(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した遮音カバー及び遮音構造の一実施形態を
図1〜
図6にしたがって説明する。
まず、遮音カバー21の外側に配置される配線ボックス11について説明する。
【0015】
図1に示すように、配線ボックス11は、一面にボックス開口部Sを有する有底四角箱状に形成されている。詳細には、金属材料製の配線ボックス11は、長方形状をなす底壁12と、該底壁12の周縁から立設されたボックス用周壁13とから形成されるとともに、ボックス開口部Sはボックス用周壁13によって囲み形成されている。なお、ボックス用周壁13は、対向する一対の短側壁よりなる上側壁13a及び下側壁13bと、対向する一対の長側壁よりなる右側壁13c及び左側壁13dとからなる。上側壁13a及び下側壁13bには、ケーブル40(
図4参照)を挿通可能とする接続口15が二つずつ形成されている。各接続口15はノック部14によって閉鎖されている。
【0016】
図4に示すように、配線ボックス11には、電線管接続具50を用いて管材としての電線管60が取着可能になっている。電線管60は、合成樹脂材料により可撓性を有するパイプ状に形成されるとともに軸方向に凹凸状に形成されている。そして、電線管60が電線管接続具50内に挿通されると、電線管接続具50に電線管60が接続されるようになっている。
【0017】
図1に示すように、上側壁13aの内面において、右側壁13c側にはボス部19が形成されるとともに、下側壁13bの内面において、左側壁13d側にはボス部19が形成されている。各ボス部19には螺子孔19aが形成されるとともに、この螺子孔19aを用いて配線ボックス11にボックスカバー16が取付けられるようになっている。
【0018】
なお、ボックスカバー16は、ボックス開口部Sより若干大きい四角枠状に形成されている。ボックスカバー16の枠部17において、対向する一対の辺部17aには、カバー取付孔17bがそれぞれ各辺部17aの長さ方向の端部に形成されている。
【0019】
図4に示すように、カバー取付孔17bには、カバー取付ビス18が挿通されるとともに、カバー取付ビス18はボス部19の螺子孔19aに螺合されるようになっている。そして、カバー取付ビス18の螺子孔19aへの螺合により、ボックスカバー16が配線ボックス11に取付けられるようになっている。また、ボックスカバー16において、一対の辺部17aの長さ方向中央には器具取付孔17cが形成されている。
【0020】
図1に示すように、配線ボックス11において、底壁12には、挿通孔12aが形成されている。そして、
図6に示すように、配線ボックス11は、挿通孔12aに挿通された固定部材56(ビス)によって、ボックス固定具70に固定されるようになっている。
図4に示すように、ボックス固定具70は、軽量形鋼材Pの側面に固定される固定片71と、この固定片71から延設された支持片72とから形成されている。支持片72には、固定部材56を強制螺入可能な螺入孔(図示せず)が形成されている。
【0021】
次に、遮音カバー21の構成について説明する。
図1及び
図3に示すように、遮音カバー21は、前面に開口部20aを有する有底四角箱状に形成されたカバー本体25と、このカバー本体25の前面から外方に延設されたフランジ部26と、から形成されている。カバー本体25は、長方形状に形成された底用遮音部24と、底用遮音部24の上縁から立設された上側遮音部24aと、底用遮音部24の下縁から立設された下側遮音部24bと、底用遮音部24の右縁から立設された右側遮音部24cと、底用遮音部24の左縁から立設された左側遮音部24dと、からなる。カバー本体25において、上側遮音部24aと左側遮音部24d、左側遮音部24dと下側遮音部24b、下側遮音部24bと右側遮音部24c、及び右側遮音部24cと上側遮音部24aは、それぞれ閉塞部材29を用いて接合されている。
【0022】
