【0005】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第1図は、本発明の実施形態にかかるパルス光源1の構成を示す機能ブロック図である。
本発明の実施形態にかかるパルス光源1は、マスタレーザ112、光カプラ114、フォトダイオード116、基準電気信号源121、位相比較器(マスタ側位相差検出器)132、ループフィルタ(マスタ側ループフィルタ)134、ピエゾドライバ136、スレーブレーザ212、光カプラ214、フォトダイオード216、位相比較器(位相差検出器)232、ループフィルタ234、加算器235、ピエゾドライバ236、繰り返し周波数制御信号源238、目標値出力部240、誤差検出部242、バンドパスフィルタ302、304、位相比較器(パルス間位相差検出器)306を備える。
パルス光源1は、2つのパルスレーザ光(マスタレーザ光パルスおよびスレーブレーザ光パルス)の位相差に応じて繰り返し周波数制御信号源238をフィードバック制御する。
マスタレーザ112は、マスタレーザ光パルスを出力する。なお、マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数は、所定値に制御されている。この所定値は、基準電気信号源121の出力する基準電気信号の周波数(例えば、50MHz)と等しい。
マスタレーザ112は、ピエゾ素子112pを有する。ピエゾ素子112pは、ループフィルタ134の出力の電圧が、ピエゾドライバ136により増幅されて印加されることにより、X方向(第1図における横方向)に伸縮する。ピエゾ素子112pのX方向の伸縮によって、マスタレーザ112のレーザ共振器長が変化する。レーザ共振器長の変化により、マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数が変化する。
光カプラ114は、マスタレーザ112の出力するマスタレーザ光パルスを受け、例えば、パワー比にして、1:9の割合で、フォトダイオード116と外部に出力する。例えば、フォトダイオード116に与えられるマスタレーザ光パルスの光パワーが、マスタレーザ112の出力するマスタレーザ光パルスの光パワーの10%ということになる。
フォトダイオード(マスタ側光電変換部)116は、光カプラ114からマスタレーザ光パルスを受け、電気信号に変換する。マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数は50MHzに制御されている。
基準電気信号源121は、所定値の周波数(例えば、50MHz)の基準電気信号を出力する。
位相比較器(マスタ側位相差検出器)132は、基準電気信号源121の出力と、フォトダイオード116の出力との位相差を検出して出力する。なお、フォトダイオード116の出力は、マスタレーザ光パルスの光強度に基づく電気信号である。
ループフィルタ(マスタ側ループフィルタ)134は、位相比較器132の出力の高周波成分を除去する。
ピエゾドライバ136は、例えば、パワーアンプであり、ループフィルタ134の出力を増幅する。ピエゾドライバ136の出力は、ピエゾ素子112pに与えられる。これにより、ピエゾ素子112pがX方向に伸縮する。ただし、位相比較器132の検出する位相差が一定値(例えば、0度、90度または−90度)になるように、ピエゾ素子112pを伸縮させるものとする。これにより、マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数を、正確に、基準電気信号の周波数(例えば、50MHz)に合わせることができる。
スレーブレーザ212は、スレーブレーザ光パルスを出力する。
スレーブレーザ212は、ピエゾ素子212pを有する。ピエゾ素子212pは、加算器235の出力の電圧が、ピエゾドライバ236により増幅されて印加されることにより、X方向(第1図における横方向)に伸縮する。ピエゾ素子212pのX方向の伸縮によって、スレーブレーザ212のレーザ共振器長が変化する。レーザ共振器長の変化により、スレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数が変化する。
光カプラ214は、光カプラ114と同様の部品であり、スレーブレーザ212の出力するスレーブレーザ光パルスを受け、例えば、パワー比にして、1:9の割合で、フォトダイオード216と外部に出力する。
フォトダイオード(光電変換部)216は、フォトダイオード116と同様の部品であり、光カプラ214からスレーブレーザ光パルスを受け、電気信号に変換する。スレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数は、50MHz(基準電気信号の周波数)に、繰り返し周波数制御信号に応じた値を加算した値に制御されている(第2図(c)参照)。
位相比較器(位相差検出器)232は、位相比較器132と同様の部品であり、基準電気信号源121の出力と、フォトダイオード216の出力との位相差を検出して出力する。なお、フォトダイオード216の出力は、スレーブレーザ光パルスの光強度に基づく電気信号である。
ループフィルタ234は、ループフィルタ134と同様の部品であり、位相比較器232の出力の高周波成分を除去する。
