(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
固定具(31、120)に係合するように調整された連結装置(32、33、112、118、218)を含む懸垂式足場システム(100、350)または軸組みシステムであって、前記固定具は、使用中、安定な構造物(30)の表面と接触し、アーム(34、39、114)が、使用中、前記懸垂式足場システムまたは軸組みシステムが前記構造物(30)の下部に懸垂されるように、前記懸垂式足場システム(100、350)または軸組みシステムを前記連結装置(32、33、112、118、218)に連結する懸垂式足場システム(100、350)または軸組みシステムにおいて、少なくとも1つの可動なカウンタウェイト(37、142)が前記懸垂式足場システムまたは軸組みシステムに設けられ、前記カウンタウェイト(37、142)は、前記懸垂式足場システムまたは軸組みシステムの重心(38)の位置を変化させるために第1位置(142a)から第2位置(142b)に変位させ得るように調整され、それによって、前記カウンタウェイト(37、142)が前記第2位置(142b)にある場合には、前記懸垂式足場システム(100、350)または軸組みシステムを前記構造物(30)に対して安定化させることを可能にし、または前記カウンタウェイト(37、142)が前記第1位置(142a)にある場合には、前記懸垂式足場システム(100、350)または軸組みシステムが、自由に懸垂され、または固定具に沿って容易に自由に動くことを可能にする、ことを特徴とする懸垂式足場システム(100、350)または軸組みシステム。
【発明の概要】
【0007】
本発明によれば、固定具に係合するように調整された連結装置を含む懸垂式足場システムが提供される。固定具は、使用中、構造物の表面と接触し、アームが、使用中、懸垂式足場システムが構造物の下部に懸垂されるように、懸垂式足場システムを連結装置に連結する。本発明は、この懸垂式足場システムにおいて、連結装置が、固定具に対して2つの直交する平面内における相対的な動きを可能にする連結器を有することを特徴とする。
【0008】
相対的な動きは、固定具に対して3つの直交する平面内において可能になることが望ましい。
【0009】
従って、本発明のこの態様によれば、足場システムは横方向に(側方から側方に)動くことが可能である。この横方向の動きは連結器によって実現される。連結器は、筒状装置の内部に支持される球面装置を含むことが望ましいが、例えばカルダン装着具のような他の方式も利用できる。好ましい実施形態においては、連結器は球面ベアリングを含む。連結器はユニバーサル連結器を含むことができる。
【0010】
代わりの方式として、連結器はボール及びソケット装置を含む。
【0011】
固定具は、足場システムがそれに沿って走行し得る軌道を含むことが望ましい。これによって、足場システムが、横方向(側方から側方に)と、前方及び後方との両者に動くことが可能になる。
【0012】
機器及び作業員の所要の地点への輸送が急速かつ容易になればなる程、それは良いことなので、足場システムの橋梁または構造物の長さ方向に沿う急速、安全かつ容易な移動が重要である。しかし、特定の位置に達すると、懸垂式足場システムを利用する乗組員が、安全に、かつ懸垂式足場システム内における不適切な動きなしに構造物に対して作業できるようにするために、懸垂式足場システムを、相対的に安定かつ静止した状態にし得ることが重要である。先行技術は、これが実現されるように、一般的に、精巧な固定装置と安全機器の配備とを必要としている。固定装置及び安全機器の配備と取り外しとは、時間を要し、生産性を低下させる。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、固定具に係合するように調整された連結装置を含む懸垂式足場システムであって、固定具は、使用中、構造物の表面と接触し、アームが、使用中、懸垂式足場システムが構造物の下部に懸垂されるように、懸垂式足場システムを連結装置に連結する懸垂式足場システムが提供されるが、この態様においては、少なくとも1つの可動なカウンタウェイトが懸垂式足場システムに設けられることを特徴としている。このカウンタウェイトは、懸垂式足場システムの重心を変化させるために第1位置から第2位置に変位させ得るように調整される。
【0014】
本発明は、懸垂式可動足場を安定化させるカウンタウェイトを利用することによって構造物用の可動足場を提供する代替的な方式を提供する。この可動足場は、調整可能な形状を有し、実行される作業プロセスの間、容易に安定化され、固定可能であり、等しく容易に取り外し可能であり、更に、主構造物に構造上存在する障害物を、支持要素装着用として構造物の上面を大きく使用することなしに克服することが可能である。
【0015】
足場は固定具から懸垂されるが、この固定具は、主構造物の頂部、またはその端部、またはその下部のいずれかにおけるレールを含むことが望ましい。このレールと、足場システム上の協動するキャリッジ装置とが付属品として用いられると、作業プラットホーム及び足場を、作業の進行と共に構造物に沿って移動させることができる。
