【文献】
矢島健一ほか,センサーネットワークにおけるモビリティサポートの実装評価 Implementation and evaluation of mobility support in sensor networks,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2008年 3月,第107巻,第524号,P.199-204
【文献】
矢島健一ほか,センサーネットワークへのIPv6適用に関する考察 IPv6 deployment for sensor network,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2007年 3月,第106巻,第578号,P.429-434
【文献】
Malatras,A. et al,Web Enabled Wireless Sensor Networksfor Facilities Management,IEEE SYSTEMS JOURNAL,2008年12月,Vol.2,No.4,P.500-512
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザの登録情報及び権限情報を保存し、前記ユーザのサービス要請の受信に応じて、前記ユーザに対する認証結果を前記コンテキスト解析部に送信するユーザ認証部をさらに含む請求項1に記載の装置。
前記基幹ネットワーク内に含まれる構成要素間の接続を保持するようにネットワーク設定を管理する基幹ネットワーク設定部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
複数のゲートウェイが前記基幹ネットワークに接続され、前記接続されたゲートウェイを通じてそれぞれ1つ以上のセンサーノードを含む固有のセンサーネットワークが形成されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
センサーノードが1つのセンサーネットワークから他のセンサーネットワークに移動する場合、前記センサーノード登録部は、前記センサーノードの移動に伴って変更されたゲートウェイ情報を更新することを特徴とする請求項8に記載の装置。
前記ゲートウェイは、前記基幹ネットワークについての情報及びゲートウェイの識別情報をブロードキャストし、前記ブロードキャストされた情報を受信したセンサーノードから登録要請を受信することを特徴とする請求項1に記載の装置。
前記ゲートウェイは、Ubiquitous Sensor Network規格によるPANコーディネーターとして構成されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
前記基幹ネットワーク識別子を有する前記センサーノードの前記基幹ネットワークに対する登録要請を前記ゲートウェイを介して受信し、前記センサーノードと前記ゲートウェイとの関係情報を保存することにより、前記センサーノードを登録するステップと、
登録承認メッセージを前記ゲートウェイに送信するステップと、
を含む請求項13に記載の方法。
前記センサーノードが移動して通信するゲートウェイが変更された場合、前記基幹ネットワーク識別子のある センサーノードの前記基幹ネットワーク識別子を含む基幹ネットワーク登録要請を移動後のゲートウェイから受信し、前記センサーノードと移動前のゲートウェイとの関係情報を確認し、前記移動前のゲートウェイに前記センサーノードの登録情報更新要請を送信するステップと、
前記センサーノードのセッション情報を前記移動前のゲートウェイから受信し、前記センサーノードと前記移動後のゲートウェイとの関係情報を保存することにより、前記センサーノードを登録するステップと、
登録承認メッセージと前記センサーノードのセッション情報を前記移動後に変更されたゲートウェイに送信するステップと、
を含む請求項13に記載の方法。
前記基幹ネットワーク識別子及び前記センサーノード識別子を含む前記基幹ネットワークに対する登録要請を、前記基幹ネットワーク識別子のある前記センサーノードから受信し、前記基幹ネットワーク識別子と前記センサーノード識別子とをマッピングさせて保存し、前記基幹ネットワーク登録要請を前記センサーノード登録部に送信するステップと、
登録承認メッセージを前記センサーノード登録部から受信し、前記センサーノードのセンサーネットワーク情報、前記センサーノード識別子、及び前記基幹ネットワーク識別子情報を保存し、前記登録承認メッセージを前記センサーノードに送信するステップと、
を含む請求項16に記載の方法。
前記センサーノードが移動して、当該センサーノードと通信するゲートウェイが移動前のゲートウェイから移動後のゲートウェイに変更された場合、前記移動前のゲートウェイが、前記基幹ネットワーク識別子及び前記センサーノード識別子を含む前記基幹ネットワークに対する登録要請を、前記基幹ネットワーク識別子のある前記センサーノードから受信し、前記基幹ネットワーク識別子と前記センサーノード識別子とをマッピングさせて保存し、前記基幹ネットワーク登録要請を前記センサーノード登録部に送信するステップと、
前記移動前のゲートウェイが登録承認メッセージと前記センサーノードのセッション情報を前記センサーノード登録部から受信し、前記センサーノードのセンサーネットワーク情報、前記センサーノード識別子、及び前記基幹ネットワーク識別子情報を保存し、前記登録承認メッセージを前記センサーノードに送信するステップと、
を含む請求項16に記載の方法。
前記センサーノードが移動して、当該センサーノードと通信するゲートウェイが変更された場合、前記移動後のゲートウェイが、前記センサーノード登録部から前記センサーノードの情報更新要請を受信し、前記センサーノードのセッション情報を前記センサーノード登録部に送信し、前記センサーノードの情報を削除するステップを含む請求項16に記載の方法。
前記基幹ネットワーク識別子がある場合、 前記基幹ネットワーク識別子及び前記センサーノード識別子を含む前記基幹ネットワークに対する登録要請を前記ゲートウェイに送信するステップと、
登録承認メッセージを前記ゲートウェイから受信するステップと、
を含む請求項20に記載の方法。
前記センサーノードが移動して、当該センサーノードと通信するゲートウェイが変更された場合、前記基幹ネットワーク識別子及び前記センサーノード識別子を含む前記基幹ネットワークに対する登録要請を、前記移動後のゲートウェイに送信するステップと、
登録承認メッセージを前記移動後のゲートウェイから受信するステップと、
を含む請求項20に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態によるセンサーネットワークのための基幹ネットワークを制御する装置は、ユーザから入力されたセンサーノードに対するサービス要請を当該サービス要請の類型別に解析し、該解析された要請についてのルーティング情報を含むセッションを生成するコンテキスト解析部と、前記基幹ネットワークに登録されたセンサーノード情報及び前記登録されたセンサーノードについてのルーティング情報を保存し、前記サービス要請の受信に応じて、前記コンテキスト解析部に前記サービス要請に対応するルーティング情報を提供するセンサーノード登録部と、前記ルーティング情報を用いて、前記サービス要請を前記登録されたセンサーノードに伝達し、前記登録されたセンサーノードから前記サービス要請に対する応答メッセージを受信するゲートウェイと、前記生成されたセッションを通じて前記コンテキスト解析部から受信したサービス要請を前記ゲートウェイに伝達し、前記ゲートウェイから受信した前記応答メッセージを前記ユーザに提供するメッセージ処理部と、を含む。
【0019】
以下、望ましい実施形態を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
【0020】
本発明の実施形態を説明するのに先立って、まず、本発明の実施形態が具現されるセンサーネットワーク環境の特徴から導出される本発明の基本的なアイディアを提示する。
【0021】
前述したように、従来のセンサーネットワークは、センサーノードの広域移動性を支援しながら、ユーザ応用と連動するセンサーネットワークに対するインフラ構造(infra structure)を提供することができなかった。したがって、後述する本発明の実施形態が提示するセンサーネットワークのインフラ構造では、センサーノードの移動性支援のために、多様なセンサーノードとゲートウェイとの間の登録と解除、ハンドオーバー、移動履歴管理、トラッキング技術及び安全性、そして、移動性支援インフラとゲートウェイとの間、ゲートウェイとセンサーネットワークとの間の通信プロトコルを提供しなければならない。また、位置支援サービスのための精巧な位置支援コード及び位置基盤サービス(Location−Based Service、LBS)を支援するインフラ構造が必要である。
【0022】
したがって、センサーノードの移動性が高まる時点で、本発明のセンサーネットワークのためのインフラ構造の開発、実行及び運用を容易にすることによって、多様な形式のセンサーノード及びリレー、センサーネットワークの接続を可能にするゲートウェイの開発及びセンサーノードの位置情報取得及びノードの移動性を支援するインフラ、及びユーザサービスを提供することができる統合インフラ構造を提示する。
【0023】
このために、以下で提示される本発明の実施形態は、センサーネットワークのための基幹ネットワーク制御システムの構成要素及びインフラ構造を定義する。特に、基幹ネットワーク制御システムは、センサーネットワークの広域移動性を保証するための統合されたインフラ構造を採択しており、基幹ネットワークの位置基盤サービス技術、センサーノードの広域移動性支援技術、センシング情報の保存及び管理技術、センシング情報の収集及び伝達技術が含まれる。
【0024】
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の多様な実施形態をより具体的に説明する。図面の構成要素に参照番号を付与するに当って、同じ構成要素に対しては、同じ参照番号を付与し、一の図面についての説明時に、必要に応じて、他の図面の構成要素を引用する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態が具現される環境内で本発明の一実施形態によるセンサーネットワークのための基幹ネットワークを制御するインフラ構造を示す図である。全体統合システムは、ユーザ10、インフラ構造の基幹ネットワーク20及び個別センサーネットワーク30で構成される。
【0026】
