特許第5973480号(P5973480)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5973480情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5973480
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20160809BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20160809BHJP
【FI】
   G06F17/30 220C
   G06F17/30 380F
   G06F13/00 540P
   G06F13/00 550A
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-20058(P2014-20058)
(22)【出願日】2014年2月5日
(65)【公開番号】特開2015-148868(P2015-148868A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2015年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】岩本 義樹
【審査官】 吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−281093(JP,A)
【文献】 特表2004−515846(JP,A)
【文献】 特開2009−100388(JP,A)
【文献】 田口 和裕,巡回・ブックマークにサヨウナラ RSSリーダーは情報収集を楽にする魔法のツール,iNTERNET magazine 2nd STAGE,日本,株式会社インプレス,2003年12月 1日,No.107,106−113ページ
【文献】 松山 茂,みんな知ってる「あのソフト」。これを読めば全部わかります 定番ソフト自由自在2 ガラパゴスリーダ,Mac Fan,日本,株式会社毎日コミュニケーションズ,2010年 9月 1日,第18巻 第9号,96−97ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークにより提供されるコンテンツに関する少なくとも該コンテンツの概要と該コンテンツを取得するためのネットワークアドレスとを含むメタ情報を取得するメタ情報取得手段と、
前記メタ情報に基づいて要約画面を生成し表示するメタ情報表示手段と、
前記ネットワークアドレスにアクセスして前記コンテンツを取得し、前記要約画面に重畳して要約画面に表示された内容の視認を阻害しない第1の領域に、前記コンテンツの内容を視認し得る大きさで前記コンテンツを縮小表示する縮小表示手段と、を備え
前記第1の領域を前記コンテンツを閲覧するためのユーザの操作を受け付けるユーザインタフェースとして機能させるとともに、前記第1の領域に前記コンテンツが縮小表示されることで前記コンテンツの提供者にアクセス数を付与する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の領域を指定してユーザが所定の操作を行うと、前記ネットワークアドレスにアクセスして前記コンテンツを取得し、少なくとも前記要約画面全体を覆う第2の領域に取得した前記コンテンツを表示する全体表示手段をさらに備え、
前記全体表示手段により前記第2の領域に取得した前記コンテンツが表示されることで前記コンテンツの提供者にアクセス数を付与する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記メタ情報表示手段は、前記メタ情報に含まれる広告情報に基づいて取得した広告を前記要約画面に表示することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記メタ情報取得手段は、前記メタ情報に含まれる前記コンテンツに関連する関連コンテンツのメタ情報を取得し、前記メタ情報表示手段は、前記メタ情報取得手段により取得された前記関連コンテンツのメタ情報に基づいて取得した関連コンテンツを前記要約画面に表示することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記メタ情報取得手段は、前記メタ情報に含まれる前記コンテンツが推薦する推薦コンテンツのメタ情報を取得し、前記メタ情報表示手段は、前記メタ情報取得手段により取得された前記推薦コンテンツのメタ情報に基づいて取得した推薦コンテンツを前記要約画面に表示することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが、ネットワークにより提供されるコンテンツに関する少なくとも該コンテンツの概要と該コンテンツを取得するためのネットワークアドレスとを含むメタ情報を取得して記憶部に記憶する工程と、
