(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1無線通信デバイスにより送信される信号を第2無線通信デバイスのネットワークインタフェースが受信できない低電力状態に前記ネットワークインタフェースがあるとの指示を、前記第1無線通信デバイスで受信する段階と、
前記第2無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースが前記低電力状態にあるとの前記指示の受信に応答し、前記第2無線通信デバイスのためのデータを前記第1無線通信デバイスでバッファリングする段階と、
前記第2無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースが前記低電力状態にないとの指示の受信の前に、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを前記第2無線通信デバイスに送信するよう要求するリクエストを含む第1データユニットを前記第2無線通信デバイスから、前記第1無線通信デバイスで受信する段階と、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを、前記第1無線通信デバイスで判断する段階と、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの指示と、ベーシックサービスセット(BSS)内での通信パラメータの変更に関する情報とを含む第2データユニットを、前記リクエストに応答して、前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階と、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを、前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階と
を備える方法。
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記確認応答データユニットは、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを含む、請求項3に記載の方法。
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを判断する前記段階は、前記第1無線通信デバイスのメモリに格納されたビットマップを分析する段階を有し、
前記ビットマップの1ビットは、前記第2無線通信デバイスに対応し、
前記1ビットは、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを示す、
請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた複数の通信デバイスのためのデータが存在するかどうかを示す、前記第1無線通信デバイスのメモリに格納された前記第2無線通信デバイスの識別子に関連する第1ビットマップを分析し、前記第1ビットマップのサイズよりもサイズが小さい第2ビットマップを生成する段階をさらに備え、
前記第2データユニットは、前記第2ビットマップを含む、
請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを、前記第1無線通信デバイスがいつ送信できる状態になるのかに関する遅延時間の指示を、前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階をさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記ネットワークインタフェースは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データを含めて前記確認応答データユニットを生成する、請求項14に記載の第1通信デバイス。
前記ネットワークインタフェースは、前記第1通信デバイスのメモリに格納されたビットマップを分析し、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを判断し、
前記ビットマップの1ビットは、前記第2通信デバイスに対応し、
前記1ビットは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを示す、
請求項12から15のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記ネットワークインタフェースは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データを、前記第1通信デバイスがいつ送信できる状態になるのかに関する遅延時間の指示を、前記第2通信デバイスへ送信する、請求項12から18のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
第1無線通信デバイスのネットワークインタフェースを、前記ネットワークインタフェースが(i)無線通信媒体を介しての信号送信と、(ii)前記無線通信媒体を介しての信号受信との少なくともいずれか一方を行えない低電力状態から、前記ネットワークインタフェースが(i)前記無線通信媒体を介しての信号送信と、(ii)前記無線通信媒体を介しての信号受信との両方を行えるアクティブ状態へ移行させる段階と、
前記ネットワークインタフェースを前記アクティブ状態へ移行させる前記段階の後、通信チャネルが利用可能かどうかを判断する段階と、
第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのためのデータを前記第1無線通信デバイスへ送信するよう前記第2無線通信デバイスに要求するリクエストを含む第1データユニットを生成する段階と、
前記通信チャネルが利用可能であるとの判断に応答し、前記通信チャネルを介して、前記リクエストを含む前記第1データユニットを前記第2無線通信デバイスへ送信する段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在することの指示を含む第2データユニットを、前記通信チャネルを介して前記第2無線通信デバイスから受信する段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのためのデータを受信すべく、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記低電力状態から前記アクティブ状態に移行させる時間を決定する段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのためのデータが存在することの前記指示の受信の後、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記アクティブ状態から前記低電力状態へ移行させる段階と、
決定された前記時間において、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記低電力状態から前記アクティブ状態へ移行させる段階と、
前記決定された時間の後、前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを前記第2無線通信デバイスから受信する段階と
を備える方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
いくつかの無線通信ネットワークにおいて、デバイスは電力消費を低減すべく低電力モード(電力節約モードとも呼ばれる)に入る。いくつかの実施形態において、そのような低電力モードの第1デバイスは、少なくともいくつかの送受信回路の電源を切るので、データの受信または送信ができない。第1デバイスが低電力モードにある場合、アクセスポイント(AP)などの第2デバイスは、第1デバイスのためのデータをバッファリングする。(i)第2デバイス(例えばAP)が第1デバイスのためのデータを有するかどうかを判断するため、および/または、(ii)第2デバイス(または他のデバイス)へデータを送信するため、第1デバイスは時々低電力モードを終了するかもしれない。少なくともいくつかの例において、バッファリングされたデータを確認すべく定期的に第2デバイスと通信を再び行うために第1デバイスに必要とされる電力は、時間が経つと共に大きくなり得る。以下において、(i)低電力モードを終了しネットワークで再び通信を行うためにデバイスに必要とされる電力を低減する、および/または、(ii)より長い期間、低電力モードのままであることを補助する技術の実施形態を説明する。
【0018】
図1は、一実施形態に係る、例示的な通信システム10のブロック図である。一実施形態において、通信システム10は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)である。他の実施形態において、通信システム10は、広域ネットワーク(WAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、または他のタイプの通信システムである。システム10内のAP14は、ネットワークインタフェース16に結合されたホストプロセッサ15を含む。ネットワークインタフェース16はメモリ17に結合され、媒体アクセス制御(MAC)処理ユニット18と、物理層(PHY)処理ユニット20とを含む。PHY処理ユニット20は複数の送受信機21を含み、送受信機21は、複数のアンテナ24に結合されている。
図1では3つの送受信機21と3つのアンテナ24とが示されているが、他の実施形態では、AP14は、異なる数(例えば、1、2、4、5など)の送受信機21とアンテナ24とを含みうる。
【0019】
また通信システム10は、複数のクライアント局25も含む。
図1では3つのクライアント局25が示されているが、様々なシナリオおよび実施形態において、通信システム10は、異なる数(例えば、1、2、4、5、6など)のクライアント局25を含み得る。
【0020】
クライアント局25−1は、ネットワークインタフェース27に結合されたホストプロセッサ26を含む。ネットワークインタフェース27は、メモリ28に結合され、MAC処理ユニット29と、PHY処理ユニット30とを含む。PHY処理ユニット30は複数の送受信機31を含み、送受信機31は、複数のアンテナ34に結合されている。
図1では3つの送受信機31と3つのアンテナ34とが示されているが、他の実施形態において、クライアント局25−1は異なる数(例えば、1、2、4、5など)の送受信機31とアンテナ34とを含みうる。一実施形態において、クライアント局25−2、25−3のうち一方、または両方は、クライアント局25−1と同じ、または同様である。
【0021】
様々な実施形態において、AP14のPHY処理ユニット20は、通信プロトコルに準拠したデータユニットを生成する。送受信機21は、生成されたデータユニットを、アンテナ24を介して送信する。同様に、送受信機21は、通信プロトコルに準拠したデータユニットを、アンテナ24を介して受信する。
【0022】
様々な実施形態において、クライアント局25−1のPHY処理ユニット30は、通信プロトコルに準拠したデータユニットを生成する。送受信機31は、生成されたデータユニットを、アンテナ34を介して送信する。同様に、送受信機31は、通信プロトコルに準拠したデータユニットを、アンテナ34を介して受信する。
【0023】
いくつかの実施形態において、クライアント局25のうち少なくとも1つは、ホストプロセッサ26に結合されたセンサ40を含む。様々な実施形態において用いられるセンサ40の例には、温度センサ、光センサ、音センサ、動き検出器、圧力センサなどを含まれる。他の実施形態において、クライアント局25のうち全てが、センサ40を含まない。一実施形態において、クライアント局25は、(i)センサ40を含む1以上のクライアント局25からなる第1のセットと、(ii)センサ40を含まない1以上のクライアント局25からなる第2のセットとを含む。センサ40を含むクライアント局25は、本明細書においてセンサデバイスと呼ぶこともある。
【0024】
いくつかの実施形態において、クライアント局25のうち少なくとも1つは、バッテリ44を含む。いくつかの実施形態において、バッテリ44はネットワークインタフェース27に結合され、ネットワークインタフェース27は少なくとも部分的にバッテリ44により電力が供給される。いくつかの実施形態において、ホストプロセッサ26もバッテリ40に結合され、少なくとも部分的にバッテリ40により電力が供給される。クライアントデバイス25がセンサ40を含むいくつかの実施形態において、センサ40はバッテリ44に結合され、センサ40は、少なくとも部分的にバッテリ44により電力が供給される。他の実施形態において、クライアント局25のうち全てがバッテリ44を含まない。一実施形態において、クライアント局25は、(i)バッテリ44を含む1以上のクライアント局25からなる第1のセットと、(ii)バッテリ44を含まない1以上のクライアント局25からなる第2のセットとを含む。いくつかの実施形態において、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、電力を節約すべく、よって、バッテリ44のバッテリ寿命を延ばすべく、低電力モード(例えば電力節約モード)に入る。バッテリ44を含まないいくつかの実施形態において、クライアント局25のネットワークインタフェース27も電力を節約すべく電力節約モードに入る。
【0025】
一実施形態において、センサデバイス25はバッテリにより電力を供給され、バッテリの一度の充電で長期間にわたり(例えば、少なくとも30日、少なくとも60日、少なくとも100日、少なくとも1日など)動作するよう構成されている。そのような実施形態において、センサデバイス25は電力面で制約を受け、および/または、(例えば、スマートフォン、または、ラップトップコンピュータと比較し)非常に低い電力で動作する。
【0026】
クライアント局25のネットワークインタフェース27が電力節約モードに入る場合、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27が電力節約モードに入ることを示す第1の通知を生成しAP14へ送信する。いくつかの状況において、クライアント局25のネットワークインタフェース27が電力節約モードを終了する場合、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27が電力節約モードを終了したことを示す第2の通知を生成しAP14へ送信する。AP14から見ると、クライアント局25のネットワークインタフェース27が電力節約モードにある間(例えば、ネットワークインタフェース27が電力節約モードに入ることを示す第1の通知の受信の後で、ネットワークインタフェース27が電力節約モードを終了したことを示す第2の通知の受信の前)、AP14は、AP14からクライアント局25へ送信するためのデータをバッファリングする。加えて、いくつかの実施形態において、以下により詳細に説明するように、AP14から見ると、クライアント局25のネットワークインタフェース27が電力節約モードにある間、AP14は、クライアント局25からのリクエストに応答してのみ、AP14によりバッファリングされたデータをクライアント局25へ送信する。
【0027】
いくつかの実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16は、AP14に、定期的にビーコンフレームを送信させる。いくつかの実施形態において、連続するビーコンフレームとビーコンフレームとの間の期間は、ビーコンピリオドと呼ばれる設定された期間である。AP14のネットワークインタフェース16は、通信システム10内のデバイスの同期化を促す情報を含めてビーコンフレームを生成する。例えば一実施形態において、各ビーコンフレームは、ネットワークインタフェース16のクロックに対応するタイムスタンプを含み、各クライアント局25(例えば、クライアント局25のネットワークインタフェース27)は、ビーコンフレームに含まれるタイムスタンプを用いてネットワークインタフェース27のクロックを更新する。例えば、AP14のクロックと、クライアント局25のクロックとの間のクロックドリフトが起こり得、ビーコンに含まれるタイムスタンプを用いて、クライアント局25のクロックを修正し、クロックドリフトを軽減する。
【0028】
現行のIEEE802.11規格によると、各ビーコンフレームは、電力節約モードにある各クライアント局25に関し、バッファリングされたダウンリンクデータ(つまり、AP14からクライアント局25へ送信されるデータ)をAP14が有するかどうかを示す情報を含む。よって、現行のIEEE802.11規格によると、電力節約モードにあるクライアント局25は、クライアント局25のネットワークインタフェース27のクロックを用いて、いつビーコンがAP14から送信されるかを推定する。クライアント局25のネットワークインタフェース27は、ビーコンが送信されると推定される時間より前に電力節約モードを解除し(例えば、電力節約モードを終了し)、ビーコンをリッスンする。クライアント局25は、ビーコンを分析し、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとクライアント局25が判断すると、クライアント局25は、バッファリングされたダウンリンクデータをクライアント局25へ送信するようAP14に要求するデータユニットをAP14へ送信する。クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有さないとクライアント局25が判断すると、クライアント局25は再び電力節約モードに入り、次のビーコンまで待機する。
【0029】
クライアント局25のネットワークインタフェース27のクロックと、AP14のネットワークインタフェース16のクロックとの間のクロックドリフトが原因となり、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、ビーコンの推定時間よりも早く電力節約状態を終了し得る。例えば、次のビーコンがいつ送信されるのかを推定すべく、ネットワークインタフェース27はネットワークインタフェース27のクロックを利用し、次のビーコンをいつ送信するかを決定すべく、AP14のネットワークインタフェース16はネットワークインタフェース16のクロックを利用するので、また、ネットワークインタフェース27のクロックとネットワークインタフェース16のクロックとは正確に同期化していない(例えばクロックドリフトが存在する)ので、ネットワークインタフェース16がビーコンを送信する時間と、ワークインタフェース27が推定するビーコンの送信時間との間には誤差があり得る。加えて、この誤差はビーコンが送信されるその後に亘り、大きくなる。言い換えると、クライアント局25のネットワークインタフェース27が電力節約モードにある時間が長くなればなる程、ネットワークインタフェース27のクロックと、AP14のネットワークインタフェース16のクロックとの間のクロックドリフトはより大きくなり得、よって、クロックドリフトによる誤差を補償し、ビーコンを逃すことを避けるためには、ビーコンの送信推定時間よりもさらに早い時間に、ネットワークインタフェース27は電力節約モードを終了しなければならなくなる。よって、ビーコンを逃すことがないようネットワークインタフェース27は、十分に早く電力節約モードを解除しなければならなく、かつ、電力を消費しなければならなくなる。
【0030】
図2は、電力節約モードにあるクライアント局のためにバッファリングされたダウンリンクデータを他のデバイス(例えばAP)が有するかどうかを判断すべく、当該クライアント局が他のデバイスをポーリングする方法の一実施形態を示す送信タイミング図である。
図2のタイミング図は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが
図2の方法を利用し得る。
【0031】
図2において、クライアント局25は電力節約モードにあり、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断すべくAP14と通信を行うために、ネットワークインタフェース27の少なくとも一部の電源を入れる。時間104において、ネットワークインタフェース27の電源が入り、送受信を行える状態となる。ネットワークインタフェース27は最小期間108だけ無線媒体をスキャンし、当該媒体がビジーかどうかを判断する。当該媒体が少なくとも最小期間108だけビジーでない場合(例えば、ネットワークインタフェース27が期間108の間、送信を検出しない場合)、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示で応答するようAP14に促すデータユニット112を生成し送信する。データユニット112はトリガまたはポーリングと呼ばれ得る。いくつかの実施形態において、データユニット112は、送信するアップリンクデータ(クライアント局25からAP14へ送信されるデータ)をクライアント局25が有する場合、アップリンクデータを含む。一実施形態において、送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する場合であっても、データユニット112はアップリンクデータを含まない。
