特許第5976975号(P5976975)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5976975
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】自動車用雨よけ装置
(51)【国際特許分類】
   B60J 7/00 20060101AFI20160817BHJP
【FI】
   B60J7/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-89946(P2016-89946)
(22)【出願日】2016年4月27日
【審査請求日】2016年5月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516127570
【氏名又は名称】近藤 靖典
(74)【代理人】
【識別番号】100119769
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 清
(72)【発明者】
【氏名】近藤 靖典
【審査官】 高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−94964(JP,A)
【文献】 特開2005−125817(JP,A)
【文献】 特開平7−69067(JP,A)
【文献】 特開2008−162506(JP,A)
【文献】 特開2011−63040(JP,A)
【文献】 実開昭59−156816(JP,U)
【文献】 特開2002−29263(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3065838(JP,U)
【文献】 実公昭12−10278(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 7/00
7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
降雨時の自動車への乗降、荷物積み卸しに際して乗降者、作業者が雨に濡れるのを防止するための自動車用雨よけ装置であって、
該自動車用雨よけ装置は、防雨板と該防雨板を進退可能に保持する枠体からなり、
該枠体は四角形状枠で自動車の屋根に水平固定されて前記防雨板を一方の車側側に進退可能に摺動させるもので、進出車側側から見て左右となる枠材の内側には進出側から反対側に向けて僅かに上り勾配の凹状溝が形成されており、
前記防雨板は両端が前記凹状溝に入る厚みの四角形状板で、左右端部を前記凹状溝の下側側面に摺動させながら前記枠体から車側側に進退するもので、進出端の辺側には該辺の幅より長い把手棒が取りつけてあり、前記凹状溝に嵌まる左右端部上面には平歯車状凹凸材が側辺全域に貼りつけてあり、
更に、前記枠体の左右枠材の防雨板進出側端部近くには前記凹状溝を上下方向に拡幅した拡幅部を形成し、該拡幅部内には前記防雨板の平歯車状凹凸材に噛合し、前記把手棒に人力が加えられていない状態では防雨板を前記凹状溝下側側面に押しつけて移動停止させておくバネで付勢された押し付け部材が取り付けてあり、防雨板を進出側に大きく進出させた場合には防雨板後部の左右端近くに立設した防雨板側ストッパー棒が枠体の左右枠材の防雨板進出側端部近くに内側に向けて立設した枠体側ストッパー棒に当接して防雨板の枠体からの抜け落ちが防止されるように構成されており、
防雨板を進退移動させる際には、前記把手棒を手で操作して前記押し付け部材の押し付け力に抗して防雨板を前後移動させるように構成されていることを特徴とする自動車用雨よけ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動車用雨よけ装置の2式を、前記防雨板が左右車側側に進退するように左右対称に配置して2式の装置の枠体を連結固定したことを特徴とする自動車用雨よけ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の自動車用雨よけ装置において、前記枠体の左右枠材の前記防雨板進出側端部近くの外側面には、該外側面に直角に取りつけた回転軸周りに垂直旋回するフックを取り付け、前記防雨板を最後退位置に後退させた状態では該フックを防雨板の前記把手棒に掛けることにより防雨板の進出を防止し、防雨板を進出させる際にはフックを後方側に倒して把手棒から外すことにより防雨板の進出を可能とするように構成されていることを特徴とする自動車用雨よけ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、降雨の際に自動車の乗降者、貨物の積み卸しをする作業者、積み卸し貨物等が雨に濡れるのを防止する自動車用雨よけ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
