する。ここに説明されるように、検出電圧制限Vcs_limは、電流制限I
limと正比例をなし、電流制限I
limの増加は、検出電圧制限Vcs_limの増加を伴い、逆も同様である。よって、以下の段では、電流制限Ilimと検出電圧制限Vcs_limの中の1つの挙動だけが説明された時、もう1つの挙動も同様に行なえることを自動的に示すものとなる。
【0019】
フライバックSMPS1は、電流連続モード(CCM)または電流不連続モード(DCM)で動作することができる。出力電力は、下記の公式によって得られることができる。
【0021】
その中のf
fmaxは、サージ電力期間中の最大ブースト周波数であり、f
65KHzは、定格負荷状態でのスイッチング周波数(ここでは65KHzとする)であり、P
outは、サージ負荷状態での出力電力であり、且つi
p1とi
p2は、フライバックコンバータの一次電流の両点であり、i
p1は、i
p2より高い。i
p2は、フライバックコンバータがDCMモードにある場合、ゼロである。
【0022】
公式[2]より、スイッチング周波数が無限に上げられても、出力電力P
outは、定格電力と比べ、単に二倍になるだけということがわかる。よって、より高いピーク電力を有するアプリケーションを満たすために、スイッチング周波数を増加させる以外にI
p1も増加させる必要があり、それにより出力電力を定格要求よりも2倍高く増加させることが可能になる。
【0023】
ここで、下記の公式によってより詳細に説明することができる。より高い電力動作に対しては、より良い効率のためにコンバータをCCMモードで動作させることが望ましい。二次回路の伝送された出力電力は、次のように示すことができる。
【0025】
その中のP
outは、出力電力であり、ηは、SMPS1の効率を示し、N
ratioは、変圧器の巻数比すなわちNp/Nsであり、Npは、一次側の巻数、Nsは二次側の巻数である。V
outは、出力電圧であり、Dは、変圧器の一次電流I
Pのスイッチングデューティーサイクルであり、I
limは、変圧器の一次電流I
Pの電流制限であり、Lpは、変圧器の一次巻線インダクタンスであり、且つF
SWは、変圧器の一次電流I
Pのスイッチング周波数である。
【0026】
公式[2]と[3]にみられるように、電力出力P
outを増加させるのに、電流制限I
limおよび/またはスイッチング周波数F
SWを増加させることができる。過剰な電流制限I
limの増加は、トランスコアの飽和状態を招く可能性がある。電流制限I
limが出力電力P
outに影響する主要項であるため、スイッチング周波数F
SWのみの増加は、制限された電力の増加だけを生じさせる。
【0027】
本発明の実施形態では、制御器10は、フィードバック電圧V
FBを用いてスイッチングトランジスタQに接続されたPWM信号S
PWMのデューティーサイクルおよびスイッチング周波数を制御することで、好適な出力電圧の調整が達成される。いくつかの実施形態では、制御器10は、単なるフィードバック電圧V
FBまたはフィードバック電圧V
FBに正相関の制御電圧Vctl(図示されていない)を決定し、次いで、制御電圧Vct1またはフィードバック電圧V
FBを用いてフライバックSMPS1の動作モードを決定するように設定される。動作モードは、正常モードと高出力モードを含む。制御器10は、フィードバック電圧V
FBに応じてPWM信号S
PWMのデューティーサイクルおよびスイッチング周波数を発生させるように設定される。PWM信号S
PWMは、スイッチングトランジスタQに接続され、それにより一次回路で入力電流I
Pの電流制限I
limとスイッチング周波数F
SWを制御し、二次回路で調整された入力電圧V
outを提供する。
【0028】
いくつかの実施形態では、
図3に示されるように、フライバックSMPS1は、適応レートで電流制限I
limを増加させるように設定され、スイッチングトランジスタQを過剰な電流ストレス下で破損されることから防ぐ。
【0029】
他の実施形態では、
図4に示されるように、フライバックSMPS1は、短絡状態で一次電流I
Pの電流制限I
limを短絡電流I
SCに更に制限するように設定され、スイッチングトランジスタQが破損されることから防ぐ。
【0030】
本実施形態がピーク電流制御モードを用いて本発明の特徴および原理を示しているが、実施形態のアプリケーションは、平均電流モードに拡張することができ、その場合にピーク電流パラメータが平均電流パラメータに代替される。
