【課題を解決するための手段】
【0022】
これらの課題の少なくとも一つを解決するために、本発明は、請求項1に係る構成要素を開梱する方法と、請求項14に係る装置を提供する。本発明に係る方法及び本発明に係る装置の更なる実施形態が、従属項に説明される。
【0023】
本発明は、構成要素と共に構築空間に配置されて前記構成要素を囲む、緩く未固結状態の粒子材料の粒子材料充填剤から、積層造形法によって製造される構成要素を開梱する方法であって、前記構成要素を開梱するために、前記構成要素を囲む前記粒子材料充填剤は流動床に移動されることで前記緩く未固結状態の粒子材料が流動化され/流動形態で存在し、前記流動化された未固結状態の粒子材料は、前記構築空間から下方に排出される方法を記載する。
【0024】
構成要素は、例えば3次元印刷法によって、或いは例えば選択的レーザー焼結によって製造されてよい。しかしながら、他の積層造形法、例えば粉体ベース製造法も想像できる/可能である。当業者はこの種の製造法に精通しており、これらの方法とは、例えば上記の文献に記載されている。例えば、構成要素は、構築空間で粒子材料/粉体材料から層状に構成されてよい(充填剤が構成要素と共に受けられる請求項1に係る構築空間は、構成要素が先に製造される構築空間(その限界を含む)と同一であってよいが、常に同一でなくてもよいことに留意されたい)。この点では、各粒子材料層がその所定の部分領域で選択的に固結されることで、構成要素は、順に並んで少なくとも一部が重なる、複数の選択的固結/凝固部分領域から構築できる。例えば、製造する構成要素は、先ず第1粒子材料層を構築空間の所謂構築プラットフォーム上に塗布することにより、粒子材料から層状に構築されてよい。構築空間は、横方向垂直円周壁によって周方向に区切られてよく、上方に開口していてよい。構築空間は、構築プラットフォームによって下方に区切られてよい。構築プラットフォームは、例えば高さ調節可能に円周壁に受けられてよい。例えば、構築空間は、例えば構築ボックスに一体化された構築ボックス走行ドライブによって例えば可動である、所謂構築ボックスによって形成/規定されてよい(或いは、構築ボックスは固定(静止)状態で構成されてよい)。所謂コーターによって第1粒子材料層を構築プラットフォームに塗布後、第1粒子材料層は、例えば適切な印刷装置によって、例えば適切な結合剤を刷り込むことにより、その部分領域で選択的に固結/凝固されてよい。次に、構築プラットフォームが一層の厚さだけ下方に下げられ、第2粒子材料層が第1粒子材料層に塗布され、第2粒子材料層がその部分領域で選択的に固結されてよい。これらのステップは、構成要素が完成するまで繰り返されてよい。このような方法で用いる適切な印刷装置、適切なコーター、適切な構築ボックス及び適切なプラントの夫々については、例えば以下の出願/特許に記載されており、その開示内容はこの参照によってここに組み込まれる。即ち、DE102009056695、DE102009056688、DE102009056689、DE102009056686、DE102009056696、DE102009056694、及びDE102009056687である。
【0025】
一又は複数の構成要素は、構築プロセス/製造プロセスの終わりに粒子材料充填剤に配置されてよい。複数の構成要素は、例えば構築空間内部で共通水平層又は板に配置されてよく(この場合、複数の構成要素は同時に又は隣り合って製造されている)、及び/又は構築空間の内部で順に垂直方向に配置されてよい(この場合、複数の構成要素は順に製造されている)。
【0026】
よって、少なくとも一の構成要素は、(連続する粒子材料層のうちの選択的固結部分領域の)固結状態の粒子材料から作成されてよく、例えば鋳型又は鋳物用中子であってよく、例えば砂鋳型又は砂鋳物用中子であってよい。
【0027】
粒子材料又は構築材料は、例えば砂粒子を備えてよい。例えば砂粒子は、石英砂粒子、酸化アルミニウム砂粒子、ジルコン砂粒子、オリビン砂粒子、ケイ酸砂粒子、クロマイト砂粒子及びそれらの組合わせからなる群から選ばれる粒子材料に用いられてよい。しかしながら、粒子材料は、例えば金属又は合成材料粒子の、その他の構築粒子を備えてよく、従って本発明砂粒子の使用に限定されない。粒子材料は、平均粒子サイズが90から250μmであり、例えば平均粒子サイズが90から200μmであり、例えば平均粒子サイズが110から180μmである構築粒子を有してよい。構成要素を主に構成する所謂構築粒子に加えて、粒子材料は、例えば複合バインダーの紛体成分である添加剤を備えてよい。
【0028】
構築空間における少なくとも一の構成要素の製造後、構成要素は、例えば一又は複数又は全ての側(円周側、上方、下方)に向かって緩く未固結状態の粒子材料によって囲まれる、粒子材料充填剤に埋め込まれる。少なくとも一の構成要素は、所謂開梱ステップで未固結状態の粒子材料から十分に遊離できる。言い換えれれば、構成要素は十分に露出できる。この点では、未固結状態の粒子材料という文言は、他の粒子とつながっていないので構成要素を形成できる粒子、即ちある層の各選択的固結部分領域の外部の粒子を参照する。開梱後、むしろ未固結状態の粒子材料の排出後、対象物/構成要素は、例えば手動で又は自動化された方法で(例えば把持装置又はロボットによって)構築空間又は構築ボックスから取り出されてよい。
