(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
二つ以上の波長成分を有する励起光を受け、チェレンコフ位相整合により0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を出力し、光導波路を有する非線形結晶と、
前記光導波路から前記電磁波を受ける平面である電磁波入力面と、該電磁波入力面から入った前記電磁波が透過する電磁波透過面とを有するプリズムと、
を備え、
前記電磁波透過面が、前記電磁波入力面上の中心軸に対して傾いている傾斜線分を前記中心軸を中心として回転させた軌跡である回転面を有し、
前記傾斜線分と前記中心軸とは同一平面上にあり、
前記中心軸が、前記光導波路の延伸方向と平行であり、
前記中心軸が、前記光導波路の前記電磁波入力面内への射影を通過し、
前記傾斜線分の前記中心軸に対する傾斜角が、前記電磁波透過面を前記電磁波が透過する際に屈折して前記中心軸と平行に進行するように定められている、
電磁波放射装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態にかかる電磁波放射装置1の斜視図である。
図2は、電磁波放射装置1の正面図である。
図3は、電磁波放射装置1のIII−III断面図である(III−IIIについては、
図2を参照)。
図4は、電磁波放射装置1の平面図(ただし、プリズム16を透視している)である。ただし、
図4において、テラヘルツ波が電磁波入力面16aを透過する際の屈折は、図示の便宜上、省略している。
【0015】
電磁波放射装置1は、0.01[THz]以上100[THz]以下の周波数の電磁波を放射する。電磁波放射装置1から放射される電磁波は、例えば、テラヘルツ波帯(例えば、0.03[THz]以上10[THz]以下)の電磁波(テラヘルツ波)である。以下、本発明の実施形態においては、電磁波放射装置1から放射される電磁波を、テラヘルツ波とする。
【0016】
電磁波放射装置1は、励起光源2、非線形結晶10、緩衝層12、基板14、プリズム16を備える。
【0017】
図3を参照して、励起光源2は、二つの波長成分(波長λ1、λ2)を有する励起光Lpを出力する。波長λ1、λ2は、例えば、1250nm以上1700nm以下の範囲内の値をとる。励起光Lpは、例えば、フェムト秒光パルスである。なお、フェムト秒光パルスは、二つの波長成分(波長λ1、λ2)以外の波長成分も有するので、二つ以上の波長成分を有することとなる。
【0018】
非線形結晶10は、例えば、MgOドープLN結晶である。非線形結晶10は、その表面上に凸部10aを有する。凸部10aは、
図1に図示するように、リッジ状の光導波路である。ただし、光導波路の形状はリッジ状に限定されず、リッジ状の光導波路(凸部10a)に換えて、例えば、チタン拡散導波路またはプロトン交換導波路などを非線形結晶10に備えても良い。非線形結晶10の側面(すなわち、YZ面)に垂直に、励起光Lpを入射する。すなわち、非線形結晶10の側面が励起光Lpを受ける。電磁波放射装置1の放射するテラヘルツ波の高出力化のためには、励起光Lpのパワー密度を向上させることが必要である。そこで、凸部10aにより、励起光Lpの伝搬する部分が非線形結晶10の幅方向(
図2を参照して、凸部10aの幅Wの方向と同じ)に広がらないようにすることにより、励起光Lpを受ける面の面積を小さくして(非線形結晶10の側面全体で励起光Lpを受けるよりも励起光Lpを受ける面の面積が小さい)、励起光Lpのパワー密度を向上させている。なお、凸部10aの幅W(
図2参照)は、テラヘルツ波の波長に比べて非常に小さく、例えば、数μm〜数十μmである。
【0019】
ただし、励起光Lpの偏光面はZ軸(
