特許第5976861号(P5976861)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5976861モジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置及びそれを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5976861
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】モジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置及びそれを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20060101AFI20160817BHJP
【FI】
   G06F9/06 610B
   G06F9/06 650B
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-26034(P2015-26034)
(22)【出願日】2015年2月13日
(65)【公開番号】特開2016-91532(P2016-91532A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2015年2月13日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0152928
(32)【優先日】2014年11月5日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515040726
【氏名又は名称】電子部品研究院
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジョンビン
(72)【発明者】
【氏名】リム、テボム
(72)【発明者】
【氏名】キム、ギョンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ジョンジン
(72)【発明者】
【氏名】グム、スンウ
(72)【発明者】
【氏名】ムン、ジェウォン
【審査官】 石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−040175(JP,A)
【文献】 特開2003−271264(JP,A)
【文献】 Project Araでスマホ超越 第1部<動向> Project Araで始まるスマホメーカーの終焉,日経エレクトロニクス,日本,日経BP社,2014年 7月 7日,第1138号,p.30-35
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
G04G 17/00
G04G 17/08
G04G 21/00
G04G 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインブロックと、
前記メインブロックに連結されたストラップに着脱式に締結される複数の機能ブロックを含み、
前記メインブロック及び複数の機能ブロックのうち少なくともいずれか一つの処理ブロックは、他の機能ブロックの装着状態を認識し、前記ストラップに締結された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成し、
前記処理ブロックは、前記機能ブロックの装着状態情報をサーバに送信し、前記サーバから機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報をダウンロードしてディスプレイすることを特徴とする、モジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置。
【請求項2】
メインブロックと、
前記メインブロックに連結されたストラップに着脱式に締結される複数の機能ブロックを含み、
前記メインブロック及び複数の機能ブロックのうち少なくともいずれか一つの処理ブロックは、他の機能ブロックの装着状態を認識し、前記ストラップに締結された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成し、
前記ストラップ上の前記メインブロックの外面に配置された回転ベゼルをさらに含み、
前記締結された機能ブロックは、前記回転ベゼルの回転及び前記締結された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報に応じて選択的に活性化されることを特徴とする、モジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置。
【請求項3】
ウェアラブル装置のストラップに機能ブロックが装着されるイベント及び除去されるイベントのうち少なくともいずれか一つのイベントを検出するステップと、
前記機能ブロックが装着されるイベントまたは除去されるイベントに応じて機能ブロックの装着状態を認識するステップと、
前記装着された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成するステップとを含み、
前記装着された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成するステップは、確認した機能ブロックの装着状態に関する情報を送信し、これらの機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報をダウンロードすることを特徴とする、モジュール型機能ブロックを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法。
