特許第5977037号(P5977037)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5977037
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】印刷機
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20160817BHJP
【FI】
   G03G15/00 445
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-27510(P2012-27510)
(22)【出願日】2012年2月10日
(65)【公開番号】特開2013-164510(P2013-164510A)
(43)【公開日】2013年8月22日
【審査請求日】2014年10月22日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】714000460
【氏名又は名称】リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000161057
【氏名又は名称】株式会社ミヤコシ
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】西 秀和
(72)【発明者】
【氏名】筒井 宏
【審査官】 田中 尋
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−136738(JP,U)
【文献】 特開2006−206326(JP,A)
【文献】 特開2003−043763(JP,A)
【文献】 特開2010−042515(JP,A)
【文献】 特開2010−195556(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 5/00−13/70,21/00−21/14,
23/00−31/04,31/06,31/08−31/12,
31/14−35/06
B65H 5/00, 5/04, 5/08− 5/20,
5/24−5/38,29/52
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枚葉紙である印刷用紙の搬送経路が、第一搬送経路と、該第一搬送経路の下流側に接続されて前記印刷用紙に所定の処理を施すための第二搬送経路と、該第二搬送経路の下流側に接続される第三搬送経路とを備え、
前記第一搬送経路の終端部に接続される前記第二搬送経路の始端部における印刷用紙の搬送方向が第一搬送経路の印刷用紙の搬送方向とは異なり、前記始端部における印刷用紙の搬送方向と前記第三搬送経路の始端部に接続される第二搬送経路の終端部における印刷用紙の搬送方向とが異なる方向であり、
前記第二搬送経路の始端部における搬送方向が上向きとされ、第二搬送経路の終端部における搬送方向が下向きとされ、前記第二搬送経路は、その終端部に向けて搬送方向を方向転換させつつ該終端部に連続する方向転換部を備え、該方向転換部は、外周面の一部が前記第二搬送経路に沿う従動回転体の、該外周面側へ印刷用紙を近付けるように、印刷用紙を前記従動回転体の外周部に配置された定着ローラにより支持しつつ方向転換させる部分であることを特徴とする印刷機。
【請求項2】
第一搬送経路の搬送方向および第三搬送経路の搬送方向は水平方向とされ、前記第二搬送経路の始端部における搬送方向および前記第二搬送経路の終端部における印刷用紙の搬送方向のうち、一方は上向きとされ他方は下向きとされていることを特徴とする請求項1記載の印刷機。
【請求項3】
前記第二搬送経路の始端部および終端部のうち、搬送方向が下向きとされている部分に、印刷用紙の姿勢を規制する規制部材が配設されていることを特徴とする請求項2記載の印刷機。
【請求項4】
前記第二搬送経路は、駆動軸心回りに回転駆動する駆動回転体と、該駆動回転体に離間して配置されて従動軸心回りに回転可能な前記従動回転体と、前記駆動回転体および従動回転体の双方に渡すよう巻掛けられた無端状の索体と、該索体に取付けられて印刷用紙の搬送方向下流側部を把持するグリッパとを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の印刷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷機に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷用紙の搬送経路上に、給紙部、印刷部、排紙部を順に配置した印刷機が従来から種々提案されている。この種の印刷機において、印刷部から排紙部に至る搬送経路部分は、排紙部において印刷済の印刷用紙を積重ねるために、印刷用紙の搬送方向下流側が上方を向くように設定されている。このようにするために、印刷用紙を把持した把持部を、チェーンの駆動を用いて上方に案内する案内部を備えた印刷機がある。