図3の紙面に垂直な軸)に平行である。励起光Lpの二つの波長成分により、非線形結晶10の凸部10aの近傍に非線形分極が形成され、その分極に対応した周波数の電磁波(テラヘルツ波)が放射される。なお、励起光Lpの波長における非線形結晶10の実効屈折率をn
opt_effとし、テラヘルツ波の波長における非線形結晶10の屈折率をn
THzとすると、n
THz>n
opt_effである。非線形結晶10の屈折率分散により、励起光Lpに含まれる2つの波長(λ1,λ2)の屈折率は異なる。しかし、λ1とλ2の波長の差は、テラヘルツ波の波長に対して非常に小さく、λ1とλ2との間の屈折率分散の影響をほとんど無視できる。従って、励起光Lp(波長λ1、λ2)の非線形結晶10内における屈折率(n
1,n
2)(それぞれ、λ1、λ2に対応)はほぼ等しく、n
opt_effとすることが出来る。
【0020】
なお、チェレンコフ位相整合を満足する角度をθとすると、cosθ=(λ
THz/n
THz)/(λ1λ2/(n
1λ2−n
2λ1))である。ただし、テラヘルツ波の波長をλ
THzとする。
【0021】
下記の式で記述されるチェレンコフ位相整合を満足する角度θ(
図3参照)方向に球面波のテラヘルツ波が、非線形結晶10の凸部10aの近傍から、チェレンコフ位相整合して放射される。なお、角度θは、
図3を参照して、励起光Lpの進行方向と、テラヘルツ波の進行方向とのなす角度である。なお、下記の式は、cosθ=(λ
THz/n
THz)/(λ1λ2/(n
1λ2−n
2λ1))において、n
1=n
2=n
opt_effとみなした場合の式である。
【0022】
【数2】
基板14には、非線形結晶10が載せられている。ただし、基板14は、凸部10aが配置されている非線形結晶10の面とは反対側の面に接着剤を介して接している。基板14は、例えば、ドープされていないLN基板である。
【0023】
緩衝層12は、凸部10aが配置されている非線形結晶10の面および凸部10aを覆う。励起光Lp(波長λ1、λ2)の緩衝層12内における屈折率は、励起光Lp(波長λ1、λ2)の非線形結晶10の凸部10a内における実効屈折率よりも小さい。しかも、緩衝層12の厚さは、励起光Lpの浸み出し長ξよりも厚く、かつ電磁波放射装置1の外部に取出すテラヘルツ波の波長λ
THzよりも薄く設定する。これにより、励起光Lpのプリズム16内における屈折率が、励起光Lpの非線形結晶10内における実効屈折率よりも大きかったとしても、励起光Lpを凸部10aの近傍に閉じ込めつつ、テラヘルツ波が緩衝層12を透過することを可能にする。
【0024】
プリズム16は、電磁波入力面16a、電磁波透過面16b、底面16c、16dを有する。電磁波入力面16aは、緩衝層12に接しており、凸部10aの近傍からテラヘルツ波を受ける。電磁波透過面16bは、電磁波入力面16aから入ったテラヘルツ波が透過する面である。
【0025】
プリズム16内でのテラヘルツ波の伝搬損失を低減するため、テラヘルツ波の吸収が小さいことが望ましい。そこで、プリズム16の材料は、例えば、高抵抗シリコン、ゲルマニウムなどである。また、プリズム16は、テラヘルツ波帯において透明であり、複屈折性が無いことが好ましい。
【0026】
プリズム16は、電磁波入力面16a上の中心軸C−Cを中心とした半円錐台である。底面16cと底面16d(
図3参照)とは互いに対向する平行な二つの底面である。なお、底面16cの形状は半円形(ただし、半径をr1とする)であり、底面16dの形状は半円形(ただし、半径をr2(<r1)とする)である。底面16cと底面16dとは、電磁波入力面16aと直交する。
【0027】
図3を参照して、傾斜線分Lと中心軸C−Cとは同一平面上にあり、傾斜線分Lは中心軸C−Cに対して傾斜角αだけ傾いている。電磁波透過面16bは、傾斜線分Lを中心軸C−Cを中心として回転させた軌跡である回転面である。