降雨の際に自動車の利用者が雨に濡れずに乗り降りしたり、貨物の積み下ろしをしたりするのは困難である。特に利用者が車椅子に乗った障害者、高齢者、幼児を抱えた人等の場合は傘の開閉や乗降の際に雨に濡れるのは避けられない。また、貨物配送車の場合には積み卸し作業者、貨物も雨に濡れてしまう。
【0003】
こうした自動車への乗降、貨物積み卸しの際に乗降者、作業者が雨に濡れる問題を解決するための自動車用雨よけ装置が各種提案されている。例えば、特許文献1には、雨よけシートを巻き付けた状態で収納する収納部材を永久磁石で車体屋根に固定し、リンク機構を使用してシートを雨の際に展開させる自動車用雨よけ装置が提案されている。しかし、重量のあるシート収納部材を磁石だけで車体屋根に固定しておくのは走行時の脱落が心配である。また、シート展開のためのリンク機構も複雑であり、大型車両には適用困難である。
【0004】
また、特許文献2、3には、ドア近傍の車体屋根にヒンジで固定した天蓋体収納ボックスに納められた天蓋体がドアの開閉時にドアに引っ張れて扇状に開閉する自動車の雨天昇降用天蓋が開示されている。しかし、この装置ではドア近傍の狭い範囲しかカバーできない問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−2963号公報
【特許文献2】特開平9−39575号公報
【特許文献3】特開2005−112321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題は
降雨の際に自動車の乗降者、貨物の積み卸しをする作業者、積み卸し貨物等が雨に濡れるのを防止するための強固で広い範囲をカバーできる自動車用雨よけ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、降雨時の自動車への乗降、荷物積み卸しに際して乗降者、作業者が雨に濡れるのを防止するための自動車用雨よけ装置であって、該自動車用雨よけ装置は、防雨板と該防雨板を進退可能に保持する枠体からなり、該枠体は四角形状枠で自動車の屋根に水平固定されて防雨板を一方の車側側に進退可能に摺動させるもので、進出車側側から見て左右となる枠材の内側には進出側から反対側に向けて僅かに上り勾配の凹状溝が形成されており、防雨板は両端が凹状溝に入る厚みの四角形状板で、左右端部を凹状溝下側側面に摺動させながら枠体から車側側に進退するもので、進出端の辺側には該辺の幅より長い把手棒が取りつけてあり、凹状溝に嵌まる左右端部上面には平歯車状凹凸が側辺全域に形成されており、更に、枠体の左右枠材の防雨板進出側端部近くには凹状溝を上下方向に拡幅した拡幅部を形成し、該拡幅部内には防雨板の平歯車状凹凸に噛合し、把手棒に人力が加えられていない状態では防雨板を凹状溝下側側面に押しつけて移動停止させておくバネで付勢された押し付け部材が取り付けてあり、防雨板を進出側に大きく進出させた場合には防雨板後部の左右端近くに立設した防雨板側ストッパー棒が枠体の左右枠材の防雨板進出側端部近くに内側に向けて立設した枠体側ストッパー棒に当接して防雨板の枠体からの抜け落ちが防止されるように構成されており、防雨板を進退移動させる際には、把手棒を手で操作して押し付け部材の押し付け力に抗して防雨板を前後移動させるように構成されていることを特徴とする自動車用雨よけ装置である。
【0008】
このような構成の自動車用雨よけ装置を使用すれば、貨物配送車の配送作業者が雨の中で荷物の積み卸しをする際には防雨板を引きだしておくことで作業者は雨に濡れず、貨物も雨に濡れるのが防止される。また、車椅子に乗った障害者、高齢者、幼児を抱えた人等が自動車に乗降する際も雨に濡れずに済む利点を有する。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動車用雨よけ装置の2式を、防雨板が左右車側側に進退するように左右対称に配置して2式の装置の枠体を連結固定したことを特徴とする自動車用雨よけ装置である。
【0010】
このような構成とすれば自動車の任意車側側で乗降、作業する場合も雨に濡れずに済む利点を有する。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動車用雨よけ装置において、枠体の左右枠材の防雨板進出側端部近くの外側面には、該外側面に直角に取りつけた回転軸周りに垂直旋回するフックを取り付け、防雨板を最後退位置に後退させた状態では該フックを防雨板の把手棒に掛けることにより防雨板の進出を防止し、防雨板を進出させる際にはフックを後方側に倒して把手棒から外すことにより防雨板の進出を可能とするように構成されていることを特徴とする自動車用雨よけ装置である。
