(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ページ管理部は、前記表示部が前記第2のページを前記第1の表示領域に表示しているときに前記タッチセンサによって検出された操作位置が前記第1の表示領域内であり、且つ、前記押圧センサが前記操作面への押圧を検出すると、前記ページ情報に基づいて、前記第1のページを前記第1の表示領域に表示するよう前記表示部に指示する、請求項3に記載の表示装置。
前記ページ管理部は、前記ページ情報を記憶した後、前記タッチセンサによって検出された操作位置が前記複数の表示領域の内の第2の表示領域内であり、且つ、前記押圧センサが前記操作面への押圧を検出すると、前記ページ情報を消去する、請求項3または請求項4に記載の表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば特許文献1の薄型表示装置が、第1のページを表示した後、第1スイッチへの操作をユーザが繰り返すことで、第1のページと異なる第2のページを表示しているとき、ユーザは、もう一度、第1のページを画面に表示させたいと考える場合がある。
【0006】
この場合、ユーザは、第2のページから第1のページに戻すため第2スイッチへの操作を複数回繰り返す必要がある。したがって、特許文献1の薄型表示装置には、第2スイッチへの操作回数が増加するにつれて操作に手間がかかり、ユーザの使い勝手が悪いという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、ユーザの使い勝手を向上させた表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の表示装置は、表示部、押圧センサ、及びページ管理部を備える。表示部は、操作面に画像を表示する。押圧センサは、操作面への押圧を検出する。ページ管理部は、表示部が第1のページを操作面に表示しているときに押圧センサが操作面への押圧を検出すると、第1のページの内容および存在位置の少なくとも一方を示すページ情報を記憶する。ページ管理部は、第1のページと異なる第2のページを表示部が操作面に表示しているときに押圧センサが操作面への押圧を検出すると、ページ情報に基づいて、第1のページを表示するよう表示部に指示する。
【0009】
ユーザは、操作面に表示されるページを次のページに切り替えていくとき、後でもう一度見たいページがあった場合、そのページが操作面に表示されているときに操作面を指等で押圧する。ページ管理部は、押圧センサが操作面への押圧を検出すると、そのページを第1のページとして扱い、第1のページのページ情報を記憶する。ページ情報は、例えば、第1のページのHTML、第1のページのURL、又は第1のページのページ番号などである。
【0010】
その後、ユーザは、操作面に表示されるページを次のページに切り替えていく。このとき、ユーザは、もう一度、第1のページを操作面に表示させたいと考えた場合、第2のページが操作面に表示されているときに操作面を指等で押圧する。ページ管理部は、押圧センサが操作面への押圧を検出すると、ページ情報に基づいて、第1のページを表示するよう表示部に指示する。
【0011】
これにより、もう一度、第1のページが操作面に表示される。そのため、この構成では、ユーザは、第2のページから第1のページに戻すための操作を複数回繰り返す必要がない。
【0012】
したがって、この構成によれば、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0013】
また、この発明の表示装置では、ページ管理部は、ページ情報を記憶した後、押圧センサが操作面への一定時間以上の押圧を検出すると、ページ情報を消去することが好ましい。
【0014】
この構成では、第1のページをリセットしたいと考えた場合、ユーザは、操作面を所定閾値以上の押圧力で一定時間以上押圧する。これにより、第1のページのページ情報が消去され、ユーザは、第1のページを新たに決め直すことができる。
【0015】
また、この発明の表示装置では、次の構成であることが好ましい。この発明の表示装置は、操作面への操作位置を検出するタッチセンサを備える。そして、表示部は、操作面内に複数の表示領域を設け、各表示領域で画像を表示する。ページ管理部は、表示部が複数の表示領域の内の第1の表示領域に第1のページを表示しているときにタッチセンサによって検出された操作位置が第1の表示領域内であり、且つ、押圧センサが操作面への押圧を検出すると、ページ情報を記憶する。
【0016】
この構成では、操作面の各表示領域への操作を繰り返すことで、ユーザは、操作面の各表示領域に表示されるページを次のページに切り替えていくことができる。このとき、後でもう一度見たいページがあった場合、ユーザは、そのページが表示されている表示領域内を指等で押圧する。ページ管理部は、その表示領域内で押圧センサが操作面への押圧を検出すると、そのページを第1のページとして扱い、第1のページを表示している表示領域を第1の表示領域として扱い、第1のページのページ情報を記憶する。