閉塞部材29は発泡性材料により細長の四角柱状に形成されている。そして、閉塞部材29の一側面が、隣り合う遮音部の一方の内面に接合されるとともに、その閉塞部材29の一側面の隣りの別の他側面が、他方の遮音部の内面に接合されることで、閉塞部材29を介して隣り合う遮音部が接合されている。例えば、上側遮音部24aと左側遮音部24dにおいては、上側遮音部24aの左側遮音部24d側の内側面に、閉塞部材29の一側面が上側遮音部24aの側縁に沿って接合されている。また、閉塞部材29の別の他側面は、左側遮音部24dの上側遮音部24a側の内側面に、左側遮音部24dの側縁に沿って接合されている。そして、閉塞部材29によって、隣り合う上側遮音部24aと左側遮音部24dの接合部がカバー本体25の内側から閉塞され、隙間が形成されていない。なお、閉塞部材29は、カバー本体25の底用遮音部24から開口端に至るまで設けられている。
【0023】
図1及び
図3(b)に示すように、上側遮音部24a及び下側遮音部24bにおいて、底用遮音部24から延びる方向に沿った両側縁には、台形状をなす被覆片28が一体形成されている。各被覆片28は、それぞれ上側遮音部24a及び下側遮音部24bから右側遮音部24c及び左側遮音部24dに被せられるとともに、それら右側遮音部24c及び左側遮音部24dに接合されている。そして、各被覆片28により、隣り合う遮音部の接合部が外側から閉塞され、隙間が形成されていない。
【0024】
上側遮音部24aにおいて、底用遮音部24から最も離れた端縁には上側フランジ形成片26aが一体に設けられるとともに、下側遮音部24bにおいて、底用遮音部24から最も離れた端縁には下側フランジ形成片26bが一体に設けられている。同様に、右側遮音部24cにおいて、底用遮音部24から最も離れた端縁には右側フランジ形成片26cが一体に設けられるとともに、左側遮音部24dにおいて、底用遮音部24から最も離れた端縁には左側フランジ形成片26dが一体に設けられている。
【0025】
そして、各フランジ形成片26a〜26dは、それぞれ各遮音部24a〜24dに対し直交するように設けられるとともに、各遮音部24a〜24dより厚みが薄く形成されている。さらに、各フランジ形成片26a〜26dは、透明樹脂材料によって形成されている。また、上側フランジ形成片26aと左側フランジ形成片26d、左側フランジ形成片26dと下側フランジ形成片26b、下側フランジ形成片26bと右側フランジ形成片26c、右側フランジ形成片26cと上側フランジ形成片26aは、それぞれ向かい合う側縁同士が接合されている。そして、上側フランジ形成片26aと、左側フランジ形成片26dと、下側フランジ形成片26bと、右側フランジ形成片26cが一体に接合されて、四角環状のフランジ部26が形成されている。上側フランジ形成片26a及び下側フランジ形成片26bには、透孔30が形成されている。上記構成の遮音カバー21の開口部20aは、四つの遮音部24a〜24dによって囲み形成されている。
【0026】
上記構成の遮音カバー21において、カバー本体25は、遮音性を有する軟質材料によって形成されている。カバー本体25を形成する軟質材料は、ゴム又はエラストマーに高比重材料を添加して比重2以上に調整されたものである。
図6に示すように、遮音カバー21が軽量間仕切壁Wに設置された状態では、遮音カバー21は化粧プレート44によって全体が覆われ、しかも、カバー本体25の内部には配線器具42が収容される。単に、遮音カバー21が遮音性を発揮できるようにするのであれば、カバー本体25(底用遮音部24、及び各遮音部24a〜24d)に十分な厚みを持たせればよい。しかし、カバー本体25の厚みが厚すぎると、上述のように遮音カバー21を化粧プレート44で覆うこと、及びカバー本体25内に配線器具42を収容することが困難になってしまう。よって、軟質材料の比重を2以上にすることでカバー本体25に遮音性を持たせつつ、遮音カバー21を化粧プレート44で覆うこと、及びカバー本体25内に配線器具42を収容することを可能にしている。なお、遮音カバー21のカバー本体25には透孔やスリット等が形成されておらず、カバー本体25の外側から内側、又は内側から外側への音を遮る機能を有している。
【0027】
