(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の放射照度信号が前記第2の放射照度信号とは異なっており、前記第1の電力出力と前記第2の電力出力との間の差が、あらかじめ定義されたしきい値以下であるときに、故障センサ警報信号を生成するように、前記処理デバイス(26)がさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
履歴動作データと、放射照度信号の間の、電力出力の間の受け入れることができる分散を定義するしきい値とのうちの少なくとも1つを記憶するように構成されたメモリデバイス(208)をさらに備える、請求項1または2に記載のシステム。
前記第1の放射照度信号が前記第2の放射照度信号とは異なっており、前記第1の電力出力が前記第2の電力出力とは異なっており、前記第1の放射照度信号と前記第1の電力出力とのうちの少なくとも一方が、記憶された履歴データとは異なっているときに、前記第1の放射照度センサ(102)を故障しているとして識別するように、前記処理デバイス(26)がさらに構成されている、請求項3に記載のシステム。
前記処理デバイス(26)が、前記第1のセンサ(102)以外の前記複数のセンサ(96)によって出力される前記センサ信号に基づいて前記センサ信号の平均値を決定し、前記第1のPVセル(32)以外の前記複数のPVセル(28)の前記電力出力に基づいて前記平均電力出力を決定するようにさらに構成されている、請求項5に記載の制御システム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において説明される方法およびシステムは、発電システム内の故障センサの自動識別を容易にする。例えば、本明細書において説明される方法およびシステムは、隣接するセンサのセンサ出力を使用して、センサが適切に動作しているかどうか判定する。第1のセンサが、適切に動作しているかどうか判定するために、第1のセンサのセンサ出力は、少なくとも1つの隣接するセンサのセンサ出力と比較される。センサ出力が、実質的に同様でない場合、第1のセンサに関連する太陽電池の電力出力は、少なくとも1つの隣接する太陽電池の電力出力と比較される。電力出力が、実質的に同様である場合、本明細書において説明されるシステムおよび方法は、第1のセンサを故障しているとして識別する。
【0010】
本明細書において説明される方法およびシステムの技術的効果は、(a)第1の光起電力(PV)電池に関連する第1のセンサから第1のセンサ信号を受信すること、(b)第2のPV電池に関連する第2のセンサから第2のセンサ信号を受信すること、(c)第1のPV電池によって出力される第1の電力と、第2のPV電池によって出力される第2の電力出力とを決定すること、および(d)第1のセンサ信号と第2のセンサ信号との比較、および第1の電力出力と第2の電力出力との比較に基づいて第1のセンサの機能を決定することのうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
図1は、PV発電システム10の例示の一実施形態のブロック図である。本例示の実施形態においては、システム10は、第1のソーラモジュール20と、第2のソーラモジュール22と、インバータ24と、システムコントローラ26とを含む太陽光発電システム(solar power generation system)である。2つのソーラモジュールを含むように示されているが、システム10は、システム10が本明細書において説明されるように機能することを可能にする適切な任意の数のソーラモジュールを含むことができる。第1のソーラモジュール20と、第2のソーラモジュール22とは、それぞれ複数のPV電池、例えば、太陽電池28を含む。例えば、第1のソーラモジュール20は、第1の太陽電池30と、第2の太陽電池32と、第3の太陽電池34と、第4の太陽電池36と、第5の太陽電池38と、第6の太陽電池40と、第7の太陽電池42と、第8の太陽電池44と、第9の太陽電池46と、第10の太陽電池48と、第11の太陽電池50と、第12の太陽電池52と、第13の太陽電池54と、第14の太陽電池56と、第15の太陽電池58と、第16の太陽電池60と、第17の太陽電池62と、第18の太陽電池64と、第19の太陽電池66と、第20の太陽電池68と、第21の太陽電池70と、第22の太陽電池72と、第23の太陽電池74と、第24の太陽電池76と、第25の太陽電池78と、第26の太陽電池80と、第27の太陽電池82と、第28の太陽電池84と、第29の太陽電池86と、第30の太陽電池88とを含む。30個の太陽電池が示されているが、第1のソーラモジュール20は、第1のソーラモジュール20が本明細書において説明されるように機能することを可能にする適切な任意の数の太陽電池を含むことができる。
【0012】
複数の太陽電池28は、太陽エネルギーにさらされたときに直流(DC)電流を生成する光起電力材料を含む。ソーラモジュール20の第1の表面90は、例えば、太陽からの光にさらされる。第1の表面90の反対側の第2の表面(
