(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
共有画面に表示されている付箋情報を対象として、参加者が選択した付箋情報を抽出する、又は共有画面に表示されている付箋情報を対象として、該付箋情報の属性情報に基づいて付箋情報を抽出する抽出手段と、
参加者用端末において、参加者が作成した付箋情報を関連付けるために表示する付箋情報として、前記抽出手段によって抽出された付箋情報を該参加者用端末に送信する送信手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
前記送信手段による送信に対応して、前記参加者用端末から第1の付箋情報と該第1の付箋情報に関連付けられる第2の付箋情報を識別する識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別情報の前記第2の付箋情報に前記第1の付箋情報を関連付ける関連付手段と、
前記共有画面に、前記関連付手段によって関連付けられた第1の付箋情報を前記第2の付箋情報の近傍に表示する表示手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0029】
本実施の形態である情報処理装置の表示・配置装置150は、端末装置100から送信されてきた付箋情報(電子付箋、電子カード等ともいわれる)を台紙上に貼り付けて表示するものであって、
図1の例に示すように、通信モジュール160、関連付け判断モジュール170、付箋情報リスト記憶モジュール174、参加者位置情報取得モジュール180、表示制御モジュール190を有している。また、表示・配置装置150に通信回線を介して接続されている端末装置100は、受付モジュール110、通信モジュール120、アクティブ付箋表示モジュール130を有している。この通信回線は、有線、無線を問わない。
表示・配置装置150は、付箋情報を用いて、ファシリテーター(一般的には一人)と複数人の参加者によって行われる会合(会議、アイデア抽出会、検討会等)で利用される。参加者は参加者用端末としての端末装置(端末装置100等)を用いて、アイデア等が記載された付箋情報を作成する。一般的に、
図2の例に示すように、端末装置100として、端末装置100a、端末装置100b、端末装置100c等(以下、代表して端末装置100という)があり、端末装置100は複数ある。そして、表示・配置装置150は、端末装置100から付箋情報を受け取って、台紙上にその付箋情報を貼り付ける。ファシリテーターは表示・配置装置150の表示先である共有画面を用いて、その台紙上で、付箋情報の位置を決定又は変更したり、付箋情報をまとめたり(第1の付箋情報と第2の付箋情報を関連付けること、グループ化等ともいわれる)、自らも付箋情報の作成等を行って、その会合を進行させる。なお、本実施の形態において、参加者には、ファシリテーターを含む。
【0030】
通信モジュール160は、関連付け判断モジュール170、端末装置100の通信モジュール120と接続されている。通信モジュール160は、関連付け判断モジュール170によって抽出されたアクティブ付箋情報(識別情報、内容情報を含む)を端末装置100に送信する。また、表示制御モジュール190が作成した台紙の画面情報(表示制御モジュール190によって表示される内容等)等を送信するようにしてもよい。通信モジュール160は、端末装置100から送信された付箋情報(参加者が端末装置100を用いて作成した付箋情報(第1の付箋情報))とその付箋情報に関連付けられるアクティブ付箋情報(第2の付箋情報)を識別する識別情報を受信する。つまり、ここでの受信する情報としては少なくとも2つあり、その2つとは、(1)付箋情報(第1の付箋情報)そのもの、(2)関連付けられたアクティブ付箋情報の識別情報である。もちろんのことながら、受信するアクティブ付箋情報の識別情報は、関連付け判断モジュール170によって抽出されたアクティブ付箋情報の識別情報(つまり、端末装置100に送信したアクティブ付箋情報の識別情報)に含まれる。なお、アクティブ付箋情報は、その会合において話題となっている可能性が高い付箋情報である。したがって、新たに作成された付箋情報は、そのアクティブ付箋情報に関連付けすべきものである可能性が高いことにある。また、通信モジュール160は、(1)付箋情報(第1の付箋情報)そのもの、だけを受信するようにしてもよい。この場合、関連付け判断モジュール170が、受信した付箋情報(第1の付箋情報)をアクティブ付箋情報のいずれかに関連付ける。なお、付箋情報そのものとは、具体的な例として、
図7を用いて後述する付箋情報テーブル700が該当する。
【0031】
関連付け判断モジュール170は、通信モジュール160、付箋情報リスト記憶モジュール174、参加者位置情報取得モジュール180、表示制御モジュール190と接続されている。関連付け判断モジュール170は、共有画面に表示されている付箋情報を対象として、参加者位置情報取得モジュール180によって取得された位置情報に基づいて、その共有画面の近傍にいる参加者が作成した付箋情報を抽出する。そして、関連付け判断モジュール170は、参加者用端末である端末装置100において、参加者が作成した付箋情報を関連付けるために表示する付箋情報(アクティブ付箋情報)として、関連付け判断モジュール170によって抽出された付箋情報をその端末装置100に通信モジュール160を介して送信する。なお、参加者が作成した付箋情報を抽出する処理としては、具体的には、付箋情報テーブル700を用いて、参加者IDから付箋情報IDを抽出すればよい。
また、関連付け判断モジュール170は、共有画面の近傍にいた参加者がその共有画面から離れた場合は、その参加者が作成した付箋情報を抽出してもよい。そして、関連付け判断モジュール170は、既に送信した付箋情報のうち端末装置100から消去するための付箋情報を示すものとして、抽出した付箋情報をその端末装置100に通信モジュール160を介して送信するようにしてもよい。
【0032】
また、関連付け判断モジュール170は、共有画面に表示されている付箋情報であって、参加者が選択している付箋情報をアクティブ付箋情報として抽出するようにしてもよい。選択しているとは、例えば、参加者が付箋情報に触れている状態をいい、その接触を検知すればよい。
また、関連付け判断モジュール170は、共有画面に表示されている付箋情報を対象として、その付箋情報の属性情報に基づいて付箋情報を抽出するようにしてもよい。付箋情報の属性情報としては、
図7を用いて後述する付箋情報テーブル700内の送信日時欄760の送信日時、色欄796の色、
図8を用いて後述する台紙情報テーブル800の内のいいね投票数欄885の投票数等がある。これらの属性が予め定められた値(範囲を含む)である場合は、アクティブ付箋情報として抽出してもよい。また、前述の参加者が選択している付箋情報の属性の値と近い属性を有する付箋情報を抽出するようにしてもよい。ここで「値が近い属性」とは、参加者が選択している付箋情報の属性の値と、対象としている付箋情報の属性の値との差分が、予め定められた値以下(又は未満)であることをいう。
【0033】
