(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
建物内の複数のフィールド制御機器の監視・制御を行う監視システムとして、BACnet(Building Automation and Control networking protocol)等のオープンネットワークを用いて、空調設備、照明設備、電気設備や防災設備等の異なるメーカのシステムを接続し、監視・制御を行うマルチベンダー対応システムが普及している。
【0003】
このBACnetに対応した監視システムを構築する際に、エンジニアリング装置は、BACnetの規格に合わせて、監視装置で管理を行うデバイス情報、管理ポイント情報やオブジェクト情報等の管理情報を記録したJOBファイルを作成している。また、エンジニアリング装置は、作成したJOBファイルに基づいて、監視装置で管理を行う上位コントローラを動作させるためのエンジニアリングデータ(ダウンロードファイル)を作成し、対応するコントローラにダウンロードしている。
【0004】
また、エンジニアリング装置では、ネットワークに接続されているコントローラ(デバイス)やそのオブジェクト等の情報を監視装置に通知している。そして、監視装置では、この情報を基にコントローラに対してメッセージを送り、応答があれば当該コントローラは正常であると判断し、応答がなければ異常が生じていると判断して警報を発する等している。そのため、監視装置ではデバイス検索等は行われていない。
【0005】
また、エンジニアリング装置では、通常、コントローラへのダウンロードファイルのダウンロード後にも、監視ポイントの追加や、監視ポイントの定義情報の変更等により、ダウンロードファイルの変更作業が発生する。
この場合、従来のエンジニアリング装置では、まず、コントローラをオフラインに移行させ、当該コントローラからファイルをアップロードしてファイルの修正を行う。そして、この修正したファイルを当該コントローラにダウンロードした後、当該コントローラを再度オンラインに移行させる必要がある(例えば特許文献1参照)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置1を備えた監視システムの構成を示す図であり、通信ネットワークとしてBACnetを用いた場合を示している。
監視システムは、
図1に示すように、エンジニアリング装置1、監視装置2,3、複数の上位コントローラ4および複数の下位コントローラ5等から構成されている。
【0015】
エンジニアリング装置1は、BACnetで通信可能な装置であり、BACnetに対応した監視システムを構築するものである。このエンジニアリング装置1は、システムを構築する際に、BACnetの規格に合わせて、監視装置2,3で監視・制御を行う上位コントローラ4、下位コントローラ5および不図示のフィールド制御装置の構成情報や、I/O情報等の管理情報を記録したJOBファイルを作成する。また、エンジニアリング装置1は、作成したJOBファイルに基づいて、各上位コントローラ4を動作させるためのエンジニアリングデータ(ダウンロードファイル)を生成して、対応する上位コントローラ4にダウンロードする。
【0016】
また、エンジニアリング装置1は、オンラインで、所定のデバイス(上位コントローラ4)のプロパティを抽出し、当該デバイスに対するエンジニアリングデータと当該デバイス間で、双方向でプロパティの整合性を取る機能を有している。このエンジニアリング装置1のプロパティ整合機能に関する構成については後述する。
【0017】
監視装置2,3は、BACnetを介して接続される複数の上位コントローラ4を監視・制御するものである。なお、監視装置3は、
図1に示すエンジニアリング装置1や、監視装置2、上位コントローラ4等と異なるベンダーの監視装置を想定している。
上位コントローラ4は、監視装置2,3による制御に従い、下位ネットワークを介して接続される複数の下位コントローラ5を監視・制御するものである。この上位コントローラ4は、エンジニアリング装置1からのダウンロードファイルに基づいて動作する。
下位コントローラ5は、上位コントローラ4による制御に従い、下位ネットワークを介して接続される複数の不図示のフィールド制御装置を制御するものである。
【0018】
次に、エンジニアリング装置1のプロパティ整合機能に関する構成について説明する。
図2はこの発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置1のプロパティ整合機能に関する構成を示す図である。
エンジニアリング装置1は、
