(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置に装着されるオプション装置として、排出ローラー対からシートを受け取り、更に搬送する搬送ユニットが知られている。特許文献1に記載された技術において、腰付け部材が装置本体に装着されたままで、搬送ユニットが装着されると、波うちが付与されたシートが搬送ユニットに搬入され、搬送不良や異音が発生するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、シート処理装置、およびこれを備えた画像形成装置において、波うちが付与された状態でシートが搬送ユニットに搬入されることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係るシート処理装置は、筐体と、前記筐体に配置され、上面にシートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部の上方に形成された空間部と、前記空間部に対向して前記筐体に配置され、前記空間部に向かって前記シートを排出する排出ローラー対を含むシート排出部と、前記シート排出部に配置され、前記排出ローラー対によって排出される前記シートの搬送路に突出し、前記シートのシート面に当接することで前記シートに腰を付与する当接部材と、前記当接部材を前記搬送路に突出するように付勢する付勢部材と、前記空間部に進入し前記シート排出部に対向するように前記筐体に選択的に装着され、前記排出ローラーによって搬送される前記シートを内部に受け取り、前記シートを搬送する搬送ユニットと、前記搬送ユニットの前記筐体への装着に連動して、前記当接部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記搬送路から離間させる連動部と、を有
し、前記連動部は、前記搬送ユニットから前記シート排出部に向かって突設された突出部を含み、前記突出部が前記当接部材に当接することで、前記当接部材が移動し前記搬送路から離間し、前記当接部材は、前記搬送路から退避する方向に沿ってスライド移動可能に前記筐体に支持されていることを特徴とする。
【0007】
本構成によれば、搬送ユニットが筐体に装着される際には、連動部が当接部材を搬送路から離間させる。このため、シートのシート面に当接部材が当接し、シートに波うち(腰)が付与された状態で、シートが搬送ユニット内に搬入されることが防止される。この結果、搬送ユニット内におけるシートの搬送不良や搬送時に異音が生じることが抑止される。
また、本構成によれば、突出部が当接部材に当接することで、当接部材を確実に搬送路から離間させることができる。
【0012】
本発明の他の局面に係るシート処理装置は、筐体と、前記筐体に配置され、上面にシートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部の上方に形成された空間部と、前記空間部に対向して前記筐体に配置され、前記空間部に向かって前記シートを排出する排出ローラー対を含むシート排出部と、前記シート排出部に配置され、前記排出ローラー対によって排出される前記シートの搬送路に突出し、前記シートのシート面に当接することで前記シートに腰を付与する当接部材と、前記当接部材を前記搬送路に突出するように付勢する付勢部材と、前記空間部に進入し前記シート排出部に対向するように前記筐体に選択的に装着され、前記排出ローラーによって搬送される前記シートを内部に受け取り、前記シートを搬送する搬送ユニットと、前記搬送ユニットの前記筐体への装着に連動して、前記当接部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記搬送路から離間させる連動部と、を有し、前記連動部は、前記搬送ユニットから前記シート排出部に向かって突設された突出部を含み、前記突出部が前記当接部材に当接することで、前記当接部材が移動し前記搬送路から離間し、前記当接部材は、前記シートが搬送される方向に沿ってスライド移動可能に前記筐体に支持されていること
を特徴とする。
【0013】
本構成によれば、搬送ユニットが筐体に装着される際には、連動部が当接部材を搬送路から離間させる。このため、シートのシート面に当接部材が当接し、シートに波うち(腰)が付与された状態で、シートが搬送ユニット内に搬入されることが防止される。この結果、搬送ユニット内におけるシートの搬送不良や搬送時に異音が生じることが抑止される。また、本構成によれば、突出部が当接部材に当接することで、当接部材を確実に搬送路から離間させることができる。また、本構成によれば、シートが搬送される方向に沿って当接部材を搬送路から離間させることができる。
【0014】
上記の構成において、前記当接部材は、回転軸を含み、前記回転軸回りに回動可能に前記筐体に支持されていることが望ましい。
【0015】
本構成によれば、当接部材を回動させることで当接部材を搬送路から離間させることができる。
【0016】