ユーザ10は、インフラ構造の基幹ネットワーク20を通じてセンサーネットワーク30内のセンサーノードにサービス要請を送信し、当該サービス要請に対する処理結果ないしセンシング結果を受信し得る。前述した解決しようとする課題を果たすための前提及び細部機能は、次の通りである。
【0027】
ユーザ10は、基幹ネットワーク20と通信することができるプロトコルないしインターフェースを有する。ユーザ10は、このようなプロトコルないしインターフェースを通じて、センサーノードへサービス要請を生成して送信することができる。この際、ユーザのサービス要請は、多様な類型に分類される。例えば、ユーザのサービス要請は、即時(on−demand)要請、周期的(periodic)要請、及びイベント基盤(event−driven)要請のうち少なくとも1つであり得る。当業者であれば、以上で例示された類型のサービス要請以外に多様な類型のサービス要請が活用されうることを理解できるだろう。
【0028】
それだけではなく、センサーネットワークの広域移動性を効果的に支援するために、本発明の実施形態では、センサーネットワークに任意の別称を名付けることができる。このような別称は、地域ないし所属したグループを表わしうる。少なくとも1つ以上のセンサーネットワークまたはセンサーノードが1つの別称で命名され得る。ユーザは、このような別称を用いて、センサーノード集合(例えば、‘センサーグループ #17’)又は特定名称(例えば、‘高麗大学’または‘安岩洞’)を用いてサービスを要請することができる。
【0029】
さらに、ユーザは、サービス要請時に、サービス結果の履歴(history)の保存をするように要請するか、サービス要請についての課金情報を確認することができる。
【0030】
センサーネットワーク30は、固有の識別子を有するセンサーノードの集合を意味する。
図1では、USN(Ubiquitous Sensor Network)を例示としたが、本発明の実施形態では、このようなセンサーネットワーク30を構成して具現するに当って、USN規格だけではなく、多様な有/無線センサーに基づいたネットワークが活用されうる。
【0031】
センサーネットワーク30を構成するセンサーノードは、それぞれ固有のネットワーク形成規則によって一群(group)のネットワークを形成し、インフラ構造の基幹ネットワーク20に備えられた通信手段(
図1では、I−GWという名称が付与された装置である。)と通信できるように、適切なプロトコルと通信インターフェースとを有する。例えば、センサーネットワーク30が、USN規格に従うと仮定する時、基幹ネットワーク20に備えられた通信手段は、PANコーディネーターとして機能する装置になり、両者は、USN規格で定められている通信プロトコルによって相互通信が可能である。このようなプロトコルを通じて、センサーノードは、基幹ネットワーク20が生成した基幹ネットワーク識別子を付与され、当該基幹ネットワーク識別子によって、基幹ネットワーク20に登録されうる。
【0032】
また、センサーノードは、インフラ構造の基幹ネットワーク20の要請(より正確には、ユーザ10によるサービス要請を意味する。)を行う前に、基幹ネットワーク20のI−GWを通じて初回認可(subscription)を受けなければならない。ここで、認可とは、基幹ネットワークがセンサーネットワーク内のセンサーノードを認識する前に最初に当該センサーノードを当該基幹ネットワークに登録する過程を意味する。このような初回認可時に、センサーノードの一般的な情報(例えば、サービス類型やサービス容量(capability)等)が、インフラ構造の基幹ネットワーク20に登録され、センサーノードは、基幹ネットワーク20内での基幹ネットワーク識別子並びに基幹ネットワーク及びI−GW情報を受信する。
【0033】
一方、センサーノードは、広域移動性を確保するために、移動中(すなわち、独立した個々のセンサーネットワーク30間の移動)、I−GWが変わる度に、新たに基幹ネットワーク20に登録(registration)手続きを経なければならない。このために、センサーノードのセンシング情報には、多様な測位方法によって測定された物理的な位置を示す値が含まれうる。
図1を通じて確認できるように、本実施形態で、複数の通信手段I−GWが基幹ネットワーク20に接続されている。このようなセンサーネットワーク及び通信手段I−GWを介してそれぞれ1つ以上のセンサーノードを含む固有の(exclusive)センサーネットワークが形成される。このような構造下で1つのセンサーネットワークに属するセンサーノードが、他のセンサーネットワークに移動する場合を仮定する。この場合、初回認可の完了以後なので、登録手続きでは、当該センサーノードの一般的な情報全体に代えてルーティング情報(当該センサーノードの移動によって変更されたI−GW情報を意味する)のみが基幹ネットワーク20に登録及び更新される。
【0034】
インフラ構造の基幹ネットワーク20の構成要素の機能及び構成要素との間のインターフェースを説明する。基幹ネットワーク20は、ユーザ10とセンサーネットワーク30とを接続し、センサーノードの広域移動性を支援するための多様な機能を提供する。以下、
図2を参照して基幹ネットワーク20に含まれるそれぞれの構成要素及び当該構成要素の提供機能についてより具体的に説明する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態によるセンサーネットワークのための基幹ネットワーク20を制御する装置を示すブロック図である。説明の便宜上、以下で説明される基幹ネットワーク20内の個々の構成要素について、次のような用語とそれに対応する機能の技術的表現に対する英文略語とを併記する。括弧内に表記された数字は、
図2〜
図6を通じて一貫して使われる部材番号を意味する。
−コンテキスト解析部(smart context interpreter、SCI)/21
−センサーノード登録部(sensor node location register、SLR)/22
−ゲートウェイ(infra−architecture gateway、I−GW)/23
−メッセージ処理部(aggregation transmission handler、ATH)/24
−ユーザ認証部(authentication authorization accounting、AAA)/25
−別称解析部(location name interpreter、LNI)/26
−センサーノード認証部(master directory、MD)/27
−基幹ネットワーク設定部(infra−structure configuration management、I−CM)/28
また、
図2で、それぞれの構成要素間のリンクに付記されたアルファベット小文字は、両者間の通信のための通信インターフェースを表わす。
【0036】
コンテキスト解析部(SCI)21は、ユーザ10から入力された(ユーザ10から受信した)センサーノードに対するサービス要請を類型別に解析し、該解析された要請についてのルーティング情報を含むセッションを生成させる。このために、コンテキスト解析部21は、ユーザ10のセンサーノードに対するサービス要請がインターフェースbuを通じて入力され、サービス要請に対する遂行結果をユーザ10に応答する。コンテキスト解析部21は、ユーザ10のサービス要請の生成に応じて、インターフェースsaを通じてユーザ認証部(AAA)25にセンサーノードに対するアクセス権限の有無を照会しうる。センサーノードに対するアクセス権限が認証されたならば、コンテキスト解析部21は、サービス要請類型に応じて、センサーノード登録部(SLR)22からインターフェースsrを経由してまたは別称解析部(LNI)26からインターフェースslを経由して、センサーノードのルーティング情報を取得しうる。
【0037】
コンテキスト解析部21は、認証されたユーザの要請に対して、当該要請と関連したセンサーノードのルーティング情報を含む、インフラ構造の基幹ネットワーク20で唯一のセッションを生成する。該生成されたセッション情報には、ユーザ10のアドレス、メッセージ処理部(ATH)24及びセンサーネットワーク30を接続するための各構成要素のアドレス情報が含まれる。当該セッション情報は、さらにサービス要請情報を含んでもよい。コンテキスト解析部21は、生成されたセッション情報を保持している間に、これをインターフェースstを通じてメッセージ処理部(ATH)24に送信する。
【0038】
一方、コンテキスト解析部21は、サービスが終了する場合、ユーザ認証部(AAA)25を通じてサービス要請に関する課金結果をユーザ10に知らせなければならない。ユーザ通知のより具体的な処理過程は、ユーザ認証部(AAA)25の説明の際に併せて説明する。
【0039】
センサーノード登録部(SLR)22は、基幹ネットワーク20に登録されたセンサーノード情報及び登録されたセンサーノードについてのルーティング情報を保存する。ユーザ10からサービス要請が入力された場合、センサーノード登録部は、コンテキスト解析部(SCI)21にサービス要請に対応するルーティング情報を提供する。本発明の実施形態では、センサーノード登録部(SLR)22は、センサーノードについての一般的な情報(例えば、センサーノードのサービス類型及びセンサーの種類の情報等)を保存/管理しなければならない。コンテキスト解析部(SCI)21から、センサーノードについてのルーティング情報を受信した場合、センサノード登録部22は、当該要請に応答してゲートウェイI−GW23の情報を提供しなければならない。したがって、センサーノード登録部(SLR)22は、センサーノードのルーティング情報を保存し、管理し、及び修正することができる。
【0040】
また、センサーノード登録部(SLR)22は、センサーノードの初回認可をする場合、認可しようとするセンサーノードのサービス類型及びサービス容量についての情報を保存する。続いて、センサーノード登録部(SLR)22は、センサーノードに付与された基幹ネットワーク識別子とセンサーノードが接続されるゲートウェイとをマッピングさせて保存することによって、コンテキスト解析器(SCI)21のサービス要請に対応するルーティング情報を提供することができる。すなわち、センサーノード登録部(SLR)22は、ゲートウェイI−GW23からセンサーノードに対する初回認可要請を受信した場合、インターフェースrmを通じてセンサーノード認証部(MD)27との相互作用によって、センサーノードの基幹ネットワーク20アクセス権限を確認し、その結果をインターフェースrgを通じてゲートウェイI−GW23に通知する。
【0041】