【0029】
本発明によれば、前記構成要素を開梱するために、前記構成要素を囲む前記粒子材料充填剤は流動床に移動されることで前記緩く未固結状態の粒子材料が流動化され/流動形態で存在し、前記流動化された未固結状態の粒子材料は、前記構築空間から下方に排出される。
【0030】
よって、製造プロセス後に利用可能に存在する固体/充填粒子材料は、緩められて(例えば完全に)流動化状態にされ、従って以前固体であった粒子材料充填剤は、ここで流動化され、よって流体のような又は液体のような特徴を有する。流動化状態又は流動床状態では、未固結状態の粒子材料は、構築空間から対応する排出貫通孔を介して下方に容易に排出されてよい。例えば(例えば真空にせずに)自由に排出されてよい。注入が不適切な/困難な粒子材料充填剤でさえ、流動化後、むしろその流動床への移動後に、構成要素から容易に分離でき、構成要素は、比較的大きい構築空間又はそこに配置される粒子材料からでさえも確実に開梱できる。
【0031】
例えば、粒子材料は、流動床が形成されるまで構築空間から排出されなくてよい。しかしながら、例えばできる限り排出開口部から滴下させるために、(できる限り)流動床が存在する前に既に部分的に緩い粒子材料を排出することもできる。そして、残りの粒子材料が、(流動床を生成することで)流動化されてよく、よって流動化形態で存在する粒子材料は排出できる。
【0032】
本発明の(少なくとも一の)構成要素の開梱プロセスでは、例えば粒子材料充填剤における未固結状態の粒子材料が、少なくとも、次に、即ち開梱プロセス後に(少なくとも一の)構成要素を(手動で又は自動化された方法で)把持でき、且つ構築空間から取り出すことができるような量だけ、構築空間から排出されてよい。例えば、構成要素の少なくとも一部、例えば主要部分は、開梱プロセス後に露出される。即ち、未固結状態の粒子材料によって、もはや覆われない。よって、開梱方法では、構成要素は十分に露出される。本発明の開梱プロセスでは、粒子材料充填剤の未固結状態の粒子材料の主要部分(半分より多い)は、例えば構築空間から排出されてよい。例えば、少量の未固結状態の粒子材料が、構築空間に留まってよい。
【0033】
当業者は流動床及びその生成に精通している。この点では、固体/充填又は休止充填剤/床は、流体のボトムアップによって貫流される。この点では、充填剤は、特定流速(所謂流動化点)から流動床に変化する。流速が更に増加される場合には、粒子は、特定点から又は特定流速で含気性に運ばれるであろう。即ち、粒子は、構築空間から上方に排出されるであろう。緩い粒子材料流動床は、緩い粒子材料の固体又は休止粒子材料充填剤と比べて、容量が大きい、或いは構築空間において高さが高い。流動床よりも高密度である構成要素は、流動床で下方に沈降してよい。
【0034】
流動床は、例えば全開梱プロセス中、又は例えば全開梱プロセスの主要期間にわたり、(間欠的に又は少なくとも一気に)少なくとも形成されて/形成されたままで又は存在してよい。即ち、本発明の方法は、例えば粒子材料充填剤が、少なくとも開梱の期間中(即ち流動床が保持される間)、流動床の形態で存在し、粒子材料充填剤/このような方法で流動化された流動床の粒子材料が、構築空間から下方に排出される場合を含む。
【0035】
本発明によれば、流動化された未固結状態の粒子材料は構築空間から下方に排出される。これにより、未固結状態の粒子材料は、特に、構築空間が大きい場合に、構築空間から確実に且つ迅速に排出されてよい。構築空間の上側開口部を介して構築材料を横方向に排出すること又は取り出すことは、例えば完全に省かれてよい。構築プラットフォームは、例えば構成要素の構築後に配置される構築空間の下部領域に留まってよい。
【0036】
よって、構成要素は、先ず構築空間で製造でき、次に信頼できる方法でこの構築空間から開梱できる。この点では、構築空間は、対応プラントにおける構成要素の構築後に、対応プラントから開梱ステーションに動かされる可動構築ボックスによって形成されてよい。そこで、構成要素は、本発明の方法を用いて、確実に且つ安全に開梱できる。或いは、開梱プロセスは、構成要素を構築するプラント又は構築ボックスの構築位置で直接行われてもよい。
【0037】
本発明によれば、構築空間は、構成要素を含む粒子材料充填剤が配置される構築プラットフォーム(例えば、高さ調節可能に構築区間又は構築ボックスに受けられる構築プラットフォーム)によって下方に区切られ、流動化された未固結状態の粒子材料は、構築プラットフォームを介して下方に排出される。よって構築プラットフォームは、粒子材料排出底部として構成される。構築プラットフォームは、構築ボックスの統合部であってよく、また構築ボックスに一体化されてよい。
【0038】