本発明の他の局面に係るシート処理装置は、筐体と、前記筐体に配置され、上面にシートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部の上方に形成された空間部と、前記空間部に対向して前記筐体に配置され、前記空間部に向かって前記シートを排出する排出ローラー対を含むシート排出部と、前記シート排出部に配置され、前記排出ローラー対によって排出される前記シートの搬送路に突出し、前記シートのシート面に当接することで前記シートに腰を付与する当接部材と、前記当接部材を前記搬送路に突出するように付勢する付勢部材と、前記空間部に進入し前記シート排出部に対向するように前記筐体に選択的に装着され、前記排出ローラーによって搬送される前記シートを内部に受け取り、前記シートを搬送する搬送ユニットと、前記搬送ユニットの前記筐体への装着に連動して、前記当接部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記搬送路から離間させる連動部と、を有し、前記連動部は、前記搬送ユニットから前記シート排出部に向かって突設された突出部と、前記当接部材を回動可能に軸支する回転軸と、前記回転軸の軸方向において前記当接部材と間隔をおいて配置され、かつ、前記当接部材とは異なる方向に向かって前記回転軸から径方向に突設された突片と、を含み、前記突出部が前記突片に当接し、前記突片および前記当接部材が前記回転軸回りに一体的に回動することで、前記当接部材が前記搬送路から離間すること
を特徴とする。
【0017】
本構成によれば、搬送ユニットが筐体に装着される際には、連動部が当接部材を搬送路から離間させる。このため、シートのシート面に当接部材が当接し、シートに波うち(腰)が付与された状態で、シートが搬送ユニット内に搬入されることが防止される。この結果、搬送ユニット内におけるシートの搬送不良や搬送時に異音が生じることが抑止される。また、本構成によれば、突出部を突片に当接させることで、当接部材を搬送路から離間させることができる。
【0018】
上記の構成において、前記当接部材は、前記シート積載部に最大枚数の前記シートが積載された状態を検出するアクチュエータの一部であることが望ましい。
【0019】
本構成によれば、搬送ユニットが筐体に装着される際に、アクチュエータの一部である当接部材を搬送路から離間させることができる。
【0020】
上記の構成において、前記搬送ユニットは前記筐体に電気的に接続される接続部を備え、前記アクチュエータは、前記シート積載部に積載された前記シートに当接され前記回転軸回りに第1の角度だけ回転された前記当接部材の回動を検知することで、前記シート積載部に最大枚数の前記シートが積載された状態を検出する第1検知部と、前記第1検知部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記搬送ユニットの前記接続部が前記筐体に接続されると、前記第1検知部による前記シートの積載状態の検出動作を停止することが望ましい。
【0021】
本構成によれば、搬送ユニットの接続部が筐体に電気的に接続された場合に、第1検知部によるシートの積載状態の検出動作を停止することができる。
【0022】
上記の構成において、前記アクチュエータは、前記シート積載部に積載された前記シートに当接され前記回転軸回りに第1の角度だけ回転された前記当接部材の回動を検知することで、前記シート積載部に最大枚数の前記シートが積載された状態を検出する第1検知部と、前記突出部が前記突片に当接し、前記回転軸回りに前記第1の角度よりも大きな第2の角度だけ回転された前記当接部材の回動を検知することで、前記搬送ユニットが前記筐体に装着されたことを検出する第2検知部と、前記第1検知部および前記第2検知部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第2検知部が前記搬送ユニットの装着を検出すると、前記第1検知部による前記シートの積載状態の検出動作を停止することが望ましい。
【0023】
本構成によれば、アクチュエータが第2の角度だけ回動され搬送路から離間した場合に、第1検知部によるシートの積載状態の検出動作を停止することができる。
【0024】
上記の構成において、前記搬送ユニットは、前記シートに所定の後処理を施す後処理装置に前記シートを受け渡す中継搬送ユニットであることが望ましい。
【0025】
本構成によれば、シートに波うちが付与された状態で、シートが中継搬送ユニット内に搬入されることが防止される。
【0026】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像が形成されたシートを排出する上記の何れか1に記載のシート処理装置と、を有することを特徴とする。
【0027】
本構成によれば、画像が形成されたシートを安定してシート積載部に積載することができるとともに、シートに波うちが付与された状態でシートが搬送ユニット内に搬入されることが防止される。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、シート処理装置、およびこれを備えた画像形成装置において、波うちが付与された状態でシートが搬送ユニットに搬入されることが防止される。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の外観斜視図である。
図2は、本実施形態に係る排出部3の斜視図である。