【0003】
ところで、印刷済の印刷用紙の表面および裏面の状態の検査のために、カメラを用いて撮像するようにした場合、チェーンの駆動を用いて印刷用紙を上方に案内する構成では、表面の撮像を行うカメラと、裏面の撮像を行うカメラとを、チェーンを介して配置しなければならない。そうなると、カメラどうしを大きく離間させなければならず、したがって、その分だけ案内部の設置のためのスペースが大きくなってしまう。
【0004】
そこで、下記特許文献1に示すように、案内部において、チェーンの代わりに複数個の渡し胴を上下方向に配置した印刷機が提案されている。特許文献1の印刷機では、渡し胴を上下方向でジグザグになるよう配置しているから、渡し胴どうしに重なり部分が生じる。このため、表面の撮像を行うカメラと、裏面の撮像を行うカメラとを設ける場合でも、渡し胴どうしに重なり部分が生じた分だけカメラどうしを近付けることができる。したがって、チェーンの駆動を用いて把持部を上方に案内するよう構成した場合に比べて、案内部の設置のためのスペースが小さくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−287344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の印刷機では、案内部の設置スペースを小さくすることができる。しかしながら、搬送経路の全体を基準にした場合では、印刷機全体のコンパクト化は実現されない。
【0007】
そこで本発明は上記課題に鑑み、コンパクト化を実現し得る印刷機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の印刷機では、枚葉紙である印刷用紙の搬送経路が、第一搬送経路と、該第一搬送経路の下流側に接続されて前記印刷用紙に所定の処理を施すための第二搬送経路と、該第二搬送経路の下流側に接続される第三搬送経路とを備え、
前記第一搬送経路の終端部に接続される前記第二搬送経路の始端部における印刷用紙の搬送方向が第一搬送経路の印刷用紙の搬送方向とは異なり、前記始端部における印刷用紙の搬送方向と前記第三搬送経路の始端部に接続される第二搬送経路の終端部における印刷用紙の搬送方向とが異なる方向であり、
前記第二搬送経路の始端部における搬送方向が上向きとされ、第二搬送経路の終端部における搬送方向が下向きとされ、前記第二搬送経路は、その終端部に向けて搬送方向を方向転換させつつ該終端部に連続する方向転換部を備え、該方向転換部は、外周面の一部が前記第二搬送経路に沿う従動回転体の、該外周面側へ印刷用紙を近付けるように、印刷用紙を前記従動回転体の外周部に配置された定着ローラにより支持しつつ方向転換させる部分であることを特徴としている。
【0009】
上記構成において、第一搬送経路に接続される第二搬送経路の始端部での印刷用紙の下流側への搬送方向が第一搬送経路における印刷用紙の搬送方向とは異なり、しかも始端部での印刷用紙の下流側への搬送方向と、第三搬送経路に接続される第二搬送経路の終端部に至る印刷用紙の搬送方向とを異なる方向とすることで、その分だけ搬送経路全体における直線上への投影距離が縮小される。また、上記構成において、印刷用紙は方向転換部において支持されつつ、安定した姿勢で終端側へ向けて搬送される。
【0010】
本発明の印刷機では、第一搬送経路の搬送方向および第三搬送経路の搬送方向は水平方向とされ、前記第二搬送経路の始端部における搬送方向および前記第二搬送経路の終端部における印刷用紙の搬送方向のうち、一方は上向きとされ他方は下向きとされた構成を採用できる。
【0011】
この構成によれば、第二搬送経路における直線上への投影距離が縮小され、その分だけ搬送経路全体における直線上への投影距離が縮小される。
【0012】
本発明の印刷機では、前記第二搬送経路の始端部および終端部のうち、搬送方向が下向きとされている部分に、印刷用紙の姿勢を規制する規制部材が配設された構成を採用できる。
【0013】
上記構成において、第二搬送経路の始端部および終端部のうち、搬送方向が下向きとされている部分において、印刷用紙が下向きに搬送された場合に、印刷用紙の搬送方向上流側部の不安定な挙動が規制されて安定化される。
【0016】
本発明印刷機では、前記第二搬送経路は、駆動軸心回りに回転駆動する駆動回転体と、該駆動回転体に離間して配置されて従動軸心回りに回転可能な前記従動回転体と、前記駆動回転体および従動回転体の双方に渡すよう巻掛けられた無端状の索体と、該索体に取付けられて印刷用紙の搬送方向下流側部を把持するグリッパとを備えた構成を採用できる。