【0017】
したがって、この構成によれば、操作面内に複数の表示領域が設けられる場合でも、ユーザは、第1のページを設定することができる。
【0018】
また、この発明の表示装置では、ページ管理部は、表示部が第2のページを第1の表示領域に表示しているときにタッチセンサによって検出された操作位置が第1の表示領域内であり、且つ、押圧センサが操作面への押圧を検出すると、ページ情報に基づいて、第1のページを第1の表示領域に表示するよう表示部に指示することが好ましい。
【0019】
この構成では、もう一度、第1のページを操作面に表示させたいとユーザが考えた場合、ユーザは、第2のページが第1の表示領域に表示されているときに第1の表示領域内を指等で押圧する。ページ管理部は、第1の表示領域内で押圧センサが操作面への押圧を検出すると、ページ情報に基づいて、第1のページを第1の表示領域に表示するよう表示部に指示する。
【0020】
これにより、もう一度、第1のページが第1の表示領域に操作面に表示される。そのため、この構成では、ユーザは、第2のページから第1のページに戻すための操作を複数回繰り返す必要がない。
【0021】
したがって、この構成によれば、操作面内に複数の表示領域が設けられる場合でも、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0022】
また、この発明の表示装置では、ページ管理部は、ページ情報を記憶した後、タッチセンサによって検出された操作位置が複数の表示領域の内の第2の表示領域内であり、且つ、押圧センサが操作面への押圧を検出すると、ページ情報を消去することが好ましい。
【0023】
この構成では、第1のページをリセットしたいと考えた場合、ユーザは、第2の表示領域内を指等で押圧する。第2の表示領域は、第1の表示領域と異なる領域である。これにより、第1のページのページ情報が消去され、ユーザは、第1のページを新たに決め直すことができる。
【0024】
また、この発明の表示装置では、押圧センサは、キラル高分子によって形成された圧電フィルムを有することが好ましい。
【0025】
この構成では、押圧検出信号の信号レベルを、確実且つ高感度に検出することができる。
【0026】
また、この発明の表示装置では、キラル高分子は、ポリ乳酸であることが好ましい。
【0027】
この構成では、押圧検出信号の信号レベルを、確実且つ高感度に検出することができる。
【0028】
また、この発明の表示装置では、ポリ乳酸は、L型ポリ乳酸であることが好ましい。
【0029】
この構成では、押圧検出信号の信号レベルを、確実且つ高感度に検出することができる。
【発明の効果】
【0030】
この発明によれば、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の第1の実施形態に係る表示装置について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置1の外観斜視図である。
図2は、
図1に示すS−S線の断面図である。
図3は、
図2に示すタッチセンサ11Dの平面図である。
図4は、
図2に示す押圧センサ11Pの平面図である。
図5は、
図1に示す表示装置1のブロック図である。
【0033】
図1に示すように、表示装置1は、携帯可能な程度の大きさからなる筐体100を備える。表示装置1は、例えばタブレットやスマートフォンである。
【0034】
筐体100は、長さ及び幅が厚さよりも大きな直方体形状であり、天面が開口する形状からなる。筐体100には、
図1、
図2に示すように、筐体100の開口面を塞ぐよう平板状の操作入力部10が嵌め合されている。操作入力部10の一方の主面が操作面101となる。操作入力部10は、透光性を有する材料からなる。
【0035】
筐体100内には、
図1、
図2に示すように、操作面101側から、タッチセンサ11D、押圧センサ11P、表示部30、制御回路モジュール52、及び
図5に示すバッテリ70がこの順番に配置されている。タッチセンサ11D及び押圧センサ11Pは、組み合わされて、操作入力部10を構成する。タッチセンサ11D、押圧センサ11P、および表示部30は平板状であり、それぞれの平板面が筐体100の操作面101に平行になるように、筐体100に配置されている。
【0036】
筐体100の底面と表示部30との間には、回路基板(図示せず)が配置されており、当該回路基板に制御回路モジュール52が実装されている。制御回路モジュール52は、
図5に示す、制御部20、記憶部21、RAM22、無線LAN通信部60、及び3G通信部61を実現するモジュールである。制御回路モジュール52は、タッチセンサ11D、押圧センサ11P、表示部30、及びバッテリ70に接続されている。
【0037】
