特許第5975465号(P5975465)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タニタの特許一覧

<>
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000002
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000003
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000004
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000005
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000006
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000007
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000008
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000009
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000010
  • 特許5975465-秤、測定システム及び端末機 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5975465
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月23日
(54)【発明の名称】秤、測定システム及び端末機
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/40 20060101AFI20160809BHJP
   G01G 19/414 20060101ALI20160809BHJP
【FI】
   G01G19/40 C
   G01G19/414 B
【請求項の数】5
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-23870(P2013-23870)
(22)【出願日】2013年2月8日
(65)【公開番号】特開2014-153227(P2014-153227A)
(43)【公開日】2014年8月25日
【審査請求日】2015年8月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133179
【氏名又は名称】株式会社タニタ
(74)【代理人】
【識別番号】100081318
【弁理士】
【氏名又は名称】羽切 正治
(74)【代理人】
【識別番号】100122541
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 友彰
(72)【発明者】
【氏名】松本 真生
(72)【発明者】
【氏名】石川 誠
【審査官】 森 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平5−248930(JP,A)
【文献】 特開平8−159854(JP,A)
【文献】 特開平11−142223(JP,A)
【文献】 特開2011−100488(JP,A)
【文献】 特開昭52−44537(JP,A)
【文献】 特開2003−248725(JP,A)
【文献】 特許第4838383(JP,B2)
【文献】 特開2001−202569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G19/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
摂取対象物が乗せられる秤量台と、
前記秤量台に乗せられたことによって前記秤量台に与えられた前記摂取対象物の荷重を測定するための荷重測定部と、
1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量として、少なくとも、第1推奨摂取量、おおよそ1日当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を1日分の食事回数で除した量であり前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量を予め記憶している記憶部と、
前記記憶部に予め記憶されている前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のうちのいずれかを選択することで前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を初期設定するための操作部と、
前記操作部により前記初期設定された前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記演算部により演算された前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする秤。
【請求項2】
前記演算部は、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を合算することによって合計荷重値を演算するとともに、
前記秤は、1日における各食事時の測定の総てにおいて、前記演算部により演算された前記合計荷重値が、前記操作部により前記初期設定された前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を達成したか否かの判別を行う判別部を有し、
前記表示部は、前記判別部により、1日における各食事時の測定の総てにおいて、前記演算部により演算された前記合計荷重値が、前記操作部により前記初期設定された前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を達成したと判別された場合に祝福画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の秤。
【請求項3】
前記操作部は、人数データの入力が可能であり、前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のいずれかを選択することで、前記人数データに対応した1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を初期設定するものであり、
前記演算部は、前記操作部により前記初期設定された前記人数データに対応した前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の前記人数データに対応した残りの摂取目標量を演算し、
前記表示部は、前記演算部により算出された前記同一種類の摂取対象物の前記人数データに対応した残りの摂取目標量を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の秤。
【請求項4】
秤と、端末機と、からなる測定システムであって、
前記秤は、
摂取対象物が乗せられる秤量台と、
前記秤量台に乗せられたことによって前記秤量台に与えられた前記摂取対象物の荷重を測定するための荷重測定部と、
前記端末機とデータの通信を行う秤側通信部と、を備え、
前記端末機は、
前記秤とデータの通信を行う端末機側通信部と、
1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量として、少なくとも、第1推奨摂取量、おおよそ1日当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を1日分の食事回数で除した量であり前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量を予め記憶している記憶部と、
