(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記挿入部の前記開口部の前記側壁構造が、複数の溝を有し、前記タイヤ監視装置に連結された前記対応する構造が複数のタブを有する、請求項4に記載のタイヤモニターアセンブリ。
前記下台座が、第1の幅と第1の長さを有し、前記ネックが、第2の幅と第2の長さを有し、前記上台座が第3の幅と第3の長さとを有し、前記第3の幅が前記第2の幅より大きく、前記第1の幅より小さく、前記第3の長さが前記第2の長さより大きく、前記第1の長さより小さい、請求項11に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下は、本明細書に用いられる選択された用語の定義を含む。この定義は、用語の範囲にあり、実施のために使用されてもよい構成要素の様々な例および/または形態を含む。該例は制限することを意図したものではない。用語の単一および複数の形態は、該定義内にあってもよい。
【0009】
「インナーライナー」とは、タイヤ空洞部の最内面である不浸透面を指す。
【0010】
図1は、取り付け装置100の一実施形態を示す斜視図である。該取り付け装置は、第1の面110aおよび第2の面110bを有する層110を含む。該層の第1の面110aは、タイヤのインナーライナーに固定可能である(図示せず)。層110は、ゴムなどの弾性材料で構成される。一実施形態では、層110は、タイヤのインナーライナーと同じゴム組成で構成される。層110は、ネオプレン、プチル、TPU、EPDMを含むが、これに限定されない、熱可塑性材料または熱硬化性材料のいずれかによって構成されてもよいことが理解されよう。高温、高速または高歪みなどの厳しい使用環境で使用されるタイヤ用の取り付け装置は、より厳しくない使用環境、または寒い気候の使用環境とは異なるゴム組成を必要とする場合がある。
【0011】
下台座120は、層110の第2の面110bから上方に延在する。ネック130は、下台座120から上方に延在し、上台座140はネック130から上方に延在する。上台座140は、平坦な上面を有する。別の実施形態(図示せず)では、該上台座は、曲面である上面を有していてもよい。
【0012】
下台座120、ネック130および上台座140はまた、内部に溝が設けられた、複数の側壁を有する単一の台座として説明または特徴付けられてもよい。図示の実施形態(図示せず)では、該溝は、該台座の外周に沿って延在する。代替の実施形態(図示せず)では、該溝は、単一の側壁、または側壁の任意の組み合わせに設けられてもよい。別の代替の実施形態では、実質的に同じ形状の複数の溝または形状および寸法が異なる複数の溝を用いてもよい。該複数の溝は相互に並列であってもよい。
【0013】
続けて
図1を参照すると、上台座140の該上面には、空洞部150が内部に設けられている。図示の実施形態では、空洞部150は略円筒状である。代替の実施形態(図示せず)では、該空洞部は、立方形でもよく、あるいは、幾何学的形状を有していてもよい。
【0014】
一実施形態では、層110は、タイヤの側壁部上で、タイヤのインナーライナーに固定される。別の実施形態では、層110は、タイヤのベルト部分の下で、タイヤのインナーライナーに固定される。さらに別の実施形態では、層110は、タイヤのショルダー部内で、タイヤのインナーライナーに固定される。さらに別の実施形態では、層110は、タイヤのビード部内で、タイヤのインナーライナーに固定される。
【0015】
固定位置は、特定のタイヤの種類の特性に基づいて選択されてもよい。例えば、タイヤの動作中の様々な箇所での応力、歪み、振動、温度およびその他の特性を決定するために、タイヤを試験してもよい。応力、歪みなどが最も少ない箇所が、取り付け装置にかかる応力を最小限に抑える場所であるため、該箇所は望ましい固定位置となる場合がある。あるいは、応力、歪みなどが最も大きい箇所が、オペレータが最も失敗する可能性の高い箇所でタイヤを監視したい場合があるため、該箇所は望ましい固定位置となる場合もある。その他の望ましい固定位置は、当業者にとって明らかであろう。タイヤまたはタイヤ監視アセンブリに損傷を与えることなく、タイヤ監視デバイスが受信側に信号を送信できる一切の位置は、取り付けられる位置となりうる。ベルトが送信を妨げない場合、ベルト部の固定位置が望ましい箇所となる。
