(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明は、図面に示され且つ以下で説明される実施例を参照して説明されるが、本発明が実施例の多くの変形例によって具現化されると理解すべきである。更に、要素若しくは材料の最適なサイズ、形状、型式はいかなるものであってもよい。
【0016】
図1には、本発明の特徴を組み入れた半導体基板処理装置100の概略的な平面図が示されている。
図1に示されていた処理装置は、多基板処理チャンバー102を備えた典型的な処理装置である。少なくとも一つの処理チャンバー102は、一つの基板配置装置105を有する。 多基板処理チャンバー102に加えて、基板処理装置100は搬送チャンバー104に接続された基板カセットホルダー101を含んでもよい。多基板処理チャンバーは搬送チャンバー104に接続されていてもよい。基板搬送装置103は搬送チャンバー104に少なくとも部分的に位置しており、例えば半導体ウエハなどの基板を、処理チャンバー102とカセットホルダー101との間において搬送するように許容されている。基板搬送装置103は、基板を保持するエンドエフェクター(基板ホルダー)106を有する。
図1に示されていた基板搬送装置103は典型例であり、その他、最適に配置されていてもよい。基板処理装置100で使用されうる基板搬送装置の実施例は、米国Patent6,485,250B2、米国Patent6,231,297、米国Patent5,765,983、および米国Patent5,577,879に示されているかもしれない。それらの全てが、そのまま本願明細書中に組み入れられている。基板搬送装置はスカラータイプ(scara type)であってもよいし、エンドエフェクターを直線的に動作させる多重リンケージを有しいてもよい。基板搬送装置103には、各々が1つ以上のウエハを保持できる1つ以上のエンドエフェクター106を有してもよい。また、エンドエフェクター106は、端部保持エンドエフェクター又は真空保持エンドエフェクターであってもよい。変形例では、基板処理装置100は所望数のチャンバーを備え、他の所望の構成によって構成されてもよい。
【0017】
例えば、直径が200mm又は300mmである半導体ウエハなどの基板がどのような適切な型であっても、基板処理装置100内で処理され、且つ基板配置装置105によって処理される。半導体ウエハを予定された方向定位に従って配置するため、一般に、半導体ウエハは位置決定特徴としての照準又は参照マーク(基準) 220を有する。
【0018】
集積回路を生産する場合では、集積回路は半導体材料のウエハから生産される。ウエハは、密接に区切られた1つ以上のスロット内に収納されてもよく、そのスロットの各々が1つのウエハを保持してもよい。カセットは基板処理装置100を積み込むか又は降ろす第一基板カセットホルダー上に置かれてもよい。基板搬送装置103は、エンドエフェクター106で1枚のウエハをつかんで、基板配置装置105を内臓する基板処理チャンバー102にウエハを輸送する。
【0019】
以下で説明されるように、実施例の一つにおける基板配置装置105は、一般にフレーム、把部、検出装置、および基板搬送機構を有する。エンドエフェクター106は、ウエハを基板配置装置の把部の上に載せる。基板配置装置の把部では、ウエハが回転され、検出装置によってウエハの基準マークが検出される。そのウエハはその後の処理のために予め決められた位置に配置される。ウエハは、基板搬送装置エンドエフェクター106によって基板配置装置から取り外され、更なる処理のために他の基板処理チャンバー102に搬送されてもよい。基板配置装置105は、基準マークの方向定位及びエンドエフェクター106の位置とは独立して、基板配置装置105内において、基準マークを検知し、且つ位置決めする。ウエハがいったん処理されると、基板はもう一方の基板カセットホルダー101上のカセット内に収納されてもよい。
【0020】
図2A−2Cを参照すると、第一実施例においては、基板配置装置105は、一般に、フレーム205、逆把部206、逆把部駆動部216、駆動システム207、検出装置209、基板搬送機構210、搬送機構駆動部211、および駆動システム222を含む。
図2A−2Cに示す実施例では、フレーム205は、穴部、開口部、又はスロット213を有してもよい。基板搬送装置103(
図1を参照)は、基板212(搬送用エンドエフェクター106の上に保持される)をフレーム205の内外へ搬送する。従って、開口部213を介して、エンドエフェクター106は基板配置装置105にアクセスすることができる。
【0021】
この実施例では、逆把部206はフレーム205の最高部205Aに隣接して位置してもよい。基板212と逆把部206の側面図と底面図を示す
