特許第5973510号(P5973510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッドの特許一覧

特許5973510マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置
<>
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000007
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000008
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000009
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000010
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000011
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000012
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000013
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000014
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000015
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000016
  • 特許5973510-マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置 図000017
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5973510
(24)【登録日】2016年7月22日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】マシンツーマシンまたはモバイルによって支援されるデプロイにおけるページングのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 92/18 20090101AFI20160809BHJP
   H04W 76/02 20090101ALI20160809BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20160809BHJP
【FI】
   H04W92/18
   H04W76/02
   H04W68/00
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2014-174112(P2014-174112)
(22)【出願日】2014年8月28日
(62)【分割の表示】特願2013-549493(P2013-549493)の分割
【原出願日】2012年1月10日
(65)【公開番号】特開2014-239544(P2014-239544A)
(43)【公開日】2014年12月18日
【審査請求日】2015年1月13日
(31)【優先権主張番号】61/431,413
(32)【優先日】2011年1月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/524,948
(32)【優先日】2011年8月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エルダッド エム.ゼイラ
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー エス.スターンバーグ
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 Eldad Zeira, Anh Tuan Hoang,HR-MS Paging Details,IEEE 802.16-12-0066-01,米国,IEEE mentor,2012年 1月 9日,paragraph 2,URL,https://mentor.ieee.org/802.16/dcn/12/16-12-0066-01-000n-hr-ms-paging-details.doc
【文献】 Anh Tuan Hoang, Haiguang Wang, Jaya Shankar, Zander Zhongding Lei, Wai Leong Yeow, Shoukang Zheng, Choong Hock Mar, Eldad Zeira,HR-MS Discovers Network Infrastructure with Help from Forwarding HR-MS: Rationale & Principles,IEEE S802.16n-11/0142,米国,IEEE 802.16's GRIDMAN Task Group,2011年 7月19日,p.7,8,URL,http://ieee802.org/16/gridman/contrib/S80216n-11_0142.ppt
【文献】 Eldad Zeira, Anh Tuan Hoang, Haiguang Wang,Paging considerations for MS-MS communications,IEEE C802.16n-11/0150,米国,IEEE 802.16's GRIDMAN Task Group,2011年 9月12日,p.1-10,URL,http://ieee802.org/16/gridman/contrib/C80216n-11_0150.ppt
【文献】 Eldad Zeira, Haiguang Wang, Anh Tuan Hoang,Paging of HR-MS by HR-MS,IEEE C802.16n-11/0202,米国,IEEE 802.16's GRIDMAN Task Group,2011年10月28日,p.1-5,URL,http://ieee802.org/16/gridman/contrib/C80216n-11_0202.doc
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
WTRU(wireless transmit/receive unit)であって、
ワイヤレスネットワークの基地局(BS)から構成情報(configuration information)を受信するように構成された受信機であって、前記構成情報はピアツーピア・ディスカバリにおいて使用される複数の周期性リソースを示し、前記複数の周期性リソースは時間リソースおよび周波数リソースである、受信機と、
前記WTRUが発見可能なピアであるという条件において、前記複数の周期性リソースの識別子を他のWTRUへ送信するように構成された送信機であって、前記識別子はサービスと関連付けられている、送信機と、
を備え
前記受信機は、通信を所望する前記他のWTRUのうちの1つに応答して前記ワイヤレスネットワークにアクセスするように構成された、WTRU。
【請求項2】
前記受信機は、前記送信された識別子に対応して、前記1つの他のWTRUから応答を受信するように構成された、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記送信機は、前記複数の周期性リソースのプリアンブルを送信するように構成された、請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記識別子はサービス特徴に関連付けられている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
WTRU(wireless transmit/receive unit)において使用する方法であって、
前記WTRUが、ワイヤレスネットワークの基地局(BS)からブロードキャスト情報を受信するステップであって、前記ブロードキャスト情報はピアツーピア・ディスカバリにおいて使用される複数の周期性リソースを示し、前記周期性リソースは時間リソースおよび周波数リソースである、ステップと、
前記WTRUが発見可能なピアであるという条件において、前記WTRUが、前記複数の周期性リソースの識別子を他のWTRUへ送信するステップであって、前記識別子はサービスと関連付けられている、ステップと、
前記WTRUが、通信を所望する前記他のWTRUのうちの1つに応答して前記ワイヤレスネットワークにアクセスするステップと、
を含む、方法。
【請求項6】
前記送信された識別子に対応して、前記1つの他のWTRUから応答を受信するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の周期性リソースのプリアンブル送信するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記識別子はサービス特徴に関連付けられている、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信技術に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2011年1月10日に出願された米国特許仮出願第61/431,413号明細書、および2011年8月18日に出願された米国特許仮出願第61/524,948号明細書の利益を主張するものであり、これらの仮出願の内容は、参照によって本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
M2M(machine to machine)またはMTC(machine type communications)は、同義に使用することができ、また、マシンによって開始される、その他のマシンまたは人間とやり取りするための通信と定義することができる。適用可能なネットワークトポロジーは、WTRU(wireless transmit/receive unit)からWTRUへの直接の通信を含むことができ、この通信は、カバレッジの拡張のために使用することができる。WTRUからWTRUへの直接の通信は、ピアツーピア通信と呼ばれる場合がある。これらの通信は、接続のための代替パスを提供することによってネットワークの堅牢性を高めるために使用することができる。
【0004】
典型的なセルラープロトコルにおいては、アイドル状態、接続されていない状態、または休眠状態にあるWTRUは、BS(base station)またはRS(relay station)をたまにモニタして、自分がデータ送信を求めてリッスンする必要があるかどうかを判定することができる。このプロセスは、ページングと呼ばれる場合がある。バッテリー消費を最小限に抑えてレンジを増やすために、ページング信号は、短くなるように設計することができる。
【0005】
上で定義されたようなM2Mネットワークは、2つの点で典型的なセルラーネットワークとは異なる場合がある。第1に、一部のサブスクライバーは、BSもしくはRSの送信をデコードするように構成されていない場合があり、またはBSもしくはRSの送信のレンジ外にいる場合がある。しかし、これらのサブスクライバーも、やはりカバーしなければならない。第2に、セル内のサブスクライバーの数が、非常に多くなることがある。
【0006】
典型的なM2Mネットワークは、サブスクライバーステーションのグループに関するページングをサポートしない。したがって、M2Mネットワーク内のグループサブスクライバーステーションに関するページングをサポートするための方法および装置を有することが望ましいであろう。また、BSまたはRSのレンジ外にあるWTRUへページを拡張することが望ましいであろう。また、一度に少量のデータを送るためのMACメッセージングによってもたらされる相対的なオーバーヘッドを減らすことが望ましいであろう。このオーバーヘッドは、その他のシグナリングとともに、ページングに関連付けられる場合がある。
【発明の概要】
【0007】
ワイヤレス通信においてWTRUからWTRUへのページングを実行するための方法および装置を使用することができる。たとえば、WTRU(wireless transmit/receive unit)は、別のWTRUをページングするように構成することができる。この例においては、ページングWTRUは、グループID(identification)を示す第1のメッセージを受信することができる。WTRUは、第2のメッセージを受信することができ、この第2のメッセージは、ページングWTRUがページングすることができる1つまたは複数のその他のWTRUを示すインジケータを含むことができる。受信されたインジケータが、ページングWTRUのページングインジケータに合致する場合には、ページングWTRUは、アクセス信号を1つまたは複数のその他のWTRUへ送信することができる。ページングWTRUのページングインジケータは、あらかじめ定めておくことができ、BS(base station)からの構成メッセージ内に含めて受信することができる。第1のメッセージは、SA(secondary advanced)プリアンブルとすることができる。
【0008】
