特許第5975209号(P5975209)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5975209
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】電線引き出し部分構造
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/00 20060101AFI20160809BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20160809BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20160809BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20160809BHJP
【FI】
   H05K7/00 K
   H01L33/00 L
   F21V23/00 160
   H01B7/00 306
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-63043(P2012-63043)
(22)【出願日】2012年3月21日
(65)【公開番号】特開2013-197322(P2013-197322A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2015年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 宏幸
【審査官】 遠藤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05718604(US,A)
【文献】 特開2010−010076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/00
F21V 23/00
H01B 7/00
H01L 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
電線引き出し部分を残して前記ハウジングの開口部を覆うカバーと、
前記電線引き出し部分から引き出される電線と、該電線を収容保護する管体とを含み、
前記カバーは、前記ハウジングとのロック部に一体形成されており、かつ、前記ハウジングの外方にアーム状に延びた操作アームを含み、
該操作アームを弾性変形させることによって、前記ロック部による前記ハウジングとの係止解除を可能とし、かつ、前記管体を位置決めした位置で係合する前記操作アームが形成されている管体係合部前記ハウジングとの係止解除及び前記管体の位置決めを兼用する解除兼位置決め部と、を有する
ことを特徴とする電線引き出し部分構造。
【請求項2】
請求項1に記載の電線引き出し部分構造において、
前記解除兼位置決め部は、前記操作アームの基端部分を前記ロック部に接続する
ことを特徴とする電線引き出し部分構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電線引き出し部分構造において、
前記管体は、周方向の凹部及び/又は凸部を有するものであり、前記管体係合部は、前記凹部及び/又は前記凸部に係合する
ことを特徴とする電線引き出し部分構造。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載の電線引き出し部分構造において、
前記解除兼位置決め部は、前記管体に対するテープ巻部を有する
ことを特徴とする電線引き出し部分構造。
【請求項5】
請求項1、2、3又は4に記載の電線引き出し部分構造において、
前記カバーは、前記解除兼位置決め部の連続部分近傍を前記管体に対する押し当て部分
とする
ことを特徴とする電線引き出し部分構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線引き出し部分の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1の図1及び図2には、ハウジング及びカバー(リアホルダー)が開示され、ハウジングの後端の開口部からは、図示しない電線が引き出される。ハウジングの開口部には、カバーが係止される。カバーは、電線引き出し部分と、係止突起と、解除孔とを有する。カバーは、この係止突起がハウジングの開口部に形成された係止凹部に引っ掛かり係止される。カバーは、所謂リアホルダーとして機能する。
【0003】
メンテナンス等でカバーを取り外す必要がある場合には、解除用の治具をカバーの解除孔に差し込んで、この後に、てこの原理にて治具からリアホルダーに力を作用させると、係止突起及び係止凹部の係止状態を解除することができ、これによりカバーが取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−245140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術にあっては、解除用の治具でないとカバーの取り外しをすることができないことから、カバーの解除性が悪いという問題点や、治具の保管等に手間が掛かるという問題点を有する。
【0006】