図1には示されず)は、日光にさらされず、一般的には複数の太陽電池28の間の接続を含む。大量の電力が、太陽電池をソーラモジュールにアセンブルすることにより提供される。モジュール20および22によって生成される電力は、インバータ24に供給される。インバータ24は、DC電力を交流(AC)電力に変換し、それだけには限定されないが、それに対してソーラモジュール20および22によって生成される電力を供給するための電力グリッド(power grid)などの電気的負荷94に印加するために電力を調整する。
【0013】
例示の実施形態においては、ソーラモジュール20は、複数のセンサ96を含み、複数のセンサ96のうちの少なくとも1つのセンサが、それぞれの太陽電池に関連づけられる。例えば、第1の太陽電池30は、第1の放射照度センサ100を、含み、第1の放射照度センサ100に結合され、かつ/または第1の放射照度センサ100の近くに位置づけられることが可能である。第1の放射照度センサ100は、第1の太陽電池30の表面90に入射する、本明細書において太陽光束と称される放射束を検出する。第1の放射照度センサ100は、第1の太陽電池30の表面90上の太陽光束を測定することを容易にするように位置づけられる。太陽光束は、太陽電池によって電力に変換するための表面90上で使用可能な光の評価尺度(measure)である。
【0014】
同様に、例示の実施形態においては、第2の放射照度センサ102は、第2の太陽電池32の表面90上の太陽光束を測定し、第3の放射照度センサ104は、第3の太陽電池34の表面90上の太陽光束を測定し、第4の放射照度センサ106は、第4の太陽電池36の表面90上の太陽光束を測定し、第5の放射照度センサ108は、第5の太陽電池38の表面90上の太陽光束を測定し、第6の放射照度センサ110は、第6の太陽電池40の表面90上の太陽光束を測定し、第7の放射照度センサ112は、第7の太陽電池42の表面90上の太陽光束を測定し、第8の放射照度センサ114は、第8の太陽電池44の表面90上の太陽光束を測定し、第9の放射照度センサ116は、第9の太陽電池46の表面90上の太陽光束を測定し、第10の放射照度センサ118は、第10の太陽電池48の表面90上の太陽光束を測定し、第11の放射照度センサ120は、第11の太陽電池50の表面90上の太陽光束を測定し、第12の放射照度センサ122は、第12の太陽電池52の表面90上の太陽光束を測定し、第13の放射照度センサ124は、第13の太陽電池54の表面90上の太陽光束を測定し、第14の放射照度センサ126は、第14の太陽電池56の表面90上の太陽光束を測定し、第15の放射照度センサ128は、第15の太陽電池58の表面90上の太陽光束を測定し、第16の放射照度センサ130は、第16の太陽電池60の表面90上の太陽光束を測定し、第17の放射照度センサ132は、第17の太陽電池62の表面90上の太陽光束を測定し、第18の放射照度センサ134は、第18の太陽電池64の表面90上の太陽光束を測定し、第19の放射照度センサ136は、第19の太陽電池66の表面90上の太陽光束を測定し、第20の放射照度センサ138は、第20の太陽電池68の表面90上の太陽光束を測定し、第21の放射照度センサ140は、第21の太陽電池70の表面90上の太陽光束を測定し、第22の放射照度センサ142は、第22の太陽電池72の表面90上の太陽光束を測定し、第23の放射照度センサ144は、第23の太陽電池74の表面90上の太陽光束を測定し、第24の放射照度センサ146は、第24の太陽電池76の表面90上の太陽光束を測定し、第25の放射照度センサ148は、第25の太陽電池78の表面90上の太陽光束を測定し、第26の放射照度センサ150は、第26の太陽電池80の表面90上の太陽光束を測定し、第27の放射照度センサ152は、第27の太陽電池82の表面90上の太陽光束を測定し、第28の放射照度センサ154は、第28の太陽電池84の表面90上の太陽光束を測定し、第29の放射照度センサ156は、第29の太陽電池86の表面90上の太陽光束を測定し、第30の放射照度センサ158は、第30の太陽電池88の表面90上の太陽光束を測定する。この場合にも、第1のソーラモジュール20は、30個よりも多くの、または少ない太陽電池を含んでいてもよい。
【0015】
複数のセンサ96のそれぞれは、センサによって測定される太陽光束を表す信号を生成する。信号は、本明細書において、放射照度信号と称される。これらの放射照度信号のそれぞれは、システムコントローラ26に供給される。
【0016】
いくつかの実施形態においては、システムコントローラ26は、バス200、または情報を通信する他の通信デバイスを含む。1つまたは複数のプロセッサ202は、バス200に結合されて、複数のセンサ96および/または他のセンサ(1つまたは複数)からの情報を含めて、情報を処理する。プロセッサ202は、少なくとも1つのコンピュータを含むことができる。本明細書において使用されるように、コンピュータという用語は、当技術分野においてコンピュータと称される集積回路だけには限定されず、広範にプロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、特定用途向け集積回路、および他のプログラム可能な回路を意味しており、これらの用語は、本明細書において交換可能に使用される。
【0017】