図2A及び3に示されているように、逆把部206はスパン部材206Aと下降伸張部206Bを有してもよい。図 2A−2Cに最もよく示されているように、スパン部材206Aと下降伸張部206Bは、フレーム205内に位置している時、基板212と搬送エンドエフェクター106の上で環状にされる。スパン部材206Aは以下で説明されるように逆把部206を駆動システム207の駆動部216に連結させる。下降伸張部206Bがスパン部材206Aから下向きに伸張する間、スパン部材206Aは基板212の表面に面している。基板212が逆把部206によって保持され際に基板212を支持する静止パッド206Cが、各々の下降伸張部206Bに備えられている。逆把部206が基板212を保持する時、各々の下降伸張部206B は、スパン部材206Aから十分下向きに広がり、各々の下降伸張部206B上の静止パッド206Cは基板212の底面に沿って基板212の辺縁エッジに接触するように位置される。したがって、下降伸張部206Bは、スパン部材206A、すなわち基板の上側から基板212の反対面付近に到達し、基板212の辺縁エッジの底面をはめ込む。したがって、把部206は本明細書おいて逆把部206と呼ばれている。静止パッド206Cは非動性静止パッドでであってもよいし、その代わりに静止パッド206Cは動的に基板212を掴んでもよい。変形例においては、逆把部はいかなる他の適当な構成で構成されてもよい。
【0022】
この実施例の逆把部駆動システム207は、フレーム205の最高部205Aに位置する回転式の駆動システムであり、駆動部216を通して逆把部206と連結されている。駆動システム207で使用されるモータの実施例はステップモータとサーボモータを含む。そのモータは、ブラシ不要でもよく、光センサー209によって送信される信号を利用して、基板212の配置を調整するエンコーダを有してもよい。そのエンコーダはウエハの基準マークの検知に対応している。逆把部駆動システム207は基板搬送機構駆動システム222から独立している。変形例では、逆把部駆動システム207はいかなる他の適当な構成であってもよい。
【0023】
図2Aで見られるように、基板配置装置105は汚染遮蔽体208を有する。基板が逆把部によって保持された時、汚染遮蔽体208は、逆把部駆動システム207の駆動部216及び基板の上の回転可能なスパン部分206Aと基板212との間にあるフレーム205の最高部205Aの近くに位置する。逆把部206が200mm又は300mmの基板212を保持する場合は、汚染遮蔽体208は、一般に、形状が平坦であり、逆把部206にちょうど納まる直径を有し、その上、基板全体を保護する。汚染遮蔽体はフレーム205に対して固定されてもよい。
図2A−2Cに示されているように、この実施例では、汚染遮蔽体208は、逆把部206の回転を妨げないように、フレームに取り付けられている。この実施例では、汚染遮遮蔽体208は、逆把部206を駆動する駆動軸216を通して同心円状に拡がる支持体221により支持されていてもよい。汚染遮蔽体は、金属又はプラスチックなどのどんな適当な素材から形成されていて、例えば、略円形といったいかなる平面的な形状であってもよい。変形例では、汚染遮蔽体208はいかなる他の適当な構成のものであってもよい。
【0024】
図2A−2Cに示されているように、基板配置装置105は基板の基準マーク220を検出する検出装置209を有する。この実施例では、検出装置209は反射光学検出器である。変形例では、検出装置209は、容量性及び誘導性センサーを含むいかなる他の適当な検出装置であってもよい。この実施例では、検出装置209は汚染遮蔽体208に搭載されてもよい。変形例においては、検出装置209はいかなる他の適当な方法でも搭載されてもよい。但し、基板212が逆把部206によって保持される場合、基板が検出装置209の検出範囲内に位置し、且つ逆把部206の回転が検出装置209及び検出装置209によって制限されないように、検出装置209は搭載される。検出装置209が逆把部206の回転軸線の中心から放射状に設置されるので、基板212の辺縁エッジとその基準マーク220はセンサー209のレジストリー通りに配置され、基準マーク220の感知は回転する把部の構造により妨げられない。また、検出装置209はフレーム205に対する運動から固定されていてもよい。変形例では、検出装置は、他の好ましい構成に構成されていてもよい。
【0025】
更に、
図2A−2Cと
図3を参照すると、この実施例の基板搬送機構210は、基板212を把部から拾い上げ、基板212をエンドエフェクター106の上に配置するため、逆把部206の下に位置する。この実施例では、板搬送機構210は独立して動作をなす複数のリフターを有してもよい。2つのリフター210A、210Bが、
図3に示されている(
図2A−2Cでは、説明上、2つのリフター210A、210Bのうち一つのみが示されている)。変形例では、基板搬送機構210は、いかなる数のリフターを有してもよい。この変形例では、2台のリフターの各々が、構成において同様であり、スパン部材210ASと210BSと、リフタースパン部材210AS、210BSの反対端に従属する上昇伸張部210AC、210BCを有する。前述したように、スパン部材210A、210BSはリフター210A、210Bを駆動システム222の基板搬送機構駆動部211に結合させる。基板212が逆把部によって保持されると、上昇伸張部210Cの各々が基板212の底面に向かって伸張して上がる間、基板212が逆把部によって保持されると、スパン部材210AS、210BSは基板212の底面に面する。上昇伸張部210Cの各々は、基板212を支持する静止パッド219を有する。静止パッド219の各々は基板212の底面辺縁エッジに接触している。変形例では、基板搬送機構210はいかなる他の適当な構成によって構成されてもよい。
【0026】
基板搬送機構駆動システム222はフレーム205の底面205Bに位置する。基板搬送機構駆動システム222は基板搬送駆動部211を介して基板搬送機構210に連結されている。この実施例では、基板搬送機構駆動システム222は、駆動軸Z(