【0031】
フライバックSMPS1は、一次回路における一次入力電流I
Pの電流制限I
limおよび/またはスイッチング周波数F
SWを増加させることによって、出力で増加された電力供給を提供する。
【0032】
よって、フライバックSMPS1は、正常モードと高出力モードで動作することができる。
図2は、本発明の実施形態に基づいたVcs制限曲線22とスイッチング周波数曲線20の制御方式2(
図1のフライバックSMPS1を組み込んだ)を表す線図を示している。Vcs制限曲線22とスイッチング周波数曲線20は、フィードバック電圧V
FBに対する一次電流I
Pの電流制限とスイッチング周波数をそれぞれ示している。いくつかの実施形態では、制御器10は、スイッチングトランジスタQを制御し、フィードバック電圧V
FBに応じてVcs制限とスイッチング周波数を一次電流I
Pに与える。
【0033】
図2のVcs制限曲線22とスイッチング周波数曲線20を参照すると、フィードバック電圧V
FBがピーク電力モード電圧Vctlp(第1のしきい値電圧)より小さい時、フライバックSMPS1は、正常モードで動作し、制御器10は、フィードバック電圧V
FBに応じて、一次電流I
Pの電流制限を決定する一方で、一次電流I
Pのスイッチング周波数F
SWは、フィードバック電圧V
FBに関わりなく、実質的に一定または固定を維持する。正常モードでは、出力負荷の増加に伴い、フィードバック電圧V
FBが増加すると、フライバックSMPS1は、一次電流I
Pの電流制限だけを増加させることによって電力供給を増加させる。
【0034】
特に、正常モードでは、Vcs制限曲線22とスイッチング周波数曲線20の左部分のそれぞれに示されるように、フィードバック電圧V
FBがベースのフィードバック電圧V
FB_
bにまだ届かない時、一次電流I
Pの電流制限と検出電圧制限Vcs_limは、一定に維持され、十分なエネルギーを出力負荷に提供することができる。フィードバック電圧V
FBがベースのフィードバック電圧V
FB_
bと等しい、または超えた時、一次電流I
Pの電流制限と検出電圧制限Vcs_limは、十分なエネルギーを出力負荷に提供するのに、増加せざるを得なくなる。実施形態では、フィードバック電圧V
FBがベースのフィードバック電圧V
FB_
bと等しい、または超えた時、一次電流I
Pの電流制限と検出電圧制限Vcs_limは、それに応じてフィードバック電圧V
FBに比例して増加される。ピーク電力モード電圧Vctlpは、変圧器のコアの飽和点によって決定され、スイッチング周波数F
SWがF
normで実質的に一定に維持され、また第1の検出電圧V
CSがV
CS_
lim1に増加するにつれて、一次電流I
PもI
lim1(図示されていない)まで増加する時に、変圧器はコアの飽和状態を生じない。本実施形態では、Vcs制限曲線22は、ベースのフィードバック電圧V
FB_
bから増加させるが、いくつかの実施形態では、Vcs制限曲線22は、ベースのフィードバック電圧V
FB_
bから増加せず、
図2のグラフの原点から持続的に増加させる。
【0035】
フィードバック電圧V
FBがピーク電力モード電圧Vctlpを超えた時、フライバックSMPS1は、高電力モードで動作する。プリンタ、モーター、またはCPUなどの特定の回路のアプリケーションでは、増加された電力動作のために、より高い電流制限が短期間に必要とされる。高電力モードの超過電力量は、正常モードで伝送された最大電力の2倍または3〜4倍ほど高くすることができる。高電力モードでは、出力負荷が増加した時、フィードバック電圧V
FBも増加し、フライバックSMPS1は、一次電流I
Pの電流制限および/または一次入力電流I
Pのスイッチング周波数F
SWを増加させることによって電力供給を増加させる。特に、一次電流I
Pの電流制限およびスイッチング周波数F
SWは、フィードバック電圧V
FBと共に増加されることができる。スイッチング周波数F
SWは、コアの飽和状態を生じることなく、入力電流I
Pの動作範囲を拡げるように増加される。よって、スイッチング周波数F
SWを増加させることで、一次電流I
Pの電流制限は増加され、コアの飽和状態を生じることなく、エネルギー供給を増加させることができる。特定の実施例では、一次電流I
Pの電流制限は、正常モードの増加率と実質的に同じ増加率で、フィードバック電圧V
FBと共に増加される。もう1つの実施形態では、一次電流I
Pの電流制限は、正常モードのレートと異なるレートで増加されることができる。また、いくつかの実施形態では、高電力モードの一次電流I