さらに、センサーノード登録部(SLR)22は、既に初回認可されたセンサーノードが登録を要請する場合、該当するルーティング情報を登録ないし更新することができる。簡略的に紹介したように、この際の登録ないし更新の対象は、センサーノードに関する全体情報に代えて、ただルーティング情報に限定されることが望ましい。
【0042】
ゲートウェイI−GW23は、このようなルーティング情報を用いてユーザ10から受信したサービス要請を基幹ネットワーク10(より正確には、センサーノード登録部(SLR)22を意味する)に登録されたセンサーノードに送信し、登録されたセンサーノードからサービス要請に対する応答メッセージを受信する。すなわち、ゲートウェイI−GW23は、基幹ネットワーク20とセンサーネットワーク30とを接続する接続手段であり、窓口となる。したがって、センサーネットワーク30が、通常のUSN規格に従ったネットワークと仮定するならば、ゲートウェイI−GW23は、PANコーディネーターの機能を含みうる。このような構造を通じてセンサーノードは、基幹ネットワーク20とは無関係にゲートウェイI−GW23との相互作用を通じて固有のセンサーネットワークを形成しうる。
【0043】
その機能の類似性によって、このようなゲートウェイI−GW23は、USN規格によるPANコーディネーターとして実装され得る。しかし、ゲートウェイI−GW23は、通常のPANコーディネーターの機能だけではなく、基幹ネットワーク20から受信した要請メッセージをセンサーネットワーク30に送信し、それに対する応答を再び基幹ネットワーク20(より正確には、メッセージ処理部(ATH)24を意味する)に送信する役割を行う。ゲートウェイI−GW23は、多様な形態のセンサーネットワーク30を支援するために複数の通信チャネルを有しうる。
【0044】
ゲートウェイI−GW23は、インターフェースbnを通じてセンサーノードの初回認可を支援することができる。センサーノードの初回認可要請の受信に応じて、ゲートウェイI−GW23は、このような認可要請をセンサーノード登録部(SLR)22に送信する。センサーノード登録部(SLR)22を通じて初回認可が成功すれば、センサーノードは、基幹ネットワーク20とゲートウェイI−GW23の識別子及び基幹ネットワーク20から付与されたセンサーノードの基幹ネットワーク識別子とを取得し得る。
【0045】
また、ゲートウェイI−GW23は、初回認可が完了したセンサーノードに対する登録を支援することができる。ゲートウェイI−GW23は、センサーノードから登録要請を受信した場合、このような登録要請をセンサーノード登録部(SLR)22に伝達する。このようなセンサーノードの登録を支援するために、ゲートウェイI−GW23は、基幹ネットワーク20及びゲートウェイI−GW23の識別情報を周期的にブロードキャスティング(broadcasting)することが望ましい。一旦、初回認可が完了したセンサーノードは、このようなブロードキャスティング信号を通じて移動を感知し、必要に応じて基幹ネットワーク20に登録要請を伝送しうる。
【0046】
前述したように、複数のゲートウェイI−GW23は、基幹ネットワーク20に接続され、個別ゲートウェイを通じてそれぞれ1つ以上のセンサーノードを含む固有のセンサーネットワークが形成されうる。このような構造を通じて、本発明の実施形態は、センサーノードに対する広域移動性を保証することができる。
【0047】
メッセージ処理部(ATH)24は、コンテキスト解析部(SCI)21を通じて生成されたセッションを通じてコンテキスト解析器(SCI)21から受信されたサービス要請をゲートウェイI−GW23に伝達し、ゲートウェイI−GW23から受信した応答メッセージをユーザ10に提供する。この際、受信した応答メッセージは、センサーノードが収集したセンシング情報及びそれに付加された結果情報を含みうる。メッセージ処理部(ATH)24は、必要に応じてこれら情報を収集して保存した後、ユーザ10に提供してもよい。
【0048】
このために、メッセージ処理部(ATH)24は、インターフェースtgを通じてコンテキスト解析部(SCI)21から受信したサービス要請をゲートウェイI−GW23に送信し、ゲートウェイI−GW23から受信したセンシング情報を既に生成されて保持されているセッションとインターフェースbuとを通じてユーザ10に伝達する。
【0049】
一方、要請されたサービスに対するセッションが終了する場合、メッセージ処理部(ATH)24がセッションの終了をゲートウェイI−GW23に通知すると、ゲートウェイI−GW23はデータセンシング及び受信を停止する。すなわち、不要な電力及び資源消費が防止されうる。また、メッセージ処理部(ATH)24が、セッションの終了をユーザ認証部(AAA)25に通知すると、ユーザ認証部(AAA)25は、あらかじめ設けられた課金ポリシーに従って、サービス使用に対する料金を決定(accounting)する。その後、コンテキスト解析部(SCI)21は、決定された料金をユーザ10に提供する。サービス使用料金の決定過程については、以下でより詳しく説明する。
【0050】
ユーザ認証部(AAA)25は、ユーザ10についての登録情報及び権限情報を保存する。ユーザ10によるサービス要請が入力された場合、ユーザ認証部25は、当該ユーザ10に対する認証結果をコンテキスト解析部(SCI)21に送信する。ここで、権限情報は、前記センサーノードに対するアクセス可否情報、及びサービス利用に関する課金ポリシーを含みうる。したがって、前述したように、ユーザ10によって要請されたサービスに対する遂行が完了して関連するセッションが終了する場合、メッセージ処理部(ATH)24がセッションの終了をユーザ認証部(AAA)25に通知することにより、ユーザ認証部(AAA)25は、保存された権限情報に含まれた課金ポリシーに従って、サービス使用に対する料金を決定することができる。
【0051】
要約すると、ユーザ認証部(AAA)25は、ユーザの登録情報、認証情報、センサーノードに対するアクセス可否情報、サービス利用に関する課金ポリシー情報を保存及び管理するように機能する。したがって、ユーザ認証部(AAA)25は、ユーザ情報を登録、管理及び解除するために、ユーザの権限についての認証情報を活用し、課金テーブル(table)を通じてサービス終了時のサービス使用に対する料金策定の基礎とする。
【0052】
センサーノード認証部(MD)27は、基幹ネットワーク20にアクセス可能なセンサーノードについての情報をあらかじめ保存する。このような情報は、センサーノードの提供者によって予め設定されて保存されることが望ましい。したがって、インフラシステム管理者は、センサーノード提供者との協約を通じて、インフラ構造の基幹ネットワーク20にアクセスすることができるセンサーノードの情報をセンサーノード認証部(MD)27にあらかじめ記録して置く。
【0053】
もし、センサーノードが、認可ないし登録のために基幹ネットワーク20にアクセスする場合、センサーノード登録部(SLR)22は、センサーノード認証部(MD)27に当該センサーノードの基幹ネットワーク20に対するアクセス権限を照会する。次いで、センサーノード認証部(MD)27は、あらかじめ保存されたアクセス権限付与可能なセンサーノードのリストによって当該センサーノードのアクセス可否を検査し、その結果をセンサーノード登録部(SLR)22に応答する。この結果、センサーノード登録部22は、センサノードの基幹ネットワーク20に対するアクセス可否を決定することができる。
【0054】
別称解析部(LNI)26は、ユーザ10のサービス要請に対する対象を表わす別称と、このような別称に対応する少なくとも1つ以上のゲートウェイ情報とをマッピングさせて保存する。別称解析部(LNI)26は、特定領域(例えば、‘高麗大学’)や対象(例えば、‘7000番バス’または‘イエスコールタクシー’など)に付与された特定別称を保存及び管理する。別称解析部(LNI)26は、当該別称に対する座標値を保存することができる。この場合、別称は、少なくとも1つ以上の対象に付与され、特定領域に別称が付与されている場合、別称は、複数個の座標値のグループで構成され得る。
【0055】
以上、簡単に紹介したように、サービス要請が別称を含む場合、コンテキスト解析部(SCI)21は、インターフェースsiを通じて別称解析部(LNI)26に当該別称を照会する。別称解析部(LNI)26は、別称に対応するゲートウェイ情報について別称解析部26自身のマッピングテーブル(mapping table)を検索することによって、それに対応するゲートウェイ情報をコンテキスト解析部(SCI)21に返還しうる。ここで、返還されるゲートウェイ情報は、少なくとも1つ以上のゲートウェイアドレスに対するリストでありうる。
【0056】
以上で、インフラ構造の基幹ネットワーク20を構成する構成要素についてそれぞれの役割と機能とを中心に説明した。このような基幹ネットワーク20を形成ないし保持するためには、基幹ネットワーク20自体を管理することができる別途の装置が活用されうる。このような装置は、基幹ネットワーク設定部I−CM28である。
【0057】
基幹ネットワーク設定部I−CM28は、基幹ネットワーク20内に含まれる構成要素間の接続を保持するようにネットワーク設定を管理する。より具体的に、基幹ネットワーク設定部I−CM28は、それぞれの構成要素及び内部設定のためのネットワークアドレスを管理し、インターフェースを介して、それぞれの構成要素間の接続を保持する。さらに、基幹ネットワーク設定部I−CM28は、基幹ネットワーク20の構成要素及び基幹ネットワーク20内部の異常ないし障害を感知することによって、このような非正常な状態及び構成から自己復旧及び自己設定(self−configuration)が可能でなければならない。例えば、ネットワークの障害によって、各構成要素に対するネットワークアドレスの再割り当てがなされた場合、適切なプロトコルないし規則によって、アドレスを再び付与することもでき、障害ないし異常症侯によって、正常なサービス要請及び提供が難しいと判断される場合、当該アドレス領域を孤立させる必要がある。
【0058】
以上で、本発明の実施形態が採択しているセンサーネットワークのためのインフラ構造及び基幹ネットワーク制御装置の個々の構成要素について説明した。以下、このような基幹ネットワーク制御装置を用いたセンサーネットワークの広域移動性を保証するための多様な実施形態を提示する。
【0059】
図3は、
図2における基幹ネットワークを制御するインフラ構造下でセンサーノードを最初に認可する過程を例示した図である。
【0060】
