【実施例】
【0139】
[実施例1]
本実施例は2槽法を使用して高分子電解質複合体を含有するヘアケア組成物の製造を実証する。
【0140】
【表11】
【0141】
当業者は以下に記載するプロトコールで使用する特定タンクの種類に基づいて、本実施例及び他の実施例に記載するようなミキサーに適したRPM設定を決定できよう。
【0142】
適切なステンレス鋼プレミックスタンクに、113〜131°F(45〜55℃)に調節した水を充填する。高速タービン混合を開始する(タービンミキサーを高速時計回り方向で駆動し、側面スイープミキサーをオフにする)。バッチ温度が86°F(30℃)以上になったら、PVMMAコポリマー(Gantrez(登録商標)S−97BF;ISP,Wayne,NJ,米国)を強い混合下でプレミックスタンクにゆっくりと添加する。液面に過剰に発泡せずに強い撹拌が得られるように混合を適宜調節する。全粉末を添加し終えたら、113〜131°F(45〜55℃)に調節した水を使用して混合翼と側壁を濯ぐ。濯ぎが完了したら、側面スイープ撹拌機をオンにし、122〜131°F(50〜55℃)までの加熱を開始する。(プレミックスが113〜131°F(45〜55℃)のときに粉末塊はより迅速に分散する)。加熱を続け、混合時間を通してこの温度を維持する。ミキサーを設定する(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0143】
最低20分間又は粒子もしくは塊がなくなるまでバッチを混合する。
【0144】
プレミックスが均質になり、塊がなくなったら、タービン混合速度を中速まで減速する。水酸化ナトリウムをプレミックスタンクに添加し、10分間混合する。溶液は低粘度になり、若干濁って見える。(ミキサー設定:タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する。)最低10分間又は完全に均質になるまでバッチを混合する。
【0145】
バッチが均質になったら、サンプルをインプロセスpH試験に供する。6.9〜7.0の安定なpH読み値に達するまでサンプルを繰り返し試験し続ける。pHが低い場合には、仕様範囲に合致するように、更に20%水酸化ナトリウムを添加する。再混合及び再サンプリングする。pHが高い場合には、仕様範囲に合致するように更にアスパラギン酸を添加する。再混合及び再サンプリングする。
【0146】
Gantrezが完全に水和され、pHが仕様範囲内になったら、プレミックス温度が122〜131°F(50〜55℃)であることを確認する。必要に応じて加熱する。プレミックスが122〜131°F(50〜55℃)になったら、側面スイープ撹拌機をオフにし、タービン方向を逆転し、ボルテックスを生じるようにタービン混合速度を上げる(タービンミキサーを高速時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーをオフにする)。
【0147】
ポリクオタニウム28(Conditioneze(登録商標)NT−20(有効分20%);ISP,Wayne,NJ,米国)をプレミックス槽にゆっくりと添加する。適正な高分子電解質複合体粒度となるようにプレミックス槽にゆっくりと添加する。添加流速を調節するために蛇口を使用する。蓋なし容器から全内容物をプレミックス槽に一度に放出してはならない。この材料添加中に、プレミックスは非常に粘性になり、白変し始める。全材料を添加し終わると、溶液は再び粘度が低下し、乳状の外観となる。
【0148】
タービン方向を逆転し、側面スイープ撹拌機をオンにする。20分間又はプレミックスが完全に均質になるまで強く混合する(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。最低20分間又は目に見える粒子もしくは塊がなくなるまでバッチを混合する。
【0149】
混合が完了したら、サンプルを抽出し、プレミックスを目視検査する。完全に白色であり、濁ったり灰色になっていないことを確認する。プレミックス粘度が低く、乳状であり、過度に粘性でないことも確認する。プレミックスが低粘度の乳白色でない場合には、更に20分間強く混合し続け、再サンプリングする。
【0150】
プレミックスが完全に均質になったら、撹拌を弱め、86〜113°F(30〜45℃)までの冷却を開始する。プレミックスをメイン混合タンクに添加する準備が整うまで混合と温度を維持する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0151】
メインステンレス鋼混合タンクに、180〜185°F(82〜85℃)に調節した水を中速混合下で充填する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。EDTA二ナトリウムとアスパラギン酸をメイン混合タンクにゆっくりと添加する。成分を添加し終わったら、必要に応じて180〜185°F(82〜85℃)までのバッチ加熱を開始する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定する)。180〜185°F(82〜85℃)までのバッチ加熱を続ける。最低5分間又は固形分が完全に溶解するまでバッチを混合する。
【0152】
バッチ温度が176°F(80℃)以上になったら、ステアラミドプロピルジメチルアミンをメイン混合タンクに添加し、完全に溶けるまで混合する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。180〜185°F(82〜85℃)までのバッチ加熱を続ける。最低5分間又は固形分が完全に溶けるまでバッチを混合する。
【0153】
バッチ温度が180〜185°F(82〜85℃)になったら、メイン混合タンクに以下の成分、即ち組成物1A(コンディショナー)ではセチルアルコール、ステアリルアルコール、ステアリン酸グリセリル及びミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテルを添加し、組成物1B(オーバーナイトクリーム)ではセチルアルコール、ステアリン酸グリセリル及びアミノプロピルジメチコンを添加し、組成物1C(リーブインクリーム)ではセチルアルコールとステアリン酸グリセリルを添加する。バッチ温度が再び180〜185°F(82〜85℃)になったら、この温度を維持し、最低30分間混合する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。バッチを180〜185°F(82〜85℃)に維持しながら混合する。
【0154】
メイン混合タンクからサンプルを抽出し、全固形分が溶け、バッチがむらなく均質であることを目視確認する。不溶材料又は粒子が残っている場合には、強い混合を続け、再サンプリングする。
【0155】
104〜113°F(40〜45℃)までのバッチ冷却を開始し、バッチから脱気させ易くするようにタービン撹拌機と側面スイープ撹拌機の速度を中/低速に減速する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを低速時計回り方向に設定する)。冷却中にバッチ温度が167°F(75℃)以下になったら、プロピレングリコールをメイン混合タンクに添加する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。組成物1C(リーブインクリーム)では、グリセリンもこの混合速度で添加する。
【0156】
メインバッチ温度が組成物1A(コンディショナー)では150°F(65℃)以下、クリームでは131°F(55℃)以下になったら、側面スイープ撹拌機をオフにし、タービン撹拌機の方向を逆転し、弱いボルテックスを生じるように混合を強める(タービンミキサーを中速時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーをオフにする)。Salcare(登録商標)SC−96(65%ポリクオタニウム−37、25%ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール、10%PPG−1トリデセス−6;Ciba/BASF,Basel,スイス)をメイン混合タンクに添加し、104〜113°F(40〜45℃)までの冷却を続ける。(バッチに添加する前にSalcare(登録商標)SC−96をその容器内で十分に混合する。)
【0157】
全材料をバッチに添加し終わり、表面に残らなくなったら、タービン撹拌機の方向を逆転し、側面スイープ撹拌機をオンにする(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0158】
メインバッチ温度が組成物1A(コンディショナー)では150°F(65℃)以下、組成物1B(オーバーナイトクリーム)では131°F(55℃)以下になり、プレミックスが準備できたら、プレミックスをメイン混合タンクに添加する。プレミックスを添加している間に、液面が最上段のタービン翼を通過したら、タービンミキサーをオフにするか又は減速して曝気を最小限にする。プレミックスを添加し終わったら、77〜95°F(25〜35℃)に調節した水でプレミックスタンクを濯ぎ、これをメイン混合タンクに添加する。プレミックスをバッチに混合するにつれてバッチ粘度は低下する。跳ねを避けるようにミキサー速度を適宜調節する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0159】
組成物1A(コンディショナー)では、最低15分間又はバッチが均質になるまでバッチを混合する。メインバッチ温度が122°F(50℃)以下になったら、Fluid Blendをメイン混合タンクに直接添加する。添加中に十分に混合する。シリコーンに混合する必要に応じて混合速度を上げる(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0160】
クリームでは、プレミックスを添加し終わったら、77〜95°F(25〜35℃)に調節した水をバッチの表面下に充填し、可能であれば、曝気を最小限にする。最低15分間又はバッチが均質になるまでバッチを混合する。104〜113°F(40〜45℃)までの冷却を続ける。適切なステンレス鋼フェーズ槽ないし容器内で、以下のシリコーン成分、即ち組成物1B(オーバーナイトクリーム)ではAbil(登録商標)OSW5(84%シクロペンタシロキサン、15%ジメチコノール、1%ジメチコン)とジメチコン(60,000cst)、組成物1C(リーブインクリーム)ではジメチコン(60,000cst)、フェニルトリメチコン(DC−556;Dow Corning)及びD5ジメチコノール(DC−1501)を強い撹拌下でプレミックスする。シリコーンプレミックスが均質になったら、これをメイン混合タンクに添加し、シリコーンプレミックス容器からできるだけ多量をメインバッチタンク内に放出させる。シリコーン類に混合する必要に応じて混合速度を上げる(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0161】
バッチ温度が113°F(45℃)以下になったら、以下の成分、即ちフレグランス(香料)、DMDMヒダントイン、ヤシ油、ケラチンアミノ酸、花/葉エキスをメイン混合タンクに添加する。組成物1B(オーバーナイトクリーム)では、DC−8500(82%ビス(C13−15アルコキシ)PG−アモジメチコン、18%C14−15アルコール;Dow Corning,Midland,MI,米国)も添加する。混合と95〜104°F(35〜40℃)までの冷却を続ける。
【0162】
最低45分間又は塊が完全になくなり、バッチがむらなく均質になるまで強く混合する。この最終混合の間中、塊を分解し易くするために80メッシュフィルターを通してバッチを再循環させてもよい。塊を分解するためには剪断(強い混合及び/又は再循環)が必要であるが、曝気をできるだけ少なくする(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。最低45分間混合する。
【0163】
バッチ温度が95〜104°F(35〜40℃)になったら、サンプルを分析する。混合と冷却を停止する。
【0164】
実施可能な調節は以下の通りである。pHが低い場合には、合計バッチ必要量の最大5%の水酸化ナトリウム(20%)を添加する。再混合及び再サンプリングする。pHが高い場合には、合計バッチ必要量の最大7.5%のアスパラギン酸を添加する。再混合及び再サンプリングする。粘度が低い場合には、更に60分間混合し、再サンプリングする。80メッシュフィルターを通してバッチを再循環させてもよい。
【0165】
材料をタンクに供給するために使用するポンプとしては、エアー駆動ダイアフラムポンプと容積型ポンプが挙げられる。使用するフィルターとしては、全移送操作に80メッシュが挙げられる。充填温度は90〜99°F(32〜37℃)とする。生成物温度が90°F(32℃)未満に低下する場合には、バッチを再加熱しない。
【0166】
【表12】
【0167】
メインステンレス鋼混合タンクに、95〜104 °F(30〜35℃)に調節した水を充填し、強い撹拌を開始する(可能であれば、タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。温度を維持するために水を加熱しない。以下の成分、即ちPVM/MAコポリマー(Gantrez S97BF)、NaOH、ポリクオタニウム28(Conditioneze)を順にメイン混合タンクにゆっくりと添加し、10分間又はバッチが完全に均質になり、塊がなくなるまで強く混合する(可能であれば、タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。最低10分間又はバッチが完全に均質になり、塊がなくなるまでバッチを混合する。
