【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,RI and PMI sharing between multiple CSI processes,3GPP TSG-RAN WG1 #69 R1-122836,2012年 5月12日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122836.zip
【文献】
CATT,Further discussion on periodic feedback,3GPP TSG RAN WG1 meeting #70 R1-123216,2012年 8月 5日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_70/Docs/R1-123216.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
本出願は、2012年6月11日に中国特許局に提出し、出願番号が201210192004.5であり、発明名称が「セル間協調送受信のフィードバック方法、装置及びシステム」と、2012年10月11日に中国特許局に提出し、出願番号が201210384490.0であり、発明名称が「セル間協調送受信のフィードバック方法、装置及びシステム」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0003】
ロング・ターム・エボリューション・アドバンスト(LTE-A,Long-Term Evolution-Advanced)システムには、同一周波数の網構築が作用されるため、スペクトル利用率が大幅に向上される一方、セル周辺ユーザー信号がひどく衰弱される同時に、他のセルからの強い干渉も受ける。信号衰弱及び干渉問題を解決しないと、周辺ユーザーの体験に大きく影響を及ぼす。
【0004】
セル間協調送受信(CoMP,Coordinated Multiple Point tranSmiSSion/reception)技術は、マルチセル間の情報交換及びジョイント伝送の導入により、信号品質を高める同時にセル間の干渉を低減させるため、セル周辺ユーザーのデータ伝送機能を大幅に向上できる。
【0005】
現在のセル間協調送受信案は、DPS(Dynamic Point SeLection)、DPB (Dynamic Point BLanking)、CS/CB(Coordinated Scheduling/Beamforming)及びジョイント伝送(Joint TranSmission)との4つの基本案に分けられる。実際の応用の場合、4つの案の混合案であってもよい。例えば、DPSとCS/CBとの結合、動的な選択による主伝送ポイントの確定、主伝送ポイント以外の協調伝送ポイントの間、ジョイントスケジューリングにより協調ビーム成形を実施するなど。実際のシステムにおいて、1つの伝送モードには、複数の伝送案が含まれるため、各種類の伝送案間の切り替えをサポートできる。伝送機能及びシステムの安定性をよりよく確保するため、CoMP伝送をサポートする伝送モードは、単一ポイント伝送への切り替えをサポートする必要がある。
【0006】
システムは、異なるチャネル状態情報
参照信号(CSI-RS,Channel State Information-Reference SignaL)、またはセル特定
参照信号(CRS,Cell-Specific Reference SignaL)を設定することにより、ユーザー装置(UE,USer Equipment,ユーザー端末とも呼ばれる)が、各伝送ポイントのダウンリンクチャネルを伝送できるようになる。ただし、当該伝送ポイントは、1つの物理伝送ポイントではなく、1つの仮想伝送ポイントである可能性があり、各仮想伝送ポイントが1つのCSI-RSリソースと対応し、各仮想伝送ポイントは、1つまたは複数の物理伝送ポイントにより構成される。
【0007】
ダウンリンクチャネル測定を実現した後、伝送案に必要となったチャネル状態情報(CSI)に基づいて情報計算及びフィードバックを行う。各種類の伝送案は、対応するチャネル状態情報からのサポートが必要となる。例えば、DPS伝送案には、複数の伝送ポイントのチャネル状態情報をフィードバックするか、またはある1つの伝送ポイントのチャネル状態情報及び当該伝送ポイントに対応する指標情報をフィードバックする。DPB技術を取り組んだDPS伝送案において、複数の干渉仮説状況のチャネル品質情報をフィードバックする必要がある。JT伝送案には、複数の伝送ポイントで同一のランク(Rank)のCSIなどをフィードバックする必要がある。測定集合とは、UEがチャネル状態情報測定を行う伝送ポイントの集合であるか、または
参照信号リソース集合である。各
参照信号リソースが1つまたは複数の伝送ポイントを示し、測定集合が2つの伝送ポイント(TP)を含む例を挙げ、各種類案に必要となるチャネル状態情報は、表1に示すようである。
【0008】
【表1】
【0009】
ここで、CQI
1(ChanneL quality indicator)の計算には、信号がTP1から送信され、信号が伝送するPMI(Precoding Matrix Indicator)及びRI(ランクの指標情報)がRI
1/PMI
1であると仮説し、RI
1/PMI
1がTP1からUEまでのチャネルにより算出できる。TP2から他のユーザーへの信号は、RI
1/PMI
1へに影響を与える。
【0010】
CQI
2の計算には、信号がTP1から送信され、信号が伝送するPMIとRIがRI
2/PMI
2であると仮説し、RI
2/PMI
2は、TP1からUEへのチャネルにより算出できる。TP2は、関連するリソースにおいていかなるユーザーもスケジューリングしないため、RI
2/PMI
2へ干渉を与えない。
【0011】
CQI
3の計算には、信号がTP2から送信され、信号が伝送するPMIとRIがRI
3/PMI
3であると仮説し、RI
3/PMI
3は、TP2からUEへのチャネルにより算出できる。TP1から他のユーザーへの信号は、RI
3/PMI
3へ干渉を与える。
【0012】
CQI
4の計算には、信号がTP2から送信され、信号が伝送するPMIとRIがRI
4/PMI
4であると仮説し、RI
4/PMI
4は、TP2からUEへのチャネルにより算出できる。TP1は、関連するリソースにおいていかなるユーザーもスケジューリングしないため、RI
4/PMI
4へ干渉を与えない。
【0013】
CQI
5の計算には、信号がTP1とTP2から同時に送信され、TP1信号が伝送するPMIとRIがRI
5/PMI
5であると仮説し、RI
6/PMI
6は、TP2からUEへのチャネルにより算出できる。TP1とTP2ともにUEへデータを伝送するため、干渉を起こさない。
【0014】
CQI
1/RI
1/PMI
1とCQI
2/RI
2/PMI
2ともに、信号がTP1から送信されると仮設されるが、ただしTP2がUEへ干渉を与えるかが相違点となり、即ち、二つ異なる干渉仮説に対応する。このような場合、RI
