(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来、血液成分製剤には、赤血球濃厚液、濃厚血小板血漿、乏血小板血漿、多血小板血漿等がある。そして、血液成分製剤は、ドナーから採取した血液から白血球等の所定の血球成分が除去された血液を遠心分離することによって製造される。このような血液成分製剤の製造に用いられる血液バッグシステムは、例えば、特許文献1に殺菌システムとして記載されている。
【0003】
特許文献1の殺菌システムは、ドナーから血液を受ける第一折り畳み可能容器と、ハウジングがフィルタ材料によって二つのチャンバに分離されたフィルタと、フィルタによって濾過された血液を受ける第二折り畳み可能容器と、第一折り畳み可能容器からフィルタまで導かれた流体ラインの第一部と、フィルタから第二折り畳み可能容器まで導かれた流体ラインの第二部とを備える。また、殺菌システムは、フィルタおよび流体ラインの内部に血液が残らないようにするために、第一折り畳み可能容器は、予め定められた空気を含んでいる。さらに、殺菌システムは、第二折り畳み可能容器を脱気するために、第三折り畳み可能容器が流体ラインの第二部内に配置されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、第一折り畳み可能容器が含む、予め定められた空気の空気量は、フィルタと隣接するチューブライン部の容量よりも大きくなるように設定されている。したがって、第一折り畳み可能容器は、フィルタの容量と、流体ラインの第一部および第二部の容量との合計容量の空気を含むこととなり、過剰の空気を含むこととなる。しかも、流体ラインの第二部には第三折り畳み可能容器も配置されるため、第三折り畳み可能容器の容量も予め定められた空気の空気量に含まれることとなり、第一折り畳み可能容器が含む空気量は、過剰な量となる。
【0006】
過剰な量の空気は、第一折り畳み可能容器内の血液をフィルタに移送する際に、血液へ混入する。そして、空気が混入された血液をフィルタ材料で濾過すると、フィルタ材料においてエアーブロックを発生するため、フィルタ材料において血液が濾過されず、フィルタ内に血液が残存することとなる。その結果、第二折り畳み可能容器に回収される濾過後の血液の血液量が少なくなり、濾過後の血液を用いて、その後に製造される血液成分製剤の収率が低下するという問題がある。
【0007】
また、過剰な量の空気は、第一折り畳み可能容器に保存された濾過前の血液に混入して血液活性を誘引させ、濾過前の血液の保存状態を悪化させる。また、過剰な量の空気は、第二折り畳み可能容器に回収された濾過後の血液にも混入して血液活性を誘引させ、濾過後の血液の保存状態を悪化させる。その結果、濾過後の血液を用いて血液成分製剤を製造する際に、製造管理が難しくなって、血液成分製剤の収率が低下するという問題がある。
【0008】
このような問題を解決するために、フィルタの入口および出口に気体導入口および気体排出口を設けること、フィルタを迂回して流体ラインの第一部と第2部を接続するバイパスラインを設けることが考えられるが、血液濾過の操作性が悪化するという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題を解決すべく創案されたもので、その課題は、血液濾過の際にフィルタ内に血液が残らず、操作性も良好で、しかも、濾過後の血液から製造される血液成分製剤の収率が高くなる血液バッグシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明に係る血液バッグシステムは、ドナーからの血液を保存する第1バッグと、前記第1バッグから血液を移送する第1チューブと、ハウジングと、前記ハウジングの内部を血液流入室と血液流出室とに区分けする濾材とを有し、前記第1チューブから前記血液流入室に移送された血液を前記濾材で濾過することによって、所定の血球成分が除去された濾過後の血液を前記血液流出室から流出するフィルタと、前記血液流出室から流出した濾過後の血液を移送する第2チューブと、前記第2チューブから移送された濾過後の血液を保存する第2バッグと、を備え、前記第1バッグは、その内部に所定量の空気を含み、前記空気の空気量が以下の式(1)を満足することを特徴とする血液バッグシステム。(V1+V2+V3)≦(空気量)<(V1+V2+V3+V4+V5)・・・(1)ここで、V1は第1チューブの容量、V2は血液流入室の容量、V3は濾材の空隙容量、V4は血液流出室の容量、V5は第2チューブの容量を表す。
【0011】
また、血液バッグシステムは、前記第2バッグに連結チューブを介して接続する第3バッグおよび第4バッグをさらに備えてもよい。
【0012】