【請求項4】
メインブロックと、前記メインブロックに連結されたストラップを含むウェアラブル装置の前記ストラップに機能ブロックが装着されるイベント及び除去されるイベントのうち少なくともいずれか一つのイベントを検出するステップと、
前記機能ブロックが装着されるイベントまたは除去されるイベントに応じて機能ブロックの装着状態を認識するステップと、
前記装着された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成するステップとを含み、
前記ウェアラブル装置は、メインブロックと、前記メインブロックに連結されたストラップを含み、
前記装着された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成するステップの後に、前記ストラップ上の前記メインブロックの外面に配置された回転ベゼルの動作状態及びアプリケーション情報に応じて前記機能ブロックを選択的に活性化させるステップをさらに含むことを特徴とする、モジュール型機能ブロックを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置及びモジュール型機能ブロックを用いてウェアラブル装置の機能を拡張する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン市場が成熟期に入り、今後スマートフォンを代替するモバイル技術としてウェアラブル装置が提案されている。
【0003】
ウェアラブル装置は、アクセサリー型、織物/衣類型、身体付着型、身体植込み型に分類され、スマート機器と連動して補助の役割を果たすことができる。
【0004】
代表的なウェアラブル装置の例として、携帯型時計は時間を知らせる本来の機能に加えて、様々な付加機能が搭載され、その効用性が増大している。
【0005】
つまり、タイマー、アラーム機能などの単なる付加機能だけではなく、最近では地磁気センサー、GPS(Global Positioning System)受信機、気圧及び温度センサーを集積することにより、様々な外部環境情報の収集が可能であり、血圧、脈拍など生体信号の獲得を介して健康保護サービスを支援する携帯型時計も提案されている。
【0006】
また、これらの携帯型時計には、外部の装置或いはシステムとの連動できるように通信機能が追加されることで、ウェアラブルネットワーク機器への進化が加速しているのが実情である。
【0007】
しかし、従来の技術によると、このような携帯型時計の付加機能は、作製費用及び作製当時の技術集積水準を考慮して、モデル毎に仕様及び機能が決定された後、完成品の形でユーザーに提供されている。
【0008】
従って、ユーザーは、すでに購入した製品に対しては、ハードウェアの構成を任意に変更することは不可能である。
【0009】
一例として、ユーザーの立場から血圧測定センサーを含まない時計を購入した場合、該当機能(血圧測定機能)は、その機器を介しては、今後も使用することができないという問題点がある。
【0010】
逆に、特定のセンサーが不要な場合、ユーザーは不要なセンサーを含む製品に対して、該当センサーへのコストをさらに支払うことになるので、これは、ユーザーの立場から見るとき、不要な浪費の要因になる。
【0011】
携帯型時計の機能拡張が可能な従来のスマート時計にも、これらの問題店は同様に現われる。
【0012】
従来技術による携帯型時計及びウォッチストラップ関連技術は、携帯型時計に様々な機能を追加する構成、ウォッチストラップの物理的な結合を堅固かつ柔軟に構成する技術、アンテナなどの特殊な機能を追加する構成、USBなどの通信機能を提供する構成を提示しているが、前述した問題点はまだ抱えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたものであって、携帯型時計に代表されるウェアラブル装置のストラップを基に固有な機能を提供する着脱型機能ブロックの装着状態に応じて、機能ブロックの組み合わせを通じた新規機能及びサービスを提供することのできるモジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置及びこれを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一面によるモジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置は、ウェアラブル装置のメインブロックに連結されたストラップに着脱式に締結される複数の機能ブロックを含んでおり、メインブロック及び複数の機能ブロックのうち少なくともいずれか一つの処理ブロックは、他の機能ブロックの装着状態を認識し、ストラップに締結された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成することを特徴とする。
【0015】
本発明の他面によるモジュール型機能ブロックを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法は、ウェアラブル装置のストラップに機能ブロックが装着されるイベント及び除去されるイベントのうち少なくともいずれか一つのイベントを検出するステップと、機能ブロックが装着されるイベントまたは除去されるイベントに応じて機能ブロックの装着状態を認識するステップ及び装着された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ウェアラブル装置のストラップ上に様々な機能ブロックを追加または除去して、カスタマイズ型ウェアラブル装置としてその機能を拡張または変更できる効果がある。