【0028】
なお、電磁波透過面16bは、底面16cから見て、傾斜線分Lを中心軸C−Cを中心として左回りに90°回転させ、しかも右回りに90°回転させて得られる回転面(すなわち、傾斜線分Lを中心軸C−Cを中心として180°(=90°+90°)回転させた軌跡)であるといえる。
【0029】
なお、傾斜角αは(
図3参照)、電磁波透過面16bをテラヘルツ波が透過する際に屈折して中心軸C−Cと平行に進行するように定めることが好ましい。傾斜角αの定め方を以下に説明する。
【0030】
図3を参照して、テラヘルツ波は、凸部10aの近傍から放射され、緩衝層12を透過する。このときのテラヘルツ波の進行方向と、励起光Lpの進行方向とがなす角度がθである。テラヘルツ波が緩衝層12を透過すると、プリズム16の電磁波入力面16aを透過する際に屈折し、その後、テラヘルツ波の進行方向と、励起光Lpの進行方向とがなす角度がθ
CHとなる。なお、θ
CHは以下の式で表される。ただし、n
cladは、テラヘルツ波の波長におけるプリズム16の屈折率である。また、n
clad>n
opt_effである。
【0031】
【数3】
例えば、n
opt_eff=2.173、n
clad=3.415の場合、θ
CH=50.5°である。
【0032】
図13は、テラヘルツ波の電磁波透過面16bへの入射角θin、出射角θoutおよび傾斜角αの関係を示す図である。
図13を参照して、入射角θin、出射角θoutおよび傾斜角αには、以下のような関係が成り立つ。
【0033】
θin = 90°−α−θ
CH
θout = 90°−α
また、スネルの法則により(ただし、電磁波放射装置1の周囲の空気の屈折率を1とする)、
n
cladsinθin = sinθout
となる。
【0034】
例えば、θ
CH=50.5°、n
clad=3.415を上記の式に代入すれば、α=24°となる。
【0035】
図12は、電磁波放射装置1の平面図であり、中心軸C−Cと凸部10aとの位置関係を示す図である。ただし、プリズム16を透視している。
図12には、中心軸C−Cと、光導波路(凸部10a)の電磁波入力面16a内への射影とが図示されている。
【0036】
凸部10aは、底面16dを含む平面に達することなく、その手前までしか延伸していない。中心軸C−Cが、凸部10aの延伸方向と平行である。中心軸C−Cが、凸部10aの電磁波入力面16a内への射影を通過する。例えば、中心軸C−Cは、凸部10aの電磁波入力面16a内への射影の対称軸と一致している。
【0037】
次に、本発明の実施形態の動作を説明する。
【0038】
励起光源2から、励起光Lpが、非線形結晶10に与えられる。励起光Lpは、凸部10aの近傍をほぼ直進する。励起光Lpの二つの波長成分(波長λ1、λ2)により、非線形結晶10の凸部10aの近傍に非線形分極が形成され、その分極に対応した周波数のテラヘルツ波が放射される。しかも、n
THz>n
opt_effの条件を満足する非線形結晶10の凸部10aの近傍より放射されるテラヘルツ波の進行方向は、励起光Lpの進行方向と、チェレンコフ位相整合を満足する角度θをなす(
図3参照)。
【0039】
テラヘルツ波は、凸部10aの近傍から放射され、緩衝層12を透過する。このときのテラヘルツ波の進行方向と、励起光Lpの進行方向とがなす角度がθである。テラヘルツ波が緩衝層12を透過すると、プリズム16の電磁波入力面16aを透過する際に屈折し、その後、テラヘルツ波の進行方向と、励起光Lpの進行方向とがなす角度がθ
CHとなる。
【0040】
プリズム16内を進行したテラヘルツ波は、電磁波透過面16bを透過する際に屈折し、中心軸C−Cと平行に進行する。中心軸C−Cと平行に進行したテラヘルツ波は、例えば、底面16cおよび底面16dと平行な等位相面に照射される。