即ち、構成要素は、例えば構築材料/粒子材料を構築プラットフォームに層状に加えることで、重なる複数の層を形成することにより、また流動性の結合剤を各層に対する所定の部分領域に、次の層に添加する前に添加することにより、先ず構築プラットフォーム上で製造されてよく、構築材料の粒子は、所定の部分領域で結合剤によって互いに結合される。製造後、構成要素と該構成要素を囲む粒子材料充填剤は、構築プラットフォームの上/上方に配置され、流動化された未固結状態の粒子材料は、構築プラットフォームを介して下方に排出できる。言い換えれば、未固結状態の粒子材料は、構築空間から構築プラットフォームを介して下方に流出/滴下できる。未固結状態の粒子材料、若しくはその十分な又は主要の部分は、構成要素から分離でき、効率的に且つ確実に構築空間から取り出すことができる。
【0039】
次に、構成要素は、必要であれば(例えば、構築プラットフォームが下方に動かされるのにあわせて、粒子材料充填剤の流動化が起きる)、例えば構築プラットフォームが幾らか上方に動かされた後に、手動で又は自動化された方法で構築空間から取り出されてよい。そして、構築空間から取り出された構成要素は、更なるクリーニング又は更なる処理ステップがなされてよい。
【0040】
一又は複数の粒子材料排出貫通孔は、開閉メカニズムによって随意的に/選択的に開閉できる前記構築プラットフォームに形成され、前記一又は複数の粒子材料排出貫通孔は、前記流動化された未固結状態の粒子材料を排出する前記開閉メカニズムによって/を動作させることで開けられるので、前記流動化された未固結状態の粒子材料は、前記一又は複数の粒子材料排出貫通孔(を介して下方に排出される。製造プロセス中、一又は複数の粒子材料排出貫通孔は、開閉メカニズムによって閉じられてよいので、連続する粒子材料層は、安全に且つ確実に構築プラットフォーム上に形成できる。よって、構築プラットフォームは、例えば、多孔板によって形成されてよく、或いは一又は複数の排出貫通孔が(垂直に又は板の厚さ方向に伸びて)形成されるそのような板を備えてよい。開閉メカニズムによって、多孔板/構築板の貫通孔は、夫々、選択的に開閉されてよい。当業者は、例えばUS2008/0241404(フラップ)又はWO2007/139938A2(重なって配置され、互いにオフセットである二の多孔板)から、基本的にこのような開閉メカニズムを知っている。構築プラットフォームには、例えばその中央に単一の排出貫通孔を形成/提供すれば十分であってよい。迅速且つ均一な排出を確保するためには、構築プラットフォームに複数の排出貫通孔が形成されてよい。例えば、複数の排出貫通孔は、構築プラットフォームに均等に分散されてよい。例えば、複数の排出貫通孔は組み合わされて、隣接する排出貫通孔の個別グループ/配列にされてよく、これも続いて構築プラットフォームに均等に分散される。
【0041】
前記開閉メカニズムは、例えば、前記構築プラットフォームに実質的に平行に(例えば構築プラットフォームの上又は下に、例えばそれに隣接して、又はそこから少し離れて)配置され、且つ一又は複数の貫通孔(例えば粒子材料排出貫通孔の数に対応する数の貫通孔)を備えて例えば水平及び/又は垂直に移動可能に、(粒子材料排出貫通孔が塞がれる又は覆われる、例えば構築空間に存在する粒子材料が多孔シート又は多孔板によって(例えば直接的に、又は蓄積された/積み上げられた粒子材料により間接的に)、一又は複数の粒子材料排出貫通孔を介して下方に排出されることを防ぐ閉位置と、(粒子材料排出貫通孔が解放される、例えば構築空間に存在する粒子材料が一又は複数の粒子材料排出貫通孔及び一又は複数の貫通孔を介して下方に排出される)開位置との間で、前記構築プラットフォーム(7)に対して動かすことができる多孔シート又は多孔板を備えており、該多孔シート又は多孔板は、前記一又は複数の粒子材料排出貫通孔を介して下方に前記流動化された未固結状態の粒子材料を排出させるように、前記開位置に構築プラットフォームに対して動かされてよい。
【0042】
或いは、前記開閉メカニズムは、一又は複数の回転ディスクを備えており、該一又は複数の回転ディスクは、前記構築プラットフォームの下又は下側に回転可能に配置され、夫々が(例えばそれらの軸の周り(それ自体の上での回転)に)第1回転位置と第2回転位置との間を回転可能に移動でき、また夫々が複数の貫通孔を備え、前記第1回転位置で複数の関連粒子材料排出貫通孔と一列に整列され、また前記第2回転位置で前記構築プラットフォームによって覆われることで前記関連粒子材料排出貫通孔が(回転ディスクによって)閉じられており、該一又は複数の回転ディスクは、前記粒子材料排出貫通孔を開けて前記流動化された未固結状態の粒子材料を前記粒子材料排出貫通孔及び前記貫通孔を介して下方に排出させるように、前記第2回転位置から前記第1回転位置に回転されてよい。単一の回転ディスク、例えば構築プラットフォームに対して中央に配置される回転ディスクで十分であってよい。しかしながら、複数の回転ディスクが設けられてよい。これらは、構築プラットフォームに均等に分散されてよい。複数の回転ディスクは、例えばリニアドライブによって第2回転位置から第1回転位置まで移動できるように機械的に連結されてよい。機械的連結は、ヒンジ付ロッドのロッド機構によって達成されてよい。複数の回転ディスクは、例えば関連回転ディスク及びロッドに対してヒンジ式に動く各連結アームによって、プッシュ/プルロッド23により連結されてよい。プッシュ/プルロッドは、連結された回転ディスクを第1及び第2回転位置の間で共に動かすように、該プッシュ/プルロッドを駆動/移動させるリニアドライブに接続されてよい。複数のプッシュ/プルロッドは、リニアドライブによって駆動されるクロスコネクション又はクロスバーによって連結されてよい。一の回転ディスク又は複数の回転ディスクは、例えば構築プロセス中の歪みから回転ディスクを保護するために、補強板又は補強シートとして働く他の板又はシートによって下方に支持されてよい。