【0017】
また、本発明は、ウェアラブル装置の外部機器と連動して装着された機能ブロックの特定の機能を制御したり、状態情報を獲得できる効果がある。
【0018】
現在装着された機能ブロックの組み合わせを介して提供可能なアプリケーションをユーザーに提示することができ、これに付加的に機能ブロックの組み合わせを介して生成された新しいアプリケーションをダウンロードし、カスタマイズ型機能を提供してユーザーの利便性を高める効果がある。
【0019】
本発明の効果は、以上で言及したものに限らず、言及されていない他の効果は、以下の記載から当業者に明確に理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係るウェアラブル装置のメインブロック、ストラップ及び着脱領域を示す概念図である。
図2】本発明の実施形態に係るモジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置を示す概念図である。
図3】本発明の実施形態に係る機能ブロックの結合関係を示す例示図である。
図4】本発明の実施形態に係る機能ブロックの種類を示す例示図である。
図5】本発明の実施形態に係る機能ブロック相互間の論理構成及び制御手順を示す例示図である。
図6】本発明の実施形態に係るモジュール型機能ブロックを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すれば明確になるだろう。しかし、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、多様な形態で示され、単に本実施形態は、本発明の開示が完全になるようにし、本発明の属する技術分野において通常の知識を持つ者に発明の範疇を容易に理解できるように提供され、本発明は、請求項の記載によって定義される。一方、本明細書で使用される用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。本明細書では、単数形は、文句で特に言及しない限り複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises、comprising)」は、言及された構成要素、ステップ、動作、及び/または素子以外の一つ以上の他の構成要素、ステップ、動作及び/または素子の存在若しくは追加を排除しない。
【0022】
以下、図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。本発明の詳細な説明においては、当業者の理解を助けるために、ウェアラブル装置として代表的に携帯型時計を例に挙げて説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施形態に係るウェアラブル装置のメインブロック、ストラップ及び着脱領域を示す概念図である。
【0024】
図1に示すように、本発明の実施形態に係るウェアラブル装置は、通常の携帯型時計の構成と類似し、時計の本体に該当するメインブロック100及びウェアラブル装置を手首などに結合するストラップ200を含んで構成される。通常の携帯型時計のメインブロックは、時間を表示する目的を達成するために、電源部、周期信号生成部、処理装置、画面表示部などを含む。また、ストラップは、デザイン及び用途に応じて布、革、金属チェーンなどを使用して作製され、携帯型時計を身体に確実に付着させる役割を果たす。
【0025】
本発明の実施形態に係るストラップ200は、従来技術では解決できなかった問題を解決するために、これらの制限的な機能から外れて、ウェアラブル装置のストラップ上に様々な付加機能を選択的に提供できるように、機能ブロックを装着または除去できる領域である着脱領域210を含み、電源供給及び通信を支援する回路を含む。
【0026】
図2は、本発明の実施形態に係るモジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置を示す概念図である。
【0027】
図2に示すように、本発明の実施形態に係るウェアラブル装置は、メインブロック100に連結されたストラップ200に着脱式に締結される複数の機能ブロック300を含んでおり、メインブロック100及び複数の機能ブロック300のうち少なくともいずれか一つの処理ブロックは、他の機能ブロックの装着状態を認識し、ストラップ200に締結された機能ブロック300の組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成する。
【0028】
すなわち、本発明の実施形態によると、ストラップ200上に配置された着脱領域210に装着される機能ブロック300の組み合わせに応じて、新しい機能及びサービスを提供することが可能である。
【0029】
前述した図1ないし図2で説明した実施形態では、ストラップ200に着脱領域210が存在する構成を説明したが、機能ブロック300は、磁石、フック、ワイヤー、ひも、ラッチなどでウェアラブル装置と相互締結される方法を使用して、ストラップの役割を果たすこともまた可能である。これらの事項は、機能ブロック300のサイズ、ストラップ200及びウェアラブル装置自体のデザインに応じて変更できる点であって、本発明の範囲は、機能ブロックに対する物理的な結合方法に応じて限定されることはない。