タッチセンサ11Dは、
図2、
図3に示すように、平板状の絶縁性基板11D1と、複数の静電容量検出用電極11D2と、複数の静電容量検出用電極11D3と、保護膜11D4と、を有する。
【0038】
タッチセンサ11Dの押圧センサ11Pとは反対側の面には、保護膜11D4が設けられている。保護膜11D4は、可撓性を有し絶縁性を有する材質からなる。保護膜11D4は、透光性を有する材質からなる。例えば、保護膜11D4には、PETやPPを用いるとよい。
【0039】
絶縁性基板11D1は、透光性を有する材料からなる。
図2、
図3に示すように、絶縁性基板11D1の一方の平板面には、複数の静電容量検出用電極11D2が形成されている。複数の静電容量検出用電極11D2は長尺状であり、長尺方向が第1の方向に沿う形状からなる。複数の静電容量検出用電極11D2は、第1の方向に直交する第2の方向に沿って間隔を空けて配置されている。
【0040】
絶縁性基板11D1の他方の平板面には、複数の静電容量検出用電極11D3が形成されている。複数の静電容量検出用電極11D3は長尺状であり、長尺方向が第2の方向に沿う形状からなる。複数の静電容量検出用電極11D3は、第1の方向に沿って間隔を空けて配置されている。複数の静電容量検出用電極11D2,11D3は透光性を有する材料からなる。
【0041】
タッチセンサ11Dは、ユーザの指が近接したり、接触した際に生じる静電容量変化を、静電容量検出用電極11D2,11D3で検出し、この検出に基づく信号を操作検出信号として制御回路モジュール52へ出力する。
【0042】
押圧センサ11Pは、
図2、
図4に示すように、平膜状の圧電フィルム11P1と、押圧検出電極11P2,11P3と、を有する。圧電フィルム11P1の対向する各平膜面には、押圧検出電極11P2,11P3が形成されている。押圧検出電極11P2,11P3は、圧電フィルム11P1の平膜面の略全面に形成されている。
【0043】
押圧センサ11Pは、ユーザが圧電フィルム11P1の平膜面を押圧することで、圧電フィルム11P1が撓んで発生する電荷を、押圧検出電極11P2,11P3で検出し、この検出に基づく信号を押圧検出信号として制御回路モジュール52へ出力する。
【0044】
なお、圧電フィルム11P1は、圧電性を有するフィルムであればよいが、好ましくは、一軸延伸されたポリ乳酸(PLA)、さらにはL型ポリ乳酸(PLLA)によって形成されていることが好ましい。
【0045】
PLLAは、キラル高分子であり、主鎖が螺旋構造を有する。PLLAは、一軸延伸され、分子が配向すると、圧電性を有する。そして、一軸延伸されたPLLAは、圧電フィルムの平膜面が押圧されることにより、電荷を発生する。この際、発生する電荷量は、押圧により平膜面が、当該平膜面に直交する方向へ変位する変位量によって一意的に決定される。一軸延伸されたPLLAの圧電定数は、高分子中で非常に高い部類に属する。
【0046】
したがって、PLLAを用いることで、押圧による変位を確実且つ高感度に検出することができる。すなわち、押圧を確実に検出し、押圧量を高感度に検出することができる。
【0047】
なお、延伸倍率は3〜8倍程度が好適である。延伸後に熱処理を施すことにより、ポリ乳酸の延びきり鎖結晶の結晶化が促進され圧電定数が向上する。なお、二軸延伸した場合はそれぞれの軸の延伸倍率を異ならせることによって一軸延伸と同様の効果を得ることが出来る。例えばある方向をX軸としてX軸方向に8倍、X軸に直交するY軸方向に2倍の延伸を施した場合、圧電定数に関してはおよそX軸方向に4倍の一軸延伸を施した場合とほぼ同等の効果が得られる。単純に一軸延伸したフィルムは延伸軸方向に沿って裂け易いため、前述したような二軸延伸を行うことにより幾分強度を増すことができる。
【0048】
また、PLLAは、延伸等による分子の配向処理で圧電性を生じ、PVDF等の他のポリマーや圧電セラミックスのように、ポーリング処理を行う必要がない。すなわち、強誘電体に属さないPLLAの圧電性は、PVDFやPZT等の強誘電体のようにイオンの分極によって発現するものではなく、分子の特徴的な構造である螺旋構造に由来するものである。
【0049】
このため、PLLAには、他の強誘電性の圧電体で生じる焦電性が生じない。さらに、PVDF等は経時的に圧電定数の変動が見られ、場合によっては圧電定数が著しく低下する場合があるが、PLLAの圧電定数は経時的に極めて安定している。したがって、周囲環境に影響されることなく、押圧による変位を高感度に検出することができる。
【0050】
このような一軸延伸処理された圧電フィルム11P1は、
図2、
図4に示すように、筐体100の側面に沿った直交二方向に対して、一軸延伸方向900が略45°の角度を成すように、筐体100に配置されることが好ましい。このような配置を行うことで、より高感度に変位を検出できる。したがって、押圧および押圧量をより高感度に検出することができる。
【0051】