【0168】
以下の成分、即ちPVP、EDTA二ナトリウムを強い混合下でメイン混合タンクに添加する(可能であれば、タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。最低15分間又は固形分が完全に溶解し、バッチが均質になるまでバッチを混合する。
【0169】
混合後、メイン混合タンクからサンプルを抽出し、塊又は粒状物がなくなり、バッチがむらなく均質であることを確認する。塊又は粒状物が存在する場合には、混合し続け、バッチがむらなく均質になるまで再サンプリングする。
【0170】
強い撹拌下で170〜175°F(76〜79℃)までのバッチの加熱を開始する(可能であれば、タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。バッチ温度が150°F(65℃)以上になったら、以下の成分、即ちステアラルコニウムクロリドをメイン混合タンクに添加する。バッチを170〜175°F(76〜79℃)に維持しながら混合する。バッチを最低60分間混合する。
【0171】
メイン混合タンクからサンプルを抽出し、塊又は粒子が存在せず、バッチが均質であることを目視確認する。塊又は粒子が存在する場合には、強く混合し続け、バッチが均質になるまで再サンプリングする。
【0172】
撹拌を中速まで落とし(可能であれば、タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)、90〜95°F(32〜35℃)までのバッチの冷却を開始する。
【0173】
冷却中に以下の成分、即ちDC949カチオン性エマルション、グリセリン(USP VEG)、PEG−12ジメチコン、プロピレングリコール、トリエタノールアミン、クエン酸を順にメイン混合タンクに添加する。添加後毎に十分に混合する。
【0174】
バッチ温度が113°F(45℃)以下になったら、以下の成分、即ちDMDMヒダントイン、加水分解シルク、ビタミンブレンド、ジステアリン酸ポリグリセリル−3混合物を順にメイン混合タンクに添加する。
【0175】
電気又はエアミキサーを取付けた別のステンレス鋼槽ないし容器で以下の成分、即ちポリソルベート20、フレグランスをプレミックスする。全フレグランスが溶解し、プレミックスが均質で透明になるまでこのプレミックスを強く混合する。このプレミックスを中速撹拌下でメイン混合タンクに添加する。60〜80°F(15〜27℃)に調節した冷水でプレミックス槽/容器を濯ぎ、メイン混合タンクに添加する。(可能であればタービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)最低20分間又はバッチが完全に均質になるまで混合する。
【0176】
実施可能な調節は以下の通りである。pHが低い場合には、0.20%刻みで溶液の濃度を上げながらトリエタノールアミンを添加する。pHが高い場合には、0.20%刻みで溶液の濃度を上げながらクエン酸を添加する。
【0177】
材料をタンクに供給するために使用するポンプとしては、エアー駆動ダイアフラムポンプと容積型ポンプが挙げられる。使用するフィルターとしては、全移送操作に80メッシュが挙げられる。充填温度は周囲温度とする。充填し易くする必要に応じてバッチを冷却してもよい。
【0178】
【表13】
【0179】
メインステンレス鋼混合タンクに、可能であれば68〜86°F(20〜30℃)に調節した水を充填し、強い撹拌を開始する(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0180】
以下の成分、即ちPVM/MAコポリマー(Gantrez S97BF)、水酸化ナトリウム(20%)、ポリクオタニウム28(Conditioneze)を順にメイン混合タンクにゆっくりと添加し、5分間又はバッチが完全に均質になり、塊がなくなるまで強く混合する(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。最低5分間又はバッチが完全に均質になり、塊がなくなるまでバッチを混合する。
【0181】
バッチが均質になったら、以下の成分、即ちポリクオタニウム−10をメイン混合タンクにゆっくりと投入する。可能であれば、ボルテックスが得られるように強い混合を使用する。タンクの内側とミキサー翼を水で濯ぐ(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0182】
113〜122°F(45〜50℃)までのバッチ加熱を開始する。加熱下に最低20分間、又はポリマーが完全に水和され、溶液が透明で均質になるまで混合する。
【0183】
混合後、メイン混合タンクからサンプルを抽出し、塊又は粒子が存在せず、バッチがむらなく均質であることを確認する。塊又は粒子が存在する場合には、混合し続け、バッチがむらなく均質になるまで再サンプリングする。加熱を続けながら、タービン撹拌を弱め(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)、以下の成分、即ちコカミドプロピルベタイン、EDTA二ナトリウム、クエン酸、USPを順にメイン混合タンクに添加する。最低10分間、又はバッチが均質になり、全成分が完全に溶解するまで混合する。
【0184】
バッチ温度が113〜122°F(45〜50℃)であることを確認する。次に、以下の成分、即ちラウレス硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウレス二ナトリウム、ジステアリン酸グリコールとコカミドプロピルベタインとコカミドMEAと水の混合物、PEG−6カプリル酸/カプリン酸グリセリドを中速撹拌下で順にメイン混合タンクに添加する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。曝気を避けるように注意を要し、必要に応じて添加中に混合を減速する。タンク内の液面が上がり、液面が翼に近付いたらタービンミキサー速度を低速まで減速する。翼がバッチで完全に覆われたら、タービンミキサー速度を再び中速まで上げる。こうして、バッチの曝気を抑制し易くする。バッチを113〜122°F(45〜50℃)に維持しながら混合する。最低20分間又はバッチがむらなく完全に均質になるまで混合する。
【0185】
タービン撹拌とスイープ撹拌の両方を低速まで減速することによりバッチを脱気し(タービンミキサーを低速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを低速時計回り方向に設定する)、95〜104°F(35〜40℃)までのバッチ冷却を開始する。
【0186】
バッチ温度が113°F(45℃)以下になったら、タービン撹拌とスイープ撹拌を中速まで上げ(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)、以下の成分、即ちフレグランス、メチルクロロイソチアゾリノンとメチルイソチアゾリノンと水の混合物、ヤシ油、ケラチンアミノ酸、花エキスを順にメイン混合タンクに添加する。
【0187】
別のステンレス鋼槽ないし容器で、塩が完全に分散されるまで塩化ナトリウムと95〜104°F(35〜40℃)に調節した水を混合する。十分な水を利用できないと思われるので、塩は完全に溶解しないと思われる。塩が完全に分散されるまで混合し、更に混合を続ける。
【0188】
塩プレミックスが準備できたら、メイン混合タンクに添加し、バッチが完全に均質になるまで混合する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。冷水でプレミックス槽ないし容器を濯ぎ、移送管路に流出させる。この濯ぎ/流出水をメイン混合タンクに添加する。最低30分間又はバッチが完全に均質になるまで混合する。組成物をサンプリングする。(適用可能な場合には)混合と冷却を停止する。
【0189】
実施可能な調節は以下の通りである。粘度が低い場合には、塩化ナトリウムを添加する。この処方では合計塩化ナトリウム濃度が2.00%を越えないようにする。粘度が高い場合には、プロピレングリコールを添加する。pHが低い場合には、水酸化ナトリウム(20%)を添加する。pHが高い場合には、クエン酸を添加する。
【0190】
バッチが曝気された場合には、バッチを120〜125°F(48〜52℃)まで再加熱し、20分間ゆっくりと混合する。95〜100°F(35〜38℃)まで再冷却し、10%防腐剤を再び添加し、必要に応じてフレグランスも再び添加する。
【0191】
材料をタンクに供給するために使用するポンプとしては、エアー駆動ダイアフラムポンプと容積型ポンプが挙げられる。使用するフィルターとしては、全移送操作に80メッシュが挙げられる。充填温度は90〜100°F(32〜38℃)とする。充填し易くするためにバッチをこの温度範囲まで加温してもよい。
【0192】
【表14】
【0193】
Salcare(登録商標)SC−96をその容器内でよく混合した後、計量し、バッチに添加する。
【0194】
適切なステンレス鋼プレミックスタンクに、113〜131°F(45〜55℃)に調節した水を充填する。高速タービン混合を開始する(タービンミキサーを高速時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーをオフにする)。
【0195】
バッチ温度が86°F(30℃)以上になったら、PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)を強い混合下でプレミックスタンクにゆっくりと添加する。液面に過剰に発泡せずに強い撹拌が得られるように混合を適宜調節する。全粉末を添加し終えたら、113〜131°F(45〜55℃)に調節した水を使用して混合翼と側壁を濯ぐ。濯ぎが完了したら、側面スイープ撹拌機をオンにし(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)、122〜131°F(50〜55℃)までの加熱を開始する。プレミックスが113〜131°F(45〜55℃)のときに粉末塊はより迅速に分散する。加熱を続け、混合時間を通してこの温度を維持する。最低20分間又は粒子もしくは塊がなくなるまでバッチを混合する。
【0196】
プレミックスが均質になり、塊がなくなったら、タービン混合を中速まで減速する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。水酸化ナトリウムをプレミックスタンクに添加し、10分間混合する。溶液は低粘度になり、若干濁って見える。最低10分間又は完全に均質になるまでバッチを混合する。
【0197】
バッチが均質になったら、サンプルをインプロセスpH試験に供する。安定なpH読み値に達するまでサンプルを繰り返し試験し続ける。pHが低い場合には、仕様範囲に合致するように更に水酸化ナトリウム(20%)を添加する。再混合及び再サンプリングする。pHが高い場合には、仕様範囲に合致するように更にアスパラギン酸を添加する。再混合及び再サンプリングする。
【0198】
Gantrezが完全に水和され、pHが仕様範囲内になったら、プレミックス温度が122〜131°F(50〜55℃)であることを確認する。必要に応じて加熱する。
【0199】
プレミックスが122〜131°F(50〜55℃)になったら、側面スイープ撹拌機をオフにし、タービン方向を逆転し、ボルテックスを生じるようにタービン混合速度を上げる(タービンミキサーを高速時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーをオフにする)。ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)をプレミックス槽にゆっくりと添加する。適正な複合体粒度となるようにプレミックス槽にゆっくりと添加する。添加流速を調節するために蛇口を使用する。蓋なし容器から全内容物をプレミックス槽に一度に放出してはならない。
【0200】
この材料添加中に、プレミックスは非常に粘性になり、白変し始める。全材料を添加し終わると、溶液は再び低粘性になり、乳状の外観となる。
【0201】
タービン方向を逆転し、側面スイープ撹拌機をオンにする(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。20分間又はプレミックスが完全に均質になるまで強く混合する。最低20分間又は粒子もしくは塊がなくなるまでバッチを混合する。混合が完了したら、サンプルを抽出し、プレミックスを目視検査する。完全に白色であり、濁ったり灰色になっていないことを確認する。プレミックス粘度が低く、乳状であり、過度に粘性でないことも確認する。プレミックスが低粘度の乳白色でない場合には、更に20分間強く混合し続け、再サンプリングする。
【0202】
プレミックスが完全に均質になったら、撹拌を弱め(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)、86〜113°F(30〜45℃)までの冷却を開始する。プレミックスをメイン混合タンクに添加する準備が整うまで混合と温度を維持する。
【0203】
メインステンレス鋼混合タンクに、180〜185°F(82〜85℃)に調節した水を中速混合下で充填する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0204】
