【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0007】
(1)本発明は、送信端末(例えば、
図1の送信端末100に相当)と、無線ネットワーク装置(例えば、
図1の無線ネットワーク装置200に相当)と、複数の基地局(例えば、
図1の基地局310、320、330に相当)とからなる1対多通信システムであって、前記無線ネットワーク装置が、過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量の状況を蓄積するデータベース(例えば、
図3のデータベース210に相当)と、前記複数の基地局のユニキャスト通信の使用容量を取得し、該取得したユニキャスト通信の使用容量を前記データベースに記録する使用容量取得手段(例えば、
図3の使用容量取得部220に相当)と、前記送信端末から前記1対多通信の送信情報を受信する1対多通信情報受信手段(例えば、
図3の1対多通信情報受信部240に相当)と、受信した1対多通信情報と前記データベース内のデータに基づいて、使用可能な容量情報を推定する推定手段(例えば、
図3の推定部230に相当)と、前記送信端末に前記使用可能な容量情報を送信する使用可能容量情報送信手段(例えば、
図3の使用可能容量情報送信部250に相当)と、前記送信端末が、前記無線ネットワーク装置に対して、1対多通信に関する送信情報を送信する1対多通信情報送信手段(例えば、
図2の1対多通信情報送信部110に相当)と、前記無線ネットワーク装置に、前記使用可能な容量情報以下の使用する容量とともに、前記1対多通信情報を登録し、登録できない場合には、前記1対多通信情報を変更する登録手段(例えば、
図2の登録部140に相当)と、前記使用する容量と1対多通信情報に基づいて、1対多通信を行う1対多通信データを送信する1対多通信データ送信手段(例えば、
図2の1対多通信データ送信部130に相当)と、を備え、前記無線ネットワーク装置が、該当する基地局に、登録された使用する容量と1対多通信情報に基づいて、容量を割り振って通知する通知手段(例えば、
図3の通知部260に相当)と、前記送信端末から、前記使用する容量と1対多通信情報に基づいて、1対多通信を行う1対多通信データを受信する1対多データ受信手段(例えば、
図3の1対多データ受信部270に相当)と、前記受信した1対多通信を行う1対多通信データを該当する基地局に、割り振った容量分配信する配信手段(例えば、
図3の配信部280に相当)と、を備え、前記基地局が、前記配信された1対多通信を行う1対多通信データを配信することを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0008】
(2)本発明は、(1)の1対多通信システムについて、前記1対多通信の送信情報には、少なくとも、日時、配信エリア、スループットの情報が含まれ、前記無線ネットワーク装置の使用可能容量情報送信手段は、配信日時に対して、所定期間前に、使用可能容量情報を前記送信端末に送信することを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0009】
(3)本発明は、(2)の1対多通信システムについて、前記1対多通信の送信情報に、優先度を付した複数の送信希望日時を含むことを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0010】
(4)本発明は、(1)または(2)の1対多通信システムについて、前記データベースは、少なくとも、カレンダー情報、時間帯情報と過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量の状況とを対応付けて記憶することを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0011】
(5)本発明は、(1)から(4)の1対多通信システムについて、前記データベースは、さらに、気候条件、イベント情報と過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量の状況とを対応付けて記憶することを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0012】
(6)本発明は、(4)または(5)の1対多通信システムについて、前記推定手段は、過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量に対応付けられた前記情報ごとに重み付け演算を行って得られた伝送容量と前記取得したユニキャスト通信の使用容量とに基づいて、1対多通信に使用できる今後の使用容量を推定することを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0013】
(7)本発明は、(6)の1対多通信システムについて、前記推定手段は、さらに、ユニキャスト通信のための容量マージンを加えて、1対多通信に使用できる今後の使用容量を推定することを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0014】
(8)本発明は、(6)の1対多通信システムについて、前記推定手段は、過去のユニキャスト通信の伝送容量に対応付けられた前記情報ごとに重み付け演算を行う際の前記イベント情報に関する重み係数をイベントの有無による使用容量の違いに基づいて、可変して用いることを特徴とする1対多通信システムを提案している。
【0015】
(9)本発明は、送信端末と、無線ネットワーク装置と、複数の基地局とからなる1対多通信システムにおける1対多通信方法であって、前記無線ネットワーク装置が、過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量の状況を蓄積するデータベースを備え、前記無線ネットワーク装置が、前記複数の基地局のユニキャスト通信の使用容量を取得する第1のステップ(例えば、
図4のステップS110に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、該取得したユニキャスト通信の使用容量を前記データベースに記録する第2のステップ(例えば、
図4のステップS120に相当)と、前記送信端末が、前記無線ネットワーク装置に対して、1対多通信に関する送信情報を送信する第3のステップ(例えば、
図4のステップS130に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記送信端末から前記1対多通信の送信情報を受信する第4のステップ(例えば、