【0016】
本発明の更なる一目的は、構造物の上面、側面及び/または下面の1つ以上に配置される支持具を有する懸垂式足場システムを提供することにある。この場合、2つの位置の間に可動なカウンタウェイトが懸垂式足場システムの重心を動かし、その結果として、堅固な主構造物または物体(建築物、橋梁、スラブ、段丘または崖、岩、洞穴、船舶など)に対する押圧力であって、機器を作業位置内に安定化させる押圧力が生成される。
【0017】
従って、カウンタウェイトの動きは、懸垂式足場を安定な主構造に対して押し付ける作用力を生成することによってシステムの重心位置を変化させ、その方式で、足場の位置を安定させる。
【0018】
カウンタウェイトを変位させるために、モータによって動力供給される液圧ジャッキを設けることが望ましい。代替的にまたは追加的に、カウンタウェイトを変位させるために手動クランクが設けられる。カウンタウェイトを変位させる別のシステム、例えば、電気式または空気圧式ジャッキ、或いは、チェーンウィンチまたはプーリのような手動操作のものも導入することが可能である。当業者は、どの実施形態の選択肢がシステムの用途に適しているかを評価するであろう。
【0019】
本発明の第3の態様によれば、軌道と係合するように調整された軌道連結装置を含む懸垂式足場システムであって、その軌道は、使用中、構造物の表面と接触している懸垂式足場システムが提供される。この態様においては、軌道連結装置が少なくとも3つの締結具を含み、その少なくとも3つの締結具のそれぞれは、軌道と接触し、かつ、それぞれ、障害物に遭遇すると、懸垂式足場システムがその障害物を通り抜けるか、或いは新しい位置に移動することを可能にするために、軌道から一時的に取り外されるように調整されることを特徴とする。
【0020】
第4の態様によれば、レールに沿って可動な足場システムを動かす方法が提供される。この場合、レールは、少なくとも1つの締結具によって表面に固定される。この方法は、次のステップ、即ち、
レールを構造物に固定するための更に別の締結具を用意するステップと、
足場システムがその動きを進行させることを可能にするために、少なくとも1つの締結具の1つを取り外すステップと、
場合によっては、足場システムがその動きを進行させると、取り外された締結具を再度セットするステップと、
を含む。
【0021】
締結具は、レールから完全に取り外すか、或いは所定の締め込み位置から外れるように回動させることが可能である。この構成によって、足場システムを、例えば橋梁である真直または曲線状の構造物の全長に沿って、レール、走行路、或いはレールまたは走行路の一部分の上において使用することが可能になる。レールまたは走行路の一部分は、取り外して、別の部分の前方に置くことができる。
【0022】
好ましい一実施形態においては、懸垂式足場システムが、懸垂式の作業プラットホーム(suspended working platform:SWP(商標))と、その作業プラットホームの周縁に配備される安全レールとを含む。
【0023】
伝統的に、このタイプのシステムにおいては、足場システムがオーバーランして、レールから完全に脱落するか、或いは足場システムの連結器に損傷が生じることを防止するために、反作用ベアリングまたは端部ストッパが用いられる。しかし、端部ストッパを用いるということは、新しいレール部分を追加する場合には、これらを取り除かなければならないことを意味しており、これは時間を要すると共に余分の部品を必要とする。
【0024】
本発明においては、レールそのものの内部に構成されるレール端部自動遮断装置であって、レールセグメントが端部セグメントである場合には作用するが、次のレールセグメントに接続することによって非作用化される自動遮断装置を用いることが好適である。これは、建設中に作業者が端部部品の追加を覚えておく必要がないという安全上の追加的な利点を有する。各レールは、それに一体化された端部部品を有している。
【0025】
本発明の別の態様によれば、懸垂式の構造物を安定化させる方法が提供される。この方法は、次のステップ、即ち、懸垂式構造物を用意するステップと、その懸垂式構造物の重心を中立位置から離れるように調整して、それによって安定化の力を生成するステップと、を含む。
【0026】
懸垂式構造物の重心の調整は、カウンタウェイトの移動、バラスト利用、及び振れ動きの1つ以上によって実現することが望ましい。具体的な例としては、質量要素の移動(滑動、振れ動き、回転、タンクからタンクへのバラスト材のポンプ搬送)、或いは、物体への質量の追加または物体からの質量の除去(バラストタンクへのバラスト材の充填/抜き取り)が含まれる。
【0027】
好ましい実施形態においては、安定化の力が緩衝器を介して支持構造物に伝達される。
【0028】
構造物の上面、側面または下面の端面/表面に配置される1つの固定懸垂点と、構造物と接触する被懸垂物体の少なくとも2つの緩衝器とを設けることが望ましい。これによって被懸垂物体の合計3点の安定化位置が提供される。
【0029】
好ましい一実施形態においては、構造物の上面、側面または下面の端面/表面に配置される2つの固定懸垂点と、構造物と接触する被懸垂物体の少なくとも1つの緩衝器とが設けられる。これによって被懸垂物体の合計で少なくとも3点の安定化位置が提供される。
