特許第5978369号(P5978369)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5978369
(24)【登録日】2016年7月29日
(45)【発行日】2016年8月24日
(54)【発明の名称】パーマネントウェーブ施術装置
(51)【国際特許分類】
   A45D 7/02 20060101AFI20160817BHJP
   A45D 7/06 20060101ALI20160817BHJP
   A45D 20/24 20060101ALI20160817BHJP
【FI】
   A45D7/02 A
   A45D7/06
   A45D20/24
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-167400(P2015-167400)
(22)【出願日】2015年8月27日
(62)【分割の表示】特願2012-200729(P2012-200729)の分割
【原出願日】2012年9月12日
(65)【公開番号】特開2016-298(P2016-298A)
(43)【公開日】2016年1月7日
【審査請求日】2015年8月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】302009512
【氏名又は名称】向井 孝
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】向井 孝
【審査官】 伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−191710(JP,A)
【文献】 特開2005−137471(JP,A)
【文献】 特開2008−093050(JP,A)
【文献】 特開2009−268574(JP,A)
【文献】 特開2011−056098(JP,A)
【文献】 特開2006−239209(JP,A)
【文献】 特開2007−319234(JP,A)
【文献】 特開平11−225817(JP,A)
【文献】 特開2009−119158(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 2/00−7/06
19/00−20/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルカリイオン水のミストを生成する装置本体と、被施術者の頭に被せられ、前記装置本体で生成されたアルカリイオン水のミストが内部に供給されるミスト用ヘアキャップと、を備え、
前記装置本体は筐体を備え、
前記筐体の下部にはミスト生成ユニットを備え、前記ミスト生成ユニットの上方には電源ユニット、および、前記電源ユニットと横並びに、前記ミスト生成ユニットにより生成されたミストを前記ミスト用ヘアキャップに放出するミスト放出ユニットを備え、
前記筐体は吸気孔を備え、
前記ミスト放出ユニットは、生成されたミストを収集する収集部と、前記筐体内に開口し、前記吸気孔からの空気を前記収集部に供給する送風ダクトと、前記収集部のミストを風圧により前記ミスト用ヘアキャップに放出する放出ダクトと、
を備えたことを特徴とするパーマネントウェーブ施術装置。
【請求項2】
前記ミスト用ヘアキャップには被施術者の頭に被せた状態で前記ミスト用ヘアキャップの内部を開放可能にジッパーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパーマネントウェーブ施術装置。
【請求項3】
前記ミスト用ヘアキャップには被施術者の頭に被せた状態で前記ミスト用ヘアキャップの形状を所定の形状に保つことができるように複数本のワイヤーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパーマネントウェーブ施術装置。
【請求項4】
前記ミスト用ヘアキャップには複数の線ファスナーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のパーマネントウェーブ施術装置。
【請求項5】
被施術者の頭に被せたミスト用ヘアキャップの内部に供給されるアルカリイオン水のミストを生成するための、パーマネントウェーブ施術に用いられるミスト生成用の装置本体であって、
前記装置本体は筐体を備え、
前記筐体の下部にはミスト生成ユニットを備え、前記ミスト生成ユニットの上方には電源ユニット、および、前記電源ユニットと横並びに、前記ミスト生成ユニットにより生成されたミストを前記ミスト用ヘアキャップに放出するミスト放出ユニットを備え、
前記筐体は吸気孔を備え、
前記ミスト放出ユニットは、生成されたミストを収集する収集部と、前記筐体内に開口し、前記吸気孔からの空気を前記収集部に供給する送風ダクトと、前記収集部のミストを風圧により前記ミスト用ヘアキャップに放出する放出ダクトと、