システムコントローラ26はまた、1つまたは複数のランダムアクセスメモリ(RAM)204および/または他のストレージデバイス206を含むこともできる。RAM204とストレージデバイス206とは、バス200に結合されて、プロセッサ202によって実行される情報および命令を記憶し、転送する。RAM204(および/またはストレージデバイス206、もし含まれれば)は、使用してプロセッサ202による命令の実行中に、一時的な変数または他の中間情報を記憶することもできる。システムコントローラ26は、バス200に結合されてプロセッサ202に対して静的な(すなわち、変化しない)情報および命令を記憶し、提供する1つまたは複数の読出し専用メモリ(ROM)208および/または他の静的ストレージデバイスを含むこともできる。プロセッサ202は、限定することなく、放射照度センサと、電力計とを含むことができる複数の電気デバイスおよび電子デバイスから送信される情報を処理する。実行される命令は、限定することなく、常駐する変換アルゴリズムおよび/または比較器アルゴリズムを含む。命令のシーケンスの実行は、ハードウェア回路とソフトウェア命令とのどのような特定の組合せにも限定されない。
【0018】
システムコントローラ26はまた、入出力デバイス(1つまたは複数)210を含むこともでき、あるいは入出力デバイス210に結合することもできる。入出力デバイス210は、システムコントローラ26に入力データを供給し、かつ/またはそれだけには限定されないが、ソーラパネル位置決め出力および/またはインバータ制御出力などの出力を供給する、当技術分野において知られている任意のデバイスを含むことができる。命令は、例えば、磁気ディスク、読出し専用メモリ(ROM)集積回路、CD−ROM、および/またはDVDを含むストレージデバイス206から、1つまたは複数の電子的アクセス可能媒体に対するアクセスを提供する有線または無線のいずれかであるリモート接続を経由して、RAM204に供給することができる。いくつかの実施形態においては、ハードワイヤード回路は、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用することができる。したがって、命令のシーケンスの実行は、本明細書において説明され、かつ/または示されるかどうかにかかわらず、ハードウェア回路と、ソフトウェア命令との特定のどのような組合せにも限定されない。また、例示の実施形態においては、入出力デバイス210は、限定することなく、マウスやキーボード(いずれも
図1には示されず)などのオペレータインターフェース212(例えば、ヒューマンマシンインターフェース(HMI))に関連するコンピュータ周辺機器を含むこともできる。さらに、例示の実施形態においては、追加の出力チャネルは、例えば、オペレータインターフェースモニタおよび/または警報デバイス(いずれも
図1に示されず)を含むことができる。システムコントローラ26は、システムコントローラ26が、複数のセンサ96および/または他のセンサ(1つまたは複数)と通信することを可能にするセンサインターフェース214を含むこともできる。センサインターフェース214は、アナログ信号をプロセッサ202によって使用され得るデジタル信号に変換する1つまたは複数のアナログデジタル変換器を含むことができる。複数のセンサ96からの放射照度信号は、センサインターフェース214を通してシステムコントローラ26に供給される。
【0019】
電力信号もまた、システムコントローラ26に対して供給される。より具体的には、複数の太陽電池28のそれぞれの電力出力を決定するシステムコントローラ26によって使用されるデータを含む少なくとも1つの信号が、システムコントローラ26に対して供給される。システムコントローラ26は、例えば、第1の太陽電池30、第2の太陽電池32、第3の太陽電池34、および/または第4の太陽電池36の電力出力を決定する。例えば、電力計(
図1に示されず)は、ソーラモジュール20内に含むことができ、第1の太陽電池30の電力出力に比例した電力信号をシステムコントローラ26に対して供給するように構成されている。代わりに、電圧センサおよび電流センサ(
図1に示されず)は、ソーラモジュール20内に含めることができる。電圧センサおよび電流センサは、第1の太陽電池30によって生成される電圧および電流を測定し、測定された電圧および電流に対応する信号をシステムコントローラ26に対して供給する。システムコントローラ26は、測定された電圧と電流とを使用して、第1の太陽電池30による電力出力を決定する。
【0020】
例示の実施形態においては、システムコントローラ26は、システム10内の故障センサを識別する。故障センサは、測定されているパラメータを正確に表す信号をシステムコントローラ26に供給しないセンサとして本明細書において定義される。より具体的には、故障放射照度センサは、対応する太陽電池の表面90上の実際の太陽光束を正確に表す放射照度信号をシステムコントローラ26に供給しない放射照度センサとして本明細書において定義される。例えば、システムコントローラ26は、第2の太陽電池32においてゼロの放射照度に対応する第2の放射照度センサ102からの放射照度信号を受信する可能性がある。この放射照度信号は、第2の太陽電池32に入射する実際の太陽光束を正確に表し、あるいはより具体的には第2の太陽電池32に入射する太陽光束の欠如を正確に表す可能性もある。言い換えれば、機能するセンサは、光がセンサ上に入射していないときにゼロ放射照度に対応する放射照度信号をシステムコントローラ26に供給する。しかしながら、第2の放射照度センサ102が、故障している場合、システムコントローラ26は、たとえ第2の太陽電池32に光が入射しているとしても、第2の太陽電池32においてゼロ放射照度に対応する放射照度信号をセンサ102から受信してしまう可能性がある。
