(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1によれば、携帯端末が、ユーザの顔画像を取得し、取得したユーザの顔画像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量をレコメンドサーバに送信し、レコメンドサーバは、携帯端末から特徴量を受信し、少なくとも複数の特徴量を格納し、受信した特徴量と格納された特徴量とのマッチング処理を行い、マッチング結果に基づいて、アプリケーション等のレコメンドを行って、レコメンド結果を携帯端末に送信する。そして、携帯端末が、レコメンドサーバからレコメンド結果を受信し、受信したレコメンド結果を表示する構成が開示されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、顔という属人的な情報に基づいた推薦しか行えないため、場所や時簡帯などの環境の情報に基づくレコメンドを行う事ができないという問題が残っていた。
【0008】
本発明は、これらの要請を鑑み、無線LANアクセスポイントのIPアドレスからユーザの現在位置を特定した後、その位置に関連したコンテンツのURLをユーザに提供することで、ユーザに位置情報に応じたコンテンツを提供できる携帯端末
、アクセスポイント関連コンテンツ取得方法、携帯端末用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバと通信可能に接続された携帯端末であって、
公衆通信網に接続するために無線アクセスポイントと通信を行うアクセスポイント通信手段と、
前記携帯端末が通信する無線アクセスポイント又は当該無線アクセスポイントが接続されたルータのIPアドレスを取得するIPアドレス取得手段と、
前記取得したIPアドレスを前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバに送信するIPアドレス送信手段と、
前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバから、前記送信したIPアドレス又は当該IPアドレスにより特定される位置情報と関連したコンテンツの
うち、予め定められた重み付けの最も大きいコンテンツのURLを受信するURL受信手段と、
前記受信したURLにより特定されるコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
を備える事を特徴とする携帯端末を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバと通信可能に接続された携帯端末は、公衆通信網に接続するために無線アクセスポイントと通信を行い、前記携帯端末が通信する無線アクセスポイント又は当該無線アクセスポイントが接続されたルータのIPアドレスを取得し、前記取得したIPアドレスを前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバに送信し、前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバから、前記送信したIPアドレス又は当該IPアドレスにより特定される位置情報と関連したコンテンツの
うち、予め定められた重み付けの最も大きいコンテンツのURLを受信し、前記受信したURLにより特定されるコンテンツを取得する。
【0012】
ここで、第1の特徴に係る発明は携帯端末のカテゴリであるが、アクセスポイント関連コンテンツ取得方法、携帯端末用プログラムのカテゴリにおいても、同様の作用・効果を発揮する。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバと通信可能に接続された携帯端末が実行するアクセスポイント関連コンテンツ取得方法であって、
公衆通信網に接続するために無線アクセスポイントと通信を行うステップと、
前記携帯端末が
通信する無線アクセスポイント又は
当該無線アクセスポイントが接続されたルータのIPアドレスを取得するステップと、
前記取得したIPアドレスを前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバに送信するステップと、
前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバから、前記送信したIPアドレス又は当該IPアドレスにより特定される位置情報と関連したコンテンツの
うち、予め定められた重み付けの最も大きいコンテンツのURLを受信するステップと、
前記受信したURLにより特定されるコンテンツを取得するステップと、
を備えることを特徴とするアクセスポイント関連コンテンツ取得方法を提供する。
【0018】
第5の特徴に係る発明は、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバと通信可能に接続された携帯端末に、
公衆通信網に接続するために無線アクセスポイントと通信を行うステップ、
前記携帯端末が
通信する無線アクセスポイント又は
当該無線アクセスポイントが接続されたルータのIPアドレスを取得するステップ、
前記取得したIPアドレスを前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバに送信するステップ、
前記アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバから、前記送信したIPアドレス又は当該IPアドレスにより特定される位置情報と関連したコンテンツの
うち、予め定められた重み付けの最も大きいコンテンツのURLを受信するステップ、
前記受信したURLにより特定されるコンテンツを取得するステップ、
を実行させることを特徴とする携帯端末用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、無線LANアクセスポイントのIPアドレスからユーザの現在位置を特定した後、その位置に関連したコンテンツのURLをユーザに提供することで、ユーザに位置情報に応じたコンテンツを提供できる携帯端末
、アクセスポイント関連コンテンツ取得方法、携帯端末用プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0022】
[アクセスポイント関連コンテンツ提供システム1の概要]
図1は、本発明の好適な実施形態であるアクセスポイント関連コンテンツ提供システム1の概要を説明するための図である。アクセスポイント関連コンテンツ提供システム1は、携帯端末10及び、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200、ウェブサーバ300から構成される。
【0023】