図2A−2Cを参照)に沿ってリフター210A、210Bの各々を独立し往復して運動させることができる線形駆動システムである。基板搬送機構駆動システム222は、例えば、ボールスクリュー駆動、ロッド線形作動装置、又はスライド線形作動装であってもよい。変形例では、基板搬送機構駆動システム222の構成又は駆動型は、いかなる他の適当な構成であってもよい。基板搬送機構駆動システム222の線形運動は、リフター210A、210Bが、基板212が逆把部206によって保持される際に基板212を逆把部206から離昇し、又エンドエフェクター106上に基板212を下ろすには、十分である。
【0027】
図2A−2C、3及び
図7に示したフローチャートを参照して、基板配置装置105の操作を説明する。
図7のブロック501に示すように、基板搬送装置エンドエフェクター106は、フレーム213の開口部を通って、つかみ静止パッド206Cの上の基板配置装置に進入し、基板を把部206に置く(
図2Aを参照)。エンドエフェクターは逆把部206の下に下がり、それにより、逆把部静止パッド206C (
図7のブロック502と
図2Bを参照)に基板212を置く。所望であれば、エンドエフェクター106は逆把部206と搬送機構リフター210A、210Bとの間で伸張されたまま留まってもよい。図 2A−2Cに示されているように、基板搬送装置エンドエフェクター106は、逆把部206と搬送機構210の構成によって、配置中、フレーム205内に留まることができる。逆把部206は配置のため逆把部206上に位置する基板212をつかむ。逆把部206は、逆把部駆動部216及び駆動システム207を介して回転する(
図7のブロック503を参照)。回転中、検出装置209が基板212の辺縁エッジを検知し、基板212のエッジ上の位置関係(基準マーク)220を検出する。配置中、汚染遮蔽体208は、逆把部206及び逆把部駆動システム207、216によって生成される粒子が基板212の表面を汚染するのを防ぐ。
【0028】
検出装置209は、逆把部206の保持パットに対する方向定位の如何にかかわらず、基板の基準マーク220を検出できる。例えば、基板の基準マーク220のエッジをマスクしないで、逆把部静止パッド206Cは基板212のエッジをつかむので、基準マーク220とウエハ端はいつも実質的に検出装置209に露出している。更に前述したように、検出装置209は基板212の一面(例えば、最高面)から基準マーク220を検知することができるので、ウエハの反対面上の障害物又はカバーは検知能力を悪化させない。逆把部206の位置とは独立して、基板端及び基準マーク220を検出することによって、逆把部206上に基板は再配置する試行はなされない。
【0029】
検出装置209が一旦、基板の基準マーク220を検出すると、適当な指示信号が、制御装置(図示せず)に送信され、希望の基準枠に対する基板の基準マーク220の位置が記録される。また、検出装置209は、所望の基板中心参照位置に関する基板の離心率を決定することができる制御装置に適切な信号を送ってもよい。制御装置は、把部の運動を予想することによって、基板212の所望の方向定位を得て、運動命令を駆動部207に送信してもよい。逆把部206は、所望の方向定位に基板212を置く(
図7のブロック503を参照)。適切なリフティングパッド210A、210Bは配列された基板212逆把部206から降ろす(
図7の504のブロックを参照)。リフティングパット210A、210Bは独立に作動する。リフティングパット210A、210Bの構成(
図3を参照)により、逆把部206から次の位置に置かれた基板212を広いあげる逆把部206の方向定位の如何を問わず、リフティングパット210A、210Bのうち少なくとも一方は、エンドエフェクターの構造及び把部の構造に起因する障害を取り除くことができる。したがって、基板配置装置のフレーム205内の基板搬送装置エンドエフェクター106の位置の如何にかかわらず、逆把部206上の基板212を回転して再配置せずに、基板搬送装置210は、逆把部206にアクセスできる。リフティングパット210A、210Bは、逆把部206から基板212を吊り上げ、逆把部206は、定位置に戻ってもよい(
図7のブロック504と505を参照)。基板搬送装置エンドエフェクター106は、リフティングパット210A、210Bから基板を拾い上げ、ウエハ(基板)212をつかんで、さらに処理されるために基板212を搬送する(
図7のブロック506と507を参照)。なお、リフティングパット210A、210Bから基板を拾い上げることによって、離心率ずれを矯正するように、制御装置がエンドエフェクター106を配置してもよい。以下の表2は、 (
図7に図示にされているように)上記された説明された処理例をまとめ、一目で、従来の基板配置装置における改良された効果を示す。また、表2は、この実施例を使用することで基板を配置するために行われた動作の各々に対応する典型的な時間を特定している。
【0031】
表1と比較して明らかなように、
図2A−3と
図7に示された実施例における基板配置装置105は、基板を配置するのに要する時間を極めて短縮することができる。従来例に比べて、実施例における基板配置装置105は少なくとも11秒、基板を配置するのに要する時間を短縮することができる。
【0032】
図4及び5を参照すると、第2実施例においては、基板配置装置105‘は、フレーム(図示せず)と、少なくとも一つの検出装置317を有する回転可動なセンサーヘッド318と、基板支持体319を有する。フレーム(図示せず)は、前述した第1実施例の基板配置装置105のフレーム205(