【0043】
更なる代替として、前記開閉メカニズムは、粒子材料排出貫通孔の数に対応する数のクロージャを備えており、前記クロージャは、夫々に関連する粒子材料排出貫通孔を選択的に閉じたり解放したりするように構成され、且つクロージャが前記関連する粒子材料排出貫通孔を閉じる閉位置と前記各クロージャが前記関連粒子材料排出貫通孔を解放する開位置との間で、前記構築プラットフォームに対して垂直に及び/又は水平に前後に移動可能であり、前記クロージャは、前記一又は複数の粒子材料排出貫通孔を介して前記流動化された未固結状態の粒子材料を下方に排出させるために、前記構築プラットフォームに対して前記閉位置から前記開位置に動かされてよい。クロージャは、例えばロッドアセンブリ又は板によって例えば機械的に接続/連結されることにより、例えば閉位置から開位置に共に前後に移動可能であってよい。クロージャは、例えば構築プラットフォームの下に配置されてよい。全て又は複数(即ち少なくとも一部)のクロージャは、例えば複数のプラグ又はストッパを備えて/であってよく、該複数のプラグ又はストッパは、閉位置で関連粒子材料排出貫通孔に(少なくとも一部)配置されることで粒子材料が排出されるのを防ぎ、且つ閉位置から開位置まで垂直下方に移動できる。この点では、ストッパは、閉位置で各孔の円周壁の少なくとも一部に直接封着(又は該壁に当接)してもよく、或いは(例えば環状ギャップが粒子材料を通過させないので、若しくは環状ギャップが粒子材料によって充填されている又は塞がれているので、或いは環状ギャップは、構築プラットフォームの下に形成されて、粒子材料の(更なる)排出を防ぐ円錐状の堆積物の生成という結果になる/に寄与するので)、各孔の円周壁に対して粒子材料が排出されるのに十分小さい環状ギャップを形成してもよい。例えば、クロージャがプラグとして形成される場合、各関連粒子材料排出貫通孔を円錐状に構成することが有利である場合があり、各開口部は、上方に先細である。これに関連して、各ストッパは、例えば関連孔に反して円錐状に形成されてよい。例えば、各プラグは、ゴムで作られてよい。加えて又は或いは、全て又は複数(即ち少なくとも一部)のクロージャは、例えば複数のカバー/蓋又はディスクであって/を備えてよく、該複数のカバー/蓋又はディスクは、閉位置で関連粒子材料排出貫通孔を少なくとも一部覆うことで粒子材料が排出されるのを防ぎ、且つ閉位置から開位置まで垂直及び/又は水平に移動できる。
【0044】
しかしながら、他の適切な開閉メカニズムが用いられてもよい。
【0045】
代替又は追加の実施形態によれば、前記流動化された未固結状態の粒子材料は、前記構築空間から前記構築プラットフォーム、又は前記粒子材料排出孔を介して下方に吸引されずに排出される。言い換えれば、粒子材料は、吸引によって取り出されない。即ち、粒子材料排出貫通孔を真空にしたり吸引したりすることはないが、流動化された未固結状態の粒子材料は、例えば重力のみにより、粒子材料排出貫通孔を介して自由に排出する/流れる。従って、粒子材料は、粒子材料排出貫通孔を開ける/閉じることのみにより、構成要素から排出/分離できる。真空発生装置と、及び該真空発生装置から粒子材料排出貫通孔までの対応する接続ホースとの両方を省くことができるが、それにもかかわらず構成要素を確実に開梱できる。例えば、粒子材料は、前記構成要素から分離される前記未固結状態の粒子材料が回収される前記構築空間の下に配置された回収容器に流入されてよい(例えば粒子材料は、粒子材料排出貫通孔から直接且つ自由に回収容器に落下又は滴下されてよい)。そこから、未固結状態の粒子材料は、例えば任意の粒子材料処理ステップの後に、製造プロセス(積層造形法、例えば構成要素を製造するラピッドプロトタイピング法)に復帰又は再循環できる。
【0046】
代替又は追加の実施形態によれば、前記構成要素を開梱するために、前記流動化された未固結状態の粒子材料は、前記構築プラットフォーム、又はその前記粒子材料排出貫通孔を主に介して又はそれのみを介して前記構築空間から下方に排出される。言い換えれば、粒子材料は、前記構成要素を開梱するために、横方向には排出されない。即ち構築ボックスの垂直側壁/円周壁を介さない。これにより、構築ボックスの複雑な構成が回避されてよい。よって、構築ボックスの側壁/円周壁の内側は、孔無しで構成されてよい。即ち、側壁/円周壁の内側には、孔、特に粒子材料排出貫通孔が設けられる必要はない。例えば、横吹き式の送風及び/又は吸引は、本発明の方法の使用時に、完全に省かれてよいが、それにもかかわらず構成要素を確実に開梱できる。例えば、粒子材料は、前記構成要素から分離される前記未固結状態の粒子材料が回収される前記構築空間の下に配置された回収容器に排出又は滴下されてよい。上記のように、そこから、未固結状態の粒子材料は、例えば任意の処理ステップの後に、製造プロセス(積層造形法、例えば構成要素を製造するラピッドプロトタイピング法)に復帰又は再循環できる。