まず、センサーノード35は、ゲートウェイI−GW23に初回認可要請を送信する。そうすると、ゲートウェイI−GW23は、このような初回認可要請をセンサーノード登録部(SLR)22に転送する。センサーノード登録部(SLR)22は、センサーノードの基幹ネットワークに対するアクセス権限の有無を、センサーノード認証部(MD)27に照会する。センサーノード登録部(SLR)22は、照会の結果、センサーノード認証部(MD)27から許可応答メッセージを受信すると、その許可をゲートウェイI−GW23を介してセンサーノード35に送信する。
【0061】
当該過程をより具体的に、
図3Aないし
図3Dを用いて説明する。
【0062】
図3Aは、本発明の実施形態によるセンサーノードの初回認可及び登録手続きを例示した図である。
【0063】
本発明の一実施形態によるセンサーノードの初回認可手続きは、センサーノード35、ゲートウェイ23、センサーノード登録部(SLR、ネットワーク登録サーバ)22、及びセンサーノード認証部(センサーノード認証情報データベース、Master Directory(以下、MD)27を介して実行され得る。
【0064】
センサーノード35は、基幹ネットワークと通信するためにゲートウェイ23と関係を形成し、ゲートウェイ23からセンサーノード識別子を割り当てられうる。本発明では、前記手続きを関係成立手続きと言う。
【0065】
センサーノードが電源がオンになった時、または移動して新たなセンサーネットワークに参与したとき、センサーノードはゲートウェイと関係を形成する。ゲートウェイは、センサーネットワーク上のセンサーノードに自身の存在を知らせるために、周期的に無線標識信号(wireless probe signal)をゲートウェイの周辺に送信する。前記無線標識信号は、ビーコン(Beacon)メッセージであり得る。ビーコンメッセージは、標準で定義されたビーコンだけではなく、センサーノードの初回認可、登録、ローミングのための基幹ネットワークとの関係成立を行う場合、ゲートウェイの存在を知らせるための信号を含む。センサーノードは、センサーネットワークに参与するために、ゲートウェイからビーコンメッセージを受信し、前記ゲートウェイとの関係形成のために、前記センサーノードの固有識別子を含む関係形成要請メッセージをゲートウェイに送信しうる。前記センサーノードの固有識別子は、MAC(Media AccessControl)IDでもよい。前記センサーノードから関係形成要請メッセージを受信したゲートウェイは、センサーノードにPAN(Personl Area Network)IDとセンサーノード識別子とを割り当て、センサーノードに前記PAN IDとセンサーノード識別子とを含む関係形成承認メッセージを送信しうる。前記センサーノードが、関係形成承認メッセージを受信し、ACK(Acknowledge)メッセージをゲートウェイに送信することによって、ゲートウェイとセンサーノードとの間に関係が成立する。
【0066】
2種の環境下での関係成立に関する本発明の実施形態を説明する。一実施形態は、‘Star Topology’のセンサーネットワーク環境での関係を成立する実施形態である。Star Topologyは、1つのコーディネーターを中心として多数のデバイスが1ホップ(Hop)でネットワークを形成する環境を意味する。センサーノードは、当該ネットワークにアクセスするために、チャネルスキャニングモードで動作する。
【0067】
センサーノードは、コーディネーターからビーコンメッセージを受信する場合、スキャンを行う。スキャンが成功すれば、センサーノードは、センサーノードの固有識別子を含む関係形成要請メッセージをゲートウェイに送信しうる。関係形成要請メッセージを送信したコーディネーターは、センサーノード識別子を生成し、前記センサーノード識別子を含む関係形成承認メッセージをセンサーノードに送信しうる。前記関係形成承認メッセージを受信したセンサーノードは、センサーノード識別子を記録媒体に保存し、ACKをゲートウェイに送信することによって、関係成立手続きを完了させる。前記コーディネーターは、ゲートウェイまたはゲートウェイとインターフェースとを有したシンクノードであり得る。コーディネーターは、重複したセンサーノード識別子の割り当てを避けるために、センサーノードの固有識別子とセンサーノード識別子とをマッピングさせたマッピングテーブルを参照することにより、既に割り当てられたセンサーノード識別子の存否を確認することができる。既に割り当てされたセンサーノード識別子が存在しなければ、新たなセンサーノード識別子を生成して、マッピングテーブルに保存し、前記センサーノード識別子をセンサーノードに送信することにより、センサーノード識別子の重複割り当てが回避され得る。センサーノードが、センサーネットワークを移動し、新たなコーディネーターからビーコンメッセージを受信すると、インタラプトが発生する。前記受信したビーコンメッセージ内のコーディネーターアドレスが以前のセンサーノードのコーディネーターのアドレスとを比較して、異なれば、他のネットワークに接続したと判断し、イベントフラグを設定して保存しうる。そして、前記センサーノードは、新たなセンサーネットワークと関係を形成しうる。
【0068】
関係成立に関する他の実施形態は、‘Simple Tree(単純ツリー)’または‘Cluster Tree(クラスターツリー)’のセンサーネットワーク環境で関係を成立する形態である。単純ツリーまたはクラスターツリーは、ルーティングが支援され、1ホップ以上のマルチホップ(Multi−Hop)アドホック(Ad−Hoc)でネットワークを形成する環境を意味する。コーディネーターを中心にネットワークを構成する場合、標準のビーコンメッセージは、2ホップまたは3ホップ先にあるセンサーノードには伝達されない。本発明では、コーディネーターがルーティングメッセージを周期的にコーディネーター周辺に送信することができる。前記ルーティングメッセージは、本発明の広い意味でのビーコンメッセージに含まれる。前記ルーティングメッセージを既に関係が成立した1ホップのセンサーノードが受信すれば、前記ルーティングメッセージのフィールドのうち、ホップに1を加え、自体のセンサーノード識別子を保存し、2ホップのセンサーノードにフォワーディング(転送)することができる。前記センサーノード識別子が保存され、その後受信したメッセージ内のセンサーノード識別子が前記保存されたセンサーノード識別子と同じである場合、センサーノードは、受信メッセージを削除することによって、ブロードキャストストーム現象を抑制することができる。2ホップのセンサーノードが、前記フォワーディングされたルーティングメッセージを受信すれば、前記ルーティングメッセージのコーディネーターアドレスが、自身のコーディネーターアドレスと異なるか、センサーネットワークの信号品質が既存のネットワークの信号品質よりも良いか、最大ホップ数よりもセンサーノードのホップ数が少ないかを判断して、前記条件を満足すれば、センサーノードが他のネットワークに移動したと判断することができる。センサーノードは、移動したと判断した場合、前記ルーティングメッセージがフォワーディングされた1ホップのセンサーノードを経て(ルーティング経路を通じて)、コーディネーターにセンサーノードの固有識別子を含む関係形成要請メッセージを送信することができる。コーディネーターは、センサーノード識別子を付与し、前記センサーノード識別子を含む関係形成承認メッセージをルーティング経路を通じて2ホップのセンサーノードに送信することができる。前記関係形成承認メッセージを受信した2ホップのセンサーノードは、センサーノード識別子を保存し、ACKをルーティング経路を通じてコーディネーターに送信しうる。前記ACKを受信したコーディネーターがノードリストに前記センサーノードを追加することによって、関係成立手続きが完了する。
【0069】
本発明の一実施形態によるセンサーネットワークの下では、基幹ネットワーク識別子を有するセンサーノードのみが基幹ネットワークとの通信が可能である。基幹ネットワーク識別子のないセンサーノード35は、基幹ネットワーク識別子の付与を受けるために、ゲートウェイ23を通じて基幹ネットワークに初回認可要請することができる。基幹ネットワークは、センサーノード35の固有識別子を用いて、センサーノード35の認可の可否を判断する。固有識別子としてMAC IDを利用できる。センサーノード35は、MACIDを含む初回認可要請をゲートウェイ23に送信することができる。ゲートウェイ23は、受信したセンサーノードの初回認可要請をセンサーノード登録部22へ送信することができる。
【0070】
センサーノード登録部(SLR)22は、ホームロケーションレジスタであり得る。センサーノード登録部22は、前記初回認可要請を受信したゲートウェイ23とセンサーノード35との関係情報を保存し、センサーノードの基幹ネットワークアクセス可否の判断のために、センサーノードのMAC IDをあらかじめ構築されたMD27に照会することができる。MD27は、センサーノード登録部22に内蔵されていてもよく、センサーノード登録部22から分離された別個の装置として構成されてもよい。センサーノード登録部22とは別個の装置としてに構成された場合、センサーノード登録部22は、MD27にセンサーノードのMAC IDを含む初回認可要請を送信することができる。MD27は、センサーノードのMAC IDに対してセンサーノード提供者がMD27にあらかじめ登録したMAC IDと比較することにより、センサーノード35のMAC IDの適合性検査することができる。MD27は、適合性検査を通過したセンサーノード35に対して基幹ネットワーク識別子を付与し、基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをセンサーノード登録部22に送信することができる。センサーノード登録部22は、前記受信した基幹ネットワーク識別子をあらかじめ保存されたゲートウェイ23とセンサーノード35との関係情報にマッピングさせる。該マッピングさせた関係情報を保存することによって、センサーノード35を登録することができる。 センサーノード登録部22は、基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをゲートウェイ23に送信することができる。
【0071】
前記認可メッセージを受信したゲートウェイ23は、センサーノードのセンサーネットワーク情報、センサーノード識別子、及び基幹ネットワーク識別子を保存し、当該基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをセンサーノードに送信することができる。認可メッセージを受信したセンサーノード35は、認可メッセージに対する応答としてACKをゲートウェイ23に送信することができる。前記のような手続きを通じて基幹ネットワーク識別子を付与されたセンサーノード35は、基幹ネットワークと通信することができる。
【0072】