WTRUは、別のWTRUからのページを受信するように構成することができる。たとえば、ページングされるWTRUは、自分の割り当てられているページングインジケータのうちの1つまたは複数を検知すること、およびメッセージを1つまたは複数のその他のWTRUへ送信することが可能である。それらの1つまたは複数のその他のWTRUは、1つのグループに属することができ、送信されるメッセージは、そのグループを示すことができる。1つまたは複数の割り当てられているページングインジケータは、構成メッセージを介して、より早い時点でBSによって割り当てておくことができる。ページングされるWTRUは、応答が受信されるまで、送信されるメッセージに対して送信パワーランプアップ(ramp up)手順を使用することができる。
【0009】
送信されたメッセージに応答して、ページングされるWTRUは、1つまたは複数のその他のWTRUからACKを受信することができる。そのACKは、グループベースのACKとすることができる。ACKの後には、WTRUに関連付けられている複数のメッセージ(WTRU固有のメッセージ)が続くことができる。それらの複数のWTRU固有のメッセージはそれぞれ、WTRU IDを示すインジケータを含むことができる。ページングされるWTRUは、応答しているWTRUのうちの1つとの関連付けを行うことを選択することができる。この選択は、受信されたインジケータに基づくことができる。ページングされるWTRUは、ネットワークアクセス信号を送信することができ、選択されたWTRU IDを示すインジケータを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以降の説明から、より詳細な理解を得ることができ、以降の説明は、例として添付の図面とともに与えられている。
図1A】1つまたは複数の開示されている実施形態を実施することができる例示的な通信システムのシステム図である。
図1B図1Aにおいて示されている通信システム内で使用することができる例示的なWTRU(wireless transmit/receive unit)のシステム図である。
図1C図1Aにおいて示されている通信システム内で使用することができる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図2】わかっているWTRUロケーションを伴う個別ページングを実行するための例示的な方法の流れ図である。
図3】グループページングにおけるオーバーヘッドを減らすための例示的な方法の流れ図である。
図4】例示的なWTRU発見手順の流れ図である。
図5】ユニキャスト接続に関するページングの一例の流れ図である。
図6A】別の例示的なページング手順の流れ図である。
図6B】別の例示的なページング手順の流れ図である。
図7】WTRUにおいて使用するための例示的なページング方法の図である。
図8】別の例示的なグループページング方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以降で言及する際には、「WTRU(wireless transmit/receive unit)」という用語は、UE(user equipment)、MS(mobile station)、およびAMS(advanced mobile station)、HR(high reliability)−MS、固定式もしくは移動式のサブスクライバーユニット、ページャー、セルラー電話、PDA(personal digital assistant)、コンピュータ、または、ワイヤレス環境において機能することができるその他の任意のタイプのユーザデバイスを含むことができるが、それらには限定されない。WTRUとは、非インフラストラクチャー型のノード(non−infrastructure node)であると言える。以降で言及する際には、「探索側のWTRU」という用語は、ピアを発見(discover)してピアへの関連付けを行おうとしているWTRUを含むが、それには限定されない。以降で言及する際には、「発見可能なWTRU」という用語は、探索側のWTRUによって発見されることが可能であるWTRUを含むが、それには限定されない。
【0012】
以降で言及する際には、「BS(base station)」という用語は、Node−B、ABS(advanced base station)、HR−BS、サイトコントローラ、AP(access point)、または、ワイヤレス環境において機能することができるその他の任意のタイプのインターフェーシングデバイスを含むことができるが、それらには限定されない。
【0013】
図1Aは、1つまたは複数の開示されている実施形態を実施することができる例示的な通信システム100を示している。通信システム100は、コンテンツ、たとえば音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などを複数のワイヤレスユーザに提供するマルチプルアクセスシステムとすることができる。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じてそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。たとえば、通信システム100は、1つまたは複数のチャネルアクセス方法、たとえばCDMA(code division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、OFDMA(orthogonal FDMA)、SC−FDMA(single−carrier FDMA)などを採用することができる。
【0014】
図1Aにおいて示されているように、通信システム100は、WTRU102a、102b、102c、102d、RAN(radio access network)104、コアネットワーク106、PSTN(public switched telephone network)108、インターネット110、およびその他のネットワーク112を含むことができるが、開示されている実施形態では、任意の数のWTRU、BS(base station)、ネットワーク、および/またはネットワーク要素が考えられるということがわかるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作および/または通信を行うように構成されている任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成することができ、UE(user equipment)、移動局、固定式または移動式のサブスクライバーユニット、ページャー、セルラー電話、PDA(personal digital assistant)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家庭用電化製品などを含むことができる。
【0015】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含むこともできる。基地局114a、114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースを取るように構成されている任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、BTS(base transceiver station)、Node−B、eNB(evolved Node−B)、HNB(Home Node−B)、HeNB(Home eNB)、サイトコントローラ、AP(access point)、ワイヤレスルータなどとすることができる。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができるということがわかるであろう。
【0016】
基地局114aは、RAN104の一部とすることができ、RAN104は、その他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)、たとえばBSC(base station controller)、RNC(radio network controller)、中継ノードなどを含むこともできる。基地局114aおよび/または基地局114bは、特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成することができ、この地理的領域は、セル(図示せず)と呼ばれることもある。セルは、複数のセルセクタへとさらに分割することができる。たとえば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクタへと分割することができる。したがって一実施形態においては、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのそれぞれのセクタごとに1つのトランシーバを含むことができる。別の実施形態においては、基地局114aは、MIMO(multiple−input multiple−output)テクノロジーを採用することができ、したがって、セルのそれぞれのセクタごとに複数のトランシーバを利用することができる。
【0017】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(たとえば、RF(radio frequency)、マイクロ波、IR(infrared)、UV(ultraviolet)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース116は、任意の適切なRAT(radio access technology)を使用して確立することができる。WTRU102a、102b、102c、および102dのそれぞれは、ページングメッセージ119を使用して、1つまたは複数のその他のWTRUをページングするように構成することができる。
【0018】
より具体的には、上述したように、通信システム100は、マルチプルアクセスシステムとすることができ、1つまたは複数のチャネルアクセススキーム、たとえばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどを採用することができる。たとえば、RAN104内の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、UTRA(UMTS(universal mobile telecommunications system)terrestrial radio access)などの無線テクノロジーを実施することができ、この無線テクノロジーは、WCDMA(登録商標)(wideband CDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。WCDMAは、HSPA(high−speed packet access)および/またはHSPA+(evolved HSPA)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、HSDPA(high−speed DL(downlink) packet access)および/またはHSUPA(high−speed UL(uplink) packet access)を含むことができる。
【0019】
別の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、E−UTRA(evolved UTRA)などの無線テクノロジーを実施することができ、この無線テクノロジーは、LTE(long term evolution)および/またはLTE−A(LTE−Advanced)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
【0020】
その他の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、無線テクノロジー、たとえばIEEE 802.16(すなわちWiMAX(worldwide interoperability for microwave access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO(evolution−data optimized)、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)、EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)、GERAN(GSM/EDGE RAN)などを実施することができる。
【0021】
図1Aにおける基地局114bは、たとえばワイヤレスルータ、HNB、HeNB、またはAPとすることができ、局所的なエリア、たとえば事業所、家庭、乗り物、キャンパスなどにおけるワイヤレス接続を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、WLAN(wireless local area network)を確立するために、IEEE 802.11などの無線テクノロジーを実施することができる。別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、WPAN(wireless personal area network)を確立するために、IEEE 802.15などの無線テクノロジーを実施することができる。さらに別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用することができる。図1Aにおいて示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを不要とすることができる。