ピエゾドライバ236は、ピエゾドライバ136と同様の部品であり加算器235の出力を増幅する。ピエゾドライバ236の出力は、ピエゾ素子212pに与えられる。これにより、ピエゾ素子212pがX方向に伸縮する。ただし、位相比較器232の検出する位相差が一定値(例えば、0度、90度または−90度)になるように、ピエゾ素子212pを伸縮させるものとする。これにより、スレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数を、50MHz(基準電気信号の周波数)に、繰り返し周波数制御信号に応じた値を加算した値(50MHz近傍といえる)に合わせることができる。
加算器235は、ループフィルタ234の出力に、繰り返し周波数制御信号を加算して出力する。
繰り返し周波数制御信号源238は、例えば、任意波形発生器であり、繰り返し周波数制御信号を出力する。繰り返し周波数制御信号は一定の繰り返し周期を有する。繰り返し周波数制御信号は、時間を横軸にとった場合、例えば正弦波で図示されることも考えられるし(第2図(a)参照)、または、直線的に増加および減少を繰り返すことも考えられる(第4図(a)参照)。なお、繰り返し周波数制御信号は、例えば、250Hz程度の繰り返し周波数の信号である。
バンドパスフィルタ302は、フォトダイオード116の出力の50MHz(基準電気信号の周波数)または50MHzの高次高調波(100MHz、150MHz、…)近傍の成分を取り出すフィルタである。
バンドパスフィルタ304は、フォトダイオード216の出力の50MHz(基準電気信号の周波数)または50MHzの高次高調波(100MHz、150MHz、…)近傍の成分を取り出すフィルタである。
位相比較器(パルス間位相差検出器)306は、バンドパスフィルタ302の出力と、バンドパスフィルタ304の出力との間の位相差を検出して出力する。バンドパスフィルタ302の出力と、バンドパスフィルタ304の出力との間の位相差は、マスタレーザ光パルスとスレーブレーザ光パルスとの位相差(パルス間位相差)である。
目標値出力部240は、パルス間位相差の目標値を出力する。
誤差検出部242は、目標値出力部240の出力するパルス間位相差の目標値と、位相比較器306の出力(測定されたパルス間位相差)との間の差(誤差)を検出し、繰り返し周波数制御信号源238に与える。
繰り返し周波数制御信号源238は、誤差検出部242により検出された誤差に基づき、位相比較器306の出力(測定されたパルス間位相差)(測定値)を、パルス間位相差の目標値に合わせるように、繰り返し周波数制御信号の大きさを制御する。例えば、目標値の方が測定値よりも大きければ(誤差が負)、繰り返し周波数制御信号をより大きくする。目標値の方が測定値よりも小さければ(誤差が正)、繰り返し周波数制御信号をより小さくする。
次に、本発明の実施形態の動作を説明する。
(1)繰り返し周波数制御信号を出力する前
この場合、パルス光源1の動作は、通常のPLL回路と同様なものとなる。すなわち、マスタレーザ光パルスおよびスレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数が50MHzになる。
マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数が50MHzになる動作を以下に説明する。スレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数についても同様である。
位相比較器132は、フォトダイオード116の出力の位相と、基準電気信号源121の出力の位相とを比較し、両者の位相差を検出して出力する。位相比較器132の出力は、ループフィルタ134により高周波成分が除去され、ピエゾドライバ136により増幅されて、ピエゾ素子112pに与えられる。位相比較器132の検出する位相差が一定値(例えば、0度、90度または−90度)になるように、ピエゾ素子112pが伸縮する。これにより、マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数を、正確に、基準電気信号の周波数50MHzに合わせることができる。
マスタレーザ光パルスおよびスレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数を所定値f0(=50MHz)に合わせた後は、外乱が無いと仮定した場合、ピエゾ素子112p、212pに印加する電圧を一定に保てば、マスタレーザ光パルスおよびスレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数を所定値に保ち続けることができる。
第2図は、繰り返し周波数制御信号源238の出力(第2図(a))、加算器235の出力(第2図(b))、周囲温度一定の場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数(第2図(c))、周囲温度が変動する場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数の仮想例(第2図(d))を示す図である。
第2図には、時間0〜t0において、加算器235の出力をV0に保ち、スレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数を所定値f0に保つことが図示されている(第2図(b)〜(d)参照)。また、同様に、時間0〜t0において、マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数を所定値f0に保つ。