1=RI
2、PMI
1=PMI
2とすることにより、UEはCQI
1/RI
1/PMI
1及びCQI
2のみをフィードバックし、RI
2/PMI
2フィードバックのオーバーヘッドが節約できる。同様に、RI
3=RI
4、PMI
3=PMI
4とすることにより、RI
4/PMI
4フィードバックのオーバーヘッドが節約できる。さらに、RI
5=RI
1、PMI
5=PMI
1、RI
6=RI
3、PMI
6=PMI
3とすることもできる。また、CQI
5は、JT伝送をサポートすることに目的とする。JT伝送には、2つの伝送ポイントが伝送するデータの層数が同じであることが必要とし、即ち、RI
5=RI
6である。前述の機能を実現するため、報告する各伝送ポイントの各種のチャネル情報の間に、依存関係を導入しなければならない。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本出願に係る実施例の、セル間協調送受信のフィードバック方法、装置及びシステムは、基地局からの設定情報に基づいて、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係を確定し、
モード間参照関係に基づいて、
参照モードにおけるパラメータにより、
現行モードにおけるパラメータを確定する。これにより、複数の異なる干渉仮説のCQI間に、PMI/RI情報を共有することを実現し、且つ異なる伝送ポイント間のRI情報共有も実現する。そして、複数のフィードバックモード間に依存関係があるようになる。
【0027】
図1に示すように、本出願に係る実施例のセル間協調送受信のフィードバック方法は、ステップS101と、ステップS102と、ステップS103とを備える。
上記ステップS101において、基地局からの設定情報に基づいて、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係を確定する。
上記ステップS102において、フィードバック
にあたり、
モード間参照関係に基づいて、
参照モードにおけるパラメータにより、
現行モードにおけるパラメータを確定する。
上記ステップS103において、
現行モードの構成に基づいて、
現行モードにおけるパラメータを含むチャネル状態情報をフィードバックする。
【0028】
本発明に係る実施例における「モード」は、「報告モード」である。且つ、「報告モード」は、「フィードバックモード」である。
【0029】
ここで、基地局により設定した少なくとも2つのモードにおいては、各モードの設定情報は、下記の一つまたはその組み合わせを含む。
【0030】
PUCCHリソース情報、CQI/PMI/RIサブフレーム設定情報、CQI/PMI報告フォーマット、CSI-RSリソース指標、干渉測定リソース指標。
【0031】
設定したモードが他のモードを参照してチャネル状態情報をフィードバックする必要がある場合、当該モードの設定情報は、PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0032】
PMI
参照モード及びRI
参照モードのうちの少なくとも一つを容易に設定させるため、設定情報に各モードのモード
インデックスを設定することができる。このとき、PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つの設定情報は、具体的には、参照するモードのモード
インデックス番号、または参照するモードのモード
インデックスに対応する位置に標識つけたビットマップである。
【0033】
具体的に、基地局により設定した少なくとも2つのモードにおいては、各モードの設定情報は、下記の一つまたはその組み合わせを含む。
【0034】
PUCCHリソース情報は、UEがどちらのPUCCHリソースを占有して報告するのかを示す。
【0035】
CQI/PMI/RIサブフレーム設定情報は、UEがどちらのサブフレームにおいて報告するのかを示す。例えば、報告周期及びサブフレームシフト値を示す。
【0036】
CQI/PMI報告フォーマットは、指標UEが広帯域CQI/PMI、またはサブバンドCQI/PMIを報告することを示す。
【0037】
CSI-RSリソース指標は、UEにより信号部分に対して測定するCSI-RSリソースを示す。1つのCSI-RSリソースであってもよいし、または複数のCSI-RSリソースであってもよい。
【0038】
干渉測定リソース指標は、UEがどちらのリソースにおいて干渉を測定するかを示す。
【0039】
モード
インデックスは、現在設定するモードの
インデックス値を示す。1つのUEのために設定した各報告モードは、唯一の
インデックス値を有する。一般的に、
インデックス値の範囲を、0~N-1にすることができ、ここで、Nは、設定できる報告モードの最大数である。
【0040】
PMI
参照モードリストは、
現行モードにより報告するCQIがどちらの報告モードにより報告したPMIに基づいて算出したのかを示す。具体的に、長さがNであるビットマップの形式で示すことができる。例えば、ビットマップの第k位(0から番号付ける)を1に設定すれば、UEが、報告モード
インデックス値がkである報告モードの最後一回の報告のPMIに基づいてCQIを算出することを示す。
インデックス値方式で示すこともできる。即ち、UEが、
インデックス値がkである報告モードの最後一回の報告のPMIに基づいてCQIを算出することを、UEに直接通知する。PMI
参照モードは、
現行モードであってもよい。もしPMI
参照モードを設定しない場合、PMI
参照モードを
現行モードとしてデフォルトする。
【0041】
RI
参照モードは、
現行モードにより報告するPMI/CQIがどちらのモード報告のRIに基づいて算出したのかを示す。例えば、RI
参照モードがkである場合、UEは、モード
インデックスがkである報告モードにおける最後一回の報告したRIに基づいてPMI及びCQIを算出しなければならない。RI
参照モードは、
現行モードであってもよい。RI
参照モードを設定しない場合、RI
参照モードを
現行モードとしてデフォルトする。当該モードがPMI報告を有するか、またはPMI
参照モードが設定されている場合、CQIは、当該モードの最後一回の報告したPMI、または
参照モードの最後一回の報告したPMIに基づいて算出される(計算の場合基づくRIは、PMIにより暗示的に確定することができる。即ち、CQI計算の場合に基づくRIは、PMI計算の場合基づくRIと同一であり、UEは、RI
参照モードの設定を無視するか、またはRI
参照モードを設定しない)。
【0042】
ステップS102において、UE
モード間参照関係に基づいて、
参照モードにおけるパラメータにより、
現行モードにおけるパラメータを確定する事は、詳しく以下のようになる。
【0043】
当設定情報にはRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードは
現行モードではなく、さらに、