【0022】
RAN104は、コアネットワーク106と通信状態にあることが可能であり、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(voice over Internet protocol)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成されている任意のタイプのネットワークとすることができる。たとえば、コアネットワーク106は、コール制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供すること、および/またはユーザ認証などのハイレベルセキュリティー機能を実行することが可能である。図1Aにおいては示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用しているその他のRANと直接または間接の通信状態にあることが可能であるということがわかるであろう。たとえば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線テクノロジーを利用している可能性があるRAN104に接続されていることに加えて、GSM無線テクノロジーを採用している別のRAN(図示せず)と通信状態にあることも可能である。
【0023】
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能することもできる。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回路交換電話ネットワークを含むことができる。インターネット110は、TCP/IPスイートにおけるTCP(transmission control protocol)、UDP(user datagram protocol)、およびIP(Internet protocol)など、共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されている有線またはワイヤレスの通信ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用している可能性がある1つまたは複数のRANに接続されている別のコアネットワークを含むことができる。
【0024】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、別々のワイヤレスリンクを介して別々のワイヤレスネットワークと通信するために複数のトランシーバを含むことができる。たとえば、図1Aにおいて示されているWTRU102cは、セルラーベースの無線テクノロジーを採用している可能性がある基地局114a、およびIEEE 802無線テクノロジーを採用している可能性がある基地局114bと通信するように構成することができる。
【0025】
図1Bは、図1Aにおいて示されている通信システム100内で使用することができる例示的なWTRU102を示している。図1Bにおいて示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素(たとえば、アンテナ)122、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取り外し不能メモリ130、取り外し可能メモリ132、電源134、GPS(global positioning system)チップセット136、および周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保持しながら、上述の要素どうしの任意の下位組合せを含むことができるということがわかるであろう。
【0026】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、DSP(digital signal processor)、マイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられている1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)回路、IC(integrated circuit)、状態マシンなどとすることができる。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102をワイヤレス環境内で機能できるようにするその他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合することができ、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120は、1つの電子パッケージまたはチップ内に統合することができる。
【0027】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信するように、または基地局(たとえば、基地局114a)から信号を受信するように構成することができる。たとえば、一実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されているアンテナとすることができる。別の実施形態においては、送信/受信要素122は、たとえば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されているエミッタ/検知器とすることができる。さらに別の実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成することができる。
【0028】
加えて、送信/受信要素122は、図1Bにおいては単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMOテクノロジーを採用することができる。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するために、複数の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0029】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調するように、また、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成することができる。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがってトランシーバ120は、WTRU102が、たとえばUTRAおよびIEEE 802.11など、複数のRATを介して通信できるようにするために複数のトランシーバを含むことができる。
【0030】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、LCD(liquid crystal display)ディスプレイユニットまたはOLED(organic light−emitting diode)ディスプレイユニット)に結合することができ、そこからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128へ出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、取り外し不能メモリ130および/または取り外し可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすること、およびそれらのメモリにデータを格納することが可能である。取り外し不能メモリ130は、RAM(random−access memory)、ROM(read−only memory)、ハードディスク、またはその他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含むことができる。取り外し可能メモリ132は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティック、SD(secure digital)メモリカードなどを含むことができる。その他の実施形態においては、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリからの情報にアクセスすること、およびそのメモリにデータを格納することが可能である。
【0031】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、また、WTRU102内のその他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成することができる。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(たとえばNiCd(nickel−cadmium)、NiZn(nickel−zinc)、NiMH(nickel metal hydride)、Li−ion(lithium−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
【0032】
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合することもでき、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその情報の代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信すること、および/または複数の近隣の基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて自分の位置を特定することが可能である。WTRU102は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の適切な位置特定方法を通じて位置情報を得ることができる。
【0033】
プロセッサ118は、その他の周辺機器138にさらに結合することができ、その他の周辺機器138は、さらなる特徴、機能、および/または有線接続もしくはワイヤレス接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。たとえば、周辺機器138は、加速度計、e−コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、USB(universal serial bus)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンドフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(frequency modulated)ラジオユニット、デジタルミュージックプレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
【0034】
図1Cは、図1Aにおいて示されている通信システム100内で使用することができる例示的なRAN104および例示的なコアネットワーク106を示している。RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにIEEE802.16無線テクノロジーを採用しているASN(access service network)とすることができる。
【0035】
図1Cにおいて示されているように、RAN104は、基地局140a、140b、140c、およびASNゲートウェイ142を含むことができるが、RAN104は、一実施形態との整合性を保持しながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含むことができるということがわかるであろう。基地局140a、140b、140cはそれぞれ、RAN104内の特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態においては、基地局140a、140b、140cは、MIMOテクノロジーを実施することができる。したがって、基地局140aは、たとえば、WTRU102aにワイヤレス信号を送信するために、およびWTRU102aからワイヤレス信号を受信するために、複数のアンテナを使用することができる。基地局140a、140b、140cは、モビリティーマネージメント機能、たとえば、ハンドオフのトリガリング、トンネルの確立、無線リソースマネージメント、トラフィックの分類、QoS(quality of service)ポリシーの実施などを提供することもできる。ASNゲートウェイ142は、トラフィック集約ポイントとして機能することができ、ページング、サブスクライバープロフィールのキャッシング、コアネットワーク106へのルーティングなどを担当することができる。
【0036】
WTRU102a、102b、102cと、RAN104との間におけるエアインターフェース116は、IEEE802.16仕様を実施することができる。加えて、WTRU102a、102b、102cのそれぞれは、コアネットワーク106との論理インターフェース(図示せず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cと、コアネットワーク106との間における論理インターフェースは、認証、許可、IPホスト構成マネージメント(IP host configuration management)、および/またはモビリティーマネージメントのために使用することができる。WTRU102a、102b、および102cのそれぞれは、ページングメッセージ119を使用して、1つまたは複数のその他のWTRUをページングするように構成することができる。
