特許第5977957号(P5977957)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5977957
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】化粧用パフ
(51)【国際特許分類】
   A45D 33/34 20060101AFI20160817BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20160817BHJP
【FI】
   A45D33/34 C
   A45D34/04 535C
   A45D34/04 535Z
   A45D33/34 G
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-42926(P2012-42926)
(22)【出願日】2012年2月29日
(65)【公開番号】特開2013-176498(P2013-176498A)
(43)【公開日】2013年9月9日
【審査請求日】2015年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】591165780
【氏名又は名称】株式会社コージー本舗
(74)【代理人】
【識別番号】100070183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 公一
(72)【発明者】
【氏名】矢萩 進一郎
【審査官】 芝井 隆
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−052513(JP,U)
【文献】 特開2000−354514(JP,A)
【文献】 米国特許第06601591(US,B1)
【文献】 実開昭49−088976(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0072355(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡体からなる化粧用パフであって、
中心部から所定の角度間隔で放射状に延びる複数の塗布片部を有し、
前記複数の塗布片部のそれぞれは、所定の肉厚を有する片状に形成され、立設され、その上面に形成された化粧料塗布面を有し、
前記複数の塗布片部の前記化粧料塗布面は、前記中心部の頂部から所定の角度間隔で放射状に延びていることを特徴とする化粧用パフ。
【請求項2】
前記複数の塗布片部のそれぞれは、一対の保持面を有し、
前記複数の塗布片部のそれぞれでは、前記化粧料塗布面を介して、前記一対の保持面が互いに連続していることを特徴とする請求項1に記載の化粧用パフ。
【請求項3】
前記化粧料塗布面は、前記頂部を頂点として下方に向かって傾斜するように延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧用パフ。
【請求項4】
前記化粧料塗布面は、凸曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の化粧用パフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料の塗布に用いる化粧用パフに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧料の塗布に用いる化粧用パフとして、塗布部本体において肉厚部及び肉薄部が設けられたものが知られている(特許文献1参照)。
この化粧用パフでは、化粧料を塗布する対象となる部位に応じて肉厚部と肉薄部とを使い分けることによって、化粧料をより美しく塗布することを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−206447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の化粧用パフでは、化粧料を塗布する作業の効率が低下する恐れがある。
すなわち、一般的に、化粧を行う際には、アイシャドウ、チーク、化粧下地、コントロールカラー、コンシーラー、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション等、目的が異なる複数種類の化粧料の塗布が行われる。また、各種類の化粧料を塗布する際に、色彩が異なる複数の化粧料が用いられる場合もある。
したがって、上記従来の化粧用パフでは、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布する場合には、塗布する化粧料ごとに専用の化粧用パフを用意して使い分ける必要がある。そのため、化粧料を塗布する回数・時間を多く取られることとなり、作業の効率が低下する恐れがある。