押圧検出電極11P2,11P3は、
図2、
図4に示すように、ポリチオフェンやポリアニリンを主成分とする有機電極、ITO、ZnO、銀ナノワイヤ、カーボンナノチューブ、グラフェン等の無機電極のいずれかを用いるのが好適である。これらの材料を用いることで、透光性の高い導体パターンを形成できる。
【0052】
図1、
図2に示すように、筐体100の内部における操作入力部10の他方の主面には、表示部30が配置されている。表示部30は、所謂フラットディスプレイからなり、ここでは、具体的に液晶表示素子からなる。表示部30は、液晶パネル301、表面偏光板302、裏面偏光板303、バックライト304を備える。表面偏光板302と裏面偏光板303は、液晶パネル301を挟むように配置されている。バックライト304は、裏面偏光板303を挟んで、液晶パネル301と反対側に配置されている。
【0053】
次に、
図5に示すように、表示装置1は、操作入力部10、制御部20、記憶部21、RAM22、表示部30、無線LAN通信部60、3G通信部61、及びバッテリ70を備える。
【0054】
なお、制御部20及びRAM22が、本発明の「ページ管理部」を構成する。
【0055】
記憶部21は、例えばフラッシュメモリで構成されている。記憶部21は、表示装置1の各部の制御方法が記述された制御プログラムを保存する。この制御プログラムには、後述するブラウザソフトを含む複数のアプリケーションソフトがインストールされている。
【0056】
制御部20は、例えばCPUで構成されている。また、制御部20は、現在時刻や現在日を計時するタイマー回路を有している。制御部20は、記憶部21に保存されている制御プログラムに従って、表示装置1の各部の動作を制御する。制御部20は、当該制御プログラムで処理されるデータをRAM22に展開する。
【0057】
操作入力部10は、例えばタッチパネルで構成されている。操作入力部10は、押圧センサ11P及びタッチセンサ11Dを有する。さらに、表示装置1は、起動したアプリケーションソフトを終了させる物理的な終了キー(不図示)を備える。
【0058】
押圧センサ11Pは、操作入力部10の操作面101が押圧されると、押圧量(押圧力)に応じた信号レベルD
Spの押圧検出信号を生成する。押圧センサ11Pは、押圧検出信号を制御部20へ出力する。
【0059】
タッチセンサ11Dは、静電容量センサであり、操作入力部10の各電極の検出容量の値を示す操作検出信号を生成する。操作検出信号の信号レベルD
Sdは、ユーザの指がタッチセンサ11Dに近接もしくは接触した際に生じる静電容量の変化量に依存している。タッチセンサ11Dは、生成した操作検出信号を制御部20へ出力する。
【0060】
制御部20は、タッチセンサ11Dから出力された操作検出信号の信号レベルD
Sdが所定閾値よりも大きいことを検出すると、その操作検出信号から操作位置を取得する。
【0061】
制御部20は、押圧検出信号と操作検出信号とに基づいて、操作入力内容を決定する。この際、制御部20は、記憶部21を操作入力内容の判断処理用の記憶領域として用いる。制御部20は、決定した操作入力内容に基づく画像データを生成し、表示部30へ出力する。
【0062】
表示部30は、画像データに基づいて操作面101に画像を表示する。
【0063】
無線LAN通信部60及び3G通信部61は、不図示のアンテナを有している。無線LAN通信部60は、インターネットに接続された無線LANルータを介してサーバ装置(不図示)と通信する。3G通信部61は、携帯電話網に接続された基地局を介してサーバ装置(不図示)と通信する。
【0064】
バッテリ70は、表示装置1の各部に対してDC動作電源の供給を行う。
【0065】
次に、制御部20のブラウザソフト起動時の動作について、
図6、
図7、
図8を参照して説明する。
図6は、
図5に示す制御部20が実行する処理を示すフローチャートである。
図7は、
図1に示す操作面101に表示される第1のページの一例を示す図である。
図8は、
図1に示す操作面101に表示される第2のページの一例を示す図である。
【0066】
制御部20は、操作面101に表示される複数のアプリケーションソフトのアイコンの内ブラウザソフトのアイコンをユーザがタッチすると、ブラウザソフトを起動する(S1)。
【0067】
制御部20は、ブラウザソフトを起動すると、ブラウザソフトに予め設定されているホームページのURLをブラウザソフトのURL入力欄に指定する(S2)。これにより、制御部20は、無線LAN通信部60又は3G通信部61によって、指定されたURLにアクセスし、そのURLのデータをサーバ装置(不図示)からダウンロードする。当該データは、HTML(HyperText Markup Language)、画像データ、CSS(Cascading Style Sheets)を含む。
【0068】
次に、制御部20は、ダウンロードしたHTMLの記述に従ってホームページを表示するよう表示部30に指示する(S3)。