【0012】
このような防雨板の進出防止機構を取りつけておけば、車両の走行時に予想外の振動があったとしても防雨板が進出するのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態に係る自動車用雨よけ装置1の外観斜視図である。
図2】防雨板2を最進出位置まで進出させた状態の外観斜視図である。
図3】自動車用雨よけ装置1の使用状態の一例である。
図4】枠体3の平面図である。
図5】防雨板2の平面図である。
図6図1のA−A線に沿った断面図である。
図7図2のB−B線に沿った断面図である。
図8図4のC−C線に沿った断面図である。
図9図5のD−D線に沿った断面図である。
図10図6のE−E線に沿った拡大端面図である。
図11図7のF部の拡大図である。
図12】第2の実施形態に係る自動車用雨よけ装置20の外観斜視図である。
図13】連結した枠体21の外観斜視図である。
図14】2式の防雨板2を進出させた状態の平面図である。
図15】自動車用雨よけ装置20の使用方法の一例である。
図16】防雨板2の抜け防止のための進出防止機構である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る自動車用雨よけ装置の構成例を実施形態に分けて図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1図2は、本実施形態の自動車用雨よけ装置1の外観斜視図である。自動車用雨よけ装置1は、防雨板2と該防雨板2を進退可能に保持する枠体3から構成される。防雨板2は枠体3に進退可能に取り付けられており、図1は防雨板2を最後退位置まで後退させた状態、図2は防雨板2を最進出位置まで進出させた状態を示している。図3は自動車用雨よけ装置1の使用状態を示す一例である。自動車用雨よけ装置1は自動車4の屋根に水平固定され、防雨板2が枠体3から車側側に引き出され、雨の中で荷台に荷物を積み卸しする作業者が雨に濡れるのを防いでいる状態を表している。
【0015】
図4は枠体3の平面図、図5は防雨板2の平面図、図6図1のA−A線に沿った断面図、図7図2のB−B線に沿った断面図、図8図4のC−C線に沿った断面図、図9図5のD−D線に沿った断面図、図10図6のE−E線に沿った拡大端面図、図11図7のF部の拡大図である。
【0016】
防雨板2を進退可能に保持する枠体3は図4の平面図に示すように四角形状に形成された枠で、自動車の屋根に水平に取り付けられる。取り付け向きは図3に示すように、防雨板2を車両前方から見て右側に進出させて使用する場合は、防雨板2が進出する側である前側枠材3aを車両前方から見て右側に、後退する側である後側枠材3bを車両前方から見て左側にし、前側枠材3a側かみ見て右側の右側枠材3cを車両後部側、左側の左側枠材3dを車両前部側にして取り付ける。
【0017】
右側枠材3c、左側枠材3dの内側側面には、図8の断面図、図10の拡大断面図に示すように凹状溝3eが形成されている。その凹状溝3eは前側枠材3aから後側枠材3bに向かって図1図8に示すように僅かに上り勾配に形成されている。
【0018】
防雨板2は枠体3の凹状溝3eに入る厚み、左右幅は凹状溝3eに嵌まる幅、前後幅は枠体3の前側枠材3a、後側枠材3b間の間隔にほぼ等しい幅に形成された四角形状板で、進出端(前側端)の辺側には該辺の幅より少し長い把手棒5が取りつけてある。把手棒5に手で前後方向の力を加えると、防雨板2は左右端部の下面を凹状溝3eの溝下側側面に接触させた状態で前後方向(進退方向)に摺動移動する。
【0019】
防雨板2は図6のE−E線に沿った拡大端面図である図10に示すように繊維強化プラスチック製の薄板2aを2枚、貼り合わせたもので、図5に示すように左右端間には狭い幅の補強リブ2bが前後方向所定間隔で2枚の薄板2a間に挟み込み、強度を確保している。
【0020】
防雨板2の左右端部上面には図10図11に示すように、表面に波状凹凸を形成した平歯車状凹凸材7を端部の前後方向全域に貼りつけて平歯車状凹凸が形成してある。この平歯車状凹凸材7の凹部をバネ8aで付勢された押し付け部材8で凹状溝3eの下側側面に押し付けることにより、僅かな下り勾配の凹状溝3eに取りつけた防雨板2が進出側(前側)に摺動移動するのを防止している。凹状溝3eが僅かに傾斜させてあるのは、防雨板2に落ちた雨水を把手棒5方向に移動させるためである。更に、防雨板2の把手棒5近くの上面には、図5に示すように把手棒5側から見て三角山形の薄板2cを貼りつけ、把手棒5側に流れた雨水が把手棒5両端方向に流れるようにしてある。
【0021】