【0017】
上記構成において、駆動回転体が駆動軸心回りに回転すると、駆動回転体の駆動力が索体に伝達され、駆動回転体の駆動力が索体を介して従動回転体に伝達されて従動回転体が従動軸心回りに回転し、グリッパは索体に取付けられているから印刷用紙の搬送方向下流側部を把持した状態で索体の移動とともに移動して、印刷用紙がグリッパの軌跡によって形成される第二搬送経路を上流側から下流側へ向けて搬送される。
【発明の効果】
【0018】
本発明の印刷機では、第一搬送経路に接続される第二搬送経路の始端部での印刷用紙の下流側への搬送方向が第一搬送経路における印刷用紙の搬送方向とは異なり、しかも始端部での印刷用紙の下流側への搬送方向と、第三搬送経路に接続される第二搬送経路の終端部に至る印刷用紙の搬送方向とを異なる方向とすることで、その分だけ搬送経路全体における直線上への投影距離を縮小できるから、印刷機をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る印刷機の全体概略構成を表した側面図である。
図2】同印刷機の定着部の詳細構成を表した側面図である。
図3】同印刷機の定着部の詳細構成を表した背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係る印刷機を、図1ないし図3を参照しつつ説明する。この印刷機1は設置面2に設置され、液体トナーを用いて電子印刷を行う装置である。図1に示すように、印刷機1は、枚葉紙である印刷用紙3を搬送方向下流側(以下単に「下流側」と称する)へ給紙する給紙部4と、給紙部4の下流側に配置された印刷部5と、印刷部5の下流側に配置された定着部6と、定着部6のさらに下流側に配置された排紙部7を備えている。
【0021】
給紙部4は印刷用紙3を印刷部5へ向けて給紙する部分である。印刷部5は印刷用紙3の一面(表面)にのみに液体トナーを用いた多色刷印刷を施す部分である。定着部6は印刷用紙3に施された印刷を印刷用紙3に定着させる部分である。排紙部7は印刷の定着後に印刷用紙3をストックする部分である。
【0022】
給紙部4は印刷用紙3を積載する積載部8と、積載部8に積載された印刷用紙3を最上位のものから印刷部5へ向けて給紙するための給紙フィーダ9とを備えている。給紙フィーダ9の下流側端に給紙胴10が配置されている。
【0023】
印刷部5は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの四色のトナーをそれぞれ印刷用紙3の表面に付着させることが可能なように、搬送方向上流側(以下単に「上流側」と称する)から下流側へ向けて配置された、各色用の第一着色部51、第二着色部52、第三着色部53、および第四着色部54から構成されている。第一着色部51ないし第四着色部54は、それぞれ、複数個のトナー供給胴11、印刷部圧胴(帯電胴)12を備え、上流側・下流側に隣り合う印刷部圧胴12どうしの間には、印刷部渡し胴13が配置されている。
【0024】
図2および図3に示すように、定着部6は、駆動胴(駆動回転体に相当する)14と、従動胴(従動回転体に相当する)15である定着部圧胴と、無端状の索体であるチェーン16と、印刷用紙3の下流側(用紙先頭側)を把持するグリッパ17と、定着ローラ18である押えローラと、赤外線加熱式の乾燥装置19とを備え、これらは外筐体20に内装されている。
【0025】
駆動胴14は、第四着色部54の印刷部圧胴12の下流側に定着部渡し胴21を介して配置されている。そして、給紙フィーダ9の下流側端から定着部渡し胴21と駆動胴14との対向部(受渡し部に相当する)までが、印刷用紙3の搬送経路のうち第一搬送経路R1として特定される。この第一搬送経路R1は略水平方向である。第一搬送経路R1の下流端が第二搬送経路R2の上流端(始端)である。すなわち第二搬送経路R2の上流端は、駆動胴14における第四着色部54側端部である。
【0026】
なお、第一着色部51ないし第四着色部54の印刷部圧胴12と、定着部6の駆動胴14とは同一径に設定されるとともに、設置面2から同一高さに設定されている。各印刷部渡し胴13および定着部渡し胴21は同一径に設定されるとともに、設置面2から同一高さに設定されている。
【0027】
駆動胴14は、印刷用紙3の搬送方向に直交する水平方向に沿う駆動軸心141回りに回転可能であり、外筐体20の内側に配置された支持フレーム200に回転可能に支持されている。駆動胴14の軸心方向両側(左右両側)には、駆動胴14と同期して駆動軸心141回りに回転する円板状の駆動スプロケット142が配置されている。駆動スプロケット142は、図2において反時計方向に回転される。
【0028】