【0032】
トリガ112に応答し、AP14は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。また、トリガ112に応答し、AP14は確認応答データユニット116を生成しクライアント局25へ送信する。一実施形態において、確認応答データユニット116は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えば、ペンディング中のデータ指示(PI))を含む。他の実施形態において、トリガ112に対する確認応答は、PIを含まない。むしろ、一実施形態において、トリガ112に対する確認応答の後に送信される別個のデータユニットがPIを含む。一実施形態において、PIを含む別個のデータユニットは、トリガ112に対する確認応答の後、少なくとも一定期間(例えば、集中制御用(PCF)フレーム間隔(PIFS)期間、または他の適切な期間)をおいて送信される。
【0033】
クライアント局25のネットワークインタフェース27はデータユニット116に含まれるPIを分析し、データユニット116に含まれるPIの分析に基づき、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有さないとの判断に応答し、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、次の何らかの時間まで(例えば、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時まで)、ネットワークインタフェース27は、少なくとも部分的に電源が切れる(つまり、ネットワークインタフェース27は無線媒体を介して送受信のいずれかを行えなくなる)。しかし
図2は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するシナリオを示す。よって、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとの判断に応答し、ネットワークインタフェース27はAP14からのダウンリンクデータを受信すべく待機するため電源が入ったままとなる。
【0034】
クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するので、AP14は、クライアント局25のためのダウンリンクデータを含むデータユニット120を生成し、クライアント局へ送信する。一実施形態において、データユニット120は確認応答データユニット116の後に送信される。一実施形態において、AP14は、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかも判断し、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えばPI)をデータユニット120に含める。他の実施形態において、PIは、データユニット120に含まれない。
【0035】
一実施形態において、また、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するシナリオにおいて、PIを含むデータユニット、および、ダウンリンクデータを含むデータユニットは1つのデータユニットへ組み合わせられる。例えば、一実施形態において、(例えば、AP14でバッファリングされた追加のダウンリンクデータが存在しない場合、)データユニット116がダウンリンクデータを含み、データユニット120は省略される。
【0036】
クライアント局25のネットワークインタフェース27がデータユニット120を受信し処理する。データユニット120の受信に応答し、ネットワークインタフェース27は確認応答データユニット124を生成し、AP14へ送信する。加えて、データユニット120がPIを含む実施形態において、ネットワークインタフェース27はデータユニット120に含まれるPIを分析し、データユニット120に含まれるPIの分析に基づき、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをA14が有さないとの判断に応答し、時間128において、および、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、次の何らかの時間まで(例えば、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時まで)、ネットワークインタフェース27は少なくとも部分的に電源が切れる(つまり、ネットワークインタフェース27は無線媒体を介して送受信のいずれかを行えなくなる)。一実施形態において、時間128は、確認応答124の送信の後に起こる。
【0037】
クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有することをデータユニット120に含まれるPIが示すシナリオにおいて、一実施形態において、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとの判断に応答し、ネットワークインタフェース27は、AP14からのダウンリンクデータを受信すべく待機するため電源が入ったたままとなる。一実施形態において、AP14は、クライアント局25のためのダウンリンクデータを含む追加のデータユニット(図示せず)を生成し、クライアント局25へ送信する。クライアント局25からの他の明示的なリクエストに応答してではなく、確認応答データユニット124の受信に応答し、追加のデータユニットが送信される。一実施形態において、AP14は、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかも判断し、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えばPI)を追加のデータユニット(図示せず)に含める。他の実施形態において、PIは追加のデータユニットに含まれない。AP14は確認応答データユニット124の受信の後に追加のデータユニット(図示せず)を送信する。
【0038】
しかし他の実施形態において、および/または、いくつかのシナリオにおいて、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有する場合、AP14は、確認応答データユニット124の受信に応答し、(上述したように)追加のデータユニットを送信しない。むしろ、一実施形態において、AP14は、バッファリングされたダウンリンクデータをクライアント局25へ送信するようAP14に要求する他のリクエストをクライアント局25から受信するまで待機する。よって、データユニット120がPIを含む一実施形態において、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとの(PIの分析に基づく)判断に応答し、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをクライアント局25へ送信するようAP14に要求するリクエスト(図示せず)をAP14に送信する。いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、ネットワークインタフェース27は、確認応答データユニット124の送信の後、リクエストを送信すべく電源が入ったままとなる。いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、ネットワークインタフェース27は、確認応答データユニット124の送信の後、少なくとも部分的に電源が切れ、後にリクエストを送信すべく電源が入る前までの期間、電源が切れたままとなる。
【0039】
図3は、電力節約モードにあるクライアント局のためのバッファリングされたダウンリンクデータを他のデバイス(例えばAP)が有するかどうかを判断すべく、当該クライアント局が他のデバイスをポーリングする方法の一実施形態を示す他の送信タイミング図である。
図3のタイミング図は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが
図3の方法を利用し得る。
【0040】
図3において、クライアント局25は電力節約モードにあり、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断すべくAP14と通信を行うために、ネットワークインタフェース27の少なくとも一部の電源を入れる。時間154において、ネットワークインタフェース27の電源が入り、送受信を行える状態となる。ネットワークインタフェース27は最小期間だけ無線媒体をスキャンし、当該媒体がビジーかどうかを判断する。
図3に示すシナリオにおいて、ネットワークインタフェース27は、媒体がビジーであることを最小期間が終了する前に検出する。詳細には、ネットワークインタフェース27は送信158を検出する。送信158を検出したことに応答し、時間162において、ネットワークインタフェース27は少なくとも部分的に電源が切れる。
【0041】
また、送信158を検出したことに応答し、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27の電源が再び入る時間(例えばスリープ期間)を判断する。一実施形態において、ネットワークインタフェース27の電源が再び入るべき時間の判断は、バックオフ期間に基づいて行われる。一実施形態において、バックオフ期間は、ランダムに、または擬似ランダムに決定される。以下において用いられるように、期間を「ランダムに決定する」する、および期間を「ランダムに決定した」という表現は、期間のランダムな決定と、期間の擬似ランダムな決定との両方を包含する。一実施形態において、バックオフ期間は、enhanced distributed channel access(EDCA)メカニズムに関してIEEE802.11規格で説明される技術などを用いて決定される。他の実施形態において、バックオフ期間を決定するための他の適切な技術が用いられる。一実施形態において、ネットワークインタフェース27の電源が再び入るべき時間の判断は、送信158の長さの判断を含む。例えば、以下により詳細に説明するように、ネットワークインタフェース27は、送信158の長さを判断するのに、送信158に含まれる情報を利用してもよい。加えて、ネットワークインタフェース27の電源が再び入るべき時間の決定は、送信158に対する確認応答データユニットを他のデバイスが送信する期間など、送信158に関連する期間に関連する他の期間の決定を含む。
【0042】
図3の例において、時間166において、ネットワークインタフェース27は電源が入る。
図3に示される残りのアクティビティは
図2に関して説明されたアクティビティと同じか同様である。
【0043】
少なくとも最小期間108の間、媒体がビジーでない場合(つまり、ネットワークインタフェース27が、期間108の間、送信を検出しない場合)、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示で応答するようAP14に促すデータユニット112を生成し送信する。データユニット112はトリガまたはポーリングと呼ばれ得る。いくつかの実施形態において、データユニット112は、送信するアップリンクデータ(クライアント局25からAP14へ送信されるデータ)をクライアント局25が有する場合、アップリンクデータを含む。一実施形態において、送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する場合であっても、データユニット112はアップリンクデータを含まない。
【0044】
図2および3を参照すると、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを最初に知ることなく、データユニット112を送信する。言い換えると、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、データユニット112が送信される時間の前に、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかことを知らない。よって、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかをネットワークインタフェース27が確認できるよう、ネットワークインタフェース27はデータユニット112を利用し、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうか、クライアント局25へ報告するようAP14に促す。いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断すべくビーコンデータユニットを最初に受信し分析しなくてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにある時に定期的に、
図2および/または3に一般的に示される方法を実行する。例えば一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにある時に定期的に、データユニット112などのデータユニットをAP14へ送信するよう試みる。他の実施形態において、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにあり、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する時、
図2および/または3に一般的に示される方法を実行する。例えば一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにあり、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する時、データユニット112などのデータユニットをAP14へ送信するよう試みる。他の実施形態において、ネットワークインタフェース27は、定期的に、および/または、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにあり、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する時、
図2および/または3に一般的に示される方法を実行する。例えば一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにあり、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する時、データユニット112などのデータユニットをAP14へ送信するよう試みる。他方、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにあり、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時、ネットワークインタフェース27は定期的に、データユニット112などのデータユニットをAP14へ送信するよう試みる。
【0046】
図4は、電力節約モードにある第1無線デバイス(例えばクライアント局25)のためのバッファリングされたダウンリンクデータを第2無線デバイス(例えばAP14)が有するかどうかを判断するための、および、第1無線デバイスのためのバッファリングされたダウンリンクデータを第2無線デバイスが有する場合に、第2無線デバイスからダウンリンクデータを取得するための、第1無線デバイスにより実行される例示的な方法200のフロー図である。
図4は、説明を容易にすべく、
図1〜3を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが方法200を利用し得る。いくつかの実施形態において、第1デバイスはクライアント局であり、第2デバイスはAPである。説明を容易にすべく、このような場合を想定し方法200を説明する。しかし他の実施形態において、第1デバイスと第2デバイスとの両方が(例えばアドホックネットワーク内の)クライアント局である。
【0047】
ブロック204において、ネットワークインタフェース27が送受信を行える状態となるよう、第1デバイスのネットワークインタフェース(例えば、クライアント局25のネットワークインタフェース27)の電源が入る。ブロック208において、ネットワークインタフェース27は、無線通信チャネルがビジーかどうかを判断する。例えば一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、無線通信チャネルがビジーかどうかを判断すべく、最小期間だけ無線通信チャネルをスキャンする。
【0048】
一実施形態において、ブロック208における無線通信チャネルがビジーかどうかの判断は、enhanced distributed channel access(EDCA)メカニズムに関してIEEE802.11規格で説明される技術を用いることを含む。他の実施形態において、ブロック208において無線通信チャネルがビジーかどうかを判断するための他の適切な技術が利用される。
【0049】
一実施形態において、ブロック208は、(i)第1期間の間の信号検出処理の実施と、(ii)チャネルがアイドル状態にあると判断された時点から開始される競合バックオフ期間とを含む。いくつかの実施形態において、信号検出処理は、(a)送信の開始の検出、および/または、(b)進行中の送信の検出を含む。一実施形態において、送信の開始の検出は、プリアンブルの検出の実施を含む。一実施形態において、送信の開始の検出は、信号エネルギーの変化の検出を含む。一実施形態において、無線通信システムが直交周波数分割多重(OFDM)変調を利用する一実施形態において、進行中の送信の検出は、ガードインターバル(GI)の検出の実施を含む。一実施形態において、進行中の送信の検出は、信号エネルギーの検出を含む。ネットワークインタフェース27がGIを検出できないいくつかの実施形態において、信号検出処理は、(i)典型的なフレーム送信期間、または、最大フレーム送信期間などフレーム送信期間に関する最小期間だけ少なくとも待機することと、(ii)一実施形態において、エネルギー検出方法によって検出され得ない送信との干渉を防ぐべく、プリアンブルを検出するまで待機することとのうち少なくとも一方を含む。
【0050】
一実施形態において、競合バックオフ期間は、enhanced distributed channel access(EDCA)メカニズムに関してIEEE802.11規格で説明される技術を用いて判断される。他の実施形態において、競合バックオフ期間を決定するための他の適切な技術が用いられる。
【0051】
無線通信チャネルがビジーであると判断されると、フローはブロック212へ進み、ネットワークインタフェース27の電源が切れたままの期間をネットワークインタフェース27が判断する。一実施形態において、ネットワークインタフェース27の電源が切れたままの期間の決定は、ネットワークインタフェース27の電源が切れたままの期間の少なくとも一部であるバックオフ期間を決定すること、および/または利用することを含む。一実施形態において、バックオフ期間の決定は、バックオフ期間の少なくとも一部である期間をランダムに決定することを含む。一実施形態において、バックオフ期間の決定においては、enhanced distributed channel access(EDCA)メカニズムに関してIEEE802.11規格で説明される技術が用いられる。他の実施形態において、バックオフ期間を決定するための他の適切な技術が用いられる。
【0052】
一実施形態において、ネットワークインタフェース27の電源が切れたままの期間の決定は、検出された送信(例えば、
図3の送信158)の長さを判断することを含む。例えば、ネットワークインタフェース27は検出された送信に含まれる情報を利用し、検出された送信の長さを判断する。一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、データユニットのプリアンブルに含まれる情報を利用し、当該データユニットに関連するチャネルの占有期間を判断する。一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、データユニットのヘッダのデリミタに含まれる情報を利用し、当該データユニットに関連するチャネルの占有期間を判断する。一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、データユニットのMACヘッダに含まれる情報を利用し、当該データユニットに関連するチャネルの占有期間を判断する。一実施形態において、ネットワークインタフェース27は、(i)データユニットのプリアンブル、(ii)当該データユニットのヘッダのデリミタ、および(iii)当該データユニットのMACヘッダのうち少なくとも2つに含まれる情報を利用し、当該データユニットに関連するチャネルの占有期間を判断する。加えて、ネットワークインタフェース27の電源が切れたままの期間の決定は、送信158に対する確認応答データユニットを他のデバイスが送信する期間など、検出された送信に関連する他の関連する期間を判断することを含む。
【0053】