【0021】
システムコントローラ26は、規則を適用して、第2の放射照度センサ102が、故障しているかどうか判定する。規則に違反している場合、システムコントローラ26は、例えば、警報信号を生成することにより、センサが故障していることを示す。システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と、第2の放射照度センサ102に隣接する放射照度センサによって供給される少なくとも1つの他の放射照度信号とを絶えず比較する。放射照度信号が異なる場合、システムコントローラ26は、第2の太陽電池32の電力出力と、少なくとも1つの他の隣接する太陽電池の電力出力とを比較する。放射照度信号と電力出力とを絶えず比較するように上記で説明されているが、システムコントローラ26は、放射照度信号と電力出力とを定期的に、または断続的に比較して、第2の放射照度センサ102の動作を監視することができる。
【0022】
例えば、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と、第7の放射照度センサ112からの放射照度信号とを比較することができる。隣接するセンサは、第2の放射照度センサ102のすぐ隣のセンサ、または第2の放射照度センサ102に十分近いセンサであり、放射照度信号により、第2の放射照度センサ102が正確な放射照度信号を供給しているかどうかについての指示がシステムコントローラ26にもたらされる。第2の放射照度センサ102に隣接するセンサの例は、第1の放射照度センサ100と、第3の放射照度センサ104と、第6の放射照度センサ110と、第7の放射照度センサ112と、第8の放射照度センサ114とである。例えば、システムコントローラ26が、第2の太陽電池32の表面90においてゼロの太陽光束が存在することを示す、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号を受信し、第7の太陽電池42の表面90においてゼロの太陽光束が存在することを示す、第7の放射照度センサ112からの放射照度信号を受信する場合、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102が、適切に機能しており、太陽電池32の表面90上の太陽光束を正確に表す放射照度信号を供給していると判定する。例示の実施形態においては、放射照度しきい値が、例えば、ROM208に記憶される。第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と、第7の放射照度センサ112からの放射照度信号との間の差が、放射照度しきい値以下である場合、システムコントローラ26は、それらの信号が実質的に同様であること、および第2の放射照度センサ102が、適切に機能していると判定する。
【0023】
第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と、第7の放射照度センサ112からの放射照度信号との間の差が、放射照度しきい値よりも大きい場合、システムコントローラ26は、それらの信号が、実質的に異なっていると判定し、第2の太陽電池32の電力出力と、第7の太陽電池42の電力出力とを比較する。第2の太陽電池32の電力出力が、第7の太陽電池42の電力出力と実質的に同様である場合、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102が、適切に機能していないと判定する。例示の実施形態においては、電力しきい値が、例えば、ROM208に記憶される。電力出力の間の差が、電力しきい値以下である場合、それらの電力出力は、実質的に同様である。この一連の比較は、第2の太陽電池32と、第7の太陽電池42とが、実質的に同様な電力出力を有することを示すデータをシステムコントローラ26に供給し、これは、第2の放射照度センサ102と、第7の放射照度センサ112との両方で受信される太陽光束が、実質的に等しいことに対応する。しかしながら、第2の放射照度センサ102と、第7の放射照度センサ112とによって供給される実際の放射照度信号は、この決定を支持せず、第2の放射照度センサ102が故障しているという結論がもたらされる。
【0024】
さらに、システムコントローラ26が、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号が第7の放射照度センサ112からの放射照度信号と実質的に同様でないと判定し、システムコントローラ26が、第2の太陽電池32の電力出力が第7の太陽電池42の電力出力と実質的に同様でないと判定する場合、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と第2の太陽電池32の電力出力とを記憶された履歴データと比較して、第2の放射照度センサ102が、故障しているかどうか判定する。履歴データは、例えば、歴史的な気候データおよび/または放射照度レベルデータから決定される様々な日付および/または時刻に対する典型的な電力出力値を含むことができる。