【0069】
そして、制御部20は、操作面101が押圧されたかどうか(S4)、前述した終了キーが操作されたかどうか(S5)、操作面101に表示されているリンク等が操作されたかどうか(S6)、を判定する。S4において制御部20は、押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であるかどうかを判定する。この信号レベルD
Spは、押圧力に応じた値を示している。
【0070】
S6において、操作面101に表示されているリンクやブックマークをユーザがタッチしたとき、又はユーザが所定のURLをブラウザソフトのURL入力欄に直接入力したとき、制御部20は、リンクのURL、ブックマークのURL又は直接入力されたURLを、URL入力欄に指定する(S7)。
【0071】
これにより、制御部20は、無線LAN通信部60又は3G通信部61によって、指定されたURLにアクセスし、そのURLのデータをサーバ装置(不図示)からダウンロードする。そして、制御部20は、ダウンロードしたHTMLの記述に従ってページを表示するよう表示部30に指示し(S3)、処理を継続する。
【0072】
一方、S5において、ブラウザソフトを起動して直ぐにユーザが終了キーを操作した場合や、操作面101を押圧せずにユーザが終了キーを操作した場合、制御部20は、ブラウザソフトを終了する(S19)。
【0073】
ここで、S3〜S7では、ユーザが、操作面101をタッチすることで、インターネット上のウェブサイトを検索したり、リンクをたどったりし、次々と閲覧して回る場面を想定している。この場面において、後でもう一度見たいページがあった場合、ユーザは、そのページが操作面101に表示されているときに操作面101を指等で押圧する。
【0074】
押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であることを判定すると(S4のY)、制御部20は、現在のページを第1のページとして扱い(例えば
図7参照)、第1のページの内容を示すページ情報をRAM22に保存する(S8)。当該ページ情報は、HTML、画像データ、及びCSS等である。
【0075】
なお、本実施形態においてページ情報は、HTML、画像データ、及びCSS等を用いるが、これに限るものではない。実施の際は例えば、第1のページの内容を示す第1のページのHTMLだけ、又は第1のページの存在位置を示す第1のページのURLだけを用いても良い。
【0076】
そして、制御部20は、前述した終了キーが操作されたかどうか(S9)、操作面101に表示されているリンク等が操作されたかどうか(S10)、操作面101が再押圧されたかどうか(S11)、操作面101が長押しされたかどうか(S12)、を判定する。S11において制御部20はS4と同様に、押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であるかどうかを判定する。また、S12において制御部20は、所定閾値以上の信号レベルD
Spが一定時間以上継続したかどうかを判定する。
【0077】
操作面101に表示されているリンクやブックマークをユーザがタッチしたとき、又はユーザが所定のURLをブラウザソフトのURL入力欄に直接入力したとき、制御部20は、リンクのURL、ブックマークのURL又は直接入力されたURLを、URL入力欄に指定する(S13)。
【0078】
これにより、制御部20は、無線LAN通信部60又は3G通信部61によって、指定されたURLにアクセスし、そのURLのデータ(具体的にはHTML、画像データ、及びCSS)をサーバ装置(不図示)からダウンロードする。
【0079】
次に、制御部20は、ダウンロードしたHTMLの記述に従ってページを表示するよう表示部30に指示する(S14)。そして、制御部20は、S9に戻り、処理を継続する。
【0080】
ここで、S9〜S14では、ユーザが、操作面101をタッチすることで、インターネット上のウェブサイトを検索したり、リンクをたどったりし、次々と閲覧して回る場面を想定している。この場面では、ユーザが次々と閲覧して回ることで、第1のページと異なる第2のページが操作面101に表示される(例えば
図8参照)。
【0081】
この場面において、もう一度、第1のページを操作面101に表示させたいとユーザが考えた場合、ユーザは、第2のページが操作面101に表示されているときに操作面101を指等で押圧する。
【0082】
押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であることを判定すると(S11のY)、制御部20は、第1のページのページ情報(本実施形態ではHTML、画像データ、及びCSS)を、RAM22から読み取る(S15)。
【0083】