また、関連付け判断モジュール170は、端末装置100に付箋情報を表示するために送信する場合は、その端末装置100において表示する期間を付加して送信するようにしてもよい。表示する期間が過ぎた後は、端末装置100は、その端末装置100の表示画面からその付箋情報を消去する。ここで、表示期間は、表示されてからの秒数等のように範囲を示す日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい。以下、同様)で指定されていてもよいし、表示を終了させる日時であってもよい。また、その期間の長さは、送信する付箋情報(アクティブ付箋情報)の属性に基づいた長さとしてもよい。例えば、送信する付箋情報に関連付けられた付箋情報の数に応じた長さとするようにしてもよい。より具体的には、関連付けられた付箋情報の数に比例して期間の長さを算出してもよい。また、送信する付箋情報の送信日時に応じた長さとするようにしてもよい。より具体的には、送信日時が現在に近いほど期間の長さを長くするようにしてもよい。なお、送信する付箋情報Aの属性とは、付箋情報Aの属性の他に、付箋情報Aに関連付けられた付箋情報Bの属性を含めてもよい。さらに、付箋情報Bに関連付けられた付箋情報Cの属性のように、さらに関連付けられた付箋情報の属性を含めてもよい。したがって、送信する付箋情報Aに関連付けられた付箋情報Bの送信日時(付箋情報Bが複数ある場合は、それらの統計値(平均値、最頻値、中央値等)に応じた長さも、「送信する付箋情報の属性に基づいた長さ」に含まれる。
また、関連付け判断モジュール170は、前述の送信に対応して、端末装置100から第1の付箋情報とその第1の付箋情報に関連付けられる第2の付箋情報を識別する識別情報を受信するようにしてもよい。そして、関連付け判断モジュール170は、受信した識別情報の第2の付箋情報に第1の付箋情報を関連付ける(グループ化する)ようにしてもよい。
【0034】
また、関連付け判断モジュール170は、前述の送信に対応して、端末装置100から第1の付箋情報を受信するようにしてもよい。そして、関連付け判断モジュール170は、受信した識別情報の第1の付箋情報の属性に基づいて、前述の送信した付箋情報(アクティブ付箋情報)のうちいずれかの第2の付箋情報に関連付けるようにしてもよい。ここで、第2の付箋情報の判断の方法は、第1の付箋情報の属性と第2の付箋情報の属性を比較し、属性の値が近い付箋情報を第2の付箋情報とすればよい。より具体的には、(1)第1の付箋情報が作成され始めた時間の直前に送付された付箋情報。これは、第1の付箋情報の付箋情報テーブル700内の作成日時欄740の値とアクティブ付箋情報として送信された日時を比較すればよい。(2)アクティブ付箋情報の中で、第1の付箋情報と同じ色である付箋情報。これは、第1の付箋情報とアクティブ付箋情報の付箋情報テーブル700内の色欄796の値を比較すればよい。
【0035】
付箋情報リスト記憶モジュール174は、関連付け判断モジュール170と接続されている。付箋情報リスト記憶モジュール174は、例えば、付箋情報テーブル700、台紙情報テーブル800、アクティブ付箋テーブル900を記憶している。
受付モジュール110が付箋情報テーブル700を作成し、作成された付箋情報テーブル700は表示・配置装置150に送信されて、コメント欄790、座標欄795等は表示・配置装置150(特に表示制御モジュール190等)によって情報が記憶される。
図7は、付箋情報テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。付箋情報テーブル700は、付箋ID欄710、付箋内容欄720、作成者ID欄730、作成日時欄740、作成端末ID欄750、送信日時欄760、関連付アクティブ付箋ID欄770、関連付日時欄780、コメント欄790、座標欄795、色欄796を有している。付箋ID欄710は、付箋情報を本実施の形態において一意に特定するための付箋ID(IDentification)を記憶している。付箋内容欄720は、参加者が付箋情報に記載した文字、図形等を記憶している。例えば、文字コード列、指又はペン等の軌跡を示すベクトルデータ、又はそれらのデータを記憶しているファイル名等であってもよい。作成者ID欄730は、その付箋情報を作成した参加者を本実施の形態で一意に特定するための参加者IDを記憶している。作成日時欄740は、その付箋情報が作成された日時(作成が完成した日時、作成を始めた日時、又はその両方)を記憶している。作成端末ID欄750は、その付箋情報が作成された端末を本実施の形態で一意に特定するための作成端末IDを記憶している。送信日時欄760は、その付箋情報が送信された日時を記憶している。関連付アクティブ付箋ID欄770は、その付箋情報(第1の付箋情報)に関係している第2の付箋情報を記憶している。「第2の付箋情報」は、台紙に既に貼り付けられている付箋情報である。第1の付箋情報を作成した参加者が指定した第2の付箋情報の付箋IDであって、例えば、第1の付箋情報の内容は、第2の付箋情報を見たことによって発案したものであって、第2の付箋情報の近傍に配置すべきであると参加者が考えた場合に、その第2の付箋情報の付箋IDが指定される。なお、参加者が第2の付箋情報を指定しなかった場合は、NULLが記憶される。関連付日時欄780は、第1の付箋情報が第2の付箋情報に関連付けられた日時を記憶している。コメント欄790は、その付箋情報に関連したコメントを記憶している。コメントの作成者は、付箋情報を作成した参加者であってもよいし、他の参加者であってもよいし、ファシリテーターであってもよい。座標欄795は、その付箋情報を配置する座標(x、y)を記憶している。座標は付箋が台紙に直接貼り付けられているときは、台紙上の座標(x、y)でもよいし、付箋がグループに属しているときは、グループの始点からの相対座標(x、y)でもよい。色欄796は、その付箋情報に付された色を記憶している。付箋情報に色を付した場合の表示は、その付箋情報の背景(カード型の矩形内)をその色にすること等が含まれる。なお、色は、参加者、ファシリテーターの操作によって決定される。
【0036】
表示・配置装置150(特に、関連付け判断モジュール170、表示制御モジュール190等)が台紙情報テーブル800を作成する。関連付け判断モジュール170が関連付けした付箋情報、関連付けした結果であるグループ等に関する情報をグループID欄840以下の欄に記憶させる。
図8は、台紙情報テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。台紙情報テーブル800は、台紙ID欄805、台紙背景欄810、参加者ID欄815、ファシリテーターID欄820、作成日時欄825、終了日時欄830、グループ数欄835、グループID欄840、グループ名欄845、グループ位置欄850、色欄852、グループ内付箋ID欄855、付箋数欄860、付箋ID欄865、付箋位置欄870、操作欄875、操作日時欄880、いいね投票数欄885を有している。台紙ID欄805は、台紙を本実施の形態において一意に特定するための台紙IDを記憶している。台紙背景欄810は、その台紙の背景の模様(例えば、XY軸、テンプレート画像等)を記憶している。参加者ID欄815は、その台紙を用いる参加者の参加者IDを記憶している。ファシリテーターID欄820は、その台紙を用いるファシリテーターのファシリテーターIDを記憶している。作成日時欄825は、その台紙の作成開始日時を記憶している。終了日時欄830は、その台紙の作成終了日時を記憶している。グループ数欄835は、その台紙内で集合を形成したグループ数を記憶している。そのグループ数だけ、グループID欄840、グループ名欄845、グループ位置欄850、色欄852、グループ内付箋ID欄855の組がある。グループID欄840は、そのグループを本実施の形態において一意に特定するためのグループIDを記憶している。グループ名欄845は、そのグループの名称(例えば、