を備えたことを特徴とするミスト生成用の装置本体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪に発熱体を有するロッドを巻き付けて毛髪にウェーブの癖付けを行うパーマネントウェーブ施術装置、ミスト用ヘアキャップ、および、装置本体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被施術者の毛髪に、薬液を塗布すると共に発熱体を有するロッドを巻き付け、ロッドの発熱により毛髪を乾燥加温して毛髪にウェーブの癖付けを行うことができるパーマネントウェーブ施術方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。一般に、毛髪は、乾燥加温によって水分が奪われて、水分不足によりダメージを受ける。このため、特許文献1記載の方法では、発熱体を有するロッドを被施術者の毛髪に巻き付けた状態で、被施術者の毛髪に対しミスト状の水溶液を噴霧して毛髪を湿熱加温することで、パーマネントウェーブ施術時の毛髪へのダメージを軽減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−24832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の方法ではミスト状の溶液を毛髪の内部まで浸透させることができず、ミスト噴霧による効能を十分に引き出すことができていなかった。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、パーマネントウェーブ施術時の毛髪へのダメージを軽減することができるパーマネントウェーブ施術装置、ミスト用ヘアキャップ、および、装置本体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、アルカリイオン水のミストを生成する装置本体と、被施術者の頭に被せられ、前記装置本体で生成されたアルカリイオン水のミストが内部に供給されるミスト用ヘアキャップと、を備え、前記装置本体は筐体を備え、前記筐体の下部にはミスト生成ユニットを備え、前記ミスト生成ユニットの上方には電源ユニット、および、前記電源ユニットと横並びに、前記ミスト生成ユニットにより生成されたミストを前記ミスト用ヘアキャップに放出するミスト放出ユニットを備え、前記筐体は吸気孔を備え、前記ミスト放出ユニットは、生成されたミストを収集する収集部と、前記筐体内に開口し、前記吸気孔からの空気を前記収集部に供給する送風ダクトと、前記収集部のミストを風圧により前記ミスト用ヘアキャップに放出する放出ダクトと、を備えたことを特徴とする
【0006】
本発明によれば、ミスト用ヘアキャップは、被施術者の頭に被せる開口が毛髪の生え際周辺に保持され、その内部にミストが滞留するように構成されているため、毛髪のキューティクルにミストを浸透させた状態で加温でき、ミストにより毛髪内部への水分の補給が実現でき、加温による毛髪の乾燥を軽減し、パーマネントウェーブ施術時の毛髪へのダメージを軽減できる。
【0007】
この場合において、前記ミスト用ヘアキャップには被施術者の頭に被せた状態で前記ミスト用ヘアキャップの内部を開放可能にジッパーが設けられていてもよい。
ミスト用ヘアキャップには被施術者の頭に被せた状態でミスト用ヘアキャップの形状を所定の形状に保つことができるように複数本のワイヤーが設けられていてもよい。
前記ミスト用ヘアキャップには複数の線ファスナーが設けられていてもよい。
【0008】
また、前記装置本体は筐体を備え、前記筐体の下部にはミスト生成ユニットを備え、前記ミスト生成ユニットの上方には電源ユニット、および、前記ミスト生成ユニットにより生成されたミストを前記ミスト用ヘアキャップに放出するミスト放出ユニットを備え、前記筐体は上部に吸気孔を備え、前記ミスト放出ユニットは、生成されたミストを収集する収集部と、前記筐体の上部空間に開口し、前記吸気孔からの空気を前記収集部に供給する送風ダクトと、前記収集部のミストを風圧により前記ミスト用ヘアキャップに放出する放出ダクトと、を備えていてもよい。
【0009】
また、被施術者の頭に被せられ、その内部に、装置本体で生成されたアルカリイオン水のミストが供給される、パーマネントウェーブ施術に用いられるミスト用ヘアキャップであって、被施術者の頭に被せる開口を備え、この開口が施術中に毛髪の生え際周辺に保持され、その内部にアルカリイオン水のミストが滞留するように構成されていてもよい。
被施術者の頭に被せた状態で、その内部を開放可能にジッパーが設けられてもよい。
被施術者の頭に被せた状態で、その形状を所定の形状に保つことができるように複数本のワイヤーが設けられていてもよい。
複数の線ファスナーが設けられていてもよい。
【0010】