また、上記従来の化粧用パフでは、顔における凹凸が大きい部位に化粧料を塗布する際に、化粧用パフを指で変形(湾曲)させて曲面を作り、該曲面を用いて化粧料の塗布を行う必要がある。そのため、化粧料を塗布する部位が変わるごとに、化粧料パフを変形させて持ち直す必要があり、作業の効率が低下する恐れがある。
本発明の課題は、化粧料を塗布する作業の効率を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、第一の発明に係る化粧用パフは、発泡体からなる化粧用パフであって、中心部から所定の角度間隔で放射状に延びる複数の塗布片部を有し、前記複数の塗布片部のそれぞれは、所定の肉厚を有する片状に形成され、立設され、その上面に形成された化粧料塗布面を有し、前記複数の塗布片部の前記化粧料塗布面は、前記中心部の頂部から所定の角度間隔で放射状に延びていることを特徴とする。
第一の発明に係る化粧用パフでは、複数の化粧料塗布面が設けられている。これにより、塗布する化粧料に応じて使用する化粧料塗布面を使い分けることで、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することができる。したがって、一つの化粧用パフによって、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することが可能となる。
【0006】
特に、第一の発明に係る化粧用パフでは、複数の化粧料塗布面が、中心部の頂部から放射状に延びるように配設されている。これにより、化粧料の塗布を行う際に、頂部を中心として化粧用パフを回転させて持ち直すことで、複数の化粧料塗布面のうち使用する化粧料塗布面を変更することができる。したがって、簡単な持ち直しによって、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することが可能となる。
また、第一の発明に係る化粧用パフでは、それぞれに化粧料塗布面が形成された複数の塗布片部が、中心部から放射状に延びるように配設されている。これにより、化粧用パフの持ち易さを向上することができ、また、使用する化粧料塗布面を変更する際の化粧用パフの持ち直しを容易に行うことが可能となる。
よって、第一の発明に係る化粧用パフによれば、化粧料を塗布する作業の効率を向上することが可能となる。
【0007】
第二の発明に係る化粧用パフは、第一の発明に係る化粧用パフにおいて、前記複数の塗布片部のそれぞれは、一対の保持面を有し、前記複数の塗布片部のそれぞれでは、前記化粧料塗布面を介して、前記一対の保持面が互いに連続していることを特徴とする。
の発明に係る化粧用パフは、第一又は第二の発明に係る化粧用パフにおいて、前記化粧料塗布面は、前記頂部を頂点として下方に向かって傾斜するように延びていることを特徴とする。
の発明に係る化粧用パフでは、複数の化粧料塗布面のそれぞれが、中心部の頂部を頂点として下方に向かって傾斜するように延びている。これにより、複数の化粧料塗布面において、各化粧料塗布面の向きを互いに異ならせることができる。したがって、複数の化粧料塗布面のうち一の化粧料塗布面を用いて化粧料の塗布を行っている際に、他の化粧料塗布面が邪魔になることを防止することができる。
よって、第の発明に係る化粧用パフによれば、化粧料を塗布する作業の効率をさらに向上することが可能となる。
【0008】
の発明に係る化粧用パフは、第一乃至第三のうちいずれか一の発明に係る化粧用パフにおいて、前記化粧料塗布面は、凸曲面状に形成されていることを特徴とする。
の発明に係る化粧用パフでは、各化粧料塗布面を用いて化粧料を塗布するにあたって、平面を用いて化粧料を塗布する場合と比較して、少ない力で化粧料の塗布を行うことができ、化粧料の塗布をより美しく仕上げることが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、化粧料を塗布する作業の効率を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第一実施形態に係る化粧用パフの平面図である。
図2図1に示す化粧用パフの側面図である。
図3図1に示すA−A線に沿う断面図である。
図4図1に示すB−B線に沿う断面図である。
図5図2に示すC−C線に沿う断面図である。
図6図1に示す化粧用パフの持ち方の一例を示す図である。
図7】本発明の第二実施形態に係る化粧用パフの平面図である。
図8図7に示す化粧用パフの底面図である。
図9図7に示す化粧用パフの側面図である。