ところで、カバーの電線引き出し部分から引き出された電線を保護するため、電線に保護用の管体を取り付けることが考えられるが、管体の位置決めをしておかないと配索時にズレが生じてしまうという問題点を有する。位置ズレ防止専用の治具を用意するのであれば、上記同様の問題点を有することになり、治具を用いない場合であれば、サンプル品との合わせ確認が必要になって作業が繁雑になってしまうという問題点を有する。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、治具を用いずにカバーの解除性向上と管体の位置決めとを図ることが可能な、電線引き出し部分構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の電線引き出し部分構造は、ハウジングと、電線引き出し部分を残して前記ハウジングの開口部を覆うカバーと、前記電線引き出し部分から引き出される電線と、該電線を収容保護する管体とを含み、前記カバーは、前記ハウジングとのロック部に一体形成されており、かつ、前記ハウジングの外方にアーム状に延びた操作アームを含み、該操作アームを弾性変形させることによって、前記ロック部による前記ハウジングとの係止解除を可能とし、かつ、前記管体を位置決めした位置で係合する前記操作アームが形成されている管体係合部前記ハウジングとの係止解除及び前記管体の位置決めを兼用する解除兼位置決め部と、を有することを特徴とする。
【0009】
このような特徴を有する本発明によれば、カバーの解除兼位置決め部がハウジングとの係止解除に係る部分になる。また、管体の位置決めに係る部分にもなる。
【0010】
請求項2に記載の本発明の電線引き出し部分構造は、請求項1に記載の電線引き出し部分構造において、前記解除兼位置決め部は、前記操作アームの基端部分を前記ロック部に接続することを特徴とする。
【0011】
このような特徴を有する本発明によれば、ハウジングとの係止解除に有効な配置の解除兼位置決め部になる。
【0012】
請求項3に記載の本発明の電線引き出し部分構造は、請求項1又は2に記載の電線引き出し部分構造において、前記管体は、周方向の凹部及び/又は凸部を有するものであり、前記管体係合部は、前記凹部及び/又は前記凸部に係合することを特徴とする。
【0013】
このような特徴を有する本発明によれば、管体の位置決めに有効な部分を有する解除兼位置決め部になる。
【0014】
請求項4に記載の本発明の電線引き出し部分構造は、請求項1、2又は3に記載の電線引き出し部分構造に係り、前記解除兼位置決め部は、前記管体に対するテープ巻部を有することを特徴とする。
【0015】
このような特徴を有する本発明によれば、管体の位置決めに有効な部分を有する解除兼位置決め部になる。
【0016】
請求項5に記載の本発明の電線引き出し部分構造は、請求項1、2、3又は4に記載の電線引き出し部分構造に係り、前記カバーは、前記解除兼位置決め部の連続部分近傍を前記管体に対する押し当て部分とすることを特徴とする。
【0017】
このような特徴を有する本発明によれば、管体の位置決めに有効な部分を有するカバーになる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載された本発明によれば、カバーに解除兼位置決め部を設けることから、この解除兼位置決め部を介してハウジングとの係止解除と、管体の位置決めをすることができる。従って、本発明によれば、治具を用いずにカバーの解除性向上と管体の位置決めとを図ることができるという効果を奏する。
【0019】
請求項2に記載された本発明によれば、ハウジング及びカバーのロック部近傍に解除兼位置決め部を配置することから、特にハウジングとの係止解除をスムーズに行うことができるという効果を奏する。
【0020】
請求項3に記載された本発明によれば、解除兼位置決め部に管体係合部を設けてこれを管体の凹部及び/又は凸部に係合させることから、より確実に管体の位置決めをすることができるという効果を奏する。
【0021】
請求項4に記載された本発明によれば、解除兼位置決め部にテープ巻部を設けてこの部分にテープ巻きによる固定をすることから、より確実に管体の位置決めをすることができるという効果を奏する。
【0022】
請求項5に記載された本発明によれば、カバーに押し当て部分を設けてこの部分に管体を押し当てつつ解除兼位置決め部を用いることから、より確実に管体の位置決めをすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の電線引き出し部分構造を採用するLEDユニットの斜視図である。
図2】LEDユニットの分解斜視図である。
図3】(a)は電線の引き出しに係る図、(b)はカバーの係止解除に係る図である。
図4】LEDユニットの側面図及び解除兼位置決め部の拡大図である。
図5】テープ巻きを施した状態のLEDユニットの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ハウジングと、ハウジングから引き出される電線と、電線引き出し部分を残してハウジングの開口部を覆うカバーとを含む電線引き出し部分構造であり、カバーには解除兼位置決め部を設ける。この解除兼位置決め部は、ハウジングとの係止解除及び前記管体の位置決めを兼用する。
【実施例】
【0025】
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明の電線引き出し部分構造を採用するLEDユニットの斜視図である。また、図2はLEDユニットの分解斜視図、図3(a)は電線の引き出しに係る図、図3(b)はカバーの係止解除に係る図、図4はLEDユニットの側面図及び解除兼位置決め部の拡大図、図5はテープ巻きを施した状態のLEDユニットの側面図である。
【0026】