メイン混合タンクに以下の成分、即ちEDTA二ナトリウム、アスパラギン酸をゆっくりと添加する。前記成分の添加後、必要に応じて180〜185°F(82〜85℃)までのバッチ加熱を開始する。(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。180〜185°F(82〜85℃)までのバッチ加熱を続ける。最低5分間又は固形分が完全に溶解するまでバッチを混合する。
【0205】
バッチ温度が176°F(80℃)以上になったら、ステアラミドプロピルジメチルアミンをメイン混合タンクに添加し、完全に溶けるまで混合する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。180〜185°F(82〜85℃)までのバッチ加熱を続ける。最低5分間又は固形分が完全に溶けるまでバッチを混合する。
【0206】
バッチ温度が180〜185°F(82〜85℃)になったら、以下の成分、即ちセチルアルコール、ステアリン酸グリセリル、アミノプロピルジメチコンをメイン混合タンクに添加する。
【0207】
バッチ温度が再び180〜185°F(82〜85℃)になったら、この温度を維持し、30分間混合する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。バッチを180〜185°F(82〜85℃)に維持しながら混合する。バッチを最低30分間混合する。
【0208】
高温混合後、メイン混合タンクからサンプルを抽出し、全固形分が溶け、バッチがむらなく均質であることを目視確認する。不溶材料又は粒子が残っている場合には、強い混合を続け、全蝋状物及び粒子が溶解し、バッチが均質になるまで周期的に再サンプリングする。
【0209】
高温混合後、104〜113°F(40〜45℃)までのバッチ冷却を開始し、バッチから脱気させ易くするようにタービン撹拌機と側面スイープ撹拌機の速度を中/低速に減速する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを低速時計回り方向に設定する)。
【0210】
冷却中にバッチ温度が167°F(75℃)以下になったら、プロピレングリコールをメイン混合タンクに添加する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0211】
メインバッチ温度が150°F(65℃)以下になったら、側面スイープ撹拌機をオフにし、タービン撹拌機の方向を逆転し、弱いボルテックスを生じるように混合を強める(タービンミキサーを中速時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーをオフにする)。Salcare(登録商標)SC−96をメイン混合タンクに添加し、104〜113°F(40〜45℃)までの冷却を続ける。
【0212】
全材料をバッチに添加し終わり、表面に残らなくなったら、タービン撹拌機の方向を逆転し、側面スイープ撹拌機をオンにする(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0213】
メインバッチ温度が131°F(55℃)以下になり、PEC有効分プレミックスが準備できたら、プレミックスをメイン混合タンクに添加する。プレミックスを添加している間に、液面が最上段のタービン翼を通過したら、タービンミキサーをオフにするか又は減速して曝気を最小限にする。
【0214】
プレミックスを添加し終わったら、77〜95°F(25〜35℃)に調節した冷水でプレミックスタンクを濯ぎ、これをメイン混合タンクに添加する。PEC有効分プレミックスをバッチに混合するにつれてバッチ粘度は低下する。跳ねを避けるようにミキサー速度を適宜調節する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0215】
全PEC有効分プレミックスを添加し終わったら、77〜95°F(25〜35℃)に調節した冷水をバッチの表面下に充填し、可能であれば、曝気を最小限にする。最低15分間又はバッチが均質になるまでバッチを混合する。104〜113°F(40〜45℃)までの冷却を続ける。
【0216】
適切なステンレス鋼フェーズ槽ないし容器内で、以下の成分、即ちシクロペンタシロキサン混合物、ジメチコンを強い撹拌下でプレミックスする。プレミックスが均質になったら、これをメイン混合タンクに添加し、プレミックス容器からできるだけ多量をメインバッチタンク内に放出させる(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。シリコーン類に混合する必要に応じて混合速度を上げる。
【0217】
バッチ温度が113°F(45℃)以下になったら、以下の成分、即ちDC−8500、フレグランス、DMDMヒダントイン、ヤシ油、ケラチンアミノ酸、花エキス混合物をメイン混合タンクに添加する。混合と95〜104°F(35〜40℃)までの冷却を続ける。
【0218】
最低45分間又は塊が完全になくなり、バッチがむらなく均質になるまで強く混合する(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。この最終混合の間中、塊を分解し易くするために80メッシュフィルターを通してバッチを再循環させてもよい。塊を分解するためには剪断(強い混合及び/又は再循環)を使用する必要があるが、曝気をできるだけ少なくする。最低45分間混合する。バッチ温度が95〜104°F(35〜40℃)になったら、組成物をサンプリングする。混合と冷却を停止する。
【0219】
実施可能な調節は以下の通りである。pHが低い場合には、合計バッチ必要量の最大5%の水酸化ナトリウム(20%)を添加する。再混合及び再サンプリングする。pHが高い場合には、合計バッチ必要量の最大7.5%のアスパラギン酸を添加する。再混合及び再サンプリングする。粘度が低い場合には、更に60分間混合し、再サンプリングする。80メッシュフィルターを通してバッチを再循環させてもよい。
【0220】
材料をタンクに供給するために使用するポンプとしては、エアー駆動ダイアフラムポンプと容積型ポンプが挙げられる。使用するフィルターとしては、全移送操作に80メッシュが挙げられる。充填温度は90〜99°F(32〜37℃)とする。生成物温度が90°F(32℃)未満に低下する場合には、バッチを再加熱しない。
【0221】
[実施例2]
本実施例は1槽法を使用して高分子電解質複合体を含有するヘアケア組成物の製造を実証する。
【0222】
実施例1の方法は高分子電解質複合体を第1の槽内で製造し、残りの成分を別の槽内で混合し、高分子電解質複合体と残りの成分を混合する2槽法に関する。この方法を1槽に簡略化するために、高分子電解質複合体を先ず槽内で製造し、高分子電解質複合体の形成後に他の成分を同一槽に添加する以外は実施例1に記載したように方法を実施する。組成物の最終粘度は2槽で製造した場合よりも低くなる可能性がある。これを補うために、Salcare(登録商標)SC96を余分に添加する。
【0223】
[実施例3]
本実施例は所定の電荷をもつ化合物とポリマーに対する高分子電解質複合体(PEC)の相溶性を実証する。
【0224】
外観:電荷をもつ粒子を含有する溶液としてのPECの外観を評価した。PVMMAとポリクオタニウム−28を別々に水和させると、組成物は透明になる。水和させたPECとしてPVMMAとポリクオタニウム−28が存在する場合には、組成物は混濁及び/又は乳状外観となる。水和されると透明な組成物となる別の電荷をもつ化合物をPECに添加した後に、乳状/混濁不透明度は低下する(場合によっては透明になる)と予想される。これはPEC複合体化プロセス逆転の視覚的徴候である。1重量%及び2重量%のPVMMA/ポリクオタニウム−28 PECの乳状不透明な外観は0.5重量%を上回るポリクオタニウム−4(Celquat(登録商標)L−200;Akzo Nobel,Amsterdam,オランダ)の存在下では認められなくなる。これはPECの構造が破壊されたことを意味する。Celquat(登録商標)L−200が0.5重量%未満では、PECは破壊されない。0.5重量%のCelquat(登録商標)H−100はPECを破壊しなかった。Celquat(登録商標)L−200及びH−100は類似するが、L−200のほうが低粘度でカチオン活性が高い。
【0225】
増粘:PECを含有する組成物と含有しない組成物におけるTinovis GTC/アクリレート/メタクリル酸ベヘネス−25コポリマー(2.3%)を試験した。PECを含有しない組成物は粘度が40,000〜60,000cpsであった。PECを含有する組成物は水状で低粘性であった。Tinovisは共働的増粘剤であり、PECを含有しない組成物は増粘せず、TinovisはPECにより無効になると考えられた。
【0226】
枝毛修復:表11はPECと併用した電荷をもつ化合物とポリマーを示す。これらの組成物は枝毛修復の悪影響を示さなかった。
【0227】
【表15】
【0228】
[実施例4]
本実施例は高分子電解質複合体と電荷をもつポリマーを含有する製剤を例証する。
【0229】
全組成物4B〜4Eは凍結・解凍安定性を示した。本発明者らは驚くべきことに、Salcare(登録商標)SC96を含有する組成物4Dが組成物4B、4C及び4Eに比較して長期粘度制御に優れる(粘度が長期間安定に維持される)ことも見出した。
【0230】
比較組成物4AはPECを含有せず、組成物4B〜4EはPVMMA:ポリクオタニウム−28 PECと電荷をもつ化合物及び/又はポリマーを含有する。全組成物はリンスアウトコンディショナーである。水酸化ナトリウム/クエン酸/アスパラギン酸は必要に応じて適正なpHとなるように調節する。
【0231】
「MS」は標準に合致することを意味する。
【0232】
【表16】
【0233】
[実施例5]
本実施例は実施例4の組成物の製造方法を実証する。
【0234】
比較組成物4Aでは、80〜85℃までの容器加熱を開始し、以下の成分、即ち脱イオン水、クエン酸及びEDTA二ナトリウムを添加する。温度が80〜85℃であることを確認し、以下の成分、即ちQuat−18/水、ステアラミドプロピルジメチルアミン、セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加する。30分間80〜85℃で強く混合する。混合物を冷却する。57〜60℃になったら、L−アスパラギン酸をゆっくりと添加する。45℃以下になったら、以下の成分、即ちイソステアラミドプロピルエチルジモニウムエトスルファート/PEG−9、シクロペンタシロキサン/シクロヘキサシロキサン/ジメチコン、フレグランス及びDMDMヒダントインを添加する。
【0235】
2相を使用して組成物4B、4C及び4Eを製造する。組成物4Bでは、メインフェーズに(組成物の最終総重量%の)52.05重量%の脱イオン水を添加する。80〜85℃までの加熱を開始する。以下の成分、即ちEDTA二ナトリウムとL−アスパラギン酸を一度に添加し、完全に溶解して溶液が透明になるまで混合する。以下の成分、即ちステアラミドプロピルジメチルアミン(溶液が透明になったことを確認する)、セチルアルコール及びステアリン酸グリセリルを80〜85℃で一度に加え、溶けるまで混合する。30分間80〜85℃で強く混合する。30分後に加熱を停止し、混合速度を減速し、組成物をゆっくりと冷却させる。サイドフェーズには(組成物の最終総重量%の)15.5重量%の脱イオン水を添加し、以下の成分、即ちPVMMAコポリマー(Gantrez(登録商標)S−97BF;ISP Corp.,Wayne,NJ,米国)と水酸化ナトリウム(有効分20%)をゆっくりと添加し、水和するまで混合する。溶液は若干増粘する。インプロセスpHは6.90〜7.00とする。サイドフェーズを50〜55℃まで加熱する。ポリクオタニウム−28(Conditioneze(登録商標)NT−20;ISP Corp.)を非常に強い混合下でゆっくりと添加する。溶液は不透明になり、低粘性になる。サイドフェーズを冷却し、≦45℃になったら、(組成物の最終総重量%の)0.05重量%のDMDMヒダントインを添加する。≦45℃でメインフェーズにサイドフェーズをゆっくりと添加する。次に以下の成分、即ちAbil(登録商標)T Quat 60(シリコーンクオタニウム−22;Evonik,Essen,ドイツ)、プロピレングリコール、フレグランス及び(組成物の最終総重量%の)0.15重量%のDMDMヒダントインを添加する。
【0236】
組成物4Cでは、メインフェーズに(組成物の最終総重量%の)52.45重量%の脱イオン水を添加する。80〜85℃までの加熱を開始する。以下の成分、即ちEDTA二ナトリウムとL−アスパラギン酸を一度に加え、完全に溶解して溶液が透明になるまで混合する。以下の成分、即ちステアラミドプロピルジメチルアミン(溶液が透明になったことを確認する)、セチルアルコール及びステアリン酸グリセリルを80〜85℃で一度に添加し、溶けるまで混合する。30分間80〜85℃で強く混合する。30分後に加熱を停止し、混合速度を減速し、組成物をゆっくりと冷却させる。サイドフェーズには(組成物の最終総重量%の)15.5重量%の脱イオン水を添加し、以下の成分、即ちPVMMAコポリマー(Gantrez(登録商標)S−97BF;ISP Corp.,Wayne,NJ,米国)と水酸化ナトリウム(有効分20%)をゆっくりと添加し、水和するまで混合する。溶液は若干増粘する。インプロセスpHは6.90〜7.00とする。サイドフェーズを50〜55℃まで加熱する。ポリクオタニウム−28(Conditioneze(登録商標)NT−20;ISP Corp.)を非常に強い混合下でゆっくりと添加する。溶液は不透明になり、低粘性になる。サイドフェーズを冷却し、≦45℃になったら、(組成物の最終総重量%の)0.05重量%のDMDMヒダントインを添加する。≦45℃のときにメインフェーズにサイドフェーズをゆっくりと添加する。クオタニウム−80/プロピレングリコールとジメチコンをプレミックスした後、メインフェーズとサイドフェーズの混合物に添加する。次に以下の成分、即ちDC−8500(ビス(C13−15アルコキシ)PGアモジメチコン;Dow Corning,Midland,MI,米国)、プロピレングリコール、フレグランス及び(組成物の最終総重量%の)0.15重量%のDMDMヒダントインを添加する。
