【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、画像表示部と、指の接触位置を時間経過に応じて逐次出力するタッチパネルとを備えた撮影装置であって、
撮影に関連する
対となる2つの動作を
それぞれ発動させるための
隣り合った2つの撮影関連アイコンを、画像表示部に表示させる表示制御手段と、
当該指の接触位置が
、隣り合った2つの撮影関連アイコンの表示位置範囲
のいずれかと重畳したか否かを判定する接触位置判定手段と、
タッチパネルに接触した当該指によって与えられる押圧力を検出する押圧力検出部と、
当該押圧力が所定の閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段と、
接触位置判定手段による判定結果及び押圧力判定手段による判定結果に基づいて、
隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、接触位置判定手段の判定結果に係る撮影関連アイコンに対応する動作を発動させる動作制御手段と
を有しており、
表示制御手段は、接触位置判定手段による判定結果及び押圧力判定手段による判定結果に基づいて、
隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、対応する動作が発動する撮影関連アイコンを、当該撮影関連アイコンの少なくとも一部が装置内に入り込んだように表示させる
ことを特徴とする撮影装置が提供される。
【0011】
また、この本発明による
撮影装置において、当該所定の閾値は、隣り合った2つの撮影関連アイコンの配置間隔に基づいて値を調整されることのない閾値であることも好ましい。さらに、本撮影装置の一実施形態として、
動作制御手段は、接触位置判定手段が真の判定を行い且つ押圧力判定手段が真の判定を行った際に、
隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、接触位置判定手段の判定結果に係る撮影関連アイコンに対応する動作を発動させ、
表示制御手段は、接触位置判定手段が真の判定を行い且つ押圧力判定手段が真の判定を行った際、
隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、対応する動作が発動する撮影関連アイコンを、当該撮影関連アイコンの少なくとも一部が装置内に入り込んだように表示させることも好ましい。
【0012】
また、本発明による撮影装置の他の実施形態として、表示制御手段は、
隣り合った2つの撮影関連アイコンを、撮影装置の保持される向きに応じた配置に表示させることも好ましい。
【0013】
さらに、本発明による撮影装置の更なる他の実施形態として、表示制御手段は、撮影動作を発動させるための撮影アイコンを含む
少なくとも1つの撮影関連アイコンを
更に表示させ、さらに、撮影装置を持ちかえることなく当該指の接触及び/又は押し込み並びに移動を含む一連の操作で、装置内に少なくとも一部が入り込んだように表示された当該撮影関連アイコンによって動作の発動を確認しつつ撮影動作を発動させることができるように、
少なくとも1つの撮影関連アイコン及び隣り合った2つの撮影関連アイコンを表示させることも好ましい。
【0014】
また、本発明の撮影装置における更なる他の実施形態として、本撮影装置は、
タッチパネルに接触した当該指に対して触覚応答を与える触覚応答機構部と、
動作制御手段が
隣り合った2つの撮影関連アイコン
の一方に対応する動作を発動させた際、当該指に対してタッチパネルを介し、当該動作の発動を確認可能な触覚応答を与えるべく触覚応答機構部を制御する触覚応答制御手段と
を更に有することも好ましい。
【0015】
さらに、本発明による撮影装置において、隣り合った2つの撮影関連アイコンは、対となる2つのズーム動作をそれぞれ発動させるためのズームアイコンであり、
動作
制御手段は、隣り合った2つの撮影関連アイコンの一方が押圧されている間であって、前記押圧力判定手段の判定結果が動作を発動させる結果である間、当該一方の撮影関連アイコンに対応するズーム動作を連続して発動させることも好ましい。
また、本発明による撮影装置において、
表示制御手段は、隣り合った2つの撮影関連アイコンの一方が継続して押圧され、且つ押圧力判定手段の判定結果が動作を発動させる結果に継続してなるような押圧操作が行われた際、当該一方の撮影関連アイコンを、少なくとも一部が装置内に入り込んだように表示させることも好ましい。
【0016】
また、押圧力検出部及び押圧力判定手段を用いる上記の実施形態において、
表示制御手段は、撮影装置の取り得る複数のモードの中から1つを選択するための撮影関連アイコンとしてのモード選択アイコンを、画像表示部に表示させ、
接触位置判定手段によって、当該指の接触位置がモード選択アイコンの表示位置範囲と重畳したとの判定が行われ、押圧力判定
手段によって真の判定が行われ、且つ接触位置判定手段によって、当該表示位置範囲が所定のモードを指定する位置までスライドするように当該指の接触位置が移動したとの判定が行われた際、動作制御手段は、当該所定のモードを発動させることも好ましい。
【0017】