【0047】
一般に、粒子材料は、構成要素から分離される未固結状態の粒子材料が回収される構築空間の下に配置された回収容器に排出又は滴下されてよい。このように回収される構築材料は、例えばスクリューコンベアである例えばコンベアによって処分又は再利用/再循環されてよい。
【0048】
粒子材料充填剤の流動化又は粒子材料充填剤の流動床への移動は、構築プラットフォームを介して又はそれから開始されるので、構築プラットフォームは、流動化底部及び粒子材料排出底部と同時に構成される。よって、構築要素を開梱するために、緩い粒子材料は流動化され、或いは構築プラットフォームから開始する又はそれを介して流動床に移動され、構築プラットフォームを介して流動化状態又は流動床状態で同時に構築空間から排出される。例えば、流体流は、構築プラットフォームを介して上方に導入され、粒子流は、構築プラットフォームを介して同時に排出される。
【0049】
即ち、本発明によれば、構築プラットフォームは、所謂流動化底部として構成される。即ち、構築プラットフォームは、その情報に配置される粒子材料充填剤を流動床に移動させるように構成される。よって、粒子材料固体充填剤の流動化と流動化された粒子材料の排出との両方が、特に同時に、構築プラットフォームを介して、またそこから開始して生じる。このような流動化底部は、例えば複数の流体噴射ノズル及び/又は流体貫流孔である流動化手段を備えてよい。以下を参照されたい。流動化手段は、構築プラットフォームに均等に分散されてよく、並びに/或いは排出貫通孔、排出貫通孔のグループ夫々の間(例えば回転ディスクの間)に配置されてよい。
【0050】
よって、実施形態によれば、粒子充填剤を流動化する流体は、構築プラットフォームを介して粒子材料充填剤に導入されてよく、流動化された未固結状態の粒子材料は、構築プラットフォームの粒子材料排出貫通孔を介して同時に下方に排出されてよい。
【0051】
粒子材料充填剤は、(加圧)流体を用いて流動床に移動される。流動床を生成するために、前記粒子材料充填剤が流体のボトムアップによって貫流されて、前記緩く未固結状態の粒子材料が前記流体によって緩められて流動化されることで前記流動床を形成する方法で(例えば圧力で又は流速で)、前記構築プラットフォームを介して下方から前記粒子材料充填剤(9)に流体が導入される。任意には、流体は、支持体としての充填剤に横方向に吹きこまれてよい。流体は、例えば、ガス又はガス混合物であってよい。例えば、流体は空気であってよく、又は空気を含んでよい。例えば、流体は、不活性ガスであってよく、又は不活性ガスを含んでよい。流体は、粒子材料充填剤及びその中に含まれる構成要素の夫々尾を冷却又は加熱するように調節されてよい。構築空間に供給される流体の圧力又は流速又は体積流量は、特に粒子材料充填剤が流動床に移動され、開梱プロセス中の少なくとも所定期間(例えば主要期間)は流動床状態で保持されるようにように調整又は制御されてよい。
【0052】
このために、構築プラットフォーム(又は流動化底部)は、前記流体を前記構築プラットフォームから前記粒子材料充填剤に導入する(例えば複数の孔又はノズル又はチャネルにより形成される)、複数の流体流入口を備えてよい。例えば、前記構築プラットフォーム(又は流動化底部)は、前記流体を前記粒子材料充填剤に導入する複数の流体噴射ノズル/導入ノズルを備えてよい。例えば、複数の流体噴射ノズルは、構築プラットフォームに一体化されてよい。例えば、流体噴射ノズルは、構築プラットフォームに均等に分散されてよい。或いは又は加えて、前記構築プラットフォームは、少なくとも複数の部位で多孔質に形成され、前記流体は、前記構築プラットフォームの複数の孔を介して前記粒子材料充填剤に導入されてよい。即ち、構築プラットフォームは、例えば、多孔体から作成されてよく、例えば多孔質焼結板から作成されてよい。或いは、構築プラットフォームは、構築プラットフォームの対応する窪みに挿入され、例えば構築プラットフォームに均等に分散する、一又は複数の多孔質インサート(例えば多孔質焼結インサート)を備えてよい。複数のノズルの排出口及び/又は孔は、充填剤の粒子材料が複数のノズルの排出口及び/又は孔の夫々を介して下方に落下するように構成/寸法取りされてよい。即ち、複数のノズルの排出口及び/又は孔は、充填剤の粒子よりも小さいように寸法取りされてよい。従って、複数のノズルの排出口及び/又は孔は、構成要素の製造プロセス中に閉じられる必要はなく、製造プロセス中に(例えば、充填剤を冷却又は加熱するために、或いは粒子構成要素を充填剤から排出するために)流体を充填剤及び構築空間の夫々に導入するために用いられてよい。更なる代替として、貫通チャネルが構築プラットフォームの厚さ方向に設けられてよく、充填剤に対向するその各開口部は、粒子の落下を防ぐスクリーンによって閉じられているが、流体を上方に流すことが可能である。