【0237】
組成物4Dでは、(組成物の最終総重量%の)40重量%のイオン水を添加する。以下の成分、即ちPVMMAコポリマー(Gantrez(登録商標)S−97BF(ISP))と水酸化ナトリウム(有効分20%)をゆっくりと添加し、水和するまで混合する。溶液は若干増粘する。インプロセスpHは6.90〜7.00とする。50〜55℃まで加熱し、ポリクオタニウム−28(Conditioneze(登録商標)NT−20(ISP))を非常に強い混合下でゆっくりと添加する。溶液は不透明になり、低粘性になる。80〜85℃までの加熱を開始し、以下の成分、即ちEDTA二ナトリウム、L−アスパラギン酸及び(組成物の最終総重量%の)22.95重量%の脱イオン水を一度に添加し、完全に溶解するまで混合する。以下の成分、即ちステアラミドプロピルジメチルアミン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ステアリン酸グリセリル、Crodamol STS(ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテル;Croda Inc.,Edison,NJ,米国)、Salcare(登録商標)SC96(65%ポリクオタニウム−37,25%ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール,10%PPG−1トリデセス−6;Ciba(登録商標)/BASF,Basel,スイス)を80〜85℃で一度に添加し、溶けるまで混合する。30分間80〜85℃で強く混合する。混合速度を減速し、組成物を冷却させる。温度が<45℃になったら、以下の成分、即ちD5/D6/ジメチコン、プロピレングリコール、フレグランス及びDMDMヒダントインを添加する。
【0238】
組成物4Eでは、メインフェーズに(組成物の最終総重量%の)50.47重量%の脱イオン水を添加する。80〜85℃までの加熱を開始する。以下の成分、即ちEDTA二ナトリウムとL−アスパラギン酸を一度に加え、完全に溶解して溶液が透明になるまで混合する。以下の成分、即ちステアラミドプロピルジメチルアミン(溶液が透明になったことを確認する)、セチルアルコール、ステアリン酸グリセリル、Montanov(登録商標)202(アラキジルアルコールとベヘニルアルコールとアラキジルグルコシドの混合物;SEPPIC,Paris,フランス)、及びアミノプロピルジメチコンを80〜85℃で一度に加え、溶けるまで混合する。30分間80〜85℃で強く混合する。30分後に加熱を停止し、混合速度を減速し、組成物をゆっくりと冷却させる。サイドフェーズには(組成物の最終総重量%の)15.5重量%の脱イオン水を添加し、以下の成分、即ちPVMMAコポリマー(Gantrez(登録商標)S−97BF;ISP Corp.,Wayne,NJ,米国)と水酸化ナトリウム(有効分20%)をゆっくりと添加し、水和するまで混合する。溶液は若干増粘する。インプロセスpHは6.90〜7.00とする。サイドフェーズを50〜55℃まで加熱する。ポリクオタニウム−28(Conditioneze(登録商標)NT−20;ISP Corp.)を非常に強い混合下でゆっくりと添加する。溶液は不透明になり、低粘性になる。サイドフェーズを冷却し、≦45℃になったら、(組成物の最終総重量%の)0.05重量%のDMDMヒダントインを添加する。≦45℃のときにメインフェーズにサイドフェーズをゆっくりと添加する。45℃以下になったら、Merquat(登録商標)2001(ポリクオタニウム−47;Nalco,Naperville,IL,米国)を添加する。D5/ジメチコノールとジメチコンをプレミックスした後、メインフェーズとサイドフェーズの混合物に添加する。次に以下の成分、即ちDC−8500(ビス(C13−15アルコキシ)PGアモジメチコン;Dow Corning,Midland,MI,米国)、プロピレングリコール、フレグランス及び(組成物の最終総重量%の)0.15重量%のDMDMヒダントインを添加する。
【0239】
[実施例6]
本実施例は本発明の試験方法を使用して枝毛の修復を実証する。
【0240】
図1に示す本試験で使用した組成物を以下に比較する。水酸化ナトリウム/アスパラギン酸は必要に応じて適正なpHとなるように調節する。
【0241】
【表17】
【0242】
図2に示す本試験で使用した組成物を以下に比較する。水酸化ナトリウム/クエン酸/アスパラギン酸は必要に応じて適正なpHとなるように調節する。
【0243】
【表18】
【0244】
図1は2回脱色して機械的に枝毛を発生させたヨーロッパ人の毛髪を使用した場合のコンディショナーの修復結果を示す。結果はリンスオフコンディショナーにより3サイクルで約80%の修復率を示す。
【0245】
図2は2回脱色して機械的に枝毛を発生させたヨーロッパ人の毛髪を使用した場合の各種組成物の結果を示す。結果はナイトリペアを含めた全製剤がリーブイン型であるという仮定に基づく。結果は全リーブイン組成物で1回の処理で80%を上回る修復率を示す。
【0246】
[実施例7]
本実施例は本発明の試験方法を使用して枝毛の修復を実証する。
【0247】
本試験で使用した組成物を以下に比較する。水酸化ナトリウム/アスパラギン酸は必要に応じて適正なpHになるように調節する。
【0248】
【表19】
【0249】
枝毛を含む毛髪50本を毛束から抽出した。光学撮像用に両面テープに沿って整列させたガラススライドに毛髪サンプルを載せた。約25倍の倍率のWILD実体顕微鏡を透過光下で使用し、製品塗布前に選択した枝毛になった毛髪を1本ずつ個々に写真撮影し、画像を保存した。また、枝毛が視野内に入るように撮像前に毛髪を回転させた。
【0250】
下記製品塗布プロトコールに従った。各場合に、選択した枝毛になった毛髪50本を夫々別個の5束に挿入した後に製品を塗布した。夫々選択した毛髪の先端の光学画像を再び取得し、枝毛修復度を試験及び評価した。結果を表12に示す。
【0251】
表12は処理前の合計枝毛本数(50本)を処理後に修復された枝毛本数と比較する枝毛データ試験をまとめたものである(反復試験用枝毛である分類6は別の方法により作成した)。
【0252】
【表20】
【0253】
全ての分類が枝毛修復能を示し、そのうちの3種は90%以上の改善を示す。
【0254】
製品塗布プロトコール
表12に示した順にプロトコールを記載する。(以下に記載するように)ブロードライヤーの性質(弱い空気流)により、組成物によっては毛束を80%乾燥させるためにブロー乾燥時間を5分間から20分間に変更した。
【0255】
A.毛髪予洗
1.(2回)脱色したプラチナブロンドの毛髪をワックスストリップでまとめ、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(1M)の5%w/w溶液に浸して洗浄する。溶液と毛髪の比は40:1とする。室温で30分間浸した後に3分間ハンドマッサージした後、泡がなくなるまで40℃水道水で濯ぐ。
2.毛髪をティッシュペーパー又はタオルで拭き、まっすぐに梳かし、毛髪を周囲室温で一晩自然乾燥させる。
【0256】
B.機械的な枝毛発生
1.International Hair Importersで毛髪の密度が線形となるように毛束を作成する。幅1.5”の毛束5束を作り、切断し、各毛束の毛髪が6gとなるように粘着テープで固定する。
2.各毛束を反復コーミング機に配置し、毛束を片側1500回ずつ1束当たり合計3000回コーミングする。
3.コーミング中に、ブロードライヤーを毛束から8インチ離し、高温設定でオンにする。反復コーミング中に毛髪をコームに向かって押出すように、毛束の根元に空気流を当てる。
【0257】
C.毛束からの枝毛の選択と初期写真撮影
1.拡大鏡を使用して毛束の先端を試験し、枝毛になった毛髪をみつける。枝毛になった毛髪50本を選択し、毛束の根元から引き抜く。5束から50本を引き抜くことができるように、各毛束から枝毛になった毛髪10本を選択する。
2.金属クリンプを使用して毛髪の根元を縮れさせた後、粘着テープ1枚当たり10本ずつとなるように縮れ毛を粘着テープ上に並べる。粘着テープをもう1枚使用して縮れ毛を挟み、縮れ毛を取り上げ易くする。
3.50本全てに番号を付け、処理前後写真用として50本のうちの10本の光学画像を撮影する。
4.赤色マジックインキを使用し、選択した50本の各々に枝毛の始点まで印を付ける。
5.枝毛をガラススライドにマウントすることにより枝毛10本の光学画像を撮影する。50倍の倍率の実体顕微鏡を顕微鏡のステージの下からの透過光下で使用し、写真を撮影する。
6.実体顕微鏡を使用して他の枝毛40本を試験するが、写真撮影する必要はない。
7.枝毛を挟んだ粘着テープ片を1.5”の毛束の真ん中に戻す。
8.バインダークリップ等の大型クリップを使用して毛束に枝毛を固定する。
【0258】
D.組成物塗布−分類1
1.35〜40℃の水で1GPMにて30秒間毛束を濡らす。
2.非コンディショニングシャンプー1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、1分間マッサージする。
3.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
4.毛束を指で挟んで滑らせることにより過剰の水を絞り出す。
5.毛束の上端をブロー乾燥用スタンドに載せる。
6.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
7.毛束から2ft離してドライヤーを当て、毛束を中温で約3分間ブロー乾燥する。
8.リーブイントリートメントである組成物7A1.5mlを1.5インチの湿った毛束の両側に均等に塗布する。毛先と枝毛になり易い領域に集中して1分間マッサージする。
9.毛束を各側1回ずつ梳かす。
10.毛束の上端をブロー乾燥用スタンドに載せる。
11.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
12.毛束から2ft離してドライヤーを当て、毛束を80%乾燥するまで約20分間中温(弱い空気流)でブロー乾燥する。
13.ブロー乾燥後、毛束を各側1回ずつ梳かす。
【0259】
D.組成物塗布−分類2
1.35〜40℃の水で1GPMにて30秒間毛束を濡らす。
2.組成物7B(シャンプー)1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、1分間マッサージする。
3.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
4.毛束を指で挟んで滑らせることにより過剰の水を絞り出す。
5.組成物7C(コンディショナー)1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、毛束を上から下に向かって9回撫で、1分間放置する。
6.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
7.Kim Wipesを使用して毛束をやさしく拭く。
8.毛束の上端をブロー乾燥用スタンドに載せる。
9.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
10.毛束から2ft離してドライヤーを当て、毛束を中温で約3分間ブロー乾燥する。
11.リーブイントリートメントである組成物7A1.5mlを1.5インチの湿った毛束に塗布する。毛先と枝毛になり易い領域に集中して1分間マッサージする。
12.毛束を各側1回ずつ梳かす。
13.毛束の上端をブロー乾燥用スタンドに載せる。
14.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
15.毛束から2ft離してドライヤーを当て、毛束を中温(弱い空気流)で80%乾燥するまで約20分間ブロー乾燥する。
16.ブロー乾燥後、毛束を各側1回ずつ梳かす。
【0260】
D.組成物塗布−分類3
1.35〜40℃の水で1GPMにて30秒間毛束を濡らす。
2.非コンディショニングシャンプー1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、1分間マッサージする。
3.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
4.毛束を指で挟んで滑らせることにより過剰の水を絞り出す。
5.毛束の上端をブロー乾燥用スタンドに載せる。
6.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
7.毛束から2ft離してドライヤーを当て、毛束を中温で約3分間ブロー乾燥する。