図2A−2Cを参照)と同様である。回転可動なセンサーヘッド318は、例えば、フレームの底部の方向に向かい、エンドエフェクター106がフレーム内部にある場合にエンドエフェクター106の下に位置する基盤部材318Aを有する。エンドエフェクター106は
図2A−2Cにける開口部213と同様の開口部を通してフレームにアクセスしてもよい。基盤部材318Aは以下で説明されるようにセンサーヘッド駆動システム(図示せず)の駆動部321に接続される。
図5に示されているように、基盤部材318Aは回転可能なセンサーヘッド318の回転軸、軸Zから放射状に拡がっている。この実施例では、基盤部材318Aは、当該基盤部材318Aに従属するものの、当該基盤部材318Aの1側面に従属する基盤拡張部材318Bを有する。基板212が基板支持体319によって保持され際に、基盤拡張部材318Bは基板212の上方にある基盤部材318Aから、フレームの先頭に向かって上向きに伸びる。基盤拡張部材318Bは、基盤拡張部材318Bに従属するスパン部材318Cを有する。スパン部材318Cは、弓形状であってもよいし、基盤拡張部材318Bから反対側に基板212の上方に拡がってもよい。
図4でもっともよく示されているように、スパン部材318Cが弓形状であると、基板212とスパン部材318Cとの間の距離がとられるので、スパン部材318Cは基板212上に突き出ることはない。他の実施例では、スパン部材318Cはいかなる他の所望の形状であってもよい。
図5に示すように、スパン部材318Cは基盤拡張部材318Bの反対側に、スパン部材318Cに従属する下方拡張部材318Dを有する。したがって、
図5に最も良く示されているように、基盤拡張部材318Bと、スパン部材318Cと、下方拡張部材318Dとは、基盤部材318Aから基板支持体319と基板212を包み込んでいる。また、この実施例では、回転センサーヘッド318はセンサーヘッド318の反対側に位置する基板支持体316A及び316Bを有する。図 4と5に示されていているように、基板支持体316Aは下方拡張部材318Dに従属し、基板支持体316Bは基盤拡張部材318Bに従属する。基板支持体316A及び318Bは下方拡張部材318Dから基板212の下面を包み込んでいるので、以下で説明されるように基板212がセンサーヘッド318によって保持される際、基板支持体316A及び316Bは、基板212の辺縁エッジに接触する。基板支持体316A及び316Bは、パッシブ又はアクティブな保持部であってもよい。変形例では、回転センサーヘッド318はいかなる他の所望の構成も持っているかもしれない。
【0033】
図4及び5に示されているように、この実施例では、センサーヘッド318は、センサーヘッド318に対して反対側に位置する2つの検出装置317A及び317Bを有してもよい。変形例では、センサーヘッド318は2つ以上の検出装置を有すことができる。検出装置317A及び317Bは反射光学検出器又は通しビーム光学検出器とすることができる。変形例では、検出装置317A及び317Bは容量性の誘導性の検出装置とすることができる。検出装置317A及び317Bが回転中心、すなわち軸Zに対して半径方向に位置し、回転中心から十分な距離をおいて位置するので、検出装置317A及び317Bは基板212の周縁端を検出することができる。
【0034】
センサーヘッド駆動システム(図示せず)は、駆動部321を介してセンサーヘッドと結合されており、基板配置装置105に関して前述した回転式の駆動システムと同様である。しかしながら、この実施例では、センサーヘッド駆動システムは、フレームの底部に位置していて、
図5に示されているように枢軸Zを中心にしてセンサーヘッドを回転させる。変形例では、駆動システムはいかなる他の所望の構成であってもよい。
【0035】
図5に示すように、この実施例の基板支持システム319はセンサーヘッドスパン部材318Cとセンサーヘッド基板部材318Aの間で入れ子にされる。基板支持体システム319はスパン部材319Aを有する。スパン部材319Aの中心は、枢軸Zと実質的に一致し、基板支持駆動部材322に結合され、軸Zに沿っている。以下で説明されるように、基板支持駆動部材322は基板支持駆動システム(図示せず)の一部である。この実施例では、スパン部材319Aは2つの上方拡張部材319Bを有しており、そのスパン部材319Aの対辺に従属する。変形例では、スパン部材319Aに従属する上方拡張部材319Bの数はいくつであってもよい。基板212がサポート319によって保持されると、スパン部材319Aは基板212の底部と対面する。上方拡張部材319Bは、センサーヘッド318のセンサーヘッドデバイス317A及び317Bと少なくとも部分的に重なり合う基板支持静止パッド320A及び320Bを有する(
図5を参照)。基板支持静止パッド320A及び320Bは、基板212の周縁端を支持するように構成されている。基板支持静止パッド320A及び320Bは基板212を受動的又は能動的に掴む。基板支持静止パッド320A及び320B又は感知装置317A及び317B付近にある基板支持静止パッド320A及び320Bの一部を光透過材料から作ってもよい。基板212が基板支持静止パッド320A及び320B上に載せられると基板212の周縁端を検知することができる感知装置317A 及び317Bから放射ビームA及びBが感知受信部(図示せず)に向かって放射される。その放射ビームA及びBは、基板支持静止パッド320A及び320Bの光透過材料からなる部分を透過し、感知装置317A 及び317Bは基板212の周縁端とその周縁端の基準マーク220を検知することができる。例えば、基板支持静止パッド320A及び320Bに用いる材料は、例えば、光学ビームに対して光透過可能である水晶又はいかなる他の適当な材料とすることができる。変形例では、反射式感知装置などの感知装置が用いられた場合、基板支持静止パッド320A及び320Bは非光透過性材料を用いることができる。変形例では、基板支持システム319はいかなる他の所望の構成であってもよい。