【0037】
基地局140a、140b、140cのそれぞれの間における通信リンクは、WTRUのハンドオーバ、および基地局どうしの間におけるデータの転送を容易にするためのプロトコルを含むことができる。基地局140a、140b、140cと、ASNゲートウェイ142との間における通信リンクは、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられているモビリティーイベントに基づいてモビリティーマネージメントを容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0038】
図1Cにおいて示されているように、RAN104は、コアネットワーク106に接続することができる。RAN104と、コアネットワーク106との間における通信リンクは、たとえば、データ転送およびモビリティーマネージメント機能を容易にするためのプロトコルを含むことができる。コアネットワーク106は、MIP−HA(mobile IP home agent)144、AAA(authentication, authorization, accounting)サーバ146、およびゲートウェイ148を含むことができる。上述の要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティーによって所有および/または運営されることも可能であるということがわかるであろう。
【0039】
MIP−HAは、IPアドレスマネージメントを担当することができ、WTRU102a、102b、102cが、別々のASNおよび/または別々のコアネットワークの間においてローミングすることを可能にすることができる。MIP−HA144は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。AAAサーバ146は、ユーザ認証と、ユーザサービスをサポートすることとを担当することができる。ゲートウェイ148は、その他のネットワークと相互作用することを容易にすることができる。たとえば、ゲートウェイ148は、WTRU102a、102b、102cと、従来の地上通信線の通信デバイスとの間における通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。加えて、ゲートウェイ148は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線またはワイヤレスのネットワークを含むことができる。
【0040】
図1Cにおいては示されていないが、RAN104は、その他のASNに接続することができ、コアネットワーク106は、その他のコアネットワークに接続することができるということがわかるであろう。RAN104と、その他のASNとの間における通信リンクは、RAN104と、その他のASNとの間においてWTRU102a、102b、102cのモビリティーをコーディネートする(coordinate)ためのプロトコルを含むことができる。コアネットワーク106と、その他のコアネットワークとの間における通信リンクは、ホームコアネットワークと、訪問先コアネットワークとの間における相互作用を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0041】
M2M(machine−to−machine)通信またはMTC(machine type communications)など、人間によって開始されるものではない、および/または厳密に階層的なトポロジーではない場合がある通信を含む、セルラーネットワークに関するさまざまな非従来型の用途を考慮することができる。M2M通信またはMTCは、マシンによって開始される、その他のマシンまたは人間とやり取りするための通信と定義することができる。本明細書に記載されている方法は、MTC通信、ならびにその他のタイプの通信に適用可能とすることができる。
【0042】
WTRUからWTRUへの直接の通信を含むネットワークトポロジーは、カバレッジの拡張、スループットの改善などのために使用することができる。これらのネットワークトポロジーは、必要な場合にノードを発見することにより、接続のための代替パスを提供することによってネットワークの堅牢性を著しく高めることもできる。しかしWTRUは、まったくモバイルでない場合があり、または非常に低いモビリティーしか有さない場合がある。
【0043】
必要に応じた、ノードの発見(discovery)、ルーティング、関連付け、および帯域幅の要求の機能を含む、WTRUがネットワークを発見してネットワークとのリンクを確立する方法に関するWTRUの従来の動作に対する変更が必要となる場合がある。WTRUは(おそらくは、ネットワークによって支援されて)、ネットワークへ/ネットワークからデータを中継する際に、またはBSへの/BSからのデータフローを伴わずにローカルにデータを通信する際に支援を行うために、その他のWTRUのセットとの関連付けを識別して保持することができる。ネットワークを伴う、または伴わない、クライアントコラボレーション、中継、およびWTRUからWTRUへの通信は、任意のタイプのワイヤレス通信システムにおいて実施することができ、それらのワイヤレス通信システムには、IEEE802.16およびそのすべての修正、LTE(long term evolution)、UMTS(universal mobile telecommunication system)などが含まれるが、それらには限定されない。
【0044】
802.16mの一例においては、WTRUはページングの前にネットワークとの関連付けを行っていると想定することができる。この例においては、WTRUは、ページングパラメータを受信する前に、IDLE状態に入ることができる。ページングは、DI(deregistration indicator)を使用することができる。ページング機能は、RNG−RSP(Ranging Response) MAC(medium access control)メッセージを使用して、レンジング手順において更新することができる。
【0045】
ページングは、二面性のグループ化を使用して実行することができる。たとえば、1つのBSを1つまたは複数のグループに割り当てることができ、1つのWTRUを複数のグループに割り当てることができる。グループの数は、4つに限定することができる。1つのグループ内で別々のページングサイクルおよび/またはオフセットを使用することができる。WTRUグループのうちの1つをプライマリーグループに指定することができる。プライマリーグループは、検知に関する優先権を有することができ、たとえば最小のオフセットを有することができる。ページングは、プライマリーグループおよびセカンダリーグループを使用して実行することができ、ビジータイムをコーディネートすることは不要とすることができる。グループが存在しない場合には、ロケーション更新手順をトリガーすることができる。
【0046】
ページングを利用できないインターバル中には、BSは、WTRUをページングすることができると期待することはできない。WTRUは、この時間を、バッテリー節約のために、または測定を行うために使用することができる。ページング時間を特定するためにスーパーフレーム数を抽出するための期間の終わりに向けてSFH(superframe header)の再同期化および検知を実行することができる。IDLEモードの開始中にはAAI−DREG−RSPメッセージを使用して、およびロケーションの更新中にはAAI−RNG−RSPを使用して、新たなページングパラメータをシグナリングすることができる。
【0047】
ブロードキャストページングメッセージ、たとえば、AAI−PAG−ADVメッセージを使用して、DLトラフィックの存在を示すことができる。ブロードキャストページングメッセージを使用して、レンジングなどの際にロケーションの更新に関してポーリングを行うことができる。ブロードキャストページングメッセージは、緊急事態アラートを含むことができる。ブロードキャストページングメッセージにおいて複数のWTRUを識別することができ、したがって、真のグループは存在しないと言える。WTRU IDを伴わないページングメッセージは、そのWTRUがスリープ状態に戻っているということを示すことができる。ブロードキャストページングメッセージは、たとえば、Nmodulo PAGING_CYCLE=PAGING_OFFSETによって定義されるものを含むフレーム内に含めて送信することができる。そのフレーム内のロケーションは、A−フィールドマップ(A−MAP)IE内に含めてシグナリングすることができ、次のフレームにおいて継続することができる。禁じられたセルによるページングを許可することができるが、ネットワークへのエントリーは、好ましいBSに制限することができる。
【0048】
ページングリスニングインターバル中のオペレーションは、ページングサイクルおよび/またはオフセットに基づくことができる。リスニングは、スーパーフレームごとに実行することができる。WTRUは、PAプリアンブル上で同期化を行うことができ、P−SFH(primary SFH)をデコードすることができる。PGID−Info(Paging ID information)は、ページングの存在を問わずに任意のWTRUへ送信することができ、どのページンググループがBSによってサポートされているかをシグナリングすることができる。PGID−Infoは、リスニングインターバル内で所定のロケーションにおいて送信することができる。
【0049】
マシンツーマシン通信は、多数のデバイスを含む場合があり、すべてではないが、いくつかのデバイスは、モビリティーが低い場合があり、またはモビリティーを有していない場合がある。データ送信は、頻繁に行わなくてもよく、相対的に長い待ち時間を許容することができる。M2Mデバイスは、その他のタイプのデバイスとネットワークを共有することができる。
【0050】
ページグループは、下記の理由から使用される場合がある。デバイスのモビリティーに起因して、デバイスのロケーションが確定しない場合がある。その不確定性をカバーするために、同じエリア内のいくつかのBSをグループにまとめることができる。M2Mのモビリティーは、かなり低い場合があるため、BSの大きなグループ(したがって、WTRUの大きなグループ)に対する必要性を、なくすとまではいかないが、減らすことができる。WTRUは、別々の待ち時間要件を伴うサービスをサポートするために、いくつかのグループに属することができる。
【0051】
それぞれのセクタごとに非常に多数のデバイスが存在すると想定することができる。しかし、これらのデバイスのほとんどは、BSに直接関連付けることができる。少数のみが、別のWTRUによって中継されることが必要となる可能性がある。したがって、他のいずれかのWTRUによってページングされることが必要となる可能性があるWTRUの平均数は少ないが、いくつかのWTRUは、複数のWTRUをページングすることが必要となる可能性がある。802.16においては、たとえば、WTRUをページングすることは、そのDI(Deregistration Information)によって表すことができる。WTRUに関するDIは、たとえば18ビットとすることができる。しかし、ページングは全体として、より多くのビットを必要とする場合がある。なぜなら、数個のWTRU内でのページングは、大きなオーバーヘッドを必要とするためである。それぞれのページングWTRUは、ほんの数個の他のWTRUしかページングすることができないが、セル内には潜在的に多くのページングWTRUが存在する可能性があるということに留意されたい。ページングが頻繁に実行される場合には、オーバーヘッドの影響は著しくなることがある。
【0052】
M2Mのケースでは、ユーザのグループをページングする必要性が提示される場合があり、たとえば、同様のタイプの複数のデバイスが、特定のタスクのために同時にページングされる場合がある。いくらかのデバイスモビリティーの可能性、長いページングウィンドウ、およびページングWTRUの小さなカバレッジに起因して、ページングWTRU内にいくらかの不確定性が存在する場合があり、たとえば、そのWTRUは、前回のデータのやり取り以降にロケーションを変更している可能性がある。
【0053】
PPDR(Public Protection and Disaster Relief)のケースの一例においては、WTRUどうしは、通信する必要が生じない限り、関連付けられず、また、決してIDLE状態にならないことが可能である。このケースにおいては、ページングの必要はない。別のPPDRのケースにおいては、WTRUは、アクティブな通信状態にない場合でさえ、他の多くのWTRUと関連付けられることが可能であり、ページングを使用することができる。
【0054】