8.オーバーナイトトリートメントである組成物7D1.5mlを1.5インチの湿った毛束の両側に塗布する。毛先と枝毛になり易い領域に集中して1分間マッサージする。
9.毛束を各側1回ずつ梳かす。
10.これはオーバーナイトトリートメントであるため、組成物を毛髪につけたまま8時間放置する。
11.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
【0261】
D.組成物塗布−分類4
1.35〜40℃の水で1GPMにて30秒間毛束を濡らす。
2.非コンディショニングシャンプー1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、1分間マッサージする。
3.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
4.毛束を指で挟んで滑らせることにより過剰の水を絞り出す。
5.組成物7C1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、毛束を上から下に向かって9回撫で、1分間放置する。
6.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
7.Kim Wipesを使用して毛束をやさしく拭く。
8.毛束の上端をブロー乾燥用スタンドに載せる。
9.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
10.毛束から2ft離してドライヤーを当て、毛束を中温で80%乾燥するまで約5分間ブロー乾燥する。
11.毛束を各側2回ずつ梳かす。
12.ブロー乾燥後に毛髪に再び赤色マーキングを付ける。
13.ステップ1〜12を更に2サイクル繰返し、合計3回の処理を行う。
【0262】
D.組成物塗布−分類5
1.35〜40℃の水で1GPMにて30秒間毛束を濡らす。
2.組成物7B(シャンプー)1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、1分間マッサージする。
3.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
4.毛束を指で挟んで滑らせることにより過剰の水を絞り出す。
5.組成物7C(コンディショナー)1.5mlを1.5インチ毛束に塗布し、毛束を上から下に向かって9回撫で、1分間放置する。
6.毛束を35〜40℃の水で1GPMにて30秒間濯ぐ。
7.Kim Wipesを使用して毛束をやさしく拭く。
8.毛束を各側1回ずつ梳かす。
9.毛束の上端をブロー乾燥用スタンドに載せる。
10.毛髪が吹き飛ばされないように毛束の長さの3/4の位置にヘアクリップを留める。
11.毛束から2ft離してドライヤーを当て、毛束を中温(弱い空気流)で80%乾燥するまで約20分間ブロー乾燥する。
12.毛束を各側2回ずつ梳かす。
13.ステップ1〜12を更に2サイクル繰返し、合計3回の処理を行う。
【0263】
E.毛束からの枝毛の選択と最終写真撮影
1.1.5”毛束の真ん中から枝毛を挟んだ粘着テープ片を抜き取る。
2.実体顕微鏡を使用し、枝毛をガラススライドにマウントすることにより枝毛10本の処理後光学画像を撮影する。
3.実体顕微鏡を使用して他の枝毛40本を試験する。
4.修復された本数を数え、修復率%を求める。
【0264】
[実施例8]
本実施例は枝毛修復を消費者に伝達する方法を実証する。
【0265】
図3は高分子電解質複合体(PEC)を使用した枝毛の修復を示す模式図である。PECは枝毛の部位に付着し、自己集合すると共に毛髪群と集合して網目構造を形成し、乾燥するにつれて収縮し、枝毛を内側から結合すると考えられるが、同図はこのような考えられる作用メカニズムにおいてPECを示す。
【0266】
図4A〜4Dは本願に記載の組成物で本願に記載の方法を使用した各種枝毛タイプの修復の静止画写真を示す。
【0267】
図5は本願に記載の修復方法の過程における枝毛修復のビデオからの静止画フレームを示す。
【0268】
[実施例9]
本実施例は本発明の他の組成物を実証する。
【0269】
【表21】
【0270】
【表22】
【0271】
【表23】
【0272】
【表24】
【0273】
【表25】
【0274】
【表26】
【0275】
【表27】
【0276】
【表28】
【0277】
【表29】
【0278】
【表30】
【0279】
【表31】
【0280】
【表32】
【0281】
【表33】
【0282】
【表34】
【0283】
【表35】
【0284】
【表36】
【0285】
【表37】
【0286】
【表38】
【0287】
【表39】
【0288】
【表40】
【0289】
【表41】
【0290】
【表42】
【0291】
【表43】
【0292】
【表44】
【0293】
【表45】
【0294】
[実施例10]
本実施例はPEC製造に用いる典型的な添加速度、添加時間、温度、混合速度及び混合時間を実証する。
−水密度:Perry’s Chemical Engineer’s Handbook。
−20%NaOHの密度=1.2191kg/L及びConditionezeの密度=1.042kg/L。
【0295】
270kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機のみを取付けた113リットル/30ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた227リットル/60ガロン混合槽を使用する。
【0296】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=42.02 L(41.85kg)
添加速度=28 L/分(28kg/分)
合計添加時間=1.5分間
初期水温=29℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない。
【0297】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=0.54kg(固形分)
添加速度=0.6kg/分
合計添加時間=1分間
温度=30℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
分散混合時間=30分間。
【0298】
20%水酸化ナトリウム=0.55 L(0.675kg)
添加速度=0.6 L/分(0.7kg/分)
合計添加時間=1分間
温度=30℃
中央タービン撹拌機=低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
水和混合時間=20分間
インプロセスpH基準=6.90
プレミックスを51℃まで10分間加熱する。
【0299】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=23.32 L(24.30kg)
添加速度=3.33 L/分(3.47kg/分)
合計添加時間=7分間
温度=49℃
中央タービン撹拌機=中/高速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
複合体混合時間=40分間。
【0300】
プレミックス冷却
29℃まで冷却する
中央タービン撹拌機=超低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
冷却混合時間=60分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
11,800kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた5,678リットル/1,500ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けたM01 12,113リットル/3,200ガロン混合槽を使用する。
【0301】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=1840.9 L(1835kg)
添加速度=526 L/分(524kg/分)
合計添加時間=3.5分間
温度=26℃
中央タービン撹拌機=25RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=7RPM時計回り方向。
【0302】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=23.6kg(固形分)
添加速度=7.87kg/分
合計添加時間=3分間
温度=27℃
中央タービン撹拌機=20RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=7RPM時計回り方向
分散混合時間=30分間。
【0303】
20%水酸化ナトリウム=24.2 L(29.5kg)
添加速度=12.1 L/分(14.75kg/分)
合計添加時間=2分間
温度=27℃
中央タービン撹拌機=20RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=7RPM時計回り方向
水和混合時間=10分間
インプロセスpH基準=6.72。更に118グラム(0.001重量%)のNaOHを添加してpH=6.80とする。更に118グラム(0.001重量%)のNaOHを添加してpH=6.90とする。合計29.736kgのNaOHを添加する。
プレミックスを55℃まで18分間加熱する。
【0304】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=1019 L(1062kg)
添加速度=29.1 L/分(30.3kg/分)
合計添加時間=35分間
温度=54℃
中央タービン撹拌機=28RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=7RPM時計回り方向
複合体混合時間=30分間。
【0305】
プレミックス冷却
35℃まで冷却する
中央タービン撹拌機=18RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=7RPM時計回り方向
冷却混合時間=240分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
270kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機のみを取付けた113リットル/30ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた227リットル/60ガロン混合槽を使用する。
【0306】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=42.04 L(41.84kg)
添加速度=28 L/分(28kg/分)
合計添加時間=1.5分間
初期水温=31℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
プレミックスを52℃まで10分間加熱する。
【0307】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=0.54kg(固形分)
添加速度=0.6kg/分
合計添加時間=1分間
温度=52℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
分散混合時間=25分間。
【0308】
20%水酸化ナトリウム=0.56 L(0.688kg)
添加速度=0.6 L/分(0.7kg/分)
合計添加時間=1分間
温度=52℃
中央タービン撹拌機=低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
水和混合時間=15分間
インプロセスpH基準=6.93。
【0309】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=23.32 L(24.30kg)
添加速度=4.66 L/分(4.86kg/分)
合計添加時間=5分間
温度=53℃
中央タービン撹拌機=中/高速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
複合体混合時間=40分間。
【0310】
プレミックス冷却
29℃まで冷却する
中央タービン撹拌機=超低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
冷却混合時間=100分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
270kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機のみを取付けた113リットル/30ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた227リットル/60ガロン混合槽を使用する。
【0311】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=42.03 L(41.85kg)
添加速度=28 L/分(28kg/分)
合計添加時間=1.5分間
初期水温=30℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない。
