特許第5975327号(P5975327)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本ガスケット株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5975327-シリンダヘッドガスケット 図000002
  • 特許5975327-シリンダヘッドガスケット 図000003
  • 特許5975327-シリンダヘッドガスケット 図000004
  • 特許5975327-シリンダヘッドガスケット 図000005
  • 特許5975327-シリンダヘッドガスケット 図000006
  • 特許5975327-シリンダヘッドガスケット 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5975327
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】シリンダヘッドガスケット
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/08 20060101AFI20160809BHJP
   F02F 11/00 20060101ALI20160809BHJP
【FI】
   F16J15/08 P
   F02F11/00 L
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-72056(P2012-72056)
(22)【出願日】2012年3月27日
(65)【公開番号】特開2013-204641(P2013-204641A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000228383
【氏名又は名称】日本ガスケット株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082108
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(72)【発明者】
【氏名】平松 剛
(72)【発明者】
【氏名】寺西 穣
【審査官】 竹村 秀康
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−227047(JP,A)
【文献】 実開平07−041139(JP,U)
【文献】 米国特許第06315303(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16J 15/00−15/14
F02F 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼室孔とボルト孔とを備え、上記燃焼室孔の周囲の肉厚を、ボルト孔の近傍位置で薄く、ボルト孔から離隔した離隔位置で厚く設定したシリンダヘッドガスケットにおいて、
上記燃焼室孔の周囲に折返し部を形成したストッパ板を設け、上記折返し部はストッパ板の本体部に向けて折り返すことにより該折り返し部の内面に空間を形成してあり、かつ上記折返し部の内面の空間高さを、上記ボルト孔の近傍位置で零ないしは小さくして当該近傍位置における折返し部の高さを低く設定するとともに、上記ボルト孔から離隔した離隔位置で上記折返し部の内面の空間高さを大きくして当該離隔位置における折返し部の高さを高く設定したことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
【請求項2】
上記シリンダヘッドガスケットは、上記ストッパ板の折返し部の外側で、上記燃焼室孔を囲むフルビード部を設けたビード板を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。
【請求項3】
上記シリンダヘッドガスケットは、上記燃焼室孔の周囲に上記折返し部の折返し厚さよりも小さい段差の凹部を設けた調整板を備えており、上記ストッパ板の折返し部は上記調整板の凹部に重合されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。
【請求項4】
上記調整板に、燃焼室孔を囲む環状溝を形成してその環状溝内を上記凹部として形成してあり、該環状溝よりも燃焼室孔側は、上記折返し部が燃焼室孔に突出するのを阻止する環状突出部として形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシリンダヘッドガスケット。
【請求項5】
上記環状突出部の高さは、上記ストッパ板の肉厚の2倍の高さと同一か、それよりも低く設定されていることを特徴とする請求項4に記載のシリンダヘッドガスケット。
【請求項6】
上記凹部の表面は、上記折返し部が燃焼室孔に突出するのを抑制する粗面に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシリンダヘッドガスケット。
【請求項7】
