特許第5974942号(P5974942)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5974942
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】サーバ、及びネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20160809BHJP
【FI】
   G06F3/12 310
   G06F3/12 329
   G06F3/12 335
【請求項の数】6
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2013-53750(P2013-53750)
(22)【出願日】2013年3月15日
(65)【公開番号】特開2014-178985(P2014-178985A)
(43)【公開日】2014年9月25日
【審査請求日】2015年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100152515
【弁理士】
【氏名又は名称】稲山 朋宏
(72)【発明者】
【氏名】森 貴章
【審査官】 塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−082792(JP,A)
【文献】 特開2011−028628(JP,A)
【文献】 特開2010−087777(JP,A)
【文献】 特開2003−108417(JP,A)
【文献】 特開2011−164862(JP,A)
【文献】 特開平09−036853(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09 − G06F 3/12
B41J 5/00 − B41J 5/52
B41J 21/00 − B41J 21/18
B41J 29/00 − B41J 29/70
H04N 1/00
G06F 13/00
G03G 15/00
H04L 12/00 − H04L 12/26
H04L 12/50 − H04L 12/66
H04W 40/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービスを識別するサービス識別情報と、情報機器を示す情報機器識別情報と、情報機器識別情報で示される情報機器が保存している複数の機器状態情報のうち所定の種別を示す種別情報と、前記種別情報で示される機器状態情報を前記情報機器に送信させる送信条件とを、前記複数のサービスから夫々受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段により受信された情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記第1受信手段により受信された前記情報機器識別情報が示す情報機器に向けて、前記種別情報と前記送信条件とを送信する第1送信手段と、
前記送信条件を受信した情報機器から送信される前記種別情報についての前記機器状態情報を受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段により受信された前記機器状態情報を、前記機器状態情報を送信した情報機器の情報機器識別情報に対応づけて前記記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
前記サービス識別情報と前記情報機器識別情報と前記種別情報とを含む要求に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記機器状態情報のうち要求に含まれる前記情報機器識別情報と前記種別情報とに対応する機器状態情報を、要求に含まれる前記サービス識別情報で示されるサービスへ送信する第2送信手段と
を備え
前記第1受信手段は、前記サービス識別情報と、前記機器状態情報を受信したタイミングで前記第2送信手段によって前記機器状態情報を送信させることを示す設定情報とを受信し、
前記記憶手段は、受信した前記サービス識別情報と前記設定情報とを対応付けて記憶し、
前記第2受信手段により、前記機器状態情報を受信した場合、前記機器状態情報を送信した情報機器の情報機器識別情報に対応付けて記憶された前記サービス識別情報に、前記設定情報が対応付けられているかを判定する第1判定手段をさらに備え、
前記第2送信手段は、前記第1判定手段により、前記設定情報が対応付けられていると判定された場合、前記機器状態情報を受信したタイミングで、前記設定情報が対応付けられている前記サービス識別情報で示されるサービスへ、受信した前記機器状態情報を送信することを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶された前記情報機器識別情報に対応する前記情報機器と通信が可能かを判断する第2判定手段を備え、
前記第1送信手段は、
前記第2判定手段により前記情報機器と通信が可能であると判定された場合、前記第1判定手段により通信可能であると判定された情報機器へ、前記種別情報と前記送信条件とを送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記サーバは、さらに、
前記情報機器から、前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方の要求であって、要求元の情報機器を示す前記情報機器識別情報を含む要求を受信する第3受信手段と、
前記第3受信手段により要求を受信した場合、要求に含まれた前記情報機器識別情報と対応付けられて前記記憶手段に記憶された前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方を、要求元の情報機器に送信する第3送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ。
【請求項4】
ネットワークを介して通信が可能なサーバと情報処理装置と情報機器とを備えたネットワークシステムであって、
前記サーバは、
複数のサービスを識別するサービス識別情報と、情報機器を示す情報機器識別情報と、情報機器識別情報で示される情報機器が保存している複数の機器状態情報のうち所定の種別を示す種別情報と、前記種別情報で示される機器状態情報を前記情報機器に送信させる送信条件とを、前記複数のサービスから夫々受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段により受信された情報を対応付けて記憶する第1記憶手段と、
前記第1受信手段により受信された前記情報機器識別情報が示す情報機器に向けて、前記種別情報と前記送信条件とを送信する第1送信手段と、
前記送信条件を受信した情報機器から送信される前記種別情報についての前記機器状態情報を受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段により受信された前記機器状態情報を、前記機器状態情報を送信した情報機器の情報機器識別情報に対応づけて前記第1記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
前記サービス識別情報と前記情報機器識別情報と前記種別情報とを含む要求に基づいて、前記第1記憶手段に記憶された前記機器状態情報のうち要求に含まれる前記情報機器識別情報と前記種別情報とに対応する機器状態情報を、要求に含まれる前記サービス識別情報で示されるサービスへ送信する第2送信手段と
を備え、
前記第1受信手段は、前記サービス識別情報と、前記機器状態情報を受信したタイミングで前記第2送信手段によって前記機器状態情報を送信させることを示す設定情報とを受信し、
前記第1記憶手段は、受信した前記サービス識別情報と前記設定情報とを対応付けて記憶し、
前記第2受信手段により、前記機器状態情報を受信した場合、前記機器状態情報を送信した情報機器の情報機器識別情報に対応付けて記憶された前記サービス識別情報に、前記設定情報が対応付けられているかを判定する第1判定手段をさらに備え、
前記第2送信手段は、前記第1判定手段により、前記設定情報が対応付けられていると判定された場合、前記機器状態情報を受信したタイミングで、前記設定情報が対応付けられている前記サービス識別情報で示されるサービスへ、受信した前記機器状態情報を送信し、
前記情報処理装置は、
提供するサービスを識別するサービス識別情報と、前記情報機器識別情報と、前記種別情報と、前記送信条件と、前記設定情報とを、前記サーバに対して送信する第3送信手段と、