ブロック216において、ネットワークインタフェース27は、ブロック212で決定された期間の間、電源が切れる。ブロック212で決定された期間の後、ブロック204においてネットワークデバイスは電源が入る。
【0054】
いくつかの実施形態において、ブロック212、216は省略される。これらの実施形態において、ブロック208において、無線通信チャネルがビジーであると判断されると、例えば、ネットワークインタフェースは電源が入ったままとなり、無線通信チャネルがビジーかどうかを継続的に確認する。
【0055】
他方、ブロック208において、無線チャネルがビジーでないと判断されると、フローはブロック220へ進む。ブロック220において、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示で応答するようAP14に促すデータユニットを生成し送信する。いくつかの実施形態において、送信するアップリンクデータ(つまり、クライアント局からAP14へ送信されるデータ)をクライアント局25が有する場合、データユニットはアップリンクデータを含む。一実施形態において、送信するデータをクライアント局25が有する場合であっても、データユニットはアップリンクデータを含まない。
図2および3を参照すると、一実施形態において、ブロック220において送信されるデータユニットはデータユニット112である。
【0056】
ブロック224において、ネットワークインタフェース27は、ブロック220においてネットワークインタフェース27により送信されたデータユニットに応答し、AP14により送信されたデータユニットを受信し処理する。ブロック224において受信されるデータユニットは、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えば、ペンディング中のデータ指示(PI))を含む。
図2および3を参照すると、一実施形態において、ブロック224において受信されるデータユニットは、確認応答データユニット116である。他の実施形態において、ブロック224において受信されるデータユニットは、ブロック220において送信されたデータユニットに対し確認応答する確認応答データユニットとは別個のデータユニットである。
【0057】
クライアント局25のネットワークインタフェース27は、ブロック224において受信したデータユニットに含まれるPIを分析し、ブロック224において受信したデータユニットに含まれるPIの分析に基づき、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有さないと判断されると、フローはブロック232へ進み、いくつかの実施形態、および/またはシナリオにおいて、次の何らかの時間まで(例えば、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時まで)、ネットワークインタフェース27は少なくとも部分的に電源が切れる(つまり、つまり、ネットワークインタフェース27は無線媒体を介して送受信のいずれかを行えなくなる)。
【0058】
他方、ブロック228において、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有すると判断された場合、フローはブロック236へ進む。ブロック236において、ネットワークインタフェース27は、バッファリングされたダウンリンクデータをAP14から受信する。ブロック240において、ネットワークインタフェース27は、ブロック236におけるバッファリングされたダウンリンクデータの受信に応答し、確認応答データユニットを生成し送信する。一実施形態において、フローはブロック232へ進む。他の実施形態において、クライアント25へ送信される追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとAP14が(例えば、バッファリングされたダウンリンクデータをブロック236において搬送するデータユニットに含まれるPIを用いて)示す場合、ネットワークインタフェース27は電源が入ったままとなり、AP14から追加のバッファリングされたダウンリンクデータを受信する。
【0059】
一実施形態において、ブロック236において受信されるダウンリンクデータは、ブロック224において受信されるデータユニットに含まれる。他の実施形態において、ブロック236において受信されるダウンリンクデータは、ブロック224において受信されるデータユニットとは別個のデータユニットに含まれる。例えば、別個のデータユニットは、ブロック224において受信したデータユニットの後、一定期間(例えば、IEEE802.11規格で説明されるPIFS、または、他の適切な期間)をおいて送信される。
【0060】
いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、第1デバイスのネットワークインタフェースは、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータを第2デバイスが有すかどうか最初に知ることなく、ブロック220のデータユニットを送信する。言い換えると、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、ブロック220のデータユニットが送信される時間の前に、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのためのバッファリングされたダウンリンクデータを第2デバイスが有することを知らない。よって、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、第1デバイスのためのバッファリングされたダウリンクデータを第2デバイスが有するかどうか第1デバイスのネットワークインタフェースが確認できるよう、第1デバイスのネットワークインタフェースはブロック220のデータユニットを利用し、第1デバイスのためのバッファリングされたダウンリンクデータを第2デバイスが有するかどうか第1デバイスに報告するよう第2デバイスに促す。いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのためのバッファリングされたデータを第2デバイスが有するかどうかを判断するために、第2デバイスにより送信されたビーコンデータユニットを最初に受信し分析する必要がない。
【0061】
いくつかの実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェース(例えば、ネットワークインタフェース27)は、当該ネットワークインタフェースが電力節約モードにある時、方法200(または同様の方法)を定期的に実行する。例えば一実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにある時、データユニット112などのデータユニットを定期的に第2デバイスへ送信するよう試みる。他の実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、方法200(または同様の方法)を実行する。例えば一実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、データユニット112などのデータユニットを第2デバイスへ送信するよう試みる。他の実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、定期的に、および/または、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、方法200(または同様の方法)を実行する。例えば一実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、データユニット112などのデータユニットを第2デバイスへ送信するよう試みる。他方、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有さない時、第1デバイスのネットワークインタフェースは、データユニット112などのデータユニットを第2デバイスへ送信するよう定期的に試みる。
【0062】
図5は、第2無線デバイス(例えばクライアント局25)のためのバッファリングされたダウンリンクデータを第1無線デバイス(例えばAP14)が有するかどうかについての第2無線通信デバイスからの問い合わせに応答するための、および、第2無線デバイスのためのバッファリングされたダウンリンクデータを第1無線デバイスが有する場合に、第2無線デバイスへダウンリンクデータを送信するための、第1無線デバイスにより実行される例示的な方法300のフロー図である。
図5は、説明を容易にすべく、
図1〜3を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが方法300を利用し得る。いくつかの実施形態において、第1デバイスはAPであり、第2デバイスはイアント局である。説明を容易にすべく、このような場合を想定し方法300を説明する。しかし他の実施形態において、第1無線デバイスと第2無線デバイスとの両方が(例えばアドホックネットワーク内の)クライアント局である。
【0063】
ブロック304において、AP14のネットワークインタフェース16は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示をクライアント局25へ送信するようAP14に要求するデータユニットを、クライアント局25から受信し処理する。いくつかの実施形態において、ブロック304において受信されるデータユニットは、アップリンクデータ(つまり、クライアント局25によりAP14へ送信されるデータ)を含む。一実施形態において、ブロック304において受信されるデータユニットは、アップリンクデータを含まない。
図2および3を参照すると、一実施形態において、ブロック304において受信されるデータユニットは、データユニット112である。
【0064】
ブロック308において、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうか判断される。一実施形態において、ブロック308における判断は、ブロック304において受信されるデータユニットに応答し実施される。他の実施形態において、ブロック308における判断は、ブロック304におけるデータブロックユニットの受信の前に実施される。例えば、当該判断は、ブロック304におけるデータユニットの受信の前に実施され、当該判断の指示は、AP14のメモリに格納される。一実施形態において、ブロック308はネットワークインタフェース16により実施される。他の実施形態において、ブロック308はホストプロセッサ15により実施される。一実施形態において、ブロック308は、ネットワークインタフェース16とホストプロセッサ15とにより実施される。
【0065】
ブロック312において、AP14のネットワークインタフェース16は、ブロック304においてクライアント25から受信したデータユニットに応答し、データユニットを生成し、クライアント局25へ送信する。ブロック312において生成されるデータユニットは、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えば、ペンディング中のデータ指示(PI))を含む。
図2および3を参照すると、一実施形態において、ブロック312において生成され送信されるデータユニットは、確認応答データユニット116である。他の実施形態において、ネットワークインタフェース16は、ブロック304においてクライアントから受信したデータユニットに対し確認応答する、PIを含まない確認応答データユニットを生成し送信する。むしろ、一実施形態において、ネットワークインタフェース16は、ブロック304において受信したデータユニットに対し確認応答する確認応答データユニットとは別個の(当該確認応答データユニットの後に送信される)、PIを含むデータユニットを生成し送信する。
【0066】
ブロック316において、AP14のネットワークインタフェース16は、バッファリングされたダウンリンクデータをクライアントデバイス25へ送信するかどうか決定する。例えば、クライアントデバイス25のためのバッファリングされたデータが存在しないとブロック308において判断されると、フローは終了する。他方、クライアントデバイス25のためのバッファリングされたデータが存在すると判断されると、ブロック320において、AP14のネットワークインタフェース16は、AP14によりバッファリングされたダウンリンクデータを含むデータユニットを生成し、クライアントデバイス25へ送信する。
【0067】
一実施形態において、ブロック320において送信されるダウンリンクデータは、ブロック312において送信されるデータユニットに含まれる。他の実施形態において、ブロック320において送信されるダウンリンクデータは、ブロック312において送信されるデータユニットとは別個のデータユニットに含まれる。例えば、別個のデータユニットは、ブロック312において送信されたデータユニットの後、一定期間(例えば、IEEE802.11規格で説明されるPIFS、または、他の適切な期間)をおいて送信される。
図2および3を参照すると、一実施形態において、ブロック320において生成され送信されるデータユニットは、データユニット120である。
【0068】
一実施形態において、ブロック320におけるデータユニットの送信の後、クライアントデバイス25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータがAP14に存在するかどうか判断される。一実施形態において、クライアントデバイス25のための追加のバッファリングされたデータが存在すると判断された場合、ブロック320において、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えば、ペンディング中のデータ指示(PI))を含むデータユニットが生成される。一実施形態において、追加のバッファリングされたダウンリンクデータが存在するかどうかの判断は、ネットワークインタフェース16により実施される。他の実施形態において、追加のバッファリングされたダウンリンクデータが存在するかどうかの判断は、ホストプロセッサ15により実施される。一実施形態において、追加のバッファリングされたダウンリンクデータが存在するかどうかの判断は、ネットワークインタフェース16とホストプロセッサ15とにより実施される。
【0069】
一実施形態において、クライアントデバイス25のための追加のバッファリングされたデータが存在する場合、AP14のネットワークインタフェース16は、クライアントデバイス25によりさらに促されることなく、AP14によりバッファリングされたダウンリンクデータを含む1以上の他のデータユニットを生成し、クライアントデバイス25へ送信する。他の実施形態において、クライアントデバイス25のための追加のバッファリングされたデータが存在する場合、AP14のネットワークインタフェース16は、クライアントデバイス25による他の促しに応答し、AP14によりバッファリングされたダウンリンクデータを含む1以上の他のデータユニットを生成し、クライアントデバイス25へ送信する。
【0070】
図5のブロック308、312を参照すると、一実施形態において、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示を含むデータユニットは、AP14と関連付けられたベーシックサービスセット(BSS)内の複数のクライアント局25のための、バッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示を含む。例えば、一実施形態において、データユニットはビットマップを含み得、当該ビットマップ内の異なる複数のビットはそれぞれ、BSS内の異なるクライアント局25に対応する。ビットの第1の値(例えば論理0)は、当該ビットに対応するクライアント局のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有さないことを示し、当該ビットの第2の値(例えば論理1)は、当該ビットに対応するクライアント局のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有することを示す。いくつかの実施形態において、データユニットは、IEEE802.11規格で定められるトラヒック指示マップ(TIM)要素と同じ、または同様の情報要素を含む。一実施形態において、IEEE802.11規格で定められるトラヒック指示マップ(TIM)要素と同じ、または同様の情報要素に加えて、データユニットは、(i)マルチキャスト/ブロードキャストタイミング情報、(ii)タイムスタンプ、および(iii)BSSに関する更新情報のうち少なくとも1つを含む。様々な実施形態において、IEEE802.11規格で定められるトラヒック指示マップ(TIM)要素と同じ、または同様の情報要素に加えて、データユニットは、(i)マルチキャスト/ブロードキャストタイミング情報、(ii)タイムスタンプ、および(iii)BSSに関する更新情報のうち1つのみを含む。様々な実施形態において、IEEE802.11規格で定められるトラヒック指示マップ(TIM)要素と同じ、または同様の情報要素に加えて、データユニットは、(i)マルチキャスト/ブロードキャストタイミング情報、(ii)タイムスタンプ、および(iii)BSSに関する更新情報のうち2つのみを含む。一実施形態において、IEEE802.11規格で定められるトラヒック指示マップ(TIM)要素と同じ、または同様の情報要素に加えて、データユニットは、(i)マルチキャスト/ブロードキャストタイミング情報、(ii)データユニットが送信された時のAP14のクロック値を示すタイムスタンプ、および(iii)BSSに関する更新情報を含む。
【0071】
一実施形態において、データユニットに含まれるマルチキャスト/ブロードキャストタイミング情報は、(i)ポーリングを行うクライアント局25のために送信されるブロードキャスト、および/またはマルチキャスト情報をAP14が有するかどうかを示す情報、並びに/或いは、(ii)ポーリングを行うクライアント局25のためのブロードキャストデータユニットおよび/またはマルチキャストデータユニットをAP14がいつ送信するかについて、クライアント局25による判断を可能とする情報を含む。いくつかの実施形態において、マルチキャスト/ブロードキャストタイミング情報は、(i)次のデリバリートラヒック指示メッセージ(DTIM)の前にどれだけのビーコンフレームが表れるかを示すカウント値、(ii)連続するDTIMとDTIMとの間のビーコンインターバルの数を示すDTIM期間の値、(iii)FMSストリームに対応するマルチキャストデータをAP14が送信するまでのDTIMビーコンの数をそれぞれが示す、1以上のフレキシブルマルチキャストサービス(FMS)カウンタ、並びに、(iv)クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータ(例えば、ビーコン数に関し(例えばビーコンカウント)、タイミング同期関数(TSF)のタイマー値、現在の時間からのオフセットなど)をAP14が次にいつ送信するかの指示のうち1以上を含む。
【0072】
いくつかの実施形態において、BSSに関する更新情報は、BSS内での通信パラメータの変更、またはそれら変更の指示を含む。一実施形態において、BSSに関する更新情報は、BSSに関する動作モードの変更を含む。
【0073】
IEEE802.11規格に定められるTIMと同様の情報要素を利用する一実施形態において、AP14は、クライアント局25の識別子(例えば、関連識別子(AID))と、TIMに関するパラメータN1、N2とを比較する。ここでN1は、(どのクライアント局25がバッファリングされたダウンリンクデータを有するかを示し、異なる複数のビットはそれぞれ、異なるクライアント局25を示す)ビットマップ内の1から(N1×8)−1までの数字が付けられたビットが全て0となる最も大きな偶数であり、N2は、ビットマップ内の(N2+1)×8から2007までの数字が付けられたビットが全て0となる最も小さな数である。特に、AP14は、クライアント局25のAIDと、{N1*8−1}および{(N2+1)*8}とを比較し、AIDがTIM要素の仮想部分ビットマップに含まれるかどうかを判断する。AIDが{N1*8−1}以上、{(N2+1)*8}未満と判断された場合、ブロック312のデータユニットが、ブロック312のデータユニット内のVPBを含んで生成される。他方、AIDが、{N1*8−1}未満である、または{(N2+1)*8}以上であると判断された場合、ブロック312のデータユニットは、(i)ブロック312のデータユニット内のVPBを含まず生成され、(ii)部分仮想ビットマップフィールドが、0に等しい1つのオクテットとしてエンコードされ、ビットマップオフセットサブフィールドは0としてエンコードされ、長さフィールドは4としてエンコードされ、および/または、(iii)クライアント局25のためのバッファリングされたデータが存在しないことを示すフィールドが含められる。
【0074】