前記記憶部に予め記憶されている前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のうちのいずれかを選択することで前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を初期設定するための操作部と、
前記操作部により前記初期設定された前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記演算部により演算された前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えること
を特徴とする測定システム。
【請求項5】
秤で測定された摂取対象物の荷重値を入力する入力部と、
1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量として、少なくとも、第1推奨摂取量、おおよそ1日当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を1日分の食事回数で除した量であり前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量を予め記憶している記憶部と、
前記記憶部に予め記憶されている前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のうちのいずれかを選択することで前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を初期設定するための操作部と、
前記操作部により前記初期設定された前記摂取目標量から、前記入力部から入力された荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記演算部により演算された前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えること
を特徴とする端末機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、摂取対象物(特に野菜)の摂取量を測定するとともに、目標摂取量(目標制限摂取量を含む。)を達成できているかを簡便に把握可能な秤、測定システム及び端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
生命維持、成長、身体的な健康という観点から、栄養状態を適正に保つために必要な栄養素等を摂取することが求められており、厚生労働省は、国民の健康及び生活の質の向上を図るために、適正な栄養素(食物)摂取に関して、「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)の推進について」を発表している。その中で、例えば野菜の摂取量に関して、成人の1日当たりの目標摂取量は生野菜の状態で350gとされており、人はこのような目標摂取量を達成するような食生活を心がけることが望ましい。前記のような目標摂取量を達成する野菜を摂取しているか否かを知るためには、毎食事時に、これから摂取する野菜を測定する必要があり、そのような測定をするための手段としては、従来から、キッチンスケール又はクッキングスケールと呼ばれている秤がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−83329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の秤によれば、毎食事時(調理前)に測定した野菜の摂取量(測定値)を、使用者自身が別途記録し、その記録から1日の総摂取量(測定値の合計値)を計算し、その計算結果を目標摂取量と対比して、目標摂取量に対してどの程度達成しているのかを評価する必要があった。そのため、毎食事時の記録作業、合計値の計算作業、目標摂取量に対する達成度の評価作業、など総ての作業を使用者自らが行わなければならなかった。特に、このような作業は、一定量の野菜を摂取するという食生活にかかわるものであるため、習慣的に継続して行っていく必要がある点に意義がある反面、毎食事時に行うことは煩雑であるため、これを理由として、野菜の摂取量のチェックを諦めてしまうことにも繋がりかねない。
【0005】
そこで本発明は、摂取対象物(特に野菜)の摂取量を測定するとともに、目標摂取量(目標制限摂取量を含む。)を達成できているかを簡便に把握可能な秤、測定システム及び端末機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の秤は、摂取対象物が乗せられる秤量台と、前記秤量台に乗せられたことによって前記秤量台に与えられた前記摂取対象物の荷重を測定するための荷重測定部と、1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量として、少なくとも、第1推奨摂取量、おおよそ1日当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を1日分の食事回数で除した量であり前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量を予め記憶している記憶部と、前記記憶部に予め記憶されている前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のうちのいずれかを選択することで前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を初期設定するための操作部と、前記操作部により前記初期設定された前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を演算する演算部と、前記演算部により演算された前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の秤において、前記演算部は、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を合算することによって合計荷重値を演算するとともに、前記秤は、1日における各食事時の測定の総てにおいて、前記演算部により演算された前記合計荷重値が、前記操作部により前記初期設定された前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を達成したか否かの判別を行う判別部を有し、前記表示部は、前記判別部により、1日における各食事時の測定の総てにおいて、前記演算部により演算された前記合計荷重値が、前記操作部により前記初期設定された前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を達成したと判別された場合に祝福画像を表示することを特徴とする。
【0011】
また、本発明において、前記操作部は、人数データの入力が可能であり、前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のいずれかを選択することで、前記人数データに対応した1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を初期設定するものであり、前記演算部は、前記操作部により前記初期設定された前記人数データに対応した前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の前記人数データに対応した残りの摂取目標量を演算し、前記表示部は、前記演算部により算出された前記同一種類の摂取対象物の前記人数データに対応した残りの摂取目標量を表示することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の測定システムは、秤と、端末機と、からなる測定システムであって、前記秤は、摂取対象物が乗せられる秤量台と、前記秤量台に乗せられたことによって前記秤量台に与えられた前記摂取対象物の荷重を測定するための荷重測定部と、前記端末機とデータの通信を行う秤側通信部と、を備え、前記端末機は、前記秤とデータの通信を行う端末機側通信部と、1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量として、少なくとも、第1推奨摂取量、おおよそ1日当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を1日分の食事回数で除した量であり前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量を予め記憶している記憶部と、前記記憶部に予め記憶されている前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のうちのいずれかを選択することで前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を初期設定するための操作部と、前記操作部により前記初期設定された前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を演算する演算部と、前記演算部により演算された前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【0025】