押し付け部材8は、図7に示すように枠体3の右側枠材3c、左側枠材3dの前側枠材3a近くに凹状溝3eを上下方向に拡幅して形成した拡幅部に図11に示すように取りつけてある。押し付け部材8の先端は丸みを帯びた形状にしてあり、この先端部分で平歯車状凹凸材7の凹部を凹状溝3e下側側面に押し付ける。平歯車状凹凸材7は反対側の端を中心に回転するように取り付けてあり、バネ8aの付勢力で先端を平歯車状凹凸材7に押し付ける。把手棒5に人力が加えられていない状態では、この押し付け力により防雨板2の移動を防止している。防雨板2を移動させる際は、この押し付け力に抗して押し付け部材8の先端が平歯車状凹凸材7の凸部を乗り越えられる力を把手棒5に加えて移動させる。
【0022】
防雨板2が進出し過ぎて枠体3から抜け落ちるのを防止するため、防雨板2後部の左右端近くには防雨板側ストッパー棒10が立設されており、枠体3の左右枠材の防雨板進出側端部近くには内側に向けて枠体側ストッパー棒11が取り付けられている。防雨板2が前進すると防雨板側ストッパー棒10が枠体側ストッパー棒11に当接して防雨板2の更なる前進を阻止して防雨板2の抜け落ちが防止される。
【0023】
このような構成の自動車用雨よけ装置1を使用すれば、例えば図3に示したように貨物配送車の配送作業者が雨の中で荷物の積み卸しをする際には、防雨板2を引きだしておくことで作業者は雨に濡れず、貨物も雨に濡れずに作業できる。また、車椅子に乗った障害者、高齢者、幼児を抱えた人等が自動車に乗降する際も雨に濡れずに済む利点を有する。
【0024】
(第2の実施形態)
図12は第2の実施形態に係る自動車用雨よけ装置20の外観斜視図である。この自動車用雨よけ装置20は、図1に示した自動車用雨よけ装置1の2式を左右対称に配置して枠体3の後側枠材3b部分で連結して形成されている。図13は連結した枠体21の外観斜視図である。枠体21には図12に示すように、枠体21の前後端から図5に示した第1の実施形態と同じ防雨板2を摺動可能に挿入して使用する。2式の防雨板2は図14に示すように独立して進退する。
【0025】
図15は自動車用雨よけ装置20の使用方法の一例である。自動車4の屋根に水平固定しおき、雨降り時には左右の防雨板2を引きだして使用する。本実施形態の自動車用雨よけ装置20を使用すれば、自動車のどちらの車側側から乗降する場合でも、どちら側で作業する場合でも雨に濡れるのを防止できる。
【0026】
(第3の実施形態)
本実施形態の自動車用雨よけ装置は、前記第1、第2の実施形態の自動車用雨よけ装置の防雨板2を最後退位置に後退、収納した状態で走行する際に、自動車の振動により防雨板2が進出するのを防止する進出防止機構を追加したものである。前述したように枠体3に取り付けた押し付け部材8の先端が防雨板2に取り付けた平歯車状凹凸材7の凹部を凹状溝3eの下側側面に常時、押し付けているため防雨板2は簡単には進出しない。しかし、走行時に予想外の振動があった場合等には防雨板2が進出する心配もある。
【0027】
図16はその進出防止機構の説明図であり、枠体3の左枠材3dを外側から見た図である。枠体3の左枠材3dの防雨板進出側端部近くの外側面に回転軸22を立設し、その回転軸22周りに垂直旋回するフック23を取り付ける。防雨板2を最後退位置に後退させた状態では図16の(1)に示すように、フック23を防雨板2の把手棒5に掛けて防雨板2の進出を防止する。防雨板2を進出させる際は図16の(2)に示すように、フック23を後方側に倒して把手棒5から外して進出を可能にする。このようなフック23を枠体3の両側に取りつける。このような進出防止機構を取りつけておけば、車両の走行時に予想外の振動があったとしても防雨板2が進出するのが防止される。
【符号の説明】
【0028】
図面中、1は自動車用雨よけ装置、2は防雨板、3は枠体、3eは凹状溝、5は把手棒、7は平歯車状凹凸、8は押し付け部材、8aはバネ、10は防雨板側ストッパー棒10、11は枠体側ストッパー棒、22は回転軸、23はフックを示す。
【要約】
【課題】降雨時の自動車への乗降、貨物の積み卸しに際し乗降者、作業者、積み卸し貨物等が雨に濡れるのを防止する。
【解決手段】自動車屋根に防雨板と枠体とで構成した自動車用雨よけ装置を取り付ける。枠体は四角形状とし車側側から見て左右の枠材内側に手前から僅かに上り勾配の凹状溝を形成し、両端が凹状溝に入る厚みの四角形防雨板を前後摺動可能に取りつける。防雨板は進出端側に把手棒を取りつけ、左右端上面に平歯車状凹凸を辺に沿って形成する。防雨板進出端近くの左右枠材の凹状溝を上下方向に拡幅し、内部に平歯車状凹凸に噛合し、防雨板を凹状溝下側側面に押しつけて移動停止させておくバネで付勢された押し付け部材を取り付ける。防雨板が枠体から抜け落ちるのを防止するストッパーを取りつけておく。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16