他の実施形態において、AIDが、{N1*8−1}以上、{(N2+1)*8}未満であると判断されると、ネットワークインタフェース16はさらに、AIDビットを含むVPB内のより小さな領域を確認する。より小さな領域の値がゼロの場合(つまり、領域内のいずれのビットも「1」でない場合)、ブロック312のデータユニットは、(i)ブロック312のデータユニット内のVPBを含まず生成され、或いは、(ii)部分仮想ビットマップフィールドが、0に等しい1つのオクテットとしてエンコードされ、ビットマップオフセットサブフィールドは0としてエンコードされ、長さフィールドは4としてエンコードされる。若しくは、より小さな領域の値がゼロでない場合、ブロック312のデータユニットは、TIM内のVPBとしてより小さな領域のみを含んで生成される。
【0075】
他の実施形態において、AIDが、{N1*8 −1}以上、{(N2+1)*8}未満であると判断されると、ネットワークインタフェース16は、AIDビットに対応するVPB内のビットを確認し、クライアント局25のためのバッファリングされたデータをAP14が有するかどうかを判断する。加えて、ブロック312のデータユニットは、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを示すフラグを含んで生成される。
【0076】
いくつかの実施形態において、IEEE802.11規格に定められるTIMと同じ、または同様の情報要素は、ブロック304のデータユニットの受信の前に生成され、AP14のネットワークインタフェース16のメモリ、またはAP14のネットワークインタフェース16がアクセス可能なメモリ内に格納される。そのような実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16は、ブロック304において受信したデータユニットに迅速に応答すべくメモリから情報要素を読み出すことができる。上述したように、いくつかの実施形態において、AP14は、情報要素と、(i)マルチキャスト/ブロードキャストタイミング情報、(ii)タイムスタンプ、および、(iii)BSSに関する更新情報のうち1以上とを含むデータユニットを送信する。
【0077】
図6は、電力節約モードにあるクライアント局が他のデバイス(例えばAP)をポーリングし、当該クライアント局のためのバッファリングされたダウンリンクデータを当該他のデバイスが有するかどうかを判断する方法の他の実施形態を示す送信タイミング図である。
図6のタイミング図は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが
図6に示す方法を利用し得る。
【0078】
図6において、クライアント局25は電力節約モードにあり、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断すべくAP14と通信を行うために、ネットワークインタフェース27の少なくとも一部の電源を入れる。時間404において、ネットワークインタフェース27の電源が入り、送受信を行える状態となる。上述したように、ネットワークインタフェース27は最小期間だけ無線媒体をスキャンし、当該媒体がビジーかどうかを判断する。少なくとも最小期間の間、媒体がビジーでない場合、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示で応答するようAP14に促すデータユニット408を生成し送信する。データユニット408はトリガまたはポーリングと呼ばれ得る。いくつかの実施形態において、データユニット408は、送信するアップリンクデータ(クライアント局25からAP14へ送信されるデータ)をクライアント局25が有する場合、アップリンクデータを含む。一実施形態において、送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する場合であっても、データユニット408はアップリンクデータを含まない。
【0079】
トリガ408に応答し、AP14は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。また、トリガ408に応答し、AP14は確認応答データユニット412を生成し、クライアント局25へ送信する。一実施形態において、確認応答データユニット412は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えば、ペンディング中のデータ指示(PI))を含む。他の実施形態において、トリガ408に対する確認応答は、PIを含まない。むしろ、一実施形態において、トリガ408に対する確認応答の後に送信される別個のデータユニットがPIを含む。一実施形態において、PIを含む別個のデータユニットは、トリガ408に対する確認応答の後、少なくとも一定期間(例えば、集中制御用(PCF)フレーム間隔(PIFS)期間、または他の適切な期間)をおいて送信される。
【0080】
一実施形態において、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有する場合、データユニット412は、AP14がその後クライアント局25へダウンリンクデータを送信することになる遅延時間の指示も含む。例えば、AP14がトリガ408を処理するのに、および/または、クライアント局25へのダウンリンクデータの送信の準備をするのにいくらか時間がかかり得る。よって、AP14は、遅延の間、クライアント局25のネットワークインタフェース27の電源が切れることを促すよう遅延時間の指示を含める。一実施形態において、遅延時間は、バッファリングされたダウンリンクデータのためにクライアント局25のネットワークインタフェース27がAP14のポーリングを行ってはいけない最小時間に対応する。他の実施形態において、遅延時間は、次のビーコンフレームの送信時間に対応する。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16が、遅延時間を決定する。他の実施形態において、ホストプロセッサ15が遅延時間を決定する。
【0081】
クライアント局25のネットワークインタフェース27はデータユニット412に含まれるPIを分析し、データユニット412に含まれるPIの分析に基づき、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有さないとの判断に応答し、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、次の何らかの時間まで(例えば、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時まで)、ネットワークインタフェース27は、少なくとも部分的に電源が切れる(つまり、ネットワークインタフェース27は無線媒体を介して送受信のいずれかを行えなくなる)。しかし
図6は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するシナリオを示す。
【0082】
また、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、データユニット412に含まれる遅延時間の指示も分析し、ネットワークインタフェース27の電源が切れる期間を判断する。その後、ネットワークインタフェース27は、時間416において少なくとも部分的に電源が切れる。一実施形態において、時間416は、データユニット416の送信終了後に起こる。
【0083】
データユニット412に含まれる遅延時間の指示に基づいて決定される時間420において、ネットワークインタフェース27の電源が再び入る。続いて、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータを送信するようAP14に促すデータユニット424を生成し送信する。データユニット424は、トリガまたはポーリングと呼ばれ得る。いくつかの実施形態において、データユニット424は、送信するアップリンクデータ(クライアント局25からAP14へ送信されるデータ)をクライアント局25が有する場合、アップリンクデータを含む。一実施形態において、送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する場合であっても、データユニット424はアップリンクデータを含まない。いくつかの実施形態において、データユニット424は、媒体が少なくとも最小期間の間、ビジーでないと判断された後、送信される。
【0084】
トリガ424に応答し、AP14は、クライアント局25のためのダウンリンクデータを含むデータユニット428を生成し、クライアント局へ送信する。一実施形態において、AP14は、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかも判断し、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかの指示(例えばPI)をデータユニット428に含める。他の実施形態において、PIはデータユニット428に含まれない。
【0085】
クライアント局25のネットワークインタフェース27はデータユニット428を受信し処理する。データユニット428がPIを含む実施形態において、ネットワークインタフェース27はデータユニット428に含まれるPIを分析し、データユニット428に含まれるPIの分析に基づき、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを判断する。クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有さないとの判断に応答し、時間432において、および、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、次の何らかの時間まで(例えば、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時まで)、ネットワークインタフェース27は、少なくとも部分的に電源が切れる(つまり、ネットワークインタフェース27は無線媒体を介して送受信のいずれかを行えなくなる)。
【0086】
いくつかの実施形態において、ネットワークインタフェースは、データユニット428の受信に応答し、確認応答(図示せず)を生成し送信する。
【0087】
一実施形態によると、データユニット428に含まれるPIが、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有することを示すシナリオにおいて、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとの判断に応答し、ネットワークインタフェース27はAP14からの追加のダウンリンクデータを受信すべく待機するため電源が入ったままとなる。一実施形態において、AP14は、クライアント局25のためのダウンリンクデータを含む追加のデータユニット(図示せず)を生成し、クライアント局25へ送信し、クライアント局25からの他の明示的なリクエストに応答してではなく、データユニット428に対する確認応答の受信に応答し、追加のデータユニットが送信される。
【0088】
しかし他の実施形態において、および/または、いくつかのシナリオにおいて、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有する場合、AP14は、データユニット428に対する確認応答の受信に応答し、(上述したように)追加のデータユニットを送信しない。むしろ、一実施形態において、AP14は、バッファリングされたダウンリンクデータをクライアント局25へ送信するようAP14に要求する他のリクエストをクライアント局25から受信するまで待機する。よって、データユニット428がPIを含む一実施形態において、クライアント局25のための追加のバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとの(PIの分析に基づく)判断に応答し、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをクライアント局25へ送信するようAP14に要求するリクエスト(図示せず)をAP14に送信する。いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、ネットワークインタフェース27は、データユニット428に対する確認応答の送信の後、リクエストを送信すべく電源が入ったままとなる。いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、ネットワークインタフェース27は、データユニット428に対する確認応答の送信の後、少なくとも部分的に電源が切れ、後にリクエストを送信すべく電源が入る前までの期間、電源が切れたままとなる。
【0089】
他の実施形態において、トリガフレーム408に応答し、AP14は、ダウンリンクデータのクライアント局25への送信を後の時間にスケジューリングする。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16が、ダウンリンクデータのクライアント局25への送信のスケジュールを決定する。他の実施形態において、AP14のホストプロセッサ15が、ダウンリンクデータのクライアント局25への送信のスケジュールを決定する。ダウンリンクデータのクライアント局25への送信のスケジューリングは、時分割多重アクセス(TDMA)スケジューリング技術、または他の適切な技術の利用を含む。一実施形態において、ダウンリンクデータのクライアント局25への送信のスケジュールを示す情報は、1以上のビーコンフレームに含まれる。よって、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのダウンリンクデータの送信のスケジュールの決定をすべく、1以上のビーコンフレームを受信し処理する。一実施形態において、ダウンリンクデータの送信のスケジュールを決定した後、ネットワークインタフェース27は、スケジューリングされたAP14によるダウンリンク送信まで少なくとも部分的に電源が切れ、スケジューリングされたダウンリンク送信を受信すべく、時間に合わせて再び電源が入る。
【0090】
加えて、AP14がクライアント局25へのダウンリンクの送信をスケジューリングし、1以上のビーコンにスケジュール情報を含める一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16は、スケジューリング情報のうち少なくともいくつかを含む次のビーコンフレームがAP14により送信されるまで、クライアント局25のネットワークインタフェース27が少なくとも部分的に電源が切れるよう促す情報を、トリガフレーム408に対し確認応答する確認応答データユニットに含める。例えば、一実施形態において、情報は、次のビーコンフレームが送信されることになる推定時間を含む。他の例として、一実施形態において、情報は、ネットワークインタフェース27のクロックを調整し、クライアント局25のネットワークインタフェース27のクロックと、AP14のネットワークインタフェース16のクロックとの間のクロックドリフトを調整するようクライアント局25のネットワークインタフェース27に促すタイムスタンプを含む。
【0091】
AP14がクライアント局25へのダウンリンクの送信をスケジューリングする一実施形態において、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、AP14へ送信される追加のアップリンクデータをクライアント局25が有するかどうかの指示をトリガフレーム408に含める。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16は、トリガフレーム408を処理し(AP14へ送信される追加のアップリンクデータをクライアント局25が有するかどうかの指示を処理し)、AP14へ送信される追加のアップリンクデータをクライアント局25が有するかどうかを判断する。AP14へ送信される追加のアップリンクデータをクライアント局25が有するとAP14のネットワークインタフェース16が判断した場合、ネットワークインタフェース16は、アップリンクデータのクライアント局25による送信をスケジューリングする。アップリンクデータのクライアント局25による送信のスケジューリングは、TDMAスケジューリング技術、または他の適切な技術の利用を含む。一実施形態において、アップリンクデータのクライアント局25による送信のスケジュールを示す情報は、1以上のビーコンフレームに含まれる。よって、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、アップリンクデータのクライアント局25による送信のスケジュールを決定すべく、1以上のビーコンフレームを受信し処理する。一実施形態において、アップリンクデータの送信のスケジュールを決定した後、および/または、ダウンリンクデータの送信の後、ネットワークインタフェース27は、(i)スケジューリングされたAP14によるダウンリンク送信と、(ii)アップリンクデータのクライアント局25による送信のスケジュールされた時間とのうち早い方まで少なくとも部分的に電源が切れ、(i)スケジューリングされたダウンリンク送信を受信すべく、または(ii)スケジュールされた時間にアップリンクデータを送信すべく、時間に合わせて再び電源が入る。
【0092】
いくつかの実施形態において、電力節約モードにあるクライアントデバイス25は、(トリガフレーム112(
図2、3)、トリガフレーム408、424(
図6)、または他の適切なトリガフレームなどの)トリガフレームを利用し、(クライアントデバイス25を含むクライアントデバイスからなるグループのための)送信されるブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかを判断する。例えば、一実施形態において、クライアントデバイス25により送信された(上述したような)トリガフレームに応答し、AP14は、(クライアントデバイス25を含むグループのための)送信されるブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかを示すデータユニットを送信する。一実施形態において、トリガフレームに応答してのデータユニットは、ブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータのタイミングに関する情報をさらに含む。例えば、一実施形態において、AP14は続いて、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報を特定のビーコンフレームに含めて送信し、トリガに応答してのデータユニットは、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報をどのビーコンが含むのかを示す情報を含む。
【0093】
図7は、第1無線デバイス(例えばAP14)により送信されるマルチキャストデータおよび/またはブロードキャストデータを第1無線デバイスが有するかどうかについての第2無線通信デバイス(例えばクライアント局25)からの問い合わせに応答するための、および、送信されるマルチキャストデータ/ブロードキャストデータを第1無線デバイスが有する場合に、第1無線デバイスがマルチキャストデータ/ブロードキャストデータをいつ送信するかについての情報を送信するための、第1無線デバイスにより実行される他の例示的な方法500のフロー図である。
図7は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが方法500を利用し得る。いくつかの実施形態において、第1デバイスはAPであり、第2デバイスはクライアント局である。説明を容易にすべく、このような場合を想定し方法500を説明する。しかし他の実施形態において、第1無線デバイスと第2無線デバイスとの両方が(例えばアドホックネットワーク内の)クライアント局である。
【0094】
ブロック504において、AP14のネットワークインタフェース16は、クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかの指示をクライアント局25へ送信するようAP14に要求するデータユニットを、クライアント局25から受信し処理する。いくつかの実施形態において、ブロック504において受信されるデータユニットは、アップリンクデータ(つまり、クライアント局25によりAP14へ送信されるデータ)を含む。一実施形態において、ブロック504において受信されるデータユニットは、アップリンクデータを含まない。
図2および3を参照すると、一実施形態において、ブロック504で受信されるデータユニットは、データユニット112と同様である。一実施形態において、ブロック504において受信されるデータユニットは、クライアント局25のためのマルチキャストデータが存在するかどうかをAP14が迅速に判断できるよう促すため、クライアント局25に対応するグループアドレスを含む。一実施形態において、ブロック504において受信されるデータユニットは、クライアント局25のためのマルチキャストデータが存在するかどうかをAP14が迅速に判断できるよう促すため、(i)クライアント局25に対応するFMSカウンタ情報、および、(ii)クライアント局25に対応するFMS識別子(ID)情報のうち1以上を含む。
【0095】