以下の説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができるものとする。
【0027】
また、以下の説明において、本発明の電線引き出し部分構造をLEDユニット、すなわち自動車等の移動体に組み付けられるLEDユニットに採用するが、これに限定されないものとする。すなわち、LED以外の光源(ランプなど)を用いる照明ユニットや、発光表示部を有する表示装置等にも採用可能であるものとする。この他、電気的な接続を行うコネクタにも採用可能であるものとする。
【0028】
図1において、引用符号1は本発明の電線引き出し部分構造を採用するLEDユニットを示す。LEDユニット1は、例えば自動車の室内における図示しない照明対象を照らすためのものとして備えられる。尚、LEDユニット1は、電気自動車やハイブリッド自動車に組み付けられてもよく、その場合は例えば給電コネクタを照らすことも可能である。
【0029】
図1及び図2において、LEDユニット1は、ハウジング2と、機能部3と、カバー4と、管体5とを含んで構成される。機能部3は、ハウジング2の後部に開口する開口部6を介してハウジング内部に収容される。開口部6は、電線引き出し部分7を残してカバー4にて覆われる。電線引き出し部分7からは、機能部3に接続された複数本の電線8が引き出される。カバー4には、本発明の電線引き出し部分構造の要部である解除兼位置決め部9が設けられる。以下、上記各構成について詳細に説明をする。
【0030】
ハウジング2は、光透過性を有する合成樹脂材料を用いてなる樹脂成型品であって、上記の如く後部を開口させて開口部6が形成され、内部には収容空間(図示省略)が形成される。ハウジング2は、この全体が透明で例えば図示の如く箱形状に形成される。このようなハウジング2の上壁には、光透過部10が形成される。光透過部10は、後述するLED18の位置に対応する部分が該当する。また、ハウジング2における左右両側壁の後部には、係止突起11(ロック部)がそれぞれ形成される。係止突起11は、カバー4を係止する部分として形成される。
【0031】
ハウジング2の後部において、開口部6の左右縁部位置には、カバー4の後述する係止アーム22の基端部分を係合させる係合凹部12が形成される。係合凹部12は、ハウジング2の左右両側壁の後部を凹状に切り欠いて形成される。
【0032】
図2において、機能部3は、回路基板アッセンブリ13と、ホルダー14と、防水パッキン15と、複数の防水栓16とを含んで構成される。回路基板アッセンブリ13は、所望の回路パターンを有する基板17と、この基板17の表面(上面)側に実装されるLED18及び電子部品19とを有する。
【0033】
基板17は、この両側部がハウジング2の内面に形成される図示しない支持部により支持される。また、基板17は、この後部がホルダー14に保持される。基板17には、複数本の電線8が半田付けにより接続される。半田接続部分は、本実施例においてホルダー14から近い部分に設定される。電線8は、電源供給用として、また、信号用として複数本設けられる。
【0034】
LED18は、箱状のパッケージ内に発光部を有し、基板17の上記回路パターンに接続される。LED18は、発光して図示しない照明対象を照らす。尚、図中のLED18の配置は一例であるものとする。また、LED18の数も一つに限らず任意であるものとする。
【0035】
ホルダー14は、合成樹脂材料を用いてなる樹脂成型品であって、ホルダー本体20を有する。ホルダー本体20は、この外周がハウジング2の内周よりも若干小さく、隙間が生じるように形成される。隙間は、防水パッキン15により水密に埋められる。
【0036】
ホルダー本体20には、基板保持部(符号省略)と、パッキン取り付け部(符号省略)と、複数の電線挿通孔(符号省略)とが形成される。上記基板保持部は、基板17の後部を保持する部分として形成される。
【0037】
上記パッキン取り付け部は、防水パッキン15に対する取り付け部分であって、ホルダー本体20の外周が該当する。ホルダー本体20の外周、すなわちパッキン取り付け部23とハウジング2の内周はシール面として形成され、防水パッキン15が密着するようになる。防水パッキン15は、ゴム等の止水可能な材料を用いて環状となる形状に成型される。防水パッキン15は弾性を有する。防水パッキン15には、複数のリップ部分が形成される。
【0038】
上記電線挿通孔は、予め防水栓16を取り付けておいた電線8を挿通する部分であって、円形に貫通形成される。電線挿通孔の内面はシール面として形成され、防水栓16が密着する。防水栓16は、ゴム等の止水可能な材料を用いて略筒状となる形状に成型される。防水栓16は弾性を有する。防水栓16には、複数のリップ部分が形成される。
【0039】
カバー4は、合成樹脂材料を用いてなる樹脂成型品であって、カバー本体21と、一対の係止アーム22(ロック部)と、解除兼位置決め部9とを有する。カバー4は、所謂リアホルダーである。カバー本体21は、電線引き出し部分7を残して開口部6を覆う部分として形成される。このようなカバー本体21の外面には、解除兼位置決め部9が一体形成される。また、解除兼位置決め部9の一体部分(連続部分)近傍には、管体5に対する押し当て部分23(図4参照)が形成される。
【0040】
尚、本実施例の管体5は、周方向の凹部24及び凸部25を連続して交互に有する公知のコルゲートチューブであるものとする(一例であるものとする。単に所定位置に凹部24又は凸部25を有する柔軟なチューブであってもよいものとする)。管体5は、引き出された電線8を収容保護する部材として備えられる。