【0053】
流体は、例えばコンプレッサ又はポンプによって加圧されてよく、その後例えば複数の孔及び/又はノズルを介して、構築空間に供給されてよい。或いは、流体は、圧力タンクから取り出されて、例えば複数の孔及び/又はノズルを介して、構築空間に供給されてよい。
【0054】
上記のように、構成要素を開梱するために構築空間に供給される流体の流速又は圧力は、緩く未固結状態の粒子材料が流体によって緩められて流動化されることにより流動床を形成するように、制御/設定/調整されてよい。例えば、構築空間に供給される流体の流速又は圧力は、全開梱プロセス中、又は開梱プロセスの少なくとも主要部分中に、流動床が生成及び保持されるように、制御/設定/調整される。流動床は、全開梱プロセス中、又は開梱プロセスの少なくとも主要部分中に存在する。
【0055】
(粒子材料充填剤及び流動床夫々の高さが減少するにつれて)開梱プロセス中、流体の流速又は圧力を徐々に減少させることが必要とされて/適当であってよいので、粒子材料の上方への排出が回避される。例えば、構築ボックスは、構築ボックス及びその中に含まれる粒子材料充填剤の重量を夫々決定するように秤量セル上に位置してよく、流体の流速又は圧力は、決定された重量に応じて制御/設定/調整できる。或いは、粒子材料充填剤の高さをスキャン/検知する充填レベルセンサが例えば設けられてよい。
【0056】
流体は、例えば連続的に(例えば一定の又は連続的に減少する圧力で)、及び/又は衝撃無く供給されてよい。
【0057】
或いは、流体が下方から瞬間的に前記粒子材料充填剤に導入されて、例えばパルス的に又はクロック的に複数の経時的に連続する流体インパルスを生成してよい。これにより、不均等性及び異なる/変動する乱れが、粒子材料充填剤及び流動床の夫々にもたらされ、それにより、境界領域に存在する粒子材料及び/又は構成要素のアンダーカットは、更に良好に流動化されてよい。複数の流体インパルスは、一定の又は変動する振動数を有してよい。複数の流体インパルスは均等な強度であってよく、又は異なる強度を有してよい。
【0058】
本発明の実施形態によれば、流動化底部の流動化手段(即ち、例えば流体噴射ノズル及び/又は孔)は、少なくとも粒子材料排出貫通孔が開いている際に開閉メカニズムによって解放される。即ち、流動化底部の流動化手段(即ち、例えば流体噴射ノズル及び/又は孔)は、粒子材料排出貫通孔が開いている場合には開閉メカニズムによって塞がれず、覆われない。
【0059】
本発明の他の実施形態によれば、流動化底部の流動化手段(即ち、例えば流体噴射ノズル及び/又は孔)は、粒子材料排出貫通孔が開けられる場合と閉じられる場合の両方の場合において、開閉メカニズムによって解放される。これにより、流動化底部の流動化手段は、構成要素の構築プロセス/製造プロセス中に用いられてもよい。加えて、流動床は、ここで粒子材料排出貫通孔が開けられる前に生成されてよい。即ち、この場合、既に流動床が存在しているので、粒子材料は、粒子材料排出貫通孔が開けられる/解放される際に流れることができる。
【0060】
流体に加えて、粒子材料充填剤を緩めるために更なる方法が用いられてよい。例えば、音波が付加的に用いられてよく、又は振動装置が付加的に用いられてよく、これにより、円周壁及び/又は構築プラットフォームの振動が生じる。しかしながら、本発明の方法は、このような付加的な方法を用いずに実施されてよい。
【0061】
構成要素を開梱する上記の方法は、積層造形法によって一又は複数の構成要素を製造する方法と組み合わされてよく、前記積層造形法では、上面図において、全ての構成要素は、例えば単一の水平構成要素層で前記構築空間に互いに隣り合って(即ち、重ならずに)製造される。これにより、例えば一の構成要素が、その下に位置する他の構成要素上に落下する/たるむことが回避されるという事実によって、流動化された粒子材料を排出する際に構成要素の破損を回避できる。
【0062】
加えて又は代替として、前記構成要素及び前記複数の構成要素の一又は複数又は全ては、前記積層造形法で各構成要素と共に形成される各支持体又は保持構造を備えており、これにより、前記複数の構成要素の開梱時に、前記流動化された未固結状態の粒子材料が、前記構築空間から下方に排出される際、前記各構成要素の破損及び/又は該構成要素によって一又は複数の粒子材料排出貫通穴が覆われることが回避されてよい。即ち、構成要素のみでなく、その支持体又は保持構造も、積層造形法によって製造される。
【0063】
例えば、構成要素は脚部を備えてよいので、構成要素は、その脚部によって構築プラットフォーム上に支持され、その上に安全に着地されてよい。
【0064】