ブロック508において、クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかを判断する。一実施形態において、ブロック508における判断は、ブロック504において受信されるデータユニットに応答し実施される。他の実施形態において、ブロック508における判断は、ブロック504におけるデータユニットの受信の前に実施される。例えば、判断は、ブロック504におけるデータユニットの受信の前に実施され、判断の指示は、AP14のメモリに格納される。一実施形態において、ブロック508は、ネットワークインタフェース16により実施される。他の実施形態において、ブロック508は、ホストプロセッサ15により実行される。一実施形態において、ブロック508は、ネットワークインタフェース16とホストプロセッサ15とにより実施される。ブロック504において受信されるデータユニットがクライアント局25に対応するグループアドレスを含む一実施形態において、ブロック508は、ブロック504で受信されるグループアドレスを用いて、クライアント局25のためのマルチキャストデータが存在するかどうかを判断することを含む。
【0096】
ブロック512において、AP14のネットワークインタフェース16は、ブロック504においてクライアント25から受信したデータユニットに応答し、データユニットを生成し、クライアント局25へ送信する。ブロック512において生成されるデータユニットは、クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかの指示を含む。
【0097】
クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータが存在しないとブロック508において判断された場合、ブロック516において、フローは終了する。他方、一実施形態において、クライアントデバイス25のためのバッファリングされたデータが存在するとブロック508において判断された場合、ブロック520において、AP14のネットワークインタフェース16は、ブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータのタイミングに関する情報を含むデータユニットを生成し、クライアントデバイス25へ送信する。例えば、一実施形態において、AP14は続いて、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報を特定のビーコンフレームに含めて送信し、トリガに応答しデータユニットは、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報をどのビーコンが含むのかを示す情報を含む。
【0098】
一実施形態において、ブロック520で送信されるダウンリンクデータは、ブロック512で送信されるデータユニットに含まれる。言い換えると、一実施形態において、ブロック512、520で送信されるデータは、1つのデータユニットに含まれる。一実施形態において、データユニットは、(i)タイムスタンプ、および(ii)BSSに関する更新情報のうち少なくとも1つも含んで生成される。様々な実施形態において、データユニットは、(i)タイムスタンプ、および(ii)BSSに関する更新情報のうち1つのみを含んで生成される。一実施形態において、データユニットは、(i)タイムスタンプ、および(ii)BSSに関する更新情報のうち両方を含んで生成される。
【0099】
他の実施形態において、ブロック520において送信されるダウンリンクデータは、ブロック512で送信されるデータユニットとは別個のデータユニットに含まれる。例えば、別個のデータユニットは、ブロック512において受信したデータユニットの後、一定期間(例えば、IEEE802.11規格で説明されるPIFS、または、他の適切な期間)をおいて送信される。
【0100】
図8は、電力節約モードにある第1無線デバイス(例えばクライアント局25)のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータを第2無線デバイス(例えばAP14)が有するかどうかを判断するための、および、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータを第2無線デバイスが有する場合に、第2無線デバイスから情報を取得しクライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータの受信を可能とするための、第1無線デバイスにより実行される例示的な方法550のフロー図である。
図8は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが方法550を利用し得る。いくつかの実施形態において、第1デバイスはクライアント局であり、第2デバイスはAPである。説明を容易にすべく、このような場合を想定し方法550を説明する。しかし他の実施形態において、第1デバイスと第2デバイスとの両方が(例えばアドホックネットワーク内の)クライアント局である。
【0101】
一実施形態において、ブロック204、208、212、216は、
図4に関連して説明した同様の番号が付されたブロックと同じ、または同様であり、繰り返し説明しない。
【0102】
無線通信チャネルがビジーでないとブロック208において判断されると、フローはブロック554へ進む。ブロック554において、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかの指示で応答するようAP14に促すデータユニットを生成し送信する。いくつかの実施形態において、データユニットは、送信するアップリンクデータ(クライアント局25からAP14へ送信されるデータ)をクライアント局25が有する場合、アップリンクデータを含む。一実施形態において、送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する場合であっても、データユニットはアップリンクデータを含まない。
図2および3を参照すると、一実施形態において、ブロック554で受信されるデータユニットは、データユニット112(
図2および3)と同様である。一実施形態において、ブロック554のデータユニットは、クライアント局25のためのマルチキャストデータが存在するかどうかをAP14が迅速に判断できるよう促すため、クライアント局25に対応するグループアドレスを含んで生成される。
【0103】
ブロック558において、ネットワークインタフェース27は、ブロック554においてネットワークインタフェース27により送信されたデータユニットに応答し、AP14により送信されたデータユニットを受信し処理する。ブロック558において受信されるデータユニットは、クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかの指示を含む。一実施形態において、クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有する場合、データユニットはさらに、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報を次のどのビーコンが含むのかを示す情報を含む。他の実施形態において、別個のデータユニットが、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報を次のどのビーコンが含むのかを示す情報を含む。
【0104】
一実施形態において、ブロック558において受信されるデータユニットは、(i)タイムスタンプ、および(ii)BSSに関する更新情報のうち少なくとも1つも含む。様々な実施形態において、ブロック558において受信されるデータユニットは、(i)タイムスタンプ、および(ii)BSSに関する更新情報のうち1つのみを含む。一実施形態において、ブロック558において受信されるデータユニットは、(i)タイムスタンプ、および(ii)BSSに関する更新情報のうち両方を含む。
【0105】
一実施形態において、ブロック554で生成されるデータユニットは、クライアント局25が追加の情報を要求しているのかどうかの1以上の指示を含む。一実施形態において、AP14は、ブロック554で生成されたデータユニットを分析し、クライアント局25により要求されている情報を判断し、応答し、要求されている情報を含むデータユニットを生成し送信する。例えば一実施形態において、ブロック554で生成されるデータユニットは、(i)タイムスタンプを要求するリクエスト、および(ii)BSSに関する更新情報を要求するリクエストのうち1以上の指示を含む。1以上の指示に応答し、AP14は、クライアント局25により要求されている情報を(もしあれば)判断し、応答し、(i)タイムスタンプ、および(ii)BSSに関する更新情報を要求するリクエストのうち1以上をブロック558において受信されるデータユニットに提供する。
【0106】
クライアント局25のネットワークインタフェース27はブロック558において受信されたデータユニットを分析し、分析に基づき、クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうかを判断(ブロック560)する。クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有さないと判断されると、フローはブロック564に進み、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、次の何らかの時間まで(例えば、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時まで)、ネットワークインタフェース27は、少なくとも部分的に電源が切れる(つまり、ネットワークインタフェース27は無線媒体を介して送受信のいずれかを行えなくなる)。
【0107】
他方、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するとブロック560で判断されると、フローはブロック568に進む。ブロック568において、ネットワークインタフェース27は、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報を含むビーコンを分析すべく次にいつ電力節約モードを解除すべきかを判断する。例えば一実施形態において、AP14は続いて、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報を特定のビーコンフレームに含めて送信し、ブロック558において受信されるデータユニットは、AP14がいつブロードキャスト/マルチキャストデータを送信するのかを示す情報をどのビーコンが含むのかを示す情報を含む。一実施形態において、その後、フローはブロック564に進む。
【0108】
いくつかの実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェース(例えば、ネットワークインタフェース27)は、当該ネットワークインタフェースが電力節約モードにある時、方法550(または同様の方法)を定期的に実行する。例えば一実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにある時、データユニット112などのデータユニットを定期的に第2デバイスへ送信するよう試みる。他の実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、ネットワークインタフェース27が電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、方法550(または同様の方法)を実行する。例えば一実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、データユニット112などのデータユニットを第2デバイスへ送信するよう試みる。他の実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、定期的に、および/または、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、方法550(または同様の方法)を実行する。例えば一実施形態において、第1デバイスのネットワークインタフェースは、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有する時、データユニット112などのデータユニットを第2デバイスへ送信するよう試みる。他方、第1デバイスのネットワークインタフェースが電力節約モードにあり、第2デバイスへ送信するアップリンクデータを第1デバイスが有さない時、第1デバイスのネットワークインタフェースは、データユニット112などのデータユニットを第2デバイスへ送信するよう定期的に試みる。
【0109】
上述した方法と同様の他の実施形態において、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、クライアント局25がAP14からどのようなタイプの情報を要求しているのかの複数の指示を含むポーリングデータユニットを生成し送信する。例えば、ポーリングデータユニットは、(i)クライアント局25のためのユニキャストのダウンリンクデータをAP14がバッファリングしたかどうか、(ii)BSSに関する更新情報、(iii)クライアント局25のためのブロードキャストデータおよび/またはマルチキャストデータをAP14が有するかどうか、および、(iv)タイムスタンプのうち2以上をクライアント局25が要求しているかどうかの指示を含む。一実施形態において、ブロードキャスト/マルチキャストデータをAP14が有するかどうかを要求するリクエストの指示は、クライアント局25のためのマルチキャストデータが存在するかどうかをAP14が迅速に判断するのを促すため、クライアント局25に対応するグループアドレスを含む。応答し、AP14は指示を分析し、要求されている情報を(もしあれば)判断する。一実施形態において、AP14は、要求されている情報を(もしあれば)提供すべく、1以上のデータユニットを生成し送信する。一実施形態において、ポーリングデータユニットは、データユニットが(上述したような)AP14から情報を要求するリクエストであることをAP14に示す値に設定されたフィールド(例えばビット)を含む。
【0110】
一実施形態において、ポーリングデータユニットに対する応答は、当該応答がタイムスタンプフィールドを含まない場合、短いヌルデータパケット(NDP)フレームに含まれる。一実施形態において、NDPフォーマットのポーリング応答フレームは、1)NDPフレームのタイプの指示、2)復帰アドレス(RA)のID、3)ユニキャストのバッファリングされたデータユニットの指示、4)グループアドレスが付された(例えば、ブロードキャストおよび/またはマルチキャストの)バッファリングされたデータユニットの指示、および、5)BSSの変更の順序(BSSに関する更新情報)のうち1以上を含む。
【0111】
ポーリング応答フレームがNDPである一実施形態において、ポーリング応答フレームは、(典型的には、他の短い制御応答フレームでは必要とされる)期間フィールドを含まない。一実施形態において、期間フィールドを含まないことにより生じる空いた空間は、3)、4)、および/または5)を伝達するのに用いられ得る。一実施形態において、タイムスタンプ情報が必要とされる場合、クライアント局25はタイムスタンプを含むプローブ応答のためのプローブリクエストデータユニットを送信し、または、クライアント局25は、次のビーコン/TIMフレームまで待機する。
【0112】
一実施形態において、電力節約モードにあるクライアント局25がポーリング応答フレームを受信し、BSSの新たな変更があることを知ると、クライアント局25は更新されたBSS情報を取得するようプローブリクエストを送信する。他の実施形態において、電力節約モードにあるクライアント局25がポーリング応答フレームを受信し、BSSの新たな変更があることを知ると、クライアント局25は次の短い/完全なビーコンを確認し、更新されたBSS情報を取得する。
【0113】
一実施形態において、電力節約モードにあるクライアント局25がポーリング応答フレームを受信し、グループアドレスが付されたバッファリングされたデータユニットをAPが次のDTIMビーコンの直後に送信することを知ると、1)次のDTIMビーコンまでの期間、および、2)AP14の現在のタイミング(例えば、AP14のクロックのタイムスタンプ)のうち一方、または両方を知ることはクライアント局25にとって有用である。一実施形態において、クライアント局25は、ポーリング応答フレームから現在のタイムスタンプを(ポーリング応答フレームに含まれていれば)取得できる。加えて、一実施形態において、クライアント局25は、タイムスタンプを含む次のビーコン/TIMフレームを待機することにより現在のタイムスタンプを取得できる。
【0114】
一実施形態において、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、ポーリング応答フレームに含まれるDTIMカウント、および/またはDTIM期間を用いて、次のDTIMビーコンまでの期間を判断する。一実施形態において、ペンディング中のグループアドレスが付されたバッファリングされたデータユニットが存在する場合、ポーリング応答フレームは、DTIMカウントおよび/またはDTIM期間を含む。一実施形態において、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、1)時間同期関数(TSF)0オフセット(例えば、TSF0と最初のDTIMビーコンとの間のビーコンインターバルの数)、および、2)DTIM期間のうち少なくとも1つなどのDTIMタイミング情報を用いて、次のDTIMビーコンまでの期間を判断する。一実施形態において、TSF0オフセット、および/またはDTIM期間は、完全なビーコンから、クライアント局25により取得される。他の実施形態において、TSF0オフセット、および/またはDTIM期間は、プローブ応答フレーム、および/またはポーリング応答フレームから、クライアント局25により取得される。
【0115】
一実施形態において、AP14は、DTIMタイミング情報を含めて、プローブ応答フレーム、および/またはポーリング応答フレームを生成する。一実施形態において、リクエストフィールド、および/または要素ビットマップは、(プローブリクエストに応答しAP14により生成され送信される)プローブ応答フレームに含まれる特定の(タイムスタンプ、DTIMタイミング情報など)フィールド/要素を要求すべく、クライアント局25により生成されるプローブリクエストデータユニットに含まれ、これにより、プローブ応答フレームのサイズは小さくなる。一実施形態において、非常に頻繁に要求されるフィールド/要素は、プローブ応答フレームの最初の部分に含められてもよい。
【0116】
いくつかの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)において、クライアント局は、WLANネットワークインタフェースを含む携帯スマートフォンである。そのようなWLANにおいて、ユーザは、セルラーネットワークとWLANとの間の携帯スマートフォントラヒックをオフロードすることを選択できる。例として
図1を参照すると、一実施形態において、AP14は、WLANネットワークインタフェース16とは別個のネットワークインタフェース(図示せず)を介して、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットなどと接続されている。一実施形態において、オフロードされたセルラートラヒックは、当該別個のネットワークインタフェースを介して提供されるセルラーサービスとの間で送受信され、ネットワークインタフェース10を介して携帯スマートフォン25との間で送受信される。
【0117】
オフロードされたセルラートラヒックは、(少なくともいくつかの状況および/または実施形態において)WLANの利用可能なスペクトル資源のうち多くを消費し、電力節約モードで動作しており、電力面で制約を受ける、または供給される電力が非常に少ない局25(バッテリから電力を得るセンサデバイスなど)との間で送受信されるデータなど、他のタイプのデータに関してWLANの性能を低減させ得る。本明細書は、様々な実施形態に係る、WLANにおける、オフロードされたセルラーデータの他のタイプのデータに対する影響を軽減するためのいくつかの例示的な技術を説明する。
【0118】
一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16は、セルラーデータのオフロードを伴う送信と比較し、電力節約モードにあるクライアント局25が関わる送信に対し、より高いチャネルアクセス優先度を与える。例えば、一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16は、送信機会(TXOP)の予約に関し、セルラーデータのオフロードを伴う送信と比較し、電力節約モードにある、電力面で制約を受ける、または供給される電力が非常に少ないクライアント局25(バッテリから電力を得るセンサデバイスなど)が関わる送信に、より高いチャネルアクセス優先度を与える。
【0119】