RIを報告するサブフレームにおいてRIを報告する必要がある場合、
現行モードにより報告するRI値がRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値と等しいことを確定して報告する。
【0044】
設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、さらに、
PMIを報告するサブフレームにおいてPMIを報告する場合、RI
参照モードの最後一回の報告したRIに基づいて
報告すべきPMIを確定する。
【0045】
設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、さらに、
PMIを報告するサブフレームにおいてPMIを報告する場合、設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれず、またはPMI
参照モードが
現行モードであれば、RI
参照モードの最後一回の報告したRI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきPMIを確定する。
【0046】
設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、
さらにCQIを報告するサブフレームにおいてCQIを報告すべき場合、RI
参照モードの最後一回の報告したRIに基づいて
報告すべきCQIを確定することができる。
【0047】
設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、
さらにCQIを報告するサブフレームにおいてCQIを報告すべき場合、
現行モードの最後一回の報告したRI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定することもできる。
【0048】
設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、
さらにCQIを報告するサブフレームにおいてCQIを報告すべき場合、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値、
現行モードの最後一回の報告したPMI、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定することもできる。
【0049】
設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つPMI
参照モードが
現行モードではなく、
PMIを報告するサブフレームにおいてPMIを報告する場合、PMI値がPMI
参照モードの最後一回の報告したPMI値と等しいことを確定する。
【0050】
設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つPMI
参照モードが
現行モードではなく、
さらにCQIを報告するサブフレームにおいてCQIを報告すべき場合、PMI
参照モードの最後一回の報告したPMIに対応するプリコーディング・マトリックスに基づいて、
報告すべきCQIを確定する。
【0051】
即ち、設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではない場合、
現行モードがRIを報告しないか、または
現行モードにより報告するRI値はRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値と等しいであり、且つ
現行モードは、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいてPMI及びCQIを確定する。
【0052】
設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つPMI
参照モードが
現行モードではない場合、
現行モードはPMIを報告しないか、または
現行モードにより報告するPMI値はPMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値と等しく、且つ
現行モードは、PMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値に基づいてCQIを確定する(計算の際に基づくRIは
PMIにより暗示的に確定することができ、即ち、CQI計算の際に基づくRIはPMI計算の際に基づくRIと同一である)。
【0053】
設定情報にRI
参照モードの設定情報
が含まれず、またはRI
参照モードが
現行モードである場合、モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報及び干渉測定リソースにおいて推測した干渉に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきRIを確定する。
【0054】
ここで、
現行モードは、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいて、PMI及びCQIを確定することは、以下のようである。
設定情報にPMI
参照モードの設定情報
が含まれないか、またはPMI
参照モードが
現行モードである場合、RI
参照モードまたは
現行モードの最後一回の報告したRI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきPMIを確定する。
現行モードの最後一回の報告したPMI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定する。
【0055】
現行モードは、PMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値に基づいて、CQIを確定することは、以下のようである。
PMI
参照モードまたは
現行モードの最後一回の報告したPMI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定する。
【0056】
具体的に、UEが1つのモードの設定情報を受信した後に、当該モードにおける
報告すべきコンテンツを確定することができる。1つのモードの設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つ当該
参照モードが
現行モードではない場合、
現行モードがRIを報告しないか、または
現行モードにより報告するRIは、RI
参照モードの最後一回の報告したRI値と等しい。
現行モードがPMI及びCQIを計算する際に、RI
参照モードの最後一回の報告したRI値を用いる。1つのモードの設定情報にPMI
参照モードリストが含まれ、且つ当該
参照モードリストに
現行モードを含まない場合、
現行モードはPMIを報告しないか、または
現行モードにおいて報告するPMIは、PMI
参照モードの最後一回の報告したPMI値と等しい。