図2に示すように、デバイス検索手段101、オブジェクトリスト取得手段(オブジェクト検索手段)102、プロパティ抽出手段103、デバイス側情報保持手段104、ファイル内デバイス検索手段105、ファイル内オブジェクトリスト取得手段106、ファイル内プロパティ抽出手段107、ファイル側情報保持手段108、差分検出手段109、表示手段110、編集手段111、オブジェクト・プロパティ選択手段112およびプロパティ整合手段113から構成されている。
【0019】
デバイス検索手段101は、オンラインで通信により、ネットワークに接続されているデバイス(上位コントローラ4)を検索するものである。この際、デバイス検索手段101は、応答を要求するメッセージをブロードキャスト送信してデバイスからの応答確認を行うことで、正常に接続されてオンライン上にいるデバイスを検索する。
【0020】
オブジェクトリスト取得手段102は、オンラインで通信により、デバイス検索手段101により検索されたデバイスが有するオブジェクトの一覧を示すオブジェクトリストを当該デバイスから取得するものである。この際、オブジェクトリスト取得手段102は、オブジェクトリストを要求するリードメッセージを該当デバイスに送信することで、その応答メッセージとしてオブジェクトリストを受信する。ここで、オブジェクトとしては、例えば、AI(Analog Input),AO(Analog Output),AV(Analog Value),BI(Binary Input),BO(Binary Output),BV(Binary Value),MI(Multistate Input),MO(Multistate Output),MV(Multistate Value),トレンド,カレンダ,スケジュール,NotificationaClass,FILE等がある。
【0021】
プロパティ抽出手段103は、オンラインで通信により、オブジェクトリスト取得手段102により取得されたオブジェクトリスト内の各オブジェクトの属性を示すプロパティをデバイスから抽出するものである。この際、プロパティ抽出手段103は、該当デバイスに対して、プロパティの抽出を要求するリードメッセージを送信することで、その応答メッセージとしてプロパティを受信する。
【0022】
デバイス側情報保持手段104は、デバイス検索手段101、オブジェクトリスト取得手段102およびプロパティ抽出手段103により得られた各情報を保持するものである。
【0023】
ファイル内デバイス検索手段105は、データベースアクセスにより、JOBファイルまたはエンジニアリングデータ(ダウンロードファイル)に記録されているデバイスを検索するものである。
【0024】
ファイル内オブジェクトリスト取得手段106は、データベースアクセスにより、ファイル内デバイス検索手段105により検索されたデバイスが有するオブジェクトの一覧を示すオブジェクトリストをJOBファイルまたはエンジニアリングデータから取得するものである。
【0025】
ファイル内プロパティ抽出手段107は、データベースアクセスにより、ファイル内オブジェクトリスト取得手段106により取得されたオブジェクトリスト内のオブジェクトの属性を示すプロパティをJOBファイルまたはエンジニアリングデータから抽出するものである。
【0026】
ファイル側情報保持手段108は、ファイル内デバイス検索手段105、ファイル内オブジェクトリスト取得手段106およびファイル内プロパティ抽出手段107により得られた各情報を保持するものである。
【0027】
差分検出手段109は、プロパティ抽出手段103により抽出されたプロパティと、ファイル内プロパティ抽出手段107により抽出されたプロパティとをユニークなキー(デバイスID、オブジェクトIDおよびプロパティID)を基に比較することで、プロパティの差分を検出するものである。
【0028】
表示手段110は、デバイス側情報保持手段104およびファイル側情報保持手段108に保持されている各情報や、差分検出手段109により検出されたプロパティの差分を示す情報等を、所定の形式で表示するものである。
【0029】
編集手段111は、差分検出手段109により検出された差分を編集するものである。
【0030】
オブジェクト・プロパティ選択手段112は、デバイス、JOBファイルおよびエンジニアリングデータのうちプロパティの整合を取るオブジェクト、プロパティを選択するものである。
【0031】
プロパティ整合手段113は、差分検出手段109により検出された差分、または、編集手段111により編集された差分に基づいて、オブジェクト・プロパティ選択手段112により選択されたオブジェクト、プロパティの整合を取るものである。このプロパティ整合手段113は、