コンピュータが、前記記憶部に記憶された前記メタ情報に基づいて要約画面を生成し表示部に表示する工程と、
コンピュータが、前記ネットワークアドレスにアクセスして前記コンテンツを取得し、前記要約画面に重畳して前記要約画面より小さい第1の領域に、前記コンテンツの内容を視認し得る大きさで前記コンテンツを縮小表示する工程と、
コンピュータが、前記第1の領域を前記コンテンツを閲覧するためのユーザの操作を受け付けるユーザインタフェースとして機能させるとともに、前記第1の領域に前記コンテンツが縮小表示されることで前記コンテンツの提供者にアクセス数を付与する工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
ネットワークにより提供されるコンテンツに関する少なくとも該コンテンツの概要と該コンテンツを取得するためのネットワークアドレスとを含むメタ情報を取得して記憶部に記憶する処理と、
前記記憶部に記憶された前記メタ情報に基づいて要約画面を生成し表示部に表示する処理と、
前記ネットワークアドレスにアクセスして前記コンテンツを取得し、前記要約画面に重畳して前記要約画面より小さい第1の領域に、前記コンテンツの内容を視認し得る大きさで前記コンテンツを縮小表示する処理と、
前記第1の領域を前記コンテンツを閲覧するためのユーザの操作を受け付けるユーザインタフェースとして機能させるとともに、前記第1の領域に前記コンテンツが縮小表示されることで前記コンテンツの提供者にアクセス数を付与する処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネットなど、通信ネットワークにおけるサーバ・クライアント・システムでは、クライアント装置が備えるWebブラウザにより、サーバ装置が生成保存している種々のWebコンテンツを取得表示して閲覧することが行われている。
【0003】
また、近年、Webコンテンツの概要メタ情報であるRSS(Rich Site Summary)、RDF(Resource Description Framework)、Atomなどの利用が進んでいる。例えば、RSSは、Webコンテンツの見出しや要約などのメタデータをXMLベースのフォーマットで構造化して記述したものであり、主にWebコンテンツの更新情報を公開するのに使われている。
【0004】
RSSで記述された文書には、Webコンテンツの各ページのタイトル、アドレス、見出し、要約、更新時刻などを記述することができる。このRSS文書を用いることで、多数のWebコンテンツの更新情報を統一的な方法で効率的に把握することができる。
【0005】
上記に関し、特許文献1には、Webコンテンツの情報及び当該Webコンテンツに関するメタ情報を取得し、このメタ情報に含まれるタイトル文字列に対応してWebコンテンツ内のタイトル要素を抽出し、Webコンテンツを抽出されたタイトル要素を区切りとしたブロックに分割し、Webコンテンツを分割されたブロック単位でユーザインタフェースを制御して表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−244972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1によれば、Webコンテンツの内容をユーザから見て意味的区切りとなるタイトル毎に分割し、より扱いやすく表示させることが可能となる。
【0008】
ところで、近年、ニュースサイトを運営する複数のコンテンツプロバイダから様々なニュースをRSSで記述された文書として取得し、取得した複数のニュースを自身のサイトにアレンジして表示することが行われている。これにより、ユーザは自分で検索することなく、つまり、ニュースの配信元である特定のコンテンツプロバイダを巡回することなく、見たいニュースを簡単に閲覧することができる。
【0009】
一方、上記コンテンツプロバイダは、提供するニュースサイトをできるだけ多くのユーザに閲覧してもらい、大量のアクセス(以下「トラフィック」という。)を獲得したい。サイトのトラフィックを多く獲得するということは、そのサイトは多くのユーザに閲覧されているということであり、つまり当該サイトが人気サイトであることが証明されるからである。そして、このような人気サイトであれば、当該サイトに広告を表示したいと思う広告主が現れるため、その広告主から広告収入を得られるコンテンツプロバイダにとって有益である。
【0010】