アクセスポイント関連コンテンツ提供システム1において、はじめに携帯端末10は、公衆回線網と通信を行うため、アクセスポイント20との接続を行う(ステップS01)。同時に、携帯端末10はアクセスポイント20のIPアドレスを取得する。ここでいうIPアドレスはグローバルIPアドレスを指し、アクセスポイント20が単なる中継機であり、グローバルIPアドレスを持たない場合には、アクセスポイント20が接続されたルータのIPアドレスを取得する
【0024】
次に携帯端末10は、取得したIPアドレスを、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS02)。IPアドレスを受信したアクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200は、受信したIPアドレスと関連付けられたコンテンツのURLを、アクセスポイント関連コンテンツデータベース250から抽出する(ステップS03)。
【0025】
次にアクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200は、抽出したURLを携帯端末10に送信する(ステップS04)。なお、抽出されたURLが複数ある場合には、予め各コンテンツに定められた重み付けを参照して、最も重みの大きいコンテンツを選択してもよい。
【0026】
URLを受信した携帯端末10は、当該URLに基づいてウェブサーバ300にリクエストを送信する(ステップS05)。ウェブサーバ300は、レスポンスとしてウェブページや画像、動画、アプリケーション等を携帯端末10に送信する(ステップS06)。携帯端末10上で実行されるアプリケーションが受信したデータを実行又は再生等することで、携帯端末10上でコンテンツを再生可能である(ステップS07)。
【0027】
ここで、原則としてアクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200は、コンテンツのURLを提供するのみで、コンテンツそれ自体は提供しない。アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200上に記憶されたコンテンツに留まらず、位置情報と他サーバにあるコンテンツの関連についての情報を提供することで、扱える情報が増えるためである。
【0028】
以上により、ユーザが何らかのURLを入力することなく、アクセスポイント20との接続を行うだけで、ユーザの現在位置に関するコンテンツを提供可能になる。アクセスポイント関連コンテンツ提供システム1の概要である。
【0029】
[アクセスポイント関連コンテンツ提供システム1のシステム構成]
図2は、本発明の好適な実施形態であるアクセスポイント関連コンテンツ提供システム1のシステム構成図である。アクセスポイント関連コンテンツ提供システム1は、携帯端末10、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200、ウェブサーバ300、及び、公衆回線網3(インターネット網や第3世代、第4世代通信網など)から構成される。
【0030】
携帯端末10は、後述の機能を備え、データ通信を行うことが可能であり、携帯して移動しながら利用される家庭用又は業務用の電化製品である。携帯端末10は、例えば、携帯電話、携帯情報端末に加え、スマートフォン、タブレット端末、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ等の情報家電であってよい。
【0031】
アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200は、後述の機能を備え、携帯端末10が接続したアクセスポイントのIPアドレスに応じたコンテンツのURLを提供するサーバである。
【0032】
ウェブサーバ300は、携帯端末10にウェブコンテンツを提供するための一般的なウェブサーバであってよい。
【0033】
[各機能の説明]
図3に基づいて、各装置の構成について説明する。
【0034】
携帯端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備える。
【0035】
携帯端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、アクセスポイント通信モジュール13、IPアドレス取得モジュール14、IPアドレス送信モジュール15、URL受信モジュール16、コンテンツ取得モジュール17を実現する。
【0036】
アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200は、携帯端末10と同様に、制御部201として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部202として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、有線ケーブルによる接続可能とするデバイス等の、他の電化製品、及び無線アクセスポイントとのデータ通信を実現するデバイスを備える。また、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200は、データやファイルを記憶する記憶部203として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。記憶部203には、アクセスポイント関連コンテンツデータベース250、位置関連コンテンツデータベース251が含まれる。
【0037】
アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、通信部202と協働して、リクエスト元IPアドレス受信モジュール204、アクセスポイント関連コンテンツ提供モジュール205、位置情報特定モジュール206を実現する。また、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部203と協働して関連コンテンツ抽出モジュール207、近傍コンテンツ抽出モジュール208を実現する。
【0038】
ウェブサーバ300は、携帯端末10と同様に、制御部301として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部302として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、有線ケーブルによる接続可能とするデバイス等の、他の電化製品、及び無線アクセスポイントとのデータ通信を実現するデバイスを備える。
【0039】
ウェブサーバ300において、制御部301が所定のプログラムを読み込むことで、通信部302と協働して、ウェブコンテンツ提供モジュール303を実現する。
【0040】
[アクセスポイント関連コンテンツ提供処理]