一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、セルラーデータのオフロードを伴う送信のチャネルスキャニング遅延と比較し、電力節約モードにある、電力面で制約を受ける、または供給される電力が非常に少ないクライアント局25に関する送信のために、(ランダムバックオフ期間の前の)より短いチャネルスキャニング遅延を生成する。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、セルラーデータのオフロードを伴う送信の平均のランダムバックオフ期間と比較し、電力節約モードにある、電力面で制約を受ける、または供給される電力が非常に少ないクライアント局25に関する送信のために、平均してより短いランダムバックオフ期間を生成する。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、(i)セルラーデータのオフロードを伴う送信のチャネルスキャニング遅延と比較し、電力節約モードにある、電力面で制約を受ける、または供給される電力が非常に少ないクライアント局25に関する送信のために、より短いチャネルスキャニング遅延を生成し、(ii)セルラーデータのオフロードを伴う送信の平均のランダムバックオフ期間と比較し、電力節約モードにある、電力面で制約を受ける、または供給される電力が非常に少ないクライアント局25に関する送信のために、平均してより短いランダムバックオフ期間を生成する。
【0120】
一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、セルラーデータのオフロードに対応する送信の期間を制限する。例えば一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、WLAN10の最小チャネル帯域幅よりも大きなチャネル帯域幅を用いた、セルラーデータのオフロードに対応する送信のみを許可する。例えば、WLANシステム10は、異なる複数の帯域幅(例えば、帯域幅20MHz、40MHz、および80MHzを含むセット、または、他の適切なチャネル帯域幅のセット)のチャネルを用いることができ、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、WLAN10の最小チャネル帯域幅よりも大きなチャネル帯域幅を用いた、セルラーデータに対応する送信のみを許可する。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、WLAN10の最小チャネル帯域幅のみが利用可能な場合、セルラーオフロードデータの送信を許可しない。
【0121】
一実施形態において、少なくともいくつかの状況において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、セルラーオフロードデータの送信のためのTXOPの延長を許可しない。例えば、一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、WLAN10内のクライアント局25が電力節約モードにある場合、セルラーオフロードデータの送信のためのTXOPの延長を許可しない。他の実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、WLAN10内のクライアント局25が電力節約モードにあるかないかに関わらず、セルラーオフロードデータの送信のためのTXOPの延長を許可しない。
【0122】
一実施形態において、少なくともいくつかの状況において、TXOPが打ち切られた場合、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、セルラーオフロードデータの送信に関し、少なくとも元のTXOPの終わりまで当該送信が待機するよう要求する。このことにより、ネットワークインタフェース27の電源が切れていることによりTXOPの打ち切りを見逃すかもしれない電力節約モードにあるクライアント局25がアシストされることになる。例えば、一実施形態において、WLAN10内のクライアント局25が電力節約モードにある場合、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、セルラーオフロードデータの送信に関し、少なくとも元のTXOPの終わりまで当該送信が待機するよう要求する。他の実施形態において、WLAN10内のクライアント局25が電力節約モードにあるかないかに関わらず、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、セルラーオフロードデータの送信に関し、少なくとも元のTXOPの終わりまで当該送信が待機するよう要求する。
【0123】
一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、送信(および、場合によっては確認応答などの関連する送信)がチャネルを占有する期間を示す情報を、セルラーオフロードデータを搬送するデータユニットに含める。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16、およびクライアント局25のネットワークインタフェース27は、送信に対応するTXOPの期間を示す情報を、セルラーオフロードデータを搬送するデータユニットに含める。少なくともいくつかの実施形態において、そのようなチャネル占有期間情報は、セルラーオフロードデータを搬送する送信が発生している間に、ネットワークインタフェース27の電源を切る期間を電力節約モードにあるクライアントデバイス25が決定するのを補助する。
【0124】
上述したように、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、AP14は、電力節約モードにあるクライアント局25のためのアップリンク送信およびダウンリンク送信をスケジューリングする。一実施形態において、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、電力節約モードにあるクライアント局25のためのスケジューリングされたアップリンク送信およびダウンリンク送信の無競合期間を設定する。一実施形態において、無競合期間は、ビーコン送信の直後に発生する(つまり、ビーコンと、無競合期間との間には競合期間は存在しない)。他の実施形態において、無競合期間は、ビーコン送信とビーコン送信との間の他の適切な時間に発生する。一実施形態において、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、電力節約モードにあるクライアント局25との間のペンディング中のアップリンク送信および/またはダウンリンク送信を判断し、電力節約モードにあるクライアント局25との間のペンディング中のアップリンク送信および/またはダウンリンク送信に基づいて無競合期間を設定する。例えば、一実施形態において、電力節約モードにあるクライアント局25との間のペンディング中のアップリンク送信および/またはダウンリンク送信が存在しないとAP14(例えばネットワークインタフェース17)が判断した場合、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、特定のビーコン時間(つまり、ビーコンデータユニット送信とビーコンデータユニット送信との間の期間)に関して、電力節約モードにあるクライアント局25のためのスケジューリングされたアップリンク送信/ダウンリンク送信には無競合期間が設定されないと判断する。他の例として、一実施形態において、電力節約モードにあるクライアント局25との間のペンディング中のアップリンク送信および/またはダウンリンク送信が存在するとAP14(例えばネットワークインタフェース17)が判断した場合、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、特定のビーコン時間(つまり、ビーコンデータユニット送信とビーコンデータユニット送信との間の期間)に関して、電力節約モードにあるクライアント局25のためのスケジューリングされたアップリンク送信/ダウンリンク送信に無競合期間が設定されると判断する。一実施形態において、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、電力節約モードにあるクライアント局25との間のペンディング中のアップリンク送信および/またはダウンリンク送信の量(または数)に基づいて、無競合期間の長さを判断する。
【0125】
一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース17は、電力節約モードにあるクライアント局25のためのスケジューリングされたアップリンク送信/ダウンリンク送信の無競合期間の間、モバイルテレフォニーオフロードデータの送信を試みない。一実施形態において、送信するモバイルテレフォニーオフロードデータを有するクライアント局25のネットワークインタフェース27は、電力節約モードにあるクライアント局25のためのスケジューリングされたアップリンク送信/ダウンリンク送信の無競合期間の間、モバイルテレフォニーオフロードデータの送信を試みない。
【0126】
一実施形態において、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、(もしある場合)他の周囲のAPとの間で、ビーコン時間および無競合期間を調整する。 一実施形態において、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、(もしある場合)電力節約モードにあるクライアント局にサービスしている他の周囲のAPとの間で、ビーコン時間および無競合期間を調整する。
【0127】
一実施形態において、AP14(例えばネットワークインタフェース17)は、AP14の周囲、および無競合期間に関わるクライアント局25の周囲で上述した無競合期間を予約する。一実施形態において、無競合期間に関わるクライアント局25(例えばネットワークインタフェース27)は、無競合期間に関する予約情報を広めるのを補助する。例えば一実施形態において、AP14はビーコン、または他のブロードキャストフレームを利用し、無競合アクセスのための特定の期間を予約し、無競合アクセスに関わるクライアント局25は、無競合アクセス期間の初めにブロードキャストフレームを送信し、周囲に含まれる媒体を予約する。
【0128】
図9は、(i)供給される電力が少ない、および/または電力面で制約を受けるセンサデバイスと、(ii)セルラーオフロードデータを送信するデバイスとの無線ネットワークでの共存を促すための例示的な方法600のフロー図である。
図9は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが方法600を利用し得る。一実施形態において、方法600は、AP14のネットワークインタフェース16により実行される。他の実施形態において、方法600は、クライアントデバイス25のネットワークインタフェース27により実行される。他の実施形態において、方法600は、AP14のネットワーク16のうち複数と、1以上のクライアントデバイス25の1以上のネットワークインタフェース27との間で協働して実行される。
【0129】
ブロック604において、1以上の電力に制約があるセンサデバイスに関連する第1データユニットが無線ネットワークで送信される。ブロック608において、セルラー電話データのオフロードに関連する第2データユニットが無線ネットワークで送信される。ブロック612において、無線ネットワークの無線媒体へのアクセスに関し、第2データユニットの送信よりも、第1データユニットの送信が優先される。第2データユニットの送信よりも、第1データユニットの送信を優先するための技術の例は上述されており、様々な実施形態において、これらの技術のうち1以上が利用される。
【0130】
図10は、電力節約モードにあるクライアント局が、プロトコルスタックにおいて第2層よりも上位の(例えば、MAC層よりも上位の)プロトコルに対応するフレームを他のデバイス(例えばAP)へ送信する方法の他の実施形態を示す送信タイミング図である。
図10のタイミング図は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが
図10に示す方法を利用し得る。説明を容易にすべく、
図10の例は、プロトコルスタックにおいて第2層よりも上位のプロトコルが送信制御プロトコル(TCP)であるものして説明する。他の実施形態において、プロトコルスタックにおいて第2層よりも上位の他の適切なプロトコルが利用される。
【0131】
図10において、クライアント局25は電力節約モードにあり、TCPフレーム、またはTCPフレームの少なくとも最後の部分をAP14へ送信すべく、ネットワークインタフェース27の少なくとも一部の電源を入れる。一実施形態において、TCPフレーム(またはTCPフレームの最後の部分)は物理層データユニットに含まれる。時間704において、ネットワークインタフェース27は電源が入り、送信を行える状態となる。上述したように媒体がビジーであるかどうかを判断すべく、ネットワークインタフェース27は、最小期間(図示せず)の間、無線媒体をスキャンする。ネットワークインタフェース27は、TCPフレーム(またはTCPフレームの最後の部分)を含むデータユニット708を生成し送信する。
【0132】
データユニット708に応答し、AP14は、確認応答データユニット712を生成し、クライアント局25へ送信する。一実施形態において、確認応答データユニット712は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータをAP14が有するかどうかを示すTIM情報要素を含む。一実施形態において、TIMは、バッファリングされたデータユニット(BU)が存在しないとの指示を含み、クライアント局25によるデータユニット712の受信の後、ネットワークインタフェース27の電源を切るようクライアント局25に促す。一実施形態において、クライアント局25のAIDに対応するビットはクライアント局25のためのBUが存在しないことを示すようゼロに設定される。TIM情報要素が確認応答データユニット712に含まれない一実施形態において、クライアント局25のためのBUが存在するかどうかを示すフィールドが確認応答データユニット712に含まれる。一実施形態において、バッファリングされたデータユニット(BU)が存在しないことを示し、クライアント局25によるデータユニット712の受信の後にネットワークインタフェース27の電源を切るようクライアント局25に促すよう設定されたフィールドが、確認応答データユニット712に含まれる。
【0133】
一実施形態において、データユニット712は、AP14がその後ダウンリンクデータをクライアント局25へ送信できる状態となる遅延時間の指示も含む。例えば、AP14がTCPフレームを処理するのに、および/または、クライアント局25へのTCP確認応答の送信の準備をするのにいくらか時間がかかり得る。よって、AP14は、遅延の間、クライアント局25のネットワークインタフェース27の電源が切れることを促すよう遅延時間の指示を含める。一実施形態において、遅延時間は、TCP確認応答のためにクライアント局25のネットワークインタフェース27がAP14のポーリングを行ってはいけない最小時間に対応する。他の実施形態において、遅延時間は、次のビーコンフレームの送信時間に対応する。一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16が、遅延時間を決定する。他の実施形態において、ホストプロセッサ15が遅延時間を決定する。
【0134】
他の実施形態において、AP14は遅延時間を決定せず、および/または、データユニット712は遅延時間の指示を含まない。むしろ、クライアント局(例えばネットワークインタフェース27)が、以下にさらに説明するように、遅延時間を判断する、または推定する。
【0135】
いくつかの実施形態において、データユニット712の受信に応答し、クライアント局25のネットワークインタフェース27は遅延時間を判断する。例えば、データユニット712が遅延時間の指示を含む場合、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、データユニット712に含まれる指示に基づき遅延時間を判断する。データユニット712が遅延時間の指示を含まない他の実施形態において、クライアント局25のネットワークインタフェース27は、他の適切な技術を用いて遅延時間を判断する。一実施形態において、遅延時間は、所定の長さの時間であるとクライアント局25のネットワークインタフェース27により推定される。
【0136】
また、データユニット712に応答し、時間716において、いくつかの実施形態および/またはシナリオにおいて、判断された、または推定された遅延時間に基づいて次の何らかの時間まで(例えば、AP14へ送信するアップリンクデータをクライアント局25が有さない時まで)、ネットワークインタフェース27は、少なくとも部分的に電源が切れる(つまり、ネットワークインタフェース27は無線媒体を介して送受信のいずれかを行えなくなる)。一実施形態において、時間716は、データユニット712の送信終了後に発生する。
【0137】
判断された遅延時間、または推定された遅延時間に基づき決定される時間720において、ネットワークインタフェース27は再び電源が入る。続いて、ネットワークインタフェース27は、クライアント局25のためのバッファリングされたダウンリンクデータを送信するようAP14に促すデータユニット724を生成し送信する。データユニット724は、トリガまたはポーリングと呼ばれ得る。いくつかの実施形態において、データユニット724は、送信するアップリンクデータ(クライアント局25からAP14へ送信されるデータ)をクライアント局25が有する場合、アップリンクデータを含む。一実施形態において、送信するアップリンクデータをクライアント局25が有する場合であっても、データユニット724はアップリンクデータを含まない。いくつかの実施形態において、データユニット724は、媒体が少なくとも最小期間の間、ビジーでないと判断された後、送信される。
【0138】
トリガ724に応答し、AP14は、クライアント局25により先に送信されたTCPフレームに対するTCP確認応答を含むデータユニット728をクライアント局へ送信する。一実施形態において、TCP確認応答は、AP14のネットワークインタフェース16のメモリ、またはネットワークインタフェース16に結合されたメモリに格納され、ネットワークインタフェース16は、TCP確認応答を送信すべく、メモリからTCP確認応答を読み出す。一実施形態において、データユニット728は、AP14のネットワークインタフェース16のメモリ、またはネットワークインタフェース16に結合されたメモリに格納され、ネットワークインタフェース16は、データユニット728を送信すべくメモリからデータユニット728を読み出す。
【0139】
一実施形態において、AP14は、データユニット728の送信を早めトリガ724に対し迅速に応答すべく、優先度の高い電力節約フレームとしてデータユニット728を扱う。
【0140】
クライアント局25のネットワークインタフェース27は、データユニット728を受信し処理する。ネットワークインタフェース27は、データユニット728の受信に応答し、確認応答データユニット732を生成し送信する。確認応答データユニット732の終わりに続き時間736において、ネットワークインタフェース27は電源が切れる。
【0141】
IEEE802.11v規格は、データユニットの送信および/または受信と、送信および/または受信との間にクライアント局がより長い期間スリープできるよう電力節約特徴を導入した。加えて、IEEE802.11v規格は、クライアント局がより長い期間APと通信を行わなくても、APにより構成されるベーシックサービスセット(BSS)との接続が解除されないことを可能とする。
【0142】
上述したように、いくつかのWLANにおいては、(i)ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、および携帯電話などの典型的なユーザデバイス、および、(ii)センサデバイスが混在し得る。いくつかの実施形態において、いくつかのセンサデバイスは、バッテリのみから電力の供給を受け、および/または、センサデバイスは、バッテリが非常に稀にしか充電されないものとして設計されている。いくつかの実施形態において、バッテリにより電力の供給を受けるいくつかのセンサデバイスは、バッテリが充電されるものとしては設計されておらず、および/またはバッテリが容易に取り換えられるものとしては設計されていない。いくつかの実施形態において、典型的なユーザデバイス(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話など)と比較し、少なくともいくつかのセンサデバイスは、電力利用制限がより厳しい。いくつかの実施形態において、典型的なユーザデバイスのネットワークインタフェースと比較し、いくつかのセンサデバイスのネットワークインタフェースは、より長い期間、電力節約モードのままである。例えば、携帯電話のネットワークインタフェースは、数秒である最大期間の間、スリープモードのままであり、センサデバイスのネットワークインタフェースは、数時間である最大期間の間、スリープモードのままである。