しかし、上述したようにRSSで記述された文書としてコンテンツプロバイダから取得したニュースを表示する手法では、ユーザは配信元であるコンテンツプロバイダを巡回することがなくなるので、コンテンツプロバイダはその分トラフィックを獲得することができなくなってしまう。なお、特許文献1は、ニュースサイトを閲覧する上でユーザに見やすい表示手法だけを考慮したものであり、トラフィックについて言及されたものではない。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、コンテンツの閲覧性を高めるとともに、コンテンツ提供元のトラフィックの獲得数を高めることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、ネットワークにより提供されるコンテンツに関する少なくとも該コンテンツの概要と該コンテンツを取得するためのネットワークアドレスとを含むメタ情報を取得するメタ情報取得手段と、メタ情報に基づいて要約画面を生成し表示するメタ情報表示手段と、ネットワークアドレスにアクセスしてコンテンツを取得し、要約画面に重畳して要約画面に表示された内容の視認を阻害しない第1の領域に、コンテンツの内容を視認し得る大きさでコンテンツを縮小表示する縮小表示手段と、を備え、第1の領域をコンテンツを閲覧するためのユーザの操作を受け付けるユーザインタフェースとして機能させるとともに、第1の領域にコンテンツが縮小表示されることでコンテンツの提供者にアクセス数を付与することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンテンツの閲覧性を高めるとともに、コンテンツ提供元のトラフィックの獲得数を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態における情報処理装置の全体構成図である。
図2】本発明の実施形態における情報処理装置の機能ブロック図である。
図3】本発明の実施形態における表示画面例である。
図4】本発明の実施形態におけるアクセス数カウントについて説明する模式図である。
図5】本発明の実施形態における別の表示画面例である。
図6】本発明の実施形態における情報処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施形態における情報処理装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。本実施形態における情報処理装置としては、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等の情報端末があげられる。
【0016】
本実施形態における情報処理装置1の全体構成について図1を参照して説明する。本実施形態における情報処理装置1は、CPU2と、RAM(Random Access Memory)3と、ROM(Read Onry Memory)4と、HDD5と、ネットワークインタフェース(以下「NW I/F」という。)6と、操作部7と、表示部8を備える。
【0017】
CPU2は、例えば、本実施形態における情報処理装置1の全体制御を行う制御部である。
【0018】
RAM3は、例えば、プログラムやデータの展開用メモリ、描画用メモリなどである。ROM4は、例えば、プログラムやデータの格納用メモリであり、HDD5は、例えば、画像データ等を記憶する大容量記憶装置である。なお、画像データ等は、NW I/F6を介してインターネット等から取得するものであっても、不図示の外部デバイスを介してユーザによりHDD5に保存されるものであってもよい。
【0019】
NW I/F6は、インターネット等の外部ネットワークと通信を行うための通信手段である。例えば、情報処理装置1は、インターネットに接続されたWebサーバから当該Webサーバが保存しているWebコンテンツをNW I/F6を介して取得する。
【0020】
操作部7は、ユーザの情報処理装置1に対する操作を受け付けるマウス、キーボード、あるいは装置表面に設けられた操作ボタン等の入力手段である。なお、後述するタッチパネルも入力手段に含まれる。
【0021】
表示部8は、上述したようなWebコンテンツや画像データ等を表示する液晶ディスプレイ等である。また、表示部8はユーザの指等の接触を検知するタッチパネルを備え、タッチパネルに対するユーザのタッチ操作に応じて各種機能が作動する。
【0022】
次に、本実施形態における情報処理装置1の機能ブロックについて図2を参照して説明する。本実施形態の情報処理装置1は、機能ブロックとして、メタ情報取得手段11と、メタ情報表示手段12と、縮小表示手段13と、全体表示手段14と、を含み構成されている。
【0023】
メタ情報取得手段11は、インターネット等のネットワークにより提供されるWebコンテンツに関するWebコンテンツの概要や、そのWebコンテンツを取得するためのネットワークアドレスを含むメタ情報を取得する。メタ情報とは、例えば、RSSで記述された文書でいえば、Webコンテンツの各ページのタイトル、アドレス、見出し、記事、画像、要約、更新時刻などをいう。なお、取得されたWebコンテンツの情報やメタ情報は、上述したHDD5等の記憶部に記憶される。
【0024】