【0016】
一実施形態では、層110は、望ましい位置で、生タイヤのインナーライナーに固定され、取り付け装置100の該部分は、タイヤとともに硬化される。層110の材料は、硬化中インナーライナーのゴムと結合する。さらに、あるいは代替においては、硬化前に、インナーライナーを生タイヤに取り付けるのに、接着剤を使用してもよい。
【0017】
代替の実施形態では、層110は、硬化されたタイヤのインナーライナーに固定される。該一実施形態では、硬化されていない層110は、二重硬化セメントまたは二重硬化ガムを用いて、硬化されたタイヤに固定される。あるいは、その他のセメント、ガム、または接着剤を用いて、インナーライナーに層110を結合してもよい。別の代替の実施形態(図示せず)では、該取り付け装置は、下部構成要素および上部構成要素に分離でき、該取り付け装置の該下部構成要素は、タイヤのインナーライナーとともに硬化され、該取り付け装置の該上部構成要素は、タイヤの硬化完了後に該下部構成要素に固定される。
【0018】
代替の実施形態(図示せず)では、取り付け装置100は、層を含まない。該実施形態では、下台座120は、タイヤのインナーライナーに直接取り付けられる。
【0019】
図2,3および4はそれぞれ、取り付け装置100の前面図、上面図および側面図である。これらの図に見られるように、下台座120、ネック130および上台座140はそれぞれ、上から見た場合、略長方形である。
図3の上面図に示されるように、下台座120、ネック130および上台座140はそれぞれ、面取されている。代替の実施形態(図示せず)では、下台座120、ネック130および上台座140のいずれか1つ以上は、角が直角である。その他の幾何学的形状を利用してもよいことが理解されよう。例えば、限定するものではないが、下台座120、ネック130および上台座140のいずれか1つ以上は、円形、卵形、正方形または六角形であってもよい。
【0020】
下台座120は、第1の幅、第1の長さおよび第1の高さを有する。ネック130は、第2の幅、第2の長さおよび第2の高さを有する。該ネックの第2の幅、第2の長さおよび第2の高さはそれぞれ、該下台座の第1の幅、第1の長さおよび第1の高さよりも小さい。別の実施形態(図示せず)では、該ネックの第2の高さは、該下台座の第1の高さ以上であってもよい。
【0021】
上台座140は、第3の幅、第3の長さおよび第3の高さを有する。該上台座の第3の幅は、該ネックの第2の幅よりも大きく、該下台座の第1の幅よりも小さい。同様に、該上台座の第3の長さは、該ネックの第2の長さよりも大きく、該下台座の第1の長さよりも小さい。さらに、該上台座の第3の高さは、該下台座の第1の高さよりも大きく、外ネックの第2の高さよりも大きい。別の実施形態(図示せず)では、該上台座の第3の長さは、該下台座の第1の長さ以上であってもよい。同様に、該上台座の第3の長さは、該下台座の第1の長さ以上であってもよい。さらに、該上台座の第3の高さは、該ネックの第2の高さ以上、または該下台座の第1の高さ以下であってもよい。
【0022】
図示の実施形態では、ネック130は、下台座120の中心に配置され、上台座140は、ネック130の中央に配置される。この配置は、クランプを受け容れるよう構成されたリップ、および外台座の外周に沿った、実質的に同じ寸法を有する溝を特徴づける。代替の実施形態(図示せず)では、該ネックは、該下台座に対して、中心から外れて配置されてもよい。該配置の結果、リップおよび溝の寸法は変動してもよい。
【0023】
続けて
図2,3および4を参照すると、空洞部150は、略上台座140の中心に配置される。空洞部150は、上台座140を通って、かつ、ネック130の少なくとも一部を通って延在する内部側壁160によって画定される。代替の実施形態(図示せず)では、空洞部150は、該上台座の一部のみ通って延在する。別の代替の実施形態(図示せず)では、該空洞部は、該上台座および該ネックを通って、かつ該下台座の一部を通って延在する。さらに別の代替の実施形態(図示せず)では、該空洞部は、取り付け装置100を完全に通って延在する。
【0024】
空洞部150の内部側壁160は、連結要素と連結されるよう構成された嵌合構造を含む。
図1の実施形態では、空洞部150の内部側壁160は、雌ねじを含む。
【0025】