【0030】
図1及び図2に示したメインブロック100は、機能ブロック300と相互連動される場合、統合中央処理装置及び主な電源供給源として活用されることができる。また、このような場合、メインブロック100は、機能ブロック300から収集された情報をメインブロック100の画面表示部に表示することが可能である。メインブロック100は、機能ブロック300の持つ機能の一部または全部を含んでおり、機能ブロック300を制御し、機能ブロック300の状態情報を獲得する用途として使用される。
【0031】
しかし、通常のウェアラブル装置としての携帯型時計は芸術品とみなされるほど、メインブロック100に対する審美的デザイン及び仕様が重要な考慮対象となる。従って、本発明では、これらの携帯型時計の特性を考慮して、必ずメインブロック100がストラップ200上に装着された機能ブロック300と相互作用しなくても具現は可能である。つまり、メインブロック100は、従来の時計本体と代替されることが可能である。
【0032】
以下、当業者の理解を助けるために、複数の機能ブロック300のうちいずれか一つのブロックが、他の機能ブロックの装着状態を認識し、ストラップ200に締結された機能ブロック300の組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成する場合について詳細に説明する。
【0033】
図3は、本発明の実施形態による機能ブロックの結合関係を示す例示図である。
【0034】
本発明の実施形態に係るストラップ200は、前述したように、機能ブロック300の着脱が可能なように、多数の着脱領域210を含んでおり、それぞれの領域は電源供給及び通信が可能なように相互有線で連結される回路を含む。
【0035】
他の実施形態として、機能ブロック300が太陽電池などそれぞれの独立した電源によって動作したり、無線通信方式で相互情報を送受信することも可能である。このような場合には、有線回路は不要だが、安定した通信及び電力共有面で本発明の実施形態に係る結合関係は、有線方式であることが望ましい。
【0036】
図3は、本発明の実施形態による機能ブロックに共通に含む物理的構成要素を示し、一例として、機能ブロック300aは物理的に電源供給部310a、通信部320a、中央処理部330a及び機能部340aを含んで構成される。
【0037】
機能ブロック300は、有線方式による場合、回路に連結された電源供給線を通して隣接するメインブロックまたは電源ブロックから電源が供給されたり、自体に含まれた電源供給源から電源が供給される。
【0038】
通信部320aは、ウェアラブル装置のメインブロック及び他の機能ブロック間の相互情報通信を行い、ツリーあるいは一般的なグラフ形態の通信トポロジを構成することができる。本発明の実施形態によれば、前述したように安定した通信のためには有線方式であることが望ましいが、他の実施形態として、低消費電力を求める近距離無線通信方式が適用されることが可能である。
【0039】
中央処理部330aは、機能ブロックが動作するように電源と通信モジュールを管理する。また、中央処理部330aは、機能部340aを介して収集された環境情報及び内部記憶素子に格納された状態情報を処理し、これを通信部320aを介してメインブロックまたは他の機能ブロックに伝達する。また、中央処理部330aは、他の機能ブロックから受信された制御及び状態命令を行う機能処理部を含む。
【0040】
図4は、本発明の実施形態による機能ブロックの種類を示す例示図である。
【0041】
前述したように、本発明の実施形態による機能ブロック300は、ストラップの着脱領域に装着され、その機能の組み合わせを介してユーザーにサービスを提供する。
【0042】
これらの機能ブロックは、図4に示すように、様々な種類に分類される。一実施形態として、機能ブロックは、入力ブロック300a、出力ブロック300b、処理ブロック300c及び電源ブロック300dに分類される。
【0043】
入力ブロック300aの例としては、タッチセンサー、ボタン、GPS受信機、温度センサー、湿度センサー、気圧センサー、光量センサー、ガスセンサー、赤外線検出センサー、映像イメージセンサー、人体の心拍数センサー、体温センサーなどが含まれる。
【0044】
出力ブロック300bの例としては、LEDのような光出力素子、LEDアレイ、7セグメント、LCD、マイクロプロジェクションディスプレイなどの画面表示装置、音を出力するスピーカー装置、レーザーポインター光出力装置などが含まれる。
【0045】
処理ブロック300cは、特定の機能に特化した演算処理装置または新しいアルゴリズムを搭載し実行する汎用演算処理装置を含む。
【0046】
電源ブロック300dは、1回性に使用される一次電池形態、充電可能な二次電池形態、遠隔地の電磁波を受信して電磁気の誘導原理に応じて電力を収集する形態、太陽光や圧電素子などのように電力を自体生産する形態などが含まれる。
【0047】
図5は、本発明の実施形態による機能ブロック相互間の論理構成及び制御手順を示す例示図である。
【0048】
図5に図示された機能ブロックは全部5個であり、外部に露出された一つの制御点350を含む。機能ブロックは、0個または1個以上の機能部を含んでおり、これらの機能部は機能ブロックが提供する明示的な機能を定義及び処理する構成要素である。
【0049】
例えば、周囲の温度を測定する機能ブロックの場合、温度収集機能部を内部モジュールとして含む。機能部の内部には、これらの機能処理部が少なくとも1つ以上含まれるが、本発明の実施形態では、機能処理部を機能実行の最小単位とみなす。