前記サーバから前記機器状態情報を受信する第3受信手段と
を備え、
前記情報機器は、
前記サーバから送信された前記種別情報と前記送信条件とを受信する第4受信手段と、
前記第4受信手段が受信した前記種別情報と前記送信条件とを記憶する、揮発性の第2記憶手段と、
前記第2記憶手段に記憶した前記送信条件が満たされた時に、前記第2記憶手段に記憶した前記種別情報で示される機器状態情報を前記サーバに対して送信する第4送信手段と
を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【請求項5】
前記情報機器は、
前記第2記憶手段に一旦記憶された前記種別情報と前記送信条件とが消去された場合に、前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方の要求であって前記情報機器識別情報を含む要求を、前記サーバに対して送信する第5送信手段を備え、
前記サーバは、
前記情報機器識別情報を含む要求に応じて、前記第1記憶手段に記憶された前記種別情報と前記送信条件とのうち要求に含まれる前記情報機器識別情報に対応付けられた前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方を、要求先の情報機器に対して送信する第6送信手段を備え、
前記情報機器は、更に、
前記サーバから送信された前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方を受信し、前記第2記憶手段に記憶する第1記憶制御手段を備えたことを特徴とする請求項に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記情報機器は、
前記サーバと通信が可能かを判定する判定手段と、
記判定手段により、前記サーバとの通信が不可能であると判定された場合、前記第2記憶手段に記憶した前記種別情報で示される機器状態情報を、前記第2記憶手段に記憶する第2記憶制御手段と、
前記判定手段により、前記サーバと通信が可能となったと判定された場合、前記第2記憶手段に記憶された前記機器状態情報を前記サーバに対して送信する第7送信手段と
を備えたことを特徴とする請求項又はに記載のネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を形成する複数の情報機器と通信を行うことによって、情報機器に保存された情報を複数の情報機器から取得するサーバ、及びネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像を形成する複数の情報機器と通信を行うことによって、情報機器に保存された情報を複数の情報機器から取得するサーバ及びシステムが知られている。例えば特許文献1では、画像処理装置の消耗品の状態をサービスセンターが取得するシステムが開示されている。特許文献1に開示されたシステムにおいて、画像処理装置は、消耗品の状態が通知条件に該当した時、消耗品の種別情報を含む発注要求データと消耗品の発注元を識別する通知IDとをサービスセンターに送信する。サービスセンターは、種別情報に基づいて特定される消耗品が、通知IDに基づいて特定される発注元から配送されるように処理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−159232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたシステムでは、画像処理装置の機種に応じた通知条件が画像処理装置に設定される。従って、複数のサービスセンターが異なる通知条件に基づいて画像処理装置の夫々から情報を受信することができないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、複数のサービスが、異なる通知条件に基づいて情報機器から情報を受信することが可能なサーバ、及びネットワークシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係るサーバは、複数のサービスを識別するサービス識別情報と、情報機器を示す情報機器識別情報と、情報機器識別情報で示される情報機器が保存している複数の機器状態情報のうち所定の種別を示す種別情報と、前記種別情報で示される機器状態情報を前記情報機器に送信させる送信条件とを、前記複数のサービスから夫々受信する第1受信手段と、前記第1受信手段により受信された情報を対応付けて記憶する記憶手段と、前記第1受信手段により受信された前記情報機器識別情報が示す情報機器に向けて、前記種別情報と前記送信条件とを送信する第1送信手段と、前記送信条件を受信した情報機器から送信される前記種別情報についての前記機器状態情報を受信する第2受信手段と、前記第2受信手段により受信された前記機器状態情報を、前記機器状態情報を送信した情報機器の情報機器識別情報に対応づけて前記記憶手段に記憶する記憶制御手段と、前記サービス識別情報と前記情報機器識別情報と前記種別情報とを含む要求に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記機器状態情報のうち要求に含まれる前記情報機器識別情報と前記種別情報とに対応する機器状態情報を、要求に含まれる前記サービス識別情報で示されるサービスへ送信する第2送信手段とを備えている。
【0007】
第一態様によれば、サーバは、情報機器に対して種別情報と送信条件とを送信する。サーバは、複数のサービス毎に異なる種別情報及び送信条件を、情報機器に送信できる。従ってサーバは、複数のサービス毎に異なる種別情報の機器状態情報を、異なる送信条件で受信することが可能となる。
【0008】
第一態様において、前記記憶手段に記憶された前記情報機器識別情報に対応する前記情報機器と通信が可能かを判断する第1判定手段を備え、前記第1送信手段は、前記第1判定手段により前記情報機器と通信が可能であると判定された場合、前記第1判定手段により通信可能であると判定された情報機器へ、前記種別情報と前記送信条件とを送信してもよい。サーバと情報機器との間の通信が不可能な状態で種別情報と送信条件とが送信された場合、種別情報及び送信条件は情報機器に到達せず、通信は失敗する可能性がある。これに対してサーバは、情報機器との通信が可能な場合に種別情報と送信条件とを送信する為、サーバは情報機器に対して種別情報と送信条件とを適切に送信することが可能となる。
【0009】
第一態様において、前記第1受信手段は、前記サービス識別情報と、前記機器状態情報を受信したタイミングで前記第2送信手段によって前記機器状態情報を送信させることを示す設定情報とを受信し、前記記憶手段は、受信した前記サービス識別情報と前記設定情報とを対応付けて記憶し、前記サーバは、前記第2受信手段により、前記機器状態情報を受信した場合、前記機器状態情報を送信した情報機器の情報機器識別情報に対応付けて記憶された前記サービス識別情報に、前記設定情報が対応付けられているかを判定する第2判定手段を、さらに備え、前記第2送信手段は、前記第2判定手段により、前記設定情報が対応付けられていると判定された場合、前記機器状態情報を受信したタイミングで、前記設定情報が対応付けられている前記サービス識別情報で示されるサービスへ、受信した前記機器状態情報を送信してもよい。サーバは、情報機器から機器状態情報を受信した場合に、受信した機器状態情報をサービスに対して即座に送信することが可能となる。情報処理装置が提供するサービスは、情報機器から機器状態情報が送信されるタイミングで、サーバから機器状態情報を受信することができる。
【0010】
第一態様において、前記サーバは、さらに、前記情報機器から、前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方の要求であって、要求元の情報機器を示す前記情報機器識別情報を含む要求を受信する第3受信手段と、前記第3受信手段により要求を受信した場合、要求に含まれた前記情報機器識別情報と対応付けられて前記記憶手段に記憶された前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方を、要求元の情報機器に送信する第3送信手段と、を備えてもよい。サーバは、種別情報と送信条件とを情報機器に対して通知することができる。従って情報機器は、揮発性のメモリ等に記憶された種別情報と送信条件とが消去された場合でも、サーバから種別情報と送信条件とを取得可能となる。
【0011】