スループットの向上に関する一例においては、すべてのWTRUが、BSと直接関連付けられることが可能であり、BSによってページングされることが可能である。M2Mの用途においては、1)わかっているWTRUロケーションを伴う個別ページング、2)グループページング、および3)わかっていないWTRUロケーションを伴う個別ページングという3つのタイプのページングが考えられる。個別ページングは、特定の目的で特定のWTRUをページングするために使用することができる。ネットワークへのWTRUの接続ポイントが、高い精度でわかっている場合がある。したがって、WTRUのロケーションは、そのWTRUとの最後の通信時から著しく変わってはいないと想定することができる。WTRUが最近BSに直接接続されていた場合には、そのWTRUは現在、最初の基地局に隣接する基地局の十分に小さなグループのサービスエリア内にいる可能性がある。WTRUが最近ページングWTRUを通じて接続されていた場合には、そのWTRUは現在、そのWTRUに隣接するWTRUの小さなグループのレンジ内にいる可能性がある。
【0055】
グループページングは、特定の機能を実行する目的でWTRUのグループをページングするために使用することができる。特定の機能の例としては、1)(たとえば、さらなる通信を実行するための)WTRUのグループのネットワークアクセス、2)ロケーションの更新のためのレンジング、および3)ブロードキャストモードでのデータの受信(たとえばSmart Gridアプリケーションにおいては、新たな動作パラメータを提供するために、いくつかのまたはすべてのスマートメータを同時にページングすることができる)を含むことができる。
【0056】
わかっていないロケーションを伴う個別ページングは、WTRUのロケーションがわかっていない場合に使用することができる。この機能を実行するためのいくつかのメカニズムが存在することができ、たとえば、ページングされるWTRUに、ロケーションの更新のためにレンジングを行うよう指示することができる。結果として、WTRUのロケーションを知ることができ、BSは、この機会を使用して、データをWTRUへ送信することができる。あるいは、ページングされるWTRUに、ネットワークへ入るよう指示することもできる。
【0057】
ページングは、グループで、または個別に実行することができる。ページングは、個別のBSから、またはBSのグループから送信することができる。ページングは、個別のページングWTRUから、またはページングWTRUのグループから送信することもできる。後者は、検知の確率を高めることができ、ページングされるWTRUのロケーションの不確定性を克服することができる。原因は、ページング信号内に組み込まれることが可能であり、効率的なシグナリングメカニズムを提供することができる。ページングが、ブロードキャスト送信を示すために使用される場合には、そのブロードキャスト送信にアクセスするために必要とされる情報をページング信号内に含めることができる。
【0058】
以降の例に関しては、ページングされるWTRUが、DL(downlink)同期化を保持または再取得しており、ページングメッセージまたは波形をデコードするために十分に自分のシステム情報を更新していると想定することができる。図2は、BS送信をデコードすることができないWTRUをカバーするようにページング信号の送信を拡張することによって、わかっているWTRUロケーションを伴う個別ページングを実行するための例示的な方法200の流れ図である。この例においては、ページングされるWTRUは、ページングWTRUによってページングされるために新たな手順を実施することを必要とすることができ、または不要とすることもできる。
【0059】
図2を参照すると、任意のWTRU(そのWTRUにその他の任意のWTRUが関連付けられているか否かを問わず)が、ページングWTRUとして機能するようそのWTRUに指示するメッセージを受信することができる(210)。ページングWTRUには、そのページングWTRUのページング機能に関する1つまたは複数のページンググループを示すWTRU IDを割り当てることができる。これらのグループは、WTRUとしてのその通常のオペレーションに関して使用されるページンググループと同じでもよく、または同じでなくてもよい。WTRU IDは、ページングするための単一のWTRUを示すことができる。ページングされるWTRUには、1つまたは複数のグループを割り当てることができ、それらのグループは、ページングWTRUのグループと同じでもよく、または同じでなくてもよい。割り当ては、最初の関連付けの間に、またはその他の任意の時点で行うことができる。周期性および時間オフセットも、そのときに割り当てることができる。
【0060】
これらのページンググループへのページングメッセージは、わかっている周期性および時間オフセットで送信することができる。ページングWTRUは、ページングメッセージを受信することができ(215)、そのページングメッセージが、あらかじめ割り当てられたWTRU IDを示している場合には(220)、ページングWTRUは、受信されたWTRU IDによって示されているWTRUにページングメッセージを送信することができる(230)。受信されたメッセージは、複数のWTRU IDを含むことができ、ページングWTRUは、受信されたWTRU IDによって示されているWTRUのうちのそれぞれにページングメッセージを送信することができるということに留意されたい。受信されたメッセージが、割り当てられたWTRU IDを示していない場合には、ページングWTRUは、ページングメッセージを求めて引き続きリッスン(listen)することができる(240)。
【0061】
転送を行うWTRUは、WTRUを自分に接続させることができる。ページングWTRUが、転送を行うWTRUでもある場合には、接続されるWTRUは、ページングされるWTRUとみなすことができる。ページングWTRUのグループと、ページングされるWTRUのグループとの間において、マッピングを定義することができる。ページングメッセージのために使用されるグループは、このグループマッピングによって特定することができる。ページングWTRUは、リソースを割り当てられること、および自分のページングメッセージのためにBSパワーによって送信を行うことが可能である。
【0062】
マルチポイント送信のページングの例においては、複数のページングWTRUに、少なくとも1つの共通のページンググループと、ページングするための1つまたは複数のWTRU IDとを割り当てることができる。加えて、同じリソースが割り当てられて、ページングWTRUが十分に同期化される場合には、この例示的な方法は、複数のソースからの同じ波形の送信をもたらして、ページング成功の確率を高めることができる。BSページングメッセージには、複数のWTRUが、類似していない情報を送信する場合に、誤ってデコードすることを防止するために、CRC保護を施すことができる。ページングWTRUも、ページングされるWTRUも、マルチポイント送信を認識することはできない。
【0063】
複数のWTRUによるページの共同送信は、単一ポイントの送信に勝るダイバーシティー利得を提供することができる。複数のBSによるページの共同送信も、単一ポイントの送信に勝るダイバーシティー利得を提供することができる。共同送信が、BSとともにWTRUによって実行される場合には、さらなるパフォーマンス利得を達成することができる。これらのダイバーシティー利得は、短期の高速マルチパスフェーディングならびに長期のシャドウフェーディングに対抗することができる。ページング情報を送信するために複数のWTRUが使用される場合には、ページングWTRUへのBSページングメッセージをトリガーすることによって同期化を達成することができる。
【0064】
グループページングは、WTRU IDを示すことによって、DI(deregistration identifier)を送信すること、グループID(identifier)を送信すること、または、DIとは別個のものとすることができ、かつネットワークによって割り当てることができるWTRU IDを使用することによって、実行することができる。結果として、ページングされるWTRUまたはページングWTRUが、ページングされるのは個別かまたはグループかを知ることは不要とすることができる。
【0065】
上記の例においては、グループページングメッセージは、少なくともそれぞれのページングされるWTRUごとに送信することができる。WTRUロケーションにおける不確定性、およびWTRUからWTRUへの通信の短いレンジに起因して、グループページングメッセージは、多くのページングWTRUによって送信されることが必要となる場合がある。ページングされるWTRUどうしをロケーションごとにグループ化することを可能にすることができるが、グループ化は別々のサービスのために使用されることがあるため、グループの管理が困難になる場合がある。
【0066】
グループページングにおけるオーバーヘッドを減らすために、グループIDの送信をページングWTRUに限定することができる。ページングされるWTRUによってグループIDが受信されると、結果として、そのWTRUは、可能な送信パワーランプアップ手順を用いて応答信号を送信することができる。ページングWTRUによる応答信号の受信によって、完全なページングメッセージの送信をトリガーすることができる。
【0067】
図3は、グループページングにおけるオーバーヘッドを減らすための例示的な方法300の流れ図である。図3を参照すると、BSは、時間基準を確立するためのプリアンブルを送信することができる(310)。時間基準の確立は、ネットワークの同期化と組み合わせることができる。一例においては、ネットワークの時間および周波数の同期を確立するために、802.16mのPAプリアンブル(primary advanced preamble)に類似した波形を送信することができる。PAプリアンブルは、スーパーフレームを定義することができ、スーパーフレーム内でのそのロケーションは、事前に特定されて知られていることが可能である。
【0068】
選ばれたコードおよび時間/周波数リソースを使用してページンググループインジケータを送信する(320)ために、802.16mのSAプリアンブル(secondary advanced preamble)に類似した信号を使用することができる。これを可能にすることができるのは、SAプリアンブルが、帯域幅に依存している点は別にして、IDを示すことができる署名を有することができるためである。SAプリアンブルの受信は、PAプリアンブルから得られる最初の時刻同期を必要とする場合がある。
【0069】
ページングを搬送するために使用されるSAプリアンブルの送信のタイミングは、固定することができる。あるいは、そのタイミングは、関連付けまたはブロードキャスト中に確立することもできる。SAプリアンブルは、ページングされるWTRUへ送信することができる。SAプリアンブル、または、類似した機能を有する別の信号は、ページングデバイス(たとえばページングWTRU)のタイプに関連した情報、および/またはページンググループ情報を含むことができる。ページンググループは、SAプリアンブル署名およびタイミング要素(SA−preamble signature and timing element)内に示すことができる。ページンググループは、スーパーフレームの周期性に関連したスーパーフレームオフセットとして表すことができる。ページンググループインジケータは、グループのページングされるWTRUのうちの1つに関して、ページングメッセージを受信した任意のページングWTRUによって、送信することができる。BSは、隣接するページングWTRUが、同じページングインジケータを同時に送信することができるように、ページングメッセージをアレンジすることができる。
【0070】
次いで、ページングされるWTRUは、ページングメッセージに応答して、少なくとも自分の存在を示す信号を送信することができる。ページングWTRUは、最初のリスニングフェーズ中に応答信号を求めてリッスンすることができる(330)。最初のリスニングフェーズ中に、リスニングリソースは、知られていることが可能であり、最初の関連付けの間に、またはブロードキャストによって、固定または確立されることが可能である。リスニングリソースの性質は、使用される情報および波形に依存することができる。たとえば、波形は、タイムドメイン波形とすることができる。この例においては、リスニングリソースは、ページングインジケータスーパーフレーム(paging indicator superframe)に関連して、ときおり、1つまたは複数のリスニングタイムウィンドウ(listening time window)中にリッスンすることができる。この例においては、ページングされるWTRUが存在しないことによってもたらされるさらなる干渉を最小限に抑えることができるということに留意されたい。
【0071】
ネットワーク全般、またはDPSS(discoverable peer subscriber station)(本明細書では、ページングWTRUとしても知られている)は、この時点では、ページングされるWTRUがレンジ内にいることを知ることはできない。ページングWTRUは、レンジ内にいるページングされるWTRUに関する情報を得ることができる。加えて、ページングWTRUは、パスロス推定を得ることができる。
【0072】
干渉を最小限に抑えるために、ページングされるWTRUは、低いパワーで送信を開始することができる。ページングされるWTRUは、送信パワーランピングが使用されることになるかどうかを特定することができる(340)。ページングされるWTRUは、送信パワーランピングが使用されることになると特定した場合には、最初の送信パワーランピングを実行することができる(350)。
【0073】