図5は、タイヤモニターアセンブリ500の一実施形態の斜視図である。該タイヤモニターアセンブリは、
図1−4に示す、および上記の取り付け装置100を含む。タイヤモニターアセンブリ500には、上記の取り付け装置の代替の実施形態を用いてもよいことが理解されよう。
【0026】
タイヤモニターアセンブリ500はさらに、タイヤ監視デバイス510を含む。タイヤ監視デバイス510は、ケース内に設けられ、各種センサーおよび通信構成要素を含む。一実施形態では、タイヤ監視デバイス510は、タイヤの内部温度を測定するセンサーと無線周波数送信機などの送信機を含む。代替の実施形態では、該タイヤ監視デバイスは、タイヤの内圧を測定するセンサーと送信機を含む。別の代替の実施形態では、該タイヤ監視デバイスは、タイヤの内部温度と内圧の両方を測定する1つ以上のセンサーと送信機を含む。上記以外の代替の実施形態では、該タイヤ監視デバイスは、加速度計、応力ゲージ、歪みゲージ、タイヤの回転数を計測するセンサー、タイヤ材料の温度を測定する温度センサー、トレッドの深さを測定するセンサーまたはその他の周知のセンサーを含んでいてもよい。
【0027】
タイヤ監視デバイス510から送信されるデータを受診するため、外部通信デバイス(図示せず)を用いてもよい。該外部通信デバイスは、車両に取り付けてもよく、あるいは、携帯型または固定型デバイスの一部であってもよい。一実施形態では、タイヤ監視デバイス510は、該外部通信デバイスから信号を受信するまで、またはそれ以外の方法で、該タイヤ監視デバイスが該外部通信デバイスの近傍にあることを検出するまで、「スリープ」または非送信状態にあってもよい。該実施形態では、該タイヤ監視デバイスは、受信機および信号処理ハードウェアを含むであろう。
【0028】
さらに、タイヤ監視デバイス510は、バッテリーなどの電源を含む。代替の実施形態では、該電源は、タイヤの回転中に電流を発生する定電流源であってもよい。例えば、エネルギーは、振動、温度またはその他の環境パラメーターから得られてもよい。もしくは、外部電源からエネルギーを得るのに、後方散乱技術を用いてもよい。例えば、エネルギーは、上記の外部通信デバイスから得られてもよい。
【0029】
タイヤ監視デバイス510は、第1および第2のクランプ520a,b、第1および第2のピン530a,bで取り付け装置100に取り付けられる。
【0030】
図6は、
図5のタイヤモニターアセンブリ500の分解図である。この図で見られるように、クランプ520a,bは、ネック130および上台座140によって形成される溝に嵌合し、該リップを受け容れるよう形成された下部610a,bをそれぞれ有する。クランプ520a,bはさらに、タイヤ監視デバイス510周辺に密嵌するよう形成された上部620a,bをそれぞれ有する。代替の実施形態(図示せず)では、該上部は、該タイヤ監視デバイス周辺に緩嵌してもよい。
【0031】
さらに、クランプ520a,bはそれぞれ、第1の貫通孔630a,b、第2の貫通孔640a,bを有する。タイヤ監視デバイス510は、クランプ520a,bの第1の貫通孔630a,bに対応する第1の貫通孔650を有する。タイヤ監視デバイス510はさらに、クランプ520a,bの第2の貫通孔640a,bに対応する第2の貫通孔(660であるが、この図には図示せず)を有する。それに応じて、タイヤ監視デバイス510および上台座140の該リップがクランプ520a,bに受け容れられると、第1の貫通孔630a、630bおよび650は、第1のピン530aを受け容れるよう位置合わせされ、第2の貫通孔640a,640b,660は、第2のピン530bを受け容れるよう位置合わせされる。
【0032】
図示の実施形態では、該貫通孔はそれぞれ、円滑な円筒形の表面を有し、第1および第2のピン530a,bは、ナットを受け容れるねじ溝付き端を有する。代替の実施形態(図示せず)では、1つ以上の貫通孔がねじ切りされている。別の代替の実施形態(図示せず)では、ナットの代わりに固定ピンまたはその他の留め具を用いてもよい。更に別の代替の実施形態(図示せず)では、該タイヤ監視デバイスを固着するのに、バンドクランプを用いてもよい。
【0033】