例えば、履歴データは、ROM208に記憶することができ、プロセッサ202によってアクセスして、第2の太陽電池32の電力出力が、その電力が決定された日付および/または時刻に対する典型的な電力出力値のあらかじめ決定された範囲内にあるかどうか判定することができる。さらに、プロセッサ202は、例えば、過去の24時間を超える時間にわたって第2のセンサ102からの放射照度信号を分析して、その放射照度信号が、予想される(例えば、夜には低い放射照度信号で、日の出のときに増大する)ように変化するかどうか判定することができる。放射照度信号および/または電力出力と、履歴データとを比較することにより、システムコントローラ26は、複数の太陽電池が電力を生成しておらず、放射照度センサ値がゼロ、または低い太陽光束を示しているときでさえも、センサが動作しているかどうか判定することができるようになる。
【0025】
代替的実施形態においては、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と、複数の隣接する放射照度センサからの放射照度信号とを比較する。この実施形態においては、複数のセンサ96と、対応する太陽電池28とは、複数のグループに分割される。例えば、複数のセンサ96は、第1のグループ250と、第2のグループ252と、第3のグループ254とに分割される。第1のグループ250と、第2のグループ252と、第3のグループ254とは、ユーザが、例えば、オペレータインターフェース212を使用してセンサを選択することにより、定義することができる。代わりに、複数のセンサ96は、システムコントローラ26によってグループに自動的に分割し、あるいはシステム10が本明細書において説明されるように機能することを可能にする他の適切な任意の方法で分割することができる。
【0026】
代替的実施形態において、第2の放射照度センサ102が、適切に機能しているかどうか判定するために、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と、第1のグループ250(すなわち、第3の放射照度センサ104と、第4の放射照度センサ106と、第7の放射照度センサ112と、第8の放射照度センサ114と、第9の放射照度センサ116と、第12の放射照度センサ122と、第13の放射照度センサ124と、第14の放射照度センサ126と)内の残りのセンサによって供給される放射照度信号の平均値とを比較する。本明細書において称されるような平均値は、算術平均値(arithmetic mean)、中央値、モード、またはシステム10が本明細書において説明されるように機能することを可能にする中心傾向(central tendency)の他の適切な任意の表現を含むことができる。第2の放射照度センサ102からの放射照度信号が、第1のグループ250内の残りのセンサのそれぞれによって供給される平均放射照度信号と実質的に同様である場合、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102が、適切に機能していると判定する。上記で説明されるように、システムコントローラ26は、ROM208に記憶される放射照度しきい値を適用して、信号が、実質的に同様であるかどうか判定する。
【0027】
システムコントローラ26が、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号と、放射照度信号の平均値との間の実質的な差を識別する場合、システムコントローラ26は、第1のグループ250内の複数の太陽電池のうちの各太陽電池によって出力される電力と、第1のグループ250内の残りの太陽電池の電力出力の平均値とを比較する。例えば、第2の太陽電池32の電力出力が、残りの太陽電池の平均的な電力出力と実質的に同様である場合、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102が、適切に機能していないと判定する。さらに、システムコントローラ26は、第1のグループ250内の残りの太陽電池の電力出力の平均値とは実質的に異なる、第1のグループ250内の複数の太陽電池の数を決定する。上記で説明されるように、システムコントローラ26は、電力しきい値を適用して、電力出力が、実質的に同様であるか、または異なっているかどうか判定する。この一連の比較は、第2の太陽電池32が、第1のグループ250内の他の太陽電池の電力出力と実質的に同様である電力出力を有することを示すデータをシステムコントローラ26に供給し、これは、第1のグループ250内の太陽電池のすべてに入射する太陽光束に実質的に等しいことに対応する。しかしながら、第2の放射照度センサ102によって供給される実際の放射照度信号は、この決定を支持せず、第2の放射照度センサ102が、故障しているという結論がもたらされる。
【0028】