本発明の第二態様に係るネットワークシステムは、ネットワークを介して通信が可能なサーバと情報処理装置と情報機器とを備えたネットワークシステムであって、前記サーバは、複数のサービスを識別するサービス識別情報と、情報機器を示す情報機器識別情報と、情報機器識別情報で示される情報機器が保存している複数の機器状態情報のうち所定の種別を示す種別情報と、前記種別情報で示される機器状態情報を前記情報機器に送信させる送信条件とを、前記複数のサービスから夫々受信する第1受信手段と、前記第1受信手段により受信された情報を対応付けて記憶する第1記憶手段と、前記第1受信手段により受信された前記情報機器識別情報が示す情報機器に向けて、前記種別情報と前記送信条件とを送信する第1送信手段と、前記送信条件を受信した情報機器から送信される前記種別情報についての前記機器状態情報を受信する第2受信手段と、前記第2受信手段により受信された前記機器状態情報を、前記機器状態情報を送信した情報機器の情報機器識別情報に対応づけて前記第1記憶手段に記憶する記憶制御手段と、前記サービス識別情報と前記情報機器識別情報と前記種別情報とを含む要求に基づいて、前記第1記憶手段に記憶された前記機器状態情報のうち要求に含まれる前記情報機器識別情報と前記種別情報とに対応する機器状態情報を、要求に含まれる前記サービス識別情報で示されるサービスへ送信する第2送信手段とを備え、前記情報処理装置は、提供するサービスを識別するサービス識別情報と、前記情報機器識別情報と、前記種別情報と、前記送信条件とを、前記サーバに対して送信する第3送信手段と、前記サーバから前記機器状態情報を受信する第3受信手段とを備え、前記情報機器は、前記サーバから送信された前記種別情報と前記送信条件とを受信する第4受信手段と、前記第4受信手段が受信した前記種別情報と前記送信条件とを記憶する、揮発性の第2記憶手段と、前記第2記憶手段に記憶した前記送信条件が満たされた時に、前記第2記憶手段に記憶した前記種別情報で示される機器状態情報を前記サーバに対して送信する第4送信手段とを備えている。
【0012】
第二態様によれば、サーバは、情報機器に対して種別情報と送信条件とを送信する。サーバは、複数のサービス毎に異なる種別情報及び送信条件を、情報機器に送信できる。従ってサーバは、複数のサービス毎に異なる種別情報の機器状態情報を、異なる送信条件で受信することが可能となる。
【0013】
第二態様において、前記情報機器は、前記第2記憶手段に一旦記憶された前記種別情報と前記送信条件とが消去された場合に、前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方の要求であって前記情報機器識別情報を含む要求を、前記サーバに対して送信する第5送信手段を備え、前記サーバは、前記情報機器識別情報を含む要求に応じて、前記第1記憶手段に記憶された前記種別情報と前記送信条件とのうち要求に含まれる前記情報機器識別情報に対応付けられた前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方を、要求先の情報機器に対して送信する第6送信手段を備え、前記情報機器は、更に、前記サーバから送信された前記種別情報と前記送信条件との少なくとも一方を受信し、前記第2記憶手段に記憶する第1記憶制御手段を備えてもよい。サーバは、種別情報と送信条件とを情報機器に対して通知する。従って情報機器は、メモリ等に一旦記憶された種別情報と送信条件とが消去された場合でも、サーバから種別情報と送信条件とを取得することが可能となる。
【0014】
第二態様において、前記情報機器は、前記サーバと通信が可能かを判定する判定手段と、前記第1判定手段により、前記サーバとの通信が不可能であると判定された場合、前記機第2記憶手段に記憶した前記種別情報で示される機器状態情報を、前記第2記憶手段に記憶する第2記憶制御手段と、前記判定手段により、前記サーバと通信が可能となったと判定された場合、前記第2記憶手段に記憶された前記機器状態情報を前記サーバに対して送信する第7送信手段とを備えてもよい。情報機器は、サーバとの間の通信が不可能な場合、機器状態情報を機器記憶手段に記憶する。情報機器は、サーバとの通信が可能な状態となった場合、サーバに対して機器状態情報を送信する為、情報機器はサーバに対して機器状態情報を適切に送信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ネットワークシステム1の概要、及び、サーバ11、情報処理装置12、情報機器13の電気的構成を示す図である。
図2】通信シーケンスを示す図である。
図3】テーブル241を示す図である。
図4】第1処理のフローチャートである。
図5】設定処理のフローチャートである。
図6】記憶処理のフローチャートである。
図7】一覧応答処理のフローチャートである。
図8】状態応答処理のフローチャートである。
図9】条件応答処理のフローチャートである。
図10】第2処理のフローチャートである。
図11】第3処理のフローチャートである。
図12】送信処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照し、ネットワークシステム1について説明する。ネットワークシステム1は、サーバ11、複数の情報処理装置12、及び複数の情報機器13を備える。サーバ11、複数の情報処理装置12、及び、複数の情報機器13は、ネットワーク2を介して通信を行うことができる。サーバ11及び情報処理装置12は、例えば、Webサーバである。情報機器13は、画像を印刷媒体に印刷するプリンタ装置である。ネットワーク2は、例えば、インターネットである。サーバ11は、複数の情報機器13の夫々が保存している情報を、複数の情報機器13の夫々から受信する。情報機器13が保存している情報は、例えば、機器状態情報である。機器状態情報は、情報機器13の機器状態を示す。機器状態情報は、例えば、情報機器13によって印刷された印刷媒体の枚数、または、消耗品の消耗度合を示す情報である。機器状態情報は、消耗品の度合いとして、例えば、インクを用いて印刷する情報機器13の場合、インクの残量を検知するセンサーの値を示す情報であっても良い。また、機器状態情報は、機器状態として、例えば、トナーを用いて印刷する情報機器13の場合、トナーの残量を検知するセンサーの値を示す情報であっても良い。また、機器状態情報は、例えば、情報機器13が、画像を読み取る画像読取装置または印刷装置の場合、原稿を搬送するローラの回転回数を示す情報であっても良い。機器状態情報は、上述の機器状態以外に、印刷装置または画像読取装置の状態を示す情報であれば良い。また、情報機器13として、所定の画像を刺繍可能なミシンであってもよい。また、情報機器13として、画像読み取り可能なスキャナ装置、または、撮影装置であっても良い。
【0017】
なお、サーバ11はWebサーバに限定されず、汎用的なPCまたはサーバであってもよい。情報処理装置12はWebサーバに限定されず、汎用的なコンピュータまたはサーバであってもよい。情報機器13はプリンタ装置に限定されず、コピー機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、及び、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナ等の各機能を1つの筐体内に収納した複合機等であってもよい。本実施形態では、図1に図示しない端末装置が、情報処理装置12またはサーバ11にネットワークを介してアクセスする。端末装置は、例えば、汎用的なコンピュータであっても良いし、携帯端末(PDA、スマートフォン、タブレットコンピュータ等)であってもよい。
【0018】
上述の端末装置は、情報処理装置12にアクセスすることで、情報処理装置12より提供されるサービスを利用する。具体的には、まず、サーバ11は、サーバ11とネットワークを介して接続可能な複数の情報機器13の夫々から機器状態情報を受信する。そして、サーバ11は、情報機器13から送信された機器状態情報を情報処理装置12へ送信する。情報処理装置12は、受信した機器状態情報を端末装置に閲覧可能にする。なお、情報処理装置12は、複数存在してもよい。この場合、複数の情報処理装置12でそれぞれサービスが実行される。また、情報処理装置12は複数のサービスを実行可能である。複数のサービス夫々は、1以上の機器状態情報をユーザに提供できる。
【0019】