【0036】
特に注意する場合を除き、基板支持駆動システム(図示せず)は、図 2A−2Cで示した線形駆動システム211及び222と同様である。基板支持駆動システムは基板支持駆動部材322を介して基板支持システム319と結合している。この実施例の基板支持駆動システムは枢軸Zに沿って基板212を往復移動させる。基板支持駆動システムは、基板支持体システム319を移動させることができる。その移動位置は、基板支持静止パッド320A及び320Bがセンサーヘッド静止パッド316A及び316Bの上方に位置している位置(
図5を参照)から、センサーヘッド静止パッド316A及び316Bの下方に基板支持静止パッド320A及び320Bがある位置までである。この実施例では、基板支持体システムは回転することができないが、変形例では、基板支持システムは枢軸Zに沿って移動するだけではなく、枢軸Zに対して回転できるよう、基板支持駆動システムは回転可動な駆動部に結合されてもよい。
【0037】
図4、5及び
図8のフロー図を参照して、基板配置装置105’の操作について説明する。基板搬送装置エンドエフェクター106は、フレームの開口部(
図2Aの開口部213と同様)を通ってセンサーヘッドスパン部材318Cとセンサーヘッド基板支持体316A、316Bとの間の基板配置装置105’に進入し(
図8のブロック601を参照)、基板を基板支持体システム319の基板支持静止パッド320A及び320B上に軸Zに関して置く。基板支持体システム319は軸Zに沿って
図5に示されていた位置まで上昇し、エンドエフェクター106は基板212を基板支持静止パッド320A及び320Bに載せることができる (
図8のブロック602を参照)。エンドエフェクター106は軸Zに沿って基板支持静止パッド320A、320Bの下方と基板支持システムのスパン部材319Aの上方の位置に向かって動くので、
図5によく示されているように、その位置は基板支持システム319内にある。エンドエフェクター106は基板212の下で伸張されたまま留まってもよい。
図8のブロック603に示しているように、基板212を走査するため、
図4中の矢印Rで示すように時計回り又は反時計回りにて、回転可動なセンサーヘッド318を180度以上回転させるので、基板212の全周縁端が検出装置317A及び317Bによって走査される。この結果、2つの検出装置317A及び317Bのうち一方が基板の基準マーク220を検出しうる(
図3)。基盤支持体319の基板支持静止パッド320A、320Bに対する基準マーク220の位置とは独立して、検出装置317A及び317Bは基準マーク220を検出することができる。例えば、検出装置317A及び317Bが通しビーム検知器である場合、基準マーク220は検出ビームからは覆い隠されない。なぜならば、少なくとも検出ビームの経路内にある基板支持静止パッド320A及び320Bは検出ビームに対して光透過性を有しているので、検出ビームは基板支持静止パッド320A及び320Bを透過するからである。そして、検出ビームは基板の周縁に照射され、検出装置317A及び317Bは基準マークを検出することができる。
【0038】
基板の配置位置220を検出すると、基板の配置位置220の検出を登録するため、適当な指示信号が検出装置から制御装置(図示せず)に送信される。基板支持体319が基板212をセンサーヘッド基板静止パット316A及び316B上に降ろし、基板212を基板支持体319から回転可動なセンサーヘッド318へと搬送する (
図8のブロック604を参照)。制御装置からの命令に応じて、回転可動なセンサーヘッド318は基板212を所望の方向定位に回転させる (
図8のブロック605を参照)。
図8のブロック605に示す方向定位動作中よりも、
図8のブロック603に示す走査動作中の方が、センサーヘッド318は極めて早く回転する。センサーヘッド318の回転速度を上昇させるには、センサーヘッド駆動システムが、例えば、マルチプルスピードステッピングモーターなどのマルチプルスピード回転式駆動装置をすることによって達成される。変形例では、センサーヘッド駆動システムは適切な駆動システムであればいかなるものでもよい。基板搬送装置エンドエフェクター106は基板212をセンサーヘッド静止パッド316A,316Bに降ろし、基板212をつかんで、さらに処理されるために基板212を搬送する (
図8のブロック606を参照)。基板212がその配置後位置でセンサーヘッド318によって保持された時、センサーヘッド支持パット316A及び316Bとエンドエフェクター106との間に緩衝があれば、基板支持体システム319は基板212をセンサーヘッド支持パット316A及び316Bから持ち上げることができる。基板支持体システム319は、センサーヘッド支持パット316A及び316Bがエンドエフェクタの経路を広いあげる時に、センサーヘッド支持パット316A及び316Bをクリアーにする位置に置かれた静止パッド320A,320Bを有する。さらに、