図4等ではグループA、グループB等)を記憶している。グループ位置欄850は、その台紙内における、そのグループの位置(例えば、台紙内のXY座標)を記憶している。色欄852は、そのグループに付された色を記憶している。グループに色を付した場合の表示は、そのグループの領域内をその色にすること、そのグループに属している付箋情報をその色とすること、グループのタイトル部分をその色で表示すること等が含まれる。なお、色は、ファシリテーターの操作によって決定される。グループ内付箋ID欄855は、そのグループに要素として含まれている付箋情報の付箋IDを記憶している。付箋数欄860は、その台紙上に貼り付けられている付箋情報の数を記憶している。その付箋数だけ、付箋ID欄865、付箋位置欄870、操作欄875、操作日時欄880、いいね投票数欄885の組がある。付箋ID欄865は、その台紙上に貼り付けられている付箋情報の付箋IDを記憶している。付箋位置欄870は、その付箋情報の台紙内における位置(例えば、台紙内のXY座標)を記憶している。操作欄875は、その付箋情報に対して行われた操作を記憶している。操作として、例えば、選択、移動、コピー、内容書き換え等がある。操作日時欄880は、その操作が行われた日時を記憶している。いいね投票数欄885は、その付箋情報に対して参加者から「いいね」ボタンが押下された回数(いいね投票数)を記憶している。
【0037】
関連付け判断モジュール170がアクティブ付箋テーブル900を作成する。そして、アクティブ付箋テーブル900は表示・配置装置150に送信され、アクティブ付箋表示モジュール130が端末装置100の表示装置に表示する際に用いられる。また、付箋ID欄920は、受付モジュール110によって情報が記憶される。
図9は、アクティブ付箋テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。アクティブ付箋テーブル900は、アクティブ付箋ID欄910、付箋ID欄920、台紙位置欄930、端末内表示位置欄940を有している。アクティブ付箋ID欄910は、関連付け判断モジュール170が抽出した付箋情報(アクティブ付箋情報)の付箋IDを記憶している。付箋ID欄920は、参加者の関連付け操作によってアクティブ付箋情報に関連付けされた付箋情報の付箋IDを記憶している。台紙位置欄930は、共有画面の台紙における位置情報(x、y)を記憶している。端末内表示位置欄940は、端末装置100の表示装置における位置情報(x、y)を記憶している。例えば、台紙位置欄930に記憶されている位置情報のx座標を反映した位置情報を記憶している。具体的には、後述する
図10のアクティブ付箋表示領域1010のように横長の領域を用いる場合は、アクティブ付箋情報の台紙におけるx座標を反映した位置情報を記憶している。「台紙におけるx座標を反映」とは、その台紙を端末装置100の表示装置に縮小表示した場合に、その縮小表示された台紙上におけるアクティブ付箋情報が位置するx座標である。したがって、この場合、台紙上におけるアクティブ付箋情報のx座標における位置関係は、端末装置100の表示装置においても維持されることになる。もちろんのことながら、アクティブ付箋表示領域1010を縦長の領域にした場合は、アクティブ付箋情報の台紙におけるy座標を反映した位置情報を記憶している。
【0038】
参加者位置情報取得モジュール180は、関連付け判断モジュール170と接続されている。参加者位置情報取得モジュール180は、参加者の位置を示す情報である位置情報を取得する。なお、参加者全員の位置を把握する必要はないが、少なくとも共有画面の近傍にいる参加者を特定し得るようになっていればよい。近傍とは、共有画面から予め定められた距離内にあることをいう。例えば、共有画面又は共有画面の近傍に設置されている短距離通信可能(つまり、非接触読取り可能)なICカード読取機によって、共有画面の近傍にいる参加者が所持しているICカードからその参加者を特定可能な識別符号を読み取って、その参加者は、共有画面の近傍の位置にいることを算出してもよい。このICカード読取機が会議室内の複数箇所に設置されており、どのICカード読取機が検知したかによって、参加者の位置情報を取得するようにしてもよい。なお、ICカードに限らず、参加者IDが記憶されているものであれば、携帯端末等(端末装置100であってもよい)であってもよい。また、携帯端末等に内蔵されているGPS(Global Positioning System(汎地球測位システム))と通信を行うことによって、各参加者の位置情報を取得するようにしてもよい。
また、参加者位置情報取得モジュール180は、共有画面の近傍にいた参加者がその共有画面から離れた場合(前述の予め定められた距離よりも離れた場合)は、その参加者を検知できないことになり、今まで検知できていた参加者IDが検知できなくなった参加者IDを抽出する。検知できなくなった参加者IDとして、関連付け判断モジュール170に渡す。その後、関連付け判断モジュール170は、その参加者IDの参加者が作成した付箋情報を抽出し、アクティブ付箋情報から消去する処理を行う。
【0039】
表示制御モジュール190は、関連付け判断モジュール170と接続されている。表示制御モジュール190は、共有画面に、台紙(背景としての白紙、座標系を示すためのxy軸、その他の模様等)とその台紙に貼り付けられた付箋情報を表示し、関連付け判断モジュール170によって関連付けられた第1の付箋情報を第2の付箋情報の近傍に表示する。ここでの近傍とは、第2の付箋情報から予め定められた距離内に第1の付箋情報があること、又は第2の付箋情報が属しているグループ内に第1の付箋情報があることをいう。
なお、表示・配置装置150は、前述したモジュールのうち、参加者位置情報取得モジュール180、関連付け判断モジュール170、通信モジュール160の組み合わせ、又は参加者位置情報取得モジュール180、関連付け判断モジュール170、通信モジュール160、表示制御モジュール190の組み合わせであってもよい。
【0040】
端末装置100は、例えば、タッチパネル方式の表示装置及び入力装置を有しており、参加者の指、ペン等を用いた操作を受け付けて、付箋情報の作成、その作成した付箋情報を関連付ける先としてのアクティブ付箋情報の選択等が行われる。また、タッチパネル以外にも、キーボード、マウスを用いた入力、マイクを用いた音声入力、カメラを用いた画像入力等であってもよい。付箋情報は、カード型の情報を管理し得るデータ構造であればよく、その内容は、例えば、テキスト情報、手書き文字、図形等を示すベクトルデータ、音声情報、写真等の静止画像情報、動画情報等、これらの組み合わせであってもよい。
受付モジュール110は、通信モジュール120、アクティブ付箋表示モジュール130と接続されている。受付モジュール110は、アクティブ付箋表示モジュール130が端末装置100の表示装置に表示したアクティブ付箋情報に対する参加者の動作(参加者が作成した付箋情報とアクティブ付箋情報を関連付けて送信する操作、参加者が作成した付箋情報を送信する操作)、参加者が作成した付箋情報に関する情報を通信モジュール120、通信回線を介して表示・配置装置150に渡す。
【0041】