【0030】
例えばカウンタウェイトの配備による重心の調整の場合は、足場システムの重心は第1位置から第2位置に移動する。この第1位置は、足場システムが、1つ以上の固定点に自由に懸垂され、かつ、例えばレールに沿って走行することによって自由に移動し得る位置である。第2位置は、足場システムが、レールまたは走行路と接触している少なくとも2つの点と、構造物と接触している少なくとも1つの第3の点とでもって相対的な固定位置に保持されるように、足場システムが構造物に対して押し付けられる位置である。この少なくとも1つの第3の点は、反作用力の結果として足場システムが静止したままであることを保証するが、足場によって支持される作業プラットホームに乗っている作業員によっても、異なる位置に比較的速やかにかつ容易に動かすことが可能である。
【0031】
第3の接触点は、摩擦パッドまたは緩衝材/緩衝器によることが望ましい。
【0032】
懸垂式足場システムは、反作用ベアリングのローラを備えた構造物との接触点を含むことが望ましい。
【0033】
従って、懸垂物体/技術機器を安定な外部の主構造物に対して技術的に安定化させる方法を提供することが本発明の目的である。この安定化を、被懸垂物体の一部分としての調整可能かつ固定可能なカウンタウェイトを用いて、かつ、被懸垂物体を主構造物に対して安定化させる押し付け力/固定力を導入するこのカウンタウェイトの意図的な変位によって行うのである。
【0034】
可動かつ調整可能なカウンタウェイトと、緩衝器/緩衝材装置とを用いると、SSS−懸垂式足場システム(Suspended Scaffolding System)は、それ自体以外のいかなる追加的な上面レベルまたは下面レベルの協動または支持をも必要としない。可動かつ調整可能なカウンタウェイトが係合すると、それは、SWP−懸垂式作業プラットホームを橋梁/構造物に向かって押し付け、それを所定位置に固定する。カウンタウェイトを離脱させると、押し付け力がなくなり、橋梁/構造物との接触も消滅して、SWPを新しい作業領域に容易に移動/回送できる。
【0035】
SSS−懸垂式足場システムは、現在用いられているもの、例えば、被懸垂アームを備えた頂部支持装着フレーム、橋梁下部トレーラの検査ユニット、上部構造物用の低レベル表面装着足場などよりも実際的かつコスト効率的な解決策である。本明細書においては、本発明を、作業プラットホーム(SWP)を備えた懸垂式足場を建設するモードとして(具体的な例として、但し他の異なる用途を排除することなく、)提示している。この懸垂式足場は、橋梁/構造物の下部から保守管理または構造的作業を実施するためのものであり、しかもこの作業を、拡大された足場構造を、下方に装着される足場タワーであって作業プラットホームの下側に懸垂される足場タワー用の支持体として橋梁の頂部に建設することなく行うためのものである。SSSによる解決策は、時間及び費用を節減すると共に、橋梁/構造物の上部表面を、他の段階の建設作業、或いは、中断なしのかつ散漫でない標準的な用途のために自由にアクセス可能な状態に残すことができる。
【0036】
次に、本発明を、添付の図面を参照して、具体例によって説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】
図1は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する上面固定方式の場合の、自由懸垂されかつ可動位置にある被懸垂物体を示す。
【
図2】
図2は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する上面固定方式の場合の、作業位置にある被懸垂物体を示す。
【
図3】
図3は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する下面固定方式の場合の、自由懸垂されかつ可動位置にある被懸垂物体を示す。
【
図4】
図4は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する下面固定方式の場合の、作業位置にある被懸垂物体を示す。
【
図5】
図5は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する側面固定方式の場合の、自由懸垂されかつ可動位置にある被懸垂物体を示す。
【
図6】
図6は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する側面固定方式の場合の、作業位置にある被懸垂物体を示す。
【
図7】
図7は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対するスロット上面固定方式の場合の、自由懸垂されかつ可動位置にある被懸垂物体を示す。
【
図8】
図8は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対するスロット上面固定方式の場合の、作業位置にある被懸垂物体を示す。
【
図9】