さらに、上記のモード選択アイコンに係る実施形態において、本撮影装置は、
タッチパネルに接触した当該指に対して触覚応答を与える触覚応答機構部と、
接触位置判定手段によって、当該指の接触位置がモード選択アイコンの表示位置範囲と重畳したとの判定が行われ、押圧力判定
手段によって真の判定が行われ、且つ接触位置判定手段によって、当該表示位置範囲が所定のモードを指定する位置までスライドするように当該指の接触位置が移動したとの判定が行われた際、当該指に対してタッチパネルを介し、当該所定のモードの発動を確認可能な触覚応答を与えるべく触覚応答機構部を制御する触覚応答制御手段と
を更に有することも好ましい。
【0018】
本発明によれば、また、画像表示部と、指の接触位置を時間経過に応じて逐次出力するタッチパネルとを備えた撮影装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
この撮影装置は、タッチパネルに接触した当該指によって与えられる押圧力を検出する押圧力検出部を更に備えており、
本プログラムは、
撮影に関連する
対となる2つの動作を
それぞれ発動させるための
隣り合った2つの撮影関連アイコンを、画像表示部に表示させる表示制御手段と、
当該指の接触位置が
、隣り合った2つの撮影関連アイコンの表示位置範囲
のいずれかと重畳したか否かを判定する接触位置判定手段と、
当該押圧力が所定の閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段と、
接触位置判定手段による判定結果及び押圧力判定手段による判定結果に基づいて、
隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、接触位置判定手段の判定結果に係る撮影関連アイコンに対応する動作を発動させる動作制御手段と
してコンピュータを機能させ、
表示制御手段は、接触位置判定手段による判定結果及び押圧力判定手段による判定結果に基づいて、
隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、対応する動作が発動する撮影関連アイコンを、当該撮影関連アイコンの少なくとも一部が装置内に入り込んだように表示させる
ことを特徴とする撮影装置用のプログラムが提供される。
【0019】
本発明によれば、さらに、画像表示部と、指の接触位置を時間経過に応じて逐次出力するタッチパネルとを備えた撮影装置における撮影に関連する動作を発動させる方法であって、
この撮影装置は、タッチパネルに接触した当該指によって与えられる押圧力を検出する押圧力検出部を更に備えており、
本方法は、
撮影に関連する対となる2つの動作をそれぞれ発動させるための隣り合った2つの撮影関連アイコンを、画像表示部に表示させるステップと、
当該指の接触位置が、隣り合った2つの撮影関連アイコンの表示位置範囲のいずれかと重畳したか否かを判定するステップと、
当該押圧力が所定の閾値以上であるか否かを判定するステップと、
当該指の接触位置と当該表示位置範囲との重畳に係る判定結果及び当該押圧力に係る判定結果に基づいて、隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、
当該指の接触位置と当該表示位置範囲との重畳に係る判定結果に係る撮影関連アイコンに対応する動作を発動させるステップと、
当該指の接触位置と当該表示位置範囲との重畳に係る判定結果及び当該押圧力に係る判定結果に基づいて、隣り合った2つの撮影関連アイコンのうちの、対応する動作が発動する撮影関連アイコンを、当該撮影関連アイコンの少なくとも一部が装置内に入り込んだように表示させるステップと
を有する撮影関連動作発動方法が提供される。
【0020】
さらにまた、画像表示部と、指の接触位置を時間経過に応じて逐次出力するタッチパネルとを備えた、本発明に関係する撮影装置であって、
タッチパネルに接触した当該指によって与えられる押圧力を検出する押圧力検出部と、
撮影動作を発動させるための撮影アイコンを、画像表示部に表示させる表示制御手段と、
当該指の接触位置が撮影アイコンの表示位置範囲と重畳したか否かを判定する接触位置判定手段と、
接触位置判定手段が真の判定を行った際、押圧力が第1の閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段と、
押圧力判定手段が真の判定を行った際、被写体に焦点を合わせるフォーカス動作を発動させる動作制御手段と
を有しており、
押圧力判定手段は、フォーカス動作の発動後、第1の閾値よりも大きい第2の閾値のみを基準とした判定であって、押圧力が第2の閾値以上であるか否かの判定を行い、
押圧力が第2の閾値以上であるとの判定がなされた際、動作制御手段は、撮影動作を発動させる撮影装置が提供されることも好ましい。
【0021】
この本発明に関係する撮影装置において、押圧力判定手段は、接触位置判定手段が真の判定を行った際、押圧力が第1の閾値以上であるか否かの判定であって、この押圧力が第1の閾値で表される所定の強さ以上の押し込みに相当するか否かのみを判定事項とする判定を行うことも好ましい。
【0022】