本発明の血液バッグシステムは、第1バッグ内の空気が式(1)を満足することによって、空気量が適正となり、濾材でのエアーブロックを発生させずに血液濾過を行うことが可能となる。また、濾過終了後に第1バッグ内の空気をフィルタ内に封入させ、フィルタ内に残存する血液を第2チューブに押し出し、第2バッグで回収することが可能となる。その結果、血液濾過の際にフィルタ内に血液が残存することを防止でき、第2バッグ内に回収される血液量も多くなる。その結果、回収された濾過後の血液から製造される血液成分製剤の収率が向上する。
【0013】
また、空気量が過剰でないため、濾過前後の血液に空気が混入することがない。その結果、濾過前後の血液の血液活性が誘引されることがないため、保存状態が良好となる。それにより、濾過後の血液によって製造される血液成分製剤の収率が向上する。また、気体導入口および気体排出口、または、バイパスラインを設ける必要がないため、血液濾過の操作性が向上する。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る血液バッグシステムによれば、血液濾過の際にフィルタ内に血液が残らず、操作性も良好で、しかも、濾過後の血液から製造される血液成分製剤の収率が高くなる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る血液バッグシステムの実施形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、血液バッグシステム100は、第1バッグ101と、第1チューブ106aと、フィルタ21と、第2チューブ106bと、第2バッグ102と、を備える。
【0017】
(第1バッグ)
第1バッグ101は、ドナーからの血液を保存するもので、ポリ塩化ビニル等の可とう性樹脂シートを重ね、その周囲を融着して袋状とした袋状容器である。また、第1バッグ101の内容量は、200〜1000mlである。さらに、第1バッグ101は、その内部にACD液、CPD液等の抗凝固剤が予め充填されていることが好ましい。
【0018】
第1バッグ101は、その内部に所定量の空気を含み、前記空気の空気量が以下の式(1)を満足する。これにより、血液濾過の際にフィルタ21の濾材27でエアーブロックが発生せず、濾過後にフィルタ21に血液が残存することがなくなる。
(V1+V2+V3)≦(空気量)<(V1+V2+V3+V4+V5)・・・(1)
ここで、V1は第1チューブ106aの容量、V2はフィルタ21の血液流入室28の容量、V3はフィルタ21の濾材27の空隙容量、V4はフィルタ21の血液流出室29の容量、V5は第2チューブ106bの容量を表す(
図2参照)。ここで、V2の血液流入室28の容量には、流入口24の容量も含まれるものとする。また、V4の血液流出室29の容量には、流出口26の容量も含まれるものとする。なお、フィルタ21、第1チューブ106a、第2チューブ106bの詳細については後記する。
【0019】
空気量が式(1)の下限値未満の場合には、前記効果が得られない。空気量が式(1)の上限値を超える場合には、第1バッグ101からフィルタ21に移送される血液に空気が混入する。混入した空気は、血液濾過の際に濾材27でエアーブロックを発生させ、血液濾過が停止して、フィルタ内に血液が残存することとなる。また、第1バッグ101に保存された濾過前の血液、および、第2バッグ102に回収された濾過後の血液に空気が混入して、血液活性を誘引させ、濾過前後の血液の保存状態を悪化させる。
【0020】
第1バッグ101内の空気量は、血液バッグシステム100の製造の際に調整される。なお、図示しないが、第1バッグ101に接続し、内部に空気が充填されたエアーバッグをさらに備える血液バッグシステム100を用いて、第1バッグ101内に採血チューブ54を介して血液を採取した後に、エアーバッグから第1バッグ101内に所定量の空気を封入してもよい。
【0021】
第1バッグ101には、従来公知の採血手段が接続されている。採血手段は、第1バッグ101の内部にドナーからの血液を供給するための採血チューブ54が接続され、採血チューブ54の先端には、ドナーに穿刺して採血を行う穿刺具50が接続されている。そして、穿刺具50は、採血針51と、採血針51を固定するハブ52と、採血針51の針先を覆うプロテクタ53とからなる。また、採血手段は、採血時の初流血液を採取、保存するための検査用血液バッグ60、採血後の採血針51の誤刺を防止するための従来公知の誤刺防止器具55を備えてもよい。
【0022】
検査用血液バッグ60は、従来公知のものが使用され、採血チューブ54の途中に設けられた分岐コネクタ56に分岐チューブ58を介して接続される。そして、分岐チューブ58には、分岐チューブ58の流路を閉塞するクランプ59が設けられている。また、分岐コネクタ56の第1バッグ101側には、流路封止部材57が設けられ、初流血液の採取の際に、第1バッグ側に初流血液が流入することを防止している。流路封止部材57は、カバーチューブと、その内部に流路を閉塞するように収納された中実先端部を有する筒体とを有し、筒体の中実先端部を破断することよって、カバーチューブ内の流路を開通させるように構成されている。また、検査用血液バッグ60には、サンプリングポート61が接続され、そのサンプリングポート61を介して、図示しない減圧採血管に検査用血液が採取される。そして、サンプリングポート61は、針組立体62と、減圧採血管を内部に収納して針組立体62と接続させるためのホルダー63とを備える。