サーバ11の電気的構成について説明する。サーバ11は、サーバ11を制御するCPU21を備える。CPU21は、ROM22、RAM23、ハードディスクドライブ(HDD)24、通信インタフェース(I/F)25、及びドライブ装置26と電気的に接続する。CPU21として、汎用的なプロセッサーが用いられても良い。ROM22には、ブートプログラム、OS(Operating System)、及びBIOS(Basic Input/Output System)等が記憶される。RAM23には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。HDD24には、CPU21に第1処理(図4図9参照、後述)を実行させるためのプログラムが記憶される。またHDD24にはテーブル241(図3参照、後述)が記憶される。通信I/F25は、サーバ11をネットワーク2に接続するためのインタフェースである。ドライブ装置26は、記憶媒体261に記憶された情報を読み出す。例えばサーバ11のセットアップ時、記憶媒体261に記憶されたプログラムは、ドライブ装置26によって読み出され、HDD24に記憶される。なお、プログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされて、HDD24に記憶されてもよい。HDD24の代わりにフラッシュメモリ、ROM、RAM等のいずれかが用いられてもよい。HDD24の代わりに種々のメモリを用いることができる。HDD24として、コンピュータが読み取り可能な媒体であれば良い。また、HDDとして、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば良い。なお、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、一時的に伝送される信号を含まなくても良い。
【0020】
情報処理装置12の電気的構成について説明する。情報処理装置12は、情報処理装置12を制御するCPU31を備える。CPU31として、汎用的なプロセッサーが用いられても良い。CPU31は、ROM32、RAM33、入力部34、表示部35、HDD36、通信I/F37、及びドライブ装置38と電気的に接続する。ROM32には、ブートプログラム、OS、及びBIOS等が記憶される。RAM33には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。情報処理装置12は、入力部34または表示部35を備えても良い。入力部34はキーボード及びマウスである。表示部35はディスプレイである。HDD36には、CPU31に第2処理(図10参照、後述)を実行させるためのプログラムが記憶される。またHDD36には、後述するサービスIDが記憶される。またHDD36には、サービスの夫々によってユーザに提供される機器状態情報の種別を示す情報が記憶される。またHDD36には、サーバ11のIPアドレスが記憶される。通信I/F37は、情報処理装置12をネットワーク2に接続するためのインタフェースである。ドライブ装置38は、記憶媒体381に記憶された情報を読み出す。例えば情報処理装置12のセットアップ時、記憶媒体381に記憶されたプログラムは、ドライブ装置38によって読み出され、HDD36に記憶される。なお、プログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされて、HDD36に記憶されてもよい。HDD36の代わりにフラッシュメモリ、ROM、RAM等のいずれかが用いられてもよい。HDD36の代わりに種々のメモリを用いることができる。HDD36として、コンピュータが読み取り可能な媒体であれば良い。また、HDD36として、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば良い。なお、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、一時的に伝送される信号を含まなくても良い。
【0021】
情報機器13の電気的構成について説明する。情報機器13は、情報機器13を制御するCPU41を備える。CPU41として、汎用的なプロセッサーが用いられても良い。CPU41は、ROM42、RAM43、フラッシュメモリ44、入力部45、表示部46、印刷部47、通信I/F48、及びドライブ装置49と電気的に接続する。ROM42には、ブートプログラム、OS、BIOS、及び、CPU41に第3処理(図11図12参照、後述)を実行させるためのプログラム等が記憶される。RAM43は揮発性の記憶素子であり、情報機器13の電源がOFFされた場合、RAM43に記憶された情報は消去される。RAM43には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。またRAM43には、後述するサービスID、種別情報、及び周期情報が記憶される。フラッシュメモリ44には複数の機器状態情報が記憶される。CPU41は、機器状態情報が更新される度に、更新された機器状態情報をフラッシュメモリ44に記憶する。またフラッシュメモリ44には、サーバ11のIPアドレスと、サーバ11と通信を行うためのトークンが記憶される。入力部45はタッチパネル及び押ボタンである。表示部46は液晶パネルである。印刷部47は、印刷媒体に画像を印刷する為の機構部である。通信I/F48は、情報機器13をネットワーク2に接続するためのインタフェースである。ドライブ装置49は、記憶媒体491に記憶された情報を読み出す。
【0022】
情報処理装置12は、HDD36に記憶されたIPアドレスを使用してサーバ11と通信を行い、サーバ11とセッションを形成する。サーバ11は、情報機器13とのセッションが形成された後、情報処理装置12からIPアドレス及びサービスIDを取得し、取得したIPアドレス及びサービスIDを対応付けてHDD24に記憶する。サーバ11は、情報処理装置12のIPアドレスを、サービスIDに基づいて特定することが可能となる為、サービスIDで示される情報処理装置12と通信を行うことが可能となる。情報機器13は、フラッシュメモリ44に記憶されたIPアドレス及びトークンを使用してサーバ11とセッションを形成する。サーバ11は、情報機器13とのセッションが形成された後、情報機器13からIPアドレス及び機器IDを取得し、取得したIPアドレス及び機器IDを対応付けてHDD24に記憶する。サーバ11は、機器IDからIPアドレスを特定することが可能となる為、機器IDで示される情報機器13と通信を行うことが可能となる。
【0023】
情報処理装置12には、情報処理装置12を識別可能なサービス識別情報が付与されている。以下、サービス識別情報を、サービスIDという。サービスIDに基づいて、情報処理装置12は、機器状態情報を取得する。サーバ11は、情報処理装置12からの要求に応じて、サービスIDに応じた情報機器13から、機器状態情報を受信する。サーバ11は、情報機器13から受信した機器状態情報を、情報処理装置12へ送信する。情報処理装置12は、サーバ11から送信された機器状態情報を受信する。そして、情報処理装置12にアクセスした端末装置は、ブラウザを介して、情報処理装置12が取得した機器状態情報を表示する。
【0024】
図2を参照して具体的に説明する。情報処理装置12が取得する機器状態情報の種別は、情報処理装置12毎に異なる。従って、情報処理装置12は、情報処理装置12のサービスID毎に異なる機器状態情報を、サーバ11を介して情報機器13に設定する(S301、S305)。又、サーバ11が、機器状態情報を情報機器13から取得するタイミングが、サービス毎に異なる場合がある。従って、情報処理装置12は、情報処理装置12を用いて指定されたタイミング(周期)を、サーバ11を介して情報機器13に設定する(S301、S305)。なお、情報機器13は、機器状態情報の種別を示す情報及び周期を示す情報の夫々をRAM43に記憶する。以下、種別を示す情報、及び、周期を示す情報を、夫々、種別情報、及び、周期情報という。情報機器13は、RAM43に記憶された種別情報で示される種別の機器状態情報を、周期情報に従ってサーバ11に送信する(S307、S317)。具体的には、情報機器13は、種別情報で示される種別の機器状態情報を、RAM43に記憶された周期情報が示す周期でサーバ11へ送信する。サーバ11は、情報機器13から送信された機器状態情報を受信し、HDD26に記憶する(S309、S319)。情報処理装置12は、HDD26に記憶された機器状態情報の取得を要求することで(S313)、サーバ11から機器状態情報を受信できる(S315)。また情報処理装置12は、サーバ11が情報機器13から機器状態情報を受信したタイミングで、サーバ11から機器状態情報を受信することもできる(S311)。