【0312】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=0.54kg(固形分)
添加速度=0.6kg/分
合計添加時間=1分間
温度=30℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
分散混合時間=30分間。
【0313】
20%水酸化ナトリウム=0.56 L(0.68kg)
添加速度=0.6 L/分(0.7kg/分)
合計添加時間=1分間
温度=31℃
中央タービン撹拌機=低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
水和混合時間=6分間
インプロセスpH基準=初期6.83。更に2.7グラム(0.001重量%)のNaOHを添加してpH=6.95とする。合計682.7gのNaOHを添加する。
プレミックスを57℃まで10分間加熱する。
【0314】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=23.32 L(24.30kg)
添加速度=3.33 L/分(3.47kg/分)
合計添加時間=7分間
温度=56℃
中央タービン撹拌機=中/高速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
複合体混合時間=30分間
プレミックス冷却
27℃まで冷却する。
中央タービン撹拌機=超低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
冷却混合時間=120分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
1,250kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた379リットル/100ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた1,893リットル/500ガロン混合槽を使用する。
【0315】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=195.2 L(194.4kg)
添加速度=97.6 L/分(97.2kg/分)
合計添加時間=2分間
温度=29℃
中央タービン撹拌機=60RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=10RPM時計回り方向。
【0316】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=2.5kg(固形分)
添加速度=1.3kg/分
合計添加時間=2分間
温度=31℃
中央タービン撹拌機=60RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=10RPM時計回り方向
分散混合時間=26分間。
【0317】
20%水酸化ナトリウム=2.56 L(3.125kg)
添加速度=3 L/分(4kg/分)
合計添加時間=1分間
温度=33℃
中央タービン撹拌機=20RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=10RPM時計回り方向
水和混合時間=11分間
インプロセスpH基準=6.90
プレミックスを52℃まで10分間加熱する。
【0318】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=108.0 L(112.5kg)
添加速度=9.0 L/分(9.4kg/分)
合計添加時間=12分間
温度=54℃
中央タービン撹拌機=58RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=15RPM時計回り方向
複合体混合時間=31分間。
【0319】
プレミックス冷却
35℃まで冷却する
中央タービン撹拌機=18RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=8RPM時計回り方向
冷却混合時間=135分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
270kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機のみを取付けた113リットル/30ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた227リットル/60ガロン混合槽を使用する。
【0320】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=42.04 L(41.84kg)
添加速度=28 L/分(28kg/分)
合計添加時間=1.5分間
初期水温=29℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
プレミックスを52℃まで10分間加熱する。
【0321】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=0.54kg(固形分)
添加速度=0.6kg/分
合計添加時間=1分間
温度=52℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
分散混合時間=25分間。
【0322】
20%水酸化ナトリウム=0.57 L(0.69kg)
添加速度=0.6 L/分(0.7kg/分)
合計添加時間=1分間
温度=53℃
中央タービン撹拌機=低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない。
水和混合時間=5分間
インプロセスpH基準=6.95。
【0323】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=23.32 L(24.30kg)
添加速度=4.66 L/分(4.86kg/分)
合計添加時間=5分間
温度=53℃
中央タービン撹拌機=中/高速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
複合体混合時間=35分間。
【0324】
プレミックス冷却
30℃まで冷却する
中央タービン撹拌機=超低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
冷却混合時間=90分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
270kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機のみを取付けた113リットル/30ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた227リットル/60ガロン混合槽を使用する。
【0325】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=42.04 L(41.84kg)
添加速度=28 L/分(28kg/分)
合計添加時間=1.5分間
初期水温=29℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない。
【0326】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=0.54kg(固形分)
添加速度=0.6kg/分
合計添加時間=1分間
温度=30℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
分散混合時間=30分間。
【0327】
20%水酸化ナトリウム=0.56 L(0.68kg)
添加速度=0.6 L/分(0.7kg/分)
合計添加時間=1分間
温度=30℃
中央タービン撹拌機=低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
水和混合時間=20分間
インプロセスpH基準=初期6.81。更に3.4グラム(0.00126重量%)のNaOHを添加してpH=6.92とする。合計683.4gのNaOHを添加する。
プレミックスを54℃まで10分間加熱する。
【0328】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=23.32 L(24.30kg)
添加速度=3.33 L/分(3.47kg/分)
合計添加時間=7分間
温度=54℃
中央タービン撹拌機=中/高速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
複合体混合時間=35分間。
【0329】
プレミックス冷却
35℃まで冷却する
中央タービン撹拌機=超低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
冷却混合時間=260分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
3,772kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた1,893リットル/500ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた3,785リットル/1000ガロン混合槽を使用する。
【0330】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=588.93 L(586.546kg)
添加速度=392.6 L/分(391kg/分)
合計添加時間=1.5分間
温度=29℃
中央タービン撹拌機=46RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=10RPM時計回り方向。
【0331】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=7.544kg(固形分)
添加速度=3.77kg/分
合計添加時間=2分間
温度=29℃
中央タービン撹拌機=46RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=10RPM時計回り方向
分散混合時間=60分間。
【0332】
20%水酸化ナトリウム=7.735 L(9.430kg)
添加速度=3.9 L/分(4.7kg/分)
合計添加時間=2分間
温度=30℃
中央タービン撹拌機=25RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=10RPM時計回り方向
水和混合時間=10分間
インプロセスpH基準=6.91
プレミックスを52℃まで10分間加熱する。
【0333】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=325.80 L(339.48kg)
添加速度=16.3 L/分(17.0kg/分)
合計添加時間=20分間
温度=50℃
中央タービン撹拌機=35RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=6RPM時計回り方向
複合体混合時間=40分間。
【0334】
プレミックス冷却
40℃まで冷却する。
中央タービン撹拌機=14RPM反時計回り方向
側面スイープ撹拌機=6RPM時計回り方向
冷却混合時間=55分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
270kgサイズ1バッチ
PEC複合体には中央タービン撹拌機のみを取付けた113リットル/30ガロンプレミックス槽を使用し、
メインバッチには中央タービン撹拌機と側面スイープ撹拌機を取付けた227リットル/60ガロン混合槽を使用する。
【0335】
PEC複合体の処理パラメーター:
初期水充填量=42.04 L(41.84kg)
添加速度=28 L/分(28kg/分)
合計添加時間=1.5分間
初期水温=29℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
プレミックスを52℃まで10分間加熱する。
【0336】
PVM/MAコポリマー(Gantrez S−97BF)=0.54kg(固形分)
添加速度=0.6kg/分
合計添加時間=1分間
温度=52℃
中央タービン撹拌機=中速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
分散混合時間=20分間。
【0337】
20%水酸化ナトリウム=0.57 L(0.69kg)
添加速度=0.6 L/分(0.7kg/分)
合計添加時間=1分間
温度=53℃
中央タービン撹拌機=低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
水和混合時間=6分間
インプロセスpH基準=6.98。
【0338】
ポリクオタニウム28(Conditioneze NT−20)=23.32 L(24.30kg)
添加速度=4.66 L/分(4.86kg/分)
合計添加時間=5分間
温度=53℃
中央タービン撹拌機=中/高速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
複合体混合時間=35分間。
【0339】
プレミックス冷却
29℃まで冷却する
中央タービン撹拌機=超低速(RPM)時計回り方向