ここで、時間t0において、繰り返し周波数制御信号の出力を開始する。
(2)繰り返し周波数制御信号を出力した後(周囲温度が一定の場合)
繰り返し周波数制御信号源238の出力する繰り返し周波数制御信号が、時間を横軸にとった場合、例えば正弦波で図示されるとする(第2図(a)参照)。
すると、加算器235の出力も、V0から上下に変動する(第2図(b)参照)。
加算器235の出力が増加(減少)すれば、ピエゾ素子212pに印加される電圧も高く(低く)なり、ピエゾ素子212pが伸長(収縮)する。ここで、ピエゾ素子212pが伸長(収縮)したときに、スレーブレーザ212のレーザ共振器長が短く(長く)なるように設計されているものとする。すると、スレーブレーザ212の繰り返し周波数が増大(減少)する。
よって、スレーブレーザ212の繰り返し周波数も、加算器235の出力と同様に、上下に変動する(第2図(c)参照)。スレーブレーザ212の繰り返し周波数の上下に変動する値は、繰り返し周波数制御信号に応じた値となる。
一方、マスタレーザ光パルスの繰り返し周波数は特に変動しない。
すなわち、スレーブレーザ212の繰り返し周波数が上下に変動する一方で、マスタレーザ112の繰り返し周波数が一定なので、2台のレーザの繰り返し周波数の差を変動させることができる。
なお、バンドパスフィルタ302は、フォトダイオード116の出力の50MHz(基準電気信号の周波数)または50MHzの高次高調波(100MHz、150MHz、…)近傍の成分を取り出す。バンドパスフィルタ304は、フォトダイオード216の出力の50MHz(基準電気信号の周波数)または50MHzの高次高調波(100MHz、150MHz、…)近傍の成分を取り出す。位相比較器306は、バンドパスフィルタ302の出力と、バンドパスフィルタ304の出力との間の位相差(パルス間位相差)を検出して出力する。
外乱として周囲温度の変動を考慮した場合、周囲温度が一定であれば、パルス間位相差は目標値に一致し、誤差が無い。すなわち、目標値出力部240の出力と、位相比較器306の出力とが一致し、誤差検出部242の出力が0となる。繰り返し周波数制御信号源238は、誤差が0であるため、その出力を正弦波のままとする。
(3)繰り返し周波数制御信号を出力した後(周囲温度が変動する場合)
ただし、周囲温度が変動した場合、パルス間位相差は目標値に一致しなくなり、誤差が生じる。これは、以下の理由による。
一般的なピエゾ素子の変位は、ピエゾ素子に与える電圧が同じでも、ピエゾ素子の周囲温度によって変動する。例えば、ピエゾ素子の周囲温度が高い(低い)場合、ピエゾ素子の変位が大きく(小さく)なる。また、ピエゾ素子212pの変位の大きさによって、スレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数が決まり、さらにパルス間位相差が決まる。そこで、周囲温度の変動によりピエゾ素子212pの変位の大きさが変動すれば、パルス間位相差が変動する。よって、周囲温度が変動した場合、パルス間位相差は目標値から変動し、目標値に一致しなくなり、誤差が生じる。
第2図(d)は、周囲温度が変動する場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数の仮想例を示す図である。「仮想例」と記載したのは、繰り返し周波数制御信号源238の出力が正弦波のままであると仮想したことを意味するものである。なお、第2図(d)においては、周囲温度が一定の場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数を点線の曲線で図示している。
時間t0からt1まで周囲温度が低温、時間t1以降は周囲温度が高温となるものとする。この場合、時間t0からt1までは、周囲温度が一定の場合よりも、周波数の変動が小さくなってしまう。時間t1以降は、周囲温度が一定の場合よりも、周波数の変動が大きくなってしまう。
そこで、繰り返し周波数制御信号源238は、誤差検出部242により検出された誤差に基づき、繰り返し周波数制御信号の大きさを変えて、スレーブレーザ212の繰り返し周波数を、第2図(c)に示す状態に近づけるようにする。
第3図は、周囲温度が変動する場合における、目標値出力部240の出力(第3図(a))、位相比較器306の出力(第3図(b))、繰り返し周波数制御信号源238の出力(第3図(c))、加算器235の出力(第3図(d))を示す図である。
第3図(a)を参照して、目標値出力部240の出力は正弦波である。目標値出力部240の出力は、スレーブレーザ212の繰り返し周波数が第2図(c)に示すようなものである一方で、マスタレーザ112の繰り返し周波数が一定である場合の、双方のレーザのパルス光の位相差を示す。ただし、位相比較器306の出力が、位相差を電圧に置き換えたものであるので(例えば、位相差180度を1.8Vとして表す)、それにあわせて、目標値出力部240の出力も、位相差を電圧に置き換えたものとする。
第3図(b)を参照して、時間t0からt1までは、周囲温度が一定の場合よりも、周波数の変動が小さくなってしまうので、位相比較器306の出力の振幅は、時間t0からt1までは、目標値出力部240の出力の振幅よりも小さい。また、時間t1以降は、周囲温度が一定の場合よりも、周波数の変動が大きくなってしまうので、位相比較器306の出力の振幅は、時間t1以降は、目標値出力部240の出力の振幅よりも大きい。