現行モードがCQIを計算する際に、
参照モードリストにおけるモードの最後一回の報告したPMIを用いて計算する。
【0057】
UEは、報告する際に、
報告すべきパラメータを確定する。
【0058】
報告RIのサブフレームにおいて、RI
参照モードが設定され、且つRI報告が必要な場合、RIをRI
参照モードの最後一回の報告したRIと等しくして報告する。RI
参照モードが設定されていないか、または設定したRI
参照モードが自身である場合、モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報及び干渉測定リソースにおいて推測した干渉に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきRIを確定する。
【0059】
報告PMIのサブフレームにおいて、PMI
参照モードが設定されていないか、またはPMI
参照モードが
現行モードであれば、UEは、
現行報告に対応するCSI-RSリソース指標情報に対応する伝送ポイントからデータが発送されると仮定し(上記CSI-RSリソースから推測したチャネルで計算する)、且つRI
参照モード(または
現行モード)の最後一回の報告したRI及び干渉測定リソースにおいて測定した干渉に基づいて、
報告すべきPMIを算出して報告する。PMI
参照モードが設定され、且つPMI報告が必要であれば、PMIをPMI
参照モードの最後一回の報告したPMIと等しくして報告する。
【0060】
報告CQIのサブフレームにおいて、假定データが、
現行報告に対応するCSI-RSリソース指標情報に対応する伝送ポイントから発送され(上記CSI-RSリソースにおいて推測したチャネルに基づいて計算する)、干渉測定リソースにおいて推測した干渉に基づいて、PMI
参照モード(または
現行モード)の最後一回の報告したPMIに対応するプリコーディング・マトリックスを用いて、
報告すべきCQIを算出して報告する。
現行モードにおて、PMI報告がない、かつPMI
参照モードが設定されていない場合(例えば、開ループ伝送)、CQIは、RI
参照モード(または
現行モード)の最後一回の報告したRIに基づいて算出される。
【0061】
最後一回の報告とは、報告時刻前の最後一回の報告を指し、報告時刻の報告も含まれる。
【0062】
2種のモードが同一のサブフレームに位置して報告する場合、2種のモードの報告コンテンツを合併して、同一のPUCCHにおいて合併後の報告コンテンツを伝送することができる。または、2種のモードの報告コンテンツの優先レベルを比較し、優先レベルが低い報告コンテンツを放棄し、優先レベルが高い報告コンテンツのみを報告する。
【0063】
以下、具体的な実施例により、本出願に係る実施例のセル間協調送受信のフィードバック方法を説明する。
【0064】
〈実施例1〉
基地局はUEのためにM1及びM2との2つの報告モードを設定する。M1及びM2に対応するCSI-RSリソースそれぞれは、CSI-RS1及びCSI-RS2であり、即ち、M1及びM2は、それぞれ2つの伝送ポイントのチャネル状態情報を報告する。
【0065】
M2のRI
参照モードはM1であり、即ち、M2により報告したPMI/CQIは、M1最後一回の報告したRIに基づいて算出したものである。M2モード自身はRIを報告しない。M1のRI
参照モードは自身であり(またはRI
参照モードを設定しない。この場合、RI
参照モードを自身としてデフォルトする)、即ちM1はRIを報告する。
【0066】
UEは、CSI-RS1に基づいてチャネル状態情報を推測し、干渉測定リソースにより得た干渉と結合して、RIを算出して報告する。M1及びM2のPMI
参照モードは自身であり(またはPMI
参照モードを設定せず、PMI
参照モードを自身としてデフォルトする)、UEは、確定したRI、及びCSI-RS1及びCSI-RS2により推測したチャネル状態情報それぞれに基づいて、2つのモードにより
報告すべきPMIを算出して報告する。
【0067】
図2に示すように、
図2における2つのモードにあって、広帯域CQI/PMI報告が設定され、
図2の矢印は、報告コンテンツ間の依存関係を示し、
図2の四角な枠は報告するサブフレームを示す。
【0068】
図3に示すように、M1には広帯域CQI/PMI報告が設定される一方、M2にはサブバンドCQI報告が設定されている。即ち、M2の報告コンテンツは、広帯域PMI/CQI及びサブバンドCQIを含む。広帯域PMIは、M1の最後一回の報告したRIに基づいて計算し、広帯域CQIは、M2の同一のサブフレームにおいて報告したPMIに基づいて計算する。サブバンドCQIは、モードM2の最後一回の報告した広帯域PMIに基づいて計算する(RIは、広帯域PMIから暗示的に確定することができる)。
【0069】
〈実施例2〉
基地局はUEのためにM1及びM2との2つのフィードバックモードを設定。M1及びM2に対応するCSI-RSリソースは、CSI-RS1であり、M1及びM2の干渉測定リソースは、それぞれ干渉測定リソース(Interference MeaSurement ReSource,IMR)1及びIMR2である。即ち、M1及びM2は、2つの異なる干渉状態場合の同一伝送ポイント在のチャネル状態情報を報告する。
【0070】
M2のPMI
参照モードはM1であり、即ち、M2により報告するCQIは、M1の最後一回の報告したPMI(広帯域PMIに限定することができる)に基づいて算出したものである。M2モード自身はPMIを報告しない。M1のPMI
参照モードは自身であり(またはPMI
参照モードを設定しない。この場合、PMI
参照モードを自身としてデフォルトする)。即ち、M1はPMIを報告し、UEは、CSI-RS1に基づいてチャネル状態情報を推測し、干渉測定リソースIMR1から得た干渉と結合して、PMIを算出して報告する。
【0071】
こととき、M2のRI
参照モードは、M1に設定されるか、またはRI
参照モードを設定しない。UEがCQIを計算する際に用いるRIは、M1の最後一回の報告したPMIにより確定できる(報告したPMIは、RIと関わるため、PMIが確定できれば、RIも暗示的に分かる)。
【0072】
図4に示すように、2つのモードに広帯域CQI/PMI報告が設定されている。
図4における矢印は報告コンテンツ間の依存関係を示し、
図4の四角な枠は報告するサブフレームを示す。
【0073】
図5に示すように、
図5のM1には、広帯域CQI/PMI報告が設定されている一方、M2にはサブバンドCQI報告が設定されている。M2の報告コンテンツは、広帯域CQI及びサブバンドCQIを含む。広帯域CQI、またはサブバンドCQIは、M1の最後一回の報告したPMIに基づいて計算する。
【0074】
〈実施例3〉
基地局はUEのためにM1、M2及びM3との3つのフィードバックモードを設定する。M1の場合設定したCSI-RSリソースはCSI-RS1であり、干渉測定リソースは、IMR1である。M2及びM3の場合設定したCSI-RSリソースはCSI-RS2であり、M2及びM3の干渉測定リソースは、それぞれIMR2及びIMR3である。即ち、M2及びM3は、2つの異なる干渉状態の同一伝送ポイントのチャネル状態情報をそれぞれ報告し、M1は、他の1つの伝送ポイントのチャネル状態情報を報告する。