最初の送信パワーランピングを実行するために、ページングされるWTRUは、自分自身をページングWTRUに知らせるための波形を送信することができる。マルチポイント送信の例においては、ページングされるWTRUは、波形を複数のページングWTRUへ送信することができる。たとえば,同期化されているデバイス(S−RNG)または同期化されていないデバイス(NS−RNG)に関する802.16mレンジングプリアンブルを使用することができる。ページングWTRUは、ページングされるWTRUからPRS(paging response signal)を受信することができ(360)、ページングされるWTRUは、リスニングウィンドウ中に自分の送信パワーをランプアップすることができる(370)。ページングされるWTRUは、応答が受信されるまで、または許容される最大値に達するまで(そのケースにおいては、送信パワーランピングは失敗している)、自分の送信パワーをランプアップすることができる。最初のパワーレベルおよび送信パワーランピングステップは、あらかじめ定めておくことができる。リスニングウィンドウは、いくつの送信パワーランピングステップが行われたかがページングWTRUにわかるように設計することができる。ステップサイズ最初のパワーがわかれば、ページングWTRUは、自分自身と、ページングされるWTRUとの間におけるパスロスを推定することができる(380)。次いでページングWTRUは、推定されたパスロスに基づいたパワーを使用して、ページングメッセージを送信することができる(390)。
【0074】
ページングされるWTRUは、送信パワーランピングが使用されないと特定した場合には、すべてのデバイスに知られていることが可能である固定されたパワーを使用することができる(395)。この例においては、PRSリソースは、ページングインジケータまたは時間基準の観点から提供することができる。たとえば、固定されたリソースは、ページングインジケータから所定の時間後に開始してnフレームごとに使用することができる。
【0075】
PRSを受信したすべてのページングWTRUが、応答する必要があるわけではない。どのページングWTRUが応答するかを特定することは、分散された様式で、または直接のBSコントロールのもとで推定された情報に基づくことができる。たとえば、ページングWTRUから、ページングされるWTRUへのパスロス推定、またはその他の基準を使用して、最良のページングWTRUを特定することができる。この特定は、一意ではなく、複数の最良のページングWTRUに至ることも可能であるということに留意されたい。
【0076】
集中化されたコントロールモードでは、PRSを受信したすべてのページングWTRUが、パスロス推定情報またはその他の情報をBSへ送信することができる。次いでBSは、どのページングWTRUが応答するべきかを、パスロス推定およびその他のパラメータ、たとえば、転送を行うWTRUの機能、および自分自身のトラフィックロードに基づいて決めることができる。
【0077】
一代替形態においては、BSによって、WTRUからBSへのパスロスおよびWTRUからWTRUへのパスロスの関数に関するしきい値、ならびに/またはその他の基準をあらかじめ定めることによって、分散した様式で、応答するページングWTRUを特定することができる。この関数は、BSによってシグナリングすること、ハードウェアに組み込むこと、または指定しないことが可能である。トラフィックロードも、たとえばバッファの占有に関するしきい値によって、同様に考慮に入れることができる。
【0078】
手順そのものは、少なくとも1つのWTRUが応答することを絶対的に保証するものではないということに留意されたい。下記のようなBSコントロールによって、高度な確実性を達成することができる。PRSを受信したすべてのWTRUは、その旨の表示をBSへシグナリングすることができる。BSは、WTRUが応答したかどうかを知ることもでき、必要に応じて、しきい値を調整することができる。ページングWTRUに関する送信パワーは、上記のように得られたパスロス推定から特定することができる。ページングWTRUの応答は、(たとえば、上記の実施形態において詳述したような)ページングメッセージを含むことができる。
【0079】
WTRU/BSがコーディネートされるページングの例においては、BSは最初に、ページングされるWTRUへ直接ページングすることを試みることができる。指定された時間間隔内に応答が受信されない場合には、1つまたは複数のページングWTRUの支援を要求することができる。1つまたは複数のページングWTRUの支援を要求することは、ページングWTRUに対するバッテリー枯渇の影響を最小限に抑えながら、ページングの信頼性を改善することができる。この例においては、接続ポイントは、BSまたはページングWTRUとすることができるということに留意されたい。どのノードが最初の試みを開始するかというプロトコル(たとえば、WTRU)は、ネットワーク関連付けの一部として事前に確立すること、またはその他の任意の時点でBSによってページングWTRUへシグナリングすることが可能である。この例においては、ページングされるWTRUがBSからページを受信することができない場合があるとは想定されない。しかし、わずかとは言えない成功の確率があり得ると想定することができる。成功の確率は、ページングの成功に関する所望の信頼性を提供する上で十分に高くない場合がある。
【0080】
例示的な自律的なページングWTRUのトリガリングを、WTRU/BSがコーディネートされるページングの例と併せて使用して、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。ページングWTRUは、応答をBSページにページングするための手段をモニタすることができる。応答がシグナリングされない場合には、WTRUは、BSページングへの支援を自律的に開始することができる。これは、自律的であることが可能であるが、ネットワーク接続時に、またはその他の任意の時点で、あらかじめBSとコーディネートすることもできる。この例は、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができるが、ページングWTRUが、応答メッセージをページングするために使用することができる共通のチャネルを認識してモニタすることを必要とする場合がある。このモニタリングは、WTRU/BSがコーディネートされるページングの例のバッテリー消費の利点を打ち消してしまう場合がある。
【0081】
オーバーヘッドを減らしたマルチポイントページングを、たとえば802.16n発見手順と併せて使用することができる。1つまたは複数のWTRUが、BSのカバレッジエリア外にいて、セル内で移動しており、それによって、どの関連付けられているWTRUが、それらの1つまたは複数のWTRUを最も良好にページングすることができるかに関して、いくらかの不確定性がある場合に、マルチポイントページングを使用することができる。
【0082】
図4において示されている下記の例示的なWTRU発見手順を使用して、ユニキャスト接続に関するページングを実行することができる。図4は、複数の関連付けられているWTRU410〜430と、1つの関連付けられていないWTRU440とを示している。1つまたは複数の関連付けられているWTRUは、発見可能として指定することができる。これらの発見可能なWTRUは、該当する場合には、ネットワークタイミング、帯域幅、1つまたは複数のWTRUグループID、およびデバイスのタイプまたはその所有権に関する情報を含むプリアンブルを送信することができる。発見可能なWTRUは、単一のプリアンブル、またはプライマリープリアンブルおよびセカンダリープリアンブルのペアを送信することができる。
【0083】
図4を参照すると、WTRU430は、プリアンブル445およびNCI(network configuration information)を、わかっているリソース、またはそのNCIに関するSAプリアンブル内のセルIDから得られるリソースを使用して、送信することができる。送信されるNCIは、最初のアクセスのために必要とされるパラメータを含むことができる。それらのパラメータは、たとえば、リソース、コードなどを含むことができる。この手順においては、グループのメンバーであるすべての発見可能なWTRUは、同じリソース上で同じプリアンブルおよびNCIを送信することができる。この結果、ページングされるWTRUは、以降で説明するように、自分のIDを送信したすべてのWTRUにグループ応答を送信することができる。
【0084】
関連付けられていないWTRU440は、NCIからレンジングパラメータを得ることができる。あるいは、NCIが使用されない場合には、関連付けられていないWTRU440は、プリアンブルによって示されるとおり、WTRU IDまたはグループWTRU IDからレンジングパラメータを得ることができる(450)。関連付けられていないWTRU440は、アクセス信号455を送信すること、および自分の送信パワーをランプアップすること(460)が可能である。レンジングに関するコードは、NCI内で指定することができる。
【0085】
関連付けられているWTRU、たとえばWTRU430は、ページングWTRUとして指定されることが可能であり、アクセス信号455を受信することができる。受信されたアクセス信号455が、ページングWTRU430のアクセスパラメータに合致し、しきい値と交わる場合には、ページングWTRU430は、ACK465を用いて応答することができる。ACK465を受信すると、関連付けられていないWTRU440は、送信パワーランピングを停止することができる(470)。ページングWTRU430は、特定のアクセスパラメータを含む特定のNCI475を送信することができる。次いで、関連付けられていないWTRU440は、応答している関連付けられているWTRUのうちの1つまたは複数にアクセスすることができる。
【0086】
図5は、ユニキャスト接続に関するページングの一例500の流れ図である。図5において示されているセルは、BS510、WTRU520、およびWTRU530を含む。WTRU520を、ページングWTRUと呼ぶことができ、WTRU530を、ページングされるWTRUと呼ぶことができる。この例においては、WTRU520およびWTRU530は、グループ1 540に属する。簡単にするために、グループ1 540は、2つのWTRUを伴って示されているが、それぞれのグループは、3つ以上のWTRUを含むことができるということがわかる。それぞれのセルは、複数のBSを含むことができるということもわかる。
【0087】
図5を参照すると、BS510は、ページングIDメッセージ550を1つまたは複数のWTRUへ送信することができる。この例においては、BS510は、ページングIDメッセージ550をWTRU520へ送信している。ページングIDメッセージ550は、ページング表示IE(information element)のコンテンツを含むことができる。ページングIDメッセージ550は、1つまたは複数のページングされるWTRUのID、1つまたは複数のページングされるグループのID、および/または、たとえばS−RCH(Synchronized ranging channel)リソースインジケータを含むこともできる。ページングIDメッセージ550は、単一のIDLE状態のWTRU、またはIDLE状態のWTRUのグループに関する割り当てられたPI(paging indicator)を含むことができる。1つまたは複数のPIをそれぞれのWTRUに割り当てることができる。IDLE状態にあるWTRUには、発見可能なWTRUのプリアンブルまたはNCIエポック(NCI epoch)に合致することができるウェイクアップパターンを割り当てることができる。
【0088】
ページングIDメッセージ550を受信したことに応答して、WTRU520は、ページングインジケータIE560をWTRU530へ送信することができる。関連付けられているWTRUまたはWTRUのグループがページングされることを示すページングインジケータIE560を送信するよう1つまたは複数のWTRUに指示することができる。ページングインジケータIE560は、NCIメッセージ内に組み込むことができる。あるいは、NCIメッセージは、別個のPIM(paging indicator message)を見つけることができるリソースを示すことができる。ページングインジケータIE560は、グループプリアンブル、グループNCI、および/またはグループページングインジケータメッセージを含むことができ、上記の発見手順と同様の手順を使用して送信することができる。
【0089】
それぞれのページングインジケータまたはページングインジケータのグループは、自分に関連付けられているコードグループを有することができ、そのコードグループから、レンジングコードがランダムに選択されることが可能である。このグループが、最初のネットワークエントリーのために使用されたグループとは異なる場合には、そのアクセスがページに対する応答である旨をページングWTRUに示すことができる。ページングされるWTRUが属するグループを示すこともできる。
【0090】
発見可能なグループのすべてのメンバーは、同じNCIを送信することができるため、同じリソース上で同じPIMを送信することができ、したがって同じWTRUをページングすることができる。あるいは、別個のPIMを使用するグループにおいては、いくつかの発見可能なWTRUに、このメッセージを省略するよう指示することができる。このメッセージが省略される場合には、同じリソース上でその他の送信を行うことはできない。