側面スイープ撹拌機=パイロットプレミックスタンクでは使用しない
冷却混合時間=100分間*。
(*注:混合時間はメインバッチがPECプレミックスの添加点に到達するまでに必要な時間を表す。)
【0340】
[実施例11]
本実施例は本発明の代表的組成物(組成物11A〜11G)について記載する。
【0341】
これらの組成物の数種(及び組成物1C)の毛髪修復効力を表13及び14にまとめる。これらの組成物の数種の高湿度下のカール保持率を
図7に示す。
【0342】
【表46】
【0343】
【表47】
【0344】
【表48】
【0345】
【表49】
【0346】
【表50】
【0347】
【表51】
【0348】
【表52】
【0349】
【表53】
【0350】
【表54】
【0351】
[実施例12]
本実施例はホットフラットアイロンによる毛髪の弱化を本発明の組成物により緩和できることを実証する。
【0352】
【表55】
【0353】
【表56】
【0354】
メインステンレス鋼混合タンクに、68〜86°F(20〜86℃)に調節した冷水を強い混合下で充填する(タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0355】
先ずアミノメチルプロパノール(AMP−95)をメイン混合タンクに添加し、完全に分散されるまで混合する。
【0356】
次に、アクリル酸/VPクロスポリマー粉末を強い撹拌下でメイン混合タンクにゆっくりと投入する(可能ならばボルテックスし、タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。この添加にはエダクター又は任意の他のインライン分散機を使用することができる。粉末はあまり急速に添加すると固まってしまうので添加中に注意を要する。最低45分間又はポリマーが完全に分散され、粒子もしくは塊がなくなるまでバッチを混合する。混合中に、Celquatプレミックスの調製を開始する。
【0357】
メイン混合タンクからサンプルを抽出し、全ポリマーが分散され、粒子又は塊が残っていないことを目視確認する。粒子又は塊が残っている場合には強い混合を続け、バッチが均質になるまで周期的に再サンプリングする。
【0358】
次に、分散を目視確認した後に、脱イオン水を中速撹拌下でメイン混合タンクに充填する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを低速時計回り方向に設定する)。水充填時に注意を要し、曝気を避けるように混合を減速する。この水充填は中和工程中に跳ねと曝気を避けるようにバッチ液面が最上段の翼よりも上にくるように行う。最低15分間又はバッチがむらなく均質になるまでバッチを混合する。
【0359】
脱イオン水充填後にバッチが均質になったら、中速混合を続け(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)、メイン混合タンクに2回目のアミノメチルプロパノール(AMP−95)添加を行い、ポリマーを中和させる。溶液は最終的に透明になり、粘度は激増する。最低20分間又はバッチが均質になるまでバッチを混合する。
【0360】
適切なステンレス鋼プレミックスタンクに、68〜86°F(20〜30℃)に調節した冷水を充填する。強い混合を開始する(可能であれば、タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0361】
適切なステンレス鋼容器内で、可能な場合には104〜113°F(40〜45℃)に調節した温水に色素をプレミックスする。色素が完全に溶解して均質になるまで混合する。プレミックスが均質になり、不溶粒子がなくなるまで混合する。色素プレミックスが準備できたら、この溶液をフェーズタンクに添加する。
【0362】
次に、ポリクオタニウム−4粉末を強い撹拌下でフェーズタンクにゆっくりと投入する(可能な場合にはボルテックスし、可能な場合にはタービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。この添加にはエダクター又は任意の他のインライン分散機を使用することができる。粉末はあまり急速に添加すると固まってしまうので添加中に注意を要する。最低30分間又は粒子もしくは塊がなくなるまでバッチを混合する。
【0363】
フェーズタンクからサンプルを抽出し、全ポリマーが分散され、粒子又は塊が残っていないことを目視確認する。粒子又は塊が残っている場合には強い混合を続け、バッチが均質になるまで周期的に再サンプリングする。
【0364】
相が透明で均質になったら、以下の成分、即ちEDTA二ナトリウム、PVP K−90(20%溶液)、VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾールコポリマー、ポリクオタニウム−39、プロピレングリコール、ソルビトール、アミノメチルプロパノールをプレミックスタンクに添加する(可能であれば、タービンミキサーを高速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。
【0365】
プレミックスが準備できたら、メイン混合タンクに添加する。68〜86°F(20〜30℃)に調節した冷水でプレミックスタンクを濯ぎ、これをメイン混合タンクに添加する(可能であれば、タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。最低20分間又はバッチが均質になるまでバッチを混合する。
【0366】
電気又はエアミキサーを取付けた適切な消毒済み容器内で以下のフレグランスプレミックス、即ちオレス−20、フレグランスを調製する。均質で取り扱い易くするためにオレス−20は95〜104°F(35〜40℃)で予め溶解させるべきである。110°f(43℃)を上回る場合、又はフレグランスが引火する場合には、この原料をフレグランスと混合してはならない。透明で不溶材料がなくなるまでこのプレミックスを強く混合する。透明で粒子が残っていないことを目視確認後、これを中速撹拌下でメイン混合タンクに添加する。
【0367】
バッチ温度が104°F(40℃)以下であることを確認(必要に応じてバッチを冷却)した後、DMDMヒダントインを中速撹拌下でメイン混合タンクに添加する(タービンミキサーを中速反時計回り方向に設定し、側面スイープミキサーを中速時計回り方向に設定する)。最低30分間又はバッチが完全に均質になるまで混合する。組成物をサンプリングする。(適用可能な場合には)混合と冷却を停止する。
【0368】
実施可能な調節は以下の通りである。pHが低い場合には、合計バッチ必要量の最大5%のアミノメチルプロパノールを添加する。pHが高い場合には、総バッチサイズの最大0.1%のクエン酸を添加し、先ず水にプレミックスする(20%溶液)。粘度が低い場合には、更に60分間混合し、再サンプリングする。材料をタンクに供給するために使用するポンプとしては、エアー駆動ダイアフラムポンプと容積型ポンプが挙げられる。使用するフィルターとしては、全移送操作に80メッシュが挙げられる。充填温度は68〜95°F(20〜35℃)とする。
【0369】
【表57】
【0370】
比較組成物12D:Rhodia社の製品であるRhodapex ES−2(ラウレス硫酸ナトリウム)を有効分12%まで水で希釈した。
【0371】
毛髪断片化の定量:
毛束をラウリルエーテル硫酸ナトリウムでシャンプーする。
湿った毛髪に指定量の試験材料を塗布し、均一に延ばす。
毛束を梳かさずにブロー乾燥する。
205℃のフラットアイロンを当てる。毛束の上から下に向かって約12秒間フラットアイロンを滑らせ、合計1分間5回繰返す。毛束を冷却する。熱処理を更に3分間繰返す(合計4分間)。
上記全手順を3回繰返す。
毛束をラウリルエーテル硫酸ナトリウムでシャンプーする。
梳かさずにブロー乾燥する。
半透明プラスチックを毛束の下に挿入する。
目の細かい櫛で100回梳かす(実際的な撫でつけ、即ち撫でつけ回数)。
プラスチックの上に粘着テープを当てて断片を固定する。
回収された全毛髪断片を数える。
断毛低下率(保護率)百分率を計算する:
断毛低下率%=[(C-T)/C]×100
C=対照品で回収された毛髪断片数。
T=試験品で回収された毛髪断片数。
【0372】
トリプトファン分解蛍光分光分析に使用した装置は蛍光分光光度計Horiba Jobin Yvon FluoroMax 4である。2インチの毛束の上部ないし根元に配置した幅2.3cm、高さ1.7cmの窓の内側で毛束の結束部の基部から窓の中間点までの5カ所の異なる位置で測定する。測定中の装置の設定は以下の通りとする:
励起:290nm波長;5mmスリット
蛍光:300〜400nm;5mmスリット;1nm刻み。
300〜400nmからの蛍光スペクトルの測定値を1nm刻みで記録する。次に336nm(トリプトファン蛍光の極大点)での5回の測定値を平均する。これを初期読取りとホットアイロン処理後に実施する。分解率百分率を以下のように計算する:
【0373】
【数1】
保護率百分率を以下のように計算する:
【0374】
【数2】
【0375】
湿度条件:毛束を一晩22%RH(乾球76℃;湿球54℃)で保存する。30%RH(乾球75℃;湿球56℃)でコーミング試験を実施する。
【0376】
表15及び16は断毛抑制データを示す。表15は毛髪断片数を示す。表16は組成物12Dに対する断毛低下率百分率を示す。
【0377】
【表58】
【0378】
【表59】
【0379】
図8はトリプトファン測定による熱保護率百分率を示す。組成物12Cはトリプトファン分解を有意に抑制する。更に、トリプトファン減少率百分率の傾向は毛髪断片化の定量と良好に相関する。
【0380】
本実施例から明らかなように、PECを含有するジェルはコーミングによる毛髪断片化とトリプトファン減少率百分率を有意に抑制した。
【0381】
[実施例13]
本実施例は本発明の代表的組成物の凍結・解凍安定性を実証する。
【0382】
【表60】
【0383】
【表61】
【0384】
【表62】
【0385】
【表63】
【0386】
【表64】
【0387】
【表65】
【0388】
【表66】
【0389】
【表67】
【0390】
【表68】
【0391】
【表69】
【0392】
【表70】
【0393】
凍結・解凍安定性試験の手順は以下の通りである。
1.最終製品をガラスジャーに充填する。パッケージ安定性を試験する場合には、製品を適当なパッケージの容器に充填する。
2.ジャー及びパッケージに充填後、各々ラベルを付ける。安定性試験を通してラベルを固定させるようにラベルの周囲に粘着テープを貼り付ける。
フリーザーに入れる前にバッチの初期pH、粘度、外観、色及び臭いを記録する。
3.全ジャー/パッケージをフリーザーに24時間入れる。
4.24時間後にフリーザーからサンプルを取り出し、プラスチックビンに入れるか又はペーパータオルに載せて試料台にセットする。サンプルを24時間解凍する。
5.更に24時間後、サンプルの外観、色及び臭いを調べる。適用可能な場合にはpHと粘度を測定する。結果を記録する。
【0394】
粘度測定には以下のパラメーター、即ちRV、TバーB、10rpm、60秒、25℃を使用する(但し、40,000cpsを上回る場合には、RV、TバーC、5rpm、60秒、25℃とした)。
【0395】
表17〜20は上記組成物の数種の粘度(cps)及びpH測定値を示す。
【0396】
【表71】
【0397】
【表72】
【0398】
【表73】
【0399】
【表74】
【0400】
組成物13O〜13Rに関するSalcare(登録商標)SC−96推奨:13Oには1〜5%、13Pには0.5〜3%、13Qには2〜10%、13Rには2〜12%を使用する。
【0401】
図9は凍結・解凍安定性に及ぼす各種グリコールの有効性を評価するための組成物13H〜13J及び13EEの比較を示す。組成物13Hは凍結・解凍安定性を示さない。5%プロピレングリコール(組成物13I)を添加しても凍結・解凍安定性はさほど改善されない。10%プロピレングリコール(組成物13J)を添加するか又はセチルアルコールを1%まで低下させると共にSalcare(登録商標)SC96を添加する(組成物13EE)と、凍結・解凍安定性を示す。
【0402】
図10は組成物13K〜13Nの比較を示す。グリセリンやソルビトール等の各種グリコールは凍結・解凍安定性の改善においてプロピレングリコールほど有効ではない。
【0403】
図11は組成物13A〜13Cの比較を示す。高分子電解質複合体を1%まで低下させると、凍結・解凍不安定性はさほど悪化しないが、凍結・解凍安定性は最適ではない(13Aと13Hを比較)。5%のプロピレングリコール(13B)は多少の改善を示し、10%(13C)ではプラスの結果を示す。
【0404】
図12は組成物13D〜13Gの比較を示す。高分子電解質複合体を1%まで低下させてもグリセリンとソルビトールは凍結・解凍安定性を示さない。
【0405】
図13は組成物13S〜13Uの比較を示す。高分子電解質複合体をエマルションに添加すると、粘度は「激減」する(13S(PEC不添加)と13T(PEC添加)と13U(PEC添加)を比較)。エマルション相の完了後(13U)に高分子電解質複合体を添加すると、完了前(13T)に添加するよりも若干効果が劣る。
【0406】