前記
図3Aで、センサーネットワークのためのセンサーノードの初回認可手続きを概略的に説明した。以下、
図3Bないし
図3Dでは、センサーノード、ゲートウェイ、及びセンサーノード登録部でなされる初回認可及び登録手続きの各ステップについて詳しく説明する。
【0073】
図3Bは、センサーノード登録部を中心に
図3Aの初回認可及び登録手続きを具体的に示すフローチャートである。
【0074】
311ステップは、センサーノード登録部が初回認可要請をゲートウェイから受信し、センサーノードとゲートウェイとの関係情報を保存するステップである。
【0075】
より詳細には、センサーノード登録部は、基幹ネットワークと通信するセンサーノードについての情報を登録するサーバである。センサノード登録部は、センサーノードについての情報を保存することによりセンサーノードを登録する。センサーノードがセンサーノード登録部に登録されるためには、適合性検査を通じてセンサーノードの基幹ネットワークアクセス権限の存在が確認されなければならない。
【0076】
センサーノード登録部は、基幹ネットワーク識別子のないセンサーノードの固有識別子を含む基幹ネットワークに対する初回認可要請をゲートウェイから受信する。センサーノードの固有識別子を用いて適合性検査を行うために、センサーノードの固有識別子が必要である。また、適合性検査の前に、センサーノード登録部は、センサーノードとゲートウェイとの関係情報を保存する。
【0077】
312ステップは、固有識別子がセンサーノード認証部に存在するか否かを検査するステップである。
【0078】
より詳細には、センサーノード認証部は、センサーノード提供者が基幹ネットワークにアクセスできるようにあらかじめ登録させたそれぞれのセンサーノードの固有識別子についての情報を保存する。センサーノード認証部は、センサーノード登録部と別個装置として基幹ネットワークに存在するか、センサーノード登録部に内蔵されている。センサーノード登録部は、あらかじめ構築されたセンサーノード認証部に固有識別子を照会することによって、固有識別子がセンサーノード認証部に存在するか否かを検査する。
【0079】
313ステップは、312ステップの検査結果に応じて、センサーノードに基幹ネットワーク識別子を付与するステップである。
【0080】
より詳細には、312ステップの検査結果に応じて、センサーノードの固有識別子がセンサーノード認証部に存在する場合、センサーノードに基幹ネットワーク識別子が付与される。センサーノードの固有識別子がセンサーノード認証部に存在する場合、基幹ネットワークは、センサーノードに対し基幹ネットワークへのアクセスを認可し、存在しない場合には、アクセスを拒否し得る。基幹ネットワークのセンサーノード認証部にセンサーノードの固有識別子がある場合にのみ、センサーノードの基幹ネットワークアクセスを許容する。これによって、認証されていないセンサーノードの悪意的アクセスを阻み、基幹ネットワークでセンサーネットワークサービス品質を高めうる。また、前記手続きを通じてセンサーノードの効率的な管理が可能である。さらに、センサーノード提供者が基幹ネットワークを利用するためには、センサーノード認証部にあらかじめセンサーノードの固有識別子を登録しなければならないので、基幹ネットワークは、センサーノード提供者と当該センサーノードの情報とを用いて、センサーノード提供者の基幹ネットワーク利用に対して効果的な料金徴収ができる。
【0081】
314ステップは、付与された基幹ネットワーク識別子をセンサーノードとゲートウェイとの関係情報にマッピングさせ、該マッピングさせたセンサーノードとゲートウェイとの関係情報を保存することにより、センサーノードを登録するステップである。
【0082】
より詳細には、311ステップで保存したセンサーノードとゲートウェイとの関係情報に313ステップで付与された基幹ネットワーク識別子がマッピングされ、該マッピングさせたセンサーノードとゲートウェイとの関係情報が保存されることにより、センサーノードがセンサーノード登録部に登録される。センサーノード登録部は、認証されたセンサーノードについての情報を当該センサーノードとゲートウェイとの関係情報を通じて保存することにより、サーバに前記センサーノードを登録する。ネットワーク登録センサーが、センサーノードに付与された基幹ネットワーク識別子をマッピングさせて保存するので、登録されたセンサーノードは、新たな初回認可手続きなしに基幹ネットワークと通信することができる。センサーノード登録部は、前記センサーノードの再登録、又はローミングが必要な場合、センサーノードの前記登録された情報を用いてセンサーノードの登録とセンサーノードに対するローミングサービスとを提供することができる。
【0083】
315ステップは、センサーノード登録部が基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをゲートウェイに送信するステップである。
【0084】
より詳細には、センサーノード登録部での初回認可手続きが完了し、センサーノードが認証された場合、センサーノード登録部は、付与された基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをセンサーノードに送信する。前記認可メッセージをセンサーノードに送信するために、センサーノード登録部は、前記認可メッセージをセンサーノードと接続されたゲートウェイに送信する。この結果、センサーノード登録部の初回認可手続きが終了する。
【0085】
センサーノード登録部は、通信のための通信手段とセンサーノード固有識別子などを保存、登録することができる登録手段などを備える。通信手段は、無線通信手段、有線通信手段または通信インターフェースなどで構成され得る。登録手段は、センサーノード登録部の内部または外部にRAM、ROMまたはハードディスクなどを含む多様な記録媒体により構成され得る。センサーノード認証部は、センサーノード登録部に内蔵されるか、センサーノード登録部とは分離した装置として構成され得る。また、センサーノードに対する適合性検査のための処理手段が、センサーノード登録部に含まれる。前記処理手段は、処理器(Processor)及び保存空間(Memory)で構成され得る。
【0086】
図3Cは、ゲートウェイを中心に
図3Aの初回認可及び登録手続きを具体的に示すフローチャートである。
【0087】
321ステップは、ゲートウェイがセンサーノードから基幹ネットワークに対する初回認可要請を受信し、これをセンサーノード登録部に送信するステップである。
【0088】
より詳細には、ゲートウェイは、1つのネットワークから他のネットワークに導く入口(gateway)の役割を担う装置である。ゲートウェイは、ローカルエリアネットワークのように、1つのネットワークを他のネットワークと接続する時に使用され得る。各ネットワークごとに通信プロトコルが異なり、通信プロトコルが異なるネットワーク間での直接通信は困難である。ゲートウェイは、通信プロトコルが異なるネットワーク間での通信を可能にするコーディネーター(仲介者)の役割を果たす。ゲートウェイは、通信しようとする他のゲートウェイでデータを利用できるように、受信したデータを再構成して修正する役割を果たす。
【0089】
ゲートウェイは、センサーノードの固有識別子及びセンサーノード識別子を含む基幹ネットワークに対する初回認可要請をセンサーノードから受信する。センサーノードの固有識別子は、センサーノード認証部で認証のために使用され、センサーノード識別子は、センサーノードとゲートウェイとの間の通信のために使用される。ゲートウェイは、センサーノードの固有識別子を含む基幹ネットワークに対する初回認可要請をセンサーノード登録部に送信する。ゲートウェイは、センサーノードとセンサーノード登録部との間の初回認可手続きのコーディネーターの役割を果たしうる。
【0090】
322ステップは、ゲートウェイがセンサーノード登録部から認可メッセージを受信し、センサーノードの情報、センサーノード識別子、及び基幹ネットワーク識別子を保存し、認可メッセージをセンサーノードに送信するステップである。
【0091】
より詳細には、ゲートウェイは、基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをセンサーノード登録部から受信する。前記基幹ネットワーク識別子は、あらかじめ構築されたセンサーノード認証部がセンサーノードの固有識別子を用いて認証したセンサーノードに対して付与される。センサーノード登録部は、前記付与された基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをゲートウェイに送信する。ゲートウェイは、センサーノードのセンサーネットワーク情報、センサーノード識別子、及び基幹ネットワーク識別子情報を保存する。これにより、該保存された前記情報を用いてセンサーノードを識別し、基幹ネットワークとの通信を仲介することができる。また、ゲートウェイは、基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをセンサーノードに送信する。ゲートウェイは、センサーノードから、認可メッセージの受信が成功したことを示すACKを受信することによって、センサーノードと通信することができる。
【0092】
ゲートウェイは、通信のための通信手段とセンサーノード情報などを保存することができる保存手段などを備える。通信手段は、無線通信手段、有線通信手段または通信インターフェースなどで構成され得る。保存手段は、ゲートウェイの内部または外部でRAM、ROMまたはハードディスクなど多様な記録媒体として構成され得る。
【0093】
図3Dは、センサーノードを中心に
図3Aの初回認可及び登録手続きを具体的に示すフローチャートである。
【0094】
331ステップは、センサーノードの基幹ネットワーク識別子有無を判断するステップである。
【0095】
より詳細には、基幹ネットワーク識別子は、センサーノード認証部の適合性検査を通過したセンサーノードに付与される識別子である。センサーノード認証部は、センサーノードが通信しようとする基幹ネットワークに適合するか否かを検査した後、適合すると判断されたセンサーノードに基幹ネットワーク識別子を付与する。基幹ネットワーク識別子は、認証されていないセンサーノードに対して基幹ネットワークへのアクセスを遮断するためのものである。 認証されていないセンサーノードのアクセスを遮断することによって、センサーネットワークの品質を高めうる。センサーノードは、内部または外部に記録媒体を有している。センサーノードは、基幹ネットワーク識別子を前記記録媒体に保存することができる。また、基幹ネットワーク識別子は、前記効率を高めるために改ざんを不可能ならしめる。暗号化により基幹ネットワーク識別子が生成され、またはセンサーノードの固有識別子を用いて基幹ネットワーク識別子が生成されてもよい。