【0091】
再び図5を参照すると、ページングインジケータIE560に応答して、WTRU530は、S−RCHリソースを介してアクセス信号570を送信することができる。アクセス信号570は、送信パワーランプアップ手順を使用して送信されるレンジングプリアンブルとすることができる。WTRU520は、それに応答して、ACK(acknowledgement)580と、WTRU固有のSAプリアンブルおよびNCI585とを送信することができる。次いでWTRU530は、さらなるアクセス信号590を送信し、通常のセルアクセス手順に従うことができる。
【0092】
図6Aおよび図6Bは、別の例示的なページング手順600の流れ図である。図6Aを参照すると、BS610は、PIおよび/またはウェイクアップパターンをセル内のそれぞれのIDLE状態のWTRU620、630に割り当てることができる。PIは、単一のWTRUまたはWTRUのグループを指すことができる。1つまたは複数のPIをそれぞれのWTRUに割り当てることができる。割り当てられたウェイクアップパターンは、発見可能なWTRUのプリアンブルおよび/またはNCIエポックに合致することができる。PIは、WTRUがページングWTRUとして指定されていることを示すこともできる。
【0093】
図6Bを参照すると、WTRU620をページングWTRUとして指定することができる。ページングWTRU620は、グループプリアンブル、グループNCI、および/またはグループPIM640を、ページングされるWTRU630へ送信することができる。ページングWTRU620は、WTRUの応答の数を制限するために、別個のコードグループを使用することができる。ページングされるWTRU630は、アイドル状態にあることが可能であり、NCIまたはPIM内に組み込まれているページング情報を求めてリッスンすることができる(650)。ページングされるWTRU630は、自分に割り当てられたページングインジケータを受信した場合には、ネットワークエントリーのためのアクセス信号660を送信することができる。あるコードグループがPIMに関連付けられている場合には、ページングされるWTRU630は、その関連付けられているコードグループからコードを選択することができる。それに応答して、ページングWTRU620は、WTRUに関連付けられているプリアンブル(WTRU固有のプリアンブル)およびNCI670を、ページングされるWTRU630へ送信することができる。
【0094】
ページングインジケータは、WTRU固有のNCI内に含めることができる。加えて、PIMが使用される場合には、そのPIMにページングインジケータを加えることができる。ページングインジケータは、WTRUに関連付けられているIDを含むことができ、そのIDは、どのWTRUにページングするかをページングWTRUに示す。それぞれのページングインジケータは、それぞれ1つまたは複数のWTRUに関連付けられている1つまたは複数のIDを含むことができる。ページングインジケータは、グループに属することもでき、またはページングされるWTRUに固有のものとすることもできる。ページングインジケータは、予備段階において使用されるインジケータとは異なるものとすることができる。WTRUが以前にネットワークによって接続され保持されていたときにそのWTRUに割り当てておくことができる任意のIDをページングIDとして使用することができる。アイドル状態のWTRUは、自分に割り当てられているページングインジケータを見ることができ、通常はページに答える際に使用されるものとして自分のIDをアクセスメッセージ内に含めて、ネットワークアクセス手順を継続することができる。
【0095】
図7は、WTRUにおいて使用するための例示的なページング方法700の図である。WTRUは、そのWTRUがページングWTRUとして指定されていることを示す構成メッセージをBSから受信することができる(710)。ページングWTRUは、グループプリアンブル、グループNCI、および/またはグループPIMを送信することができる(720)。ページングWTRUは、アクセス信号を求めてリッスンすることができる(730)。アクセス信号が受信された場合には、ページングWTRUは、WTRU固有のプリアンブル、NCI、および/またはPIMを送信することができる(740)。次いでページングWTRUは、ネットワークアクセス手順を開始することができ(750)、引き続きグループプリアンブル、グループNCI、および/またはグループPIMを送信することができる(720)。アクセス信号が受信されない場合には、ページングWTRUは、引き続きグループプリアンブル、グループNCI、および/またはグループPIMを送信することができる(720)。
【0096】
上記の例は、ページングプロセスにおける柔軟性を高めることを可能にすることができる。たとえば、発見可能なWTRUどうしは、セルエリアの連続した断片に対応するグループなど、それらのWTRUどうしのサービス特徴と、セル内での大まかな地理的ロケーションとの組合せによってグループ化することができる。結果として、BSは、セル内のページングエリアのサイズを、ページングされるWTRUのロケーションに関するその不確定性に基づかせることができる。
【0097】
ページングされるWTRUどうしは、それらのWTRUどうしのサービス特徴およびロケーションのうちの一方またはそれらの組合せに基づいてグループ化することができる。たとえば、1つの特定のサービスを提供するすべてのWTRUは、1つのグループに属することができ、また、1つのメッセージを受信することができるようにページングされることが可能である。ロケーション情報がどのように使用されるかは、BSによって特定することができる。WTRUの密度がしきい値を下回る場合には、特定の地理的エリア内のグループ全体をポーリングすることができる。さもなければ、密度がしきい値を上回る場合には、サブグループをセットアップすることができ、それによって、転送を行うWTRUがアクセスの試みで過負荷になることを防止するために、ページングされるWTRUは、セル全体にわたって分散される。
【0098】
別々のページンググループとともに2段階手順を使用することができる。この2段階手順は、別々のコードグループからのアクセスどうしの間において優先順位をつけるためのコードの使用と併せて用いることができる。
【0099】
図8は、別の例示的なグループページング方法800の図である。図8において示されているワイヤレス通信システムは、BSに関連付けられている複数のWTRU、および関連付けられていないWTRU、WTRU G810を含む。簡単にするために、BSは図示されていない。関連付けられているWTRUのうちで、WTRU A801、WTRU B803、およびWTRU C805は、第1のグループ、たとえばグループ1に属し、WTRU D802、WTRU E804、およびWTRU F806は、第2のグループ、たとえばグループ2に属する。
【0100】
図8を参照すると、グループ1に属するWTRUは、PAプリアンブル821、SAプリアンブル823、およびNCI825をそれぞれ送信することができる。SAプリアンブル823は、そのWTRUがどのグループに属するか(たとえば、グループ1)を示すグループID827を含むことができる。グループID827は、サービス特徴に基づくことができる。NCI825は、ページングインジケータ829を含むこと、または、別個のページングインジケータをどこで送信することができるか(たとえば、ページングインジケータを別個のメッセージ内に含めて送信することができる)を示すことが可能である。NCI825は、グループベースのものとすることもでき、グループIDを含むこともできる。
【0101】
グループ2に属するWTRUは、PAプリアンブル831、SAプリアンブル833、およびNCI835をそれぞれ送信することができる。SAプリアンブル833は、そのWTRUがどのグループに属するか(たとえば、グループ2)を示すグループID837を含むことができる。グループID837は、サービス特徴に基づくことができる。NCI835は、ページングインジケータ839を含むこと、または、別個のページングインジケータをどこで送信することができるか(たとえば、ページングインジケータを別個のメッセージ内に含めて送信することができる)を示すことが可能である。NCI835は、グループベースのものとすることもでき、グループIDを含むこともできる。
【0102】
関連付けられていないWTRU、WTRU G810は、自分のページングインジケータのうちの1つまたは複数を検知すること、およびレンジングプリアンブル840を自分の選んだグループ、たとえばグループ2へ送信することが可能である。それらの1つまたは複数のページングインジケータは、構成メッセージを介して、より早い時点でBSによって割り当てておくことができる。レンジングプリアンブル840は、インジケータ845、または選択されたグループを示すフィールドを含むことができる。この例においては、選択されたグループは、グループ2とすることができる。WTRU G810は、応答が受信されるまで、送信パワーランプアップ手順を使用して、レンジングプリアンブル840の送信を続けることができる。送信パワーランピングに起因して、すぐ近くにいる関連付けられているWTRUが最初に応答する傾向を有することができる。
【0103】
この例においては、WTRU E804およびWTRU F806が、そのWTRUグループ(たとえば、グループ2)を示すインジケータ852を含むことができるグループベースのACK(acknowledgement)850を用いて最初に応答することができる。グループベースのACK850の後には、WTRUに関連付けられているPAプリアンブル(WTRU固有のPAプリアンブル)851、853と、WTRUに関連付けられているSAプリアンブル(WTRU固有のSAプリアンブル)854、856と、WTRUに関連付けられているNCI(WTRU固有のNCI)855、857とが続くことができる。WTRU固有のSAプリアンブル854、856は、WTRU ID861、863(たとえば、それぞれWTRU EおよびF)を示すインジケータを含むことができる。WTRU固有のNCI855、857は、WTRU ID862、864(たとえば、それぞれWTRU EおよびF)を示すインジケータを含むことができる。
【0104】
関連付けられていないWTRU G810は、新たなネットワークアクセス信号870、たとえばレンジングプリアンブルを送信することができる。ネットワークアクセス信号870は、NCI857から特定されるリソース上で送信することができ、選択されたWTRU ID864を示すインジケータ875を含むことができる。この時点で、通常のアクセス手順に従うことができる。
【0105】
図5図8において示されている例は、マルチキャスト送信の開始または可用性を示すように修正することができる。このマルチポイントページング手順においては、ページングインジケータをマルチキャストチャネル記述子にマップすることができる。このマッピングは、以前の接続されていた状態の間に確立することができる。ページングインジケータは、NCI、またはNCIによって示される別個のメッセージ内に組み込むことができる。あるいは、マルチキャストチャネル記述子を、明示的に送信することもでき、NCIまたは別個のメッセージ内に組み込むこともできる。自分のマルチキャストサービスに関するページングインジケータまたはマルチキャストチャネル記述子を受信するWTRUは、マルチキャスト送信の受信を開始することができる。
【0106】
いくつかのケースにおいては、ページングされるWTRUおよびページングWTRUの数を少なくすることができ、待ち時間要件を厳しくすることができる。これらのケースに対応するために、図5図8における例は、シングルポイントページングを実行するように適合することができる。例示的なシングルポイントページング手順においては、発見可能なWTRUは、個々のプリアンブルおよびNCIをローカルに送信することができる。関連付けられていないWTRUは、シグナリングされたレンジングパラメータを使用して、関連付けられているWTRUにアクセスすることができる。これは、WTRUによるBSアクセスに類似した単一段階のアプローチであると言える。この例においては、ページングを示すためにNCIおよびPIMメッセージを使用することができる。
【0107】
NCIの例示的な送信は、PIM送信を含むことができる。この例においては、NCIのパーティショニングを実行することができる。NCIを2つのサブパケット、たとえば、I−NCI(Initial Network Configuration Information)およびS−NCI(Supplemental Network Configuration Information)へと分割することができる。
【0108】
I−NCIは最初に、転送を行うWTRUによって送信されるSAプリアンブルのSAプリアンブルインデックス、(Idx)、およびサブキャリアセットインデックス、(n)から特定することができる自分のロケーションとともに送信されることが可能である。I−NCIのコンテンツの一例が、テーブル1において示されている。S−NCIのコンテンツの一例が、テーブル2において示されている。S−NCIのロケーションは、I−NCIにおいて指定することができる。
【0109】
【表1-1】
【0110】
【表1-2】
【0111】
【表2-1】
【0112】
【表2-2】