該実施形態では、タイヤ監視デバイス510を取り付け装置100に取り付けるのに空洞部150は使用されない。それに応じて、空洞部150は、タイヤ監視デバイス510の下に空間を設ける。代替の実施形態(図示せず)では、該空洞部にプラグを入れてもよい。該プラグは、該空洞部の該側壁に対応する構造を有していてもよい。例えば、該プラグおよび該空洞部は両方共ねじ切りされてもよい。
【0034】
図7Aは、タイヤモニターアセンブリ700aの代替の実施形態の分解図である。タイヤモニターアセンブリ700aは、本明細書に記載の違いを除き、略タイヤモニターアセンブリ500と同じである。同じ参照番号が、同じ構成要素に用いられる。タイヤモニターアセンブリ500に関して記載されている該代替の実施形態は、タイヤモニターアセンブリ700aにも適用されうることが理解されよう。
【0035】
図示の実施形態では、タイヤ監視デバイス710は、溝720を含む。タイヤ監視デバイス710はさらに、タイヤ監視デバイス710の溝720によって摺動可能に受け容れられるリブ740を有する中間部材730を含んでいてもよい。
【0036】
タイヤモニターアセンブリ700aはさらに、タイヤ監視デバイス710および中間部材730を装置100に固着するよう構成されたクランプ750a,bを含む。クランプ750a,bはそれぞれ、クランプ510a,bの下部610a,bと実質的に同じである下部760a,bを有し、該溝に嵌合し、ネック130および上台座140によって形成された該リップを受け容れるよう形成される。クランプ750a,bはそれぞれさらに、中間部材730を受け容れるよう形成された上部770a,bを有する。タイヤ監視デバイス710は、嵌合された中間部材730に摺動可能に固定され、タイヤ監視デバイス710の端部を通って挿入された保持ピン(図示せず)によって保持されうる。
【0037】
図7Bは、タイヤモニターアセンブリ700bの代替の実施形態の分解図である。タイヤモニターアセンブリ700bは、本明細書に記載の違いを除いて、タイヤモニターアセンブリ700aと実質的に同じである。同じ参照番号が、同じ構成要素に用いられる。タイヤモニターアセンブリ700aに関して記載されている該代替の実施形態は、タイヤモニターアセンブリ700bにも適用されうることが理解されよう。
【0038】
図示の実施形態では、タイヤ監視デバイス710は、中間部材上へ摺動しない。代わりに、クランプ780a,bはそれぞれさらに、タイヤ監視デバイス710の溝720に一致する外形を有する上部790a,bを有する。該上部790a,bは、該外形が
図7Aに示すリブ740の寸法に一致するよう、クランプ780a,bが嵌合されると、共に接合する。タイヤ監視デバイス710は、接合されたクランプ780a,bに摺動可能に固定され、タイヤ監視デバイス710の端部を通って挿入された保持ピン(図示せず)によって保持されうる。タイヤ監視デバイス710があることで、2片のクランプ780a,bが該取り付け装置に接合され、締め付けられたままとなり、それによって本実施形態で保持ピンを使用する必要性がなくなってもよい。
【0039】
図8Aは、タイヤモニターアセンブリ800aの別の代替の実施形態の分解図である。タイヤモニターアセンブリ800aは、本明細書に記載の違いを除いて、タイヤモニターアセンブリ500と実質的に同じである。同じ参照番号が、同じ構成要素に用いられる。タイヤモニターアセンブリ500に関して記載されている該代替の実施形態は、タイヤモニターアセンブリ800aにも適用されうることが理解されよう。
【0040】
図示の実施形態では、タイヤ監視デバイス810は、ねじ部820を含む。本実施形態では、取り付け装置100内の空洞部150は、ねじ部820に対応する雌ねじを有する。それに応じて、タイヤ監視デバイス810は、ねじ部820を空洞部150に整列させ、タイヤ監視デバイス810が固着されるまで、タイヤ監視デバイス810およびねじ部820を回転させることで、取り付け装置100に取り付けられうる。
【0041】
一実施形態では、タイヤ監視デバイス810は、ねじ部820および空洞部150によってのみ取り付けられる。代替の実施形態(図示せず)では、タイヤ監視デバイス810はさらに、上記の方法で、タイヤモニターアセンブリ500に対してクランプで固着される。該クランプは、クランプ520a,bまたは変更されたクランプであってもよい。該クランプは、直接タイヤ監視デバイス810に係合しても、または、1つ以上の中間部材(図示せず)は、該タイヤ監視デバイスをさらに固着させるために、該クランプおよび該タイヤ監視デバイスの間に配置されてもよい。