従動胴15は、駆動胴14の上方に配置されている。従動胴15は、駆動胴14に比べて大径に設定され、印刷用紙3の搬送方向に直交する水平方向に沿う従動軸心151回りに回転可能であり、支持フレーム200に回転可能に支持されている。また、従動胴15の従動軸心151は、駆動胴14の駆動軸心141の直上にはなく、排紙部7側に位置ずれして配置されている。従動胴15の軸心方向両側(左右両側)には、円板状の従動スプロケット152が配置されている。従動スプロケット152は、図2において反時計方向に回転される。
【0029】
チェーン16は、本実施形態では、ローラーチェーンが用いられている。チェーン16は、軸心方向両側の駆動スプロケット142および従動スプロケット152に渡すように、駆動スプロケット142および従動スプロケット152に巻掛けられている。
【0030】
グリッパ17は、チェーン16の周方向(長手方向)に所定間隔置きに取付けられている。具体的に、両側のチェーン16に渡すように取付けバー161が取付けられ、取付けバー161はチェーン16の周方向に所定間隔置きに渡して取付けられ、グリッパ17が各取付けバー161上に複数個並べて配置されている。そして、駆動胴14の外周部には、グリッパ17が駆動胴14の外周面に表出しないよう沈み込ませるための駆動胴凹部143が形成されている。また、従動胴15の外周部には、グリッパ17が従動胴15の外周面に表出しないように沈み込ませるための従動胴凹部153が形成されている。なお、駆動胴凹部143は、駆動胴14の外周部に二箇所、周方向に等間隔で(180°置きに)形成され、従動胴凹部153は、従動胴15の外周部に三箇所、周方向に等間隔で形成されている。
【0031】
定着ローラ18は、従動胴15の外周一部に沿って複数列配置されている。これら定着ローラ18は、従動胴15とともに熱によってトナーを印刷用紙3の表面に定着させるものである。定着ローラ18は、従動胴15の第四着色部54側から、従動胴15の上方を経て、従動胴15の排紙部7側に至るように、従動胴15の外周面に沿って複数並べて配列されている。定着ローラ18は、従動胴15の従動軸心151を通る上下方向の基準線に対して、上流側に比べて下流側の方が多く配列されている。特に、下流側に配列された定着ローラ18のうち、最下位置に配置された定着ローラ18は、後述する規制部材30の近傍に配置されている。
【0032】
駆動胴14と従動胴15の排紙部7側で、且つ駆動胴14と従動胴15との間に、チェーン16を第四着色部54側に押圧して張力を付与するための押圧部材23が配設されている。押圧部材23は円板状に形成されている。押圧部材23は両側のチェーン16毎に設けられ、各押圧部材23は、駆動軸心141および従動軸心151と平行な押圧軸心231回りに回転可能であり、支持フレーム200に回転可能に支持されている。また、押圧部材23は、調整部24によって前後位置を調整可能に支持されている。調整部24は、押圧部材23の回転中心軸232に取付けられており、回転中心軸232の位置を前後に調整することで押圧部材23の前後位置を調整するよう構成されている。
【0033】
駆動軸心141、従動軸心151および押圧軸心231は一直線上にはなく、平面視に投影した場合では、駆動軸心141、従動軸心151および押圧軸心231は異なる位置に設定されている。特に、押圧軸心231は従動軸心151よりも排紙部7側に設定されており、平面視に投影した場合、各押圧部材23の外周部は、駆動スプロケット142および従動スプロケット152の何れの外周部とも、排紙部7側から重なっている。
【0034】
各押圧部材23の外周部にチェーン16の長手方向途中部分が巻掛けられ、各押圧部材23において巻掛けられたチェーン16の第四着色部54側端部の部分は、駆動スプロケット142、従動スプロケット152に巻掛けられたチェーン16の排紙部7側端部の部分に比べて、第四着色部54側に位置付けられている。したがって、従動スプロケット152から駆動スプロケット142側へ向けて移動してくるチェーン16は、移動途中において第四着色部54側へ凸となるよう湾曲するようにした後に、駆動スプロケット142に向けて移動される。
【0035】
第二搬送経路R2の下流端は、駆動胴14における排紙部7側端部である。すなわち、第二搬送経路R2は、駆動胴14における第四着色部54側端部を始端とし、駆動胴14における排紙部7側端部を終端とし、始端側では上方に向かって延長され、従動胴15の外周面に倣って湾曲することで方向転換し、終端側では従動胴15の外周面から第四着色部54側へ向けて下傾斜し、押圧部材23の外周部によって湾曲して、駆動胴14における排紙部7側端部へ向けて下傾斜する搬送経路として特定される。この搬送経路は、すなわちグリッパ17の移動軌跡の一部である。そして、始端と終端は、一個の駆動胴14の外周部が兼用した構成である。