Pの電流制限の増加率は、
図3に示されるように、制御部10に対する設定セット(configuration set)によって適応できる。
【0036】
いくつかの実施形態では、高電力モードは、ゾーンA、B、およびCによって示された3つの区域(zone)で更に実行される。ゾーンAは、ピーク電力モード電圧Vctlpと制御電圧制限Vcpの電圧(第2のスレッショルド電圧)との間の範囲によって定義される。フィードバック電圧V
FBがゾーンAにある時、一次電流I
Pの電流制限およびスイッチング周波数F
SWは、フィードバック電圧V
FBに比例して増加される。一次電流I
Pの電流制限およびスイッチング周波数F
SWは、同じまたは異なるレートで増加させてもよい。一次電流I
Pの電流制限が最大電圧制限V
CS_
maxに達するまで、増加し続けた時、変圧器は、スイッチング周波数F
SWの増加に関係なく、コアの飽和状態に近づくため、フライバックSMPS1は、ゾーンBに入る。
【0037】
ゾーンBは、制御電圧制限Vcpの電圧とスイッチング周波数制限Vfpの電圧(第3のスレッショルド電圧)との間の範囲によって定義される。フィードバック電圧V
FBがゾーンBにある時、スイッチング周波数F
SWは、フィードバック電圧V
FBに比例して増加される一方で、一次電流I
Pの電流制限は、検出電圧V
CSが最大電圧制限V
CS_
maxに維持されている時、フィードバック電圧V
FBの変化に関係なく、実質的に一定に維持される。ゾーンBでは、スイッチング周波数F
SWが相対的に大きな値に近づくと、公式[3]のスイッチング周波数F
SWの逆数が、さほど影響のない項(insignificant term)となるため、電力供給は大きく増加されない。飽和に対して低いマージンを有する変圧器では、フィードバック電圧V
FBが制御電圧制限Vcpの電圧に近づくと、コアの飽和状態が生じやすく、一次電流I
Pの少量の増加が変圧器のコアの飽和を招きやすい。よって、変圧器の設計が最低限度(marginal)のものである時、ゾーンBは、インダクタ電流の急激なサージを補償するバッファ領域として機能する。公式[3]に示されるように、スイッチング周波数F
SWが唯一の増加させるパラメータである時、公式[3]のスイッチング周波数F
SWの逆数項は、スイッチング周波数F
SWが特定のレベルに増加した時、無視できるものとなり、スイッチング周波数F
SWの更なる増加は、出力電力P
outに殆ど僅かな増加しか生じない。よって、フライバックSMPS1は、ゾーンCに入る。
【0038】
ゾーンCは、スイッチング周波数制限Vfpの電圧を超える範囲によって定義される。フィードバック電圧V
FBがゾーンCにある時、一次電流I
Pの電流制限およびスイッチング周波数F
SWは、フィードバック電圧V
FBの増加に関係なく、I
max(図示されておらず、V
CS_
maxに対応する)とF
maxにて実質的に一定にそれぞれ維持される。一次電流I
Pの電流制限およびスイッチング周波数F
SWが共に固定されているため、出力電力P
outは、実質的に同じに維持される。出力負荷に対する供給電力がまだ不足しており、変圧器に追加の電流を引き込ませようと試みた場合、フライバックSMPS1は、
図4に示されるように、短絡モード、または過負荷モードに入る。通常、タイマーは、制御器10が短絡モードで動作が長くなり過ぎないようにするであろう。フライバックSMPS1をシャットダウンするか、またはフライバックSMPS1が自動開始状態に入れるように、保護機構が始動されるであろう。
【0039】
図2の実施形態は、高電力モード用にゾーンA、B、およびCを組み込んだフライバックSMPS1を示しているが、当業者であれば、フライバックSMPS1が設計志向に応じて単にゾーンA、ゾーンAとB、またはゾーンAとCで動作するように適応できることはわかるであろう。
【0040】
図2の実施形態は、高電力モードを用いて増加された電力供給を得るフライバックSMPSを示している。
【0041】
図3は、本発明のもう1つの実施形態を表す線図であり、3つの電流制限モードにおける一次電流I
Pの電流制限に対応したVcs制限を示すVcs制限曲線32a、32b、32cと、フィードバック電圧V
FBに対する一次電流I
Pのスイッチング周波数を示すスイッチング周波数曲線30を含み、その中でVcs制限曲線32の変化率は、適応可能であり、スイッチングトランジスタQを過剰な電流ストレス下で破損されることから防ぐ。