また、本発明は、被施術者の頭に被せたミスト用ヘアキャップの内部に供給されるアルカリイオン水のミストを生成するための、パーマネントウェーブ施術に用いられるミスト生成用の装置本体であって、前記装置本体は筐体を備え、前記筐体の下部にはミスト生成ユニットを備え、前記ミスト生成ユニットの上方には電源ユニット、および、前記電源ユニットと横並びに、前記ミスト生成ユニットにより生成されたミストを前記ミスト用ヘアキャップに放出するミスト放出ユニットを備え、前記筐体は吸気孔を備え、前記ミスト放出ユニットは、生成されたミストを収集する収集部と、前記筐体内に開口し、前記吸気孔からの空気を前記収集部に供給する送風ダクトと、前記収集部のミストを風圧により前記ミスト用ヘアキャップに放出する放出ダクトと、を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ミスト用ヘアキャップは、被施術者の頭に被せる開口が毛髪の生え際周辺に保持され、ミスト用ヘアキャップの内部にミストが滞留するように構成されているため、毛髪のキューティクルにミストを浸透させた状態で加温でき、ミストにより毛髪内部への水分の補給が実現でき、加温による毛髪の乾燥を軽減し、パーマネントウェーブ施術時の毛髪へのダメージを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係るパーマネントウェーブ施術装置の使用状態を示す図である。
図2】パーマネントウェーブ施術装置を前面側から視た斜視図である。
図3】パーマネントウェーブ施術装置を背面側から視た斜視図である。
図4】パーマネントウェーブ施術装置の内部構成を示す図であり、前面パネルおよび操作パネルを取り外したパーマネントウェーブ施術装置を前面側から視た斜視図である。
図5】パーマネントウェーブ施術装置の内部構成を示す図であり、電装ユニット及びミスト生成ユニットを取り外したパーマネントウェーブ施術装置を前面側から視た斜視図である。
図6】ミスト送出ユニットの構成を示す斜視図である。
図7】ミスト生成ユニットの構成を示す斜視図である。
図8】パーマネントウェーブ施術方法の作業の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1に示すように、パーマネントウェーブ施術装置1は、湿式加温のパーマネントウェーブ(以下、パーマと省略する)施術方式により、被施術者の毛髪(頭髪)をウェーブ状にくせ付する際に用いる装置である。パーマネントウェーブ施術装置1は、被施術者の毛髪に巻いたロッド45に通電してロッド45の発熱により毛髪を加温するとともに、生成したミストMを、被施術者の頭に被せたミスト用ヘアキャップ50内に供給して毛髪を加湿する。なお、本実施形態における前後左右とは、被施術者の前後左右に基づくものである。
【0014】
パーマネントウェーブ施術装置1は、装置本体10と、装置本体10に一端31が接続されたホース30と、を備えている。ホース30は、他端32に取り付けられた噴霧口33が被施術者の頭に被せたミスト用ヘアキャップ50内部に挿入されて、ミスト用ヘアキャップ50に接続される。装置本体10の内部で生成されたミストMは、ホース30を介してミスト用ヘアキャップ50内に供給され、噴霧口33から被施術者の毛髪に対して噴霧される。噴霧口33は、ミストMを被施術者の毛髪全体に対して満遍なく噴霧することができるように、ミストMを幅広く分散して噴霧させることができるような形状に形成されている。
【0015】
ミストMは、ミスト生成用の液体を装置本体10の内部に備えた圧電振動子板44で振動させて生成される。ミスト生成用の液体としては、水道水や純水等の水、またはプラチナアミノイオン水等の水溶液を、装置の使用用途に応じて用いることができる。ミストMは、圧電振動子板44により粒径が3μm以下の大きさに設定されて生成される。
【0016】
ロッド45は、発熱体を有する加温式パーマ施術用のロッドである。各ロッド45には、装置本体10の端子部17に接続された主コード51から分配されたコード52が接続されている。ロッド45には、パーマ用溶剤(パーマ液1剤)を浸透させた被施術者の毛髪に巻きつけられる。被施術者の髪が巻きつけられたロッド45には、主コード51、コード52を介して、所定の時間、所定の温度で加温するために制御された電流が装置本体10より流される。
【0017】
ホース30は、噴霧口33を所望の位置まで稼働できるフレキシブルホースである。そのため、ホース30が届く範囲であれば、噴霧口33の向き及び位置は、自在に変更することができる。
【0018】
ミスト用ヘアキャップ50は、被施術者の頭に被せられるビニール製のキャップである。ホース30を経由して噴霧口33から噴霧される装置本体10の内部で生成されたミストMは、ミスト用ヘアキャップ50内に滞留する。これにより、ミストMの毛髪に対する噴霧効率を高めることができる。また、ロッド45から発生する熱を、ミスト用ヘアキャップ50内に滞留させることができるため、当該熱を利用して、ミスト用ヘアキャップ50内の温湿効果を高めることができる。