メタ情報表示手段12は、上記のメタ情報に基づいて、Webコンテンツの要約画面を生成して表示部8に表示する。Webコンテンツの要約画面とは、例えば、各種ニュースサイトから取得した複数のニュース記事としてのコンテンツ記事のタイトル、要約、及び添付画像等をまとめた簡易表示画面である。ユーザは要約画面を閲覧することで、ニュースサイトに遷移することなく、所望のニュースを知ることができる。
【0025】
縮小表示手段13は、上述したネットワークアドレスにアクセスしてWebコンテンツを取得し、Webコンテンツの要約画面に重畳して要約画面より小さい第1の領域に縮小表示する。以下の説明において、このWebコンテンツが縮小表示される第1の領域を『サイトを表示ボタン』として機能させる。このとき、縮小表示手段13は、要約画面に重畳して表示されるWebコンテンツをWebコンテンツの内容が視認し得る大きさで第1の領域に表示する。なお、本実施形態において、第1の領域は後述する第2の形態と区別するための形式的な記載であり、特定の意義、序列や大小等を規定するものではない。本実施形態において、第1の領域には、例えば、Webサイトを閲覧するためのWebブラウザそのものを小さくして表示する。本実施形態では、第1の領域に表示されるWebコンテンツがユーザの興味を引く程度に視認可能な大きさで表示されることが望ましく、その理由は後述する。さらに、第1の領域は、Webコンテンツを閲覧するためのユーザの操作を受け付けるユーザインタフェース(以下「UI」という。)として機能させることが望ましい。第1の領域に表示されるのはWebコンテンツそのものであるため、このままだと以下の不具合が生じることになる。例えば、ユーザがマウス等を使用して画面をスクロールさせる場合、本来、Webコンテンツが重畳される要約画面においてスクロールを実行したかったところ、誤ってWebコンテンツにおいてスクロールが実行されてしまうという不具合が考えられる。本実施形態では、このような不具合を防止すべく、第1の領域に、例えば透明のレイヤーでマスクし、Webコンテンツに対する操作を無効にする必要がある。このようにすることで、第1の領域を、Webコンテンツを閲覧するためのユーザの操作を受け付けるUI、つまりボタンとして機能させることが可能となる。
【0026】
全体表示手段14は、第1の領域を指定してユーザが所定の操作を行うと、WebコンテンツのネットワークアドレスにアクセスしてWebコンテンツを取得し、要約画面全体を覆う第2の領域に表示する。所定の操作とは、例えば、上述したようにUIとして機能させる第1の領域をユーザがマウス等の操作により選択する操作をいう。そして、この第1の領域上でユーザがマウスのボタンをクリックすると、Webコンテンツが要約画面を覆うように切り替えられて表示される。第2の領域とは、ここでは、要約画面から切り替わってWebコンテンツが表示される遷移後の画面をいう。
【0027】
また、メタ情報表示手段12は、メタ情報に含まれる広告情報に基づいて取得した広告を要約画面に表示する。上記のように、要約画面に縮小表示されたWebコンテンツを重畳させる場合、本来、Webコンテンツにおいて提供される広告情報等は、Webコンテンツが縮小表示され、ブラウザに対する操作が無効とされていることから、閲覧することができなくなっている。これは、その広告をサイトへ提供している広告主にとって好ましくない状況である。そこで、本実施形態では、広告情報を、例えば横長のバナー広告表示のように要約画面に表示することで、広告主に便宜を図ることができる。
【0028】
さらに、メタ情報表示手段12は、メタ情報に含まれるコンテンツに関連する関連コンテンツのメタ情報に基づいて取得した関連コンテンツを要約画面に表示させてもよい。関連コンテンツとは、例えば、現在要約画面に表示させているWebコンテンツの内容に関連するWebコンテンツである。詳細は後述する。コンテンツの関連性については、例えば、過去3日分のRSSフィードを解析して、単語の類似性等により記事同士の関連性を判断して、その判断に基づいた関連記事を抽出して表示させればよい。
【0029】
さらに、メタ情報表示手段12は、メタ情報に含まれるコンテンツが推薦する推薦コンテンツのメタ情報に基づいて取得した推薦コンテンツを要約画面に表示させてもよい。コンテンツが提供されるサイトが推薦する推薦コンテンツとは、例えば、Webコンテンツを提供するコンテンツプロバイダが推薦するWebコンテンツである。なお、推薦コンテンツの例としては、各記事のリツイート数から注目度を判断して、その判断結果に基づいた注目記事がある。
【0030】
上述のように、関連コンテンツや推薦コンテンツを要約画面に表示させておくことにより、要約画面の元のWebサイトを同一のユーザが閲覧し続ける可能性が高くなるため、当該Webサイトを提供するコンテンツプロバイダにとって非常に有益である。同一のユーザが閲覧し続けてくれれば、当該Webサイトに対するトラフィックがさらに向上するからである。
【0031】