なお、S15において、第1のページのページ情報として第1のページのURLを、RAM22から読み取る場合、制御部20はさらに、無線LAN通信部60又は3G通信部61によって、読み取ったURLにアクセスし、そのURLのデータをサーバ装置(不図示)からダウンロードする。
【0084】
次に、制御部20は、RAM22から読み取ったページ情報に従って第1のページを表示するよう表示部30に指示する(S16)。そして、制御部20は、S9に戻り、処理を継続する。
【0085】
これにより、もう一度、第1のページが操作面101に表示される(例えば
図7参照)。そのため、この構成では、ユーザは、第2のページから第1のページに戻すための操作を複数回繰り返す必要がない。
【0086】
したがって、この構成によれば、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0087】
次に、第1のページをリセットしたいと考えた場合、ユーザは、操作面101を指等で一定時間以上押圧する。
【0088】
所定閾値以上の信号レベルD
Spが一定時間以上継続したことを判定すると(S12のY)、制御部20は、RAM22に保存されている第1のページのページ情報を消去する(S17)。そして、制御部20は、S4に戻り、処理を継続する。
【0089】
これにより、第1のページのページ情報がRAM22から消去され、ユーザは、第1のページを新たに決め直すことができる。
【0090】
最後に、ユーザが終了キーを操作した場合(S9のY)、制御部20は、RAM22に保存されている第1のページのページ情報を消去する(S18)。そして、制御部20は、ブラウザソフトを終了する(S19)。
【0091】
次に、本発明の第2の実施形態に係る表示装置について、図を参照して説明する。
【0092】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置2の制御部20が実行する処理を示すフローチャートである。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置2の操作面101に表示される第1のページの一例を示す図である。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置2の操作面101に表示される第2のページの一例を示す図である。
【0093】
第2の実施形態の表示装置2の構成は、第1の実施形態の表示装置1の構成と同じである。第2の実施形態の表示装置2と第1の実施形態の表示装置1とが相違する点は、表示部30の表示方法と制御部20が実行する処理とである。
【0094】
詳述すると、
図10に示すように、表示部30は、操作面101内に複数のウィンドウ111、112を設け、各ウィンドウ111、112内で画像を表示する。そして、
図9に示すように、第2の実施形態に係る表示装置2の制御部20が実行する処理は、
図6におけるS3、S7、S8、S11、S15、S16をS21〜S24、S26、S27に置き換え、S25とS28を追加したものである。その他の処理(S1、S2、S4〜S6、S9、S10、S12〜S14、S17〜S19)については、
図6に示す処理と同じであるため、説明を省略する。
【0095】
まず、制御部20は、サーバ装置(不図示)からダウンロードしたHTMLの記述に従ってホームページを各表示領域で表示するよう表示部30に指示する(S21)。
【0096】
そして、制御部20は、操作面101が押圧されたかどうか(S4)、前述した終了キーが操作されたかどうか(S5)、操作面101に表示されているリンク等が操作されたかどうか(S6)、を判定する。
【0097】
操作面101に表示されているリンクやブックマークをユーザがタッチしたとき、又はユーザが所定のURLをブラウザソフトのURL入力欄に直接入力したとき、制御部20は、リンクのURL、ブックマークのURL又は直接入力されたURLを、操作された表示領域のURL入力欄に指定する(S22)。
【0098】
これにより、制御部20は、無線LAN通信部60又は3G通信部61によって、指定されたURLにアクセスし、そのURLのデータをサーバ装置(不図示)からダウンロードする。そして、制御部20は、ダウンロードしたHTMLの記述に従ってページを表示するよう表示部30に指示し(S3)、処理を継続する。
【0099】
そして、表示装置2において、S4〜S6、S21、S22では、ユーザが、操作面101の各ウィンドウ111、112内をタッチすることで、インターネット上のウェブサイトを検索したり、リンクをたどったりし、次々と閲覧して回る場面を想定している。
【0100】
この場面において、後でもう一度見たいページがあった場合、ユーザは、そのページが操作面101に表示されているときに、そのページを表示しているウィンドウ内を指等で押圧する。
【0101】