【0025】
なお情報処理装置12は、複数のサービス毎に1台ずつ設けられてもよい。即ち、複数のサービスの夫々に対応する情報処理装置12が、サービスの数分設けられてもよい。本実施形態では、夫々の情報処理装置12は、対応する1つのサービスIDを、例えば、HDD36に記憶している。情報処理装置12を識別可能なサービスIDは、夫々のサービスを識別する情報である。なお、1台の情報処理装置12が複数のサービスに対応することが可能であってもよい。この場合、情報処理装置12のHDD36には、複数のサービスIDが記憶される。
【0026】
図3を参照し、テーブル241について説明する。テーブル241には、サービスID、機器ID、シリアル番号、種別情報、機器状態情報、周期情報、及びフラグ情報の夫々が対応付けて記憶される。なお、図3において、1つの機器IDが、複数サービスIDに対応付けられていても良い。この場合、1つの情報機器13が、複数のサービスで利用されていることを示す。
【0027】
機器IDは、情報機器13を識別する為の固有の識別情報である。機器IDは、例えば、情報機器13の製造過程で、製造者によって情報機器13のROM42に記憶される。機器IDの例として、情報機器13のMACアドレスが挙げられる。シリアル番号は、複数の情報機器13の夫々を識別する為の一連の番号である。シリアル番号は、情報機器13の製造者により情報機器13のフラッシュメモリ44に記憶される。フラグ情報は、サーバ11が情報機器13から機器状態情報を受信したタイミングで、受信された機器状態情報を情報処理装置12に送信するか否かを示す。フラグ情報「1」は、サーバ11が機器状態情報を受信したタイミングで、受信した機器状態情報を情報処理装置12へ送信することを示す。フラグ情報「0」は、サーバ11が機器状態情報を受信したタイミングで、受信した機器状態情報を情報処理装置12へ送信しないことを示す。
【0028】
サーバ11は、受信された設定データに含まれる情報を、テーブル241に記憶する。なお、サービスID、機器ID、種別情報、周期情報、及びフラグ情報は、図2のS301で情報処理装置12から送信される設定データに含まれる。機器ID、周期情報、及びフラグ情報は、例えば、情報処理装置12にアクセス可能な端末装置に入力されて、端末装置が、入力された機器ID、周期情報、及びフラグ情報を情報処理装置12へ送信する。また、シリアル番号、及び機器状態情報は、図2のS307、S311で情報機器13から送信される通知データに含まれる。サーバ11は、受信された通知データに含まれる情報を、テーブル241に記憶する。
【0029】
図4から図9のフローチャートを参照し、サーバ11のCPU21によって実行される第1処理の詳細について説明する。CPU21は、例えば、サーバ11の電源をONする操作が行われた場合に、HDD24に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって第1処理を開始する。
【0030】
図4に示すように、CPU21は、情報処理装置12から送信された設定データを受信したか判断する(S11)。情報処理装置12のCPU31が、図10のS113を実行することにより、設定データはサーバ11へ送信される。設定データは、サービスID、機器ID、種別情報、周期情報、及びフラグ情報を含む。CPU21は、設定データを受信したと判断した場合(S11:YES)、図5に示す設定処理を実行する(S13)。
【0031】
図5を参照し、設定処理について説明する。CPU21は、受信された設定データに含まれるサービスID、機器ID、種別情報、周期情報、及びフラグ情報を対応付けて、テーブル241に記憶する(S41)。
CPU21は、S41で記憶された機器IDの情報機器13との通信が可能かを判断する(S42)。例えばCPU21は、情報機器13へPINGを送信する。CPU21は、送信されたPINGに対する応答を情報機器13から受信したか否かによって、情報機器13との通信が可能かを判断する。CPU21は、送信されたPINGに対する応答を情報機器13から受信しない場合、情報機器13との通信が不可能であると判断する(S42:NO)。CPU21は、情報機器13との通信が不可能であると判断した場合(S42:NO)、CPU21は、図4のS11を再度実行する。なお、CPU21は、情報機器13との通信が不可能であると判断した場合(S42:NO)、CPU21は、S42を再度実行してもよい。CPU21は、情報機器13との通信が可能となるまで(S42がYESと判断されるまで)、S42を所定回数繰り返して実行してもよい。
【0032】
CPU21は、送信されたPINGに対する応答を情報機器13から受信した場合、情報機器13との通信が可能であると判断する(S42:YES)。CPU21は、S41でテーブル241に記憶されたサービスID、種別情報、及び周期情報を含む登録データを、通信が可能であると判断された情報機器13へ送信する(S43)。CPU21は、図4のS11を再度実行する。
【0033】
なお、送信された登録データは、情報機器13により実行される図11のS143で受信される。図12のS157が、情報機器13により実行されることで、受信された登録データに基づいて、登録データが含む種別情報に対応する機器状態情報を含む通知データを、情報機器13は、周期情報で示される周期でサーバ11に送信する。通知データは、機器状態情報の他に、サービスID、機器ID、及びシリアル番号を含む。なお、通知データは、シリアル番号を含まなくても良い。CPU21は、通知データを受信したと判断した場合(S15:YES)、図6に示す記憶処理を実行する(S17)。
【0034】
図6を参照し、記憶処理について説明する。CPU21は、テーブル241のうち、S15で受信された通知データに含まれる機器IDに、通知データに含まれる機器状態情報及びシリアル番号を対応付けて記憶する(S51)。なお、CPU21は、取得された機器IDが、複数のサービスIDに対応付けられている場合、複数のサービスIDの夫々に対応付けられた機器IDに、取得された機器状態情報及びシリアル番号を対応付けて記憶する。
【0035】
CPU21は、テーブル241の中から、S15で受信された通知データに含まれる機器IDに対応するサービスIDをそれぞれ選択する。CPU21は、選択されたサービスIDに対応するフラグ情報が「1」であるか判断する(S53)。CPU21は、フラグ情報が「1」でないと判断した場合(S53:NO)、つまり、フラグ情報が「0」であると判断した場合、S57を実行する。CPU21は、フラグ情報が「1」であると判断した場合(S53:YES)、S51でテーブル241に記憶された機器状態情報を含む状態応答データを、選択されたサービスIDに対応する情報処理装置12へ送信する(S55)。そして、CPU21はS57を実行する。
【0036】
S57で、CPU21は、S51でテーブル241に記憶された機器IDに対応するサービスIDの全てを選択したか判断する(S57)。CPU21は、選択されていないサービスIDがテーブル241にあると判断した場合(S57:NO)、S53を再度実行する。CPU21は、選択されていないサービスIDの何れかを選択し、S53、S55を再度実行する。CPU21は、取得された機器IDに対応する全てのサービスIDを選択したと判断した場合(S57:YES)、図4のS11を再度実行する。
【0037】
以上のように、フラグ情報「1」に対応する機器IDが示す情報機器13から、通知データを受信した場合、CPU21は、情報処理装置12へ状態応答データを即座に送信する。このためサーバ11が情報機器13から状態応答データを受信したタイミングで、情報処理装置12はサーバ11から状態応答データを受信できる為、状態応答データに含まれる機器状態情報を迅速に取得できる。
【0038】
なお上記においてCPU21は、情報機器13から通知データを受信した場合、通知データに含まれる機器状態情報を、通知データに含まれるサービスID及び機器IDにのみ対応付けてテーブル241に記憶してもよい。CPU21は、通知データに含まれる機器状態情報を、通知データに含まれるサービスIDに対応する情報処理装置12に対してのみ送信してもよい。
【0039】