【0096】
センサーノードは、前記基幹ネットワーク識別子を記録媒体に保存し、通信しようとする基幹ネットワークの識別子の存否を判断することができる。基幹ネットワーク識別子が存在する場合、センサーノードは、基幹ネットワークのセンサーノード登録部に登録手続きを進行させうる。既にセンサーノードがセンサーノード登録部に登録されて通信中であれば、前記のような手続きがなされない。
【0097】
332ステップは、センサーノードがセンサーノードの固有識別子及びセンサーノード識別子を含む基幹ネットワークに対する初回認可要請をゲートウェイに送信するステップである。
【0098】
より詳細には、センサーノードに基幹ネットワーク識別子が存在しない場合、センサーノードは、基幹ネットワークとの通信を行うための基幹ネットワーク識別子を付与されなければならない。センサーノードは、基幹ネットワーク識別子を付与されるために、センサーノードの固有識別子及びセンサーノード識別子を含む基幹ネットワークに対する初回認可要請を当該センサーノードと関係が成立したゲートウェイに送信する。センサーノードは、製作時に提供者から付与された固有識別子を有している。センサーノードの固有識別子は、当該センサーノードの固有の識別子であるので、基幹ネットワークは、センサーノードの固有識別子を用いて前記センサーノードが基幹ネットワークに適合するか否かを検査することができる。センサーノードの固有識別子としてMAC IDを利用できる。または、シリアル番号のように、各センサーノードを識別することができる他の識別子を利用することもできる。さらに、センサーノードのみの識別子を生成して固有識別子として利用することもできる。 センサーノード識別子は、センサーノードとゲートウェイとの間の通信のための識別子である。センサーノード識別子を用いてセンサーノードとゲートウェイとの間に通信がなされる。基幹ネットワーク識別子のないセンサーノードは、前記固有識別子と前記センサーノード識別子とを含む基幹ネットワークに対する初回認可要請をゲートウェイに送信する。ゲートウェイは、センサーノードと基幹ネットワークとの通信のコーディネーターの役割を果たす。ゲートウェイの代わりにシンクノードが採用され得る。
【0099】
333ステップは、センサーノードが基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをゲートウェイから受信するステップである。
【0100】
より詳細には、センサーノード認証部が基幹ネットワーク識別子のないセンサーノードに対して固有識別子を利用した適合性検査を実行する。適合すると判断された前記センサーノードに対してMDにより割り振られた基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージが付与される。センサーノードは、基幹ネットワーク識別子を含む認可メッセージをゲートウェイから受信する。332ステップで、ゲートウェイに送信したセンサーノードの固有識別子を使用してセンサーノード認証部が認証したセンサーノードにセンサーノード認証部が基幹ネットワーク識別子を付与する。センサーノードが、基幹ネットワーク識別子を含んだ認可メッセージをゲートウェイから受信すれば、センサーノードの基幹ネットワークに対する初回認可手続きが終了する。センサーノードは、認可メッセージを受信したのち、ACKをゲートウェイに送ることができる。初回認可手続き終了後、センサーノードは、ゲートウェイを通じて基幹ネットワークと通信することができる。
【0101】
センサーノードは、初回認可要請及び通信を行うための通信手段と保存手段などを備える。通信手段は、無線通信手段で構成され、通信プロトコルは、センサーノード間のアドホック通信ないし汎用ネットワークとの接続に活用される通信プロトコルいずれもが活用されうる。保存手段は、センサーノードの内部または外部にRAM、ROMまたはハードディスクなど多様な記録媒体を備え得る。
【0102】
以上のように、一連の演算を通じて本実施形態が採択しているインフラ構造下で、センサーノードは、基幹ネットワークに対する初回認可の予備手続きを行える。
【0103】
図4は、
図2における基幹ネットワークを制御するインフラ構造下でセンサーノードを登録する過程を例示した図である。移動前のゲートウェイI−GWと移動後のゲートウェイI−GWとにそれぞれ23A及び23Bの部材番号を付与した。
【0104】
移動前のゲートウェイI−GW23Aと移動後のゲートウェイI−GW23Bは、それぞれ自体の基幹ネットワーク情報及びゲートウェイの識別情報をブロードキャスティングする。この際、センサーノード35は、移動前のゲートウェイI−GW23Aと接続されたセンサーネットワークから外れて、移動後のゲートウェイI−GW23Bと接続されたセンサーネットワークに移動した以後であると仮定する。この場合、両ゲートウェイ23A、23Bが、いずれも自身の情報をブロードキャスティングしたにも拘らず、当該センサーノード35には、移動後のゲートウェイI−GW23Bからブロードキャスティングされた情報のみが到逹する。すなわち、センサーノード35は、移動後のゲートウェイI−GW23Bの基幹ネットワーク識別子情報及びゲートウェイ識別子情報のみを伝達される。
【0105】
さて、センサーノード35は、移動後のゲートウェイI−GW23Bを認識し、受信された情報に基づいて登録を進行させうる。センサーノード35は、移動後のゲートウェイI−GW23Bに登録要請を送信し、移動後のゲートウェイI−GW23Bは、再び受信された登録要請をセンサーノード登録部(SLR)22に送信する。そうすると、センサーノード登録部(SLR)22は、当該センサーノード35に対してルーティングデータベースを修正することによって、移動履歴を記録/更新する。前述したように、センサーノード35は、既に初回認可を完了しているので、登録過程では、移動後のゲートウェイI−GW23Bについての情報のみを記録すれば十分である。
【0106】
以上のような一連の過程が行われた後、センサーノード登録部(SLR)22は、移動前のゲートウェイI−GW23Aに対しては移動結果を通報し、移動後のゲートウェイI−GW23Bに対しては登録結果を応答する。最後に、センサーノード35は、移動後のゲートウェイI−GW23Bから登録結果を受信することによって、センサーノード35の移動過程が完了する。
【0107】
要約すると、センサーノードが1つのセンサーネットワークから、他のセンサーネットワークに移動する場合、センサーノード登録部(SLR)22は、当該センサーノードの移動に伴って変更されたゲートウェイ情報を更新することによって、センサーノードの広域移動を記録及び追跡する。
【0108】
図4Aは、本発明の一実施形態によるセンサーノードの登録手続きを例示した図である。
【0109】
本発明の一実施形態によるセンサーノードの登録手続きは、センサーノード35、ゲートウェイ23、及びホームロケーションレジスタ 22を通じてなされうる。基幹ネットワークは、認証されたセンサーノードのネットワークまたは位置を管理するために、センサーノードの登録を支援することができる。センサーノード電源のON/OFFに応じて、ゲートウェイの周期的ビーコンメッセージに応じて、または他のセンサーネットワークの移動に応じて、センサーノードは、登録手続きを行いうる。
【0110】
センサーノード35は、基幹ネットワークとの通信を行うために、ゲートウェイ23と通信を通じて関係を成立させ、センサーノード識別子を割り当てられうる。関係成立手続は、
図3Aでの説明に類似するので、
図3Aを用いて説明する。センサーノードは、関係が形成されたゲートウェイ23にセンサーノードの基幹ネットワーク識別子とセンサーノード識別子とを含む登録要請を送信する。前記登録要請を受信したゲートウェイは、センサーノード35の基幹ネットワーク識別子とセンサーノード識別子とのマッピング情報を保存し、登録要請をセンサーノード登録部に送信することができる。
【0111】
前記登録要請を受信したセンサーノード登録部は、ゲートウェイとセンサーノードとの関係情報を保存することにより、サーバにセンサーノードを登録することができる。センサーノードを登録したセンサーノード登録部は、登録承認メッセージをゲートウェイに送信することができる。ゲートウェイは、前記登録承認メッセージを受信して、センサーノードのセンサーネットワーク情報、センサーノード識別子、及び基幹ネットワーク識別子を保存し、登録承認メッセージをセンサーノードに送信することができる。登録承認メッセージを受信したセンサーノードは、応答としてACKをゲートウェイに送信することができる。前記のような手続きを通じて登録されたセンサーノードは、基幹ネットワークと通信することができる。
【0112】
図5は、
図2における基幹ネットワークを制御するインフラ構造下でサービス中であるセンサーノードの移動に伴って新たなゲートウェイI−GWにセッション情報が伝達される過程を例示した図であって、
図4を通じてセンサーノードの登録が完了した直後の状況を仮定している。
【0113】
移動前のゲートウェイI−GW23Aは、センサーノード登録部(SLR)22にセッション情報の送信を要請する。センサーノード登録部(SLR)22は、自身のルーティングデータベースを検索して、当該センサーノード35のアドレスを確認する。もし、ルーティングデータベースが、単に最新のデータのみで更新されるものではなく、センサーノード35の移動による変更履歴をいずれもトラッキングする場合には、センサーノード登録部22は、ルーティングデータベースのもっとも最近の地点を確認することによって、現在のセンサーノード35のアドレスを確実に入手することができる。そうすると、センサーノード登録部(SLR)22は、検索の結果によって、セッション情報を移動後のゲートウェイI−GW23Bに伝達する。
【0114】
要約すると、センサーノードの移動に伴って移動前のゲートウェイ23Aは、センサーノード登録部(SLR)22にセッション情報の伝達を要請し、このような要請に応じてセンサーノード登録部(SLR)22は、移動後に変更されたゲートウェイ23Bに当該セッション情報を送信することによって、セッション情報の移動を管理する。
【0115】
図5Aは、
図2における基幹ネットワークを制御するインフラ構造下でサービス中であるセンサーノードの移動によって新たなゲートウェイI−GWとの関係でセンサーノードの登録がなされ、新たなゲートウェイにセッション情報が伝達する過程を例示した図である。
【0116】