【0113】
I−NCIは、スーパーフレームの第1のサブフレーム内のNI−NCI DLRU(
Distributed Logical Resource Unit)内に含めて送信することができる。特定のリソースインデックスは、転送を行うWTRUによって送信されるSAプリアンブルから特定することができる場合がある。選択されたサブフレーム内では、I−NCIは、最後の5個のOFDMシンボルを占めることができ、したがって、効果的にタイプ3サブフレームが形成される。
【0114】
S−NCIに関するリソース割り当ては、テーブル1において示されているように、I−NCIにおいて定義することができ、その割り当ては、サービングBS/RSのIDCellおよびフレーム構成に依存することができる。ページングインジケータは、I−NCI、S−NCI内に、または別個のPIMメッセージ内に含めることができる。PIMのロケーションは、I−NCIにおいて、またはS−NCIにおいて示すことができる。テーブル1および2は、ロケーションがS−NCIにおいて通知される例を示している。この例においては、特定のコードグループをそれぞれのPIに割り当てることができる。
【0115】
テーブル3は、PIMメッセージに関する例示的なフォーマットを示している。
【0116】
【表3】
【0117】
実施形態
1.WTRU(wireless transmit/receive unit)であって、
少なくとも1つの第2のWTRUから、少なくとも1つの第2のWTRUに関連付けられているグループID(identification)を示すメッセージを受信し、
少なくとも1つの第2のWTRUから、NCI(network connection information)を含む第2のメッセージを受信する
ように構成されている受信機と、
アクセス信号を少なくとも1つの第2のWTRUへ送信するように構成されている送信機とを含むことを特徴とするWTRU。
2.第1のメッセージは、プリアンブルであることを特徴とする実施形態1に記載のWTRU。
3.プリアンブルは、SA(secondary advanced)プリアンブルであることを特徴とする実施形態2に記載のWTRU。
4.受信機は、PI(paging indicator)を含む第3のメッセージを受信するようにさらに構成されていることを特徴とする前記実施形態のいずれか1つに記載のWTRU。
5.送信機は、受信されたPIが、WTRUに関連付けられているIDを含むという条件で、アクセス信号を送信するように構成されていることを特徴とする実施形態4に記載のWTRU。
6.アクセス信号は、レンジングプリアンブルであることを特徴とする前記実施形態のいずれか1つに記載のWTRU。
7.レンジングプリアンブルは、少なくとも1つの第2のWTRUに関連付けられているグループIDを含むことを特徴とする実施形態6に記載のWTRU。
8.受信機は、構成メッセージを受信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態4〜7のいずれか1つに記載のWTRU。
9.構成メッセージは、WTRUに関連付けられているPIを示すことを特徴とする実施形態8に記載のWTRU。
10.送信機は、送信パワーランピング手順を使用してアクセス信号を送信するようにさらに構成されていることを特徴とする前記実施形態のいずれか1つに記載のWTRU。
11.受信機は、第2のNCIメッセージを少なくとも1つの第2のWTRUから受信するようにさらに構成されていることを特徴とする前記実施形態のいずれか1つに記載のWTRU。
12.第2のNCIメッセージは、WTRU IDを含むことを特徴とする実施形態11に記載のWTRU。
13.WTRU IDは、送信側WTRUに関連付けられていることを特徴とする実施形態12に記載のWTRU。
14.送信機は、第2のアクセス信号を、WTRU IDに関連付けられているWTRUへ送信するようにさらに構成されていることを特徴とする前記実施形態のいずれか1つに記載のWTRU。
15.第2のアクセス信号は、受信された第2のNCIメッセージに応答して送信されることを特徴とする実施形態14に記載のWTRU。
16.第2のアクセス信号は、第2のレンジングプリアンブルであることを特徴とする実施形態14または15のいずれか1つに記載のWTRU。
17.第2のアクセス信号は、送信側WTRUに関連付けられているWTRU IDを示すことを特徴とする実施形態14〜16のいずれか1つに記載のWTRU。
18.WTRU(wireless transmit/receive unit)において使用するための方法であって、
少なくとも1つの第2のWTRUから、その少なくとも1つの第2のWTRUに関連付けられているグループID(identification)を示すメッセージを受信するステップと、
少なくとも1つの第2のWTRUから、NCI(network connection information)を含む第2のメッセージを受信するステップと、
アクセス信号を少なくとも1つの第2のWTRUへ送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。
19.第1のメッセージは、プリアンブルであることを特徴とする実施形態18に記載の方法。
20.プリアンブルは、SA(secondary advanced)プリアンブルであることを特徴とする実施形態19に記載の方法。
21.PI(paging indicator)を含む第3のメッセージを受信するステップ
をさらに含むことを特徴とする実施形態18〜20のいずれか1つに記載の方法。
22.アクセス信号は、受信されたPIが、WTRUに関連付けられているIDを含むという条件で送信されることを特徴とする実施形態21に記載の方法。
23.アクセス信号は、レンジングプリアンブルであることを特徴とする実施形態18〜22のいずれか1つに記載の方法。
24.レンジングプリアンブルは、少なくとも1つの第2のWTRUに関連付けられているグループIDを含むことを特徴とする実施形態23に記載の方法。
25.構成メッセージを受信するステップ
をさらに含むことを特徴とする実施形態21〜24のいずれか1つに記載の方法。
26.構成メッセージは、WTRUに関連付けられているPIを示すことを特徴とする実施形態25に記載の方法。
27.送信機は、送信パワーランピング手順を使用してアクセス信号を送信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態18〜26のいずれか1つに記載の方法。
28.第2のNCIメッセージを少なくとも1つの第2のWTRUから受信するステップ
をさらに含むことを特徴とする実施形態18〜27のいずれか1つに記載の方法。
29.第2のNCIメッセージは、WTRU IDを含むことを特徴とする実施形態28に記載の方法。
30.WTRU IDは、送信側WTRUに関連付けられていることを特徴とする実施形態29に記載の方法。
31.第2のアクセス信号を、WTRU IDに関連付けられているWTRUへ送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする実施形態18〜30のいずれか1つに記載の方法。
32.第2のアクセス信号は、受信された第2のNCIメッセージに応答して送信されることを特徴とする実施形態31に記載の方法。
33.第2のアクセス信号は、第2のレンジングプリアンブルであることを特徴とする実施形態31または32に記載の方法。
34.第2のアクセス信号は、送信側WTRUに関連付けられているWTRU IDを示すことを特徴とする実施形態31〜33のいずれか1つに記載の方法。
35.WTRU(wireless transmit/receive unit)であって、
WTRUに関連付けられているグループID(identification)を示すメッセージを送信し、
NCI(network connection information)を含む第1のメッセージを送信する
ように構成されている送信機と、
アクセス信号を受信するように構成されている受信機と
を含むことを特徴とするWTRU。
36.メッセージは、プリアンブルであることを特徴とする実施形態35に記載のWTRU。
37.プリアンブルは、SA(secondary advanced)プリアンブルであることを特徴とする実施形態36に記載のWTRU。
38.アクセス信号は、レンジングプリアンブルであることを特徴とする実施形態35〜37のいずれか1つに記載のWTRU。
39.送信機は、PI(paging indicator)を含む第2のメッセージを送信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態35〜38のいずれか1つに記載のWTRU。
40.レンジングプリアンブルは、WTRUに関連付けられているグループIDを含むことを特徴とする実施形態39に記載のWTRU。
41.送信機は、第2のNCIメッセージを送信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態35〜40のいずれか1つに記載のWTRU。
42.第2のNCIメッセージは、WTRUに関連付けられているWTRU IDを含むことを特徴とする実施形態41に記載のWTRU。
43.受信機は、第2のアクセス信号を受信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態42に記載のWTRU。
44.第2のアクセス信号は、第2のレンジングプリアンブルであることを特徴とする実施形態43に記載のWTRU。
45.第2のアクセス信号は、第2のNCIメッセージに応答して受信されることを特徴とする実施形態43または44に記載のWTRU。
46.第2のアクセス信号は、WTRUに関連付けられているWTRU IDを示すことを特徴とする実施形態43〜45のいずれか1つに記載のWTRU。
47.WTRU(wireless transmit/receive unit)であって、
WTRUに関連付けられているグループID(identification)を示すメッセージを送信し、
NCI(network connection information)を含む第1のメッセージを送信する
ように構成されている送信機と、
アクセス信号を受信するように構成されている受信機と
を含むことを特徴とするWTRU。
48.メッセージは、プリアンブルであることを特徴とする実施形態47に記載のWTRU。
49.プリアンブルは、SA(secondary advanced)プリアンブルであることを特徴とする実施形態48に記載のWTRU。
50.アクセス信号は、レンジングプリアンブルであることを特徴とする実施形態47〜49のいずれか1つに記載のWTRU。
51.送信機は、PI(paging indicator)を含む第2のメッセージを送信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態47〜50のいずれか1つに記載のWTRU。
52.レンジングプリアンブルは、WTRUに関連付けられているグループIDを含むことを特徴とする実施形態51に記載のWTRU。
53.送信機は、第2のNCIメッセージを送信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態47〜52のいずれか1つに記載のWTRU。
54.第2のNCIメッセージは、WTRUに関連付けられているWTRU IDを含むことを特徴とする実施形態53に記載のWTRU。
55.受信機は、第2のアクセス信号を受信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態54に記載のWTRU。
56.第2のアクセス信号は、第2のレンジングプリアンブルであることを特徴とする実施形態55に記載のWTRU。
57.第2のアクセス信号は、第2のNCIメッセージに応答して受信されることを特徴とする実施形態54または55に記載のWTRU。
58.第2のアクセス信号は、WTRUに関連付けられているWTRU IDを示すことを特徴とする実施形態53〜57のいずれか1つに記載のWTRU。
【0118】
上記では特徴および要素について特定の組合せで説明しているが、それぞれの特徴または要素は、単独で、またはその他の特徴および要素との任意の組合せで使用することができるということを当業者なら理解するであろう。加えて、本明細書に記載されている方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読メディア内に組み込まれているコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装することができる。コンピュータ可読メディアの例としては、(有線接続またはワイヤレス接続を介して伝送される)電子信号、およびコンピュータ可読ストレージメディアが含まれる。コンピュータ可読ストレージメディアの例としては、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびに、CD−ROMディスクおよびDVD(digital versatile disk)などの光メディアが含まれるが、それらには限定されない。ソフトウェアと関連付けられているプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用することができる。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8