【0075】
図6に示すように、M1のRI
参照モードは自身であり(またはRI
参照モードを設定しない。このとき、RI
参照モードを自身としてデフォルトする)、即ち、M1はRIを報告し、UEは、CSI-RS1に基づいてチャネル状態情報を推測し、干渉測定リソースIMR1から得た干渉と結合して、RIを算出して報告する。
【0076】
M1のPMI
参照モードは自身であり(またはPMI
参照モードを設定しない。このとき、PMI
参照モードを自身としてデフォルトする)、即ち、M1はPMIを報告し、UEは、CSI-RS1に基づいてチャネル状態情報を推測し、干渉測定リソースIMR1から得た干渉と結合して、最後一回の報告したRI、PMIを算出して報告する。
【0077】
M2のRI
参照モードがM1であり、M2のPMI
参照モードは自身である。即ち、M2により報告するPMIは、M1の最後一回の報告したRIに基づいて算出したものである。M2モード自身は、RIを報告しない。
【0078】
M3のPMI
参照モードはM2であり、即ちM3により報告したCQIは、M2の最後一回の報告したPMI(広帯域PMIに限定することができる)に基づいて算出したものであり、M3モード自身は、PMIを報告しない。M3の場合RI
参照モードを設定しない。UEがCQIを計算する場合に用いるRIは、M2の最後一回の報告したPMIにより確定する(報告したPMIはRIと関わるため、PMIを確定することにより、RIも暗示的に確定できる)。
【0079】
本実施例において、M3及びM1に一部報告コンテンツは、同一のサブフレームに設定される可能性のあるが、この場合は2つの処理方法がある。
処理方法1
2つのモードの報告コンテンツを合併して、同一のPUCCHにおいて伝送する。
処理方法2
一定の優先レベル順番に従い、低優先レベルの報告コンテンツを放棄し、高優先レベルの報告コンテンツのみを報告する。
図6において、RIの優先レベルはCQIより高いため、T3報告を放棄した。
【0080】
〈実施例5〉
基地局は、UEのためにM1、M2及びM3との3つのフィードバックモードを設定する。M1の場合設定したCSI-RSリソースはCSI-RS1であり、干渉測定リソースはIMR1である。M2の場合設定したCSI-RSリソースはCSI-RS2であり、M2の干渉測定リソースはIMR2である。即ち、M1及びM2は、2つの伝送ポイントのチャネル状態情報をそれぞれ報告する。M3の場合設定したCSI-RSリソースは、CSI-RS1及びCSI-RS2を含む。M3の干渉測定リソースはIMR3であり、即ちM3は、2つの伝送ポイントがジョイント伝送を行なう場合のCQIを報告する。
【0081】
図7に示すように、M1のRI
参照モードは自身であり、即ちM1はRIを報告し、UEは、CSI-RS1からチャネル状態情報を推測し、干渉測定リソースIMR1から得た干渉と結合して、RIを算出して報告する。M1のPMI
参照モードは自身であり、即ちM1はPMIを報告し、UEは、CSI-RS1に基づいてチャネル状態情報を推測し、干渉測定リソースIMR1から得た干渉と結合して、最後一回の報告したRI,PMIを算出して報告する。
【0082】
M2のRI
参照モードはM1であり、M2のPMI
参照モードは自身である。即ち、M2により報告するPMIは、M1の最後一回の報告したRIに基づいて算出したものである。M2モード自身は、RIを報告しない。
【0083】
M3のPMI
参照モードは、M1及びM2を含み、即ちM3により報告するCQIは、M1及びM2のそれぞれの最後一回の報告したPMI(広帯域PMIに限定することができる)に基づいて算出したものである。M3モード自身はPMIを報告しない。
【0084】
図7において、RIの優先レベルがCQIの優先レベルより高いため、M3及びM1の報告コンテンツに同一のサブフレームに設定する場合、T3報告を放棄する。
【0085】
本出願に係る実施例は、セル間協調送受信のフィードバック方法も提供し、
図8に示すように、ステップS801と、ステップS802と、ステップS803とを備える。
【0086】
ステップS801において、ユーザー端末へ設定情報を送信し、設定情報には、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係が含まれる。
【0087】
ステップS802において、ユーザー端末フィードバック
にあたり、
現行モードの構成に基づいて行なった前記
現行モードにおけるパラメータ
が含まれるチャネル状態情報フィードバックを受信するか、または前記
現行モードにおけるパラメータ及び
現行モードの
参照モードにおけるパラメータが含まれるチャネル状態情報フィードバックを受信する。
【0088】
ステップS803において、
現行モードがフィードバックしたパラメータ、または
現行モードがフィードバックしたパラメータ及び
現行モードの
参照モードがフィードバックしたパラメータに基づいて、チャネル状態情報を確定する。
【0089】
ここで、ユーザー端末へ送信する設定情報のうち、各モードの設定情報は、下記の一つまたはその組み合わせである。
【0090】
PUCCHリソース情報、CQI/PMI/RIサブフレーム設定情報、CQI/PMI報告フォーマット、CSI-RSリソース指標、干渉測定リソース指標。
【0091】
設定したモードにおいて、他のモードを参照してチャネル状態情報をフィードバックする必要がある場合、当該モードの設定情報は、PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0092】
PMI
参照モード及びRI
参照モードのうちの少なくとも一つの設定を容易に進ませるため、設定情報にはモード
インデックスが含まれる。
【0093】
PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つの設定情報は、参照するモードのモード
インデックス番号であるか、または参照するモードのモード
インデックスに対応する位置に標識つけたビットマップである。
【0094】
ステップS803において、
現行モードがフィードバックしたパラメータ及び
現行モードの
参照モードがフィードバックしたパラメータに基づいて、下記のようにチャネル状態情報を確定する。
【0095】
現行モードの設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つ参照するモードが
現行モードではない場合、
現行モードにおける報告するPMI及びCQIは、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいて確定したものである。