また、ミスト用ヘアキャップ50は、被施術者の頭に被せる開口59aに、ミスト用ヘアキャップ50を毛髪の生え際周辺で弾性力により保持する弾性部材59を備えている。
【0019】
また、ミスト用ヘアキャップ50には、左右の略中央に前後に亘って延びるジッパー55が設けられている。ジッパー55は、二つのスライダー57a,57bを備え、一方のスライダー57aをジッパー55の前端に、他方のスライダー57bをジッパー55の後端に動かすことで、ジッパー55が前後に亘って開いた状態となる。パーマ施術の際に施術者は、被施術者の頭にミスト用ヘアキャップ50を被せ、毛髪にロッド45を巻き付ける及びロッド45にコード52を接続する作業を、ジッパー55が前後に亘って開いた開口部を介して行うことができる。毛髪にロッド45を巻き付け、各ロッド45にコード52を接続した後、施術者は、ジッパー55が前後に亘って開いた開口部を介してミスト用ヘアキャップ50内に噴霧口33を挿入し、噴霧口33が所望の位置に配置されるように、スライダー57a,57bをそれぞれホース30に向かって動かす。これにより、ミスト用ヘアキャップ50の開口部を閉じると共に、ミスト用ヘアキャップ50にホース30を接続することができる。
【0020】
また、ミスト用ヘアキャップ50には、開閉自在の線ファスナー56が複数設けられている。各線ファスナー56は、設置場所に応じて異なる長さであっても良い。ミストMの噴霧中に線ファスナー56を開くことで、ミストMを意図的にミスト用ヘアキャップ50の外部に放出させることができる。この構成によれば、被施術者に対してミストMの効果を視覚的に演出することができる。
また、ミスト用ヘアキャップ50には、被施術者の頭に被せた状態でミスト用ヘアキャップ50の形状を所定の形状に保つことができるように複数本のワイヤー58が設けられている。この構成によれば、ミスト用ヘアキャップ50を、毛髪全体に対して万遍なくミストMを分散して噴霧できる所定の形状に保つことができる。
【0021】
装置本体10は、図1図2、及び図3に示すように、前面パネル11aと、背面パネル11bと、底板11cと、操作パネル12と、を有する筐体11を備える。装置本体10は、背面パネル11bにホース30の一端31が接続される噴出口13を備える。また、背面パネル11bには、後述するミスト生成ユニット(生成手段)20のメンテナンス時に、ミスト生成ユニット20を出し入れ可能なメンテナンス開口15が設けられ、当該メンテナンス開口15にはメンテナンスパネル16が開閉自在に取り付けられている。
【0022】
操作パネル12は、図2に示すように、装置本体10の上部に設けられ、筐体11の天面を構成する。操作パネル12は、操作をする人が操作ボタンを見やすく、且つ、操作しやすいように、操作面が斜めに設けられている。
操作パネル12には、電源ボタン61、水量インジケーター62とともにパーマネントウェーブ施術装置1の種々の操作を行う複数の操作ボタンと、パーマネントウェーブ施術装置1の種々の状態を示す複数のインジケーターが設けられている。
【0023】
また、操作パネル12は、操作領域が、第1のゾーンA、第2のゾーンB、第3のゾーンCに分けられている。操作パネル12の上方には、ロッド45に電流を流す主コード51が接続される端子部17(以下端子部17A及び端子部17Bという)が複数設けられている。
【0024】
操作パネル12の第1のゾーンAは、第1のゾーンA側に設けられた端子部17Aに接続された主コード51を介して電流が供給されるロッド45を加温する温度および時間の設定と、加温の開始及び停止を操作する領域である。また、第1のゾーンAには、複数の端子部17Aのうち主コード51が接続された端子部をLEDの点灯により示すインジケーター63Aが設けられている。また、第1のゾーンAには、端子部17Aに接続された主コード51を介して電流が供給されるロッド45を加温する温度、時間がそれぞれいくらに設定されたのかLEDの点灯で示す複数のインジケーター64Aが設けられている。
【0025】
操作パネル12の第2のゾーンBは、第2のゾーンB側に設けられた端子部17Bに接続された主コード51を介して電流が供給されるロッド45を加温する温度および時間の設定と、加温の開始及び停止を操作する領域である。また、第2のゾーンBには、複数の端子部17Bのうち主コード51が接続された端子部をLEDの点滅により示すインジケーター63Bが設けられている。また、第2のゾーンBには、端子部17Bに接続された主コード51を介して電流が供給されるロッド45を加温する温度、時間がそれぞれいくらに設定されたのかLEDの点滅で示す複数のインジケーター64Bが設けられている。
【0026】