また、本発明の端末機は、秤で測定された摂取対象物の荷重値を入力する入力部と、1食当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量として、少なくとも、第1推奨摂取量、おおよそ1日当たりの同一種類の摂取対象物の推奨摂取量を1日分の食事回数で除した量であり前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量を予め記憶している記憶部と、前記記憶部に予め記憶されている前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量及び前記第3推奨摂取量のうちのいずれかを選択することで前記同一種類の摂取対象物の摂取目標量を初期設定するための操作部と、前記操作部により前記初期設定された前記摂取目標量から、前記入力部から入力された荷重値を減算することによって、前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を演算する演算部と、前記演算部により演算された前記同一種類の摂取対象物の残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によると、摂取対象物の摂取量を測定するとともに、目標摂取量を達成できているかを簡便に把握可能な秤、測定システム及び端末機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施形態に係るクッキングスケールの全体斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るクッキングスケールの構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係るクッキングスケールの設定の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図4】本発明の実施形態に係るクッキングスケールの設定における目標レベルの選択の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図5】本発明の実施形態に係るクッキングスケールの設定における摂取目標値を直接入力する場合の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図6】本発明の実施形態に係るクッキングスケールによる測定の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図7】本発明の実施形態に係るクッキングスケールによる測定において、摂取目標量を達成した場合の祝福画像の表示例を示す図である。
図8】変形例1における設定の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図9】変形例1における設定の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図10】第2実施形態におけるテーブルの例を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の秤の実施形態としてのクッキングスケールについて図面を参照しつつ詳しく説明する。なお、以下では、摂取対象物が野菜である場合を例にして説明するが、本発明の秤及び測定システムは、摂取対象物が野菜である場合に限定されるものではない。
<第1実施形態>
1.クッキングスケール10の構成
図1は、第1実施形態に係るクッキングスケール10の全体斜視図、図2は、クッキングスケール10の構成を示すブロック図である。
クッキングスケール10は、料理用の材料(食物、摂取対象物。特に野菜)の重量を測定する秤であって、図1又は図2に示すように、秤量台21、荷重測定部としてのロードセル20、操作部30、記憶部40、演算部50、判別部60、表示部70、制御部80を備える。
なお、荷重測定部は、ロードセルに限られず、静電容量式センサーその他の重量測定手段を採択することができる。
【0030】
秤量台21は、ケース11の内部に配置されたロードセル20上に載置されており、秤量台21の平坦面上に野菜その他の測定対象物を乗せることができるようになっている。ロードセル20は、測定対象物を秤量台21に乗せることによって秤量台21に与えられた荷重を測定する。秤量台21及びロードセル20の構成や配置等については、例えば、上述の特許文献1に記載のものとすることができるため、詳細な説明は省略する。
【0031】
操作部30(図2参照)は、少なくとも、野菜の摂取目標量を設定するために用いられ、本実施形態においては4つの操作ボタン31、32、33、34(図1参照)からなる。これらのボタンの機能等について以下に例示する。
操作ボタン31(オフボタン、数値増加ボタン)は、クッキングスケール10の電源を切る機能、操作ボタン32と対になって表示や設定を切り替える機能、を備える。
操作ボタン32(オンボタン、風袋量控除ボタン、数値減少ボタン)は、クッキングスケール10の電源を入れる機能、風袋量を控除する機能、操作ボタン31と対になって表示や設定を切り替える機能、を備える。なお、風袋量を控除する機能は、測定対象物を秤量台21上に直接乗せるのではなく、適当な器に入れた測定対象物を秤量台21上に乗せて、測定対象物の重量を測定したい場合に用いる機能である。これは、最初に空の器のみを秤量台21に乗せてその重量(風袋量)を測定し、その重量による荷重値が安定したところで操作ボタン32を押すと、クッキングスケール10は、この荷重値を風袋量として記憶すると共に、この荷重値を「0.0g」として表示する機能である。更に、その後、前記器に入れられた測定対象物を、前記器に入れられたまま秤量台21上に置いて測定を行うと、表示部70には、風袋量を控除した重量、即ち測定対象物のみの重量が表示されるという機能である。
操作ボタン33(合計クリアボタン)は、記憶部40に記憶された合計荷重値をクリアする機能を備える。
操作ボタン34(+ボタン、目標設定ボタン)は、設定モードの起動、野菜の摂取目標量の設定、測定された荷重値の合計(合計荷重値の演算)等に用いる。
【0032】
記憶部40は、摂取目標量その他の設定値(操作部30の操作によって入力された使用者の年齢、性別、体格及び/又は生活習慣に関するデータなど)、各種の推奨摂取量(1日当たりの野菜の推奨摂取量、1食当たりの野菜の推奨摂取量(第1推奨摂取量、第2推奨摂取量、第3推奨摂取量))、ロードセル20による測定結果(荷重値)、演算部50による演算に必要な情報及び演算結果、判別部60による判別に必要な情報及び判別結果、フラグデータ、各種データテーブル、などを記憶する。
特に、記憶部40は、操作部30の操作により選択された1日当たりの野菜の推奨摂取量又は1食当たりの野菜の推奨摂取量のいずれかの値を、摂取目標量として記憶する。また、記憶部40は、操作部30の操作により選択された、第1推奨摂取量、第2推奨摂取量又は第3推奨摂取量のいずれかの値を、摂取目標量として記憶する。
【0033】