図3に示すように、デバイス更新手段114、ファイル更新手段115およびデバイスファイル更新手段116を有している。
【0032】
デバイス更新手段114は、オンラインで通信により、デバイスのプロパティを、対応するJOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティに更新させるものである。このデバイス更新手段114は、メッセージ作成手段1141およびメッセージ送信手段1142から構成されている。
メッセージ作成手段1141は、当該デバイスに対して、対応するJOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティへの更新を要求するライトメッセージを作成する。なお、ライトメッセージには、単一のオブジェトの単一のプロパティの書き換えを要求する“WriteProperty”と、複数のオブジェクトの複数のプロパティの書き換えを要求する“WritePropertyMultiple”とがある。
メッセージ送信手段1142は、メッセージ作成手段1141により作成されたメッセージを当該デバイスに送信することで、プロパティの更新を行わせるものである。
【0033】
ファイル更新手段115は、データベースアクセスにより、JOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティを、対応するデバイスのプロパティに更新させるものである。
【0034】
デバイスファイル更新手段116は、オンラインで通信により、デバイスのプロパティをユーザにより設定されたプロパティに更新させ、かつ、JOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティをユーザにより設定されたプロパティに更新させるものである。このデバイスファイル更新手段116は、メッセージ作成手段1161、メッセージ送信手段1162およびファイル更新手段1163から構成されている。
メッセージ作成手段1161は、当該デバイスに対して、ユーザにより設定されたプロパティへの更新を要求するライトメッセージを作成するものである。
メッセージ送信手段1162は、メッセージ作成手段1161により作成されたメッセージを当該デバイスに送信することで、プロパティの更新を行わせるものである。
ファイル更新手段1163は、データベースアクセスにより、当該JOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティをユーザにより設定されたプロパティに更新させるものである。
【0035】
次に、上記のように構成したエンジニアリング装置1の動作について説明する。
図4はこの発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置1によるプロパティ整合動作を示すフローチャートである。なお以下では、デバイスとして、上位コントローラ4を想定して説明を行う。また以下では、差分検出手段109により検出された差分に基づいて、差分がある全オブジェクト、全プロパティを対象として整合を取る場合について示す。
【0036】
このエンジニアリング装置1によるプロパティ整合動作では、
図4に示すように、まず、エンジニアリング装置1のデバイス検索手段101は、オンラインで通信により、ネットワークに接続されている上位コントローラ4を検索する(ステップST1、デバイス検索ステップ)。このデバイス検索手段101によるデバイス検索結果はデバイス側情報保持手段104に保持され、また、表示手段110によりユーザに提示される。
図5は、表示手段110による、デバイス検索後の画面イメージ例を示す図である。この
図5では、検索されたデバイス(上位コントローラ4)毎に、デバイスを識別するためのデバイスIDや、デバイス名、IPアドレス等の情報が表示されている。
【0037】
次いで、オブジェクトリスト取得手段102は、オンラインで通信により、デバイス検索手段101により検索された上位コントローラ4のオブジェクトリストを当該上位コントローラ4から取得することで、当該上位コントローラ4が有するオブジェクトを検索する(ステップST2、オブジェクト検索ステップ)。このオブジェクトリスト取得手段102によるオブジェクトリスト取得結果はデバイス側情報保持手段104に保持され、また、表示手段110によりユーザに提示される。
図6は、表示手段110による、オブジェクトリスト取得後の画面イメージ例を示す図である。この