図2(a)および(b)に示すように、遮音カバー21は、上記軟質材料製のシート材を形成し、そのシート材を略十字状に裁断して底用遮音部24、及び四つの遮音部24a〜24dを形成するとともに、四つの遮音部24a〜24dの端部にフランジ形成片26a〜26dを接合して形成されている。また、閉塞部材29は、右側遮音部24c及び左側遮音部24dの内側面に予め接合されており、シート材を接合してカバー本体25を形成する際、閉塞部材29は隣り合う遮音部に接合される。そして、遮音カバー21は、配線ボックス11内に収容される前は、箱状に形成されず、シート状のまま保管されている。
【0028】
次に、配線ボックス11が設置される建築物の壁としての軽量間仕切壁Wについて説明する。
図5に示すように、軽量間仕切壁Wは、複数の軽量形鋼材P(
図5では一本の軽量形鋼材Pのみ図示)と、軽量形鋼材Pを挟むように固定されることで立設される壁材Waとから構築されている。壁材Waは石膏ボードが用いられる。軽量形鋼材Pは、薄鋼板からなり、軽量形鋼材Pの立設方向に対して直交する方向への平断面視が略C字状をなすC型鋼である。そして、軽量間仕切壁Wを構築するには、まず、複数の軽量形鋼材Pを立設する。次に、対となる壁材Waを、軽量形鋼材Pを挟むように配設し、壁材Waをビスによって軽量形鋼材Pに固定すると、軽量間仕切壁Wが構築される。この軽量間仕切壁Wにおいて、対となる壁材Waの間には中空部Tが形成されている。
【0029】
次に、遮音カバー21及び遮音構造の作用を配線器具42の設置とともに説明する。
図4及び
図5に示すように、軽量形鋼材Pに対しボックス固定具70を固定する。そして、軽量形鋼材Pに固定されたボックス固定具70の支持片72に対し、配線ボックス11の挿通孔12aに挿通した固定部材56を螺入することにより、配線ボックス11ば支持片72に支持されるとともに、軽量形鋼材Pに取付けられる。さらに、配線ボックス11の接続口15に電線管接続具50を接続するとともに、電線管接続具50に電線管60を接続し、電線管60内にケーブル40を挿通する。そして、ケーブル40を配線ボックス11内にまで引込む。
【0030】
図5に示すように、次に、軽量形鋼材Pを挟むように壁材Waを立設する。すると、壁材Waの裏側に配線ボックス11が配置される。次に、壁材Waの裏側に設置された配線ボックス11を探知し、切断工具(図示せず)を用いて壁材Waを切除し、壁材Waに壁孔Wbを形成するとともに、配線ボックス11のボックス開口部Sを壁材Waの表側に臨ませ、壁材Waの表側にケーブル40を引き出す。
【0031】
図6に示すように、次に、遮音カバー21の上側遮音部24aに切れ込みを入れ、その切り込みにケーブル40を差し込む。すると、上側遮音部24aが弾性変形して、ケーブル40のカバー本体25内への挿入が許容されるとともに、上側遮音部24aの原形状への復帰により切り込まれた部位がケーブル40に密接する。
【0032】
次に、壁材Waの表側から遮音カバー21のカバー本体25を壁孔Wbに挿入するとともに、カバー本体25を配線ボックス11内に収容する。そして、フランジ部26の後面を、壁材Waの表面における壁孔Wbの周囲に当接させる。すると、フランジ部26によって壁孔Wbが閉鎖されるとともに、軽量間仕切壁Wに遮音構造が形成される。その後、配線器具42を保持枠43に保持させ、該保持枠43を貫通させた枠取付部材31を、フランジ部26の透孔30を貫通させてボックスカバー16の器具取付孔17cに螺合する。すると、保持枠43がフランジ部26の前面に押し付けられた状態で壁材Waの表側に取付けられるとともに、配線器具42が壁材Waに設置される。その後、保持枠43全体及びフランジ部26全体を覆うように壁材Waの表側には、設置部材としての化粧プレート44が設置される。なお、化粧プレート44には、器具孔44aが形成され、この器具孔44aに配線器具42が挿通されるとともに、配線器具42の操作面が化粧プレート44の表面側に露出している。
【0033】