図10図7に示す化粧用パフの斜視図である。
図11図7に示す化粧用パフの持ち方の一例を示す図である。
図12図11に示す化粧用パフを他の向きから見た図である。
図13図7に示す化粧用パフの使用方法の一例を示す図である。
図14図7に示す化粧用パフの使用方法の一例を示す図である。
図15図7に示す化粧用パフの使用方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係る化粧用パフ1について、図面を参照しながら説明する。
化粧用パフ1は、アイシャドウ、チーク、化粧下地、コントロールカラー、コンシーラー、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション等の化粧料の塗布に用いるものである。
【0013】
(化粧用パフ1の構成)
図1は、本発明の第一実施形態に係る化粧用パフの平面図である。図2は、図1に示す化粧用パフの側面図である。なお、図2は、図1に示す化粧用パフ1を、図1に示す矢印Xの向きに見た図である。図3は、図1に示すA−A線に沿う断面図である。図4は、図1に示すB−B線に沿う断面図である。図5は、図2に示すC−C線に沿う断面図である。
化粧用パフ1は、ウレタン、シリコン、ニトリルゴム(NBR)、オレフィン系樹脂等の原料の発泡体あるいは多孔質体から形成されている。具体的には、化粧用パフ1は、原料の混練物を発泡型に充填して加熱加圧することにより発泡体を製造して、その後、製造された発泡体について、打ち抜き、研磨、切削等により形状を加工することによって形成される。
【0014】
図1及び図2に示すように、化粧用パフ1は、中心部10と、中心部10から外方に向かって放射状に延びる複数の塗布片部20とを備えている。本実施形態では、中心部10と複数の塗布片部20とは、互いに一体に形成されている。そして、中心部10は、互いに接続されている複数の塗布片部20の中心となる部分となっている。
ここで、化粧用パフ1では、後述する化粧料塗布面m(後述するm1,m2)の数を増やすために、3つ以上の塗布片部20が設けられていることが好ましい。本実施形態では、化粧用パフ1において、3つの塗布片部20が設けられている。
図1に示すように、複数の塗布片部20は、中心部10の仮想中心軸yを中心として、略等角度間隔で配設されている。なお、仮想中心軸yは、仮想の軸であり、上下方向(図2に示す上下方向)に沿って延びている。
【0015】
図1及び図2に示すように、各塗布片部20は、所定の肉厚を有する片状(略三角片状)に形成されている。各塗布片部20は、当該塗布片部20を保持する際に指が接触する面となる一対の保持面pと、化粧料の塗布に用いる面となる化粧料塗布面mと、を有している。
図2及び図3に示すように、本実施形態では、各塗布片部20は、側方から見た形状が略三角形に形成されている。そして、各塗布片部20は、立設した状態で配置され、一辺側が中心部10に接続されている。これによって、化粧用パフ1では、それぞれが略三角片状に形成された3つの塗布片部20が、中心部10から外方に向かって突出するように設けられている。各塗布片部20では、略平行に延びる一対の側面のそれぞれが、保持面pとなっている。また、各塗布片部20では、上側の端面が、化粧料塗布面m1となり、下側の端面が、化粧料塗布面m2となっている。
【0016】
各化粧料塗布面m1,m2は、凸曲面状に形成されている。具体的には、図4に示すように、各化粧料塗布面m1,m2は、仮想中心軸yから外方に向かって延びる仮想軸zを中心とする円柱面(部分円柱面)となっている。なお、仮想軸zは、仮想の軸である。また、各塗布片部20の先端面21は、凸球面状(部分球面状)又は凸楕円面状(部分楕円面状)に形成されている。さらに、各保持面pは、略平面状に形成されている。
そして、各塗布片部20では、各化粧料塗布面m1,m2を介して、一対の保持面pが滑らかに連続している。また、各塗布片部20では、凸球面状又は凸楕円面状に形成された先端面21を介して、一対の保持面p及び両化粧料塗布面m1,m2が滑らかに連続している。なお、化粧用パフ1では、互いに隣り合う面は、全て、曲面を介して連続されており、角部が存在しないように形成されている。
【0017】
図3及び図5に示すように、中心部10の上側の頂部の頂面11及び下側の頂部の頂面12は、それぞれ、凸球面状(部分球面状)に形成されている。そして、化粧用パフ1では、凸球面状に形成された頂面11を介して、3つの上側の化粧料塗布面m1が滑らかに連続している。また、化粧用パフ1では、凸球面状に形成された頂面12を介して、3つの下側の化粧料塗布面m2が滑らかに連続している。さらに、化粧用パフ1では、隣接する塗布片部20の互いに向かい合う保持面pは、凹曲面を介して、滑らかに連続している。