図3は、排出部3の断面図である。
図1に示される画像形成装置1は、いわゆるモノクロ複合機であるが、他の実施形態において、画像形成装置は、カラー複合機、カラープリンター、ファクシミリ装置など、トナー画像やインク画像などをシートに形成するための他の装置であってもよい。尚、以下の説明で用いられる「上」や「下」、「前」や「後」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、画像形成装置の原理を何ら限定するものではない。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパーや画像形成処理を受ける他のシート材料或いは画像形成処理以外の任意の処理を受けるシート材料を意味する。
【0031】
画像形成装置1は、略直方体形状の主筐体2を含む。主筐体2は、略直方体形状の下部筐体21(筐体)と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、を含む。下部筐体21は、下部筐体21と上部筐体22とを連結する連結筐体23を含む。連結筐体23は、主筐体2の右縁及び背面縁に沿って延びている。下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる排出空間24(空間部)に印刷処理が施与されたシートが排出される。特に、本実施形態では、下部筐体21の上面部に配置された排紙部241に、シートが排紙され積載される。また、排出空間24は、排紙部241の上方に形成された空間部である。排出空間24には、後記の中継搬送ユニット4が装着可能とされる。
【0032】
上部筐体22の正面方向に配置される操作部221は、例えば、LCDタッチパネル222を含む。操作部221は、画像形成処理に関する情報を入力可能に形成される。使用者は、例えば、LCDタッチパネル222を通じて、印刷されるシートの枚数等を入力したり、印刷濃度等を入力したりすることができる。上部筐体22内には、主に原稿の画像を読み取るための機器や画像形成装置1の全体の制御を司る電子回路が収容される。
【0033】
上部筐体22の上に配設される押さえカバー223は、原稿を押さえるために用いられる。押さえカバー223は、上部筐体22に上下に回動可能に取り付けられる。
【0034】
下部筐体21の右側面には、手差トレイ240が配設される。手差トレイ240は、下端240Aを支点として、上端240B側が上下に回動可能である。また、下部筐体21の内部には、後記の各種装置が配置される内部空間Sが形成されている。
【0035】
画像形成装置1は、内部空間Sに、カセット110と、給紙部11と、レジストローラー対116と、画像形成部120と、定着装置130と、排出部3(シート排出部)と、を備える。給紙部11は、ピックアップローラー112と、給紙ローラー113と、を備える。給紙部11は、シート搬送路PPにシートPを送り出す。シート搬送路PPは、給紙部11から、レジストローラー対116を介して、画像形成部120内に配設された転写位置TPを通過するように配設された搬送路である。
【0036】
カセット110は、内部にシートPを収容する。カセット110は、シートPを支持するリフト板111を備える。リフト板111は、シートPの先頭縁を上方に押し上げるように傾斜する。
【0037】
レジストローラー対116は、シート搬送方向と直交する方向のシートの位置を規定する。レジストローラー対116は、画像形成部120においてシートPにトナー画像が転写されるタイミングに合わせて、シートPを画像形成部120に搬送する。
【0038】
画像形成部120は、感光体ドラム121と、帯電器122と、露光装置123と、現像装置124と、トナーコンテナ125と、転写ローラー126と、クリーニング装置127と、除電器128と、を備える。
【0039】
感光体ドラム121は、略円筒体の形状を有し、周面に静電潜像が形成されるとともに、該静電潜像に応じたトナー画像を担持する。帯電器122は、所定の電圧が印加され、感光体ドラム121の周面を略一様に帯電させる。露光装置123は、帯電器122によって帯電された感光体ドラム121の周面に、レーザー光を照射し、静電潜像を形成する。
【0040】
現像装置124は、静電潜像が形成された感光体ドラム121の周面にトナーを供給する。トナーコンテナ125は、現像装置124へ補給トナーを供給する。現像装置124がトナーを感光体ドラム121に供給すると、感光体ドラム121の周面に形成された静電潜像が現像(可視化)される。転写ローラー126は、転写位置TPにおいて、感光体ドラム121の周面に形成されたトナー画像をシートPに転写する。
【0041】
クリーニング装置127は、シートPへトナー画像が転写された後に、感光体ドラム121の周面に残るトナーを除去する。除電器128は、クリーニング装置127によって、周面が清浄化された感光体ドラム121に所定の除電光を照射する。この結果、感光体ドラム121の周面の電位が、均一化される。定着装置130は、シートP上のトナーを溶融させる加熱ローラー131と、シートPを加熱ローラー131に密着させる圧力ローラー132と、を備える。
【0042】