【0041】
図3を参照して、傾斜線分Lを透過したテラヘルツ波は、等位相面において、中心軸C−Cからの距離r2〜r3までの領域に照射される。また、
図4を参照して、電磁波入力面16aと電磁波透過面16bとが交わる線を透過したテラヘルツ波も、等位相面において、中心軸C−Cからの距離r2〜r3までの領域に照射される。
【0042】
図5は、等位相面においてテラヘルツ波が照射されている領域を示す図である。ただし、
図5においては、テラヘルツ波が照射されている領域に網掛けを施している。テラヘルツ波が照射されている領域は、内半径r2かつ外半径r3のほぼ半円状である。
【0043】
ここで、プリズム16にかえて、三角プリズム116(例えば、特許文献1の
図5参照)を使用した場合(比較例)を、本実施形態と比較する。比較例は、特許文献1における非線形光学結晶にリッジ状の光導波路を設けたものに相当する。
【0044】
図6は、比較例にかかる電磁波放射装置1の側面断面図である。
図7は、比較例にかかる電磁波放射装置1の正面図である。
図8は、比較例にかかる電磁波放射装置1のP−P断面図である(P−Pは
図6を参照)。
【0045】
ただし、P−P面は、緩衝層12、凸部10a、非線形結晶10および基板14においては非線形結晶10の側面(すなわち、YZ面)に平行な面であり、三角プリズム116においては、YZ面に対し(90°−θch)傾いた面である。
【0046】
三角プリズム116は、電磁波入力面116a(電磁波入力面16aと同様)および電磁波透過面116bを有する。電磁波透過面116bは電磁波入力面116aに対して傾いている。なお、電磁波透過面116bの法線方向は、テラヘルツ波の進行方向と一致するものとする。
【0047】
三角プリズム116内を進行するテラヘルツ波の進行方向と、励起光Lpの進行方向とがなす角度がθ
CHであることは、比較例も本実施形態も同じことである。
【0048】
図6において、テラヘルツ波は、電磁波透過面16bを透過する際に、屈折せずに直進する。しかし、それは、
図8に示すように、凸部10aの真上にテラヘルツ波が進行した場合のことである。
【0049】
図8を参照して、比較例においては、テラヘルツ波が凸部10aの幅Wの方向に回折する。よって、テラヘルツ波の進行方向が凸部10aの真上からわずかな角度以上ずれてしまうと、テラヘルツ波が電磁波透過面116bにより全反射されてしまう。よって、電磁波放射装置1の放射するテラヘルツ波の出力が低下してしまう。なお、わずかな角度は、例えば17.1°である。ただし、テラヘルツ波の三角プリズム116における屈折率を3.4、テラヘルツ波の空気における屈折率を1とする。
【0050】
本発明の実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
【0051】
もし、凸部10aの上に何も配置しなければ、凸部10aの近傍において発生したテラヘルツ波は、凸部10aと空気との境界面において全反射してしまい、凸部10aの外部に取り出すことができない。また、比較例のように三角プリズム116を凸部10aの上に配置すれば、凸部10aの真上に進行するテラヘルツ波を、凸部10aの外部に取り出すことができる。しかし、テラヘルツ波の進行方向が凸部10aの真上からわずかな角度以上ずれてしまうと、テラヘルツ波が電磁波透過面116bにより全反射されてしまう。
【0052】
そこで、本発明の実施形態においては、凸部10aの上にプリズム16を配置し、プリズム16の電磁波透過面16bが、傾斜線分Lを中心軸C−Cを中心として180°回転させた回転面であるようにしたので、テラヘルツ波の進行方向が凸部10aの真上からずれても、テラヘルツ波が電磁波透過面16bを透過するようになる。これにより、電磁波放射装置1のテラヘルツ波の出力パワーを大きくすることができる。