演算部50は、設定及び測定に必要な各種の演算処理を実行する。演算部50は、摂取目標量から、ロードセル20により測定された荷重値を減算することによって、残りの摂取目標量を演算する。また、演算部50は、摂取目標量から、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を減算することによって残りの摂取目標量を演算する。また、演算部50は、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を合算することによって合計荷重値を演算する。また、演算部50は、摂取目標量及び合計荷重値から摂取達成度を演算する。
【0034】
判別部60は、合計荷重値が摂取目標量を達成したか否かを判別するとともに、達成したと判別した場合には、フラグデータを書き換えて、摂取目標量を達成したことを示す達成フラグを立てる。また、判別部60は、前記達成フラグが立っている場合に、所定条件が成立したか否かを判別し、成立した場合には、祝福フラグを立てる。
【0035】
制御部80は、ロードセル20、操作部30、記憶部40、演算部50、判別部60、及び表示部70に接続され、これらの動作を制御する。
ここで、記憶部40、演算部50、判別部60、及び制御部80は、例えば半導体回路で構成する。演算部50、判別部60、及び制御部80は、一部又は総てを共通の回路で構成してもよい。
【0036】
表示部70は、例えば液晶パネルであって、摂取目標量(初期設定された摂取目標量、残りの摂取目標量)、合計荷重値、摂取達成度、ロードセル20による測定結果、演算部50による各種演算結果などを表示する。
【0037】
以下、本実施形態におけるクッキングスケール10の設定処理及び測定処理について説明する。これらの説明では、モデルケースとして、クッキングスケール10を4人家族の家庭において使用する場合であって、1日3回の食事(朝食、昼食、夕食)の毎食事時(各調理時)に、4人分の1食当たりの野菜摂取量(調理する野菜の分量)を測定することにより、4人分の1食当たりの摂取目標量を満たしているか否かを把握することを目的して使用すること、を前提とするものである。なお、クッキングスケール10は、4人以外の人数分の測定を行うことができることは言うまでもない。また、以下では、操作ボタン32による風袋量控除のための操作の説明は省略する。
【0038】
2.初期設定
図3図5を参照して、測定前に行うクッキングスケール10の設定処理(初期設定)について説明する。
【0039】
本実施形態のクッキングスケール10では、初期設定の操作の利便性を向上させるために、1日当たりの野菜の推奨摂取量及び1食当たりの野菜の推奨摂取量が記憶部40に予め記憶されている。更に、1食当たりの野菜の推奨摂取量としては、第1推奨摂取量、前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び/又は、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量、が記憶部40に予め記憶されている。より具体的には、1日当たりの野菜の推奨摂取量及び1食当たりの野菜の推奨摂取量は、以下のように、目標レベル1〜レベル5までの5段階で構成されている。
目標レベル1:1人当たり100g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第1推奨摂取量)
目標レベル2:1人当たり120g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第2推奨摂取量)
目標レベル3:1人当たり160g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第3推奨摂取量)
目標レベル4:1人当たり200g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第4推奨摂取量)
目標レベル5:1人当たり350g(1日当たりの野菜の推奨摂取量)
これらのデータは、テーブルとして予め記憶部40に記憶されている。
【0040】
目標レベル5では、1日当たりの野菜の推奨摂取量として、上述の「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)の推進について」(厚生労働省)で推奨されている、成人1日当たりの野菜の推奨摂取量(350g)が設定されている。
目標レベル1から目標レベル4では、1食当たりの野菜の推奨摂取量が段階的に設定されている。標準的に1日3食をとる人が多いことを考慮して、目標レベル2では、目標レベル5「1人当たり350g」のおおよそ3分の1の量である「1人当たり120g」が設定され、目標レベル1では、レベル2よりもやや少ない量である「1人当たり100g」、目標レベル3では、目標レベル2よりもやや多い量である「1人当たり160g」、目標レベル4では、目標レベル2よりもかなり多い量として「1人当たり200g」が設定されている。
【0041】
図3は、クッキングスケール10の設定(初期設定)の流れを説明するための、表示部70の表示遷移の図である。表示部70は、図3(a)に示すような表示要素を備えている。
【0042】
(1)人数の設定
使用者が操作ボタン34を長押しすることにより、設定モードが起動される(ステップS1、図3(b))。
次に、使用者が操作ボタン31、32を操作することにより、所望の人数が選択される(ステップS2、図3(c))。操作ボタン31(数値増加ボタン)又は操作ボタン32(数値減少ボタン)が押されるごとに、表示部70内の人数表示が「−−」→「1」→「2」→「3」→「4」→「・・・」→「−−」と順次スクロール表示されるようになっている。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって「4」を表示させる。
続いて、「4」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、人数データが確定される(ステップS3、図3(d))。
【0043】
(2)目標レベルの設定
使用者が操作ボタン31又は操作ボタン32を操作することにより、所望の目標レベルが選択される(ステップS4、図3(e)、図4)。図4は、クッキングスケール10の設定における目標レベルの選択の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図4に示すように、操作ボタン31又は操作ボタン32が押されるごとに、表示部70の目標レベルの数値表示が「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」(図4(a))→「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」(図4(b)、図3(e))→「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」(図4(c))→「レベル4/目標量200.0g/1人あたり」(図4(d))→「レベル5/目標量350.0g/1人あたり」(図4(e))と順次スクロール表示されるようになっている。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」を表示させる。
次に、「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、目標レベルが確定される(ステップS5、図3(e))。
【0044】
(3)摂取目標量の決定
上述の工程により人数データと目標レベルとが確定されると、制御部80は、演算部50に摂取目標量を演算させる。上記の例では、人数データ「4」と、目標レベル「レベル2」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第2推奨摂取量)とが確定されているため、摂取目標量は、4人×120g=480gとして演算することができる。
制御部80は、表示部70に摂取目標量(「目標量480.0g」)を所定時間(例えば1秒間)表示させる(ステップS6、図3(f))。