図14は組成物13V〜13Xの比較を示す。エマルションの前又は後に高分子電解質複合体を添加する場合には、エマルション相を増粘させるためにエマルション相の前にSalcare(登録商標)SC−96の添加を使用することができる(13W及び13Xと13T及び13Uを比較)。しかし、初期粘度が低く、最終粘度に達するまでに約72時間を要するので、製造環境では好ましくない。また、13Xはバッチがエマルション相の間に粘度が高くなり過ぎて混合しにくくなる(バッチの粘度を下げるために加える水とPECが不足する)ため、製造環境では好ましくない。プロピレングリコール又はCrodamol STSの添加により凍結・解凍安定性と展着性を改善することができる。
【0407】
図15は組成物13FF〜13HHの比較を示す。プロピレングリコールとCrodamol STSを添加してもエマルション粘度にマイナスの影響はない(初期粘度が高い以外は13V、13W、13Xと同様の結果)。13GGは1槽法の考えられる候補であるが、その最終粘度は13DD/13KKよりも低い。13HHはエマルション相の間にバッチの粘度が高くなり過ぎるため、やはり製造に好ましくない。
【0408】
図16は組成物13Y〜13AAの比較を示す。エマルションの前又は後に高分子電解質複合体を添加する場合に、エマルションを増粘させるためにエマルション相の後にSalcare(登録商標)SC−96添加を使用することもできる(13Z及び13AAと13T及び13Uを比較)。13AAはバッチの粘度が高くなり過ぎず、適正に混合することができるので、製造観点から13Xよりも好ましい。高粘度の最終製品にはエマルションの後に高分子電解質複合体を添加することができる(13AAと13Zを比較)。13W及び13Xと同様に、プロピレングリコール又はCrodamol STSの添加により凍結・解凍安定性と展着性を改善することができる。
【0409】
図17は組成物13II〜13KKの比較を示す。プロピレングリコールとCrodamol STSを添加すると、初期及び最終エマルション粘度が改善する(13JJ及び13KKと13Z及び13AAを比較)。エマルションの前に複合体を添加すると、粘度が低くなるので好ましくない(13JJと13KKを比較)。
【0410】
図18は組成物13BB〜13DDの比較を示す。プロピレングリコールとCrodamol STSはいずれも単独でも併用しても粘度を増加する。
【0411】
図19は組成物13EE及び13LLの比較を示す。セチルアルコールを1%まで低下させ、Salcare(登録商標)SC−96を5%まで増加させるならば、Crodamol STSとプロピレングリコールを省略することができる(13EE)。セチルアルコールを添加しないと、基本的な「コンディショナー特性」(不透明性、エマルションのとろみ)を欠く製品となる(13LL)。
【0412】
[実施例14]
本実施例は本発明の典型的組成物の枝毛修復を実証する。
【0413】
【表75】
【0414】
「複合体非含有」組成物は部分Cの代わりに水を添加した以外は上記と同様に調製した。対照はTresemme断毛防止コンディショナーとした。
【0415】
方法:幅1”の脱色した損傷毛束(Int’l Hair Importersから入手)5束を使用し、各枝毛試料からの毛髪10本にタグを付け、適当にラベルを付ける。顕微鏡下で初期写真を撮影する。標準手順を使用してシャンプーする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。コンディショニングする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。濡れた毛髪を櫛の目の粗い側で1回梳かし、目の細かい側でもう1回梳かす。完全に乾くまで高温でブロー乾燥後、再び目の粗い側で1回と、目の細かい側で1回ずつ2回梳かす。3回目と6回目の処理後に修復された毛髪本数を数える。最終写真を撮影する。
【0416】
計算:
修復率%=[(処理前のタグを付けた合計本数−処理後の断毛本数)−処理後の枝毛本数]/(処理前のタグを付けた合計本数−処理後の断毛本数)
断毛率%=100×(断毛本数/処理前のタグを付けた合計本数)。
【0417】
表21は結果を示す。
【0418】
【表76】
【0419】
[実施例15]
本実施例は本発明の典型的組成物の枝毛修復を実証する。
【0420】
【表77】
【0421】
【表78】
【0422】
試験1
幅1”の茶色の毛束から枝毛になった毛髪にタグを付け、初期写真を撮影する。別に毛束を対照シャンプー(Alberto VO5ノーマルシャンプー)でシャンプーした後、対応するコンディショナーで処理する。洗髪を少なくとも2回繰返す。毛束をブロー乾燥し、24時間自然乾燥させる。タグを付けた毛髪1本ずつの最終写真を撮影する。
【0423】
試験1の結果を
図20に示し、以下の処理を示す。
毛束1の毛髪1:水で処理。
毛束2の毛髪2:対照シャンプー−対照VO5エクストラボディコンディショナー
毛束3の毛髪3:対照シャンプー−組成物15C
毛束3の毛髪4:対照シャンプー−組成物15C
【0424】
試験2
幅1”の茶色の毛束から枝毛になった毛髪にタグを付け、初期写真を撮影する。毛束を対照シャンプーでシャンプーした後、対応するコンディショナーで処理する(標準洗髪手順に従い、1mL、接触時間1分、濯ぎ20秒、水温35〜40℃とする)。流速2gal/分で一束を組成物15Eに使用し、別の一束を組成物15Cに使用する。洗髪を少なくとも2回繰返す。毛束をブロー乾燥し、24時間自然乾燥させる。タグを付けた毛髪1本ずつの最終写真を撮影する。
【0425】
シリコーンを添加してもさほどのコンディショニング効果は得られないが、枝毛修復はやはり明白である。
【0426】
試験3
幅1”の茶色の毛束3束を使用し、各枝毛試料からの毛髪10本にタグを付け、適当にラベルを付ける。標準手順を使用してシャンプーする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。組成物15Cを使用してコンディショニングする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。濡れた毛髪を櫛の目の粗い側で1回梳かし、目の細かい側でもう1回梳かす。必要に応じて上記ステップを繰返す。各処理後に修復された毛髪本数を数える。
【0427】
結果を表22に示す。
【0428】
【表79】
【0429】
試験4
幅1”の脱色した損傷毛束(Int’l Hair Importersから入手)5束を使用し、各枝毛試料からの毛髪10本にタグを付け、適当にラベルを付ける。顕微鏡下で初期写真を撮影する。標準手順を使用してシャンプーする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。コンディショニングする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。濡れた毛髪を櫛の目の粗い側で1回梳かし、目の細かい側でもう1回梳かす。完全に乾くまで高温でブロー乾燥後、再び目の粗い側で1回と、目の細かい側で一回ずつ2回梳かす。3回目と6回目と10回目の処理後に修復された毛髪本数を数える。最終写真を撮影する。
【0430】
計算
修復率%=100×処理後の枝毛本数/処理前のタグを付けた枝毛本数
断毛率%=100×断毛本数/処理前のタグを付けた初期枝毛本数。
【0431】
結果を表23に示す。
【0432】
【表80】
【0433】
組成物15Cは脱色した毛束に優れたコンディショニングをもたらし、湿潤時の櫛通りがよい。
【0434】
試験5
幅1”の脱色した損傷毛束を1回の処理当たり2束ずつ使用する。各枝毛試料からの毛髪10本にタグを付け、適当にラベルを付ける。顕微鏡下で初期写真を撮影する。別に標準手順を使用して毛束をシャンプーする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。別に組成物15B、15C又は15Dを使用して毛束をコンディショニングする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。濡れた毛髪を櫛の目の粗い側で1回梳かし、目の細かい側でもう1回梳かす。完全に乾くまで高温でブロー乾燥後、再び目の粗い側で1回と、目の細かい側で1回ずつ2回梳かす。適切な回数の処理後に修復された毛髪本数を数える。最終写真を撮影する。
【0435】
結果を表24に示す。
【0436】
【表81】
【0437】
試験6
幅1”の茶色の毛束3束を使用し、各枝毛試料からの毛髪10本にタグを付け、適当にラベルを付ける。別に標準手順を使用して毛束をシャンプーする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。別に対照1(Nexxus市販製剤)、対照2、組成物15A、15B、15C又は15Dを使用して毛束をコンディショニングする(1”毛束に1mLを塗布し、接触時間1分とし、各側を10回ずつ撫で、水温35〜40℃で流速2gal/分にて20秒間濯ぐ)。濡れた毛髪を櫛の目の粗い側で1回梳かし、目の細かい側でもう1回梳かす。ブロー乾燥後、再び目の粗い側で1回と、目の細かい側で1回ずつ2回梳かす。必要に応じて上記ステップを繰返す。各処理後に修復された毛髪本数を数える。各処理後に断毛本数を数える。
【0438】
【表82】
【0439】
結果を表25及び26に示す。
【0440】
【表83】
【0441】
【表84】
【0442】
[実施例16]
本実施例は本発明の代表的組成物の枝毛修復を実証する。
【0443】
【表85】
【0444】
混合手順:
1.プレミックス−成分番号1〜2を添加し、水和するまで混合した。
2.成分番号3を使用してpHを6.9〜7に調整した後、50〜55℃まで加熱した。
3.成分番号4を非常に強い混合下でゆっくりと添加し、約10分間混合した。
4.メイン槽に成分番号5を添加し、80〜85℃までの加熱を開始した。
5.成分番号6〜7を添加した。バッチが80℃に達したら、成分番号8〜10を添加し、30分間混合した。
6.バッチ冷却を開始し、45℃未満になったら、ステップ1〜3からのプレミックスと残りの原料を添加した。
【0445】
目標仕様:
外観−不透明粘性液
臭い−標準合致
pH−4.5〜5.5
粘度−10,000〜15,000cps RVT−B 10rpm,60秒
【0446】
【表86】
【0447】
混合手順:
1.メイン槽に成分番号1〜2を添加し、80〜85℃までの加熱を開始した。
2.塊がなくなったら、成分番号3を添加した。
3.1〜3に塊がなくなったら、80〜85℃までの加熱を続けた。
4.バッチが80〜85℃に達したら、成分番号4〜17を添加し、30分間混合した。
5.バッチ冷却を開始し、45℃未満になったら11〜18を添加した。
【0448】
目標仕様:
外観−不透明粘性液
臭い−標準合致
pH−4.5〜5.5
粘度−10,000〜15,000cps RVT−8 10rpm,60秒
【0449】
組成物16AはpH4.92であり、粘度10,800cpsであった。組成物16BはpH4.95であり、粘度7,200cpsであった。
【0450】
組成物16Aは対照に比較して乾湿いずれも櫛通りが著しく良好であった。
【0451】
2回脱色した毛束をブロー乾燥して損傷させ、枝毛を発生させた。幅1.5インチの毛束4束の各々で10本の枝毛にタグを付けた。次に2束をAlberto VO5ノーマルシャンプーで洗髪し、組成物16Aでコンディショニングした。2束をAlberto VO5ノーマルシャンプーで洗髪し、比較組成物16Bでコンディショニングした。
【0452】
組成物16Aは枝毛修復率が90%であり、比較組成物16Bは枝毛修復率が63%であった。N−Hance SP−100を製剤に添加すると、最終製剤の修復能が改善される。
【0453】
本願に引用する刊行物、特許出願及び特許を含めた全文献は各文献の開示内容全体を本願に援用すると個々に具体的に記載すると同等とみなす。
【0454】
本発明に関する文脈において(特に以下の特許請求の範囲の文脈において)単数形の不定冠詞及び定冠詞並びに同様の記載を使用する場合には、特に指定する場合又は文脈からそうでないことが明白である場合を除き、単数と複数の両方に対応するものとする。「含む」、「もつ」、「有する」及び「含有する」なる用語は特に指定しない限り、非限定的な用語として解釈すべきである(即ち、「……を含むが、これに限定されるものではない」という意味である)。本願中に数値範囲を記載する場合には、特に指定しない限り、単にこの範囲内の各数値を個々に表す省略法として使用するものであり、個々の数値を本願中に個々に記載していると同等に本明細書に含むものとする。本願に記載する全方法は本願中で特に指定する場合又は文脈からそうでないことが明白である場合を除き、任意の適切な順序で実施することができる。本願中で使用する全ての例又は例示的表記(例えば「……等の」)は、単に本発明をより明確にすることを目的としており、特に指定しない限り、本発明の範囲を制限するものではない。本明細書における如何なる表記も請求外の要素が本発明の実施に必須であることを示すと解釈すべきではない。
【0455】
本発明を実施するために最良であると本発明者らに確認された形態を含めて、本願には本発明の好ましい態様を記載する。これらの好ましい態様の変形も以上の記載から当業者に容易に理解されよう。本発明者らは当業者が必要に応じてこのような変形を採用すると予想し、また、本発明者らは本願に具体的に記載する以外の方法で本発明が実施されることも想定する。従って、本発明は以下の特許請求の範囲に記載する保護対象の全変形及び等価物を準拠法により認められるものとして包含する。更に、本願中で特に指定する場合又は文脈からそうでないことが明白である場合を除き、可能なその全変形における上記要素のあらゆる組合せが本発明に含まれる。