図4に示すように、CPU21は、通知データを受信していないと判断した場合(S15:NO)、情報処理装置12から送信された一覧要求データを受信したか判断する(S19)。一覧要求データは、テーブル241の中から、情報処理装置12が、サービスIDと対応付けられた機器ID及びシリアル番号の一覧を要求する為のデータである。なお、一覧要求データはサービスIDを含む。また、一覧要求データは、アカウント情報を含んでも良い。アカウント情報は、サーバ11により管理される情報機器13のユーザごとに設定される。具体的には、ユーザが複数の情報機器13を管理する場合、1つのアカウント情報に対して、複数の機器IDが対応付けられて、HDD24に記憶される。一方、ユーザが1つの情報機器13を管理する場合、1つのアカウント情報に対して、1つの機器IDが対応付けられて、HDD24に記憶される。この場合、一覧要求データは、情報処理装置12が、テーブル241の中から、アカウント情報と対応付けられた機器ID及びシリアル番号の一覧を要求する為のデータである。そして、情報処理装置12は、アカウント情報と、取得した機器ID及びシリアル番号を対応付けて、HDD36に記憶する。CPU21は、一覧要求データを受信したと判断した場合(S19:YES)、図7に示す一覧応答処理を実行する(S21)。
【0040】
図7を参照し、一覧応答処理について説明する。CPU21は、受信された一覧要求データにサービスIDが含まれているか判断する(S81)。CPU21は、一覧要求データにサービスIDが含まれていないと判断した場合(S81:NO)、図4のS11を再度実行する。CPU21は、一覧要求データにサービスIDが含まれていると判断した場合(S81:YES)、テーブル241のうち一覧要求データに含まれているサービスIDと応付けられている機器ID及びシリアル番号を取得する(S83)。CPU21は、取得された機器ID及びシリアル番号を含む一覧応答データを、一覧要求データを送信した情報処理装置12へ送信する(S85)。CPU21は、図4のS11を再度実行する。
【0041】
CPU21は、一覧要求データを受信していないと判断した場合(S19:NO)、情報処理装置12から送信された状態要求データを受信したか判断する(S23)。状態要求データは、情報処理装置12が、テーブル241に記憶された機器状態情報の取得を要求する為のデータである。状態要求データは、サービスID、機器ID、及び種別情報を含む。CPU21は、状態要求データを受信したと判断した場合(S23:YES)、図8に示す状態応答処理を実行する(S25)。
【0042】
図8を参照し、状態応答処理について説明する。CPU21は、受信された状態要求データにサービスID、機器ID、及び種別情報が含まれているか判断する(S91)。CPU21は、状態要求データにサービスID、機器ID、及び種別情報が含まれていないと判断した場合(S91:NO)、図4S11を再度実行する。
【0043】
CPU21は、状態要求データにサービスID、機器ID、及び種別情報が含まれていると判断した場合(S91:YES)、テーブル241から、状態要求データに含まれるサービスID、機器ID、及び種別情報に対応付けられた機器状態情報を取得する(S92)。CPU21は、取得された機器状態情報と機器IDとを含む状態応答データを、状態要求データを送信した情報処理装置12へ送信する。即ち、CPU21は、取得したサービスIDで示される情報処理装置12へ、状態応答データを送信する(S93)。そして、CPU21は、図4のS11を再度実行する。
【0044】
CPU21は、状態要求データを受信していないと判断した場合(S23:NO)、情報機器13から送信された条件要求データを受信したか判断する(S27)。条件要求データは、情報機器13が、テーブル241に記憶された種別情報及び周期情報の取得を要求する為のデータである。条件要求データは機器IDを含む。CPU21は、条件要求データを受信していないと判断した場合(S27:NO)、S11を再度実行する。CPU21は、条件要求データを受信したと判断した場合(S27:YES)、図9に示す条件応答処理を実行する(S29)。
【0045】
図9を参照し、条件応答処理について説明する。CPU21は、受信された条件要求データに機器IDが含まれているか判断する(S71)。CPU21は、条件要求データに機器IDが含まれていないと判断した場合(S71:NO)、図4のS11を再度実行する。
【0046】
CPU21は、条件要求データに機器IDが含まれていると判断した場合(S71:YES)、CPU21は、テーブル241から、条件要求データに含まれている機器IDに対応付けられたサービスID、種別情報、及び周期情報を取得する(S72)。なお、CPU21は、条件要求データに含まれた機器IDがテーブル241に複数記憶されている場合、複数の機器IDの夫々に対応付けられたサービスID、種別情報、及び周期情報を取得する。CPU21は、取得されたサービスID、種別情報、及び周期情報を含む条件応答データを、条件要求データに含まれた機器IDが示す情報機器13へ送信する(S73)。CPU21は、図4のS11を再度実行する。
【0047】
図10のフローチャートを参照し、情報処理装置12のCPU31によって実行される第2処理について説明する。CPU31は、例えば、情報処理装置12の電源がONされた場合に、HDD36に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、第2処理を開始する。プログラムは、情報処理装置12の電源がONされている状態で常に実行されていてもよい。
【0048】
CPU31は、HDD36に記憶されたサービスIDを取得する(S99)。CPU31は、端末装置から設定指示を受け付けたかを判断する(S101)。設定指示は、種別情報及び周期情報を情報機器13に設定する指示である。例えば、端末装置は、ネットワーク2を介して、情報処理装置12へ設定指示を送信する。CPU31は、設定指示を、端末装置から受け付けたと判断した場合(S101:YES)、S99で取得されたサービスIDを含む一覧要求データを、サーバ11へ送信する(S103)。サーバ11は、図4のS19で一覧要求データを受信した場合、図7のS85で、機器ID及びシリアル番号を含む一覧応答データを情報処理装置12へ送信する。CPU31は、サーバ11から送信された一覧応答データを受信する(S105)。
【0049】
CPU31は、受信された一覧応答データに含まれる機器ID、及び、シリアル番号を、例えば、端末装置のブラウザに表示させる(S106)。具体的には、S106では、受信された一覧応答データに含まれる機器ID、及び、シリアル番号を、例えば、端末装置のブラウザに表示させるためのWebページが生成される。生成されたWebページが、端末装置により取得されて、ブラウザにより表示される。ブラウザにより表示される機器IDおよびシリアル番号は、端末装置に入力された種別情報及び周期情報が設定された情報機器13を示す。このため端末装置のユーザは、端末装置のブラウザを視認することによって、現時点で種別情報及び周期情報が設定された情報機器13の機器ID及びシリアル番号を確認できる。
【0050】
さらに、S106では、CPU31は、機器ID及び周期情報を入力可能なWebページを、端末装置のブラウザに表示させる。具体的には、S106では、さらに、機器ID及び周期情報を入力可能な入力画面を、端末のブラウザに表示させるWebページが生成される。生成されたWebページが、端末装置により取得されて、ブラウザにより表示される。S106では、さらに、CPU31は、機器状態情報を即座に取得するか否かを選択する選択ボタンを含むWebページを、端末装置のブラウザに表示させる。具体的には、S106では、さらに、機器状態情報を即座に取得するか否かを選択する選択ボタンを、端末のブラウザに表示させるWebページが生成される。生成されたWebページが、端末装置により取得されて、ブラウザにより表示される。端末装置のユーザは、種別情報および周期情報を設定する情報機器13の機器IDを、端末装置に入力する。端末装置のユーザは、情報機器13に設定する周期を、端末装置に入力する。端末装置のユーザは、機器状態情報を即座に取得するか否かの選択を、端末装置に入力する。
【0051】
CPU31は、端末装置に入力された機器ID、入力された周期を示す周期情報、及び、機器状態情報を即座に取得するか否か示す情報を、端末装置から取得する(S107)。具体的には、端末装置により入力された機器ID、周期情報、及び、機器状態情報を即座に取得するか否か示す情報が送信されて、端末装置により送信された情報を、S107にて、CPU31が取得する。S107では、さらに、CPU31は、HDD36に記憶された機器状態情報の種別を示す種別情報を、取得する。CPU31は、さらに、HDD36に記憶されたサービスIDを取得する。CPU31は、S107で取得した情報が、機器状態情報を即座に取得することを示す情報であると判断した場合(S108:YES)、フラグ情報を「1」と設定する(S109)。CPU31は、S107で取得した情報が、機器状態情報を即座に取得することを示す情報でないと判断した場合(S108:NO)、フラグ情報「0」と設定する(S111)。