【0042】
正常モードでは、Vcs制限曲線32a、32bと、32cは、同等であり、一つの線に統合され、スイッチング周波数線30は、
図2に示されるように、フィードバック電圧V
FBに対して実質的に一定を維持する。フライバックSMPS1が、正常モードから高電力モードに遷移した後、フライバックSMPS1は、Vcs制限曲線32a、32bと、32cの中の1つを選ぶように設定され、選択された電圧制限曲線に応じて一次電流I
Pの電流制限を調整する。一次電流IPの電流制限の適応可能な変化率は、フライバックSMPS1に、高い電流が変圧器にコアの飽和および/またはスイッチングトランジスタQ間に過剰な電流ストレスを招く可能性がある時、より平坦なVcs制限曲線32cを選ばせるか、または出力負荷に多くの電力供給を提供するために、より急勾配なVcs制限曲線32aを選ばせるか、または適度の電力供給が出力負荷によって要求された時、元のVcs制限曲線32bを選ばせて、変圧器におけるコアの飽和およびスイッチングトランジスタQにかかる貫通電流を生じないようにする。
【0043】
いくつかの実施形態では、フライバックSMPS1の制御器10は、制御器10のハードウェア回路または組み込まれたコードによって実行される所定の選択方式に応じて随時、Vcs制限曲線を切り替えることができる。例えば、所定の選択方式は、要求された電力供給が高電力供給のしきい値を超えた時、選択されたVcs制限曲線をより急勾配なVcs制限曲線32aに切り替え、電流制限が変圧器の飽和電流に近づいた時、選択されたVcs制限曲線をより平坦なVcs制限曲線32cに切り替え、最初に高電力モードに入った時、元のVcs制限曲線32bをデフォルトのVcs制限曲線として用いることを含むことができる。他の実施形態では、高電力モードに入ると、制御器10は、Vcs制限曲線を選ぶことができる。
【0044】
変化率32a〜32cを提供するために、並列に接続される電流源の数量を増やすことで、異なる変化率32a〜32cを、並列接続の電流源によって実行することができる。
【0045】
実施例は、高電力モードでゾーンAとゾーンCしか表していないが、当業者であれば、ゾーンA、Bと、Cからなる他の組み合わせも
図3の高電力モードに組み込めることはわかるであろう。
【0046】
図3の実施例は、高電力モードで適応可能な一次電流I
Pの電流制限の変化率を組み込んだフライバックSMPSを表しており、フレキシブルで制御可能な電力供給を提供する。
【0047】
図4は、本発明の実施形態に応じたフィードバック電圧V
FBに対する一次電流I
Pの電流制限とスイッチング周波数F
SWのさらにもう1つの制御方式4を表す線図である。
【0048】
制御方式4は、短絡保護が設計内に実装されている点で制御方式2と3とは異なる。出力負荷がフライバックSMPS1から膨大な量の出力電力を引き込んだ時、大量の電流がフライバックSMPS1の変圧器を飽和状態にし、スイッチングトランジスタQ、またはフライバックSMPS1内の他の内部回路素子にダメージを与える可能性がある。よって、フライバックSMPS1は、短絡状態で過剰な電流を引き込むことから保護されるように設計されている。フィードバック電圧V
FBが短絡電圧V
SCを超えるまたは同等である時、短絡状態が確認される。
【0049】
フライバックSMPS1を短絡状態で焼失されることから防ぐために、制御器10は、タイマー回路(図示されていない)を含み、システムが短絡状態に陥る期間を制限することができる。タイマーがその設定点に達した時、制御器10は、保護ゾーンDに入り、PWM出力S
PWMと一次電流I
Pの電流制限を電圧制限Vcs_scに対応する短絡電流保護レベルに調整する。いくつかの実施形態では、制御器10は、一次電流I
Pの電流制限を電圧制限Vcs_scに対応する短絡電流制限に徐々に下げるように用いられる。もう1つの実施形態では、制御器10は、中間に低下した緩衝領域(図示されていない)を設けることなく、ステップ機能によって、一次電流I
Pの電流制限を電圧制限Vcs_scに対応する短絡電流制限に直接下げるように用いられる。いくつかの実施形態では、短絡状態が解除されていない時、制御器10は、再開始機構を始動するように用いられる。短絡状態が続いた場合、フライバックSMPS1は、短絡状態が解除されるまで繰り返しシャットダウンされ、再開始される。
【0050】
図4の実施例は、短絡状態においてフライバックSMPSに対する再起できない程のダメージを防ぐ短絡保護を組み込んだフライバックSMPSを表している。