図6では、特定の上位コントローラ4が有するオブジェクトを一覧表示しており、オブジェクトを識別するためのオブジェクトID等の情報が表示されている。
【0038】
次いで、プロパティ抽出手段103は、オンラインで通信により、オブジェクトリスト取得手段102により取得されたオブジェクトリスト内の各オブジェクトの属性を示すプロパティを上位コントローラ4から抽出する(ステップST3、プロパティ抽出ステップ)。このプロパティ抽出手段103によるプロパティ抽出結果はデバイス側情報保持手段104に保持され、また、表示手段110によりユーザに提示される。
図7は、表示手段110による、プロパティ抽出後の画面イメージ例を示す図である。この
図7では、
図6に示す情報に加え、各オブジェクトの属性を示すプロパティ(オブジェクト名や、オブジェクト種別、単位等)が表示されている。また、これらの各プロパティは受信する際にID化されている。
【0039】
一方、ファイル内デバイス検索手段105は、データベースアクセスにより、JOBファイルまたはエンジニアリングデータ(ダウンロードファイル)に記録されている上位コントローラ4を検索する(ステップST4)。このファイル内デバイス検索手段105によるデバイス検索結果はファイル側情報保持手段108に保持され、また、表示手段110によりユーザに提示される。
【0040】
次いで、ファイル内オブジェクトリスト取得手段106は、データベースアクセスにより、ファイル内デバイス検索手段105により検索された上位コントローラ4が有するオブジェクトの一覧を示すオブジェクトリストをJOBファイルまたはエンジニアリングデータから取得する(ステップST5)。このファイル内オブジェクトリスト取得手段106によるオブジェクトリスト取得結果はファイル側情報保持手段108に保持され、また、表示手段110によりユーザに提示される。
【0041】
次いで、ファイル内プロパティ抽出手段107は、データベースアクセスにより、ファイル内オブジェクトリスト取得手段106により取得されたオブジェクトリスト内のオブジェクトの属性を示すプロパティをJOBファイルまたはエンジニアリングデータから抽出する(ステップST6)。このファイル内プロパティ抽出手段107によるプロパティ抽出結果はファイル側情報保持手段108に保持され、また、表示手段110によりユーザに提示される。
【0042】
次いで、差分検出手段109は、プロパティ抽出手段103により抽出されたプロパティと、ファイル内プロパティ抽出手段107により抽出されたプロパティとをユニークなキー(デバイスID,オブジェクトID,プロパティID)を基に比較することで、プロパティの差分を検出する(ステップST7、差分検出ステップ)。
例えば、他社の監視装置3が上位コントローラ4のプロパティを書き換えた場合や、ツールの障害で上位コントローラ4のプロパティが不正な値となった場合等には、エンジニアリング装置1が保持するJOBファイル(またはダウンロードファイル)との間でプロパティの差分が発生するため、これを検出する。これにより、例えば、警報の通告先アドレスが、ブロードキャストアドレスから他社の監視装置3のユニキャストアドレスに書き換えられたことや、
図8に示すように、警報用BIオブジェクトのAlarm_Valueの正常値が1である場合において、あるデバイスでの値が0に設定されていること等を把握することができる。この差分検出手段109による差分検出結果は表示手段110によりユーザに提示される(表示ステップ)。
【0043】
次いで、例えば上位コントローラ4のプロパティが不正値である場合等において、デバイス更新手段114は、オンラインで通信により、当該上位コントローラ4のプロパティを、対応するJOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティに更新させる(ステップST8)。すなわち、まず、メッセージ作成手段1141は、当該上位コントローラ4に対して、対応するJOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティへの更新を要求するライトメッセージを作成する。そして、メッセージ送信手段1142は、メッセージ作成手段1141により作成されたメッセージを当該上位コントローラ4に送信することで、プロパティの更新を行わせる。
これにより、例えば、
図8に示すように、警報用BIオブジェクトのAlarm_Valueの正常値が1である場合において、あるデバイスの値が0に設定されている場合、このデバイスをオンラインの状態のまま、Alarm_Valueの値を0から1に修正することができる。