本発明の一実施形態によるセンサーノードのローミング手続きには、センサーノード35、移動前のゲートウェイ(ローミング以前にセンサーノードと接続されていたゲートウェイ)23A、移動後に変更されたゲートウェイ(ローミングによってセンサーノードと新たに接続されたゲートウェイ)23B、及びセンサーノード登録部22を通じてなされうる。基幹ネットワークは、センサーノードの移動性とユーザのサービス品質とを考慮してセッションが持続的に保持されるように、ローミングを支援することができる。センサーノード35は固定されているが、センサーノード35が移動することにより基幹ネットワークと通信するゲートウェイが変更されることもある。ゲートウェイを通じた基幹ネットワークとのデータ通信中にセンサーノードが移動する場合、通信が途切れないようにローミングが必要とされる。
【0117】
センサーノードが移動し、通信するゲートウェイが移動前のゲートウェイ23Aから移動後のゲートウェイ23Bに変更されることにより、センサーノードと移動前のゲートウェイ23Aとの接続が切断された場合、直ちに移動後のゲートウェイを通じてセッション情報が保持され、かつ、登録されたときに限り、移動前のゲートウェイを通じて通信した情報が保持されうる。センサーノードの移動に伴いセンサーノードの通信が切断されると、センサーノードは、移動後のゲートウェイに登録要請することができる。センサーノード登録部が登録要請を受信するステップまでは、
図4Aの登録手続きと同様である。
【0118】
センサーノード登録部は、前記登録要請を受信し、センサーノードと移動前のゲートウェイとの関係情報を検出して、センサーノードの移動を判断することができる。センサーノード登録部には、センサーノードごとにゲートウェイとの情報が保存登録されているので、前記ゲートウェイ情報を比較して、センサーノードの移動によってゲートウェイが変更されたか否かを判断することができる。ゲートウェイが変更されたと判断されれば、センサーノード登録部は、センサーノードのセッション情報を保持するために、移動前のゲートウェイからセッション情報を受信して、移動後のゲートウェイに当該情報を送信することができる。センサーノード登録部は、移動前のゲートウェイにローミング対象センサーノードの登録情報更新要請を送信することができる。移動前のゲートウェイは、ローミング対象センサーノードのセッション情報をセンサーノード登録部に送信し、当該センサーノードの情報を削除することにより、前記センサーノードとの通信を切断し得る。センサーノード登録部は、移動前のゲートウェイから受信したセンサーノードのセッション情報を含む登録承認メッセージを、移動後のゲートウェイに送信することができる。移動後のゲートウェイは、前記セッション情報とセンサーノード識別子、及び基幹ネットワーク識別子を保存し、登録承認メッセージをセンサーノードに送信することができる。登録承認メッセージを受信したセンサーノードは、応答としてACKをゲートウェイに送信することができる。前記のような手続きを通じて登録されたセンサーノードは、データ通信を途切れることなく保持して基幹ネットワークと通信することができる。
【0119】
図6は、
図2における基幹ネットワークを制御するインフラ構造下でユーザのサービス要請を処理する一連の過程を例示した図である。
【0120】
最初に、ユーザ10がコンテキスト解析部(SCI)21にサービス要請を入力する。このようなサービス要請は、即時要請、周期的要請、及びイベントドリブン要請のうち少なくとも1つであり得る。ユーザ認証部(AAA)25によってユーザ10の権限認証が確認されたならば、コンテキスト解析部(SCI)21は、センサーノード登録部(SLR)22にセンサーノードについてのルーティング情報を要請し、センサーノード登録部22から当該要請に対する応答を受信する。以上の過程が完了すれば、コンテキスト解析部(SCI)21は、セッションを生成させる。
【0121】
さて、コンテキスト解析部(SCI)21は、生成されたセッションについての情報をメッセージ処理部(ATH)24に送信し、メッセージ処理部(ATH)24は、ゲートウェイI−GW23を通じて、サービス要請に付随するセンサーノードのセンシングを要請する。ゲートウェイI−GW23のセンシング要請に応じて行われたセンサーネットワーク30内の活動によって、センシング結果が生成されれば、当該センサーノードは、ゲートウェイI−GW23にセンシング情報を応答し、ゲートウェイI−GW23は、受信したセンシング情報をメッセージ処理部(ATH)24に伝達する。メッセージ処理部(ATH)24は、当該センシング情報を収集または保存することにより適切に加工した後、サービス要請の処理結果をユーザ10に伝達する。
【0122】
前記した本発明の多様な実施形態によれば、センサーネットワークのための基幹ネットワークを通じて、センサーノードの認証と登録、センサーノードとゲートウェイとの間の接続関係追跡及び更新が行われることによって、センサーノードとゲートウェイとの間の識別と登録とが基幹ネットワークで統合的に管理される。これによって多数のセンサーノードが、それぞれ異種のセンサーネットワークに属しているか、あるいはセンサーノードの広域移動がなされる状況下でも、それぞれのセンサーノードに対する登録、位置確認及び移動トラッキングが可能となる。この結果、センサーノードの広域移動性が制限なしに基幹ネットワークを通じて制御/管理される。
【0123】
また、本発明の実施形態において現在散発的に開発されているセンサーネットワークが、開放型インフラ構造に吸収されうる。この結果、これを通じて、ネットワークの広域化が確実に支援され、同時に標準化された接続規格によるアクセスネットワークの開発が容易になる。一方、従来の位置基盤サービスは、精密度及びカバレッジ(coverage)の限界(例えば、建物内の位置と外部位置との連携を考慮したサービスが提供されていない)を有する。これに対し、以上で提案されたインフラシステムを活用する場合、センサーネットワークを通じる建物内の位置だけではなく、GPSなどを利用した屋外の位置情報を結合することによって、新たな形態のサービスを提供することが可能である。それだけではなく、本発明の実施形態が、広域次元での移動性及び位置情報提供による物流サービスに活用されることによって、車両の移動をモニタリングし、物流の位置を確認し、移動体をトラッキングするサービスの提供が実現化される。
【0124】
本発明の一実施形態によるセンサーネットワークのための基幹ネットワークを制御する装置のセンサーノード登録部(SLR)は、センサーノードのノード情報を登録及び管理することができる。
【0125】
より詳細には、ゲートウェイは、センサーノードのノード情報登録のために、ノード情報要請を前記ゲートウェイのローカルセンサーノードにブロードキャストする。前記センサーノードは、前記ノード情報要請を受信し、それに対応して、前記センサーノードの識別子及び前記センサーノードが、最初に所属したホームゲートウェイ(home gateway)の識別子を含むノード情報を前記ゲートウェイに送信することによって、登録要請を行う。前記ゲートウェイは、前記ゲートウェイのローカルセンサーノードのノード情報を登録及び管理する前記センサーノード登録部に前記センサーノードのノード情報を登録する。
【0126】
前記センサーノード登録部は、前記ゲートウェイをホームゲートウェイとするセンサーノードのノード情報を登録及び管理するホーム位置情報サーバ、及び前記ゲートウェイの地域に移動した訪問センサーノードのノード情報を登録及び管理する訪問位置情報サーバを含みうる。
【0127】
前記センサーノードが、前記ゲートウェイに属したノードである場合、すなわち、前記ゲートウェイが、前記センサーノードのホームゲートウェイである場合、前記ゲートウェイは、前記ホーム位置情報サーバに前記ノード情報を登録する。前記センサーノードが、前記ゲートウェイに属したノードではない場合、すなわち、前記ゲートウェイが、前記センサーノードのホームゲートウェイではない場合、前記ゲートウェイは、前記訪問位置情報サーバに前記ノード情報を登録する。
【0128】
センサーノードが、最初に所属しなければならないゲートウェイをあらかじめ定めてH−GW(Home Gateway_ID)フィールドに入れることもでき、H−GWフィールドを0にセッティングすることもできる。hopフィールドは、前記ゲートウェイからのホップ数(HOP count)であり、ルーティングのためのフィールドである。また、前記ゲートウェイから前記ノード情報要請メッセージを受信したセンサーノードは、自身のH−GWフィールドが0であれば、前記ノード情報要請メッセージを送った前記ゲートウェイをホームゲートウェイと定め、H−GWフィールドを設定した後、登録パケットを送信することで応答する。システム変更などによって、ゲートウェイからホームゲートウェイ変更要請を受信するまでは、初期ゲートウェイを自体のホームゲートウェイと認識する。センサーノードが再動作する時にも、H−GWフィールド値を保持する。加えて、センサーノードは、ノードID、ノード種類(例えば、RFID node、Sensor node、Relay node、Reference nodeなど)、センシング種類(例えば、温度、照度、湿度、圧力など)、現在位置、現在ゲートウェイまでのhop数などの情報を登録する。Eventフィールドは、登録要請が発行された状況、例えば、初期、再動作、位置移動などを知らせるフィールドである。
【0129】
まず、前記センサーネットワークの参照ノード(reference node)は、隣りのセンサーノード(RFID/Sensor)に位置情報を周期的に提供する(ステップS600 )。移動した地域のゲートウェイを通じてノード情報を登録する場合、ルーティングのために当該地域のゲートウェイからのホップ数を判断しなければならない。位置移動時に、以前のゲートウェイへのホップ数も変わるために、参照ノードは、周辺の隣りのノードからのホップ数を判断しなければならない。したがって、前記登録パケットの位置フィールド値が変更されたならば、センサーノード(参照ノード)は、周辺の隣りのノードに、その隣りのノード自体のホップ数を問い合わせた後、ホップ数の応答を待つ。ホップ数の照会対象となる隣りのノードには、ゲートウェイ(シンクノード)自体も含まれうる。周辺の複数の隣りのノードからホップ情報を受信すれば、該受信されたホップ情報のうち、もっとも小さくて迅速に来た隣りのノードを選択して、自身の親ノード(上位ノード)と認識し、自身のホップ数を前記親ノードのホップ数に+1をした値にする。次いで、参照ノードは、前記親ノードを通じて自身の情報を現在ゲートウェイに登録する。このために、各センサーノードは、周辺ノードからホップ情報の照会を受ける場合、照会元ノードに自体のホップ数を知らせなければならない。登録パケットを受ければ、自身の親ノードに当該登録パケットを転送しなければならない。センサーノードが再動作または位置移動した時に、自身が属したゲートウェイ地域に位置した場合、すなわち、ホームゲートウェイ地域に位置したならば、当該センサーノードは、前記ゲートウェイのホーム位置情報サーバに自体のノード情報を登録する。ゲートウェイがホームゲートウェイでなければ、センサーノードは、訪問位置情報サーバに自身の情報を登録する。一方、前記訪問位置情報サーバは、登録された訪問センサーノードのノード情報を前記訪問センサーノードのホームゲートウェイのホーム位置情報サーバに送信して、前記ホーム位置情報サーバで前記訪問センサーノードのノード情報をアップデートさせる。