例えば、一又は複数の保持フレームが積層造形法で更に形成されてもよく、一又は複数の構成要素が、夫々、各支持体又は保持構造を介して保持される。この種の保持フレームは、例えば材料閉鎖/結合又は形態適合により構成要素を支持してよい。この点では、ドイツ公開特許出願DE102007033434A1(→閉鎖/結合)と、出願番号が102001051347.7であるドイツ特許出願が参照される。これによると、共に形成された保持フレーム及び各構成要素は係合され、未固結状態の粒子材料を受ける環状ギャップ(例えばキャップ状ギャップ)を形成するので、構成要素は、遊びなく保持フレームで保持される(即ち、環状ギャップに受けられる粒子材料は、一旦構成要素が開梱されても、環状ギャップに留まる)。この種の保持フレームは、構築ボックスからの構成要素を取り出しを容易にするが、構成要素のたるみを制御又は目標とすること、及び/又は開梱プロセス中に構成要素を保護することにも寄与してよい。
【0065】
例えば、複数の構成要素は、各支持体又は保持構造によって互いに接続されてよい。よって、これらの構成要素が互いの上に落下する又は互いに衝突することを防ぐことができる。
【0066】
前記構成要素及び前記複数の構成要素の一又は複数又は全ては、夫々、各支持体又は保持構造を介して上記構築プラットフォームに接続され、及び/又はそれらの上に支持されてよい。
【0067】
本発明は、上記の方法のいずれか一の方法で用いられる装置(所謂開梱装置)であって、構築ボックスと、流動床生成装置と、制御装置とを備えており、前記構築ボックスは、該構築ボックスの内部空間に配置される構築空間を円周側で区切る垂直円周壁と、前記構築空間を下方に区切る構築プラットフォームであって(該構築プラットフォームは、例えば高さ調節可能に、例えば構築ボックス又は円周壁に受けられてよく、或いは円周壁は、構築プラットフォーム上に配置されてよく、構築プロセス中に例えば共に形成されてよい)、該構築プラットフォームでは、一又は複数の粒子材料排出貫通孔が、流動化された未固結状態の粒子材料を前記構築ボックスから排出するために形成されるような構築プラットフォームと、前記一又は複数の粒子材料排出貫通孔を随意的に/選択的に開閉する構成される開閉メカニズムと、を有しており、前記流動床生成装置は、前記構成要素を囲む前記粒子材料充填剤を流動床に移動させることで前記緩く未固結状態の粒子材料が流動化され、前記流動化された未固結状態の粒子材料が前記構築空間から下方に排出できるように構成されており、前記制御装置は、前記構成要素を囲む前記粒子材料充填剤を流動床に移動させることで前記緩く未固結状態の粒子材料が流動化され、前記流動化された未固結状態の粒子材料が前記構築空間から下方に排出できるように、前記構成要素を開梱するために、前記流動床生成装置を制御するように構成される(例えばプログラムされる)ことを特徴とする装置を更に提供する。
【0068】
前記制御装置は、例えば、前記構成要素を囲む前記粒子材料充填剤を流動床に移動させて流動床を所定期間保持するように、前記構成要素を開梱するために、前記流動床生成装置を制御するように構成されてよい(例えばプログラムされてよい)。前記制御装置は、例えば、前記構成要素を囲む前記粒子材料充填剤を、全て(例えば一気に又は間欠的に)、全開梱プロセスの少なくとも半分の間(又は全開梱期間中)、(例えば該期間の70%よりも長く、例えば該期間の80%よりも長く、例えば該期間の90%よりも長く)流動床に移動させるように、前記構成要素を開梱するために、前記流動床生成装置を制御するように構成されてよい(例えばプログラムされてよい)。
【0069】
前記制御装置は、前記開閉メカニズムが前記一又は複数の粒子材料排出貫通孔を開ける/解放することで前記流動化された未固結状態の粒子材料が前記構築空間から下方に排出でき、前記構成要素から分離される前記未固結状態の粒子材料が回収される前記構築空間の下に配置された回収容器に回収できるように、全構成要素を開梱するために、前記開閉メカニズムを制御するように更に構成されてよい(例えばプログラムされてよい)。粒子材料排出貫通孔の(以前の)閉位置からの解放は、例えば粒子材料充填剤の流動化の直前、同時、又は直後に行われてよい。即ち、制御装置は、先ず流動床生成装置を制御してよい。或いは流動床生成装置及び開閉メカニズムを同時に制御してよい。或いは、先ず開閉メカニズムを制御してよい。ある状況下では、粒子材料が流動化される/流動化が完了するまで粒子材料排出貫通孔を解放しないほうが有利である場合がある。なぜなら、この場合、上にかかる重量が減少するため、開閉メカニズムをより容易に開ける/扱うことが可能であるからである。
【0070】
加えて又は或いは、前記一又は複数の粒子材料排出貫通孔は、例えば、吸引装置無しで形成されるので、前記粒子材料排出貫通孔を開けた後に、前記流動化された未固結状態の粒子材料が、前記粒子材料排出貫通孔を介して吸引されずに前記構築空間から排出されてよい。即ち、本実施形態の粒子材料排出貫通孔は、真空生成装置及び吸引装置の夫々と流体接続されていない。例えば、粒子材料回収容器は、上方に開口する構築ボックスの下に設けられてよく、粒子材料は、粒子材料排出貫通孔から回収容器に自由に滴下される(例えば自由落下で、例えば単に重力の結果として、例えば粒子材料回収容器と粒子材料排出貫通孔との間にパイプは設けられない)。