【0023】
(第1チューブ)
第1チューブ106aは、第1バッグ101からフィルタ21に血液を移送するもので、一端が第1バッグ101に接続され、他端がフィルタ21の流入口24(
図2参照)に接続されている。また、第1チューブ106aの一端は、前記した流路封止部材57と同構成の流路封止部材109を介して第1バッグ101に接続されている。また、第1チューブ106aは容量V1を有し、容量V1は第1バッグ101からフィルタ21までのチューブの容量とする。なお、第1チューブ106aには、血液移送に使用される従来公知のチューブが使用され、例えば、第1バッグ101と同材質のポリ塩化ビニルチューブが好ましい。
【0024】
(フィルタ)
フィルタ21は、第1チューブ106aを介して第1バッグ101から移送される血液を濾過して、血液から所定の血球成分、例えば、白血球、または、白血球および血小板を除去する。
図2に示すように、フィルタ21は、ハウジング22と、ハウジング22の内部を血液流入室28と血液流出室29とに区分けする濾材27と、を備える。そして、フィルタ21では、第1チューブ106aから血液流入室28に移送された血液を濾材27で濾過することによって、所定の血球成分が除去された濾過後の血液を血液流出室29から流出する。
【0025】
ハウジング22は、血液の流れ方向に沿った断面形状が略円形(楕円形を含む)または略矩形を有する。ハウジング22は、ポリカーボネイト、ポリ塩化ビニル等からなる底部23と、底部23と同材質で同形状の蓋部25とからなる。底部23は容量V2の血液流入室28を有し、底部23の周縁端部に血液流入室28に連通する流入口24を有する。そして、血液流入室28の容量V2には、流入口24の容量も含まれるものとする。蓋部25は容量V4の血液流出室29を有し、蓋部25の周縁端部に血液流出室29と連通する流出口26を有する。そして、血液流出室29の容量V4には、流出口26の容量も含まれるものとする。また、容量V2、容量V4は、血液導入によるハウジング22の膨張等の変形を考慮して、フィルタ21内に血液を導入する前の血液流入室28、血液流出室29の容量とする。
【0026】
濾材27は、ポリウレタン等からなる多孔質膜またはポリエチレンテレフタレート等からなる不織布で構成され、空隙容量V3を有する。そして、多孔質膜または不織布の空隙率は40〜99%が好ましい。また、濾材27は、所定の血球成分の除去率を向上させるために、所定の表面ゼータ電位を有するものが好ましい。そして、フィルタ21は、底部23と蓋部25とで濾材27を挟持して、底部23と蓋部25の周縁部を超音波、高周波等で融着することによって作製される。
【0027】
(第2チューブ)
図1に示すように、第2チューブ106bは、フィルタ21の血液流出室29から流出した濾過後の血液を第2バッグ102に移送するもので、一端がフィルタ21の流出口26に接続され、他端が第2バッグ102に接続されている。また、第2チューブ106bには、第2チューブ106bの流路を遮断するクレンプ105が配置されている。また、第2チューブ106bは容量V5を有し、容量V5はフィルタ21から第2バッグ102までのチューブの容量とする。なお、第2チューブ106bには、血液移送に使用される従来公知のチューブが使用され、例えば、第2バッグ102と同材質のポリ塩化ビニルチューブが好ましい。
【0028】
(第2バッグ)
第2バッグ102は、第2チューブ106bから移送された濾過後の血液を保存するもので、ポリ塩化ビニル等の可とう性樹脂シートを重ね、その周囲を融着して袋状とした第1バッグ101と同形状の袋状容器である。なお、第2バッグ102は、その内部に保存された濾過後の血液を容器外に排出するために排出口108を備えてもよい。
【0029】
本発明に係る血液バッグシステム100は、前記構成に加えて、第3バッグ103と、第4バッグ104と、連結チューブ106c、106d、106eと、をさらに備えてもよい。
【0030】
(第3バッグ)
第3バッグ103は、第2バッグに保存された濾過後の血液を遠心分離後、分離した血液成分の一部を保存するもので、ポリ塩化ビニル等の可とう性樹脂シートを重ね、その周囲を融着して袋状とした第1バッグ101と同形状の袋状容器である。なお、第3バッグ103は、その内部に保存された血液成分を容器外に排出するために排出口108を備えてもよい。
【0031】
(第4バッグ)
第4バッグ104は、赤血球保存液等の薬液を充填するもので、ポリ塩化ビニル等の可とう性樹脂シートを重ね、その周囲を融着して袋状とした第1バッグ101と同形状の袋状容器である。
【0032】
(連結チューブ)