図4のステップS140に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、受信した1対多通信情報と前記データベース内のデータに基づいて、使用可能な容量情報を推定する第5のステップ(例えば、
図4のステップS150に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記送信端末に前記使用可能な容量情報を送信する第6のステップ(例えば、
図4のステップS160に相当)と、前記送信端末が、前記無線ネットワーク装置に、前記使用可能な容量情報以下の使用する容量とともに、前記1対多通信情報を登録し、登録できない場合には、前記1対多通信情報を変更して、前記第3のステップに戻る第7のステップ(例えば、
図4のステップS170に相当)と、前記送信端末が、前記無線ネットワーク装置が、該当する基地局に、登録された使用する容量と1対多通信情報に基づいて、容量を割り振って通知する第8のステップ(例えば、
図4のステップS180に相当)と、前記送信端末が、前記使用する容量と1対多通信情報に基づいて、1対多通信を行う1対多通信データを送信する第9のステップ(例えば、
図4のステップS190に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記送信端末から、前記使用する容量と1対多通信情報に基づいて、1対多通信を行う1対多通信データを受信する第10のステップ(例えば、
図4のステップS200に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記受信した1対多通信を行う1対多通信データを該当する基地局に、割り振った容量分配信する第11のステップ(例えば、
図4のステップS210に相当)と、前記基地局が、前記配信された1対多通信を行う1対多通信データを配信する第12のステップ(例えば、
図4のステップS220に相当)と、を備えたことを特徴とする1対多通信方法を提案している。
【0016】
(10)本発明は、(9)の1対多通信方法について、前記第2のステップが、過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量に対応付けられた前記情報ごとに重み付け演算を行って得られた伝送容量と前記取得したユニキャスト通信の使用容量とに基づいて、1対多通信に使用できる今後の使用容量を推定することを特徴とする1対多通信方法を提案している。
【0017】
(11)本発明は、(9)の1対多通信方法について、前記第2のステップが、過去のユニキャスト通信の伝送容量に対応付けられた前記情報ごとに重み付け演算を行う際の前記イベント情報に関する重み係数をイベントの有無による使用容量の違いに基づいて、可変して用いることを特徴とする1対多通信方法を提案している。
【0018】
(12)本発明は、送信端末と、無線ネットワーク装置と、複数の基地局とからなる1対多通信システムにおける1対多通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記無線ネットワーク装置が、過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量の状況を蓄積するデータベースを備え、前記無線ネットワーク装置が、前記複数の基地局のユニキャスト通信の使用容量を取得する第1のステップ(例えば、
図4のステップS110に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、該取得したユニキャスト通信の使用容量を前記データベースに記録する第2のステップ(例えば、
図4のステップS120に相当)と、前記送信端末が、前記無線ネットワーク装置に対して、1対多通信に関する送信情報を送信する第3のステップ(例えば、
図4のステップS130に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記送信端末から前記1対多通信の送信情報を受信する第4のステップ(例えば、
図4のステップS140に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、受信した1対多通信情報と前記データベース内のデータに基づいて、使用可能な容量情報を推定する第5のステップ(例えば、
図4のステップS150に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記送信端末に前記使用可能な容量情報を送信する第6のステップ(例えば、
図4のステップS160に相当)と、前記送信端末が、前記無線ネットワーク装置に、前記使用可能な容量情報以下の使用する容量とともに、前記1対多通信情報を登録し、登録できない場合には、前記1対多通信情報を変更して、前記第3のステップに戻る第7のステップ(例えば、
図4のステップS170に相当)と、前記送信端末が、前記無線ネットワーク装置が、該当する基地局に、登録された使用する容量と1対多通信情報に基づいて、容量を割り振って通知する第8のステップ(例えば、
図4のステップS180に相当)と、前記送信端末が、前記使用する容量と1対多通信情報に基づいて、1対多通信を行う1対多通信データを送信する第9のステップ(例えば、
図4のステップS190に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記送信端末から、前記使用する容量と1対多通信情報に基づいて、1対多通信を行う1対多通信データを受信する第10のステップ(例えば、
図4のステップS200に相当)と、前記無線ネットワーク装置が、前記受信した1対多通信を行う1対多通信データを該当する基地局に、割り振った容量分配信する第11のステップ(例えば、
図4のステップS210に相当)と、前記基地局が、前記配信された1対多通信を行う1対多通信データを配信する第12のステップ(例えば、
図4のステップS220に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0019】
(13)本発明は、(12)のプログラムについて、前記第2のステップが、過去から現在までのユニキャスト通信の伝送容量に対応付けられた前記情報ごとに重み付け演算を行って得られた伝送容量と前記取得したユニキャスト通信の使用容量とに基づいて、1対多通信に使用できる今後の使用容量を推定することを特徴とするプログラムを提案している。
【0020】
(14)本発明は、(12)のプログラムについて、前記第2のステップが、過去のユニキャスト通信の伝送容量に対応付けられた前記情報ごとに重み付け演算を行う際の前記イベント情報に関する重み係数をイベントの有無による使用容量の違いに基づいて、可変して用いることを特徴とするプログラムを提案している。