また、本発明に関係する撮影装置において、動作制御手段は、押圧力判定手段が真の判定を行った際、押圧力が第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の大きさを有していたとしてもこの時点で撮影動作に切り替えたり撮影動作を選択したりすることなく、被写体に焦点を合わせるフォーカス動作を発動させることも好ましい。
【0023】
また、本発明に関係する撮影装置における他の実施形態によれば、動作制御手段は、ユーザの操作から見て、
当該指が撮影アイコンを第1の閾値以上であって第2の閾値未満の押圧力で押す半押し動作を行った際、フォーカス動作を発動させ、
引き続いて、当該指が撮影アイコンを第2の閾値以上の押圧力で押し込む押し込み動作を行った際、撮影動作を発動させることも好ましい。
【0024】
さらに、本発明に関係する撮影装置における他の実施形態によれば、撮影装置を保持した手の指が撮影アイコンを押し込むことができるように、該撮影アイコンの位置及びサイズのうち少なくとも1つが可変であることも好ましい。
【0025】
また、本発明に関係する撮影装置における他の実施形態によれば、タッチパネルに接触した当該指に対して触覚応答を与える触覚応答機構部と、
動作制御手段が撮影動作を発動させた際、当該指に対してタッチパネルを介して触覚応答を与えるべく触覚応答機構部を制御する触覚応答制御手段と
を更に有することも好ましい。
【0026】
この場合、触覚応答制御手段は、当該指に物理的な押下ボタンを実際に押下したかのように感じさせる振動を与えるように触覚応答機構部を制御することも好ましい。
【0027】
また、本発明に関係する撮影装置における他の実施形態によれば、
撮影動作が発動する前に当該被写体の画像をズームする際のズーム速度を決定するズーム速度決定手段を更に有しており、
表示制御手段は、ズーム動作を発動させるためのズームアイコンを、画像表示部に表示させ、
接触位置判定手段は、当該指の接触位置がズームアイコンの表示位置範囲と重畳したか否かを判定し、
当該指の接触位置がズームアイコンの表示位置範囲と重畳したとの判定がなされた際、ズーム速度決定手段は、押圧力の大きさに応じてズーム速度を決定し、
動作制御手段は、撮影動作を発動させる前に、決定されたズーム速度で当該被写体の画像をズームさせることも好ましい。
【0028】
さらに、本発明に関係する撮影装置における他の実施形態によれば、
表示制御手段は、撮影動作を発動させるモードと、撮影された画像を再生する再生動作を発動させるモードとを含むモード群の中から1つを選択するためのモード選択アイコンを、画像表示部に表示させ、
接触位置判定手段は、当該指の接触位置がモード選択アイコンの表示位置範囲と重畳したか否かを判定し、
当該指の接触位置がモード選択アイコンの表示位置範囲と重畳したとの判定がなされた際、押圧力判定手段は、押圧力が第3の閾値以上であるか否かを判定し、
押圧力が第3の閾値以上であるとの判定がなされた際、動作制御手段は、モード選択アイコンの表示位置範囲内における、当該指の接触位置が重畳した位置に応じて、モード群の中から1つを動作させることも好ましい。
【0029】
さらに、画像表示部と、指の接触位置を時間経過に応じて逐次出力するタッチパネルとを備えた撮影装置に搭載されたプログラムであって、
撮影装置は、タッチパネルに接触した当該指によって与えられる押圧力を検出する押圧力検出部をさらに備えており、このプログラムは、
撮影動作を発動させるための撮影アイコンを、画像表示部に表示させる表示制御手段と、
当該指の接触位置が撮影アイコンの表示位置範囲と重畳したか否かを判定する接触位置判定手段と、
接触位置判定手段が真の判定を行った際、押圧力が第1の閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段と、
押圧力判定手段が真の判定を行った際、被写体に焦点を合わせるフォーカス動作を発動させる動作制御手段と
してコンピュータを機能させ、
押圧力判定手段は、フォーカス動作の発動後、第1の閾値よりも大きい第2の閾値のみを基準とした判定であって、押圧力が第2の閾値以上であるか否かの判定を行い、
押圧力が第2の閾値以上であるとの判定がなされた際、動作制御手段は、撮影動作を発動させる撮影装置用のプログラムが提供されることも好ましい。
【0030】
さらにまた、画像表示部と、指の接触位置を時間経過に応じて逐次出力するタッチパネルとを備えた撮影装置における撮影方法であって、
タッチパネルに接触した当該指によって与えられる押圧力を検出する第1のステップと、
撮影動作を発動させるための撮影アイコンを、画像表示部に表示させる第2のステップと、
当該指の接触位置が撮影アイコンの表示位置範囲と重畳したか否かを判定する第3のステップと、
第3のステップで真の判定がなされた際、押圧力が第1の閾値以上であるか否かを判定する第4のステップと、
第4のステップで真の判定がなされた際、被写体に焦点を合わせるフォーカス動作を発動させる第5のステップと、
フォーカス動作の発動後、第1の閾値よりも大きい第2の閾値のみを基準とした判定であって、押圧力が第2の閾値以上であるか否かの判定を行う第6のステップと、
第6のステップで真の判定がなされた際、撮影動作を発動させる第7のステップと
を有する撮影方法が提供されることも好ましい。