誤差検出部242は、目標値出力部240の出力するパルス間位相差の目標値と、位相比較器306の出力(測定されたパルス間位相差)との間の差(誤差)を検出し、繰り返し周波数制御信号源238に与える。
第3図(c)を参照して、繰り返し周波数制御信号源238は、誤差検出部242により検出された誤差に基づき、繰り返し周波数制御信号の大きさを制御する。
例えば、目標値の方が測定値よりも大きければ(誤差が負)、繰り返し周波数制御信号をより大きくする。目標値の方が測定値よりも小さければ(誤差が正)、繰り返し周波数制御信号をより小さくする。これにより、繰り返し周波数制御信号源238は、時間t0からt1までは、繰り返し周波数制御信号の振幅を大きくし、時間t1以降は、繰り返し周波数制御信号の振幅を小さくする。
第3図(d)を参照して、加算器235の出力は、第3図(c)に示す電圧にV0を加えたものである。
時間t0からt1までは、周囲温度が低温なので、スレーブレーザ212の繰り返し周波数の振幅も小さくなってしまう。しかし、繰り返し周波数制御信号の振幅を大きくするので、スレーブレーザ212の繰り返し周波数の振幅を大きくして、周囲温度が一定の場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数を近づけることができる。
時間t1以降は、周囲温度が高温なので、スレーブレーザ212の繰り返し周波数の振幅も大きくなってしまう。しかし、繰り返し周波数制御信号の振幅を小さくするので、スレーブレーザ212の繰り返し周波数の振幅を小さくして、周囲温度が一定の場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数を近づけることができる。
本発明の実施形態によれば、外乱(例えば、周囲温度の変動)があっても、マスタレーザパルス光およびスレーブレーザパルス光の位相差(ひいては、周波数差)を目標値に保つことができる。
なお、繰り返し周波数制御信号の出力の変形例を以下に示す。
第4図は、繰り返し周波数制御信号の出力の変形例を示す図であり、繰り返し周波数制御信号源238の出力(第4図(a))、加算器235の出力(第4図(b))、周囲温度一定の場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数(第4図(c))、周囲温度が変動する場合のスレーブレーザ212の繰り返し周波数の仮想例(第4図(d))を示す図である。
繰り返し周波数制御信号は、時間を横軸にとった場合、直線的に増加および減少を繰り返すことも考えられ(第4図(a)参照)、この場合の加算器235の出力(第4図(b)参照)、スレーブレーザ212の繰り返し周波数(第4図(c)、(d)参照)も同様である。
第5図は、繰り返し周波数制御信号の出力の変形例を示す図であり、周囲温度が変動する場合における、目標値出力部240の出力(第5図(a))、位相比較器306の出力(第5図(b))、繰り返し周波数制御信号源238の出力(第5図(c))、加算器235の出力(第5図(d))を示す図である。
目標値出力部240の出力(第5図(a)参照)、位相比較器306の出力(第5図(b)参照)、繰り返し周波数制御信号源238の出力(第5図(c)参照)および加算器235の出力(第5図(d)参照)も、時間を横軸にとった場合、直線的に増加および減少を繰り返すことも考えられる。
なお、パルス光源1は、THz光を用いた測定装置(光サンプリング装置)に使用できる。第6図は、THz光を用いた測定装置の構成を示すブロック図である。かかる測定装置は、パルス光源1、光カプラ12、22、THz光発生器14、THz光検出器24、トリガ発生器32、I/Vアンプ34、PC(パーソナルコンピュータ)36、データ取得部38を備える。
例えば、マスタレーザ光パルスをTHz光発生器14(例えば、光伝導スイッチ)に与えて、THz光を発生させて、被測定物2に照射する。被測定物2を透過し、または被測定物2により反射されたTHz光をTHz光検出器24(例えば、光伝導スイッチ)に与える。ここで、THz光検出器24に、スレーブレーザ光パルスを与えることで、THz光の検出が可能となる。マスタレーザ光パルスおよびスレーブレーザ光パルスの繰り返し周波数に差があるので、被測定物2を透過し、または被測定物2により反射されたTHz光の波形の複数のポイントを観測(光サンプリング)することができる。THz光検出器24は、THz波を検出して、電流を出力する。
なお、光サンプリングのために、光カプラ12、22からマスタレーザ光パルスおよびスレーブレーザ光パルスの一部を分岐させて、トリガ発生器32に与える。トリガ発生器32は、マスタレーザ光パルスおよびスレーブレーザ光パルスの双方を受けた時点で、トリガ信号を出力する。また、I/Vアンプ34は、THz光検出器24から電流を受け、電圧に変換して増幅する。PC(パーソナルコンピュータ)36は、データ取得部38を有し、データ取得部38が、トリガ発生器32からトリガ信号を受けた時点を起点にして、I/Vアンプ34の出力を取得する。
また、データ取得部38の取得結果を何らかの画像表示する(テラヘルツイメージング装置)ようにしてもよい。