排出部3は、定着装置130の上方に配置される。また、排出部3は、左右方向において排出空間24に対向して配置されている。排出部3は、表面に画像が形成されたシートPを排出するとともに積載させる機能を備える。排出部3は、排出ハウジング30を備える。排出ハウジング30は、排出部3の筐体部分であって、
図2に示すように略直方体形状からなる。
【0043】
また、排出部3は、定着装置130の下流に配設された搬送ローラー対133と、搬送ローラー対133の下流に配設された切り替え部136と、を備える。搬送ローラー対133は、定着装置130によって定着処理が施されたシートPを、シート搬送方向下流側に搬送する。切り替え部136は、搬送ローラー対133のシート搬送方向下流側において、シートPの搬送方向を切り替える機能を備える。切り替え部136によって搬送方向を切り替えられたシートPは、第1搬送路3Aまたは第2搬送路3Bに搬入される(
図3)。
【0044】
排出部3は、更に、第1排出ローラー対134(排出ローラー対)と、第2排出ローラー対135と、を更に備える。第1排出ローラー対134は、切り替え部136の左方に配置され(
図1)、搬送ローラー対133によって搬送されたシートPを排出空間24に向かって排出する。後記の中継搬送ユニット4が装着されていない場合、第1排出ローラー対134によって排出されたシートPは、排紙部241に落下し、積載されていく。第1排出ローラー対134は、第1駆動ローラー134Aと、第1従動ローラー134Bとを備える。第1駆動ローラー134Aおよび第1従動ローラー134Bは、軸方向(前後方向)に間隔をおいて複数配置されている(
図2参照)。
【0045】
第2排出ローラー対135は、第1排出ローラー対134の上方に配置され、搬送ローラー対133によって搬送されたシートPを排出空間24に排出する。第2排出ローラー対135は、第2駆動ローラー135Aと、第2従動ローラー135Bとを備える。第2駆動ローラー135Aおよび第2従動ローラー135Bは、軸方向(前後方向)に間隔をおいて複数配置されている。
【0046】
更に、排出部3は、検出片31と、複数の腰付け部材32(当接部材)とを備える。検出片31は、支点部310(
図3)回りに排出ハウジング30に回動可能とされている。
図2に示すように、検出片31は排出ハウジング30の前後方向の中央部に配置されている。また、
図3に示すように、検出片31は、第1排出ローラー対134の左方に配置されている。検出片31は、排紙部241に最大枚数のシートPが積載された状態を検出するアクチュエータの一部である。第1排出ローラー対134から排出された各シートPは検出片31に当接しながら排紙部241に排出される。そして、排紙部241にシートPが積載される度に、検出片31の先端部が上方に移動するように、検出片31が回動する。やがて、排紙部241に最大枚数のシートPが積載されると、不図示のPIセンサーが検出片31を検知し、LCDタッチパネル222にシートPの満載情報が報知される。
【0047】
腰付け部材32は、前後方向において隣接する第1排出ローラー対134同士の間にそれぞれ配置されている。腰付け部材32は、第1排出ローラー対134によって排出されるシートPの第1搬送路3A(搬送路)に突出し、シートPのシート面に当接することでシートPに腰を付与する。腰付け部材32は、排出ハウジング30に備えられた第1ガイド部301および第2ガイド部302(
図3)によって、上下方向(シートPが搬送される方向と交差する方向、第1搬送路3Aから退避する方向)に沿ってスライド移動可能とされている。また、排出ハウジング30は、付勢ばね323(付勢部材)を備える。付勢ばね323は、腰付け部材32を第1搬送路3Aに突出するように付勢するばね部材である。定着装置130によって定着処理が施されたシートPはカールしやすい。このため、腰付け部材32が第1搬送路3Aに突出し、シートPのシート面に当接することで、シートPに波打ち形状が形成される。当該波打ち形状によって、シートPに腰が付与され(コルゲーション機能)、排紙部241上での複数のシートPの積載性が向上される。
【0048】
更に、画像形成装置1は、中継搬送ユニット4(搬送ユニット)を備える。
図4は、本実施形態に係る中継搬送ユニット4の斜視図である。また、
図5は、中継搬送ユニット4の内部断面図である。中継搬送ユニット4は、排出部3から搬出されるシートPを内部に受け取り、シートPを搬送しながら、不図示の後処理装置に受け渡すユニットである。本実施形態の画像形成装置1は、定着装置130および排出部3が下部筐体21の右側面側に配置され、後処理装置は、下部筐体21の左側面側にオプションとして装着される。従って、中継搬送ユニット4は、下部筐体21の右側面側から左側面側に向けて、シートPを水平方向に搬送する。後処理装置は、中継搬送ユニット4からシートPを受け取り、シートPに所定の後処理を施したのち、シートPを積載する。シートPへの後処理には、ステープル処理や、小冊子製本処理などが含まれる。
【0049】
図4および