以上により、化粧用パフ1は、上下対称の形状を有している。そして、化粧用パフ1の上面側では、3つの化粧料塗布面m1が、中心部10の頂面11(頂部)から外方に向かって放射状に延びるように配設されている。そして、各化粧料塗布面m1は、頂面11を頂点として、下方に向かって傾斜するように延びている。具体的には、図3に示すように、各化粧料塗布面m1の中心となる仮想軸zは、仮想中心軸yに対して、所定の角度αで下方に向かって傾斜している。
【0018】
一方、化粧用パフ1の下面側では、3つの化粧料塗布面m2が、中心部10の頂面12(頂部)から外方に向かって放射状に延びるように配設されている。そして、各化粧料塗布面m2は、頂面12を頂点として、上方に向かって傾斜するように延びている。具体的には、図3に示すように、各化粧料塗布面m2の中心となる仮想軸zは、仮想中心軸yに対して、所定の角度αで上方に向かって傾斜している。
これにより、図2及び図3に示すように、化粧用パフ1では、中心部10(仮想中心軸y)において上下方向の寸法が最も大きく、中心部10から各塗布片部20の外側の端部に向かうほど上下方向の寸法が小さくなり、各塗布片部20の先端面21において上下方向の寸法が最も小さくなっている。また、化粧用パフ1では、上下方向の中央部において水平方向の外径寸法が最も大きく、上下方向の中心部から上側の端部又は下方の端部に向かうほど水平方向の外径寸法が小さくなり、中心部10の各頂面11,12において水平方向の外径寸法が最も小さくなっている。
【0019】
(化粧用パフ1の使用方法)
次に、化粧用パフ1の使用方法について説明する。
図6は、図1に示す化粧用パフの持ち方の一例を示す図である。
化粧用パフ1を使用して化粧料を塗布する際には、化粧料を塗布する部位に応じて、使用する面を選択する。具体的には、凹凸が大きい部位や細かい部位(鼻周りのくぼみ、目周りのくぼみ、ほう骨の凹凸等)に化粧料を塗布する場合には、化粧用パフ1の各化粧料塗布面m1,2を用いる。ここで、各化粧料塗布面m1,m2を使用して化粧料を塗布する際には、主に、各化粧料塗布面m1,m2の先端部a1(図6に示す破線で囲まれた部位)を用いる。この際、各化粧料塗布面m1,m2の先端部から先端面21にかけての部分を用いても構わない。一方、面積が比較的大きい部位(頬周り等)に化粧料を塗布する場合には、化粧用パフ1の頂面11,12を用いる。
そして、各化粧料塗布面m1,m2を使用する際は、複数の化粧料塗布面m1,m2のうちから使用する一の化粧料塗布面m1,m2を選択し、選択した化粧料塗布面m1,m2を使用して化粧料の塗布を行う。
そして、図6に示すように、選択した一の化粧料塗布面m1,m2を外側(化粧料を塗布する部位側)に向けた状態で、隣接する塗布片部20の間の凹部に指を添えて、化粧用パフ1を保持する。具体的には、3つの凹部のそれぞれに、親指f1、人差指f2及び中指f3のそれぞれを添えて、化粧用パフ1を保持する。
この際、選択した一の化粧料塗布面m1,m2が設けられている塗布片部20を、親指f1と人差指f2とで摘むように化粧用パフ1を保持する。なお、図6では、化粧料塗布面m1を使用する場合を示している。
そして、使用する化粧料塗布面m1(主に、先端部a1)に化粧料を付着させて、当該化粧料塗布面m1に付着された化粧料を対象となる部位に塗布する。
【0020】
次に、塗布する化粧料を変更する場合には、使用する化粧料塗布面m1を一の化粧料塗布面mから他の化粧料塗布面m1に変更する。
これには、中心部10(仮想中心軸y)を中心として化粧用パフ1を回転させて、一の化粧料塗布面m1が設けられている塗布片部20に替えて、他の化粧料塗布面m1が設けられている塗布片部20を親指f1と人差指f2とで摘むように化粧用パフ1を持ち直す。これにより、他の化粧料塗布面m1を用いて化粧料の塗布を行うことが可能となる。
さらに、化粧用パフ1の上面側に設けられた複数の化粧料塗布面m1だけでは足りない場合には、上下が逆転するように化粧用パフ1を回転させて、化粧用パフ1を持ち直す。これにより、下面側の複数の化粧料塗布面m2を使用して化粧料の塗布を行うことが可能となる。
また、面積が比較的大きい部位(頬周り等)に化粧料を塗布する場合には、凸球面状に形成された中心部10の各頂面11,12を使用して、化粧料の塗布を行う。
【0021】
以上のように、化粧用パフ1には、複数の化粧料塗布面m1,m2が設けられている。これにより、塗布する化粧料に応じて使用する化粧料塗布面m1,m2を使い分けることで、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することができる。したがって、一つの化粧用パフ1によって、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することが可能となり、化粧料を塗布する作業の効率を向上することが可能となる。