図5に示すように、基板支持体システム319の静止パッド320A, 320Bは、Z軸に沿ってエンドエフェクター106を緩衝又は邪魔しないように位置される。従って、基板212のエンドエフェクターへの搬送、位置は、基板方位の如何にかかわらず、そして基板を回転して、再配置しないでも達成することができる。センサーヘッドは定位置に移行する。
【0039】
図6を参照して、本発明の他の実施例に一致する基板配置装置105’’の透視図が示されている。この実施例においては、基板配置装置は、フレーム(図示せず)と、検出装置424を有する回転可能なセンサーヘッド423と、基板に対する衝撃を緩和する基板緩和装置440を有する回転可能な把部425を有する。この例の実施例のフレームは、特に注意されない場合を除き、図 2A−2Cに示されたフレーム205と同様である。
【0040】
図6の実施例では、回転可能なセンサーヘッド423はZ軸に関して回転可能であってもよい。センサーヘッド423は、センサーヘッド駆動部(そこでは回転軸430の一部だけが
図6に示されている)を用いて連結された基盤部材423Aを有する。センサーヘッド駆動軸430は以下で説明されるようにセンサーヘッド駆動システム(図示せず)に接続されている。 この実施例では、基盤部材423Aは枢軸Zに配置された回転中心から放射状に広がる腕部423B,423Cを有する。基盤部材423Aは、基盤部材423Aの一方の腕部423Cに従属する上方拡張部材423Dを有する。変形例では、両腕部423B, 423Cは当該両腕部423B, 423Cに従属する上方拡張部材を有してもよい。上方拡張部材423Dには、検出装置424を支持するために上向き拡張部材423Dに従属するカンチレバー部材423Eを有する。この実施例では、検出装置424はカンチレバー部材423E上に設けられた、例えば、ビーム送信機とビーム検出器を備えた通しビーム光学センサーであってもよい。変形例では、また、検出装置は、反射式センサv、静電容量センサーまたは誘導センサーであってもよい。検出装置424は、Z軸から放射状に位置し、基板212が基板緩和装置425によって保持される時に、検出装置424が基板の基板212の辺縁エッジを走査し、基板212の基準マークを検知できるように位置される。この実施例では、検出装置424は一つであってもよいし、変形例では、多数の検出装置を有してもよい。前述したように、センサーヘッド駆動システム(図示せず)は駆動軸430を通して回転可能なセンサーヘッド基盤部材423Aに連結する。センサーヘッド駆動システムは、前述した基板配置装置105, 105'の回転可能な駆動システムと同様であってもよいが、同軸回転軸430、431の回転とは独立したモータを有してもよい。センサーヘッド駆動システムは、フレーム上のいかなる場所に位置してもよいし、枢軸Zに関する回転を供給する。
【0041】
図6の実施例では、把部425は枢軸Zに関して回転可能である。チャック425は枢軸Zの実質的中心に位置する基盤部材425Aを有しており、回転軸431の一部だけが
図6に示されている把部駆動装置に連結されている。駆動軸431は、回転軸430で同軸であり、枢軸Zに関して回転する。前述したように、駆動部は回転軸430、431の回転とは独立に回転することができる。基礎部材425Aは、Z軸の回転中心から放射状に広がる腕部425B、425Cを有する。腕部425B、425Cの各々は、当該腕部425B、425Cの各々に従属する静止パッド425Dを有する。この実施例では、各々の静止パッドシステム425Dは2つの静止パッド拡張部材425E、425Fを有する。変形例に、いろいろな静止パッド拡張部材であってもよい。各々の静止パッド拡張部材425E、425Fは、静止パッドを形成する水平部を有する典型的な階段状の形状である。静止パッドの一方の一組が走査させる基板212を支持し、静止パッドの他方の一組が基板緩和装置440を形成する。変形例では、使用される板緩和装置の数はいくつであってもよい。静止パッド425G,425Hは、受動的または積極的な保持部であってもよいし、
図5に示された静止パッド320A、320Bを参照して前述したように、用いる検出装置とは独立して、透明材料又は非透明材料から構成されていてもよい。一例として、この実施例では、静止パッド425G,425Hは、水晶、又は検出装置424から発生される光ビームLを透過させる他の適した材料からつくられてもよい。静止パッド425G,425HはZ軸から放射状に位置するので、基板212の底部の周縁端で基板212を保持するには十分であり、同時に、基板212の周縁端が検出装置424によって十分に走査される。静止パッド425G,425Hとセンサーヘッドのカンチレバー部材423Eは、垂直に区切られており、基板搬送装置エンドエフェクター106が、静止パッド上の基板を拾い上げえたり、載せたりするために、静止パッド425Gにアクセスすることができる。静止パッド拡張部材425Dはカンチレバー部材423Eの回転を妨げない。静止パッド425Gは、カンチレバー部材423Eの間を通るように位置する。静止パッド425Hは、最も低い位置になるカンチレバー部材423Eの下を通るように位置する。
【0042】
図6及び
図9のフローチャートを参照して、基板配置装置105’’の操作方法の一例を説明する。本願明細書に組いられている米国Patent5,765,983と米国Patent5,577,879で説明される単一のエンドエフェクターを有する基板搬送装置を、本実施例と伴に用いてもよい。基板搬送装置エンドエフェクター106(