上記シリンダヘッドガスケットは、上記折返し部と凹部の外側で上記燃焼室孔を囲むフルビード部を設けたビード板を備えており、上記ストッパ板は、上記フルビード部を越えた位置まで設けられて、その超えた位置の外側で省略してあることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシリンダヘッドガスケットに関し、より詳しくは、燃焼室孔とボルト孔とを備え、上記燃焼室孔の周囲の肉厚を、ボルト孔の近傍位置で薄く、ボルト孔から離隔した離隔位置で厚く設定したシリンダヘッドガスケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シリンダヘッドガスケットとして、燃焼室孔と、この燃焼室孔の周囲に折返し部を形成したストッパ板と、さらにボルト孔とを備えたシリンダヘッドガスケットが知られている(特許文献1)。
ところで一般に、シリンダヘッドガスケットは、エンジンのシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持され、その状態で上記ボルト孔に貫通された締付ボルトによって一体に連結されるようになっている。その結果、上記燃焼室孔の周囲の面圧は、ボルト孔の近傍位置で大きく、ボルト孔から離隔した離隔位置で小さくなるので、面圧の小さい部分におけるシール性が相対的に低下するようになる。
そして、例えば上記ボルト孔が燃焼室孔の周囲4箇所に形成されている場合には、上記面圧の大小によりシリンダボアが真円よりクローバー形状に変形されるクローバー形変形つまり4次成分変形が生じることが知られており、そのようなクローバー形変形はシリンダボアを異常摩耗させ、オイル消費の増大と燃費の低下を招くようになる。
【0003】
このため従来、上記燃焼室孔の周囲の肉厚を、ボルト孔の近傍位置で薄く、ボルト孔から離隔した離隔位置で厚く設定したシリンダヘッドガスケットが提案されている(特許文献2)。
上記特許文献2に記載されたシリンダヘッドガスケットにおいては、燃焼室孔を囲繞するシム板を中間板に重合させ、該シム板の板厚を一定に設定する一方、中間板のシム板と重合する部分の肉厚を、上述したようにボルト孔の近傍位置で薄く、ボルト孔から離隔した離隔位置で厚く設定している。
このように構成したシリンダヘッドガスケットによれば、面圧が大きくなるボルト孔の近傍位置で肉厚が薄くなっているので、その面圧が大きくなるのを抑制でき、他方、面圧が小さくなるボルト孔から離隔した離隔位置で肉厚が厚くなっているので、その面圧が小さくなるのを防止できる。その結果、肉厚の厚さを好適となるように設定することによって燃焼室孔の周囲の面圧を可及的に均一とすることができ、それにより面圧の低い部分におけるシール性の低下を防止することができる。
【0004】
なお、上記特許文献1においては、上記ストッパ板の折返し部は調整板に重合されているので、その重合する部分における調整板の肉厚をボルト孔の近傍位置で薄く、ボルト孔から離隔した離隔位置で厚く設定すれば、燃焼室孔の周囲の面圧を可及的に均一とすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−55005号公報
【特許文献2】国際公開第2008/084718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように燃焼室孔の周囲の面圧を可及的に均一にすれば、それによって好適なシール性を確保することができるが、より過酷な条件下ではシール性が不足することがあり、従来から一層のシール性の向上が望まれていた。
本発明はそのような事情に鑑み、燃焼室孔の周囲の面圧を均一にするための部分にばね性を付与することにより、従来に比較してより一層のシール性の向上を期待することができる新規な構成のシリンダヘッドガスケットを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明は、燃焼室孔とボルト孔とを備え、上記燃焼室孔の周囲の肉厚を、ボルト孔の近傍位置で薄く、ボルト孔から離隔した離隔位置で厚く設定したシリンダヘッドガスケットにおいて、
上記燃焼室孔の周囲に折返し部を形成したストッパ板を設け、上記折返し部はストッパ板の本体部に向けて折り返すことにより該折り返し部の内面に空間を形成してあり、かつ上記折返し部の内面の空間高さを、上記ボルト孔の近傍位置で零ないしは小さくして当該近傍位置における折返し部の高さを低く設定するとともに、上記ボルト孔から離隔した離隔位置で上記折返し部の内面の空間高さを大きくして当該離隔位置における折返し部の高さを高く設定したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、燃焼室孔の周囲に折返し部を形成したストッパ板を利用して、上記折返し部の高さを、上記ボルト孔の近傍位置で低く設定するとともに、上記ボルト孔から離隔した離隔位置で高く設定することにより、燃焼室孔の周囲の面圧を可及的に均一にすることができ、それによって従来と同様に好適なシール性を確保することができる。
そして燃焼室孔の周囲の面圧を可及的に均一にすることができれば、前述のクローバー形変形といったシリンダボアの変形を抑制することができるので、それによってシリンダボアの異常摩耗やオイル消費の増大と燃費の低下とを防止することができる。