【0022】
特に、化粧用パフ1の上面側には、複数の化粧料塗布面m1が、中心部10の頂面11(頂部)から放射状に延びるように配設されている。同様に、化粧用パフ1の下面側には、複数の化粧料塗布面m2が、中心部10の頂面12(頂部)から放射状に延びるように配設されている。これにより、化粧料の塗布を行う際に、中心部10(仮想中心軸y)を中心として化粧用パフ1を回転させて持ち直すことで、複数の化粧料塗布面m1,m2のうち使用する化粧料塗布面m1,m2を変更することができる。したがって、簡単な持ち直しによって、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することが可能となる。
また、化粧用パフ1は、上下対称の形状を有し、上面側及び下面側のそれぞれにおいて、複数の化粧料塗布面m1,m2が放射状に延びるように配設されている。これにより、化粧料の塗布を行う際に、上下を逆転させて化粧用パフ1を持ち直すことで、使用する化粧料塗布面m1,m2を化粧料塗布面m1(または、m2)から化粧料塗布面m2(または、m1)に変更することができる。
【0023】
また、化粧用パフ1では、それぞれに化粧料塗布面m1,m2が形成された複数の塗布片部20が、中心部10から放射状に延びるように配設されている。これにより、化粧用パフ1の持ち易さを向上することができ、また、使用する化粧料塗布面m1,m2を変更する際の化粧用パフ1の持ち直しを容易に行うことが可能となる。この際、各塗布片部20の一対の保持面pのそれぞれが略平面状に形成され、また、隣接する塗布片部20の互いに向かい合う保持面pが凹曲面を介して滑らかに連続されていることによって、化粧用パフ1をさらに持ち易くすることが可能となる。
さらに、化粧用パフ1では、複数の化粧料塗布面m1,m2のそれぞれが、中心部10の頂部を頂点として下方に向かって傾斜するように延びている。これにより、上面側及び下面側のそれぞれに設けられた複数の化粧料塗布面m1,m2において、各化粧料塗布面m1,m2の向きを互いに異ならせることができる。したがって、複数の化粧料塗布面m1,m2のうち一の化粧料塗布面m1,m2を用いて化粧料の塗布を行っている際に、他の化粧料塗布面m1,m2が邪魔になることを防止することが可能となる。
【0024】
また、化粧用パフ1では、各化粧料塗布面m1,m2が、凸曲面状に形成されている。特に、本実施形態では、各化粧料塗布面m1,m2が円柱面となっている。これにより、顔における凹凸が大きい部位や細かい部位(鼻周りのくぼみ、目周りのくぼみ、ほう骨の凹凸等)化粧料を塗布する際に、従来の化粧用パフのように指で変形させて曲面を作る必要がなく、スムーズに化粧料を塗布することができる。したがって、各化粧料塗布面m1,m2を用いて化粧料を塗布するにあたって、平面を用いて化粧料を塗布する場合と比較して、少ない力で化粧料の塗布を行うことができ、化粧料の塗布をより美しく仕上げることが可能となる。
さらに、化粧用パフ1では、中心部10の頂部の頂面11,12が、凸球面状に形成されている。これにより、頂面11,12を用いて化粧料の塗布を行うことができるとともに、頂面11,12を用いて化粧料の塗布を行うにあたって、平面を用いて化粧料を塗布する場合と比較して、少ない力で化粧料の塗布を行うことが可能となる。特に、頂面11,12では各化粧料塗布面m1,m2の先端部より広い面積を確保することができ、頂面11,12を用いて顔における面積が比較的大きい部位(頬周り等)にチーク等の化粧料をスムーズに塗布することが可能となる。
【0025】
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係る化粧用パフ2について、図面を参照しながら説明する。
化粧用パフ2は、アイシャドウ、チーク、化粧下地、コントロールカラー、コンシーラー、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション等の化粧料の塗布に用いるものである。
化粧用パフ2の基本構成は、第一実施形態に係る化粧用パフ1と同様となっている。ただし、化粧用パフ2では、上面側のみに化粧料塗布面mが形成されている点が、化粧用パフ1と異なっている。
【0026】
(化粧用パフ2の構成)
図7は、本発明の第二実施形態に係る化粧用パフの平面図である。図8は、図7に示す化粧用パフの底面図である。図9は、図7に示す化粧用パフの側面図である。なお、図9は、図7に示す化粧用パフ2を、図7に示す矢印Yの向きに見た図である。図10は、図7に示す化粧用パフの斜視図である。