摂取目標量(「目標量480.0g」)が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって摂取目標量が確定され、その他必要な内部処理を行い(ステップS7)、制御部80は、設定モードを終了する。これにより、記憶部40は、操作部30の操作により入力された人数データ(「4人」)と、選択された摂取推奨量の値(「120g」)と、を乗じた値(「480g」)を、摂取目標量として記憶する。特に、記憶部40は、操作部30の操作により入力された人数データ(「4人」)と、選択された第1推奨摂取量(「100g」)、第2推奨摂取量(「120g」)又は第3推奨摂取量(「160g」)の値と、を乗じた値(「480g」)を、摂取目標量として記憶する。
このステップS7の処理中は、表示部70では、待機表示として、例えば図3(g)及び(h)に示すような表示を交互に表示させて、電源を切らないよう使用者に注意を促す。
【0045】
(4)摂取目標量を直接入力する場合の初期設定
上記(3)の初期設定は、人数データ「4」と、4人総てに共通の目標レベル(「レベル2/目標量1人当たり120g」)と、に基づいて、4人分の摂取目標量(480.0g)を自動演算して設定するものであるが、これに対して、任意の摂取目標量を設定する場合の設定工程について、図5を参照して説明する。図5は、クッキングスケール10の設定における摂取目標量を直接入力する場合の流れを説明するための、表示部70の表示遷移の図である。
前記モデルケースにおける4人家族が、例えば、父親(成人男性)、母親(成人女性)、子供(成長期)、子供(幼少)という家族構成である場合のように、性別や年齢などに応じて、各人の適正な野菜摂取量を個々決定し、それらの合算値を摂取目標量として設定する方が、摂取目標量としての合理性を更に担保できる場合もある。
また、上記の通り、特に目標レベル1〜目標レベル3は、1日3食という食習慣を有する使用者を前提としたものであるため、摂取目標量を直接入力可能な設定処理によれば、例えば、1日3食未満又は1日4食以上という食習慣を有する使用者にとっても使い勝手がよいものとなる。即ち、例えば1日5食という食習慣を有する使用者であれば、1食当たりの摂取目標量を、350gの5分の1である「70」に設定することが可能となる。
【0046】
上述のステップS1(図3(b))と同様に、使用者が操作ボタン34を長押しすることにより、設定モードが起動される(ステップS11、図5(a))。
次に、操作ボタン31、32を操作することにより、直接入力モードへ移行するための表示を選択する(ステップS12、図5(b))。操作方法は上述のステップS2、S3と同様であるが、ここでは、「−−」を選択、確定する。
【0047】
「−−」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、直接入力モードが起動され、表示部70には、摂取目標量のデフォルト値「目標量480.0g」が表示される(ステップS13、図5(c))。
次に、使用者が操作ボタン31(数値増加ボタン)又は操作ボタン32(数値減少ボタン)を操作することにより、摂取目標量が直接入力される(ステップS14、図5(c))。前記デフォルト値「目標量480.0g」から、操作ボタン31又は操作ボタン32を押すごとに、予め定めた単位(例えば、1g単位や10g単位)で数値を変更することができるようになっており、所望の摂取目標量になるまで操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押す。
続いて、所望の摂取目標量が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって摂取目標量が確定され、その他必要な内部処理を行い(ステップS15)、設定モードを終了する。なお、このステップS15の処理中は、表示部70では、待機表示として、例えば図3(g)及び(h)に示すような表示を交互に表示させて、電源を切らないよう使用者に注意を促す。
【0048】
3.測定
図6図7を参照して、クッキングスケール10による測定処理について説明する。
ここでは、図3図4に示す例、即ち、人数データ4人、目標レベル2、摂取目標量480g、という初期設定をした場合について、毎食事時(各調理時)に、4人分の1食当たりの野菜摂取量(調理する野菜の分量)を測定する処理の流れを説明する。
(1)1食についての基本的な測定
【0049】
図6は、本実施形態に係るクッキングスケール10による測定の流れを説明するための、表示部70の表示遷移の図である。
まず、電源が切られている状態において、操作ボタン32が押されることによって測定モードが起動される(ステップS21、図6(a))。
【0050】
次に、操作ボタン32が押された後、制御部80は、ロードセル20のゼロ点を更新するとともに、表示部70に摂取目標量「目標量480.0g」を表示させる(ステップS22、図6(b))。
ゼロ点更新の完了後、制御部80は、表示部70に待機表示をさせる(ステップS23)。待機表示の具体例としては、表示部70に、第1表示(図6(c))と第2表示(図6(d))とを、所定時間(例えば3秒)ごとに交互に表示させる。
ここで、第1表示(図6(c))は、表示部70の上段に、前回以前に測定した荷重値の合計荷重値(前回以前に測定した荷重値が未だ存在しないため、「合計0.0g」を表示)、下段は今回測定した荷重値(未だ野菜を乗せていないため「0.0g」を表示)をそれぞれ表示し、第2表示(図6(d))は、表示部70の上段に、残りの摂取目標量(初回測定時は初期設定で設定された摂取目標量「合計480.0g」を表示)、下段に今回測定した荷重値(未だ野菜を乗せていないため「0.0g」を表示)をそれぞれ表示する。
【0051】
待機表示(図6(c)(d))中に、使用者が秤量台21上に野菜を乗せると、その野菜により秤量台21に与えられた荷重をロードセル20が測定し、その荷重値が、表示部70の下段に表示される(ステップS24)。制御部80は、荷重値が安定したと判断すると、今回測定した荷重値を記憶部40に記憶させるとともに、表示部70の左上部に安定マーク「○」を表示させ(ステップS25)、第1表示(図6(e))と第2表示(図6(f))とを、所定時間ごとに交互に表示させる。
【0052】
表示部70に安定マーク「○」が表示されているときに、使用者が操作ボタン34を押すと、制御部80は、演算部50に対して、合計荷重値の演算、残りの摂取目標量の演算、及び、摂取達成度の演算を実行させる。演算部50による演算結果は、記憶部40に記憶される(ステップS26)。また、ステップS26での演算後、判別部60は、合計荷重値が摂取目標量を達成したか否かを判別するとともに、達成した場合には、フラグデータを書き換えて、摂取目標量を達成したことを示す達成フラグを立てる。
【0053】
制御部80は、第1表示(図6(g))と第2表示(図6(h))とを、所定時間(例えば3秒)ごとに交互に表示させる(ステップS27)。ここで、第1表示(図6(g))は、前回以前に測定した荷重値と今回測定した荷重値とが合算された合計荷重値、今回測定した荷重値(300g)、及び/又は、摂取達成度を含み、第2表示(図6(h))は、摂取目標量から前回以前に測定した荷重値と今回測定した荷重値とを減算した残りの摂取目標量、今回測定した荷重値(300g)、及び/又は、摂取達成度を含む。
なお、第1表示(図6(g))における「前回以前に測定した荷重値と今回測定した荷重値とが合算された合計荷重値」は、第1回目の測定においては「前回以前に測定した荷重値」が存在せず「0」であるため、今回測定した荷重値(300g)が表示されることになる。また第2表示(図6(h))における「摂取目標量から前回以前に測定した荷重値と今回測定した荷重値とを減算した残りの摂取目標量」は、初期設定で設定されている摂取目標量(480g)から、今回測定した荷重値(300g)」が減算された「180g」が表示される。
【0054】
第1表示(図6(g))及び第2表示(図6(h))における「摂取達成度」は、「初期設定で設定されている摂取目標量(480g)」に対する、「前回以前に測定した荷重値と今回測定した荷重値とが合算された合計荷重値(300g)」の占める割合を表示すればよい。一見して把握することができるように、例えば、黒星印1つにつき20%とする全5段階表示(図3(a)参照)で表すのが好適である。上記の例では、摂取達成度は、62.5%となるため、黒星記3つを表示している。