なお、第1のゾーンAおよび第2のゾーンBで設定可能なロッド45を加温する温度及び加温する時間は、毛髪に対して所定の薬剤と合わせて使用することで、最も痛みが少なく、且つ、被施術者が希望するカール及びウェーブが実現できることが実証された加温温度及び加温時間の組み合わせが採用されている。なお、本実施形態では、設定可能な加温温度は、130℃、120℃、110℃、及び、60℃(トリートメント)であり、加温時間は9分及び6分である。例えば、60℃の加温温度設定は、毛髪のカール及びウェーブが緩やかなカーブを描き、非常に柔らかい印象の毛髪の仕上がりが望まれる場合に好適に用いることができる温度である。また、60℃の加温温度設定では、毛髪の高い美容効果(トリートメント効果)を得ることができ、使用する毛髪修繕剤の効果を著しく高めることができる。また、例えば120℃の加温温度設定では、毛髪のカール及びウェーブがしっかりとしたカーブを描く仕上がりが望まれる場合に好適に用いることができる温度である。
【0027】
操作パネル12の第3のゾーンCは、ミストMを噴霧する時間の設定、及び、ミストMの噴霧の開始及び停止を操作する領域である。
これらの構成によれば、ロッド45を加温する際に、被施術者の毛髪の各部での髪質、髪の量、髪の長さ、使用するロッドの太さ等の条件に応じて2つの異なる動作環境を設定することができ、施術後の毛髪の仕上がりを高めることができる。
【0028】
筐体11の背面パネル11bには、筐体11の後上方に延び、装置本体10に接続されたホース30及び主コード51をぶら下げた状態で保持する保持部40が取り付けられている。保持部40は、ホース30及び主コード51がぶら下げられるリング状のリング体41Bと、背面パネル11bに連結され、リング体41Bと背面パネル11bとの間に橋架される2本の棒体41Aと、から構成される。リング体41Bには、各主コード51を引き掛ける引掛部41Cが複数設けられる。
これらの構成によれば、装置本体に接続されるホース30や複数の主コード51をすっきりとまとめて保持することができる。
【0029】
筐体11の背面パネル11bには、図3に示すように、給水用のボトル65が収容されるボトル収容部14が形成されている。ボトル収容部14は、ボトル65が着脱自在に形性されている。水量インジケーター62(図2参照)が、水溶液の水量が補充レベルに達したことを示した場合には、ボトル65をボトル収容部14から取り外し、ボトル65に水溶液を充填して、ボトル65を再びボトル収容部14に収容することで、ボトル65に充填された水溶液がミスト生成ユニット20に供給される。図示は省略するが、ボトル65の充填口は、給水キャップにより閉封される。給水キャップは、ボトル65を逆さにしても水溶液がこぼれないが、ミスト生成ユニット20の給水口28に挿入され、且つ、ミスト生成ユニット20の貯水タンク42内の水溶液量が満水ではない時に、ボトル65内の水溶液をミスト生成ユニット20内に供給するように構成されている。
【0030】
また、背面パネル11bには、ミスト生成ユニット20の貯水タンク42内乾燥運転のON/OFFを行う乾燥運転操作ボタン66が設けられている。乾燥運転操作ボタン66が押下され、貯水タンク42内乾燥運転がONされると、貯水タンク42に残った水溶液は不図示の排水ドレーンによって排水されると共に、後述する送風ファンにより貯水タンク42内に送風され、貯水タンク42内が乾燥される。なお、乾燥運転操作ボタン66には、LEDの点灯により乾燥運転がONである旨を示すインジケーター66aが設けられている。貯水タンク42内乾燥運転は、乾燥運転操作ボタン66が再び押下され乾燥運転がOFFされるまで継続する構成であっても良いし、送風ファンによる送風を所定時間行った後に自動で停止する構成であっても良い。
【0031】
また、背面パネル11bには、商用電圧AC100Vのコンセントに接続された電源ケーブルが差し込まれるインレット端子19が設けられている。装置本体10は、筐体11内に設けられた電源ユニット(通電手段)21により入力された電力を変換、調整して5V、及び、24Vの出力電力を生成することができる。装置本体10は、電源ボタン61がONされると、まず、装置本体10の各動作機構の始動準備を行い、続いて、24Vの出力電力によりロッド45の加温やミストMの発生を行い、5Vの出力電力により装置本体の制御を行う。
【0032】
底板11cは、背面パネル11bに設けられたメンテナンス開口15の左右両端に対応する位置に設けられ、外方に突出する一対のガイド脚18を備えている。ガイド脚18は、メンテナンス開口15を介してミスト生成ユニット20を筐体11内部に挿入する際に、ミスト生成ユニット20をメンテナンス開口15に対してガイドする役割を有する。ミスト生成ユニット20は、ガイド脚18の上面に沿ってスライドさせることで容易に筐体11内部に挿入することができる。また、ガイド脚18は、ホース30やコード51、52が不意に引っ張られた際に、パーマネントウェーブ施術装置1の転倒を防止する役割を有する。