通信モジュール120は、受付モジュール110、アクティブ付箋表示モジュール130、表示・配置装置150の通信モジュール160と接続されている。通信モジュール120は、表示・配置装置150との通信を行い、受付モジュール110から渡された情報を表示・配置装置150へ送信する。また、表示・配置装置150から送信された情報を受信し、アクティブ付箋表示モジュール130又は端末装置100内の担当するモジュールに渡す。例えば、表示・配置装置150から台紙の画面情報(表示制御モジュール190によって表示される内容等)を受信し、端末装置100の表示装置に表示する表示モジュールに渡すようにしてもよい。
アクティブ付箋表示モジュール130は、受付モジュール110、通信モジュール120と接続されている。アクティブ付箋表示モジュール130は、表示・配置装置150によって抽出されたアクティブ付箋情報を端末装置100の表示装置に表示する。例えば、後述する
図10に例示の端末画面1000内のアクティブ付箋表示領域1010内のアクティブ付箋(1)442等の如くである。
【0042】
図2は、本実施の形態を実現するにあたってのシステム構成例を示す説明図である。端末装置100a、端末装置100b、端末装置100c、端末装置100d、端末装置100z等、表示・配置装置150は、通信回線299を介してそれぞれ接続されている。必ずしも、全ての装置が1つの部屋(会議室等)にある必要はないが、一般的には、参加者が用いる端末装置100a等とファシリテーターが用いる表示・配置装置150は、同じ部屋にある。通信回線299は、有線回線であってもよいし、無線回線であってもよい。
【0043】
図3は、本実施の形態が使用される会議室等の例を示す説明図である。
図3(a)の例に示すように、会議室等内に、参加者311、312、ファシリテーター321が集まっている。参加者311は端末装置100aを利用し、参加者312は端末装置100bを利用する。一般的に、端末装置(端末装置100a等)は参加者一人に1個付与されており、
図3(b)の例に示す端末装置100のように、ノート程度の大きさ(例えば、A4、B5、7〜10インチ等)であり、タブレット型の端末であり、指又はペン等を用いて操作されるものである。参加者によって、手書きの文字、図形等が記載された付箋情報が作成される。なお、端末装置は、タブレット型の端末に限られず、キーボード、マウス等を備えたPC等であってもよい。
表示・配置装置150aは、プロジェクターであって、台紙を表示する。大型の画面(例えば、80インチ等の大きさ)を備えたものであってもよい。また、表示・配置装置150bは、電子白板であって、ファシリテーター321の指又はペン等の動きを検知して、付箋情報を台紙に貼り付けること、付箋情報の関連付け(グループ化)を行うこと等の操作を受け付けるものである。例えば、表示・配置装置150bにペンが備えられており、そのペンが予め定められたペン置きから離れたこと(ファシリテーター321が操作するためにペンを持ち上げたこと)、そしてペンの先端の位置(ペン先端が表示・配置装置150bに触れたこと等)を検知することによって、台紙、付箋情報に対する操作を受け付ける。例えば、ペン置きにセンサー(ペンの重力でスイッチがオンオフとなるセンサー等)を設け、複数のペン(黒色のペン、赤色のペン、青色のペン等)のうち、どのペンが用いられているかを検知すればよい。また、表示・配置装置150bの表示画面全体がタッチセンサーであり、表示画面に触れられた位置を検知すればよい。また、本実施の形態では、表示・配置装置150bの近傍にいる参加者(ファシリテーターを含む)が検知される。
【0044】
図4は、本実施の形態による共有画面400の表示例を示す説明図である。共有画面400は、
図3(a)の例に示されている表示・配置装置150bに表示されているものである。
共有画面400は、台紙領域410を有している。台紙領域410内には、一般的な付箋情報(
図4内では、小さい長方形)の他に、それらの付箋情報を関連付けたグループ領域A420、グループ領域C440、グループ領域D450、グループ領域E460、グループ領域F470が表示されている。そして、参加者であるファシリテーター321の操作に応じて、付箋情報を台紙領域410内で移動させる(例えば、他のグループに移動等)。
また、参加者用端末の参加者によって関連付け指定が行われた付箋情報は、台紙領域410内のアクティブ付箋情報の近傍に配置される。例えば、参加者であるファシリテーター321が共有画面400の近傍にいる場合、アクティブ付箋情報として、ファシリテーター321が作成したアクティブ付箋(2)422、アクティブ付箋(1)442、アクティブ付箋(5)452、アクティブ付箋(6)472が抽出される。そして、端末装置100から送信された付箋情報がいずれかのアクティブ付箋情報に関連付けされていた場合は、その関連付け先のアクティブ付箋情報の近傍に端末装置100から送信された付箋情報を表示する。
また、ファシリテーター321の操作によって、複数の付箋情報をグループ化(例えば、グループ領域C440、グループ領域D450のように)することができる。
また、参加者は、台紙に貼り付けられている付箋情報に対して、「いいね投票」を行うことができる。例えば、参加者は付箋情報に記載されている内容に賛同する場合は、その付箋情報を指定して端末装置100に表示されている「いいね投票」ボタンが押下(又はそれぞれの付箋情報に付加されている「いいね投票」ボタンが押下)される。そして、その押下回数がカウントされて、台紙情報テーブル800のいいね投票数欄885に記憶される。押下回数が予め定められた数よりも多い付箋情報は、他の付箋情報よりも大きく表示するようにしてもよい。
このような会議支援システムに、本実施の形態の表示・配置装置150を導入する。
【0045】
図5は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、受付モジュール110が、参加者の操作によって作成された付箋情報を受け付ける。
ステップS504では、通信モジュール120が、付箋情報を表示・配置装置150へ送信する。
ステップS506では、通信モジュール160が、受付モジュール110から送信された付箋情報を受信する。
ステップS508では、関連付け判断モジュール170が、付箋情報を属性と共に付箋情報リスト記憶モジュール174に記憶させる。
ステップS510では、参加者位置情報取得モジュール180が、付箋情報を共有表示装置に表示する。
【0046】
図6は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS602では、参加者位置情報取得モジュール180が、共有表示装置の近くにいるユーザーのユーザーID(参加者ID)を取得する。前述の
図4の例では、ファシリテーター321のユーザーIDを取得する。
ステップS604では、参加者位置情報取得モジュール180が、取得したユーザーIDのユーザーが作成した付箋情報を付箋情報リスト記憶モジュール174から抽出する。前述の
図4の例では、ファシリテーター321が作成したアクティブ付箋(2)422、アクティブ付箋(1)442、アクティブ付箋(5)452、アクティブ付箋(6)472を抽出する。また、ステップS602で取得したユーザーIDの参加者が作成した付箋情報だけでなく、そのユーザーIDの参加者が選択した付箋情報を抽出してもよい。つまり、その会合で話題となっているものとして、参加者が触れている付箋情報もアクティブ付箋情報にふさわしいからである。参加者が選択した付箋情報については、どの参加者が作成したかはアクティブ付箋情報とするか否かの判断では無関係である。付箋情報が選択されたということだけで、アクティブ付箋情報とする。なお、選択された付箋情報であること、かつ、近傍にいる参加者IDの参加者が作成した付箋情報であることを、アクティブ付箋情報とする条件としてもよい。前述したように、付箋情報の属性情報に基づいて、アクティブ付箋情報を抽出してもよい。