【0055】
ステップS27の終了後、使用者が秤量台21上から野菜を取り除くと、制御部80は表示部70に待機表示させ(ステップS28)、次の野菜の重量を測ることができる状態になる。このとき、表示部70は、第1表示(図6(i))と第2表示(図6(j))を所定時間ごとに交互に表示する。
ここで表示される第1表示(図6(i))及び第2表示(図6(j))は、上記した第1表示(図6(c))及び第2表示(図6(d))とは、次の点で異なっている。第1表示(図6(i))は、表示部70の上段に、前回以前に測定した荷重値の合計荷重値として「合計300g」が表示されている。第2表示(図6(j))は、表示部70の上段に、残りの摂取目標量として「あと180.0g」が表示される。
【0056】
次の野菜が秤量台21上に乗せられると、上述のS24以降の工程を繰り返す。1食で摂取を予定している総ての野菜の重量を、上記の手順に従って順次測定を行う。
ステップS28の待機表示中に操作ボタン31が押された場合は、制御部80はパワーオフを実行する。ステップS28の待機表示の開始から一定時間何も操作がない場合にも、制御部80は自動的にパワーオフを実行してもよい。
【0057】
(2)2食目以降の測定
上述のようにして、1食目(例えば朝食)についての測定が終わり、クッキングスケール10をパワーオフした後、2食目(例えば昼食)での使用を開始する時は、使用者は、操作ボタン33を押してクッキングスケール10を起動し、操作ボタン33を押す。操作ボタン33の操作により、制御部80は、測定期間(朝食、昼食、夕食)を区切る、すなわち、次の時間帯の食事での測定に移ったと判断することができ、表示部70上段の合計荷重値及び残りの摂取目標量が0にリセットされる(図6(c)参照)。
【0058】
なお、クッキングスケール10を、「1日」ごとに、1日の摂取目標量(350g)を達成している否かを把握することを目的として使用する場合には、初期設定で目標レベル5に設定しておく。測定モードでは、上記のように1食ごとに「合計クリア」ボタンを押すのではなく、毎日、決まった食事(例えば朝食)の測定前にだけ、操作ボタン33を押すようにすればよい。このような操作ボタン33の操作により、制御部80は、測定期間(1日)を区切る、すなわち、次の日の測定に移ったと判断することができ、表示部70上段の合計荷重値及び残りの摂取目標量が0にリセットされる。
摂取目標量の達成を判別するための測定期間は、上述の1食、1日に限らず、例えば1週間など、任意に設定できるようにしてもよい。
【0059】
(3)摂取目標量を達成した場合
上述のように、合計荷重値が摂取目標量を達成した場合は、判別部60は、フラグデータを書き換えて、摂取目標量を達成したことを示す達成フラグを立てる。さらに、判別部60は、1日3回の各食事(朝食、昼食、夕食)時の測定の総てにおいて、前記達成フラグが立った場合には、祝福フラグを立てる。
祝福フラグが立てられ、クッキングスケール10がパワーオフされた後、次に初めて起動(電源オン)されたとき、制御部80は、表示部70に対して、予め記憶部40に記憶されている祝福画像(図7(a)、(b))を所定時間ごとに交互に表示させる。
ここで、図7は、クッキングスケール10による測定において、摂取目標量を達成した場合の祝福画像の表示例を示す図である。祝福画像は、一例として、図7に示すようなウィンクをする顔の画像とすればよいが、特に限定されない。また、祝福画像に代えて、又は祝福画像の表示に加えて、音声等で摂取目標量の達成を報知してもよい。
制御部80は、祝福画像の交互表示を所定回数繰り返した後に、表示部70を目標量の表示(図6(b))に変更し、フラグデータをリセットする。

【0060】
以上のように構成されたことから、上記実施形態によれば、次の効果を奏する。
(1)摂取目標量を容易に設定でき、野菜摂取量を容易に測定することができる。
(2)野菜摂取量及び摂取目標量を別途記録・管理するという煩わしい作業が必要ないため、野菜の摂取、ひいては健全な食生活のモチベーションを維持することができる。
(3)1食、1日その他の測定期間について、摂取目標量を達成できているかを簡便に把握することが可能となる。
(4)1人分の野菜の摂取量のチェックはもちろん、複数人分の野菜の摂取量のチェックをまとめて行うことができる。
【0061】
<変形例1>
図8及び図9は、変形例1における設定の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。図8はステップS31〜S38を示し、図9図8のステップS38に続くステップS39〜S46を示す。
上記第1実施形態における初期設定(上記2.(2)(3))は、人数データ「4」と、4人総てに共通の目標レベル(「レベル2/目標量1人当たり120g」)と、に基づいて、4人分の摂取目標量(480.0g)を自動演算して設定するものであるが、変形例1は、4人それぞれ別の目標レベルを設定することができるものである。
これにより、第1実施形態における初期設定(上記2.(2)(3))のように、4人総てに共通の目標レベルを設定するのではなく、各人に合わせて目標レベルを設定でき、4人分の摂取目標量としての合理性を更に担保できる。また、第1実施形態における初期設定(上記2.(4))のように、使用者が予め各人の適正な摂取目標量を合算しておくという作業をも軽減することができる。
以下、図8図9に沿って設定処理を説明する。なお、摂取目標量の設定以外の処理は上記第1実施形態と同様である。
【0062】
使用者が操作ボタン34を長押しすることにより、設定モードが起動される(ステップS31、図8(a))
次に、使用者が操作ボタン31、32を操作することにより、所望の人数が選択される(ステップS32、図8(b))。操作ボタン31又は操作ボタン32が押されるごとにスクロール表示される点は第1実施形態と同様である。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって「4」を表示させる。
続いて、「4」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、人数データが確定される(ステップS33、図8(c))。
【0063】
次に、各対象者(使用者)ごとに目標レベルを設定する。
まず、表示部70に第1対象者の設定状態であることを示す「−1−」が表示(ステップS34、図8(d))された後、第1対象者(例えば父親)の目標レベルを選択する。目標レベルは、操作ボタン31又は操作ボタン32を押すごとに、表示部70上に「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」→「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」→「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」→「レベル4/目標量200.0g/1人あたり」→「レベル5/目標量350.0g/1人あたり」→「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」と順次スクロール表示されるようになっており、使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を操作して、所望の目標レベルを選択する。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」を表示させる(ステップS35、図8(e))。
次に、「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第1対象者の目標レベルが確定される(ステップS36、図8(f))。
【0064】
次に、表示部70に第2対象者の設定状態であることを示す「−2−」が表示(ステップS34、図8(g))された後、第2対象者(例えば母親)の目標レベルを選択する。
使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」を表示させる(ステップS38、図8(h))。