【0050】
温度を測定する機能ブロックが含む温度収集機能部の例示によると、現在の温度を得ること、最近1時間の平均温度を得ること、温度計数値を補正することなど、複数の機能処理部が上位の機能部に含まれることが可能である。
【0051】
図5に示された機能ブロック1(300a)の場合、一つの機能部340aを含んでおり、機能部1(340a)は、二つの機能処理部を含む。
【0052】
他の実施形態として、それぞれの機能ブロックは、一つ以上の機能部を含むことが可能であり、機能ブロックに含まれる機能部の数は、設計に応じて変更が可能である。例えば、一つの機能ブロックに複数の機能部を含ませるよりも、機能ブロックが一つの機能部を含んでも多数の機能処理部を含ませて同一の機能を行うことが可能な場合には、これらの方法に応じて機能ブロックを構成する。
【0053】
図5に示された機能ブロック2(300b)の場合、機能部340b内に下位機能部を含む。このような具現方法は、再帰的に行われることはできるが、包含関係による複雑度が増加することがあるので、実際、具現する時にはその制限が必要である。
【0054】
機能ブロック3(300c)の内部に含まれた制御点350cのように、機能ブロックの内部には制御点が含まれる。制御点は、機能処理部を物理的に制御して、機能処理部から状態値を獲得したり、機能処理部の状態値を変更して機能を実際に行うように制御する。
【0055】
一例として、これらの制御点は、機能ブロックの内部に含まれて他の機能ブロックを制御することが可能であり、他の例として、機能ブロックの外部に存在して機能処理部を制御し、物理的なレベルの通信プロトコルに応じて他の機器が機能ブロックを制御するようにサポートすることも可能である。
【0056】
図5に図示された機能処理部3−1の拡大図のように、機能処理部は状態情報及び制御処理部を含んで構成される。制御処理部は、制御点との相互作用及び内部の状態情報を用いて、実際、制御を行ったり、結果を返す役割を果たす。
【0057】
機能ブロック4(300d)の場合、制御点(350d)のみを含む機能ブロックであって、機能ブロック5(300e)のように他の機能ブロックとの相互作用はしないが、審美的なデザインまたは物理的な締結の用途としてストラップ上に装着される。
【0058】
機能ブロック5(300e)は、電源部、通信部、中央処理部、機能部を全く含まないか、或いはこのうち一部を含むか、それ自体が別途の動作をすることが可能であり、他の機能ブロックとの相互作用をせず、独自の機能を提供する。
【0059】
本発明の実施形態に係るモジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置は、ストラップ200上の着脱領域210に機能ブロック300が選択的に装着され、装着された機能ブロック300の組み合わせを介してアプリケーション情報をユーザーに提供することが可能である。
【0060】
このとき、本発明の実施形態に係るウェアラブル装置は、機能ブロック300を装着する時に、現在の時点で提供されるアプリケーション情報をユーザーに提供することが可能であり、他の例として、装着された機能ブロック300の種類をサーバに送信し、アプリケーションマーケット上に提示された機能ブロックの組み合わせに応じて、新たに開発されたアプリケーション情報をダウンロードして、ユーザーにディスプレイすることが可能である。
【0061】
すなわち、本発明の実施形態によると、それぞれの機能ブロック300が持つ固有の機能を通して組み合わせられた利用可能なサービスをユーザーに提供することが可能であり、現在、提供されていないサービスに対しては、機能ブロック300の組み合わせを通した新たなサービスの発掘を図る付加的な効果もある。また、ユーザーが、現在、装着した機能ブロック300の他に、追加の機能ブロックを装着する時に提供可能なサービスをディスプレイすることにより、追加の機能ブロックの装着を誘導するための更なる効果も期待することができる。
【0062】
本発明の実施形態に係るモジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置は、選択的に装着される機能ブロック300の組み合わせに応ずるサービスをユーザーに提供するものであって、ユーザーの直観性を高めるために、ストラップ200上のメインブロックの外面に回転ベゼルをさらに含むことができる。このとき、ユーザーが回転ベゼルを回転させることによって、装着された機能ブロック300は、その組み合わせで提供されるアプリケーション情報に応じて選択的に活性化される。前述した回転ベゼルは、ユーザーが直観的に行おうとするアプリケーションに応じて、各機能ブロックを選択的に活性化するための手段として、ボタン入力方式、音声認識方式、モーション認識方式などが適用されることもまた可能である。
【0063】
本発明に係るモジュール型機能ブロックを含むウェアラブル装置の一実施形態として、位置基盤運動情報のロギングシステムについて説明する。
【0064】
これらの実施形態によると、ウェアラブル装置である携帯型時計は、電源を供給する機能ブロック、GPS情報を受信する機能ブロック、心拍数をセンシングする機能ブロック、画面表示用機能ブロック、記録保存用機能ブロック、振動検出用機能ブロックを含む。
【0065】
画面表示機能ブロックは制御点を含んでおり、制御点は、心拍数をセンシングする機能ブロックからは心拍数情報を、GPS情報を受信する機能ブロックからは位置情報を、振動検出用機能ブロックからは毎秒当たりの動き情報を、電源を供給する機能ブロックから残留電力が提供されてディスプレイする。