【0033】
続いて、図4図7を用いて、パーマネントウェーブ施術装置1の内部構成について説明する。
筐体11内には、図4に示すように、ミスト生成ユニット20と、電源ユニット21と、ミスト放出ユニット22、とを備えている。電源ユニット21は、被施術者の毛髪に巻いたロッド45に通電する通電手段として機能する。また、電源ユニット21は、図示は省略するが、制御基板を備え、パーマネントウェーブ施術装置1の各部を制御する制御手段(制御部)70として機能する。ミスト放出ユニット22はファン取付用アダプタ23の内側に設けられた送風ファン(不図示)を備え、ミスト生成ユニット20により生成されたミストMを、送風ファンを駆動した際の風圧でホース30を介してミスト用ヘアキャップ50内に噴霧する。
【0034】
電源ユニット21は、底板11cに着脱自在に取り付けられた第1の支持台67に支持されて、前面パネル11aを取り外した筐体11の前面側からメンテナンスを行うことができるように、筐体11内で前面パネル11aに寄せて配設される。電源ユニット21の下方には、第1の支持台67によって底板11cとの間に、ミスト生成ユニット20の電装部46が収容される空間Sが形成される。
【0035】
図5に示すように、ミスト放出ユニット22は、第2の支持台68の上に配設されている。第2の支持台68は、第1の支持台67と略同じ高さに形成され底板11cに着脱自在に取り付けられている。これにより、第1の支持台67と底板11cとの間に形成される空間Sは、第2の支持台68と底板11cとの間に連通し、かつ、メンテナンス開口15に連通する。メンテナンス開口15を介して筐体11内に挿入されたミスト生成ユニット20は、第1の支持台67及び第2の支持台68と底板11cとの間に形成された空間Sに収容される。
第2の支持台68の天板部26は、ミスト放出ユニット22の、後述する貯水タンク42の蓋としての機能を有する。ミスト放出ユニット22をメンテナンス開口15を介して筐体11内に挿入した際には、貯水タンク42が天板部26により覆われる。
【0036】
ミスト放出ユニット22は、収集部25と、放出ダクト24と、送風ダクト69とを備える。第2の支持台68の天板部26の上には、天板部26と略同形状に形成された枠25aが載置され、枠25aは、天板部26にねじで固定される。収集部25は、枠25aと一体に形成され、かつ、下方に開口する箱形状に形成されている。枠25aには、収集部25の外周に、補強用の複数のリブが格子状に設けられている。
送風ダクト69の上端には、不図示の送風ファンを送風ダクト69に取り付けるためのファン取付用アダプタ23が取り付けられる。ファン取付用アダプタ23によって取り付けられた送風ファンが駆動すると、背面パネル11bの上部に設けられた吸気孔71を介してパーマネントウェーブ施術装置1周辺の空気が吸い込まれて送風ダクト69を介して収集部25に送風される。
【0037】
送風ダクト69から収集部25に送風されると、収集部25内に収集されたミストMが、風圧により放出ダクト24に導かれる。放出ダクト24は、図6に示すように、外部に開口する放出口27を有する。放出口27は、背面パネル11bに設けられた噴出口13に接続される。これにより、ミスト生成ユニット20により生成されたミストMは、収集部25から放出ダクト24に導かれ、放出口27、噴出口13、ホース30、噴霧口33を介して、ミスト用ヘアキャップ50内に噴霧される。
【0038】
また、第2の支持台68の天板部26には、給水用のボトル65の給水キャップが差し込まれる給水口28が形成されている。
ミスト生成ユニット20の、貯水タンク42には、給水口28に対応する位置には、図7に示すように、給水用のボトル65の給水キャップに設けられた止水栓を抜く抜芯43が設けられている。背面パネル11bに設けられたボトル収容部14に収容されたボトル65の給水キャップは、給水口28に差し込まれ、給水キャップの止水栓は、ミスト生成ユニット20の貯水タンク42に設けられた抜芯43により押し込まれて開けられる。これにより、貯水タンク42内の水溶液の水面が下がった際には、ボトル65内の水溶液が貯水タンク42内に流れ出る。
【0039】
ミスト生成ユニット20は、筐体11の前面側に配置される電装部46と、筐体11の背面側に配置される貯水タンク42と、を備える。ミスト生成ユニット20は、図示は省略するが、電装部46に不図示の蓋を取り付けた状態で、図中に示した矢印Xの方向に背面パネル11bのメンテナンス開口15から筐体11内に挿入される。
貯水タンク42の底部には、ボトル65により給水された液体をミスト化するための圧電振動子板44が複数設けられている。本実施形態では、6個の圧電振動子板44が、予め貯水タンク42の底部に形成され6個の凹部にそれぞれ収容されて備えられている。