押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であることを判定すると(S4のY)、制御部20は、現在のページを第1のページとして扱うとともに、第1のページを表示している現在のウィンドウを第1の表示領域として扱い、第1のページのページ情報と第1の表示領域を識別する識別情報とをRAM22に保存する(S23)。
【0102】
例えば
図10では、制御部20が、ウィンドウ111を第1の表示領域として扱い、ウィンドウ111に表示されている第1のページのページ情報とウィンドウ111を第1の表示領域として識別する識別情報とをRAM22に保存する。
【0103】
そして、制御部20は、前述した終了キーが操作されたかどうか(S9)、操作面101に表示されているリンク等が操作されたかどうか(S10)、第1の表示領域内で操作面101が再押圧されたかどうか(S24)、操作面101が長押しされたかどうか(S12)、第2の表示領域内で操作面101が押圧されたかどうか(S25)、を判定する。
【0104】
S24において制御部20は、第1の表示領域内で押圧され、押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であるかどうかを判定する。また、S25において制御部20は、第2の表示領域内で押圧され、押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であるかどうかを判定する。
【0105】
ここで、S9、S10、S24、S12、及びS25では、ユーザが、操作面101の各ウィンドウ111、112内をタッチすることで、インターネット上のウェブサイトを検索したり、リンクをたどったりし、次々と閲覧して回る場面を想定している。この場面では、ユーザが次々と閲覧して回ることで、第1のページと異なる第2のページが第1の表示領域内に表示される。
【0106】
この場面において、もう一度、第1のページを操作面101の第1の表示領域内に表示させたいとユーザが考えた場合、ユーザは、第2のページが表示されている第1の表示領域内を指等で押圧する。例えば
図11ではユーザは、第2のページが表示されているウィンドウ111内を指等で押圧する。
【0107】
第1の表示領域内で押圧され、押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であることを判定すると(S24のY)、制御部20は、RAM22に保存されている第1のページのページ情報(本実施形態ではHTML、画像データ、及びCSS)を、RAM22から読み取る(S26)。
【0108】
次に、制御部20は、RAM22から読み取ったHTMLの記述に従って第1のページを第1の表示領域に表示するよう表示部30に指示する(S27)。そして、制御部20は、S9に戻り、処理を継続する。
【0109】
これにより、もう一度、第1のページが第1の表示領域に表示される。例えば
図10に示すように、第1のページがウィンドウ111内に表示される。そのため、この構成では、ユーザは、第2のページから第1のページに戻すための操作を複数回繰り返す必要がない。
【0110】
したがって、第2の実施形態の表示装置2によれば、第1の実施形態の表示装置1と同様に、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0111】
次に、第1のページをリセットしたいと考えた場合、ユーザは、第2の表示領域内を指等で押圧する。例えば
図11ではユーザは、ウィンドウ112内を指等で押圧する。
【0112】
第2の表示領域内で押圧され、押圧センサ11Pから出力された押圧検出信号の信号レベルD
Spが所定閾値以上であることを判定すると(S25のY)、制御部20は、RAM22に保存されている第1のページのページ情報を消去する(S28)。そして、制御部20は、S4に戻り、処理を継続する。
【0113】
これにより、第1のページのページ情報がRAM22から消去され、ユーザは、第1のページを新たに決めなおすことができる。
【0114】
なお、前記各実施形態では表示部30が、通信手段によって受信されたページを操作面111に表示しているが、これに限るものではない。実施の際は例えば、表示装置がメモリーカードスロットを備え、メモリーカードスロットに差し込まれたメモリーカードから読み取ったページを操作面に表示してもよい。
【0115】
また、前記各実施形態ではブラウザソフトを起動しているが、これに限るものではない。本発明は例えば、ユーザが操作面への操作を繰り返すことで、操作面に表示されるページを切り替えていくタイプのアプリケーションソフト(例えば、ユーザが撮影した複数の写真を操作面に表示するアプリケーションソフト)にも適用できる。この場合、記憶管理部は、第1のページの存在位置を示すページ情報としてページ番号を記憶してもよい。
【0116】
最後に、前記各実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。