【0052】
CPU31は、S107で取得されたサービスID、機器ID、種別情報、周期情報、及び、S109またはS110で設定されたフラグ情報を含む設定データを作成し、作成された設定情報を、サーバ11へ送信する(S113)。CPU31はS101を再度実行する。
【0053】
尚上述において、設定データに含ませる種別情報は、端末装置のユーザにより指定されても良い。具体的には、CPU31は、種別情報を指定可能な画面を含むWebページを生成し、端末装置は、生成されたWebページを端末装置のブラウザに表示してもよい。端末装置は、表示されたWebページ上で指定された種別情報を情報処理装置12へ送信し、CPU31は、端末により送信された種別情報を受信して、S113で設定データに含めてもよい。
【0054】
サーバ11は、S113で送信された設定情報を、図4のS11で受信する。サーバ11は、図5のS41で、設定データに含まれるサービスID、機器ID、種別情報、周期情報、及び、フラグ情報をテーブル241に記憶する。サーバ11は、図5のS43で、情報機器13へ登録データを送信する。情報機器13は、図11のS143で登録データを受信した場合、図11のS136で、登録データに含まれるサービスID、種別情報、及び周期情報をRAM43に記憶する。情報機器13は、図12のS157で、サーバ11への通知データの周期的な送信を開始する。サーバ11は、図4のS15で通知データを受信する。サーバ11は、図6のS53で、テーブル241のうち通知データを送信した情報機器13の機器IDに、フラグ情報「1」が対応付けられていると判断した場合、サーバ11は、図6のS55で、情報処理装置12へ状態応答データを送信する。
【0055】
CPU31は、サーバ11から状態応答データを受信したか判断する(S115)。CPU31は、サーバ11から状態応答データを受信したと判断した場合(S115:YES)、受信された状態応答データに含まれる機器IDと機器状態情報とを対応付けて、HDD36に記憶する(S117)。端末装置は、情報機器13に記憶された機器状態情報を、情報処理装置12から取得可能な状態になる。CPU31はS101を再度実行する。
【0056】
CPU31は、サーバ11に記憶された機器状態情報の取得の指示を受けたか判断する(S119)。具体的には、ステップS119では、CPU31は、端末装置から機器状態情報の要求を受け付けた場合に、機器状態情報の取得の指示を受けたと判断する。または、ステップS119では、CPU31が、定期的に、機器状態情報の取得の指示を発行しても良い。この場合、CPU31は、機器状態情報の取得の指示を発行して場合に、機器状態情報の取得の指示を受けたと判断する。CPU31は、機器状態を取得しないと判断した場合(S119:NO)、S101を再度実行する。CPU31は、機器状態を取得すると判断した場合(S119:YES)、機器IDを取得する(S121)。例えばCPU31は、S107で端末装置から取得した機器IDを取得してもよい。CPU31は、サービスIDをHDD36から読み出して取得する(S121)。CPU31は、取得されたサービスIDのサービスによって端末装置のユーザに提供される機器状態情報の種別を示す種別情報を、HDD36から読み出して取得する(S121)。CPU31は、取得されたサービスID、機器ID、及び種別情報を含む状態要求データを、サーバ11へ送信する(S122)。CPU31はS101を再度実行する。
【0057】
S122で送信された状態要求データを受信したサーバ11のCPU21は、図4のS23で、状態要求データを受信する。CPU21は、図8のS93で、情報処理装置12へ状態応答データを送信する。情報処理装置12のCPU31は、図10のS115で、サーバ11から送信された状態応答データを受信したと判断した場合、図10のS117で、受信された状態応答データに含まれる機器IDと機器状態情報と種別情報とを対応付けて、HDD36に記憶する。
【0058】
なお、状態要求データが送信されるタイミングは、例えば所定のタイミング(例えば、所定時間(18:00等)、週末(金曜日等)、月末(毎月30日等)等)としてもよい。
【0059】
図11図12のフローチャートを参照し、情報機器13のCPU41によって実行される第3処理、及び送信処理について説明する。CPU41は、情報機器13の電源をONする操作が行われた場合に、フラッシュメモリ44に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、第3処理を開始する。CPU41は、第3処理のS137で、送信処理を開始する。CPU41は、送信処理を開始した場合、第3処理と送信処理とを並列して実行する。なお、情報機器13の電源がOFFされた状態で、RAM43に記憶された情報は消去される。このため、例えば、サービスID、種別情報、及び周期情報が一旦RAM43に記憶された場合でも、情報機器13の電源がOFFされた場合、RAM43に記憶されたサービスID、種別情報、及び周期情報は消去される。
【0060】
図11に示すように、CPU41は、サーバ11との通信が可能な状態か否かを判断する(S131)。例えば、CPU41は、サーバ11へ送信したPINGに対する応答を、サーバ11から受信したか否かによって、サーバ11との通信が可能かを判断する。CPU41は、サーバ11へ送信したPINGに対する応答をサーバ11から受信しない場合、サーバ11との通信が不可能であると判断する(S131:NO)。CPU41はS131を再度実行する。CPU41は、サーバ11との通信が可能な状態となるまで、S131を繰り返す。
【0061】
CPU41は、サーバ11へ送信したPINGに対する応答をサーバ11から受信した場合、サーバ11との通信が可能であると判断する(S131:YES)。CPU41は、ROM42に記憶された機器IDを取得する。CPU41は、取得された機器IDを含む条件要求データを、サーバ11へ送信する(S133)。サーバ11は、図4のS27で、条件要求データを受信した場合、図9のS73で、情報機器13へ条件応答データを送信する。
【0062】
CPU41は、サーバ11から送信された条件応答データを受信する(S134)。CPU41は、受信された条件応答データにサービスID、種別情報、及び周期情報が含まれているか判断する(S135)。CPU41は、条件応答データにサービスID、種別情報、及び周期情報が含まれていると判断した場合(S135:YES)、条件応答データに含まれるサービスID、種別情報、及び周期情報を取得する(S144)。CPU41は、取得されたサービスID、種別情報、及び周期情報を対応付けてRAM43に記憶する(S136)。これによってCPU41は、例えば情報機器13の電源がOFFされたことによって、一旦RAM43に記憶されたサービスID、種別情報、及び周期情報が消去された場合でも、サーバ11から情報を取得し、RAM43に再度記憶することができる。
【0063】
CPU41は、RAM43に記憶されたサービスID、種別情報、及び周期情報に基づき、図12に示す送信処理を実行する(S137)。CPU41はS139を実行する。送信処理の詳細は後述する。なお、既に送信処理が開始されている場合、CPU41は、新たに送信処理を開始しない。
【0064】
CPU41は、条件応答データにサービスID、種別情報、及び周期情報が含まれていないと判断した場合(S135:NO)、サーバ11から送信された登録データを受信したか判断する(S143)。CPU41は、登録データを受信したと判断した場合(S143:YES)、受信された登録データに含まれるサービスID、種別情報、及び周期情報を取得する(S144)。CPU41は、S136を実行する。CPU41は、取得されたサービスID、種別情報、及び周期情報を対応付けてRAM43に記憶する(S136)。CPU41は図12に示す送信処理を開始する(S137)。CPU41はS139を実行する。一方、CPU41は、登録データを受信しないと判断した場合(S143:NO)、S139を実行する。
【0065】