【0143】
IEEE802.11v規格は、クライアント局のスリープモード動作を補助するためのいくつかのパラメータを規定している。例えば、BSS最大アイドルパラメータは、APがBSS内のクライアント局から何ら通信を受けなくともクライアント局とBSSとの接続を解除しない期間の最大期間に対応する。言い換えると、BSS最大アイドルパラメータよりも長い期間、APがクライアント局から何ら通信を受けない場合、APはクライアント局とBSSとの接続を解除できる。
【0144】
少なくともいくつかの状況において、典型的なユーザデバイス(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話など)のBSS最大アイドルパラメータの所望される設定は、センサデバイスのBSS最大アイドルパラメータの所望される設定とは大幅に異なる。例えば、センサデバイスのBSS最大アイドルパラメータの所望される設定は、典型的なユーザデバイスのBSS最大アイドルパラメータの所望される設定よりも少なくとも一桁大きい。
【0145】
少なくともいくつかの状況において、典型的なユーザデバイス(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話など)と、センサデバイスとの間で、BSSの他のタイプのパラメータの所望される設定は大幅に異なる。そのようなパラメータの例としては、BSSの基本レート(基本レートセット)、BSSの暗号化モード、無線ネットワーク制御(WNM)スリープ期間パラメータなどが挙げられる。
【0146】
一実施形態において、APは、第1BSSと第2BSSとを含む少なくとも2つのBSSを構成する。第1BSSは、1以上の第1クライアント局に対応し、第2BSSは、1以上の第2クライアント局に対応する。一実施形態において、少なくとも1つの第1クライアント局はセンサデバイスであり、少なくとも1つの第2クライアント局はセンサデバイスではない。一実施形態において、各第1クライアント局はセンサデバイスであり、各第2クライアント局はセンサデバイスではない。他の実施形態において、少なくとも1つの第1クライアント局はセンサデバイスであり、少なくとも他の1つの第1クライアント局はセンサデバイスではない。他の実施形態において、少なくとも1つの第2クライアント局はセンサデバイスではなく、少なくとも他の1つの第1クライアント局はセンサデバイスである。
【0147】
APは、クライアント局から少なくとも1つのフレームを受信していないことに起因するクライアント局の接続の解除をAPが行わない期間を示す第1パラメータの第1の値を、第1BSS内の第1クライアント局へ送信する。一実施形態において、第1パラメータはBSS最大アイドルパラメータである。他の実施形態において、第1パラメータは、クライアント局から少なくとも1つのフレームを受信していないことに起因するクライアント局の接続の解除をAPが行わない期間を示す、他の適切なパラメータである。
【0148】
加えて、APは、第1パラメータの第2の値を、第2BSS内の第2クライアント局へ送信する。一実施形態において、第1パラメータの第1の値は、第1パラメータの第2の値よりも少なくとも一桁大きい。一実施形態において、第1パラメータの第1の値は、第1パラメータの第2の値よりも少なくとも二桁大きい。一実施形態において、第1パラメータの第1の値は、第1パラメータの第2の値よりも少なくとも三桁大きい。一実施形態において、第1パラメータの第1の値は、1時間よりも長く、第1パラメータの第2の値は1分よりも短い。一実施形態において、第1パラメータの第1の値は10時間よりも長く、第1パラメータの第2の値は1分よりも短い。一実施形態において、第1パラメータの第1の値は、100時間よりも長く、第1パラメータの第2の値は1分よりも短い。
【0149】
一実施形態において、APは、第1クライアント局に対応する第2パラメータの値を第1クライアント局から受信する。第2パラメータは、第1BSS内の第1クライアント局が定期的に電力節約モードを解除する期間を示す。一実施形態において、第2パラメータの値は、第1パラメータの第2の値よりも長い期間に対応する。一実施形態において、第2パラメータはWNMスリープ期間パラメータである。他の実施形態において、第2パラメータは、第1BSS内の第1クライアント局が定期的に電力節約モードを解除する期間を示す他の適切なパラメータである。
【0150】
一実施形態において、APは、APが利用する基本データレートを示す第3パラメータの第1の値を第1クライアント局へ送信し、第3パラメータの第2の値を第2クライアント局へ送信する。一実施形態において、第3パラメータの第1の値は、第3パラメータの第2の値と異なる。
【0151】
一実施形態において、APは、APが利用する暗号化モードを示す第4パラメータの第1の値を第1クライアント局へ送信し、第4パラメータの第2の値を第2クライアント局へ送信する。一実施形態において、第4パラメータの第1の値は、第4パラメータの第2の値と異なる。一実施形態において、APは、第1クライアント局に関して暗号化を用い、第2クライアント局に関して暗号化を用いない。一実施形態において、APは、第1クライアント局に関して暗号化を用いず、第2クライアント局に関して暗号化を用いる。
【0152】
図1を参照すると、一実施形態において、AP14のネットワークインタフェース16は、上述した第1から第4のパラメータのうち1以上を第1クライアント局と第2クライアント局とに送信する。
【0153】
図11は、(i)供給される電力が少ない、および/または電力面で制約を受けるセンサデバイスと、(ii)セルラーオフロードデータを送信するデバイスとの無線ネットワークでの共存を促すための例示的な方法800のフロー図である。
図11は、説明を容易にすべく、
図1を参照して説明する。しかし他の実施形態において、
図1のシステム10とは異なる適切なシステムが方法800を利用し得る。一実施形態において、方法800は、AP14のネットワークインタフェース16により実行される。
【0154】
ブロック804において、AP14は、クライアント局から少なくとも1つのフレームを受信していないことに起因するクライアント局の接続の解除をAPが行わない期間を示す第1パラメータの第1の値を、第1ベーシックサービスセット(BSS)内の1以上の第1クライアント局へ送信する。
【0155】
ブロック808において、AP14は、第1パラメータの第2の値を第2BSS内の1以上の第2クライアント局へ送信する。ここで、第1パラメータの第1の値は、第1パラメータの第2の値よりも少なくとも一桁大きい。
【0156】
上述した様々なブロック、動作、および技術のうち少なくともいくつかは、ハードウェア、ファームウェア命令および/またはソフトウェア命令を実行するプロセッサ、或いは、それらの何らかの組み合わせにより実装されてもよい。ソフトウェア命令および/またはファームウェア命令を実行するプロセッサを用いて実装した場合、当該ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、RAMまたはROM、或いは、フラッシュメモリ、プロセッサ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブなどの磁気ディスク、光ディスク、または他の有形の記憶媒体などコンピュータ可読メモリに格納されてもよい。同様に、ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、例えばコンピュータ可読ディスクまたは他の搬送可能かつ有形のコンピュータ記憶メカニズムを含む公知の、または所望される伝達方法を介して、或いは通信媒体を介して、ユーザまたはシステムへ届けられる。典型的には通信媒体はコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波、または他の搬送メカニズムなどの変調データ信号で具体化する。「変調データ信号」という用語は、情報を信号内でエンコードするよう設定または変更された1以上の特性を有する信号を指す。例として、通信媒体には、有線ネットワーク、直接有線接続などの有線媒体、および、音響媒体、ラジオ周波数媒体、赤外線媒体、および他の無線媒体などの無線媒体が含まれるが、これらに限定されない。よって、ソフトウェア命令またはファームウェア命令は、電話線、DSL線、ケーブルテレビ線、光ファイバー線、無線通信チャネル、インターネットなどの(搬送可能な記憶媒体を介してソフトウェアを提供することと同じ、またはそのことの代替となりうる)通信チャネルを介してユーザまたはシステムに届けられ得る。ソフトウェア命令またはファームウェア命令には、プロセッサにより実行されると当該プロセッサに様々な動作を行わせる、他のコンピュータ可読記憶媒体のメモリに格納される機械可読命令が含まれる。
【0157】
ハードウェアで実装された場合、当該ハードウェアは、個別のコンポーネント、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理デバイス(PLD)などのうち1以上を備え得る。
【0158】
例示のみを目的とし本願発明を限定しない特定の例を参照し本願発明を説明してきたが、本願発明の範囲から逸脱することなく、開示される実施形態の変更、追加、および/または削除などが可能である。
[項目1]
第1無線通信デバイスのネットワークインタフェースを、前記ネットワークインタフェースが(i)無線通信媒体を介しての信号送信と、(ii)前記無線通信媒体を介しての信号受信との少なくともいずれか一方を行えない低電力状態から、前記ネットワークインタフェースが(i)前記無線通信媒体を介しての信号送信と、(ii)前記無線通信媒体を介しての信号受信との両方を行えるアクティブ状態へ移行させる段階と、
前記ネットワークインタフェースを前記アクティブ状態へ移行させる前記段階の後、通信チャネルが利用可能かどうかを判断する段階と、
第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのためのデータを前記第1無線通信デバイスへ送信するよう前記第2無線通信デバイスに要求するリクエストを含むデータユニットを生成する段階と、
前記通信チャネルが利用可能であるとの判断に応答し、前記通信チャネルを介して、前記リクエストを含む前記データユニットを前記第2無線通信デバイスへ送信する段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの指示を、前記通信チャネルを介して前記第2無線通信デバイスから受信する段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを前記第2無線通信デバイスから受信する段階と
を備える方法。
[項目2]
前記リクエストを含む前記データユニットを生成する前記段階は、前記第2無線通信デバイスへ送信するデータを含めて前記データユニットを生成する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記リクエストを含む前記データユニットの受信に対し確認応答する確認応答データユニットを、前記通信チャネルを介して前記第2無線通信デバイスから受信する段階をさらに備える、項目1または2に記載の方法。
[項目4]
前記確認応答データユニットは、前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示を含む、項目3に記載の方法。
[項目5]
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記確認応答データユニットは、前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを含む、項目3または4に記載の方法。
[項目6]
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示に基づいた、前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在しないとの判断に応答し、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記アクティブ状態から前記低電力状態へ移行させる段階をさらに備える、項目1から5のいずれか1項に記載の方法。
[項目7]
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在する場合、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを受信すべく、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記低電力状態から前記アクティブ状態に移行させる時間を決定する段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示の受信の後、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記アクティブ状態から前記低電力状態へ移行させる段階と、
決定された前記時間において、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記低電力状態から前記アクティブ状態へ移行させる段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを前記第2無線通信デバイスから、前記決定された時間の後に受信する段階と
をさらに備える、項目1から6のいずれか1項に記載の方法。
[項目8]
前記決定された時間の後、前記第2無線通信デバイスからビーコンデータユニットを受信する段階と、
前記ビーコンデータユニットを処理し、前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを受信すべく、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記低電力状態から前記アクティブ状態へ移行させる次の時間を決定する段階と、
前記ビーコンデータユニットの受信の後、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記アクティブ状態から前記低電力状態へ移行させる段階と、
決定された前記次の時間に、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースを前記低電力状態から前記アクティブ状態に移行させる段階と、
前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを前記第2無線通信デバイスから、前記決定された次の時間の後に受信する段階と
をさらに備える、項目7に記載の方法。
[項目9]
(i)前記ネットワークインタフェースを前記低電力状態から前記アクティブ状態へ移行させる前記段階と、(ii)前記リクエストを含む前記データユニットを前記第2無線通信デバイスへ送信する前記段階との間に、前記第2無線通信デバイスはビーコンデータユニットを送信しない、項目1から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目10]
(i)前記リクエストを含む前記データユニットを前記第2無線通信デバイスへ送信する前記段階と、(ii)前記第2無線通信デバイスでバッファリングされた前記第1無線通信デバイスのための前記データを受信する前記段階との間に、前記第1無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースは再度、前記低電力状態に入らない、項目1から9のいずれか1項に記載の方法。
[項目11]
無線通信ネットワークで用いられる第1通信デバイスであって、
低電力状態からアクティブ状態に移行するネットワークインタフェースを備え、
前記ネットワークインタフェースは、
前記ネットワークインタフェースが前記低電力状態にある場合、(i)無線通信媒体を介しての信号送信と、(ii)前記無線通信媒体を介しての信号受信との少なくともいずれか一方を行えず、
前記ネットワークインタフェースが前記アクティブ状態にある場合、(i)前記無線通信媒体を介しての信号送信と、(ii)前記無線通信媒体を介しての信号受信との両方を行え、
前記アクティブ状態へ移行した後、通信チャネルが利用可能かどうかを判断し、
第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのためのデータを前記第1通信デバイスへ送信するよう前記第2通信デバイスに要求するリクエストを含むデータユニットを生成し、
前記通信チャネルが利用可能であるとの判断に応答し、前記通信チャネルを介して、前記リクエストを含む前記データユニットを前記第2通信デバイスへ送信し、
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの指示を、前記通信チャネルを介して前記第2通信デバイスから受信し、
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データを前記第2通信デバイスから受信する、
第1通信デバイス。
[項目12]
前記ネットワークインタフェースは、前記リクエストを含む前記データユニットを、前記第2通信デバイスへ送信するデータも含めて生成する、項目11に記載の第1通信デバイス。
[項目13]
前記ネットワークインタフェースは、前記リクエストを含む前記データユニットの受信に対し確認応答する確認応答データユニットを、前記通信チャネルを介して前記第2通信デバイスから受信し処理する、項目11または12に記載の第1通信デバイス。
[項目14]
前記確認応答データユニットは、前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示を含む、項目13に記載の第1通信デバイス。
[項目15]
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記確認応答データユニットは、前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データを含む、項目13または14に記載の第1通信デバイス。
[項目16]
前記ネットワークインタフェースは、前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示に基づいた、前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在しないとの判断に応答し、前記アクティブ状態から前記低電力状態へ移行する、項目11から15のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目17]
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記ネットワークインタフェースは、
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データを受信すべく、前記低電力状態から前記アクティブ状態に移行する時間を決定し、
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示の受信の後、前記アクティブ状態から前記低電力状態へ移行し、
決定された前記時間において、前記低電力状態から前記アクティブ状態へ移行し、
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データを前記第2通信デバイスから、前記決定された時間の後に受信する、
項目11から16のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目18]
前記ネットワークインタフェースは、
前記決定された時間の後、前記第2通信デバイスからビーコンデータユニットを受信し、
前記ビーコンデータユニットを処理し、前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データを受信すべく、前記低電力状態から前記アクティブ状態へ移行する次の時間を決定し、
前記ビーコンデータユニットの受信の後、前記アクティブ状態から前記低電力状態へ移行し、
決定された前記次の時間に、前記低電力状態から前記アクティブ状態に移行し、
前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データを前記第2通信デバイスから、前記決定された次の時間の後に受信する
項目17に記載の第1通信デバイス。
[項目19]
(i)前記ネットワークインタフェースの前記低電力状態から前記アクティブ状態への前記移行と、(ii)前記リクエストを含む前記データユニットの前記第2通信デバイスへの前記送信との間に、前記第2通信デバイスはビーコンデータユニットを送信しない、項目11から18のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目20]
(i)前記リクエストを含む前記データユニットの前記第2通信デバイスへの前記送信と、(ii)前記第2通信デバイスでバッファリングされた前記第1通信デバイスのための前記データの前記受信との間に、前記第1通信デバイスの前記ネットワークインタフェースは再度、前記低電力状態に入らない、項目11から19のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目21]