さらに、システムコントローラ26が、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号が第1のグループ250内の残りのセンサによって供給される放射照度信号の平均値と実質的に同様でないと判定し、システムコントローラ26が、第2の太陽電池32によって生成される電力が第1のグループ250内の残りの太陽電池によって生成される電力の平均値と実質的に同様でないと判定する場合、システムコントローラ26は、第2の放射照度センサ102からの放射照度信号、および第2の太陽電池32によって生成される電力と、記憶された履歴データとを比較して、第2の放射照度センサ102が、故障しているかどうか判定する。例えば、履歴データは、ROM208に記憶され、プロセッサ202によってアクセスされて、第2の太陽電池32の電力出力が、電力が決定される日付および時刻に対する典型的な電力出力値のあらかじめ決定された範囲内にあるかどうか判定することができる。さらに、プロセッサ202は、例えば、過去の24時間を超える時間にわたっての第2の放射照度センサ102からの放射照度信号を分析して、放射照度信号が、予想されるように変化するかどうか判定することができる。さらに、複数の放射照度センサの履歴データを使用して、複数のセンサにおける故障を同時にトレースすることができる。
【0029】
システムコントローラ26は、複数のセンサ96のうちの少なくとも1つが適切に機能していないと判定されたときに、故障センサの信号をオペレータインターフェース212に供給する。故障センサの信号は、複数のセンサ96のうちのどれが、故障していると決定されたかを識別する記述を含む。オペレータインターフェース212は、ユーザが閲覧するための警報を表示することができる。オペレータインターフェース212はまた、音響警報を鳴らし、視覚的インジケータを点灯し、かつ/または複数のセンサ96内のセンサが適切に機能していないことを示す他の任意の指示を提供することもできる。
【0030】
第2の放射照度センサ102に関して上記で説明されているが、システムコントローラ26は、太陽光発電システム10内に含まれる各センサの動作を監視する。
【0031】
図2は、PV発電システム10(
図1に示される)内に含まれる複数のセンサの、例えば、複数のセンサ90(
図1に示される)の動作を監視するための一例の方法310のフローチャート300である。上記で説明されるように、PV発電システム10は、複数の太陽電池28と、複数のセンサ96とを含む。例示の実施形態においては、方法310は、複数の太陽電池28のうちの第1の太陽電池に関連する第1のセンサから第1のセンサ信号を受信すること(320)を含む。例えば、第1のセンサ信号(すなわち、放射照度信号)は、第2の放射照度センサ102から受信され(320)、この第2の放射照度センサは、第2の太陽電池32に関連づけられる。方法310はまた、複数の太陽電池28のうちの第2の太陽電池に関連する第2のセンサから第2のセンサ信号を受信すること(322)を含む。例えば、第2のセンサ信号(すなわち、放射照度信号)は、第7の放射照度センサ112から受信され(322)、この第7の放射照度センサは、第7の太陽電池42に関連づけられる。方法310はまた、第2の太陽電池32の第1の電力出力と、第7の太陽電池42の第2の電力出力とを決定すること(324)を含む。
【0032】
例示の実施形態においては、方法310はまた、第1のセンサ信号と第2のセンサ信号との比較、および第1の電力出力と第2の電力出力との比較に少なくとも部分的に基づいて、第2のセンサ102が故障していると判定すること(326)を含む。より具体的には、第2のセンサ102が故障していると判定すること(326)は、第1のセンサ信号が、第2のセンサ信号とは異なると判定すること、および第1の電力出力が、第2の電力出力と実質的に同様であると判定することを含む。
【0033】
さらに、第2のセンサ102が故障していると判定すること(326)は、第1のセンサ信号が、第2のセンサ信号とは異なると判定すること、第1の電力出力が、第2の電力出力とは異なると判定すること、および第1の電力出力と第1のセンサ信号とのうちの少なくとも一方が、記憶された履歴データとは異なると判定することを含む。例えば、第1の電力出力と、第2の電力出力との間の差が、記憶された電力出力しきい値以上であるときに、第1の電力出力は、第2の電力出力とは異なると判定することができる。さらに、第1の電力出力と、記憶された履歴電力出力データとの間の差が、記憶された電力出力しきい値以上であるときに、第1の電力出力は、記憶された履歴データとは異なると判定することができる。さらに、第1のセンサ信号と、記憶された履歴センサ信号データとの間の差が、記憶されたセンサ信号しきい値以上であるときに、第1のセンサ信号は、記憶された履歴データとは異なると判定することができる。
【0034】
代替的実施形態においては、方法310はまた、第3の太陽電池に関連する第3のセンサから第3のセンサ信号を受信すること(330)を含むことができる。例えば、第3のセンサ信号(すなわち、放射照度信号)は、第3の放射照度センサ104から受信され(330)、この第3の放射照度センサは、第3の太陽電池34に関連づけられる。方法310はまた、第3の太陽電池34の第3の電力出力を決定すること(332)、および例えば、第2のセンサ信号と第3のセンサ信号との平均をとることにより、平均センサ信号を決定すること(334)を含む。方法310はまた、例えば、第2の電力出力と、第3の電力出力との平均をとることにより、平均電力出力を決定すること(336)を含む。
【0035】