【0053】
しかも、傾斜線分Lの傾斜角αを、電磁波透過面16bをテラヘルツ波が透過する際に屈折して中心軸C−Cと平行に進行するように定めたので、コリメートされたテラヘルツ波を取り出すことができる。
【0054】
なお、上記の実施形態においては、プリズム16が半円錐台であるものとして説明してきたが、必ずしもプリズム16の形状を半円錐台に限定するものではない。
【0055】
例えば、傾斜線分Lの両端L1、L2が、中心軸C−Cのうちテラヘルツ波を受ける部分の両端C1、C2からプリズム16内を進行するテラヘルツ波の進行方向上にあるようにしてもよい。傾斜線分Lをこのようにした変形例を以下に説明する。
【0056】
図9は、本発明の第一変形例にかかる電磁波放射装置1の斜視図である。
図10は、本発明の第一変形例にかかる電磁波放射装置1の側面断面図である。
【0057】
本発明の第一変形例においては、プリズム16は半円錐台と半円柱を組み合わせたものである。
図10を参照して、傾斜線分Lの励起光源2に近い側の端L1は、中心軸C−Cのうちテラヘルツ波を受ける部分の励起光源2に近い側の端C1からプリズム16内を進行するテラヘルツ波の進行方向上にある。この点で、傾斜線分Lの励起光源2に近い側の端L1がCの真上にあった本発明の実施形態(
図3参照)と異なる。
【0058】
なお、
図10を参照して、傾斜線分Lの励起光源2から遠い側の端L2は、中心軸C−Cのうちテラヘルツ波を受ける部分の励起光源2から遠い側の端C2からプリズム16内を進行するテラヘルツ波の進行方向上にある。この点は、本発明の実施形態(
図3参照)と同じである。
【0059】
電磁波透過面16は、傾斜線分Lを中心軸C−Cを中心として回転させた軌跡である回転面(半円錐台の曲面)と、端L1を通り中心軸C−Cと平行な直線を中心軸C−Cを中心として回転させた軌跡である曲面(半円柱の曲面)とを有する。
【0060】
本発明の第一変形例によっても、本発明の実施形態と同様な効果を奏する。なお、本発明の第一変形例において、端L1よりも励起光源2に近い側の電磁波透過面16の形状は、必ずしも半円柱の曲面に限られず、任意である。
【0061】
図11は、本発明の第二変形例にかかる電磁波放射装置1の側面断面図である。傾斜線分Lの両端L1、L2は、第一変形例と同じである。ただし、第二変形例にかかる電磁波放射装置1の側面断面は、直線C1L1、直線L1L2、直線L2C2および直線C2C1からなる台形である。この台形を、中心軸C−Cを中心に180°回転させたものが、第二変形例にかかる電磁波放射装置1となる。
【0062】
本発明の第二変形例によっても、本発明の実施形態と同様な効果を奏する。
【0063】
例えば、プリズム16を半円錐にしてもよい。これを、本発明の第三変形例とする。
【0064】
図14は、本発明の第三変形例にかかる電磁波放射装置1の斜視図である。
図15は、本発明の第三変形例にかかる電磁波放射装置1の側面断面図である。
【0065】
本発明の第三変形例にかかる電磁波放射装置1は、傾斜角α=24°を上記の実施形態のままとし、r2=0としたものに相当する。
【0066】
図16は、本発明の第三変形例にかかる電磁波放射装置1の平面図であり、中心軸C−Cと凸部10aとの位置関係を示す図である。
図16においては、プリズム16を透視している。
図16には、中心軸C−Cと、光導波路(凸部10a)の電磁波入力面16a内への射影とが図示されている。中心軸C−Cと凸部10aとの位置関係は、実施形態と同様である。
【0067】
図17は、本発明の第三変形例にかかる電磁波放射装置1において、等位相面においてテラヘルツ波が照射されている領域を示す図である。第三変形例においてテラヘルツ波が照射されている領域は、
図5に示す領域においてr2=0とした半円形(半径r3)に相当する。