図9は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する下側内面固定方式の場合の、自由懸垂されかつ可動位置にある被懸垂物体を示す。
【
図10】
図10は、技術的安定化装置及び主作用力の構成の概略図であり、主構造物に対する下側内面固定方式の場合の、作業位置にある−本発明に従って安定化された−被懸垂物体を示す。
【
図11】
図11は、本発明による懸垂式足場システム用のフレーム(SWP−懸垂式作業プラットホーム)の斜視図である。
【
図12】
図12は、フレーム(SWP(商標)−懸垂式作業プラットホーム)をレールに取り付けるための取り付け装置の斜視図である。
【
図13】
図13は、本発明によるカウンタウェイト装置の斜視図である。
【
図14】
図14は、自由懸垂位置にあるカウンタウェイト装置の斜視図である。
【
図15】
図15は、レール及びキャリッジ台車の断面図である。
【
図16】
図16は、本発明による懸垂式足場システム(安全な作業環境を作出するために使用される標準的な足場システムの充填部材を含む)の斜視図である。
【
図18】
図18は、懸垂式足場システムを横方向から見た図である。
【
図19】
図19は、自由懸垂位置にある懸垂式足場システムを横方向から見た図である。
【
図20】
図20は、固定された位置または作業位置にある懸垂式足場システムを横方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1〜10は、本発明による装置のいくつかの一般的な利用態様を示している。本発明による装置は、被懸垂物体の重心38をその中立位置から離れるように動かすことから生じる力を利用して、被懸垂物体を安定な主構造物30に押し付けることによって、被懸垂物体の安定化をもたらすものである。重心38の動きは、装置のカウンタウェイト要素37の位置調整によって惹起される。
【0039】
図1〜10のそれぞれは、本発明の安定化方法の同じ要素を、(異なる形態、装着法及び利用態様において)示している。即ち、作業実施するために構造物30の下側29からアクセスし得る構造物30(建築物、橋梁、スラブ、及び段丘、船舶など・・・)である。3つの主要部分が存在し、即ち、被懸垂物体/足場の取り付け装置31、32、33であって構造物30への結合部である取り付け装置31、32、33と、被懸垂物体/懸垂式作業プラットホーム34、35、36、37、39と、足場部材40、41、42のような付加的な形状体とである。取り付け装置31、32、33は、1つ以上の固定点を包含する固定具またはレール31を含むが、これは構造物30に一時的にまたは恒久的に締結される。
【0040】
被懸垂物体が構造物の長さに沿って可動である用途の場合には、構造物30に取り付けるためのレール31が設けられ、かつ、1つ、2つ、或いはそれ以上の独立のキャリッジ/台車のセット32が設けられる。このキャリッジ/台車32は、被懸垂物体/懸垂式作業プラットホームの梁またはアーム34、39の端部のベアリング33に装着されるピンを介して連結されるレール31の内部で転動する。
【0041】
固定装置は、球面ベアリング33またはカルダン装着具、或いは任意の平面内に回転可能な他の任意のベアリング方式を含む。被懸垂物体/懸垂式作業プラットホームのフレームは、ここでは、被懸垂物体/懸垂式作業プラットホームの梁またはアーム39(
図1及び2のみ)と、垂直下方に取り付けられたアーム/フレーム34と、調整可能(角度及び長さ)な緩衝器/緩衝材の端部36を備えたプラットホームの水平の作業部分35とによって表現されている。プラットホーム35を作業環境として使用するには、任意選択の拡張部分が必要になるであろう。例えば、アクセスを可能にする水平プラットホーム40−任意の足場システムその他、アクセス用の足場階段タワー41−任意の足場システムその他、側方のバーを含む下部作業レベルの水平プラットホーム42−任意の足場部材または軸組みシステム、などである。
【0042】
自由な懸垂位置(
図1、3、5、7、9)にある全被懸垂物体/懸垂式作業プラットホーム34、35、36、37、39は、2つまたはただ1つの支持点31の上に自由に懸垂されており、例えば、風圧に対して弱く、安定せず、自由に振れ動きするので、もし防止手段が講じられなければ構造物30に衝突する可能性がある(即ち、風に起因する振れ動きを抑えるために減衰器を使用できる)。
【0043】
支持点31がレール上に設けられる場合は、この形態−自由懸垂−においては、被懸垂物体を、構造物の長さに沿って容易に動かすことが可能であり、障害物を通過できる。
【0044】
懸垂式作業プラットホーム34、35、36、37、39は、被懸垂物体/懸垂式作業プラットホームの梁またはアーム39であって、それによって被懸垂物体が構造物30に取り付けられる梁またはアーム39と、垂直の側面フレーム34と、作業プラットホームの水平フレーム35と、構造物30の下面29に当接する緩衝器/緩衝材36とを含む。緩衝器及び緩衝材36の角度及び長さは必要に応じて調整可能である。自由な懸垂位置(
図1、3、5、7、9)においては、緩衝器/緩衝材36は主構造物30と接触していない。
【0045】