代替的実施形態において、第2の放射照度センサ102は、第1のセンサ信号と平均センサ信号との比較、および第1の電力出力と平均電力出力との比較に少なくとも部分的に基づいて、故障していることが決定される。第1のセンサと、第2のセンサと、第3のセンサとは、第1のセンサと、第2のセンサと、第3のセンサとの相対的ロケーションに基づいて、複数のセンサ96から選択される。
【0036】
さらに、コンピュータ実行可能コンポーネントを有する1つまたは複数のコンピュータ読取り可能媒体は、複数のセンサの、例えば、複数のセンサ96(
図1に示される)の動作を監視するように構成することができる。コンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに第1のセンサ信号と、第2のセンサ信号と、第1の電力出力と、第2の電力出力とを受信させるインターフェースコンポーネントと;少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに第1のセンサ信号と、第2のセンサ信号と、第1の電力出力と、第2の電力出力とを比較するための少なくとも1つのアルゴリズムを記憶させるメモリコンポーネントと;少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに複数のセンサ内の故障センサを識別させる分析コンポーネントとを含むことができる。
【0037】
本明細書において説明される実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ読取り可能媒体を包含し、各媒体は、データを操作するためのデータまたはコンピュータ実行可能命令を含むように構成することができ、またはそれらを担持する。コンピュータ実行可能命令は、様々な異なる機能を実行することが可能な汎用コンピュータに関連する処理システム、または限られた数の機能を実行することが可能な専用コンピュータに関連する処理システムなどの処理システムによってアクセスすることができるデータ構造、オブジェクト、プログラム、ルーチン、または他のプログラムモジュールを含む。コンピュータ実行可能命令は、処理システムに、特定の機能、または機能のグループを実行させ、本明細書に開示される方法のためのステップをインプリメントするためのプログラムコード手段の例である。さらに、実行可能命令の特定のシーケンスは、そのようなステップをインプリメントするために使用することができる対応する動作の一例を提供する。コンピュータ読取り可能媒体の例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)、あるいは処理システムによってアクセスすることができるデータまたは実行可能命令を提供することが可能な他の任意のデバイスまたはコンポーネントを含む。
【0038】
本明細書において説明されるようなコンピュータまたはコンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサまたは処理装置と、システムメモリと、何らかの形態のコンピュータ読取り可能媒体とを有する。例として限定するものではないが、コンピュータ読取り可能媒体は、コンピュータストレージ媒体と、通信媒体とを備える。コンピュータストレージ媒体は、コンピュータ読取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法または技術の形でインプリメントされる揮発性および不揮発性の、着脱可能および着脱不能な媒体を含む。通信媒体は、一般的に、搬送波や他の移送メカニズムなどの被変調データ信号の形で、コンピュータ読取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを実施し、任意の情報配送媒体を含む。上記のうちの任意の組合せもまた、コンピュータ読取り可能媒体の範囲内に含まれる。
【0039】
コンピュータは、リモートコンピュータなど、1つまたは複数のリモートコンピュータに対する論理接続を使用してネットワーク化環境内で動作することができる。例示のコンピューティングシステム環境に関連して説明されるが、本発明の実施形態は、非常に多数の他の汎用または専用のコンピューティングシステムの環境または構成と共に動作する。コンピューティングシステム環境は、本明細書において説明される実施形態の用途または機能についてどのような限定も示唆することを意図してはいない。さらに、コンピューティングシステム環境は、例示の動作環境において示されるコンポーネントのうちの任意の1つまたは組合せに関連したどのような依存性または要件を有するようにも解釈するべきではない。本発明の態様と共に使用するために適切とすることができるよく知られているコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例は、それだけには限定されないが、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドデバイスまたはラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラマブル大衆消費電子製品、モバイル電話、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、および上記のシステムまたはデバイスのうちのどれかを含む分散型コンピューティング環境などを含む。
【0040】