図5を参照して、中継搬送ユニット4は前後および左右方向に延びる扁平状のユニットである。中継搬送ユニット4は、オプションとして画像形成装置1の排出空間24に選択的に装着される。詳しくは、中継搬送ユニット4は、画像形成装置1の左方から排出空間24に進入し、排出部3に対向するように下部筐体21に装着される。なお、他の実施形態において、中間搬送ユニット4は、前方から排出空間24に挿入された後、僅かに右方に向かって移動されることで、下部筐体21に装着される態様でもよい。中継搬送ユニット4は、下ユニット4Aと、上ユニット4Bと、中継搬送路4Sと、駆動部40と、下搬入部401と、上搬入部402と、デカーラーユニット41と、中継搬送ローラー対42と、中継排出口4Tとを備える。
【0050】
中継搬送路4Sは、中継搬送ユニット4内において水平方向に延設された搬送路である。下ユニット4Aは、中継搬送ユニット4の下方部分に配置される扁平状のユニットであり、中継搬送路4Sの下方を画定する。同様に、上ユニット4Bは、中継搬送ユニット4の上方部分に配置される扁平状のユニットであり、中継搬送路4Sの上方を画定する。上ユニット4Bの前端側が上方に移動するように、上ユニット4Bが後端縁を支点として下ユニット4Aに対して回動されることで、中継搬送路4S内に詰まったシートPが除去可能とされる。駆動部40は、中継搬送ユニット4の後端部に配置され、デカーラーユニット41、中継搬送ローラー対42などを駆動させるモーターなどが収容されている。下搬入部401は、下ユニット4Aの右端部に配置され、シートPを中継搬送路4Sに案内する。同様に、上搬入部402は、上ユニット4Bの右端部に配置され、下搬入部401とともにシートPを中継搬送路4Sに案内する。
【0051】
デカーラーユニット41は、中継搬送ユニット4の右端側に配置されている。デカーラーユニット41は、シートPのカールを除去する機能を備える。デカーラーユニット41は、弾性ローラー411と硬質ローラー412とを備える。弾性ローラー411はゴム部材で形成されたローラーである。硬質ローラー412は、金属から形成されたローラーである。硬質ローラー412が弾性ローラー411に当接することで、弾性ローラー411が弾性変形する。この結果、硬質ローラー412の周面形状に沿った湾曲したニップ部が形成される。シートPがニップ部を通過することで、シートPのカールが除去される。なお、デカーラーユニット41は、不図示の回転軸回りに回動可能とされている。したがって、弾性ローラー411および硬質ローラー412の上下の位置が反転可能とされ、シートPの先端部が上方および下方のいずれの方向に向かってカールしている場合であっても、シートPのカールを矯正することが可能となる。
【0052】
中継搬送ローラー対42は、中継搬送路4S内に配置された搬送ローラー対である。中継排出口4Tは中継搬送路4Sの終端部に相当し、中継排出口4TからシートPが不図示の後処理装置に受け渡される。
【0053】
上記のような中継搬送ユニット4が下部筐体21に装着された際、前述の腰付け部材32がシートPに波打ち形状を付与したまま、シートPが中継搬送ユニット4に搬入されると、以下のような不具合があった。すなわち、中継搬送ユニット4では、中継搬送路4Sの上方および下方を下ユニット4Aおよび上ユニット4Bが画定している。したがって、腰付け部材32によって波打ちが付与されたシートPが中継搬送路4Sを通過すると、下ユニット4Aおよび上ユニット4Bの壁面にシートPが強く摺擦し、シートPの搬送不良や異音が発生しやすくなる。また、本実施形態のように、中継搬送ユニット4がデカーラーユニット41を備える場合には、そもそも、腰付け部材32によってシートPに波打ちを付与する必要がない。腰付け部材32は、シートPが排紙部241に積載される際に、効果的に機能する。
【0054】
本実施形態では、中継搬送ユニット4が下部筐体21に装着される際の上記の不具合を解消するために、中継搬送ユニット4が突出部43(連動部)を備える。
図6は、本実施形態に係る排出部3を含む下部筐体21に中継搬送ユニット4が装着される様子を示す断面図(A)、(B)である。なお、本実施形態では、上記の下部筐体21、中継搬送ユニット4によってシート処理装置が構成される。シート処理装置は、シートPを排出し積載する機能を備える。
【0055】
図6(B)を参照して、突出部43は、中継搬送ユニット4から排出部3に向かって突設された突起である。なお、
図4では突出部43の図示を省略しているが、突出部43は、中継搬送ユニット4の上搬入部402から左方に向かって突出している。また、突出部43の先端部は、中継搬送ユニット4の装着方向(右方向)に沿って先下がりの傾斜面を備える。また、前述のように、腰付け部材32は前後方向に間隔をおいて複数配置されているため、突出部43も各腰付け部材32に対向するように、複数配置されている。突出部43は、中継搬送ユニット4の下部筐体21への装着に連動して、腰付け部材32を第1搬送路3Aから離間させる機能を備える。
【0056】
図6(A)を参照して、腰付け部材32は、シート当接部321と、被連結部322とを備える。なお、