配線器具42が軽量間仕切壁Wに設置された状態において、遮音カバー21は配線ボックス11の内側から配線器具42の外面を覆い、遮音カバー21全体で壁孔Wbを覆っている。このため、化粧プレート44の器具孔44aと、配線器具42との間の隙間や、配線器具42内の隙間から音が壁材Waの裏側へ漏れても、遮音カバー21及び遮音構造によって音が配線ボックス11の外側に漏れることが抑制され、壁材Waの裏側への音漏れが抑制される。
【0034】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)遮音カバー21を、箱状のカバー本体25と、このカバー本体25の前面に形成されたフランジ部26と、から形成した。そして、カバー本体25を、壁材Waの表側から壁孔Wbに挿入可能に形成するとともに、フランジ部26を壁材Waの表面における壁孔Wbの周縁に配置可能に形成した。よって、壁材Waの表側から壁孔Wbに遮音カバー21を挿入しても、遮音カバー21全体で壁孔Wbを閉鎖して、壁孔Wbを介した壁材Waの裏側への音漏れを遮音カバー21で抑制することができる。したがって、軽量間仕切壁Wの構築後であっても、遮音カバー21の設置状態を確認しながら遮音カバー21を壁材Waに設置することができる。
【0035】
(2)遮音カバー21のカバー本体25を比重2以上の軟質材料で形成して遮音性を持たせたため、カバー本体25の厚みを薄くすることができる。よって、遮音性を持つカバー本体25そのものによってカバー本体25内の空間が狭くなることが防止され、配線器具42を収容する空間を確保することができる。
【0036】
(3)遮音カバー21のカバー本体25を軟質材料で形成した。このため、カバー本体25にケーブル40を差し込んだとき、カバー本体25の切り込まれた部位が弾性変形し、ケーブル40に密接する。このため、カバー本体25においてケーブル40が差し込まれた部位からの音漏れを抑えることができる。
【0037】
(4)フランジ部26を、カバー本体25の厚みより薄くした。このため、フランジ部26の表側に化粧プレート44を設置しても、化粧プレート44が壁材Waから浮き上がる量を抑えることができる。また、フランジ部26が壁材Waの表面と化粧プレート44との間に介在していても、フランジ部26は目立ちにくく、配線器具42設置箇所の美観が損なわれない。
【0038】
(5)フランジ部26を透明に形成した。このため、壁材Waの表側で、フランジ部26の表側に化粧プレート44が設置されたとき、フランジ部26が壁材Waの表面と化粧プレート44との間に介在していても、フランジ部26は目立ちにくく、配線器具42設置箇所の美観が損なわれない。
【0039】
(6)遮音カバー21は、軟質材料製のシート材に各フランジ形成片26a〜26dを一体化したものを箱状に折り曲げて形成されている。したがって、遮音カバー21を箱状に整形する前は、遮音カバー21をシート状にしておくことで、複数の遮音カバー21を積層して保管、運搬することができる。よって、遮音カバー21を箱状に成形してしまう場合と比べると、その保管性及び運搬性を良好なものにすることができる。
【0040】
(7)遮音カバー21において、隣り合う遮音部24a〜24d同士は、四角柱状をなす閉塞部材29によって各遮音部24a〜24dの内側から接合されている。このため、カバー本体25の角部となる位置では、閉塞部材29によって接合部を内側から閉塞することができ、遮音カバー21の繋ぎ目(角部)からの音の漏れを防止することができる。
【0041】
(8)遮音カバー21において、上側遮音部24a及び下側遮音部24bには被覆片28が延設されている。そして、各被覆片28は、それぞれ右側遮音部24c及び左側遮音部24dに跨るようにそれら右側遮音部24c及び左側遮音部24dの外面に接合されている。よって、カバー本体25の角部となる位置では、被覆片28によって接合部を外側から閉塞することができ、遮音カバー21の接合部(角部)からの音の漏れを防止することができる。
【0042】
(9)閉塞部材29は発泡性材料によって形成されている。このため、閉塞部材29を軽量にしつつもカバー本体25の接合部からの音漏れを好適に防止することができる。