電装部46は、箱状の電装箱46a内に、圧電振動子板44を動作させるための動作用基板47が、各圧電振動子板44に対して1基板ずつ備えられている。本実施形態では、6枚の動作用基板47が上下2段に配置されて備えられている。また、電装部46には、動作用基板47が発する熱を放熱させる放熱板48が備えられている。
【0040】
貯水タンク42に備えられた圧電振動子板44は、それぞれ動作用基板47によって、2.4MHzの動作周波数を得て振動する。圧電振動子板44が振動すると、貯水タンク42内の液体がエネルギーを持ち、粒径3μm以下のミストMが生成される。なお、圧電振動子板44は、装置本体10の電源ユニット21から24Vの動作電圧を得て動作するように構成されている。
【0041】
ミスト生成ユニット20には、貯水タンク42の外周に沿って防水パッキン(不図示)が取り付けられる溝49が設けられている。ミスト生成ユニット20をメンテナンス開口15から筐体11内に差し込んだ際には、溝49に取り付けられた防水パッキンが第2の支持台68の天板部26との間で押し潰されるように構成されている。これにより、貯水タンク42内に貯水された液体が電装部46、或いは、筐体11内に漏れ出るのを防止することができる。
【0042】
次に、図8のフローチャートを用いて、パーマネントウェーブ施術装置1により被施術者の毛髪にパーマを施術する際の作業の流れについて説明する。
パーマネントウェーブ施術装置1を用いて被施術者の毛髪にパーマを施術する際には、まず、施術者は、例えば洗髪等の所定の前処理を行った被施術者の毛髪にパーマ液1剤を塗布し、パーマ液1剤を塗布し状態で所定時間放置する(ステップS1)。パーマ液1剤は、毛髪を構成するキューティクルをアルカリ成分で開き、ジスルフィド結合を切断することで毛髪の形状を任意の形状に形成可能とするものである。なお、パーマ液1剤を塗布した状態で放置する時間は、各被施術者の毛髪の状態に合わせて施術者が適宜に決定する。
【0043】
所定時間放置後、施術者は、続いて、被施術者の毛髪に塗布されたパーマ液1剤を洗い流し、タオルで毛髪の余分な水分をとる(ステップS2)。次に、施術者は、被施術者が希望する仕上がりになるようにロッド45を被施術者の毛髪に巻き付ける(ステップS3)。続いて、施術者は、ミスト用ヘアキャップ50を被施術者の頭に被せる(ステップS4)。次に、施術者は、ミスト用ヘアキャップ50のジッパー55を、一方のスライダー57aをジッパー55の前端に、他方のスライダー57bをジッパー55の後端に動かして、前後に亘って開いた開口部を介して各ロッド45に電源を供給するコード52を接続する(ステップSS5)。
【0044】
続いて、施術者は、装置本体10内で生成されたミストMを噴霧する噴霧口33をミスト用ヘアキャップ50内に挿入する(ステップS6)。次に、施術者は、ミスト用ヘアキャップ50のジッパー55を、スライダー57a、57bをホース30に向かって動かして、噴霧口33がミスト用ヘアキャップ50内に挿入された状態で、開口部を閉じる(ステップS7)。
【0045】
続いて、施術者は、被施術者の毛髪の状態や被施術者が希望する仕上がりに応じて、装置本体10の操作パネル12から、第1のゾーンA、第2のゾーンB毎のロッド45の加温時間及び加温温度を設定する(ステップS8)。次に、施術者は、ロッドの加温を開始すると同時に、ミストMの噴霧を開始する(ステップS9)。
毛髪にパーマを施術する際には、パーマ液1剤と同様にPHがアルカリ(PH10〜11)であるプラチナアミノイオン水をミスト化したミストMを被施術者の毛髪に噴霧することにより、毛髪のPH安定化の補助効果を得ることができ、パーマ液1剤及びミストMの毛髪への浸透力を高めることができる。このため、プラチナアミノイオン水をミスト化したミストMをロッド45による加温中に毛髪に対して噴霧することで、他の液体をミスト化したミストMと比較して、毛髪内部の水分保持量を高めることができるとともに、パーマ液1剤の効果を促進することができる。
【0046】
また、パーマ施術において、毛髪のジスルフィド結合がパーマ液1剤に含まれるアルカリ性物質で切断された状態になると、毛髪内部の水分やたんぱく質等の成分が流出し、毛髪の痛みの原因となる。一方、毛髪のジスルフィド結合が切断されることで、毛髪内部と、毛髪外部との間で流通路ができている状態となる。このため、粒径が3μm以下である毛髪内部への浸透効率の高いミストMを被施術者の毛髪に対して噴霧する加湿効果により、毛髪内部へ水分の補給が実現できる。よって、ミストMを被施術者の毛髪に対して噴霧することで、加温のみを行った場合のパーマ施術方法と比べて毛髪の乾燥を軽減することができる。また、既に損傷を受け乾燥状態の毛髪に対してパーマネントウェーブ施術装置1を用いて施術を行うことで、ミストMを乾燥状態の毛髪に噴霧して毛髪の水分保持量を増すことができ、毛髪の損傷を改善することができる。