図3に示される付勢ばね323は、腰付け部材32の内部に形成された空間部に配置されている。シート当接部321は、腰付け部材32の下端部に配置されている。シート当接部321は、第1搬送路3AにおけるシートPの搬送方向に沿って先下がりに傾斜した形状を備える。そして、シート当接部321の先端部は搬送方向に沿った平坦面からなる。被連結部322は、腰付け部材32の上端側に形成されている。被連結部322は、腰付け部材32の左側の側縁が部分的に切り欠かれることで形成されている。被連結部322は、中継搬送ユニット4の装着方向(右方向)に沿って先下がりの傾斜面を備える。そして、前述のように、腰付け部材32は付勢ばね323(
図3)によって下方に付勢されているとともに、第1ガイド部301および第2ガイド部302に沿って上下方向にスライド移動可能とされている。なお、付勢ばね323の付勢力は、第1搬送路3Aを搬送されるシートPから腰付け部材32が受ける押圧力よりも大きく設定されている。
【0057】
図6(A)に示す状態から
図6(B)に示すように、中継搬送ユニット4が排出空間24に左方から進入されると、中継搬送ユニット4の突出部43が排出ハウジング30に形成された不図示の開口部を介して腰付け部材32の被連結部322に当接する。この際、突出部43の先端部および被連結部322の傾斜面によって、腰付け部材32が付勢ばね323の付勢力に抗して、第1ガイド部301および第2ガイド部302に沿って上方にスライド移動される。この結果、腰付け部材32のシート当接部321が第1搬送路3Aから上方に離間する。したがって、画像が形成されたシートPが排出部3から中継搬送ユニット4に受け渡される際に、シートPのシート面に腰付け部材32が当接することがなく、シートPに波うちが付与された状態でシートPが中継搬送ユニット4内に搬入されることが防止される。この結果、中継搬送ユニット4内におけるシートPの搬送不良や搬送時の異音が抑止される。また、中継搬送ユニット4に備えられた突出部43が腰付け部材32に当接することで、腰付け部材32を確実に第1搬送路3Aから離間させることができる。なお、中継搬送ユニット4が下部筐体21から取り外されると、付勢ばね323の付勢力によって腰付け部材32が下方にスライド移動される。この際、
図3に示すように、腰付け部材32の上端部に備えられた一対の係止フックによって、腰付け部材32が突出位置に位置決めされる。
【0058】
次に、本発明の第2の実施形態に係るシート処理装置を含む画像形成装置について説明する。
図7は、本実施形態に係る排出部3Pを含む下部筐体(不図示)に中継搬送ユニット4P(搬送ユニット)が装着される様子を示す断面図(A)、(B)である。なお、本実施形態では、先の第1の実施形態と比較して、腰付け部材32Pの支持構造において相違するため、該相違点を中心に説明し、その他の共通する点の説明を省略する。また、
図7(A)、(B)では、第1の実施形態に関する
図6(A)、(B)に対して、同じ機能および構造を備える部材については、末尾に「P」の文字を付して示している。
【0059】
本実施形態では、腰付け部材32P(当接部材)は、シート当接部321Pと、被連結部322Pと、回動支点部324を備える。回動支点部324は、腰付け部材32Pの右端かつ上端部において、前後方向(
図7(A)の紙面と直交する方向)に突設された軸部である。回動支点部324は、排出部3Pの排出ハウジング30Pに備えられた不図示の軸穴に挿通されている。そして、腰付け部材32Pは回動支点部324回りに回動可能に排出ハウジング30に支持されている。この際、回動支点部324には不図示のコイルばね(付勢部材)が備え付けられている。コイルばねは、腰付け部材32Pのシート当接部321Pが第1搬送路3APに突出するように、腰付け部材32Pを回動支点部324回りに付勢している。また、被連結部322Pは、腰付け部材32Pの左端部において上下方向に延びる側面である。また、中継搬送ユニット4Pが備える突出部43Pは、先端側に中継搬送ユニット4の装着方向に沿って先上がりの傾斜面を備える(
図7(B))。
【0060】
本実施形態においても、
図7(A)に示す状態から
図7(B)に示すように、中継搬送ユニット4Pが排出空間24Pに左方から進入されると、中継搬送ユニット4Pの突出部43Pが被連結部322Pに当接する。この際、突出部43の先端部が被連結部322Pに当接し、コイルばねの付勢力に抗して、腰付け部材32Pを回動支点部324回りに回動させる。この結果、腰付け部材32Pのシート当接部321Pが第1搬送路3APから上方かつシートPの搬送方向下流側に離間する。したがって、中継搬送ユニット4P内におけるシートPの搬送不良や搬送時の異音が抑止される。また、中継搬送ユニット4Pに備えられた突出部43Pが腰付け部材32Pに当接し腰付け部材32Pが回動することで、腰付け部材32Pをスムーズに第1搬送路3APから離間させることができる。
【0061】
次に、本発明の第3の実施形態に係るシート処理装置を含む画像形成装置について説明する。
図8は、本実施形態に係る排出部3Qを含む下部筐体(不図示)に中継搬送ユニット4Q(搬送ユニット)が装着される様子を示す断面図(A)、(B)である。なお、本実施形態では、先の第1の実施形態と比較して、腰付け部材32Qの支持構造において相違するため、該相違点を中心に説明し、その他の共通する点の説明を省略する。また、
図8(A)、(B)では、第1の実施形態に関する
図6(A)、(B)に対して、同じ機能および構造を備える部材については、末尾に「Q」の文字を付して示している。