【0036】
このように第二搬送経路R2は、印刷用紙3を上方へ向けて搬送させる上流側の上昇搬送経路と、方向転換部と、印刷用紙3を下方へ向けて搬送させる下流側の下降搬送経路とを備えている。
【0037】
定着部6は、チェーン16の移動を案内するためのチェーンガイド25を備える。チェーンガイド25は、チェーン16が駆動スプロケット142、従動スプロケット152、押圧部材23に巻掛けられる部分以外の領域で、チェーン16を案内する構成である。
【0038】
チェーンガイド25は、互いに平行に配置された一対のガイドプレート26,27を備えている。チェーンガイド25は、上流側ガイド28および下流側ガイド29から構成されている。上流側ガイド28は、駆動スプロケット142の第四着色部54側である側方部から、上方へ向けて従動スプロケット152の第四着色部54側である側方部に至るよう延長されている。上流側ガイド28におけるガイドプレート26は平行である。なお、乾燥装置19は、上流側ガイド28に対して第四着色部54側に配置されている。
【0039】
特に、上流側ガイド28において、駆動スプロケット142の第四着色部54側端部(上流側ガイド28の開始端)から上方(従動スプロケット152側)へ向かう境界領域部は、排紙部7側へ向けて凸となるよう湾曲した湾曲部281とされている。湾曲部281の上端からさらに上方へ延長される部分は、略垂直方向上方へ延長されて従動スプロケット152に至る。したがって、駆動スプロケット142から従動スプロケット152側へ向けて移動するチェーン16は、駆動スプロケット142から離れると排紙部7側へ凸となるよう湾曲した後に、従動スプロケット152に至る間に略垂直方向へ移動して、従動スプロケット152に至る。
【0040】
下流側ガイド29は、従動スプロケット152と押圧部材23との間に配置された上部ガイド291と、押圧部材23と駆動スプロケット142との間に配置された下部ガイド292とから構成されている。
【0041】
上部ガイド291を構成するガイドプレート27は、下方ほど第四着色部54側へ向けて傾斜するよう設けられ、且つ下方ほど互いに離間するよう配置されている。具体的には、第四着色部54側のガイドプレート27が、第四着色部54側へ向けて大きく傾斜するよう配置されている。ガイドプレート27間の開放口の延長上に、押圧部材23の外周部が位置付けられている。
【0042】
下部ガイド292を構成するガイドプレート27は、上方ほど第四着色部54側へ向けて傾斜するよう設けられ、且つ上方ほど互いに離間するよう配置されている。具体的には、第四着色部54側のガイドプレート27が、第四着色部54側へ向けて大きく傾斜するよう配置されている。両ガイドプレート27の間の延長上に、駆動スプロケット142の外周部が位置付けられている。
【0043】
第二搬送経路R2の下降搬送経路の一部であって、印刷用紙3を下向き(斜め下方)に搬送する部分において、印刷用紙3の姿勢を規制する規制手段が配設されている。規制手段は、前記規制部材30を備える。規制部材30は、従動胴15の近傍位置(最下位置に配置された定着ローラ18の近傍位置)から延長されて、第二搬送経路R2の略終端に至る。規制部材30の上部は下方ほど第四着色部54側へ向かうよう傾斜され、下部は下方ほど排紙部7側へ向かうよう傾斜され、上下方向中心部の領域において、押圧部材23の外周部の形状に倣うよう湾曲して形成されている。この規制部材30は、例えば帯状の板部材を所定間隔ごとに左右方向に並べ、全体として印刷用紙3の左右方向の幅に略等しい幅に形成されている。
【0044】
規制手段は、下流側ブロア31およびファン32を備える。下流側ブロア31は、規制部材30の上端部位置、上下方向中間部位置、および下端部位置に相当するそれぞれの位置で、且つ規制部材30に対して排紙部7側に配置されている。ファン32は、上下方向中間部位置に相当する下流側ブロア31の、上および下の双方に配置されている。
【0045】
下流側ブロア31からの空気の吹き付け方向は、印刷用紙3の上流側部の領域が規制部材30から離れる方向である。すなわち、印刷用紙3は下向きに搬送される際には、上流側(用紙後端側)部の領域が垂れてしまう傾向にある。そして、該領域が垂れた状態でさらに搬送されてしまうと、印刷用紙3に皺が生じたり、破損が生じたりする。このために、下流側ブロア31およびファン32から印刷用紙3(特に上流側部の領域)に空気を風として吹き付けるようにして、印刷用紙3の姿勢をできるだけ第二搬送経路R2(下降搬送経路)に倣わせるようにしている。なお各ファン32は、図示しない回動支持装置によって、チェーン16に接近する接近姿勢と、チェーン16から遠のく離間姿勢とに切替え自在とされている。