これに加えて、上記折返し部の内面に空間高さを確保すれば当該折返し部にばね性を付与することができるので、シリンダヘッドやシリンダブロックの振動に対する追従性を確保することができ、それにより従来に比較して一層のシール性の向上を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施例を示す要部の平面図
図2図1のII−II線に沿う拡大断面図
図3図1のIII−III線に沿う拡大断面図
図4】本発明の第2実施例を示す断面図
図5】本発明の第3実施例を示す断面図
図6】本発明の第4実施例を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、本実施例のシリンダヘッドガスケット1は、図示しないシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持されてそれらの間をシールするようになっている。
上記シリンダヘッドガスケット1は、例えば一直線上に直列に配置された複数の燃焼室孔2(図1では1つのみ表示)を備えており、これら複数の燃焼室孔2は、それぞれ図示しないシリンダブロックに形成されたシリンダボアの位置に合わせて穿設されている。
またシリンダヘッドガスケット1には、締結ボルトを挿通するための複数のボルト孔3と、ブローバイガスを流通させるブローバイ孔4と、潤滑油を流通させる油孔5と、さらに冷却水を流通させる水孔6とが穿設されている。
【0011】
上記シリンダヘッドガスケット1は、図2に示すように、燃焼室孔2の周囲に折返し部11を設けたストッパ板12と、燃焼室孔2の周囲に上記折返し部11の折返し厚さよりも小さい段差の凹部13aを設けた調整板13と、上記折返し部11と凹部13aの外側で上記燃焼室孔2を囲むフルビード部14aを設けたビード板14とを備えている。
そして上記折返し部11と凹部13aとを重合させながら、上記ストッパ板12と調整板13とを相互に重合させるとともに、それらストッパ板12と調整板13の外側にそれぞれ上記ビード板14を重合させている。
【0012】
上記各ビード板14に設けたフルビード部14aは、相互に重合するように同一位置に形成してあり、上方のビード板14に形成したフルビード部14aは、シリンダブロックに向けて下方に突出するように形成してある。
他方、下方のビード板14に形成したフルビード部14aは、シリンダヘッドに向けて上方に突出するように形成してあり、したがって両フルビード部14a、14aは積層重合されて、それぞれストッパ板2と調整板3側に向けて突出するようになる。
【0013】
上記調整板13と各ビード板14、14はほぼ同一の形状に形成してあるが、上記ストッパ板12の本体部12aは、上記フルビード部14aを越えた位置まで設けて、その超えた位置の外側で省略してある。
このストッパ板12は各シリンダボア毎に配置してあり、各シリンダボア毎に配置したリング状となるストッパ板12は、各シリンダボアの中間位置で相互に一体的に連結することにより、組み立ての容易性を向上させている。しかしながらストッパ板12は、それぞれシリンダボア毎に別体に製造してもよい。
【0014】
図2図1のII−II線に沿う断面図であり、この図2に示されている上記ストッパ板12の折返し部11aは、上記ボルト孔3の近傍位置A(図1)となっている。
そしてボルト孔3の近傍位置Aにおける折返し部11aは、該折返し部11aをヘミング加工によって形成する際に強くストッパ板12の本体部12aに向けて加圧してあり、それによって折返し部11aの内面に形成される空間高さh1が零ないしは小さくなるようにしてある。
つまりボルト孔3の近傍位置Aにおける折返し部11aの高さは、上記空間高さh1が零ないしは小さくなるようにすることにより、低くなるように設定してある。
【0015】
図3図1のIII−III線に沿う断面図であり、この図3に示されている上記ストッパ板12の折返し部11bは、上記ボルト孔3から離隔した離隔位置B(図1)となっている。
そしてボルト孔3の離隔位置Bにおける折返し部11bは、該折返し部11bをヘミング加工によって形成する際に上記ボルト孔3の近傍位置Aにおける折返し部11aよりも弱い力でストッパ板12の本体部12aに向けて加圧してあり、それによって当該折返し部11bの内面に形成される空間高さh2は、上記ボルト孔3の近傍位置Aにおける折返し部11aの空間高さh1よりも大きくなるようにしてある。
つまりボルト孔3から離隔した離隔位置Bにおける折返し部11bは、上記空間高さh2を大きくすることにより、高くなるように設定してある。
【0016】
上記近傍位置Aにおける折返し部11aと離隔位置Bにおける折返し部11bとの中間の折返し部については、その空間高さが、上記空間高さh1からh2に徐々に変化するように形成してあり、それによって折返し部11の高さが徐々に連続的に高低に変化するようにしてある。
なお、上記高さが変化する折返し部11を形成するに当たっては、最初に大きな空間高さh2を有する折返し部11を全域に形成しておき、次にプレス加工により上記折返し部11を本体部12aに向けて押し潰す金型に、該折返し部11を本体部12aに向けて強く押し潰す部分と弱く押し潰す部分とを環状に連続的に設ければよい。