(10)遮音カバー21を、箱状のカバー本体25と、このカバー本体25の前面に形成されたフランジ部26と、から形成した。そして、カバー本体25を、壁材Waの表側から壁孔Wbを介して配線ボックス11内に収容するとともに、フランジ部26を壁材Waの表面における壁孔Wbの周縁に配置して遮音構造を形成した。よって、壁材Waの表側から壁孔Wbに遮音カバー21を挿入しても、遮音カバー21全体で壁孔Wbを閉鎖して、壁孔Wbを介した壁材Waの裏側への音漏れを遮音カバー21で抑制することができ、軽量間仕切壁Wの構築後であっても、遮音構造を形成することができる。
【0043】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○
図7に示すように、遮音カバー75を、薄い透明材料(例えば、合成樹脂材料)によって形成されたカバー部材76と、比重2以上の軟質材料によって四角箱状に形成されるとともに、カバー部材76内に収容されたカバー本体77と、を一体化して構成してもよい。カバー部材76は、有底四角箱状に形成された収容部76aと、この収容部76aの前面に一体形成されたフランジ部76bとを備える。また、カバー本体77は有底四角箱状に形成され、遮音性を有する。そして、カバー部材76の収容部76a内にカバー本体77を収容することで、遮音カバー75を、薄板状のフランジ部76bと、収容部76a内の軟質材料製のカバー本体77とで形成することができる。
【0044】
○
図7に示す遮音カバー75において、カバー本体77を、比重2以上の軟質材料であり、かつ難燃性又は耐火性を有するシート状の材料(以下、耐火材と記載する)を用いて形成してもよい。カバー本体77は、上記シート状の耐火材を有底四角箱状に形成してなり、収容部76aに収容される。このように構成すると、収容部76aを貫通してカバー本体77内にケーブル40を引込んだとき、耐火材はケーブル40に密接する。このため、カバー本体77においてケーブル40が差し込まれた部位からの音漏れを抑えることができるのに加え、カバー本体77に難燃性又は耐火性を持たせることができる。
【0045】
○ 実施形態では、閉塞部材29を発泡性材料によって形成したが、閉塞部材29は発泡性材料でなくてもよく、カバー本体25からの音漏れを防止することができれば、閉塞部材29の材料は適宜変更してもよい。
【0046】
○ 実施形態では、カバー本体25の接合部を閉塞部材29で閉塞したが、閉塞部材29の代わりに、カバー本体25の接合部に接着剤を塗布して閉塞したり、遮音テープを貼着して閉塞してもよい。
【0047】
○ 実施形態では、フランジ部26の厚みをカバー本体25の厚みより薄くしたが、フランジ部26の厚みは、カバー本体25の厚みと同じであってもよい。
○ 実施形態では、フランジ部26を透明に形成したが、フランジ部26は白色や黄色であってもよく、壁材Waと同じ色であってもよい。
【0048】
○ 実施形態では、遮音カバー21を配線ボックス11内に収容し、その配線ボックス11に配線器具42を取付けて配線器具42を軽量間仕切壁Wに設置したが、配線ボックス11を用いず、配線器具42を遮音カバー21に取り付けてもよい。すなわち、遮音カバー21を配線ボックスとして用いてもよい。
【0049】
○ 実施形態では、カバー本体25の組立てと同時にフランジ形成片26a〜26dを一体化してフランジ部26を形成したが、四角環状に予め形成されたフランジ部26をカバー本体25に一体化してもよい。
【0050】
○ 実施形態では、底用遮音部24と、四つの遮音部24a〜24dを接合してカバー本体25を形成したが、カバー本体25は予め箱状に成形されたものでもよい。
○ 建築物の壁として土壁に遮音カバー21を用いて配線器具42を設置してもよい。
【0051】
○ 実施形態では、ボックス固定具70を用いて軽量形鋼材Pに取付けた配線ボックス11内にカバー本体25を挿入して遮音カバー21を使用したが、造営材である木柱に直接取付けた配線ボックス11内にカバー本体25を挿入して遮音カバー21を使用してもよい。
【0052】
○ 実施形態では、金属材料製の配線ボックス11を用いたが、合成樹脂材料製の配線ボックス11を用いてもよい。