現行モードにおいてPMIを報告する場合、チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するPMI、CQI及びRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値が含まれることを確定する。
現行モードにおいてCQIを報告し、且つ
現行モードにおいて報告するCQIが、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいて確定される場合、チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するCQI及びRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値が含まれることが確定できる。
現行モードにおいてCQIを報告し、且つ
現行モードにおいて報告するCQIが、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値及び
現行モードの最後一回の報告したPMIに基づいて確定される場合、チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するCQI、
現行モードの最後一回の報告したPMI及びRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値が含まれることが確定される。
【0096】
現行モードの設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つ参照するモードが
現行モードではない場合、
現行モードにおいて報告するCQIは、PMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値に基づいて確定されるものである。チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するCQI及びPMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値が含まれることが確定される。
【0097】
ここで、
現行モードにおいて報告するPMI及びCQIは以下のようにRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいて確定される。
現行モードの設定情報にPMI
参照モードが含まれないか、または参照するモードが
現行モードである場合、
現行モードにおいて報告するPMIは、RI
参照モードまたは
現行モードの最後一回の報告したRI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて確定される。
現行モードにおいて報告するCQIは、ユーザー端末が
現行モードの最後一回の報告したPMI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて確定された。
【0098】
現行モードにおいて報告するCQIは、下記のようにPMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値に基づいて確定される。
現行モードにおいて報告するCQIは、PMI
参照モードまたは
現行モードの最後一回の報告したPMI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて確定される。
【0099】
2種のモードが同一のサブフレームに位置して報告する場合、ユーザー端末は、2種のモードの報告コンテンツを合併して、同一のPUCCHにおいて合併後の報告コンテンツを伝送するか、またはユーザー端末は、2種のモードの報告コンテンツの優先レベルを比較し、優先レベルが低い報告コンテンツを放棄し、優先レベルが高い報告コンテンツのみを報告する。このとき、基地局は、同一のPUCCHにおいて、複数のモードの報告コンテンツを合併して得た報告コンテンツを受信するか、または当該サブフレームにおいて、ユーザー端末が2種のモードの報告コンテンツの優先レベルを比較し、優先レベルが低い報告コンテンツを放棄した後、報告した優先レベルが高い報告コンテンツを受信する。
【0100】
これに応じて、本出願に係る実施例は、セル間協調送受信のフィードバック装置をさらに受信し、当該装置は、ユーザー端末であってもよい。
図9に示すように、当該装置は、
参照関係確定ユニット901と、パラメータ確定ユニット902と、フィードバックユニット903とを備える。
【0101】
参照関係確定ユニット901は、基地局からの設定情報に基づいて、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係を確定する。
【0102】
パラメータ確定ユニット902は、フィードバック
にあたり、
モード間参照関係に基づいて、
参照モードにおけるパラメータにより、
現行モードにおけるパラメータを確定する。
【0103】
フィードバックユニット903は、
現行モードの構成に基づいて、
現行モードにおけるパラメータを含むチャネル状態情報をフィードバックする。
【0104】
ここで、基地局により設定した少なくとも2つのモードにおいては、各モードの設定情報は、下記の一つまたはその組み合わせである。
【0105】
PUCCHリソース情報、CQI/PMI/RIサブフレーム設定情報、CQI/PMI報告フォーマット、CSI-RSリソース指標、干渉測定リソース指標。
【0106】
設定したモードにおいて、他のモードを参照してチャネル状態情報をフィードバックする必要がある場合、当該モードの設定情報は、PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0107】
PMI
参照モード及びRI
参照モードのうちの少なくとも一つの設定を容易に進ませるために、設定情報にはモード
インデックスがさらに含まれる。
【0108】
このとき、PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つの設定情報は、参照するモードのモード
インデックス番号であるか、または参照するモードのモード
インデックスに対応する位置に標識つけたビットマップである。
【0109】
パラメータ確定ユニット902は、当設定情報にRI
参照モードが含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、
RIを報告するサブフレームにおいてRIを報告する必要がある場合、
現行モードにより報告するRI値がRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値と等しいことを確定して報告する。
【0110】
パラメータ確定ユニット902は、設定情報にRI
参照モードが含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、さらに、
PMIを報告するサブフレームにおいてPMIを報告する場合、RI
参照モードの最後一回の報告したRIに基づいて