【0046】
上昇搬送経路側においても上下位置に上流側ブロア33を配置している。下側の上流側ブロア33は、第二搬送経路R2の始端近傍の位置に配置されている。下側の上流側ブロア33の空気の吹き付け方向は、印刷用紙3を駆動胴14の外周部に密着させる方向である。上側の上流側ブロア33は、印刷用紙3が従動胴15に案内され始める位置、すなわち従動胴15の第四着色部54側の端部近傍の位置に配置されている。上側の上流側ブロア33の空気の吹き付け方向は、印刷用紙3を従動胴15の外周部に密着させる方向である。
【0047】
第三搬送経路R3は、第二搬送経路R2の終端を始端として、印刷済の印刷用紙3が排紙部7に至るまでの搬送経路である。第三搬送経路R3における上流側部は略水平に設定されている。駆動胴14の下流側には、印刷用紙3を排紙部7へ渡すための排紙部渡し胴34が配置されている。すなわち、第三搬送経路R3は、排紙部渡し胴34における受け渡し部分を始端として、所定距離だけ排紙部7側へ延長されている。なお、排紙部渡し胴34の左右方向両側には、渡し用スプロケット35が配置されている。
【0048】
規制部材30に対して第四着色部54側に、チェーン16の撓み量を規制する受け部材36が配設されている。受け部材36は、規制部材30と同様に、上部が下方ほど第四着色部54側へ向かうよう傾斜され、下部は下方ほど排紙部7側へ向かうよう傾斜され、上下方向中心部の領域において、押圧部材23の外周部の形状に倣うよう湾曲して形成されている。
【0049】
図1に戻って、排紙部7は、従来から用いられている構造であり、チェーン・グリッパ37を備えた構造である。渡し用スプロケット35と、その下流側に配置した端部スプロケット38とにチェーン・グリッパ37が巻掛けられて、排紙部7の終端に至るまでに、チェーン・グリッパ37におけるグリップを解除することで、印刷用紙3が落下して、ストック部39に積載される。
【0050】
上記構成において、この種の従来の印刷機1と同様に、給紙部4の給紙フィーダ9から印刷部5へ向けて搬送された印刷用紙3は、第一着色部51、第二着色部52、第三着色部53、第四着色部54に搬送され、各着色部51〜54の印刷部圧胴12の表面に形成された静電潜像に転写されたトナー(図示せず)が、印刷用紙3の表面に転写される。すなわち印刷用紙3は、印刷部5において第一搬送経路R1を搬送される間に、表面にトナーが転写される。
【0051】
印刷部5においてトナーが転写された印刷用紙3は、その後、第一搬送経路R1から定着部6に搬送されて、第二搬送経路R2を搬送されつつ印刷用紙3の表面に転写されたトナーが該表面に熱によって定着される。そして、定着済の印刷用紙3(印刷済の印刷用紙3)は、第三搬送経路R3を搬送されて排紙部7に搬送されて、ストック部39に積載される。
【0052】
ここで、定着部6における印刷用紙3の動きを、定着部6を構成する部材の動きとともに詳細に説明する。まず、印刷部5における第四着色部54の印刷部圧胴12から定着部渡し胴21に搬送された(渡された)印刷用紙3は、定着部渡し胴21の回転によって下流側へ搬送されると、チェーン16にバー161を介して取付けられているグリッパ17によって下流側が把持される。すなわち、第一搬送経路R1を水平方向に搬送されてきた印刷用紙3は、第二搬送経路R2の始端において、下流側端部を把持される。
【0053】
駆動スプロケット142が駆動軸心141回りに回転することにより、チェーン16が移動する(回転する)。チェーン16が移動すれば、チェーン16が巻掛けられている従動スプロケット152および従動胴15が従動軸心151回りに回転する。なお、グリッパ17は、駆動胴14の駆動胴凹部143に入って、グリッパ17が駆動胴14の外周面には表出しない。また、グリッパ17は、従動胴15の従動胴凹部153に入って、グリッパ17が従動胴15の外周面には表出しない。
【0054】
チェーン16は、第二搬送経路R2における上流側では上方に移動する構成であるから、グリッパ17に把持されている印刷用紙3もまた、チェーン16の上方への移動とともに上方へ移動する。そして、チェーンガイド25の上流側ガイド28における、駆動スプロケット142の第四着色部54側端部から上方へ向かう境界領域部は、排紙部7側へ向けて凸となるよう湾曲した湾曲部281とされている。このため、印刷用紙3は、チェーン16の軌跡に倣って、排紙部7側へ向けて凸となるよう湾曲して、上昇搬送経路を上方へ搬送される。上昇搬送経路は、チェーン16を上下方向に離間した駆動胴14と従動胴15とに巻掛けていることで、印刷用紙3を上方へ搬送する経路となっているから、印刷用紙3が上方へ搬送できる。
【0055】