第1無線通信デバイスにより送信される信号を第2無線通信デバイスのネットワークインタフェースが受信できない低電力状態に前記ネットワークインタフェースがあるとの指示を、前記第1無線通信デバイスで受信する段階と、
前記第2無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースが前記低電力状態にあるとの前記指示の受信に応答し、前記第2無線通信デバイスのためのデータを前記第1無線通信デバイスでバッファリングする段階と、
前記第2無線通信デバイスの前記ネットワークインタフェースが前記低電力状態にないとの指示の受信の前に、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを前記第2無線通信デバイスに送信するよう要求するリクエストを含むデータユニットを前記第2無線通信デバイスから、前記第1無線通信デバイスで受信する段階と、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを、前記第1無線通信デバイスで判断する段階と、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの指示を、前記リクエストに応答して、前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階と、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを、前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階と
を備える方法。
[項目22]
前記リクエストを含む前記第2無線通信デバイスからの前記データユニットは、前記第1無線通信デバイスのためのデータも含む、項目21に記載の方法。
[項目23]
前記第2無線通信デバイスからの前記データユニットの受信に対し確認応答する確認応答データユニットを、前記第2無線通信デバイスへ送信する段階をさらに備える、項目21または22に記載の方法。
[項目24]
前記確認応答データユニットは、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示を含む、項目23に記載の方法。
[項目25]
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記確認応答データユニットは、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを含む、項目23または24に記載の方法。
[項目26]
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを判断する前記段階は、前記第1無線通信デバイスのメモリに格納されたビットマップを分析する段階を有し、
前記ビットマップの1ビットは、前記第2無線通信デバイスに対応し、
前記1ビットは、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを示す、
項目21から25のいずれか1項に記載の方法。
[項目27]
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示を送信する前記段階は、前記第1無線通信デバイスのメモリに格納されたビットマップの少なくとも一部を送信する段階を有し、
前記ビットマップの1ビットは、前記第2無線通信デバイスに対応し、
前記1ビットは、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを示す、
項目21から25のいずれか1項に記載の方法。
[項目28]
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた複数の通信デバイスのためのデータが存在するかどうかを示す、前記第1無線通信デバイスのメモリに格納された前記第2無線通信デバイスの識別子に関連するビットマップを分析し、サイズの小さなビットマップを生成する段階をさらに備え、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示を送信する前記段階は、前記サイズの小さなビットマップを送信する段階を有する、
項目21から25のいずれか1項に記載の方法。
[項目29]
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを、前記第1無線通信デバイスがいつ送信できる状態になるのかに関する遅延時間の指示を、前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階をさらに備える、項目21から28のいずれか1項に記載の方法。
[項目30]
前記遅延時間は、前記第1無線通信デバイスにより送信される次のビーコンデータユニットに対応する、項目29に記載の方法。
[項目31]
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、
前記第1無線通信デバイスでバッファリングされた前記第2無線通信デバイスのための前記データを送信するスケジュールを決定する段階と、
前記スケジュールの指示を前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階と
をさらに備える、項目21から30のいずれか1項に記載の方法。
[項目32]
(i)前記第2無線通信デバイスのためのブロードキャストデータユニットおよび/またはマルチキャストデータユニットを前記第1無線通信デバイスがいつ送信するのかの、前記第2無線通信デバイスによる判断を補助する情報と、(ii)タイムスタンプと、(iii)ベーシックサービスセット(BSS)内の通信パラメータの変更に関する情報とのうち1以上を、前記リクエストに応答し、前記第1無線通信デバイスにより前記第2無線通信デバイスへ送信する段階をさらに備える、項目21から31のいずれか1項に記載の方法。
[項目33]
無線通信ネットワークで用いられる第1通信デバイスであって、
ネットワークインタフェースを備え
前記ネットワークインタフェースは、
第1通信デバイスにより送信される信号を第2通信デバイスのネットワークインタフェースが受信できない低電力状態に前記ネットワークインタフェースがあるとの前記第2通信デバイスからの指示の受信に応答し、前記第2通信デバイスのためのデータをバッファリングし、
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを判断し、
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データを前記第2通信デバイスに送信するよう要求するリクエストを含む、前記第2通信デバイスから受信したデータユニットに応答し、かつ、前記第2通信デバイスの前記ネットワークインタフェースが前記低電力状態にないとの指示の受信の前に、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの指示を前記第2通信デバイスへ送信し、
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データを、前記第2通信デバイスへ送信する、
第1通信デバイス。
[項目34]
前記リクエストを含む前記第2通信デバイスからの前記データユニットは、前記第1通信デバイスのためのデータも含む、項目33に記載の第1通信デバイス。
[項目35]
前記ネットワークインタフェースは、前記第2通信デバイスからの前記データユニットの受信に対し確認応答する確認応答データユニットを、前記第2通信デバイスへ送信する、項目33または34に記載の第1通信デバイス。
[項目36]
前記確認応答データユニットは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示を含む、項目35に記載の第1通信デバイス。
[項目37]
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在する場合、前記ネットワークインタフェースは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データを含めて前記確認応答データユニットを生成する、項目35または36に記載の第1通信デバイス。
[項目38]
前記ネットワークインタフェースは、前記第1通信デバイスのメモリに格納されたビットマップを分析し、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを判断し、
前記ビットマップの1ビットは、前記第2通信デバイスに対応し、
前記1ビットは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを示す、
項目33から37のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目39]
前記ネットワークインタフェースは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかの前記指示として、前記第1通信デバイスのメモリに格納されたビットマップの少なくとも一部を送信し、
前記ビットマップの1ビットは、前記第2通信デバイスに対応し、
前記1ビットは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在するかどうかを示す、
項目33から37のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目40]
前記ネットワークインタフェースは、
前記第1通信デバイスでバッファリングされた複数の通信デバイスのためのデータが存在するかどうかを示す、前記第1通信デバイスのメモリに格納された前記第2通信デバイスの識別子に関連するビットマップを分析し、サイズの小さなビットマップを生成し、
前記サイズの小さなビットマップを前記第2通信デバイスへ送信する、
項目33から37のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目41]
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記ネットワークインタフェースは、前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データを、前記第1通信デバイスがいつ送信できる状態になるのかに関する遅延時間の指示を、前記第2通信デバイスへ送信する、項目33から40のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目42]
前記遅延時間は、前記第1通信デバイスにより送信される次のビーコンデータユニットに対応する、項目41に記載の第1通信デバイス。
[項目43]
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データが存在すると判断された場合、前記ネットワークインタフェースは、
前記第1通信デバイスでバッファリングされた前記第2通信デバイスのための前記データを送信するスケジュールを決定し、
前記スケジュールの指示を前記第2通信デバイスへ送信する
項目33から42のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目44]
前記ネットワークインタフェースは、(i)前記第2通信デバイスのためのブロードキャストデータユニットおよび/またはマルチキャストデータユニットを前記第1通信デバイスがいつ送信するのかの、前記第2通信デバイスによる判断を補助する情報と、(ii)タイムスタンプと、(iii)ベーシックサービスセット(BSS)内の通信パラメータの変更に関する情報とのうち1以上を、前記リクエストに応答し、前記第2通信デバイスへ送信する、項目33から43のいずれか1項に記載の第1通信デバイス。
[項目45]
クライアント局から少なくとも1つのフレームを受信していないことに起因して前記クライアント局との接続をアクセスポイントデバイスが解除しない期間を示す第1パラメータの第1の値を、前記アクセスポイントデバイスにより第1ベーシックサービスセット(第1BSS)内の1以上の第1クライアント局へ送信する段階と、
前記アクセスポイントにより、前記第1パラメータの第2の値を第2ベーシックサービスセット(第2BSS)内の1以上の第2クライアント局へ送信する段階と
を備え、
前記第1パラメータの前記第1の値は、前記第1パラメータの前記第2の値よりも少なくとも一桁大きい、方法。
[項目46]
第1クライアント局に対応する第2パラメータの値を前記第1クライアント局から前記アクセスポイントデバイスで受信する段階をさらに備え、
前記第2パラメータは、前記第1BSS内の前記第1クライアント局が電力節約モードを定期的に解除する期間を示し、
前記第2パラメータの前記値は、前記第1パラメータの前記第2の値よりも長い期間に対応する、項目45に記載の方法。
[項目47]
前記アクセスポイントデバイスが利用する基本データレートを示す第2パラメータの第1の値を、前記アクセスポイントデバイスにより前記1以上の第1クライアント局へ送信する段階と、
前記第2パラメータの前記第1の値と異なる前記第2パラメータの第2の値を、前記アクセスポイントデバイスにより前記1以上の第2クライアント局へ送信する段階と
をさらに備える、項目45に記載の方法。
[項目48]
前記アクセスポイントデバイスが利用する暗号化モードを示す第2パラメータの第1の値を、前記アクセスポイントデバイスにより前記1以上の第1クライアント局へ送信する段階と、
前記第2パラメータの前記第1の値と異なる前記第2パラメータの第2の値を、前記アクセスポイントデバイスにより前記1以上の第2クライアント局へ送信する段階と
をさらに備える、項目45に記載の方法。
[項目49]
前記第1パラメータの前記第1の値は、1時間よりも長く、
前記第1パラメータの前記第2の値は、1分よりも短い、項目45から48のいずれか1項に記載の方法。
[項目50]
無線通信ネットワークで用いられ、ネットワークインタフェースを備えるアクセスポイントデバイスであって、
前記ネットワークインタフェースは、
クライアント局から少なくとも1つのフレームを受信していないことに起因して前記クライアント局との接続をアクセスポイントデバイスが解除しない期間を示す第1パラメータの第1の値を、第1ベーシックサービスセット(第1BSS)内の1以上の第1クライアント局へ送信し、
前記第1パラメータの第2の値を第2ベーシックサービスセット(第2BSS)内の1以上の第2クライアント局へ送信し、
前記第1パラメータの前記第1の値は、前記第1パラメータの前記第2の値よりも少なくとも一桁大きい、
アクセスポイントデバイス。
[項目51]
前記ネットワークインタフェースは、1つの第1クライアント局からの連続するフレームの受信と受信との間の時間が前記第1パラメータの前記第1の値よりも短く、前記第1パラメータの前記第2の値よりも長い場合、前記1つの第1クライアント局が前記アクセスポイントデバイスと接続されたままでいることを許可する、項目50に記載のアクセスポイントデバイス。
[項目52]
前記ネットワークインタフェースは、
前記アクセスポイントデバイスが利用する基本データレートを示す第2パラメータの第1の値を、前記1以上の第1クライアント局へ送信し
前記第2パラメータの前記第1の値と異なる前記第2パラメータの第2の値を、前記1以上の第2クライアント局へ送信する
項目50または51に記載のアクセスポイントデバイス。
[項目53]
前記ネットワークインタフェースは、
前記アクセスポイントデバイスが利用する暗号化モードを示す第2パラメータの第1の値を、前記1以上の第1クライアント局へ送信し、
前記第2パラメータの前記第1の値と異なる前記第2パラメータの第2の値を、前記1以上の第2クライアント局へ送信する、
項目50から52のいずれか1項に記載のアクセスポイントデバイス。
[項目54]
前記第1パラメータの前記第1の値は、1時間よりも長く、
前記第1パラメータの前記第2の値は、1分よりも短い、項目50から53のいずれか1項に記載のアクセスポイントデバイス。
[項目55]
1以上の電力に制約があるセンサデバイスと関連付けられた第1データユニットを、無線ネットワークで送信する段階と、
セルラー電話データのオフロードと関連付けられた第2データユニットを、前記無線ネットワークで送信する段階と
を備え、
無線媒体へのアクセスに関し、前記第2データユニットの送信よりも、前記第1データユニットの送信が優先される、方法。
[項目56]
前記無線ネットワーク内の局のネットワークインタフェースが前記無線媒体へのアクセスを試みた場合、前記ネットワークインタフェースは、まず少なくともチャネルスキャニング遅延期間の間、前記無線媒体をモニタリングし、前記無線媒体がビジーであるかどうかを判断し、
前記第1データユニットの送信に関連する第1チャネルスキャニング遅延期間は、前記第2データユニットの送信に関連する第2チャネルスキャニング遅延期間よりも短い、
項目55に記載の方法。
[項目57]
前記無線ネットワーク内の局のネットワークインタフェースが前記無線媒体へのアクセスを試み、前記無線媒体がビジーであると判断した場合、前記ネットワークインタフェースは、(i)バックオフ期間を決定し、(ii)前記無線媒体へのアクセスを再び試みる前に、前記バックオフ期間だけ待機し、
前記第1データユニットの送信に関連する第1バックオフ期間の平均は、前記第2データユニットの送信に関連する第2バックオフ期間の平均よりも短い、
項目55に記載の方法。
[項目58]
セルラー電話データのオフロードに対応する前記無線ネットワークの各送信は、他のタイプの送信に対応する第2最大期間よりも短い第1最大期間に制限される、項目55から57のいずれか1項に記載の方法。
[項目59]
前記無線ネットワークでの送信は、最小帯域幅を含む複数の異なる帯域幅のうち1つで行われ、
セルラー電話データのオフロードに対応する前記無線ネットワークでの送信は、前記最小帯域幅よりも大きな帯域幅を用いてのみ許可される、項目55から58のいずれか1項に記載の方法。
[項目60]
セルラー電話データのオフロードの送信に対応する送信機会(TXOP)の延長は許可されない、項目55に記載の方法。
[項目61]
前記無線ネットワークの送信機会(TXOP)の期間が打ち切られた場合、少なくとも、打ち切られる前の前記TXOPの元の期間が終了するまでセルラー電話データのオフロードの送信を待機する、項目55から60のいずれか1項に記載の方法。
[項目62]
ネットワークインタフェースを備える装置であって、
前記ネットワークインタフェースは、
セルラー電話データのオフロードと関連付けられた第1データユニットを、無線ネットワークで送信し、
無線媒体へのアクセスに関し、前記第1データユニットの送信よりも、前記無線ネットワーク内の1以上の電力に制約があるセンサデバイスと関連付けられた第2データユニットの送信を優先する、
装置。
[項目63]
前記ネットワークインタフェースが前記無線媒体へのアクセスを試みた場合、前記ネットワークインタフェースは、まず少なくともチャネルスキャニング遅延期間の間、前記無線媒体をモニタリングし、前記無線媒体がビジーであるかどうかを判断し、
前記第1データユニットの送信に関連する第1チャネルスキャニング遅延期間は、前記第2データユニットを送信する際に前記無線ネットワーク内の局が利用する第2チャネルスキャニング遅延期間よりも長い、項目62に記載の装置。
[項目64]
前記ネットワークインタフェースが前記無線媒体へのアクセスを試み、前記無線媒体がビジーであると判断した場合、前記ネットワークインタフェースは、(i)バックオフ期間を決定し、(ii)前記無線媒体へのアクセスを再び試みる前に、前記バックオフ期間だけ待機し、
前記第1データユニットの送信に関連する第1バックオフ期間の平均は、前記第2データユニットの送信に関連する第2バックオフ期間の平均よりも長い、
項目62または63に記載の装置。
[項目65]
前記ネットワークインタフェースは、前記セルラー電話データの前記オフロードに対応する前記無線ネットワークの送信を、他のタイプの送信に対応する第2最大期間よりも短い第1最大期間に制限する、項目62から64のいずれか1項に記載の装置。
[項目66]
前記ネットワークインタフェースは、
前記無線ネットワークで、最小帯域幅を含む複数の異なる帯域幅のうち1つでデータユニットを送信し、
前記無線ネットワークで、前記最小帯域幅よりも大きな帯域幅を用いてのみ、前記セルラー電話データの前記オフロードに対応するデータユニットを送信する
項目62から65のいずれか1項に記載の装置。
[項目67]
前記ネットワークインタフェースは、
前記セルラー電話データの前記オフロードの送信に対応する送信機会(TXOP)の延長を許可せず、
他のタイプのデータの送信に対応するTXOPの延長を許可する、
項目62から66のいずれか1項に記載の装置。
[項目68]
前記無線ネットワークの送信機会(TXOP)の期間が打ち切られた場合、前記ネットワークインタフェースは、少なくとも、打ち切られる前の前記TXOPの元の期間が終了するまで待機してから前記セルラー電話データの前記オフロードに対応する送信を試みる、項目62から67のいずれか1項に記載の装置。