化粧用パフ2は、ウレタン、シリコン、ニトリルゴム(NBR)、オレフィン系樹脂等の原料の発泡体あるいは多孔質体から形成されている。具体的には、化粧用パフ1は、原料の混練物を発泡型に充填して加熱加圧することにより発泡体を製造して、その後、製造された発泡体について、打ち抜き、研磨、切削等により形状を加工することによって形成される。
【0027】
図7乃至図10に示すように、化粧用パフ2は、中心部30と、中心部30から外方に向かって放射状に延びる複数の塗布片部40とを備えている。本実施形態では、中心部30と複数の塗布片部40とは、互いに一体に形成されている。そして、中心部30は、互いに接続されている複数の塗布片部40の中心となる部分となっている。
ここで、化粧用パフ2では、化粧料塗布面mの数を増やすために、3つ以上の塗布片部40が設けられていることが好ましい。本実施形態では、化粧用パフ2において、3つの塗布片部40が設けられている。
図7及び図8に示すように、複数の塗布片部40は、中心部30の仮想中心軸yを中心として、略等角度間隔で配設されている。なお、仮想中心軸yは、仮想の軸であり、上下方向(図9に示す上下方向)に沿って延びている。
【0028】
図7乃至図10に示すように、各塗布片部40は、所定の肉厚を有する片状(略三角片状)に形成されている。また、各塗布片部40の鉛直方向の断面は、略馬蹄形となっている。各塗布片部40は、当該塗布片部40を保持する際に指が接触する面となる一対の保持面pと、化粧料の塗布に用いる面となる化粧料塗布面mと、を有している。
本実施形態では、各塗布片部40は、側方から見た形状が略三角形に形成されている。そして、各塗布片部40は、立設した状態で配置され、一辺側が中心部30に接続されている。これによって、化粧用パフ2では、それぞれが略三角片状に形成された3つの塗布片部40が、中心部30から外方に向かって突出するように設けられている。各塗布片部40では、略平行に延びる一対の側面のそれぞれが、保持面pとなっている。また、各塗布片部40では、上側の端面が、化粧料塗布面mとなっている。なお、各塗布片部40では、下側の端面sは、略平面状に形成されている。
【0029】
各化粧料塗布面mは、凸曲面状に形成されている。具体的には、図9及び図10に示すように、各化粧料塗布面mは、仮想中心軸yから外方に向かって延びる円柱面(部分円柱面)となっている。また、各保持面pは、略平面状に形成されている。
そして、各塗布片部40では、化粧料塗布面mを介して、一対の保持面pが滑らかに連続している。また、各塗布片部40では、化粧料塗布面mの先端部(外側の端部)と下側の端面sの先端部(外側の端部)とが曲面を介して互いに連続している。なお、化粧用パフ2では、互いに隣り合う面は、全て、曲面を介して連続されており、角部が存在しないように形成されている。
【0030】
図9及び図10に示すように、中心部30の上側の頂部の頂面31は、凸球面状(部分球面状)に形成されている。そして、化粧用パフ2では、凸球面状に形成された頂面31を介して、3つの化粧料塗布面mが滑らかに連続している。また、化粧用パフ2では、隣接する塗布片部40の互いに向かい合う保持面pは、凹曲面を介して、滑らかに連続している。
以上により、化粧用パフ2の上面側では、3つの化粧料塗布面mが、中心部30の頂面31(頂部)から外方に向かって放射状に延びるように配設されている。そして、図9に示すように、各化粧料塗布面mは、頂面31を頂点として、下方に向かって傾斜するように延びている。
【0031】
これにより、図9に示すように、化粧用パフ2では、中心部30(仮想中心軸y)において上下方向の寸法が最も大きく、中心部30から各塗布片部40の外側の端部に向かうほど上下方向の寸法が小さくなり、各塗布片部40の先端において上下方向の寸法が最も小さくなっている。また、化粧用パフ2では、上下方向の中央部において水平方向の外径寸法が最も大きく、上下方向の中心部から上端部に向かうほど水平方向の外径寸法が小さくなり、中心部30の頂面31において水平方向の外径寸法が最も小さくなっている。
【0032】
(化粧用パフ2の使用方法)
次に、化粧用パフ2の使用方法について説明する。
図11は、図7に示す化粧用パフの持ち方の一例を示す図である。図12は、図11に示す化粧用パフを他の向きから見た図である。なお、図11は、化粧用パフ2を上方から見た状態を示し、図12は、化粧用パフ2を側方から見た状態を示している。