自由懸垂物体を主たる外部構造物30に対して安定化させる効果は、被懸垂物体/足場にカウンタウェイト37を付加し、このカウンタウェイトの位置を調整することによって実現される。カウンタウェイトは、例えばレール及び液圧ジャッキを用いて、被懸垂物体/足場に対して種々の異なる位置に動かして固定することが可能である。
【0046】
懸垂構造物全体(懸垂式作業プラットホーム34、35、36、39及びカウンタウェイト37及び乗り込む可能性がある作業員、機器及び材料並びに付加的な付属品)の重心38が中立位置にある場合は、その重心は、1つまたは複数の上部取り付け点31の下部の厳密に垂直な平面B内に位置しており、それによって、全構造物が自由な懸垂状態にある−これは、例えば
図1、3、5、7及び9に図解されているとおりである。
【0047】
全懸垂式作業プラットホーム34、35、36、39のカウンタウェイト部分37を、主たる外部構造物の位置30と反対側の方向Cに意図的に再配置すると、即ち、構造物30の中心から離れるように、または構造物30の外側の端部の方向に再配置すると、全構造物(懸垂式作業プラットホーム34、35、36、39及びカウンタウェイト37及び乗り込む可能性がある作業員、機器及び材料並びに付加的な付属品)の重心38は、その中立位置から離れて移動する−これは、
図2、4、6、8及び10に図解されているとおりである。
【0048】
この位置においては、主たる作用力−つまり重力が、移動した重心38を、1つまたは複数の上部取り付け点31の下部の厳密に垂直な平面内に位置する中立位置に向かって押し戻す。しかし、この動きは、緩衝器/緩衝材によって妨げられ、図示されるその力F3 52が緩衝器/緩衝材36を介して構造物30に伝達され、構造物30の受動的な抵抗力が、全機器に対して安定性を付与する。この場合、被懸垂物体/懸垂式作業プラットホームは、
図2、4、6、8及び10に示すように、安定化され、固定された作業位置を取り続けることになる。
【0049】
図1〜10の力の図解は、構成要素に作用する主たる垂直力50、51、52及び53のみを示している点に留意されたい。ここで、F1の力50は、1つまたは複数の上部支持/固定点またはレールの平面内における主構造物30に対する反作用力の垂直成分であり、F2の力51は全被懸垂物体の重力であり、F3の力52及び/またはF4の力53は、被懸垂物体/懸垂式作業プラットホーム34、35、36がカウンタウェイト37の変位によって作業位置に固定され、かつ、基礎構造物30における受動的な抵抗力が支持力となる時に、固定された安定位置(
図2、4、6、8及び10)に対してのみ、垂直成分または反作用力として存在する。
【0050】
被懸垂物体の自由な懸垂位置(
図1、3、5、7及び9)においては、F2の作用重力51は、支持体の主構造物30のF1の反作用力50と合致しており、システムは平衡状態にある。固定された安定位置(
図2、4、6、8及び10)においては、F2の作用重力51は、支持体の主構造物30のF1の反作用力50の線から変位しており、システムは水平の反作用力の成分を有する。その水平の反作用力の成分は、移動した重心38を、主構造物30に対する1つまたは複数の取り付け点31の厳密に下部のその中立位置に向かって押し込む。力の他の成分(水平成分)は、風圧力と、緩衝器36が主構造物30の傾斜表面に押し当てられる時のF3の反作用力53の水平方向成分とであろう。すべての水平力は、取り付け装置31、32、33及び緩衝器36を介して構造物30に伝達される。
【0051】
図1、3、5は、技術的安定化装置及び主たる作用力の垂直成分50、51の構成の概略図であり、それぞれ、主構造物30に対する上面、下面及び側面固定方式の場合の、自由懸垂されかつ可動/通過位置にある被懸垂物体(例えば、懸垂式作業プラットホーム−SWP)34、35、36、39を示す。懸垂式作業プラットホーム34、35、36、39の自由な懸垂位置において、カウンタウェイト37が、全機器の必要な配置を釣り合わせるための部材として用いられる(例えば、構造物に沿って1つの作業位置から別の作業位置に移動するプロセスの場合)。カウンタウェイト37の位置は、作業プラットホーム35から手動でまたは機械的に調整可能であり、或いは他の場所で遠隔操作可能である。
【0052】
図2、4、6は、技術的安定化装置及び主たる作用力の垂直成分50、51、52の構成の概略図であり、それぞれ、主構造物に対する上面、下面及び側面固定方式の場合の、作業のために安定化され固定された位置にある被懸垂物体(例えば、懸垂式作業プラットホーム−SWP)34、35、36、39を示す。懸垂式作業プラットホーム34、35、36、39の固定され、安全化されかつ安定化された作業位置において、カウンタウェイト37が、押し付け/固定力を発生させる部材として作用し、被懸垂物体34、35、36、39を主構造物30に支持させる。再配置されかつ固定可能なカウンタウェイト37は、重心をその中立位置から離れるように移動させ、そこで、1つまたは2つの緩衝器の端部36に対する構造物30の反作用からの押し付け/固定力を発生させる部材として作用し、要求される安全かつ安定な作業環境を提供する。
【0053】