【0062】
本実施形態では、腰付け部材32Q(当接部材)は、シート当接部321Qと、被連結部322Qとを備える。腰付け部材32Qは、
図8(A)に示すように、略L字型形状からなる。腰付け部材32Qは、シートPの搬送方向に沿うように左右方向にスライド移動可能に排出ハウジング30Qに支持されている。この際、腰付け部材32Qと排出ハウジング30Qとの間には不図示のばね部材(付勢部材)が備え付けられている。ばね部材は、腰付け部材32Qのシート当接部321Qが第1搬送路3AQに突出するように、腰付け部材32Qを左方向に付勢している。被連結部322Qは、腰付け部材32Qの左端部において上下方向に延びる側面である。また、中継搬送ユニット4Qが備える突出部43Qは、上下方向に延びる先端面を備える。
【0063】
本実施形態においても、
図8(A)に示す状態から
図8(B)に示すように、中継搬送ユニット4Qが排出空間24Qに左方から進入されると、中継搬送ユニット4Qの突出部43Qが被連結部322Qに当接する。そして、腰付け部材32Qがばね部材の付勢力に抗して、右方にスライド移動される。この結果、腰付け部材32Qのシート当接部321Qが第1搬送路3AQから右方(シートPの搬送方向上流側)に離間する。したがって、中継搬送ユニット4Q内におけるシートPの搬送不良や搬送時の異音が抑止される。
【0064】
次に、本発明の第4の実施形態に係るシート処理装置を含む画像形成装置について説明する。
図9は、本実施形態に係る排出部3Rを含む下部筐体(不図示)に中継搬送ユニット4R(搬送ユニット)が装着される様子を示す側面図(A)、(B)である。
図10は、本実施形態に係る連結部5の斜視図である。
図11は、排出部3Rを含む下部筐体に中継搬送ユニット4Rが装着された様子を示す断面図である。なお、本実施形態では、先の第1の実施形態と比較して、当接部材としての検出片31Rが第1搬送路3ARから離間する点において相違するため、該相違点を中心に説明し、その他の共通する点の説明を省略する。また、
図9乃至
図11では、第1の実施形態に関する
図6(A)、(B)に対して、同じ機能および構造を備える部材については、末尾に「R」の文字を付して示している。
【0065】
本実施形態では、排紙部241Rに最大枚数のシートPが積載された状態を検出するアクチュエータ6(
図12)の一部である検出片31Rが、当接部材として第1搬送路3ARに対して出没する。第1の実施形態に係る検出片31と同様に、検出片31RはシートPに当接する。このため、検出片31RもまたシートPに腰を付与する機能を備える(コルゲーション機能)。排出部3Rは、連結部5を備える(
図10)。連結部5は、検出片31Rに加え、軸部50と、突片51と、遮光片5Rと、を備える。軸部50(回転軸)は、検出片31Rの基端部に備えられた軸穴310Rに挿通かつ固定され、検出片31Rの回動における回転軸となる。軸部50の前後方向の両端部は、排出部3Rの排出ハウジング30Rに回転可能に軸支されている。また、突片51は、軸部50の軸方向において検出片31Rと間隔をおいて配置され、かつ、検出片31Rとは異なる方向に向かって軸部50から突設されている。突片51の先端部は上方に向かって屈曲されている。更に、排出部3Rは、不図示のコイルばねを備える。コイルばねは、検出片31Rが第1搬送路3Aに突出するように、換言すれば、検出片31Rが第1排出ローラー対134Rによって排出されたシートPに当接するように、検出片31Rおよび突片51を軸部50回りに付勢している。また、遮光片5Rは、軸部50の前端部において検出片31Rとは反対側に向かって突設されるとともに先端部が前方に屈曲された突起である。遮光片5Rは、後記の第1検知部52および第2検知部53によって検出される。
【0066】
一方、中継搬送ユニット4Rは、突出壁44(突出部)を備える(
図9(A))。突出壁44は、中継搬送ユニット4Rから排出部3Rに向かって突設された壁部である。突出壁44は、中継搬送ユニット4Rの装着方向(右方向)に沿って先下がりの傾斜面を備える。
【0067】
本実施形態では、
図9(A)に示すように、中継搬送ユニット4Rが排出空間24Rに左方から進入されると、中継搬送ユニット4Rの突出壁44が連結部5の突片51の先端部に当接する。この際、屈曲された突片51の先端部を突出壁44が上方に掬い上げながら、中継搬送ユニット4Rが装着される。更に、
図9(B)に示すように、突片51が突出壁44によって上方に押し上げられると、上記のコイルばねの付勢力に抗して、突片51および検出片31Rが軸部50回りに一体的に回動する。この結果、
図11に示すように、検出片31Rが第1搬送路3ARから上方に離間する。なお、中継搬送ユニット4Rの下搬入部401Rには、
図4の切欠き部401Aと同様の切欠き部が形成されている。このため、検出片31Rが回動するにあたって、検出片31Rが下搬入部401Rと干渉することが防止される。このような構成においても、画像が形成されたシートPが排出部3Rから中継搬送ユニット4Rに受け渡される際に、シートPのシート面に検出片31Rが当接することがなく、シートPに波うちが付与された状態でシートPが中継搬送ユニット4R内に搬入されることが防止される。この結果、中継搬送ユニット4R内におけるシートPの搬送不良や搬送時の異音が抑止される。