図1)が、フレーム開口部(
図2Aに示されている開口部213と同様の)を介して、基板配置装置を把部又は基板緩衝装置の上方に入れ、基板212と同様に、第1の基板を静止パッド425G上へと置く(
図9のブロック701、702参照)。空のエンドエフェクター/基板搬送装置は基板配置装置から収縮してもよい。空のエンドエフェクターの動作は基板を保持する時の動作よりも早いスピードであることに注意すべきである。所望であれば、エンドエフェクター/基板搬送装置は、第2の基板を配置するために取り出してもよい(
図9のブロック705を参照)。この実施例では、上部静止パッド425Gは走査静止パッドを形成してもよいし、低部静止パッドは緩衝静止パッドを形成してもよい。所望であれば、第2の基板を取り出す基板搬送装置と平行となるように、
図9のブロック703の回転可能なセンサーヘッド423は、センサーヘッド駆動軸430によって回転させられて、検出装置424は上パッド425Gに置かれた第1の基板の基準を検出することができる。
【0043】
検出装置424はチャックパッド425G上における検出装置424の位置に関わらず、基準マークを検出することができる。例えば、基準マークが静止パッド425Gの1つの上にある場合でさえも、通しビームの経路中にある静止パッドが透過性材料でできているため、感知装置424のビームに対して、基準マークが覆い隠されない又は検知可能である。また、静止パッドは、基板の上面を露出させたまま、基板の周縁端で基板をつかむので、検出装置が反射的、容量性、又は誘導性のセンサーである本実施例においては、チャック425の構造によって、基準マークの検出は妨げられない。
【0044】
検出装置424が基板の配置状況を検出すると、適当な指示信号が、基板の配置状況を登録するために制御装置(図示せず)に送信される。そして、チャック425は所望の方向定位に基板を回転させる(
図9のブロック704を参照)。実現されているように、基板をスキャンし且つ基準を検出するセンサーヘッド423の回転は、基板を置くためのチャックの回転よりも遥かに大きな回転率で実行されてもよい。所望であれば、前述した同様な手法で、基板搬送装置/エンドエフェクター106は静止パッドの上に2番目の基板をバッファリングするように緩衝静止パッド425Hの上方の位置でフレーム425Hを挿入してもよい(
図9のブロック705を参照)。第1及び第2基板が把部425によって第1及び第2基板を保持されるように、基板搬送装置は空のエンドエフェクター(バッファーされた第2基板を有するエンドエフェクターと同一か他の空のエンドエフェクター)を第1及び第2基板の間の位置まで移動させる。エンドエフェクターは、パッド425Gに保持された第1の基板の下の位置に移動し、更なる処理のためにパッド425Gからの配置された基板を選ぶ(
図9のブロック706を参照)。
図9のブロック707、緩衝パッド425Hの上の基板、または新しい基板、所望であれば、チャック425の上パッド425Gに置かれるかもしれない。変形例では、緩衝基板が上部静止パッドに搬送された場合、エンドエフェクターを部分的に配置装置から出さずに、静止パッド拡張部材425Dは可動であり、エンドエフェクターを垂直に動かす。第2の基板をパッド425G上に載せた後、ブロック703−704の処理は繰り返される。具現化されているように、把部425の上の緩衝は、基板配置装置の動作時の搬送時間を短縮化し、基板配置装置の効率を増大させる。
【0045】
現在
図10A−10Cを参照して、さらに別の例の実施例の基板配置装置1105について説明する。基板配置装置器具1105は3つの異なった位置における
図10A−10Cに示されている。一般に、この実施例の基板配置装置器具1105は、特に注意される場合を除いて、図 2A−2Cで説明された基板配置装置器具105と同様である。同様の構成は同様の符号が付されている。基板配置装置器具1105には、可動な把部1206、検出装置1209、及び基板搬送システム1210を有する。また、基板配置装置1105は、可動なチャック1206を動作させる駆動システム1207を有する。搬送システム1210は、基板配置装置内部の所定の位置に基板2112を保持するように構成されている。この実施例では、基板搬送システム1210は、部材1210Aを有しており、部材1210Aは基板配置装置のフレーム1205に固定されている。その固定方法及び固定位置は適切であればいかなる方法、位置であってもよい。搬送システム部材1210Aは、適当であれば、どのように構成されてもよい。搬送システム部材1210Aは、(
図3に示されていた静止パッド219と同様の)基板静止パット1219が備えられている。後に説明されるように、静止パッド1219は、この実施例で可動でないが、検出装置1209で基板をスキャンするときに使用される基板位置決めを与えてもよい。可動な把部1206、(
図2A2Cに示されている把部206と同様の)典型的な逆把部として構成されてもよい。この実施例では、把部1206が (
図10bの矢印Zによって示された方向において)共に垂直な方向に可動であり、軸線か回転θに関して、回転可能である。この実施例では、