図7、8は、技術的安定化装置及び主たる作用力の垂直成分50、51、52、53の構成の概略図であり、主構造物30に対するスロット内上面固定方式の場合の、それぞれ、自由懸垂されかつ可動/通過位置(
図7)及び作業位置(
図8)にある被懸垂物体(例えば、懸垂式作業プラットホーム−SWP)34、35、36を示す。この場合、懸垂式作業プラットホーム34、35、36は、2つの/鏡像対称の主構造物30の下部若しくはスロットを含む主構造物30の下部にあって、カンチレバー方式で支持され、構造物30の下部の両側において機能を果たす。ここで、カウンタウェイト37は、作業員と、懸垂式作業プラットホームと、材料及び機器との全重量に対する釣り合い安定化部材として作用し、かつ、(位置調整可能なカウンタウェイト37の利用によって)2つの緩衝器の端部36のうちの1つに対する構造物30の反作用からの押し付け/固定力を発生させる部材として作用し、要求される安全かつ安定な作業環境を提供する。
【0054】
図9、10は、技術的安定化装置及び主たる作用力の垂直成分50、51、52、53の構成の概略図であり、主構造物30(例えば、この特殊な断面形状の橋梁、或いは洞穴)に対する下側内面固定方式の場合の、それぞれ、自由懸垂されかつ可動/通過位置(
図9)及び作業位置(
図10)にある被懸垂物体(例えば、懸垂式作業プラットホーム−SWP)34、35、36を示す。この場合、懸垂式作業プラットホーム34、35、36は、主構造物30の下部にあって、カンチレバー方式で支持され、構造物30の下部の両側において機能を果たす。この場合、カウンタウェイト37は、作業員と、懸垂式作業プラットホームと、材料及び機器との全重量に対する釣り合い安定化部材として作用し、かつ、(カウンタウェイト37の調整可能位置を利用して)2つの緩衝器の端部36のうちの1つに対する構造物30の反作用からの押し付け/固定力を発生させる部材として作用し、要求される安全かつ安定な作業環境を提供する。作業プラットホームが(安定化されず、固定されない)自由な懸垂位置にある場合は、カウンタウェイトを、どちらの緩衝器の端部36も構造物と接触しないような平衡位置に置くべきである。
【0055】
図11〜20は、本発明の実施形態の種々の態様、即ち、SSS(商標)−懸垂式足場システムの一部分を形成するSWP(商標)−懸垂式作業プラットホームを示す。
【0056】
図11は、懸垂式足場システムの懸垂式作業プラットホーム100用のフレーム110、111と、フレーム110、111が装着されるレールまたは軌道120とを示す。
【0057】
レール120は、レール120の下に間隔を開けて配置される支持パッド126(
図18参照)と、必要な場合にはレール120の上部に橋渡しできるレール締結具/クランプ122とを用いて、例えば橋梁などの構造物30に固定される。レール120は、その長さに沿って縦方向に延びるガイド路124であって、その中にキャリッジ/台車112が配置されるガイド路124を有する。キャリッジ/台車112は、ガイド路124の内部においてレール120に沿って走行するように調整されるホイールを有する。キャリッジ/台車112は、フレーム110、111の回動可能アーム114に結合され、締結具122と交差するまでレール120に沿って動くことができる。レール120は、ガイド路124が構造物30の両端間の長さと実質的に同方位になるように、即ち、構造物の縦軸A−Aに沿って配置される。
【0058】
懸垂式作業プラットホーム−SWP100は、基礎部分111と、その基礎部分111の両側110’、110’’に配備される2つの側面部分110とを有するフレームを含む。各側面部分110の末端には回動可能アーム114が設けられる。フレームの基礎111は、使用中、フレームの側面110と回動可能アーム114とを介して構造物30の下部に部分的に懸垂される。
【0059】
基礎111は、カウンタウェイト142を含むカウンタウェイト装置140を備えている。カウンタウェイト142は、図示の作業位置と非作業乃至通過可能位置との間に可動であり(詳しくは
図19及び20参照)、カウンタウェイトキャリッジ148によって1対のカウンタウェイトレール144に沿って動く。この例においては、カウンタウェイト142を、モータ(不図示)から動力供給される液圧ジャッキ152によって簡単に動かすことができる。
【0060】
図12は、SWP−懸垂式作業プラットホームのフレーム110、111の回動可能アーム114をレール120に取り付けるための取り付け装置の斜視図である。
【0061】
回動可能アーム114は、球面ベアリング118が納められる開口218を含む。キャリッジ/台車112は、垂直に設けられる2つの延長部分212を有し、その間に回動可能アーム114が配置される。延長部分212は、それぞれ、互いに同心であると共に回動可能アーム114の開口218とも同心の開口(不図示)を有し、それによって、ピン214または他の締結具が、回動可能アーム114を、球面ベアリング118を介してキャリッジ/台車112に固定するのを可能にする。キャリッジ/台車112をレールに沿って移動すると、回動可能アーム114、従ってフレーム110、111がレールに沿って移動する。
【0062】