また、端末装置100でアクティブ付箋情報として表示する期間を指定してもよい。もちろんのことながら、その期間が過ぎれば、端末装置100は表示装置からその付箋情報を消去する。なお、前述しように、この期間は、アクティブ付箋情報に関連付けされた付箋情報の数等に応じて期間の長さを決定してもよい。
ステップS606では、通信モジュール160が、抽出した付箋情報(アクティブ付箋情報)を端末装置100へ送信する。
ステップS608では、通信モジュール120が、表示・配置装置150から送信された付箋情報を受信する。
【0047】
ステップS610では、アクティブ付箋表示モジュール130が、受信した付箋情報をアクティブ付箋情報として端末装置100の表示装置に表示する。例えば、アクティブ付箋(2)422、アクティブ付箋(1)442、アクティブ付箋(5)452、アクティブ付箋(6)472を
図10に示すアクティブ付箋表示領域1010内に表示する。端末画面1000は、アクティブ付箋表示領域1010、作成付箋表示領域1050に分かれており、アクティブ付箋表示領域1010には受信したアクティブ付箋情報を表示し、作成付箋表示領域1050には端末装置100を操作している参加者が作成した付箋情報を表示する。なお、アクティブ付箋表示領域1010内でのアクティブ付箋情報の位置関係は、台紙領域410内におけるそのアクティブ付箋情報の位置関係を維持しているものである。つまり、台紙領域410内では左からアクティブ付箋(1)442、アクティブ付箋(6)472、アクティブ付箋(5)452、アクティブ付箋(2)422が配置されているが、アクティブ付箋表示領域1010でも同様の配置順序にしており、その間隔も比例した状態で維持している。
ステップS612では、受付モジュール110が、ユーザーの操作によって、選択された付箋情報と関連する先のアクティブ付箋の付箋IDを受け付ける。例えば、
図10では移動付箋1052が選択され、アクティブ付箋(6)472に移動されたとする(端末装置100を操作している参加者には、移動付箋1052をアクティブ付箋(6)472に関連付ける意図がある)。なお、付箋情報をアクティブ付箋情報に移動する操作以外に、例えば、表示・配置装置150に送信する付箋情報の属性を関連付けるアクティブ付箋情報と同じ属性にすることを行ってもよい。例えば、その属性として色がある。具体的には、アクティブ付箋表示領域1010に表示されているアクティブ付箋情報には色が付されており、操作者の操作によって、作成した付箋情報の色を関連付けたいアクティブ付箋情報の色と同じにすればよい。
【0048】
ステップS614では、通信モジュール120が、付箋情報とアクティブ付箋の付箋IDを表示・配置装置150へ送信する。前述の例では、移動付箋1052の情報とアクティブ付箋(6)472の付箋IDを送信する。なお、ステップS612で、付箋情報の色を関連付けたいアクティブ付箋情報の色と同じにした場合は、その付箋情報そのもの(もちろんのことながら、内容、属性を含む)を送信する。
ステップS616では、通信モジュール160が、端末装置100から送信された付箋情報とアクティブ付箋の付箋IDを受信する。前述の例では、移動付箋1052の情報とアクティブ付箋(6)472の付箋IDを受信する。なお、ステップS612で、付箋情報の色を関連付けたいアクティブ付箋情報の色と同じにした場合は、その付箋情報そのものを受信する。
ステップS618では、関連付け判断モジュール170が、付箋情報を属性と共に付箋情報リスト記憶モジュール174に記憶させる。付箋情報そのもの、付箋情報に関連する情報(属性)を、付箋情報テーブル700、台紙情報テーブル800、アクティブ付箋テーブル900に反映させて記憶する。なお、ステップS612で、付箋情報の色を関連付けたいアクティブ付箋情報の色と同じにした場合は、ステップS606で送信したアクティブ付箋情報の中から、受信した付箋情報の属性(例えば、色)と同じ属性を有しているアクティブ付箋情報を抽出し、その付箋情報と抽出したアクティブ付箋情報を関連付ける。
ステップS620では、参加者位置情報取得モジュール180が、付箋情報を関連先のアクティブ付箋の近傍に表示する。前述の例は、
図11の例に示すように移動付箋1052をアクティブ付箋(6)472の近傍に表示する。
【0049】
また、この後の処理として、ファシリテーター321が共有表示装置から離れた場合(参加者位置情報取得モジュール180が今まで検出していた参加者IDが検出できなくなった場合)、関連付け判断モジュール170は、検出できなくなった参加者IDの参加者が作成した付箋ID(今までアクティブ付箋情報として抽出していたもの)を抽出して、消去すべき付箋情報の付箋IDとして端末装置100に送信する。端末装置100は、今までアクティブ付箋情報として表示していたものを消去する。
【0050】
図12は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図1の例に示した第1の実施の形態の表示・配置装置150に整列指示受付モジュール1282、配置指示受付モジュール1284、解釈モジュール1280、整列情報リスト記憶モジュール1272を付加したものである。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
表示・配置装置150は、通信モジュール160、関連付け判断モジュール170、整列情報リスト記憶モジュール1272、付箋情報リスト記憶モジュール174、参加者位置情報取得モジュール180、表示制御モジュール190、解釈モジュール1280、整列指示受付モジュール1282、配置指示受付モジュール1284を有している。
【0051】
整列指示受付モジュール1282は、解釈モジュール1280と接続されている。整列指示受付モジュール1282は、付箋情報を台紙に貼り付けるための領域を指定する情報(以下、整列情報ともいう)であって、少なくともその領域内で付箋情報を貼り付けるための始点を示す始点情報とその始点から付箋情報を順に貼り付ける方向を示す方向情報を受け付ける。整列情報の指定は、例えば、共有画面上でのファシリテーターの指、ペン等の動きによって指定(以下、整列指示ともいう)によって行われる。整列指示は、複数の付箋情報を自動的に配置するための領域とその順番を指示する操作をいう。ここでの整列情報は、始点情報、方向情報を含む。例えば、後述する
図14(a)の例における始点1402a、方向1404aが該当する。
また、整列指示受付モジュール1282は、領域の折り返し点を示す折り返し点情報とその折り返し点からの第2の方向情報を受け付けるようにしてもよい。ここでの整列情報として、始点情報、方向情報、折り返し点情報、第2の方向情報があることになる。例えば、後述する
図14(c)の例における始点1402c、方向1404c、折り返し点1406c、方向1408cが該当する。領域の折り返し点とは、その領域の始点から方向情報が示す方向へ向けて線を引き、方向が変化した点を示す。方向が変化とは、予め定められた角度以上に方向が変化したことをいい、例えば、予め定められた角度として70度等がある。その折り返し点からファシリテーターの指、ペン等が動いた方向をいう。