そして、下側の上流側ブロア33が、第二搬送経路R2の始端近傍の位置に配置されていて、下側の上流側ブロア33の空気の吹き付け方向は、印刷用紙3を駆動胴14の外周部に密着させる方向であるから、印刷用紙3の上流側部の領域は駆動胴14の外周面に確実に支持されて、印刷用紙3は安定した姿勢で上方へ搬送される。
【0056】
チェーン16の移動により印刷用紙3がさらに上方へ移動すると、乾燥装置19から発せられている熱によって、トナーが印刷用紙3の表面に定着される。チェーン16の移動により印刷用紙3がさらに上方へ移動されると、印刷用紙3は、従動胴15の表面に沿う方向に搬送される。ここでは、上側の上流側ブロア33が、印刷用紙3が従動胴15に案内され始める位置に配置され、上側の上流側ブロア33の空気の吹き付け方向は、印刷用紙3を従動胴15の外周部に密着させる方向である。このため、印刷用紙3の上流側は従動胴15の外周部に近付く方向に規制されるから、さらに下流側へ搬送される場合に、印刷用紙3は、円滑に従動胴15の外周部に支持されて下流側へ搬送される。
【0057】
印刷用紙3が従動胴15に支持されて、チェーン16の移動に伴って下流側へ搬送される間に、印刷用紙3は従動胴15の外周部と定着ローラ18との間を通過し、その際に従動胴15からの熱および定着ローラ18からの熱によって、印刷用紙3の表面に確実にトナーを定着させることができる。
【0058】
印刷用紙3は、従動胴15の最上部を越えて搬送されると、下流側の領域の搬送方向が上向きから下向きに変更されて下降搬送経路に至り、さらに下流側へ搬送されると、印刷用紙3全体の搬送方向が下向きに変更される。すなわち、従動胴15における排紙部7側が方向転換部に相当する。そして下降搬送経路は、チェーン16を上下方向に離間した駆動胴14と従動胴15とに巻掛けていることで、印刷用紙3を下方へ搬送する経路となっているから、印刷用紙3を下方へ搬送することができる。
【0059】
印刷用紙3がさらに下流側へ搬送されるとき、印刷用紙3の上流側部の領域は、従動胴15の外周部と定着ローラ18の間にあって、両部材によって挟持されている。特に、下流側に配列された定着ローラ18のうち、最下位置に配置された定着ローラ18は、規制部材30の近傍に配置されている。このため、印刷用紙3が下方に向けて搬送される下降搬送経路に至っても、印刷用紙3は従動胴15の外周部および定着ローラ18に支持されて、上流側部の領域が垂れることなく(不安定な挙動なく)支持される。
【0060】
チェーン16の移動とともに、印刷用紙3はさらに下流側に搬送される。従動胴15の下方には押圧部材23が配置されていて、チェーン16は押圧部材23によって所定の張力が得られるように、第四着色部54側へ向かうよう湾曲して移動する。印刷用紙3はチェーン16の軌跡に倣って移動するから、従動胴15から下方へ外れた印刷用紙3は、斜め下方に向けて搬送されることになり、その上流側部の領域が垂れ易い状態となる。
【0061】
しかしながら、従動胴15と押圧部材23との間、押圧部材23と駆動胴14との間には規制部材30が配置されていて、印刷用紙3の上流側部の領域が垂れてしまうのを規制する。さらに、最下位置に配置された定着ローラ18の近傍位置には上側の下流側ブロア31が配置されていて、この下流側ブロア31から印刷用紙3に空気が吹き付けられる。したがって、印刷用紙3の上流側部の領域を垂らすことなく、規制部材30と受け部材36との間で、できるだけチェーン16の軌跡に倣うように、印刷用紙3を下流側へ搬送することができる。
【0062】
チェーン16がさらに移動すれば、印刷用紙3も下流側へ搬送され、第二搬送経路R2の終端に至る。この場合でも、印刷用紙3の上流側部の領域は、規制部材30に規制され、下側の下流側ブロア31からの空気の吹き付けにより、印刷用紙3の上流側部の領域を垂らすことなく、しかも搬送方向をできるだけ第二搬送経路R2に倣わせることができる。
【0063】
そして、印刷用紙3の上流側部の領域が垂れるのを抑制することで、印刷用紙3を搬送するための胴に安定した姿勢で巻き付いて搬送されるから、印刷用紙3に皺が生じたり、破損が生じたりするのを防止できる。
【0064】
第二搬送経路R2の終端にまで搬送された印刷用紙3は、その後、排紙部渡し胴34に渡されることで第三搬送経路R3に搬送され、続いて排紙部7においてチェーン・グリッパ37のグリッパに把持されて下流側へ搬送され、印刷済の印刷用紙3がストック部39に積載される。
【0065】