次に、「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第2対象者の目標レベルが確定される(ステップS39、図9(a))。
【0065】
さらに、表示部70に第3対象者の設定状態であることを示す「−3−」が表示(ステップS40、図9(b))された後、第3対象者(例えば長男)の目標レベルを選択する。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」を表示させる(ステップS41、図9(c))。
次に、「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第3対象者の目標レベルが確定される(ステップS42、図9(d))。
【0066】
最後に、表示部70に第4対象者の設定状態であることを示す「−4−」が表示(ステップS43、図9(e))された後、第4対象者(例えば次男)の目標レベルを選択する。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」を表示させる(ステップS44、図9(f))。
次に、「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第4対象者の目標レベルが確定される(ステップS45、図9(f))。
【0067】
以上の操作(ステップS31〜S45)によって、4人全員のそれぞれの目標レベルの設定が完了すると、制御部80は、演算部50に摂取目標量を演算させる。
上記の例では、目標レベル「レベル1」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第1推奨摂取量)の該当人数データは「1」(第4対象者)、目標レベル「レベル2」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第2推奨摂取量)の該当人数データは「2」(第2対象者及び第3対象者)、目標レベル「レベル3」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第3推奨摂取量)の該当人数データは「1」(第1対象者)、となっているので、摂取目標量は、1人×100g+2人×120g+1人×160g=500gとして演算することができる。このように、演算部50は、第1推奨摂取量の該当人数データ、第2推奨摂取量の該当人数データ、及び、第3推奨摂取量の該当人数データ、に基づいて、推奨摂取量の値を演算することができる。
制御部80は、表示部70に摂取目標量(「目標量500.0g」)を所定時間(例えば1秒間)表示させる(ステップS46、図9(h))。
摂取目標量(「目標量500.0g」)が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって摂取目標量が確定され、その他必要な内部処理を行い、制御部80は、設定モードを終了する。これにより、記憶部40は、操作部30の操作により入力された、第1推奨摂取量(「100g」)の該当人数データ(「1人」)、第2推奨摂取量(「120g」)の該当人数データ(「2人」)、及び、第3推奨摂取量(「160g」)の該当人数データ(「1人」)、に基づいて、演算部50が演算した推奨摂取量の値(「500g」)を、摂取目標量として記憶する。
【0068】
<変形例2>
変形例2においては、初期設定時に、年齢、性別、体格(体重及び/又は身長を含む)及び/又は生活習慣等の使用者データを設定する。設定は操作ボタン31〜34を用いて行う。ここで、生活習慣とは、例えば、所定期間における外食の頻度(外食率)が挙げられる。演算部50は、予め定められたプログラムに従って、操作部30の操作によって入力された使用者の年齢、性別、体格及び/又は外食率に関するデータに基づいて、摂取目標量を補正するようにしてもよい。
【0069】
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態のクッキングスケール10の操作部30に、秤量台21に乗せる摂取対象物である野菜の種類に関する情報を入力するための操作部を含む。
【0070】
(実施例1)操作部30は、秤量台21に乗せる摂取対象物である野菜が、緑黄色野菜であることを入力するための第1操作部として「緑黄色野菜ボタン」、及び、緑黄色野菜以外の野菜であることを入力するための第2操作部として「その他の野菜ボタン」(いずれも図に示さず。)を含む。この実施例1では、測定前に、例えば図6のステップS24の直前に、これから乗せようとする野菜の種類に応じて、「緑黄色野菜ボタン」又は「その他の野菜ボタン」を使用者に操作させるようにする。
これにより、演算部50は、「緑黄色野菜ボタン」の入力と関連付けられた荷重値に関して、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を合算することによって、緑黄色野菜の合計荷重値を演算する。また、演算部50は、「その他の野菜ボタン」の入力と関連付けられた荷重値に関して、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を合算することによって、緑黄色野菜以外の野菜の合計荷重値を演算する。制御部80は、それぞれの合計荷重値を記憶部40に記憶させる。更に、表示部70は、緑黄色野菜の合計荷重値、及び、緑黄色野菜以外の野菜の合計荷重値を表示する。
【0071】
(実施例2)操作部30は、秤量台21に乗せる野菜の種類を入力する種類入力部を含む。種類入力部は、(a)操作ボタン31〜34であって、表示部70に表示される野菜の種類を選択・決定することにより野菜の種類を入力できるものであってもよいし、又は、(b)操作ボタン31〜34とは別の、野菜の種類ごとに細分化された複数の「野菜ボタン」として構成するものであってもよい(いずれも図に示さず。)。
これにより、演算部50は、種類入力部の入力と関連付けられた荷重値に関して、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を合算することによって、野菜の種類ごとに合計荷重値を演算する。制御部80は、それぞれの合計荷重値を記憶部40に記憶させる。更に、表示部70は、野菜の種類ごとの合計荷重値を表示する。
更に、初期設定における操作部30の操作によって、成長促進、美容、病気予防又はダイエットに関する目的データを入力可能であり、演算部50は、予め定められたプログラムに従って、操作部30の操作によって入力された目的データに基づいて、摂取目標量を補正したり、摂取を推奨する野菜ごとの摂取目標量を決定したりしてもよい。
【0072】
(実施例3)図10は、第2実施形態におけるテーブルの例を示す表である。実施例3では、実施例2の種類入力部を有し、図10に示すような、可食率を野菜の種類に対応して示した可食率テーブル、及び/又は、調理による野菜の重量変化率を野菜の種類及び調理法に対応して示した重量変化率テーブル、を記憶部40に予め保存している。ここで、可食率は、調理前の野菜の重量(ヘタや芯や皮等を含む。)に対する、調理後に摂取することのできる重量(ヘタや芯や皮等を除いたもの。)の割合である。また、重量変化率は、調理前の生野菜の重量が、調理によって変化する重量の割合である。
図10では、各野菜について、可食率、炒めた場合の重量変化率、茹でた場合の重量変化率、をそれぞれ示している。なお、図10では、重量変化率のテーブルとして、炒めた場合と茹でた場合を示したが、これら以外の調理法に関する重量変化率のテーブルを作成してもよい。
【0073】
演算部50は、種類入力部の入力と関連付けられた荷重値を、可食率テーブル(図10)に基づいて補正する。
第1実施形態及びその変形例では、調理する直前の状態、即ち、ヘタや芯や皮等を取り除いた状態で秤量台21に乗せなければならないが、この実施例3によれば、ヘタや芯や皮等を取り除いていない状態の野菜を秤量台21にそのまま乗せて測定することができる点で、利便性が向上する。
【0074】
また、操作部30は、秤量台21に乗せる野菜の調理法を入力する調理法入力部を含み、演算部50は、種類入力部及び調理法入力部の各入力と関連付けられた荷重値を、重量変化率テーブル(図10)に基づいて補正する。