【0051】
図5は、本発明の実施形態に応じた出力負荷が増加した時の時間領域での変圧器の一次電流I
Pと二次電流I
Sの関係を示している。
【0052】
図1〜
図4の実施形態は、高電力モードを提供するフライバックSMPS1を表しており、フィードバック電圧V
FBがピーク電力モード電圧Vctlpを超えた時、変圧器のスイッチング周波数F
SWを一次電流I
Pの電流制限とともに増加させることによって大量の電力供給を支援する。
図5の電流波形は、出力負荷が増加した時の入力の一次電流I
P(上半部)と出力の二次電流I
S(下半部)の挙動を示している。出力負荷が増加した時、ピーク電流波形電流I
P,
peakおよび平均電流波形電流I
P,
AVGはそれに応じて増加され、変圧器二次の平均出力電流I
S,
AVGも同様に増加され、二次回路における出力電力の供給の増加を生じる。
【0053】
図6は、
図1のフライバックSMPS1と、
図2〜
図4に表された制御方法2、3、または4を組み込んだ本発明の実施形態に応じた制御方法6のフローチャートである。
【0054】
開始後、フライバックSMPS1は、電源オンになり、正常モードで動作される。一次電流I
Pの電流制限I
limは、フィードバック電圧V
FBとともに増加する一方で、一次電流I
Pのスイッチング周波数F
SWは、フィードバック電圧V
FBに関係なく、一定に維持され(S600)、よってスイッチングトランジスタQがターンオフにされた時、二次巻線W2を通して出力電圧V
outを二次回路に提供する。次いで二次回路の抵抗回路網は、出力電圧V
outを決定し(S602)、光カプラD
OPTO1とD
OPTO2を通してフィードバック電圧V
FBを制御器10に提供する(S604)。フィードバック電圧V
FBは、まず、分圧回路で出力電圧V
outを分割して分割された電圧V
divを得ることで生成され、分割された電圧V
divをシャントレギュレータT1に供給し、分割された電圧V
divと内部調整された電圧との間の差値に比例するシャントレギュレータ生成の電流を作り出し、光カプラD
OPTO1とD
OPTO2を通してシャントレギュレータ生成の電流をフィードバック電圧V
FBに比例的に変換し、フィードバック電圧V
FBを制御器10に提供することで、電流制限とPWM信号S
PWMのスイッチング周波数を制御する。フィードバック電圧V
FBを受けた後、制御器10は、フィードバック電圧V
FBとピーク電力モード電圧Vctlpを比較し、フィードバック電圧V
FBがピーク電力モード電圧Vctlpを超えたかまたは同等であるかどうかを決定する(S606)。フィードバック電圧V
FBがピーク電力モード電圧Vctlpを超えたかまたは同等であると決定した場合、出力負荷は、正常モードで支援されている電力供給能力を超える電力供給を要求するため、制御器10は、フライバックSMPS1の動作モードを正常モードから高電力モードに切り替える(S610)。高電力モードでは、一次電流I
Pの電流制限I
limとスイッチング周波数F
SWの両方が、フィードバック電圧V
FBとともに増加するため、変圧器の磁束密度は低下し、変圧器の最大に許容される一次電流を増加することができ、次いで電流制限は、コアの飽和状態を生じることなく、それに応じて増加され、より多くの電力を出力負荷に供給することができる。高電力モードで用いられた方法は、
図7〜
図9の制御方法7〜9に詳述されている。フィードバック電圧V
FBがピーク電力モード電圧Vctlpより小さい時、正常モードは、出力負荷によって要求された電力要求を処理することができ、次いで制御器10は、正常モードで動作するように維持する(S608)。
【0055】
制御方法6は、フライバックSMPS1に正常モードと高電力モードで動作するようにさせ、増加されたフィードバック電圧V
FBに応じて、一次電流I
Pの電流制限I
limとスイッチング周波数F
SWを同時に増加させることによって、高電力モード時の出力負荷への電力供給を増加させる。
【0056】
図7は、
図1のフライバックSMPS1と
図2の制御方法2を組み込んだ本発明の実施形態に応じた高電力モードの制御方法7のフローチャートである。
【0057】
制御方法7の開始後、フライバックSMPS1は高電力モードに切り替えられているため、制御器10は、PWM信号S
PWMを制御し、一次電流I
Pの電流制限I
limとスイッチング周波数F
SWをフィードバック電圧V