【0052】
配置指示受付モジュール1284は、解釈モジュール1280と接続されている。配置指示受付モジュール1284は、共有画面上に表示されている付箋情報の移動に関する情報(以下、配置情報ともいう)を受け付ける。配置情報の指定は、例えば、共有画面上でのファシリテーターの指、ペン等の動きによって行われる付箋情報を移動する指示(以下、位置指示ともいう)によって行われる。
解釈モジュール1280は、整列情報リスト記憶モジュール1272、付箋情報リスト記憶モジュール174、整列指示受付モジュール1282、配置指示受付モジュール1284と接続されている。整列指示受付モジュール1282から整列情報を受け取って整列情報リスト記憶モジュール1272に記憶させ、配置指示受付モジュール1284から配置情報を受け取って整列情報リスト記憶モジュール1272、付箋情報リスト記憶モジュール174に反映させる。
解釈モジュール1280は、整列指示又は配置指示のいずれであるかを判断するのに、最初に触れた位置に付箋情報があるか否かによって判断してもよい。例えば、最初に触れた位置に付箋情報がある場合は配置指示であると判断し、最初に触れた位置に付箋情報がない場合(台紙の背景部分を触れた場合)は整列指示であると判断してもよい。また、整列指示モード又は配置指示モードのいずれかを指定して、その指定後は、整列指示又は配置指示と判断してもよい。
【0053】
整列情報リスト記憶モジュール1272は、関連付け判断モジュール170、解釈モジュール1280と接続されている。整列情報リスト記憶モジュール1272は、整列情報のリストを記憶している。例えば、整列情報リスト1700を記憶している。
図17は、整列情報リスト1700のデータ構造例を示す説明図である。整列情報リスト1700は、整列情報ID欄1710、始点座標欄1720、方向欄1730、折り返し点座標欄1740、方向欄1750、パターン欄1780、グループID欄1790等を有している。整列情報ID欄1710は、整列情報を本実施の形態で一意に識別するためのID(IDentification)を記憶している。始点座標欄1720は、始点の台紙上の座標(x、y)を記憶している。方向欄1730は、始点からの方向(角度等)を記憶している。折り返し点座標欄1740は、折り返し点の台紙上の座標(x、y)を記憶している。方向欄1750は、折り返し点からの方向(角度等)を記憶している。折り返し点座標欄1740と方向欄1750の組み合わせは無くてもよいし、複数あってもよい。パターン欄1780は、整列情報が示している領域の形状を記憶している。グループID欄1790は、その領域に含まれる付箋情報群を指し示すグループIDを記憶している。
パターンとしては、例えば、以下のものがある。
(1)始点と方向によって領域を特定するパターン(
図14(a)、(b)参照)であって、その領域の形状は半直線状になる。したがって、新たな付箋情報が付加された場合は、その延長上に配置する。
(2)始点、始点からの方向、折り返し点、その折り返し点からの方向によって領域を特定するパターン(
図14(c)、(d)参照)であって、その領域の形は矩形状になる。したがって、新たな付箋情報が付加された場合は、その領域を方向欄730又は方向欄750の方向に拡張するように配置する。
(3)始点と方向によって領域を特定するパターン(
図14(e)、(f)参照)であって、その領域の形状は楕円(円を含む)形状になる。ただし、ここでの方向とは、右回り又は左回り、楕円の長軸長、楕円の短軸長、長軸又は短軸の傾き、延長先が外又は内を示す情報によって構成されている。延長先が外とは、始点よりも終点が外側に位置するようになることをいい、
図14(e)の例に示すように、付箋情報を楕円上に一周分配置した後はその外側に付箋情報を配置し、付箋情報を配置していくことによって領域が膨張する。延長先が内とは、始点よりも終点が内側に位置するようになることをいい、
図14(f)の例に示すように、領域の大きさは定まっており、付箋情報を楕円上に一周分配置した後はその内側に付箋情報を配置する。
【0054】
関連付け判断モジュール170は、通信モジュール160、整列情報リスト記憶モジュール1272、付箋情報リスト記憶モジュール174、参加者位置情報取得モジュール180、表示制御モジュール190と接続されている。関連付け判断モジュール170は、第1の実施の形態における関連付け判断モジュール170の処理の他に、共有画面の近傍にいる参加者が作成した付箋情報が含まれているグループを抽出する。そして、抽出したグループに関する情報(グループ名、グループID、そのグループを代表する付箋情報(例えば、グループ内の1番目に位置している付箋情報)等)を、端末装置100に通信モジュール160を介して送信する。具体的には、アクティブ付箋情報の代わりとして、参加者位置情報取得モジュール180によって抽出されたグループであってアクティブ付箋情報が属しているグループを送信するものである。又は、アクティブ付箋情報とともに、そのアクティブ付箋情報が属しているグループを送信してもよい。
関連付け判断モジュール170は、整列指示受付モジュール1282によって受け付けられた始点情報と方向情報に基づいて、台紙に貼り付けられている付箋情報を関連付ける。ここで「付箋情報を関連付ける」とは、その複数の付箋情報を要素とするグループを生成することをいう。始点情報と方向情報によって形成される領域内に含まれる付箋情報群を1つのグループとする。
また、関連付け判断モジュール170は、通信モジュール160によって受け付けられた付箋情報を既に関連付けられている付箋情報のいずれかに関連付けるようにしてもよい。
また、関連付け判断モジュール170は、通信モジュール160によって受け付けられた付箋情報を、その付箋情報とともに受け付けられた動作情報に基づいて、既に関連付けられている付箋情報のいずれかに関連付けるようにしてもよい。この場合、例えば、動作情報と整列情報を比較し、最も近い整列情報を選択してもよい。
また、関連付け判断モジュール170は、折り返し点情報と第2の方向情報に基づいて定められる領域内の付箋情報を関連付けるようにしてもよい。
また、関連付け判断モジュール170は、未だ関連付けられていない付箋情報に対して、既に関連付けられている付箋情報の領域における方向情報(始点から付箋情報を順に貼り付ける方向を示す方向情報)又は第2の方向情報(折り返し点から改行を行って付箋情報を順に貼り付ける方向を示す方向情報)のいずれかに基づいて、関連付けを行うようにしてもよい。第2の方向情報がない場合は方向情報を採用し、第2の方向情報がある場合は第2の方向情報を採用する。また、「方向情報に基づいて関連付けを行う」とは、例えば、その方向に領域を拡張することである。拡張する距離は、予め定められた距離としてもよいし、その領域内に関連付けられている付箋情報の数(グループ内に含まれる付箋情報の数)に比例又は反比例した距離としてもよい。付箋情報の数に比例した距離とした場合は、多くの付箋情報を有しているグループはより大きくなる傾向があり、付箋情報の数に反比例した距離とした場合は、少ない付箋情報のグループが大きくなる傾向がある。いずれにするかは、予め定められていてもよいし、ファシリテーターの指定操作に応じて設定してもよい。