【0041】
係止アーム22は、カバー本体21の左右両側部に連続するように形成される。係止アーム22は、ハウジング2の係止突起11に引っ掛かり係止されるような略枠形状に形成される。係止アーム22は、可撓性を有する。係止アーム22の基端部分は、ハウジング2の係合凹部12に対し差し込まれる状態で係合する。
【0042】
解除兼位置決め部9は、ハウジング2との係止解除及び管体5の位置決めを兼用する部分としてカバー本体21に一体形成される。具体的には、係止アーム22とハウジング2の係止突起11との係止状態を専用の治具を用いずに解除する部分として、また、電線8を収容した状態にある管体5の位置ズレを防止したり固定したりする部分として、カバー本体21に一体形成される。解除兼位置決め部9は、一方の係止アーム22の近傍に配設される。解除兼位置決め部9は、略棒状となる形状に形成される(形状は一例であり、例えばリブ状であってもよいものとする)。
【0043】
図3(a)において、ハウジング2から例えば真っ直ぐに引き出された電線8は、仮想線で示す如く解除兼位置決め部9の側へ寄せられる。そして、この後に管体5(図1参照)に収容されて保護される(一例であるものとする)。
【0044】
図3(b)において、解除兼位置決め部9に対し矢印P方向の力を加えると、カバー本体21に若干の弾性変形が生じ、この弾性変形に伴ってハウジング2の係止突起11に引っ掛かっていた係止アーム22が外れて係止状態が解除される。この時の解除性は良好である。解除兼位置決め部9は、恰も操作アームのような部分として用いられる。解除兼位置決め部9は、係止解除や上記弾性変形のために、一方の係止アーム22の近傍となる配置が有効である。
【0045】
図4において、解除兼位置決め部9の先端には、一対の管体係合部26が突出形成される。一対の管体係合部26は、突起形状に形成され、このうちの一つが管体5の凹部24に入り込んで係合する。尚、管体係合部26は、管体5に係合して位置ズレを規制することができれば、特に形状や数は限定されないものとする。凹部24に入り込まないもう一方の管体係合部26は、本実施例において後述するテープ巻き29に利用される。
【0046】
管体5は、解除兼位置決め部9及び引き出された電線8に挟まれて保持されるとともに、この保持状態で管体係合部26が凹部24に入り込んで係合することから、また、解除兼位置決め部9の一体部分近傍に押し当て部分23を有し、この押し当て部分23に管体5の端部27が当接することから、確実に位置決めや保持等がなされるようになる。
【0047】
管体5は、例えば図示しないボディーパネルに開口形成された孔に挿通され、仮に孔に引っ掛かったとしてもズレが生じてしまうことはない。管体5による保護機能は維持される。
【0048】
本実施例において、管体係合部26と解除兼位置決め部9の基端部分(カバー本体21の外面に対する一体部分)との間には、テープ巻部28が形成される。このテープ巻部28を用いて図5に示す如くテープ巻き29を施すことにより、管体5に対する固定が一層確実になるのは勿論である(テープ巻き29はLEDユニット1の使用環境に応じて施せばよいものとする)。
【0049】
尚、解除兼位置決め部9は、テープ巻き29に適した長さで形成されるものとする。テープ巻き29に関しては、解除兼位置決め部9を基準に施せば、或いは管体係合部26を基準に施せば作業性は良好である。
【0050】
以上、図1ないし図5を参照しながら説明してきたように、カバー4に解除兼位置決め部9を設けることから、この解除兼位置決め部9を介してハウジング2との係止解除と、管体5の位置決めをすることができる。従って、治具を用いずにカバー4の解除性向上と管体5の位置決めとを図ることができるという効果を奏する。
【0051】
また、ハウジング2及びカバー4のロック部近傍、すなわち係止部分の近傍に解除兼位置決め部9を配置することから、特にハウジング2との係止解除をスムーズに行うことができるという効果を奏する。
【0052】
また、解除兼位置決め部9に管体係合部26を設けてこれを管体5の凹部24に係合させることから、より確実に管体5の位置決めをすることができるという効果を奏する。
【0053】
また、解除兼位置決め部9にテープ巻部28を設けてこの部分にテープ巻き29による固定をすることから、より確実に管体5の位置決めをすることができるという効果を奏する。
【0054】
また、カバー4に押し当て部分23を設けてこの部分に管体5の端部27を押し当てつつ解除兼位置決め部9を用いることから、より確実に管体5の位置決めをすることができるという効果を奏する。尚、押し当て部分23はハウジング2の後部に設けてもよいものとする。
【0055】
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0056】
1…LEDユニット、 2…ハウジング、 3…機能部、 4…カバー、 5…管体、 6…開口部、 7…電線引き出し部分、 8…電線、 9…解除兼位置決め部、 10…光透過部、 11…係止突起(ロック部)、 12…係合凹部、 13…回路基板アッセンブリ、 14…ホルダー、 15…防水パッキン、 16…防水栓、 17…基板、 18…LED、 19…電子部品、 20…ホルダー本体、 21…カバー本体、 22…係止アーム(ロック部)、 23…押し当て部分、 24…凹部、 25…凸部、 26…管体係合部、 27…端部、 28…テープ巻部、 29…テープ巻き
図1
図2
図3
図4
図5