【0071】
加えて又は或いは、前記垂直円周壁の前記内側は、粒子材料排出貫通孔が存在しないように構成されてよいので、前記構成要素を開梱するために、前記流動化された未固結状態の粒子材料が、前記構築空間から下方にのみ排出され、前記構成要素から分離される前記未固結状態の粒子材料が回収される前記構築空間の下に配置された例えば回収容器に回収される。従って、円周壁に形成される複数の排出口を選択的に閉じる精巧且つ複合的な開閉メカニズムは、必要とされない。
【0072】
加えて又は或いは、前記開閉メカニズムは、前記方法(一又は複数の回転ディスク、或いは多孔シート/多孔板又はクロージャ)に関して上記のように構成されてよい。
【0073】
流動床生成装置は、構築プラットフォームによって形成される流動化底部を備えてよく、その流動化底部から又は流動化底部を介して、構成要素を囲む粒子材料充填剤は流動床に移動できる。言い換えれば、流動化底部又は構築プラットフォームは、粒子材料充填剤を流動床に移動させるように構成され、このために、流動化底部は、所謂流動化手段を備える。このために、流動化底部は、例えば複数の流体噴射ノズル及び/又は流体噴射孔を備えてよい。以下を参照されたい。よって、構築プラットフォームは、そこから粒子材料を排出するように、且つ粒子材料充填剤を流動化/旋回させるように、同時に働く(又はむしろそれに対応して構成される)。よって、構築プラットフォームは、流動化床生成装置における排出メカニズム及び流動化メカニズムの夫々両方の部分を形成する。
【0074】
前記流動床生成装置は、前記粒子材料充填剤が前記噴射/導入された流体のボトムアップによって貫流されて、前記緩く未固結状態の粒子材料が前記噴射/導入された流体によって緩められ且つ流動化されることで流動床を形成するように前記流動床を生成するために、下方から前記粒子材料充填剤前記構築プラットフォームを介して流体を噴射/導入するように構成される流体噴射装置/導入装置を備える。
【0075】
前記制御装置は、例えば、前記粒子材料充填剤が前記噴射/導入された流体のボトムアップによって貫流されて、前記緩く未固結状態の粒子材料が前記噴射/導入された流体によって緩められ且つ流動化されることで流動床を形成するような圧力又は流速で、下方から構築プラットフォームを介して粒子材料充填剤に流体を噴射/導入するように、構成要素を開梱するために、前記流動床生成装置又は流体噴射装置/導入装置を制御するように構成されてよい(例えばプログラムされてよい)。言い換えれば、圧力又は流速又は体積流量の制御/調整は、例えば、制御装置において、流体が構築空間に供給されるように行われてよい。
【0076】
流体噴射装置は、構築プラットフォーム(又は流動化底部)に一体化されて、構築プラットフォームを介して流体を粒子材料充填剤に導入するように構成される、例えば複数の流体噴射ノズルを備えてよい。
【0077】
加えて又は或いは、前記構築プラットフォーム(又は流動化底部)は、少なくとも複数の部位で多孔質に形成されて流体噴射装置を一部形成してもよいので、前記流体は、前記構築プラットフォームの複数の孔を介して前記粒子材料充填剤に導入されてよい。この場合、流体チャンバが構築プラットフォームの下に形成されてよく、流体チャンバに、加圧された流体が供給され、流体チャンバから該流体が構築プラットフォームの複数の孔を介して粒子材料充填剤に導入される。
【0078】
流体噴射装置は、例えば加圧流体を受ける圧力タンク又はポンプ又はコンプレッサである、例えば流体を加圧する装置(「加圧流体源」)を更に(流動化底部及び複数の流体噴射ノズル及び/又は孔に加えて)備えてよい。加えて、流体噴射装置は、例えば対応のパイプシステムを備えてよく、該パイプシステムは、加圧流体源及び流動化底部(又は複数の流体噴射ノズル及び/又は孔)に流体接続しており、例えば一又は複数の開閉又は調整装置(例えば一又は複数のバルブ)を備えている。
【0079】
加えて又は或いは、前記制御装置は、前記流体を緩めて流動化することで前記流動床を形成するように、前記流体導入装置が構成要素を開梱するために前記流体を下方から瞬間的に前記粒子材料充填剤に導入して、例えばパルス的に又はクロック的に複数の経時的に連続する流体インパルスを生成するように、前記流体噴射装置を制御するように更に構成されてよい。これにより、不均等性又は不規則性が生じる場合がある。
【0080】
前記開閉メカニズムは、例えば前記複数の流体導入ノズル及び/又は前記複数の孔である流動化底部の流動化手段が、前記粒子材料排出貫通孔が開けられる場合と閉じられる場合の両方の場合において、解放されるように構成されてよい。よって、構築プラットフォーム及び流動化底部の流動化手段は、夫々、例えばプロセスガスを構築空間に導入するために(しかしながら低圧で)、構築プロセス中にも用いられてよい。
【0081】
本発明の更なる特徴及び利得は、本発明のある原理を示す働きを共にする、以下の詳細な説明と、ここに組み込まれた添付図面に、詳細に示され記載される。
【0082】
以下、本発明が、図面を参照して、異なる実施形態に基づき、詳細に示される。