本実施形態の印刷機1では、第一搬送経路R1と第三搬送経路R3との間にあって第一搬送経路R1および第三搬送経路R3に接続される第二搬送経路R2において、その始端での印刷用紙3の搬送方向を、第一搬送経路R1の搬送方向(水平)とは異なる方向(上方)とし、第二搬送経路R2において、その終端へ向かう印刷用紙3の搬送方向をさらに異なる方向(下方)としている。このように、始端での印刷用紙3の搬送方向を、第一搬送経路R1の搬送方向とは異なる方向とし、終端へ向かう印刷用紙3の搬送方向をさらに異なる方向とした分だけ、搬送経路全体を平面視に投影した長さは、第二搬送経路R2において短くなっている。したがって、第二搬送経路を搬送方向に引き延ばした場合に比べて、搬送経路全体が短くなっている。つまり、印刷機1の設置長さを短くすることができる。
【0066】
さらに、第二搬送経路R2の始端と終端は、一個の駆動胴14の外周部が兼用した構成である。このように、第二搬送経路R2の始端と終端のために複数個(二個)の胴を設けていないから、その分だけ定着部6がコンパクトである。
【0067】
しかも、第二搬送経路R2を単なる楕円状とするのではなく、押圧部材23の位置を、平面視して、駆動スプロケット142、従動スプロケット152に重なるように配置して、湾曲する軌跡をチェーン16に付与している。このようにすることで、第二搬送経路R2を単なる楕円状とした場合に比べて、第二搬送経路R2をその分だけ長くすることができる。そうなれば、トナーの定着に用いる定着用部材を長くしたり、数多く配置したりすることができるから、トナーの定着性を良好にすることができる。また、搬送方向における長さを短くすることができ、コンパクト化を図ることができる。
【0068】
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても同様である。上記実施形態では、第二搬送経路R2において、その始端での印刷用紙3の搬送方向を、第一搬送経路R1の搬送方向とは異なる上方とし、終端へ向かう印刷用紙3の搬送方向をさらに異なる方向である下方としている。しかしながら、例えば、第二搬送経路R2において、その始端での印刷用紙3の搬送方向を、第一搬送経路R1の搬送方向とは異なる下方とし、終端へ向かう印刷用紙3の搬送方向をさらに異なる方向である上方とすることもできる。また、始端側と終端側との間の搬送経路は、下向きに凸となるよう湾曲させる。すなわち、第二搬送経路R2を、上記実施形態と上下逆転させた構成である。何れの場合でも、搬送経路全体を平面視に投影した長さは、第二搬送経路を搬送方向に引き延ばした場合に比べて短くなり、印刷機1の設置長さを短くすることができる。
【0069】
さらに、第二搬送経路R2は、始端での印刷用紙3の搬送方向を、第一搬送経路R1の搬送方向とは異なる方向とし、終端へ向かう印刷用紙3の搬送方向をさらに異なる方向とすればよく、始端側と終端側との間の経路は湾曲とする必要はない。例えば平面視に投影して、始端側と終端側との間の経路が第一搬送経路、あるいは第三搬送経路に重なるような経路であってもよい。
【0070】
上記実施形態では、乾燥装置19は、上流側ガイド28に対して第四着色部54側に配置されている場合を説明した。しかしながら、乾燥装置19は、上流側ガイド28に対して排紙部7側で、受け部材36との間に配置することも可能である。
【0071】
さらに、上記実施形態は、印刷用紙3の表面にのみ印刷を施すようにした印刷機1の場合で説明した。しかしながら本発明は、印刷用紙3の両面に、連続して印刷を施すようにした印刷機にも適用することができる。この場合では、定着部は間を置いて二箇所に配置する。すなわち、表面に印刷を施す(トナーを転写する)印刷部の下流側に配置する一方の定着部と、裏面に印刷を施す印刷部の下流側に配置する他方の定着部である。この構成の場合、一方の定着部における第二搬送経路は、他方の定着部における第二搬送経路に比べて短くてよい。また、一方の定着部における定着用部材は、他方の定着部における定着用部材に比べて短いものを用いたり、少なくしたりしてよい。これは、一方の定着部と他方の定着部との双方で、印刷用紙上のトナーを確実に定着すればよいからである。
【0072】
なお、上記実施形態では、索体としてチェーン16を例に説明したが、索体はチェーン16に限らずベルト状のものであってもよく、これらに取付けバー161を渡して、取付けバー161にグリッパ17を取付けるよう構成することもできる。また上記実施形態では、駆動回転体は駆動胴の場合で、従動回転体は従動胴の場合で説明したが、駆動回転体、従動回転体は、例えばスプロケットから構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1…印刷機、3…印刷用紙、5…印刷部、6…定着部、14…駆動胴、15…従動胴、16…チェーン、17…グリッパ、18…定着ローラ、19…乾燥装置、21…定着部渡し胴、23…押圧部材、25…チェーンガイド、30…規制部材、34…排紙部渡し胴、36…受け部材、291…上部ガイド、292…下部ガイド、R1…第一搬送経路、R2…第二搬送経路、R3…第三搬送経路
図1
図2
図3