報告すべきPMIを確定する。
【0111】
パラメータ確定ユニット902がRI
参照モードの最後一回の報告したRIに基づいて
報告すべきPMIを確定するのは、具体的に下記のことを含む。
設定情報にPMI
参照モードが含まれないか、またはPMI
参照モードが
現行モードである場合、RI
参照モードの最後一回の報告したRI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきPMIを確定する。
【0112】
パラメータ確定ユニット902は、設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではなく、
さらにCQIを報告するサブフレームにおいてCQIを報告すべき場合、RI
参照モードの最後一回の報告したRI
報告すべきCQIを確定する。
【0113】
パラメータ確定ユニット902がRI
参照モードの最後一回の報告したRIに基づいて
報告すべきCQIを確定するのは、下記のことを含む。
【0114】
現行モードの最後一回の報告したRI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定する。
【0115】
または、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値、
現行モードの最後一回の報告したPMI、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定する。
【0116】
パラメータ確定ユニット902は、設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つPMI
参照モードが
現行モードではなく、
PMIを報告するサブフレームにおいてPMIを報告する場合、PMI値がPMI
参照モードの最後一回の報告したPMI値と等しいことを確定する。
【0117】
パラメータ確定ユニット902は、設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つPMI
参照モードが
現行モードではなく、
さらにCQIを報告するサブフレームにおいてCQIを報告すべき場合、PMI
参照モードの最後一回の報告したPMIに対応するプリコーディング・マトリックスに基づいて、
報告すべきCQIを確定する。
【0118】
パラメータ確定ユニット902は、設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つRI
参照モードが
現行モードではない場合、
現行モードがRIを報告しないか、または
現行モードにより報告するRI値はRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値と等しいであり、且つ
現行モードは、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいてPMI及びCQIを確定する。
【0119】
パラメータ確定ユニット902は、設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つPMI
参照モードが
現行モードではない場合、
現行モードはPMIを報告しないか、または
現行モードにより報告するPMI値はPMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値と等しく、且つ
現行モードは、PMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値に基づいてCQIを確定する。
【0120】
パラメータ確定ユニット902は、設定情報にRI
参照モードの設定情報
が含まれず、またはRI
参照モードが
現行モードである場合、モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報及び干渉測定リソースにおいて推測した干渉に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきRIを確定する。
【0121】
ここで、パラメータ確定ユニット902が
現行モードの、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいて、PMI及びCQIを確定するのは、下記のことを含む。
【0122】
設定情報にPMI
参照モードの設定情報
が含まれないか、またはPMI
参照モードが
現行モードである場合、RI
参照モードまたは
現行モードの最後一回の報告したRI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきPMIを確定する。
現行モードの最後一回の報告したPMI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定する。
【0123】
パラメータ確定ユニット902が
現行モードのPMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値に基づいて、CQIを確定するのは、下記のことを含む。
【0124】
PMI
参照モードまたは
現行モードの最後一回の報告したPMI値、
干渉測定リソースにおいて推測した干渉及び現行モードに対応するCSI-RSリソースにおいて推測したチャネル状態情報に基づいて、
現行モードにおける
報告すべきCQIを確定する。
【0125】
フィードバックユニット903は、2種のモードが同一のサブフレームに位置して報告する場合、2種のモードの報告コンテンツを合併して、同一のPUCCHにおいて合併後の報告コンテンツを伝送するか、または2種のモードの報告コンテンツの優先レベルを比較し、優先レベルが低い報告コンテンツを放棄し、優先レベルが高い報告コンテンツのみを報告する。
【0126】
本出願に係る実施例は、セル間協調送受信のフィードバック装置をさらに提供する。当該装置は基地局であってもよい。
図10に示すように、当該装置は、設定ユニットと、受信ユニットと、確定ユニットとを備える。
【0127】
設定ユニット1001は、ユーザー端末へ設定情報を送信し、設定情報には、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係が含まれる。
【0128】
受信ユニット1002は、ユーザー端末フィードバック
にあたり、
現行モードの構成に基づいて行なった前記
現行モードにおけるパラメータ
が含まれるチャネル状態情報フィードバックを受信するか、または前記
現行モードにおけるパラメータ及び
現行モードの
参照モードにおけるパラメータが含まれるチャネル状態情報フィードバックを受信する。
【0129】
確定ユニット1003は、
現行モードがフィードバックしたパラメータ、または
現行モードがフィードバックしたパラメータ及び
現行モードの
参照モードがフィードバックしたパラメータに基づいて、チャネル状態情報を確定する。
【0130】