【0017】
以上の構成において、シリンダヘッドガスケット1をシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持してそれらシリンダヘッドとシリンダブロックとを締結ボルトで連結すると、燃焼室孔2の周囲の面圧は、ボルト孔3の近傍位置Aで大きく、ボルト孔3から離隔した離隔位置Bで小さくなる。
しかしながら、ボルト孔3の近傍位置Aにおける折返し部11aの高さは低く、ボルト孔3から離隔した離隔位置Bにおける折返し部11bの高さは高いので、燃焼室孔2の周囲の面圧を可及的に均一にすることができる。
したがってこれにより、面圧が低くなる部分におけるシール性の低下を防止して、良好なシール性を確保することができる。
また、上記燃焼室孔2の周囲の面圧を可及的に均一にすることができるので、シリンダボアの変形を抑制することができ、それによってシリンダボアの異常摩耗やオイル消費の増大、並びに燃費の低下を防止することができる。
さらに、少なくとも上記折返し部11bの内面には空間高さh2が確保されているので、この部分の折返し部11bはばね性を有しており、したがってシリンダヘッドやシリンダブロックの振動に対する追従性を確保することができる。その結果、ばね性を有しない従来技術に比較して、一層のシール性の向上を期待することが可能となる。
【0018】
さらに本実施例においては、上記ストッパ板12の本体部12aを、上記フルビード部14aを越えた位置で省略してあるので、該ストッパ板12の本体部12aによってその部分の面圧を増大させることができる。
つまり上記ストッパ板12の本体部12aを調整板13とほぼ同一の形状に形成した場合には、該本体部12aによる面圧上昇効果はシリンダヘッドガスケット1の全域に亘るようになるので、局部的な面圧上昇効果が得られない。しかるに本実施例によれば、本体部12aを設けた範囲で局部的な面圧上昇効果を得ることができるので、その部分の面圧を増大させて、一層のシール性の向上を図ることが可能となる。
【0019】
図4は本発明の第2実施例を示したもので、本実施例では調整板13に、上記燃焼室孔2を囲む環状溝13bを形成してあり、その環状溝13b内を上記凹部13aとして形成してある。
そして上記環状溝13bよりも燃焼室孔2側は、上記ストッパ板12の折返し部11が燃焼室孔2側に突出するのを阻止する環状突出部13cとして形成してある。
このとき、上記環状突出部13cの高さは、ストッパ板12の肉厚の2倍の高さと同一か、それよりも低く設定することが望ましい。すなわち環状突出部13cの高さがストッパ板12の肉厚の2倍の高さと同一であるということは、上記折返し部11aの内面に形成される空間高さh1が零の場合における折返し部11aの全体の高さであって、環状突出部13cの高さをその高さを超えた高さに設定すると、折返し部11aに加わるべき荷重を環状突出部13が受け止めてしまい、折返し部11aに必要な荷重が加わらなくなって燃焼室孔2の周囲の面圧を可及的に均一にすることを阻害するからである。
それ以外の構成は上記第1実施例と同様に構成してあり、第1実施例と同一又は相当部分には、第1実施例と同一の符号を付して示してある。
【0020】
上記構成を有する第2実施例によれば、上記環状突出部13cにより、上記ストッパ板12の折返し部11aが燃焼室孔2、14a側に突出するのを防止することができる。
【0021】
図5は本発明の第3実施例を示したもので、本実施例では上記第1実施例の構成を基礎として、その凹部13aの表面に溝や凹凸面を形成して、該凹部13aの表面を粗面としたものである。そしてこの粗面により、上記ストッパ板12の折返し部11が燃焼室孔2側に突出するのを抑制できるようにしてある。
それ以外の構成は上記第1実施例と同様に構成してあり、第1実施例と同一又は相当部分には、第1実施例と同一の符号を付して示してある。
上記第3実施例においても、第1実施例と同等の作用効果が得られることは明らかであり、また本実施例では、上記凹部13aの粗面によりストッパ板12の折返し部11が燃焼室孔2側に突出するのを抑制することができる。
【0022】
図6は本発明の第4実施例を示したもので、本実施例では上記第1実施例の構成を基礎として、調整板13を省略してある。
また本実施例では、ストッパ板12は各ビード板14、14とほぼ同一の形状に形成してある。
それ以外の構成は上記第1実施例と同様に構成してあり、第1実施例と同一又は相当部分には、第1実施例と同一の符号を付して示してある。
上記第4実施例においても、燃焼室孔2の周囲の面圧を可及的に均一にすることができることは明らかである。
【符号の説明】
【0023】
1 シリンダヘッドガスケット 2 燃焼室孔
3 ボルト孔 11、11a、11b 折返し部
12 ストッパ板 12a 本体部
13 調整板 13a 凹部
13b 環状溝 13c 環状突出部
14 ビード板 14a フルビード部
A 近傍位置 B 離隔位置
h1、h2 高さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6