図13は、図7に示す化粧用パフの使用方法の一例を示す図である。図14は、図7に示す化粧用パフの使用方法の一例を示す図である。図15は、図7に示す化粧用パフの使用方法の一例を示す図である。なお、図13は、瞼(アイホール)にアイシャドウを塗布している状態を示し、図14は、小鼻周りの凹凸部分にファンデーションを塗布している状態を示し、図15は、頬周りにチークを塗布している状態を示す。
【0033】
化粧用パフ2を使用して化粧料を塗布する際には、化粧料を塗布する部位に応じて、使用する面を選択する。具体的には、凹凸が大きい部位や細かい部位(鼻周りのくぼみ、目周りのくぼみ、ほう骨の凹凸等)に化粧料を塗布する場合には、化粧用パフ2の各化粧料塗布面mを用いる。ここで、各化粧料塗布面mを使用して化粧料を塗布する際には、主に、各化粧料塗布面mの先端部a2(図11及び図12に示す破線で囲まれた部位)を用いる。この際、各化粧料塗布面mの先端部から端面sにかけての部分を用いても構わない。一方、面積が比較的大きい部位(頬周り等)に化粧料を塗布する場合には、化粧用パフ2の頂面31を用いる。
そして、図11及び図12に示すように、頂面31を外側(化粧料を塗布する部位側)に向けた状態で、隣接する塗布片部40の間の凹部に指を添えて、化粧用パフ2を保持する。具体的には、3つの凹部のそれぞれに、親指f1、人差指f2及び中指f3のそれぞれを添えて、化粧用パフ2を保持する。
この際、凹凸が大きい部位に化粧料を塗布するために、化粧料塗布面mの先端部を使用する場合には、使用する化粧料塗布面mが設けられている塗布片部40を、親指f1と人差指f2とで摘むように化粧用パフ2を保持する。一方、面積が比較的大きい部位に化粧料を塗布するために、頂面31を使用する場合には、中心部30の周りを、3本の指f1,f2,f3で摘むように化粧用パフ2を保持する。
そして、図11及び図12に示すように、使用する化粧料塗布面m又は頂面31に化粧料c1〜c4を付着させて、当該化粧料塗布面m又は頂面31に付着された化粧料c1〜c4を対象となる部位に塗布する。
【0034】
例えば、図13に示すように、瞼(アイホール)にアイシャドウc1を塗布する場合には、一の化粧料塗布面mの先端部a2にアイシャドウc1を付着させて、該一の化粧料塗布面mの先端部a2を用いて、瞼に対してアイシャドウc1を塗布する。この際、一の化粧料塗布面mが設けられている塗布片部40を親指f1と人差指f2とで摘むように化粧用パフ2を保持する。
また、図14に示すように、小鼻周りの凹凸部分にファンデーションc2を塗布する場合には、他の化粧料塗布面mの先端部a2にファンデーションc2を付着させて、該他の化粧料塗布面mの先端部a2を用いて、小鼻周りの凹凸部分に対してファンデーションc2を塗布する。
【0035】
ここで、使用する化粧料塗布面mを一の化粧料塗布面mから他の化粧料塗布面mに変更する際には、中心部30(仮想中心軸y)を中心として化粧用パフ2を回転させて、一の化粧料塗布面mが設けられている塗布片部40に替えて、他の化粧料塗布面mが設けられている塗布片部40を親指f1と人差指f2とで摘むように化粧用パフ2を持ち直す。これにより、他の化粧料塗布面mを用いてファンデーションc2の塗布を行うことが可能となる。
さらに、図15に示すように、頬周りにチークc4を塗布する場合には、頂面31にチークc4を付着させて、該頂面31を用いて、頬周りに対してチークc4を塗布する。ここで、頂面31を使用する場合には、化粧用パフ2の持ち直しを行う必要はない。
【0036】
以上のように、化粧用パフ2には、複数の化粧料塗布面mが設けられている。これにより、塗布する化粧料に応じて使用する化粧料塗布面mを使い分けることで、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することができる。したがって、一つの化粧用パフ2によって、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することが可能となり、化粧料を塗布する作業の効率を向上することが可能となる。
【0037】
特に、化粧用パフ2の上面側には、複数の化粧料塗布面mが、中心部30の頂面31(頂部)から放射状に延びるように配設されている。これにより、化粧料の塗布を行う際に、中心部30(仮想中心軸y)を中心として化粧用パフ2を回転させて持ち直すことで、複数の化粧料塗布面mのうち使用する化粧料塗布面mを変更することができる。したがって、簡単な持ち直しによって、種類及び色彩のうち少なくとも一方が異なる複数の化粧料を塗布することが可能となる。
【0038】