図4は、携帯端末10、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200、ウェブサーバ300が実行するアプリインストール処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0041】
はじめに、携帯端末10のアクセスポイント通信モジュール13は、アクセスポイントとの通信を開始する(ステップS11)。ここでアクセスポイントは、機器が無線通信を介して、公衆無線網に接続するために通信を行うものである。
【0042】
次に、携帯端末10のIPアドレス取得モジュール14は、携帯端末10が通信しているアクセスポイントのIPアドレスを取得する(ステップS12)。ここで、IPアドレスはプライベートIPアドレスではなくグローバルIPアドレスのことを指し、アクセスポイント自体がグローバルIPアドレスを持たない場合には、そのアクセスポイントが接続されているルータのグローバルIPアドレスを取得する。
【0043】
次に、携帯端末10のIPアドレス送信モジュール15は、取得したIPアドレスをアクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200に送信する(ステップS13)。アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200のリクエスト元IPアドレス受信モジュール204はこれを受信する(ステップS14)。
【0044】
アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200の位置情報特定モジュール206は、受信したIPアドレスから、携帯端末10の現在位置を特定する(ステップS15)。
【0045】
次に、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200の関連コンテンツ抽出モジュール207は、アクセスポイント関連コンテンツデータベース250から、受信したIPアドレスと関連付けて記憶されたコンテンツのURLを抽出する(ステップS16)。
【0046】
図7は、アクセスポイント関連コンテンツデータベース250内のアクセスポイント関連コンテンツテーブルの一例である。アクセスポイント関連コンテンツテーブルにおいて、アクセスポイントのIPアドレスと、コンテンツ名と、コンテンツのURLと、コンテンツの重みとが関連付けられて記憶されている。
【0047】
また、IPアドレスに関しては「200.168.9.1%」のように、複数の任意の数字を表す「%」を利用することで、IPアドレスをパターンとして表現してもよい。例えば、「200.168.9.1%」には、「200.168.9.11」、「200.168.9.151」や、「200.168.9.1」が該当する。前記の関連コンテンツの抽出で、複数のコンテンツが抽出された場合、重み付けを参照し最も重みが大きいコンテンツを抽出してよいし、パターンによる一致度が最も高いコンテンツを抽出してもよい。
【0048】
また、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200の近傍コンテンツ抽出モジュール208は、前記特定した位置情報を基準に、所定の範囲内の位置情報と関連づけられたコンテンツを、位置関連コンテンツデータベース251から抽出する(ステップS16)。
【0049】
図8は、位置関連コンテンツデータベース251内の位置関連コンテンツテーブルの一例である。位置関連コンテンツテーブルにおいて、位置情報と、コンテンツのURLと、コンテンツの重みとが関連付けられて記憶されている。ここでは位置情報は緯度と経度により表されているが、地名や建物名、又はその識別子によって示されてもよい。
【0050】
近傍コンテンツ抽出モジュール208は、前記特定した位置情報を基準に、所定の範囲内の位置情報を抽出し、関連付けられたコンテンツを位置関連コンテンツテーブルから抽出する。なお複数のコンテンツが抽出された場合、重み付けを参照し最も重みが大きいコンテンツを抽出してよいし、基準となる位置情報からの距離が最も小さいコンテンツを抽出してもよい。
【0051】
アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200のアクセスポイント関連コンテンツ提供モジュール205は、抽出したコンテンツのURLを携帯端末10に送信する(ステップS17)。
【0052】
携帯端末10のURL受信モジュール16は、コンテンツのURLを受信すると(ステップS18)、コンテンツ取得モジュール17がURLでアクセス先として指定されたウェブサーバ300にコンテンツの要求を送信する(ステップS19)。
【0053】
ウェブサーバ300のウェブコンテンツ提供モジュール303はリクエストを要求すると(ステップS20)、リクエストに対応したウェブページや画像、動画、ストリーミング配信等をレスポンスとして送信し(ステップS21)、携帯端末10のコンテンツ取得モジュール17がこれを受信する(ステップS22)。携帯端末10は、受信したコンテンツを再生、実行等してよい。また、受信したコンテンツがアプリケーションのときは、自動でインストール等を行ってよい。
【0054】
図5は、受信したコンテンツを表示する携帯端末10の表示部の一例である。
図5において、取得したURLがアドレスバー51に表示され、ウィンドウ52に受信したコンテンツを表示している。また、無線通信アイコン53が表示され、携帯端末10がいずれかのアクセスポイントに接続していることを示している。
【0055】
図6は、携帯端末10が接続するアクセスポイントを変更した場合の模式図の一例である。
図6においては、アクセスポイント20A、20BにそれぞれIPアドレス61、62が割り当てられており、それぞれは建物63、64に設置されている。
【0056】
ここで、はじめに携帯端末10がアクセスポイント20Aに接続すると、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200からIPアドレス61に関連したコンテンツ65を受信して表示する。その後、携帯端末10が経路67を移動し、アクセスポイント20Bに接続すると、IPアドレス62に対応に対応したコンテンツ66を受信して表示する。これら一連の処理は、携帯端末10上でアプリケーションが常駐し、常時監視を行っていてよい。
【0057】
以上が、携帯端末10、アクセスポイント関連コンテンツ提供サーバ200、及びウェブサーバ300が実行するアクセスポイント関連コンテンツ提供処理の処理手順である。
【0058】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0059】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。