連結チューブ106c、106d、106eは、第3バッグ103、第4バッグ104を第2バッグ102に連結するもので、第2バッグ102に接続された連結チューブ106cと、その連結チューブ106cに分岐管107を介して接続された連結チューブ106d、106eとからなる。連結チューブ106cは、一端が第2バッグ102に接続され、他端が分岐管107に接続されている。なお、連結チューブ106cは、流路封止部材109を介して第2バッグ102に接続されていることが好ましい。連結チューブ106dは、一端が分岐管107に接続され、他端が第3バッグ103に接続されている。連結チューブ106eは、一端が分岐管107に接続され、他端が第4バッグ104に接続されている。なお、連結チューブ106eは、流路封止部材109を介して第4バッグ104に接続されていることが好ましい。連結チューブ106c、106d、106e、分岐管107は、従来公知のチューブ、管が使用され、例えば、第2バッグ102、第3バッグ103、第4バッグ104と同材質のポリ塩化ビニルからなるチューブ、管が好ましい。流路封止部材109は、前記した通りである。
なお、血液バッグシステム100は、第1バッグ101、第2バッグ102、第3バッグ103、第4バッグ104の表面に、バッグ内の内容物を表したラベル110が貼り付けられていることが好ましい。
【0033】
次に、血液バッグシステムの使用方法について、
図1に示す血液バッグシステム100を用いた血液処理方法を例にとって説明する。
【0034】
(1)誤刺防止器具55をハブ52から離間した状態とし、かつ、クランプ59を閉じずに、分岐チューブ58を開放状態に維持する。この状態で、ドナーの血管に採血針51を穿刺して、採血を開始する。これによって、採血チューブ54および分岐チューブ58を介して、検査用血液バッグ60内に初流血液が採取される。
【0035】
(2)所定量の初流血液を検査用血液バッグ60内に採取後、クランプ59を閉じて分岐チューブ58を閉塞状態とし、かつ、流路封止部材57を破断して流路を開通させて採血チューブ54を開放状態にする。これにより、採血チューブ54を介して、第1バッグ101内に初流血液が除去された血液が採取される。
【0036】
(3)所定量の血液を第1バッグ101内に採取後、ドナーの血管から採血針51を抜いて、採血を終了する。
【0037】
(4)誤刺防止器具55をハブ52側に移動、または、採血チューブ54を第1バッグ101側に引いてハブ52(採血針51)を後退させて、誤刺防止器具55が、その内部に穿刺具50が収納、保持された状態を取るようにする。
【0038】
(5)採血チューブ54および分岐チューブ58を、チューブシーラ等を用いて融着して封止する。その後、穿刺具50および検査用血液バッグ60を第1バッグ101から切り離し、穿刺具50については廃棄処理する。
【0039】
(6)第1チューブ106aの流路封止部材109を破断して流路を開通させ、第1バッグ101に採取された血液を、第1チューブ106aを介してフィルタ21に移送する。そして、フィルタ21で、移送された血液から白血球および血小板を濾過する。第2チューブ106bのクランプ105を開放状態にして、濾過後の血液を、第2チューブ106bを介して第2バッグ102に移送して回収する。
【0040】
(7)第1バッグ101を手等で押圧することによって、第1バッグ101内の空気を、第1チューブ106aを介してフィルタ21の内部に封入する。また、フィルタ21を第1バッグ101の上方の位置に配置して、フィルタ21と第1バッグ101の高さに違い(落差)をつけることによって、第1バッグ101内の空気を、大気圧による第1バッグ101の押圧で、フィルタ21の内部に第1チューブ106aを介して封入してもよい。なお、従来公知の押圧装置を用いてもよい。これにより、フィルタ21の内部に残存する血液が、第2チューブ106bを介して第2バッグ102に回収される。
【0041】
(8)第2チューブ106bのクランプ105を閉塞状態とし、チューブシーラ等を用いて第2チューブ106bを融着して封止する。そして、第1バッグ101およびフィルタ21を第2バッグ102から切り離す。
【0042】
(9)第2バッグ102を遠心分離して、バッグ内の血液を赤血球層と血漿層に分離する。連結チューブ106cの流路封止部材109を破断により開通させ、血漿を、連結チューブ106c、106dを介して第3バッグ103に移送した後、第2バッグ102内に残った濃厚赤血球に、第4バッグ104から連結チューブ106c、106eを介して赤血球保存液を添加して混和する。その結果、第2バッグ102内に濃厚赤血球液、第3バッグ103内に乏血小板血漿が調製される。
【0043】
(10)(6)においてフィルタ21で白血球のみが濾過される場合には、(9)において第3バッグ103内に多血小板血漿が調整される。そのため、第3バッグ103をさらに遠心分離して、第3バッグ103内に濃厚血小板血漿、赤血球保存液を移送後に空となった第4バッグ104に乏血小板血漿を調整してもよい。