また、化粧用パフ2では、それぞれに化粧料塗布面mが形成された複数の塗布片部40が、中心部30から放射状に延びるように配設されている。これにより、化粧用パフ2の持ち易さを向上することができ、また、使用する化粧料塗布面mを変更する際の化粧用パフ2の持ち直しを容易に行うことが可能となる。この際、各塗布片40の一対の保持面pのそれぞれが略平面状に形成され、また、隣接する塗布片部40の互いに向かい合う保持面pが凹曲面を介して滑らかに連続されていることによって、化粧用パフ2をさらに持ち易くすることが可能となる。
さらに、化粧用パフ2では、複数の化粧料塗布面mのそれぞれが、中心部30の頂部を頂点として下方に向かって傾斜するように延びている。これにより、複数の化粧料塗布面mにおいて、各化粧料塗布面mの向きを互いに異ならせることができる。したがって、複数の化粧料塗布面mのうち一の化粧料塗布面mを用いて化粧料の塗布を行っている際に、他の化粧料塗布面mが邪魔になることを防止することが可能となる。
【0039】
また、化粧用パフ2では、各化粧料塗布面mが、凸曲面状に形成されている。特に、本実施形態では、各化粧料塗布面mが円柱面となっている。これにより、顔における凹凸が大きい部位や細かい部位(鼻周りのくぼみ、目周りのくぼみ、ほう骨の凹凸等)に化粧料を塗布する際に、従来の化粧用パフのように指で変形させて曲面を作る必要がなく、スムーズに化粧料を塗布することができる。したがって、各化粧料塗布面mを用いて化粧料を塗布するにあたって、平面を用いて化粧料を塗布する場合と比較して、少ない力で化粧料の塗布を行うことができ、化粧料の塗布をより美しく仕上げることが可能となる。
さらに、化粧用パフ2では、中心部30の頂部の頂面31が、凸球面状に形成されている。これにより、頂面31を用いて化粧料の塗布を行うことができるとともに、頂面31を用いて化粧料の塗布を行うにあたって、平面を用いて化粧料を塗布する場合と比較して、少ない力で化粧料の塗布を行うことが可能となる。特に、頂面31では各塗布片部40の先端部より広い面積を確保することができ、頂面31を用いて顔における面積が比較的大きい部位(頬周り等)にチーク等の化粧料をスムーズに塗布することが可能となる。
【0040】
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記各実施形態では、化粧用パフ1,2において、3つの塗布片部20,40が設けられている。しかしながら、化粧料パフ1,2において、4つ以上の塗布片部20,40が設けられていても構わない。この場合にも、4つ以上の塗布片部20,40は、中心部10,30の仮想中心軸yを中心として、略等角度間隔で配設されることが好ましい。
また、上記各実施形態では、塗布片部20,40が2つだけ設けられていても構わない。この場合には、2つの塗布片部20,40において、肉厚、長さ(化粧料塗布面mの長さ)及び傾斜角αのうち少なくとも一つを互いに異ならせることが好ましい。
また、上記各実施形態では、複数の塗布片部20,40が、互いに同一の構成となっている。しかしながら、複数の塗布片部20,40において、形状を互いに異ならせても構わない。例えば、複数の塗布片部20,40において、肉厚、長さ(化粧料塗布面mの長さ)及び傾斜角αのうち少なくとも一つを互いに異ならせても構わない。
また、上記各実施形態では、複数の塗布片部20,40が、中心部10,30を中心として略等角度間隔で配設されている。しかしながら、互いに隣り合う塗布片部20,40ごとに、角度間隔を異ならせても構わない。
また、上記各実施形態では、各塗布片部20,40の各保持面pは、平面状に形成されている。しかしながら、各保持面pにおいて凹部を設けても構わない。これにより、化粧用パフ1,2をさらに持ち易くすることが可能となる。
また、上記第一実施形態に係る化粧用パフ1は、上下対称の形状を有している。しかしながら、化粧用パフ1は、上下非対称の形状でも構わない。例えば、化粧用パフ1において、上面側の各化粧料塗布面m1の傾斜角αと下面側の各化粧料塗布面m2の傾斜角αとを、互いに異ならせても構わない。また、化粧用パフ1の上面側及び下面側のうち一方にのみ頂面11,12を設けても構わない。
さらに、上記第二実施形態に係る化粧用パフ2では、上面側のみに化粧料塗布面mが形成されており、下面側を化粧料の塗布に用いない構成となっている。しかしながら、化粧用パフ2において、下面側を用いて化粧料を塗布しても構わない。この場合には、各塗布片部40の下側の端面sを凸曲面状に形成することが好ましい。
【符号の説明】
【0041】
1 化粧用パフ
2 化粧用パフ
10 中心部
30 中心部
11,12 頂面
31 頂面
20 塗布片部
40 塗布片部
21 先端面
m,m1,m2 化粧料塗布面
p 保持面
y 仮想中心軸
z 仮想軸
a1 先端部
a2 先端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15