【0044】
また、例えば他社の監視装置3により上位コントローラ4のプロパティが書き換えられた場合等において、ファイル更新手段115は、データベースアクセスにより、該当するJOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティを、当該上位コントローラ4のプロパティに更新させる(ステップST9)。
【0045】
また、上位コントローラ4のプロパティ、またはJOBファイルやエンジニアリングデータのプロパティをマスターとするのではなく、ユーザにより新たに設定されたプロパティをマスターとする場合には、デバイスファイル更新手段116は、オンラインで通信により、上位コントローラ4のプロパティをユーザにより設定されたプロパティに更新させ、かつ、該当JOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティを当該ユーザにより設定されたプロパティに更新させる(ステップST10)。すなわち、まず、メッセージ作成手段1161は、当該上位コントローラ4に対して、ユーザにより設定されたプロパティへの更新を要求するライトメッセージを作成する。そして、メッセージ送信手段1162は、メッセージ作成手段1161により作成されたメッセージを当該上位コントローラ4に送信することで、プロパティの更新を行わせる。また、ファイル更新手段1163は、データベースアクセスにより、当該JOBファイルおよびエンジニアリングデータのプロパティをユーザにより設定されたプロパティに更新させる。
なお、ステップST8〜10は、本発明のプロパティ整合ステップに相当する。
【0046】
また、
図4では、差分検出手段109により検出された差分を用いてプロパティの整合を取る場合について説明したが、編集手段111により編集された差分を用いてプロパティの整合を取るようにしてもよい(編集ステップ)。
例えば、エンジニアリング装置1のJOBファイルの値が50であり、上位コントローラ4の値が50.00であった場合において、編集手段111により編集を行った差分を50.0とする。そして、この編集した値で整合を取ると、エンジニアリング装置1のJOBファイルの値は50.0となり、上位コントローラ4の値は50.0となる。
【0047】
また、
図4では、差分がある全オブジェクト、全プロパティを整合対象とした場合について示した。それに対して、オブジェクト・プロパティ選択手段112により整合対象を選択変更することで、一部のオブジェクト、一部のプロパティのみの整合を取ることも可能である(オブジェクト・プロパティ選択ステップ)。
例えば、AIオブジェクトのみ整合を取り、AOオブジェクトは差分があっても整合を取らないようにしてもよい。また、例えば、AI、AOオブジェクトの単位のプロパティのみ整合を取り、その他のプロパティは差分があっても整合を取らないようにしてもよい。
【0048】
以上のように、この実施の形態1によれば、オンラインで、デバイスのプロパティを抽出し、当該プロパティを対応するJOBファイルまたはエンジニアリングデータのプロパティと比較して差分を検出し、その差分を表示し、その差分を編集し、デバイス、JOBファイルおよびエンジニアリングデータのうちプロパティの整合を取るオブジェクト、プロパティを選択し、検出した差分または編集した差分に基づいて、選択したオブジェクト、プロパティの整合を取るように構成したので、デバイスをオフラインに変更できない状況下であっても、複数のデバイスに対して複数のプロパティを一括で変更することができ、エンジ効率アップを図ることができる。また、エンジニアリングデータ側とデバイス側との双方向でプロパティ値の整合を取ることができる。
また、差分を用いることで、オンラインで稼動しているデバイスの処理負荷を低減させることができる。
【0049】
なお、実施の形態1では、監視システムの通信ネットワークとしてBACnetを適用した例を示したが、これに限るものではなく、その他のオープンネットワークを適用してもよい。
【0050】
また、上記では、差分が検出されたオブジェクトのプロパティをすべて更新させる場合を想定して説明を行ったが、これに限るものではなく、ユーザにより選択されたオブジェクトのプロパティのみを更新させるようにしてもよい。例えば
図9では、左側のチェックボックスを選択・解除することで、そのオブジェクトのプロパティに対する更新の要否が選択可能である。
【0051】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。