ここで、ユーザー端末へ送信する設定情報のうち、各モードの設定情報は、下記の一つまたはその組み合わせである。
【0131】
PUCCHリソース情報、CQI/PMI/RIサブフレーム設定情報、CQI/PMI報告フォーマット、CSI-RSリソース指標、干渉測定リソース指標。
【0132】
設定したモードにおいて、他のモードを参照してチャネル状態情報をフィードバックする必要がある場合、当該モードの設定情報は、PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0133】
PMI
参照モード及びRI
参照モードのうちの少なくとも一つの設定を容易に進ませるため、設定情報には、モード
インデックスがさらに含まれる。
【0134】
PMI
参照モードの設定情報及びRI
参照モードの設定情報のうちの少なくとも一つの設定情報は、参照するモードのモード
インデックス番号であるか、または参照するモードのモード
インデックスに対応する位置に標識つけたビットマップである。
【0135】
確定ユニット1003は、
現行モードの設定情報にRI
参照モードの設定情報が含まれ、且つ参照するモードが
現行モードではない場合、
現行モードにおける報告するPMI及びCQIが、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいて確定されることを確定する。
現行モードにおいてPMIを報告する場合、チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するPMI、CQI及びRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値が含まれることを確定する。
現行モードにおいてCQIを報告し、且つ
現行モードにおいて報告するCQIが、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値に基づいて確定される場合、チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するCQI及びRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値が含まれることが確定できる。
現行モードにおいてCQIを報告し、且つ
現行モードにおいて報告するCQIが、RI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値及び
現行モードの最後一回の報告したPMIに基づいて確定される場合、チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するCQI、
現行モードの最後一回の報告したPMI及びRI
参照モードにおける最後一回の報告したRI値が含まれることが確定される。
【0136】
確定ユニット1003は、
現行モードの設定情報にPMI
参照モードの設定情報が含まれ、且つ参照するモードが
現行モードではない場合、
現行モードにおいて報告するCQIが、PMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値に基づいて確定されることを確定する。チャネル状態情報に、
現行モードにおいて報告するCQI及びPMI
参照モードにおける最後一回の報告したPMI値が含まれることが確定される。
【0137】
複数のモードの報告が同一のサブフレーム二おいて発生される場合、受信ユニット1002は、同一のPUCCHにおいて、複数のモードの報告コンテンツを合併した報告コンテンツを受信する。
【0138】
または、当該サブフレームにおいて、ユーザー端末が2種のモードの報告コンテンツの優先レベルを比較し、優先レベルが低い報告コンテンツを放棄した後、報告した優先レベルが高い報告コンテンツを受信する。
【0139】
本出願に係る実施例は、セル間協調送受信のフィードバックシステムを提供する。
図11に示すように、基地局1101と、ユーザー端末1102とを備える。
【0140】
ユーザー端末1101は、基地局1102から送信した設定情報に基づいて、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係を確定し、フィードバック
にあたり、
モード間参照関係に基づいて、
参照モードにおけるパラメータにより、
現行モードにおけるパラメータを確定し、且つ
現行モードの構成に基づいて、
現行モードにおけるパラメータを含むチャネル状態情報をフィードバックする。
【0141】
基地局1102は、ユーザー端末1101へ設定情報を送信し、設定情報には、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係が含まれ、ユーザー端末1101フィードバック
にあたり、
現行モードの設定に基づいて行なった前記
現行モードにおけるパラメータ
が含まれるチャネル状態情報フィードバック、または前記
現行モードにおけるパラメータ及び
現行モードの
参照モードにおけるパラメータが含まれるチャネル状態情報フィードバックを受信し、前記
現行モードがフィードバックしたパラメータ、または
現行モードがフィードバックしたパラメータ及び
現行モードの
参照モードがフィードバックしたパラメータに基づいて、チャネル状態情報を確定する。
【0142】
本出願に係る実施例は、セル間協調送受信のフィードバック方法、装置及びシステムを提供し、基地局からの設定情報に基づいて、設定した少なくとも2つのモードにおける
モード間参照関係を確定し、且つ
モード間参照関係に基づいて、
参照モードにおけるパラメータにより、
現行モードにおけるパラメータを確定する。これにより、複数の異なる干渉仮説のCQI間に、PMI/RI情報を共有することを実現し、及び異なる伝送ポイント間のRI情報共有も実現する。そうして、複数のフィードバックモード間に依存関係があるようになる。
【0143】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがかわるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置と光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0144】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0145】
これらのコンピュータプログラム指令は又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0146】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0147】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0148】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。