図13は、本発明によるカウンタウェイト安定化装置140の斜視図である。1対のカウンタウェイトレール144が、フレーム111の側面部分の間において、フレーム111の基礎の側部110’、110’’(
図11参照)に実質的に平行に配備される。
【0063】
カウンタウェイト142は、カウンタウェイトキャリッジ148に取り付けられる。カウンタウェイトキャリッジ148は、カウンタウェイトレール144に沿って走行するように調整されるホイール248を有する。カウンタウェイトが振れ動きしないように安定化させるために、カウンタウェイト安定器150が導入される。カウンタウェイト遮蔽板146が、カウンタウェイトレール144及びカウンタウェイトキャリッジ148のホイール248をカバーし、それらの損傷、塵埃の侵入などを防止する。
【0064】
液圧ジャッキ152が、装着プレート154を介してカウンタウェイト142に、或いは、カウンタウェイト安定器150に結合される。ジャッキ152を作動させると、ジャッキ152が、カウンタウェイト142を、カウンタウェイトレール144の径路に沿って直線的に動かす。カウンタウェイト142の動きは、一般的に、構造物30の縦軸A−Aに垂直であり、この動きによって、構造物30に対するフレーム110、111の回転軸B−Bの回りの回動動作であって、自由懸垂位置と、フレーム110、111が構造物30に対して安定化された時の作業位置との間の回動動作が惹起される。
【0065】
図14は、自由懸垂位置にあるカウンタウェイト装置140の斜視図である。カウンタウェイト142は、フレームの基礎111の内部空間310の内部、即ち、フレームの基礎111の下部に位置している。
【0066】
図15は、レール120及びキャリッジ/台車112の断面図である。キャリッジ/台車112は、中心部分212のそれぞれの側にホイール対128を有する。レール120は、それぞれの側に、レールガイド124を形成する張出部220を含み、この張出部220は、キャリッジ/台車120がレール120から脱出するのを防止する。キャリッジ/台車112は、レール120に沿う動きを補助するため、潤滑することができる。
【0067】
図16及び17は、懸垂式足場システム350の異なる斜視図を示し、
図18は、標準的な足場充填部材(この場合PERI)を含む懸垂式足場システム350を横方向から見た図である。フレーム110、111は懸垂式作業プラットホームであり、足場部材370(任意の標準的システムのタイプの充填足場部材)が、フレーム110、111の内部に組み立てられ、建設、検査及び保守管理作業のための安全なアクセス及び作業環境を提供する。
【0068】
上部プラットホーム374は、構造物30から第1ラダー378へのアクセスを提供する。この例においては、第1ラダー378の底部に、作業プラットホーム372に至る第2ラダー380へのアクセス路となる中間プラットホーム376が設けられる。当業者は、設けるとすればいくつの中間プラットホームが必要になるかを理解するであろう。
【0069】
足場370は、懸垂式足場システム及びその懸垂式作業プラットホームの充填部材であり、任意の必要なシステムの足場部材、例えばPERIとすることができるが、任意の適切な足場システムを用いることが可能である。足場充填部材370は、フレームの基礎111の周囲の壁体382と、アクセス点回りのタワー384と、ラダー378、380とを構成する。フレームの側面110の末端側に位置するフレームの基礎111の隅388に、即ち、構造物30の下部に位置するフレームの基礎111の隅に、足場の壁体382の隅の垂直部材392が、壁体の高さを超えて、当接緩衝器若しくは緩衝材390まで延びている。カウンタウェイト142が、図示のようにその作業位置にある時は、当接緩衝器390が構造物30の下面に当接する。当接緩衝器は、本発明の装置の不可欠の部分であり、標準的な足場の充填部材ではない。
【0070】
フレームの側面110は、それぞれ、レール120に沿って動くことが可能なキャリッジ/台車112に連結される。レール120は、レール120と構造物30との間に間隔を開けて配置される支持パッド126と、レール120の上部に橋渡しされるレール締結具122とを用いて構造物30に結合される。
【0071】
レール締結具122は約200cmの公称間隔だけ離して配置されるが、この間隔は、構造物30に応じて、より小さくまたはより大きくすることが可能である。レール締結具122は、レール120を固定し、更に、足場システム350の動きに対するストッパ/障害物として作用する。足場システム350を更に構造物に沿って動かすためには、レール締結具122を一時的に二重にして(被動作キャリッジの前方に1つ、もう一方は後方)、1つの締結具を取り除くか或いはレール120から離れるように回動できるようにしなければならない。レール締結具122の間の間隔及び間隔の倍数は、2つのフレームの側面111の間の間隔と同じではなく、従って、足場を通過させるには、1回についてただ1つの締結具122を取り外すかまたは変位させることが望ましい。
【0072】