また、関連付け判断モジュール170は、前述の送信に対応して、端末装置100から第1の付箋情報を受信するようにしてもよい。そして、関連付け判断モジュール170は、受信した識別情報の第1の付箋情報の属性に基づいて、前述の送信したグループのうちいずれかのグループに関連付けるようにしてもよい。ここで、関連付けるグループの判断の方法は、第1の付箋情報の属性とグループの属性を比較し、属性の値が近いグループを関連付けるグループとすればよい。より具体的には、(1)第1の付箋情報が作成され始めた時間の直前に送付されたグループ。これは、第1の付箋情報の付箋情報テーブル700内の作成日時欄740の値と表示・配置装置150からグループが送信された日時を比較すればよい。(2)アクティブ付箋情報の中で、第1の付箋情報と同じ色であるグループ。これは、第1の付箋情報とアクティブ付箋情報の付箋情報テーブル700内の色欄796と台紙情報テーブル800内の色欄852の値を比較すればよい。
【0055】
付箋情報リスト記憶モジュール174に記憶されている付箋情報テーブル700、台紙情報テーブル800については以下のようであってもよい。前述のグループは、ファシリテーターの領域指定操作によって関連付けられた付箋情報群を示すものであるが、デフォルトのグループ(例えば、グループZ等)を設けてもよい。デフォルトのグループとは、関連付けが行われる前の台紙に貼り付けられた付箋情報を要素として含むものである。したがって、ファシリテーターの領域指定操作によって関連付けられなかった付箋情報は、デフォルトのグループに含まれることになる。このようなデフォルトのグループを設けた場合は、前述の
図7の例に示した付箋情報テーブル700の座標欄795は不要としてもよい。つまり、関連付けが行われていない付箋情報の位置も、台紙情報テーブル800の付箋位置欄870によって示されることになる。
【0056】
表示制御モジュール190は、関連付け判断モジュール170と接続されている。表示制御モジュール190は、関連付け判断モジュール170によって関連付けられた付箋情報群を、台紙上において関連付けられたことを示すように表示する。ここで、「関連付けられたことを示すように表示する」とは、例えば、関連付けられた付箋情報群を囲む線を表示すること、関連付けられた付箋情報群を同じ色(もちろんのことながら、他の関連付けられた付箋情報群とは異なる色)に着色する等がある。さらに、その関連付けられた付箋情報群の近傍にグループ名等を表示するようにしてもよい。また、その際に、関連付けられた付箋情報の位置を整列情報に沿うように変更するようにしてもよい。
また、表示制御モジュール190は、関連付け判断モジュール170によって関連付けられた付箋情報群における方向情報に基づいて、その付箋情報群の最後の付箋情報から次の位置に通信モジュール160によって受け付けられた付箋情報を台紙上に表示するようにしてもよい。
また、表示制御モジュール190は、通信モジュール160によって受け付けられた付箋情報を、その付箋情報とともに受け付けられた動作情報に基づいて、台紙上の位置を決定して表示するようにしてもよい。
【0057】
図13は、第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1302では、整列指示受付モジュール1282が、ファシリテーターによる整列指示を受け付ける。
ステップS1304では、解釈モジュール1280が、整列指示を解釈して、整列情報を生成する。
図14は、本実施の形態による整列情報の例を示す説明図である。小さい長方形は表示されている付箋情報である。整列情報は、少なくとも始点情報と方向情報を含む。
図14(a)の例は、始点1402aと方向1404aによって領域1410aを形成したものである。始点1402aと方向1404aを指定する操作としては、始点1402aの位置を触れ、そのまま方向1404aへ移動させる操作が該当する。また、その操作を行った軌跡の近傍にある付箋情報を関連付ける。ここで近傍とは、軌跡の座標から予め定められた距離内にあることをいう。もちろんのことながら、
図14(a)の例のように付箋情報の上側に軌跡を描いてもよいし、下側に描くようにしてもよい。そして、付箋情報の並びは、方向1404aにしたがって
図14(a)の例に示すようになる。また、関連付けられた付箋情報の位置を整列してもよい。付箋情報間の各間隔を予め定められた距離として、方向1404aにしたがって並べることである。このグループに新しい付箋情報が増えた場合は、方向1404aにしたがって付箋情報(7)の右隣に配置する。したがって、この場合は1列に付箋情報が並ぶことになる。
図14(b)も同様の例を示したものであり、方向1404bが右斜め下方向である例を示している。もちろんのことながら、方向情報は上方向、左方向等であってもよい。
【0058】
図14(c)の例は、始点1402c、方向1404c、折り返し点1406cと方向1408cによって領域1410cを形成したものである。始点1402cと方向1404cは、前述の始点1402aと方向1404aと同等のものである。方向1404cの軌跡から一旦停止とその前後での方向が予め定められた角度以上(例えば、70度以上)の方向変更を検知すればよい。また、方向変更だけを検知してもよい。そして、その操作を行った軌跡の近傍にある付箋情報を関連付ける。付箋情報の並びは、方向1404cにしたがって
図14(c)の例に示すように左から右へ並べる。折り返し点1406cの位置まで並べた後は、方向1408cにしたがって
図14(c)の例に示すように、行を上方向に変える。このグループに新しい付箋情報が増えた場合は、方向1404c又は方向1408cにしたがって付箋情報(11)の右隣に配置する。したがって、この場合は横方向に4つの付箋情報が並ぶ矩形の領域になる。つまり、始点から折り返し点を一辺とし、その辺と直角する方向に成長する長方形を形成する。
図14(d)も同様の例を示したものであり、方向1408dが下方向である例を示している。もちろんのことながら、第1の方向情報と第2の方向情報が異なっていれば、どのような方向の組み合わせであってもよい。
【0059】
図14(e)の例は、始点1402eと方向1404eによって領域1410eを形成したものである。
図14(f)の例は、始点1402fと方向1404fによって領域1410fを形成したものである。方向1404e、方向1404fの軌跡が楕円であると認識した場合は、方向(方向1404e、方向1404f)の終点が、始点(始点1402e、始点1402f)と比べてその楕円における外側にあるか否かを検知する。
図14(e)の例に示すように外側にあると検知した場合は、その楕円を外側に成長させるような領域1410eを形成する。付箋情報の並びとしては、方向1404eに沿わせて並べて配置し、一周した後は外側へ並べて配置する。逆に、
図14(f)の例に示すように内側にあると検知した場合は、楕円形状の大きさを固定した領域1410fを形成する。付箋情報の並びとしては、方向1404fに沿わせて並べて配置し、一周した後は内側へ並べて配置する。
これらの検知結果は、整列情報リスト1700に記憶させる。
【0060】
ステップS1306では、解釈モジュール1280が、整列情報(整列情報リスト1700)を整列情報リスト記憶モジュール1272に記憶させる。
ステップS1308では、関連付け判断モジュール170が、生成された整列情報が示す領域内に含まれる付箋情報を付箋情報リスト記憶モジュール174(台紙情報テーブル800)から抽出する。前述したように、軌跡の座標の近傍にある付箋情報を抽出すればよい。
ステップS1310では、関連付け判断モジュール170が、抽出した付箋情報を関連付ける。具体的には、抽出した付箋情報に対して同じグループIDを付与する。