【0042】
図8Bは、タイヤモニターアセンブリ800bの別の代替の実施形態の分解図である。タイヤモニターアセンブリ800bは、本明細書に記載の違いを除いて、タイヤモニターアセンブリ800aと実質的に同じである。同じ参照番号が、同じ構成要素に用いられる。タイヤモニターアセンブリ800aに関して記載されている該代替の実施形態は、タイヤモニターアセンブリ800bにも適用されうることが理解されよう。
【0043】
図示の実施形態では、タイヤ監視デバイス830は、ねじ部840を受け容れるように構成されたねじ切り開口部(図示せず)を含む。本実施形態では、取り付け装置100内の空洞部150は、ねじ部820に対応する雌ねじを有する。それに応じて、タイヤ監視デバイス830は、ねじ部840を取り付け装置100の空洞部150に整列させ、タイヤ監視デバイス830が固着されるまで、ねじ部840を回転させることで、取り付け装置100に取り付けられうる。次にタイヤ監視デバイス830の該ねじ切り開口部は、ねじ部840に整列および回転されうる。あるいは、ねじ部840は、最初にタイヤ監視デバイス830に連結され、次に取り付け装置100に連結されてもよい。
【0044】
図示の実施形態では、タイヤ監視デバイス830は、ねじ部840および空洞部150によってのみ取り付けられる。代替の実施形態(図示せず)では、タイヤ監視デバイス830はさらに、上記の方法で、タイヤモニターアセンブリ500に対してクランプで固着される。該クランプは、クランプ520a,bまたは変更されたクランプであってもよい。該クランプは、直接タイヤ監視デバイス830に係合しても、または、1つ以上の中間部材(図示せず)は、該タイヤ監視デバイスをさらに固着させるために、該クランプおよび該タイヤ監視デバイスの間に配置されてもよい。
【0045】
図9は、タイヤモニターアセンブリ900のさらに別の代替の実施形態の分解図である。タイヤモニターアセンブリ900は、本明細書に記載の違いを除いて、タイヤモニターアセンブリ800と実質的に同じである。同じ参照番号が、同じ構成要素に用いられる。タイヤモニターアセンブリ800に関して記載されている該代替の実施形態は、タイヤモニターアセンブリ900にも適用されうることが理解されよう。
【0046】
図示の実施形態では、タイヤ監視デバイス910は、複数のタブ920を含む。該タブは「バヨネット」とも呼ばれてもよい。タイヤ監視デバイス910は、本明細書に記載の違いを除いて、取り付け装置100と実質的に同じである取り付け装置930に取り付けられる。
【0047】
取り付け装置930は、略垂直の複数の溝960が設けられた側壁950を有する空洞部940を含む。複数の略垂直の溝960は、タイヤ監視デバイス910のタブ920を受け容れるよう構成されている。側壁950のベースでは、略垂直の溝960から、水平な溝970が略直角に延在する。付勢部材980は、該空洞部の底面に設けられる。代表的な付勢部材は、ゴム部材およびばねを含む。熱可塑性材料または熱硬化性材料を用いてもよいことが理解されよう。
【0048】
タイヤ監視デバイス910を取り付け装置930に取り付けるため、タイヤ監視デバイス910のタブ920が空洞部940の略垂直の溝960に位置合わせされる。次にタイヤ監視デバイス910は、該空洞部の底面に到達するまで、下方に押される。次にタイヤ監視デバイス910は、タブ920が水平な溝970に設けられる。タブ920が水平な溝970の端部から上方に延在する固定ノッチ990に付勢されるように、付勢部材980は、タイヤ監視デバイス910を付勢する。代替の実施形態(図示せず)では、該空洞部は、固定ノッチを含まず、該タブは、該タブが水平の溝970の壁面に隣接するよう付勢される。いずれの方法でも、タイヤ監視デバイス910は、空洞部150内での回転が防止されてもよい。
【0049】
一実施形態では、タイヤ監視デバイス910は、空洞部940内の水平な溝970によってのみ取り付けられる。代替の実施形態(図示せず)では、タイヤ監視デバイス910はさらに、上記の方法で、タイヤモニターアセンブリ500に対してクランプで固着される。該クランプは、クランプ520a,bまたは変更されたクランプであってもよい。該クランプは、直接タイヤ監視デバイス910に係合しても、または、1つ以上の中間部材(図示せず)は、該タイヤ監視デバイスをさらに固着させるために、該クランプおよび該タイヤ監視デバイスの間に配置されてもよい。