FBとともに増加させる(S700)。
図2を参照すると、高電力モードは、ゾーンA、B、およびCを含む。制御器10は、フィードバック電圧V
FBが制御電圧制限Vcpの電圧を超えるかまたは同等であるかどうかを決定することによって、フライバックSMPS1がゾーンAまたはゾーンBで動作するべきかどうかを決定し、出力負荷の電力要求に応える(S702)。
【0058】
フィードバック電圧V
FBが制御電圧制限Vcpの電圧より小さい時、制御器10は、フライバックSMPS1をゾーンAに維持させたままにし、一次電流I
Pの電流制限I
limとスイッチング周波数F
SWをフィードバック電圧V
FBとともに増加させ(S704)、制御器10は、ステップS702に戻り、V
FBの電圧を監視することによってゾーンAまたはゾーンBに進むかを決定する(S704)。
【0059】
フィードバック電圧V
FBが制御電圧制限Vcpの電圧を超えるかまたは同等であると決定した場合、制御器10は、フライバックSMPS1をゾーンBに維持させる。即ち、電流制限I
limが変圧器の飽和電流に近づくと、結果的に制御器10は、実質的に一定の電流制限I
limを維持しながら、スイッチング周波数FSWをフィードバック電圧V
FBとともに増加させる(S706)。ゾーンBでは、スイッチング周波数F
SWが比較的大きな値に近づき、公式[3]におけるスイッチング周波数F
SWの逆数項は、さほど影響のないものとなるため、電力供給は、スイッチング周波数F
SWの増加とともにさほど大きく増加されず、出力電力を殆ど増加させずに生成する。
【0060】
フライバックSMPS1は、ゾーンBで動作するが、制御器10は、フィードバック電圧V
FBがスイッチング周波数制限Vfpの電圧を超えるかまたは同等であるかどうかをチェックするステップS708によって、ゾーンBに留まるか、またはゾーンCに進むべきかを決定する。
【0061】
フィードバック電圧V
FBがスイッチング周波数制限Vfpの電圧より小さい時、制御器10は、フライバックSMPS1をゾーンBに維持させ、制御方法7は、ステップS706に戻り、フィードバック電圧V
FBとともにスイッチング周波数F
SWを増加し、実質的に一定の電流制限I
limを維持する。
【0062】
フィードバック電圧V
FBがスイッチング周波数制限Vfpを超えるかまたは同等である時、制御器10は、フライバックSMPS1をゾーンCに切り替え、即ち、一次電流IPの電流制限I
limとスイッチング周波数F
SWの両方は、フィードバック電圧V
FBの変化に関わらず、実質的に一定を維持する(S710)。フィードバック電圧V
FBが増加を続け、出力電力供給が出力負荷用にまだ不十分で、且つ変圧器が追加の電流を引き込もうとしている場合、フライバックSMPS1は、短絡モードに入り、短絡状態が解除される前に終了され、シャットダウンまたは再開始される。
【0063】
ステップS710の後、制御方法7は、完了し、終了する(S712)。制御方法7は、制御方法6は、フライバックSMPS1に高電力モードのゾーンA、B、およびCで動作するようにさせ、変圧器のコアを飽和から防ぎながら出力電圧の供給を増加させる。
【0064】
図8は、
図1のフライバックSMPS1と
図3の制御方法3を組み込んだ本発明のもう1つの実施形態に応じた制御方法8のフローチャートである。
【0065】
制御方法8の開始後、フライバックSMPS1は高電力モードに切り替えられているため、制御器10は、PWM信号S
PWMを制御し、一次電流I
Pの電流制限I
limとスイッチング周波数F
SWをフィードバック電圧V
FBとともに増加させる(S800)。
図3を参照すると、電流制限I
lim曲線は、電力要求に基づいて制御器10によって適応可能である。制御器10は、適応レートで電流制限I
limをフィードバック電圧V
FBとともに増加させることができる(S802)。まず高電力モードに入った後、制御器10は、Vcs制限曲線32bをデフォルトの適応レートとして用い、変圧器がコアの飽和に近いかどうかや、スイッチングトランジスタQにかかる電流ストレスや、出力負荷による電力要求に基づいて、適応レートをより平坦なVcs制限曲線32cまたはより急勾配なVcs制限曲線32aに変えることができる。いくつかの実施形態では、適応レートは、高電力モードの間に随時変えられることができる。制御器10は、チェックを続け、適応レートが変えられるべきかどうかを決定する(S804)。適応レートが同じままである場合、制御器はステップS802に戻り、電流適応レートに基づいて一次電流I