ステップS1312では、表示制御モジュール190が、関連付けられた複数の付箋情報を一群の付箋情報群とわかるような表示を行う。例えば、
図4に例示したように同じグループに属している付箋情報を囲む線を描くようにしてもよい。また、同じグループに属している付箋情報は同じ色で着色するようにしてもよい。
【0061】
表示制御モジュール190が、新しく作成された付箋情報を、関連付けたグループ内の領域にどのように配置するかについて、
図15、16の例を用いて説明する。
図15は、第2の実施の形態による処理結果を示す共有画面400の表示例を示す説明図である。第1の実施の形態における例と同様に、参加者であるファシリテーター321が共有画面400の近傍にいる場合、アクティブ付箋情報として、ファシリテーター321が作成したアクティブ付箋(2)422、アクティブ付箋(1)442、アクティブ付箋(5)452、アクティブ付箋(6)472が抽出される。さらに、それらが属しているグループのグループ領域A420、グループ領域C440、グループ領域D450、グループ領域F470が抽出される。そして、グループ領域A420、グループ領域C440、グループ領域D450、グループ領域F470の情報が端末装置100に送信され、端末装置100の操作者の操作に応じて、新しく作成された追加付箋(6−2)1572がグループ領域F470に関連付けされる。追加付箋(6−2)1572は、グループ領域F470内で指定された順序の位置、具体的には、グループ領域F470内の付箋(11)の後に配置する。
【0062】
図16は、第2の実施の形態による処理結果を示す共有画面400の表示例を示す説明図である。前述の
図15と同様の例を示すものであり、新しく作成された追加付箋(6−2)1672がグループ領域F470に関連付けされる。追加付箋(6−2)1672は、グループ領域F470内で指定されたアクティブ付箋(6)472の直後の位置、具体的には、グループ領域F470内の付箋(7)の位置に配置し、その後の付箋(7〜11)を順に後の位置に配置する。
【0063】
第2の実施の形態における発明を以下のように把握してもよく、特に参加者位置情報取得モジュール180、関連付け判断モジュール170とこれらの発明と組み合わせてもよい。
(A) 付箋情報を台紙に貼り付けるための領域を指定する情報であって、少なくとも該領域内で付箋情報を貼り付けるための始点を示す始点情報と該始点から付箋情報を順に貼り付ける方向を示す方向情報を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段によって受け付けられた始点情報と方向情報に基づいて、前記台紙に貼り付けられている付箋情報を関連付ける関連付手段と、
前記関連付手段によって関連付けられた付箋情報群を、前記台紙上において関連付けられたことを示すように表示する表示手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
(B) 端末装置から送信された付箋情報を受け付ける第2の受付手段
をさらに具備し、
前記関連付手段は、前記第2の受付手段によって受け付けられた付箋情報を既に関連付けられている付箋情報のいずれかに関連付け、
前記表示手段は、前記関連付手段によって関連付けられた付箋情報群における前記方向情報に基づいて、該付箋情報群の最後の付箋情報から次の位置に前記第2の受付手段によって受け付けられた付箋情報を前記台紙上に表示する
ことを特徴とする(A)に記載の情報処理装置。
(C) 前記第1の受付手段は、前記領域の折り返し点を示す折り返し点情報と該折り返し点からの第2の方向情報を受け付け、
前記関連付手段は、前記折り返し点情報と前記第2の方向情報に基づいて定められる領域内の付箋情報を関連付ける
ことを特徴とする(A)又は(B)に記載の情報処理装置。
(D) 前記関連付手段は、未だ関連付けられていない付箋情報に対して、既に関連付けられている付箋情報の領域における前記方向情報又は前記第2の方向情報のいずれかに基づいて、関連付けを行う
ことを特徴とする(A)から(C)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(E) コンピュータを、
付箋情報を台紙に貼り付けるための領域を指定する情報であって、少なくとも該領域内で付箋情報を貼り付けるための始点を示す始点情報と該始点から付箋情報を順に貼り付ける方向を示す方向情報を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段によって受け付けられた始点情報と方向情報に基づいて、前記台紙に貼り付けられている付箋情報を関連付ける関連付手段と、
前記関連付手段によって関連付けられた付箋情報群を、前記台紙上において関連付けられたことを示すように表示する表示手段
として機能させるための情報処理プログラム。
【0064】
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータ(端末装置100、表示・配置装置150等)のハードウェア構成は、
図18に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU1801を用い、記憶装置としてRAM1802、ROM1803、HD1804を用いている。HD1804として、例えばハードディスクを用いてもよい。受付モジュール110、アクティブ付箋表示モジュール130、通信モジュール120、通信モジュール160、関連付け判断モジュール170、参加者位置情報取得モジュール180、整列指示受付モジュール1282、配置指示受付モジュール1284、表示制御モジュール190等のプログラムを実行するCPU1801と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1802と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1803と、補助記憶装置であるHD1804と、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する利用者の操作に基づいてデータを受け付ける受付装置1806と、CRT、液晶ディスプレイ等の出力装置1805と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1807、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1808により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
【0065】
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、
図18に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、
図18に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに
図18に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
【0066】
なお、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
【0067】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。