【0130】
もし、自身の周辺ノードが、まだ初期化前であれば、ルーティング自体が不可能なので、ゲートウェイへの登録も不可能である。したがって、センサーノードは、特定時間(例えば、隣りのノードの初期化時間)の間に、ゲートウェイからのノード情報要請を待った後、もう一度登録要請を試みる。
【0131】
前記センサーノードのノード情報が、前記ホーム位置情報サーバに登録されれば、前記ホーム位置情報サーバは、前記センサーノードのノード情報に含まれたセンサーノード識別子及び前記ホームゲートウェイ識別子を用いてIP(Internet Protocol)ネットワーク側で前記センサーノードのアドレスと認識する基幹ネットワーク識別子(グローバルID、Global ID)を生成する。一実施形態において、前記ホーム位置情報サーバは、前記センサーノード識別子と基幹ネットワーク識別子とをマッピングさせたアドレス変換テーブル(address translation table)を生成することができる。前記基幹ネットワーク識別子は、前記センサーノードのポート番号(port count)及びホームゲートウェイの識別子に関する情報を含みうる。
【0132】
つまり、本発明では、センサーノードの識別子を大きくセンサーノード識別子及び基幹ネットワーク識別子に分けることができる。前記センサーノード識別子は、例えば、RFID/USNネットワーク内でのみのRFID/Sensorノード識別子である。前記RFID/Sensorノードの製作者やネットワーク管理者が、センサーノードのアドレスとして、16/64bitのアドレスを付与すると、前記基幹ネットワーク識別子は、RFID/USN infra−network上でまたはその外の他のあらゆるネットワークの観点での前記RFID/Sensor Nodeの識別子(ID)である。基幹ネットワーク識別子は、前記RFID/Sensorノードの16/64bitセンサーノード識別子(ローカルアドレス)及びホームゲートウェイ識別子を、前記ホームゲートウェイのIPアドレス+ポート番号形態に変換することにより、生成されうる。
【0133】
例えば、163.152.27.112のIPアドレスを有するゲートウェイ(ID:0x0001)をホームゲートウェイとするRFID/Sensorノード(ID:0x0003)は、前記ホーム位置情報サーバが生成した前記アドレス変換テーブルに163.152.27.112/3として保存される。しかし、前記RFID/Sensorノードは、前記ゲートウェイのアドレスをIPアドレス(163.152.27.112)ではなく、ID(0x0001)として通信する。
【0134】
このような基幹ネットワーク識別子を生成及び利用することによって、本発明は、ネットワークの相互連動及びノード情報管理の効率性を改善する。センサーノードが移動する場合、前記ホーム位置情報サーバ及び前記訪問位置情報サーバの機能の結合により、MobileIPのような効果が得られる。また、前記のように、ホームゲートウェイのIPアドレス+ポート番号形態で前記基幹ネットワーク識別子が生成及び利用されることによって、1つのホームゲートウェイに属するセンサーノードに使われたセンサーノード識別子を他のホームゲートウェイに属するセンサーノードに使えるようになって、センサーノード識別子の再使用率を高めうる。もちろん、同じであるホームゲートウェイに属するセンサーノード間には、互いに異なるセンサーノード識別子を割り当てなければならない。また、基幹ネットワーク識別子が割り当てられたセンサーノードは、まるでIPを有する端末と認識されうる効果を提供する。
【0135】
前記ゲートウェイは、前記基幹ネットワークアイディーを利用することによって、前記IPネットワーク側ユーザホストから受信したデータ要請パケットを前記センサーノードに送信し、前記センサーノードから受信したセンシングデータパケットを前記ユーザホストに送信させうる。この場合、前記ホーム位置情報サーバは、前記センサーノード及び前記IPネットワーク側間のデータ伝送時に、前記データパケットのセンサーノード識別子または基幹ネットワーク識別子に対してそれぞれ基幹ネットワーク識別子またはセンサーノード識別子へアドレス変換(address translation)を行う。この際、アドレス変換に際して、前記アドレス変換テーブルが利用されうる。
【0136】
さらに具体的に説明すれば、前記ホーム位置情報サーバは、当該ゲートウェイに属するノードのアドレス及び位置を管理する。
【0137】
まず、アドレス管理において、RFID/USN infra−network及びその外部では、センサーノードのアドレスをまるでTCP/IPのアドレスのように、ip+port形態と認識されるので、当該ipを有するゲートウェイのホーム位置情報サーバは、前記グローバルIDに含まれるポート番号をRFID/Sensor Network内でのアドレスと認識し、当該アドレスのセンサーノードに応答を要請する。このために、前記ホーム位置情報サーバは、アドレス変換機能を実行しなければならず、このために、アドレス変換テーブルを有しうる。
【0138】
前記ホーム位置情報サーバは、アドレス変換テーブル管理部、アドレス変換部及びプロトコル処理部を含みうる。
【0139】
前記アドレス変換テーブル管理部は、前記アドレス変換テーブルへのアドレスの追加、前記アドレス変換テーブルからのアドレスの削除、並びに、前記アドレス変換テーブルの保持、補修及び管理するモジュールである。前記アドレス変換テーブル管理部は、前記ゲートウェイから受信した前記登録パケット情報を用いてセンサーノード識別子をTCP/IPアドレス形態の基幹ネットワーク識別子に変換して、当該基幹ネットワーク識別子を前記アドレス変換テーブルに保存する。すなわち、ゲートウェイID+センサーノード識別子形態がゲートウェイip+ポート番号形態に変形されうる。
【0140】
前記アドレス変換部は、前記アドレス変換テーブルを用いて、前記ユーザホストから受信したデータ要請パケットまたは前記センサーノードから受信したセンシングデータパケットに対して前記アドレス変換を行う。すなわち、アドレス変換部は、前記アドレス変換テーブル管理部によりアップデートされたアドレス変換テーブルを用いて、RFID/Sensorネットワーク及びRFID/USNインフラネットワーク間のアドレス変換を行う。例えば、アドレス変換部は、データパケットを受信すると、まず、センサーネットワークのパケットであるか、インターネットパケットであるかを判断する。前記データパケットが、センサーネットワークパケットである場合、アドレス変換部は、センサーノード識別子をTCP/IPアドレス形態の基幹ネットワーク識別子に変換する。一方、データパケットがTCP/IPパケットである場合、アドレス変換部は、基幹ネットワーク識別子をセンサーノード識別子に変換する。
【0141】
前記プロトコル処理部は、前記センサーネットワークまたは前記IPネットワークのプロトコルに従って、それぞれ前記データ要請パケットまたは前記センシングデータパケットを処理して、前記センサーネットワークまたは前記IPネットワークにフォワーディングする。前記プロトコル処理部は、RFID/Sensorネットワークプロトコル処理部及びRFID/USN infra−networkプロトコル処理部を含みうる。
【0142】
前記訪問位置情報サーバは、構成と機能の観点から、前記ホーム位置情報サーバと同様に構成することができる。
【0143】
但し、前記訪問位置情報サーバは、訪問センサーノードのノード情報を登録した場合、前記訪問センサーノードのホームゲートウェイのホーム位置情報サーバに前記ノード情報を送信して、前記ホーム位置情報サーバがセンサーノードのノード情報をアップデートさせる。すなわち、各ゲートウェイの訪問位置情報サーバは、自身が属するゲートウェイをホームゲートウェイとしないセンサーノードのノード情報を登録した場合、当該ノード情報登録パケットのH−GWフィールド値から、前記センサーノードのホームゲートウェイとそのIPを判別し得る。次いで、訪問位置情報サーバは、前記センサーノードのホームゲートウェイにノードが移動したことを知らせる。
【0144】
さらに、以下、前記記載のセンサーネットワークのための基幹ネットワークを制御する装置のそれぞれの構成要素を制御する方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。すなわち、本発明の実施形態は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータで読み取り可能なコードとして実装され得る。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取れるデータを保存するあらゆる種類の記録装置を含む。
【0145】
コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ保存装置などがあり、また、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じる伝送)の形態で具現するものを含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで接続された複数のコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードとして保存されて実行可能である。そして、本発明を実現するための機能的な(functional)プログラム、コード及びコードセグメントは、本発明の記載から本発明が属する技術分野のプログラマーによって容易に推論されうる。
【0146】
以上で、本発明についてその多様な実施形態を中心に説明した。当業者ならば、本発明が本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にいるあらゆる差異点は、本発明に含まれたものと解析しなければならない。