この例においては、足場システム350を更に構造物に沿って動かすために、1つのレール支持具122を取り除くか或いはレール120から離れるように回動させなければならない。再言すると、レール締結具122の間の間隔及び間隔の倍数が、2つのフレームの側面111の間の間隔と同じでなく、従って、足場を通過させるには、1回についてただ1つの締結具122を取り外すかまたは変位させることが望ましい。
【0073】
図19及び20は、それぞれ、自由懸垂位置及び作業位置にある懸垂式足場システムの断面図である。
図19を参照すると、足場システム350はその自由懸垂位置または第1位置にあり、カウンタウェイト142はフレームの基礎111の下部にあって、当接緩衝器390は構造物30の下面と接触していない。この形態においては、足場システム350をレール120に沿って動かすことができ、構造物30の新しい部分の作業、検査または保守管理が可能になる。
【0074】
図20は、固定された位置または作業位置または第2位置における足場システム350を示す。カウンタウェイト142は、ジャッキ152によって構造物30の端部及びフレームの側面110の方向に直線的に変位または動かされており、それによって、足場システム350の重心が移動して、足場システム350を、回動アーム114を介して軸B−B(
図11参照)の回りに回動させ、当接緩衝器390を構造物30の下面と強制的に接触させる。換言すれば、カウンタウェイト142を構造物30から離れるように動かして、懸垂式足場を安定な主構造に対して押し付ける力を発生させる。これによって、足場システム350に対する安定化力または支持力が生成され、作業プラットホームが危険な制御不能の振れ動きまたは動作を生じることなく、作業を安全に実施できるようになる。
【0075】
足場部材370は分解及び運び出しが容易であり、また、フレームの側面110はフレームの基礎111からボルトを抜いて取り外すことができ、かつ、レール120も取り外せるので、足場システム350のいくつかの部分またはすべては、使用しない時には構造物30から取り外すことができる。
【0076】
液圧ジャッキは、故障した場合には、手動クランクで補足することが可能であり、或いは、手動クランクまたは代わりの動作方式に取り替えることができる。
【0077】
ここに説明する図示の例においては、レールまたは軌道120は、構造物30の上面に配置されるものとして示されている(
図1、2、7、8参照)が、レールは、路面、構造物の側面(
図5、6)または下面(
図3、4、9、10)に配置することもできる。選択されるこの位置は、部分的には、構造物の構成と、懸垂式足場システムの設置位置及び作業プラットホームへのアクセスの態様によって決定されるものであろう。
【0078】
懸垂式作業プラットホーム100の1つの用途は、構造物30の下面または側面に対する建設、保守管理または検査の作業を実施するための橋梁下部へのアクセス手段の提供である。懸垂式作業プラットホーム100は、必要な作業地点に部品として(分解してまたは折り畳んで)配送され、続いて、主フレーム(側面フレーム110及び水平の作業プラットホーム111)及び他のSWPの構造部品が一緒に組み立てられ、支持固定点またはレール120に、(例えば、下からまたは上からクレーンによって、ヘリコプターによって、クレーン船によって)取り付けられる。引き続いて、すべての任意選択の付加的な付属品(372、374、376、378、380、382、384、390
図16、17)、機械類、軸組み部材、及び材料が必要に応じて搭載されるであろう。SWPを用いると経済的な組み立て、分解及び輸送が可能になる。建設または保守管理を行うための足場を構築する場合に比べると、作業効率が高く、コストを大幅に低減できる。SWPの部材は、オンサイト完成用として容易に一緒に連結し得るように構成されており、或いは、予備組立して完成状態で作業現場に配送することが可能である。
【0079】
SWPフレーム100は、特定の場合及び目的用途に応じて調整可能な形状及び構造を有しており、構造物30の幾何学的形状に対して組み立てられる。SSS−懸垂式足場システムの装備品の寸法及び形状は、それぞれの具体的な用途において変化し、特定の必要性と、作業主題の構造物の形状と、実施作業のタイプの特定の要件とに対して調整される。例えば、
●軽易な保守管理作業の場合には、作業プラットホームは相対的に長くなるであろう。作業の進行が速やかであり、使用機器が軽量である(即ち、塗装、清浄化・・・)からである。
●1つの特定の場所で実施される作業の場合には、作業プラットホームは相対的に短いであろう(即ち、応力付加・・・)。
●軸組み作業のタイプの場合には、作業領域をカバーしかつ軸組み機器を運ぶために、作業プラットホームは深くかつ高くなるであろう。
【0080】
これらの図は、例示目的のみのためのものであり、他の形態も可能であることが理解されるべきである。
【0081】
本発明を、いくつかの実施形態によって、変更及び代替方式を交えて説明したが、この説明を読解すれば、更に別の実施形態及び変更形態が当業者には明らかになるであろう。このようなすべての実施形態及び変更形態は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲内に包含されることが意図されている。