【0068】
更に、本実施形態では、排紙部241R上に最大枚数のシートPが積載された状態を検出するアクチュエータ6は、上記の連結部5に加え、第1検知部52と、第2検知部53と、制御部54とを備える。
図12は、アクチュエータ6における検出片31Rおよび遮光片5Rの動きを説明するための模式図である。第1検知部52および第2検知部53は、排出部3R(
図9(A))の内部において遮光片5Rに対向して配置されるPIセンサーである。第1検知部52は、第2検知部53の上方に配置されている。また、制御部54は、第1検知部52および第2検知部53に電気的に接続されており、これらの検知部を制御する。
【0069】
中継搬送ユニット4Rが画像形成装置1に装着されていない場合において、排紙部241RにシートPが積載されると、検出片31RがシートPによって押圧され、初期位置である第1の位置R1から軸部50回りに回動する。そして、排紙部241Rに最大枚数のシートPが積載されると、検出片31Rは、第1の位置R1から第1の角度だけ回動され、
図12の第2の位置R2に配置される。この時、第1検知部52が検出片31Rと一体的に回動する遮光片5Rを検出する。したがって、制御部54が排紙部241R上に最大枚数のシート束SVが積載されていることを検知することができる。
【0070】
一方、中継搬送ユニット4Rが画像形成装置1に装着される際は、前述のように突出壁44が突片51を上方に押し上げる。そして、検出片31Rは、第1の位置R1から第1の角度よりも大きい第2の角度だけ回動され、
図12の第3の位置R3に配置される。この時、第2検知部53が検出片31Rと一体的に回動する遮光片5Rを検出する。したがって、制御部54は中継搬送ユニット4Rが装着されたことを検出することができる。なお、検出片31Rが第1搬送路3AR(
図11)から離間した場合、もはや排紙部241R上におけるシートPの枚数を検出する必要はない。このため、制御部54は、第2検知部53が中継搬送ユニット4Rの装着を検出すると、第1検知部52によるシートPの積載状態の検出動作を停止する。
【0071】
以上、本発明の各実施形態に係るシート積載処理およびこれらを備えた画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
【0072】
(1)上記の実施形態では、第1検知部52部および第2検知部53は、PIセンサー(光センサー)から構成される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の態様において、第1検知部52および第2検知部53は、圧電素子などであってもよい。
【0073】
(2)更に、中継搬送ユニット4(4R)が下部筐体に装着されたことが第2検知部53以外の構成によって検出される態様でもよい。他の変形実施形態において、中継搬送ユニット4Rは下部筐体に電気的に接続される接続部を備える。接続部は、下部筐体から中継搬送ユニット4Rに駆動電圧を供給するための電源コネクター、または、制御信号を送受信するためのコネクターである。そして、制御部54は、中継搬送ユニット4Rの接続部が下部筐体に接続されると、第1検知部52によるシートPの積載状態の検出動作を停止してもよい。
【0074】
(3)更に、上記の実施形態では、シート積載部としての排紙部241が下部筐体21の上面部に形成されている態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。また、シート積載部は、画像形成装置1の胴内排紙部に配置される態様に限定されるものではない。シート積載部として、下部筐体21に対して着脱可能なトレイ(不図示)が例えば下部筐体21の左側面部に装着される態様でもよい。この場合、トレイが下部筐体21から取り外されると、装着時のトレイの上方に位置する空間部に中継搬送ユニット4が装着される。
【0075】
(4)更に、上記の実施形態では、搬送ユニットとして中継搬送ユニット4を用いて説明したが本発明はこれに限定されるものではない。他の変形実施形態において、搬送ユニットは、第1排出ローラー対134によって排出されたシートPに所定の後処理を施す後処理ユニットであってもよい。この場合、後処理ユニットは、下部筐体21の排出空間24に装着される態様のみならず、下部筐体21の左側面部などに装着される態様でもよい。
【0076】
(5)また、上記の実施形態では、中継搬送ユニット4は、画像形成装置1の左方から排出空間24に進入し、排出部3に対向するように下部筐体21に装着される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の変形実施形態において、中継搬送ユニット4は、画像形成装置1の前方から排出空間24に進入し、排出部3に対向するように下部筐体21に装着される態様でもよい。この場合、一例として、
図6(A)、(B)において、腰付け部材32の被連結部322および中継搬送ユニット4の突出部43の傾斜面が、前後方向に沿って傾斜するように設定されることで、同様に、腰付け部材32の移動が実現される。