【0050】
図10は、取り付けアセンブリ1000のさらに別の代替の実施形態の部分的分解図である。本実施形態では、取り付け装置930は、
図9に関して、上記の取り付け装置と同じである。取り付けアセンブリ1000はさらに、タブ1020を有する挿入部1010を含む。挿入部1000は、
図9に関して、上記と同じ方法で取り付け装置930の空洞部940に受け容れられる。挿入部1010はさらに、
図8に示すタイヤ監視デバイス810のねじ部820などのねじ切り部材を受け容れるよう構成されたねじ切り穴である空洞部1030を含む。挿入部1010を用いることで、取り付け装置930は、本明細書に記載のいずれの該タイヤ監視デバイスも受け容れるように適合されてもよい。
【0051】
図11は、取り付けアセンブリ1100のさらに別の代替の実施形態の部分的分解図である。本実施形態では、取り付けアセンブリ1100は、
図1−8に関して、上記の取り付け装置100と実質的に同じである取り付け装置1110を含む。ただし、取り付け装置1110は、ねじ切り挿入部1130を受け容れるよう構成されたより大きいねじ切り空洞部1120を含む。ねじ切り挿入部1130は、
図9に関して、上記の空洞部940の溝960,970およびノッチ990と実質的に同じである溝1150,1160およびノッチ970を有する空洞部1140を含む。空洞部1140はさらに、
図9に関して、上記の空洞部940の付勢部材980と実質的に同じである付勢部材1180を含む。そのため、空洞部1140は、
図9に図示されているタイヤ監視デバイス910などの、バヨネット型のタイヤ監視デバイスを受け容れるよう構成される。
図8Aに図示されるタイヤ監視デバイス810のねじ部820などの、ねじ切り部材を受け容れるのに、ねじ切り空洞部を有する追加の挿入部(図示せず)を用いてもよい。上記の挿入部を用いることで、取り付け装置1110は、本明細書に記載のタイヤ監視デバイスのいずれかを受け容れるようになされてもよい。
【0052】
さらに、クランプのみ使用されている場合は、該パッチの該空洞部を満たすのに、固体プラグ(図示せず)を用いてもよい。例えば、
図5に図示される実施形態では、タイヤ監視デバイス510がタイヤ取り付け装置100に固定される前に、該空洞部にプラグを挿入してもよい。
【0053】
「含む」または「含んでいる」という用語が本明細書または本特許請求の範囲で使用されている範囲で、「備える」という用語は、移行部として請求項で用いられる場合に解釈されるため、該用語は、「備える」という用語と同様の方法で包括的な意味を有するものとして意図されている。さらに、「または」という用語が使用されている(例:AまたはB)範囲で、「AまたはBのみで、その両方ではない」を意味することが意図されている。本出願人が、「AまたはBのみで、その両方ではない」を示そうとする場合、「AまたはBまたはその両方」という用語が用いられる。したがって、本明細書における「または」という用語の使用は、包括的な使用であって、排他的な使用ではない。Bryant A.Garner、A Dictionary of Modern Legal Usage(2d.Ed.1995)を参照されたい。また、「中で」または「中に」という用語が本明細書または本特許請求の範囲で使用されている範囲で、「上で」または「上に」をさらに意味することが意図される。さらに、「連結する」という用語が本明細書または本特許請求の範囲で使用されている範囲で、別の構成要素または複数の構成要素を通じて連結される、など、「に直接連結される」だけでなく、「に間接的に連結される」と意味することが意図される。
【0054】
本願を、その実施の形態の記載によって説明し、この実施形態はかなり詳細に記載したが、添付の特許請求の範囲をこの詳細に制限または何らかの形で限定することは、本出願人の意図するところではない。さらなる利点および改変が当業者には容易に明らかになろう。そのため、本願は、本願のより広範な態様において、図示または記載されている細部に渡る詳細、代表的な装置および方法、説明のための例に限定されるものではない。したがって、本出願人の全般的な発明概念の趣旨および範囲から逸脱することなく、詳細を変更してもよい。