本明細書において説明される方法およびシステムは、隣接するセンサからのリアルタイムと履歴との両方のデータを使用して、故障センサを識別する。隣接するセンサは、太陽電池と放射照度センサとの物理的ロケーションに基づいて定義される。太陽電池は、例えば、HMIにおいてユーザによってグループおよび近隣として分類される。グループに関連した情報は、メモリに記憶される。近傍規則エンジン(neighborhood rule engine)は、ソーラモジュール内に含まれるセンサによって提供されるリアルタイム電力出力と放射照度値とを絶えずトレースする。選択された近隣の電力出力における偏差が識別されたときはいつでも、放射照度値は、同様な偏差を識別するために比較され、逆もまた同様である。近傍規則エンジンは、さらに分析するために、記憶された履歴データと、リアルタイムの電力出力および/または放射照度値とを比較することもできる。センサが、故障していると判定されたときはいつでも、警報が、起動され、HMIにおいて表示される。放射照度センサに関して本明細書において説明されているが、本明細書において説明される方法およびシステムは、システム10内に含まれる他のタイプのセンサに対して適用することもできる。
【0041】
太陽光発電システム内の故障放射照度センサの自動識別は、放射照度センサデータ、および対応する電力を分析することにより、提供される。放射照度センサ信号は、低い、または高いように表示されるのに対して、電力は、通常の値として表示される場合には、本明細書において説明されるシステムおよび方法は、問題エリアを識別し、根本的原因分析(RCA)の必要性を回避する隣接するセンサデータに基づいて警報をトリガする。
【0042】
上記に説明された実施形態は、太陽光発電システムの効率的でコスト効率のよい動作を容易にする。本明細書において説明される制御システムは、適切に機能していないセンサを自動的に識別する。さらに、故障センサが識別されたときには、警報が起動され、センサが故障していることを示す指示をユーザに提供する。
【0043】
太陽光発電システムの例示の実施形態は、上記で詳細に説明される。方法およびシステムは、本明細書において説明される特定の実施形態だけには限定されず、さらに正確に言えば、システムのコンポーネント、および/または方法のステップは、本明細書において説明される他のコンポーネントおよび/またはステップとは独立して、別々に利用することができる。
【0044】
本明細書において説明される実施形態は、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一般的な場合について説明することができる。コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のコンピュータ実行可能なコンポーネントまたはモジュールにまとめることができる。一般に、プログラムモジュールは、それだけには限定されないが、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、および特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型をインプリメントするデータ構造を含む。本明細書において説明される本開示の態様は、任意の数および構成のそのようなコンポーネントまたはモジュールを用いてインプリメントすることができる。例えば、本開示の態様は、図面中で示され、本明細書において説明される特定のコンピュータ実行可能命令あるいは特定のコンポーネントまたはモジュールだけには限定されない。他の実施形態は、本明細書において示され、説明されるよりも多くの機能、または少ない機能を有する異なるコンピュータ実行可能な命令またはコンポーネントを含むことができる。本開示の態様は、タスクが、通信ネットワークを通してリンクされるリモート処理デバイスによって実行される分散型コンピューティング環境内で実行することもできる。分散型コンピューティング環境においては、プログラムモジュールは、メモリストレージデバイスを含むローカルコンピュータストレージ媒体とリモートコンピュータストレージ媒体のどちらにも位置することができる。
【0045】
本開示の態様は、本明細書において説明される命令を実行するように構成されているときに、汎用コンピュータを専用コンピューティングデバイスに変換する。
【0046】
本発明の様々な実施形態の特定の特徴が、ある図面においては示され、他においては示されていない可能性があるが、これは、便宜のためにすぎない。本発明の原理に従って、図面の任意の特徴は、他の任意の図面の任意の特徴と組み合わせて、言及し、かつ/または請求することができる。
【0047】
本書は、最良の態様を含めて本発明を開示し、さらに任意のデバイスまたはシステムを作成および使用すること、任意の組み込まれた方法を実行することを含めて当業者が本発明を実行することを可能にするように例を使用している。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に思い浮かぶ他の例を含むことができる。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字通りの言語と異なっていない構造要素を有する場合、あるいは特許請求の範囲の文字通りの言語とはわずかしか異ならない均等な構造要素を含む場合には、特許請求の範囲の範囲内に含まれるものとする。