CPU41は、サーバ11との間の通信が可能な状態であるかを判断する(S139)。判断の具体的な方法は、S131の場合と同様である。CPU41は、サーバ11との通信が可能な状態であると判断した場合(S139:YES)、S143を再度実行する。CPU41は、サーバ11との通信が不可能な状態となったと判断した場合(S139:NO)、S141を実行する。CPU41は、情報機器13の電源がOFFされたか判断する(S141)。CPU41は、情報機器13の電源がOFFされていないと判断した場合(S141:NO)、S131を再度実行する。CPU41は、情報機器13の電源がOFFされたと判断した場合(S141:YES)、第3処理は終了する。
【0066】
図12を参照し、送信処理について説明する。CPU41は、図11のS137で送信処理を開始する。CPU41は、時刻をOSから取得する(S150)。CPU41は、取得した時刻に基づき、送信処理が開始されてからの経過時間を特定できる。
【0067】
CPU41は、RAM43から、サービスID、種別情報、及び周期情報の組み合わせを取得する(S151)。なお、1つの情報機器13について複数のサービスが機器状態情報の取得を要求している場合、複数のサービスIDがRAM43に記憶される。この場合、CPU21は、複数のサービスIDを取得してもよい。CPU41は経過時間を特定し、取得された周期情報で示される周期が到来したか判断する(S152)。なお、CPU21は、S151で複数のサービスIDを取得した場合には、複数のサービスIDの何れかに対応する周期が到来したか判断してもよい。CPU41は、取得された周期情報で示される周期が到来していない場合(S152:NO)、S152を再度実行する。CPU41は、周期が到来するまで処理を繰り返す。
【0068】
CPU41は、周期が到来した場合(S152:YES)、S153にて、フラッシュメモリ44に記憶された複数の機器状態情報のうち、到来した周期に対応する種別の機器状態情報を取得する。S153では更に、CPU41は、ROM42に記憶された機器IDを取得する。CPU41は更に、フラッシュメモリ44に記憶されたシリアル番号を取得する。CPU41は更に、到来した周期を示す周期情報に対応付けられたサービスIDを取得する。CPU41は、取得されたサービスID、機器ID、シリアル番号、及び機器状態情報を含む通知データを作成する(S154)。
【0069】
CPU41は、サーバ11との間の通信が可能な状態であるかを判断する(S155)。判断の具体的な方法は、図11のS131又はS159の場合と同様である。CPU41は、サーバ11との通信が可能な状態であると判断した場合(S155:YES)、作成された通知データをサーバ11へ送信する(S157)。CPU41はS159を実行する。
【0070】
CPU41は、サーバ11との通信が不可能であると判断した場合(S155:NO)、作成された通知データをRAM43に記憶する(S156)。CPU41はS155を再度実行し、サーバ11との通信が可能となるまで処理を繰り返す。CPU41は、サーバ11との通信が可能となった場合(S155:YES)、RAM43に記憶された通知データをサーバ11へ送信する(S157)。CPU41はS159を実行する。
【0071】
CPU41は、情報機器13の電源がOFFされたか判断する(S159)。CPU41は、情報機器13の電源がOFFされていないと判断した場合(S159:NO)、S151を再度実行する。CPU41は、情報機器13の電源がOFFされたと判断した場合(S159:YES)、送信処理を終了させる。
【0072】
以上説明したように、サーバ11のCPU21は、図5のS43で、情報機器13へサービスID、種別情報、及び周期情報を含む登録データを送信する。CPU21は、情報処理装置12が記憶するサービスID毎に異なる種別情報及び周期情報を、情報機器13に送信できる。従ってCPU21は、サービスID毎に異なる種別情報の機器状態情報を、異なる周期で受信することが可能となる。またCPU21は、情報機器13から受信した通知データに含まれる機器状態情報をHDD24に記憶することによって、任意のタイミングで、情報処理装置12に機器状態情報を送信することが可能となる。
【0073】
CPU21は、図5のS42で、情報機器13との通信が可能であると判断した場合に、図5のS43で、サービスID、種別情報、及び周期情報を含む登録データを送信する。
【0074】
CPU21は、図6のS53で、テーブル241の中で、機器IDにフラグ情報「1」が対応付けられていると判断した場合には、図6のS55で、情報機器13から受信した機器状態情報を、情報処理装置12に即座に送信する。従って情報処理装置12は、情報機器13から機器状態情報が送信されたタイミングで、サーバ11から機器状態情報を受信することが可能となる。
【0075】
CPU21は、図4のS27で、情報機器13から条件要求データを受信した場合、図8のS93で、種別情報と送信条件とを含む条件応答データを情報機器13へ送信できる。従って情報機器13のCPU41は、一旦RAM43に記憶された種別情報と送信条件とが、電源OFFによって消去された場合でも、サーバ11から種別情報と送信条件とを取得可能となる。
【0076】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態において、CPU21は、図5のS43で、情報機器13へ周期情報を含む登録データを送信した。情報機器13のCPU41は、図11のS136で、受信された登録データに含まれる周期情報をRAM43に記憶した。CPU41は、図12のS157で、RAM43に記憶した周期情報で示される周期で、通知データを送信した。CPU41が登録データに含める情報は、周期情報に限定されず、送信条件を示す他の情報であってもよい。
【0077】
CPU21は、図5のS42で、情報機器13との通信が可能であると判断した場合に、図5のS43で、情報機器13へ登録データを送信した。CPU21は、情報機器13との通信が可能か否かに関わらず、情報機器13に登録データを送信してもよい。例えばCPU21は、送信した登録データに対するACKを受信したか否かによって、情報機器13が登録データを受信したか判断してもよい。CPU21は、ACKを受信しない場合、情報機器13へ登録データを再送してもよい。
【0078】
CPU41は、図12のS155で、サーバ11との通信が可能であると判断した場合に、図12のS157で、サーバ11へ通知データを送信した。CPU41は、サーバ11との通信が可能か否かに関わらず、サーバ11に通知データを送信してもよい。例えばCPU41は、送信した通知データに対するACKを受信したか否かによって、サーバ11が通知データを受信したか判断してもよい。CPU41は、ACKを受信しない場合、サーバ11へ通知データを再送してもよい。
【0079】
なお、S11を実行するCPU21が本発明の「第1受信手段」に相当する。S43を実行するCPU21が本発明の「第1送信手段」に相当する。S15を実行するCPU21が本発明の「第2受信手段」に相当する。S51を実行するCPU21が本発明の「記憶制御手段」に相当する。S55、S93を実行するCPU21が本発明の「第2送信手段」に相当する。S42を実行するCPU21が本発明の「第1判定手段」に相当する。S53を実行するCPU21が本発明の「第2判定手段」に相当する。S27を実行するCPU21が本発明の「第3受信手段」に相当する。S73を実行するCPU21が本発明の「第3送信手段」「第6送信手段」に相当する。
【0080】
S113を実行するCPU31が本発明のネットワークシステムにおける「第3送信手段」に相当する。S115を実行するCPU21が本発明のネットワークシステムにおける「第3受信手段」に相当する。S143を実行するCPU41が本発明の「第4受信手段」に相当する。S157を実行するCPU41が本発明の「第4送信手段」に相当する。S133を実行するCPU41が本発明の「第5送信手段」に相当する。S131を実行するCPU41が本発明の「判定手段」に相当する。S136を実行するCPU41が本発明の「第1記憶制御手段」に相当する。S156を実行するCPU41が本発明の「第2記憶制御手段」に相当する。
【符号の説明】
【0081】
1 ネットワークシステム
11 サーバ
12 情報処理装置
13 情報機器
21、31、41 CPU
26 HDD
43 RAM
241 テーブル
図1
図2
図3
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図5
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図12