図10Aに示されているように、駆動システム207は、搬送部材1207Tで接続された回転可動な駆動部1216と直線駆動部1222を有する。図 2A−2Cに示された直線駆動部222と同様の直線駆動部1222は、搬送部材1207Tと動作可能に結合されて、基板配置装置のフレームに対するZ方向に沿って、搬送部材1207Tを横断させることができる。搬送部材1207Tの形状はいかなるものであってもよい(図 lOA−lOCに示されていた構成は、単なる例である)し、Z方向での搬送部材1207Tとフレーム1205の間の相対運動を可能にするために、搬送部材1207Tは基板配置装置のフレーム1205に可動に搭載されていてもよい。
図1OAで見られるように、可動把部1206は、搬送部材1207Tに搭載されており、その結果、搬送部材と一致して(フレーム1205に対して)垂直に動く。つかみは、把部1206が搬送部材と基板配置装置フレームに対して軸線θで回転できるように、回転可能に搬送部材1207T(適当な回転可能なベアリングや軸受筒のシステムなど)に対して搭載されてもよい。適当な回転駆動部伝送方式(例えば、回転駆動部回転軸)によって、把部1206に結合された回転駆動部1216の起動力の下で、回転可能な把部1206は軸線θの周りで回転される。この実施例では、回転駆動部1216は可動な搬送部材1207Tによって形成されてもよい。変形例では、回転駆動部は、回転を把部に伝えて、且つ基板配置装置フレームに対して把部の線形運動に対応できる適当な動力伝達装置によって、基板配置装置フレームに搭載され、回転可能な把部と結合されていてもよい。この実施例では、
図2A−2Cに示されている検出装置209と同様の検出装置1209は、
図1OAに示され把部1206に搭載されている。基板212が、搬送システム1210の静止パッド1219上に載せられた時、検出装置1209は、基板212の周縁端、すなわち基板の基準マークを検地するために置かれる。基板212方向定位と、静止パッド1219や搬送システム1210の他の構造に対する基板212の基準マークの位置にかかわらず、検出装置1219は、基板212の基準マークを検出することができる。
【0046】
この実施例では、基板は以下の一例の方法で配置される。エンドエフェクター106で基板配置装置1105に挿入された基板212は、固定移動システム静止パッド1219に置かれる (図 10A−10Bを参照)。基板212の基準マークの検出のための基板212の走査、及び所望であれば基板212の偏心度測定は、回転可動な把部1206によって実行される。その結果、静止した基板に対する感知装置1209が回転され、基板の周縁部全体が走査される。
図10Bに示すように、この位置(走査位置)では、可動な把部1206は、垂直位置を有するので、把部の基板静止パット1206C(前述した基板静止パット206Cと同様)は、搬送システム1210の静止パッド1219の下方に位置する。搬送システム1210は、基準マーク220の位置が、例えば、前述したように、感知装置1209による検出によって認識された後に基板を支持する。基板の配置は可動な把部1206を用いて行われる。把部1206は(搬送システムの静止パッドから)基板を拾い上げるため、把部静止パッド1206に静止している基板と伴にZ方向に動かされる。そこで、搬送システムの静止パッド219の上方に位置されると(
図10Cを参照)、基板を所望位置に配置するために、把部が軸線θの周りで回転する。エンドエフェクター106は把部1206の静止パッド1206Cから配置された基板を拾い上げてもよい。つまみ具1206は基板を搬送装置1210の静止パッド1206上(
図10Bに示した位置)に載せるように可動してもよい。エンドエフェクターは基板212を基板搬送装置1210から拾いあげる。したがって、エンドエフェクターへの基板の搬送は基板について回転の位置を変えないで実行される。図lOA−lOCで見られるように、エンドエフェクターは配置処理中、拡張されたままの状態で維持されてもよい。
【0047】
前述した本発明の実施例である基板配置装置105, 105', 105", 及び1105は従来の基板配置装置より多くの利点を有する。基板配置装置105, 105', 105", 及び1105の利点を以下に示すが、この限りではない。ウエハを基板配置装置に置く際に、ロボットによる再試行がない。ロボットエンドエフェクターの経路上にある把部を用いなくとも、ウエハは、エンドエフェクターに対して、任意の方向定位に位置づけられる。ウエハの基準マークが基板配置装置の把部の最上面に位置する場合であっても、ロボットの再試行を伴わずに、ウエハは適切に配置される。前述したように、本発明の基板配置装置の配置時間は従来の基板配置装置よりもはるかに短い。把部に対する回転又はすべりを伴わずに、ウエハは常にエッジコンタクトによって移動されるので、粒子発生を最小限に抑えることができる。基板配置処理中に、いかなる機械的な干渉を伴わずに、ロボットエンドエフェクターは基板配置装置と基板の下に位置する。これは、ロボットエンドエフェクターが基板配置装置ステーションから1回の伸張及び収縮することによって、ウエハが、ロボットエンドエフェクター上に配置され、置かれることを意味する。さらに、拾い上げるべきウエハを任意の後の方向定位に位置づけるために、ウエハは1回のみ持ち上げられる。多重垂直移動は排除される。これは、ウエハの移動を最小限にし、且つ最適の基板配置装置処理能力をもたらす。
【0048】
前述した説明は本発明の実例にすぎないことを理解すべきである。種々の代替例、変形例が、本発明から出発しない当業者によって考案しうる。従って、本願発明は添付されたクレームの範囲内の代替例、変形例、バリエーションを含むことを意図する。