なお、メタ情報表示手段12により、『サイトを表示ボタン』のほかに、サイトを閲覧するためのUIを別途要約画面に重畳して表示させてやってもよい。例えば、要約画面をスクロールさせたとき、当初上方に表示されていた『サイトを表示ボタン』は、スクロールにより画面外に隠れて見えなくなってしまうことが考えられる。これでは、ユーザに元サイトへ遷移してもらえなくなってしまう。そこで、『サイトを表示ボタン』のほかに、サイト閲覧のためのUIを設けることで、ユーザに元サイトへ遷移してもらえる可能性を高めることが可能となる。例えば、スクロールした先に、常に、サイト閲覧のためのUIを追随表示させてやればよい。このときのサイト閲覧のためのUIは、上述の『サイトを表示ボタン』と同様にWebコンテンツを縮小表示したものであっても、簡易なアイコン表示であってもよい。
【0032】
次に、本実施形態における要約画面、『サイトを表示ボタン』及びバナー広告表示について図3を参照して説明する。ここでの表示画面例は、要約画面100に『サイトを表示ボタン』101とバナー広告表示102が重畳して表示されているものである。要約画面100として、ここでは例えば新車を紹介するWebコンテンツを示しており、当該Webコンテンツの要約タイトル103として『○○社、ニューモデルを発表!クラス最高水準の低燃費!環境基準☆☆☆☆☆を獲得』と、車のイメージ画像104が表示されている。
【0033】
『サイトを表示ボタン』101は、当該Webコンテンツの元サイトへ遷移するためのUIである。また、バナー広告表示102として、ここでは、『近日発売の新型SUV、特設サイトにて公開!』という広告情報が表示されている。これにより、『サイトを表示ボタン』101では表示されない、元サイトに表示されていた広告を表示させることで、要約画面においてもユーザへの宣伝効果を上げることができる。
【0034】
次に、本実施形態におけるアクセス数カウントについて図4を参照して説明する。つまり、上述した『サイトを表示ボタン』101を要約画面100に重畳して表示させることで、コンテンツプロバイダ側が『1PV』(PV:Page View 本実施形態ではアクセス数の単位とする。)を獲得することができる。さらに、ユーザにより『サイトを表示ボタン』101がクリックされ、元サイトが表示されることで、コンテンツプロバイダ側はさらにもう『1PV』獲得することができる。このように、本実施形態によれば、コンテンツの閲覧性を高めるとともに、コンテンツ提供元のトラフィックの獲得数を高めることが可能となる。
【0035】
次に、本実施形態における別の表示画面例について図5を参照して説明する。図5は、ユーザのスクロール操作により要約画面100の末端の表示内容が現れた状態を示したものである。ここでは、上述した関連記事及び注目記事が表示されている。例えば、関連記事として、元サイトに関連するレーシングカーについての関連記事111、スポーツバイクについての関連記事112、別の新車についての関連記事113が表示されている。また、注目記事として、元サイトを提供するコンテンツプロバイダが注目する映画についての注目記事114、ノートPCについての注目記事115、プロサッカーについての注目記事116が表示されている。このように、関連記事や注目記事を要約画面100に表示させておくことにより、要約画面100の元のWebサイトを同一のユーザが閲覧し続ける可能性が高くなるため、当該Webサイトを提供するコンテンツプロバイダにとって非常に有益である。
【0036】
次に、本実施形態における情報処理手順について図6を参照して説明する。まず、メタ情報取得手段11は、Webコンテンツの概要やWebコンテンツを取得するためのネットワークアドレス等を含むメタ情報としてのRSSフィードを取得する(ステップS1)。
【0037】
次に、メタ情報表示手段12は、取得したRSSフィード等に基づいて要約画面100を生成し、表示部8に表示する(ステップS2)。
【0038】
そして、縮小表示手段13は、『サイトを表示ボタン』101を要約画面100に重畳して表示させる(ステップS3)。
【0039】
その後、メタ情報表示手段12は、バナー広告表示102を要約画面100に重畳して表示させる(ステップS4)。
【0040】
そして、ユーザにより『サイトを表示ボタン』101がマウスのクリック操作等により選択されると(ステップS5)、元サイトに表示が遷移される(ステップS6)。
【0041】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上記機能は、アセンブラ、C言語などのプログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 情報処理装置
2 CPU
3 RAM
4 ROM
5 HDD
6 NW I/F
7 操作部
8 表示部
11 メタ情報取得手段
12 メタ情報表示手段
13 縮小表示手段
14 全体表示手段
100 要約画面
101 サイトを表示ボタン
102 バナー広告表示
図1
図2
図3
図4
図5
図6