Pの電流制限I
limを制限し続けるであろう。適応レートが変えられた場合、制御器は、変えられた(新しい)適応レートに基づいて電流制限I
limを変更するであろう(S806)。コアの飽和またはトランジスタの過剰な電流ストレスの状態が発生しそうだと制御器10が検出した時、適応レートは、減少されることができる。サージ電力要求が出力負荷によって求められていることを制御器10が検出した時、適応レートは、増加されることができる。出力負荷の電力要求が現在の変化率で達成できることを制御器が検出した時、制御器10は、現在の適応レートを維持する。ステップS806の後、制御方法8は、完了し、終了する(S808)。
【0066】
制御方法8は、フライバックSMPS1を高電力モードにおいて適応レートによって動作させ、変圧器を飽和から防ぎながらサージ出力電力を供給する。
【0067】
図9は、
図1のフライバックSMPS1と
図4の制御方法4を組み込んだ本発明のまたもう1つの実施形態に応じた制御方法9のフローチャートである。
【0068】
制御方法9の開始後、フライバックSMPS1は高電力モードに切り替えられている(S900)。フィードバック電圧V
FBがスイッチング周波数制限Vfpを超えるような大量の出力電力を、出力負荷が必要とする時、制御器10は、周波数制限F
maxでスイッチング周波数F
SWを維持し、且つ電流制限I
maxで電流制限I
limを維持するように設定される。スイッチング周波数制限V
fpの電圧のポイントの後、制御器10は、フィードバック電圧V
FBが短絡電圧Vscを超えるかまたは同等であるかどうかのチェックを続ける(S902)。フィードバック電圧V
FBが短絡電圧V
SCを超えるかまたは同等である時、出力負荷は、フライバックSMPS1が提供できる出力電力よりも多くの出力電力を要求している。よって、制御器10は、電流制限I
limを電流制限I
maxより小さい短絡電流I
SCに減少させるように設定され(S904)、一次電流I
Pで過剰な電流を引き込まないように防ぐ。そうしないと、不要な変圧器の飽和とスイッチングトランジスタQの過剰な電流ストレスの状態を生じるからである。制御方法9は、完了し、終了する(S906)。
【0069】
制御方法9は、フライバックSMPS1に短絡保護を提供し、過負荷状態によるダメージからフライバックSMPS1を保護する。
【0070】
ここに用いられる“決定(determining)”という用語は、計算(calculating)、演算(computing)、処理(processing)、取得(deriving)、調査(investigating)、検索(looking up)(例えば、表、データベース、または他のデータ構造の検索)、確定(ascertaining)などを含む。また、“決定(determining)”は、解決(resolving)、選択(selecting)、選出(choosing)、確立(establishing)などを含んでもよい。
【0071】
ここで開示された態様に関連して記述される種々の例示の論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイシグナル(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア構成機器、またはここに記述された機能を行うことを目指した任意のそれらの組み合わせを具備してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよいが、代わりに、プロセッサは任意の商用利用可能なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械でもよい。
【0072】
ここに述べられた種々のロジカルブロック、ユニット、モジュール、回路、及びシステムの動作及び機能は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、及びそれらの組合せによって、しかしそれらのものに限定されることなく遂行してもよい。
【0073】
この発明は、実施例の方法及び望ましい実施の形態によって記述されているが、本発明は、これらを限定するものではないことは理解される。逆に、種々の変更及び同様の配置をカバーするものである(当業者には明白なように)。よって、添付の請求の範囲は、最も広義な解釈が与えられ、全てのこのような変更及び同様の配置を含むべきである。