第1実施形態及びその変形例では、摂取目標量として、生野菜時における重量を基準とする場合には、調理する直前の状態の野菜について測定を行う必要があるが、この実施例3によれば、調理後の野菜から調理前の生野菜の重量を演算することができる。これにより、例えば、調理後の惣菜等を買ってきて食べることもある使用者のための、利便性向上を図ることができる。
厚生労働省の前記指標(350g)は、「生野菜」での重量であるため、惣菜等のように調理済みの野菜については、生野菜の状態であったら何グラムであったのか、ということを考慮する必要がある。そのために、重量変化率テーブルにおいては、代表的な調理法によって各野菜がどのくらいの重量変化(減少)するのか、をテーブルデータ化しており、これにより、調理済みの野菜を秤量台21に乗せただけで、相当する生野菜としての重量を前記テーブルに基づいて自動計算することが可能となる。
【0075】
第1実施形態及びその変形例、並びに、第2実施形態においては、厚労省の前記指標(350g)は生野菜を基準にしているが、調理後の野菜を何グラムという基準を用いてもよく、この場合は、生野菜を秤量台に乗せて測定し、調理後の野菜の重量を推定してもよい。
なお、その他の構成、作用、効果は第1実施形態と同様である。
【0076】
<第3実施形態>
第3実施形態に係るクッキングスケールは、第1実施形態のクッキングスケール10の構成に加えて、ロードセル20が荷重値を測定したときの時刻を取得する時間情報取得部を備え、記憶部40は、荷重測定部が測定した荷重値を時刻に対応させて記憶する。
第1実施形態のクッキングスケール10では、操作ボタン34が押されたことで、1つの測定期間(例えば1食、1日)の測定が終わったとして区切るものである。これに対して、第3実施形態においては、時間情報取得部を備える構成としたことにより、時刻に応じて3食のいずれの食事での測定であるかを判別することができる。このような構成により、測定期間を区切るための操作ボタン34の操作を割愛でき、また、操作ボタン34の押し忘れによる誤記録等を防止することが可能となる。
【0077】
また、第3実施形態に係るクッキングスケールは、第1実施形態のクッキングスケール10の構成に加えて、ロードセル20が荷重値を測定したときの曜日及び時刻を取得する時間情報取得部と、摂取パターン取得部と、を備え、記憶部40は、荷重測定部が測定した荷重値を曜日及び時刻に対応させて記憶する。摂取パターン取得部は、記憶部40に記憶された荷重値と曜日及び時刻とに基づいて、食事の時間帯と毎食事時における野菜の摂取量とに関する野菜摂取パターン情報を取得する。演算部50は、摂取目標量に対する野菜摂取量の摂取達成度を、野菜摂取パターン情報に基づく補正をして演算し、表示部70は、この摂取達成度を表示する。
このように、第3実施形態のクッキングスケールは、使用者の食習慣学習機能を備えている。この食習慣学習機能は、一定期間、同じ使用者の測定結果を自動集計し、朝食・昼食・夕食、更には、平日と休日との差異を含めて、それぞれの食事における野菜の摂取量の統計データを自動的に構築するものである。
例えば、ある朝食分の野菜の摂取量について、測定し忘れた場合、急いでいて測る時間がなく測れなかった場合、夕食は外食してしまったために測定できなかったような場合は、前記の統計データに基づいて、推定摂取量が自動的に入力されるようにする。
なお、その他の構成、作用、効果は第1実施形態と同様である。
【0078】
<第4実施形態>
第4実施形態に係る測定システムは、上記各実施形態のクッキングスケール10(秤)のうちの一部の機能を、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末機、パーソナルコンピュータなどの端末機(外部機器)側で実現するものである。
【0079】
(実施例1)
実施例1は、上記第1乃至第3実施形態のクッキングスケール10(秤)のうち、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、摂取目標量及び荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部と、摂取目標量から荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって残りの摂取目標量を演算する演算部と、残りの摂取目標量を表示する表示部と、の機能を、外部の端末機が備える操作部、記憶部、演算部及び表示部において実行させるものである。
従って、この実施例1における秤では、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部、摂取目標量及び荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部、摂取目標量から荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって残りの摂取目標量を演算する演算部、及び/又は、残りの摂取目標量を表示する表示部、を有しない構成とすることが可能である。
【0080】
(実施例2)
実施例2は、上記第1乃至第3実施形態のクッキングスケール10(秤)のうち、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部の機能を、外部の端末機が備える操作部において実行させるものである。
従って、実施例2における秤では、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部を有しない構成とすることが可能である。
【0081】
前記実施例1及び実施例2における秤は、端末機とデータの通信を行うための端末機側通信部を備え、端末機は、秤とデータの通信を行うための端末機側通信部を備える。前記実施例1及び実施例2における秤は、荷重測定部と秤側通信部とを制御する制御部と、該制御部に作用する電源オンオフ操作部と、を備え、更に、荷重測定部により測定された荷重を表示する表示部を備える構成としてもよい。
また、前記実施例1及び実施例2における秤及び端末機は、有線接続して通信することができるものであってもよいし、無線(例えば、赤外線通信、Wi−Fi(wireless fidelity:登録商標)等)で通信することができるものであってもよい。
なお、前記実施例1及び実施例2における端末機(外部機器)は、秤側通信部及び端末機側通信部を介した通信によって荷重値を受け取る構成に限られず、秤で測定された荷重値が入力される入力部を備える構成であってもよい。この入力部は、数値を直接入力可能な操作部により実現してもよいし、秤で測定された荷重値を記録した記録媒体を読み取り可能なインターフェースにより実現してもよく、特に限定されない。
【0082】
第4実施形態に係る測定システムによれば、特に前記第2実施形態や第3実施形態における、多くの入力事項を入力するための操作部を秤に設ける必要がなく、秤における処理及び構成の簡略化が図れ、かつ、操作性のよい外部端末によって効率よく入力操作を行うことができるので、利便性の向上を図ることができる。
なお、その他の作用、効果は第1実施形態乃至第3実施形態と同様である。
【0083】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
摂取対象物は、野菜に限定されるものではなく、タンパク質、炭水化物、糖質、脂質、ミネラル、ビタミンなどでもよい。
また、ダイエットや糖尿病などのために食事制限を行う目的で前記秤又は測定システムを用いる場合において、前記目標摂取量は、(例えば1日当たり)制限された食物の摂取量、即ち、目標制限摂取量として表示部に表示するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上のように、本発明に係る秤及び測定システムは、摂取対象物(特に野菜)の摂取量の測定及び目標量のチェックに有用である。
【符号の説明】
【0085】
10 クッキングスケール(秤)
20 ロードセル(荷重測定部)
21 秤量台
30 操作部
31、32、33、34 操作ボタン
40 記憶部
50 演算部
60 判別部
70 表示部
80 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10