【0047】
また、ミストMの噴霧に当たり、被施術者の頭にミスト用ヘアキャップ50を被せることで、毛髪へのミストMの噴霧量を増すことができるとともに、ロッド45から発した熱を利用してミスト用ヘアキャップ50内を加温湿状態とし、毛髪に対するパーマ液1剤の浸透促進と、毛髪の乾燥予防及びトリートメント効果を高めることができる。これにより、毛髪に対する損傷を小さくすることができ、且つ、被施術者が希望する毛髪のウェーブ形状を得ることができる。
【0048】
装置本体10を制御する制御部70は、施術者により設定されたロッド45の加温時間が終了したか否かを判定し(ステップS10)、設定時間が終了した場合に(ステップS10:Yes)、ロッド45の加温およびミストMの噴霧を終了する(ステップS11)。
ロッド45の加温およびミストMの噴霧が終了したことを確認した後、施術者は、複数のロッド45のうちの少なくとも1つのロッド45を被施術者の毛髪から外して、毛髪の状況を確認する(ステップS12)。続いて、施術者は、被施術者の毛髪の状態から、切断された毛髪のジスルフィド結合を再結合し復活させるパーマ液2剤の塗布が必要か否かを判断する(ステップS13)。
【0049】
パーマ液2剤の塗布が必要ではないと判断した場合には(ステップS13:No)、施術者は、ロッド45を被施術者の毛髪から取り外す(ステップS16)。一方、パーマ液2剤の塗布が必要であると判断した場合には(ステップS13:Yes)、施術者は、パーマ液2剤を被施術者の毛髪に塗布する(ステップS14)。なお、パーマ液2剤の毛髪への塗布は、被施術者の毛髪の状態に応じてロッド45を毛髪に巻いたままの状態で行っても良いし、或いは、ロッド45を毛髪から外した状態で行っても良い。パーマ液2剤を被施術者の毛髪に塗布し、所定時間経過した後(ステップS15)に、施術者は、残りのロッド45を被施術者の毛髪から取り外す(ステップS16)。施術者は、ロッド45を被施術者の毛髪から取り外した後、後処理として、毛髪に対してトリートメントを実施しても良い。
【0050】
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、毛髪に所定の前処理を施した後に、毛髪をロッド45に巻いて、毛髪のキューティクル間に水溶液のミストMを浸透させた状態で、ロッド45を加温する。これにより、パーマ液1剤によりキューティクルが開かれ、且つ、ジスルフィド結合が切断された毛髪に対してミストMを浸透させた状態で加温するため、毛髪に与えるミストMにより毛髪内部への水分の補給が実現でき、加温による毛髪の乾燥を軽減し、パーマネントウェーブ施術時の毛髪へのダメージを軽減することができる。
【0051】
また、ミストMの粒径が3μm以下の大きさに設定されている。これにより、パーマ液1剤によりキューティクルが開かれ、且つ、ジスルフィド結合が切断された毛髪の水分の通り道から、ミストMを毛髪内部に浸透させやすくすることができ、毛髪内部の水分量を高めて、パーマネントウェーブ施術時の毛髪へのダメージを軽減することができる。
【0052】
また、水溶液がプラチナアミノイオン水である。これにより、パーマ液1剤と同様にPHがアルカリの水溶液をミスト化してミストMを生成することで、毛髪のPHの安定化を図り、パーマ液1剤の毛髪への効果を促進することができると共に、ミストMの毛髪への浸透力を高めることができる。これにより、パーマネントウェーブ施術時の毛髪へのダメージを軽減することができると共に、被施術者が希望するカール及びウェーブを実現することができる。
【0053】
また電源ユニット21と、ミスト生成ユニットと、制御部70とを筐体11内に一体に備えた。これにより、パーマネントウェーブ施術装置1の取り扱いや移動を簡単に行うことができ、使い勝手を向上することができる。
【0054】
なお、パーマネントウェーブ施術装置1は、3μm以下という粒径の小さなミストMを噴霧するため、被施術者の毛髪にパーマネントウェーブを施術する装置として用いる他に、頭皮に対して毛穴に蓄積した皮脂などを取り除く装置として好適に用いることができる。また、ミスト噴霧口33をホース30の先端に設けた構成としたため、ミストMを任意の位置及び方向に噴霧させることができ、例えば顔にミストMを噴霧して保湿する美容器具として用いることもできる。
【符号の説明】
【0055】
1 パーマネントウェーブ施術装置
10 装置本体
11 筐体
12 操作パネル
20 ミスト生成ユニット(生成手段)
21 電源ユニット(通電手段)
33 噴霧口
50 ミスト用ヘアキャップ
51 主コード
52 コード
70 制御部(制御手段)
M ミスト
図1
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図8