【0066】
また、画面表示用機能ブロックは、前述した処理ブロックであって、位置基盤運動情報をロギングし、記録保存用機能ブロックにレコードを送信して保存させる。
【0067】
本発明の実施形態に係る機能ブロックは、ストラップの着脱領域から装着または除去されることが可能であり、心拍数をセンシングする機能ブロック及びGPS情報を受信する機能ブロックが除去された場合には、処理ブロックは、これらの装着状態を認識して、位置基盤運動情報ロギングシステムを再構成して、ユーザーにサービスを提供する。
【0068】
図6は、本発明の実施形態に係るモジュール型機能ブロックを利用したウェアラブル装置の機能を拡張する方法を示すフローチャートである。
【0069】
本発明の実施形態に係るモジュール型機能ブロックを用いたウェアラブル装置の機能を拡張する方法は、ウェアラブル装置のストラップに機能ブロックが装着されるイベント及び除去されるイベントのうち少なくともいずれか一つのイベントを検出するステップ(S100)と、機能ブロックが装着されるイベントまたは除去されるイベントに応じて機能ブロックの装着状態を認識するステップ(S300)及び装着された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成するステップ(S400)を含む。
【0070】
それぞれの機能ブロックは、電源が印加される場合には、既設定されたインタフェースプロトコルを使用して、各機能ブロックが持つ機能的特性を伝播する。このとき、すでに電源が印加された状態の機能ブロックは、機能的特性に対する伝播が要求される場合に関連情報を伝播することもまた可能である。
【0071】
ストラップに機能ブロックが装着されるイベント及び除去されるイベントのうち少なくともいずれか一つのイベントが発生するかどうかを検出し(S100)、これらの機能ブロックの装着または除去が検出されるかどうか判断し(S200)、イベントが検出された場合には、変更された装着状態の機能ブロックを認識し(S300)、従来装着されていた機能ブロックの情報に基づいてウェアラブル装置の機能を再構成して、統合システムを再構成する(S400)。
【0072】
一方、ステップS200で機能ブロックの装着、除去が検出されていない場合には、ウェアラブル装置の機能に対する再構成(S400)は行われない。
【0073】
ステップS400で機能ブロックの統合システムが再構成され、該当サービスを構成するのに必要な特定の機能ブロックは、この役割を行なってカスタマイズ型システムを提供する。
【0074】
このとき、機能ブロックは、各機能を相互提供するために既設定されたインタフェースプロトコルに従う。一例として、インタフェースプロトコルとしてXML、JSON、テキストストリング、バイナリフォーマットを利用した記述子を使用して構成することが可能であり、この他のインタフェースプロトコルに従う場合もまた可能である。
【0075】
ステップS400で統合システムを再構成して、特定のサービスを具現することは処理ブロックによって処理されたり、制御点を含む機能ブロックの担当することが望ましいが、これに限定されるものではない。
【0076】
また、ステップS100は、サービスの具現と消費電力を発生させるステップであって、イベントの発生有無を既設定された周期に応じて周期的に検出することが可能であり、他の例として、ハードウェア及びソフトウェア割り込み操作方法で非同期信号へのサービスルーチンを具現して、消費電力を低減させたり、機能ブロック間の相互連動による具現の複雑度を下げることが可能である。
【0077】
ステップS400は、統合システムを再構成するステップであって、装着された機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報を生成し、その後のステップとして、これらのアプリケーション情報をユーザーにディスプレイする。
【0078】
このとき、ステップS400は、装着された機能ブロックが持つ機能の組み合わせを介してアプリケーション情報を生成し、装着状態に対する情報をサーバに送信し、機能ブロックの組み合わせで提供されるアプリケーション情報をダウンロードすることが可能である。
【0079】
また、ステップS400の後は、ユーザー入力信号及びアプリケーション情報に応じて、該当アプリケーションを提供するために必要な機能ブロックを選択的に活性化させるステップをさらに含むことが望ましい。
【0080】
一例として、ユーザー入力信号で回転ベゼルの動作状態の変換が起こると、このような回転ベゼルの動作状態及びアプリケーション情報に基づいて機能ブロックを選択的に活性化させて、該当アプリケーションを行うために必要な機能ブロックをユーザーが直観的に把握することができるようにする。
【0081】
これまで本発明の実施形態を中心に説明したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を持つ者は、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されることを理解できるだろう。よって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0082】
100:メインブロック
200:ストラップ
210:着脱領域
300:機能ブロック
310:電源供給部
320:通信部
330:中央処理部
340:機能部
350:制御点
図1
図2
図3
図4
図5
図6